JP2023120950A - 生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム - Google Patents

生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産ラインの優先的な改善点がより明確に認識可能となる技術を提供する。【解決手段】製造工程及び検査工程が実行される生産ライン(10)に係る生産管理システム(1)であって、生産ライン(10)における製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出部(110a)と、実績値に基づいて、生産ラインにおける製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出部(110a)と、を備え、生産実力値は、生産ライン(10)における製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理システム(1)。【選択図】図4

Description

本発明は、製品の生産ラインにおいて生産を管理する、生産管理システム、生産管理方法及び、プログラムに関する。
製品の生産ラインにおいては、ラインの中間工程や最終工程に製品の検査装置を配置し、不良の検出や不良品の仕分けなどが行われている。例えば、部品実装基板の生産ラインにおいては一般的に、プリント配線基板にクリームはんだを印刷する装置(印刷装置)、クリームはんだが印刷された基板に部品を実装する装置(マウント装置)、部品実装後の基板を加熱して部品を基板にはんだ付けするする装置(リフロー装置)が含まれる。そして、各生産装置の後に配置された検査装置において、各装置における作業が予定通り正しく行われているかの検査が行われる。
また、上記の生産ラインにおいては、各製造装置及び検査装置から情報を収集し、不良率、生産量等を総合的に管理する生産管理システムが稼働しており、生産ライン全体としての生産性の向上に寄与している。
上記のような生産管理システムにおいては、ある期間の製品の生産に係るデータを集計しレポートとして出力する機能が求められる場合がある(例えば、特許文献1、2を参照)。このレポート機能においては、従来より、ライン別、製造装置別、製品別、KPI別の集計レポートが提供される等の場合があった。しかしながら、例えば事業計画に基づいて机上で算出された理想値と、様々なトラブルの結果を含んだ実績値とが比較されたものが多く、生産ラインの実力値が不明確なため、優先して解決すべき問題点の所在と規模を迅速に把握可能になっているとは言えなかった。また、目標値の妥当性や、実力値と実績値の乖離による損失についても不明瞭であり、生産ラインの生産性向上のための効率的な対策が可能になっているとは言えなかった。
特開2003-187069号公報 特開2003-122420号公報
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、生産ラインの優先的な改善点がより明確に認識可能となる技術を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本開示は以下の構成を採用する。即ち、
単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインに係る生産管理システムであって、
前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出部と、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出部と、
を備え、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の
データから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする。
これによれば、生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値と、
生産ラインにおける製品の生産性または品質に係る指標のデータから、生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する指標のデータおよび/または、生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた指標のデータを除外して算出された、製品の生産性または品質に係る指標である生産実力値を取得することができる。
その結果、生産実績値と生産実力値を比較することで、向上できる余地のある生産ラインの生産性または品質の指標をより容易に把握し、その指標を改善することで生産性または品質を向上させることが可能である。なお、本開示において、生産ラインにおける所定の条件変更とは、所謂4M変更に相当する変更を含んでもよい。また、本開示においては、何等かの原因で生産実績値における統計上の外れ値となってしまったデータや、工程における突発的な条件変更に係るデータを除外することで、より正確に、対象となる生産ラインの実力値を得ることが可能である。さらに、実力値の算出において除外された指標のデータへ影響を与えた、生産ラインにおける所定の条件変更を排除または改善することで、実績値を実力値に近づけていくことができる。
また、本開示においては、前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
前記実績値算出部は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
前記実力値算出部は、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実力値を算出することにしてもよい。予め予定された計画的条件変更の影響を除外して生産実績値を算出することができるとともに、さらに、偶発的条件変更の影響を除外して生産実力値を算出することができる。これによれば、要因分析をし易い形で、生産実績値と生産実力値を算出することが可能である。
また、本開示においては、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標は、前記製品の所定時間あたりの生産量、前記製品の製造タクトタイム、および前記製品のエラー率のうち少なくとも一つを含むこととしてもよい。このような直接的な指標を用いることで、より明確に、生産量を増加させるための優先的な対策を把握することが可能となる。
