JP2023123926A - 縦葺き外装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水の流下面となる平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができ、建築物の形状、外装材の敷設等に制限を受けにくい縦葺き外装構造を提供する。【解決手段】本発明の縦葺き外装構造は、面板部11の側縁に形成された嵌入部12と、面板部11の側縁に形成された嵌入受け部13との接続部分を含む外装構造であって、嵌入受け部13は、外装材1の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部131と、嵌合部131から下方及び外側へ延出する溝状部132を有し、嵌入部12は、裏面側に垂下する垂下部121と、その下端から外側に上方に延在する係止部122を有し、嵌合部131が保持部材2の被嵌合部24へ、係止部122が嵌合部131へ、それぞれ嵌合して組み付けられ、垂下部121と、溝状部132の内壁133、外壁134との間にそれぞれ空間部132a,132bが形成されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、雨水の流下面となる平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができ、建築物の形状、外装材の敷設等に制限を受けにくい縦葺き外装構造に関する。
従来、外装面が平坦状に見える屋根が多数提案されている。
この種の屋根材は、雨水の流下面となる外装面より下方に外装材の接続部分が存在するため、雨水を屋内側に浸入させない手段が多々提案されている。
その多くは外装材の接続部分裏面に樋を設置し、その樋上又は樋内で外装材を連結させるものであり、接続部分からの浸水は樋で流下、排出させるものであった。
例えば特許文献1に記載の樋構造は、下地材側に形成した溝に通し材であるガーターを取り付け、このガーター内で隣り合う外囲体の側部を吊子にて固定すると共に、蓋体や栓体、保持具などを用いた構造である。
また、特許文献2には、下地材2に複数の凹溝4を設け、該凹溝4に捨樋ガーター6を嵌合状に取り付け、隣り合う外囲体8の側部を捨樋ガーター6の内部又は上部に臨ませた構造である。
さらに、特許文献3には、通し材である樋部材3を下方に配した受け部材6と上方に配して吊り子部材4にて挟み込んで固定し、屋根材1の側端を樋部材3内に配設した状態でキャップ2を吊り子部材4に係合させた構造である。
特許第3987743号公報 特開2002-146975号公報 特許第3501703号公報
しかしながら、前記特許文献1~3における外囲体や屋根材等の外装材は、裏面側に樋を設置し、その樋上又は樋内で外装材を連結させるため、最終的な漏水を防ぐため、特殊な形状等の屋根への施工は細心の注意を払う必要があって、設計、工事等に手間の掛かるものであった。また、この種の樋は、流れ方向に沿う方向に配設するものであるが、建物形状によっては、流れに対して斜めに配置する必要があり、標準で定めた水の流路に整合しない状況も多々あった。
そこで、本発明は、雨水の流下面となる平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができ、建築物の形状、外装材の敷設等に制限を受けにくい縦葺き外装構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、面板部の側縁に形成された嵌入部と、面板部の側縁に形成された嵌入受け部との接続部分を含む外装構造であって、前記嵌入受け部は、前記面板部の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部と、該嵌合部から下方及び外側へ延出する溝状部を有し、前記嵌入部は、裏面側に垂下する垂下部と、その下端から外側に上方に延在する係止部を有し、前記嵌合部が保持部材の被嵌合部へ、前記係止部が前記嵌合部へ、それぞれ嵌合して組み付けられ、前記垂下部と、前記溝状部の内壁、外壁との間にそれぞれ空間部が形成されることを特徴とする縦葺き外装構造に関するものである。
