JP2023124619A - ブース組立セット、及びブース組立体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023124619000001
【課題】ブースの内側と外側との間で、適宜、互いに見える状態と見えない状態とを切り替えることができるブース組立セットを提供する。
【解決手段】ブース組立セットは、フレーム体と、第1シート材と、第2シート材と、を備える。第1シート材は、フレーム体に取り付けられることにより天井面及び側壁面を形成する、少なくとも1つの第1シートで構成される。第2シート材は、天井面及び側壁面のうちの少なくとも一部の領域である付替用領域を形成する第1シート材の部分と置き換えられることにより付替用領域を形成する、少なくとも1つの第2シートで構成される。第1シート及び第2シートの一方は、光を透過させる透明シートであり、他方は、光を透過させない不透明シートである。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート材に囲まれた内側空間を有するブース組立体及びブース組立セットに関する。
感染症に感染した患者を隔離する隔離室として、ブース組立体が用いられる場合がある。ブース組立体には、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間が設けられ、この内側空間に、隔離される患者が配置される。
ブース組立体は、天井面及び側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、フレーム体に取り付けられ、天井面及び側壁面を形成するシート材と、を備えている。従来のブース組立体として、例えば、特許文献1に記載されたパーソナルクリーンブースが知られている。
特開平5-141729号公報
ブース組立体のシート材は、例えば、ブースの外側から患者の容体がわかるように、あるいは、ブースの外側の様子を患者がわかるように、透明なシートで構成されている。しかし、外側から見られたくないという患者の希望や、患者から見えないようにしたいという医療従事者の希望に、このブース組立体は応えることができない。
本発明は、ブースの内側と外側との間で、適宜、互いに見える状態と見えない状態とを切り替えることができるブース組立セット及びブース組立体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間を有するブース組立体を組み立てるためのブース組立セットであって、
前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
前記フレーム体に取り付けられることにより前記天井面及び前記側壁面を形成する、少なくとも1つの第1シートで構成される第1シート材と、
前記天井面及び前記側壁面のうちの少なくとも一部の領域である付替用領域を形成する前記第1シート材の部分と置き換えられることにより前記付替用領域を形成する、少なくとも1つの第2シートで構成される第2シート材と、を備え、
前記第1シート及び前記第2シートの一方は、光を透過させる透明シートであり、他方は、光を透過させない不透明シートである、ことを特徴とする。
前記側壁面は、前記内側空間を互いに異なる方向から囲む複数の側面を有し、
前記付替用領域は、前記側面の少なくとも1つであることが好ましい。
本発明の別の一態様は、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間を有するブース組立体であって、
前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
前記フレーム体に取り付けられるシート材であって、前記天井面及び前記側壁面を形成する、少なくとも1つのシートで構成されるシート材と、を備え、
前記天井面及び前記側壁面のうちの少なくとも一部の領域である切替用領域を形成する前記シート材の部分は、光を透過させる透過状態と、光を透過させない不透過状態との間で光の透過性を切り替え可能な少なくとも1つの透過性切替シートを有する、ことを特徴とする。
前記側壁面は、前記内側空間を互いに異なる方向から囲む複数の側面を有し、
前記切替用領域は、前記側面の少なくとも1つであることが好ましい。
前記シート材の前記部分は、さらに、前記透過性切替シートに積層される、光を透過させる透明シートを少なくとも1つ有することが好ましい。
