JP2022038089A - ブース組立ユニット - Google Patents

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伸彦 西沢
Nobuhiko Nishizawa
駿一 栗原
Shunichi Kurihara
弘邦 佐藤
Hirokuni Sato
嗣郎 林
Shiro Hayashi
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【課題】内側空間と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができるブース組立ユニットを提供する。【解決手段】ブース組立ユニットは、設置面に立設し、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間が設けられている。ブース組立ユニットは、複数のフレームで構成されたフレーム体と、フレーム体に取り付けられることで天井面及び側壁面を形成し、内側空間と外部の空間との間で気体の通気を可能にする通気口が設けられたシート材と、通気口に気体を通過させることにより、内側空間と外部の空間との間で圧力差が生じるよう送風を行う送風装置と、を備える。ブース組立ユニットには、送風によって生じる気流が、通気口と、側壁面に対応するシート材の部分の下方端と設置面との間に設けられた隙間と、を通り、気流によって生じる圧力差が所定の大きさになるよう隙間の大きさを調整する調整手段が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、内側空間が設けられたブース組立ユニットに関する。
感染症に感染した患者を隔離する隔離室として、ブース組立ユニットが用いられる場合がある。ブース組立ユニットには、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間が設けられ、この内側空間に、隔離される患者が配置される。ブース組立ユニットには、内側空間と外部の空間との圧力差を生じさせる送風装置が設けられており、送風装置を用いて内側空間を陰圧にすることで、患者の体から病原体を含んだ飛沫が放出されても、ブースの外に漏れて外部に飛散することが防止される。
ブース組立ユニットは、一般に、天井面及び側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、フレーム体に取り付けられることで天井面及び側壁面を形成するシート材と、を備えている。シート材には、送風装置が接続される通気口が設けられ、通気口には、例えば、内側空間に隔離された患者からの飛沫を捕集するエアフィルタが設けられている。このブース組立ユニットでは、内側空間内の気体が通気口を通って外部の空間に排出される際にエアフィルタを通過するので、内側空間を陰圧にしつつ、外部の空間を清浄に保つことができる。従来のブース組立ユニットとして、例えば、特許文献1に記載されたパーソナルクリーンブースが知られている。
特開平5-141729号公報
上記の隔離室等、医療施設内の種々の空間は、通常、室内の環境や清浄度に関する所定の指標に従うことが要求されている。この指標には、例えば、室内と外部の空間の望ましい圧力差が規定されている。しかし、上記ブース組立ユニットにおいて、内側空間と外部の空間との圧力差を所望の大きさに調整することは難しく、内側空間と外部の空間との圧力差を、上記指標を満たすように厳格に管理することは容易ではない。
本発明は、内側空間と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができるブース組立ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ブース組立ユニットである。
ブース組立ユニットは、設置面に立設し、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間が設けられたブース組立ユニットであって、
前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
前記フレーム体に取り付けられることで前記天井面及び前記側壁面を形成し、前記内側空間と外部の空間との間で気体の通気を可能にする通気口が設けられたシート材と、
