JP2023123956A - 織物 - Google Patents

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【課題】本発明の目的は、従来得ることができなかった繰り返し伸長後の耐スナッグ性を解消し、かつ優れたふくらみ感を有するストレッチ織物を提供することにある。【解決手段】同方向に別々に仮撚された2本のコンジュゲート糸の交絡糸を含む織物であって、前記コンジュゲート糸はA成分ポリブチレンテレフタレートとB成分ポリエチレンテレフタレートから構成され、かつ前記交絡糸の繰り返し伸長後の残留交絡数が20個/m以上、交絡保持率が80%以上である織物。【選択図】図1

Description

本発明は、繰り返し使用後においても、耐スナッグ性に優れた織物に関する。
ポリエステルやポリアミドなどの熱可塑性ポリマーを用いた繊維は力学的特性、寸法安定性をはじめ様々な優れた特性を有している。そのため、衣料用途をはじめ、インテリア、車両内装、産業資材等の各種分野で利用されている。一方、繊維の用途が多様化するに伴い、その要求特性も多様なものになってきている。
特に近年においては、着用時の束縛感の抑制や動作の追従性が求められるようになり、ストレッチ性能に関する要求が高く、織物を構成する原糸にストレッチ性を付与する方法もこれまでに種々提案されている。例えば、織物中にゴム弾性をもつポリウレタン系の繊維を混用し、ストレッチ性を付与する方法がある。しかしながら、染色堅牢度が悪く、変色や色移りしやすいことや、着用時の繰り返し摩擦や伸長で強度劣化したポリウレタンが切断し、フィラメントが飛び出し、スナッグが発生するなどの課題があった。
ポリウレタンを使用しない手法としては、例えば特許文献1には、A成分及びB成分の2種のポリマーからなる偏心芯鞘複合繊維が提案されている。熱処理後に繊維が高収縮成分側に大きく湾曲することになるため、これが連続することで3次元的なスパイラル構造をとり、バネのように伸び縮みすることで、織物にストレッチ性を付与することができ、さらにA成分がB成分で完全に覆われており、最小厚みを規定することで、ストレッチ性と耐摩耗性を兼ね備えた織物が得られるとある。しかし、本手法では捲縮発現したフィラメントが収束しておらず、繰り返し伸長によりフィラメントが織物表面から飛び出し易く、スナッグが発生しやすいものであった。
また特許文献2には、30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛であって、前記捲縮繊維が互いに異なる2種以上の単繊維を含むことを特徴とする布帛が提案されている。該布帛は非伸長状態では確かに耐スナッグ性に優れているが、繰り返し伸長後には、付与した交絡が外れやすく、フィラメントが飛び出し、スナッグが発生しやすいものであった。
また特許文献3には、ポリトリメチレンテレフタレートAとポリエチレンテレフタレートBとをサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に複合された仮撚加工糸が提案されおり、該仮撚加工糸同志や各種原糸や加工糸とインターレース交絡してもよいと記載されている。しかし、本手法で用いるポリトリメチレンテレフタレートはポリマーの弾性変形しやすい特徴から、繰り返し伸長回復で糸形態が変形しやすく、糸収束部が開繊する傾向があった。繰り返し伸長で開繊した部分は単糸スナールが発生しやすく、スナッグが発生しやすいものであった。
このように、高ストレッチ性を得るために、さまざまな織物が提案されているが、実際の着用を想定した繰り返し伸長後の耐スナッグ性についてはさらに十分なものが望まれる。
特開2019-214798号公報 WO2018-110523号公報 特開2003-147649公報
本発明の目的は、従来高ストレッチ織物の課題であった繰り返し伸長後の耐スナッグ性を解消し、かつふくらみ感ある風合いに優れた織物を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明の織物は次の構成を有する。
すなわち、同方向に別々に仮撚された2本のコンジュゲート糸の交絡糸を含む織物であって、前記コンジュゲート糸はA成分ポリブチレンテレフタレートとB成分ポリエチレンテレフタレートとから構成され、かつ前記交絡糸の繰り返し伸長後の残留交絡数が20個/m以上、交絡保持率が80%以上である織物である。
前記交絡糸の糸長差が5%以内であることが好ましい態様である。
前記コンジュゲート糸は、A成分がB成分で完全に覆われた偏心芯鞘糸であり、B成分の厚みの最小厚みSと繊維径Dの比S/Dが0.01~0.1であることが好ましい態様である。
また前記交絡糸の残留トルクが50T/m以上であることが好ましい態様である。
前記交絡糸の繰り返し伸長後の耐スナッグ性が4級以上であることが好ましい態様である。
