JP2023128040A - 加飾積層体、加飾部材及び表示システム - Google Patents

加飾積層体、加飾部材及び表示システム Download PDF

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Keisuke Oyama
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Abstract

【課題】加飾積層体の耐擦傷性を改善する。【解決手段】加飾積層体は、第1シートと、第1シートに重ねられた第2シートと、第1シートと第2シートとを接合する接合層と、を有している。第1シートは、第1基材フィルムと、第1基材フィルムに重ねられた表面層と、を含んでいる。第2シートは、第2基材フィルムと、第2基材フィルムに重ねられた意匠層と、を含んでいる。第1シートの表面層は、硬化樹脂を含み、加飾積層体の一方の表面を形成している。表面層によって形成される一方の表面における鉛筆硬度は、F以上となっている。【選択図】図2

Description

本開示は、加飾積層体、加飾部材及び表示システムに関する。
特許文献1に開示されているように、加飾シートを備えた表示装置が広く用いられている。表示装置が表示状態であるとき、加飾シートは、表示装置が射出する画像光を透過させて、画像の透過観察を可能にする。表示装置が非表示状態であるとき、加飾シートは、加飾シートが表示する意匠によって、表示装置の適用対象に意匠性を付与する。このような加飾シートに対し、種々の目的から硬化樹脂を含む表面層の適用が要望されている。
特開2018-154036号公報
しかしながら、表面層は、厚さの比較的薄い基材フィルム上に形成される。加飾シートは、厚さの比較的厚い基材フィルム上に意匠層を形成することによって作製される。そして、厚さの薄い又は厚さの厚い一枚の基材フィルム上に、表面層および意匠層の両方を形成することは容易でない。
そこで、表面層を含む第1シートと意匠層を含む第2シートとを接合層で接合することによって積層体を作製することを検討した。しかしながら、この加飾積層体では、表面層での耐擦傷性が十分でないといった不具合が生じた。
本開示は、加飾積層体の耐擦傷性を改善することを目的とする。
本開示の一実施の形態による第1の加飾積層体は、
第1シートと、
前記第1シートに重ねられた第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合層と、を備える加飾積層体であって、
前記第1シートは、第1基材フィルムと、前記第1基材フィルムに重ねられた表面層と、を含み、
前記第2シートは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムに重ねられた意匠層と、を含み、
前記第1フィルムの前記表面層は、硬化樹脂を含み、前記加飾積層体の一方の表面を形成し、
前記表面層によって形成される前記一方の表面における鉛筆硬度は、F以上である。
本開示の一実施の形態による第2の加飾積層体は、
第1シートと、
前記第1シートに重ねられた第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合層と、を備える加飾積層体であって、
前記第1シートは、第1基材フィルムと、前記第1基材フィルムに重ねられた表面層と、を含み、
前記第2シートは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムに重ねられた意匠層と、を含み、
前記第1フィルムの前記表面層は、硬化樹脂を含み、前記加飾積層体の一方の表面を形成し、
前記表面層によって形成される前記一方の表面における鉛筆硬度は、前記第1シートの前記表面層によって形成される表面における鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度以上である。
本開示の一実施の形態による第1及び第2の加飾積層体において、
前記接合層は、硬化樹脂を含んでもよい。
本開示の一実施の形態による第1及び第2の加飾積層体において、
前記第1シートの厚さは100μm未満でもよい。
本開示の一実施の形態による第1及び第2の加飾積層体において、
前記表面層は、ハードコート層、防眩層、及び低反射層の一以上を含んでもよい。
本開示の一実施の形態による第1及び第2の加飾積層体において、
前記第2シートの厚さは100μm以上300μm以下でもよい。
本開示の一実施の形態による第1及び第2の加飾積層体において、
前記意匠層は、前記第2基材フィルムと前記接合層との間に位置してもよい。
本開示の一実施の形態による加飾部材は、
上述した本開示の一実施の形態による加飾積層体と、
前記加飾積層体と接合した支持部と、を備える。
本開示の一実施の形態による表示システムは、
表示装置と、
上述した本開示の一実施の形態による加飾積層体と、を備える。
本開示によれば、加飾積層体の耐擦傷性を改善できる。
図1は、一実施の形態を説明するための図であって、表示システムの一例を分解して示す分解斜視図である。 図2は、図1の表示システムの断面図である。 図3は、図1の表示システムを示す平面図であって、光源装置を表示状態とした状態を示している。 図4は、図1の表示システムを示す平面図であって、光源装置を非表示状態とした状態を示している。 図5は、加飾積層体に含まれる表面層の一変形例を示す断面図である。 図6は、図2に対応する図であって、表示システムの一変形例を示す断面図である。 図7は、図5に対応する図であって、加飾積層体に含まれる表面層の他の変形例を示す断面図である。 図8は、図5に対応する図であって、加飾積層体に含まれる表面層のさらに他の変形例を示す断面図である。 図9は、加飾積層体の一変形例を示す断面図である。 図10は、加飾積層体を含む加飾部材の一例を示す断面図である。 図11は、加飾積層体を含む加飾部材の他の例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書において、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば「垂直」「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に限定されることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈する。
本明細書において、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されない。例えば、「第1シート」は、「第1フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別されない。例えば、「第1基材フィルム」は、「第1基材シート」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別されない。
方向の関係を図面間で明確にするため、いくつかの図面には、第1方向DA、第2方向DB、第3方向DCを、図面間で共通する矢印として示している。図面の紙面に垂直な方向に沿って紙面の奥に向かう矢印を、例えば図2に示すように、円の中に×を設けた記号により示した。図面の紙面に垂直な方向に沿って紙面から手前に向かう矢印を、例えば図3に示すように、円の中に点を設けた記号により示した。
本明細書において用いる「透明」とは、可視光透過率が50%以上であることを意味し、好ましくは80%以上である。可視光透過率の特定には、JIS K 7361に準拠したヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号:HM-150)が使用される。
