JP2017009624A - ホーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音圧レベルの低下を抑えることができる共鳴器を備えたホーン装置の提供。
【解決手段】音道部42aの渦巻き形状およびスカート部42fの円弧形状を、入音口42eがある側から出音口42hがある側に向けて、回転円半径(rm)を徐々に大きくした第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6を繋げた形状としたので、音道部42aおよびスカート部42fを緩やかに曲げられた渦巻き形状および円弧形状で形成することができる。これにより、共鳴器40の音響効率を向上させて、効率の良いホーン装置を得ることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、音を発生するホーン本体と、ホーン本体が発生した音を共鳴させる共鳴器と、を備えたホーン装置に関する。
自動車等の車両の前方側には、電磁式のホーン装置が搭載されている。電磁式のホーン装置には、ホーン本体に設けられるダイヤフラムの振動により発生した音を共鳴器により共鳴させるものがある。このような共鳴器を備えたホーン装置が、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された車両用ホーン(ホーン装置)は、ケース体と、当該ケース体の内部に設けられた電磁石と、ケース体の開口部を塞ぐように設けられたダイヤフラムと、ダイヤフラムを振動させる可動軸と、ダイヤフラムを覆うように設けられ、ケース体の内部に空気振動室を形成するカバーと、を備えたホーン本体を有している。
また、カバーの中央部分には空気振動室の出入り口となる開口部が設けられ、当該開口部には渦巻き形状の音道部を備えた共鳴器の入音口が対向配置されている。これにより、ダイヤフラムの振動により発生した音が、共鳴器の入音口から音道部を通って共鳴し、その後、共鳴器の出音口から外部に発音される。
特開2010−175981号公報(図2,図3)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたホーン装置によれば、共鳴器に設けられる渦巻き形状の音道部の曲がり具合が不均一であり、音響効率が低下する虞があった。具体的には、特許文献1に記載されたホーン装置の共鳴器には、音道部が急激に曲がる部分と音道部が緩やかに曲がる部分とが存在する。したがって、音道部が急激に曲がる部分においてスムーズな音の伝播が阻害され、ひいては、共鳴器から発生する音の音圧レベル(dB)が低下するという問題を生じ得る。
本発明の目的は、音圧レベルの低下を抑えることができる共鳴器を備えたホーン装置を提供することにある。
本発明の一態様では、音を発生するホーン本体と、前記ホーン本体が発生した音を共鳴させる共鳴器と、を備えたホーン装置であって、前記共鳴器は、入音口が設けられ、渦巻き形状に形成された音道部と、出音口が設けられ、内壁が円弧形状に形成されたスカート部と、を有し、前記音道部の渦巻き形状および前記スカート部の円弧形状が、前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて、回転円半径を徐々に大きくした複数のサイクロイド曲線を繋げた形状とされる。
本発明の他の態様では、前記複数のサイクロイド曲線を形成するためのそれぞれの基準線の角度を、前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて145度ずつずらして、前記複数のサイクロイド曲線をそれぞれ繋げた。
本発明の他の態様では、前記複数のサイクロイド曲線は、それぞれ下記式(1)および(2)によりあらわされ、前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて、第1,第2,…第nサイクロイド曲線を繋げたときに、当該第1,第2,…第nサイクロイド曲線の回転円半径が、下記式(3)により定められる。
x=rm(θ−sinθ) …(1)
y=rm(1−cosθ) …(2)
rm_n=(n+1)rm_1 (n=2,3,…n) …(3)
(rmは回転円半径,θは回転角,x,yは座標)
本発明の他の態様では、前記スカート部の形状が、前記音の伝搬方向に沿う前記出音口の中心線を挟んで鏡像対称とされる。
本発明によれば、音道部の渦巻き形状およびスカート部の円弧形状を、入音口がある側から出音口がある側に向けて、回転円半径を徐々に大きくした複数のサイクロイド曲線を繋げた形状とするので、音道部およびスカート部を緩やかに曲げられた渦巻き形状および円弧形状で形成することができる。これにより、共鳴器の音響効率を向上させて、効率の良いホーン装置を得ることができる。
