JP2023123593A - 時効硬化性及び高成形性のアルミニウム合金、それから作製されたモノリシックシート及びそれを含むアルミニウム合金製造物 - Google Patents

時効硬化性及び高成形性のアルミニウム合金、それから作製されたモノリシックシート及びそれを含むアルミニウム合金製造物 Download PDF

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Abstract

【課題】本明細書では、新規アルミニウム合金製造物及びこれらの合金を作製する方法が提供される。アルミニウム合金製造物は、時効硬化性であり、高い強度及び成形性を示し、リサイクルスクラップの使用を可能とする。アルミニウム合金は、クラッドアルミニウム合金製造物中のコアとして機能し得る。合金製造物は、自動車、輸送、及び電子機器用途を含む多様な用途において使用され得る。【解決手段】本開示のアルミニウム合金は、0.5重量%~1.6重量%のMg、0.2重量%~0.5重量%のSi、最大で1.0重量%のFe、最大で0.5重量%のCu、最大で0.5重量%のMn、最大で0.3重量%のCr、最大で0.3重量%のTi、最大で0.5重量%のZn、最大で0.25重量%の不純物、及びAlを含む。【選択図】図1

Description

優先権主張
本出願は、2019年3月13日に出願された米国仮出願番号62/817,713の優先権を主張するものであり、その内容及び開示の全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書では、新規アルミニウム合金、これらの新規合金から作製された製造物、ならびにこれらの合金及び製造物を作製する方法が提供される。新規アルミニウム合金及び製造物は、自動車及び電子機器用途を含む多様な用途に好適である。アルミニウム合金は、例えば、モノリシック製造物として、クラッドアルミニウム合金製造物中のコア層としてまたはクラッドアルミニウム合金製造物中のクラッド層として機能し得る。アルミニウム合金製造物は、時効硬化性であり、高い強度及び成形性を示し、リサイクルスクラップの使用を可能とする。
現行の高成形性合金は、例えば、高いケイ素レベルを有する6xxxシリーズアルミニウム合金、または時効硬化性を有さない5xxxシリーズアルミニウム合金である。時効硬化性にするための試みにおいてケイ素を5xxxシリーズアルミニウム合金に添加すると失敗するが、その理由は、5xxxシリーズアルミニウム合金は、高温でも、ケイ素について極めて限られた溶解性を有するからである。よって、溶体化処理は実行可能ではなく、時効硬化は機能しない。したがって、高い強度及び時効硬化する能力を有する高成形性の合金が望まれる。
さらに、アルミニウム合金に、リサイクルスクラップを組み込むことができれば有利である。リサイクルスクラップの組み込みは、一次アルミニウムの製造に関連する費用及び時間の削減、及びリサイクルの望ましさにつながる。しかしながら、リサイクルスクラップは、高レベルの所定の不要な元素を含有し得るので、リサイクルスクラップは、高性能アルミニウム合金の調製において使用するのに非好適であり得る。例えば、リサイクルスクラップは、アルミニウム合金の機械的特性、例えば、成形性及び強度に影響を及ぼす量で特定の元素を含み得る。
包含される本発明の実施形態は、この概要ではなく、特許請求の範囲によって定義される。この概要は、本発明の様々な態様の高次の概要であり、以下の発明を実施するための形態のセクションでさらに説明される概念の一部を紹介している。この概要は、特許請求された主題の重要な、または本質的な特徴を特定することを意図しておらず、また、特許請求された主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図されていない。主題は、明細書全体、図面の一部またはすべて、及び各請求項の適切な部分を参照することによって理解されるべきである。
本明細書では、新規アルミニウム合金及びアルミニウム合金製造物ならびにこれらのアルミニウム合金及び製造物を作製する方法が提供される。アルミニウム合金及び製造物は、高い成形性、高い強度、時効硬化性の組み合わせを有し、それらの形成においてリサイクル材料の使用を可能とする。本明細書に記載されるアルミニウム合金は、他の任意の元素の中でも、マグネシウム(Mg)及びケイ素(Si)を含む。よって、いくつかの態様では、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、約0.5重量%~約1.6重量%のMg、約0.2重量%~約0.5重量%のSi、最大で約1.0重量%のFe、最大で約0.5重量%のCu、最大で約0.5重量%のMn、最大で約0.3重量%のCr、最大で約0.3重量%のTi、最大で約0.5重量%のZn、最大で約0.25重量%の不純物、及びAlを含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金中のMgのSiに対する重量比は、約8:1~約1.5:1であり得る。
本明細書に記載されるアルミニウム合金は、本明細書に記載のアルミニウム合金を含むモノリシック製造物、例えば、シート、シェート、またはプレートとして機能し得る。本明細書に記載されるアルミニウム合金は、例えば、クラッド金属製造物中のコア層として機能し得る。そのようなコア層(本明細書に記載のアルミニウム合金を含む)は、クラッド金属製造物を形成するために少なくとも1つのクラッド層と組み合わされ得る。本明細書に記載されるアルミニウム合金は、例えば、クラッド金属製造物中のクラッド層として機能し得る。クラッドアルミニウム合金製造物には、例として、自動車用製造物(例えば、自動車用構造部品)、航空宇宙用製造物(例えば、航空宇宙用構造部品または航空宇宙用非構造部品)、海洋用製造物(例えば、海洋用構造部品または非構造部品)、または電子機器用製造物(例えば、電子機器装置ハウジング)が含まれ得る。本明細書に記載されるクラッドアルミニウム合金製造物を含むアルミニウム合金シート、プレート、及びシェートがさらに提供される。
他の目的及び利点は、非限定的な例の以下の詳細な説明から明らかになる。
アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向の総伸び率(A80)のグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向の均一伸び率(Ag)のグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向の総伸び率(A80)のグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向の均一伸び率(Ag)のグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向のr(10-15)値を示すグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向のr(10-15)値を示すグラフである。 アルミニウム合金サンプルについての10%及び15%でのf因子によって測定された曲げ挙動を示すグラフである。
本明細書には、所定量のアルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、及びケイ素(Si)を他の元素と共に含む新規アルミニウム合金及びアルミニウム合金製造物が記載されている。いくつかの態様では、新規アルミニウム合金は、クラッド製造物中のコア層及び/またはクラッド層であり得る。アルミニウム合金及びアルミニウム合金製造物は、高い成形性、高い強度、時効硬化性の組み合わせを有し、それらの形成においてリサイクル物質の使用を可能とする。発明者は、驚くべきことに、アルミニウム合金、例えば、比較的低いMg含有量を有する5xxxシリーズアルミニウム合金または比較的高いMg含有量、例えば、約1.0重量%~約1.6重量%のMg、及び約0.2重量%~約0.5重量%のSiを有する6xxxシリーズアルミニウム合金を使用して高成形性の合金が調製され得ることを発見した。理論に縛られることなく、記載されたMg量の使用は、Si溶解性の上昇につながり得ると考えられる。よって、Si濃度を調整することによっても、不溶性相が避けられ、合金の時効硬化潜在性が増加し得る。この場合もまた、理論に縛られることなく、Mg濃度は溶体硬化を提供し得るのに対し、Si濃度は析出硬化を提供し得る。
いくつかの態様では、アルミニウム合金は、Mgを最大で約1.6重量%の量で含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.50重量%~約1.6重量%のMgを含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、少なくとも約0.20重量のSi%を含み得る。例えば、アルミニウム合金は、約0.20重量%~約0.50重量%のSiを含み得る。
よって、いくつかの態様では、アルミニウム合金は、約0.50重量%~約1.6重量%のMg及び約0.20重量%~約0.50重量%のSiを含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金のMg重量%:重量%Siの比は、約10:1~約1:1(例えば、約10:1~約1.5:1、約10:1~約2:1、約9:1~約2:1、約7:1~約2:1、約5:1~約2:1、約4:1~約2:1、または約3:1~約2:1)であり得る。
予期しないことに、本明細書に記載のアルミニウム合金は、高い成形性及び時効硬化性の両方を示す。本明細書に記載のアルミニウム合金はまた、良好な引張特性、曲げ性、及び深絞り性を実証する。
高い成形性は、例えば、総伸び率または均一伸び率を測定することによって測定され得る。ISO/EN A80は、総伸び率を試験するために使用され得る1つの適切な規格である(EN 10002 parts 1-5,(2001))。ISO/EN Agは、均一伸び率を試験するために使用され得る1つの適切な規格である。例えば、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約20%(例えば、約20%~約40%)の任意の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))の総伸び率(A80)を有し得る。いくつかの例では、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約18%(例えば、約18%~約30%)の任意の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))の均一伸び率(Ag)を有し得る。
成形性を測定するための別の手段は、引張試験中の塑性歪み比であるr値(ランクフォード係数としても知られている)である。r値は、シート金属の深絞り性(すなわち、引張または圧縮に供された場合の薄化または厚化に対する物質の耐性)の測定値である。r値は、例えば、ISO 10113(2006)に従ってまたはASTM E517(2019)に従って測定され得る。10%~15%の歪み範囲にわたって測定されるr値は、r(10-15)として示される。例えば、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約0.45(例えば、約0.45~約0.80)の任意の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のr(10-15)値を有し得る。
n値、または歪み硬化指数は、物質が塑性変形した場合にどのくらい硬化するかまたはより強くなるかの指標を与える。n値は、例えば、ISO 10275(2007)を使用してまたはASTM E646(2016)に従って測定され得る。10%~20%の歪み範囲にわたって測定されるn値は、n(10-20)として示される。例えば、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約0.20(例えば、約0.20~約0.30)の任意の個々の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のn(10-20)値を有し得る。
時効硬化は、例えば、焼付硬化値(MPa)を測定することによって試験され得る。例えば、記載されるアルミニウム合金は、約70MPa~約140MPaの焼付硬化値を有し得る。
曲げは、f因子を測定することによって決定され得る。例えば、記載されるアルミニウム合金は、約0.85未満(例えば、約0.30~約0.80)の10%伸び率でのf因子を有し得る。
驚くべきことに、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、時効硬化性である一方で、依然として、深絞り性及び曲げ性を含む高い成形性を示す。例えば、本明細書に記載のアルミニウム合金は、いくつかの態様では、最大で約230MPa(例えば、約150MPa~約210MPa)の焼付硬化後の降伏強度(Rp0.2)を有し得る。
本明細書では、本明細書に記載のアルミニウム合金を含むアルミニウム合金製造物などの物質が提供される。また、本明細書に記載のコアアルミニウム合金層を含む物質が提供される。例えば、コアアルミニウム合金層は、少なくとも1つのクラッド層と組み合され得、クラッドアルミニウム合金製造物において使用され得る。アルミニウム合金はまた、クラッドアルミニウム合金製造物中のクラッド層として機能し得る。アルミニウム合金製造物またはクラッドアルミニウム合金製造物には、とりわけ、自動車用製造物(例えば、自動車用構造部品)、航空宇宙用製造物(例えば、航空宇宙用構造部品または航空宇宙用非構造部品)、海洋用製造物(例えば、船舶用構造部品または船舶用非構造部品)、または電子機器用製造物(例えば、電子機器装置ハウジング)が含まれ得る。さらに、本明細書に記載されるアルミニウム合金製造物またはクラッドアルミニウム合金製造物を含むアルミニウム合金シート、プレート、及びシェートが提供される。
