JP2023133950A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤動作を抑制できる半導体装置を提供する。【解決手段】一実施形態の半導体装置1は、一端が電源電圧端子P1に接続され、他端が第1ノードND1に接続され、ゲートが第1出力端子P4に接続された第1トランジスタN1と、接地電圧端子P2の電圧に基づいて、第1ノードND1の電圧Vnd1を制御する第1回路10と、接地電圧端子P2の電圧と、入力端子P3の電圧VINとに基づいて、第1出力端子P4の電圧VOUT1を制御する第2回路20と、接地電圧端子P2と第1回路10との間の接続及び切断の切り替えを制御する第3回路30とを備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
外部の負荷に電源電圧を供給するための半導体装置が知られている。
誤動作を抑制できる半導体装置を提供する。
実施形態に係る半導体装置は、一端が電源電圧端子に接続され、他端が第1ノードに接続され、ゲートが第1出力端子に接続された第1トランジスタと、接地電圧端子の電圧に基づいて、第1ノードの電圧を制御する第1回路と、接地電圧端子の電圧と、入力端子の電圧とに基づいて、第1出力端子の電圧を制御する第2回路と、接地電圧端子と第1回路との間の接続及び切断の切り替えを制御する第3回路とを備える。
以下に実施形態が図面を参照して記述される。以下の記述において、略同一の機能及び構成を有する構成要素は同一符号を付され、繰り返しの説明は省略される場合がある。また、ある実施形態についての記述は全て、明示的にまたは自明的に排除されない限り、別の実施形態の記述としても当てはまる。
1.第1実施形態
第1実施形態に係る半導体装置について説明する。以下では、スイッチ素子を駆動することにより、外部の負荷に電源電圧を供給する半導体装置を例に挙げて説明する。
第1実施形態に係る半導体装置について説明する。以下では、スイッチ素子を駆動することにより、外部の負荷に電源電圧を供給する半導体装置を例に挙げて説明する。
1.1 構成
1.1.1 半導体装置の回路構成
本実施形態に係る半導体装置の回路構成について、図1を用いて説明する。図1は、半導体装置の一例を示す回路図である。以下の説明では、トランジスタのソース及びドレインを限定しない場合、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか一方を「トランジスタの一端」と表記し、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか他方を「トランジスタの他端」と表記する。
1.1.1 半導体装置の回路構成
本実施形態に係る半導体装置の回路構成について、図1を用いて説明する。図1は、半導体装置の一例を示す回路図である。以下の説明では、トランジスタのソース及びドレインを限定しない場合、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか一方を「トランジスタの一端」と表記し、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか他方を「トランジスタの他端」と表記する。
半導体装置1は、例えば、IC(Integrated Circuit)チップである。半導体装置1は、外部の負荷LDに電源電圧を供給する。半導体装置1及び負荷LDは、例えば、車載システムの一部に相当し得る。負荷LDは、例えば、ヘッドライトやパワーウインドウ等に相当し得る。
半導体装置1は、電源電圧端子P1、接地電圧端子P2、入力端子P3、第1出力端子P4、第2出力端子P5、スイッチ素子SW、第1制御回路CTL1、駆動回路DRV、クランプ回路10、断線保護回路20、切替制御回路30、並びに抵抗素子R6及びR10を含む。
電源電圧端子P1には、外部から電源電圧VDDが供給される。
接地電圧端子P2には、外部から接地電圧GNDが供給される。例えば、接地電圧端子P2は、配線を介して電圧GNDを供給する電源(以下、「GND電源」とも表記する)に電気的に接続される。車載システムの場合、例えば、車のバッテリーの電圧GNDのコネクタが接地電圧端子P2に電気的に接続される。なお、接地電圧端子P2は、接地されてもよい。
入力端子P3には、外部から電圧VINが供給される。電圧VINは、High(“H”)レベルの電圧、またはLow(“L”)レベルの電圧である。“L”レベルの電圧は、例えば、電圧GNDである。半導体装置1は、電圧VINに基づいて動作する。
第1出力端子P4から、スイッチ素子SWに電圧VOUT1が印加される。
第2出力端子P5から、ノードND1に電圧VOUT2が印加される。
スイッチ素子SWは、例えば、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。スイッチ素子SWは、電源電圧端子P1と外部の負荷LDとの間の接続及び切断を切り替える。以下では、スイッチ素子SWがnチャネルMOSFET(以下、「NMOSトランジスタ」とも表記する)N1である場合について説明する。
トランジスタN1の一端は、電源電圧端子P1に接続され、他端はノードND1に接続され、ゲートは、第1出力端子P4に接続される。トランジスタN1のゲートには、第1出力端子P4から電圧VOUT1が印加される。ノードND1は、第2出力端子P5に接続される。
第1制御回路CTL1は、駆動回路DRVを制御する回路である。第1制御回路CTL1は、電源電圧端子P1、入力端子P3、及びノードND2に接続される。第1制御回路CTL1には、電源電圧端子P1から電圧VDDが印加され、入力端子P3から電圧VINが印加される。第1制御回路CTL1は、電圧VINに基づく電圧をノードND2に出力する。電圧VINが“H”レベルの場合、第1制御回路CTL1は、“H”レベルの電圧を出力する。他方で、電圧VINが“L”レベルの場合、第1制御回路CTL1は、“L”レベルの電圧を出力する。第1制御回路CTL1から出力される“L”レベルの電圧は、例えば、電圧GNDである。
駆動回路DRVは、トランジスタN1を駆動する回路である。駆動回路DRVは、ノードND2及び第1出力端子P4に接続される。駆動回路DRVには、ノードND2の電圧(以下、「電圧Vnd2」と表記する)が印加される。駆動回路DRVは、電圧Vnd2に基づく電圧を第1出力端子P4に出力する。電圧VIN(電圧Vnd2)が“H”レベルの場合、駆動回路DRVは、“H”レベルの電圧を出力する。他方で、電圧VIN(電圧Vnd2)が“L”レベルの場合、駆動回路DRVは、“L”レベルの電圧を出力する。駆動回路DRVから出力される電圧は、第1出力端子P4を介して電圧VOUT1としてトランジスタN1のゲートに印加される。駆動回路DRVから出力される“L”レベルの電圧は、例えば、電圧GNDである。
クランプ回路10は、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したときに、ノードND1の電圧(以下、「電圧Vnd1」と表記する)が電圧VDDから、トランジスタN1のドレイン-ソース間の耐圧(例えば、40V)を超えて低下しないように、電圧Vnd1をクランプする回路である。クランプ回路10は、ノードND3、第1出力端子P4、及び第2出力端子P5に接続される。クランプ回路10の詳細については後述する。
