JP2020119491A - 納期予測装置、納期予測方法及びプログラム - Google Patents

納期予測装置、納期予測方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】納期の予測精度を向上する。【解決手段】記憶部120は、サプライヤ毎品目毎の基本リードタイム情報と、各サプライヤの評価情報としてのサプライヤランク情報・生産能力マスタ情報・繁閑期マスタ情報・総発注残量情報を記憶している。評価値特定部113は、サプライヤランク情報・生産能力マスタ情報・繁閑期マスタ情報・総発注残量情報に基づいて、各サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求める。納期予測部114は、サプライヤの基本リードタイム情報と評価値とに基づいて、要求数量の必要部品を発注したときのサプライヤの予測納期を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、納期予測装置、納期予測方法及びプログラムに関する。
製造業において、生産計画の立案、見直し等を行うため、要求した納期までにサプライヤが納品可能か否かを予測する必要がある。このような予測を正確に且つ容易に実施可能とするため、様々な支援システムが提案されている。
例えば、特許文献1には、サプライヤの供給能力を推定し、ユーザに提示することで生産計画を調整する時間の短縮を図るシステムが開示されている。特許文献1に記載のシステムは、バイヤからの部品の所要数を含む納入要求の履歴情報とサプライヤからの部品の供給可能数を含む納入回答の履歴情報とサプライヤにおける各種工程のリードタイム情報とをデータベースに登録する。このシステムは、登録されている納入要求の履歴情報と納入回答の履歴情報とリードタイム情報とを用いてサプライヤの供給能力を推定する。
特開2013−156797号公報
特許文献1に記載のシステムは、1つのサプライヤに1つの部品を発注したときの供給能力を推定しており、1つのサプライヤに複数の部品を発注したときに、サプライヤにかかる負荷を考慮していない。このため、発注品の納品前に次の発注をした場合、複数の部品を1つのサプライヤに並行して発注した場合等には、サプライヤの供給能力を正確に推定することができない。このため、納期も正確に予測することができない。
このように、納期を正確に推定できないという問題は、製造業に限らず、物品、商品、サービス等を発注する場合に広く存在する。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、納期の予測精度を向上することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る納期予測装置は、記憶部と評価値特定部と納期予測部とを備える。記憶部は、サプライヤ毎及び品目別に予め登録されたリードタイムを示す基本リードタイム情報を記憶する。評価値特定部は、各サプライヤの納品実績に基づいて、各サプライヤに複数の品目を発注したときの当該サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求める。納期予測部は、記憶部に記憶された基本リードタイム情報と評価値特定部により特定された評価値とに基づいて、サプライヤに発注したときの当該サプライヤの提示する納期を予測する。
本発明に係る納期予測装置は、各サプライヤに複数の品目を発注したときの当該サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を用いて納期を予測する。このため、納期を高い精度で予測できる。なお、本発明に係る納期予測装置には、納期予測部がAI(Artificial Intelligence、人工知能)を活用して納期を予測するものも含まれる。
本発明の実施の形態1に係る納期予測装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態1に係る納期予測装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1に係るオーダ情報の例を示す図 実施の形態1に係る部品構成情報の例を示す図 実施の形態1に係る部品管理情報の例を示す図であり、(a)は、発注情報の例を示す図、(b)は在庫情報を示す図、(c)は購買品マスタ情報を示す図 (a)は、実施の形態1に係るサプライヤ管理情報の例を示す図、(b)は(a)に示す生産能力マスタの例を示す図、(c)は繁閑期マスタの例を示す図 総発注数量と納期遅れ日数との相関関係の一例を示す図 総発注数量とリードタイムとの相関関係の一例を示す図 実施の形態1に係る納期予測処理のフローチャート 本発明の実施の形態2に係る生産計画決定装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態2に係る資源情報の例を示す図 実施の形態2に係る製造工程情報の例を示す図 実施の形態2に係る取引実績情報の例を示す図 実施の形態2に係る検査実績情報の例を示す図 実施の形態2に係る納期遅れ発生情報の例を示す図であり、(a)は、発注番号単位の納期遅れ発生情報の例を示す図、(b)は発注期間単位の納期遅れ発生情報の例を示す図 実施の形態2に係る総発注数量と納期遅れ日数との相関関係の一例を示す図 実施の形態2に係る生産計画決定処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係るサプライヤランク情報更新処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る生産能力マスタ情報更新処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る繁閑期マスタ情報更新処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態3に係る生産計画決定装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態3に係る購買品マスタ情報を示す図 実施の形態3に係る資源情報の例を示す図
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る納期予測装置について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態1に係る納期予測装置100は、受注生産品を製造する際に必要な部品を各サプライヤに発注したときの納期を予測する。なお、予測する納期は、サプライヤがバイヤに提示する納期を意味し、区別のため、バイヤがサプライヤに要求する納期を要求納期と呼ぶこととする。
納期予測装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ等の電子計算機であり、図1に示すように、全体を制御する制御部110、データを記憶する記憶部120、指示及びデータを入力する入力部130、予想結果を出力する出力部140、他装置と通信する通信部150を備える。これらの各部は、バスラインBL1を介して相互に電気的に接続されている。
制御部110は、機能的には、発注する部品と発注数量を特定する要求数量算出部111、サプライヤ別及び部品別に予め登録されているリードタイムである基本リードタイムを特定する基本リードタイム特定部112、各サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を特定する評価値特定部113、基本リードタイムと評価値とに基づいて、各サプライヤが提示すると予測される予測納期を算出する納期予測部114、算出された予測納期と製品の生産計画においてバイヤである製造業者がサプライヤに要求する納期である要求納期とを比較する情報を生成する比較情報生成部115を備える。
要求数量算出部111は、記憶部120に予め登録されているオーダ情報で特定される製品の製造に必要な部品とその数量を特定する。以下、注目しているオーダに係る製品の製造に必要な部品を必要部品、その数量を必要数量と呼ぶ。また、要求数量算出部111は、記憶部120に予め登録されている部品の発注状況、在庫状況、供給状況を示す部品管理情報に基づいて、必要部品の発注済で未納品の数量である発注残量と必要部品の在庫数量とを特定し、必要数量から発注残量と在庫数量とを減算して、発注が必要な要求数量を算出する。
基本リードタイム特定部112は、部品管理情報に基づいて、各サプライヤの各必要部品についての基本リードタイムを特定する。なお、基本リードタイムとは、前述のように、サプライヤから予め提示されている発注から納品までの期間の目安を意味する。
評価値特定部113は、記憶部120に登録されているサプライヤ管理情報を参照して、各サプライヤの順位・等級を示すサプライヤランク情報を取得する。なお、サプライヤランク情報は、各サプライヤの納品実績を評価して求められた情報である。また、評価値特定部113は、サプライヤ管理情報を参照して、各サプライヤの必要部品の生産能力を示す生産能力マスタ情報と、サプライヤの平時・繁忙期・閑散期における生産負荷を示す繁閑期マスタ情報を取得する。また、評価値特定部113は、サプライヤ管理情報を参照して、サプライヤに現在発注している全ての必要部品の発注残量を示す総発注残量情報を取得する。
評価値特定部113は、要求数量算出部111によって算出された要求数量と取得したサプライヤランク情報と生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報と総発注残量情報とに基づいて、各サプライヤに必要部品を発注したときの、そのサプライヤの納期遵守の信頼性の評価値を特定する。
納期予測部114は、基本リードタイム特定部112によって特定された基本リードタイムと評価値特定部113によって特定された評価値とを用いて、要求数量算出部111によって算出された要求数量の必要部品を発注したときに、各サプライヤが提示してくると予測される予測納期を算出する。
比較情報生成部115は、納期予測部114によって算出された予測納期と生産計画から定まる要求納期とを比較して示す比較情報を各サプライヤについて生成する。比較情報生成部115は、予測納期が要求納期よりも前であれば何日前であるか、予測納期が要求納期よりも後であれば何日後であるかを示す情報を比較情報としてサプライヤ毎に生成する。
なお、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115は、単一のコンピュータで全機能を実現してもよいし、別個のコンピュータによって各機能を実現してもよい。
記憶部120は、各種データをそれぞれ格納する複数のデータベースを有する。以下、データベースを「DB(Data Base)」と称する。具体的には、記憶部120は、顧客から受注したオーダを示すオーダ情報を記憶するオーダ情報DB121、製品の部品構成を示す部品構成情報を記憶する部品構成情報DB122、必要部品の発注数量および発注残量を示す発注情報と部品の在庫数量を示す在庫情報とを含み、部品を管理するための部品管理情報を記憶する部品管理情報DB123、サプライヤを管理するためのサプライヤ管理情報を記憶するサプライヤ管理情報DB124を有する。なお、図示は省略するが、発注した部品が納品されたときに部品管理情報DB123およびサプライヤ管理情報DB124が更新され、顧客からオーダを受けたときおよび顧客に製品を納品したときにオーダ情報DB121が更新される。
なお、これらのDBの全てを記憶部120が有する必要はなく、例えば、これらのDBの一部を外部記憶装置が有してもよい。この場合、納期予測装置100は、外部記憶装置との接続または通信を可能とする外部インタフェースを備え、この外部インタフェースを介して必要な情報を外部記憶装置から適宜取得してもよい。
各DBの詳細を説明する。
オーダ情報DB121は、前述のように、顧客からの受注内容を示すオーダ情報を記憶する。図3に例示するように、オーダ情報は、顧客から受注したオーダの識別番号である「オーダ番号」、受注した製品の識別情報である「製品ID」、受注した製品の数を示す「製造数」、受注した製造数の製品を製造するために必要な各部品の数量、受注した製品の納期を示す「納期」等の項目のデータを含む。ここで、数量が0以外の部品が必要部品に相当し、その数量が必要数量に相当する。例えば、オーダ番号N0002の「製品ID」がP02の製品をp02台製造する際には、部品PAは必要なく、部品PBは必要部品であり、必要数量はb02である。すなわち、オーダ情報DB121は、オーダ情報として製品ID情報、製造数情報、各必要部品必要数量情報、納期情報等をオーダ毎に記憶している。
