JP4725860B2 - エアーカーテン機能付回転式自動扉装置 - Google Patents

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本発明は、エアーカーテン機能付回転式自動扉装置に関し、詳しくは、特に安全性を向上させた回転式自動扉装置に関するものである。
大型の事務所ビルやデパート、ホテル等の正面玄関に設置される回転式自動扉は、建物の豪華さ、正面玄関ホールの屋外からの騒音遮断、埃等の進入防止、快適な空調環境の保全等の諸点で優れた機能を発揮する。
ところが、近年小児が回転する扉と周壁との間の隙間に頭部を挟まれ不幸にも死亡に至るという事故が発生し、このため、警察や関連官庁の調査の結果現段階では大部分の回転式自動扉が使用禁止とされ、通常の手動式開閉扉かスライド式自動扉のみが使用されているのが現状である。
死亡事故が発生したことは真に不幸なことではあるが、上述したような優れた機能を有する回転式自動扉をこのまま没にすることは惜しまれるとろである。
特許文献1には、4枚構成のドアパネルにより構成した回転ドアと、この回転ドアの外側に固定配置した出入口を画する外壁との間に500mmの空間を形成し、空間部分にアルミササッシで挟んだ切り込み付きの軟質シートを配置して、通行人が挟まれた場合の安全を確保するとともに冷暖房空気の調節等を可能とした回転ドアが提案されている。
この特許文献1の場合、回転ドアと切り込み付きの軟質シートとを組み合わせたものであるから、安全性、快適な空調環境の保全の点は別として見栄えの点で必ずしも満足し得るとは言い難い。
実用新案登録第3122788号公報
本発明が解決しようとする問題点は、快適な空調環境の保全の点はもちろんのこと、通行人の通過時の安全性に優れ、かつ、見栄えの点でも従来型の回転扉に比して遜色のない回転式自動扉装置が存在しない点である。
本発明のエアーカーテン機能付回転式自動扉装置は、建造物の出入口の領域に配置した屋外、屋内相互に通行人が出入通過可能な間隔を有しつつ対向配置するとともに、相対向する円弧状の内周面全体に各々多数の空気流入孔を具備し、内部を中空とし、天井内に至る上部を空気排出部とした一対の曲面周壁と、前記一対の曲面周壁により画される領域の中心部において、その上方の天井内に配置した駆動源により回転駆動される垂直配置の軸体及びこの軸体とともに回転する同心配置の枠取り付け体と、各々が中空の突出端枠、上枠及び下枠をコ状に組み込むとともに、上枠及び下枠の基端部を前記枠取り付け体に取り付け、これらで囲む領域に透明体を配置した中心に関して90度間隔配置の4枚のドアパネルを具備し、前記突出端枠と前記曲面周壁内周との間の空間寸法、前記下枠と床面との空間寸法をいずれも各々通行人が通過可能な寸法に設定した回転扉と、
前記4枚のドアパネルにおける前記上枠の基端部に形成した空気流入孔、この上枠内部、突出端枠内部、下枠内部に連なる中空領域と、前記突出端枠、下枠の外周壁に各々形成され、前記回転扉の回転方向に沿って複数段構成とした空気噴出孔と、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域及び空気排出部と、から構成される空気循環流通路と、前記回転扉上部の天井内に配置した前記空気流入孔に空調空気を供給し、前記突出端枠、下枠の空気噴出孔からエアーカーテンとして噴出し、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域を経て空気排出部から排出される空気を吸引して循環供給する空調装置と、前記4枚のドアパネルにおける各上枠の空気流入孔の近傍に各々配置され、前記ドアパネルの90度回転範囲毎に、180度配置の一対のドアパネル側へ空調空気を供給し、他の一対のドアパネル側への空調空気の供給を停止するように制御される合計4個の切り替えダンパと、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1、2記載の発明によれば、建造物内における快適な空調環境の保全が万全となり、省エネルギーの観点からも有益であり、子供はもとより大柄な大人でも挟まれることを回避できて通行人の通過時の安全性に極めて優れ、かつ、見栄えの点でも従来型の回転扉に比して遜色がなく、さらに、前記突出端枠、下枠に設けた空気噴出孔を回転扉の回転方向に沿って複数段構成としているので、空気噴出孔から噴出させる空調空気を緩やかなものとすることができ、特に女性の通行人に不快感を与えることもないエアーカーテン機能付回転式自動扉装置を提供できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2記載の発明の効果を奏することに加え、突出端枠、下枠の外周壁は、柔軟性材料により形成されているとともに、前記一対の曲面周壁の内周面全体も柔軟性材料により形成されているので、より安全性を高めたエアーカーテン機能付回転式自動扉装置を提供できる。
本発明は、快適な空調環境の保全の点はもちろんのこと、特に通行人の通過時の安全性に優れ、かつ、見栄えの点でも従来型の回転扉に比して遜色のない回転式自動扉装置を提供することを目的とする。