前記通気口に気体を通過させることにより、前記内側空間と外部の空間との間で圧力差が生じるよう送風を行う送風装置と、を備え、
前記送風によって生じる気流が、前記通気口と、前記側壁面に対応する前記シート材の部分の下方端と前記設置面との間に設けられた隙間と、を通り、前記気流によって生じる前記圧力差が所定の大きさになるよう前記隙間の大きさを調整する調整手段が設けられている、ことを特徴とする。
前記調整手段は、前記側壁面に対応する前記シート材の部分の前記下方端の前記フレーム体に対する、前記ブース組立ユニットの高さ方向の位置を調整することが好ましい。
前記シート材は、前記天井面を形成する天井シート材と、前記側壁面を形成する側壁シート材とを含み、
前記側壁シート材は、前記天井面の縁に沿った前記フレーム体の横枠に取り付けられ、
前記調整手段は、前記側壁シート材の前記横枠に対する、前記ブース組立ユニットの高さ方向の取り付け位置をずらす手段を備えていることが好ましい。
前記側壁シート材が前記横枠に取り付けられることで前記高さ方向に重なる前記側壁シート材と前記横枠との重なり幅は、前記ブース組立ユニットの高さの1%以上の長さであることが好ましい。
前記高さ方向において、前記側壁シート材の上方端は、前記横枠の上方端より下方に位置していることが好ましい。
前記側壁シート材は、前記通気口及び前記隙間を除いて前記内側空間を外部の空間に対し気密に保持するよう、前記側壁面の縁に沿った前記フレーム体の支柱と重なることが好ましい。
前記側壁シート材は、前記支柱の長さの略全体にわたって前記支柱と重なることが好ましい。
前記圧力差は0.5~5Paであることが好ましい。
上述の態様のブース組立ユニットによれば、内側空間と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができる。
本実施形態の一例によるブース組立ユニットを示す外観斜視図である。 ブース組立ユニット内に生じる気流を説明する図である。 側壁シート材と横枠との重なり幅を示す図である。
以下、本実施形態のブース組立ユニットについて説明する。
図1は、本実施形態の一例によるブース組立ユニット1を示す外観斜視図である。
ブース組立ユニット1は、設置面100(図2参照)に立設される。設置面100は、例えば、病院、診療所等の医療施設内の床である。
ブース組立ユニット1には、天井面3及び側壁面5により囲まれた内側空間7が設けられている。天井面3及び側壁面5は互いに接続されている。天井面3は、図1に示す例において、設置面100と平行(水平)な面である。側壁面5は、図1に示す例において、設置面100の法線方向(鉛直方向)と平行な方向に延在する面である。側壁面5の形状は、例えば、多角柱、円柱、楕円柱の側面と同じ形状である。多角柱は、例えば、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱等である。図1に示す例において、側壁面5は、四角柱の側面と同じ形状であり、4つの側面5a,5b,5c,5dを有している。
ブース組立ユニット1は、フレーム体10と、シート材20と、送風装置30と、を備えている。
フレーム体10は、天井面3の縁及び側壁面5の縁に沿って延び、互いに接続された複数のフレーム11,13で構成される。フレーム11,13はそれぞれ直線状に延びる部材であり、フレーム11は、水平方向に延びるよう配置され、フレーム13は鉛直方向に延びるよう配置される。フレーム11,13は、例えば、鋼、アルミニウム合金等の金属、樹脂を材質とする。フレーム11,13の表面には、ずらす手段(後述)を容易に設けられるよう、例えば、樹脂の塗膜あるいは被膜が形成されていてもよい。
フレーム11は、フレーム体10のうちの、天井面3の縁に沿った横枠15を構成する。図1に示す例において、横枠15は、互いに接続された4本のフレーム11からなる。図1に示す横枠15には、送風装置30をフレーム体10に取り付けるための取付枠39(後述)が配置される開口(不図示)を形成するよう、2本の補強フレーム15a,15bと、これら補強フレーム15a,15bの間を補強フレーム15a,15bが延びる方向と直交する方向に延びる2本の補強フレーム(図示せず)と、が設けられている。これらの補強フレームは上記開口を囲み、取付枠39を下方から支持する支持枠16をなす。支持枠16の上面には、後述する天井シート材21の通気口21aの縁が重なるように配置される。