断線保護回路20は、接地電圧端子P2とGND電源とを接続する配線が切断されているときに、接地電圧端子P2の電圧が不定になり、トランジスタN1が意図せずオン状態とされることにより発熱して壊れないように、トランジスタN1を保護する回路である。接地電圧端子P2とGND電源とを接続する配線が切断されているときとは、接地電圧端子P2とGND電源とが電気的に接続されていない状態を意味する。車載システムの場合、例えば、接地電圧端子P2から車のバッテリーの電圧GNDのコネクタが外れている場合である。以下、接地電圧端子P2とGND電源とを接続する配線が切断されている状態を「GND断線状態」、切断されていない状態を「GND非断線状態」と表記する。断線保護回路20は、電源電圧端子P1、接地電圧端子P2、入力端子P3、第1出力端子P4、及び第2出力端子P5に接続される。断線保護回路20の詳細については後述する。
切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10との間の接続及び切断の切り替えを制御する回路である。切替制御回路30は、電源電圧端子P1、接地電圧端子P2、並びにノードND2及びND3に接続される。切替制御回路30の詳細については後述する。
抵抗素子R6の一端は、第1出力端子P4に接続され、他端は第2出力端子P5に接続される。抵抗素子R6は、電圧VINが“L”レベルのときに、トランジスタN1をオンさせないために設けられる。
抵抗素子R10の一端は、電源電圧端子P1に接続され、他端は接地電圧端子P2に接続される。抵抗素子R10は、電源電圧端子P1と接地電圧端子P2との間に設けられた図示せぬ回路の抵抗を表す。
負荷LDは、例えば、抵抗素子R1及びインダクタL1を含む。抵抗素子R1の一端は、ノードND1に接続され、他端は接地される。インダクタL1の一端は、ノードND1に接続され、他端は接地される。
1.1.2 クランプ回路の構成
クランプ回路10の回路構成について説明する。
クランプ回路10の回路構成について説明する。
図1に示すように、クランプ回路10は、ダイオードD1、及びツェナーダイオードZD1~ZD3を含む。
ダイオードD1のアノードは、ノードND3に接続され、カソードはノードND4に接続される。ダイオードD1の順方向電圧Vfは、例えば、0.7Vである。
ダイオードZD1のアノードは、第1出力端子P4に接続され、カソードはノードND4に接続される。ダイオードZD1の逆方向電圧(降伏電圧)Vz1は、例えば、6Vである。
ダイオードZD2のアノードは、ノードND5に接続され、カソードは第1出力端子P4に接続される。ダイオードZD2の逆方向電圧Vz2は、例えば、6Vである。
ダイオードZD3のアノードは、第2出力端子P5に接続され、カソードはノードND5に接続される。ダイオードZD3の逆方向電圧Vz3は、例えば、6Vである。
ダイオードD1、及びツェナーダイオードZD1~ZD3は、ノードND1の電圧Vnd1をクランプするために設けられる。なお、ツェナーダイオードの個数は、3個に限定されない。
1.1.3 断線保護回路の構成
断線保護回路20の回路構成について説明する。
断線保護回路20の回路構成について説明する。
図1に示すように、断線保護回路20は、第2制御回路CTL2、NMOSトランジスタN2及びN3、並びに抵抗素子R2~R5を含む。
第2制御回路CTL2は、トランジスタN2及びN3を制御する回路である。第2制御回路CTL2は、電源電圧端子P1、接地電圧端子P2、入力端子P3、及びノードND6に接続される。第2制御回路CTL2には、電源電圧端子P1から電圧VDDが印加され、接地電圧端子P2から電圧GNDが印加され、入力端子P3から電圧VINが印加される。第2制御回路CTL2は、電圧VINに基づく電圧をノードND6に出力する。電圧VINが“H”レベルの場合、第2制御回路CTL2は、“H”レベルの電圧を出力する。他方で、電圧VINが“L”レベルの場合、第2制御回路CTL2は、“L”レベルの電圧を出力する。第2制御回路CTL2から出力される“L”レベルの電圧は、例えば、電圧GNDである。なお、電源電圧端子P1と接地電圧端子P2との間の電圧差が、第2制御回路CTL2を駆動可能な電圧値よりも小さい場合(例えば、接地電圧端子P2がGND断線状態のとき)、“L”レベルの電圧を出力する。
トランジスタN2の一端は、ノードND7に接続され、他端は第2出力端子P5に接続され、ゲートはノードND6に接続される。
トランジスタN3の一端は、ノードND8に接続され、他端は第2出力端子P5に接続され、ゲートはノードND7に接続される。
抵抗素子R2の一端は、ノードND6に接続され、他端は第2出力端子P5に接続される。抵抗素子R2は、ノードND6の電圧(以下、「電圧Vnd6」と表記する)が“H”レベルのときに、トランジスタN2をオンさせるために設けられる。
抵抗素子R3の一端は、電源電圧端子P1に接続され、他端はノードND7に接続される。
抵抗素子R4の一端は、ノードND7に接続され、他端は第2出力端子P5に接続される。
抵抗素子R3及びR4は、トランジスタN3のゲートに、電源電圧端子P1と第2出力端子P5との間の電圧を分割した電圧を印加するために設けられる。また、抵抗素子R3及びR4は、トランジスタN2がオフ状態とされたときに、トランジスタN3をオンさせるために設けられる。
抵抗素子R5の一端は、第1出力端子P4に接続され、他端はノードND8に接続される。抵抗素子R5は、トランジスタN3がオン状態とされたときに、トランジスタN1のゲートから第2出力端子P5に電荷を急速に引き抜いて、トランジスタN1をすばやくオフさせるために設けられる。抵抗素子R5の抵抗値は、抵抗素子R6の抵抗値よりも低い。
1.1.4 切替制御回路の構成
切替制御回路30の回路構成について説明する。
切替制御回路30の回路構成について説明する。
図1に示すように、切替制御回路30は、インバータ回路INV1、フリップフロップ(FF)回路FF1及びFF2、タイマー回路TMR、NMOSトランジスタN4~N6、並びに抵抗素子R7~R9を含む。
インバータ回路INV1の入力端子は、ノードND2に接続され、出力端子はノードND9に接続される。
FF回路FF1は、例えば、Dフリップフロップである。FF回路FF1は、3つの入力端子(CLK、D、及びR)と2つの出力端子(Q及びQN)を有する。FF回路FF1の端子CLKは、ノードND2に接続され、端子Dには電圧VREGが印加され、端子RはノードND10に接続される。電圧VREGは、“H”レベルの電圧である。端子Rは、端子Q及びQNの値をリセットするための端子である。FF回路FF1の端子QNはノードND11に接続される。
FF回路FF1は、端子CLKに印加されるノードND2の電圧Vnd2が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がるとき、電圧VREGを端子Dに取り込む。FF回路FF1は、端子Dに取り込んだ値を端子Qから出力し、端子Qの値を反転させた値を端子QNから出力する。
FF回路FF1は、端子Rに“H”レベルの電圧が印加されるとき、端子Q及びQNの値をそれぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットする。
FF回路FF2は、例えば、Dフリップフロップである。FF回路FF2は、FF回路FF1と同様の構成を有する。FF回路FF2の端子CLKは、ノードND9に接続され、端子Dには電圧VREGが印加され、端子RはノードND11に接続される。端子QはノードND12に接続される。
FF回路FF2は、端子CLKに印加されるノードND9の電圧が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がるとき、電圧VREGを端子Dに取り込む。FF回路FF2は、端子Dに取り込んだ値を端子Qから出力し、端子Qの値を反転させた値を端子QNから出力する。
FF回路FF2は、端子Rに“H”レベルの電圧が印加されるとき、端子Q及びQNの値をそれぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットする。