また、本開示においては、所定期間における前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告部を、さらに備えるようにしてもよい。そうすれば、生産ラインに関わる決定権を有する経営者等に、より明確に、生産量を増加させるための優先的な対策を示すことが可能となる。
また、本開示においては、所定期間における前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告部を、さらに備え、
前記結果報告部は、前記実力値算出部が、前記生産実力値を算出する際に除外した前記指標のデータに係る、前記偶発的条件変更の内容を含んで報告するようにしてもよい。生産実績値と生産実力値の差が生じる原因を明確にすることができ、生産実績値を生産目標値に近づけるための対策を明確に把握することが可能となる。
また、本開示は、単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインにおける生産管理方法であって、
前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出工程と、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出工程と、
を有し、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理方法であってもよい。
また、本開示は、前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
前記実績値算出工程においては、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
前記実力値算出工程においては、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実力値を算出することを特徴とする、上記の生産管理方法であってもよい。
また、本開示は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標は、前記製品の所定時間あたりの生産量、前記製品の製造タクトタイム、および前記製品のエラー率のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、上記の生産管理方法であってもよい。
また、本開示は、前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告工程を、さらに有することを特徴とする、上記の生産管理方法であってもよい。また、本開示は、前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告工程を、さらに有し、
前記結果報告工程においては、前記実力値算出工程において、前記生産実力値を算出する際に除外した前記指標のデータに係る、前記偶発的条件変更の内容を含んで報告することを特徴とする、上記の生産管理方法であってもよい。これにより、実績値を実力値に近づけるための対策箇所を明確にすることが可能である。
また、本開示は、単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインに対して、コンピュータに、
前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出ステップと、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出ステップと、
を実行させ、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、プログラムであってもよい。
また、本開示は、前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
前記実績値算出ステップにおいては、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
前記実力値算出ステップにおいては、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実力値を算出することを特徴とする、上記のプログラムであってもよい。
なお、上記構成および処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、生産ラインの優先的な改善点がより明確に認識可能となる。
本発明の実施例に係る生産管理システムの概略構成図である。 本発明の実施例に係る生産ラインにおける生産量の最良値と、実績値の相違について説明するための図である。 本発明の実施例に係る生産管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施例に係る生産管理システムにおける処理のフローチャートである。 本発明の実施例1に係る最良値の算出方法の例について説明する図である。 本発明の実施例1に係る最良値の算出方法の第2の例について説明する図である。 本発明の実施例1に係るレポートに掲載されるグラフの例を示す図である。 本発明の実施例1に係るレポートに掲載されるメッセージの例を示す図である。 本発明の実施例1に係るレポートに掲載されるグラフの第2の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るレポートがメールで提供される場合の内容の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るレポートがWEBブラウザでダウンロードされる場合の内容の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るレポートがWEBブラウザで提供される場合の内容の例を示す図である。 本発明の実施例2に係る最良値算出フローチャートである。 本発明の実施例3に係る実績値および最良値算出フローチャートである。 本発明の実施例5に係る基板の製造に係るデータの例を示す図である。 本発明の実施例5に係る基板の製造に係るデータの別例を示す図である。 本発明の実施例5に係る改善対象の提示の例を示す図である。 本発明の実施例5に係る改善対象の提示の別例を示す図である。
<適用例>
本発明が適用される生産ライン10は、図1に示すように、はんだ印刷装置10a、はんだ印刷後検査装置10b、マウンタ10c、マウント後検査装置10d、リフロー炉10e、リフロー後検査装置10fを含む。生産ライン10における各装置は、LANなどのネットワークを介して生産管理装置1aに接続されている。生産管理装置1aは、汎用的なコンピュータシステムにより構成される。