図1に示す例において、フレーム13はそれぞれ、フレーム体10のうちの、側壁面5の縁に沿った支柱17の本体である。図1に示す例において、フレーム13の数は4本であり、横枠15の4つの隅の部分から鉛直下方に延びるようフレーム11と接続される。フレーム13の下端には、設置面100と接触する金属、樹脂あるいはゴム製の底部14が設けられている。
シート材20は、フレーム体10に取り付けられることで天井面3及び側壁面5を形成する。シート材20は、具体的に、天井面3を形成する天井シート材21と、側壁面5を形成する側壁シート材23とを含む。このように、内側空間7を囲む面ごとに、シート材が配置されていることで、フレーム体10にシート材20を取り付ける作業を容易に行える。図1に示す例において、シート材20は、4枚の側壁シート材23を含む。一方で、シート材20は、側壁シート材と天井シート材が一体になった袋状のシートであってもよい。このシートは、フレーム体10に上方から被せられるようにしてフレーム体10に取り付けられる。
シート材20は、内側空間7と外部の空間との間で気体の通気を可能にする通気口21aが設けられている。図1に示す例において、通気口21aは、天井面3に対応するシート材20の部分(天井シート材21)に設けられているが、側壁面5に対応するシート材20の部分(側壁シート材23)に設けられていてもよい。本明細書において、外部の空間とは、天井面3及び側壁面5を隔てて内側空間と接する空間を意味する。シート材20は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を材質とし、透明なものが好ましく用いられる。シート材20は、例えば、帯電防止機能を有している。
送風装置30は、通気口21aに気体を通過させることにより、内側空間7と外部の空間との間で圧力差が生じるよう送風を行う装置である。具体的に、送風装置30は、内側空間7から外部の空間に向けて気体を通過させることで、内側空間7の圧力を外部の空間の圧力より低くし、内側空間7を陰圧にする。これとは逆に、送風装置30は、外部の空間から内側空間7に向けて気体を通過させることで、内側空間7の圧力を外部の空間の圧力より高くし、内側空間を陽圧にするようになっていてもよい。
送風装置30は、例えば、電力の供給によって回転駆動するファン31(図2参照)を有している。送風装置30には、例えば、外部から電力が供給される電源コード(不図示)が設けられている。ファン31には、ファン31の駆動に伴って発生する駆動音(騒音)や消費電力を抑える観点から、小型のもの(例えば、直径150~200mm、出力75W)が好ましく用いられる。
送風装置30は、内側空間7あるいは外部の空間を清浄にする観点から、エアフィルタ33(図2参照)をさらに有していることが好ましい。エアフィルタは、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)の性能を満たすフィルタであることが好ましく、例えば、粒径0.3μmの粒子を用いて測定される捕集率が99.99以上である。送風装置30により達成される内側空間7あるいは外部の空間の清浄度は、例えば、クラス(米国連邦空気清浄度基準209Eに準拠)100~10,000である。送風装置30によって通気口21aを通過する風量は、例えば、クラス1000を達成する場合に10~11m3/分、クラス100を達成する場合に20~22m3/分である。また、送風装置30による内側空間7の換気速度(単位時間当たりの換気回数)は、例えば、クラス1000を達成する場合に60~147回/時間、クラス100を達成する場合に120~293回/時間である。
図2に示す例の送風装置30は、通気口21aを気流が流れる方向に、エアフィルタ33、ファン31が順に並ぶよう配置されたファン付きフィルタユニット(FFU)である。図2は、ブース組立ユニット1内に生じる気流を説明する図である。図1に示す例の送風装置30は、取付枠39を介して、フレーム体10の支持枠16に下方から支持される。なお、図1では、エアフィルタ33を示すために、送風装置30を取付枠39からやや上方に引き上げて示している。取付枠39は、内側が開口された矩形状の枠であり、支持枠16に重ねて配置される天井シート材21の縁との間、及び、送風装置30との間の気体のリークを防止するため、ガスケット(不図示)が取付枠39には設けられている。送風装置30は、このように取付枠39を介して天井面3に設けられることに制限されず、内側空間7あるいは外部の空間に配置された送風装置30が、内側空間7あるいは外部の空間内を延びるダクト(例えばホース)を介して通気口21aと接続されていてもよい。ブース組立ユニット1が備える送風装置30の数は、図1に示す例において1台であるが、2台以上であってもよい。
