JP2023124924A - 立体模様印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な模様にも対応できるとともに、立体感を増したレリーフ模様を有する立体模様印刷物を提供する。【解決手段】立体模様印刷物は、模様部2、背景部3及び境界部6を有するレリーフ模様を備えている。模様部2は、複数の模様画線5で形成され、背景部3は、複数の背景画線4で形成され、境界部6は、複数の境界画線7で形成される。模様部2の周囲のうち少なくとも一部を囲む境界部6を形成する境界画線7の第3画線幅は、模様画線2の第1画線幅及び背景画線3の第2画線幅と異なる太さに形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物である銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券等の個別識別を必要とする貴重印刷物の分野において、改ざんや偽造を防止するための立体模様印刷物に関する。
従来、銀行券、株券、有価証券、通行券、カード等の偽造、変造を防止する必要性のある貴重印刷物においては、視覚的な偽造防止効果を与えるため、券面の背景画像等の一部又は複数の箇所に偽造防止用のレリーフ模様を付与することが多い。このレリーフ模様は、立体的に何らかのモチーフを二次元平面に表現する模様である。レリーフ模様は、一般的に証券印刷物等のデザインに広く用いられている地紋、彩紋及び模様等を構成するため作成される複数の万線から形成される。
図10は、従来の立体模様印刷物を示すレリーフ模様の一例を示す図である。
図10に示す従来のレリーフ模様100は、模様部102と、背景部103とを有している。模様部102は、モチーフとなる二値画像(桜の模様)により構成されている。そして、模様部102は、複数の模様画線105で形成され、背景部103は、複数の背景画線104で形成されている。模様画線105と背景画線104の境界部は、曲折している。これにより、模様画線105と背景画線104の境界部で画線ピッチが狭くなる部分で影(暗)を表現し、画線ピッチが付録なる部分で光(明)を表現している。このように、従来の立体模様印刷物では、模様部102と背景部103の境界に明暗を与えることで、モチーフの二値画像が立体的に視認される。
また、近年では、さらなる意匠性の向上としてモチーフをより立体的に視認させることが求められている。モチーフを立体的に視認させる技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
図11は、特許文献1に示す技術からなるレリーフ模様の一例を示す図である。
図11に示すレリーフ模様200は、モチーフとなる二値画像(桜の模様)により構成された模様部202と、背景部203とを有している。模様部202は、複数の模様画線205で形成され、背景部203は、複数の背景画線204で形成されている。
特許文献1に示すレリーフ模様200における「明」を形成する領域Aでは、背景画線204と模様画線205をなくしている。そして、「暗」を形成する領域Bでは、背景画線204の端部と模様画線205の端部を互いに挟み込むように配置している。
特開2006-123359号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、レリーフ模様の「暗」を形成するために、背景画線と模様画線を互いに挟み込むように配置していた。その結果、特許文献1に記載された技術では、画線の間隔が密になる領域が発生し、複雑な模様を表現することが困難なものとなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、複雑な模様にも対応できるとともに、立体感を増したレリーフ模様を有する立体模様印刷物を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、立体模様印刷物は、基材と、基材に形成され、複数の画線で形成した万線パターンにより構成されたレリーフ模様とを備え、レリーフ模様は、複数の模様画線で形成された模様部と、複数の背景画線で形成された背景部と、模様部の周囲のうち少なくとも一部を囲む境界画線で形成された境界部と、を有し、模様画線の第1画線幅、背景画線の第2画線幅及び境界画線の第3画線幅は、それぞれ異なる太さで形成されている。
また、立体模様印刷物において、第1画線幅は、第2画線幅及び第3画線幅よりも太く形成され、第3画線幅は、第2画線幅よりも細く形成されている。
さらに、立体模様印刷物において、第1画線幅は、第2画線幅及び第3画線幅よりも細く形成され、第3画線幅は、第2画線幅よりも太く形成されている。
上記構成の立体模様印刷物では、複雑な模様にも対応できるとともに、立体感が増したレリーフ模様を提供することができる。また、模様部と境界部をレリーフ模様内で最も太い画線と細い画線にそれぞれ形成した場合には、模様部と境界部で最も濃淡差が生じることから、より模様部が立体感を有して視認可能となる。
本発明の第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様の境界部を拡大して示す図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様の境界部を拡大して示す図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 本発明の第4の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 本発明の第5の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 本発明の第6の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。 従来の立体模様印刷物を示すレリーフ模様の一例を示す図である。 特許文献1に示す技術からなるレリーフ模様の一例を示す図である。