図1は、表示システム1の一例を概略的に示す分解斜視図である。表示システム1は、種々の用途に適用され得る。表示システム1を、移動可能な装置としての移動体の内装や外装に適用してもよい。移動体は移動可能な装置である。移動体として、自動車、船、飛行機等が例示される。一具体例として、表示システム1は、自動車の内装や外装に適用されてもよい。表示システム1は、建物の内装として、壁、扉、天井等に適用されてもよい。表示システム1は、家具、家電製品等の各種装置に適用されてもよい。
図1に示された表示システム1は、表示装置10と、表示装置10に重ねられた加飾積層体20と、を含んでいる。表示システム1は、加飾積層体20に代えて、加飾部材30を含んでもよい。加飾部材30は、加飾積層体20と、支持部35と、を含んでいる。本実施の形態による表示システム1には、加飾積層体の耐擦傷性を改善するための工夫がなされている。
図1に示すように、表示装置10は、第1方向DAと、第1方向DAに垂直な第2方向DBと、に広がっている。また、加飾積層体20も、第1方向DAと第2方向DBとに広がっている。図2に示すように、表示装置10及び加飾積層体20は、第3方向DCに重ねられている。この点において、第3方向DCは積層方向である。第3方向DCは、第1方向DAおよび第2方向DBの両方向に垂直な方向である。
表示システム1は、表示システム1から第3方向DCに離れた位置から観察される。観察者が表示システム1を観察するとき、表示装置10は、表示装置10に重ねられた加飾積層体20よりも、第3方向DCにおいて観察者から離れている。観察者が表示システム1を観察するとき、加飾積層体20は、第3方向DCにおいて観察者と表示装置10との間に位置する。
表示装置10は、表示状態において画像光を射出する。画像光の射出によって、画像が表示され得る。表示装置10は、非表示状態において画像光の射出を停止する。表示装置10として、種々の装置を用いてもよい。表示装置10は、第3方向DCにおいて加飾積層体20に対面する表示面11を含んでいる。表示面11は、第1方向DA及び第2方向DBに広がっている。図示された例において、表示面11は、矩形形状を有している。表示面11は、平板状でもよく、曲面状でもよい。
表示装置10によって表示される画像は、静止画でもよいし、動画でもよい。表示装置10は、ドットマトリックス方式の表示装置でもよい。ドットマトリクス方式の表示装置は、各ドットを形成する複数の画素を有している。この表示装置では、画素毎に発光状態を制御することによって、表示面に所望の画像を表示できる。ドットマトリクス方式の表示装置として、液晶表示装置や、EL表示装置とも呼ばれるエレクトロルミネッセンス表示装置等が例示される。
図1及び図2に示すように、表示装置10は、透過型の表示パネル12と、表示パネル12を背面から面状に照明する面光源装置13と、を含んでもよい。透過型の表示パネル12として、液晶表示パネルが例示される。面光源装置13として、エッジライト型や直下型等の種々の装置を用いてもよい。
図1及び図2に示す例において、加飾積層体20は、シート状の部材である。観察者から見て、加飾積層体20は、表示面11を覆うように設けられている。図示された例において、加飾積層体20は、平板状である。図示された例と異なり、加飾積層体20は、曲面状でもよい。加飾積層体20は、第1表面20aと、第1表面20aとは反対の第2表面20bと、を含んでいる。第1表面20a及び第2表面20bは、それぞれ、第1方向DA及び第2方向DBに広がっている。第1表面20a及び第2表面20bは、第3方向DCに互いに対向している。第2表面20bは、表示装置10の表示面11と第3方向DCに対面している。第3方向DCにおいて、第2表面20bは、第1表面20aと表示装置10の表示面11との間に位置している。
加飾積層体20の厚さは、150μm以上でもよいし、200μm以上でもよい。加飾積層体20の厚さは、500μm以下でもよいし、400μm以下でもよい。
加飾積層体20は、第1表面20aにおいてF以上の鉛筆硬度を有している。加飾積層体20は、第1表面20aにおいてH以上の鉛筆硬度を有してもよいし、2H以上の鉛筆硬度を有してもよい。
本明細書において、鉛筆硬度は、JIS-K5600-5-4に準拠した鉛筆硬度試験器を用いて次のように特定される。この鉛筆硬度試験器を用いて、測定対象となるサンプルの表面に、定められた硬度を有する鉛筆(三菱鉛筆株式会社製、製品名:uni)を先端荷重750gで押し当て、傷あるいは圧痕が生じるかを評価する。1つの硬度について、上述の評価を5回行い、傷及び圧痕のいずれもが1回も確認できない硬度のうち最も硬い硬度が、測定対象となるサンプルの鉛筆硬度として特定される。
加飾積層体20は、第1シート21と、第1シート21に重ねられた第2シート22と、第1シート21と第2シート22とを接合する接合層23と、を含んでいる。第1シート21は、加飾積層体20の第1表面20aを形成している。第2シート22は、加飾積層体20の第2表面20bを形成している。すなわち、第2シート22は、表示装置10の表示面11に対面している。接合層23は、第3方向DCにおいて第1シート21及び第2シート22の間に位置している。
第1シート21、第2シート22、及び接合層23は、いずれも、表示装置10によって射出された画像光を透過可能である。この結果、表示装置10が表示状態であるとき、観察者は、表示装置10によって表示される画像を観察し得る。すなわち、第1シート21、第2シート22、及び接合層23は、いずれも、画像の透過観察を可能とする程度に可視光透過性を有している。
第1シート21は、第1基材フィルム24と、第1基材フィルム24に重ねられた表面層25と、を含んでいる。図2に示す例において、第1基材フィルム24と表面層25とは、第3方向DCに互いに重ねられている。表面層25は、加飾積層体20の第1表面20aを形成している。第1基材フィルム24は、第3方向DCにおいて表面層25と接合層23との間に位置している。
図2に示す例において、第1基材フィルム24は、第1方向DA及び第2方向DBに広がるフィルムである。第1基材フィルム24は、表面層25を支持する。図示された例において、第1基材フィルム24は、透明である。第1基材フィルム24として、種々のフィルムを使用できる。第1基材フィルム24の材料として、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)、TAC(トリアセチルセルロース)等の樹脂が例示される。第1基材フィルム24の厚さは、40μm以上でもよく、50μm以上でもよい。第1基材フィルム24の厚さは、100μm未満でもよく、75μm未満でもよい。
図2に示す例において、第1基材フィルム24の厚さは、後述する第2シート22の第2基材フィルム26の厚さよりも小さい。第1基材フィルム24の厚さは、第2基材フィルム26の厚さの10%以上80%以下でもよい。
表面層25は、第1基材フィルム24に重ねられている。表面層25は、加飾積層体20の第1表面20aを形成している。図2に示す例において、表面層25は、第1基材フィルム24に第3方向DCから重ねられている。表面層25は、第3方向DCにおいて表示装置10から最も離れている。