定義及び説明:
本明細書で使用される場合、用語「発明」、「その発明」、「この発明」、及び「本発明」は、本特許出願の主題及び以下の特許請求の範囲のすべてを広く指すことが意図されている。これらの用語を含む記述は、本明細書に記載の主題を限定する、または以下の特許請求の範囲の意味または範囲を限定しないことが理解されるべきである。
本明細書において、「シリーズ」または「5xxx」などの、AA番号及び他の関連する記号によって特定される合金に対する言及がなされる。アルミニウム及びその合金の命名及び特定において最も一般的に使用されている番号指定システムの理解のため、“International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys”または“Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot”(いずれもアルミニウム協会によって発行されている)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、プレートは通常、約15mmを超える厚さを有する。例えば、プレートは、15mmを超え、20mmを超え、25mmを超え、30mmを超え、35mmを超え、40mmを超え、45mmを超え、50mmを超え、または100mmを超える厚さを有するアルミニウム製造物を指し得る。
本明細書で使用される場合、シェート(シートプレートとも称される)は通常、約4mm~約15mmの厚さを有する。例えば、シェートは、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、または15mmの厚さを有し得る。
本明細書で使用される場合、シートは通常、約4mm未満の厚さを有するアルミニウム製造物を指す。例えば、シートは、4mm未満、3mm未満、2mm未満、1mm未満、0.5mm未満、0.3mm未満、または0.1mm未満の厚さを有し得る。
本出願では、合金の質別または調質に対する言及がなされる。最も一般的に使用されている合金質別の記載の理解のために、“American National Standards(ANSI)H35 on Alloy and Temper Designation Systems”を参照されたい。F調質または質別は、製作されたままのアルミニウム合金を指す。W調質または質別は、アルミニウム合金のソルバス温度を超える温度で溶体化熱処理され、次いで焼入れされたアルミニウム合金を指す。O調質または質別は、焼きなまし後のアルミニウム合金を指す。本明細書でH質別とも称されるHxx調質または質別は、熱処理(例えば、焼きなまし)の有無にかかわらず、冷間圧延後の熱処理可能ではないアルミニウム合金を指す。好適なH質別には、HX1、HX2、HX3、HX4、HX5、HX6、HX7、HX8、またはHX9質別が含まれる。T1調質または質別は、熱間処置から冷却され、(例えば、室温で)自然時効されたアルミニウム合金を指す。T2調質または質別は、熱間加工から冷却され、冷間加工され、自然時効されたアルミニウム合金を指す。T3調質または質別は、溶体化熱処理され、冷間加工され、自然時効されたアルミニウム合金を指す。T4調質または質別は、溶体化熱処理され、自然時効されたアルミニウム合金を指す。T5調質または質別は、熱間加工から冷却され、(高温で)人工時効されたアルミニウム合金を指す。T6調質または質別は、溶体化熱処理され、人工時効されたアルミニウム合金を指す。T7調質または質別は、溶体化熱処理され、人工過剰時効されたアルミニウム合金を指す。T8x調質または質別は、溶体化熱処理され、冷間加工され、人工時効されたアルミニウム合金を指す。T9調質または質別は、溶体化熱処理され、人工時効させ、冷間加工されたアルミニウム合金を指す。
本明細書で使用される場合、「鋳造金属製造物」、「鋳造製造物」、「鋳造アルミニウム合金製造物」などの用語は、互換可能であり、直接チル鋳造(直接チル共鋳造を含む)または半連続鋳造、連続鋳造(例えば、双ベルト鋳造機、双ロール鋳造機、ブロック鋳造機、または他の任意の鋳造機の使用によるものを含む)、電磁鋳造、ホットトップ鋳造、または他の任意の鋳造法によって製造された製造物を指す。
本明細書で使用される場合、「室温」の意味には、約15℃~約30℃、例えば、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度が含まれ得る。本明細書で使用される場合、「周囲条件」の意味には、ほぼ室温の温度、約20%~約100%の相対湿度、及び約975ミリバール(mbar)~約1050mbarの気圧が含まれ得る。例えば、相対湿度は、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、またはそれらの間のいずれであり得る。例えば、気圧は、約975mbar、約980mbar、約985mbar、約990mbar、約995mbar、約1000mbar、約1005mbar、約1010mbar、約1015mbar、約1020mbar、約1025mbar、約1030mbar、約1035mbar、約1040mbar、約1045mbar、約1050mbar、またはそれらの間のいずれであり得る。
本明細書に開示されるすべての範囲は、それらに包含されるありとあらゆる部分範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、記述された範囲「1~10」は、1の最小値~10の最大値の間の(且つ包含的な)ありとあらゆる部分範囲を含むと考えられるべきであり、すなわち、すべての部分範囲は、1以上の最小値、例えば、1~6.1から始まり、10以下の最大値、例えば、5.5~10で終わる。用語「約」は、正確な値を含む。
本明細書で使用される場合、「a」、「an」及び「the」の意味には、文脈が別段明らかに示さない限り、単数及び複数の言及が含まれる。
本明細書で使用される場合、「クラッド層」、「クラッディング層」、または「クラッドアルミニウム合金層」は、コア層上でクラッドするものとして使用されるまたは使用されることになる物質を指す。「コア層」または「コアアルミニウム合金層」は、クラッド製造物中の主要成分(例えば、クラッド製造物の少なくとも50%以上)であり得る内部物質を指す。「クラッド製造物」または「クラッドアルミニウム合金製造物」は、コア層上の少なくとも1つのクラッド層の組み合わせを指す。
本明細書で使用される場合、使用済飲料缶(UBC)は、当該技術分野で知られている任意の使用済飲料缶スクラップ、例えば、裁断されたアルミニウムUBCスクラップ、高密度化アルミニウムUBCスクラップ、梱包されたアルミニウムUBCスクラップ、及び/またはブリケット化アルミニウムUBCスクラップを含む、Scrap Recycling Industries,Inc.,によって発行されたScrap Specifications Circular(2018)に記載されているものを指す。
出願全体を通して、アルミニウム合金及びアルミニウム合金製造物ならびにそれらの成分は、重量パーセント(重量%)でそれらの元素組成に関して記載される。いくつかの態様では、合金の残部は、アルミニウムと、すべての不純物の合計について0.50%の最大重量%(例えば、最大で0.45重量%、最大で0.40重量%、最大で0.35重量%、最大で0.30重量%、最大で0.25重量%、最大で0.20重量%、最大で0.15重量%、及び/または最大で0.10重量%)である。
新規アルミニウム合金
本明細書に記載されるアルミニウム合金は、Mg及びSiを含むアルミニウム合金である。アルミニウム合金は、Fe、Cu、Mn、Cr、Zn、Ti、他の元素(例えば、不純物)及びそれらの組み合わせをさらに任意に含み得る。
いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約1.60重量%のMg、例えば、最大で約1.58重量%のMg、最大で約1.56重量%のMg、最大で約1.54重量%のMg、最大で約1.52重量%のMg、最大で約1.50重量%のMg、最大で約1.48重量%のMg、最大で約1.46重量%のMg、最大で約1.45重量%のMg、最大で約1.43重量%のMg、最大で約1.42重量%のMg、最大で約1.40重量%のMg、最大で約1.38重量%のMg、最大で約1.37重量%のMg、最大で約1.35重量%のMg、最大で約1.33重量%のMg、最大で約1.32重量%のMg、最大で約1.30重量%のMg、最大で約1.28重量%のMg、最大で約1.27重量%のMg、最大で約1.25重量%のMg、最大で約1.23重量%のMg、最大で約1.22重量%のMg、最大で約1.20重量%のMg、最大で約1.18重量%のMg、最大で約1.17重量%のMg、最大で約1.15重量%のMg、最大で約1.13重量%のMg、最大で約1.12重量%のMg、最大で約1.10重量%のMg、最大で約1.08重量%のMg、最大で約1.07重量%のMg、最大で約1.05重量%のMg、最大で約1.03重量%のMg、最大で約1.02重量%のMg、最大で約1.00重量%のMg、最大で約0.95重量%のMg、最大で約0.90重量%のMg、最大で約0.85重量%のMg、最大で約0.80重量%のMg、最大で約0.75重量%のMg、最大で約0.70重量%のMg、最大で約0.65重量%のMg、最大で約0.60重量%のMg、最大で約0.55重量%のMg、または最大で約0.50重量%のMgを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.50重量%~約1.60重量%のMg、例えば、約0.60重量%~約1.55重量%のMg、約0.70重量%~約1.52重量%のMg、約0.80重量%~約1.50重量%のMg、約0.90重量%~約1.50重量%のMg、約1.00重量%~約1.50重量%のMg、約1.10重量%~約1.50重量%のMg、約1.20重量%~約1.50重量%のMg、または約1.30重量%~約1.50重量%のMgを含み得る。
いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.50重量%のSi、例えば、最大で約0.49重量%のSi、最大で約0.48重量%のSi、最大で約0.47重量%のSi、最大で約0.46重量%のSi、最大で約0.45重量%のSi、最大で約0.44重量%のSi、最大で約0.43重量%のSi、最大で約0.42重量%のSi、最大で約0.41重量%のSi、最大で約0.40重量%のSi、最大で約0.39重量%のSi、最大で約0.38重量%のSi、最大で約0.37重量%のSi、最大で約0.36重量%のSi、最大で約0.35重量%のSi、最大で約0.34重量%のSi、最大で約0.33重量%のSi、最大で約0.32重量%のSi、最大で約0.31重量%のSi、最大で約0.30重量%のSi、最大で約0.29重量%のSi、最大で約0.28重量%のSi、最大で約0.27重量%のSi、最大で約0.26重量%のSi、最大で約0.25重量%のSi、最大で約0.24重量%のSi、最大で約0.23重量%のSi、最大で約0.22重量%のSi、最大で約0.21重量%のSi、最大で約0.20重量%のSi、最大で約0.19重量%のSi、最大で約0.18重量%のSi、最大で約0.17重量%のSi、最大で約0.16重量%のSi、または最大で約0.15重量%のSiを含み得る。
いくつかの態様では、アルミニウム合金は、少なくとも約0.15重量%のSi、少なくとも約0.16重量%のSi、少なくとも約0.17重量%のSi、少なくとも約0.18重量%のSi、少なくとも約0.19重量%のSi、少なくとも約0.20重量%のSi、少なくとも約0.21重量%のSi、少なくとも約0.22重量%のSi、少なくとも約0.23重量%のSi、少なくとも約0.24重量%のSi、少なくとも約0.25重量%のSi、少なくとも約0.26重量%のSi、少なくとも約0.27重量%のSi、少なくとも約0.28重量%のSi、少なくとも約0.29重量%のSi、少なくとも約0.30重量%のSi、少なくとも約0.31重量%のSi、少なくとも約0.32重量%のSi、少なくとも約0.33重量%のSi、少なくとも約0.34重量%のSi、少なくとも約0.35重量%のSi、少なくとも約0.36重量%のSi、少なくとも約0.37重量%のSi、少なくとも約0.38重量%のSi、少なくとも約0.39重量%のSi、少なくとも約0.40重量%のSi、少なくとも約0.41重量%のSi、少なくとも約0.42重量%のSi、少なくとも約0.43重量%のSi、少なくとも約0.44重量%のSi、少なくとも約0.45重量%のSi、少なくとも約0.46重量%のSi、少なくとも約0.47重量%のSi、少なくとも約0.48重量%のSi、少なくとも約0.49重量%のSi、または少なくとも約0.50重量%のSiを含み得る。