また、本発明は、前記縦葺き外装構造において、一つの面板部の一方の側縁に前記嵌入部が、他方の側縁に前記嵌入受け部が備えられる外装材を用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように連結されていることを特徴する縦葺き外装構造をも提案する。
また、本発明は、前記縦葺き外装構造において、第1の面板部の両側縁に前記嵌入部が備えられる第1の外装材と、第2の面板部の両側縁に前記嵌入受け部が備えられる第2の外装材とを用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記第1の外装材及び前記第2の外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように交互に配設されて連結されていることを特徴する縦葺き外装構造をも提案する。
さらに、本発明は、左右に隣り合う前記接続部分が、その裏面側に排水部材及び前記保持部材が配設されて接続されていることを特徴とする縦葺き外装構造をも提案する。
本発明の縦葺き外装構造は、嵌入部及び嵌入受け部が、それぞれ保持部材の嵌合部に対して取り付けられ、カバー材等を用いることなく、嵌入部の垂下部と係止部との間に形成される溝部分の先端(上端)と、嵌入受け部に形成される溝状部の先端(上端)と、が反対側を向く(雨水の進入経路の入り口が離反している)接続部分を形成しているので、平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができる。
特に嵌入部の垂下部と、嵌入受け部の溝状部を形成する内壁、外壁との間にそれぞれ空間部が形成されるので、雨水に界面張力が作用して上方へ引き上げられることを防止できる。
また、一つの面板部の一方の側縁に前記嵌入部が、他方の側縁に前記嵌入受け部が備えられる外装材を用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように連結されている場合、一種の縦葺き外装材のみを用いればよいため、部材の管理等が容易である。
また、第1の面板部の両側縁に前記嵌入部が備えられる第1の外装材と、第2の面板部の両側縁に前記嵌入受け部が備えられる第2の外装材とを用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記第1の外装材及び前記第2の外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように交互に配設されて連結されている場合、二種の縦葺き外装材のみを用いればよいため、平行材とテーパー材の組み合わせや、巾の異なる外装材の組み合わせが可能となり、特殊形状の屋根や、意匠性を高めた外観を得ることができる。
さらに、左右に隣り合う前記接続部分が、その裏面側に排水部材及び前記保持部材が配設されて接続されている場合、室内側へ浸入しようとする雨水を、排水部材が阻止し、水下側へ流下、排水することができる。
(a)本発明の実施例1の縦葺き外装構造の接続部分を示す正面図、(b)それに用いた外装材を示す正面図、(c)c部における側縁を拡大して示す正面図、(d)d部における側縁を拡大して示す正面図、(e)接続部分における溝状部に垂下部が配設される状態を示す正面図である。 (a)実施例1,2に用いる保持部材を示す正面図、(b)実施例1,2に用いる排水部材を示す正面図、(c)保持部材及び排水部材の組付け状態を示す正面図、(d)実施例2に用いることができる外装材を示す正面図である。 (a)本発明の実施例2の縦葺き外装構造に用いる第1の外装材を示す正面図、(b)それに用いる第2の外装材を示す正面図、(c)実施例2における接続部分Aを示す正面図、(d)実施例2における接続部分Bを示す正面図、(e)接続部分Bにおける溝状部に垂下部が配設される状態を示す正面図である。
本発明の縦葺き外装構造は、面板部の側縁に形成された嵌入部と、面板部の側縁に形成された嵌入受け部との接続部分を含む外装構造であって、前記嵌入受け部は、外装材の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部と、該嵌合部から下方及び外側へ延出する溝状部を有し、前記嵌入部は、裏面側に垂下する垂下部と、その下端から外側に上方に延在する係止部を有する。