本発明のホーン装置における内部構造を示す断面図である。 図1のホーン装置における共鳴器の表側を示す斜視図である。 図2の共鳴器の裏側を示す斜視図である。 音道部およびスカート部の形状を説明する断面図である。 音道部およびスカート部の形状を決める複数のサイクロイド曲線を示す表である。 図5の表に示す複数のサイクロイド曲線をそれぞれ個別に描いた模式図である。 第1,第2サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図である。 第2,第3サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図である。 第3,第4サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図である。 第4,第5サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図である。 第5,第6サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明のホーン装置における内部構造を示す断面図を、図2は図1のホーン装置における共鳴器の表側を示す斜視図を、図3は図2の共鳴器の裏側を示す斜視図を、図4は音道部およびスカート部の形状を説明する断面図を、図5は音道部およびスカート部の形状を決める複数のサイクロイド曲線を示す表を、図6は図5の表に示す複数のサイクロイド曲線をそれぞれ個別に描いた模式図を、図7は第1,第2サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図を、図8は第2,第3サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図を、図9は第3,第4サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図を、図10は第4,第5サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図を、図11は第5,第6サイクロイド曲線の繋ぎ方を説明する図をそれぞれ示している。
図1に示すホーン装置10は、自動車等の車両の前方側に搭載され、警報音を発生するものである。ホーン装置10には取り付けステー11の基端部が固定され、取り付けステー11の先端部は、車両の前方側の骨格を形成するクロスメンバー等に固定ボルトで固定される。ここで、ホーン装置10は電磁式の渦巻き形ホーンであって、ステアリング等に設けられたホーンスイッチの操作により作動して警報音を発生する。
ホーン装置10は、ホーン本体20と共鳴器40とを備えている。共鳴器40はホーン本体20に取り付けられ、当該ホーン本体20が発生する音を共鳴させて外部に発音する。ここで、仕様の異なるホーン本体20および共鳴器40を複数準備し、それぞれを任意に組み合わせることで、周波数や音圧レベルが異なる音を発生させることができる。なお、普通乗用車等においては、490Hzの高音用(High)のホーン装置、および410Hzの低音用(Low)のホーン装置が搭載される。
ホーン本体20はケース21を備えている。ケース21は、金属板(導電板)をプレス加工等することで段付きの有底筒状に形成されている。ケース21の底部側には円形底部21aを有する小径収容部21bが設けられ、ケース21の開口側には環状底部21cを有する大径収容部21dが設けられている。大径収容部21dは、小径収容部21bよりも大径とされ、その直径寸法は小径収容部21bの略2倍の大きさとなっている。
ケース21の小径収容部21bの内部には、ポール(固定鉄心)22が設けられている。ポール22は、磁性材料よりなる丸棒を切削加工等することで段付きに形成され、大径の本体部22aと当該本体部22aよりも小径の雄ねじ部22bとを備えている。本体部22aは円形底部21aの内側に接着剤等によって固定され、雄ねじ部22bは円形底部21aを貫通してケース21の外部に延出されている。そして、雄ねじ部22bには、取り付けステー11の基端部が固定ナット12により固定されている。
小径収容部21bの内部で、かつポール22を形成する本体部22aの周囲には、環状のコイルボビン23が設けられている。コイルボビン23は、プラスチック等の絶縁材料により所定形状に形成され、断面が略U字形状に形成されたその内側には、導電材料よりなるコイル24が所定の巻数で巻装されている。これにより、コイル24に電流を流すことで、コイル24の中心に配置されたポール22が電磁石となって磁力を発生する。ここで、コイル24およびポール22は電磁石を形成している。コイルボビン23は、環状固定部23aを備え、環状固定部23aは、金属製の第1リベット25および第2リベット26により、環状底部21cに強固に固定されている。
ここで、第1リベット25の長さ寸法は、第2リベット26の長さ寸法よりも短い長さ寸法とされ、第1リベット25は、環状固定部23aを環状底部21cに固定する機能のみを有している。一方、第2リベット26は、環状固定部23aを環状底部21cに固定する機能に加えて、コネクタ接続部27および給電機構28を環状底部21cに固定する機能を有している。なお、コネクタ接続部27はプラスチック等の絶縁材料により略箱形状に形成され、コネクタ接続部27には、車両側の給電コネクタ(図示せず)が接続される。