本発明のエアーカーテン機能付回転式自動扉装置は、建造物の出入口の領域に配置した屋外、屋内相互に通行人が出入通過可能な間隔を有しつつ対向配置するとともに、相対向する円弧状の内周面全体に各々多数の空気流入孔を具備し、内部を中空とし、天井内に至る上部を空気排出部とした一対の曲面周壁と、前記一対の曲面周壁により画される領域の中心部において、その上方の天井内に配置した駆動源により回転駆動される垂直配置の軸体及びこの軸体とともに回転する同心配置の枠取り付け体と、各々が中空の突出端枠、上枠及び下枠をコ状に組み込むとともに、上枠及び下枠の基端部を前記枠取り付け体に取り付け、これらで囲む領域に網入り透明ガラスを配置した中心に関して90度間隔配置の4枚のドアパネルを具備し、前記突出端枠と前記曲面周壁内周との間の空間寸法を通行人が通過可能な略40cm、前記下枠と床面との空間寸法を通行人が通過可能な略40cmに設定した回転扉と、前記4枚のドアパネルにおける前記上枠の基端部に形成した空気流入孔、この上枠内部、突出端枠内部、下枠内部に連なる中空領域と、前記突出端枠、下枠の外周壁に各々形成され、前記回転扉の回転方向に沿って複数段構成とした空気噴出孔と、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域及び空気排出部と、から構成される空気循環流通路と、前記回転扉上部の天井内に配置した前記空気流入孔に空調空気を供給し、前記突出端枠、下枠の空気噴出孔からエアーカーテンとして噴出し、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域を経て空気排出部から排出される空気を吸引して循環供給する空調装置と、前記4枚のドアパネルにおける各上枠の空気流入孔の近傍に各々配置され、前記ドアパネルの90度回転範囲毎に、180度配置の一対のドアパネル側へ空調空気を供給し、他の一対のドアパネル側への空調空気の供給を停止するように制御される合計4個の切り替えダンパと、を有する構成により上記目的を実現した。
以下に、本発明の実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置について図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1は、図1乃至図3に示すように、例えば、大型の事務所ビルやデパート、ホテル等の建造物2における正面玄関のような出入口内部の領域に一対の曲面周壁3A、3Bを対向配置し、この一対の曲面周壁3A、3Bに囲まれる領域に回転扉10を配置した構成としている。
前記一対の曲面周壁3A、3Bは、建造物2の屋外、屋内相互に通行人が出入通過可能な間隔を有しつつ所定の厚さを有しつつ対向配置している。また、前記一対の曲面周壁3A、3Bにおける相対向する円弧状で柔軟性材料により形成した内周面4a、4b全体に各々多数の空気流入孔(パンチング孔)5を穿設し、さらに、これらの内部5a、5bを各々中空とし、建造物2の天井7内に至る上部を空気排出部6としている。
前記回転扉10は、前記一対の曲面周壁3A、3Bにより画される円形の領域の中心部において、その上方の天井7内に配置した駆動源である駆動モータ11により回転駆動される垂直配置の軸体12を有している。
前記回転扉10は、軸体12とともに回転する同心配置の枠取り付け体13を具備し、この枠取り付け体13に4枚構成の第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dを90度間隔配置で取り付けている。
前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dは、各々が中空構造の突出端枠15、上枠16及び下枠17をコ状に組み込むとともに、上枠16及び下枠17の各基端部を前記枠取り付け体13に取り付け、これらで囲む領域に透明体である網入り透明ガラス18を配置することにより構成している。
さらに、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dにおける各突出端枠15と前記曲面周壁3A、3Bの内周との間の空間19の寸法を略40cm、前記下枠17と建造物2の床面8との空間20の寸法を略40cmに設定している。
本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1は、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dにおける前記上枠16の基端部に形成した空気流入孔21、上枠16の内部、突出端枠15の内部、下枠17の内部に連なる中空領域と、前記突出端枠15、下枠17の外周壁に各々形成した空気噴出孔22と、前記一対の曲面周壁3A、3Bの空気流入孔5、中空領域及び空気排出部6とにより構成される空気循環流通路23を具備している。
そして、前記天井7内に配置した空調装置25により、前記回転扉10上部の天井7内に配置される前記空気流入孔21に空調空気を供給し、前記突出端枠15、下枠17の各空気噴出孔22からエアーカーテンとして空調空気を噴出し、また、前記突出端枠15と前記曲面周壁3A、3Bとの間の空間19、曲面周壁3A、3Bの空気流入孔5、中空領域を経て前記空気排出部6から排出される空気を吸引して循環供給する構成としている。
さらに、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dにおける各上枠16内部の空気流入孔21の近傍には、各々第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dが配置されている。
前記空調装置25は、図1、図2に示すように、送風機26、フィルタ27、ヒータ28、クーラー29を具備し、前記回転扉10とともに天井7内で回転するように構成されるとともに、冬場等の低温季にはヒータ28を使用した暖かい空気を空調空気として前記空気流入孔21に供給し、また、夏場等の高温季にはクーラー29を使用した冷たい空気を空調空気として前記空気流入孔21に供給し、さらには、送風機26のみ使用した空気を空調空気として前記空気流入孔21に供給するように構成している。
