JP2023135112A - 点火時期制御装置及び制御方法 - Google Patents

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裕也 市川
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Abstract

【課題】環境に配慮した点火時期制御装置を提供する。【解決手段】点火時期制御装置は、記憶部と、点火時期制御部と、ノック判定部とを備える。記憶部は、第1燃料に対応する第1点火時期マップと、内燃機関のノッキングが第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶する。点火時期制御部は、第1点火時期マップ又は第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する。点火時期制御部は、第1点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが有ると判定すると第1点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を遅角補正する。点火時期制御部は、第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが無いと判定すると第2点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を進角補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、点火時期制御装置及び制御方法に関する。
従来、船用の内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御装置が知られている。特許文献1に開示された船用の内燃機関の点火時期制御装置は、使用燃料の種別に応じて設定される複数の点火時期特性を内蔵するとともに、使用燃料に応じた点火時期特性を選択する切換スイッチを備えている。
特開平2-16364
近年では、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標14(海の豊かさを守ろう)への貢献や、二酸化炭素の排出量の削減等を目的として、例えばアメリカでは、二酸化炭素の排出量の減少効果が期待できるバイオ燃料が主流になりつつある。しかしながら、特許文献1に開示された点火時期制御装置は、使用燃料に応じた点火時期特性を使用者が切換スイッチで選択する必要があり、点火時期特性の選択を誤った場合は、使用燃料の特性を十分に活かすことができずに、燃費が悪化するおそれがある。
本開示の目的は、環境に配慮した点火時期制御装置を提供することにある。
本開示の第1の態様に係る点火時期制御装置は、船舶推進機の内燃機関の点火時期を制御する。点火時期制御装置は、記憶部と、点火時期制御部と、ノック判定部とを備える。記憶部は、第1燃料に対応する第1点火時期マップと、内燃機関のノッキングが第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶する。点火時期制御部は、第1点火時期マップ又は第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する。ノック判定部は、内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、内燃機関のノッキングの有無を判定する。点火時期制御部は、第1点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが有ると判定すると第1点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を遅角補正する。点火時期制御部は、第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが無いと判定すると第2点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を進角補正する。
本開示の第2の態様に係る点火時期制御装置は、内燃機関の点火時期を制御する。点火時期制御装置は、記憶部と、点火時期制御部と、ノック判定部とを備える。記憶部は、第1燃料に対応する第1点火時期マップと、内燃機関のノッキングが第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶する。点火時期制御部は、第1点火時期マップ又は第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する。ノック判定部は、内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、内燃機関のノッキングの有無を判定する。点火時期制御部は、第1点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが有ると判定すると第1点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を遅角補正する。点火時期制御部は、第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、ノック判定部が内燃機関のノッキングが無いと判定すると第2点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を進角補正する。
本開示の第3の態様に係る制御方法は、船舶推進機の内燃機関の点火時期を制御する制御方法であって、第1燃料に対応する第1点火時期マップと、前記内燃機関のノッキングが前記第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶することと、内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、内燃機関のノッキングの有無を判定することと、第1点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、内燃機関のノッキングが有ると判定されると第1点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を遅角補正し、前記第2点火時期マップに基づいて内燃機関の点火時期を制御する場合、内燃機関のノッキングが無いと判定されると第2点火時期マップに基づく内燃機関の点火時期を進角補正することを備える。