前記縦葺き外装構造は、嵌入部と嵌入受け部との接続部分を含むと共に、嵌入受け部の嵌合部が保持部材の被嵌合部へ、嵌入部の係止部が嵌合部へ、それぞれ嵌合して組み付けられ、垂下部と溝状部の内壁、外壁との間にそれぞれ空間部が形成されることを特徴とする。
嵌入受け部が形成される側縁では、面板部からの雨水は、嵌合部を経て溝状部へと導かれるので、特にその外壁を高く(外壁の上端を高く)することで、面板部(外装面)から室内側へ浸入しようとする雨水を抑制できる。
嵌入部が形成される側縁では、面板部からの雨水は、垂下部と係止部とで形成される溝部分に導かれ、この溝部分は前記溝状部内に位置する、即ち溝状部の上方側に位置するため、仮に係止部の上端を超えて雨水が浸入しても、雨水は溝状部にて室内側への浸入を抑制できる。
この縦葺き外装構造を形成する外装材は、一種のみでもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよく、一種の場合には、後述する図示実施例(実施例1)のように一つの面板部の一方の側縁に前記嵌入部が、他方の側縁に前記嵌入受け部が備えられる。
また、この縦葺き外装材を形成する外装材が二種(以上)の場合には、後述する図示実施例(実施例2)のように第1の面板部の両側縁に前記嵌入部が備えられる第1の外装材と、第2の面板部の両側縁に前記嵌入受け部が備えられる第2の外装材とが少なくとも用いられる。
なお、この外装材(縦葺き外装材)は、公知の金属素材等より成形され、ロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)されるものであり、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
前記嵌入部は、前述のように裏面側に垂下する垂下部と、その下端から外側に上方に延在する係止部を有する構成である。この係止部は、嵌入受け部の嵌合部に嵌合される。また、この嵌入部には、後述する図示実施例のように裏面側へ折り返した被覆部分を併設することが望ましい。さらに、前記垂下部と、嵌入受け部の溝状部の内壁、外壁との間にそれぞれ空間部が形成される。これらの空間部は、垂下部と内壁、外壁との接触(近接)を防止する役割を果たすため、界面(毛細管)張力による雨水の上昇を防止することができる。
前記嵌入受け部は、前述のように面板部の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部と、該嵌合部から下方及び外側へ延出する溝状部を有する構成である。この嵌合部は、保持部材の被嵌合部に嵌合されるものであるから、保持部材(被嵌合部)の形状に応じてどのような形状に形成されていてもよい。また、この嵌入受け部には、後述する図示実施のように裏面側へ段状に折れ下がった段状部分を併設することが望ましい。
なお、前記嵌入部に被覆部分を設けると共に、前記嵌入受け部に段状部分を設け、段状部分に被覆部分を重合するように配設した場合には、外装面(面板部)に多量の降雨(豪雨)があった際などに、室内側への雨水の浸入を防止することができる。
前記面板部は、その側縁に前記嵌入部又は前記嵌入受け部が形成されているものであって、専ら後述する図示実施例のように水平状に形成される平坦部であって、施工後の外装面を平坦状に見える屋根を形成できるが、特に限定されるものではない。
なお、第1の外装材における第1の面板部や第2の外装材における第2の面板部についても同様である。
この縦葺き外装構造を形成する保持部材は、前記嵌入受け部の嵌合部が嵌合される被嵌合部を備える部材であって、流れ方向に連続する通し材でもよいし、所定長さの複数部材を流れ方向に所定間隔にて配設するものでもよい。また、後述する図示実施例のように、排水部材の内部に配される状態で、前記接続部分の裏面側に配設されていることが望ましい。
なお、この保持部材は、下地(施工面)への取付部と、前記被嵌合部とを備える部材であって、アルミや硬質樹脂による押出成形品でもよいし、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品、或いはセラミック等よりなる成形体でもよい。