大径収容部21dの内部には、コイル24に電流を流すための給電機構28が設けられている。給電機構28は、金属板により段付き形状に形成された固定給電部材29を備えており、固定給電部材29の長手方向一側(図中右側)は、第2リベット26の軸方向一端側(図中上側)に電気的に接続されている。一方、固定給電部材29の長手方向他側(図中左側)には、略円柱形状に形成された固定接点30が固定されている。ここで、第2リベット26の軸方向他端側(図中下側)には、コネクタ接続部27にインサートされたプラス側オス型端子31が電気的に接続されている。これにより、固定接点30には、プラス側オス型端子31,第2リベット26および固定給電部材29を介して電流が流れる。
第2リベット26の軸方向に沿う固定給電部材29の対向部分には、可撓性を有する金属板よりなる可動給電部材32が設けられている。可動給電部材32は、固定給電部材29よりも薄肉とされ、これにより外力を加えることで第2リベット26の軸方向に向けて撓むことができる。
可動給電部材32の長手方向一側は、環状固定部23aに一体成形された筒状の絶縁固定部23bに固定されている。これにより、可動給電部材32と第2リベット26とは絶縁された状態となっている。また、可動給電部材32と固定給電部材29との間には、プラスチック等よりなる環状の絶縁シート33が設けられている。これにより、可動給電部材32および固定給電部材29についても、絶縁された状態となっている。なお、可動給電部材32の長手方向一側には、コイル24の一端部が電気的に接続されている。
可動給電部材32の長手方向他側には、略円柱形状に形成された可動接点34が固定されている。可動接点34は、固定接点30と対向している。そして、可動給電部材32が第2リベット26の軸方向に撓むことで、可動接点34は固定接点30に対して、接触状態(通電状態)および非接触状態(非通電状態)となる。ここで、コイル24の他端部は、導電体であるケース21に電気的に接続されている。これにより、コイル24の他端部は、ケース21および取り付けステー11を介して、車体にアース接続(マイナス接続)されている。
すなわち、可動接点34と固定接点30とが接触した状態で、かつホーンスイッチが操作された通電状態になると、車両側の給電コネクタからの電流が、プラス側オス型端子31,第2リベット26,固定給電部材29,固定接点30,可動接点34,可動給電部材32,コイル24,ケース21および取り付けステー11を介して車体に流れる。これにより、ポール22に磁力が発生する。ここで、給電機構28は、固定給電部材29および固定接点30と、可動給電部材32および可動接点34とから形成される。
ケース21の軸方向に沿う小径収容部21b側とは反対側(図中上側)には、開口部21eが形成され、開口部21eは、ダイヤフラム35によって覆われている。ダイヤフラム35は、薄い鋼板をプレス加工等することで略円盤形状に形成され、ダイヤフラム35の中心部分には可動鉄心36が設けられている。
ここで、ダイヤフラム35は、可動鉄心36を図1に示す基準位置に位置させるための板ばねとしての機能を備えている。つまり、ダイヤフラム35に外力が加えられていない所謂ばねの自由状態においては、ダイヤフラム35は、可動鉄心36をポール22から引き離した状態で保持する。なお、このときの給電機構28の固定接点30および可動接点34は、図1に示すように互いに接触状態となる。
ケース21の内部には、ポール22と対向するようにして可動鉄心36が設けられている。可動鉄心36は、磁性材料により段付きの円柱形状に形成された本体部36aを備えている。本体部36aの軸方向に沿うポール22側(図中下側)には、給電機構28を操作する操作リング36bが設けられている。本体部36aの軸方向に沿うポール22側とは反対側(図中上側)には、ダイヤフラム35を本体部36aに固定するための2枚のワッシャ37が装着されている。これらの各ワッシャ37は、本体部36aにかしめ固定されている。これにより、ダイヤフラム35は可動鉄心36に強固に固定される。
図1に示すように、可動鉄心36の軸心とポール22の軸心とは、それぞれ一致している。つまり、可動鉄心36およびポール22は互いに同軸上に配置されている。本体部36aの軸方向に沿うポール22側は、コイルボビン23の径方向内側に隙間を介して所定量入り込んでいる。そして、本体部36aとポール22との間の隙間S1の大きさは、操作リング36bと可動給電部材32との間の隙間S2の大きさよりも大きくなっている(S1>S2)。
ダイヤフラム35のケース21側とは反対側には、鋼板をプレス加工等することで略円盤形状に形成されたカバー38が設けられている。そして、カバー38の外周部分は、ケース21の外周部分およびダイヤフラム35の外周部分の双方にかしめ固定されている。これにより、ダイヤフラム35およびカバー38の双方が、ケース21に対して強固に固定される。
カバー38の中心部分には、可動鉄心36と同軸の発音口38aが設けられている。発音口38aと各ワッシャ37との間には、環状の空気流路50が形成されている。空気流路50は、各ワッシャ37の外周部および発音口38aの内周部によって形成されている。そして、空気流路50には、ダイヤフラム35の振動に伴って、空気が流通するようになっている。
ダイヤフラム35が振動することで、カバー38とダイヤフラム35との間に形成された環状の空気振動室(チャンバ)39の容積が増減する。これにより、空気流路50に空気の流れが発生する。ダイヤフラム35は、高周波数(例えば490Hzや410Hz)で振動し、この振動が音となって空気流路50から発音される。