前記透明シートの厚さは、前記透過性切替シートの厚さより厚いことが好ましい。
上述の態様のブース組立セット及びブース組立体によれば、ブースの内側と外側との間で、適宜、互いに見えない状態にすることができる。
本実施形態の一例によるブース組立セットを示す外観斜視図である。 本実施形態の一例によるブース組立体を示す外観斜視図である。 ブース組立体内に生じる気流を説明する図である。 積層された透過性切替シート及び透明シートを示す断面図である。 シート材の一例を示す外観図である。
以下、本実施形態のブース組立セット及びブース組立体について説明する。
図1は、本実施形態の一例によるブース組立セット50を示す外観斜視図である。
ブース組立セット50は、ブース組立体1を組み立てるためのセットである。
図2は、ブース組立セット50を用いて組み立てられるブース組立体1を示す外観斜視図である。
ブース組立体1は、例えば、病院、診療所等の医療施設内の床100を設置面として立設される。ブース組立体1には、天井面3及び側壁面5により囲まれた内側空間7が設けられている。天井面3及び側壁面5は互いに接続されている。天井面3は、図2に示す例において、床100と平行(水平)な面である。側壁面5は、図2に示す例において、床100の法線方向(鉛直方向)と平行な方向に延在する面である。側壁面5の形状は、例えば、多角柱、円柱、楕円柱の側面と同じ形状である。多角柱は、例えば、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱等である。図2に示す例において、側壁面5は、四角柱の側面と同じ形状であり、4つの側面5a,5b,5c,5dを有している。
ブース組立セット50は、フレーム体10と、第1シート材20と、第2シート材60と、を備える。
フレーム体10は、天井面3の縁及び側壁面5の縁に沿って延び、互いに接続された複数のフレーム11,13で構成される。フレーム11,13はそれぞれ直線状に延びる部材であり、フレーム11は、水平方向に延びるよう配置され、フレーム13は鉛直方向に延びるよう配置される。フレーム11,13は、例えば、鋼、アルミニウム合金等の金属、あるいは樹脂を材質とする。
フレーム11は、フレーム体10のうちの、天井面3の縁に沿った横枠15を構成する。図示される例において、横枠15は、互いに接続された4本のフレーム11からなる。横枠15には、後述する送風装置30をフレーム体10に取り付けるための取付枠39(後述)が配置される開口(不図示)を形成するよう、2本の補強フレーム15a,15bと、これら補強フレーム15a,15bの間を補強フレーム15a,15bが延びる方向と直交する方向に延びる2本の補強フレーム(図1参照)と、が設けられている。これらの補強フレームは上記開口を囲み、取付枠39を下方から支持する支持枠16をなす。支持枠16の上面には、後述する天井面用第1シート21の通気口21aの縁が重なるように配置される。
図示される例において、フレーム13はそれぞれ、フレーム体10のうちの、側壁面5の縁に沿った支柱17の本体である。図1に示す例において、フレーム13の数は4本であり、横枠15の4つの隅の部分から鉛直下方に延びるようフレーム11と接続される。フレーム13の下端には、床100と接触する金属、樹脂あるいはゴム製の底部14が設けられている。
第1シート材20は、フレーム体10に取り付けられることで天井面3及び側壁面5を形成する。第1シート材20は、少なくとも1つの第1シートで構成される。図1に示す例において、第1シート材20は、天井面3を形成する天井面用第1シート21と、側壁面5を形成する4つの側面用第1シート23とを含む。このように、内側空間7を囲む面ごとに、第1シート材20を配置可能であることで、フレーム体10に第1シート材20を取り付ける作業を容易に行える。一方で、第1シート材20は、側面用第1シートと天井面用第1シートが一体になった袋状のシートで構成されてもよい。この袋状のシートは、フレーム体10に上方から被せられるようにしてフレーム体10に取り付けられる。
図示される例において、天井面用第1シート21は、内側空間7と外部の空間との間で気体の通気を可能にする通気口21aが設けられている。通気口21aは、天井面用第1シート21に設けられる代わりに、側面用第1シート23に設けられていてもよい。外部の空間とは、天井面3及び側壁面5を隔てて内側空間7と接する空間を意味する。