タイマー回路TMRは、時間を計測し、FF回路FF1の端子Q及びQNの値をリセットするタイミングを制御する回路である。タイマー回路TMRは、ノードND10及びND12に接続される。タイマー回路TMRは、ノードND12の電圧(以下、「電圧Vnd12」と表記する)に基づく電圧をノードND10に出力する。FF回路FF1の端子Q及びQNの値をリセットする場合、タイマー回路TMRは、“H”レベルの電圧を出力する。他方で、FF回路FF1の端子Q及びQNの値をリセットしない場合、タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧を出力する。
タイマー回路TMRは、例えば、ノードND12の電圧Vnd12が“H”レベルになってから一定時間経過後に“H”レベルの電圧を出力する。一定時間は、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したときに、ノードND1の電圧Vnd1が電圧VDDから電圧GNDに戻るまでの時間を考慮して予め設定される。一定時間は、例えば、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したときに、ノードND1の電圧Vnd1が電圧VDDから電圧GNDに戻るまでの時間よりも長い時間である。
トランジスタN4の一端は、ノードND13に接続され、他端はノードND3に接続され、ゲートはノードND12に接続される。
トランジスタN5の一端は、ノードND14に接続され、他端はノードND3に接続され、ゲートはノードND13に接続される。
トランジスタN6の一端は、接地電圧端子P2に接続され、他端はノードND3に接続され、ゲートはノードND14に接続される。トランジスタN6は、接地電圧端子P2とクランプ回路10との間の接続及び切断を切り替えるために設けられる。
抵抗素子R7の一端は、ノードND12に接続され、他端はノードND3に接続される。抵抗素子R7は、ノードND12の電圧Vnd12が“H”レベルのときに、トランジスタN4をオンさせるために設けられる。
抵抗素子R8の一端は、電源電圧端子P1に接続され、他端はノードND13に接続される。抵抗素子R8は、トランジスタN4がオフ状態とされたときに、トランジスタN5をオンさせるために設けられる。
抵抗素子R9の一端は、電源電圧端子P1に接続され、他端はノードND14に接続される。抵抗素子R9は、トランジスタN5がオフ状態とされたときに、トランジスタN6をオンさせるために設けられる。
1.2 動作
本実施形態に係る半導体装置1の動作について説明する。半導体装置1が行う動作は、第1動作及び第2動作を含む。第1動作は、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したときに、トランジスタN1のソース電圧(ノードND1の電圧Vnd1)を制御する動作である。第2動作は、接地電圧端子P2がGND断線状態のときに、トランジスタN1のゲート電圧(第1出力端子P4の電圧VOUT1)を制御する動作である。
本実施形態に係る半導体装置1の動作について説明する。半導体装置1が行う動作は、第1動作及び第2動作を含む。第1動作は、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したときに、トランジスタN1のソース電圧(ノードND1の電圧Vnd1)を制御する動作である。第2動作は、接地電圧端子P2がGND断線状態のときに、トランジスタN1のゲート電圧(第1出力端子P4の電圧VOUT1)を制御する動作である。
半導体装置1の動作時の各種端子等の電圧について、図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は、半導体装置1の動作時の各種端子等の電圧を示すタイミングチャートである。以下では、時刻T0から時刻T7までの間、接地電圧端子P2は外部とGND非断線状態であり、時刻T7に接地電圧端子P2が外部とGND断線状態になった場合について説明する。
図2に示すように、時刻T0から時刻T1までの間、入力端子P3には、“L”レベルの電圧VIN(例えば、電圧GND)が供給される。接地電圧端子P2には、電圧GNDが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“H”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧(例えば、トランジスタN3をオンさせる電圧)となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧(例えば、GND)となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
時刻T1において、入力端子P3には、“H”レベルの電圧VINが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)が出力される。ノードND11の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“L”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“L”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“H”レベルの電圧(例えば、トランジスタN2をオンさせる電圧)となる。これにより、トランジスタN2は、オン状態とされる。ノードND7の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN3は、オフ状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“H”レベルの電圧(例えば、電圧VDDよりも高い電圧)となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“H”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オン状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給される。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧VDDとなる。インダクタL1には、磁気エネルギーが蓄えられる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧VDDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
時刻T2において、入力端子P3には、“L”レベルの電圧VINが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“L”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子QからノードND12に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オン状態とされる。ノードND13の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN5は、オフ状態とされる。ノードND14の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オン状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
