JP2023122410A - 超音波投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波投射装置において、より超音波の音圧を高める。【解決手段】超音波を投射する超音波投射装置1であって、第1ブロック体2と、第2ブロック体3と、第1ブロック体2と第2ブロック体3とに挟持された圧電ユニット4とを備え、第1ブロック体2、第2ブロック体3及び圧電ユニット4の軸方向における第1ブロック体2側の一端に振動板6bが設けられ、軸方向における一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法が圧電ユニット4で発生する振動の半波長に略一致するように形成されており、振動板6bと振動板6bを支持する基部6aとの間に、振動板6bと基部6aとを接続する円滑な内壁面6e1を有する溝部6eが形成された接続部6cが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波投射装置に関するものである。
近年、車両用の超音波センサや、音波に指向性を持たせて投射するパラメトリックスピーカとして、小型の超音波投射装置が用いられている。例えば、特許文献1には、振動部で発生した振動を振動板に伝達して超音波を投射する超音波投射装置が開示されている。
特開2019-97052号公報
超音波投射装置は、車両等に搭載されることから小型かつ軽量であることが求められる。さらに、超音波投射装置は、小型かつ軽量でありながらも強い音圧の超音波を投射可能とすることが求められる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、超音波投射装置において、より超音波の音圧を高めることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
本発明の第1の態様は、超音波を投射する超音波投射装置であって、第1ブロック体と、第2ブロック体と、上記第1ブロック体と上記第2ブロック体とに挟持された振動発生部とを備え、上記第1ブロック体、上記第2ブロック体及び上記振動発生部の配列方向における上記第1ブロック体側の一端に振動板が設けられ、上記配列方向における上記一端から上記第2ブロック体側の他端までの寸法が上記振動発生部で発生する振動の半波長に略一致するように形成されており、上記振動板と上記振動板を支持する基部との間に、上記振動板と上記基部とを接続する円滑な内壁面を有する溝部が形成された接続部が設けられているという構成を採用する。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、上記振動板、上記接続部及び上記基部を有する先端部材を上記第1ブロック体と別体で備え、上記先端部材が上記第1ブロック体に固定されているという構成を採用する。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様において、上記第1ブロック体が、上記振動板、上記接続部及び上記基部を有するという構成を採用する。
本発明の第4の態様は、超音波を投射する超音波投射装置であって、第1ブロック体と、第2ブロック体と、上記第1ブロック体と上記第1ブロック体とに挟持された振動発生部とを備え、上記第1ブロック体が、上記第1ブロック体、上記第2ブロック体及び上記振動発生部の配列方向における上記振動発生部と反対側に設けられた振動板と、上記振動発生部に当接された基部と、上記振動板と上記基部との間に設けられると共に、上記振動板と上記基部とを接続する円滑な内壁面を有する溝部が形成された接続部とを有するという構成を採用する。
本発明の第5の態様は、上記第1~第4いずれかの態様において、上記溝部が、上記配列方向に沿う中心軸を中心とする環状に形成されており、上記中心軸を含む平面による断面形状が上記中心軸を中心とする径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状であるという構成を採用する。
本発明の第6の態様は、上記第5の発明において、上記半楕円形状が、短軸が上記中心軸と平行であり、長軸が上記径方向と平行であるという構成を採用する。
本発明の第7の態様は、上記第1~第6のいずれかの態様において、一端部に上記第1ブロック体が螺合されると共に他端部に上記第2ブロック体が螺合されるボルトを備え、上記配列方向にて、上記ボルトの重心が上記第1ブロック体よりも上記第2ブロック体に近接して位置するという構成を採用する。
本発明の第8の態様は、上記第1~第7のいずれかの態様において、上記第1ブロック体が、上記第2ブロック体よりも比重が小さい材料によって形成されているという構成を採用する。
本発明の第9の態様は、上記第1~第8のいずれかの態様において、上記配列方向にて、上記振動発生部により発生した振動の節の位置に、上記第1ブロック体と上記振動発生部との境界が位置するという構成を採用する。
本発明によれば、振動板とこの振動板を支持する基部とを接続する接続部に溝部が設けられている。このため、振動板の縁部が接続部に拘束されずに大きく変位することができ、振動板から投射される超音波の音圧を大きくすることができる。さらに、溝部の内壁面が円滑であることから、内壁面に局所的な応力集中が生じることを抑制できる。このため、振動板の振幅をより大きくし、振動板から投射される超音波の音圧を大きくすることができる。したがって、本発明によれば、超音波投射装置において、より超音波の音圧を高めることができる。
