JP2019042712A - 超音波投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高音圧の超音波を投射可能な超音波投射装置において、大型化を抑制しかつ耐環境性を向上させる。【解決手段】超音波を投射する超音波投射装置1であって、投射する超音波に応じた振動を発生する振動部として機能する、振動子2及び振動伝達部3及びホーン4を設ける。その振動部との間に空洞部6を形成して、振動部と接続された平板状の振動増幅板5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波投射装置に関するものである。
近年、車両用の超音波センサや、音波に指向性を持たせて投射するパラメトリックスピーカとして、小型の超音波投射装置が用いられている。例えば、車両用の超音波センサは、超音波を投射すると共に、反射した超音波を受信して、障害物までの距離を示す信号を出力する。また、パラメトリックスピーカは、アレイ状に配列される複数の超音波投射装置を備え、定められた方向に強力な音波を投射する。
例えば、特許文献1には、超音波を発する圧電部材を備える超音波センサが開示されている。このような特許文献1に示す超音波センサによれば、圧電部材で生成された超音波振動によって超音波を外部に対して投射することができる。ただし、圧電部材で発生可能な超音波の音圧は小さい。このため、特許文献1で開示されたような超音波センサでは、極めて近距離にしか有効な超音波を投射することができない。このため、一般的には、より遠方まで超音波を投射する超音波センサの場合には、圧電部材で生成された超音波振動に共振するホーンを備えている。このようなホーンは、通常は中実の棒状とされているが、より強力な音波を出力する場合には、先端に前方に向けて広がるロート状の金属薄板を備えている。
特開2010−243414号公報
しかしながら、ホーンが上述のようなロート状の金属薄板を備える場合には、金属薄板を保護等するために、ホーンを樹脂ケース等に収容する必要がある。また、音波が遮られないよう、樹脂ケースは例えば超音波を通過させる部位がメッシュ状とされている。このため、樹脂ケースを備えることにより超音波投射装置が大型化すると共に、樹脂ケースの内部に雨水等が侵入しやすく耐環境性が低い。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、高音圧の超音波を投射可能な超音波投射装置において、大型化を抑制しかつ耐環境性を向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、超音波を投射する超音波投射装置であって、投射する上記超音波に応じた振動を発生する振動部と、上記振動部との間に空洞部を形成して上記振動部と接続された平板状の振動増幅板とを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記振動部が発生する振動の周波数が、上記振動増幅板が表面に沿った方向にて節が発生しない周波数であるという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記振動部が、上記超音波の投射方向に向けて開口された凹部を有し、上記振動増幅板が上記振動部の凹部を塞いで上記振動部に接続され、上記凹部の内部が上記空洞部であるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記凹部の底部が、上記凹部の開口方向から見て中央部が最も深くなるように窪んでいるという構成を採用する。
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記振動増幅板の外縁部に一体的に固定された取付部を有し、上記取付部と上記振動部とが螺合されることにより上記振動増幅板が上記振動部に接続されているという構成を採用する。
第6の発明は、上記取付部が、一端側が上記振動増幅板に一体的に固定され、他端側が上記振動部に当接され、一端側と他端側との間の側面部が上記振動部と螺合されているという構成を採用する。
本発明によれば、平板状の振動増幅板が空洞部を形成するようにして振動部と接続されている。このような本発明によれば、空洞部の作用によって平板状の振動増幅板が大きく振幅するために、中実の棒状のホーンのみを有する超音波投射装置よりも強力な音圧の超音波を投射することができる。さらに、ロート状の金属薄板を備える必要がないことから、装置の外形形状が大型化することを防止でき、さらには耐環境性を向上させることができる。したがって、本発明によれば、高音圧の超音波を投射可能な超音波投射装置において、大型化を抑制しかつ耐環境性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態における超音波投射装置の概略構成を示す外観図である。 本発明の一実施形態における超音波投射装置が備えるホーンを含む概略構成図であり、(a)が軸芯に沿った面で切断した断面図であり、(b)が軸芯に沿った方向から見た正面図であり、(c)が(a)のA−A断面図である。 面積比1.0の比較用超音波投射装置と、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置と、面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置とにおいて、アドミタンスループより求めた各値をまとめた表である。 横軸に振動増幅板の半径方向の位置、縦軸に振動変位の実効値をとったグラフである。 横軸に角度、縦軸に音圧をとったグラフである。 本発明の一実施形態における超音波投射装置の変形例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る超音波投射装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態の超音波投射装置1の概略構成を示す外観図である。この図に示すように、本実施形態の超音波投射装置1は、振動子2と、振動伝達部3と、ホーン4と、振動増幅板5とを備えている。