範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.15重量%~約0.5重量%のSi、例えば、約0.20重量%~約0.45重量%のSi、約0.22重量%~約0.43重量%のSi、約0.25重量%~約0.41重量%のSi、約0.26重量%~約0.40重量%のSi、約0.28重量%~約0.40重量%のSi、約0.30重量%~約0.40重量%のSi、約0.31重量%~約0.39重量%のSi、約0.32重量%~約0.38重量%のSi、約0.33重量%~約0.38重量%のSi、約0.34重量%~約0.38重量%のSi、または約0.34重量%~約0.37重量%のSiを含み得る。
よって、いくつかの態様では、アルミニウム合金は、約0.50重量%~約1.5重量%のMg及び約0.15重量%~約0.50重量%のSiを含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金中のMg重量%:重量%Siの比は、約10:1~約1:1(例えば、約10:1~約1.5:1、約10:1~約2:1、約9:1~約1.5:1、約9:1~約2:1、約8:1~約1.5:1、約8:1~約2:1、約7:1~約2:1、約5:1~約2:1、約4:1~約2:1、または約3:1~約2:1)であり得る。
アルミニウム合金は、最大で約1.0重量%の鉄(Fe)、例えば、最大で約0.95重量%のFe、最大で約0.90重量%のFe、最大で約0.85重量%のFe、最大で約0.80重量%のFe、最大で約0.75重量%のFe、最大で約0.70重量%のFe、最大で約0.65重量%のFe、最大で約0.60重量%のFe、最大で約0.55重量%のFe、最大で約0.50重量%のFe、最大で約0.45重量%のFe、最大で約0.40重量%のFe、最大で約0.35重量%のFe、最大で約0.30重量%のFe、最大で約0.25重量%のFe、最大で約0.20重量%のFe、最大で約0.15重量%のFe、最大で約0.10重量%のFe、最大で約0.08重量%のFe、最大で約0.05重量%のFe、最大で約0.03重量%のFe、または最大で約0.01重量%のFeを任意に含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.01重量%~約1.0重量%のFe、例えば、約0.03重量%~約0.90重量%のFe、約0.05重量%~約0.80重量%のFe、約0.08重量%~約0.80重量%のFe、約0.08重量%~約0.75重量%のFe、約0.01重量%~約0.70重量%のFe、約0.20重量%~約0.60重量%のFe、約0.20重量%~約0.55重量%のFe、約0.25重量%~約0.55重量%のFe、約0.25重量%~約0.50重量%のFe、または約0.30重量%~約0.50重量%のFeを任意に含み得る。
アルミニウム合金は、銅(Cu)を任意に含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.5重量%のCu、例えば、最大で約0.45重量%のCu、最大で約0.40重量%のCu、最大で約0.35重量%のCu、最大で約0.30重量%のCu、最大で約0.25重量%のCu、最大で約0.20重量%のCu、最大で約0.15重量%のCu、最大で約0.10重量%のCu、最大で約0.05重量%のCu、最大で約0.04重量%のCu、最大で約0.03重量%のCu、最大で約0.02重量%のCu、または最大で約0.01重量%のCuを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.01重量%~約0.5重量%のCu、例えば、約0.03重量%~約0.40重量%のCu、約0.03重量%~約0.30重量%のCu、約0.03重量%~約0.10重量%のCu、約0.04重量%~約0.08重量%のCu、または約0.04重量%~約0.06重量%のCuを任意に含み得る。
アルミニウム合金は、マンガン(Mn)を任意に含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.5重量%のMn、例えば、最大で約0.45重量%のMn、最大で約0.40重量%のMn、最大で約0.35重量%のMn、最大で約0.30重量%のMn、最大で約0.25重量%のMn、最大で約0.20重量%のMn、最大で約0.15重量%のMn、最大で約0.10重量%のMn、最大で約0.05重量%のMn、最大で約0.04重量%のMn、最大で約0.03重量%のMn、最大で約0.02重量%のMn、または最大で約0.01重量%のMnを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.01重量%~約0.5重量%のMn、例えば、約0.03重量%~約0.40重量%のMn、約0.03重量%~約0.30重量%のMn、約0.03重量%~約0.25重量%のMn、約0.04重量%~約0.20重量%のMn、または約0.10重量%~約0.20重量%のMnを任意に含み得る。
アルミニウム合金は、クロム(Cr)を任意に含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.3重量%のCr、例えば、最大で約0.25重量%のCr、最大で約0.20重量%のCr、最大で約0.15重量%のCr、最大で約0.10重量%のCr、最大で約0.08重量%のCr、最大で約0.05重量%のCr、最大で約0.03重量%のCr、最大で約0.02重量%のCr、最大で約0.01重量%のCr、または最大で約0.008重量%のCrを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.005重量%~約0.30重量%のCr、例えば、約0.008重量%~約0.30重量%のCr、約0.01重量%~約0.30重量%のCr、約0.03重量%~約0.25重量%のCr、約0.05重量%~約0.25重量%のCr、約0.06重量%~約0.20重量%のCr、または約0.08重量%~約0.15重量%のCrを任意に含み得る。
アルミニウム合金は、チタン(Ti)を任意に含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.3重量%のTi、例えば、最大で約0.25重量%のTi、最大で約0.20重量%のTi、最大で約0.15重量%のTi、最大で約0.10重量%のTi、最大で約0.08重量%のTi、最大で約0.05重量%のTi、最大で約0.03重量%のTi、最大で約0.02重量%のTi、最大で約0.01重量%のTi、または最大で約0.008重量%のTiを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.005重量%~約0.30重量%のTi、例えば、約0.008重量%~約0.30重量%のTi、約0.01重量%~約0.30重量%のTi、約0.03重量%~約0.25重量%のTi、約0.05重量%~約0.25重量%のTi、約0.06重量%~約0.20重量%のTi、または約0.08重量%~約0.15重量%のTiを任意に含み得る。
アルミニウム合金は、亜鉛(Zn)を任意に含み得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、最大で約0.5重量%のZn、例えば、最大で約0.45重量%のZn、最大で約0.40重量%のZn、最大で約0.35重量%のZn、最大で約0.30重量%のZn、最大で約0.25重量%のZn、最大で約0.20重量%のZn、最大で約0.15重量%のZn、最大で約0.10重量%のZn、最大で約0.08重量%のZn、最大で約0.05重量%のZn、最大で約0.03重量%のZn、最大で約0.02重量%のZn、最大で約0.01重量%のZn、または最大で約0.008重量%のZnを含み得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.005重量%~約0.50重量%のZn、例えば、約0.008重量%~約0.30重量%のZn、約0.01重量%~約0.30重量%のZn、約0.03重量%~約0.25重量%のZn、約0.05重量%~約0.25重量%のZn、約0.06重量%~約0.20重量%のZn、または約0.08重量%~約0.15重量%のZnを任意に含み得る。
任意に、本明細書に記載のアルミニウム合金は、時に不純物と称される他のマイナー元素を、約0.05重量%以下、約0.04重量%以下、約0.03重量%以下、約0.02重量%以下、または約0.01重量%以下の量でさらに含み得る。これらの不純物には、V、Ni、Sc、Hf、Zr、Sn、Ga、Bi、Na、Pb、またはそれらの組み合わせが含まれ得るがこれらに限定されない。したがって、V、Ni、Sc、Hf、Zr、Sn、Ga、Bi、Na、またはPbは、それぞれ、例えば、約0.05重量%以下、約0.04重量%以下、約0.03重量%以下、約0.02重量%以下、または約0.01重量%以下の量で合金中に存在し得る。すべての不純物の合計は、約0.50重量%を超えない(例えば、約0.40重量%、約0.30重量%、約0.25重量%、約0.20重量%約0.15重量%、または約0.10重量%を超えない)。すべて重量%で表される。いくつかの態様では、合金の残りの割合は、アルミニウムである。
任意に、アルミニウム合金は、リサイクルアルミニウムまたはアルミニウム合金を含み得る。例えば、アルミニウム合金は、リサイクル5xxxシリーズアルミニウム合金スクラップを含み得る。別の例として、アルミニウム合金は、リサイクル6xxxシリーズアルミニウム合金スクラップまたは5xxxシリーズアルミニウム合金スクラップ及び6xxxシリーズアルミニウム合金スクラップの両方を含み得る。リサイクルアルミニウム含有物、リサイクルアルミニウム、またはリサイクルアルミニウムスクラップは、本明細書で使用される場合、以前の使用から再使用または回収された任意のアルミニウム及び/またはアルミニウム合金を指す。リサイクルアルミニウム含有物は、使用済飲料缶含有物を含むが、それよりも広い場合がある。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、少なくとも約10重量%のリサイクル含有物(例えば、少なくとも約15重量%のリサイクル含有物、少なくとも約20重量%のリサイクル含有物、少なくとも約25重量%のリサイクル含有物、少なくとも約30重量%のリサイクル含有物、少なくとも約35重量%のリサイクル含有物、少なくとも約40重量%のリサイクル含有物、少なくとも約45重量%のリサイクル含有物、少なくとも約50重量%のリサイクル含有物、少なくとも約55重量%のリサイクル含有物、または少なくとも約60重量%のリサイクル含有物)を含有し得る。いくつかの態様では、アルミニウム合金は、少なくとも約5%の使用済飲料缶(「UBC」)(例えば、少なくとも約8重量%のUBC、少なくとも約10重量%のUBC、少なくとも約15重量%のUBC、少なくとも約20重量%のUBC、少なくとも約25重量%のUBC、少なくとも約30重量%のUBC、少なくとも約35重量%のUBC、少なくとも約40重量%のUBC、少なくとも約45重量%のUBC、少なくとも約50重量%のUBC、少なくとも約55重量%のUBC、または少なくとも約60重量%のUBC)を含有し得る。UBCスクラップは、本明細書で使用される場合、使用済飲料缶及びさらなる金属製造物において使用するためにリサイクルされ得る同様の製造物から収集された金属である。アルミニウムUBCスクラップはしばしば、様々なアルミニウム合金(例えば、缶本体及び缶端部のために使用される異なる合金由来のもの)の混合物であり、これにはしばしば、外来物質、例えば、雨水、飲料残留物、有機物質(例えば、塗料及びラミネートフィルム)、及び他の物質が含まれ得る。UBCスクラップは通常、様々な合金からの金属、例えば、缶本体(例えば、3104、3004、または他の3xxxアルミニウム合金)及び缶端部(例えば、5182または他の5xxxアルミニウム合金)からの金属の混合物を含有する。UBCスクラップは、新たな金属製造物の鋳造において液体金属ストックとして使用するために溶融される前に、裁断され、脱コーティングされ、または脱塗装され得る。
いくつかの態様では、アルミニウム合金は、約0.5重量%を超える(例えば、約0.6重量%を超え、約0.7重量%を超え、約0.8重量%を超え、約0.9重量%を超え、約1.0重量%を超え、約1.2重量%を超え、約1.5重量%を超え、約1.7重量%を超え、約2.0重量%を超え、約2.2重量%を超え、約2.5重量%を超え、約2.7重量%を超え、約3.0重量%を超え、約0.5重量%~約3.0重量%、約0.5重量%~約2.8重量%、約0.6重量%~約2.5重量%、約0.7重量%~約2.5重量%、約0.7重量%~約2.2重量%、約0.9重量%~約3.0重量%、または約1.0重量%~約2.0重量%の)Fe、Cu、及びMnの組み合わされた濃度を含み得る。示されているように、他の態様では、Fe、Cu、及びMnは、存在しないか、またはより低いレベルで存在し得る。
本明細書に記載されるアルミニウム合金は、例えば、約5μm~約50μm(例えば、約8μm~約40μm、約10μm~約30μm、または約15μm~約25μm)の平均粒径を有し得る。いくつかの態様では、記載されるアルミニウム合金の粒サイズは、外層用途に好適である。
新規アルミニウム合金の特性
本明細書に記載のアルミニウム合金は、驚くべきことに、高い成形性及び時効硬化性の両方を示す。本明細書に記載のアルミニウム合金はまた、良好な引張特性、曲げ性、及び深絞り性を実証する。
