JP2023124503A - 移動体の吸音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型・重量化を招くことなく、室内空間の騒音を効率良く吸音できるようにして、静粛性の向上と移動体のエネルギー効率の改善を図ることができる移動体の吸音装置を提供する。【解決手段】移動体の吸音装置は、共鳴管11と、振動板13を備えている。共鳴管11は、管路12の一端部12aが室内空間10に臨んで配置される。振動板13は、一面が室内空間10に臨んで配置される。振動板13は、室内空間10に臨む側と逆側の面が共鳴管11の他端部12bの内部空間に臨んで配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両や飛行機等の室内空間の騒音を吸音する移動体の吸音装置に関するものである。
車両の室内には、エンジンの回転振動や走行振動等が低周波の騒音となって伝達されることがある。この種の騒音の対策として、共鳴管や共鳴箱を用いた共鳴器型の吸音装置や、薄板や膜を用いた板振動型の吸音装置等が各種案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、管路長を調整可能な共鳴管を用いたサイドブランチ型の吸音装置が記載されている。この吸音装置の共鳴管は、管路の一端部が室内空間に臨んで配置され、管路の他端部側に移動可能な底面が設けられている。この吸音装置は、共鳴管の内部の空気が管路長に応じた周波数(波長)の音に共振し、その共鳴管の内部の空気の共振振動が室内空間の騒音振動と干渉することにより、室内空間の騒音を減衰させる。
特開2009-102000号公報
しかし、特許文献1に記載のようなサイドブランチ型の吸音装置は、狙いとする低周波数域の室内音を低減しようとすると、共鳴管の管路長を長くせざるを得ない。このため、この種の吸音装置では、吸音装置全体が大型・重量化し易く、この点の改善が求められている。
また、薄板や膜を用いた板振動型の吸音装置は、室内空間の騒音の音圧を受けたときに振動板を充分に振動させようとすると、振動板の面積を大きくせざるを得ない。このため、この種の吸音装置では、振動板の設置面積が大きくなり、結果として吸音装置全体が大型・重量化してしまう。
そこで本発明は、装置の大型・重量化を招くことなく、室内空間の騒音を効率良く吸音できるようにして、静粛性の向上と移動体のエネルギー効率の改善を図ることができる移動体の吸音装置を提供しようとするものである。
本発明に係る移動体の吸音装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る移動体の吸音装置は、管路(例えば、実施形態の管路12)の一端部が室内空間(例えば、実施形態の室内空間10)に臨んで配置される共鳴管(例えば、実施形態の共鳴管11)と、一面(例えば、実施形態の表面13a)が前記室内空間に臨んで配置される振動板(例えば、実施形態の振動板13)と、を備え、前記振動板は、室内空間に臨む側と逆側の面(例えば、実施形態の裏面13b)が前記共鳴管の他端部の内部空間に臨んで配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、共鳴管は、室内空間の所定周波数域の騒音に共振する。共鳴管は、共振振動が室内空間の所定周波数域の騒音と干渉することにより、室内空間の騒音のエネルギーを減衰(消費)することができる。また、振動板は、室内空間の騒音振動を受けて振動し、振動に伴う振動板の内部摩擦によって室内空間の騒音のエネルギーを減衰(消費)する。また、共鳴管の管路長等を適切に設定することにより、振動板が室内空間から直接受ける騒音振動の圧力位相と、共鳴管を通して振動板の裏面(室内空間に臨む側と逆側の面)で受ける騒音振動の圧力位相を逆位相にすることができる。こうして振動板の表裏に作用する振動の圧力位相が逆位相になると、振動板の振幅が増幅され、それにより室内空間の騒音のエネルギーが効率良く減衰(消費)される。
前記共鳴管は、前記管路の前記一端部と前記他端部のいずれか一方を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成されるようにしても良い。
この場合、共鳴管が渦巻形状とされているため、共鳴管の占有スペースの増大を抑制しつつ、共鳴管の充分な管路長を確保することができる。
前記共鳴管は、前記管路の前記他端部を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成され、前記振動板は、板面が円形形状に形成されるとともに、前記板面の中心が前記共鳴管の前記渦巻き中心と合致する位置に配置されるようにしても良い。
この場合、振動板の板面の中心が共鳴管の渦巻き中心となる位置に配置されるため、共鳴管と振動板をコンパクトに集約して配置することができる。このため、本構成を採用した場合には、吸音装置全体をより小型化することができる。
前記共鳴管は、前記管路の前記一端部と他端部の間が蛇行形状に形成されるようにしても良い。
この場合、共鳴管が蛇行形状に形成されているため、共鳴管の占有スペースの増大を抑制しつつ、共鳴管の充分な管路長を確保することができる。
前記共鳴管は、前記管路の断面形状が略長方形状に形成されるとともに、前記管路の主要部が当該管路の断面の短辺側で折り重なるように前記一端部と前記他端部の間が蛇行形状に形成されるようにしても良い。