以上のように、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したとき(トランジスタN1がオン状態からオフ状態に遷移したとき)、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に接続する。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、インダクタL1が磁気エネルギーを放出することにより負電圧まで低下する。
ノードND1の電圧Vnd1が負電圧になると、トランジスタN6がオン状態であるため、接地電圧端子P2から、ダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介してノードND1に電流が流れ始める。その後、ノードND1の電圧Vnd1の低下は止まる。このときの電圧を「クランプ電圧VCL」という。クランプ電圧は、電圧Vf、電圧Vz1、電圧Vz2、及び電圧Vz3によって決まる。クランプ電圧VCLは、電圧Vf、電圧Vz1、電圧Vz2、及び電圧Vz3の加算値(電圧Vf+電圧Vz1+電圧Vz2+電圧Vz3)だけ電圧GNDよりも低い電圧である。クランプ電圧VCLは、電圧VDDと電圧VCLとの間の電圧差Vdが、トランジスタN1のドレイン-ソース間の耐圧よりも小さくなるように設定される。
インダクタL1が磁気エネルギーの放出を終えると、接地電圧端子P2からダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介してノードND1に電流が流れなくなる。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、上昇する。
時刻T3において、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
以上のように、クランプ回路10は、接地電圧端子P2の電圧に基づいて、ノードND1の電圧Vnd1を制御する。時刻T2から時刻T3までの間の動作は、第1動作に相当する。
時刻T4において、タイマー回路TMRは、“H”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“H”レベルの電圧となる。時刻T4は、例えば、時刻T2から一定時間経過したとき、すなわちノードND12の電圧Vnd12が“H”レベルになったときから一定時間経過したときである。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“H”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“H”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
以上のように、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に接続し、予め決められた時間が経過した後、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に切断する。換言すると、切替制御回路30は、タイマー回路TMRが出力した“H”レベルの電圧(予め決められた時間が経過したことを示す電圧)に基づいて、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に切断する。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
図3に示すように、時刻T5において、タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
時刻T5から時刻T6までの半導体装置1の動作は、時刻T0から時刻T1までと同様である。
時刻T6において、入力端子P3には、“H”レベルの電圧VINが供給される。
時刻T6から時刻T7までの半導体装置1の動作は、時刻T1から時刻T2までと同様である。
時刻T7において、接地電圧端子P2はGND断線状態となる。このとき、トランジスタN6はオフ状態である。すなわち、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に切断する。
接地電圧端子P2がGND断線状態になると、接地電圧端子P2の電圧は、不定な状態になる。トランジスタN6がオフ状態であるため、接地電圧端子P2の電圧は、電圧VDDまで上昇する。
時刻T8において、電源電圧端子P1と接地電圧端子P2との間の電圧差が、第2制御回路CTL2を駆動可能な電圧値よりも小さくなる。これにより、第2制御回路CTL2は、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。
時刻T9において、ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。トランジスタN1のゲートから第2出力端子P5に電荷が急速に引き抜かれる。これにより、トランジスタN1のゲートの電圧は、すばやく低下する。
時刻T10において、トランジスタN1のゲートの電圧は、電圧GNDとなる。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。換言すると、第1出力端子P4の電圧VOUT1は、トランジスタN1をオフする電圧となる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
時刻T7から時刻T10までの半導体装置1の他の動作は、時刻T1から時刻T2までと同様である。
以上のように、断線保護回路20は、接地電圧端子P2の電圧と、入力端子P3の電圧とに基づいて、第1出力端子P4の電圧を制御する。時刻T7から時刻T10までの間の動作は、第2動作に相当する。
1.3 効果
本実施形態に係る構成であれば、半導体装置の誤動作を抑制できる。以下、本効果について説明する。
本実施形態に係る構成であれば、半導体装置の誤動作を抑制できる。以下、本効果について説明する。
接地電圧端子P2がGND断線状態のとき、接地電圧端子P2の電圧は、不定な状態になる。このとき、接地電圧端子P2とクランプ回路10とが電気的に接続されていると、接地電圧端子P2とノードND1とが、ダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介して電気的に接続されることにより、接地電圧端子P2の電圧がクランプされる場合がある。接地電圧端子P2の電圧がクランプされると、接地電圧端子P2の電圧は、電圧VDDまで上昇しない場合がある。この場合、第2制御回路CTL2は“H”レベルの電圧を出力する。これにより、トランジスタN2はオン状態とされ、トランジスタN3はオフ状態とされる。このため、トランジスタN1のゲート電圧を“L”レベルの電圧まで下げることができず、トランジスタN1が意図せずオン状態とされる場合がある。この場合、トランジスタN1が発熱して壊れる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、接地電圧端子P2がGND断線状態のとき、トランジスタN6はオフ状態とされる。すなわち、接地電圧端子P2とクランプ回路10とが電気的に接続されない。換言すると、接地電圧端子P2とノードND1とが、ダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介して電気的に接続されない。このため、接地電圧端子P2の電圧はクランプされない。よって、接地電圧端子P2の電圧は、電圧VDDまで上昇する。接地電圧端子P2の電圧が電圧VDDまで上昇すると、第2制御回路CTL2は“L”レベルの電圧を出力する。これにより、トランジスタN2はオフ状態とされ、トランジスタN3はオン状態とされる。このため、トランジスタN1のゲート電圧を“L”レベルの電圧まで下げることができ、トランジスタN1はオフ状態とされる。よって、トランジスタN1が発熱して壊れるのを抑制できる。