ブース組立ユニット1の寸法は、特に制限されないが、例えば、幅(図1のX方向)1500~2000mm、長さ(図1のY方向)1500~2500mm、高さ(図1のZ方向)2000mmである。内側空間7には、例えば、患者が利用するベッドや椅子を配置することができる。
ブース組立ユニット1には、調整手段40が設けられている。送風によって生じる気流は、図2に示されるように、通気口21aと、側壁面5に対応するシート材20の部分(側壁シート材23)の下方端23aと設置面100との間に設けられた隙間Gと、を通る。調整手段40(図3参照)は、気流によって生じる内側空間7と外部の空間との圧力差が所定の大きさになるよう隙間Gの大きさを調整する。
感染症に感染した患者を隔離するための隔離室等の医療施設内の空間は、通常、室内の環境や清浄度に関する所定の指標に従うようことが要求されている(例えば、日本医療福祉設備協会発行、「病院設備設計ガイドライン(空調設備編)(HEAS-02-2013)」)。この指標には、例えば、室内と外部の空間の望ましい圧力差が規定されているが、隔離室等として用いられるブース組立ユニットにおいて、この圧力差を満たすように内側空間と外部の空間の圧力差を調整することは難しく、内側空間と外部の空間の圧力差を、上記指標を満たすように厳格に監視することは容易ではない。特に、送風装置のファンが大型のものであると、その出力を調整することで比較的容易に圧力差を調整可能であるが、小型のものであると、大型のファンと同等の風量を確保するために高い出力で用いられるため、出力の調整幅が制限され、出力の調整によって圧力差を調整することが困難である。従来のブース組立ユニットにおいて、シート材の側壁面と対応する部分の下方端と設置面との間の隙間の大きさを調整することで、上記圧力差を調整しようとすると、数mm変化させただけで圧力差が大きく変動するため、指標に規定される圧力差を満たすよう調整することは困難である。本実施形態のブース組立ユニット1によれば、調整手段40を用いることで、隙間Gの大きさを精度よく調整できるので、隙間Gからの気体の吸込量あるいは吐出量が細かく調整され、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができる。特に、小型の送風装置30を高出力(例えば60~75W)で用いた場合にも、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整することができる。このため、ブース組立ユニット1を、医療施設の隔離室等として好適に用いることができる。
圧力差の測定は、例えば、HEAS-02-2013に準拠して、デジタル差圧計を用いて内側空間7の中央部と外部の空間の測定値の差圧を測定して求められる。
調整手段40は、側壁面5に対応するシート材20の部分(側壁シート材23)の下方端23aのフレーム体10に対する、ブース組立ユニット1の高さ方向(図1のZ方向。以降、単に高さ方向という)の位置(高さ位置)を調整するものであることが好ましい。側壁シート材23の捲れ上がりやしわが発生することを防止するため、側壁シート材23の下方端23aには、例えば、側壁シート材23の縁に沿って配置された錘(例えば鎖)が設けられていることが好ましい。この下方端23aに、下方端23aからさらに下方向に延在するよう他のシート材を追加して、隙間Gを調整することができる。このような要領で調整することで、隙間Gの大きさを精度よく調整でき、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整できる。隙間Gの大きさは、例えば、0mmを超え10mm以下、0.5~5mmである。