以下、実施の形態例にかかる立体模様印刷物について、図1~図を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる立体模様印刷物の構成について、図1、図2及び図3を参照して説明する。
図1は、本例の立体模様印刷物を示す平面図である。
図1に示す本例の立体模様印刷物Sは、例えば、銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券等に用いられる印刷物である。図1に示すように、立体模様印刷物はS、基材Pと、基材Pの少なくとも一部に形成されるレリーフ模様1を備えている。本例では、モチーフとして桜の花を適用している。なお、モチーフとしては、桜の花に限定されるものではなく、円や星等その他各種のモチーフが適用できるものである。
図2は、図1に示す本例の立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。
レリーフ模様1は、複数の波線状の画線で形成した万線パターンにより構成されている。なお、本例では、画線のピッチ間隔が一定に形成されている。レリーフ模様1は、モチーフである桜の花を形成する模様部2と、レリーフ模様1の背景を形成する背景部3と、モチーフの輪郭を形成する境界部6とを有している。境界部6は、模様部2の周囲のうち少なくとも一部を囲むように配置されている。
模様部2は、複数の模様画線5で形成され、背景部3は、複数の背景画線4で形成され、境界部6は、複数の境界画線7で形成されている。模様画線5と背景画線4は、境界部6が形成された領域において、境界画線7を介して接続される。そして、複数の境界画線7で形成された境界部6が配置された領域、図2に示す領域Aがモチーフの「明」を表現している。
また、モチーフの「暗」となる領域Bでは、背景画線4と模様画線5との間には、境界画線7が存在せず、背景画線4と模様画線5が直接接続されている。領域Bは、模様部2を間に挟んで領域Aと反対側の位置に配置される。すなわち、境界部6は、模様部2の片側のみに形成される。これにより、模様部2を一方向(図2に示す例では、右斜下)に飛び出して見えるように表現でき、模様部2の立体感を増すことができる。
なお、本例では、模様部2の片側のみに境界部6を形成する例を説明したが、これに限定されるものではなく、模様部2の両側、すなわち模様部2全体を囲むように境界部6を形成してもよい。模様部2全体を囲むように境界部6を形成した場合、模様部2が中心に飛び出して見えるように表現でき、同様に模様部2の立体感を増すことができる。また、境界部6は、模様部2の周囲の少なくとも一部に形成されていればよい。
図3は、図2に示す領域A、すなわち境界部6を拡大して示す図である。
図3に示すように、模様画線5は、第1画線幅W1で形成されており、背景画線4は、第2画線幅W2で形成されている。そして、境界画線7は、第3画線幅W3で形成されている。第1画線幅W1と、第2画線幅W2と、第3画線幅W3の長さは、それぞれ異なる長さに形成されている。
また、本例では、第1画線幅W1は、第2画線幅W2及び第3画線幅W3よりも太く形成されている。そして、第3画線幅W3は、第2画線幅W2より細く、すなわち最も細く形成されている。そのため、模様画線5の第1画線幅W1と、背景画線4の第2画線幅W2と、境界画線7の第3画線幅W3は、W1>W2>W3の関係を有している。また、本例では、第1画線幅W1と第3画線幅W3の長さの差は、第2画線幅W2と第3画線幅W3の長さの差よりも大きく形成されている。
なお、第1画線幅W1、第2画線幅W2、第3画線幅W3の長さの関係は、上述した例に限定されるものではない。例えば、第1画線幅W1と第2画線幅W2の太さを同じ太さにしてもよい。
また、各部を構成する画線の太さは同じに限定されるものではないが、その場合でも、模様画線5の第1画線幅W1と、背景画線4の第2画線幅W2と、境界画線7の第3画線幅W3は、W1>W2>W3の関係を有している。例えば、複数の模様画線5において、画線幅W1を50μmと60μmとした場合、背景画線4の第2画線幅W2は、50μmよりも細く形成される。
このように、本例の立体模様印刷物によれば、レリーフ模様1における模様部2と背景部3との間に画線の太さが異なる境界部6を設けることで、模様部2の輪郭を境界部6により明確にすることができる。これにより、模様部2の立体感を増加させることができる。また、上述したように、境界部6の第3画線幅W3を他の画線よりも細く形成することで、模様部2の輪郭を強調することができる。
さらに、模様部2を形成する模様画線5と、背景部3を形成する背景画線4と、境界部6は、一本の画線の太さを変えて表現している。これにより、複雑な模様にも対応できる立体模様印刷物を提供することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、第2の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。図5は、第2の実施の形態例にかかる境界部を拡大して示す図である。
図4に示すように、第2の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1Bは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1に対して反転した画像、すなわちネガ画像である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示すように、レリーフ模様1Bは、模様部2Bと、背景部3Bと、境界部6Bとを有している。模様部2Bは、複数の模様画線5Bで形成され、背景部3Bは、複数の背景画線4Bで形成され、境界部6Bは、複数の境界画線7Bで形成されている。境界部6Bが配置された領域では、模様画線5Bと背景画線4Bは、境界画線7Bを介して接続され、境界部6Bが配置されない領域では、模様画線5Bと背景画線4Bは、直接接続される。