また、本実施形態では、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したとき、トランジスタN6はオン状態とされる。すなわち、接地電圧端子P2とクランプ回路10とが電気的に接続される。換言すると、接地電圧端子P2とノードND1とが、ダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介して電気的に接続される。このため、ノードND1の電圧Vnd1がクランプ電圧VCLにクランプされる。クランプ電圧VCLは、電圧VDDと電圧VCLとの間の電圧差Vdが、トランジスタN1のドレイン-ソース間の耐圧よりも小さくなるように設定される。よって、トランジスタN1がドレイン-ソース間の耐圧を超えて壊れるのを抑制できる。
従って、本実施形態によれば、半導体装置の誤動作を抑制できる。
2.第2実施形態
第2実施形態に係る半導体装置について説明する。本実施形態に係る半導体装置は、半導体装置の構成が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態に係る半導体装置について説明する。本実施形態に係る半導体装置は、半導体装置の構成が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
2.1 半導体装置の回路構成
本実施形態に係る半導体装置の回路構成について、図4を用いて説明する。図4は、半導体装置の一例を示す回路図である。
本実施形態に係る半導体装置の回路構成について、図4を用いて説明する。図4は、半導体装置の一例を示す回路図である。
半導体装置1は、保護回路PRTを含む。
保護回路PRTは、何らかの異常を検知したときに、半導体装置1を保護する回路である。保護回路PRTは、例えば、過熱保護回路や過電流保護回路等である。過熱保護回路は、例えば、半導体装置1の温度が基準値よりも高くなったときに、半導体装置1が異常であると判断する(異常を検知する)。過電流保護回路は、例えば、半導体装置1に流れる電流が基準値よりも高くなったときに、半導体装置1が異常であると判断する(異常を検知する)。保護回路PRTは、ノードND15に接続される。
保護回路PRTは、High(“H”)レベルの電圧、またはLow(“L”)レベルの電圧をノードND15に出力する。保護回路PRTが異常を検知していない場合(半導体装置1が正常である場合)、保護回路PRTは、“H”レベルの電圧を出力する。他方で、保護回路PRTが異常を検知した場合(半導体装置1が異常である場合)、保護回路PRTは、“L”レベルの電圧を出力する。“L”レベルの電圧は、例えば、電圧GNDである。
駆動回路DRVは、ノードND2及びND15、並びに第1出力端子P4に接続される。駆動回路DRVには、ノードND2の電圧Vnd2、及びノードND15の電圧(以下、「電圧Vnd15」と表記する)が印加される。駆動回路DRVは、電圧Vnd2及びVnd15に基づく電圧を第1出力端子P4に出力する。ノードND15の電圧Vnd15が“H”レベルの場合、駆動回路DRVは、電圧VIN(電圧Vnd2)に基づく電圧を出力する。他方で、ノードND15の電圧Vnd15が“L”レベルの場合、駆動回路DRVは、“L”レベルの電圧を出力する。
切替制御回路30は、電源電圧端子P1、接地電圧端子P2、並びにノードND2、ND3及びND15に接続される。切替制御回路30の詳細については後述する。
切替制御回路30を除く半導体装置1の他の構成は、第1実施形態と同様である。
2.2 切替制御回路の構成
切替制御回路30の回路構成について説明する。
切替制御回路30の回路構成について説明する。
図4に示すように、切替制御回路30は、NAND回路NAND1及びインバータ回路INV2を含む。
NAND回路NAND1の一方の入力端子は、ノードND2に接続され、他方の入力端子はノードND15に接続され、出力端子はノードND16に接続される。
インバータ回路INV2の入力端子は、ノードND16に接続され、出力端子はノードND17に接続される。
インバータ回路INV1の入力端子は、ノードND17に接続され、出力端子はノードND9に接続される。
FF回路FF1の端子CLKは、ノードND17に接続され、端子Dには電圧VREGが印加され、端子RはノードND10に接続される。FF回路FF1の端子QNはノードND11に接続される。
切替制御回路30の他の構成は、第1実施形態と同様である。
2.3 動作
本実施形態に係る半導体装置1の動作について説明する。半導体装置1が行う動作は、第1動作、第2動作、及び第3動作を含む。第3動作は、保護回路PRTが異常を検知したときに、トランジスタN1のソース電圧(ノードND1の電圧Vnd1)を制御する動作である。
本実施形態に係る半導体装置1の動作について説明する。半導体装置1が行う動作は、第1動作、第2動作、及び第3動作を含む。第3動作は、保護回路PRTが異常を検知したときに、トランジスタN1のソース電圧(ノードND1の電圧Vnd1)を制御する動作である。
半導体装置1の動作時の各種端子等の電圧について、図5~図7を用いて説明する。図5~図7は、半導体装置1の動作時の各種端子等の電圧を示すタイミングチャートである。以下では、時刻T0から時刻T12までの間、接地電圧端子P2は外部とGND非断線状態であり、時刻T7から時刻T8までの間、保護回路PRTが異常を検知し、時刻T12に接地電圧端子P2が外部とGND断線状態になった場合について説明する。
図5に示すように、時刻T0から時刻T1までの間、入力端子P3には、“L”レベルの電圧VIN(例えば、電圧GND)が供給される。接地電圧端子P2には、電圧GNDが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。
保護回路PRTは、“H”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“H”レベルの電圧となる。
NAND回路NAND1の一方の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、他方の入力端子にノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)が印加される。NAND回路NAND1は、“H”レベルの電圧をノードND16に出力する。ノードND16の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV2の入力端子に、ノードND16の電圧(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV2は、“L”レベルの電圧をノードND17に出力する。ノードND17の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“H”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧(例えば、トランジスタN3をオンさせる電圧)となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)、及びノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧(例えば、GND)となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