次に、本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1の制御系について図4を参照して説明する。
この制御系は、前記建造物2における正面玄関のような出入口内部の壁面等に配置する前記駆動モータ11、空調装置25のオン、オフ操作を行うための操作パネル31と、操作パネル31の操作の基に動作し各要素に制御信号を送る駆動制御部32と、駆動制御部32からの制御信号に基づき前記駆動モータ11を回転駆動するモータ駆動部33と、駆動制御部32からの制御信号に基づき前記空調装置25を運転させる空調装置駆動部34と、駆動制御部32からの制御信号に基づき前記第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dを切り替えるダンパ駆動部35と、を具備している。
前記ダンパ駆動部35は、駆動制御部32からの制御信号に基づき、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dの90度回転範囲毎に、第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dを一対ずつ開又は閉に切り替えるように構成している。
すなわち、前記ダンパ駆動部35は、図3に示すように、第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14Cの各突出端枠15が前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する90度回転範囲では、第1切り替えダンパ24A及び第3切り替えダンパ24Cを開状態として第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14Cの空気循環流通路23に空調空気が循環するようにすると同時に、第2ドアパネル14B及び第4ドアパネル14の第2切り替えダンパ24B及び第4切り替えダンパ24Dを閉状態として第2ドアパネル14B及び第4ドアパネル14Dの空気循環流通路23に空調空気が循環しないように第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dを切り替え駆動する。
また、前記ダンパ駆動部35は、第2ドアパネル14B及び第4ドアパネル14Dの各突出端枠15が前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する次の90度回転範囲では、上述した場合とは逆に、第2切り替えダンパ24B及び第4切り替えダンパ24Dを開状態として第2ドアパネル14B及び第4ドアパネル14Dの空気循環流通路23に空調空気が循環するようにすると同時に、第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14Cの第1切り替えダンパ24A及び第3切り替えダンパ24Cを閉状態として第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14Cの空気循環流通路23に空調空気が循環しないように第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dを切り替え駆動する。このような動作が、回転扉10の回転動作中90度回転範囲毎に交互に繰り返される。
上述した第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dの開閉動作をタイミングチャートとして図5に示す。
本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1においては、上述したような前記ダンパ駆動部35による第1乃至第4切り替えダンパ24A乃至24Dの切り替え駆動によって、前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する例えば第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14Cの各突出端枠15及びその下部の下枠17の各空気噴出孔22からのみ空調空気がエアーカーテンとして噴出され、前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向しない残り2つの例えば第2ドアパネル14B及び第4ドアパネル14Dの各突出端枠15及びその下部の下枠17の各空気噴出孔22からは空調空気が噴出しない構成とし、これを交互に繰り返すようにしている。
次に、上述した構成からなる本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1の作用、効果について以下に説明する。
このエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1によれば、建造物2における正面玄関のような出入口内部の領域に一対の曲面周壁3A、3Bを対向配置し、この一対の曲面周壁3A、3Bに囲まれる領域に前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dからなる回転扉10を配置し、前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する一対のドアパネル(例えば第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14C)の各突出端枠15及びその下部の下枠17の各空気噴出孔22からのみ空調空気(送風、暖房、冷房のいずれか)をエアーカーテンとして曲面周壁3A、3Bの内周との間の空間19、床面8との空間20に噴出するように構成している。