第1シート材20には、天井面3及び側壁面5のうちの少なくとも一部の領域である付替用領域を形成する部分が含まれる。付替用領域は、例えば、ブースの外側からブースの内側を見られたくないという患者の希望、あるいは、ブースの内側からブースの外側を見られたくないという医療従事者の希望に応じて定められる領域である。付替用領域は、内側空間7を互いに異なる方向から囲む複数の側面5a~5dの少なくとも1つであることが好ましい。以降の説明では、付替用領域が、側面5a及び側面5bの二面である場合を例にする。この例において、付替用領域を形成する第1シート材20の部分とは、側面5a及び側面5bを形成する2つの側面用第1シート23を意味する。
ブース組立セット50は、第1シート材20のフレーム体10への取り付けるための取付手段(図示せず)として、例えば、面ファスナ、粘着テープ、粘着性ゲルシート、磁石等をさらに備えている。面ファスナは、例えば、ループとフックの一方がフレーム体10に設けられ、他方が第1シート材20に設けられる。あるいは、ループとフックは、例えば、互いに接続される第1シート材20の部分それぞれに片方ずつ設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、例えば、第1シート材20及びフレーム体10の一方、あるいは、互いに接続される第1シート材20の部分それぞれに片方ずつ設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、繰り返し着脱可能であるものが好ましい。粘着テープは、接着剤を塗布したテープである。粘着性ゲルシートは、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂のゲルからなる粘着性を有するシートである。磁石は、例えば、第1シート材20に設けられる。
第2シート材60は、付替用領域を形成する第1シート材20の部分と置き換えられることにより付替用領域を形成するシート材である。第2シート材60は、少なくとも1つの第2シートで構成される。第2シート材60に含まれる第2シートの数及び形状は、当該第2シートと置き換えられる第1シート材20の部分をなす第1シートの数及び形状と同じであることが好ましい。図示される例において、第2シート材60は、2枚の側壁第2シート63を含む。図2に示すブース組立体1は、付替用領域を形成する第1シート材20の部分が、第2シート材60で置き換えられている。
ブース組立セット50は、付替用領域の第2シート材60による置き換えのための置換手段(図示せず)として、例えば、面ファスナ、粘着テープ、粘着性ゲルシート、磁石等をさらに備えている。置換手段の一部は、フレーム体10及び第1シート材20に設けられていてもよく、その場合の置換手段の一部は、上記取付手段を兼ねていてもよい。面ファスナは、例えば、ループとフックの一方がフレーム体10に設けられ、他方が第2シート材60に設けられる。あるいは、ループとフックは、例えば、互いに接続される第1シート材20の部分及び第2シート材60の部分それぞれに片方ずつ設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、例えば、第2シート材60、第1シート材20及びフレーム体10のいずれか1つ、あるいは、互いに接続される第1シート材20の部分及び第2シート材60の部分の一方に設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、上記取付手段の粘着テープ及び粘着性ゲルシートと同様に構成される。磁石は、例えば、第2シート材60に設けられる。
取付手段及び置換手段は、天井面3の縁及び側壁面5の縁に沿って直線状に延びるように設けられることが好ましい。
本実施形態において、第1シート21,23及び第2シート63の一方は、光(可視光)を透過させる透明シートであり、他方は、光(可視光)を透過させない不透明シートである。図示される例では、第1シート21,23が透明シートであり、第2シート63が不透明シートである。透明シートは、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を材質とするシートが好ましく用いられる。不透明シートは、例えば、ポリエステル、ナイロン等の合成樹脂からなる着色されたシートや、上記樹脂を材質とする着色されたシート及び不透明の樹脂を貼り合せたシートである。不透明シートに付される色は、有彩色であってもよく、無彩色であってもよい。