図1に示す部品構成情報DB122は、前述のように、製品の部品構成を示す部品構成情報を記憶する。部品構成情報は、図4に例示するように、製品の識別情報を示す「製品ID」、各製品を1台製造するために必要な部品と数量等の各項目のデータを含む。なお、数量が0以外の部品が必要部品に相当する。例えば、図4に示すように、「製品ID」がP02の製品は、部品PAは数が0のため、必要部品ではなく、部品PBは、必要部品であり、1台製造するためにb12個必要となる。すなわち、部品構成情報DB122は、部品構成情報として各部品必要数量情報を製品毎に記憶している。
図1に示す部品管理情報DB123は、前述のように、部品を管理するための部品管理情報を記憶する。部品管理情報は、発注情報と在庫情報と各部品の基本リードタイムを示す購買品マスタ情報を含む。
発注情報は、図5(a)に示すように、各部品の「部品ID」、その部品の発注済で未納品の数を示す「発注残量」等のデータを含む。すなわち、部品管理情報DB123は、発注情報として発注残量情報を記憶している。
なお、発注情報は、各サプライヤへの部品別の発注情報と、全サプライヤへの部品別の総発注情報との両方を含む。
また、在庫情報は、例えば、図5(b)に示すように、各部品の「部品ID」と、その部品の在庫数量を示す「在庫数量」等のデータを含む。すなわち、部品管理情報DB123は、在庫情報として在庫数量情報を記憶している。
また、購買品マスタ情報は、図5(c)に示すように、各部品の「部品ID」、その部品がサプライヤからの購買品であるか否かを示す情報、各サプライヤにその部品を発注したときの基本リードタイム(基本LT)等の各項目のデータを含む。なお、図では、購買品を○、非購買品を×で示している。また、該当部品の取り扱いの無いサプライヤについては、基本リードタイムは設定されていない。すなわち、部品管理情報DB123は、購買品マスタ情報として購買品であるか否かを示す情報、各サプライヤの基本リードタイム情報を部品毎に記憶している。
ここで、基本リードタイムは、取引実績に基づいて設定される。具体的には、制御部110は、発注から納品までのリードタイムの実績値を、サプライヤ及び部品別に、予め設定された期間、例えば、過去数ヶ月間分取得し、取得したサプライヤ及び部品別のリードタイムの平均値を基本リードタイムとして購買品マスタ情報に設定する。なお、リードタイムの実績値の数が少なければ基本リードタイムの信頼性が低くなる。このため、取引実績が少ないサプライヤについては、例えば、各部品についてリードタイムを問い合わせ、回答があったリードタイムを基本リードタイムとして設定する。
図1に示すサプライヤ管理情報DB124は、サプライヤを管理するためのサプライヤ管理情報を記憶する。サプライヤ管理情報は、図6(a)に例示するように、サプライヤの識別情報である「サプライヤID」、そのサプライヤのランクを示す「サプライヤランク情報R」、そのサプライヤの生産能力を示す「生産能力マスタ情報M1」、そのサプライヤの繁閑期を示す「繁閑期マスタ情報M2」、そのサプライヤに発注中の部品の総数を示す「総発注残量情報TA」等のデータを含む。すなわち、サプライヤ管理情報DB124は、サプライヤ管理情報としてサプライヤランク情報、生産能力マスタ情報、繁閑期マスタ情報、総発注残量情報等を記憶している。
サプライヤランク情報R、生産能力マスタ情報M1、繁閑期マスタ情報M2は、取引実績および過去の受入検査実績に基づいて設定される。
具体的には、サプライヤランク情報Rは、サプライヤとしての評価値を示す情報である。サプライヤランク情報Rは、サプライヤ別に、製造業者が要求した納期である要求納期の遵守率を示す要求納期遵守率、サプライヤが回答した納期の遵守率である回答納期遵守率、受入検査の不良率である検査不良率に基づいて求められる絶対評価値である。この例では、サプライヤランクは、納期遵守率が高い程高く、納期遵守率が低い程低く、受入検査実績に基づいて、受入検査の良品率である検査良品率が高い程高く、検査良品率が低い程低くなる。すなわち、サプライヤランクは、検査不良率が低い程高く、検査不良率が高い程低くなる。
例えば、サプライヤランク情報Rは、AランクからEランクの5段階評価のランク毎の係数であってもよい。具体的には、要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査良品率について、全て95%以上であればAランク、全て90%以上であればBランク、全て80%以上であればCランク、全て70%以上であればDランク、何れかが70%未満であればEランクとしてもよい。また、この場合、サプライヤランク情報Rは、AランクであればR=1、BランクであればR=1/0.9、CランクであればR=1/0.8、DランクであればR=1/0.7、EランクであればR=1/0.5としてもよい。よって、例えば、評価期間として3年が設定されている場合に、サプライヤSAとの直近の3年間の取引での、要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査良品率が全て95%以上とすると、サプライヤSAのサプライヤランクRaは、Ra=1としてもよい。なお、これらのランク毎の係数は、利用者が任意の値に更新可能であってもよい。例えば、AランクからEランクまでの係数をテーブルで表示し、利用者の操作によってそれぞれの値を変更可能としてもよい。
また、例えば、評価期間として3年が設定されている場合に、サプライヤSAとの直近の3年間の取引での、要求納期遵守率をR1、回答納期遵守率をR2,検査不良率をR3とすると、サプライヤランクRaは、例えば、次式で求められてもよい。
Ra=K1*R1+K2*R2+K3*(1−R3)
ここで、K1,K2,K3は、正の係数である。
また、生産能力マスタ情報M1は、発注した部品の要求納期に対する遅れが発生したときの遅れ日数とそのサプライヤに発注している全ての部品の総発注数量との相関を表す情報である。生産能力マスタ情報M1は、図6(b)に示すように、部品別の生産能力指標値と許容総発注数量とを含む。
生産能力指標値は、全部品の総発注数量に対するその部品の納期遅れの大きさを示す指標値である。許容総発注数量は、そのサプライヤが納期の遅延無くその部品を生産できる総発注数量を示す。なお、生産能力マスタ情報M1は、サプライヤ別且つ部品別に用意される。
具体的に説明すると、まず、個々のサプライヤの個々の部品について、図7に示すように、横軸Xを要求納期に対する遅れ日数、縦軸Yをそのサプライヤへの全部品の総発注数量とする座標平面上に、評価期間中の各取引の実績をプロットする。なお、評価期間は、例えば、サプライヤランク情報Rと同様に、直近3年間としてもよい。続いて、回帰直線を描く。この回帰直線をy=α1・x+β1とした場合、回帰直線と縦軸との交差切片の値β1が遅れ日数0日でその部品を納品可能な全部品の総発注数量を示し、この値をその部品についての許容総発注数量とする。また、回帰直線の傾きα1とその角度θ1は小さければ小さいほど総発注数量が大きくなると遅れ日数が増加し、生産能力が低いとみなすことができる。このため、傾きα1=tanθ1の逆数1/α1=1/tanθ1をその部品用の生産能力指標値とする。
また、繁閑期マスタ情報M2は、要求納期に対する遅れが発生したときのリードタイムとそのサプライヤへの全部品の総発注数量との相関を四半期毎に集計した情報であり、時期別に繁閑指標値と基準総発注数量を含む。この繁閑期マスタ情報M2は、予め設定された期間別の生産負荷を示し、生産負荷が大きい程高い信頼度を示す評価値となる。繁閑期マスタ情報M2は、サプライヤ別且つ部品別に用意される。
繁閑期マスタ情報M2の具体的な設定方法を図8を参照して説明する。
まず、評価期間内の四半期毎の各取引の実績をサプライヤ別且つ部品別に集計し、横軸Xをリードタイム、即ち、納期、縦軸Yをそのサプライヤへの全部品の総発注数量とする座標平面上にプロットする。なお、評価期間は、例えば、サプライヤランク情報R及び生産能力マスタ情報M1と同様に、直近3年間としてもよい。次に、回帰直線を描く。この回帰直線をy=α2・x+β2とした場合、回帰直線と縦軸Yとの交差切片の値β2はリードタイムが0のときのそのサプライヤへの全部品の総発注数量であるため、切片の値β2を基準総発注数量とする。また、回帰直線の傾きα2とその角度θ2は小さければ小さいほど総発注数量が大きくなるとリードタイムが増加するため、生産負荷が高いとみなすことができる。このため、傾きα2=tanθ2の逆数1/α2=1/tanθ2をその部品用の繁閑指標値とする。
なお、四半期の一例として1〜3月期を示したが、他の四半期も同様である。また、四半期に限定されず、例えば、1ヶ月毎に集計したり、半期毎に集計したり、年度毎に集計したりしてもよい。
図1に示す入力部130は、納期予測装置100の利用者の操作、例えば、要求納期情報等の入力を受け付ける。
出力部140は、制御部110の制御に従って、例えば、比較情報生成部115が生成した比較情報を出力する。
通信部150は、外部装置と通信を行う。
図1に示す納期予測装置100が必要部品の納期を予測する上述した処理について以下に纏めて説明する。まず、要求数量算出部111は、オーダ情報から製品の必要部品、必要数量を特定する。次に、要求数量算出部111は、部品管理情報から必要部品の発注残量及び在庫数量を特定し、必要数量から発注残量及び在庫数量を減算して要求数量を算出する。次に、基本リードタイム特定部112は、購買品マスタ情報からサプライヤ毎の基本リードタイムを特定し、評価値特定部113は、サプライヤ管理情報からサプライヤ毎のサプライヤランク情報、生産能力マスタ情報、繁閑期マスタ情報、総発注残量情報を特定する。次に、評価値特定部113は、サプライヤ毎のこれらの情報に基づき、要求数量を発注したときのサプライヤ毎の納期遵守の信頼性の評価値を特定する。次に、納期予測部114は、基本リードタイム特定部112が特定した基本リードタイムと評価値特定部113が特定した評価値とを用いて要求数量の必要部品を発注したときの予測納期を算出する。そして、比較情報生成部115は、要求納期と予測納期の比較情報をサプライヤ毎に生成する。
このとき、納期予測部114は、要求数量算出部111が算出した要求数量と許容総発注数量とを比較し、要求数量が許容総発注数量を超えている場合、図7に示す回帰直線に基づいて許容総発注数量を超えた場合の遅れ日数を算出し予測納期に加算してもよい。また、納期予測部114は、オーダ月に基づき該当する四半期を特定した上で、要求数量算出部111が算出した要求数量と基準総発注数量とを比較し、要求数量が基準総発注数量を超えた場合、許容総発注数量を超えた場合の遅れ日数を図8に示す回帰直線に基づき算出し予測納期に加算してもよい。さらに、納期予測部114は、基本リードタイムと評価値とを用いて要求数量の予測納期を算出するときにAIを活用してもよい。
例えば、納期予測部114は、取引実績に基づく実際の要求数量と実際のリードタイムと取引時の基本リードタイムと取引時の評価値とを含む学習情報を機械学習して生成された納期予測モデルに基本リードタイム特定部112が特定した各サプライヤの基本リードタイムと評価値特定部113が特定した各サプライヤの評価値と要求数量算出部111が算出した要求数量とを含む情報を適用して各サプライヤの予測リードタイムを算出することで予測納期を算出してもよい。なお、この場合、納期予測モデルは、納期予測装置100で生成されたものに限定されず、納期予測装置100の外部の装置で生成されたものであってもよい。例えば、納期予測装置100とネットワークによって接続されているGPU(Graphics Processing Unit)が搭載されたコンピュータ、所謂GPUマシンで納期予測モデルを生成し、納期予測部114が生成された納期予測モデルをGPUマシンから取得して予測納期を算出してもよい。
図1に示す納期予測装置100は、図2に示すハードウェアによって構成されている。図2に示すように、納期予測装置100は、プロセッサ51、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55,送受信部56を備える。
プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、納期予測装置100の制御部110が備える要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115として機能する。例えば、プロセッサ51は、要求数量算出部111が行う要求数量算出ステップ、基本リードタイム特定部112が行う基本リードタイム特定ステップ、評価値特定部113が行う評価値特定ステップ、納期予測部114が行う納期予測ステップ、比較情報生成部115が行う比較情報生成ステップを実行する。