表面層25は、硬化樹脂を含む。硬化樹脂は、硬化性樹脂組成物の硬化物である。硬化性樹脂組成物の硬化物として、熱硬化性樹脂組成物の硬化物及び電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が例示される。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂として、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が例示される。熱硬化性樹脂組成物には、これら熱硬化性樹脂に加えて、必要に応じて硬化剤及び硬化触媒等が添加されてもよい。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電子線硬化性樹脂組成物及び紫外線硬化性樹脂組成物が例示される。電子線硬化性樹脂組成物は、重合開始剤が不要のため臭気が少ない、着色しにくいといった点において優れる。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基は、電離放射線の照射によって架橋硬化する基である。電離放射線硬化性官能基として、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基などのエチレン性二重結合を有する官能基が例示される。電離放射線硬化性官能基として、エポキシ基または及びオキセタニル基も例示される。電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味する。電離放射線として、紫外線(UV)又は電子線(EB)が例示される。電離放射線として、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も例示される。
電離放射線硬化性化合物が紫外線硬化性化合物である場合、電離放射線硬化性樹脂組成物は、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含んでもよい。光重合開始剤は、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α-ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α-アシルオキシムエステル、チオキサントン類等から選ばれる1種以上でもよい。光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができる。光重合促進剤は、例えば、p-ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上でもよい。
表面層25は、例えば以下のように作製され得る。まず、表面層25を形成する硬化性樹脂組成物を第1基材フィルム24上に塗布し、塗膜を形成する。次に、塗膜を乾燥させる。次に、塗膜を硬化させ、硬化樹脂を形成する。このようにして、硬化樹脂を含む表面層25が、第1基材フィルム24上に作製され得る。
表面層25によって形成される表面における第1シート単体での鉛筆硬度は、F以上でもよく、H以上でもよく、2H以上でもよい。第1シート単体での鉛筆硬度は、第2シート22及び接合層23から分離した第1シート21の鉛筆硬度を意味する。
図2に示す例において、表面層25は、低反射層251を含んでいる。この例において、第1シート21は光学シートである。低反射層251は、第1シート21に入射する外光の反射を抑制し得る。低反射層251の屈折率は、第3方向DCにおいて隣接する、第1シート21の他の層の屈折率より低くてもよい。図示された例において、低反射層251の屈折率は、第1基材フィルム24の屈折率より低くなっている。低反射層251は、屈折率を調整するための粒子、例えば中空シリカと、フッ素添加物と、を含んでもよい。低反射層251の厚さ及び屈折率は、反射を抑制すべき光の波長に応じて適宜選択され得る。低反射層の厚さは、80nm以上130nm以下でもよい。
表面層25は、低反射層251に限られず、特定の機能を発揮することを期待されたその他の層を含んでもよい。例えば図5に示すように、表面層25は、防眩機能を有した防眩層252を含んでもよい。この例において、第1シート21は光学シートである。図示された例において、防眩層252は、バインダ樹脂252aと、バインダ樹脂252a中に分散した微粒子252bと、を含んでいる。バインダ樹脂として、硬化性樹脂組成物の硬化物である硬化樹脂を含んでもよい。微粒子252bは、シリカ微粒子、アクリル微粒子、スチレン微粒子、空隙を有する微粒子等の種々の微粒子でもよい。防眩層252は、これらの微粒子を1種単独で含んでもよく、2種類以上を含んでもよい。防眩層の厚さは、1μm以上10μm以下でもよい。
防眩層252は、表面に凹凸形状を有してもよい。図5に示された具体例によれば、防眩層252は、第1シート21に入射する外光を、凹凸形状を有する表面において拡散反射させることができる。これにより、第1シート21を含む加飾積層体20において、第1表面20aにおける外部像の映り込みを低減できる。図5に示された例において、バインダ樹脂252aから微粒子252bが突出することにより、防眩層252の凹凸形状が形成されている。図5に示された例とは異なり、微粒子252bがバインダ樹脂252a内に分散し、微粒子252bとバインダ樹脂252aとの界面において光を拡散させてもよい。
また、表面層25は、ハードコート層253を含んでもよい。ハードコート層235は、硬化性樹脂組成物の硬化物である硬化樹脂を含む。ハードコート層253は、第1基材フィルム24よりも高い硬度、例えば第1基材フィルム24よりも高いビッカース硬度を有してもよい。ハードコート層253の厚さは、1μm以上10μm以下でもよい。
以上に説明した、第1シート21は、第1基材フィルム24及び表面層25を含んでいた。第1シート21は、第1基材フィルム24及び表面層25以外の層を含んでもよい。例えば、第1シート21は、第1基材フィルム24及び表面層25の間に位置するプライマ層を含んでもよい。
第2シート22は、意匠を表現する。表示装置10が非表示状態であるとき、観察者は、第2シート22の意匠を観察し得る。第2シート22は、加飾シートと称呼されてもよい。
表示装置10によって表示される画像の視認性を確保するため、第2シート22の可視光透過率は、10%以上でもよく、30%以上でもよい。第2シート22による豊かな意匠表現を可能にするため、第2シート22の可視光透過率は、80%以下でもよく、50%以下でもよい。可視光透過率は、上述したようにして特定される。第2シート22の可視光透過率は、第1シート21及び接合層23から分離した第2シート22について測定を行う。
第2シート22は、第2基材フィルム26と、第2基材フィルム26に重ねられた意匠層27と、を含んでいる。図2に示す例において、第2基材フィルム26と意匠層27とは、第3方向DCに互いに重ねられている。意匠層27は、第3方向DCにおいて第2基材フィルム26と接合層23との間に位置している。図示された例とは異なり、第2基材フィルム26が、第3方向DCにおいて意匠層27及び接合層23の間に位置してもよい。
図2に示す例において、第2基材フィルム26は、第1方向DA及び第2方向DBに広がるフィルム状の部材である。第2基材フィルム26は、意匠層27を支持する。第2基材フィルム26は、10%以上95%以下の可視光透過率を有してもよい。第2基材フィルム26として、種々のフィルムを使用できる。第2基材フィルム26の材料として、第2基材フィルム26の材料として、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)等の樹脂が例示される。第2基材フィルム26の厚さは、100μm以上でもよく、300μm以上でもよい。第2基材フィルム26の厚さは、125μm以下でもよく、250μm以下でもよい。