図2には生産ライン10における生産量の最良値と、実績値について示す。上段に記載された矢印は生産が順調に行われた場合、下段に記載された矢印は実際の場合について示す。この最良値は、本開示における生産実力値に相当する。一方、下段における実際の場合については、各製造装置または各検査装置における待ち時間等、予め予定された4M変動、装置トラブル等、不測の原因に伴う偶発的な4M変動、その他、原因が特定できない工程の条件の変動等を含んでいる。この場合の生産量が実績値である。実績値は本開示における生産実績値に相当する。
生産ライン10における生産効率を向上させるためには、最終的には上記の全ての要因を解消する必要があるが、まずは生産ライン10に実力値を発揮させることが優先課題である。本適用例では、このように、優先して解消すべき、生産量の減少の実態を明確にし、これをレポートする機能を備える。
図3に、本適用例に係る生産管理装置1aについてのブロック図を示す。生産管理装置1aは、生産ライン10の各装置からのデータを受信するデータ取得部11a、生産ライン10の最良値及び実績値を算出しレポートする制御部11bを有する。また、生産管理装置1aは、データ取得部11aで取得したデータや、制御部11bで算出した最良値、実績値、レポートの内容を記憶する記憶部11c、各種データやレポートの内容を出力可能な出力部11dを有する。制御部11bはさらに機能モジュールとして、実績値算出部110a、最良値算出部110b、結果報告部110c、の各機能部を備えている。この最良値算出部110bは本開示における実力値算出部に相当する。
最良値算出部110bにおいて生産量の実績値から最良値を算出する場合は、例えば、図5に示したように、実績値算出部110aで算出された実績値としてのタクトタイムの度数分布に対して、スミルノフ・グラブズ検定によって外れ値を除外する。そして、外れ値が1つもなくなるまで、全データに対して検定を行い、外れ値が無くなった際の度数分布を、最良値の度数分布とする。
生産管理装置1aは、生産ライン10に対して算出した生産量やタクトタイムの実力値及び実績値を含めた形でレポートを出力する。図7には、レポートの記載例作成時に掲載されるグラフの例を示す。レポートには、図7(a)に示すように、生産サイクルタイム(タクトタイム)についての外れ値の除外前のヒストグラムを実績値として記載してもよい。また、図7(b)に示されるような、外れ値除外後のヒストグラムを実力値として記載されてもよい。
レポートには、さらに図8に示すようなメッセージが記載されてもよい。上段にはサイクルタイム(タクトタイム)の最良値と実績値の数値と、二つの数値の比率、外れ値の割
合が記載される。また、最良値と理想値との差についても記載される。また、図8の下段に示すように、生産数について記載されてもよい。より具体的には、生産数の最良値と実績値が表示され、最良値と実績値の差や、理想値と最良値との差についても記載されてもよい。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の各例に記載されている構成要素については、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
本発明に係る生産管理システム1は例えば、図1に示すような生産ライン10を含み、この生産ライン10の生産管理を行う。図1における生産ライン10は、プリント基板の表面実装ラインである。図1に示すように、本実施例に係る生産ライン10には、上流側から順に、はんだ印刷装置10a、はんだ印刷後検査装置10b、マウンタ10c、マウント後検査装置10d、リフロー炉10e、リフロー後検査装置10fが設けられている。
はんだ印刷装置10aは、プリント基板上の電極部はんだペーストを印刷する装置である。マウンタ10cは、プリント基板に実装すべき多数の電子部品をはんだペーストの上に載置するための装置である。また、リフロー炉10eは、プリント基板上に載置された電子部品を基板上のプリント配線にはんだ接合するための加熱装置である。そして、各検査装置10b、10d、10fは各工程の出口でプリント基板の状態を検査し、不良あるいは不良のおそれを自動的に検出する。
上述したはんだ印刷装置10a、マウンタ10c、リフロー炉10e(以下、これらをまとめて製造装置ともいう。)及び、はんだ印刷後検査装置10b、マウント後検査装置10d、リフロー後検査装置10f(以下、これらをまとめて検査装置ともいう。)は、LANなどのネットワークを介して生産管理装置1aに接続されている。生産管理装置1aは、CPU(プロセッサ)、主記憶装置(メモリ)、補助記憶装置(ハードディスクなど)、入力装置(キーボード、マウス、コントローラ、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ、プリンタ、スピーカなど)などを具備する汎用的なコンピュータシステムにより構成される。
ここで、図2を用いて、生産ライン10における生産量の最良値と、実績値の相違について説明する。図2には二つの場合におけるプリント基板の生産量について示す。図の横軸は時間で、例えば1時間の時間範囲を示している。また、一つ一つの矢印は、一枚の基板が製造される時間を表している。上段に記載された矢印は生産が順調に行われた場合、下段に記載された矢印は様々なトラブル(原因が分かるものと原因不明のものを含む)や所謂4M変動の影響による遅延が発生する実際の場合について示す。
上段に記載された生産が順調な場合の生産量は対象の生産ラインの実力値とも言え、この生産量を本実施の形態では最良値と呼ぶ。この場合は図2に示すように、例えば平均タクトタイムTが50秒の場合には、1時間の間には、3600秒/T=72枚の生産が可能である。
一方、図2の下段の場合には、1時間の間に、途中でマウンタ10cにおいて部品吸着失敗によるエラー&リトライが生じ余分に時間がかかっている。そして、その後、部品吸着失敗によるエラーが連続して生じることで装置が停止し、エラーの解消のための作業が施され、作業完了後に生産が再開されている。このような場合には、本来1時間に72枚の生産が可能であるところ、68枚の生産しかできず、最良値に対して1時間あたりの生
産量が4枚少ないこととなる。この場合の生産量が実績値である。この実績値には上述のとおり、所謂4M変動の影響で発生する遅延も含まれる。
生産ライン10における生産効率を向上させるためには、最終的には上記のトラブル等の偶発的な要因と4M変動の影響等の計画的な要因の両方を解消する必要がある。本実施例では、このように、様々なトラブル等の要因や、4M変動の影響による要因による生産量の低下の実態を明確にし、これをレポートする機能を備えることとした。