主記憶部52は、RAM(Random-Access Memory)を備え、制御プログラム59をロードし、プロセッサ51の作業領域として用いられる。
外部記憶部53は、制御プログラム59を予め記憶する。外部記憶部53は、プロセッサ51の指示に従って、このプログラムが記憶するデータをプロセッサ51に供給し、プロセッサ51から供給されたデータを記憶する。外部記憶部53は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Dive)等の不揮発性メモリを備える。外部記憶部53は記憶部120として機能する。
操作部54は、入力情報をプロセッサ51に供給する。操作部54は、キーボード、マウス、タッチパネル、操作ボタン等の情報入力部品を備える。操作部54は、入力部130として機能する。
表示部55は、操作部54を介して入力された情報、プロセッサ51が出力した情報等を表示する。表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置、プリンタ、スピーカ等の情報出力部品を備える。表示部55は、出力部140として機能する。
また、送受信部56は、情報を送受信する。送受信部56は、通信部150として機能する。
納期予測装置100では、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56はいずれも内部バス50を介してプロセッサ51に接続されている。
図1に示す納期予測装置100は、プロセッサ51が主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56等を資源として用いることによって、制御部110、記憶部120、入力部130、出力部140、通信部150の機能を実現する。
次に、上記構成を有する制御部110の動作を説明する。
まず、前提として、記憶部120に格納されている各DB121〜124は適宜メンテナンスされているものとする。
すなわち、新規受注が発生すると、生産計画立案者は、オーダ番号、製品ID、製造数、必要部品と必要数、要求納期などの情報をオーダ情報に追加する。
また、発注済の部品について納品があると、納期予測装置100は、発注情報に含まれている発注残量と在庫情報に含まれている在庫数量、サプライヤ管理情報に含まれている総発注量を、納品数に基づいて更新する。具体的には、発注数量と総発注数量とを納品数分減算し、在庫数量を納品数分加算する。
部品を新たに発注した際には、発注情報中の発注数量とサプライヤ管理情報中の総発注残量に新規発注数を加算する。
また、納入実績に基づいて、サプライヤ管理情報のサプライヤランク情報R、生産能力マスタ情報M1、繁閑期マスタ情報M2が適宜更新される。
次に、制御部110が実行する納期予測処理を図9を参照して説明する。この納期予測処理は、要求納期を提示したときのサプライヤ毎の回答納期を予測する処理である。制御部110は、処理開始の指示を入力部130が受け付けたことに応答して、納期予測処理を開始する。
納期予測処理を開始すると、要求数量算出部111は、オーダ情報のうちの何れかのオーダを特定する(ステップS101)。続いて、要求数量算出部111は、オーダ情報と部品管理情報を参照して、特定したオーダの装置を製造するために必要な必要部品と必要数量を特定し、さらに、各必要部品の発注残量と在庫数量を特定する(ステップS102)。例えば、要求数量算出部111は、図3に示すオーダ情報から「オーダ番号」がN0001のオーダについて、「製品ID」がP01、「製造数」がp01、「部品PA」の「必要数量」がa01、「部品PB」の必要数量がb01、…であることを特定する。次に、要求数量算出部111は、図5(a)に示す発注情報から部品PAの全サプライヤへの総発注残量がa21であり、図5(b)に示す在庫情報から部品PAの在庫数量がa31であることを特定する。
特定後、要求数量算出部111は、必要数量と他のオーダで使用する数量との和から全サプライヤへのその部品の総発注残量と在庫数量の和を減算して、追加発注が必要な数量、即ち、要求数量RQEを算出する(ステップS103)。具体的は、要求数量算出部111は、要求数量RQE=必要数量+他のオーダで使用する数量−全サプライヤへのその部品の総発注数量−在庫数量とする。
例えば、図3のオーダ番号N0001の部品PAを考えると、必要数量はa01である。一方、図5(a)に示す発注情報から部品PAの全サプライヤへの総発注残量がa21であり、図5(b)に示す在庫情報から部品PAの在庫数量がa31であることが特定される。他のオーダで使用する部品PAの数量をaabとすると、要求数量RQE=a01+aab−a21−a31を算出する。
次に、基本リードタイム特定部112は、必要部品を1つ特定し(ステップS104)、その必要部品を取り扱っているサプライヤを1つ特定する(ステップS105)。
続いて、評価値特定部113は、サプライヤ管理情報から取得したサプライヤのサプライヤランク情報R、生産能力マスタ情報M1、繁閑期マスタ情報M2、総発注残量情報TA、算出された要求数量RQEからサプライヤの評価値EVを特定する(ステップS106)。この評価値EVは、サプライヤの納期遵守の信頼度を示す。
ここで、サプライヤの評価値EVを特定する手法について具体的に説明する。
まず、評価値特定部113は、要求数量算出部111によって算出された要求数量RQEと図6(a)に示すサプライヤ管理情報とから、要求数量RQEとそのサプライヤの全部品の総発注残量との合計数量Q1を算出する。合計数量Q1は、そのサプライヤに要求数量RQEを発注した場合の、そのサプライヤへの全部品の総発注残量を示す。
次に、評価値特定部113は、算出した合計数量Q1から生産能力マスタ情報M1から特定されたその部品の許容総発注数量β1を減算して、その部品の許容総発注数量β1を越える数量(Q1−β1)を算出する。
次に、評価値特定部113は、算出した基準総発注数量を越える数量(Q1−β1)と生産能力マスタ情報M1から特定された生産能力指標値1/α1とを乗算して、(Q1−β1)/α1を算出する。評価値特定部113は、算出した(Q1−β1)/α1に基づいて、最小値を1とし、(Q1−β1)が正の値で大きくなるに連れて大きくなり、(Q1−β1)が正の値で小さくなるに連れて小さくなる値である生産能力係数KEV1を求める。
次に、評価値特定部113は、算出した合計数量Q1から繁閑期マスタ情報M2から特定されたその部品の基準総発注数量β2を減算して、その部品の基準総発注数量β2を超える数量(=Q1−β2)を算出する。評価値特定部113は、算出した越える数量に繁閑期マスタ情報M2から特定された繁閑指標値(=1/α2)を乗算して(Q1−β2)/α2を算出する。評価値特定部113は、算出した(Q1−β2)/α2に基づいて、最小値を1とし、(Q1−β2)が正の値で大きくなるに連れて大きくなり、(Q1−β2)が正の値で小さくなるに連れて小さくなる値である繁閑係数KEV2を求める。
そして、評価値特定部113は、サプライヤランク情報Rから特定した絶対評価値と算出された生産能力係数KEV1と繁閑係数KEV2とを乗算し、そのサプライヤの評価値EV=R*KEV1*KEV2を算出する。なお、この評価値EVは、最小値である1から信頼度が低くなるに連れて大きくなる値である。
部品PAとサプライヤSAを例に具体例を説明する。
図3のオーダ番号N0001の部品PAを考えると、必要数量はa01である。一方、図5(a)に示す発注情報から部品PAの全サプライヤへの総発注残量がa21であり、図5(b)に示す在庫情報から部品PAの在庫数量がa31であることが特定される。他のオーダで使用する部品PAの数量をabとすると、要求数量RQE=a01+ab−a21−a31を算出する。
評価値特定部113は、図6(a)に示すサプライヤ管理情報から、サプライヤSAへの全部品の「総発注残量」がaRであることを特定する。評価値特定部113は、サプライヤSAに部品PAを発注した場合の合計数量Q1=RQE+aRを算出する。次に、評価値特定部113は、「生産能力マスタ情報」M1aに含まれている部品PAについての、許容総発注数量β1と生産能力指標値1/α1を特定する。次に、評価値特定部113は、部品PAについての合計数量Q1から許容総発注数量β1を減算して、許容総発注数量β1を越える数量=(Q1−β1)を算出する。即ち、納期遅延の原因となる発注数量を特定する。続いて、部品PAの許容総発注数量β1を越える数量(Q1−β1)と部品PAの生産能力指標値1/α1とを乗算し、(Q1−β1)/α1を算出する。次に、例えば、(1+K4・((Q1−β1)/α1)を生産能力係数KEV1とする。なお、Q1−β1≦0の場合は、(Q1−β1)を0とする。K4は正の係数である。従って、生産能力係数KEV1は、最小値を1とし、越える数量(Q1−β1)が大きくなるに連れて大きくなり、小さくなるに連れて小さくなる値である。
次に、評価値特定部113は、サプライヤSAについて、「繁閑期マスタ情報」がM2aであることを特定し、さらに、要求納期が属す四半期を特定して、対応する基準総発注数量および繁閑指標値を特定する。次に、評価値特定部113は、部品PAの合計数量Q1から基準総発注数量β2を減算して、許容総発注数量を越える数量(Q1−β2)を算出し、繁閑指標値(1/α2)と乗算して、(Q1−β2)/α2を算出する。
次に、例えば、(1+K5・((Q1−β2)/α2)を繁閑係数KEV2とする。なお、Q1−β2≦0の場合は、(Q1−β2)を0と置く。K5は正の係数である。従って、繁閑係数KEV2は、最小値を1とし、越える数量(Q1−β2)が大きくなるに連れて大きくなり、小さくなるに連れて小さくなる値である。
次に、評価値特定部113は、サプライヤSAの「サプライヤランク」がRaであることを特定し、サプライヤランクRaと生産能力係数KEV1と繁閑係数KEV2とを乗算して、評価値EV=Ra・KEV1・KEV2を算出する。
次に、基本リードタイム特定部112は、部品管理情報に含まれる購買品マスタ情報から、ステップS104で特定した必要部品について、ステップS105で特定したサプライヤの基本リードタイムを特定する(ステップS107)。例えば、基本リードタイム特定部112は、図5(c)に示す購買品マスタ情報から、必要部品PAについての、サプライヤSAの基本LTがLTa01であることを特定する。
評価値特定後、納期予測部114は、特定された基本リードタイムと評価値とを乗算して予測リードタイムを算出し、算出された予測リードタイムから要求数量の必要部品を要求したときのサプライヤの予測納期を算出する(ステップS108)。例えば、部品PAについて、サプライヤSAの基本リードタイムであるLTa01と上述のようにして求めたサプライヤSAの部品PAについての評価値EVとを乗算してサプライヤSAの部品PAについての予測リードタイムLTa01*EVを算出し、予測リードタイムから予測納期を算出する。
続いて、ステップS104で特定した必要部品を扱う全てのサプライヤについての処理が終了したか否かを判別し(ステップS109)、終了していなければ(ステップS109:NO)、ステップS105にリターンし、次のサプライヤについて同様の予測処理を行う。
全てのサプライヤについての処理が終了したと判別した場合(ステップS109:YES)、全ての必要部品についての処理が終了したか否かを判別する(ステップS110)。終了していなければ(ステップS110:NO)、ステップS104にリターンし、次の必要部品について同様の予測処理を行う。
続いて、全ての必要部品についての処理が終了したと判別した場合(ステップS110:YES)、全てのオーダについての処理が終了したか否かを判別する(ステップS111)。終了していなければ(ステップS111:NO)、ステップS101にリターンし、次のオーダについて同様の予測処理を行う。