図2に示す例において、第1シート21と第2シート22とが重ねられたとき、第2基材フィルム26は、加飾積層体20の第2表面20bを形成している。すなわち、第2基材フィルム26は、表示装置10の表示面11と第3方向DCに対面している。
意匠層27は、図形、パターン、デザイン、色彩、絵、写真、キャラクター、マーク、ピクトグラム、文字や数字などの絵柄を、意匠として表示する。意匠層27は、背景を表示する意匠表現を行うこともできる。例えば、表示システム1が設けられる周辺環境と加飾積層体20とを調和させることができる意匠として、木目調や大理石調の絵柄、金属調の質感、幾何学模様等を、意匠層27が表示してもよい。意匠層27は、例えば印刷や転写によって、第2基材フィルム26上に形成され得る。意匠層27の厚さは、1μm以上10μm以下でもよい。
意匠層27は、色材と、色材を分散させる母材と、を含んでいる。意匠層の色材として、パール顔料を含む種々の顔料、あるいは染料を用いてもよい。意匠層27の母材として、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-アクリル共重合体、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等が挙げられる。意匠層27は、これらの材料を1種単独で含んでもよく、2種類以上を含んでもよい。
以上に説明した、第2シート22は、第2基材フィルム26及び意匠層27を含んでいた。第2シート22は、第2基材フィルム26及び意匠層27以外の層を含んでもよい。
図1及び図2に示す例において、接合層23は、第3方向DCにおいて第1シート21及び第2シート22の間に位置する。接合層23は、互いに重ねられた第1シート21及び第2シート22を接合している。接合層23は、第1シート21と第2シート22とを接合する。
接合層23は、樹脂により形成されてもよい。接合層23を形成する樹脂は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル樹脂等の種々の樹脂を含んでもよい。接合層23は、熱可塑性樹脂を含んでもよい。接合層23は、硬化樹脂を含んでもよい。
硬化樹脂は、硬化性樹脂組成物の硬化物である。硬化性樹脂組成物の硬化物として、熱硬化性樹脂組成物の硬化物及び電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が例示される。接合層23に用いられる硬化樹脂は、表面層25に用いられる上述の硬化樹脂でもよい。接合層23を構成する硬化樹脂は、第1シート21及び第2シート22に間に位置する硬化性樹脂組成物の層を硬化させることによって、形成され得る。硬化性樹脂組成物は、種々の方法によって硬化されてもよい。硬化性樹脂組成物は、例えば紫外線や電子線等の電離放射線の照射によって硬化されてもよい。硬化性樹脂組成物は、加熱によって硬化されてもよい。
図示された表示システム1の作用について説明する。
表示装置10が表示状態にある場合、表示面11から画像光が射出する。表示面11から射出した画像光は、加飾積層体20を透過する。図3に示すように、加飾積層体20を透過した画像光によって、観察者は、表示面11上に形成された画像を観察できる。図3に示す例において、自動車のエアコンにおける風量及び噴き出し口を表現したマークが表示されている。
加飾積層体20を透過して観察される画像の色合いが、表示装置10によって表示される画像の色合いと一致していることが好ましい。すなわち、画像光が加飾積層体20を透過することによる画像の色合いの変化を抑制することが好ましい。このため、加飾積層体20の彩度が低くなっていることが好ましい。具体的には、L表色系における透過色度aの絶対値を低減すること、及び透過色度bの絶対値を低減することが有効である。好ましくは、L表色系における透過色度aの絶対値が4以下となるように、より好ましくは2以下となるように、加飾積層体20によって表示される意匠の色が調整される。好ましくは、L表色系における透過色度bの絶対値が4以下となるように、より好ましくは2以下となるように、加飾積層体20によって表示される意匠の色が調整される。
上述したL表色系における透過色度aの値、及び透過色度bの値は、分光測色計(日本分光製、製品番号:V-670)を用いて、加飾積層体20を観察者側に向けて第3方向DCに透過する光によって測定された値とする。
表示装置10が非表示状態にある場合、図4に示すように、表示面11を覆う加飾積層体20が観察される。観察者は、加飾積層体20(第2シート22)によって表示される意匠を観察する。加飾積層体20の意匠表現により、周囲環境との調和や統一性を確保しながら、表示装置10を設置できる。昨今、表示装置10の適用範囲が急速に広がっており、加飾積層体20を用いることによって、意匠性が重視される自動車の内装、建物の内装、家具、家電製品等に表示装置10を適用できる。
ところで、加飾シートの前面に、硬化樹脂を用いた表面層を適用することが検討されている。硬化樹脂を用いることによって、種々の機能が表面層に付与される。例えば、耐擦傷性を付与する目的で、硬化樹脂を含むハードコート層を、加飾シートの表面層に用いることが検討されている。硬化樹脂を含む反射防止層加飾シートに重ねることが検討されている。硬化樹脂を含む防眩層を加飾シートに重ねることが検討されている。
しかしながら、表面層の形成に適した基材フィルムの厚さと、意匠層の形成に適した基材フィルムの厚さとは、異なっている。表面層は、厚さの比較的薄い基材フィルム上に形成される。意匠層は、厚さの比較的厚い基材フィルム上に形成される。厚さの比較的薄い基材フィルムに意匠層を形成しようとすると、基材フィルムによって意匠層を安定して支持できない問題を生じ得る。逆に、厚さの比較的厚い基材フィルムに表面層を形成しようとすると、基材フィルム表面に形成された凹凸により、表面層を形成する硬化性樹脂組成物を均一に基材フィルム上に塗布することが困難となる問題を生じ得る。
このような問題に対処するため、本件発明者は、表面層および意匠層を別々の基材フィルムに重ねてなる第1シート及び第2シートを作製し、次に第1シート及び第2シートを接合することを検討した。この検討によれば、上述した不具合を回避して、表面層及び意匠層を作製できる。しかしながら、第1シート、接合層及び第2シートをこの順で含む加飾積層体では、別の不具合が生じ得た。具体的には、第1シートの表面層によって構成される第1表面の耐擦傷性が十分でないことがあった。この不具合が生じた加飾積層体の第1表面での鉛筆硬度は、第1シート単体における表面層によって構成される表面での鉛筆硬度より、大きく低下していた。すなわち、表面層によって形成される表面における第1シートの鉛筆硬度が、第2シートへの接合前と比較して、第2シートと接合して加飾積層体を作製した後において、大きく低下した。これにより、加飾積層体の第1表面での耐擦傷性が、期待した程度よりも劣っていた。
この点を踏まえ、本実施の形態では、加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度を、F以上としている。第1表面20aは、第1シート21の表面層25によって形成されている。この具体例によれば、第1シート21の表面層25によって形成される加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度が、第1シート21の第2シート22への接合後においても、十分に高くなっている。これにより、加飾積層体20は、加飾シート(第2シート22)による意匠表現と、表面層を含むシート(第1シート21)による種々の機能と、を実現しながら、耐擦傷性を改善できる。