本発明により、高ストレッチ性能を有し、繰り返し伸長後の耐スナッグ性に優れ、かつふくらみ感ある風合いに優れた織物を得ることができる。この織物は、衣料用、衣料資材用まで含めた幅広い分野に適応できるものであり、効率よく低コストで製造可能である。
本発明の偏心芯鞘糸の重心位置を説明するための断面図である。 本発明の偏心芯鞘糸における繊維径(D)と最小厚み(S)を説明するための断面図である。
以下、本発明について、望ましい実施形態とともに詳述する。
本発明の交絡糸は、A成分:ポリブチレンテレフタレートとB成分:ポリエチレンテレフタレートからなるコンジュゲート糸から構成されていることが重要である。A成分、B成分によるバイメタル糸あるいは偏心芯鞘糸とすることで、スパイラル捲縮構造による良好なストレッチが得られ、かつ仮撚後に細かい捲縮が得られることで、インターレース加工で外れにくい強固な交絡構造を付与することができる。
ここで、例えばA成分/B成分ポリマーが粘度や共重合成分が異なるポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの構成では、細かい捲縮を得ることができず、交絡処理で単糸タルミが発生し、かつ繰り返し伸長後にタルミが助長され、耐スナッグ性が十分なものは得られない。また、A成分/B成分ポリマーがポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの構成では、仮撚後に細かい捲縮を得ることができるが、ポリトリメチレンテレフタレートの弾性変形しやすいという特徴から、繰り返し伸長回復で糸形態が変形し易く、たとえ交絡処理をしても糸収束部が開繊しやすいものとなるが。繰り返し伸長で開繊した部分は単糸スナールが発生しやすく、スナッグが発生しやすい。
本発明のポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートは、他のジカルボン酸成分、ジオール成分あるいはオキシカルボン酸成分が共重合されたものでもよく、あるいは、これら共重合体をブレンドしたものでもよい。またポリマー成分がバイオポリマーやリサイクルポリマーからなるものでも良い。これらのポリマーにおいては、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化チタンなどの艶消し剤、難燃剤、滑剤、抗酸化剤、着色顔料等として無機微粒子や有機化合物、カーボンブラックを必要に応じて含有させることができる。
また本発明を構成するコンジュゲート糸の繊維横断面におけるA成分、B成分の複合面積比率は、捲縮発現から鑑みるとA成分である高収縮成分の比率が多くなることで微細なスパイラル構造を実現できる。また、交絡糸として優れた物理特性を有している必要性もあるので、両成分の比率は、A成分:B成分=70:30~30:70(面積比)の範囲が好ましく、65:35~45:55の範囲がより好ましい。
またコンジュゲート糸は、サイドバイサイド構造または偏心芯鞘構造の任意の断面複合形状が用いられるが、偏心芯鞘糸は仮撚時の断面変形が小さく、各単糸で均斉な捲縮が得られ、織物表面のフィラメントの飛び出しが低減し、耐スナッグ性がより向上するので、好ましい。
ここで、偏心芯鞘糸とは、2種の異なるポリマーが実質的に分離せず接合された状態で存在し、B成分がA成分を完全に覆っている糸をいう。
偏心とは、偏心芯鞘糸断面で見た場合、A成分ポリマーの重心点位置がコンジュゲート糸自体の中心と異なっていることを指す。以下、図1を用いて具体的に説明する。図1において、水平ハッチングがB成分であり、30度ハッチング(右上がり斜線)がA成分であって、コンジュゲート糸断面におけるA成分の重心点aと、コンジュゲート糸断面の重心点Cとが離れていること(偏心)により熱処理後にコンシュゲート糸が高収縮成分側に大きく湾曲する。このように高収縮成分が低収縮成分よりも相対的に強く収縮することにより偏心芯鞘糸が繊維軸方向に湾曲し続ける。その結果偏心芯鞘糸は3次元的なスパイラル構造をとり、細かい捲縮を発現することになるのである。ここで、重心位置が離れているほどより良好な捲縮が発現し、良好なストレッチ性能が得られる。
また偏心芯鞘断面において、A成分を覆っているB成分の最小となる厚みS(以下、「最小厚みS」という)と繊維径(複合繊維の直径)Dの比S/Dが0.01~0.1であることが好ましく、0.02~0.08であれば、捲縮のコイルが小さくなることで、織物表面のフィラメントの飛び出しが低減し、耐スナッグ性がより向上するので好ましい。
図2に示した偏心芯鞘糸断面を用いて更に詳細に説明する。ここで偏心芯鞘糸におけるB成分の最薄部が最小厚みSである。
さらに、最小厚みSの1.05倍以内の厚みの部分(以下、「最小厚み部分」ということもある)がコンジュゲート糸の全体の周囲長の30%以上を占めていることが好ましい。この好ましい態様は、繊維の輪郭に近いところにA成分が存在していることを意味しており、同一面積比の最小厚み部分が30%未満のコンジュゲート糸と比較すると、重心位置aとCがより離れており、微細なスパイラルを形成し、細かい捲縮を発現する。