続いて、全てのオーダについての処理が終了したと判別した場合(ステップS111:YES)、比較情報生成部115は、各オーダ及び各必要部品について、各サプライヤが提示すると予測される予測納期と要求納期とを比較した比較情報を生成して出力し(ステップS112)、納期予測処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る納期予測装置100の記憶部120は、サプライヤ毎の部品別の基本リードタイム情報を含む部品管理情報を記憶している部品管理情報DB123と、サプライヤ毎の評価値情報としてのサプライヤランク情報・生産能力マスタ情報・繁閑期マスタ情報・総発注残量情報を含むサプライヤ管理情報を記憶しているサプライヤ管理情報DB124とを有している。そして、納期予測部114は、サプライヤの基本リードタイム情報とこれらの評価値情報とを用いて、要求数量の必要部品を発注したときのサプライヤの予測納期を算出する。このとき、評価値情報から特定される評価値は、複数の必要部品の納品実績に基づいて特定のサプライヤに複数の品目を発注したときの当該サプライヤの納期遵守の信頼度を示す値である。このため、算出されるサプライヤの予測納期は、納品実績に基づいて予測されたサプライヤの回答納期である。このようにすることで、1つのサプライヤに複数の品目を発注したときの当該サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を用いて予測納期を算出しない納期予測装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。
また、本実施の形態に係る納期予測装置100によれば、評価値特定部113によって特定されたサプライヤの評価値は、サプライヤの絶対評価値に基づいて算出されている。そして、サプライヤの絶対評価値は、サプライヤの要求納期遵守率と回答納期遵守率と検査不良率とに基づいて算出されている。このようにすることで、過去に納品された必要部品の納品実績に基づくサプライヤの絶対評価値を用いてサプライヤの予測納期を算出できる。
また、本実施の形態に係る納期予測装置100によれば、評価値特定部113によって特定されるサプライヤの評価値は、サプライヤの生産能力係数に基づいて算出される。生産能力係数は、サプライヤの許容総発注数量を越える数量と生産能力指標値とに基づいて算出されている。許容総発注数量および生産能力指標値は、あるサプライヤへのある部品の発注について、要求納期に対する遅れが発生したときの遅れ日数とそのサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きとに基づいて設定されている。このようにすることで、過去に納品された必要部品の納品実績に基づくサプライヤの生産能力係数を用いてサプライヤの予測納期を算出できる。
また、本実施の形態に係る納期予測装置100によれば、評価値特定部113によって特定されるサプライヤの評価値は、サプライヤの繁閑係数に基づいて算出される。サプライヤの繁閑係数は、サプライヤの許容総発注数量を越える全部品についての総発注数量と繁閑指標値とに基づいて算出されている。サプライヤの基準総発注数量および繁閑指標値は、要求納期に対する遅れが発生したときのリードタイムの四半期毎の集計値と全部品についての総発注数量の四半期毎の集計値との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きとに基づいて設定されている。このようにすることで、過去に納品された必要部品の納品実績に基づくサプライヤの生産負荷係数としての繁閑係数を用いてサプライヤの予測納期を算出できる。
また、本実施の形態に係る納期予測装置100によれば、評価値特定部113によって特定されたサプライヤの評価値は、最小値である1から納期遵守の信頼度が低くなるに連れて大きくなる値である。そして、納期予測部114は、特定されたサプライヤの基本リードタイムと評価値とを乗算して算出されたサプライヤの予測リードタイムに基づいてサプライヤの予測納期を算出する。このようにすることで、算出された予測リードタイムが基本リードタイム以上になるため、サプライヤの評価値を所謂危険係数として用いてサプライヤの予測納期を算出することができ、サプライヤの予測納期を簡易に算出できる。
また、本実施の形態に係る納期予測装置100によれば、比較情報生成部115は、算出されたサプライヤの予測納期と入力された要求納期とを比較して比較情報を生成する。
このようにすることで、要求納期を入力した利用者である生産計画立案の担当者は、出力部140から出力された比較情報を確認して要求納期までに必要部品を納品可能であると予測されるサプライヤを選択することができる。この結果、利用者は、納期予測処理で生成された比較情報を用いずに生産計画を立案したり調整したりするときよりも予測精度が高いサプライヤの予測納期を用いて必要部品を納品するサプライヤを選択することができるため、立案した生産計画を調整する作業負荷を低減できるとともに、決定した生産計画の信頼性が向上し、製品の安定供給に寄与することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、サプライヤに部品を発注したときの納期を予測したが、納期の予測については納期予測装置100においてのみ行われることに限定されず、例えば、製造業者が顧客からのオーダに基づいて生産計画を決定する生産計画決定装置においてサプライヤに必要部品を発注したときの納期を予測してもよい。
以下、本発明の実施の形態2に係る生産計画決定装置について、図10〜図20を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態2に係る生産計画決定装置200は、製造業者が顧客からのオーダに基づいて生産計画を立案し、立案した生産計画に調整が必要なときには生産計画を調整した上で生産計画を決定する。生産計画決定装置200は、実施の形態1に係る納期予測装置100と同様に、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ等の電子計算機であり、図10に示すように、制御部210、記憶部220、入力部230、出力部240、通信部250を備える。これらの各部は、バスラインBL2を介して相互に電気的に接続されている。
制御部210は、機能的には、実施の形態1に係る制御部110と同様に要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115を備える。
また、制御部210は、オーダに基づく生産計画を立案する生産計画立案部211、立案した生産計画から必要部品の要求納期を決定する要求納期決定部212、生成された比較情報からサプライヤを選択するサプライヤ選択部213、選択されたサプライヤに要求納期を提示する要求納期提示部214、サプライヤからの回答納期を取得する回答納期取得部215、取得した回答納期から生産計画を調整する生産計画調整部216、生産計画を決定する生産計画決定部217、決定した生産計画に基づいてサプライヤに必要部品を発注する部品発注部218、取引実績に基づいてサプライヤ管理情報を更新するサプライヤ管理情報更新部219を更に備える。
生産計画立案部211は、オーダ情報に含まれる製品ID情報、製造数情報、各必要部品必要数量情報、納期情報を特定する。また、生産計画立案部211は、製品の製造に必要な人員・設備等の資源を示す資源情報に含まれる投入可能な人員数を示す投入可能人員数情報、稼働可能な設備台数を示す稼働可能設備台数情報、稼働可能な曜日および時間を示す稼働可能曜日・時間情報を特定する。また、生産計画立案部211は、製品の製造工程を示す製造工程情報に含まれる工程順情報、工程A、工程B、…、工程N、…等の各工程の投入人員数を示す投入人員数情報、各工程の稼働設備台数を示す稼働設備台数情報、各工程の稼働日および時間を示す稼働日・時間情報、各工程のリードタイムを示す工程リードタイム情報を特定する。また、生産計画立案部211は、各工程において投入する人員数、稼働させる設備台数、稼働させる曜日・時間をそれぞれ割り当てることで、各オーダの仮の生産計画を立案する。
要求納期決定部212は、生産計画立案部211によって立案された仮の生産計画から各工程の開始日までに揃える必要部品を特定し、開始日までに必要部品を揃えることが可能な要求納期を決定する。
サプライヤ選択部213は、比較情報生成部115によって生成された比較情報に基づいて、要求納期までに必要部品を納品可能であると予測されるサプライヤを選択する。サプライヤ選択部213は、複数のサプライヤから選択可能である場合には、生産能力が最も高いサプライヤを優先して選択する。
要求納期提示部214は、通信部250を介して必要部品・要求数量・要求納期を示す送信情報、所謂システムメッセージをサプライヤに送信することで要求納期を提示する。なお、送信情報を受信できる環境が整備されていないサプライヤに対しては、利用者である生産計画立案の担当者が必要部品・要求数量・要求納期をサプライヤに直接提示する。
回答納期取得部215は、通信部250を介してサプライヤによって入力された回答納期を示す受信情報を受信することで回答納期を取得する。なお、受信情報を送信できる環境が整備されていないサプライヤに対しては、利用者である生産計画立案の担当者がサプライヤに回答納期を直接問い合わせる。
生産計画調整部216は、取得した各サプライヤの回答納期から要求納期に揃わない必要部品があるときに生産計画立案部211によって立案された仮の生産計画を調整する。生産計画調整部216は、回答納期に必要部品が納品されても製品の納期までに間に合わせることが可能な日程に各工程の日程を変更する。また、生産計画調整部216は、日程変更しても製品の納期までに間に合わないときには一時的に投入する資源を増加したり、異なるサプライヤから回答納期を取得して要求納期までに必要部品が揃えることが可能なサプライヤを変更したりして製品の納期までに間に合わせる調整を行う。
生産計画決定部217は、生産計画調整部216によって調整された生産計画に確定する旨の決定を行う。なお、生産計画決定部217は、生産計画立案部211によって立案された仮の生産計画に問題がなければ立案された生産計画に確定する旨の決定を行う。
部品発注部218は、生産計画決定部217によって決定した生産計画に基づいて、サプライヤに必要部品を発注する。
サプライヤ管理情報更新部219は、サプライヤとの取引実績とサプライヤから納品された必要部品の受入検査実績とに基づいて、サプライヤ管理情報を更新する。サプライヤ管理情報更新部219は、サプライヤランク情報を更新するサプライヤランク情報更新部219a、生産能力マスタ情報を更新する生産能力マスタ情報更新部219b、繁閑期マスタ情報を更新する繁閑期マスタ情報更新部219cを備える。
サプライヤランク情報更新部219aは、サプライヤとの取引実績を示す取引実績情報からサプライヤの要求納期遵守率および回答納期遵守率を算出する。また、サプライヤランク情報更新部219aは、サプライヤから納品された必要部品の受入検査実績を示す検査実績情報からサプライヤの検査不良率を算出する。また、サプライヤランク情報更新部219aは、算出された要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査実績情報からサプライヤの絶対評価値を算出し、算出されたサプライヤの絶対評価値でサプライヤランク情報を更新する。
生産能力マスタ情報更新部219bは、取引実績情報から注文番号単位で抽出された納期遅れが発生した発注案件を示す納期遅れ発生情報を取得する。また、生産能力マスタ情報更新部219bは、取得した納期遅れ発生情報に含まれる遅れ日数情報からサプライヤの要求納期に対する遅れ日数を特定する。また、生産能力マスタ情報更新部219bは、納期遅れ発生情報に含まれる総発注数量情報から遅れ発生時のサプライヤへの総発注数量を特定する。
また、生産能力マスタ情報更新部219bは、特定された要求納期に対する遅れ日数と遅れ発生時の総発注数量とのサンプル数が規定数、例えば、10以上であれば、遅れ日数と総発注数量との単相関係数を算出する。また、生産能力マスタ情報更新部219bは、算出した単相関係数が閾値以上、例えば、0.7以上でなければ、所謂外れ値となるサンプルを除外し、外れ値となるサンプルを除外した残りのサンプル数が規定数以上であれば閾値以上となるまで単相関係数の算出を繰り返す。
そして、閾値以上となる単相関係数が算出されると、生産能力マスタ情報更新部219bは、図16の破線に示すように、横軸Xを要求納期に対する遅れ日数、縦軸Yを総発注数量とする座標平面上に各サンプルの値をプロットして遅れ日数と総発注数量との相関を示す回帰直線を算出する。そして、生産能力マスタ情報更新部219bは、算出された回帰直線の傾きと切片の値とを特定し、特定した傾きα1および切片の値β1から部品別生産能力指標値1/α1と許容総発注数量β1を特定し、生産能力マスタ情報M1を更新する。