ブース組立セット50によれば、設置される場所においてブース組立体1を組み立てた後、付替用領域を形成する第1シート材20の部分を第2シート材60と付け替えることにより、適宜、付替用領域を透明あるいは不透明な状態にすることができる。これにより、内側空間7と外部の空間との間で、適宜、互いに見える状態と見えない状態とを切り替えることができる。
ブース組立体1は、例えば、病院、診療所等の医療施設において、感染症に感染した患者を隔離する隔離室として用いることができる。このような医療現場に設置されるブース組立体1では、ブースの外側からブース内の患者の容体がわかるように、あるいは、ブースの外側の様子(誰かが来たこと等)をブース内の患者がわかるように、第1シート21、23は透明なシートで構成されているのが好ましい。一方で、ベッドに横になった又は椅子に座った姿を外側から見られたくない、あるいは、日差しが眩しいので遮光してほしいという患者の希望や、医療現場の様子等をブース内の患者から見えないようにしたいという医療従事者の希望が、ブース組立体1の組み立て後に生じる場合がある。ブース組立セット50によれば、こうした状況の変化に応じて適宜、上記したように、互いに見える状態と見えない状態とを切り替えることができる。特に、医療現場では、ブース組立体1の天井面3及び側壁面5を、原則、透明な状態に維持したいという要求があるため、第1シート材20が天井面用第1シート21及び側面用第1シート23が別体のシートからなる場合は、一部の領域だけを不透明にすることができ、好ましい。また、第1シート材20が天井面用第1シート21及び側面用第1シート23が別体のシートからなる場合は、これらのシートが一体の袋状である場合と比べ、第1シート材20を一部の領域ごとに付け替えられるので、設置された場所での作業が容易である。
なお、ブース組立セット50の付替用領域は、上記説明した例のように、側壁面5のうちの側面5a,5bに制限されることはなく、側壁面5のうちの一面、三面、又は四面(全面)であってもよく、側壁面5に代えて天井面3であってもよく、側壁面5に加え天井面3であってもよい。
また、付替用領域は、天井面3及び側壁面5の側面それぞれの面の一部の領域であってもよい。例えば、側壁面5に関して、ブースの内側から外側あるいはブースの外側から内側に視線が注がれる側壁面5上の高さ方向の領域は、多くの場合、側壁面5のうち、天井面3側の上端領域や床100側の下端領域を除く中央領域である。そのため、側壁面5の側面のうち、中央領域及び下端領域のみ、あるいは、中央領域のみを付替用領域とすることで、互いに見えないようにできる領域を確実に不透明にしつつ、ブースの内側と外側との間で互いに見える領域をより多く確保することができる。このような付替用領域は、床100から、好ましくはブース組立体1の高さの90%以下の高さ領域、より好ましくは25~80%の高さ領域である。この場合、側面の上端領域をなすシート材の部分は、天井面3をなすシート材の部分と一体になった帽子状のシートであってもよい。
ブース組立セット50は、さらに、送風装置30を備えている。
送風装置30は、通気口21aに気体を通過させることにより、内側空間7と外部の空間との間で圧力差が生じるよう送風を行う装置である。具体的に、送風装置30は、内側空間7から外部の空間に向けて気体を通過させることで、内側空間7の圧力を外部の空間の圧力より低くし、内側空間7を陰圧にする。これとは逆に、送風装置30は、外部の空間から内側空間7に向けて気体を通過させることで、内側空間7の圧力を外部の空間の圧力より高くし、内側空間を陽圧にするようになっていてもよい。
送風装置30は、例えば、電力の供給によって回転駆動するファン31(図3参照)を有している。送風装置30には、例えば、外部から電力が供給される電源コード(不図示)が設けられている。ファン31には、ファン31の駆動に伴って発生する駆動音(騒音)や消費電力を抑える観点から、小型のもの(例えば、直径150~200mm、出力75W)が好ましく用いられる。