例えば、本明細書に記載のアルミニウム合金は、いくつかの態様では、最大で約250MPa(例えば、約80MPa~約240MPa、約150MPa~約230MPa、約160MPa~約230MPa、約165MPa~約220MPa、または約170MPa~約210MPa)の焼付硬化後(例えば、T8x質別への185℃で20分の塗装焼付サイクル後)の降伏強度(Rp0.2)を有し得る。Rp0.2は、0.2%の塑性歪みをもたらす応力の量を指す。いくつかの例では、アルミニウム合金の降伏強度(Rp0.2)は、約100MPa、約110MPa、約120MPa、約130MPa、約140MPa、約150MPa、約160MPa、約170MPa、約180MPa、約190MPa、約200MPa、約210MPa、約220MPa、約230MPa、または約240MPaであり得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書に記載のアルミニウム合金は、最大で約300MPa(例えば、約230MPa~約300MPa、約240MPa~約300MPa、または約240MPa~約290MPa)の焼付硬化後(例えば、T8x質別への185℃で20分の塗装焼付サイクル後)の最大引張強度(Rm)を有し得る。Rmは、最大引張強度を指す。よって、いくつかの例では、アルミニウム合金のRmは、約230MPa、約240MPa、約250MPa、約260MPa、約270MPa、約280MPa、約290MPa、または約300MPaであり得る。
いくつかの態様では、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、約80MPa~約140MPa(例えば、約80MPa~約130MPa、約80MPa~約120MPa、または約85MPa~約110MPa)の焼付硬化前(T4質別)の降伏強度(Rp0.2)を有し得る。さらに、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、約170MPa~約280MPa(例えば、約180MPa~約270MPa、約170MPa~約250MPa、約190MPa~約230MPa、または約190MPa~約220MPa)の焼付硬化前(T4質別)のRmを有し得る。
驚くべきことに、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、時効硬化性でありながら、深絞り性及び曲げ性を含む高い成形性を依然として示す。
例えば、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約20%(例えば、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、または少なくとも約40%)の任意の個々の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))の総伸び率(ISO/EN A80によって測定される)を有し得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約20%~約40%(例えば、約22%~約38%、約23%~約36%、約24%~約34%、約25%~約33%、約25%~約32%、約25%~約31%、約25%~約30%、または約25%~約29%)の伸び率を有し得る。
いくつかの態様では、本明細書に記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約18%(例えば、少なくとも約19%、少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、または少なくとも約30%)の任意の個々の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))の均一伸び率(Ag)(ISO/EN Agによって測定される)を有し得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約18%~約30%(例えば、約22%~約38%、約23%~約36%、約24%~約34%、約25%~約33%、約25%~約32%、約25%~約31%、約25%~約30%、または約25%~約29%)の伸び率を有し得る。
いくつかの態様では、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約0.45(例えば、少なくとも約0.46、少なくとも約0.47、少なくとも約0.48、少なくとも約0.49、少なくとも約0.50、少なくとも約0.51、少なくとも約0.52、少なくとも約0.53、少なくとも約0.54、少なくとも約0.55、少なくとも約0.56、少なくとも約0.57、少なくとも約0.58、少なくとも約0.59、少なくとも約0.60、少なくとも約0.61、少なくとも約0.62、少なくとも約0.63、少なくとも約0.64、少なくとも約0.65、少なくとも約0.66、少なくとも約0.67、少なくとも約0.68、少なくとも約0.69、少なくとも約0.70、少なくとも約0.71、少なくとも約0.72、少なくとも約0.73、少なくとも約0.74、少なくとも約0.75、少なくとも約0.76、少なくとも約0.77、少なくとも約0.78、少なくとも約0.79、または少なくとも約0.80)の任意の個々の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のr(10-15)値を有し得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.45~約0.80(例えば、約0.45~約0.75、約0.47~約0.72、約0.50~約0.70、または約0.52~約0.68)の任意の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のr(10-15)値を有し得る。
いくつかの態様では、記載されるアルミニウム合金は、少なくとも約0.20(例えば、少なくとも約0.21、少なくとも約0.22、少なくとも約0.23、少なくとも約0.24、少なくとも約0.25、少なくとも約0.26、少なくとも約0.27、少なくとも約0.28、少なくとも約0.29、または少なくとも約0.30)の任意の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のn(10-20)値を有し得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.20~約0.30(例えば、約0.21~約0.29または約0.22~約0.28)の任意の個々の方向またはすべての方向(縦(L)、斜め(D)、及び/または横(T))のn(10-20)値を有し得る。
さらに、本明細書に記載のアルミニウム合金は、強力な曲げ特性を有し得る。いくつかの態様では、記載されるアルミニウム合金は、例えば、約0.60以下の、10%伸び率での最小R/t比またはf因子を有し得る。記載されているように、曲げ性は、R/t比(Rは使用されるツール(ダイ)の半径であり、tは物質の厚さである)に基づいて評価される。より低いR/t比は、物質のより良好な曲げ性を示す。
より具体的には、記載されるアルミニウム合金は、約0.85未満(例えば、約0.80未満、約0.75未満、約0.70未満、約0.65未満、約0.60未満、約0.59未満、約0.58未満、約0.57未満、約0.56未満、約0.55未満、約0.54未満、約0.53未満、約0.52未満、約0.51未満、約0.50未満、約0.49未満、約0.48未満、約0.47未満、約0.46未満、約0.45未満、約0.44未満、約0.43未満、約0.42未満、約0.41未満、約0.40未満、約0.39未満、約0.38未満、約0.37未満、約0.36未満、約0.35未満、約0.34未満、約0.33未満、約0.32未満、約0.31未満、または約0.30未満)の10%伸び率でのf因子を有し得る。範囲に関して、アルミニウム合金は、約0.30~約0.85(例えば、約0.30~0.80、約0.30~約0.75、約0.30~約0.70、約0.30~約0.65、約0.35~約0.58、約0.35~約0.55、約0.35~約0.50、約0.35~約0.45、または約0.37~約0.45)の10%伸び率でのf因子を有し得る。
クラッド製造物
モノリシックアルミニウム合金製造物に加えて、いくつかの態様では、本明細書に記載のアルミニウム合金は、クラッドアルミニウム合金製造物において使用され得る。クラッドアルミニウム合金製造物は、記載されるアルミニウム合金をコア層として含み得る。また、1つ以上のクラッド層は、コア層と接触し得る。いくつかの態様では、記載されるアルミニウム合金は、クラッド層として機能し得る。いくつかの例では、コアアルミニウム合金層は、一方の面上にのみクラッド層を有する(すなわち、1つのクラッド層がクラッドアルミニウム合金製造物に存在する)。他の例では、コアアルミニウム合金層は、複数の面、例えば、両方の面にクラッドされている(すなわち、2つのクラッド層がクラッドアルミニウム合金製造物に存在する)。典型的には、コア層は、より多い物質の成分であり、そのため、通常はクラッド製造物のバルク機械的特性、例えばクラッド製造物の強度を主に決定する。一方、典型的には(常にではないが)より少ない成分のクラッド製造物を表すクラッド層(複数可)は、周囲環境に接触され、よって、化学的活性(例えば、腐食耐性)を決定し、クラッド製造物の成形性及び接合特性に影響を及ぼし得る。
いくつかの態様では、コアアルミニウム合金層の第1の面は、第1のクラッド層と隣接し、接触して第1の界面を形成する。すなわち、第1のクラッド層とコア層第1の面との間に介在する層はない。いくつかの態様では、クラッドアルミニウム合金製造物は、第2のクラッド層を含む。いくつかの場合では、コア層の第2の面は、第2のクラッド層と隣接し、接触して第2の界面を形成する(すなわち、第2のクラッド層とコア層の第2の面との間に介在する層はない)。いくつかの態様では、第1のクラッド層及び第2のクラッド層は、同じ化学組成であり得る。他の態様では、第1のクラッド層及び第2のクラッド層は、異なる化学組成であり得る。
いくつかの態様では、クラッド製造物の厚さは、約0.1mm~約6mm(例えば、約0.1mm~約5.8mm、約0.2mm~約5.5mm、約0.3mm~約5.3mm、約0.4mm~約5.2mm、約0.5mm~約5.0mm、約0.6mm~約4.8mm、約0.7mm~約4.6mm、約0.8mm~約4.5mm、約0.8mm~約4.3mm、約0.9mm~約4.2mm、約1mm~約4mm、約1.3mm~約3.8mm、約1.5mm~約3.5mm、約1.7mm~約3.2mm、または約2mm~約3mm)であり得る。
コア層
記述したように、コア層は、上述したアルミニウム合金を含み得る。例えば、コア層は、約0.50重量%~約1.6重量%の量のMg及び約0.2重量%~約0.5重量%の量のSiを含むアルミニウム合金を含み得る。
コア層の厚さは、本明細書に記載のクラッドアルミニウム合金製造物の厚さの約30%~約99%、例えば、約40%~99%、約50%~99%、約55%~99%、約60%~98%、約70%~98%、約75%~95%、または約80%~90%であり得る。例えば、約1000ミクロンの厚さを有するクラッドアルミニウム合金製造物において、コア層は、約300ミクロン~約990ミクロンの厚さを有し得る。任意に、コア層は、約0.1mm~約5mm(例えば、約0.5mm~約3mm、約0.7mm~約2.5mm、または約0.8mm~約2mm)の範囲の厚さを有し得る。例えば、コア層の厚さは、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1.0mm、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2.0mm、約2.1mm、約2.2mm、約2.3mm、約2.4mm、約2.5mm、約2.6mm、約2.7mm、約2.8mm、約2.9mm、または約3.0mmであり得る。
クラッド層(複数可)
クラッドアルミニウム合金製造物のクラッド層(複数可)は、アルミニウム合金を含み得る。いくつかの態様では、本明細書に記載のアルミニウム合金は、クラッド層(複数可)として機能し得る。いくつかの例では、1xxxシリーズアルミニウム合金、2xxxシリーズアルミニウム合金、3xxxシリーズアルミニウム合金、4xxxシリーズアルミニウム合金、5xxxシリーズアルミニウム合金、6xxxシリーズアルミニウム合金、7xxxシリーズアルミニウム合金、または8xxxシリーズアルミニウム合金として指定される任意の合金は、クラッド層として使用するのに好適である。