図3に、本実施例に係る生産管理装置1aについての概略ブロック図を示す。図3に示すように、生産管理装置1aは、生産ライン10の各製造装置及び各検査装置からのデータを受信するデータ取得部11a、データ取得部11aが取得したデータに基づいて生産ライン10の最良値及び実績値を算出しレポートする制御部11bを有する。また、データ取得部11aで取得したデータや、制御部11bで算出した最良値、実績値、レポートの内容を記憶する記憶部11c、各種データやレポートの内容を出力可能な出力部11dを有する。制御部11bはさらに機能モジュールとして、実績値算出部110a、最良値算出部110b、結果報告部110cを備えている。各機能モジュールは、例えば、記憶部11cに格納されたプログラムをCPU(不図示)が読み込み実行することにより実現される。
データ取得部11aには、その他、ユーザからの検査条件に関わる情報や、実績値算出部110aに対する実績値算出指令、最良値算出部110bに対する最良値算出指令、結果報告部110cに対するレポート作成指令等が入力される。
実績値算出部110aでは、データ取得部11aにおいて取得された各製造装置及び各検査装置からのデータに基づき、指定された期間における生産ライン10の生産量の実際の値を算出する。最良値算出部110bでは、実績値算出部110aによって算出された実績値に基づいて、生産ライン10の生産量の最良値が算出される。結果報告部110cでは、実績値算出部110aにおいて算出された生産ライン10の生産量の実績値及び、最良値算出部110bにおいて算出された生産ライン10の生産量の最良値に基づいて、レポートが作成される。
図4には、生産管理装置1aにおける処理のフローチャートを示す。本フローが実行されると、先ずステップS101において、生産ライン10の各製造装置及び各検査装置から、製造実績、検査結果のデータを取得する。この製造実績のデータには、発生したエラーの時刻、内容、行われた対策等のログデータが含まれる。また検査結果のデータには、不良項目毎の発生数、発生時刻等のログデータが含まれる。取得されたデータは、記憶部11cに記憶される。ステップS101の処理が終了するとステップS102に進む。ステップS102においては、実績値算出部110aによって生産数の実績値が算出され、記憶部11cに記憶される。本実施例においては、実績値として、図2に示すように、1時間毎の生産数を算出する。実績値は1時間毎の生産数として時間毎に記憶されても良いし、例えば生産ライン10の稼働時間の平均値として記憶されてもよい。ステップS102の処理が終了するとステップS103に進む。
ステップS103においては、最良値算出部110bによって生産数の最良値が算出され、記憶部11cに記憶される。最良値を算出する際には、一例として、スミノルフ・グラブズ検定等一般的な方法が用いられてよい。以下に、最良値の算出方法の具体例について説明する。
<最良値の算出例1>
最良値を算出する際には、例えば、図5に示したように、ステップS102で算出され
る生産数の実績値に係る、各製造物(基板)のタクトタイムのヒストグラムに対して、正規分布を仮定し、検定対象の値-平均値/標準偏差σを、優位水準を5%として検定する
。そして、最も外れた1データのみを検定し、それが外れ値と判定されたら、それを除外したn-1個の標本を用いて2番目に外れた標本を検定し、以下、外れ値が検出されなくなるまで繰り返す。その結果残ったタクトタイムの平均値が、タクトタイムの最良値であり、1時間をタクトタイムの最良値で除した値が、1時間あたりの生産数の最良値となる。
<最良値の算出例2>
図6には、本実施形態における最良値の2番目の算出例について示す。この例においては、例えばマウンタ10cにおける吸着ノズル(不図示)によって部品を吸着する際の吸着エラー率の最良値を算出する。この場合の理想値=エラー率0%である。実績値は例えば1時間毎の吸着エラー率(%)=(エラー数/吸着回数)とする。そして、1時間毎にエラー率集計を行い、各時間におけるエラー率を検定に係るデータとして検定を行う。そして、最終的に残った吸着エラー率(%)の平均値を最良値とする。
図6(a)は、この例における吸着エラー率の算出方法を図形化したものである。図6(a)において、横軸は時刻を表す。時系列で並んだ四辺形の横方向の長さは1枚の基板に対して部品のマウント工程が実施されている時間を表す。その中で、ハッチング付きの四辺形は、作業中に吸着エラーがゼロであった基板を表す。白抜きの四辺形は、作業中に吸着エラーが生じた基板を表す。また、白抜きの四辺形の下部に記載された×の数は、吸着エラーの数に相当する。なお、この図では、例えば基板1枚あたり20部品をマウントし、1回吸着エラーが発生するとリトライを行うため、その分吸着回数が増えることを前提とする。
図6(b)は、各時間における生産基板枚数(生産数)、合計吸着回数、エラー回数、エラー率を表にした図である。図6(b)に示すように、この図では、0時台には、6枚の基板に対しマウント工程が実施され、そのうち1枚の基板で吸着エラーが1回発生した。この時間のエラー率は0.83%である。1時台には、5枚の基板に対しマウント工程が実施され、吸着エラーは発生しなかった。この時間のエラー率は0.00%である。2時台には、4枚の基板に対しマウント工程が実施され、そのうち1枚の基板で吸着エラーが2回、他の1枚の基板で吸着エラーが3回、合計5回の吸着エラーが発生した。この時間のエラー率は5.88%である。このように得られたエラー率を検定し、外れ値として除外されなかったエラー率の平均値が、エラー率の最良値となる。図4の説明に戻り、ステップS103の処理が終了するとステップS104に進む。
ステップS104においては、実績値と最良値を比較可能な形で、レポートが作成される。以下、ステップS104において作成されるレポートについて説明する。
<レポートの作成例>
図7には、レポートの作成時に掲載されるグラフの例を示す。レポートには、図7(a)に示すように、例えば横軸に生産サイクルタイム(タクトタイム)、縦軸に度数を記載した、外れ値の除外前のヒストグラムが記載される。また、ヒストグラムとともにデータの解析結果が表示される。この例では、タクトタイムの平均値が80.2秒、最大値が3445秒、最小値が43秒、サンプル数1075となっており、タクトタイムの実績値が80.2秒であることが分かる。また、レポートには、図6(b)に示されるような、外れ値除外後のヒストグラムも記載される。このグラフからは、タクトタイムの外れ値除外後の平均値が55.4秒、最大値が76秒、最小値が43秒、サンプル数923となっており、タクトタイムの最良値が55.4秒であることが分かる。