本発明の第1実施形態の超音波投射装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置のアドミタンス特性を測定した結果である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置の振動面上の振動変位を測定した結果である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置の指向特性に関する測定結果である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置の距離特性に関する測定結果である。 本発明の第1実施形態の超音波投射装置の入力電力と音圧の関係に関する測定結果である。 本発明の第2実施形態の超音波投射装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態の超音波投射装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の超音波投射装置において溝部の短軸半径と長軸半径とを変化させて得られた音圧分布を示すシミュレーション結果である。 本発明の第3実施形態の超音波投射装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態の超音波投射装置の概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る超音波投射装置の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の超音波投射装置1の概略構成図である。また、図2は、本実施形態の超音波投射装置1の概略構成を示す断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の超音波投射装置1は、中心軸Lを軸芯とする略円柱形状に形成されている。以下の説明においては、説明の便宜上、中心軸Lに沿った方向を軸方向と称する。また、中心軸Lを中心として中心軸Lに直交する方向を径方向と称する。また、軸方向において後述する第2ブロック体3から見た第1ブロック体2側を前側と称する。また、第1ブロック体2側から見た第2ブロック体3側を後側と称する。ただし、本実施形態の超音波投射装置1の設置姿勢は特に限定されるものではない。
図1に示すように、本実施形態の超音波投射装置1は、第1ブロック体2と、第2ブロック体3と、圧電ユニット4(振動発生部)と、ボルト5と、先端部材6とを備えている。第1ブロック体2、第2ブロック体3及び圧電ユニット4は、軸方向に沿って、後側から第2ブロック体3、圧電ユニット4、第1ブロック体2の順に配列されている。つまり、第1ブロック体2、第2ブロック体3及び圧電ユニット4の配列方向は、軸方向である。
第1ブロック体2は、中心軸Lを軸芯とする円柱形状に形成された金属製のブロック体である。第1ブロック体2は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、鉄等によって形成される。図2に示すように、第1ブロック体2には、軸方向に貫通する貫通孔21が設けられている。貫通孔21は、軸方向から見て第1ブロック体2の中央部に形成されている。この貫通孔21の内壁面には、ボルト5及び先端部材6を螺合するための雌ねじが形成されている。
第2ブロック体3は、中心軸Lを軸芯とする円柱形状に形成された金属製のブロック体である。本実施形態では、第2ブロック体3の直径は、第1ブロック体2の直径と同一である。ただし、第2ブロック体3の直径が、第1ブロック体2の直径と異なってもよい。第2ブロック体3は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、鉄等によって形成される。第2ブロック体3は、第1ブロック体2と同一材料によって形成されてもよいし、第1ブロック体2と異なる材料によって形成されてもよい。
図2に示すように、第2ブロック体3には、軸方向に延伸する穴部31が設けられている。穴部31は、軸方向から見て、第2ブロック体3の中央部に形成されている。穴部31は、第2ブロック体3の前側の表面から後側に向けて窪むように形成されている。この穴部31の内壁面には、ボルト5を螺合するための雌ねじが形成されている。例えば、穴部31の直径は、第1ブロック体2の貫通孔21の直径と同一である。ただし、穴部31の直径が、貫通孔21の直径と異なってもよい。
圧電ユニット4は、不図示の駆動部から給電されることで振動する。つまり、圧電ユニット4は、振動を発生する振動発生部である。圧電ユニット4は、例えば積層された複数の円板状の圧電セラミックス素子を備えている。圧電ユニット4は、中心軸Lを中心とする円環状に形成されている。本実施形態では、圧電ユニット4の外径は、第1ブロック体2及び第2ブロック体3の直径よりも僅かに小さい。しかしながら、圧電ユニット4の外径は、第1ブロック体2及び第2ブロック体3の直径と同一あるいは大きくてもよい。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、2つの圧電ユニット4が軸方向に隣接して配置されている。ただし、圧電ユニット4の数は変更可能である。つまり、超音波投射装置1は、単一の圧電ユニット4を備えてもよい。また、超音波投射装置1は、3つ以上の圧電ユニット4を備えてもよい。