前記排水部材は、専ら流れ方向に連続する通し材であるが、流れ方向に接続可能な複数部材からなるものでもよく、前述のように保持部材と共に配設されることが望ましく、前記接続部分からの雨水が室内側へ浸入することを防止する。
この排水部材としては、後述する図示実施例のように樋状に形成され、その中央に隆状固定部が備えられる略W字状に成形されることが望ましい。
なお、この排水部材は、前記外装材と同様に公知の金属素材等より成形されていてもよいし、異なる素材にて形成されるものでもよい。
そして、左右に隣り合う前記接続部分が、その裏面側に排水部材及び前記保持部材が配設されて接続されている場合には、室内側へ浸入しようとする雨水を、排水部材が阻止し、確実に水下側へ流下、排水することができる。
このように本発明の縦葺き外装構造は、原則的に嵌入部及び嵌入受け部が、それぞれ保持部材の嵌合部に対して取り付けられ、カバー材等を用いることなく、嵌入部の垂下部と係止部との間に形成される溝部分の先端(上端)と、嵌入受け部に形成される溝状部の先端(上端)と、が反対側を向く(雨水の進入経路の入り口が離反している)接続部分を形成しているので、平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にできる。そして、前述のように排水部材を用いる場合には、前述の二重の溝状に加えて排水部材が更に確実に雨水の浸入を防止する。
図1(a)に示す本発明の実施例1の縦葺き外装構造は、図1(b)に示す平坦状の面板部11の一方(図では左方)の側縁に嵌入部12が、他方(図では右方)の側縁に嵌入受け部13が形成された縦葺き外装材である外装材1を用いて形成される構造である。
前記外装材1は、ロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)され、その素材厚は概ね0.4乃至1.6mm程度に成型した。なお、符号1bは面板部11の裏面に添設された裏貼り材である。
前記嵌入部12は、図1(c)に拡大して示すように裏面側に垂下する垂下部121と、その下端から外側に上方に延在する係止部122とを有する。さらに、この嵌入部12の上端には、面板部11の側縁を裏面側へ折り返して形成された被覆部分14が形成されている。前記係止部122は、付設後に外方へ弾力が作用するように成形されている。
なお、図中の符号16は、垂下部121と係止部122で形成される溝部分を示している。
前記嵌入受け部13は、図1(d)に拡大して示すように面板部11の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部131と、該嵌合部131から下方及び外側へ延出する溝状部132とを有する。さらに、この嵌合部131の上端には、裏面側へ段状に折れ下がった段状部分15が形成されている。
なお、図中の符号133は嵌合部131から下方外側へ延出される下向き片、符号134は下向き片133から上方外側へ延出される上向き片、符号135は上向き片134の上端から更に上方外側へ延出される拡開片である。このうち下向き片133が溝状部132の内壁となり、上向き片134が溝状部132の外壁となる。
前記嵌入受け部13の嵌合部131が嵌合される被嵌合部24を備える保持部材2は、図2(a)に示すようにH字の左右にS字をそれぞれ組み付けた左右対称状に成形されたアルミの押出成形品であり、底片部21の両端を上方へ屈曲状に立ち上げて側片部22,22が、ほぼ中央を上方に隆起させて平坦固定部23が形成されたピース材である。
なお、図中の符号221は側片部22の上端を拡開状に外側へ延在させた湾曲状の受状部、符号25は平坦固定部23の裏面側に添設させた弾性止水材、符号26は平坦固定部23の内面に内側へそれぞれ設けた突起片である。また、前記被嵌合部24は、平坦固定部23の上端から外側下方へそれぞれ突出させた突出片27の下方に形成される部位を指している。
この実施例1の縦葺き外装構造に用いられる排水部材3は、前記外装材1,1の接続部分(12,13)の裏面側に、前記保持部材2と共に固着具にて固定される左右対称状の樋状材であって、図2(b)に示すように略W字状に成形されているため、接続部分(12,13)からの雨水を流れ方向に流下させることができ、室内側へ浸入することを防止する。この排水部材3は、前記外装材1と同様にロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)され、その素材厚は概ね0.4乃至1.6mm程度に成型されている。