図8には、レポートに記載されるメッセージの例を示す。上段には生産サイクルタイム(タクトタイム)についての記載を示す。生産サイクルタイム(タクトタイム)の最良値と実績値の数値と、二つの数値の比率、外れ値の割合が記載される。また、最良値と理想値との差についても記載される。ここで、理想値は、生産ライン10の実力値に関係なく、予め事業計画等の他の理由で定められた生産サイクルタイム(タクトタイム)の目標値である。この理想値は、本開示における生産目標値に相当する。下段には、製造枚数についての記載がなされている。ここでも、生産枚数の最良値と実績値が表示され、最良値と実績値の差が実力と実際との相違として記載される。最先枚数の理想値と最良値との相違についても記載される。
図9には、ヒストグラムではなく、横軸に生産時刻、縦軸にサイクルタイムを棒グラフとしてプロットした図を示す。レポートにはこのようなグラフを掲載してもよい。また、この場合には、外れ値に相当するプロットは色を変えて白抜きにしてもよい。
図4の説明に戻る。ステップS104の処理が終了すると、ステップS105に進む。ステップS105においては、ステップS104で作成されたレポートが出力され、所定の報告先に提供される。以下、レポート出力(提供)の方法について説明する。
<レポート出力の方法>
レポート出力の方法としては、以下のものが考えられる。
(1)電子メール
この場合には、メール本文に、集計期間・集計対象とトピックスの概要を記載し、レポートファイルはメールに添付(Excelファイル等)してもよい。図10には、メールにお
けるレポート内容と、添付されるレポートファイルの例を示す。
(2)WEBブラウザでダウンロード
この場合には、特定のURLにおいて作成日毎のレポートをダウンロード可能にしておく。これにより、レポートの提供先のユーザが何時でも、当該URLにアクセスすることでレポートを取得可能にすることができる。図11には、ダウンロード画面の例を示す。この例では全稼働日毎にエクセルファイルによるレポートがダウンロード可能となっている。
(3)WEBブラウザで提供
また、レポートについて、WEBブラウザを用いて特定のWEBページで閲覧可能としてもよい。また、特定のWEBページにリンク可能にレポートをリンク可能に埋め込んでおくことで提供しても構わない。図12では、WEBブラウザの画面を示す。
なお、上記のレポートにおいては、タクトタイム、生産数の理想値と最良値、実績値とその差について記載する例について説明したが、それ以外に、売上高、利益等の金額に換算した値を記載してもよい。
図4の説明に戻る。ステップS105の処理が終了すると、本ルーチンが一旦終了される。
<実施例2>
上記の実施例1においては、生産ラインにおける実力値である最良値を、生産ラインにおける実績値に係るデータから、統計上の外れ値に相当するデータを除外することによって算出する例について説明した。本実施例においては、統計上の外れ値を除外するのではなく、4M変動の影響するデータを除外する例について説明する。
図13には、本実施例における、最良値の算出に係る最良値算出フローチャートを示す。このフローチャートは、図4におけるステップS103に相当する処理をより詳細に説明するフローチャートである。本フローが実行されると、まず、ステップS201において、対象となる製品の生産において、4M変動の影響のあるデータを探索する。すなわち、4M変動が実施されるタイミングから、4M変動の影響を受ける製品についてのデータが探索される。なお、本実施例においては、4M変動が予め予定された計画的なものか、偶発的なものかの区別はしない。
次に、ステップS202において、例えば、所定時間中の生産数や、タクトタイムを計算するデータから、S201で探索された、4M変動の影響があるデータを除外する。そして、ステップS203においては、ステップS202で得られた、4M変動の影響のないデータのみを用いて、生産数やタクトタイムの平均値を算出する。なお、例えば所定時間中の生産数については、4M変動の影響のある製品の枚数が減算されるとともに、所定時間からも、4M変動の影響のある製品の製造時間が減算される。その上で、例えば1時間あたりの生産数を比例計算により算出してもよい。
ステップS204では、ステップS203で算出した結果を最良値として記憶部11cに記憶する。ステップS204の処理が終了すると本フローを一旦終了する。なお、この場合、図4のステップS105に相当するレポート出力時において、ステップS202で除外したデータに関する4M変動を全て列挙するようにしてもよい。
以上のような、最良値の算出方法によれば、4M変動の影響を実績値から除外することができ、最良値の精度を向上できるとともに、いずれの4M変動が工程の性能に影響しているかを明確化することが可能である。
<実施例3>
上記の実施例2においては、生産ラインにおける実力値である最良値を、生産ラインにおける実績値に係るデータから、4M変動の影響を受けたデータを除外することによって算出する例について説明した。本実施例においては、生産ラインにおける実績値を算出する際に、統計上の外れ値で且つ、予め予定された計画的な4M変動の影響を受けたデータを除外し、次に、生産ラインにおける最良値を算出する際には、統計上の外れ値で且つ、偶発的な4M変動の影響を受けたデータを除外する例について説明する。
図14には、本実施例における、実績値および最良値の算出に係る実績値および最良値算出フローチャートを示す。このフローチャートは、図4におけるステップS102およびステップS103に相当する処理をより詳細に説明するフローチャートである。本フローが実行されると、まず、ステップS301において、対象となる製品の生産性または品質に係る指標のデータの中で、外れ値に相当するデータを探索する。次に、ステップS302において、当該データの中で、予め予定された計画的4M変動の影響のあるデータを探索する。なお、この計画的4M変動は、本実施例における計画的条件変更に相当する。
そして、ステップS303において、対象となる製品の生産性または品質に係る指標のデータの中で、外れ値に相当し、且つ予め予定された計画的4M変動の影響のあるデータを、例えば、所定時間中の生産数や、タクトタイムを計算するデータから除外する。そして、ステップS304においては、ステップS303で得られた、外れ値で且つ、計画的4M変動の影響のあるデータを除外したデータを用いて、生産数やタクトタイムの平均値を算出する。そして、ステップS305においては、算出した値を実績値として記憶部11cに記憶する。
次に、ステップS306において、実績値の算出に使われたデータの中で、さらに、製
品の製造及び検査の工程において偶発的に生じた偶発的4M変動の影響のあるデータを探索する。なお、この偶発的4M変動は、本実施例における偶発的条件変更に相当する。