非限定的な例として、クラッド層として使用するための例示的な1xxxシリーズアルミニウム合金には、AA1100、AA1100A、AA1200、AA1200A、AA1300、AA1110、AA1120、AA1230、AA1230A、AA1235、AA1435、AA1145、AA1345、AA1445、AA1150、AA1350、AA1350A、AA1450、AA1370、AA1275、AA1185、AA1285、AA1385、AA1188、AA1190、AA1290、AA1193、AA1198、及びAA1199が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な2xxxシリーズアルミニウム合金には、AA2001、A2002、AA2004、AA2005、AA2006、AA2007、AA2007A、AA2007B、AA2008、AA2009、AA2010、AA2011、AA2011A、AA2111、AA2111A、AA2111B、AA2012、AA2013、AA2014、AA2014A、AA2214、AA2015、AA2016、AA2017、AA2017A、AA2117、AA2018、AA2218、AA2618、AA2618A、AA2219、AA2319、AA2419、AA2519、AA2021、AA2022、AA2023、AA2024、AA2024A、AA2124、AA2224、AA2224A、AA2324、AA2424、AA2524、AA2624、AA2724、AA2824、AA2025、AA2026、AA2027、AA2028、AA2028A、AA2028B、AA2028C、AA2029、AA2030、AA2031、AA2032、AA2034、AA2036、AA2037、AA2038、AA2039、AA2139、AA2040、AA2041、AA2044、AA2045、AA2050、AA2055、AA2056、AA2060、AA2065、AA2070、AA2076、AA2090、AA2091、AA2094、AA2095、AA2195、AA2295、AA2196、AA2296、AA2097、AA2197、AA2297、AA2397、AA2098、AA2198、AA2099、及びAA2199が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な3xxxシリーズアルミニウム合金には、AA3002、AA3102、AA3003、AA3103、AA3103A、AA3103B、AA3203、AA3403、AA3004、AA3004A、AA3104、AA3204、AA3304、AA3005、AA3005A、AA3105、AA3105A、AA3105B、AA3007、AA3107、AA3207、AA3207A、AA3307、AA3009、AA3010、AA3110、AA3011、AA3012、AA3012A、AA3013、AA3014、AA3015、AA3016、AA3017、AA3019、AA3020、AA3021、AA3025、AA3026、AA3030、AA3130、及びAA3065が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な4xxxシリーズアルミニウム合金には、AA4045、AA4004、AA4104、AA4006、AA4007、AA4008、AA4009、AA4010、AA4013、AA4014、AA4015、AA4015A、AA4115、AA4016、AA4017、AA4018、AA4019、AA4020、AA4021、AA4026、AA4032、AA4043、AA4043A、AA4143、AA4343、AA4643、AA4943、AA4044、AA4145、AA4145A、AA4046、AA4047、AA4047A、及びAA4147が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な5xxxシリーズアルミニウム合金には、AA5182、AA5183、AA5005、AA5005A、AA5205、AA5305、AA5505、AA5605、AA5006、AA5106、AA5010、AA5110、AA5110A、AA5210、AA5310、AA5016、AA5017、AA5018、AA5018A、AA5019、AA5019A、AA5119、AA5119A、AA5021、AA5022、AA5023、AA5024、AA5026、AA5027、AA5028、AA5040、AA5140、AA5041、AA5042、AA5043、AA5049、AA5149、AA5249、AA5349、AA5449、AA5449A、AA5050、AA5050A、AA5050C、AA5150、AA5051、AA5051A、AA5151、AA5251、AA5251A、AA5351、AA5451、AA5052、AA5252、AA5352、AA5154、AA5154A、AA5154B、AA5154C、AA5254、AA5354、AA5454、AA5554、AA5654、AA5654A、AA5754、AA5854、AA5954、AA5056、AA5356、AA5356A、AA5456、AA5456A、AA5456B、AA5556、AA5556A、AA5556B、AA5556C、AA5257、AA5457、AA5557、AA5657、AA5058、AA5059、AA5070、AA5180、AA5180A、AA5082、AA5182、AA5083、AA5183、AA5183A、AA5283、AA5283A、AA5283B、AA5383、AA5483、AA5086、AA5186、AA5087、AA5187、及びAA5088が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な6xxxシリーズアルミニウム合金には、AA6101、AA6101A、AA6101B、AA6201、AA6201A、AA6401、AA6501、AA6002、AA6003、AA6103、AA6005、AA6005A、AA6005B、AA6005C、AA6105、AA6205、AA6305、AA6006、AA6106、AA6206、AA6306、AA6008、AA6009、AA6010、AA6110、AA6110A、AA6011、AA6111、AA6012、AA6012A、AA6013、AA6113、AA6014、AA6015、AA6016、AA6016A、AA6116、AA6018、AA6019、AA6020、AA6021、AA6022、AA6023、AA6024、AA6025、AA6026、AA6027、AA6028、AA6031、AA6032、AA6033、AA6040、AA6041、AA6042、AA6043、AA6151、AA6351、AA6351A、AA6451、AA6951、AA6053、AA6055、AA6056、AA6156、AA6060、AA6160、AA6260、AA6360、AA6460、AA6460B、AA6560、AA6660、AA6061、AA6061A、AA6261、AA6361、AA6162、AA6262、AA6262A、AA6063、AA6063A、AA6463、AA6463A、AA6763、A6963、AA6064、AA6064A、AA6065、AA6066、AA6068、AA6069、AA6070、AA6081、AA6181、AA6181A、AA6082、AA6082A、AA6182、AA6091、及びAA6092が含まれ得る。
クラッド層として使用するための非限定的な例示的な7xxxシリーズアルミニウム合金には、AA7011、AA7019、AA7020、AA7021、AA7039、AA7072、AA7075、AA7085、AA7108、AA7108A、AA7015、AA7017、AA7018、AA7019A、AA7024、AA7025、AA7028、AA7030、AA7031、AA7033、AA7035、AA7035A、AA7046、AA7046A、AA7003、AA7004、AA7005、AA7009、AA7010、AA7011、AA7012、AA7014、AA7016、AA7116、AA7122、AA7023、AA7026、AA7029、AA7129、AA7229、AA7032、AA7033、AA7034、AA7036、AA7136、AA7037、AA7040、AA7140、AA7041、AA7049、AA7049A、AA7149、AA7204、AA7249、AA7349、AA7449、AA7050、AA7050A、AA7150、AA7250、AA7055、AA7155、AA7255、AA7056、AA7060、AA7064、AA7065、AA7068、AA7168、AA7175、AA7475、AA7076、AA7178、AA7278、AA7278A、AA7081、AA7181、AA7185、AA7090、AA7093、AA7095、及びAA7099が含まれ得る。
クラッド層として使用するのに好適な非限定的な例示的な8xxxシリーズアルミニウム合金好適には、AA8005、AA8006、AA8007、AA8008、AA8010、AA8011、AA8011A、AA8111、AA8211、AA8112、AA8014、AA8015、AA8016、AA8017、AA8018、AA8019、AA8021、AA8021A、AA8021B、AA8022、AA8023、AA8024、AA8025、AA8026、AA8030、AA8130、AA8040、AA8050、AA8150、AA8076、AA8076A、AA8176、AA8077、AA8177、AA8079、AA8090、AA8091、及びAA8093が含まれ得る。
本明細書に記載されるクラッド層は、製造物の表面腐食耐性特性を改善し、事前処理効率を改善し、曲げること、穴の穿孔をリベット打ちすること、及び曲げ固定することを補助し得る。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金は、合金の総重量を基準として最大で約7.0%(例えば、最大で約1.0%、約3.5%~約6.0%、約4.0%~約5.5%、約0.05%~約0.25%、または約0.10%~約0.45%)の量で亜鉛(Zn)を含む。例えば、合金は、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、約0.35%、約0.36%、約0.37%、約0.38%、約0.39%、約0.40%、約0.41%、約0.42%、約0.43%、約0.44%、約0.45%、約0.46%、約0.47%、約0.48%、約0.49%、約0.50%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.60%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、約0.65%、約0.66%、約0.67%、約0.68%、約0.69%、約0.70%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.80%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.90%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3.0%、約3.1%、約3.2%、約3.3%、約3.4%、約3.5%、約3.6%、約3.7%、約3.8%、約3.9%、約4.0%、約4.1%、約4.2%、約4.3%、約4.4%、約4.5%、約4.6%、約4.7%、約4.8%、約4.9%、約5.0%、約5.1%、約5.2%、約5.3%、約5.4%、約5.5%、約5.6%、約5.7%、約5.8%、約5.9%、約6.0%、約6.1%、約6.2%、約6.3%、約6.4%、約6.5%、約6.6%、約6.7%、約6.8%、約6.9%、または約7.0%のZnを含み得る。いくつかの場合では、Znは、合金に存在しない(すなわち、0%)。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として最大で約6.0%(例えば、約0.2%~約5.7%、約1.2%~約3.3%、約1.5%~約2.5%、または約4.0%~約4.8%)の量でマグネシウム(Mg)を含む。例えば、合金は、約0.05%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.25%、約0.3%、約0.35%、約0.4%、約0.45%、約0.5%、約0.55%、約0.6%、約0.65%、約0.7%、約0.75%、約0.8%、約0.85%、約0.9%、約0.95%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3.0%、約3.1%、約3.2%、約3.3%、約3.4%、約3.5%、約3.6%、約3.7%、約3.8%、約3.9%、約4.0%、約4.1%、約4.2%、約4.3%、約4.4%、約4.5%、約4.6%、約4.7%、約4.8%、約4.9%、約5.0%、約5.1%、約5.2%、約5.3%、約5.4%、約5.5%、約5.6%、約5.7%、約5.8%、約5.9%、または約6.0%のMgを含み得る。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として最大で約0.35%(例えば、0%~約0.30%または約0.1%~約0.25%)の量で銅(Cu)を含み得る。例えば、合金は、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、または約0.35%のCuを含み得る。いくつかの場合では、Cuは、合金に存在しない(すなわち、0%)。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として約0.05%~約13.5%(例えば、約0.1%~約13.0%、約0.5%~約12.5%、約1%~約10%、約2%~約8%、約4%~約7%、約0.05%~約0.40%、約0.6%~約13.5%、約0.10%~約0.35%または約0.15%~約0.30%のSi)の量でケイ素(Si)を含む。