加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度をF以上にするため、第1シート単体での鉛筆硬度を予め向上させておいてもよい。また、後述するように、接合層23を構成する材料等を調節することによって、加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度をF以上にできる。
第1シート21における上述の鉛筆硬度低下の原因について、本件発明者らがさらに調査したところ、以下の知見が得られた。表面層25から加飾積層体20に加えられた外力は、第1シート21だけでなく、第1シート21を介して接合層23へ伝達される。第1シート21及び第2シート22と比較して接合層23が変形し易くなると予想し、単体時における接合層23の硬度を調節してみた。単体時における接合層23の硬度を改善すると、加飾積層体20の第1表面20aでの鉛筆硬度が、接合層23及び第2シート22と接合する前の単体における第1シート21の表面層25での鉛筆硬度から大きく低下することを、抑制できた。
この点から、接合層23に含まれる樹脂を硬化樹脂としてもよい。接合層23に含まれる樹脂を硬化樹脂とすることにより、加飾積層体20の第1表面20aでの鉛筆硬度を改善できた。硬化樹脂を含む接合層23を用いることによって、加飾積層体20の第1表面20aでの鉛筆硬度が、接合層23及び第2シート22と接合する前の単体における第1シート21の表面層25での鉛筆硬度から3段階以上低下することを、抑制できた。結果として、加飾積層体20に十分な耐擦傷性を付与できた。
また、硬化樹脂は、温度上昇に関わらず、軟化を抑制される。これにより、成形等を目的として加飾積層体20を加熱しても、第1シート21と接合層23との剥離、あるいは第2シート22と接合層23との剥離を抑制できる。したがって、第1シート21と第2シート22との接合状態を安定して維持できる。
なお、加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度を、第1シート21の表面層25によって形成される表面における鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度以上としてもよい。加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度を、第1シート21の表面層25によって形成される表面における鉛筆硬度の1段階下の鉛筆硬度以上としてもよい。加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度を、第1シート21の表面層25によって形成される表面における鉛筆硬度以上としてもよい。第1シート21の表面層25によって形成される表面における鉛筆硬度とは、接合層23及び第2シート22と接合される前における単体としての第1シート21の表面での鉛筆硬度のことである。この例によれば、加飾積層体20の第1表面20aでの鉛筆硬度が、接合層23及び第2シート22と接合する前の単体における第1シート21の表面層25での鉛筆硬度から大きく低下することが抑制される。これにより、加飾積層体20の第1表面20aが、予定した鉛筆硬度を有し、期待された耐擦傷性を発揮できる。
第1基材フィルム24の厚さは100μm未満でもよい。この例によれば、第1基材フィルム24の厚さのバラツキが抑制される。これにより、第1基材フィルム24の表面に表面層25を容易に重ねることができる。したがって、この具体例によれば、第1シート21を安定して作製できる。
第1基材フィルム24の厚さを100μm未満とすることにより、第1シート21を介して、接合層23の硬化処理条件にできる。例えば、硬化性樹脂組成物が電離放射線硬化性樹脂組成物を含むとき、第1シート21を介して電離放射線硬化性樹脂組成物に電離放射線を照射する際、電離放射線の第1基材フィルム24での吸収が低減される。これにより、電離放射線の露光時間あるいは露光光度を低減できる。硬化性樹脂組成物が熱硬化性樹脂組成物を含むとき、第1基材フィルム24による熱の吸収が低減される。したがって、加熱温度あるいは加熱時間を低減できる。このように、過酷でない条件下で接合層23を形成することで、加飾積層体20を安定して作製できる。
第2基材フィルム26の厚さは100μm以上300μm以下でもよい。この具体例によれば、第2基材フィルム26は、意匠層27を適切に支持できる。これにより、加飾積層体20を安定して作製できる。
意匠層27は、第2基材フィルム26と接合層23との間に位置している。この具体例によれば、加飾積層体20の他の部材により、意匠層27を保護できる。これにより、加飾積層体20は、意匠層27によって形成された意匠を安定して表示できる。
以上に説明してきた一実施の形態において、加飾積層体20は、第1シート21と、第1シート21に重ねられた第2シート22と、第1シート21と第2シート22とを接合する接合層23と、を有している。第1シート21は、第1基材フィルム24と、第1基材フィルム24に重ねられた表面層25と、を含んでいる。第2シート22は、第2基材フィルム26と、第2基材フィルム26に重ねられた意匠層27と、を含んでいる。第1シート21の表面層25は、硬化樹脂を含み、加飾積層体20の一方の表面である第1表面20aを形成している。この加飾積層体20において、表面層25によって形成される第1表面20aにおける鉛筆硬度は、F以上としてもよい。この加飾積層体20において、加飾積層体20の第1表面20aにおける鉛筆硬度を、第1シート21の表面層25によって形成される表面における鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度以上としてもよい。
本実施の形態によれば、接合層23及び第2シート22との接合前における第1シート21の表面での鉛筆硬度が、加飾積層体20の第1シート21によって構成される第1表面20aにおいて、大きく低下することなく維持されている。したがって、接合層23及び第2シート22との接合前における第1シート21の表面での耐擦傷性が、加飾積層体20の第1シート21によって構成される第1表面20aにおいて、大きく低下することなく維持される。すなわち、表面層25及び意匠層27を含む加飾積層体20が、十分な耐擦傷性を有している。
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例が一実施の形態を限定しない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施でき、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
上述した具体例において、表面層25は、低反射層251を含んでいた。しかしながらこれに限られず、表面層25は、低反射層251以外の層をさらに含んでもよい。例えば図6に示すように、表面層25は、低反射層251及びハードコート層253を含んでもよい。この具体例において、低反射層251は、ハードコート層253を介して、第1基材フィルム24に重ねられている。ハードコート層253は、第3方向DCにおいて第1基材フィルム24と低反射層251との間に位置している。
あるいは図7に示すように、表面層25は、低反射層251及び防眩層252を含んでもよい。この具体例において、低反射層251は、防眩層252を介して第1基材フィルム24に重ねられている。防眩層252は、第3方向DCにおいて第1基材フィルム24と低反射層251との間に位置している。