そして、ステップS307において、実績値の算出に使われたデータの中で、さらに、外れ値に相当し、且つ偶発的4M変動の影響のあるデータを除外する。そして、ステップS308においては、ステップS307で得られた、外れ値で且つ、偶発的4M変動の影響のあるデータを除外したデータを用いて、生産数やタクトタイムの平均値を算出する。そして、ステップS309においては、算出した値を最良値として記憶部11cに記憶する。ステップS309の処理が終了すると本フローを一旦終了する。なお、この場合、図4のステップS105に相当するレポート出力時において、ステップS308で除外したデータに関する偶発的4M変動を全て列挙するようにしてもよい。
以上のような、実績値および最良値の算出方法によれば、計画的4M変動および偶発的4M変動の影響を実績値から除外することができ、最良値の精度を向上できるとともに、特に、いずれの偶発的4M変動が工程の最良値に影響しているかを明確化することが可能である。
ここで、後にも詳述するが、計画的4M変動には、製品の機種切り替え、計画的なメンテナンス、条件変更等含まれる。また、偶発的4M変動には、基板の製造の場合、マウンタのリール交換、実装エラー多発による緊急停止、作業者の判断による調整、作業者の判断による条件変更等が含まれる。
<実施例4>
次に、実施例4として、4M変動情報と評価データの紐付けの具体例について説明する。
(4M変動情報と評価データの紐付け)
4M変動の情報と各製品のデータとは、具体的には、以下のように紐づけても良い。
(1)所定の基板の実装・検査中(基板搬入後、搬出までの間)に発生した4M変動の場合
生産サイクルタイム(所定の基板の搬出時刻と次の基板の搬出時刻の差分)については、次の基板に紐付ける。この場合には、4M変動の影響は次の基板の生産サイクルタイムに反映される。また、エラー率については、当該基板に紐づける。この場合には、4M変動の影響は当該基板のサンプル(実装・検査数部品数とエラー部品数)に反映される。
(2)上記以外(実装・検査中以外)に発生した4M変動の場合
生産サイクルタイム(所定の基板の搬出時刻と次の基板の搬出時刻の差分)については、次の基板に紐付ける。この場合には、4M変動の影響は次の基板の生産サイクルタイムに反映される。また、エラー率については、当該基板のサンプル(実装・検査数部品数とエラー部品数)を除外する。この場合には、4M変動の影響はその基板のサンプル(実装・検査数部品数とエラー部品数)に反映される。
上記より、所定の基板の搬出後、次の基板の搬出までに発生した4M変動は、次の基板に紐付けるようにする。
(4M変動情報の分類と取得方法)
次に、4M変動情報の分類と、4M変動の種類毎の取得方法の例について説明する。
(1)計画的な4M変動
(1-1)製品の機種切り替え(段取り替え)
実装・検査データからプログラム名を取得し(装置ごとに、古いものから処理していく前提)、1つ前の基板からプログラム名が変わった時、当該基板に紐付ける。また、実装
機・検査機のプログラムが入れ替えられたという情報(入れ替え後のプログラム名と時刻)については、当該情報を装置から生産管理装置1aに出力し、その装置の、その時刻の
直後の基板に紐付ける。
(1-2)計画的な装置への作業(メンテナンス、条件変更など)
装置に対する作業計画をあらかじめ登録しておき、計画装置に対して何らかの変更が行われたことを装置から生産管理装置1aに出力し、その装置に対する作業計画がその近傍(前後30分以内など)にあれば、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。また、計画的な作業を行ったことを作業者が端末で生産管理装置1aに登録し、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。
(2)偶発的な4M変動
(2-1)マウンタのリール交換
実装データからフィーダに装着されたリールIDを取得し(装置ごとに、古いものから処理していく前提)、1つ前の基板、または今の基板の途中からリールIDが変わった時、当該基板に紐付ける。また、実装機でフィーダの付け外しが行われたという情報をリールIDと共に装置から生産管理装置1aに出力し、リールIDが変わっていた時、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。
(2-2)実装エラー多発による緊急停止
実装機が停止したという情報を装置から生産管理装置1aに出力し、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。
(2-3)計画にない装置への作業(作業者の判断による調整、条件変更等)
装置に対する作業計画をあらかじめ登録しておき、計画装置に対して何らかの変更が行われたことを装置から生産管理装置1aに出力し、その装置に対する作業計画がその近傍(前後30分以内など)になければ、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。また、計画にない作業を行ったことを作業者が端末で生産管理装置1aに登録し、その装置の、その時刻の直後の基板に紐付ける。なお、直後の基板とは何分以内という特定ではなく、その時刻より後で最も古いものを指してもよい。
<実施例5>
以下、より具体的な例として、生産サイクルタイムを製品の生産性または品質に係る指標とし、(実績値および)最良値を算出する場合の、各基板についてのデータの扱いの態様について説明する。
〔第1の態様〕
図15には、基板連番1~8のデータについて示す。この場合、最良値を算出する場合には、基板連番1のデータは前の基板がないので、統計上のサンプルから除外する。基板連番3のデータは、外れ値だが4M変動がないので、サンプルから除外しない。基板連番5のデータは、偶発的変動かつ外れ値だが、サンプルから除外しない。基板連番7のデータは、計画的変動かつ外れ値なので、サンプルから除外する。そして、残った基板のデータにより、実績値を算出する。
そして、上記に加えて、最良値を算出する場合には、基板連番3は外れ値だが4M変動がないので除外しない(これを、除外して最良値を計算してもよい。この場合には、改善内容は不明で提示することはできない。最良値は、改善個所は現時点では不明だが、改善の余地をつぶしたら達成できるであろう目標値という定義になる。)。また、基板連番4は偶発的変動だが、外れ値でないので、サンプルから除外しない。基板連番5は偶発的変動かつ外れ値なので、サンプルから除外する。そして、残った基板で、実力値を算出する。すなわち、最良値の定義は、改善個所がわかっており、それを解消させたら達成できるであろう目標値となる。