例えば、合金は、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、約0.35%、約0.36%、約0.37%、約0.38%、約0.39%、約0.40%、約0.41%、約0.42%、約0.43%、約0.44%、約0.45%、約0.46%、約0.47%、約0.48%、約0.49%、約0.50%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.60%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、約0.65%、約0.66%、約0.67%、約0.68%、約0.69%、約0.70%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.80%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.90%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3.0%、約3.1%、約3.2%、約3.3%、約3.4%、約3.5%、約3.6%、約3.7%、約3.8%、約3.9%、約4.0%、約4.1%、約4.2%、約4.3%、約4.4%、約4.5%、約4.6%、約4.7%、約4.8%、約4.9%、約5.0%、約5.1%、約5.2%、約5.3%、約5.4%、約5.5%、約5.6%、約5.7%、約5.8%、約5.9%、約6.0%、約6.1%、約6.2%、約6.3%、約6.4%、約6.5%、約6.6%、約6.7%、約6.8%、約6.9%、約7.0%、約7.1%、約7.2%、約7.3%、約7.4%、約7.5%、約7.6%、約7.7%、約7.8%、約7.9%、約8.0%、約8.1%、約8.2%、約8.3%、約8.4%、約8.5%、約8.6%、約8.7%、約8.8%、約8.9%、約9.0%、約9.1%、約9.2%、約9.3%、約9.4%、約9.5%、約9.6%、約9.7%、約9.8%、約9.9%、約10.0%、約10.1%、約10.2%、約10.3%、約10.4%、約10.5%、約10.6%、約10.7%、約10.8%、約10.9%、約11.0%、約11.1%、約11.2%、約11.3%、約11.4%、約11.5%、約11.6%、約11.7%、約11.8%、約11.9%、約12.0%、約12.1%、約12.2%、約12.3%、約12.4%、約12.5%、約12.6%、約12.7%、約12.8%、約12.9%、約13.0%、約13.1%、約13.2%、約13.3%、約13.4%、または約13.5%のSiを含み得る。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として約0.10%~約0.90%(例えば、約0.20%~約0.60%、約0.20%~約0.40%、または約0.25%~約0.35%)の量で鉄(Fe)を含む。例えば、合金は、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、約0.35%、約0.36%、約0.37%、約0.38%、約0.39%、約0.40%、約0.41%、約0.42%、約0.43%、約0.44%、約0.45%、約0.46%、約0.47%、約0.48%、約0.49%、約0.50%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.60%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、約0.65%、約0.66%、約0.67%、約0.68%、約0.69%、約0.70%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.80%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、または約0.90%のFeを含み得る。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として最大で約1.5%(例えば、約0.1%~約0.8%、約0.15%~約0.55%、または約0.2%~約0.35%)の量でマンガン(Mn)を含み得る。例えば、合金は、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、約0.35%、約0.36%、約0.37%、約0.38%、約0.39%、約0.40%、約0.41%、約0.42%、約0.43%、約0.44%、約0.45%、約0.46%、約0.47%、約0.48%、約0.49%、約0.50%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.60%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、約0.65%、約0.66%、約0.67%、約0.68%、約0.69%、約0.70%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.80%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.90%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、または約1.5%のMnを含み得る。いくつかの場合では、Mnは、合金に存在しない(すなわち、0%)。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として最大で約0.35%(例えば、0%~約0.25%または約0.01%~約0.15%)の量でクロム(Cr)を含み得る。例えば、合金は、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、または約0.35%のCrを含み得る。いくつかの場合では、Crは、合金に存在しない(すなわち、0%)。すべて重量%で表される。
いくつかの例では、クラッド層として使用するための本明細書に記載の合金はまた、合金の総重量を基準として最大で約0.30%(例えば、0%~約0.20%または約0.05%~約0.15%)の量でジルコニウム(Zr)を含み得る。例えば、合金は、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.10%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、または約0.30%のZrを含み得る。いくつかの場合では、Zrは、合金に存在しない(すなわち、0%)。すべて重量%で表される。
任意に、本明細書に記載の合金は、時に不純物と称される他のマイナー元素を、例えば、それぞれ、約0.05%以下、約0.04%以下、約0.03%以下、約0.02%以下、または約0.01%以下の量でさらに含み得る。これらの不純物には、V、Ni、Sn、Ga、Ca、Bi、Na、Pb、またはそれらの組み合わせが含まれ得るがこれらに限定されない。したがって、V、Ni、Sn、Ga、Ca、Bi、Na、またはPbは、約0.05%以下、約0.04%以下、約0.03%以下、約0.02%以下、または約0.01%以下の量で合金に存在し得る。いくつかの態様では、すべての不純物の合計は、約0.15%を超えない(例えば、約0.10%)。すべて重量%で表される。合金の残りの割合は、アルミニウムである。
各クラッド層の厚さは、本明細書に記載のクラッドアルミニウム合金製造物の総厚さの約1%~約25%(例えば、約1%~約12%、または約10%)であり得る。例えば、1000ミクロンの厚さを有するアルミニウム合金製造物において、各クラッド層は、約10ミクロン~約250ミクロンの厚さを有し得る。任意に、各クラッド層は、約0.05mm~約0.80mm(例えば、約0.10mm~約0.80mm、約0.10mm~約0.60mm、または約0.20mm~約0.50mm)の範囲の厚さを有し得る。
上述したように、クラッドアルミニウム合金製造物は、1つのクラッド層または複数のクラッド層を含有し得る。いくつかの場合では、クラッドアルミニウム合金製造物は、第1のクラッド層のみを含有する。いくつかの場合では、クラッドアルミニウム合金製造物は、第1のクラッド層及び第2のクラッド層を含有する。いくつかの場合では、第1のクラッド層及び第2のクラッド層は、組成が同一である。他の場合では、第1のクラッド層及び第2のクラッド層は、組成が異なる。得られるクラッドアルミニウム合金製造物は、優れたバランスのとれた特性、例えば、強度、成形性、腐食耐性、耐デント性、及びヘミング性能を示す。
アルミニウム合金、アルミニウム合金製造物、及びクラッドアルミニウム合金製造物を製造する方法
本明細書に記載の合金は、任意の好適な鋳造方法を使用して鋳造され得る。少しの非限定的な例として、鋳造プロセスには、直接チル(DC)鋳造プロセスまたは連続鋳造(CC)プロセスが含まれ得る。
また、本明細書に記載されるクラッド層は、当業者に知られている任意の手段によって本明細書に記載されるコア層に付着されてクラッドアルミニウム合金製造物が形成され得る。例えば、クラッド層は、例えば、米国特許番号7,748,434及び8,927,113(その両方が、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているように直接チル共鋳造(すなわち、融合鋳造)によって、または米国特許番号7,472,740(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているように複合鋳造インゴットを熱間及び冷間圧延することによって、またはコアとクラッド層との間の必要とされる冶金結合を達成するためのロールボンディングによって、または当業者に知られている他の方法によってコア層に付着され得る。本明細書に記載のクラッドアルミニウム合金製造物の初期寸法及び最終寸法は、最終製造物全体の所望の特性によって決定され得る。
圧延結合プロセスは、異なる手法で行われ得る。例えば、圧延結合プロセスは、熱間圧延及び冷間圧延の両方を含み得る。さらに、ロールボンディングプロセスは、一工程プロセスまたは物質が逐次圧延工程でゲージ減少される複数工程プロセスであり得る。分離圧延工程は、例えば、焼きなまし工程、洗浄工程、加熱工程、冷却工程などを含む他の処理工程によって任意に分離され得る。
共鋳造インゴットまたは他の鋳造製造物は、当業者に知られている任意の手段によって処理され得る。任意に、処理工程は、シートを調製するために使用され得る。そのような処理工程には、当業者に知られているように、均質化、熱間圧延、冷間圧延、溶体化熱処理、及び任意の予備時効工程が含まれるがこれらに限定されない。
DC鋳造プロセスの均質化工程では、本明細書に記載の共鋳造インゴットは、約450℃~約600℃の範囲の温度に加熱される。例えば、インゴットは、約450℃、約460℃、約470℃、約480℃、約490℃、約500℃、約510℃、約520℃、約530℃、約540℃、約550℃、約560℃、約570℃、約580℃、約590℃、または約600℃の温度に加熱され得る。次いでインゴットは、所定期間浸漬される(すなわち、示された温度で保持される)。いくつかの例では、加熱及び浸漬段階を含む均質化工程のための総時間は、最大で24時間であり得る。例えば、インゴットは、均質化工程のために最大で18時間の総時間、最大で550℃まで加熱され、浸漬され得る。任意に、インゴットは、均質化工程のために18時間を超える総時間、500℃未満に加熱され、浸漬され得る。
共鋳造インゴットの均質化工程の後、熱間圧延工程が実施され得る。熱間圧延の開始の前に、均質化されたインゴットは、約300℃~約450℃の温度に冷却され得る。例えば、均質化されたインゴットは、約325℃~約425℃または約350℃~約400℃の温度に冷却され得る。次いでインゴットは、約3mm~約200mm(例えば、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、9.5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm、65mm、70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、180mm、190mm、200mm、またはそれらの間のいずれ)のゲージを有する熱間圧延されたプレート、熱間圧延されたシェートまたは熱間圧延されたシートを形成するために300℃~450℃の温度で熱間圧延され得る。
任意に、鋳造製造物は、高温連続鋳造工程の後に、約300℃~約450℃の温度に冷却され得る連続鋳造製造物であり得る。例えば、連続鋳造製造物は、約325℃~約425℃または約350℃~約400℃の温度に冷却され得る。次いで連続鋳造製造物は、約300℃~約450℃の温度で熱間圧延されて、約3mm~約200mm(例えば、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm、65mm、70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、180mm、190mm、200mm、またはそれらの間のいずれ)のゲージを有する熱間圧延されたプレート、熱間圧延されたシェートまたは熱間圧延されたシートが形成され得る。熱間圧延中、温度及び他の稼働パラメータは、熱間圧延ミルから出るときにクラッド合金熱間圧延製造物の温度が約470℃以下、約450℃以下、約440℃以下、または約430℃以下となるように制御され得る。