なお、図中の符号31は下地5上に配設される底辺部、符号32は底辺部31の両側縁を上方へ立ち上げた側面部、符号33は底辺部31のほぼ中央を上方に隆起させた隆状固定部、符号321は側面部32の上端を内側へ折曲した水返し部である。
これらの図中の一点鎖線は、上方から打ち込むロングビス等の固着具を示すが、これらの保持部材2及び排水部材3を、図2(c)に示すように排水部材3の隆状固定部33に保持部材2の平坦固定部23が被さるように組み付けた状態で、平坦固定部23の上方から固着具を打ち込み、排水部材3の隆状固定部33を貫通し、その下端は下地5に至るため固着される。
なお、前記下地5は、母屋などの図示しない躯体の上に木毛セメント板などからなる野地板と敷設し、更にその上にアスファルトルーフィングを配設してなる構成である。
また、この実施例1の縦葺き外装構造には、符号4で示される断熱材が用いられ、該断熱材4は、前記排水部材3とほぼ同様の一定の高さ(厚み)を備え、前記外装材1の面板部11の裏面側に配設されている。
この断熱材4は、前述のように保持部材2及び排水部材3を取り付ける際に、隣り合う排水部材3,3間に配設され、前記外装材1の裏面を支持して外装面を水平状に維持する役割を果たす。
これらの各部材から施工される実施例1の縦葺き外装構造は、嵌入部12及び嵌入受け部13が、それぞれ保持部材2の被嵌合部24に対して取り付けられ、カバー材等を用いることなく、嵌入部12の垂下部121と係止部122との間に形成される溝部分16の先端(上端)と、嵌入受け部13に形成される溝状部132の先端(上端)と、が反対側を向く(雨水の進入経路の入り口が離反している)接続部分(12,13)を形成しているので、平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができる。
特に図1(e)に示すように嵌入部12の垂下部121と、嵌入受け部13の溝状部132を形成する内壁133、外壁134との間にそれぞれ空間部132a,132bが形成されるので、雨水に界面張力が作用して上方へ引き上げられることを防止できる。
また、この実施例1は、一つの面板部11の一方の側縁に前記嵌入部12が、他方の側縁に前記嵌入受け部13が備えられる外装材1が用いられるので、左右方向に隣り合う前記外装材1,1が、それぞれの面板部11が一面状になるように連結され、一種の縦葺き外装材のみを用いればよいため、部材の管理等が容易である。
さらに、この実施例1では、前記嵌入部12に被覆部分14を設けると共に、前記嵌入受け部13に段状部分15を設け、その接続状態においては段状部分15に被覆部分14を重合するように配設しているので、外装面(面板部11)に多量の降雨(豪雨)があった際などに、室内側への雨水の浸入を防止することができる。
このように実施例1の縦葺き外装構造は、段状部分15と被覆部分14、溝部分16(空間部132a)、溝状部132、空間部132bという複数の止水手段を構成することで高い水密性が得られる。
また、この実施例1では、保持部材2の左右に、湾曲状の受状部221,221を設けて各面板部11(裏貼り材1b)の裏面を支持しているので、各面板部11は安定に支持される。即ち外装材1,1の面板部11,11は、大部分が前記断熱材4に裏面を支持されているが、保持部材2の上方では湾曲状の受状部221,221にて安定に支持されている。
更に、この実施例1では、前述のように一点鎖線にて示す固着具(ロングビス等)にて、保持部材2及び排水部材3が下地5に固着されるが、平坦固定部23と隆状固定部33との間に介在されている弾性止水材25が、表面側からの雨水の浸入を阻止して安定に取り付けられる。
また、この実施例1では、前述のように係止部122が付設後に外方へ弾力が作用するように成形されているので、嵌合部131に確実に係止すると共に、溝状部132の下向き片(内壁)133に弾性的に当接するので、より水密性が高いものとなっている。