図1に示すように、ホーン本体20のカバー38がある側には、カバー38の全体を覆うようにして共鳴器40が装着されている。
図2および図3に示すように、共鳴器40は、プラスチック等の樹脂材料よりなるベース部41と本体部42とから形成されている。これらのベース部41および本体部42は、互いに接着剤や超音波溶着等によって固定されている。
ベース部41は、板状の底壁部41aと、底壁部41aから垂直に立ち上げられた円筒状の側壁部41bとを備えている。ここで、側壁部41bの先端部分には、カバー38の外周部分に係合される係合爪41cが設けられている。これにより、図1に示すように、ベース部41はカバー38に対してがたつくこと無くワンタッチで装着される。
図3に示すように、底壁部41aの中心部分には、可動鉄心36と同軸の開口部41dが設けられている。開口部41dの内径寸法は、カバー38の発音口38aの内径寸法と同じ寸法となっている。これにより、発音口38aと開口部41dとの間には段差が形成されず、空気は空気流路50をスムーズに流れることができる。つまり、空気流路50の部分で音響効率が低下するのを抑えている。
図2に示すように、本体部42は、ベース部41の側壁部41bがある側とは反対側に固定されている。図4に示すように、本体部42は、渦巻き形状に形成された音道部42aを備えており、この渦巻き形状の音道部42aは、一辺の長さがDmm(例えば62mm)の正方形の範囲内に収められている。これにより、ホーン装置10を大型化させること無く、車両の所定位置に搭載できるようにしている。
音道部42aは、断面が略U字形状(図1参照)で、かつ厚み寸法がt(例えば1mm)の囲い壁42bを備えている。そして、囲い壁42bの内側には通路42cが形成されている。具体的には、通路42cは、本体部42の囲い壁42bと、ベース部41の底壁部41aとで形成されている。
通路42cには、ダイヤフラム35(図1参照)の振動により発生した音が通過するようになっている。音道部42aの入口側、つまり渦巻き形状の中心部分には、ダイヤフラム35の振動により発生した音が最初に到達する入音室42dが設けられている。また、音道部42aの入音室42d寄りの部分には、音道部42aの内部への入口となる入音口42eが設けられている。
一方、音道部42aの出口側、つまり渦巻き形状の外周寄りの部分には、出口に向かうに連れて徐々に開口面積が大きくなるスカート(フレア)部42fが設けられている。ここで、通路42cの高さ寸法h(図1参照)と、通路42cの幅寸法W(図4参照)は、音道部42aの長手方向に沿う全域で同じ寸法となっている。つまり、通路42cは、その長手方向に沿う全域で同じ断面積となっている。なお、図4の一点鎖線で示す境界部分BOは、音道部42aとスカート部42fとの境界を示している。
スカート部42fの内壁42gは、音道部42aの内部の通路42cの渦巻き形状に対して、滑らかに接続し得る円弧形状に形成されている。そして、スカート部42fの出口側には、ラッパ状に大きく開口された出音口42hが設けられている。また、図4に示すように、スカート部42fの形状は、音の伝搬方向、つまり図中上下方向に沿う出音口42hの中心線Cを挟んで、鏡像対称の形状となっている。
これにより、ダイヤフラム35の振動により発生した音の音圧レベルが増幅されて、所定音量の音が出音口42hから発音される。なお、スカート部42fの内部を通過する音は、円弧形状の内壁42gに沿って通過するため、出音口42hにスムーズに向けられる。よって、これによっても音響効率が低下するのを抑えている。
次に、音道部42a(通路42c)の渦巻き形状、およびスカート部42fの内壁42gの円弧形状について、それぞれ詳細に説明する。
本実施の形態では、上述の渦巻き形状および円弧形状を、複数のサイクロイド曲線を繋いだ形状とすることで、一辺がDmmの正方形の範囲内に音道部42aを収めつつ、音道部42aに急激な屈曲部分が形成されないようにしている。また、スカート部42fの内壁42gの円弧形状もサイクロイド曲線の形状として、音道部42aと内壁42gとの接続を滑らかにしている。
図4に示すように、通路42cを形成する音道部42aは、その入音口42eがある側から、第1サイクロイド曲線L1,第2サイクロイド曲線L2,第3サイクロイド曲線L3,第4サイクロイド曲線L4および第5サイクロイド曲線L5を繋いだ形状となっている。また、内壁42gの円弧形状については、第5サイクロイド曲線L5に続いて回転円半径(rm)が大きくなった第6サイクロイド曲線L6の形状となっている。なお、図4において、6つのサイクロイド曲線L1〜L6の繋ぎ目(境界部分)には、音道部42aを横切るようにして一点鎖線を記載している。
ここで、共鳴器40の音が通過する部分の形状、つまり音道部42aの形状および内壁42gの形状は、6つのサイクロイド曲線L1〜L6を渦巻き形状となるように繋いだ形状とされている。これにより、ホーン装置10(図1参照)は、普通乗用車等に搭載される490Hzの高音用のホーン装置とされる。なお、低音用のホーン装置とするには、音道部42aの長さを長くすれば良く、例えば、7つのサイクロイド曲線(図示せず)を渦巻き形状となるように繋いだ形状とすれば良い。