図5に示すように、模様画線5Bは、第1画線幅W1で形成されており、背景画線4Bは、第2画線幅W2で形成されている。そして、境界画線7Bは、第3画線幅W3で形成されている。第2の実施の形態例では、第1画線幅W1は、第2画線幅W2及び第3画線幅W3よりも細く形成されている。そして、第3画線幅W3は、第2画線幅W2よりも太く、すなわち最も太く形成されている。そのため、模様部2Bの第1画線幅W1と、背景部3Bの第2画線幅W2と、境界部6Bの第3画線幅W3は、W1<W2<W3の関係を有している。
上述する画線幅の関係においても、境界部6Bにより模様部2Bの輪郭を強調することができ、模様部2Bの立体感を増加させることができる。第1の実施の形態例においては、境界部6の第3画線幅W3を他の画線と比べて最も細く形成すること、模様部2の輪郭を強調していたが、第2の実施の形態例においては、最も太く形成することで、模様部2の輪郭を強調することができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する立体模様印刷物のレリーフ模様1Bによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、第3の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の構成について、図6を参照して説明する。
図6は、第3の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。
この第3の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1Cが第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と異なる点は、万線パターンを形成する画線の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6に示すように、レリーフ模様1Cは、模様部2Cと、背景部3Cと、境界部6Cとを有している。模様部2Cは、複数の模様画線5Cで形成され、背景部3Cは、複数の背景画線4Cで形成され、境界部6Cは複数の境界画線7Cで形成されている。境界部6Cが配置された領域では、模様画線5Cと背景画線4Cは、境界画線7Cを介して接続され、境界画線7Cが配置されない領域では、模様画線5Cと背景画線4Cは、直接接続される。
また、レリーフ模様1Cを構成する複数の画線のピッチ間隔が全て一定ではなく、一部ピッチ間隔が異なる領域がある。すなわち、ピッチ間隔が狭まる領域と、ピッチ間隔が広がっている領域が存在する。第1の実施の形態例及び第2の実施形態例では、各部を構成する画線幅の長さの差で模様部2の立体感を増す構成としていたが、第3の実施の形態例では、画線のピッチ間隔の差により、立体感をさらに増すことができる。具体的には、図6では、ピッチ間隔が狭まる領域と、ピッチ間隔が広がっている領域では広がっている領域が手前に見えて、レリーフ模様1C全体が立体的な球体として視認される。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する立体模様印刷物のレリーフ模様1Cによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
4.第4の実施の形態例
次に、第4の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の構成について、図7を参照して説明する。
図7は、第4の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。
この第4の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1Dが第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と異なる点は、万線パターンを形成する画線の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7に示すように、レリーフ模様1Dは、模様部2Dと、背景部3Dと、境界部6Dとを有している。模様部2Dは、複数の模様画線5Dで形成され、背景部3Dは、複数の背景画線4Dで形成され、境界部6Dは、複数の境界画線7Dで形成されている。境界部6Dが配置された領域では、模様画線5Dと背景画線4Dは、境界画線7Dを介して接続され、境界部6Dが配置されない領域では、模様画線5Dと背景画線4Dは、直接接続される。
また、レリーフ模様1Dを構成する複数の画線は、波線状ではなく、直線状に形成されている。なお、画線のピッチ間隔は、全て一定の間隔に限定されるものではなく、第3の実施の形態例のように一部のピッチ間隔を異なる間隔にしてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する立体模様印刷物のレリーフ模様1Dによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
5.第5の実施の形態例
次に、第5の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の構成について、図8を参照して説明する。
図8は、第5の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。