側壁シート材23の下方端23aのフレーム体10に対する高さ位置は、側壁シート材23全体の高さ位置を調整することによっても調整できる。すなわち、調整手段40は、側壁シート材23のフレーム体10に対する高さ方向の位置を調整するものであることが好ましい。このような調整によっても、隙間Gの大きさを精度よく調整し、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整できる。
一方で、調整手段40は、支柱17の高さを調整することにより隙間Gの大きさを調整するものであることも好ましい。調整手段40は、例えば、フレーム13と底部14との間に設けられた、フレーム13へのねじ込み量を支柱17の長さ方向に変化させることで支柱17の高さを調整可能な不図示のボルト(アジャストボルト)が設けられている。また、調整手段40は、上述した側壁シート材23の下方端23aの高さ位置の調整と組み合わせて、支柱17の高さの調整を行うことも好ましい。
側壁シート材23は、横枠15に取り付けられることが好ましい。これにより、側壁シート材23の下方端23aのフレーム体10に対する高さ位置を容易に調整できる。
この場合、調整手段40は、側壁シート材23の横枠15に対する高さ方向の取り付け位置をずらす手段41(図3参照)を備えていることが好ましい。ずらす手段41を用いて側壁シート材23の取付位置をずらすことで、隙間Gの大きさを高い精度で調整することができる。ずらす手段41は、側壁シート材23の上方端23b、及び、側壁シート材23と対向する横枠15の表面(外側面)、の一方あるいは両方に設けられる。ずらす手段41は、側壁シート材23をフレーム体10に取り付ける機能を有している。ずらす手段41の具体例として、面ファスナ、粘着テープ、粘着性ゲルシート、磁石等が挙げられる。図3に示す例のずらす手段41は、面ファスナ43,44である。これらの手段は、側壁シート材23を横枠15に対し繰り返し着脱でき、隙間Gの大きさを微調整するのに適している。このうち、面ファスナは、側壁シート材23及び横枠15の両方に設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、例えば、側壁シート材23及び横枠15の一方に設けられる。粘着テープ及び粘着性ゲルシートは、繰り返し着脱可能であるものが好ましい。粘着テープは、接着剤を塗布したテープである。粘着性ゲルシートは、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂のゲルからなる粘着性を有するシートである。磁石は、例えば、側壁シート材23に設けられる。ずらす手段41は、側壁シート材23の縁あるいは横枠15の外側面に沿って直線状に延びるよう設けられることが好ましい。
側壁シート材23が横枠15に取り付けられることで高さ方向に重なる側壁シート材23と横枠15との重なり幅W(図3参照)は、ブース組立ユニット1の高さの1%以上の長さであることが好ましく、1.5%以上の長さであることがより好ましい。図3は、側壁シート材23と横枠15との重なり幅Wを示す図である。上記範囲の重なり幅Wが確保されていることで、側壁シート材23の取り付け位置を横枠15に対してずらせる量が大きく、所定の圧力差を得るための隙間Gの調整量を大きく確保できる。重なり幅Wが小さすぎると、側壁シート材23は自重により横枠15から外れ、落下するおそれがある。重なり幅Wを確保する観点からは、側壁シート材23と対向する横枠15の表面(外側面)は、鉛直方向に平坦な面を有していることが好ましい。そのため、横枠15を構成するフレーム11の、長さ方向と直交する方向の断面形状は、例えば、L字状、コ字状、あるいは中空の矩形形状であることが好ましい。
一方で、重なり幅Wが大きすぎると、横枠15の高さ方向の長さ(幅)が大きくなり、ブース組立ユニット1を軽量にできず、簡易に組み立てることが困難となる。また、ずらす手段41の幅も大きくなる。このため、重なり幅Wは、ブース組立ユニット1の高さの1.5%以下であることが好ましく、1%以下であることが好ましい。
上記範囲の重なり幅Wは、例えば、ずらす手段41の高さ方向の長さ(幅)を20~40mmとすることで得られる。図3に示す面ファスナ43,44の幅はそれぞれ、20~40mmである。
高さ方向において、側壁シート材23の上方端23bは、図示されるように、横枠15の上方端15dより下方に位置していることが好ましい。これにより、側壁シート材23の上方端23bの垂れ下がりや、他の物体と接触した際の引っ掛かりを防止できる。この観点から、側壁シート材23の高さ方向の長さは、支柱17の長さより短いことが好ましく、例えば、支柱17の長さの95~99%の長さである。