6つのサイクロイド曲線L1〜L6は、それぞれ下記式(1)および(2)によりあらわされる。
x=rm(θ−sinθ) …(1)
y=rm(1−cosθ) …(2)
rm:サイクロイド曲線を形成する回転円の半径(回転円半径)
θ:サイクロイド曲線を形成する回転円の回転角
x,y:サイクロイド曲線が描かれる座標
また、入音口42eがある側から出音口42hがある側に向けて、6つのサイクロイド曲線L1〜L6を順次繋げたときに、6つのサイクロイド曲線L1〜L6の回転円半径を、下記式(3)に基づいて徐々に大きくなるように定めている。
rm_n=(n+1)rm_1 (n=2,3,…n) …(3)
ただし、6つのサイクロイド曲線L1〜L6のうちの最小の第1サイクロイド曲線L1の回転円半径rm_1については、本実施の形態では「1.5mm」としている。この数値は、490Hzの高音用のホーン装置10(図1参照)とするために、渦巻き形状の音道部42aが一辺の長さが「62mm」の正方形の範囲内に収まり、通路42cの長さ寸法(管路長)が「270mm」であり、通路42cの幅寸法(管路幅)が「8mm」であり、囲い壁42bの厚み寸法(管路板厚)が「1mm」である場合の回転円半径である。すなわち、「rm_1=1.5mm」が、第1サイクロイド曲線L1に続いて接続される5つのサイクロイド曲線L2〜L6を描くための基準値となる。
[第1サイクロイド曲線L1について]
図4ないし図6に示すように、第1サイクロイド曲線L1は[n=1]の部分に対応している。具体的には、第1サイクロイド曲線L1は、第1回転円C1を、第1基準線B1上で滑ることなく転がしたときに、第1回転円C1のある一点が描く軌跡である。ここで、第1サイクロイド曲線L1は、半径rm_1が「1.5mm」の第1回転円C1によって形成され、第1回転円C1を、第1基準線B1上で0°〜360°回転させることで形成される。第1サイクロイド曲線L1の長さ寸法Lg1は、第1回転円C1の半径の8倍(Lg1=8rm_1)であって「12mm」となる。
[第2サイクロイド曲線L2について]
図4ないし図6に示すように、第2サイクロイド曲線L2は[n=2]の部分に対応している。具体的には、第2サイクロイド曲線L2は、第2回転円C2を、第2基準線B2上で滑ることなく転がしたときに、第2回転円C2のある一点が描く軌跡である。ここで、第2サイクロイド曲線L2は、上記式(3)から得られる半径rm_2が「4.5mm」の第2回転円C2によって形成され、第2回転円C2を、第2基準線B2上で0°〜360°回転させることで形成される。第2サイクロイド曲線L2の長さ寸法Lg2は、第2回転円C2の半径の8倍(Lg2=8rm_2)であって「36mm」となる。
[第3サイクロイド曲線L3について]
図4ないし図6に示すように、第3サイクロイド曲線L3は[n=3]の部分に対応している。具体的には、第3サイクロイド曲線L3は、第3回転円C3を、第3基準線B3上で滑ることなく転がしたときに、第3回転円C3のある一点が描く軌跡である。ここで、第3サイクロイド曲線L3は、上記式(3)から得られる半径rm_3が「6mm」の第3回転円C3によって形成され、第3回転円C3を、第3基準線B3上で0°〜360°回転させることで形成される。第3サイクロイド曲線L3の長さ寸法Lg3は、第3回転円C3の半径の8倍(Lg3=8rm_3)であって「48mm」となる。
[第4サイクロイド曲線L4について]
図4ないし図6に示すように、第4サイクロイド曲線L4は[n=4]の部分に対応している。具体的には、第4サイクロイド曲線L4は、第4回転円C4を、第4基準線B4上で滑ることなく転がしたときに、第4回転円C4のある一点が描く軌跡である。ここで、第4サイクロイド曲線L4は、上記式(3)から得られる半径rm_4が「7.5mm」の第4回転円C4によって形成され、第4回転円C4を、第4基準線B4上で0°〜360°回転させることで形成される。第4サイクロイド曲線L4の長さ寸法Lg4は、第4回転円C4の半径の8倍(Lg4=8rm_4)であって「60mm」となる。
[第5サイクロイド曲線L5について]
図4ないし図6に示すように、第5サイクロイド曲線L5は[n=5]の部分に対応している。具体的には、第5サイクロイド曲線L5は、第5回転円C5を、第5基準線B5上で滑ることなく転がしたときに、第5回転円C5のある一点が描く軌跡である。ここで、第5サイクロイド曲線L5は、上記式(3)から得られる半径rm_5が「9mm」の第5回転円C5によって形成され、第5回転円C5を、第5基準線B5上で0°〜180°回転させることで形成される。第5サイクロイド曲線L5の長さ寸法Lg5は、第5回転円C5の半径の8倍の半分(Lg5=8rm_5/2)であって「36mm」となる。
なお、第5サイクロイド曲線L5は、スカート部42fの近くに配置されるため、0°〜360°の範囲のサイクロイド曲線における前半部分の0°〜180°の範囲のサイクロイド曲線としている。これにより、境界部分BOの部分で、音道部42aとスカート部42fとを滑らかに繋ぐことができる。
[第6サイクロイド曲線L6について]