より好ましくは、最小厚み部分を周囲長の35%以上とすることで、捲縮発現時の繊維一本一本のコイル構造が均等になることから、織物表面のフィラメントの飛び出しが低減し、耐スナッグ性がより向上する。一方、最小厚み部分が大きくなると捲縮が発現しにくくなることから、周囲長の60%以下であることが好ましい。
最小厚みSおよび繊維径Dの測定方法を以下に示す。
偏心芯鞘糸からなるマルチフィラメントをエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、糸の長手方向に対して垂直方向の横断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察する。倍率は、10本(箇所)以上のマルチフィラメントが観察できる倍率として、画像を撮影する。この際、金属染色を施すとポリマー間の染め差を利用して、A成分とB成分の接合部のコントラストを明確にすることができる。接合部があることで、偏心芯鞘糸が2成分であることが確認出来る。撮影された各画像から同一画像内で無作為に抽出した10本(箇所)の偏心芯鞘糸、単糸の横断面について、横断面に外接する円を設定し、その外接円径を測定した値が本発明でいう繊維径Dに相当する。ここでいう横断面に外接する円は、2次元的に撮影された画像から繊維軸に対して垂直方向の断面を切断面とし、この切断面に2点以上で最も多く外接する真円、外接円径とはその真円の径を意味する。また、繊維径Dを測定した画像を用いて、10本(箇所)以上の繊維について、A成分を覆っているB成分の最小となる厚みを測定した値が、本発明で言う最小厚みSに相当する。さらには、これら繊維径Dと最小厚みSについては、単位をμmとして測定し、少数第3位以下を四捨五入する。以上の操作を撮影した10箇所の画像について、測定した値およびその比(S/D)の単純な数平均値を求める。なお、上述で撮影した画像、および画像解析ソフト「WinROOF2015」(三谷商事(株)製)を用いて、繊維全体の面積およびA成分、B成分の面積を求めた後、比重の中心や面積比を求めることができる。
また本発明を構成するコンジュゲート糸の断面としては、丸型、三角型、扁平型、六角型、八葉型、ダルマ型などから任意に選択することができるが、高ストレッチ性を得るためには丸型、ダルマ型が好ましい。
さらには、本発明を構成する交絡糸においては鋭意検討の結果、交絡糸を構成するコンジュゲート糸が同方向に別々に仮撚された後交絡された形態とすることで、異なる位相の捲縮が重なり合い、収束した糸形態とすることができ、これにより繰り返し伸長後もフィラメント単糸が飛び出したりせず、耐スナッグ性に優れたストレッチ織物を得ることに成功した。
また本発明の交絡糸の残留トルクは50T/m以上であることが好ましい。染色加工時に捲縮発現すると同時にトルクも発現し、交絡糸の捲縮の収束形態を維持することができるためである。さらに好ましい残留トルクは60T/M以上、200T/M以下である。
また本発明の交絡糸の捲縮率は30%以上であることで、織物に高ストレッチ性を付与することができ、好ましい。さらに好ましい捲縮率は40%以上、60%以下である。
また本発明の交絡糸の糸長差は5%以下であることが、繰り返し伸長後に交絡糸の単糸が織物表面に飛び出し難くなり、耐スナッグ性を向上させる点で好ましい。さらに好ましい交絡糸の糸長差は1%以下である。
またコンジュゲート糸の繊度はそれぞれ30~200dtexであることが織物にストレッチ性、ふくらみ感を付与する点で好ましい。またコンジュゲート糸の単糸繊度は0.5~7dtexであることが織物にストレッチ性、ソフト性を付与する点で好ましい。ここで別々に同条件で仮撚されたコンジュゲート糸の繊度、単糸繊度が同一であると、捲縮のコイル形態は同じで、捲縮の山谷ピッチである位相だけ異なることにより、捲縮が重なり合う形態にすることができ、さらに好ましい。
また本発明の織物は上記交絡糸を少なくとも一部に用いて製織された織物であるが、かかる交絡糸の長手方向の1.5kgf荷重時のストレッチ率が15%以上であることが好ましい。交絡糸が持つ高いストレッチ性により発揮する性能であるが、15%以上であることでスポーツ用途だけでなく、スラックスやビジネスシャツ、カジュアルシャツ、ジャケットなどにおいても、動きを阻害しにくい織物とすることができる。さらに好ましくは、伸長率が20%以上である。