本開示に係る点火時期制御装置及び制御方法では、内燃機関の回転速度が高い高速領域のときにおいて、ノック判定部によってノッキングの有無を判定することで、高速領域において、使用燃料に応じた適切な点火時期に設定することができる。これにより、ノッキングの発生を抑制することができ、出力の向上及び燃費の向上が図れる。その結果、環境に配慮した点火時期制御装置を提供することができる。
船舶推進機の側面図である。 内燃機関の制御システムの構成を示すブロック図である。 ECUによって実行される遅角補正処理の一例を示すフローチャートである。 遅角補正処理を説明するための図である。 第2実施形態に係る内燃機関の制御システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るECUによって実行される進角補正処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る点火時期制御装置10を備える船舶推進機2の側面図である。本実施形態に係る船舶推進機2は、図示しない船舶の船尾に取り付けられる船外機である。船舶推進機2は、船舶を推進させる推進力を発生させる。
船舶推進機2は、内燃機関3と、ドライブ軸4と、プロペラ軸5と、シフト機構6とを備える。
内燃機関3は、プロペラ軸5を回転させる回転力を発生させる。内燃機関3は、クランク軸3aを含む。クランク軸3aは、鉛直方向に延びている。
ドライブ軸4は、内燃機関3の駆動により回転する。ドライブ軸4は、鉛直方向に延びている。ドライブ軸4は、クランク軸3aに接続されている。
プロペラ軸5は、船舶推進機2の前後方向に延びている。プロペラ軸5には、プロペラ軸5と一体回転するプロペラ7が取り付けられている。
シフト機構6は、ドライブ軸4とプロペラ軸5との接続を開閉する。シフト機構6は、プロペラ軸5の回転方向を切り換える。
図1に示すように、シフト機構6は、ドライブギア6aと、前進ギア6bと、後進ギア6cと、ドッグクラッチ6dとを含む。ドライブギア6aは、ドライブ軸4と一体回転する。前進ギア6b及び後進ギア6cは、ドライブギア6aと噛み合う。前進ギア6b及び後進ギア6cには、ドライブギア6aを介してドライブ軸4の回転が伝達される。ドッグクラッチ6dは、前進位置と、中立位置と、後進位置とに移動可能である。ドッグクラッチ6dが前進位置にあるときは、プロペラ軸5は、前進ギア6bに接続される。ドッグクラッチ6dが中立位置にあるときは、プロペラ軸5は、前進ギア6b及び後進ギア6cから解放される。ドッグクラッチ6dが後進位置にあるときは、プロペラ軸5は、後進ギア6cに接続される。
図2は、内燃機関3の制御システムの構成を示すブロック図である。船舶推進機2は、ECU9と、回転速度センサ21と、ノックセンサ22とを備えている。
ECU9は、内燃機関3の各種動作を制御する。ECU9は、内燃機関3の燃料噴射装置、スロットルバルブ及び点火コイル等を制御する。ECU9は、プロセッサ11と、記憶部12とを含む。プロセッサ11は、例えば、CPUである。プロセッサ11は、内燃機関3を制御するためのプログラムを実行する。記憶部12は、RAMやROMなどのメモリを含む。記憶部12には、プロセッサ11によって実行されるプログラムが記憶されている。
回転速度センサ21は、内燃機関3の回転速度を検出する。回転速度センサ21は、例えば、クランク軸3aの回転速度を検出して、クランク軸3aの回転速度に応じた信号をECU9に出力する。ECU9のプロセッサ11は、回転速度センサ21から出力される信号に基づいて内燃機関3の回転速度を算出する。
ノックセンサ22は、内燃機関3のノッキングの大きさを検出する。ノックセンサ22は、内燃機関3のノッキングに起因する振動を検出するように構成されている。ノックセンサ22は、例えば、内燃機関3のシリンダに取り付けられている。ノックセンサ22は、内燃機関3のノッキングの大きさに応じた信号をECU9に出力する。
点火時期制御装置10は、内燃機関3の点火時期を制御する。点火時期制御装置10は、ECU9の構成の一部を利用して実現される。点火時期制御部13は、EUC9のプロセッサ11及び記憶部12を利用して実現される。
記憶部12は、第1燃料に対応する第1点火時期マップ15と、遅角補正マップ16とを記憶する。記憶部12は、第1点火時期マップ15及び遅角補正マップ16を予め記憶する。第1点火時期マップ15は、内燃機関3の駆動状態に応じて設定されるベース点火時期である。第1点火時期マップ15は、第1燃料に適合するように設定されている。遅角補正マップ16は、第1点火時期マップ15に基づく内燃機関3の点火時期を遅角補正するときに用いられるマップである。
第1燃料は、第1燃料とは異なる第2燃料よりもノッキングが発生し難い燃料である。言い換えると、第2燃料は、第1燃料よりもノッキングが発生し易い燃料である。第1燃料は、例えば、ガソリンにアルコールを混合した混合燃料である。第1燃料のアルコール含有率は、第2燃料のアルコール含有率よりも高い。第1燃料のエタノール含有率は、第2燃料のエタノール含有率よりも高い。第1燃料のオクタン価は、第2燃料のオクタン価よりも高い。本実施形態における第1燃料は、E10(ガソリンにエタノールを10%混合した混合燃料)である。第1燃料は、バイオ燃料であり、ガソリンにバイオエタノールを10%混合した混合燃料である。第2燃料は、例えば、アルコールが含まれていないE0燃料である。第1燃料は、ガソリンにエタノールを5%、20%、或いは85%混合した混合燃料(E5、E20、E85などの燃料)であってもよい。第1燃料は、エタノール100%の燃料であってもよい。第2燃料は、アルコールを含む燃料であってもよい。
点火時期制御装置10は、点火時期制御部13と、ノック判定部14とを含む。点火時期制御部13及びノック判定部14は、プロセッサ11によって実現される。
点火時期制御部13は、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。内燃機関3の点火時期は、圧縮上死点を基準とした進角側へのクランク角で表される。