図4ないし図6に示すように、第6サイクロイド曲線L6は[n=6]の部分に対応している。具体的には、第6サイクロイド曲線L6は、第6回転円C6を、第6基準線B6上で滑ることなく転がしたときに、第6回転円C6のある一点が描く軌跡である。ここで、第6サイクロイド曲線L6は、上記式(3)から得られる半径rm_6が「18mm」の第6回転円C6によって形成され、第6回転円C6を、第6基準線B6上で180°〜360°回転させることで形成される。第6サイクロイド曲線L6の長さ寸法Lg6は、第6回転円C6の半径の8倍の半分(Lg6=8rm_6/2)であって「72mm」となる。
なお、第6サイクロイド曲線L6は、0°〜360°の範囲のサイクロイド曲線における後半部分の180°〜360°の範囲のサイクロイド曲線としている。これにより、第5サイクロイド曲線L5(前半部分)と、第6サイクロイド曲線L6(後半部分)とを滑らかに接続することができ、境界部分BOの部分で、音響効率の低下が抑制される。
次に、上述の6つのサイクロイド曲線L1〜L6の具体的な繋ぎ方について、図面を用いて詳細に説明する。本実施の形態では、6つのサイクロイド曲線L1〜L6を、以下に示すような規則に従って繋ぐようにし、これにより音道部42aの渦巻き形状と内壁42gの円弧形状を定めている。
[第1,第2サイクロイド曲線L1,L2の繋ぎ方]
図7に示すように、まず、x軸方向(図中左右方向)に延びる第1基準線B1を引く。ここで、第1基準線B1は、第2基準線B2〜第6基準線B6の基準となる線分であり、図5に示すように、第1基準線B1の成す第1角度α1は「0°」とされる。次に、第1基準線B1上に、上述の第1サイクロイド曲線L1(0°〜360°)を描く。そして、第1サイクロイド曲線L1の「360°」に相当する部分、つまり第1サイクロイド曲線L1の先端部を、第1接続点P1とする。
次いで、第1接続点P1を通過するように第2基準線B2を引く。このとき、第1サイクロイド曲線L1と第2サイクロイド曲線L2とを滑らかに繋ぐために、第1基準線B1と第2基準線B2との成す角度(接続角度)である第2角度α2を「−145°」とする。具体的には、第2基準線B2は、第1接続点P1を中心として、第1基準線B1に対して時計回り方向に145度相対回転させることで形成される。
その後、第1接続点P1を起点として、第2基準線B2上に、上述の第2サイクロイド曲線L2(0°〜360°)を描く。そして、第2サイクロイド曲線L2の「360°」に相当する部分、つまり第2サイクロイド曲線L2の先端部を、図8に示すように第2接続点P2とする。
[第2,第3サイクロイド曲線L2,L3の繋ぎ方]
図8に示すように、第2接続点P2を通過するように第3基準線B3を引く。このとき、第2サイクロイド曲線L2と第3サイクロイド曲線L3とを滑らかに繋ぐために、第2基準線B2と第3基準線B3との成す角度(接続角度)である第3角度α3を「−145°」とする。具体的には、第3基準線B3は、第2接続点P2を中心として、第2基準線B2に対して時計回り方向に145度相対回転させることで形成される。言い換えれば、第1基準線B1を基準とした場合、第3基準線B3の接続角度は、図5の括弧内に示すように「−290°」となる。
その後、第2接続点P2を起点として、第3基準線B3上に、上述の第3サイクロイド曲線L3(0°〜360°)を描く。そして、第3サイクロイド曲線L3の「360°」に相当する部分、つまり第3サイクロイド曲線L3の先端部を、図9に示すように第3接続点P3とする。
[第3,第4サイクロイド曲線L3,L4の繋ぎ方]
図9に示すように、第3接続点P3を通過するように第4基準線B4を引く。このとき、第3サイクロイド曲線L3と第4サイクロイド曲線L4とを滑らかに繋ぐために、第3基準線B3と第4基準線B4との成す角度(接続角度)である第4角度α4を「−145°」とする。具体的には、第4基準線B4は、第3接続点P3を中心として、第3基準線B3に対して時計回り方向に145度相対回転させることで形成される。言い換えれば、第1基準線B1を基準とした場合、第4基準線B4の接続角度は、図5の括弧内に示すように「−435°」となる。
その後、第3接続点P3を起点として、第4基準線B4上に、上述の第4サイクロイド曲線L4(0°〜360°)を描く。そして、第4サイクロイド曲線L4の「360°」に相当する部分、つまり第4サイクロイド曲線L4の先端部を、図10に示すように第4接続点P4とする。
[第4,第5サイクロイド曲線L4,L5の繋ぎ方]
図10に示すように、第4接続点P4を通過するように第5基準線B5を引く。このとき、第4サイクロイド曲線L4と第5サイクロイド曲線L5とを滑らかに繋ぐために、第4基準線B4と第5基準線B5との成す角度(接続角度)である第5角度α5を「−145°」とする。具体的には、第5基準線B5は、第4接続点P4を中心として、第4基準線B4に対して時計回り方向に145度相対回転させることで形成される。言い換えれば、第1基準線B1を基準とした場合、第5基準線B5の接続角度は、図5の括弧内に示すように「−580°」となる。
その後、第4接続点P4を起点として、第5基準線B5上に、上述の第5サイクロイド曲線L5(0°〜180°)を描く。そして、第5サイクロイド曲線L5の「180°」に相当する部分、つまり第5サイクロイド曲線L5の先端部を、図11に示すように第5接続点P5とする。