また従来、スナッグは非伸長の初期状態で評価するのが通常の測定方法であったが、高ストレッチ織物を用いた衣料においては膝や肘、肩部等の高可動領域でのスナッグ発生が多く、通常のスナッグ測定結果と傾向が合わないことが多かった。高ストレッチ織物の耐スナッグ性について分析したところ、織物の非伸長状態で耐スナッグ性が良くても、その後の繰り返し伸長で交絡が外れた部分は単糸スナールが発生しやすく、スナッグが悪くなる傾向にあることが判明した。そして、鋭意検証の結果、繰り返し伸長後の交絡糸の残留交絡数20個/m以上かつ交絡保持率が80%以上であることで、負荷の高い運動を繰り返しても、耐スナッグ性が非常に高いことを見いだした。
繰り返し伸長後の交絡糸の残留交絡数が25個/m以上かつ交絡保持率が90%以上であることがさらに好ましい。
ここで、繰り返し伸長後の交絡糸の残留交絡数が20個/m未満であると、スナッグが発生しやすくなる傾向がある。また繰り返し伸長後の交絡保持率が80%未満であると、長期着用後にスナッグが発生しやすくなる傾向がある。
次に、本発明の織物の好ましい製造方法について述べる。まず本発明を構成する交絡糸であるが、元糸となるポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートから構成されるコンジュゲート原糸を紡糸するにあたっては、サイドバイサイド口金や偏心芯鞘複合口金等、公知の口金が用いられる。
元糸となるコンジュゲート原糸を紡糸するにあたっては、高配向未延伸糸を紡糸することが好ましい。高配向未延伸糸を巻き取った後、延伸同時仮撚加工を行うことで、より細かい捲縮を発現でき、かつ交絡も強固になるので好ましい。好ましい紡糸速度は2500~3500m/minである。
続いて、本発明で用いる複合仮撚加工糸を製造するにあたっては、2本のコンジュゲート原糸を別々に同方向の仮撚方向(SおよびS方向の仮撚、もしくはZおよびZ方向の仮撚)を行い、後交絡することで、高捲縮かつ高収束形態の交絡糸が得られ、織物内で繰り返し伸長後も捲縮の収束形態を維持することができる。ここで、2本のコンジュゲート原糸を合流させ同時に仮撚を行うと、お互いの捲縮の位相が揃うので、高収束の交絡糸を得ることができず、好ましくない。また、2本のコンジュゲート原糸を別々に異方向の仮撚(SおよびZ方向)を行うと、繰り返し伸長後には付与した交絡が外れやすく、フィラメントが飛び出し、スナッグが発生するので好ましくない。
仮撚条件としては任意の仮撚条件を選定できる。ツイスターにはスピンドル式、フリクションディスク式、ベルトニップ式いずれを用いても構わないが、高速で仮撚可能なフリクションディスク式、ベルトニップ式が好ましい。仮撚温度は接触式ヒータの場合、160~225℃であれば、強固な捲縮付与ができる点で好ましい。仮撚数においては、仮撚係数(仮撚数(T/M)×繊度(dtex)0.5)が27,000~33,000となる範囲で設定することが、強固な捲縮付与ができる点で好ましい。ここでは2本のコンジュゲート原糸の仮撚数は同一であると、位相だけ異なり、捲縮が重なり合う形態にすることができ、さらに好ましい。
また、交絡条件としては、ストレッチ性と収束性のバランスを考慮して、交絡圧は0.25~0.5MPaであることが好ましい。
糸加工速度については早ければ生産性が高くなり好ましいが、安定加工性を考慮すると、100~800(m/min)が好ましい。
また、本発明で用いる複合仮撚加工糸はダウンツイスター、ダブルツイスター等任意の撚糸機を用いて撚糸することができるが、捲縮発現が得られにくくなるので、撚糸数は800T/M以下であることが好ましい。さらに好ましくは無撚りである。
本発明の織物は一般に使用される普通織機、レピア、ウオータージェツトルーム、エアージエットルーム等の織機を用いることができるが、これらに特に限定されることなく採用できる。組織は平、ツイル、サテン、アムンゼン、二重織物等の任意の組織を選択することができる。
次に、本発明の交絡糸を用いた織物に施される染色加工について説明する。染色加工工程は、特に限定されることはないが、仮撚捲縮を充分に発現させるため、リラックス熱処理は120℃以上のリラックス加工とすることが好ましい。
また、洗濯収縮を抑制するため、中間セット温度を170℃以上210℃以下にすることが好ましい。中間セット温度を上記の範囲内とすることで、フィラメントが融着することを防ぐことができる。
本発明においては、ソフトな風合いを得るため、織物にアルカリ減量を施しても構わないが、好ましい減量率は15%以下である。
また、本発明の織物には、本発明の目的が損なわれない範囲内であれば、常法の吸水加工、撥水加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、抗ウイルス剤、消臭剤、防虫剤、再帰反射剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
また本発明により得られた織物は衣料としてユニフォーム素材、学生衣料素材、カジュアル素材、スポーツ素材、フォーマル素材等などの用途に好適に用いられる。
以下実施例を挙げて、本発明の織物について具体的に説明する。実施例および比較例については、下記の評価を行った。