次いでクラッドプレート、シェート、またはシートは、従来の冷間圧延ミル及び技術を使用して冷間圧延され得る。任意に、冷間圧延されたクラッドクラッド製造物(例えば、シートまたはシェート)は、約0.5mm~約10mm、例えば、約0.7mm~約6.5mmの間のゲージを有し得る。任意に、冷間圧延されたクラッドシートは、0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、3.5mm、4.0mm、4.5mm、5.0mm、5.5mm、6.0mm、6.5mm、7.0mm、7.5mm、8.0mm、8.5mm、9.0mm、9.5mm、または10.0mmのゲージを有し得る。冷間圧延は、最大で約85%のゲージ減少(例えば、最大で約10%、最大で約20%、最大で約30%、最大で約40%、最大で約50%、最大で約60%、最大で約70%、最大で約80%、または最大で約85%の減少)を表す最終ゲージ厚をもたらすために実施され得る。任意に、冷間圧延工程中に中間焼きなまし工程が実施され得る。中間焼きなまし工程は、約300℃~約450℃(例えば、約310℃、約320℃、約330℃、約340℃、約350℃、約360℃、約370℃、約380℃、約390℃、約400℃、約410℃、約420℃、約430℃、約440℃、または約450℃)の温度で実施され得る。いくつかの場合では、中間焼きなまし工程は、複数のプロセスを含む。いくつかの非限定的な例では、中間焼きなまし工程は、冷間圧延されたクラッドプレート、シェート、またはシートを第1の期間で第1の温度に加熱し、続いて第2の期間で第2の温度に加熱することを含む。例えば、冷間圧延されたクラッドプレート、シェート、またはシートは、約410℃に約1時間加熱され、次いで約330℃に約2時間加熱され得る。
その後、クラッドプレート、シェート、またはシートは、溶体化熱処理工程を受け得る。溶体化熱処理工程は、可溶性粒子の溶体化をもたらすクラッドシートのための任意の従来の処理を含み得る。クラッドプレート、シェート、またはシートは、最大で約590℃(例えば、約400℃~約590℃)のピーク金属温度(PMT)に加熱され、その温度で所定期間浸漬され得る。例えば、クラッドプレート、シェート、またはシートは、約550℃で最大で約30分(例えば、0秒、約60秒、約75秒、約90秒、約5分、約10分、約20分、約25分、または約30分)の浸漬時間で浸漬され得る。加熱及び浸漬の後、クラッドプレート、シェート、またはシートは、50℃/秒(℃/s)よりも高い速度で約500℃から約200℃の温度に急速冷却される。一例では、クラッドプレート、シェート、またはシートは、200℃/sを超える焼入れ速度で約450℃の温度から約200℃の温度に冷却される。任意に、冷却速度は、他の場合ではより速い場合がある。
焼入れ後、クラッドプレート、シェートまたはシートは、コイル化する前にプレート、シェート、またはシートを再加熱することによって予備時効を任意に受け得る。予備時効処理は、約50℃~約150℃の温度で最大で約6時間の期間実施され得る。例えば、予備時効処理は、約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、約95℃、約100℃、約105℃、約110℃、約115℃、約120℃、約125℃、約130℃、約135℃、約140℃、約145℃、または約150℃の温度で実施され得る。任意に、予備時効処理は、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、または約6時間実施され得る。予備時効処理は、プレート、シェート、またはシートを加熱装置、例えば、放射熱、対流熱、誘導熱、赤外線熱などを放出する装置に通過させることによって行われ得る。
本明細書に記載の共鋳造インゴットまたは他の共鋳造製造物はまた、プレートの形態の製造物または他の好適な製造物を作製するために使用され得る。製造物は、当業者に知られている技術を使用して作製され得る。例えば、本明細書に記載されるクラッド製造物を含むプレートは、均質化工程において共鋳造インゴットを処理し、または連続鋳造機において共鋳造製造物を鋳造し、それに続く熱間圧延工程によって調製され得る。熱間圧延工程では、鋳造製造物は、200mm以下(例えば、約10mm~約200mm)の厚さゲージに熱間圧延され得る。例えば、鋳造製造物は、約10mm~約175mm、約15mm~約150mm、約20mm~約125mm、約25mm~約100mm、約30mm~約75mm、または約35mm~約50mmの最終ゲージ厚を有するプレートに熱間圧延され得る。
アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物を使用する方法
本明細書に記載のアルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物はそれぞれ、自動車用途ならびに航空機及び鉄道用途を含む他の輸送用途において使用され得る。例えば、アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物は、自動車用構造部品、例えば、バンパー、サイドビーム、ルーフビーム、クロスビーム、ピラー補強材(例えば、A-ピラー、B-ピラー、及びC-ピラー)、インナーパネル、アウターパネル、サイドパネル、インナーフード、アウターフード、またはトランクリッドパネルを調製するために使用され得る。アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物ならびに本明細書に記載の方法はまた、例えば、外部及び内部パネルを調製するために、航空機または鉄道車両用途において使用され得る。いくつかの例では、アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物は、航空宇宙用構造及び非構造部品または海洋用構造もしくは非構造部品において使用され得る。
アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物ならびに本明細書に記載の方法はまた、電子機器用途において使用され得る。例えば、アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物ならびに本明細書に記載の方法は、携帯電話及びタブレットコンピュータを含む電子機器装置のためのハウジングを調製するために使用され得る。いくつかの例では、アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物は、携帯電話(例えば、スマートフォン)及びタブレット底部筐体の外側ケースのためのハウジングを調製するために使用され得る。
アルミニウム合金製造物及びクラッドアルミニウム合金製造物ならびに本明細書に記載の方法はまた、所望により他の用途において使用され得る。本明細書に記載のアルミニウム合金製造物は、エンドユーザによってさらに処理するのに好適なアルミニウム合金シート及び/またはプレートとして提供され得る。本明細書に記載のクラッドアルミニウム合金製造物は、エンドユーザによってさらに処理するのに好適なクラッドアルミニウム合金シート及び/またはクラッドアルミニウム合金プレートとして提供され得る。例えば、アルミニウム合金シートまたはクラッドアルミニウム合金シートはさらに、美学的及び構造的目的のための建築用外層パネルとして使用するためにエンドユーザによって表面処理に供され得る。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するのに役立つが、しかしながら同時に、そのいかなる限定も構成しない。これに対して、本明細書の説明を読んだ後に、本発明の趣旨から逸脱することなく当業者にそれ自体を示唆し得る、様々な実施形態、それらの改変物及び均等物が用いられ得ると明らかに理解されるべきである。以下の例に記載される研究中、別段記述されない限り、従来の手順に従った。手順の一部は、例示の目的のために以下に記載される。
アルミニウム合金
アルミニウム合金は、直接チル鋳造をして70×220mmのインゴットを調製し、インゴットを剥いで60×220mmにすることによって製造した。アルミニウム合金サンプルを50℃/時で加熱し、550℃で10時間保持することによって均質化した。サンプルを次いで9.5mmに熱間圧延した。コイル冷却を400℃で閉鎖された炉においてシミュレートした。サンプルを1mmに冷間圧延した。次いでサンプルを570℃/60秒+10秒の加熱で溶体化し、次いでサンプルを空気ファンを使用して焼入れした。次いでT4質別のサンプルを以下に詳述されているように機械的特性について試験した。
表1に示されるように、比較合金1は、既存の技術の代表であることが意図されており、実施例合金1~6に対する比較として調製した。実施例合金4及び5は、最大で50重量%のUBCまでリサイクル含有量を増加させて調製した。
すべて重量%で表される。最大で0.25重量%の不純物。「--」は未報告を示す。残部はAlである。
アルミニウム合金特性
比較合金1及び実施例合金1~6についての引張試験を実施した。サンプルの成形性を総伸び率の場合はISO/EN A80及び均一伸び率の場合はISO/EN Agを使用して縦(L)、斜め(D)、及び横(T)方向で測定した。図1~4は、比較合金1及び実施例合金1~5についてのA80及びAgの伸び率(それぞれ)を示している。図1(総伸び率)及び2(均一伸び率)に示されているように、実施例合金1~3は、比較合金1と比べて同様のまたは良好な伸び率を示す。同様に、図3(総伸び率)及び4(均一伸び率)に示されているように、高いリサイクル含有量を有する実施例合金4及び5は、高いリサイクル含有量を有する場合に予期されない、比較合金1に匹敵する良好な伸び率を示す。
引張試験はまた、ISO 10113(2006)及びISO 10275(2007)を使用してサンプルについてr及びn値を測定するために使用した。図5から明らかなように、実施例合金1~3は、L及びT方向において比較合金1を超えて、10%~15%の歪み範囲で良好なr値を示す。同様に、図6は、実施例合金4及び5が、高いリサイクル含有量を有しながら、比較合金1に対して良好なr値を示すことを実証している。
サンプルの曲げ特性は、10%伸び率でのf因子試験(R/t比(Rは使用されるツール(ダイ)の半径であり、tは物質の厚さである)としても知られている)を使用して測定した。複数回の実行にわたって平均された結果が図7に示されている。実施例合金1~5は、比較合金1に匹敵する十分な曲げを実証した。実施例合金4及び5は、それらの高いリサイクル含有量を有していても、これを達成した。
実施例合金6も試験した。Fe及びMn含有量を減少させると、n及びr値が増加し、曲げ性が改善される結果となったのに対し、Cr含有量を増加させると伸び率が低下したが、曲げ性は改善した。
例示
例示1は、約0.5重量%~約1.6重量%のMg、約0.20重量%~約0.5重量%のSi、最大で約1.0重量%のFe、最大で約0.5重量%のCu、最大で約0.5重量%のMn、最大で約0.3重量%のCr、最大で約0.3重量%のTi、最大で約0.5重量%のZn、最大で約0.25重量%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金である。
例示2は、約0.6重量%~約1.5重量%のMg、約0.3重量%~約0.45重量%のSi、最大で約0.5重量%のFe、最大で約0.4重量%のCu、最大で約0.4重量%のMn、最大で約0.25重量%のCr、最大で約0.15重量%のTi、最大で約0.4重量%のZn、最大で約0.20重量%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金である。
例示3は、前記Mg及び前記Siが、約5:1~約2:1のMgのSiに対する重量比で存在する、先行または後続の例示のいずれかのアルミニウム合金である。
例示4は、前記Mg及び前記Siが、約4:1~約2:1のMgのSiに対する重量比で存在する、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示5は、約0.01重量%~約0.5重量%のCuをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示6は、約0.01重量%~約0.5重量%のMnをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示7は、約0.01重量%~約0.25重量%のTiをさらに含む、vのアルミニウム合金である。
例示8は、約0.01重量%~約1.0重量%のFeをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示9は、約0.005重量%~約0.30重量%のCrをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示10は、約0.60重量%~約1.4重量%のMgをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示11は、約0.25重量%~約0.41重量%のSiをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示12は、約0.30重量%~約0.40重量%のSiをさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示13は、前記アルミニウム合金が、T8x質別であるとき、ISO 6892-1(2016)に従って試験された約160MPa~約230MPaの降伏強度(Rp0.2)を有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示14は、前記アルミニウム合金が、約70MPa~約140MPaの焼付硬化値を有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示15は、少なくとも約40重量%のリサイクル含有物を含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示16は、少なくとも約40重量%のUBCを含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示17は、前記アルミニウム合金中のFe、Mn及びCuの組み合わされた濃度が、少なくとも0.7重量%である、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示18は、前記アルミニウム合金中のFe、Mn及びCuの組み合わされた濃度が、約0.9重量%~約3.0重量%の間である、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示19は、前記アルミニウム合金は、クラッド製造物中のコア層である、先行または後続の例示のいずれかに記載のアルミニウム合金である。