振動子2は、振動(超音波振動)を発生させるユニットであり、電力を供給することによって振動する複数の圧電素子2aと、これらの圧電素子2aを支持するホルダ2bとを備えている。なお、圧電素子2aに換えて、磁歪素子、電歪素子などの電気機械変換素子を用いることも可能である。このような振動子2としては、例えば、強力な超音波を発生させるボルト締めランジュバン型振動子(BLT:Bolt-clamped Langevin type Transducer)を好適に用いることができる。このような振動子2は、図示を省略する電源回路(電源)から供給される電力によって駆動される。
振動伝達部3は、振動子2とホーン4との間に配置されており、振動子2で生成された超音波振動をホーン4に対して伝達する。この振動伝達部3は、中実な断面が一様な棒部3aと、棒部3aの周面に接続されたフランジ3bとを備えている。棒部3aは、一方の端部が振動子2に接続され、他方の端部がホーン4に接続されている。フランジ3bは、棒部3aの節(超音波振動が伝達された場合に変位しない部位)に接続されており、本実施形態の超音波投射装置1を外部部材に対して取り付ける場合の取付部とされる部位である。
ホーン4は、振動伝達部3を介して振動子2から伝達される超音波振動に対して共振することによって超音波振動を増幅し、強力な音圧の超音波を外部に向けて放射(投射)するための部位である。
図2は、ホーン4を含む概略構成図であり、(a)が軸芯に沿った面で切断した断面図であり、(b)が軸芯に沿った方向から見た正面図であり、(c)が(a)のA−A断面図である。これらの図に示すように、ホーン4は、円柱の一方の平らな端面に対して、軸芯に沿った方向に向けて窪んだ凹部4aが形成された形状とされている。凹部4aは、ホーン4の径方向の中央に一定の深さで形成されており、ホーン4の軸芯と同心状の略円柱形状とされている。この凹部4aによってホーン4の先端側は径方向において薄肉化された筒形状とされている。なお、このような凹部4aによって筒形状とされたホーン4の先端部を、説明の便宜上、筒状先端部4bと称し、筒状先端部4bを除く部位を根元部4cと称する。
なお、凹部4aは、ホーン4に対してドリル等の工具によって形成するため、図2(a)に示すように底部が円錐状に窄む形状となっている。ただし、凹部4aの底部は平坦状であっても良い。凹部4aの深さ寸法を円錐状に窄んだ底部を除いた部位の深さ寸法とした場合に、凹部4aの深さ寸法は、例えばホーン4の全長xの半分とされる。この場合、図2(a)に示すように、円錐状に窄んだ底部を無視した場合の根元部4cの長さ寸法は、ホーン4の全長xの半分となる。このように凹部4aの深さ寸法(すなわち後述の空洞部6の長さ寸法)がホーン4の全長xの半分とされることによって、振動増幅板5を強く振動させることができる。
振動増幅板5は、ホーン4の外径と同一の直径寸法とされた円板状(平板状)の部位であり、ホーン4との間に空洞部6を形成し、凹部4aの開放端を塞ぐようにして筒状先端部4bに接続されている。つまり、本実施形態では、ホーン4と振動増幅板5とによって囲まれた密閉空間が空洞部6となっている。この振動増幅板5は、空洞部6が形成されているため、超音波振動が伝達されることによって大きく振幅することができる。
このような振動増幅板5は、径方向における全域が同相で振動されることが望ましい。例えば、振動増幅板5は、径方向の中心部が超音波の投射方向に変位する場合には、径方向の中心部を除く他の領域も超音波の投射方向に変位し、径方向の中心部が超音波の投射方向と反対側に変位する場合には、径方向の中心部を除く他の領域も超音波の投射方向と反対側に変位するように振動することが好ましい。つまり、振動子2が発生する超音波振動の周波数は、振動増幅板5が表面に沿った方向にて節が発生しない周波数であることが好ましい。なお、振動増幅板5は、ホーン4と同様に超音波振動に対して共振することでたわみ振動し、これによって強力な音波を放射する。
なお、本実施形態において、超音波投射装置1の構成要素のうち、振動増幅板5を除く、振動子2及び振動伝達部3及びホーン4は、投射する超音波に応じた振動を発生する振動部として機能する。つまり、本実施形態の超音波投射装置1は、上記振動部と、この振動部と間に空洞部を形成して接続される振動増幅板5とを備える構成とされている。
このような本実施形態の超音波投射装置1では、外部の電源回路(電源)から電力が振動子2の圧電素子2aに供給されると、圧電素子2aが振動し、超音波振動が生成される。この超音波振動は、振動伝達部3を介してホーン4及び振動増幅板5に伝達され、これによって強力な超音波が射出される。
続いて、本実施形態の超音波投射装置1を用いた基礎検討について説明する。
本検討では、振動子2として、60kHz用ボルト締めランジュバン型振動子を用いた。振動子2は、直径寸法を15mm、長さ寸法を39mmとした。また、振動伝達部3において、棒部3aの直径寸法を15mm、棒部3aの長さ寸法を42.5mmとした。また、振動伝達部3において、フランジ3bは、直径寸法を25mm、厚さ寸法を1mmとし、棒部3aの振動子2側の端部から19.5mmの位置に設置した。また、振動伝達部3の材質は、アルミニウム合金(A2017)とした。