[第5,第6サイクロイド曲線L5,L6の繋ぎ方]
第5サイクロイド曲線L5が前半部分を形成するのに対し、第6サイクロイド曲線L6は後半部分を形成する。したがって、第5基準線B5と第6基準線B6とは、同じ傾斜角度とされる。具体的には、図11に示すように、第6基準線B6と第4基準線B4との成す角度(接続角度)である第6角度α6は「−145°」となっている。言い換えれば、第1基準線B1を基準とした場合、第6基準線B6の接続角度は、図5の括弧内に示すように「−580°」となる。
その後、第5接続点P5を起点として、第6基準線B6上に、上述の第6サイクロイド曲線L6(180°〜360°)を描く。
このように、入音口42eがある側から出音口42hがある側(図4参照)に向けて、各サイクロイド曲線L1〜L6を形成するための各基準線B1〜B6の角度を145度ずつずらしたので、各サイクロイド曲線L1〜L6を滑らかに繋ぐことが可能となる。その際に、各サイクロイド曲線L1〜L6を形成する回転円半径(rm)を、上記式(3)に従って徐々に大きくしているので、車両用のホーン装置10として最適な音響効率の渦巻き形状および円弧形状を得ることが可能となる。
また、共鳴器40を上記式(1)〜(3)の規則(一般化された関数)に従って設計することができるので、ホーン設計の標準化を図ることが可能となり、仕様変更等を容易に行えるようになる。
次に、以上のように形成したホーン装置10の動作について、図面を用いて詳細に説明する。ホーン装置10は、以下に示す[電磁石吸引動作]と[ダイヤフラムばね力動作]とを極短時間で繰り返すことで、ホーンスイッチの操作中において、継続して警報音が発生するようになっている。
[電磁石吸引動作]
運転者等によりホーンスイッチが操作されると、車両側の給電コネクタから、プラス側オス型端子31,第2リベット26,固定給電部材29,固定接点30,可動接点34,可動給電部材32を介してコイル24に電流が供給される。すると、コイル24が通電されて、コイル24およびポール22が電磁石として機能するようになる。これにより、可動鉄心36が、ダイヤフラム35のばね力に抗してポール22に吸引されて、ポール22に向けて移動する。
すると、可動鉄心36の操作リング36bが、可動給電部材32を押し下げて、これにより可動接点34が固定接点30から引き離される。したがって、コイル24が非通電状態となり、ひいてはポール22の吸引力がゼロになる。なお、本体部36aとポール22との間の隙間S1の大きさは、操作リング36bと可動給電部材32との間の隙間S2の大きさよりも大きく設定されているので(S1>S2)、可動鉄心36とポール22とが衝突することは無い。
[ダイヤフラムばね力動作]
ポール22の吸引力がゼロになった後は、ダイヤフラム35のばね力によって可動鉄心36がポール22から引き離される。その後、可動給電部材32のばね力により可動接点34が固定接点30に再び当接し、これによりコイル24に電流が再び流れる。このように、[電磁石吸引動作]と[ダイヤフラムばね力動作]とが高速で繰り返されて、可動鉄心36の振動によりダイヤフラム35が振動して音を発生するようになっている。
そして、ダイヤフラム35の振動により発生した音は、空気振動室39,空気流路50,入音室42d,入音口42e,音道部42a(通路42c),スカート部42f(内壁42g),出音口42hを介して、音圧レベルが増幅された後、共鳴器40の外部に発音される。このとき、音道部42a(通路42c)の渦巻き形状と、スカート部42f(内壁42g)の円弧形状とが、緩やかに曲げられるようにサイクロイド曲線で形成されるので、音響効率が低下することは殆ど無い。具体的には、上述した従前のホーン装置に対して、本実施の形態のホーン装置10では、音圧レベルを0.2dB〜0.5dB向上させることができた。
以上詳述したように、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、音道部42aの渦巻き形状およびスカート部42fの円弧形状を、入音口42eがある側から出音口42hがある側に向けて、回転円半径(rm)を徐々に大きくした第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6を繋げた形状としたので、音道部42aおよびスカート部42fを緩やかに曲げられた渦巻き形状および円弧形状で形成することができる。これにより、共鳴器40の音響効率を向上させて、効率の良いホーン装置10を得ることができる。
また、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6を形成するための第1基準線B1〜第6基準線B6の角度を、入音口42eがある側から出音口42hがある側に向けて145度ずつずらして、第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6をそれぞれ繋げた。これにより、6つのサイクロイド曲線L1〜L6のそれぞれの繋ぎ目(境界部分)に段差等が形成されず、滑らかな繋ぎ目として、ひいては共鳴器40の音響効率をより向上させることができる。