(1)繊度
枠周1.0mの検尺機を用いて100回分のカセを作製し、下記式に従って繊度を測定した。
繊度(dtex)=100回分のカセ重量(g)×100
(2)伸度(%)
試料を引張試験機(オリエンテック製“テンシロン”(TENSILON)UCT-100)でJIS L 1013(2010) 8.5.1 標準時試験に示される定速伸長条件で測定した。この時の掴み間隔は20cm、引張り速度は20cm/分、試験回数は10回とした。なお、破断伸度はSS曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
(3)最小厚みSおよび繊維径D
交絡糸からなるマルチフィラメントをエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、繊維長手方向に対して垂直方向の横断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で10本(箇所)以上の繊維が観察できる倍率として画像を撮影する。撮影された各画像から同一画像内で無作為に抽出した10本(箇所)の偏心芯鞘糸の単糸の横断面について、横断面に外接する円を設定し、その外接円径を測定した値が本発明でいう繊維径Dに相当する。ここでいう横断面に外接する円は、2次元的に撮影された画像から繊維軸に対して垂直方向の断面を切断面とし、この切断面に2点以上で最も多く外接する真円、外接円径とはその真円の径を意味する。また、繊維径Dを測定した画像を用いて、10本(箇所)以上の繊維について、A成分を覆っているB成分の最小となる厚みを測定した値が、本発明で言う最小厚みSに相当する。さらには、これら繊維径Dと最小厚みSについては、単位をμmとして測定し、少数第2位以下を四捨五入する。以上の操作を撮影した10箇所の画像について、測定した値およびその比(S/D)の単純な数平均値を求める。なお、上述で撮影した画像、および画像解析ソフト三谷商事社製「WinROOF2015」を用いて求めた。
(4)交絡数
織物から交絡糸を慎重に抜き取り、0.1g/dtexの荷重下で1mの長さをとり、除重後、交絡点の数を読み取る。この作業を10回繰り返して、平均値を個/mで表示する。
(5)繰り返し伸長後の残留交絡数、交絡保持率
交絡糸が使用されている糸方向に沿って、つかみ間隔20cm、幅5cmの織物を準備し、定速伸長型引張試験機を用い、引張速度20cm/minで1.5kgまで引き伸ばす。その後、同じ速度で元の位置まで戻し1分間放置する。この動作を100回繰り返し実施する。その後、織物から繰り返し伸長を施された複合仮撚加工糸を丁寧に抜き取り、0.1g/dtexの荷重下で長さを測定し、除重後、交絡点の数を読み取る。この作業を50回繰り返して、残留している交絡数の値を個/mで計算して、表示する。
また、(残留交絡数/交絡数)×100の値を交絡保持率(%)とする。
(6)耐スナッグ(初期、繰り返し伸長後)
JIS L 1058C法(2011)に記載方法に従い、スナッグ(初期)を測定する。
また、繰り返し伸長後のスナッグにおいては、つかみ間隔24cm、幅5cmの織物を準備し、定速伸長型引張試験機を用い、引張速度20cm/minで1.5kgまで引き伸ばす。その後、同じ速度で元の位置まで戻し1分間放置する。この動作を100回繰り返し実施する。その後、この繰り返し伸長後のサンプルを用いて、JIS L 1058C法(2018)に記載の測定を行う。なお、通常のスナッグ評価より生地の面積が半分になっているので、スナッグの等級判定においては、2枚の合計値で判定を行う。
(7)糸長差
織物内の交絡糸から約10cmの長さの糸を取り出し、繊維自体が伸びないように注意深く単糸1本1本に分解する。各単糸に分解して、各単糸の長さを測定した。その後、単糸長さが長い5つの値の平均値-単糸長さが短い5つの値の平均値の差を求め、次式により、糸長差を求めた。この作業を5回繰り返し、平均値により求めた(小数点第1位を四捨五入)。
糸長差(%)=(単糸長さが長い5つの値の平均値-単糸長さが短い5つの値の平均値)/単糸長さが短い5つの値の平均値×100
(8)捲縮率
周長0.8mの検尺機に、90mg/dtexの張力下で糸を10回巻回してカセ取りした後、2cm以下の棒につり下げ、約24時間放置した。このカセをガーゼにくるみ、無緊張状態下で90℃×20分間熱水処理した後、2cm以下の棒につり下げ約12時間放置した。放置後のカセの一端をフックにかけ他端に初荷重と測定荷重をかけ水中に垂下し2分間放置した。このときの初荷重(g)=2mg/dtex、測定荷重(g)=90mg/dtex、水温=20±2℃とした。放置したカセの内側の長さを測り、Lとした。さらに、測定荷重を除き初荷重だけにした状態で2分間放置し、放置したカセの内側の長さを測り、L1とした。次式により、捲縮を求め、この作業を5回繰り返し、平均値により求めた。