繁閑期マスタ情報更新部219cは、取引実績情報から注文期間単位で抽出された納期遅れ発生情報を取得する。また、繁閑期マスタ情報更新部219cは、取得した納期遅れ発生情報に含まれるリードタイム数情報からサプライヤの注文期間単位のリードタイムを特定する。また、繁閑期マスタ情報更新部219cは、納期遅れ発生情報に含まれる総発注数量情報から遅れ発生時のサプライヤへの注文期間単位の総発注数量を特定する。
また、繁閑期マスタ情報更新部219cは、要求納期に対する遅れ日数と遅れ発生時の総発注数量とのサンプル数が規定数、例えば、10以上であればリードタイムと総発注数量との単相関係数を算出する。また、繁閑期マスタ情報更新部219cは、算出した単相関係数が閾値以上、例えば、0.7以上でなければ、外れ値となるサンプルを除外し、外れ値となるサンプルを除外した残りのサンプル数が規定数以上であれば閾値以上となるまで単相関係数の算出を繰り返す。
そして、閾値以上となる単相関係数が算出されると、繁閑期マスタ情報更新部219cは、横軸Xをリードタイム、縦軸Yを全部品についての総発注数量とする座標平面上に各サンプルの値をプロットしてリードタイムと全部品についての総発注数量との相関を示す回帰直線を算出する。そして、繁閑期マスタ情報更新部219cは、算出された回帰直線の傾きと切片の値とを特定し、特定した傾きα2および切片の値β2から繁閑指標値1/α2と基準総発注数量β2を特定し、繁閑期マスタ情報M2を更新する。
なお、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115、生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219は、単一のコンピュータで各機能を実現してもよいし、各々別個のコンピュータによって各機能を実現してもよい。例えば、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115の各機能を納期予測装置100のコンピュータによって実現するとともに、生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219の各機能を生産計画決定装置200のコンピュータで実現してもよい。
記憶部220は、実施の形態1に係る記憶部120と同様にオーダ情報DB121、部品構成情報DB122、部品管理情報DB123、サプライヤ管理情報DB124を有する。
また、記憶部220は、資源情報を記憶する資源情報DB221、製造工程情報を記憶する製造工程情報DB222、取引実績情報を記憶する取引実績情報DB223、検査実績情報を記憶する検査実績情報DB224を有する。
なお、これらのDBの全てを記憶部220が有する必要はなく、例えば、これらのDBの一部を外部記憶装置が有し、生産計画決定装置200は、外部記憶装置との接続または通信を可能とする外部インタフェースを備え、この外部インタフェースを介して必要な情報を外部記憶装置から適宜取得してもよい。
図10に示す資源情報DB221は、資源情報を、例えば、図11に示すテーブルの形式で記憶する。資源情報には、投入可能な人員数を示す「投入可能人員数」、稼働可能な設備台数を示す「稼働可能設備台数」、稼働可能な曜日・時間を示す「稼働可能曜日・時間」等の各項目に対応するデータが含まれている。すなわち、資源情報DB221は、資源情報として投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等を記憶している。
図10に示す製造工程情報DB222は、製造工程情報を、例えば、図12に示すテーブルの形式で記憶する。製造工程情報には、この製造業者が製造する製品の識別情報を示す「製品ID」、製品の製造の工程順を示す「工程順」、工程A、工程B、…、工程N、…等の各工程に必要な投入人員数を示す「工程A投入人員数」、「工程B投入人員数」、…、「工程N投入人員数」、…、工程に必要な稼働設備台数を示す「工程A稼働設備台数」、「工程B稼働設備台数」、…、「工程N稼働設備台数」…、工程に必要な稼働日数・時間を示す「工程A稼働日・時間」、「工程B稼働日・時間」、…、「工程N稼働日・時間」…、工程の工程リードタイムを示す「工程A工程LT」、「工程B工程LT」、…、「工程N工程LT」…等の各項目に対応するデータが含まれている。すなわち、製造工程情報DB222は、製造工程情報として投入人員数情報、稼働設備台数情報、稼働日・時間情報、工程リードタイム情報等を工程毎に記憶している。
図10に示す取引実績情報DB223は、取引実績情報を、例えば、図13に示すテーブルの形式で記憶する。取引実績情報には、発注時の注文番号を示す「注文番号」、発注した必要部品の発注数量を示す「発注数量」、発注から納入までのリードタイムを示す「LT」、遅れ発生時の遅れ日数を示す「遅れ日数」、発注した必要部品の識別情報を示す「発注部品ID」、発注済の他の必要部品も含めた全ての必要部品の総発注数量を示す「総発注数量」等の各項目に対応するデータが含まれている。すなわち、取引実績情報DB223は、取引実績情報として発注数量情報、リードタイム情報、遅れ日数情報、発注部品ID情報、総発注数量情報等を注文番号毎に記憶している。
図10に示す検査実績情報DB224は、検査実績情報を、例えば、図14に示すテーブルの形式で記憶する。検査実績情報には、「注文番号」、「発注部品ID」、受入検査の検査完了数を示す「検査完了数」、受入検査において検出された検査不良件数を示す「検査不良件数」等の各項目に対応するデータが含まれている。すなわち、検査実績情報DB224は、検査実績情報として発注部品ID情報、検査完了数情報、検査不良件数情報等を注文番号毎に記憶している。
ここで、納期遅れ発生情報とは、遅れ日数情報から特定される遅れ日数が1日以上となる取引実績情報のみを抽出した情報である。よって、注文番号単位で抽出された納期遅れ発生情報とは、図15(a)に示すように、遅れが発生している取引実績情報が注文番号単位で抽出された情報である。すなわち、注文番号単位で抽出された納期遅れ発生情報には、少なくとも注文単位毎の遅れ日数情報、総発注数量情報が含まれる。また、注文期間単位で抽出された納期遅れ発生情報とは、図15(b)に示すように、注文番号単位で抽出された納期遅れ発生情報を注文期間、例えば、1ヶ月毎、四半期毎、半期毎、年度毎に集計した情報である。すなわち、注文期間単位で抽出された納期遅れ発生情報には、少なくとも注文期間毎のリードタイム情報、総発注数量情報が含まれる。
入力部230は、実施の形態1に係る入力部130と同様に利用者の操作を受け付ける。
出力部240は、実施の形態1に係る出力部140と同様に制御部210の制御に従って、例えば、生産計画が決定した旨の情報、決定した生産計画の情報を出力する。
通信部250は、実施の形態1に係る通信部150と同様に外部装置と有線または無線通信を行う。
図10に示す生産計画決定装置200は実施の形態1に係る納期予測装置100と同様に、図2に示すハードウェアによって構成されている。この場合、プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、生産計画決定装置200の制御部210が備える要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115として機能する。また、プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、制御部210が備える生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219として機能する。
次に、図17に示すフローチャートを参照して、制御部210が実行する生産計画決定処理について説明する。生産計画決定処理は、顧客からのオーダに基づいて生産計画を立案・調整して決定する処理である。制御部210は、利用者である生産計画立案の担当者がオーダ情報を入力する操作を入力部230が受け付けたことに応答して、生産計画決定処理を開始する。
生産計画決定処理を開始すると、まず、生産計画立案部211は、オーダ情報、資源情報、製造工程情報から製品を製造するために各工程において投入する人員数、稼働させる設備台数、稼働させる曜日・時間をそれぞれ割り当てて各オーダの仮の生産計画を立案する(ステップS201)。例えば、まず、生産計画立案部211は、図3に示すオーダ情報から「オーダ番号」がN0001のオーダについて、「製品ID」がP01であることを特定する。次に、生産計画立案部211は、図11に示す資源情報から「投入可能人員数」がmp01、「稼働可能設備台数」がf01、「稼働可能曜日・時間」がwt01であることを特定する。次に、生産計画立案部211は、図12に示す製造工程情報から「製品ID」がP01の製品について、「工程A投入人員数」がamp01、「工程A稼働設備台数」がaf01、「工程A稼働日・時間」がawt01であることを特定する。次に、生産計画立案部211は、mp01>amp01、f01>af0であるとともに、wt01がawt01を含むことで、工程Aについて投入する人員数、稼働させる設備台数、稼働させる曜日・時間をそれぞれ割り当てられることを確認する。そして、生産計画立案部211は、工程B、…、工程N、…についても工程Aと同様に投入する人員数、稼働させる設備台数、稼働させる曜日・時間をそれぞれ割り当てられることを確認する。次に、生産計画立案部211は、「製品ID」がP01の製品について、「工程順」がop01、「工程A工程LT」がaLT01、「工程B工程LT」がbLT01、…、「工程N工程LT」がnLT01、…等であることを特定する。そして、生産計画立案部211は、op01で示された工程順に、aLT01、bLT01、…、nLT01、…等の工程LTが確保される期間で各工程の稼働開始日から稼働終了日までを設定して仮の生産計画を立案する。
生産計画立案後、要求納期決定部212は、立案された仮の生産計画から各工程の稼働開始日と各工程に必要となる必要部品とを特定し、各工程の稼働開始日までに間に合わせることが可能な納期にサプライヤに発注する全ての必要部品の要求納期を決定する(ステップS202)。要求納期決定後、制御部210は、図9に示す納期予測処理を実行する(ステップS203)。サプライヤ選択部213は、全ての必要部品について生成された比較情報から予測納期が要求納期よりも前となるサプライヤを選択することで要求納期までに納品可能であると予測されるサプライヤを選択する(ステップS204)。
サプライヤ選択後、要求納期提示部214は、全ての必要部品について必要部品・要求数量・要求納期を示す送信情報を各サプライヤに送信することで要求納期を提示する(ステップS205)。要求納期提示後、回答納期取得部215は、サプライヤによって入力された回答納期を示す受信情報を受信することで回答納期を取得し(ステップS206)、全てのサプライヤから回答納期を取得したか否かを判定する(ステップS207)。回答納期取得部215は、全てのサプライヤから回答納期を取得していない場合(ステップS207;NO)、全てのサプライヤから回答納期を取得するまでステップS206、S207の処理を繰り返し、全てのサプライヤから回答納期を取得した場合(ステップS207;YES)、生産計画調整部216は、取得した各サプライヤの回答納期から要求納期に揃わない必要部品があるか否かを判定する(ステップS208)。
生産計画調整部216は、要求納期に揃わない必要部品がある場合(ステップS208;YES)、立案された仮の生産計画を調整する(ステップS209)。例えば、生産計画調整部216は、各工程の日程を変更したり、一時的に投入する資源を増加したり、サプライヤを変更したりして製品の納期までに間に合わせる調整を行う。生産計画調整後、または、要求納期に揃わない必要部品がない場合(ステップS208;NO)、生産計画決定部217は、立案・調整された生産計画に確定する旨の決定を行い(ステップS210)、部品発注部218は、決定した生産計画に基づいて各サプライヤに必要部品を発注し(ステップS211)、生産計画決定処理を終了する。
次に、図18に示すフローチャートを参照して、制御部210が実行するサプライヤランク情報更新処理について説明する。サプライヤランク情報更新処理は、サプライヤから納品された必要部品が検査された後にサプライヤランク情報を更新する処理である。制御部210は、利用者である生産計画立案の担当者が取引実績情報および検査実績情報を入力する操作を入力部230が受け付けたことに応答して、サプライヤランク情報更新処理を開始する。