すなわち、この態様では、工程データから、計画的な4M変動の影響を受け且つ外れ値となったサンプルを除外して実績値を算出し、さらに偶発的な4M変動の影響を受け且つ外れ値となったサンプルを除外して最良値を算出する。結果として、4M変動の影響を受け且つ外れ値となったサンプルを除外して最良値を算出することになる。
〔第2の態様〕
次に、生産サイクルタイムを指標とし、最良値を算出する場合の、データの扱いの第2の態様について説明する。これは外れ値を除外する態様である。ここでは、図15における基板連番1は前の基板がないので、サンプルから除外する。基板連番3、5、7は外れ値なので、サンプルから除外する。そして、残った基板で、実力値を算出する。この場合には、最良値は、改善個所は現時点では不明だが、改善の余地をつぶしたら達成できるであろう目標値という定義になる。
すなわち、この態様では、工程データから、外れ値となったサンプルを除外して最良値を算出することになる。
〔第3の態様〕
次に、生産サイクルタイムを指標とし、最良値を算出する場合の、データの扱いの第3の態様について説明する。これは4M変動を計画的か偶発的かで区別しない態様である。ここでは、図16における、基板連番1は前の基板がないので、サンプルから除外する。基板連番3は外れ値だが4M変動がないので除外しない。(改善内容は示せないが、除外して実力値を計算してもよい。)基板連番4は4M変動ありだが、外れ値でないので、サンプルから除外しない。基板連番5は4M変動あり且つ外れ値なので、サンプルから除外する。基板連番7は4M変動ありかつ外れ値なので、サンプルから除外する。そして、残った基板で、最良値を算出する。この態様では、計画的(把握済)の4M変動要因も改善対象として列挙する。
〔第4の態様〕
次に、生産サイクルタイムを指標とし、最良値を算出する場合の、データの扱いの第4の態様について説明する。図16には、基板連番1~8のデータについて示す。これは外れ値を使用しない態様である。ここでは、基板連番1は前の基板がないので、サンプルから除外する。基板連番5は偶発的変動なので、サンプルから除外しない。基板連番7は計画的変動なので、サンプルから除外する。そして、残った基板で、実績値を算出する。さらに、(上に加えて)基板連番4、5は偶発的変動なので、サンプルから除外する。そして、残った基板で、最良値を算出する。この場合、最良値は、わかっている4M変動をなくしたら達成できるであろう目標値(ない方が良いものをなくした場合に達成できる目標値)という定義となる。
〔第5の態様〕
次に、改善対象の提示について説明する。ここでは、生産サイクルタイムを指標とし、最良値を算出する場合の、データの扱いの第1の態様において最良値を算出する際に除外したサンプルの4M変動(リール交換)を改善対象として提示する。図17(a)には、基板連番1~8のデータについて改めて示す。また、提示される文章の例を図17(b)に示す。掲示文としては、生産サイクルタイムの実績値が1分42秒である点、生産サイクルタイムの最良値が1分35秒である点、生産サイクルタイムを7秒短縮可能であり、改善対象は「リール交換」である点、が記載されている。また、改善対象は「リール交換(合計12回)」で「エラー多発停止(合計4回)」である点を回数とともに提示してもよい。また、改善対象は「リール交換(合計22分32秒)」「エラー多発停止(合計5分16秒)」というように、合計時間とともに提示してもよい。ここで合計時間は、「除外したサンプルの値-最良値」の合計(4M変動によって長くなった分)である。さらに、改善対象は「リール交換(合計12回・22分32秒)」「エラー多発停止(合計4回・5分16秒)」というように、回数と合計時間とともに提示してもよい。
〔第6の態様〕
次に、改善対象の提示に関する別の態様について説明する。提示される文章の例を図18(a)に示す。ここでは、生産サイクルタイムの実績値が1分42秒である点、生産サイクルタイムの最良値が1分35秒である点、生産サイクルタイムを7秒短縮可能である点、改善対象は「リール交換」である点が提示されている。ここで、改善対象については、図18(b)に示すように、予め具体的な作業をシステムに登録しておき、それを例として追加で提示してもよい。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで付記しておく。
<付記1>
単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ライン(10)に係る生産管理システム(1)であって、
前記生産ライン(10)における前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出部(110a)と、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出部(110a)と、
を備え、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理システム(1)。
<付記6>
単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ライン(10)における生産管理方法であって、
前記生産ライン(10)における前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出工程(S102)と、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出工程(S103)と、
を有し、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理方法。
<付記11>
単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ライン(10)に対して、コンピュータ(1a)に、
前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出ステップ(S102)と、
前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出ステップ(S103)と、
を実行させ、
前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする
、プログラム。
1・・・生産管理システム
1a・・・生産管理装置
10・・・生産ライン
10a・・・はんだ印刷装置
10b・・・はんだ印刷後検査装置
10c・・・マウンタ
10d・・・マウント後検査装置
10e・・・リフロー炉
10f・・・リフロー後検査装置
11a・・・データ取得部
11b・・・制御部
11c・・・記憶部
11d・・・出力部
110a・・・実績値算出部
110b・・・最良値算出部
110c・・・結果報告部