例示20は、先の例示のいずれかのアルミニウム合金を含むモノリシックシートである。
例示21は、第1の面及び第2の面を有するコア層、ならびに前記コア層の前記第1の面と接触した第1のクラッド層を含み、前記コア層は、約0.5重量%~約1.6重量%のMg及び約0.2重量%~約0.5重量%のSiを含む、クラッドアルミニウム合金製造物である。
例示22は、前記Mg及び前記Siが、約5:1~約2:1のMgのSiに対する重量比でコア層に存在する、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示23は、前記コア層が、約0.60重量%~約1.4重量%のMgを含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示24は、前記コア層が、約0.30重量%~約0.40重量%のSiを含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示25は、前記第1のクラッド層が、約0.05mm~約0.80mmの厚さを有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示26は、前記コア層が、約0.7~約2.3mmの厚さを有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示27は、前記コア層の前記第2の面と接触した第2のクラッド層をさらに含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示28は、前記第1のクラッド層が、1xxxシリーズアルミニウム合金、2xxxシリーズアルミニウム合金、3xxxシリーズアルミニウム合金、4xxxシリーズ合金、5xxxシリーズアルミニウム合金、6xxxシリーズアルミニウム合金、7xxxシリーズアルミニウム合金、または8xxxシリーズアルミニウム合金を含む、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示29は、前記クラッドアルミニウム合金製造物が、T8x質別であるとき、少なくとも約150MPaの降伏強度を有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示30は、前記クラッドアルミニウム合金製造物が、すべての方向で約20%を超える総伸び率を有する、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
例示31は、前記クラッドアルミニウム合金製造物が、シート、プレート、電子機器装置ハウジング、自動車用構造部品、航空宇宙用構造部品、航空宇宙用非構造部品、海洋用構造部品、または海洋用非構造部品である、先行または後続の例示のいずれかに記載のクラッドアルミニウム合金製造物である。
上記で引用されたすべての特許、刊行物及び抄録は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明の様々な実施形態は、本発明の様々な目的の達成において記載されている。これらの実施形態は、本発明の原理の単なる例示であることが認識されるべきである。以下の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することがなく、多数の改変及び適応が当業者に容易に明らかになる。
上記で引用されたすべての特許、刊行物及び抄録は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明の様々な実施形態は、本発明の様々な目的の達成において記載されている。これらの実施形態は、本発明の原理の単なる例示であることが認識されるべきである。以下の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することがなく、多数の改変及び適応が当業者に容易に明らかになる
本明細書に記載の実施態様の一部を以下に記載する。
[項目1]
アルミニウム合金であって、
0.5重量%~1.6重量%のMg、
0.2重量%~0.5重量%のSi、
最大で1.0重量%のFe、
最大で0.5重量%のCu、
最大で0.5重量%のMn、
最大で0.3重量%のCr、
最大で0.3重量%のTi、
最大で0.5重量%のZn、
最大で0.25重量%の不純物、及び
Al
を含む、前記アルミニウム合金。
[項目2]
Mgの量は、0.6重量%~1.5重量%であり、
Siの量は、0.3重量%~0.45重量%であり、
Feの量は、最大で0.5重量%であり、
Cuの量は、最大で0.4重量%であり、
Mnの量は、最大で0.4重量%であり、
Crの量は、最大で0.25重量%であり、
Tiの量は、最大で0.15重量%であり、
Znの量は、最大で0.4重量%であり、
不純物の量は、最大で0.20重量%である、
項目1に記載のアルミニウム合金。
[項目3]
前記Mg及び前記Siは、5:1~2:1、好ましくは4:1~2:1のMgのSiに対する重量比で存在する、項目1または2に記載のアルミニウム合金。
[項目4]
Mgの量は、0.7重量%~1.5重量%であり、
Siの量は、0.25重量%~0.45重量%であり、
Feの量は、0.01重量%~1.0重量%であり、
Cuの量は、0.01重量%~0.5重量%であり、
Mnの量は、0.01重量%~0.5重量%であり、
Crの量は、0.005重量%~0.3重量%であり、
Tiの量は、0.01重量%~0.25重量%であり、
Znの量は、最大で0.4重量%であり、
不純物の量は、最大で0.20重量%である、
項目1~3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目5]
前記アルミニウム合金は、T8x質別であるとき、ISO 6892-1(2016)に従って試験された場合、160MPa~230MPaの降伏強度(Rp0.2)を有する、項目1~4のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目6]
前記アルミニウム合金は、70MPa~140MPaの焼付硬化値を有する、項目1~5のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目7]
少なくとも40重量%のリサイクル含有物を含む、項目1~6のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目8]
少なくとも40重量%のUBCを含む、項目1~7のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目9]
前記アルミニウム合金中のFe、Mn及びCuの組み合わされた濃度は、少なくとも0.7重量%、好ましくは0.7重量%から3.0重量%である、項目1~8のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目10]
前記アルミニウム合金は、クラッド製造物中のコア層である、項目1~9のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
[項目11]
項目1~10のいずれか1項に記載のアルミニウム合金を含む、モノリシックシート。
[項目12]
クラッドアルミニウム合金製造物であって、
第1の面及び第2の面を有するコア層、ならびに
前記コア層の前記第1の面と接触した第1のクラッド層
を含み、
前記コア層は、0.5重量%~1.6重量%のMg及び0.2重量%~0.5重量%のSiを含む、前記クラッドアルミニウム合金製造物。
[項目13]
前記第1のクラッド層は、0.05mm~0.80mmの厚さを有する、項目12に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。
[項目14]
前記コア層は、0.7~2.3mmの厚さを有する、項目12または13に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。
[項目15]
前記クラッドアルミニウム合金製造物は、シート、プレート、電子機器装置ハウジング、自動車用構造部品、航空宇宙用構造部品、航空宇宙用非構造部品、海洋用構造部品、または海洋用非構造部品である、項目12~14のいずれか1項に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。

Claims (15)

  1. アルミニウム合金であって、
    0.5重量%~1.6重量%のMg、
    0.2重量%~0.5重量%のSi、
    最大で1.0重量%のFe、
    最大で0.5重量%のCu、
    最大で0.5重量%のMn、
    最大で0.3重量%のCr、
    最大で0.3重量%のTi、
    最大で0.5重量%のZn、
    最大で0.25重量%の不純物、及び
    Al
    を含む、前記アルミニウム合金。
  2. Mgの量は、0.6重量%~1.5重量%であり、
    Siの量は、0.3重量%~0.45重量%であり、
    Feの量は、最大で0.5重量%であり、
    Cuの量は、最大で0.4重量%であり、
    Mnの量は、最大で0.4重量%であり、
    Crの量は、最大で0.25重量%であり、
    Tiの量は、最大で0.15重量%であり、
    Znの量は、最大で0.4重量%であり、
    不純物の量は、最大で0.20重量%である、
    請求項1に記載のアルミニウム合金。
  3. 前記Mg及び前記Siは、5:1~2:1、好ましくは4:1~2:1のMgのSiに対する重量比で存在する、請求項1または2に記載のアルミニウム合金。
  4. Mgの量は、0.7重量%~1.5重量%であり、
    Siの量は、0.25重量%~0.45重量%であり、
    Feの量は、0.01重量%~1.0重量%であり、
    Cuの量は、0.01重量%~0.5重量%であり、
    Mnの量は、0.01重量%~0.5重量%であり、
    Crの量は、0.005重量%~0.3重量%であり、
    Tiの量は、0.01重量%~0.25重量%であり、
    Znの量は、最大で0.4重量%であり、
    不純物の量は、最大で0.20重量%である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  5. 前記アルミニウム合金は、T8x質別であるとき、ISO 6892-1(2016)に従って試験された場合、160MPa~230MPaの降伏強度(Rp0.2)を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  6. 前記アルミニウム合金は、70MPa~140MPaの焼付硬化値を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  7. 少なくとも40重量%のリサイクル含有物を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  8. 少なくとも40重量%のUBCを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  9. 前記アルミニウム合金中のFe、Mn及びCuの組み合わされた濃度は、少なくとも0.7重量%、好ましくは0.7重量%から3.0重量%である、請求項1~8のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  10. 前記アルミニウム合金は、クラッド製造物中のコア層である、請求項1~9のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載のアルミニウム合金を含む、モノリシックシート。
  12. クラッドアルミニウム合金製造物であって、
    第1の面及び第2の面を有するコア層、ならびに
    前記コア層の前記第1の面と接触した第1のクラッド層
    を含み、
    前記コア層は、0.5重量%~1.6重量%のMg及び0.2重量%~0.5重量%のSiを含む、前記クラッドアルミニウム合金製造物。
  13. 前記第1のクラッド層は、0.05mm~0.80mmの厚さを有する、請求項12に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。
  14. 前記コア層は、0.7~2.3mmの厚さを有する、請求項12または13に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。
  15. 前記クラッドアルミニウム合金製造物は、シート、プレート、電子機器装置ハウジング、自動車用構造部品、航空宇宙用構造部品、航空宇宙用非構造部品、海洋用構造部品、または海洋用非構造部品である、請求項12~14のいずれか1項に記載のクラッドアルミニウム合金製造物。
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