なお、保持部材2は、予め左右の突起片26,26の間隔が排水部材3の隆状固定部33の横幅より僅かに大きく形成されているので、排水部材3に対して保持部材2を所定の位置に取り付けることができる。
図3(c)及び図3(d)に示す本発明の実施例2の縦葺き外装構造は、図3(a)に示す第1の外装材6と、図3(b)に示す第2の外装材7との二種の外装材6,7を用いる例であり、前記保持部材2及び前記排水部材3を用いる点では、前記実施例1と全く同様である。
尤も、前記実施例1では目地幅が小さい(狭い)仕様とし、この実施例2では目地幅が大きい(広い)仕様とすることで、異なった外観意匠を醸し出すこととしている。
第1の外装材6は、平坦状の第1の面板部61の左右の側縁に嵌入部62,62が形成された縦葺き外装材であり、符号6bは第1の面板部61の裏面に添設された裏貼り材である。
第2の外装材7は、平坦状の第2の面板部71の左右の側縁に嵌入受け部73,73が形成された縦葺き外装材であり、符号7bは第2の面板部71の裏面に添設された裏貼り材である。
これらの第1の外装材6及び第2の外装材7は、前記実施例1における外装材1と同様に、ロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)され、その素材厚は概ね0.4乃至1.6mm程度に成型した。
そして、図3(c)に示す接続部分Aでは、保持部材2の左側に第2の外装材7が配され、右側に第1の外装材6が配され、図3(d)に示す接続部分Bでは、保持部材2の左側に第1の外装材6が配され、右側に第2の外装材7が配されている。
また、この実施例2の縦葺き外装構造にも、前記実施例1と同様に前記排水部材3とほぼ同様の一定の高さ(厚み)を備える図示しない断熱材が用いられ、第1の外装材6及び第2の外装材7(の面板部61,71)の裏面側に配設されている。
この断熱材は、前記実施例1の断熱材4のように保持部材2及び排水部材3を取り付ける際に、隣り合う排水部材3,3間に配設され、第1の外装材6及び第2の外装材7の裏面を支持して外装面(面板部61,71)を面一状の水平状に維持する役割を果たす。
これらの各部材から施工される実施例2の縦葺き外装構造は、嵌入部62及び嵌入受け部73が、それぞれ保持部材2の被嵌合部24に対して取り付けられ、カバー材等を用いることなく、嵌入部62の垂下部621と係止部622との間に形成される溝部分66の先端(上端)と、嵌入受け部73に形成される溝状部732の先端(上端)と、が反対側を向く(雨水の進入経路の入り口が離反している)接続部分(62,73)を形成しているので、平坦状の外装面から室内側へ浸入しようとする雨水を最小限にすることができる。
特にこの実施例2でも前記実施例1と同様に嵌入部62の垂下部621と、嵌入受け部73の溝状部732を形成する内壁733、外壁734との間にそれぞれ空間部732a,732bが形成されるので、雨水に界面張力が作用して上方へ引き上げられることを防止できる。なお、この実施例2では、接続部分Bにおける上述の防水作用を図3(e)に示したが、接続部分Aにおいても同様である。
また、この実施例2は、第1の面板部61の両側縁に嵌入部62が備えられる第1の外装材6と、第2の面板部71の両側縁に嵌入受け部73が備えられる第2の外装材7とを用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記第1の外装材6及び前記第2の外装材7が、それぞれの面板部61,71が一面状になるように交互に配設されて連結されているので、二種の外装材6,7のみを用いればよいため、平行材とテーパー材の組み合わせや、巾の異なる外装材の組み合わせが可能となり、特殊形状の屋根や、意匠性を高めた外観を得ることができる。
さらに、この実施例2に用いられる保持部材2は、左右対称に形成されているので、左右に形成されている被嵌合部24,24が有効に利用される。即ち図3(c)に示す接続部分Aでは、前記実施例1と同様に保持部材2の右方の被嵌合部24のみが用いられ、図3(d)に示す接続部分Bでは保持部材2の左方の被嵌合部24のみが用いられている。
なお、前記実施例1では、右方の被嵌合部24のみが用いられるため、用いられない左方の被嵌合部24は必要でないが、この実施例2では、左右の被嵌合部24,24が有効に利用される。そのため、これらの実施例1,2の両方に適用できる部材として、左右対称のこの保持部材2は有効である。