これらの圧電ユニット4は、軸方向にて第1ブロック体2と第2ブロック体3との間に配置されている。圧電ユニット4の前側には第1ブロック体2が位置する。また、圧電ユニット4の後側には第2ブロック体3が位置する。これらの圧電ユニット4は、第1ブロック体2と第2ブロック体3とによって挟持されている。
ボルト5は、中心軸Lに沿って延伸しており、中心軸Lに重なるように配置されている。ボルト5は、外周面に雄ねじが形成されている。ボルト5は、図2に示すように、円環状の圧電ユニット4を貫通し、前端部に第1ブロック体2が固定され、後端部に第2ブロック体3が固定されている。ボルト5の前端部(一端部)は、第1ブロック体2の貫通孔21に挿入され、貫通孔21の内壁面に形成された雌ねじと螺合されている。ボルト5の後端部(他端部)は、第2ブロック体3の穴部31の内壁面に形成された雌ねじと螺合されている。
第1ブロック体2と第2ブロック体3とがボルト5に螺合され、第1ブロック体2と第2ブロック体3との間で圧電ユニット4が挟持されることで、第1ブロック体2、第2ブロック体3と、圧電ユニット4とが一体化されている。
先端部材6は、第1ブロック体2に対して前側から取り付けられる部材である。先端部材6は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、鉄等によって形成される。先端部材6は、第1ブロック体2及び第2ブロック体3、と同一材料によって形成されてもよいし、第1ブロック体2及び第2ブロック体3と異なる材料によって形成されてもよい。この先端部材6は、例えば図2に示すように、基部6aと、振動板6bと、接続部6cと、軸部6dとを有している。
基部6aは、振動板6b、接続部6c及び軸部6dを直接的あるいは間接的に支持する。基部6aは、軸方向から見て略円形に形成された円板状の部位である。基部6aは、前側に接続部6cが接続されている。また、基部6aは、後側に軸部6dが設けられている。本実施形態において基部6aの直径は、第1ブロック体2の直径よりも僅かに大きい。しかしながら、基部6aの直径は、第1ブロック体2の直径と同一あるいは小さくてもよい。
振動板6bは、基部6aよりも前側に位置し、接続部6cを介して基部6aに接続されている。振動板6bは、軸方向から見て円形状に形成された円板状の部位である。振動板6bは、圧電ユニット4で発生された振動が伝達されることで振動する。振動板6bが振動することで超音波が放射される。本実施形態において振動板6bの直径は、第1ブロック体2の直径と同一である。しかしながら、振動板6bの直径は、第1ブロック体2の直径と異なってもよい。つまり、振動板6bの直径は、第1ブロック体2の直径よりも大きくても小さくてもよい。
接続部6cは、基部6aと振動板6bとの間に設けられ、振動板6bを支持する。この接続部6cは、中心軸Lを中心として円環状に設けられた溝部6eを有する。溝部6eの内壁面6e1は、振動板6bと基部6aを接続すると共に円滑な面である。ここでいう円滑とは、全体が曲面あるいは平面によって形成されており、屈曲した部位が設けられていないことを意味する。
溝部6eは、上述のように、軸方向に沿った中心軸Lを中心とする環状に形成されている。中心軸Lを含む平面による断面形状は、図2に示すように、径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状である。この半楕円形状の短軸は、中心軸Lと平行である。また、この半楕円形状の長軸は、径方向と平行である。
ただし、溝部6eの断面形状は、短軸が径方向と平行で、長軸が中心軸Lと平行の半楕円形状であってもよい。また、溝部6eの断面形状は、半円形状や馬蹄形状であってもよい。また、溝部6eの断面形状は、全体が曲面あるいは全体が曲面と平面とを組み合わせた屈曲した部位がない面であればよい。
軸部6dは、軸方向から見て基部6aの中央に接続されており、基部6aから後方に向けて突出している。軸部6dは、円柱状に形成されており、外周面に第1ブロック体2の貫通孔21の雌ねじに螺合される雄ねじが形成されている。基部6aの後側の面が第1ブロック体2の前側の面に当接するまで、軸部6dを貫通孔21に捻じ込むことで、先端部材6が第1ブロック体2に固定される。
このような本実施形態の超音波投射装置1では、外部の駆動部から圧電ユニット4に電力が供給されると、圧電ユニット4が振動する。圧電ユニット4の駆動周波数を超音波投射装置1の共振周波数とすることで、圧電ユニット4の振動に超音波投射装置1が共振する。この結果、振動板6bが強く振動して、高い音圧の超音波が発生する。発生した超音波は、空間に放射される。このような本実施形態の超音波投射装置1は、振動板6bで発生させた超音波を空間中に投射する。
本実施形態において超音波投射装置1の全長は、超音波投射装置1が上述のように共振する際の縦振動の半波長に設定されている。つまり、超音波投射装置1の全長は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。超音波投射装置1の軸方向における一端は第2ブロック体3の後側の端面である。また、超音波投射装置1の軸方向における他端は、振動板6bの前側の面である。このため、第2ブロック体3の後側の端面から振動板6bの前側の面までの距離寸法は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。このような本実施形態の超音波投射装置1では、振動板6bは、超音波投射装置1が共振する際の縦振動の腹の位置に配置される。この結果、振動板6bの振幅を大きくすることができ、より高い音圧の超音波を出力することができる。