側壁シート材23は、通気口21a及び隙間Gを除いて内側空間7を外部の空間に対し気密に保持するよう、支柱17と重なっていることが好ましい。ブース組立ユニット1において、シート材20が、上述したように内側空間7を囲む面ごとに配置される複数のシート材を含む場合、面ごとに配置される複数のシート材が一体となった1枚の袋状のシート材と比べ、フレーム体10との間、特に支柱17との間に隙間を生じやすく、内側空間7と外部の空間との圧力差を所定の大きさにする上で不利である。また、隙間から気体がリークすることで、内側空間7あるいは外部の空間が汚染されるおそれがある。このため、上記のように内側空間7を気密に保持するよう、側壁シート材23が支柱17に重なっていること(例えば、ずらす手段を介して面接触していること)が好ましい。側壁シート材23と支柱17との面接触は、上述したずらす手段41と同様の手段(面ファスナ、粘着テープ、粘着性ゲルシート、磁石等)を用いて行うことができる。すなわち、側壁シート材23の側方端23c,23d及び支柱17の一方あるいは両方にずらす手段41と同様の手段を設けることで、側壁シート材23を支柱に重なるよう取り付けることができる。
上述したように、側壁シート材23は、横枠15に取り付けられることが好ましいが、上記の理由から、支柱17に取り付けられることも好ましく、図1及び図2に示されるように、横枠15及び支柱17の両方に取り付けられることも好ましい。
側壁シート材23は、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整する観点から、側壁シート材23を、支柱17の長さの略全体にわたって支柱17と重なることが好ましい。略全体とは、隙間G、及び、横枠15と高さ方向に重なる支柱17の部分、を除いた支柱17の残りの長さを意味し、支柱17の長さの95~98%の長さである。
上記圧力差は0.5~5Paであることが好ましく、2~3Paであることがより好ましい。目標とする圧力差をこのような範囲に精度よく調整することは、困難である。特に、小型のファンを有する送風装置30を用いる場合の調整は、精度が悪くなりやすく困難である。しかし、ブース組立ユニット1によれば、調整手段40が設けられているので、このような小さい圧力差であっても、精度よく調整することができる。また、ブース組立ユニット1によれば、圧力差を定期的に測定し、監視することで、圧力差の変動に応じて調整手段40を用いて隙間Gの大きさをフィードバック調整することができる。これにより、目標とする圧力差を精度よく維持することができる。
ブース組立ユニット1は、病院、診療所等の医療施設内の空気感染隔離室、保護環境室、手術室、救急室および集中治療室(ICU)等として用いることができる。特に、空気感染隔離室等における陰圧空調、保護環境室等における陽圧空調を好適に行うことができる。
また、ブース組立ユニット1は、医療施設に限定されず、保健所等の保健衛生施設において用いることができ、さらに、半導体、液晶、理化学機器、薬品、食品等の製造、加工、取り扱いを行う工場等の施設あるいは研究施設のクリーンルーム等として用いることができる。
ブース組立ユニット1は、各施設内の床に設置されることに制限されず、机や台の上に設置し、卓上型として用いることもできる。
(実施例、比較例)
本発明の効果を調べるために、下記の実施例及び比較例の比較を行った。
上記実施形態のブース組立ユニット1において、シート材20として、天井面及び複数の側壁面のそれぞれに配置される複数のシート材を用い、送風装置30のファンの直径を171mm、出力を75Wとし、調整手段40として幅25mmの面ファスナ43,44を用いて側壁シート材23それぞれを横枠15に取り付け、側壁シート材23と横枠15との重なり幅Wをブース組立ユニット1の高さの1%以上の長さとし、内側空間7の圧力が複数の目標圧力差(2.5Pa、5Pa、8Paの3種)で外部の空間の圧力より低くなるよう、隙間Gの大きさを調整した(実施例)。