サプライヤランク情報更新処理を開始すると、まず、サプライヤランク情報更新部219aは、取引実績情報を用いてサプライヤの要求納期遵守率を算出し(ステップS301)、取引実績情報を用いて回答納期遵守率を算出する(ステップS302)。例えば、まず、サプライヤランク情報更新部219aは、図13に示す取引実績情報から、「注文番号」がH0385、H0386、…、H0389、…等の発注案件について、「LT」が「28」、「32」、…、「30」、…等、「遅れ日数」が「3」、「0」、…、「5」、…等であることを特定する。次に、サプライヤランク情報更新部219aは、全発注件数のうちの遅れ日数が「0」以外の発注件数の割合を回答納期遵守率として算出する。次に、サプライヤランク情報更新部219aは、全発注件数のうちのリードタイムに基づく納期が要求納期を越えた発注件数の割合を回答納期遵守率として算出し、全発注件数のうちの遅れ日数が「0」以外の発注件数の割合を回答納期遵守率として算出する。
納期遵守率算出後、サプライヤランク情報更新部219aは、検査実績情報に含まれる検査完了数情報および検査不良件数情報から検査不良率を算出する(ステップS303)。例えば、まず、サプライヤランク情報更新部219aは、図14に示す検査実績情報から、「注文番号」がH0385、H0386、…、H0389、…等の発注案件について、「検査完了数」が「65」、「55」、…、「40」、…等、「検査不良件数」が「0」、「0」、…、「0」、…等であることを特定する。次に、サプライヤランク情報更新部219aは、検査完了数の合計数を算出するとともに検査不良件数の合計数を算出し、検査完了数の合計数のうちの検査不良件数の合計数の割合を検査不良率として算出する。検査不良率算出後、算出された要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率からサプライヤの絶対評価値を算出する(ステップS304)。絶対評価値算出後、サプライヤランク情報更新部219aは、算出したサプライヤの絶対評価値でサプライヤランク情報を更新し(ステップS305)、サプライヤランク情報更新処理を終了する。
次に、図19に示すフローチャートを参照して、制御部210が実行する生産能力マスタ情報更新処理について説明する。生産能力マスタ情報更新処理は、サプライヤから納品された必要部品が検査された後に生産能力マスタ情報を更新する処理である。制御部210は、利用者である生産計画立案の担当者が取引実績情報を入力する操作を入力部230が受け付けたことに応答して、生産能力マスタ情報更新処理を開始する。
生産能力マスタ情報更新処理を開始すると、まず、生産能力マスタ情報更新部219bは、取引実績情報から注文番号単位で抽出された納期遅れ発生情報を取得し(ステップS401)、取得した納期遅れ発生情報に含まれる遅れ日数情報および総発注数量情報からサプライヤの要求納期に対する遅れ日数および遅れ発生時のサプライヤへの総発注数量を特定し(ステップS402)、特定された要求納期に対する遅れ日数と遅れ発生時の総発注数量とのサンプル数が規定数以上であるか否かを判定する(ステップS403)。例えば、まず、生産能力マスタ情報更新部219bは、図15(a)に示す納期遅れ発生情報から、「注文番号」がH0385、H0389、H0396、H0403、…等の発注案件について、「遅れ日数」が「3」、「5」、「7」、「3」、…等、「総発注数量」が「198」、「150」、「163」、「145」、…等であることを特定し、全発注件数が10件以上であるか否かを判定する。
生産能力マスタ情報更新部219bは、サンプル数が規定数未満である場合(ステップS403;NO)、生産能力マスタ情報更新処理を終了し、サンプル数が規定数以上である場合(ステップS403;YES)、遅れ日数と総発注数量との単相関係数を算出し(ステップS404)、算出した単相関係数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS405)。生産能力マスタ情報更新部219bは、単相関係数が閾値未満である場合(ステップS405;NO)、外れ値となるサンプルを除外し(ステップS406)、ステップS403の処理に戻り、単相関係数が閾値以上となるまでステップS403〜S406の処理を繰り返す。例えば、生産能力マスタ情報更新部219bは、図16に示すように、単相関係数が0.7より大きい0.81となるまで外れ値を除外して単相関係数を算出する処理を繰り返す。
一方、生産能力マスタ情報更新部219bは、単相関係数が閾値以上である場合(ステップS405;YES)、遅れ日数と総発注数量との相関を示す回帰直線を算出し(ステップS407)、算出された回帰直線の傾き角度と切片の値とを特定する(ステップS408)。例えば、生産能力マスタ情報更新部219bは、図16の破線に示す回帰直線を算出して傾き角度と切片の値とを特定する。特定後、特定した傾き角度および切片の値から特定された許容総発注数量および生産能力指標値で生産能力マスタ情報を更新し(ステップS409)、生産能力マスタ情報更新処理を終了する。
次に、図20に示すフローチャートを参照して、制御部210が実行する繁閑期マスタ情報更新処理について説明する。繁閑期マスタ情報更新処理は、サプライヤから納品された必要部品が検査された後に繁閑期マスタ情報を更新する処理である。制御部210は、利用者である生産計画立案の担当者が取引実績情報を入力する操作を入力部230が受け付けたことに応答して、繁閑期マスタ情報更新処理を開始する。
繁閑期マスタ情報更新処理を開始すると、まず、繁閑期マスタ情報更新部219cは、取引実績情報から注文期間単位で抽出された納期遅れ発生情報を取得し(ステップS501)、取得した納期遅れ発生情報に含まれるリードタイム情報および総発注数量情報からサプライヤのリードタイム及び遅れ発生時のサプライヤへの全部品の総発注数量を特定し(ステップS502)、特定されたリードタイムと遅れ発生時の総発注数量との対のサンプル数が規定数以上であるか否かを判定する(ステップS503)。例えば、繁閑期マスタ情報更新部219cは、図15(b)に示す納期遅れ発生情報から、「注文期間」がS01、S02、S03、S04、…等の発注案件について、「LT」sLT01、sLT02、sLT03、sLT04、…等、「総発注数量」がst01、st02、st03、st04、…等であることを特定し、全発注件数が10件以上であるか否かを判定する。
繁閑期マスタ情報更新部219cは、サンプル数が規定数未満である場合(ステップS503;NO)、繁閑期マスタ情報更新処理を終了し、サンプル数が規定数以上である場合(ステップS503;YES)、リードタイムと総発注数量との単相関係数を算出し(ステップS504)、算出した単相関係数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS505)。繁閑期マスタ情報更新部219cは、単相関係数が閾値未満である場合(ステップS505;NO)、外れ値となるサンプルを除外し(ステップS506)、ステップS503の処理に戻り、単相関係数が閾値以上となるまでステップS503〜S506の処理を繰り返す。例えば、繁閑期マスタ情報更新部219cは、図16に示すように、単相関係数が0.7より大きい0.81となるまで外れ値を除外して単相関係数を算出する処理を繰り返す。
一方、繁閑期マスタ情報更新部219cは、単相関係数が閾値以上である場合(ステップS505;YES)、リードタイムと総発注数量との相関を示す回帰直線を算出し(ステップS507)、算出された回帰直線の傾き角度と切片の値とを特定する(ステップS508)。例えば、繁閑期マスタ情報更新部219cは、図16の破線に示す回帰直線を算出して傾きと切片の値とを特定する。特定後、特定した傾きおよび切片の値から特定された許容総発注数量および繁閑指標値で繁閑期マスタ情報を更新し(ステップS509)、繁閑期マスタ情報更新処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る生産計画決定装置200によれば、サプライヤ選択部213は、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115によって行われた納期予測処理で生成された比較情報を用いて要求納期までに必要部品を納品可能であると予測されるサプライヤを選択する。
このようにすることで、納期予測処理で生成された比較情報を用いずに生産計画を立案したり調整したりする生産計画立案装置よりも予測精度が高いサプライヤの予測納期を用いて必要部品を納品するサプライヤを選択することができるため、立案した生産計画を調整する作業負荷を低減できるとともに、決定した生産計画の信頼性が向上し、製品の安定供給に寄与することができる。
また、本実施の形態に係る生産計画決定装置200によれば、サプライヤランク情報更新部219aは、利用者によって更新された取引実績情報および検査実績情報からサプライヤの要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率を算出し、算出された要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率からサプライヤの絶対評価値を算出してサプライヤランク情報を更新している。
このようにすることで、過去に納品された必要部品の納品実績に基づいて算出された要求納期遵守率が高い程高い信頼度を示す一方で要求納期遵守率が低い程低い信頼度を示すサプライヤの絶対評価値を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。また、このようにすることで、過去に納品された必要部品の納品実績に基づいて算出された回答納期遵守率が高い程高い信頼度を示す一方で回答納期遵守率が低い程低い信頼度を示すサプライヤの絶対評価値を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。また、このようにすることで、過去に納品された必要部品の受入検査実績に基づいて算出された検査不良率が低い程高い信頼度を示す一方で検査不良率が高い程低い信頼度を示すサプライヤの絶対評価値を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。
また、本実施の形態に係る生産計画決定装置200によれば、生産能力マスタ情報更新部219bは、利用者によって更新された取引実績情報から注文番号単位で抽出された納期遅れ発生情報を取得し、取得した納期遅れ発生情報に含まれる遅れ日数情報および総発注数量情報から特定したサプライヤの要求納期に対する遅れ日数および遅れ発生時のサプライヤへの総発注数量の相関を示す回帰直線の傾き角度と切片の値とから特定された許容総発注数量と生産能力指標値とで生産能力マスタ情報を更新している。
このようにすることで、過去に納品された発注品の納品実績に基づいて評価された生産能力指標値が高い程高い信頼度を示す一方で生産能力指標値が低い程低い信頼度を示す生産能力マスタ情報を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。また、このようにすることで、過去に納品された発注品の納品実績に基づいて評価された許容総発注数量が多い程高い信頼度を示す一方で許容総発注数量が少ない程低い信頼度を示す生産能力マスタ情報を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。
また、本実施の形態に係る生産計画決定装置200によれば、繁閑期マスタ情報更新部219cは、利用者によって更新された取引実績情報から注文期間単位で抽出された納期遅れ発生情報を取得し、取得した納期遅れ発生情報に含まれるリードタイム情報および総発注数量情報から特定したサプライヤのリードタイムおよび遅れ発生時のサプライヤへの総発注数量の相関を示す回帰直線の傾き角度と切片の値とから特定された許容総発注数量と繁閑指標値とで繁閑期マスタ情報を更新している。
このようにすることで、過去に納品された発注品の発注期間毎の納品実績に基づいて評価された繁閑指標値が高い程高い信頼度を示す一方で繁閑指標値が低い程低い信頼度を示す繁閑期マスタ情報を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。また、このようにすることで、過去に納品された発注品の納品実績に基づいて評価された許容総発注数量が多い程高い信頼度を示す一方で許容総発注数量が少ない程低い信頼度を示す繁閑期マスタ情報を更新しない生産計画決定装置よりもサプライヤに複数の必要部品を発注するときの納期の予測精度が向上する。
[実施の形態3]