図6に示すように、複数の低反射層251は、第1方向DAに互いから離れて設けられてもよい。加飾積層体20の第1表面20aは、低反射層251が設けられた部分において、低反射層251によって形成されている。第1表面20aは、低反射層251が設けられていない部分において、ハードコート層253によって形成されている。低反射層251が設けられている位置は、表示装置10が設けられている位置に対応してもよい。
上述した具体例において、表示装置10および加飾積層体20が互いに同一の寸法を有する例を示したが、これに限られない。図6に示すように、加飾積層体20は、表示装置10の寸法以上の寸法を有してもよい。この例においても、加飾積層体20は表示装置10を隠蔽している。また、加飾積層体20は、複数の表示装置10に重ねられてもよい。図示された例において、加飾積層体20は、第1方向DAに互いから離れた2つの表示装置10に重ねられている。すなわち、表示システム1は、複数の表示装置10を含んでもよい。
上述した具体例において、表面層25は、単層の低反射層251を含んでいた。しかしながらこれに限られず、図8に示すように、低反射層251は、低屈折率層251a、および低屈折率層251aよりも屈折率の高い高屈折率層251bを含んでもよい。図示された例において、加飾積層体20の第1表面20aから、低屈折率層251a及び高屈折率層251bが第3方向DCに繰り返して順に配置されている。この例に限られず、低反射層251は、一つの低屈折率層251a及び一つの高屈折率層251bを含んでもよい。低屈折率層251aは、屈折率を調整するための中空シリカ等の粒子と、フッ素添加物と、を含んでもよい。高屈折率層251bは、屈折率を調整するための高屈折フィラー等の粒子を含んでもよい。
上述した具体例において、防眩層252は、表面に凹凸形状を有していたが、これに限られない。図7に示すように、防眩層252は、平板状の形状を有してもよい。防眩層252は、バインダ樹脂252a中に分散した微粒子252b内において、第1表面20aから加飾積層体20に入射する外光を拡散させてもよい。
上述した具体例において、加飾積層体20は、平板状の形状を有していたが、これに限られない。図9に示すように、加飾積層体20は立体的形状、言い換えると三次元形状を有してもよい。図示された例において、加飾積層体20は、成形加工によって塑性変形している。加飾積層体20は、インサート成形、真空成形、圧空成形、TOM成形等の種々の成形方法により変形されてもよい。なお、TOM成形は、Three dimension Overlay Methodであり、三次元表面加飾成形とも呼称され得る。図示された一例において、加飾積層体20は、第1方向DAにおける両縁部において屈曲している。種々の用途に対応した立体的形状を加飾積層体20に付与することで、加飾積層体20の適用範囲を広げることができる。
上述した具体例において、表示装置10に加飾積層体20が重ねられることで、表示システム1が構成される例を示したが、これに限られない。図10及び図11に示すように、表示装置10に加飾部材30が重ねられることで、表示システムが構成されてもよい。このような表示システム1は、表示装置10及び加飾積層体20を含んでいる。
加飾部材30は、加飾積層体20と、加飾積層体20と接合した支持部35と、を含んでいる。図2に示すように、加飾部材30において、加飾積層体20と支持部35とが第3方向DCに重ねられている。
支持部35は、加飾積層体20を補強する。支持部35を構成する材料として、ガラスや樹脂材料を用いることができる。樹脂材料として、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)等が例示される。支持部35は、接着層36を介して、加飾積層体20と接合されてもよい。支持部35は、溶着によって、加飾積層体20と接合されてもよい。
図10に示す例において、第2シート22の意匠層27は、第2基材フィルム26と接合層23との間に位置している。この具体例によれば、加飾積層体20と支持部35とを接合するとき、加飾積層体20は、意匠層27以外の部材、すなわち図10における第2基材フィルム26において、支持部35に接触する。これにより、加飾積層体20と支持部35とを接合するとき、意匠層27の損傷を抑制できる。
加飾部材30は、成形用の型のキャビティ内に加飾積層体20を収容して射出成形することによって作製されてもよい。この例において、支持部35は射出成形により形成される成形部37でもよい。射出成形において、加飾積層体20は、射出樹脂からなる成形部37としての支持部35と溶着する。結果として、成形部37からなる支持部35と加飾積層体20とを有した加飾部材30が得られる。成形部37を構成する材料として、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)等の熱可塑性樹脂が例示される。
加飾部材30を作製する射出成形は、成形時に加飾積層体20の変形を伴うインモールド成形でもよい。あるいは、加飾積層体20を予備成形し、予備成形された加飾積層体20をインサート成形してもよい。予備成形として、真空成形や圧空成形等が例示される。なお、射出成形時に、加飾積層体20及び支持部35との密着を確保するため、支持部35と加飾積層体20との間に、ヒートシール層等の接着層36が設けられてもよい。
加飾部材30の製造において、加飾積層体20をTOM成形に適用してもよい。TOM成形によって、立体的形状を有した支持部35に、加飾積層体20を貼り合わせることができる。支持部35と加飾積層体20との間に、ヒートシール層等の接着層36が設けられてもよい。
以上において上述した一実施の形態の具体例に対するいくつかの変形例を説明してきたが、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
以下、実施例を用いて本開示の一実施の形態をより詳細に説明するが、本開示はこの実施例に限定されるものではない。
実施例1~3に係る加飾積層体、比較例1~3に係る加飾積層体、及び、後述する<評価4>において用いられる第1シートと、を作製した。作製された実施例及び比較例に係る加飾積層体は、第1シートと、第1シートに重ねられた第2シートと、第1シートと第2シートとを接合する接合層と、を含んでいた。第1シートは、第1基材フィルムと、表面層と、を含んでいた。第2シートは、第2基材フィルムと、意匠層と、を含んでいた。加飾積層体の第1表面は、第1シートの表面層によって形成されていた。加飾積層体の第2表面は、第2シートの第2基材フィルムによって形成されていた。表面層は、ハードコート層を含んでいた。作製された実施例及び比較例に係る加飾積層体は、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法が異なることを除き、同一の作製方法及び同一の作製条件を用いて同一の構成を有するように作製された。
<実施例1>
以下の方法により第1シートを作製した。約40μmの厚さを有するポリメタクリル酸メチルからなる第1基材フィルムの片面上に、アクリル系紫外線硬化性樹脂を含む樹脂組成物を塗布して、塗膜を形成した。第1基材フィルム上の塗膜に300mJ/cmの紫外線を照射し、樹脂組成物を硬化させた。このようにして、第1基材フィルム及びハードコート層を含む第1シートを得た。ハードコート層は、約4μmの厚さを有していた。