ホーン4は、2種類のものを用いた。第1のホーン4は、外径寸法を15mm、空洞部6の内径寸法を10.6mm、長さ寸法を34mmとした。第2のホーン4は、外径寸法を15mm、空洞部6の内径寸法を12.2mm、長さ寸法を41mmとした。また、いずれのホーン4に対しても、直径寸法が15mmで厚さ寸法が1mmの振動増幅板5を、凹部4aを塞ぐように固定した。第1のホーン4を用いた場合における、振動増幅板5の面積(図2(b)で示された面積)と筒状先端部4bの振動増幅板5に対する接触面積(図2(c)で示された面積)との比率(以下、面積比と称する)は、2.0となる。また、第2のホーン4を用いた場合における、面積比は3.0となる。
また、本検討においては、本実施形態の超音波投射装置1と比較するために、空洞部6が形成されていない超音波投射装置(比較用超音波投射装置)についても検討を行った。なお、比較用超音波投射装置における、面積比は1.0となる。
図3は、面積比1.0の比較用超音波投射装置と、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1と、面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置1とにおいて、アドミタンスループより求めた各値をまとめた表である。なお、図3において、ホーン4の長さ寸法xは、超音波投射装置の共振周波数が58kHz付近となるように有限要素法によって求めた値である。図3により、いずれの超音波投射装置も約58kHzの共振を得られることが分かった。
ホーン4の先端部に取り付けられた振動増幅板5の振動モードを明らかにするために振動増幅板5の中央を通る半径方向の各位置における振動変位の測定を行なった。測定は入力電力が0.1Wで一定とし、共振周波数にて駆動させた。なお、振動変位はレーザードップラ振動計を用いて測定した。図4は、その結果であり、横軸に振動増幅板5の半径方向の位置、縦軸に振動変位の実効値をとっている。なお、図4において、白丸が面積比1.0の比較用超音波投射装置の結果を示し、白四角が面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1の結果を示し、白三角が面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置1の結果を示している。
図4に示すように、面積比1.0の比較用超音波投射装置の場合、振動変位分布は各位置においてほぼ一定の値で同相となり、ピストン振動することがわかった。一方、面積比2.0、3.0の本実施形態の超音波投射装置1の場合、振動変位分布は中心部分(位置0.0mm)において極大値となっていることがわかる。これは、振動増幅板5がたわみ振動しているためである。また、面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置1の振動変位分布は、直径方向の外周位置付近で振動変位がほぼ0になり、振動の位相が反転し、節円があることがわかる。しかし、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1の振動変位分布は、振動変位が0になることはなかった。これより、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1における振動増幅板5は、全域で同相、かつ大きな振動変位が得られるということがわかつた。
放射される音波の指向性を明らかにするために、振動増幅板5に対して垂直方向の各角度における音圧の測定を行い、音波の指向性を求めた。測定は入力電力0.lW一定とし、共振周波数にて駆動させた。なお、音圧の測定は1/8インチマイクロホンを用いて、音源からの距離300mmにおいて行なった。なお、音圧の測定角度は、振動増幅板5に対して垂直な角度を0° とし、−90〜90°の範囲とした。図5は、その結果であり、横軸に角度、縦軸に音圧をとっている。なお、図5においても、白丸が面積比1.0の比較用超音波投射装置の結果を示し、白四角が面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1の結果を示し、白三角が面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置1の結果を示している。
図5に示すように、面積比1.0の比較用超音波投射装置の場合、及び、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1の場合の音圧は、超音波投射装置の正面で最大値となり、単一の指向性となっていることがわかった。その際の音圧は、面積比2.0の本実施形態の超音波投射装置1が約23Pa(約121dB)、面積比1.0の比較超音波投射装置が約7Pa(約11ldB)であった。一方、面積比3.0の本実施形態の超音波投射装置1の場合は、正面以外で最大値となり、その際の音圧は、面積比1.0の比較用超音波投射装置を下回った。この理由は、図4の結果より、振動増幅板5上に節円が形成され、位相の反転した音波が射出されたことで弱め合ったためと考えられる。
以上のような本実施形態の超音波投射装置1によれば、平板状の振動増幅板5が空洞部6を形成するようにしてホーン4と接続されている。このような本実施形態の超音波投射装置1によれば、空洞部6の作用によって平板状の振動増幅板5が大きく振幅するために、中実の棒状のホーンのみを有する超音波投射装置(上述の比較用超音波投射装置)よりも強力な音圧の超音波を投射することができる。さらに、ロート状の金属薄板を備える必要がないことから、装置の外形形状が大型化することを防止でき、さらには耐環境性を向上させることができる。