なお、超音波投射装置1の全長が圧電ユニット4で発生する振動の半波長に一致するとは、超音波投射装置1の全長が圧電ユニット4で発生する振動の半波長に完全一致することに限定されるものではない。超音波投射装置1が有する誤差等に起因して、超音波投射装置1の全長が圧電ユニット4で発生する振動の半波長に対して僅かに変位することは許容される。超音波投射装置1の全長が圧電ユニット4で発生する振動の半波長に略一致していれば、より高い音圧の超音波を出力することができる。
例えば、超音波投射装置1の全長は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に対して10%長くてもよい。また、超音波投射装置1の全長は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に対して10%短くてもよい。なお、さらに好ましくは、超音波投射装置1の全長は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に対して99%から101%にするとよい。この理由は、一般的なボルト締めランジュバン型振動子(BLT)の先鋭度Qは100以上であるため、実用的な振幅(すなわち、ピークの半値)を得るためには、±1%以内のずれとする必要があるためである。
以上のような本実施形態の超音波投射装置1は、第1ブロック体2と、第2ブロック体3と、圧電ユニット4とを備えている。圧電ユニット4は、第1ブロック体2と第2ブロック体3とに挟持されている。また、本実施形態の超音波投射装置1は、振動板6bが設けられている。振動板6bは、第1ブロック体2、第2ブロック体3及び圧電ユニット4の軸方向における第1ブロック体2側の一端に設けられている。また、本実施形態の超音波投射装置1は、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法が圧電ユニット4で発生する振動の半波長である。または、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に略一致する。さらに、本実施形態の超音波投射装置1は、接続部6cが設けられている。接続部6cは、振動板6bと振動板6bを支持する基部6aとの間に設けられている。さらに、接続部6cは、振動板6bと基部6aとを接続する円滑な内壁面6e1を有する溝部6eが形成されている。
このような本実施形態の超音波投射装置1によれば、振動板6bと基部6aとを接続する接続部6cに溝部6eが設けられている。このため、振動板6bの縁部が接続部6cに拘束されずに大きく変位することができ、振動板6bから投射される超音波の音圧を大きくすることができる。さらに、溝部6eの内壁面6e1が円滑であることから、内壁面6e1に局所的な応力集中が生じることを抑制できる。このため、振動板6bの振幅をより大きくし、振動板6bから投射される超音波の音圧を大きくすることができる。したがって、本実施形態の超音波投射装置1によれば、より超音波の音圧を高めることができる。
さらに、本実施形態の超音波投射装置1によれば、第2ブロック体3の後側の端面から振動板6bの前側の面までの距離寸法は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。このような本実施形態の超音波投射装置1では、振動板6bは、超音波投射装置1が共振する際の縦振動の腹の位置に配置される。この結果、振動板6bの振幅を大きくすることができ、より高い音圧の超音波を出力することができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1は、第1ブロック体2と別体の先端部材6を備える。先端部材6は、振動板6b、接続部6c及び基部6aを有する。また、先端部材6は、第1ブロック体2に固定されている。このような本実施形態の超音波投射装置1においては、先端部材6を第1ブロック体2に対して着脱することができる。このため、先端部材6を交換することで、例えば振動板6bの形状を容易に変更することが可能である。
また、本実施形態の超音波投射装置1において、溝部6eは、軸方向に沿う中心軸Lを中心とする環状に形成されている。また、溝部6eは、中心軸Lを含む平面による断面形状が径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状である。このような断面形状が半楕円形状の溝部6eを設けることで、後述の実施例で説明するように、指向性及び音圧が高い超音波を出力することができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1においては、溝部6eの断面形状である半楕円形状は、短軸が中心軸Lと平行であり、長軸が径方向と平行である。このため、長軸が中心軸Lと平行である場合と比較して、超音波投射装置1の全長を短くし、超音波投射装置1を小型化することができる。
[実施例]