この場合、共鳴管の管路幅を充分に確保しつつ、共鳴管の占有スペースの増大の抑制と共鳴管の充分な管路長の確保を図ることができる。したがって、本構成を採用した場合には、共鳴管の充分な管路幅によって、より広い周波数域の騒音振動を減衰させることが可能になる。
前記共鳴管は、前記管路の前記他端部の内部の開口面積が前記振動板に向かって漸増するようにしても良い。
この場合、管路の他端部の内部の開口面積が振動板に向かって漸増しているため、振動板の裏面(室内空間に臨む面と逆側の面)に臨む管路端が急激に拡大することによる振動板の裏面の面内方向における圧力の変動を抑制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、吸音装置による吸音効果の低下を抑制することができる。
本発明に係る移動体の吸音装置は、振動板の一面が室内空間から直接受ける圧力振動と、共鳴管を通して振動板の逆側の面が受ける逆位相の圧力振動と、による差圧によって、振動板の振幅を増幅させることができる。このため、共鳴管による所定周波数域の騒音に対する干渉効果と、振幅を増幅された振動板による振動減衰効果によって室内空間の騒音を効率良く吸音することができる。したがって、本発明に係る移動体の吸音装置を採用した場合には、装置の大型・重量化を招くことなく室内空間の騒音を効率良く吸音でき、静粛性の向上と移動体のエネルギー効率の改善を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態の吸音装置の概略構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態の吸音装置の断面図である。 図3は、本発明の実施形態の吸音装置の騒音減衰効果を示す音圧-周波数特性図である。 図4は、本発明の第2実施形態の吸音装置の正面図である。 図5は、本発明の第2実施形態の吸音装置の図4のV-V線に沿う断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態の吸音装置の図5と同様の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する各実施形態では、共通部分に同一符号を付し、重複する説明を一部省略するものとする。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の移動体の吸音装置1(以下、「吸音装置1」と称する。)の概略構成図である。図2は、吸音装置1の具体的な断面図である。
本実施形態では、吸音装置1が移動体の一形態である車両に適用されている。吸音装置1は、一部が車両の室内空間10に臨んで配置されている。具体的には、吸音装置1は、例えば、図1,図2に示すように、室内空間10を構成する車室の任意の壁10wに設置されている。吸音装置1は、管路12の一端部12aが室内空間10に臨むように車室の壁10wに連結された共鳴管11と、一面13a(以下「表面13a」と称する。)が室内空間10に臨むように車室の壁10wに設置された振動板13と、を備えている。
本実施形態では、共鳴管11は、車室の壁10wの外側に配置されている。ただし、共鳴管11は、車室の壁10wの内側に配置することも可能である。
振動板13は、例えば、図2に示すように、車室の壁10wに設けられた連通口14の外側(車外側)に取り付けられている。連通口14は、振動板13の実効振動面積(室内空間内の音波を受けて実際に振動する部分の面積)とほぼ同サイズの円形形状に形成されている。
また、図2に示すように、車室の壁10wのうちの、振動板13の臨む連通口14と離間した位置には、連通口14よりも開口面積の小さい別の連通口15か設けられている。連通口15には、共鳴管11の管路12の一端部12aが接続されている。共鳴管11の管路12は、連通口15から壁10wから離間する方向に延びた後に、壁10wと平行に連通口14と対向する位置まで屈曲して延びている。共鳴管11の管路12は、さらに連通口14と対向する位置において連通口14の方向に屈曲して延びている。管路12の他端部12bは、連通口14の方向に向かって内部の開口面積が次第に拡大(漸増)している。以下、管路12の他端部12bのうちの、内部の開口面積が次第に拡大する領域分を「テーパ部20」と称する。管路12の他端部12bは、振動板13の外周縁部を挟み込むかたちで、車室の壁10wに結合されている。
管路12の他端部12bに挟み込まれる形で車室の壁10wに固定された振動板13は、室内空間10に臨む側と逆側の面13b(以下、「裏面13b」と称する。)が共鳴管11の管路12の他端部12bの内部空間に臨んでいる。具体的には、振動板13の裏面13bは、管路12の他端部12bのうちの、テーパ部20の内部空間に臨んでいる。なお、振動板13の裏面13bと管路12の他端部12bの間は密閉されている。
ここで、吸音装置1の共鳴管11は、管路12の一端部12aから入力される室内空間10内の騒音のうちの、所定周波数域の振動に共振する。また、共鳴管11の管路12内に入力された騒音振動は、管路12の他端部12bにおいて、振動板13の裏面13bに当たる。このとき、共鳴管11の管路長等を適切に設定しておくことにより、振動板13の表面13aが室内空間10から直接受ける騒音振動の圧力位相と、共鳴管11を通して振動板13の裏面13bで受ける騒音振動の圧力位相を逆位相にすることができる。これにより、振動板13の表裏に作用する振動圧力に移送さを持たせることができる。本実施形態の吸音装置1では、振動板13の振動は、振動板13の表裏に作用する振動圧力の位相差によって振幅が増幅される。