実施の形態1、2では、各サプライヤに過去に納品されたことがある部品を発注するときの納期を予測したが、各サプライヤに過去に納品されたことがない部品を発注するときの納期を予測してもよい。また、実施の形態1、2では、過去に取引実績のあるサプライヤに部品を発注するときの納期を予測したが、過去に取引実績のないサプライヤに部品を発注するときの納期を予測してもよい。
以下、本発明の実施の形態3に係る生産計画決定装置について、図21〜図23を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態3に係る納期予測装置300は、各サプライヤに過去に納品されたことがない部品を発注するときの納期を予測する。本実施の形態では、過去に納品されたことがない部品を発注するときに、当該部品の素材、寸法、重量等の情報に基づき類似部品を特定し、特定した類似部品の基本リードタイム及び評価値を参照して予測リードタイムを算出し、要求数量の類似部品を発注したときの予測納期を要求数量の当該部品を発注したときの予測納期として算出する。
また、本発明の実施の形態3に係る納期予測装置300は、過去に取引実績のないサプライヤに部品を発注するときの納期を予測する。本実施の形態では、過去に取引実績がないサプライヤに部品を発注するときに、部品の素材、寸法、重量等の情報に加えて、サプライヤの資源情報に基づき類似サプライヤを特定する。そして、特定した類似サプライヤの基本リードタイム及び評価値を参照して予測リードタイムを算出し、要求数量の必要部品を発注したときの類似サプライヤの予測納期を当該サプライヤの予測納期として算出する。
生産計画決定装置300は、実施の形態2に係る納期予測装置200と同様にパーソナルコンピュータ、サーバ等の電子計算機であり、図21に示すように、制御部310、記憶部320、入力部330、出力部340、通信部350を備える。これらの各部は、バスラインBL3を介して相互に電気的に接続されている。
制御部310は、機能的には、実施の形態2に係る制御部210と同様に要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115、生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219を備える。
また、制御部310は、過去に納品されたことがない部品の類似部品を特定する類似部品特定部311、過去に取引実績がないサプライヤの類似サプライヤを特定する類似サプライヤ特定部312を更に備える。
要求数量算出部111は、実施の形態1、2と同様に、記憶部320に予め登録されているオーダ情報、部品構成情報から製品の製造に必要な必要部品と要求数量とを特定する。このとき、要求数量算出部111は、特定した必要部品の情報が発注情報にない場合、過去に納品されたことがない部品と判断する。この場合、要求数量算出部111は、後述する類似部品特定部311が特定した類似部品を当該部品とみなして類似部品の要求数量を特定する。なお、本実施形態では、要求数量算出部111は、特定した必要部品の情報が発注情報にない場合、過去に納品されたことがない部品と判断したが、これに限定されず、例えば、図5(c)に示すように、購買品マスタ情報に含まれる購買品であるか否かを示す情報が「×」である場合、過去に納品されたことがない部品と判断してもよい。
類似部品特定部311は、過去に納品されたことがある部品の素材、寸法、重量等の情報に基づいて、過去に納品されたことがない部品の類似部品を特定する。
基本リードタイム特定部112は、実施の形態1、2と同様に、部品管理情報に基づいて、各サプライヤの各必要部品についての基本リードタイムを特定する。このとき、基本リードタイム特定部112は、要求数量算出部111が過去に納品されたことがない部品の類似部品の要求数量を算出した場合、各サプライヤの類似部品についての基本リードタイムを特定する。
また、本実施の形態では、基本リードタイム特定部112は、過去に取引実績がないサプライヤの必要部品または類似部品についての基本リードタイムも特定する。評価値特定部113は、後述する類似サプライヤ特定部312が特定した類似サプライヤを当該サプライヤとみなし、類似サプライヤについてのサプライヤランク情報と生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報と総発注残量情報とを取得して類似サプライヤの評価値を特定する。
評価値特定部113は、実施の形態1、2と同様に、サプライヤ管理情報を参照してサプライヤランク情報と生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報と総発注残量情報とを取得する。また、評価値特定部113は、実施の形態1、2と同様に、取得したこれらの情報と要求数量算出部111が算出した要求数量とに基づいて、サプライヤの評価値を特定する。このとき、評価値特定部113は、要求数量算出部111が過去に納品されたことがない部品の類似部品の要求数量を算出した場合、各サプライヤの類似部品についての生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報とを取得する。よって、この場合、評価値特定部113は、サプライヤの類似部品についての評価値を特定する。
また、本実施の形態では、評価値特定部113は、過去に取引実績がないサプライヤの評価値も算出する。評価値特定部113は、後述する類似サプライヤ特定部312が特定した類似サプライヤを当該サプライヤとみなし、類似サプライヤについてのサプライヤランク情報と生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報と総発注残量情報とを取得して類似サプライヤの評価値を特定する。
類似サプライヤ特定部312は、特定した必要部品の素材、寸法、重量等の情報と、サプライヤの資源情報とに基づき類似サプライヤを特定する。
納期予測部114は、実施の形態1、2と同様に、基本リードタイム特定部112によって特定された基本リードタイムと評価値特定部113によって特定された評価値とを用いて、要求数量算出部111によって算出された要求数量の必要部品を発注したときの各サプライヤの予測納期を算出する。このとき、納期予測部114は、要求数量算出部111が過去に納品されたことがない部品の類似部品の要求数量を算出した場合、類似部品を発注したときの各サプライヤの予測納期を算出する。また、このとき、納期予測部114は、要求数量の必要部品または類似部品を発注したときの類似サプライヤの予測納期も算出する。
比較情報生成部115は、実施の形態1、2と同様に、納期予測部114によって算出された予測納期と生産計画から定まる要求納期とを比較して示す比較情報を各サプライヤについて生成する。このとき、比較情報生成部115は、納期予測部114が類似部品の予測納期を算出した場合、類似部品の予測納期と過去に納品されたことがない部品の要求納期とを比較した比較情報を生成する。また、このとき、比較情報生成部115は、類似サプライヤについての比較情報も生成する。
なお、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115、生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219、類似部品特定部311、類似サプライヤ特定部312は、単一のコンピュータで各機能を実現してもよいし、各々別個のコンピュータによって各機能を実現してもよい。例えば、要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115、類似部品特定部311、類似サプライヤ特定部312の各機能を納期予測装置100のコンピュータによって実現するとともに、生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219の各機能を生産計画決定装置300のコンピュータで実現してもよい。
記憶部320は、実施の形態2に係る記憶部220と同様にオーダ情報DB121、部品構成情報DB122、部品管理情報DB123、サプライヤ管理情報DB124、資源情報DB221、製造工程情報DB222、取引実績情報DB223、検査実績情報DB224を有する。
本実施の形態では、部品管理情報DB123は、購買品マスタ情報を、例えば、図22に示すテーブルの形式で記憶する。購買品マスタ情報は、実施の形態2と同様の「部品ID」、その部品がサプライヤからの購買品であるか否かを示す情報、各サプライヤにその部品を発注したときの基本リードタイム等の各項目のデータを含む。また、本実施の形態では、購買品マスタ情報は、これらの情報に加えて、その部品の素材を示す「素材」、その部品の寸法を示す「寸法」、その部品の重量を示す「重量」等の各項目のデータも含む。すなわち、部品管理情報DB123は、購買品マスタ情報として購買品であるか否かを示す情報、各サプライヤの基本リードタイム情報、素材、寸法、重量を部品毎に記憶している。
また、本実施の形態では、資源情報DB221は、資源情報を、例えば、図23に示すテーブルの形式で記憶する。資源情報は、実施の形態2と同様の「投入可能人員数」、「稼働可能設備台数」、「稼働可能曜日・時間」等の各項目に対応するデータがバイヤ及びサプライヤ毎に含まれている。すなわち、資源情報DB221は、実施の形態2と同様のバイヤの資源情報だけでなく、各サプライヤの資源情報も記憶している。
入力部330は、実施の形態1に係る入力部130、実施の形態2に係る入力部230と同様に利用者の操作を受け付ける。
出力部340は、実施の形態1に係る出力部140、実施の形態2に係る出力部240と同様に制御部310の制御に従って、例えば、生産計画が決定した旨の情報、決定した生産計画の情報を出力する。
通信部350は、実施の形態1に係る通信部150、実施の形態2に係る通信部250と同様に外部装置と有線または無線通信を行う。
図21に示す生産計画決定装置300が必要部品の納期を予測する上述した処理について以下に纏めて説明する。まず、要求数量算出部111は、実施の形態1、2と同様にオーダ情報から製品の必要部品、必要数量を特定する。次に、要求数量算出部111は、実施の形態1、2と同様に部品管理情報から必要部品の発注残量及び在庫数量を特定し、必要数量から発注残量及び在庫数量を減算して要求数量を算出する。なお、要求数量算出部111は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、類似部品特定部311が特定した必要部品の類似部品を当該必要部品とみなして発注残量及び在庫数量を特定し、要求数量を算出する。
ここで、類似部品特定部311は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、購買品マスタ情報から必要部品の素材、寸法、重量等の情報を特定し、特定した必要部品のこれらの情報からAIを活用して類似部品を特定する。具体的には、類似部品特定部311は、購買品マスタ情報のうち過去に納品されたことがある部品の素材、寸法、重量等の情報を学習情報として機械学習して生成された類似部品特定モデルを取得する。そして、類似部品特定部311は、取得した類似部品特定モデルに特定した必要部品の素材、寸法、重量等の情報を適用して必要部品に最も類似する部品を算出し、算出された部品を類似部品として特定する。なお、類似部品特定部311は、生産計画決定装置300とネットワークによって接続されているGPUマシンが生成した類似部品特定モデルを取得してもよく、生産計画決定装置300が購買品マスタ情報から必要な情報を取得して機械学習によって生成した類似部品特定モデルを取得してもよい。
要求数量を算出した後、基本リードタイム特定部112は、実施の形態1、2と同様に購買品マスタ情報からサプライヤ毎の各必要部品についての基本リードタイムを特定する。また、評価値特定部113は、サプライヤ管理情報からサプライヤ毎のサプライヤランク情報、各必要部品についての生産能力マスタ情報、繁閑期マスタ情報、総発注残量情報を特定する。なお、基本リードタイム特定部112は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、購買品マスタ情報からサプライヤ毎の類似部品についての基本リードタイムを特定する。また、基本リードタイム特定部112は、類似サプライヤ特定部312が特定した過去に取引実績がないサプライヤの類似サプライヤを当該サプライヤとみなして必要部品または類似部品についての基本リードタイムも特定する。また、評価値特定部113は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、類似部品についての生産能力マスタ情報、繁閑期マスタ情報を特定する。また、評価値特定部113は、類似サプライヤのサプライヤランク情報と生産能力マスタ情報と繁閑期マスタ情報と総発注残量情報とについても取得する。