捲縮率(%)={(L-L1)/L}×100
(9)残留トルク
交絡糸約75cmを横に張り、中央部に0.02mN/dtexの初荷重を吊るした後、両端を引揃える。糸は残留トルクにより回転しはじめるが初荷重が静止するまでそのままの状態で持ち、撚糸を得る。こうして得た撚糸を1mN/dtexの荷重下で25cm長の撚数を検撚器で測定する。得られた撚数(T/25cm)を4倍にしてトルク(T/m)とした。
(10)ストレッチ率(%)
JIS L 1096 8.16.1(2010)伸び率に記載のA法に従い、1.5kgf(14.7N)荷重時の伸長率を測定した。この伸長率をストレッチ性の尺度とした。
(11)ふくらみ感
実施例で作成した織物のふくらみ感において、無作為に選んだ30人の評価で最も意見の多かった評価を結果とした。判定が同数の場合は下位の結果を採用した。◎と○は合格と判定できるレベルにある。
◎:織物を握ったときに非常に大きいふくらみを感じる。
○:織物を握ったときに大きいふくらみを感じる。
△:織物を握ったときにふくらみ感が不足している。
×:織物を握ったときにふくらみをほとんど感じない。
<実施例1>
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数48の偏心芯鞘複合繊維用紡糸口金に流入させた。各ポリマーは、口金内部で合流し、B成分のポリマー中にA成分のポリマーが包含された偏心芯鞘複合形態を形成し、口金から紡速3,000(m/分)で紡糸し、繊度140dtex、48フィラメント、伸度130%のコンジュゲート部分配向糸を得た。なお、実施例1の紡糸においては、図1に示す偏心芯鞘複合繊維が得られるような分配板方式の口金を用いた。
上記コンジュゲート部分配向糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:180℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:30,000で別々にS方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.35MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:46%、残留トルク:70T/m(S方向)の交絡糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分が繊維円周上の38%を占めるものであった。
通常のポリエチレンテレフタレート仮撚糸の撚糸(繊度84dtex、144フィラメント、捲縮率:22%、S500T/m)を経糸に用いて、上記交絡糸を緯糸に用いて、エアージェット織機で1/2ツイル織物に製織を行い、次に、得られた製織生地に対して、98℃拡布連続精練、130℃液流リラックス、180℃の中間セット、分散染料を用いた130℃での紺色染色を行い、さらに160℃仕上げセットを施し、加工密度(経糸:140本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:28%、糸長差:0%、交絡数:65個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:63個/m、交絡保持率:97%であった。また、耐スナッグ性は初期:5級、繰り返し伸長後:5級であり、繰り返し伸長後も、耐スナッグ性に大変優れ、かつふくらみ感にも大変優れた織物であった。
<実施例2>
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数48のサイドバイサイド複合繊維用紡糸口金に流入させ、口金から紡速3,000(m/分)で紡糸し、繊度140dtex、48フィラメント、伸度125%のコンジュゲート部分配向糸を得た。
一方、別にポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数72のサイドバイサイド複合繊維用紡糸口金に流入させ、口金から紡速2,800(m/分)で紡糸し、繊度140dtex、72フィラメント、伸度138%のコンジュゲート部分配向糸を得た。
上記2種のコンジュゲート部分配向糸を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:180℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:30,000で別々にS方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.25MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:44%、残留トルク:43T/m(S方向)の交絡糸を得た。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:139本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:25%、糸長差:5%、交絡数:48個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:40個/m、交絡保持率:83%であった。また、耐スナッグ性は初期:4級、繰り返し伸長後:4級であり、繰り返し伸長後も、耐スナッグ性に優れ、かつふくらみ感にも大変優れた織物であった。