以上の構成において、エンジンの回転振動や走行振動等を受けて室内空間10の空気が振動すると、共鳴管11が室内空間10の空気の所定周波数域の振動に共振する。これにより、共鳴管11内の空気の共振振動は、管路12の一端部12a側において、室内空間10の所定周波数域の振動(騒音)と干渉する。これにより、室内空間10の所定周波数域の振動(騒音)のエネルギーが減衰される。
また、このとき、表面13aが室内空間10に臨む振動板13は、室内空間10の空気の振動を受けて振動する。さらに、振動板13の裏面13b側には、共鳴管11の管路12の一端部12a側から管路12の内度を通っての他端部12bに達した振動が当たる。これにより、振動板13は、表裏の振動を受け、増幅された大きな振幅で振動することになる。このとき、振動板13の内部摩擦により、室内空間10の空気の振動エネルギーが大きく減衰される。
本実施形態の吸音装置1は、振動板13の表面13aが室内空間10から直接受ける振動と、共鳴管11を通して振動板13の裏面13bで受ける振動とに位相差を作り、振動板13の振幅を増幅させることができる。このため、共鳴管11による所定周波数域の車室内の空気の振動(騒音)に対する干渉効果と、振幅を増幅された振動板13による振動減衰効果によって室内空間10の騒音を効率良く吸音することができる。そして、振動板13による大きな振動減衰効果は、振動板13の大型化を招くことなく得ることができる。
図3は、本実施形態の吸音装置1を採用した場合の騒音減衰効果(減音効果)を示す音圧-周波数特性図である。図3中の実線は、吸音装置1を採用した場合の特性図であり、点線は、吸音装置1を採用しない場合の特性図である。
同図に示すように、本実施形態の吸音装置1を採用した場合には、周波数域(ほぼ340Hz~370Hz)の室内空間10の騒音を大きく減圧することができる。
したがって、本実施形態の吸音装置を採用した場合には、装置の大型・重量化を招くことなく室内空間10の騒音を効率良く吸音でき、静粛性の向上と車両のエネルギー効率の改善を図ることができる。
また、本実施形態の吸音装置1は、共鳴管11の管路12の他端部12bの内部の開口面積が振動板13に向かって漸増するように形成されている。このため、振動板13の裏面13bに臨む共鳴管11の管路端が急激に拡大することによる振動板13の裏面の面内方向における圧力の変動を抑制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、吸音装置1による吸音効果の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
図4は、本実施形態の吸音装置101の正面図(車室の壁10wの外側から見た図)であり、図5は、吸音装置101の図4のV-V線に沿う断面図である。
車室の壁10wには、上記の実施形態と同様に連通口14,15が設けられている。一方の連通口14の外周縁部には、円形形状の振動板13が取り付けられている。振動板13の実効振動面積は連通口14の内径とほぼ同サイズとされている。他方の連通口15には、共鳴管111の管路112の一端部112aが連結されている。
本実施形態の共鳴管111の管路112は、図5に示すように、ほぼ正方形状の断面形状に形成されている。そして、共鳴管111の管路112は、他端部112b側を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成されている。円形形状の振動板13は、板面の中心が共鳴管111の渦巻き中心とほぼ合致するように配置されている。本実施形態の共鳴管111は、渦巻き状に周回する管路112の内層の管路部の外周面に外層の管路部の内周面が接するように形成されている。このため、本実施形態の共鳴管111の管路112は、全体形状が所定厚みを持つ円板状のブロック形状に形成されている。
ただし、共鳴管11の管路112の一端部112aと他端部112bは、円板状のブロック形状部から車室の壁10wの方向に向かって屈曲して延びている。管路112の他端部112bには、上記の実施形態と同様に、連通口14の方向に向かって内部の開口面積が漸増するテーパ部20が形成されている。
本実施形態の吸音装置101は、基本的な構成は上記の実施形態と同様であるため、上記の実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
また、本実施形態の吸音装置101は、共鳴管111が管路112の他端部112bを渦巻き中心とする渦巻き形状に形成されているため、共鳴管111の占有スペースの増大を抑制しつつ、共鳴管111の充分な管路長を確保することができる。
なお、本実施形態では、共鳴管111が管路112の他端部112b側(連通口14側)を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成されているが、共鳴管111は、管路112の一端部112a側(連通口15側)を渦巻き中心とする渦巻き形状であっても良い。