さらに、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6は、それぞれ下記式(1)および(2)によりあらわされ、入音口42eがある側から出音口42hがある側に向けて、第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6を繋げたときに、第1サイクロイド曲線L1〜第6サイクロイド曲線L6の回転円半径rm_1〜rm_6が、下記式(3)により定められるようにした。
x=rm(θ−sinθ) …(1)
y=rm(1−cosθ) …(2)
rm_n=(n+1)rm_1 (n=2,3,…n) …(3)
(rmは回転円半径,θは回転角,x,yは座標)
これにより、6つのサイクロイド曲線L1〜L6のそれぞれの繋ぎ目(境界部分)により段差等を形成されないようにでき、より滑らかな繋ぎ目にできる。したがって、共鳴器40の音響効率をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、スカート部42fの形状が、音の伝搬方向に沿う出音口42hの中心線Cを挟んで鏡像対称としたので、出音口42hの周辺において、音の伝搬方向を曲げること無くそのまま真正面に音を発音することができ、共鳴器40の音響効率をさらに向上させることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、自動車等の車両に搭載されるホーン装置であるものを示したが、本発明はこれに限らず、鉄道車両や船舶,建設機械等のホーン装置にも採用することができる。
10 ホーン装置
11 取り付けステー
12 固定ナット
20 ホーン本体
21 ケース
21a 円形底部
21b 小径収容部
21c 環状底部
21d 大径収容部
21e 開口部
22 ポール
22a 本体部
22b 雄ねじ部
23 コイルボビン
23a 環状固定部
23b 絶縁固定部
24 コイル
25 第1リベット
26 第2リベット
27 コネクタ接続部
28 給電機構
29 固定給電部材
30 固定接点
31 プラス側オス型端子
32 可動給電部材
33 絶縁シート
34 可動接点
35 ダイヤフラム
36 可動鉄心
36a 本体部
36b 操作リング
37 ワッシャ
38 カバー
38a 発音口
39 空気振動室
40 共鳴器
41 ベース部
41a 底壁部
41b 側壁部
41c 係合爪
41d 開口部
42 本体部
42a 音道部
42b 囲い壁
42c 通路
42d 入音室
42e 入音口
42f スカート部
42g 内壁
42h 出音口
50 空気流路
B1〜B6 第1〜第6基準線(基準線)
BO 境界部分
C 中心線
C1〜C6 第1〜第6回転円
L1〜L6 第1〜第6サイクロイド曲線(サイクロイド曲線)
Lg1〜Lg6 第1〜第6サイクロイド曲線の長さ寸法
P1〜P6 第1〜第5接続点
S1,S2 隙間
W 通路の幅寸法
h 通路の高さ寸法
rm_1〜rm_6 第1〜第6サイクロイド曲線の回転円半径
α1〜α6 第1〜第6角度

Claims (4)

  1. 音を発生するホーン本体と、
    前記ホーン本体が発生した音を共鳴させる共鳴器と、
    を備えたホーン装置であって、
    前記共鳴器は、
    入音口が設けられ、渦巻き形状に形成された音道部と、
    出音口が設けられ、内壁が円弧形状に形成されたスカート部と、
    を有し、
    前記音道部の渦巻き形状および前記スカート部の円弧形状が、
    前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて、回転円半径を徐々に大きくした複数のサイクロイド曲線を繋げた形状とされる、
    ホーン装置。
  2. 請求項1記載のホーン装置において、
    前記複数のサイクロイド曲線を形成するためのそれぞれの基準線の角度を、前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて145度ずつずらして、前記複数のサイクロイド曲線をそれぞれ繋げた、
    ホーン装置。
  3. 請求項1または2記載のホーン装置において、
    前記複数のサイクロイド曲線は、それぞれ下記式(1)および(2)によりあらわされ、前記入音口がある側から前記出音口がある側に向けて、第1,第2,…第nサイクロイド曲線を繋げたときに、当該第1,第2,…第nサイクロイド曲線の回転円半径が、下記式(3)により定められる、ホーン装置。
    x=rm(θ−sinθ) …(1)
    y=rm(1−cosθ) …(2)
    rm_n=(n+1)rm_1 (n=2,3,…n) …(3)
    (rmは回転円半径,θは回転角,x,yは座標)
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のホーン装置において、
    前記スカート部の形状が、前記音の伝搬方向に沿う前記出音口の中心線を挟んで鏡像対称とされる、
    ホーン装置。
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