送風装置30は、内側空間7あるいは外部の空間を清浄にする観点から、エアフィルタ33(図3参照)をさらに有していることが好ましい。エアフィルタは、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)の性能を満たすフィルタであることが好ましく、例えば、粒径0.3μmの粒子を用いて測定される捕集率が99.99以上である。送風装置30により達成される内側空間7あるいは外部の空間の清浄度は、例えば、クラス(米国連邦空気清浄度基準209Eに準拠)100~10,000である。送風装置30によって通気口21aを通過する風量は、例えば、クラス1000を達成する場合に10~11m3/分、クラス100を達成する場合に20~22m3/分である。また、送風装置30による内側空間7の換気速度(単位時間当たりの換気回数)は、例えば、クラス1000を達成する場合に60~147回/時間、クラス100を達成する場合に120~293回/時間である。
図3に示す例の送風装置30は、通気口21aを気流が流れる方向に、エアフィルタ33、ファン31が順に並ぶよう配置されたファン付きフィルタユニット(FFU)である。図3は、ブース組立体1内に生じる気流を説明する図である。図2に示す例の送風装置30は、取付枠39を介して、フレーム体10の支持枠16に下方から支持される。なお、図2では、エアフィルタ33を示すために、送風装置30を取付枠39からやや上方に引き上げて示している。取付枠39は、内側が開口された矩形状の枠であり、支持枠16に重ねて配置される天井面用第1シート21の縁との間、及び、送風装置30との間の気体のリークを防止するため、ガスケット(不図示)が取付枠39には設けられている。送風装置30は、このように取付枠39を介して天井面3に設けられることに制限されず、内側空間7あるいは外部の空間に配置された送風装置30が、内側空間7あるいは外部の空間内を延びるダクト(例えばホース)を介して通気口21aと接続されていてもよい。ブース組立体1が備える送風装置30の数は、図2に示す例において1台であるが、2台以上であってもよい。
ブース組立体1の寸法は、特に制限されないが、例えば、幅(図2のX方向)1500~2000mm、長さ(図2のY方向)1500~2500mm、高さ(図1のZ方向)2000mmである。内側空間7には、例えば、患者が利用するベッドや椅子を配置することができる。
送風によって生じる気流は、通気口21aと、側面用第1シート23の下方端23a(図3参照)あるいは第2シート材60の下方端63a(図2及び図3参照)と床100との間に設けられた隙間Gと、を通る。第1シート材20のフレーム体10への取り付け及び第2シート材60の置き換えは、気流によって生じる内側空間7と外部の空間との圧力差が所定の大きさになるよう隙間Gの大きさを調整するよう行われることが好ましい。
感染症に感染した患者を隔離するための隔離室等の医療施設内の空間は、通常、室内の環境や清浄度に関する所定の指標に従うようことが要求されている(例えば、日本医療福祉設備協会発行、「病院設備設計ガイドライン(空調設備編)(HEAS-02-2013)」)。この指標には、例えば、室内と外部の空間の望ましい圧力差が規定されているが、隔離室等として用いられるブース組立体において、この圧力差を満たすように内側空間と外部の空間の圧力差を調整することは難しく、内側空間と外部の空間の圧力差を、上記指標を満たすように厳格に監視することは容易ではない。特に、送風装置のファンが大型のものであると、その出力を調整することで比較的容易に圧力差を調整可能であるが、小型のものであると、大型のファンと同等の風量を確保するために高い出力で用いられるため、出力の調整幅が制限され、出力の調整によって圧力差を調整することが困難である。従来のブース組立体において、シート材の側壁面と対応する部分の下方端と床との間の隙間の大きさを調整することで、上記圧力差を調整しようとすると、数mm変化させただけで圧力差が大きく変動するため、指標に規定される圧力差を満たすよう調整することは困難である。そのため、隙間Gの大きさを調整することで、隙間Gからの気体の吸込量あるいは吐出量が細かく調整され、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整することが好ましい。特に、小型の送風装置30を高出力(例えば60~75W)で用いた場合にも、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができる。このため、ブース組立体1を、医療施設の隔離室等として好適に用いることができる。