続いて、上記第1実施形態の超音波投射装置1を用いた実験の結果を、実施例として説明する。本実施例では、第1ブロック体2、第2ブロック体3及び圧電ユニット4として、図2に示す長さ寸法D1が41.5mmの60kHz用ボルト締めランジュバン型振動子(BLT)を用いた。また、溝部6eの断面形状である半楕円形状の短軸半径aは、2.2mmとした。また、長軸半径bは、4.9mmとした。また、基部6aの直径寸法は、第1ブロック体2及び振動板6bの接続を容易とするために17mmとした。さらに、基部6aは、中心軸Lを挟むように縁部の2箇所を1mmずつ削った形状とした。また、基部6aの厚さ寸法D2は、1.5mmとした。また、振動板6bの直径寸法は、15mmとした。また、振動板6bの厚さ寸法D3は、0.5mmとした。また、第2ブロック体3の直径寸法D4は、15mmとした。
本実施例においては、超音波投射装置1のアドミタンス特性を測定した。本測定では、インピーダンスアナライザを用いた。測定条件は駆動電圧を1Vで一定とした。図3は、アドミタンス特性を測定した結果である。図3における横軸は、コンダクタンスを示す。図3における縦軸は、サセプタンスを示す。図3に示すように、共振周波数は48.0kHzであり、コンダクタンスの値は1.51 mSであり、先鋭度Qは267であった。
続いて、超音波投射装置1の振動振幅変位について検討した。本検討では、振動面(振動板6bの前側の面)上の振動変位を測定した。本測定は、レーザードップラ振動計を用いて行った。また、本測定では、振動板6bの中心から径方向に7.5 mmの範囲を測定範囲として、径方向に0.5 mm間隔で測定した。また、圧電ユニット4の駆動周波数は、超音波投射装置1の共振周波数である48.0 kHzとした。また、圧電ユニット4への入力電流は50mAで一定とした。この時の電圧は34.5V、電力は1.7Wであった。
図4は、振動面上の振動変位を測定した結果である。図4における横軸は、振動板中心からの距離である。図4における縦軸は、振動変位振幅である。図4に示すように、振動板6bの変位は板端に近づくにつれて中心の変位より急激に大きくなることがわかる。また、最大振幅は振動板端において17μmが得られ、板端と中心の変位振幅の比は22倍であった。
続いて、指向特性について検討した。本検討では、超音波投射装置1から投射される音波の音圧を、角度を変えて測定した。本測定では、1/8インチコンデンサマイクロホン(ACO, TYPE7118)を用いて測定した。本測定では、振動板6bの振動面と測定点の距離を300mmで一定とし、振動面の垂直中心軸上を0°とし、両側90°の範囲を1°間隔で測定した。超音波投射装置1の駆動条件は、振動変位振幅の検討の際と同じである。
図5は、指向特性に関する測定結果である。図5における横軸は、中心からの角度である。図5における縦軸は、音圧である。図5に示すように、振動板6bから放射された音波は0°方向(振動面に垂直な方向)に高い音圧が得られていることがわかる。また、0°方向において最大音圧200Paが得られ、半値全幅は約15°であった。
続いて、距離特性について検討した。本検討では、超音波投射装置1から投射される音波を超音波投射装置1からの距離を変えて測定した。本測定では、指向特性の検討の際と同じコンデンサマイクロホンを用いて測定した。本測定では、振動面の中心軸垂直方向(0°方向)にマイクロホンを設置し、距離を1mmから300mmまで1mmずつ変化させて行った。超音波投射装置1の駆動条件は、指向特性の検討の際と同じである。
図6は、距離特性に関する測定結果である。図6における横軸は、振動板6bからの距離である。図6における縦軸は、音圧である。図6に示すように、振動板6bから離れるに従って音圧が低下することが分かる。また、距離300mmにおける音圧は、190Paであった。
続いて、入力電力と音圧の関係について検討した。圧電ユニット4への入力電力を変化させた場合について、超音波投射装置1から放射される音波の音圧を指向特性の検討の際と同じコンデンサマイクロホンを用いて測定した。本測定では、振動面の中心軸垂直方向(0°方向)の距離300mmの位置にマイクロホンを設置し、入力電力を0Wから10 Wまで徐々に増加させて行った。超音波投射装置1の駆動条件は、指向特性の検討の際と同じである。
図7は、入力電力と音圧の関係に関する測定結果である。図7における横軸は、入力電力である。図7における縦軸は、音圧である。図7に示すように、音圧は入力電力の増加に伴って上昇し、入力電力5Wで最大音圧362Pa(音圧レベル145dB)の大きな値が得られることがわかった。
このように、本実施例では、超音波投射装置1について、アドミタンス特性、振動変位分布、指向特性、距離特性、及び、入力と音圧の関係について検討した。これらの検討結果より、比較的遠方に鋭い指向性の音波を放射できることが分かり、振動面に垂直な方向の距離300mmにおいて最大音圧362Paという高い音圧が得られることが分かった。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する場合がある。
図8は、本第2実施形態の超音波投射装置1Aの概略構成図である。また、図9は、本第2実施形態の超音波投射装置1Aの断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の超音波投射装置1Aは、上記第1実施形態における先端部材6を備えていない。一方で、本実施形態において第1ブロック体2は、基部2aと、振動板2bと、接続部2cとを備えている。つまり、本実施形態において、振動板2bは、第1ブロック体2の一部である。