以下の方法により第2シートを作製した。約75μmの厚さを有するポリメタクリル酸メチルからなる第2基材フィルムの片面上に、色材を含む樹脂組成物を塗布して、塗膜を形成した。樹脂組成物は、意匠層の母材を形成する樹脂と、色材と、溶媒と、を含んでいた。意匠層の母材を形成する樹脂は、アクリル樹脂であった。色材は、カーボンブラックであった。溶媒は、酢酸エチルであった。第2基材フィルム上の塗膜を乾燥させることによって、第2基材フィルム及び意匠層を含む第2シートを得た。意匠層は、約3μmの厚さを有していた。
以下の方法により、第1シートと第2シートとを接合した。第1シートの第1基材フィルムによって形成された表面に、接合層を形成する液状の樹脂組成物を塗布した。接合層を形成する樹脂組成物は、三洋化成工業株式会社から製品名「サンプレンIB-971」にて入手可能なポリエステル樹脂及び大日精化工業株式会社から製品名「A硬化剤」で入手可能なイソシアネートを含んでいた。第1シートに塗布された樹脂組成物を、80℃で乾燥させた。
樹脂組成物によって形成された第1シート及び樹脂組成物の表面と、意匠層によって形成された第2シートの表面と、を重ね合わせ、ローラ温度80℃で加熱しながら第1シート21及び第2シート22を接合した。
第1シートと第2シートとの間に位置する接合層用の樹脂組成物を40℃で72時間加熱することによって、樹脂組成物を硬化させて接合層23を作製した。このようにして、第1シートと、第1シートに重ねられた第2シートと、第1シートと第2シートとを接合する接合層と、を有する加飾積層体を得た。
<実施例2>
実施例2に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法において異なった。実施例2に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法以外において同一とした。
実施例2の作製において、接合層を形成する樹脂組成物として、紫外線硬化性樹脂組成物を使用した。紫外線硬化性樹脂組成物として、ケミテック株式会社から製品名「U1449C」で入手可能な紫外線硬化性樹脂を使用した。第1シート、接合層を形成する樹脂組成物、及び第2シートを25℃の室温条件下で接合した。第1表面から1000mJ/cmの紫外線を照射し、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化することで、接合層を形成した。
<実施例3>
実施例3に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、及び接合層を形成する方法において異なった。実施例3に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、及び接合層を形成する方法以外において同一とした。
実施例3の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、硬化剤を含まなかった。接合層を形成する樹脂組成物は、実施例1と同様に、三洋化成工業株式会社から製品名「サンプレンIB-971」にて入手可能なポリエステル樹脂を含んでいた。樹脂組成物によって形成された第1シート及び樹脂組成物の表面と、意匠層によって形成された第2シートの表面と、を重ね合わせ、ローラ温度80℃で加熱しながら第1シート21及び第2シート22を接合した。実施例3の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、硬化剤を含んでいなかった。接合層を形成する際に、第1シートと第2シートとの間に位置する樹脂組成物に対して硬化処理は行わなかった。
<比較例1>
比較例1に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、及び接合層を形成する方法において異なった。比較例1に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する材料、及び接合層を形成する方法以外において同一とした。
比較例1の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、三洋化成工業株式会社から製品名「IB-525」にて入手可能なポリエステル樹脂を含んでいた。樹脂組成物によって形成された第1シート及び樹脂組成物の表面と、意匠層によって形成された第2シートの表面と、を重ね合わせ、ローラ温度80℃で加熱しながら第1シート及び第2シートを接合した。比較例1の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、硬化剤を含んでいなかった。接合層を形成する際に、第1シートと第2シートとの間に位置する樹脂組成物に対して硬化処理は行わなかった。
<比較例2>
比較例2に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法において異なった。比較例2に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法以外において同一とした。
比較例2の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、三洋化成工業株式会社から製品名「IB-525」にて入手可能なポリエステル樹脂を含んでいた。樹脂組成物によって形成された第1シート及び樹脂組成物の表面と、意匠層によって形成された第2シートの表面と、を重ね合わせ、ローラ温度110℃で加熱しながら第1シート及び第2シートを接合した。比較例2の作製において、接合層を形成する樹脂組成物は、硬化剤を含んでいなかった。接合層を形成する際に、第1シートと第2シートとの間に位置する樹脂組成物に対して硬化処理を行わなかった。
<比較例3>
比較例3に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する粘着シートの種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法において異なった。比較例3に係る加飾積層体は、実施例1に係る加飾積層体と、接合層を形成する樹脂組成物の種類、第1シートと第2シートとを接合する温度、及び接合層を形成する方法以外において同一とした。
比較例3の作製において、接合層として、アクリル系粘着シートを使用した。アクリル系粘着シートとして、日東電工株式会社から製品名「CS9862UAS」にて入手可能な粘着シート使用した。第1シート、接合層を形成する樹脂組成物、及び第2シートを25℃の室温条件下で接合した。第1シートと第2シートとの間に位置する粘着シートに対して硬化処理を行わなかった。
<評価1>
実施例1~3及び比較例1~3として得られた加飾積層体に、第2表面から第1表面に向けて蛍光灯の光を透過させ、加飾積層体に生じた歪みの有無を第1表面から目視で確認した。評価結果を表1の評価1の欄に示す。
「〇」を記入した実施例に係る加飾積層体及び比較例に係る加飾積層体について、第1基材フィルムに歪みは確認されなかった。
「×」を記入した比較例2に係る加飾積層体について、第1基材フィルムに歪みを確認した。
<評価2>
実施例1~3及び比較例1~3として得られた加飾積層体と同一の寸法を有する両面テープを、加飾積層体の各々に第2表面から貼り付け、両面テープを介して加飾積層体を平らな台に固定した。次に、固定された加飾積層体に、第1表面から第2表面までカッターナイフを用いて切り込みを入れ、2mm四方のマス目を25個作成した。次に、作成したマス目を覆うように第1表面にセロハンテープ(ニチバン株式会社製 CT24)を貼り付けたのち、これを剥離した。セロハンテープによって第1シートが第2シートから剥離したマスの有無を確認した。評価結果を表1の評価2の欄に示す。