従って、建造物2に次々と入る人も、建造物2から外部に出る人も、各々連続的にこの回転扉10を利用することができる。
この場合に、前記曲面周壁3A、3Bの内周との間の空間19、床面8との空間20をいずれも40cmの寸法としているので、子供はもとより大柄な大人でも突出端枠15と曲面周壁3A又は3Bとの間に挟まれることはなく、前記一対の曲面周壁3A、3Bの内周面4a、4bを柔軟性材料により形成していること相俟って極めて安全性に優れたエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1とすることができる。
また、前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する一対のドアパネル(例えば第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14C)のみから空調空気をエアーカーテンとして噴出しているので、建造物2の内外を一対のドアパネルとエアーカーテンとの組み合わせにより遮断して、建造物2の内部から外部へ或いは外部から内部への気流の通過を遮断することができ、建造物2内における快適な空調環境の保全が万全となり、省エネルギーの観点からも有益となる。
同時に、前記曲面周壁3A及び曲面周壁3Bと対向する一対のドアパネル(例えば第1ドアパネル14A及び第3ドアパネル14C)のみから空調空気を噴出し、残りの一対のドアパネル(例えば第2ドアパネル14BA及び第4パネル14D)からは空調空気を噴出しないようにし、これを第1ドアパネル14A乃至第4ドアパネル14Dに関して一対ずつ交互に繰り返すようにしているので、建造物2に次々と出入する人に対しては空調空気がほとんど当たらず、何等の不快感もなくこの回転扉10を利用することができる。また、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dは、網入り透明ガラス18を備えた美麗な構成とすることができ、見栄えの点でも従来型の回転扉に比して遜色のないエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1とすることができる。
ここで、前記エアーカーテン機能について考察すると、一般にエアーカーテン装置といわれるものは、建造物の出入口等に設置され、例えば天井等からの空気の噴出と、床面に設けた吸引口からの空気の吸引とによって、出入口等に気流の膜を形成するものであるが、建造物内外を遮断するためには高速の空気噴流速度が要求される。
この結果、建造物に次々と出入する人、特に女性に関しては、高速な空気の噴流を行う場合にはその髪形を乱す等の不快感を与えてしまう。
本実施例のエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1においては、上述した点を考慮し、前記曲面周壁3A、3Bの内周との間の空間19、床面8との空間20をいずれも40cmの寸法に設定するとともに、前記各突出端枠15、各下枠17の各空気噴出孔22を、回転扉10の回転方向に沿って複数段(例えば2段又は3段)構成とし、各空気噴出孔22からの空気の噴流速度を緩やかにして特に女性の髪形を乱さない速度の気流とするものである。
本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1によれば、特別に体格の大きい人や大型スーツケース等が、前記第1乃至第4ドアパネル14A乃至14Dのいずれかの突出端枠15と前記曲面周壁3A、3Bの内周面4a、4bとの間に挟まった場合を考慮し、手動又は自動で回転扉10の回転を停止させる制動機能を前記駆動モータ11、モータ駆動部33を含む系統に付加した構成とし、同時に、前記突出端枠15、下枠17の通行人と直接接触する端縁部分を強化ゴム材や柔軟性樹脂材を用いた構成を採用することもできる。
これらにより、不測の状況においても、事故を未然に防止でき極めて安全性の高いエアーカーテン機能付回転式自動扉装置1とすることができる。
本発明のエアーカーテン機能付回転式自動扉装置は、事務所ビルやデパート、ホテル等の正面玄関等の他、官庁等の公共機関、音楽ホール、博物館、交通機関の駅舎等の出入口等に対して広範に応用可能である。
本発明の実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置の概略縦断面図である。 本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置の概略平面図である。 本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置の空調装置を除去した状態の概略平面図である。 本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置の制御系を示すブロック図である。 本実施例に係るエアーカーテン機能付回転式自動扉装置の第1切り替えダンパ乃至第4切り替えダンパの開閉状態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 エアーカーテン機能付回転式自動扉装置