基部2aは、中心軸Lを軸芯とする円柱形状に形成された部位である。基部2aには、軸方向に延伸する穴部2dが設けられている。穴部2dは、軸方向から見て、基部2aの中央部に形成されている。穴部2dは、基部2aの後側の表面から前側に向けて窪むように形成されている。この穴部2dの内壁面には、ボルト5を螺合するための雌ねじが形成されている。例えば、穴部2dの直径は、第2ブロック体3の穴部31の直径と同一である。ただし、穴部2dの直径は、穴部31の直径と異なってもよい。基部2aは、振動板2b及び接続部2cを直接的あるいは間接的に支持する。基部2aは、前側に接続部2cが接続されている。
振動板2bは、基部2aよりも前側に位置し、接続部2cを介して基部2aに接続されている。振動板2bは、軸方向から見て円形状に形成された円板状の部位である。振動板2bは、圧電ユニット4で発生された振動が伝達されることで振動する。振動板2bが振動することで超音波が放射される。本実施形態において振動板2bの直径は、基部2aの直径と同一である。しかしながら、振動板2bの直径は、基部2aの直径と異なってもよい。つまり、振動板2bの直径は、基部2aの直径よりも大きくても小さくてもよい。
接続部2cは、基部2aと振動板2bとの間に設けられ、振動板2bを支持する。この接続部2cは、中心軸Lを中心として円環状に設けられた溝部2eを有する。溝部2eの内壁面2e1は、振動板2bと基部2aを接続すると共に円滑な面である。ここでいう円滑とは、全体が曲面あるいは平面によって形成されており、屈曲した部位が設けられていないことを意味する。
溝部2eは、上述のように、軸方向に沿った中心軸Lを中心とする環状に形成されている。中心軸Lを含む平面による断面形状は、図9に示すように、径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状である。この半楕円形状の短軸は、中心軸Lと平行である。また、この半楕円形状の長軸は、径方向と平行である。
ただし、溝部2eの断面形状は、短軸が径方向と平行で、長軸が中心軸Lと平行の半楕円形状であってもよい。また、溝部2eの断面形状は、半円形状や馬蹄形状であってもよい。また、溝部2eの断面形状は、全体が曲面あるいは全体が曲面と平面とを組み合わせた屈曲した部位がない面であればよい。
このような本実施形態の超音波投射装置1Aでは、外部の駆動部から圧電ユニット4に電力が供給されると、圧電ユニット4が振動する。圧電ユニット4の駆動周波数を超音波投射装置1Aの共振周波数とすることで、圧電ユニット4の振動に超音波投射装置1Aが共振する。この結果、振動板2bが強く振動して、高い音圧の超音波が発生する。発生した超音波は、空間に放射される。このような本実施形態の超音波投射装置1Aは、振動板2bで発生させた超音波を空間中に投射する。
本実施形態において超音波投射装置1Aの全長は、超音波投射装置1Aが上述のように共振する際の縦振動の半波長に設定されている。つまり、超音波投射装置1Aの全長は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。超音波投射装置1Aの軸方向における一端は第2ブロック体3の後側の端面である。また、超音波投射装置1Aの軸方向における他端は、振動板2bの前側の面である。このため、第2ブロック体3の後側の端面から振動板2bの前側の面までの距離寸法は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。このような本実施形態の超音波投射装置1Aでは、振動板2bは、超音波投射装置1Aが共振する際の縦振動の腹の位置に配置される。この結果、振動板2bの振幅を大きくすることができ、より高い音圧の超音波を出力することができる。
以上のような本実施形態の超音波投射装置1Aは、第1ブロック体2と、第2ブロック体3と、圧電ユニット4とを備えている。圧電ユニット4は、第1ブロック体2と第2ブロック体3とに挟持されている。また、第1ブロック体2は、振動板2bと、基部2aと、接続部2cとを備えている。振動板2bは、軸方向における第1ブロック体2の圧電ユニット4と反対側の一端に設けられている。基部2aは、圧電ユニット4に当接されている。接続部2cは、振動板2bと振動板2bを支持する基部2aとの間に設けられている。さらに、接続部2cは、振動板2bと基部2aとを接続する円滑な内壁面2e1を有する溝部2eが形成されている。
このような本実施形態の超音波投射装置1Aによれば、振動板2bと基部2aとを接続する接続部2cに溝部2eが設けられている。このため、振動板2bの縁部が接続部2cに拘束されずに大きく変位することができ、振動板2bから投射される超音波の音圧を大きくすることができる。さらに、溝部2eの内壁面2e1が円滑であることから、内壁面2e1に局所的な応力集中が生じることを抑制できる。このため、振動板2bの振幅をより大きくし、振動板2bから投射される超音波の音圧を大きくすることができる。したがって、本実施形態の超音波投射装置1Aによれば、より超音波の音圧を高めることができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1Aは、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法が圧電ユニット4で発生する振動の半波長である。つまり、本実施形態の超音波投射装置1Aによれば、第2ブロック体3の後側の端面から振動板2bの前側の面までの距離寸法は、圧電ユニット4で発生する振動の半波長に設定されている。このような本実施形態の超音波投射装置1Aでは、振動板2bは、超音波投射装置1Aが共振する際の縦振動の腹の位置に配置される。この結果、振動板2bの振幅を大きくすることができ、より高い音圧の超音波を出力することができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1Aにおいては、振動板2bが第1ブロック体2の一部である。このため、上記第1実施形態のような先端部材6を第1ブロック体2と別体として設ける必要がない。このため、超音波投射装置1Aの全長を上記第1実施形態よりも短くすることができる。また、超音波投射装置1Aの部品点数を上記第1実施形態よりも少なくし、構造を簡素化することができる。