時刻T1において、入力端子P3には、“H”レベルの電圧VINが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“H”レベルの電圧となる。
保護回路PRTは、“H”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“H”レベルの電圧となる。
NAND回路NAND1の一方の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)が印加され、他方の入力端子にノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)が印加される。NAND回路NAND1は、“L”レベルの電圧をノードND16に出力する。ノードND16の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV2の入力端子に、ノードND16の電圧(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV2は、“H”レベルの電圧をノードND17に出力する。ノードND17の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND17の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)が出力される。ノードND11の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND17の電圧(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“L”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“L”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“H”レベルの電圧(例えば、トランジスタN2をオンさせる電圧)となる。これにより、トランジスタN2は、オン状態とされる。ノードND7の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN3は、オフ状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)、及びノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)に基づいて、“H”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“H”レベルの電圧(例えば、電圧VDDよりも高い電圧)となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“H”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オン状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給される。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧VDDとなる。インダクタL1には、磁気エネルギーが蓄えられる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧VDDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
時刻T2において、入力端子P3には、“L”レベルの電圧VINが供給される。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧となる。
保護回路PRTは、“H”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“H”レベルの電圧となる。
NAND回路NAND1の一方の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、他方の入力端子にノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)が印加される。NAND回路NAND1は、“H”レベルの電圧をノードND16に出力する。ノードND16の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV2の入力端子に、ノードND16の電圧(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV2は、“L”レベルの電圧をノードND17に出力する。ノードND17の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“L”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子QからノードND12に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オン状態とされる。ノードND13の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN5は、オフ状態とされる。ノードND14の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オン状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
以上のように、電圧VINが“H”レベルから“L”レベルに遷移したとき(トランジスタN1がオン状態からオフ状態に遷移したとき)、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に接続する。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)、及びノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、インダクタL1が磁気エネルギーを放出することにより負電圧まで低下する。第1実施形態と同様に、ノードND1の電圧Vnd1は、クランプ電圧VCLまで低下した後、上昇する。
時刻T3において、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
以上のように、クランプ回路10は、接地電圧端子P2の電圧に基づいて、ノードND1の電圧Vnd1を制御する。時刻T2から時刻T3までの間の動作は、第1動作に相当する。
時刻T4において、タイマー回路TMRは、“H”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“H”レベルの電圧となる。時刻T4は、例えば、時刻T2から一定時間経過したとき、すなわちノードND12の電圧Vnd12が“H”レベルになったときから一定時間経過したときである。
第1制御回路CTL1は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND2に出力する。ノードND2の電圧Vnd2は、“L”レベルの電圧となる。
保護回路PRTは、“H”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“H”レベルの電圧となる。