2 建造物
3A 曲面周壁
3B 曲面周壁
4a 内周面
4b 内周面
5 空気流入孔
5a 内部
5b 内部
6 空気排出部
7 天井
8 床面
10 回転扉
11 駆動モータ
12 軸体
13 枠取り付け体
14A 第1ドアパネル
14B 第2ドアパネル
14C 第3ドアパネル
14D 第4ドアパネル
15 突出端枠
16 上枠
17 下枠
18 透明ガラス
19 空間
20 空間
21 空気流入孔
22 空気噴出孔
23 空気循環流通路
24A 第1切り替えダンパ
24B 第2切り替えダンパ
24C 第3切り替えダンパ
24D 第4切り替えダンパ
25 空調装置
26 送風機
27 フィルタ
28 ヒータ
29 クーラー
31 操作パネル
32 駆動制御部
33 モータ駆動部
34 空調装置駆動部
35 ダンパ駆動部

Claims (3)

  1. 建造物の出入口の領域に配置した屋外、屋内相互に通行人が出入通過可能な間隔を有しつつ対向配置するとともに、相対向する円弧状の内周面全体に各々多数の空気流入孔を具備し、内部を中空とし、天井内に至る上部を空気排出部とした一対の曲面周壁と、
    前記一対の曲面周壁により画される領域の中心部において、その上方の天井内に配置した駆動源により回転駆動される垂直配置の軸体及びこの軸体とともに回転する同心配置の枠取り付け体と、
    各々が中空の突出端枠、上枠及び下枠をコ状に組み込むとともに、上枠及び下枠の基端部を前記枠取り付け体に取り付け、これらで囲む領域に透明体を配置した中心に関して90度間隔配置の4枚のドアパネルを具備し、前記突出端枠と前記曲面周壁内周との間の空間寸法、前記下枠と床面との空間寸法をいずれも各々通行人が通過可能な寸法に設定した回転扉と、
    前記4枚のドアパネルにおける前記上枠の基端部に形成した空気流入孔、この上枠内部、突出端枠内部、下枠内部に連なる中空領域と、前記突出端枠、下枠の外周壁に各々形成され、前記回転扉の回転方向に沿って複数段構成とした空気噴出孔と、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域及び空気排出部と、から構成される空気循環流通路と、
    前記回転扉上部の天井内に配置した前記空気流入孔に空調空気を供給し、前記突出端枠、下枠の空気噴出孔からエアーカーテンとして噴出し、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域を経て空気排出部から排出される空気を吸引して循環供給する空調装置と、
    前記4枚のドアパネルにおける各上枠の空気流入孔の近傍に各々配置され、前記ドアパネルの90度回転範囲毎に、180度配置の一対のドアパネル側へ空調空気を供給し、他の一対のドアパネル側への空調空気の供給を停止するように制御される合計4個の切り替えダンパと、
    を有することを特徴とするエアーカーテン機能付回転式自動扉装置。
  2. 建造物の出入口の領域に配置した屋外、屋内相互に通行人が出入通過可能な間隔を有しつつ対向配置するとともに、相対向する円弧状の内周面全体に各々多数の空気流入孔を具備し、内部を中空とし、天井内に至る上部を空気排出部とした一対の曲面周壁と、
    前記一対の曲面周壁により画される領域の中心部において、その上方の天井内に配置した駆動源により回転駆動される垂直配置の軸体及びこの軸体とともに回転する同心配置の枠取り付け体と、
    各々が中空の突出端枠、上枠及び下枠をコ状に組み込むとともに、上枠及び下枠の基端部を前記枠取り付け体に取り付け、これらで囲む領域に網入り透明ガラスを配置した中心に関して90度間隔配置の4枚のドアパネルを具備し、前記突出端枠と前記曲面周壁内周との間の空間寸法を通行人が通過可能な略40cm、前記下枠と床面との空間寸法を通行人が通過可能な略40cmに設定した回転扉と、
    前記4枚のドアパネルにおける前記上枠の基端部に形成した空気流入孔、この上枠内部、突出端枠内部、下枠内部に連なる中空領域と、前記突出端枠、下枠の外周壁に各々形成され、前記回転扉の回転方向に沿って複数段構成とした空気噴出孔と、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域及び空気排出部と、から構成される空気循環流通路と、
    前記回転扉上部の天井内に配置した前記空気流入孔に空調空気を供給し、前記突出端枠、下枠の空気噴出孔からエアーカーテンとして噴出し、前記突出端枠と前記曲面周壁との間の空間及び前記下枠と床面との空間、前記一対の曲面周壁の空気流入孔、中空領域を経て空気排出部から排出される空気を吸引して循環供給する空調装置と、
    前記4枚のドアパネルにおける各上枠の空気流入孔の近傍に各々配置され、前記ドアパネルの90度回転範囲毎に、180度配置の一対のドアパネル側へ空調空気を供給し、他の一対のドアパネル側への空調空気の供給を停止するように制御される合計4個の切り替えダンパと、
    を有することを特徴とするエアーカーテン機能付回転式自動扉装置。
  3. 前記突出端枠、下枠の外周壁は、柔軟性材料により形成されているとともに、前記一対の曲面周壁の内周面全体も柔軟性材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエアーカーテン機能付回転式自動扉装置。
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