ただし、本実施形態の超音波投射装置1Aは、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法は、必ずしも圧電ユニット4で発生する振動の半波長である必要はない。例えば、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法を、上記振動の1波長や1.5波長としてもよい。このように、軸方向における第1ブロック体2側の一端から第2ブロック体3側の他端までの寸法が上記振動の半波長でない場合であっても、振動板2bが第1ブロック体2の一部であるため、超音波投射装置1Aの部品点数を上記第1実施形態よりも少なくすることができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1Aにおいて、溝部2eは、軸方向に沿う中心軸Lを中心とする環状に形成されている。また、溝部2eは、中心軸Lを含む平面による断面形状が径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状である。このような断面形状が半楕円形状の溝部2eを設けることで、指向性及び音圧が高い超音波を出力することができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1Aにおいては、溝部2eの断面形状である半楕円形状は、短軸が中心軸Lと平行であり、長軸が径方向と平行である。このため、長軸が中心軸Lと平行である場合と比較して、超音波投射装置1Aの全長を短くし、超音波投射装置1Aを小型化することができる。
[実施例]
続いて、上記第2実施形態の超音波投射装置1Aを用いたシミュレーションの結果を、実施例として説明する。本実施例では、図9に示す長さ寸法Da(第2ブロック体3の後端から穴部2dの前端までの距離寸法)は35.5mmとした。より詳細には、第2ブロック体3の後端から前端までの距離寸法は14.8mm、圧電ユニット4の後端から前端までの距離寸法は10.7mm、第1ブロック体2の後端から穴部2dの前端までの距離寸法は10mmとした。
また、穴部2dの前端から基部2aの前端までの距離寸法Dbは、1mm~5mmまで0.5mm間隔で変化させた。なお、距離寸法Dbが1mmの場合の超音波投射装置1Aの全長(第2ブロック体3の後端から振動板2bの前側の面までの距離寸法)は、41.0mmである。また、振動板2bの厚さ寸法Dcは、0.5mmとした。また、溝部2eの断面形状である半楕円形状の短軸半径aは、2mm~2.5mmまで0.1mm間隔で変化させた。また、溝部2eの断面形状である半楕円形状の長軸半径bは、4mm~4.5mmまで0.1mm間隔で変化させた。また、第2ブロック体3の後端には、1.5μmの規定変位を加えた。
本実施例では、上述の条件の下、振動板2bの中心から300mm前方の音圧を評価した。図10は、短軸半径aと長軸半径bとを変化させて得られた音圧分布を示すシミュレーション結果である。なお、図10に示す結果の作図においては、同じ短軸半径aと長軸半径bで距離寸法Dbを変化させて得られた複数の音圧のうち、最も高い音圧を用いている。
図10から、短軸半径aと長軸半径bとの変化に関わらず、100Pa以上の高い音圧が得られることが分かる。また、図10から、短軸半径aを短くすることで音圧が高くなる傾向が分かる。また、図10から、長軸半径bを長くすることで音圧が高くなる傾向が分かる。
なお、本実施例において、周波数の変化は54.4kHz~60.7kHzの範囲であった。短軸半径aの変化量に対する周波数の変化量は大きくなく、長軸半径bを大きくするほど周波数が下がった。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第2実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する場合がある。
図11は、本第3実施形態の超音波投射装置1Bの概略構成を示す断面図である。この図に示すように、本実施形態の超音波投射装置1Bは、第2ブロック体3の穴部31が軸方向にて第2ブロック体3を貫通して設けられている。また、本実施形態においては、ボルト5が第1実施形態よりも後方に変位した位置に配置されている。本実施形態においては、図11に示すように、ボルト5の重心Gが第1ブロック体2よりも第2ブロック体3に近接して位置する。
このような本実施形態の超音波投射装置1Bによれば、ボルト5が後方に配置されるため、基部2aに設けられた穴部2dの前端から基部2aの前端までの距離を長く確保することができる。このため、穴部2dの前端から前方の基部2aの厚みを上記第1実施形態よりも厚くすることができる。したがって、本実施形態の超音波投射装置1Bによれば、より耐久性が向上する。