<実施例3>
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数48の偏心芯鞘複合繊維用紡糸口金に流入させた。各ポリマーは、口金内部で合流し、B成分のポリマー中にA成分のポリマーが包含された偏心芯鞘複合形態を形成し、口金から紡速3,000(m/分)で紡糸し、繊度140dtex、48フィラメント、伸度128%のコンジュゲート部分配向糸を得た。なお、実施例1の紡糸においては、図1に示す偏心芯鞘複合繊維が得られるような分配板方式の口金を用いた。
上記コンジュゲート部分配向糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:170℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:28,000で別々にS方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.15MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:40%、残留トルク:86T/m(S方向)糸長差:0%の交絡糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.08であり、最小厚み部分が繊維円周上の35%を占めるものであった。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:136本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:20%、交絡数:31個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:28個/m、交絡保持率:90%であった。また、耐スナッグ性は初期:5級、繰り返し伸長後:5級であり、繰り返し伸長後も、耐スナッグ性に大変優れ、かつふくらみ感にも優れた織物であった。
<比較例1>
ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数48のサイドバイサイド複合繊維用紡糸口金に流入させ、口金から紡速3,000(m/分)で紡糸し、その後、130℃、延伸倍率1.55倍で延伸熱処理を実施し、繊度84dtex、48フィラメント、伸度38%のコンジュゲート延伸糸を得た。
上記コンジュゲート延伸糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:180℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.0倍、仮撚係数:30,000で別々にS方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.2MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:52%、残留トルク:55T/m(S方向)糸長差:0%の交絡糸を得た。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:141本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:28%、交絡数:40個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:30個/m、交絡保持率:75%であった。また、耐スナッグ性は初期:4級、繰り返し伸長後:3級であり、繰り返し伸長後のスナッグ性が不十分であった。
<比較例2>
極限粘度0.52のポリエチレンテレフタレートと、極限粘度0.75のポリエチレンテレフタレートを重量複合比は50:50、吐出孔数48のサイドバイサイド複合繊維用紡糸口金に流入させ、口金から紡速3,000(m/分)で紡糸し、繊度140dtex、48フィラメント、伸度133%のコンジュゲート部分配向糸を得た。