ノック判定部14は、内燃機関3の回転速度が高い高速領域のときに、ノックセンサ22の検出結果に基づいて内燃機関3のノッキングの有無を判定する。本実施形態では、ノック判定部14は、高速領域のときにのみ、ノックセンサ22の検出結果に基づいて内燃機関3のノッキングの有無を判定する。高速領域は、内燃機関3の回転速度が、例えば5500rpm以上の領域である。ノック判定部14は、ノッキングの有無に応じた信号を点火時期制御部13に出力する。ノック判定部14は、ノッキングが有ると判定した場合だけ、点火時期制御部13に信号を出力してもよい。ノック判定部14は、例えば、ノッキングの大きさが所定値よりも大きい場合に、ノッキングが有ると判定する。
点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが有ると判定すると、第1点火時期マップ15に基づく内燃機関3の点火時期を遅角補正する。点火時期制御部13は、例えば、遅角補正マップ16を参照して、点火時期の遅角量を決定する。点火時期制御部13は、ノッキングの大きさに応じて点火時期の遅角量を決定してもよい。遅角補正マップ16は、例えば、内燃機関3の回転速度やノッキングの大きさに応じて設定される。或いは、遅角補正マップ16は、第2燃料に適合するように設定されてもよい。なお、遅角補正するときの遅角量は、一定の値に設定されてもよい。
点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが無いと判定すると、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
点火時期制御部13は、遅角補正の実行中に内燃機関3の回転速度が高速領域よりも小さくなると、遅角補正をキャンセルする。すなわち、点火時期制御部13は、遅角補正の実行中に内燃機関3の回転速度が高速領域よりも小さくなると、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
図3は、ECU9によって実行される遅角補正処理の一例を示すフローチャートである。図4は、遅角補正処理を説明するための図である。図4において、横軸は、時間を示している。図4において、2点鎖線Aに対する縦軸は、内燃機関3の回転速度を示している。図4において、実線Bに対する縦軸は、圧縮上死点を基準とした進角側へのクランク角の大きさを示している。実線Bは、第1点火時期マップ15に対応している。また、1点鎖線Cは、遅角補正マップ16に対応している。
ステップS101では、ECU9は、内燃機関3の回転速度Rが高速領域にあるか否かを判定する。具体的には、ECU9は、回転速度センサ21から出力される信号に基づいて内燃機関3の回転速度を算出して、内燃機関3の回転速度Rが、例えば5500rpm以上か否かを判定する。
ステップS101で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm未満であると判定すると、ECU9は、ステップS102以降の処理を実行しない。この場合、点火時期制御部13は、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
ステップS101で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm以上であると判定すると、ECU9は、ステップS102の処理を実行する。
ステップS102では、ECU9は、内燃機関3のノッキングの有無を判定する。具体的には、ECU9は、ノックセンサ22から出力される信号に基づいて内燃機関3のノッキングが発生しているか否かを判定する。ECU9は、例えば、内燃機関3のノッキングの大きさが所定値よりも大きい場合に、内燃機関3のノッキングが有ると判定する。ECU9は、内燃機関3のノッキングの大きさが所定値以下の場合に、内燃機関3のノッキングが無いと判定する。ステップS102の処理は、ノック判定部14によって実行される。
ステップS102で内燃機関3のノッキングが無いと判定すると、ECU9は、ステップS103以降の処理を実行しない。この場合、点火時期制御部13は、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
ステップS102で内燃機関3のノッキングが有ると判定すると、ECU9は、ステップS103の処理を実行する。
ステップS103では、ECU9は、第1点火時期マップ15に基づく内燃機関3の点火時期を遅角補正する。すなわち、ECU9は、内燃機関3の点火時期を第1点火時期マップ15に基づく内燃機関3の点火時期よりも遅くする。具体的には、ECU9は、遅角補正マップ16を参照して内燃機関3の点火時期の遅角量を決定し、内燃機関3の点火時期を遅角制御する。ステップS103の処理は、点火時期制御部13によって実行される。
ステップS103の処理後に、ECU9は、ステップS104の処理を実行する。ステップS104の処理は、ステップS101と同様の処理である。すなわち、ステップS104では、ECU9は、ステップ内燃機関の回転速度Rが、5500rpm以上か否かを判定する。
ステップS104で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm以上であると判定すると、ECU9は、ステップS103の処理に戻る。すなわち、ECU9は、内燃機関3の点火時期を遅角制御した状態を維持する。
ステップS104で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm未満であると判定すると、ECU9は、ステップS105の処理を実行する。ステップS105では、ECU9は、ステップS103で実行した遅角補正をキャンセルして、第1点火時期マップ15に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。ステップS105の処理後は、ECU9は、ステップS101に戻り、ステップS101からの処理を繰り返し実行する。
上記の点火時期制御装置10では、内燃機関3の回転速度が高い高速領域のときにおいて、ノック判定部14によってノッキングの有無を判定することで、高速領域において、使用燃料に応じた適切な点火時期に設定することができる。これにより、ノッキングの発生を抑制することができ、内燃機関3の出力の向上及び燃費の向上が図れる。その結果、環境に配慮した点火時期制御装置10を提供することができる。