Claims (12)

  1. 単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインに係る生産管理システムであって、
    前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出部と、
    前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出部と、
    を備え、
    前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理システム。
  2. 前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
    前記実績値算出部は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
    前記実力値算出部は、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実力値を算出することを特徴とする、請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標は、前記製品の所定時間あたりの生産量、前記製品の製造タクトタイム、および前記製品のエラー率のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の生産管理システム。
  4. 所定期間における前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告部を、さらに備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の生産管理システム。
  5. 所定期間における前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告部を、さらに備え、
    前記結果報告部は、前記実力値算出部が、前記生産実力値を算出する際に除外した前記指標のデータに係る、前記偶発的条件変更の内容を含んで報告することを特徴とする、請求項2に記載の生産管理システム。
  6. 単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインにおける生産管理方法であって、
    前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出工程と、
    前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出工程と、
    を有し、
    前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータ
    を除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、生産管理方法。
  7. 前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
    前記実績値算出工程においては、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
    前記実力値算出工程においては、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実力値を算出することを特徴とする、請求項6に記載の生産管理方法。
  8. 前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標は、前記製品の所定時間あたりの生産量、前記製品の製造タクトタイム、および前記製品のエラー率のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項6または7に記載の生産管理方法。
  9. 前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告工程を、さらに有することを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の生産管理方法。
  10. 前記生産実績値と前記生産実力値とを比較可能な結果報告を作成する結果報告工程を、さらに有し、
    前記結果報告工程においては、前記実力値算出工程において、前記生産実力値を算出する際に除外した前記指標のデータに係る、前記偶発的条件変更の内容を含んで報告することを特徴とする、請求項7に記載の生産管理方法。
  11. 単一または複数の製造装置及び検査装置を有し、前記製造装置及び検査装置による製品の製造工程及び検査工程が実行される生産ラインに対して、コンピュータに、
    前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実績値である生産実績値を算出する実績値算出ステップと、
    前記実績値に基づいて、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標の実力値である生産実力値を算出する実力値算出ステップと、
    を実行させ、
    前記生産実力値は、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当する前記指標のデータおよび/または、前記生産ラインにおける所定の条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して算出された、前記製品の生産性または品質に係る指標であることを特徴とする、プログラム。
  12. 前記所定の条件変更は、前記生産ラインに対して予め計画された計画的条件変更と、前記生産ラインにおいて偶発的に発生する偶発的条件変更とを含み、
    前記実績値算出ステップにおいては、前記生産ラインにおける前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける計画的条件変更の影響を受けた前記指標のデータを除外して、前記生産実績値を算出し、
    前記実力値算出ステップにおいては、前記生産実績値の算出に使用した前記製品の生産性または品質に係る指標のデータから、さらに、該生産実績値の分布における統計上の外れ値に相当し、且つ、前記生産ラインにおける偶発的条件変更の影響を受けた前記指標の
    データを除外して、前記生産実力値を算出することを特徴とする、請求項11に記載のプログラム。
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