また、本実施形態の超音波投射装置1においては、振動子2が発生する超音波振動の周波数が、振動増幅板5が表面に沿った方向にて節(節円)が発生しない周波数とされていることが好ましい。振動子2が発生する超音波振動の周波数を振動増幅板5が表面に沿った方向にて節(節円)が発生しない周波数とした場合には、図5に示す結果から明らかなように、超音波の音圧と指向性を高めことが可能となる。
また、本実施形態の超音波投射装置1においては、ホーン4が、超音波の投射方向に向けて開口された凹部4aを有し、振動増幅板5がホーン4の凹部4aを塞いでホーン4に接続され、凹部4aの内部が空洞部6とされている。このような本実施形態の超音波投射装置1によれば、簡易な構造にて強力な音圧の超音波を放射することが可能となる。
また、本実施形態の超音波投射装置1においては、凹部4aの底部が、凹部4aの開口方向から見て中央部が最も深くなるように窪んでいる。このため、凹部4aの底面と側面との接続角度を大きくすることが可能となり、底面と側面との接続箇所に作用する応力を低減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、接着剤等によって振動増幅板5がホーン4に対して取り付けられた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように振動増幅板5の外縁部に一体的に固定された取付部7を設け、取付部7とホーン4とを螺合することにより振動増幅板5がホーン4に対して固定する構成を採用することも可能である。このような場合には、振動増幅板5の外縁部に沿って環状とされた取付部7の内周面に雌ネジ部7aを形成し、ホーン4の外周面に雄ネジ部4dを形成し、これらの雌ネジ部7aと雄ネジ部4dとを螺合する。このような構成を採用することによって、振動増幅板5をより強固にホーン4に固定することができ、強力な音波の発生によっても振動増幅板5がホーン4から脱離することを防止することができる。
なお、図6に示すように、取付部7は、振動増幅板5に固定される側の端部(一端)と反対側の端部(他端)の間の側面部がホーン4に螺合されているが、他端がホーン4に対して突き当てられることによって当接していることが好ましい。これによって、取付部7とホーン4との接触面積が広くなり、より確実に超音波振動を振動増幅板5に伝達することが可能となる。
また、上記実施形態においては、振動増幅板5がホーン4と同一材料によって形成された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。振動増幅板5をホーン4と別の材料によって形成することも可能である。また、振動増幅板5及びホーン4を樹脂材料等によって形成することも可能である。さらに、振動増幅板5を、超音波が投射される先側に露出して配置された表層部と、表層部と異なる材料で形成されると共にホーン4側に位置する底層部とに分かれた構成を採用することも可能である。例えば、底層部が剛性を高めるための金属で形成され、表層部が車両の塗料と同一色の樹脂材料で形成された構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、ホーン4を備え、ホーン4が凹部4aを備える構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホーン4を備えずに、振動子2に対して凹部を形成し、振動増幅板5を振動子2に対して直接接続する構成を採用することも可能である。また、ホーン4を備えずに、振動伝達部3に対して凹部を形成し、振動増幅板5を振動伝達部3に対して直接接続する構成を採用することも可能である。
1……超音波投射装置、2……振動子、3……振動伝達部、4……ホーン、4a……凹部、4b……筒状先端部、4c……根元部、4d……雄ネジ部、5……振動増幅板、6……空洞部、7……取付部、7a……雌ネジ部

Claims (6)

  1. 超音波を投射する超音波投射装置であって、
    投射する前記超音波に応じた振動を発生する振動部と、
    前記振動部との間に空洞部を形成して前記振動部と接続された平板状の振動増幅板と
    を備えることを特徴とする超音波投射装置。
  2. 前記振動部が発生する振動の周波数が、前記振動増幅板が表面に沿った方向にて節が発生しない周波数であることを特徴とする請求項1記載の超音波投射装置。
  3. 前記振動部は、前記超音波の投射方向に向けて開口された凹部を有し、
    前記振動増幅板が前記振動部の凹部を塞いで前記振動部に接続され、
    前記凹部の内部が前記空洞部である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の超音波投射装置。
  4. 前記凹部の底部が、前記凹部の開口方向から見て中央部が最も深くなるように窪んでいることを特徴とする請求項3記載の超音波投射装置。
  5. 前記振動増幅板の外縁部に一体的に固定された取付部を有し、
    前記取付部と前記振動部とが螺合されることにより前記振動増幅板が前記振動部に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の超音波投射装置。
  6. 前記取付部は、一端側が前記振動増幅板に一体的に固定され、他端側が前記振動部に当接され、一端側と他端側との間の側面部が前記振動部と螺合されていることを特徴とする請求項5記載の超音波投射装置。
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