図2は、第2実施形態に係る内燃機関3の制御システムの構成を示すブロック図である。以下では、第1実施形態と異なる構成について主に説明する。
記憶部12は、第2燃料に対応する第2点火時期マップ17と、進角補正マップ18とを記憶する。記憶部12は、第2点火時期マップ17及び進角補正マップ18を予め記憶する。第2点火時期マップ17は、内燃機関3の駆動状態に応じて設定されるベース点火時期である。第2燃料は、第1燃料よりも内燃機関3のノッキングが発生し易い燃料である。第2燃料は、例えば、アルコールが含まれていないE0燃料である。第1燃料は、例えば、ガソリンにバイオエタノールを10%混合した混合燃料である。第2点火時期マップ17は、第2燃料に適合するように設定されている。進角補正マップ18は、第2点火時期マップ17に基づく内燃機関3の点火時期を進角補正するときに用いられるマップである。
点火時期制御部13は、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが無いと判定すると、第2点火時期マップ17に基づく内燃機関3の点火時期を進角補正する。点火時期制御部13は、例えば、進角補正マップ18を参照して、点火時期の進角量を決定する。進角補正マップ18は、例えば、第1燃料に適合するように設定される。
点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが有ると判定すると、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。なお、点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが有ると判定した場合、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが無いと判定するまで、点火時期の進角量を進角補正マップ18に応じた進角量よりも小さくなるように制御してもよい。
点火時期制御部13は、遅角補正の実行中に内燃機関3の回転速度が高速領域よりも小さくなると、進角補正をキャンセルする。すなわち、点火時期制御部13は、進角補正の実行中に内燃機関3の回転速度が高速領域よりも小さくなると、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
図6は、第2実施形態に係るECU9によって実行される進角補正処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201の処理は、ステップS101と同様の処理であるため詳細な説明を省略する。なお、ステップS201で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm未満であると判定すると、ECU9は、ステップS202以降の処理を実行しない。この場合、点火時期制御部13は、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
ステップS202の処理は、ステップS102の処理と同様であるため詳細な説明を省略する。なお、ステップS202で内燃機関3のノッキングが有ると判定すると、ECU9は、ステップS203以降の処理を実行しない。この場合、点火時期制御部13は、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。なお、点火時期制御部13は、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが有ると判定した場合、ノック判定部14が内燃機関3のノッキングが無いと判定するまで、第2点火時期マップ17に応じた点火時期よりも点火時期を遅角させるように制御してもよい。
ステップS202で内燃機関3のノッキングが無いと判定すると、ECU9は、ステップS203の処理を実行する。
ステップS203では、ECU9は、第2点火時期マップ17に基づく内燃機関3の点火時期を進角補正する。すなわち、ECU9は、内燃機関3の点火時期を第2点火時期マップ17に基づく内燃機関3の点火時期よりも速くする。具体的には、ECU9は、進角補正マップ18を参照して内燃機関3の点火時期の進角量を決定し、内燃機関3の点火時期を進角制御する。
ステップS203の処理後に、ECU9は、ステップS204の処理を実行する。ステップS204の処理は、ステップS101と同様の処理であるため詳細な説明を省略する。
ステップS204で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm以上であると判定すると、ECU9は、ステップS203の処理に戻る。すなわち、ECU9は、内燃機関3の点火時期を進角制御した状態を維持する。
ステップS204で内燃機関3の回転速度Rが5500rpm未満であると判定すると、ECU9は、ステップS205の処理を実行する。ステップS205では、ECU9は、ステップS103で実行した進角補正をキャンセルして、第2点火時期マップ17に基づいて内燃機関3の点火時期を制御する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態は、点火時期制御装置10を船舶推進機2に採用した実施例であったが、点火時期制御装置10は、自動四輪車のエンジンや乗鞍型車両のエンジンに採用してもよい。また、点火時期制御装置10は、船内機、或いは船内外機に採用してもよい。
記憶部12は、第1点火時期マップ15と第2点火時期マップ17の両方を記憶してもよい。記憶部12は、遅角補正マップ16と、進角補正マップ18の両方を記憶してもよい。
ノック判定部14は、高速領域以外の領域において、ノックセンサ22の検出結果に基づいて内燃機関3のノッキングの有無を判定してもよい。高速領域は、内燃機関3の構成に応じて適宜変更されてもよい。
2 船舶推進機
3 内燃機関
10 点火時期制御装置
12 記憶部
13 点火時期制御部
14 ノック判定部
15 第1点火時期マップ
17 第2点火時期マップ

Claims (15)

  1. 船舶推進機の内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御装置であって、