上記コンジュゲート部分配向糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:190℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:28,000で別々にS方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.15MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:38%、残留トルク:46T/m(S方向)糸長差:0%の交絡糸を得た。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:135本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:18%、交絡数:22個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:18個/m、交絡保持率:82%であった。耐スナッグ性は初期:3級、繰り返し伸長後:2級であり、スナッグ性が不十分であり、ふくらみ感に不足した織物であった。
<比較例3>
実施例1と同様の方法でコンジュゲート部分配向糸を得た。
上記コンジュゲート部分配向糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:180℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:30,000でS方向に同時延伸仮撚を行い、その後、交絡圧:0.25MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:42%、残留トルク:35T/m(S方向)糸長差:0%の交絡糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分が繊維円周上の38%を占めるものであった。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:138本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:23%、交絡数:46個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:39個/m、交絡保持率:85%であった。耐スナッグ性は初期:3級、繰り返し伸長後:3級であり、スナッグ性が不十分な織物であった。
<比較例4>
実施例1と同様の方法でコンジュゲート部分配向糸を得た。
上記コンジュゲート部分配向糸2本を給糸し、フリクション仮撚加工機を用いて、加工速度:400m/min、ヒータ温度:180℃で、コンジュゲート部分配向糸を延伸倍率:1.7倍、仮撚係数:30,000で別々にS/Z方向に仮撚を行い、その後、交絡圧:0.35MPaでインターレース加工を行い、繊度:167dtex、捲縮率:43%、残留トルク:2T/m(S方向)の交絡糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分が繊維円周上の38%を占めるものであった。
そして、実施例1と同様条件を用いて、製織・染色を行い、加工密度(経糸:139本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の織物とした。
得られた織物は、緯ストレッチ率:24%、糸長差:0%、交絡数:67個/m、繰り返し伸長後の残留交絡数:47個/m、交絡保持率:70%であった。また、耐スナッグ性は初期:4級、繰り返し伸長後:3級であり、スナッグ性が不十分な織物であった。
Figure 2023123956000002
本発明のストレッチ織物は、衣料としてスーツ・ジャケット・パンツ素材、ユニフォーム素材、学生衣料素材、カジュアル素材、スポーツ素材、フォーマル素材等などの用途に好適に用いられる。
a:A成分の重心点
C:コンジュゲート糸断面の重心点
S:B成分の厚みの最小厚み
D:繊維経

Claims (5)

  1. 同方向に別々に仮撚された2本のコンジュゲート糸の交絡糸を含む織物であって、前記コンジュゲート糸はA成分ポリブチレンテレフタレートとB成分ポリエチレンテレフタレートとから構成され、かつ前記交絡糸の繰り返し伸長後の残留交絡数が20個/m以上、交絡保持率が80%以上である織物。
  2. 前記交絡糸の糸長差が5%以内である請求項1に記載の織物。
  3. 前記コンジュゲート糸は、A成分がB成分で完全に覆われた偏心芯鞘糸であり、B成分の厚みの最小厚みSと繊維径Dの比S/Dが0.01~0.1である請求項1または2に記載の織物。
  4. 前記交絡糸の残留トルクが50T/m以上である請求項1~3のいずれかに記載の織物。
  5. 前記交絡糸の繰り返し伸長後の耐スナッグ性が4級以上である請求項1~4のいずれかに記載の織物。
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