圧力差の測定は、例えば、HEAS-02-2013に準拠して、デジタル差圧計を用いて内側空間7の中央部と外部の空間の測定値の差圧を測定して求められる。隙間Gの大きさは、例えば、0mmを超え10mm以下、0.5~5mmである。上記圧力差は0.5~5Paであることが好ましく、2~3Paであることがより好ましい。
隙間Gの調整は、支柱17の高さを調整することにより行われてもよい。この場合、隙間Gの調整は、例えば、フレーム13と底部14との間に設けられた、フレーム13へのねじ込み量を支柱17の長さ方向に変化させることで支柱17の高さを調整可能な不図示のボルト(アジャストボルト)を用いて行われてもよい。また、隙間Gの調整は、上述したシート23,63の下方端23a,63aの高さ位置の調整と組み合わせて、支柱17の高さの調整が行われてもよい。
ブース組立体1は、病院、診療所等の医療施設内の空気感染隔離室、保護環境室、手術室、救急室および集中治療室(ICU)等として用いることができる。特に、空気感染隔離室等における陰圧空調、保護環境室等における陽圧空調を好適に行うことができる。また、ブース組立体1は、医療施設に限定されず、保健所等の保健衛生施設において用いることができる。
(変形例)
ブース組立体は、下記説明する変形例のように構成されることも好ましい。変形例のブース組立体は、上記説明した例のブース組立体と比べ、付替用領域を形成する第1シート材の部分が第2シート材と置き換えられるよう構成される代わりに、切替用領域を形成する第1シート材の部分が後述する透過性切替シートを有している点で異なる。
すなわち、変形例のブース組立体は、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間を有するブース組立体であって、天井面の縁及び側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、フレーム体に取り付けられるシート材であって、天井面及び側壁面を形成する、少なくとも1つのシートで構成されるシート材と、を備える。天井面及び側壁面のうちの少なくとも一部の領域である切替用領域を形成するシート材の部分は、光を透過させる透過状態と、光を透過させない不透過状態との間で光(可視光)の透過性を切り替え可能な少なくとも1つの透過性切替シート(図示せず)を有する。変形例のブース組立体も、上記例のブース組立体と同様、送風装置を備える。
切替用領域は、上記例のブース組立体の付替用領域と同様、例えば、ブースの外側からブースの内側を見られたくないという患者の希望、あるいは、ブースの内側からブースの外側を見られたくないという医療従事者の希望に応じて定められる領域である。変形例のブース組立体の側壁面は、上記例のブース組立体1と同様に、内側空間を互いに異なる方向から囲む複数の側面を有し、切替用領域は、側面の少なくとも1つであることが好ましい。変形例において、切替用領域は、例えば、上記例のブース組立体1の側面5a及び側面5bの二面に相当する面であるが、これに制限されることはなく、側壁面5のうちの一面、三面、又は四面(全面)に相当する面であってもよく、側壁面5に代えて天井面3、あるいは側壁面5に加え天井面3に相当する面であってもよい。
透過性切替シートの好ましい例として、通電状態をオンとオフの間で切り替えることにより透過状態と不透過状態との間で切り替え可能な調光フィルムが挙げられる。調光フィルムは、例えば、酸価インジウムスズ(ITO)等を含む材料からなる2枚の透明電極(導電膜)の間に液晶層を挟持したものを、2枚のポリエステル(PET)等の樹脂製のフィルムで挟持した積層構造を有するフィルム(液晶調光フィルム)である。液晶調光フィルムは、通電状態を切り替えて液晶層内の液晶の配向を制御することにより、透過状態と不透過状態との間で光の透過性が切り替わるよう構成されている。なお、本明細書において、光を透過させないとは、JIS K7361-1及びJIS K7136に従って測定されるヘイズ値が50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上であることをいい、光を透過させるとは、同様に測定されるヘイズ値が50%未満、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下であることをいう。