    第1燃料に対応する第1点火時期マップと、前記内燃機関のノッキングが前記第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    前記第1点火時期マップ又は前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、
    前記内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、前記内燃機関のノッキングの有無を判定するノック判定部と、
    を備え、
    前記点火時期制御部は、前記第1点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記ノック判定部が前記内燃機関のノッキングが有ると判定すると前記第1点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を遅角補正し、前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記ノック判定部が前記内燃機関のノッキングが無いと判定すると前記第2点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を進角補正する、
    点火時期制御装置。
  2. 前記記憶部は、前記第1点火時期マップを記憶し、
    前記点火時期制御部は、前記第1点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  3. 前記点火時期制御部は、前記遅角補正又は前記進角補正の実行中に前記内燃機関の回転速度が前記高速領域よりも小さくなると、前記遅角補正又は前記進角補正をキャンセルする、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  4. 前記第1燃料のアルコール含有率は、前記第2燃料のアルコール含有率よりも高い、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  5. 前記第1燃料のエタノール含有率は、前記第2燃料のエタノール含有率よりも高い、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  6. 前記第1燃料のオクタン価は、前記第2燃料のオクタン価よりも高い、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  7. 前記第1燃料は、バイオ燃料である、
    請求項1に記載の点火時期制御装置。
  8. 内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御装置であって、
    第1燃料に対応する第1点火時期マップと、前記内燃機関のノッキングが前記第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    前記第1点火時期マップ又は前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、
    前記内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、前記内燃機関のノッキングの有無を判定するノック判定部と、
    を備え、
    前記点火時期制御部は、前記第1点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記ノック判定部が前記内燃機関のノッキングが有ると判定すると前記第1点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を遅角補正し、前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記ノック判定部が前記内燃機関のノッキングが無いと判定すると前記第2点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を進角補正する、
    点火時期制御装置。
  9. 船舶推進機の内燃機関の点火時期を制御する制御方法であって、
    第1燃料に対応する第1点火時期マップと、前記内燃機関のノッキングが前記第1燃料よりも発生し易い第2燃料に対応する第2点火時期マップの少なくとも一方を記憶することと、
    前記第1点火時期マップ又は前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御することと、
    前記内燃機関のノッキングの大きさを検出することと、
    前記内燃機関の回転速度が高い高速領域のときに、前記内燃機関のノッキングの有無を判定することと、
    前記第1点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記内燃機関のノッキングが有ると判定されると前記第1点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を遅角補正し、前記第2点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する場合、前記内燃機関のノッキングが無いと判定されると前記第2点火時期マップに基づく前記内燃機関の点火時期を進角補正すること、
    を備える、制御方法。
  10. 前記第1点火時期マップを記憶することと、
    前記第1点火時期マップに基づいて前記内燃機関の点火時期を制御すること、
    をさらに備える、
    請求項9に記載の制御方法。
  11. 前記遅角補正又は前記進角補正の実行中に前記内燃機関の回転速度が前記高速領域よりも小さくなると、前記遅角補正又は前記進角補正をキャンセルすること、
    をさらに備える、
    請求項9に記載の制御方法。
  12. 前記第1燃料のアルコール含有率は、前記第2燃料のアルコール含有率よりも高い、
    請求項1に記載の制御方法。
  13. 前記第1燃料のエタノール含有率は、前記第2燃料のエタノール含有率よりも高い、
    請求項9に記載の制御方法。
  14. 前記第1燃料のオクタン価は、前記第2燃料のオクタン価よりも高い、
    請求項9に記載の制御方法。
  15. 前記第1燃料は、バイオ燃料である、
    請求項9に記載の制御方法。
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