ただし、本実施形態のように、共鳴管111を、管路112の他端部112bが渦巻き中心となる渦巻き形状に形成した場合には、円板形状の振動板13を、板面の中心が共鳴管111の中心と合致する位置に配置することにより、共鳴管111と振動板13をコンパクトに集約して配置することができる。したがって、本構成を採用した場合には、吸音装置101全体をより小型化することができる。
また、上記の例では、渦巻き状に周回する管路112の内層の管路部の外周面に外層の管路部の内周面が接するように共鳴管111が形成されているが、管路112は隙間をあけて旋回する形状であっても良い。
<第3実施形態>
図6は、本実施形態の吸音装置201の第2実施形態の図5と同様の断面図である。
車室の壁10wには、上記の各実施形態と同様に連通口14,15が設けられている。連通口14の外周縁部には、円形形状の振動板13が取り付けられ、他の連通口15には、共鳴管211の管路212の一端部212a側が連結されている。振動板13の実効振動面積は連通口14の内径とほぼ同サイズとされている。
本実施形態の共鳴管211の管路212は、相互に平行な二辺が残余の二辺よりも長い略長方形状の断面形状に形成されている。共鳴管211は、管路212の主要部が当該管路212の断面の短辺側で折り重なるように一端部212aと他端部212bの間が折り畳み形状(蛇行形状)に形成されている。具体的には、図6に示す例では、共鳴管211の管路212は、紙面の奥行方向が長辺となる略長方形状の断面形状に形成され、一端部212aを除く管路212の主要部は、断面の短辺側で折り重なるように上下に複数回折り返されている。
本実施形態の共鳴管211は、車室の壁10wの外側においては、比較的長尺な管路幅を持つ管路212が上下に複数回折り返された形状とされている。複数回折り返された管路212の中途部同士は管路幅のほほ全域でほぼ接している。このため、本実施形態の共鳴管211の管路212は、全体形状が矩形状のブロック形状に形成されている。
なお、管路212の他端部212bには、上記の各実施形態と同様に、連通口14の方向に向かって内部の開口面積が漸増するテーパ部20が形成されている。
本実施形態の吸音装置201は、基本的な構成は上記の各実施形態と同様であるため、上記の各実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
また、本実施形態の吸音装置201は、比較的長尺な管路幅を持つ共鳴管211の管路212が上下に複数回折り返されている。このため、共鳴管211の管路幅を充分に確保しつつ、共鳴管211の占有スペースの増大の抑制と共鳴管211の充分な管路長の確保を図ることができる。したがって、本構成の吸音装置201を採用した場合には、装置全体の大型・重量化を抑制しつつ、共鳴管211の充分な管路幅によってより広い周波数域の騒音振動を減衰させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の第3実施形態では、管路212が略長方形状の断面形状に形成されているが、管路212の断面形状は、略長方形状以外の形状であっても良い。また、管路212は、一端部212aと他端部212bの間を単純に蛇行する形状としても良い。
また、上記の実施形態では、吸音装置が車両に適用されているが、吸音装置の適用はこれに限定されない。吸音装置は、四輪バギーや飛行機等の他の種々の移動体にも適用することができる。
1,101,201…吸音装置
10…室内空間
11,111,211…共鳴管
12,112,212…管路
12a,112a,212a…一端部
12b,112b,212b…他端部
13…振動板
13a…表面(一面)
13b…裏面(室内空間に臨む側と逆側の面)

Claims (6)

  1. 管路の一端部が室内空間に臨んで配置される共鳴管と、
    一面が前記室内空間に臨んで配置される振動板と、を備え、
    前記振動板は、室内空間に臨む側と逆側の面が前記共鳴管の他端部の内部空間に臨んで配置されていることを特徴とする移動体の吸音装置。
  2. 前記共鳴管は、前記管路の前記一端部と前記他端部のいずれか一方を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体の吸音装置。
  3. 前記共鳴管は、前記管路の前記他端部を渦巻き中心とする渦巻き形状に形成され、
    前記振動板は、板面が円形形状に形成されるとともに、前記板面の中心が前記共鳴管の前記渦巻き中心と合致する位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の移動体の吸音装置。
  4. 前記共鳴管は、前記管路の前記一端部と他端部の間が蛇行形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体の吸音装置。
  5. 前記共鳴管は、前記管路の断面形状が略長方形状に形成されるとともに、前記管路の主要部が当該管路の断面の短辺側で折り重なるように前記一端部と前記他端部の間が蛇行形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の移動体の吸音装置。
  6. 前記共鳴管は、前記管路の前記他端部の内部の開口面積が前記振動板に向かって漸増していることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の移動体の吸音装置。
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