また、この実施例2に用いられる排水部材3も、左右対称に形成されているが、前記保持部材2を収納可能であれば、必ずしも左右対称でなくても良く、これらの実施例1,2の両方に適用できる部材として利用できる。
さらに、この実施例2でも、前記嵌入部62に被覆部分64を設けると共に、前記嵌入受け部73に段状部分75を設け、その接続状態においては段状部分75に被覆部分64を重合するように配設しているので、外装面(面板部61,71)に多量の降雨(豪雨)があった際などに、室内側への雨水の浸入を防止することができる。
また、この実施例2でも、保持部材2の左右に、湾曲状の受状部221,221を設けて面板部61(裏貼り材6b),71(裏貼り材7b)の裏面を支持しているので、面板部61,71は安定に支持される。即ち二種の外装材6,7の面板部61,71は、大部分が図示しない断熱材に裏面を支持されているが、保持部材2の上方では湾曲状の受状部221,221にて安定に支持されている。
この実施例2の縦葺き外装構造でも、前記実施例1と同様に接続部分Aでも接続部分Bでも段状部分75と被覆部分64、溝部分66(空間部732a)、溝状部732、空間部732bという複数の止水手段を構成することで高い水密性が得られる。
なお、図2(d)に示す外装材6"は、前記第1の外装材6の面板部61の幅寸法を短く調整されてキャップ状に成形された部材であり、左右の両サイドに嵌入部62が形成される点などについては前記第1の外装材6と全く同様であるから図面に同一符号を伏して説明を省略する。
本発明に用いる外装材は、形状構成が極めて簡易であるため、この外装材6"のように働き幅を容易に調整することができ、各種の屋根面に対してその働き幅を調整して容易に対応することができる。
1 外装材
11 面板部
12 嵌入部
121 垂下部
122 係止部
13 嵌入受け部
131 嵌合部
132 溝状部
133 下向き片(内壁)
134 上向き片(外壁)
14 被覆部分
15 段状部分
16 溝部分
2 保持部材
21 底片部
22 側片部
221 受状部
23 平坦固定部
24 被嵌合部
25 弾性止水材
26 突起片
27 突出片
3 排水部材
31 底辺部
32 側面部
321 水返し部
33 隆状固定部
4 断熱材
5 下地
6 第1の外装材
61 面板部
62 嵌入部
621 垂下部
622 係止部
64 被覆部分
66 溝部分
7 第2の外装材
71 面板部
73 嵌入受け部
732 溝状部
733 内壁
734 外壁
75 段状部分

Claims (4)

  1. 面板部の側縁に形成された嵌入部と、面板部の側縁に形成された嵌入受け部との接続部分を含む外装構造であって、
    前記嵌入受け部は、前記面板部の側縁を下方へ折り下げ内側に折曲した嵌合部と、該嵌合部から下方及び外側へ延出する溝状部を有し、
    前記嵌入部は、裏面側に垂下する垂下部と、その下端から外側に上方に延在する係止部を有し、
    前記嵌合部が保持部材の被嵌合部へ、前記係止部が前記嵌合部へ、それぞれ嵌合して組み付けられ、前記垂下部と、前記溝状部の内壁、外壁との間にそれぞれ空間部が形成されることを特徴とする縦葺き外装構造。
  2. 一つの面板部の一方の側縁に前記嵌入部が、他方の側縁に前記嵌入受け部が備えられる外装材を用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように連結されていることを特徴する請求項1に記載の縦葺き外装構造。
  3. 第1の面板部の両側縁に前記嵌入部が備えられる第1の外装材と、第2の面板部の両側縁に前記嵌入受け部が備えられる第2の外装材とを用いた外装構造であって、左右方向に隣り合う前記第1の外装材及び前記第2の外装材が、それぞれの面板部が一面状になるように交互に配設されて連結されていることを特徴する請求項1に記載の縦葺き外装構造。
  4. 左右に隣り合う前記請求項1~3の何れかに記載の接続部分が、その裏面側に排水部材及び前記保持部材が配設されて接続されていることを特徴とする縦葺き外装構造。
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