この第5の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1Eが第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と異なる点は、万線パターンを形成する画線の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示すように、レリーフ模様1Eは、模様部2Eと、背景部3Eと、境界部6Eとを有している。模様部2Eは、複数の模様画線5Eで形成され、背景部3Eは、複数の背景画線4Eで形成され、境界部6Eは、複数の境界画線7Eで形成されている。境界部6Eが配置された領域では、模様画線5Eと背景画線4Eは、境界画線7Eを介して接続され、境界部6Eが配置されない領域では、模様画線5Eと背景画線4Eは、直接接続される。
また、レリーフ模様1Eを構成する複数の画線は、波線状ではなく、円形状に形成されている。そして、複数の画線は、レリーフ模様1Eの中心から同心円上に配置される。なお、画線のピッチ間隔は、全て一定の間隔に限定されるものではなく、一部のピッチ間隔を異なる間隔にしてもよい。また、図8に示す例では、画線をレリーフ模様1Eの中心から同心円上に配置する例を説明したが、これに限定されるものではなく、画線の同心円の中心をレリーフ模様1Eの中心と異なる位置に配置してもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する立体模様印刷物のレリーフ模様1Eによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
6.第6の実施の形態例
次に、第6の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の構成について、図9を参照して説明する。
図9は、第6の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様を示す図である。
この第6の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1Fが第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と異なる点は、万線パターンを形成する画線の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、レリーフ模様1Fは、模様部2Fと、背景部3Fと、境界部6Fとを有している。模様部2Fは、複数の模様画線5Fで形成され、背景部3Fは、複数の背景画線4Fで形成され、境界部6Fは、複数の境界画線7Fで形成されている。境界部6Fが配置された領域では、模様画線5Fと背景画線4Fは、境界画線7Fを介して接続され、境界部6Fが配置されない領域では、模様画線5Fと背景画線4Fは、直接接続される。
また、レリーフ模様1Fを構成する複数の画線は、直線状に形成されている。また、画線は、途中で屈曲している。そして、複数の画線の配列方向が途中で異なる方向を向いている。そのため、図9に示すレリーフ模様1Fの複数の画線は、六角形を形成している。なお、画線で形成する形状は、六角形に限定されるものではなく、五角形や八角形等その他各種の形状であってもよい。また、画線の形状は直線状に限定されるものではなく、曲線状としてもよい。さらに、画線のピッチ間隔は、全て一定の間隔に限定されるものではなく、一部のピッチ間隔を異なる間隔にしてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物のレリーフ模様1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する立体模様印刷物のレリーフ模様1Fによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明の立体模様印刷物の基材は、特に限定されるものではなく、上質紙、コート紙、アート紙等の紙葉類を用いることができる。また、フィルム、プラスチック、それらの複合素材を用いることもできる。
さらに、レリーフ模様1は、模様画線5、背景画線4及び境界画線6という画線幅の違いにより形成することが本質であることから、基材Pに出力する前のデジタルデータでも立体模様印刷物と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の立体模様印刷物の印刷方法としては、オフセット印刷、グラビア印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、デジタル印刷、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等、特に限定されるものではない。
1、1B、1C、1D、1E、1F レリーフ模様
2、2B、2C、2D、2E、2F 模様部
3、3B、3C、3D、3E、3F 背景部
4、4B、4C、4D、4E、4F 背景画線
5、5B、5C、5D、5E、5F 模様画線
6、6B、6C、6D、6E、6F 境界部
7、7B、7C、7D、7E、7F 境界画線
S 立体模様印刷物
P 基材
W1…第1画線幅、 W2…第2画線幅、 W3…第3画線幅

Claims (3)

  1. 基材と、
    前記基材に形成され、複数の画線で形成した万線パターンにより構成されたレリーフ模様とを備え、
    前記レリーフ模様は、
    複数の模様画線で形成された模様部と、
    複数の背景画線で形成された背景部と、
    前記模様部の周囲のうち少なくとも一部を囲む境界画線で形成された境界部と、を有し、
    前記模様画線の第1画線幅、前記背景画線の第2画線幅及び前記境界画線の第3画線幅は、それぞれ異なる太さで形成された立体模様印刷物。
  2. 前記第1画線幅は、前記第2画線幅及び前記第3画線幅よりも太く形成され、
    前記第3画線幅は、前記第2画線幅よりも細く形成された、請求項1に記載の立体模様印刷物。
  3. 前記第1画線幅は、前記第2画線幅及び前記第3画線幅よりも細く形成され、
    前記第3画線幅は、前記第2画線幅よりも太く形成された、請求項1に記載の立体模様印刷物。
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