一方、上記実施例において、調整手段40を設けず、シート材20として、上記複数のシート材の代わりに、側壁シート材と天井シート材が一体になった1枚の袋状のシートを、フレーム体に上方から被せるように取り付けた、隙間Gの大きさを調整不能なブース組立ユニットにおいて、内側空間7の圧力を上記複数の目標圧力差で外部の空間に対し低くすることを試みた(比較例)。比較例において、側壁シート材23と設置面100との隙間の大きさは、調整されず、約5mmで固定されていた。
実施例及び比較例それぞれにおいて、HEAS-02-2013に準拠した測定要領で、複数の目標圧力差を達成できたか否かを確認した。その結果、実施例はいずれの目標圧力差も達成できたが、比較例は、2.5Pa及び5Paの目標圧力差を達成できなかった。なお、比較例では、ファンの出力を低下させることで、2.5Pa及び5Paの目標圧力差を達成できたが、換気速度が所定以上となる風量は得られず、隔離室として用いるのに不適であることがわかった。実施例及び比較例の比較から、ブース組立ユニット1に調整手段40が設けられていることで、内側空間7と外部の空間との圧力差を精度よく調整できることがわかる。
以上、本発明のブース組立ユニットについて詳細に説明したが、本発明のブース組立ユニットは上記実施形態及び上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 ブース組立ユニット
3 天井面
5 側壁面
5a,5b,5c,5d 側面
7 内側空間
10 フレーム体
11 フレーム
13 フレーム
14 底部
15 横枠
15a,15b 補強フレーム
15d 上方端
16 支持枠
17 支柱
20 シート材
21 天井シート材
21a 通気口
23 側壁シート材
23a 下方端
23b 上方端
23c,23d 側方端
30 送風装置
31 ファン
33 エアフィルタ
39 取付枠
40 調整手段
41 ずらす手段
100 設置面

Claims (8)

  1. 設置面に立設し、天井面及び側壁面により囲まれた内側空間が設けられたブース組立ユニットであって、
    前記天井面の縁及び前記側壁面の縁に沿って延びる複数のフレームで構成されたフレーム体と、
    前記フレーム体に取り付けられることで前記天井面及び前記側壁面を形成し、前記内側空間と外部の空間との間で気体の通気を可能にする通気口が設けられたシート材と、
    前記通気口に気体を通過させることにより、前記内側空間と外部の空間との間で圧力差が生じるよう送風を行う送風装置と、を備え、
    前記送風によって生じる気流が、前記通気口と、前記側壁面に対応する前記シート材の部分の下方端と前記設置面との間に設けられた隙間と、を通り、前記気流によって生じる前記圧力差が所定の大きさになるよう前記隙間の大きさを調整する調整手段が設けられている、ことを特徴とするブース組立ユニット。
  2. 前記調整手段は、前記側壁面に対応する前記シート材の部分の前記下方端の前記フレーム体に対する、前記ブース組立ユニットの高さ方向の位置を調整する、請求項1に記載のブース組立ユニット。
  3. 前記シート材は、前記天井面を形成する天井シート材と、前記側壁面を形成する側壁シート材とを含み、
    前記側壁シート材は、前記天井面の縁に沿った前記フレーム体の横枠に取り付けられ、
    前記調整手段は、前記側壁シート材の前記横枠に対する、前記ブース組立ユニットの高さ方向の取り付け位置をずらす手段を備えている、請求項1又は2に記載のブース組立ユニット。
  4. 前記側壁シート材が前記横枠に取り付けられることで前記高さ方向に重なる前記側壁シート材と前記横枠との重なり幅は、前記ブース組立ユニットの高さの1%以上の長さである、請求項3に記載のブース組立ユニット。
  5. 前記高さ方向において、前記側壁シート材の上方端は、前記横枠の上方端より下方に位置している、請求項3又は4に記載のブース組立ユニット。
  6. 前記側壁シート材は、前記通気口及び前記隙間を除いて前記内側空間を外部の空間に対し気密に保持するよう、前記側壁面の縁に沿った前記フレーム体の支柱と重なる、請求項3から5のいずれか1項に記載のブース組立ユニット。
  7. 前記側壁シート材は、前記支柱の長さの略全体にわたって前記支柱と重なる、請求項6に記載のブース組立ユニット。
  8. 前記圧力差は0.5~5Paである、請求項1から7のいずれか1項に記載のブース組立ユニット。
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