液晶調光フィルムの電極膜は、液晶調光フィルムへの通電状態を切り替えるためのスイッチを介して外部電源と接続される。液晶調光フィルムは、通電状態がオンにされている間、不透過状態を維持するものであってもよく、透過状態を維持するものであってもよい。
変形例のブース組立体によれば、透過性切替シートを透過状態と不透過状態との間で切り替えることで、内側空間7と外部の空間との間で、適宜、互いに見える状態と見えない状態とを切り替えることができる。さらに、変形例のブース組立体では、このような切り替えのために、切替用領域を形成するシート材を置き換える作業が不要であり、容易に切り替えを行うことができる。
切替用領域を形成するシート材の部分は、さらに、透過性切替シートに積層される、光を透過させる透明シートを少なくとも1つ有することが好ましい。透明シートは、好ましくは、上記例のブース組立体1のシート材のうちの透明なシートと同様に構成される。この場合、図4に示されるように、透明シート63cの厚さT2は、透過性切替シート63bの厚さT1より厚いことが好ましい。図4は、積層された透過性切替シート63b及び透明シート63cを示す断面図である。調光フィルムは一般に厚さが薄いので、透過性切替シートとして用いた場合に、例えば患者がブース内に出入りするたびに、電極膜が湾曲し、その際局所的に負荷がかかることで調光フィルムの動作に不具合を及ぼす可能性がある。ブース組立体では、患者がブース内に出入りするたびに、シート材をフレーム体から取り外し、取り付けるよう構成されている場合がある。そこで、透過性切替シートよりも厚い透明シートに透過性切替シートを積層することで、透過性切替シートの剛性不足を補い、電極膜にかかる局所的な負荷を低減することができる。透過性切替シートの厚さは、好ましくは、0.5mm以下、0.4mm以下、0.3mm以下であり、0.1mm以上である。一方、透明シートの厚さは、好ましくは、1mm以下、0.7mm以下、0.5mm以下であり、カーテン(シート材)の強度の観点から、0.2mm以上である。透過性電極シートの厚さは、例えば0.27mmであり、透明シートの厚さは、例えば0.3mmである。また、透過性切替シート及び透明シートの合計厚さは、ブース組立体の組み立て作業のしやすさ及びカーテン(シート材)の撓みやすさを確保する観点から、好ましくは、1.5mm以下であり、1.1mm以下であり、0.6mm以下であり、カーテン(シート材)の強度の観点から、0.3mm以上である。上記合計厚さは、例えば0.57mmである。一方で、切替用領域をなすシート材は、透過性切替シートのみで構成されていてもよい。
また、調光フィルムの電極膜にかかる局所的な負荷を低減するために、調光フィルムは、透明シートに対し内側空間7の側に位置するよう透明シートに積層されることも好ましい。シート材は、フレーム体から取り外しあるいは取り付けられる際、内側空間7の側に凸となるよう湾曲するので、透明シートよりも内側空間7の側に位置するよう透明シートに積層されることで、電極膜にかかる局所的負荷を低減できる。
患者の出入り口となる側面をなすシート材の部分には、他の側面をなすシート材の部分と比べ、出入りの際にシート材に局所的な負荷がかかりやすいため、切替用領域を位置させないことが好ましい。
透過性切替シートが調光フィルムからなり、かつ、ブース組立体の側壁面のうちの複数の側面に設けられる場合に、調光フィルムは、当該複数の側面を互いに接続してなる1枚のフィルムで構成されることが好ましい。この場合、透明状態と不透明状態との間の切り替えを1回の通電状態の切り替えの操作により行うことができ、切り替えのための作業が楽である。一方で、上記複数の側面それぞれに1枚の調光フィルムが設けられることも好ましい。この場合は、状況に応じて、側面1つを単位として透明状態と不透明状態との間の切り替えを行うことができるので、種々の状況の変化に対し細やかに対応することができる。これらの点で、調光フィルムは、側壁面の全ての側面に位置していることが好ましい。その際、側壁面のうち、患者の出入り口となる側面は、上記したように、他の側面と比べ、調光フィルム63bに局所的な負荷がかかりやすいので、図5に示す例のようにファスナにより開閉可能に構成することで、フレーム体からの取り外しや取り付けを行う場合と比べ、局所的な負荷を低減することができる。図5は、シート材の一例を示す外観図である。図5に示すシート材は、下方端の中央から上方端の中央に向かって鉛直方向に延びるよう形成された切れ込みを有しており、切れ込みをなすシート材の縁に沿ってファスナが設けられている。切れ込みは、図示されるようにシート材の上方端に達することなく途中で閉塞していてもよく、シート材の上方端に達していてもよい。ブース組立体の側壁面のうちの1つは、図5に示すように、患者の出入り口となるよう、ファスナにより開閉するよう構成されていることが好ましい。