また、本実施形態において、第1ブロック体2は、第2ブロック体3よりも比重が小さい材料によって形成されてもよい。このような場合には、例えば、第1ブロック体2はアルミニウムで形成し、第2ブロック体3はステンレス鋼で形成してもよい。第1ブロック体2を第2ブロック体3よりも比重が小さい材料で形成することで、第1ブロック体2が軽量化され、振動板2bの振幅を大きくすることが可能になる。この結果、より音圧を高めることができる。
なお、上記第1実施形態において、第1ブロック体2及び先端部材6を第2ブロック体3よりも比重が小さい材料で形成してもよい。また、上記第2実施形態において、第1ブロック体2を第2ブロック体3よりも比重が小さい材料で形成してもよい。いずれの場合も、振動板6bあるいは振動板2bの振幅を大きくすることができ、より音圧を高めることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第2実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する場合がある。
図12は、本第4実施形態の超音波投射装置1Cの概略構成図である。この図12に示す二点鎖線は、超音波投射装置1Cが共振する場合における縦振動波を模式的に示している。図12に示すように、本実施形態の超音波投射装置1Cにおいては、ノードNの位置に第1ブロック体2と圧電ユニット4との境界が位置する。つまり、本実施形態の超音波投射装置1Cでは、軸方向にて、圧電ユニット4により発生した振動の節の位置に、第1ブロック体2と圧電ユニット4との境界が位置する。
このようにノードNの位置に第1ブロック体2と圧電ユニット4との境界が位置する場合には、ノードNの位置が圧電ユニット4の内部に位置する場合よりも発熱を抑制することが可能となる。また、第1ブロック体2の圧電ユニット4側の端面が、振動によって変位しない。このため、第1ブロック体2の圧電ユニット4側の端面を介して、超音波投射装置1Cを外部の部材に対して容易に固定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1……超音波投射装置、1A……超音波投射装置、1B……超音波投射装置、1C……超音波投射装置、2……第1ブロック体、2a……基部、2b……振動板、2c……接続部、2d……穴部、2e……溝部、2e1……内壁面、3……第2ブロック体、4……圧電ユニット(振動発生部)、5……ボルト、6……先端部材、6a……基部、6b……振動板、6c……接続部、6d……軸部、6e……溝部、6e1……内壁面、21……貫通孔、31……穴部、a……短軸半径、b……長軸半径、G……重心、L……中心軸、N……ノード

Claims (9)

  1. 超音波を投射する超音波投射装置であって、
    第1ブロック体と、
    第2ブロック体と、
    前記第1ブロック体と前記第2ブロック体とに挟持された振動発生部と
    を備え、
    前記第1ブロック体、前記第2ブロック体及び前記振動発生部の配列方向における前記第1ブロック体側の一端に振動板が設けられ、
    前記配列方向における前記一端から前記第2ブロック体側の他端までの寸法が前記振動発生部で発生する振動の半波長に略一致するように形成されており、
    前記振動板と前記振動板を支持する基部との間に、前記振動板と前記基部とを接続する円滑な内壁面を有する溝部が形成された接続部が設けられている
    超音波投射装置。
  2. 前記振動板、前記接続部及び前記基部を有する先端部材を前記第1ブロック体と別体で備え、
    前記先端部材が前記第1ブロック体に固定されている
    請求項1記載の超音波投射装置。
  3. 前記第1ブロック体は、前記振動板、前記接続部及び前記基部を有する請求項1記載の超音波投射装置。
  4. 超音波を投射する超音波投射装置であって、
    第1ブロック体と、
    第2ブロック体と、
    前記第1ブロック体と前記第1ブロック体とに挟持された振動発生部と
    を備え、
    前記第1ブロック体は、
    前記第1ブロック体、前記第2ブロック体及び前記振動発生部の配列方向における前記振動発生部と反対側に設けられた振動板と、
    前記振動発生部に当接された基部と、
    前記振動板と前記基部との間に設けられると共に、前記振動板と前記基部とを接続する円滑な内壁面を有する溝部が形成された接続部と
    を有する
    超音波投射装置。
  5. 前記溝部は、前記配列方向に沿う中心軸を中心とする環状に形成されており、前記中心軸を含む平面による断面形状が前記中心軸を中心とする径方向の外側から内側に向けて窪む半楕円形状である請求項1~4のいずれか一項に記載の超音波投射装置。
  6. 前記半楕円形状は、短軸が前記中心軸と平行であり、長軸が前記径方向と平行である請求項5記載の超音波投射装置。
  7. 一端部に前記第1ブロック体が螺合されると共に他端部に前記第2ブロック体が螺合されるボルトを備え、
    前記配列方向にて、前記ボルトの重心が前記第1ブロック体よりも前記第2ブロック体に近接して位置する
    請求項1~6のいずれか一項に記載の超音波投射装置。
  8. 前記第1ブロック体は、前記第2ブロック体よりも比重が小さい材料によって形成されている請求項1~7のいずれか一項に記載の超音波投射装置。
  9. 前記配列方向にて、前記振動発生部により発生した振動の節の位置に、前記第1ブロック体と前記振動発生部との境界が位置する請求項1~8のいずれか一項に記載の超音波投射装置。
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