「〇」を記入した実施例に係る加飾積層体及び比較例に係る加飾積層体について、全てのマスにおいて加飾積層体が台に残っていた。
「×」を記入した比較例1に係る加飾積層体について、第1シートがセロハンテープによって第2シートから剥ぎ取られたマスを確認した。
<評価3>
実施例1~3及び比較例3として得られた加飾積層体について、JIS-K5600-5-4に準拠した鉛筆硬度試験器を用いて、第1表面に先端荷重を750gとして鉛筆(三菱鉛筆株式会社製、製品名:uni)を接触させ、傷あるいは圧痕が生じたか否かを目視によって確認した。1つの鉛筆硬度について5回の評価を行い、傷及び圧痕のいずれもが1回も確認されなかった鉛筆硬度のうち、最も硬い鉛筆硬度を得た。評価結果を表1の評価3の欄に示す。
「HBより小」と記入した比較例3に係る加飾積層体ついて、傷及び圧痕のいずれもが1回も確認されなかった鉛筆硬度のうち、最も硬い鉛筆硬度は、HBを下回っていた。
「-」と記入した比較例1及び比較例2に係る加飾積層体について、本評価を行うことができなかった。
<評価4>
第1シートについて、JIS-K5600-5-4に準拠した鉛筆硬度試験器を用いて、表面層によって形成された表面に先端荷重を750gとして鉛筆(三菱鉛筆株式会社製、製品名:uni)を接触させ、傷あるいは圧痕が生じたか否かを目視によって確認した。1つの鉛筆硬度について5回の評価を行い、傷あるいは圧痕が1回も確認できない鉛筆硬度のうち、最も硬い鉛筆硬度を得た。得られた第1シートの鉛筆硬度と、<評価3>において求めた各加飾積層体の鉛筆硬度と、を比較した。評価結果を表1の評価4の欄に示す。
「〇」を記入した実施例に係る加飾積層体について、第1表面における加飾積層体の鉛筆硬度は、第1シートの鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度以上であった。
「×」を記入した比較例3に係る加飾積層体について、第1表面における加飾積層体の鉛筆硬度は、第1シートの鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度未満であった。
「-」と記入した比較例1及び比較例2に係る加飾積層体について、本評価を行うことができなかった。
<評価5>
実施例1~3及び比較例3として得られた加飾積層体について、成形機(ナビタス株式会社製、製品番号:NATS-0612C)を使用してTOM成形を行った。支持部を形成する樹脂材料として、100mm×100mmの寸法を有する平板形状のポリカーボネート板を用意した。加飾積層体、及び支持部を形成する樹脂材料を成形機のチャンバーに設置した。成形機のチャンバーにおいて、加飾積層体の第2表面の中心部分と、支持部を形成するポリカーボネート板と、を対面させた。成形機のチャンバーは、加飾積層体によって第1チャンバー及び第2チャンバーに分けられた。第1チャンバーには、支持部を形成するポリカーボネート板が設置されていた。第2チャンバーには、支持部を形成する樹脂材料が設置されていなかった。第1チャンバー及び第2チャンバーを減圧した。加飾積層体を80秒間加熱した。加飾積層体の温度が130℃に到達したときに、第2チャンバーを大気圧(101.3kPa)に加圧した。第2チャンバーの加圧によって、加飾積層体は、第2表面から支持部を被覆した。このようにして、成形機によって加飾部材を作製した。作製した加飾部材を成形機から取り出し、加飾積層体と支持部との剥がれや、接着層の割れの有無を確認した。
「〇」と記載した実施例及び比較例に係る加飾積層体について、支持部から剥がれた部分や、接着層のひび割れが観察されなかった。
「×」と記載した実施例3に係る加飾積層体について、支持部から剥がれた部分が観察された。また、接着層においてひび割れが観察された。
「-」と記入した比較例1及び比較例2に係る加飾積層体について、本評価を行うことができなかった。
1:表示システム、10:表示装置、11:表示面、12:表示パネル、13:面光源装置、20:加飾積層体、20a:第1表面、20b:第2表面、21:第1シート、22:第2シート、23:接合層、24:第1基材フィルム、25:表面層、26:第2基材フィルム、27:意匠層、30:加飾部材、35:支持部、36:接着層、37:成形部、251:低反射層、251a:低屈折率層、251b:高屈折率層、252:防眩層、252a:バインダ樹脂、252b:微粒子、253:ハードコート層、DA:第1方向、DB:第2方向、DC:第3方向

Claims (10)

  1. 第1シートと、
    前記第1シートに重ねられた第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合層と、を備える加飾積層体であって、
    前記第1シートは、第1基材フィルムと、前記第1基材フィルムに重ねられた表面層と、を含み、
    前記第2シートは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムに重ねられた意匠層と、を含み、
    前記第1シートの前記表面層は、硬化樹脂を含み、前記加飾積層体の一方の表面を形成し、
    前記表面層によって形成される前記一方の表面における鉛筆硬度は、F以上である、加飾積層体。
  2. 第1シートと、
    前記第1シートに重ねられた第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合層と、を備える加飾積層体であって、
    前記第1シートは、第1基材フィルムと、前記第1基材フィルムに重ねられた表面層と、を含み、
    前記第2シートは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムに重ねられた意匠層と、を含み、
    前記第1シートの前記表面層は、硬化樹脂を含み、前記加飾積層体の一方の表面を形成し、
    前記表面層によって形成される前記一方の表面における前記加飾積層体の鉛筆硬度は、前記表面層によって形成される表面における第1シート単体での鉛筆硬度の2段階下の鉛筆硬度以上である、加飾積層体。
  3. 前記接合層は、硬化樹脂を含む、請求項1又は2に記載の加飾積層体。
  4. 前記第1基材フィルムの厚さは100μm未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載の加飾積層体。
  5. 前記表面層は、ハードコート層、防眩層、及び低反射層の一以上を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の加飾積層体。
  6. 前記第2基材フィルムの厚さは100μm以上300μm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の加飾積層体。
  7. 前記意匠層は、前記第2基材フィルムと前記接合層との間に位置している、請求項1~6のいずれか一項に記載の加飾積層体。
  8. 表色系における透過色度aの絶対値は4以下であり、且つ、L表色系における透過色度bの絶対値は4以下である、請求項1~7のいずれか一項に記載の加飾積層体。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の加飾積層体と、
    前記加飾積層体と接合した支持部と、を備える、加飾部材。
  10. 表示装置と、
    前記表示装置に重ねられた、請求項1~8のいずれか一項に記載の加飾積層体または請求項9に記載の加飾部材と、を備える、表示システム。
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