また、変形例のブース組立体の切替用領域は、上記例のブース組立体の付替用領域と同様に、側壁面5の側面の高さ方向の領域のうち、中央領域及び下端領域のみ、あるいは、中央領域のみを切替用領域とすることが好ましく、このような切替用領域は、床100から、好ましくはブース組立体の高さの90%以下の高さ領域、より好ましくは25~80%の高さ領域である。その際、この場合、側面の上端領域をなすシート材の部分は、天井面をなすシート材の部分と一体になった帽子状のシートであってもよい。
以上、本発明のブース組立セット及びブース組立体について詳細に説明したが、本発明のブース組立セット及びブース組立は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
例えば、ブース組立セット50において、上記例とは逆に、第1シート21,23が不透明シートであって、第2シート63が透明シートであってもよい。
1 ブース組立体
3 天井面
5 側壁面
5a,5b,5c,5d 側面
7 内側空間
10 フレーム体
11 フレーム
13 フレーム
14 底部
15 横枠
15a,15b 補強フレーム
16 支持枠
17 支柱
20 シート材
21 天井面用第1シート材
21a 通気口
23 側面用第1シート材
23a 下方端
30 送風装置
31 ファン
33 エアフィルタ
39 取付枠
50 ブース組立セット
60 第2シート材
63 側壁第2シート材
63a 下方端
100 床(設置面)

Claims (6)

  1. 天井面及び側壁面により囲まれた内側空間を有するブース組立体を組み立てるためのブース組立セットであって、
    前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
    前記フレーム体に取り付けられることにより前記天井面及び前記側壁面を形成する、少なくとも1つの第1シートで構成される第1シート材と、
    前記天井面及び前記側壁面のうちの少なくとも一部の領域である付替用領域を形成する前記第1シート材の部分と置き換えられることにより前記付替用領域を形成する、少なくとも1つの第2シートで構成される第2シート材と、を備え、
    前記第1シート及び前記第2シートの一方は、光を透過させる透明シートであり、他方は、光を透過させない不透明シートである、ことを特徴とするブース組立セット。
  2. 前記側壁面は、前記内側空間を互いに異なる方向から囲む複数の側面を有し、
    前記付替用領域は、前記側面の少なくとも1つである、請求項1に記載のブース組立セット。
  3. 天井面及び側壁面により囲まれた内側空間を有するブース組立体であって、
    前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
    前記フレーム体に取り付けられるシート材であって、前記天井面及び前記側壁面を形成する、少なくとも1つのシートで構成されるシート材と、を備え、
    前記天井面及び前記側壁面のうちの少なくとも一部の領域である切替用領域を形成する前記シート材の部分は、光を透過させる透過状態と、光を透過させない不透過状態との間で光の透過性を切り替え可能な少なくとも1つの透過性切替シートを有する、ことを特徴とするブース組立体。
  4. 前記側壁面は、前記内側空間を互いに異なる方向から囲む複数の側面を有し、
    前記切替用領域は、前記側面の少なくとも1つである、請求項3に記載のブース組立体。
  5. 前記シート材の前記部分は、さらに、前記透過性切替シートに積層される、光を透過させる透明シートを少なくとも1つ有する、請求項3又は4に記載のブース組立体。
  6. 前記透明シートの厚さは、前記透過性切替シートの厚さより厚い、請求項3から5のいずれか1項に記載のブース組立体。
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