NAND回路NAND1の一方の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)が印加され、他方の入力端子にノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)が印加される。NAND回路NAND1は、“H”レベルの電圧をノードND16に出力する。ノードND16の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV2の入力端子に、ノードND16の電圧(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV2は、“L”レベルの電圧をノードND17に出力する。ノードND17の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“H”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“H”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子Q及びQNの値は、それぞれ“L”レベル、“H”レベルにリセットされる。FF回路FF2の端子QからノードND12に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オフ状態とされる。ノードND13の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN5は、オン状態とされる。ノードND14の電圧は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オフ状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
以上のように、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に接続し、予め決められた時間が経過した後、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に切断する。
第2制御回路CTL2は、電圧VIN(“L”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)、及びノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
ダイオードD1、及びZD1~ZD3には、電流は流れない。
図6に示すように、時刻T5において、タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
時刻T5から時刻T6までの半導体装置1の動作は、時刻T0から時刻T1までと同様である。
時刻T6において、入力端子P3には、“H”レベルの電圧VINが供給される。
時刻T6から時刻T7までの半導体装置1の動作は、時刻T1から時刻T2までと同様である。
時刻T7において、保護回路PRTは異常を検知する。
異常を検知すると、保護回路PRTは、“L”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。
NAND回路NAND1の一方の入力端子に、ノードND2の電圧Vnd2(“H”レベル)が印加され、他方の入力端子にノードND15の電圧Vnd15(“L”レベル)が印加される。NAND回路NAND1は、“H”レベルの電圧をノードND16に出力する。ノードND16の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV2の入力端子に、ノードND16の電圧(“H”レベル)が印加される。インバータ回路INV2は、“L”レベルの電圧をノードND17に出力する。ノードND17の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
FF回路FF1の端子CLKに、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子Rにタイマー回路TMRから“L”レベルの電圧が印加される。これにより、FF回路FF1の端子QNからノードND11に、“L”レベルの電圧が出力される。ノードND11の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
インバータ回路INV1の入力端子に、ノードND17の電圧(“L”レベル)が印加される。インバータ回路INV1は、“H”レベルの電圧をノードND9に出力する。ノードND9の電圧は、“H”レベルの電圧となる。
FF回路FF2の端子CLKに、ノードND9の電圧(“H”レベル)が印加され、端子Dに電圧VREGが印加され、端子RにノードND11の電圧(“L”レベル)が印加される。これにより、FF回路FF2の端子QからノードND12に、“H”レベルの電圧が出力される。ノードND12の電圧Vnd12は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN4は、オン状態とされる。ノードND13の電圧は、“L”レベルの電圧(例えば、電圧GND)となる。これにより、トランジスタN5は、オフ状態とされる。ノードND14の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN6は、オン状態とされる。
タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
以上のように、保護回路PRTが異常を検知したとき、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に接続する。
第2制御回路CTL2は、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。
駆動回路DRVは、ノードND2の電圧Vnd2(“L”レベル)、及びノードND15の電圧Vnd15(“H”レベル)に基づいて、“L”レベルの電圧を第1出力端子P4に出力する。第1出力端子P4の電圧VOUT1は、“L”レベルの電圧となる。第1出力端子P4からトランジスタN1のゲートに、電圧VOUT1(“L”レベル)が印加される。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、インダクタL1が磁気エネルギーを放出することにより負電圧まで低下する。第1動作時と同様に、ノードND1の電圧Vnd1は、クランプ電圧VCLまで低下した後、上昇する。
時刻T8において、入力端子P3には、“L”レベルの電圧VINが供給される。ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。これにより、保護回路PRTは異常を検知しなくなる。
異常を検知しなくなると、保護回路PRTは、“H”レベルの電圧をノードND15に出力する。ノードND15の電圧Vnd15は、“H”レベルの電圧となる。
以上のように、クランプ回路10は、接地電圧端子P2の電圧に基づいて、ノードND1の電圧Vnd1を制御する。時刻T7から時刻T8までの間の動作は、第3動作に相当する。
時刻T8から時刻T10までの半導体装置1の動作は、時刻T3から時刻T5までと同様である。
図7に示すように、時刻T10において、タイマー回路TMRは、“L”レベルの電圧をノードND10に出力する。ノードND10の電圧は、“L”レベルの電圧となる。
時刻T10から時刻T11までの半導体装置1の動作は、時刻T0から時刻T1までと同様である。
時刻T11において、入力端子P3には、“H”レベルの電圧VINが供給される。
時刻T11から時刻T12までの半導体装置1の動作は、時刻T1から時刻T2までと同様である。
時刻T12において、接地電圧端子P2はGND断線状態となる。このとき、トランジスタN6はオフ状態である。すなわち、切替制御回路30は、接地電圧端子P2とクランプ回路10とを電気的に切断する。
接地電圧端子P2がGND断線状態になると、接地電圧端子P2の電圧は、不定な状態になる。トランジスタN6がオフ状態であるため、接地電圧端子P2の電圧は、電圧VDDまで上昇する。
時刻T13において、電源電圧端子P1と接地電圧端子P2との間の電圧差が、第2制御回路CTL2を駆動可能な電圧値よりも小さくなる。これにより、第2制御回路CTL2は、“L”レベルの電圧をノードND6に出力する。ノードND6の電圧Vnd6は、“L”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN2は、オフ状態とされる。
時刻T14において、ノードND7の電圧は、“H”レベルの電圧となる。これにより、トランジスタN3は、オン状態とされる。トランジスタN1のゲートから第2出力端子P5に電荷が急速に引き抜かれる。これにより、トランジスタN1のゲートの電圧は、すばやく低下する。
時刻T15において、トランジスタN1のゲートの電圧は、電圧GNDとなる。これにより、トランジスタN1は、オフ状態とされる。換言すると、第1出力端子P4の電圧VOUT1は、トランジスタN1をオフする電圧となる。負荷LDには、電源電圧端子P1から電圧VDDが供給されない。これにより、ノードND1の電圧Vnd1は、電圧GNDとなる。第2出力端子P5の電圧VOUT2は、電圧GNDとなる。
時刻T12から時刻T15までの半導体装置1の他の動作は、時刻T1から時刻T2までと同様である。
以上のように、断線保護回路20は、接地電圧端子P2の電圧と、入力端子P3の電圧とに基づいて、第1出力端子P4の電圧を制御する。時刻T12から時刻T15までの間の動作は、第2動作に相当する。
2.4 効果
本実施形態に係る構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態に係る構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、保護回路PRTが異常を検知したとき、トランジスタN6はオン状態とされる。すなわち、接地電圧端子P2とクランプ回路10とが電気的に接続される。換言すると、接地電圧端子P2とノードND1とが、ダイオードD1、ZD1、ZD2、及びZD3、並びに第2出力端子P5を介して電気的に接続される。このため、第1動作時と同様に、ノードND1の電圧Vnd1がクランプ電圧VCLにクランプされる。よって、保護回路PRTが異常を検知したときにも、トランジスタN1がドレイン-ソース間の耐圧を超えて壊れるのを抑制できる。
3.変形例等
上記のように、実施形態に係る半導体装置(1)は、一端が電源電圧端子(P1)に接続され、他端が第1ノード(ND1)に接続され、ゲートが第1出力端子(P4)に接続された第1トランジスタ(N1)と、接地電圧端子(P2)の電圧に基づいて、第1ノード(ND1)の電圧(Vnd1)を制御する第1回路(10)と、接地電圧端子(P2)の電圧と、入力端子(P3)の電圧(VIN)とに基づいて、第1出力端子(P4)の電圧(VOUT1)を制御する第2回路(20)と、接地電圧端子(P2)と第1回路(10)との間の接続及び切断の切り替えを制御する第3回路(30)とを備える。
上記のように、実施形態に係る半導体装置(1)は、一端が電源電圧端子(P1)に接続され、他端が第1ノード(ND1)に接続され、ゲートが第1出力端子(P4)に接続された第1トランジスタ(N1)と、接地電圧端子(P2)の電圧に基づいて、第1ノード(ND1)の電圧(Vnd1)を制御する第1回路(10)と、接地電圧端子(P2)の電圧と、入力端子(P3)の電圧(VIN)とに基づいて、第1出力端子(P4)の電圧(VOUT1)を制御する第2回路(20)と、接地電圧端子(P2)と第1回路(10)との間の接続及び切断の切り替えを制御する第3回路(30)とを備える。
なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…半導体装置、10…クランプ回路、20…断線保護回路、30…切替制御回路、P1…電源電圧端子、P2…接地電圧端子、P3…入力端子、P4…第1出力端子、P5…第2出力端子、SW…スイッチ素子、CTL1…第1制御回路、DRV…駆動回路、CTL2…第2制御回路、INV1、INV2…インバータ回路、FF1、FF2…FF回路、TMR…タイマー回路、NAND1…NAND回路、PRT…保護回路、LD…負荷、N1~N6…NMOSトランジスタ、R1~R10…抵抗素子、L1…インダクタ、D1…ダイオード、ZD1~ZD3…ツェナーダイオード
Claims (9)
- 一端が電源電圧端子に接続され、他端が第1ノードに接続され、ゲートが第1出力端子に接続された第1トランジスタと、
接地電圧端子の電圧に基づいて、前記第1ノードの電圧を制御する第1回路と、
前記接地電圧端子の電圧と、入力端子の電圧とに基づいて、前記第1出力端子の電圧を制御する第2回路と、
前記接地電圧端子と前記第1回路との間の接続及び切断の切り替えを制御する第3回路と
を備える、
半導体装置。 - 前記接地電圧端子が外部と非断線状態であり、且つ前記第1トランジスタがオン状態からオフ状態に遷移したとき、前記第3回路は、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に接続する、
請求項1記載の半導体装置。 - 前記第3回路が前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に接続すると、前記第1ノードの電圧は、電源電圧から、前記第1トランジスタの前記一端と前記他端との間の耐圧を超えて低下しない、
請求項2記載の半導体装置。 - 前記第3回路は、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に接続し、予め決められた時間が経過した後、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に切断する、
請求項2記載の半導体装置。 - 前記第3回路は、時間を計測し、電圧を出力する第4回路を含み、
前記第3回路は、前記第4回路が出力した第1電圧に基づいて、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に切断し、
前記第1電圧は、前記予め決められた時間が経過したことを示す、
請求項4記載の半導体装置。 - 前記接地電圧端子が外部と断線状態であるとき、前記第3回路は、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に切断する、
請求項1記載の半導体装置。 - 前記第3回路が前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に切断すると、前記第1出力端子の電圧は、前記第1トランジスタをオフする電圧となる、
請求項6記載の半導体装置。 - 前記半導体装置の異常を検知する第5回路
を更に備え、
前記接地電圧端子が外部と非断線状態であり、且つ前記第5回路が異常を検知したとき、前記第3回路は、前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に接続する、
請求項1記載の半導体装置。 - 前記第3回路が前記接地電圧端子と前記第1回路とを電気的に接続すると、前記第1ノードの電圧は、電源電圧から、前記第1トランジスタの前記一端と前記他端との間の耐圧を超えて低下しない、
請求項8記載の半導体装置。
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