ここで、類似サプライヤ特定部312は、購買品マスタ情報から必要部品の素材、寸法、重量等の情報を特定するとともに、資源情報から各サプライヤの投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等を特定する。そして、類似サプライヤ特定部312は、特定したこれらの情報からAIを活用して類似サプライヤを特定する。具体的には、類似サプライヤ特定部312は、過去に取引実績があるサプライヤの投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等と購買品マスタ情報のうち当該サプライヤから過去に納品されたことがある部品の素材、寸法、重量等の情報とを学習情報として機械学習して生成された類似サプライヤ特定モデルを取得する。そして、類似サプライヤ特定部312は、取得した類似サプライヤ特定モデルを過去に取引実績がないサプライヤの投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等と必要部品の素材、寸法、重量等の情報とを適用して最も類似するサプライヤを算出し、算出されたサプライヤを類似サプライヤとして特定する。なお、類似サプライヤ特定部312は、上述したGPUマシンが生成した類似サプライヤ特定モデルを取得してもよく、生産計画決定装置300が資源情報および購買品マスタ情報から必要な情報を取得して機械学習によって生成した類似サプライヤ特定モデルを取得してもよい。
サプライヤ毎のサプライヤランク情報、生産能力マスタ情報、繁閑期マスタ情報、総発注残量情報を特定した後、評価値特定部113は、サプライヤ毎のこれらの情報に基づき、要求数量の必要部品を発注したときのサプライヤ毎の評価値を特定する。なお、評価値特定部113は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、要求数量の類似部品を発注したときのサプライヤ毎の評価値を特定し、類似サプライヤの評価値も特定する。次に、納期予測部114は、基本リードタイム特定部112が特定した基本リードタイムと評価値特定部113が特定した評価値とを用いて要求数量の必要部品を発注したときの予測納期を算出する。なお、納期予測部114は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、要求数量の類似部品を発注したときのサプライヤ毎の予測納期を算出し、類似サプライヤの要求数量の必要部品または類似部品を発注したときの予測納期も算出する。そして、比較情報生成部115は、要求納期と予測納期の比較情報をサプライヤ毎に生成する。なお、比較情報生成部115は、必要部品が過去に納品されたことがない部品であれば、要求数量の類似部品を発注したときのサプライヤ毎の予測納期と要求納期の比較情報を生成し、類似サプライヤの要求数量の必要部品または類似部品を発注したときの予測納期と要求納期の比較情報も生成する。
図21に示す生産計画決定装置300は実施の形態2に係る生産計画決定装置200と同様に、図2に示すハードウェアによって構成されている。この場合、プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、生産計画決定装置300の制御部310が備える要求数量算出部111、基本リードタイム特定部112、評価値特定部113、納期予測部114、比較情報生成部115として機能する。また、プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、制御部310が備える生産計画立案部211、要求納期決定部212、サプライヤ選択部213、要求納期提示部214、回答納期取得部215、生産計画調整部216、生産計画決定部217、部品発注部218、サプライヤ管理情報更新部219として機能する。また、プロセッサ51は、制御プログラム59に従って、制御部310が備える類似部品特定部311、過去に取引実績がないサプライヤの類似サプライヤを特定する類似サプライヤ特定部312として機能する。
なお、類似部品特定部311が類似部品を特定する処理については、類似部品特定部311が取得した類似部品特定モデルに過去に納品されたことがない部品の素材、寸法、重量等の情報を適用して当該部品に最も類似する部品を特定するだけであり、冗長な説明を低減するため、フローチャートによる図示および説明を省略する。また、類似サプライヤ特定部312が類似サプライヤを特定する処理についても類似部品を特定する処理と同様に、類似サプライヤ特定部312が取得した類似サプライヤ特定モデルに過去に取引実績がないサプライヤの資源情報と必要部品の素材、寸法、重量等の情報とを適用して最も類似するサプライヤを特定するだけであり、冗長な説明を低減するため、フローチャートによる図示および説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態に係る生産計画決定装置300によれば、類似部品特定部311は、過去に納品されたことがある部品の素材、寸法、重量等の情報に基づいて、過去に納品されたことがない部品の類似部品を特定する。このようにすることで、過去に納品されたことがある部品の類似部品を当該部品とみなして要求数量の当該部品を発注したときの予測納期を算出できる。
また、本実施の形態に係る生産計画決定装置300によれば、類似サプライヤ特定部312は、必要部品の素材、寸法、重量等の情報とサプライヤの資源情報とに基づき類似サプライヤを特定する。このようにすることで、過去に取引実績のないサプライヤの類似サプライヤを当該サプライヤとみなして当該サプライヤに要求数量の必要部品を発注したときの予測納期を算出できる。
なお、本実施の形態では、類似部品特定部311は、AIを活用して類似部品を特定したが、AIを活用せずに類似部品を特定してもよい。例えば、類似部品特定部311は、購買品マスタ情報に含まれる全ての部品の素材、寸法、重量等の情報と過去に納品されたことのない部品の素材、寸法、重量等の情報とを比較して各部品との類似度をそれぞれ算出し、算出した類似度が最も高い部品を類似部品として特定してもよい。例えば、過去に納品されたことのない部品の素材が「素材A」であり、寸法及び重量が数値で示された情報であれば、類似部品特定部311は、全ての部品から素材が「素材A」の部品を抽出し、これらの部品から寸法及び重量の数値の差分値をそれぞれ演算し、差分値の合計値が最小値となる部品を類似部品として特定してもよい。
なお、本実施の形態では、類似サプライヤ特定部312は、サプライヤの資源情報と必要部品の素材、寸法、重量等の情報とに基づいて類似サプライヤを特定したが、これに限定されない。例えば、類似サプライヤ特定部312は、必要部品の素材、寸法、重量等の情報を用いずにサプライヤの資源情報のみに基づいて類似サプライヤを特定してもよい。具体的には、類似サプライヤ特定部312は、取得した類似サプライヤ特定モデルを過去に取引実績がないサプライヤの投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等の資源情報を適用して最も類似するサプライヤを算出し、算出されたサプライヤを類似サプライヤとして特定してもよい。この場合、過去に取引実績があるサプライヤの投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等を含む資源情報のみを学習情報として機械学習して生成された類似サプライヤ特定モデルを生成してもよい。
なお、本実施の形態では、類似サプライヤ特定部312は、AIを活用して類似サプライヤを特定したが、AIを活用せずに類似サプライヤを特定してもよい。例えば、類似サプライヤ特定部312は、資源情報に含まれる全てのサプライヤの資源情報等の情報と各サプライヤが納品した部品の素材、寸法、重量等の情報と、過去に取引実績がないサプライヤの資源情報と発注する必要部品又は類似部品の素材、寸法、重量等の情報とを比較して各サプライヤとの類似度をそれぞれ算出し、算出した類似度が最も高いサプライヤを類似サプライヤとして特定してもよい。例えば、過去に取引実績がないサプライヤの資源情報に含まれる投入可能人員数情報、稼働可能設備台数情報、稼働可能曜日・時間情報等が数値で示された情報であり、発注する必要部品が全てのサプライヤで過去に納品されたことがある部品であれば、全てのサプライヤとの投入可能人員数、稼働可能設備台数、稼働可能曜日・時間の数値の差分値をそれぞれ演算し、差分値の合計値が最小値となるサプライヤを類似サプライヤとして特定してもよい。
なお、本実施形態では、過去に納品されたことがある部品を発注したときの予測納期を算出するときと同様に、過去に納品されたことがない部品を発注したときの予測納期を算出しているが、これに限定されない。例えば、当該部品を発注したときの予測納期を算出するときには、異なる処理を実行してもよい。具体的には、当該部品の類似部品の情報を示したり、類似部品の予測納期を算出した旨の情報を示したりしてもよく、比較情報生成部115が生成する比較情報にこれらの情報を含めてもよい。
なお、本実施形態では、過去に取引実績があるサプライヤの予測納期を算出するときと同様に、過去に取引実績がないサプライヤの予測納期も算出しているが、当該サプライヤの予測納期も算出したときには異なる処理を実行してもよい。例えば、当該サプライヤの類似サプライヤの情報を示したり、類似サプライヤの予測納期を算出した旨の情報を示したりしてもよく、比較情報生成部115が生成する比較情報にこれらの情報を含めてもよい。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変形および応用が可能である。
上記実施の形態においては、部品を発注する場合の納期を予想する例を説明した。この発明は、これに限定されない。発注とサプライの対象品目は、樹脂、接着剤等の材料などでもよい。この場合、発注品目の数量は、例えば、重量、容積、長さ等で特定される。また、発注品目は、役務、サービス等でもよい。
サプライヤランクを求める手法、サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求める手法、生産能力を示す指標を求める手法、繁閑期の負荷を求める手法、等は適宜変更可能である。また、全ての指標を使用する必要はなく、一部の指標を除外してもよい。
上記の実施の形態において、基本リードタイムとして、過去数ヶ月間の取引毎のリードタイムの平均値を設定した。本発明は、これに限定されず、例えば、過去数ヶ月間の取引毎のリードタイムのうちの最も頻出したリードタイムを基本リードタイムとして設定してもよい。また、例えば、過去数ヶ月間の取引毎のリードタイムのうちの最大値となるリードタイムを基本リードタイムとして設定されてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの予測リードタイムは、サプライヤの基本リードタイムと評価値との乗算で算出されていた。しかしながら、本発明は、サプライヤの基本リードタイムと評価値とを用いて予測リードタイムが算出される限りにおいてこれに限定されず、サプライヤの基本リードタイムとサプライヤの評価値との乗算以外の演算、例えば、乗算以外の四則演算(加算・減算・除算)・剰余算・冪演算等、で予測リードタイムが算出されてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの予測リードタイムは、サプライヤの基本リードタイムと評価値とを用いて算出されていた。しかしながら、本発明は、サプライヤの基本リードタイムと評価値とを用いて予測リードタイムが算出される限りにおいてこれに限定されず、サプライヤ以外の外的要因の評価値、例えば、業界販売の評価値、天災地変の評価値、国際情勢の評価値等も用いて予測リードタイムが算出されてもよく、予測リードタイムがサプライヤの基本リードタイムと評価値とサプライヤ以外の外的要因の評価値とを用いて複数種類の演算のうちのいずれか1種類以上の演算を行った値であってもよい。
なお、外的要因の評価値として業界販売の評価値を用いる場合、過去数年間における月別の業界販売データをDBに蓄積し、AIを活用してこの先1年間の月別の需要予測を算出し、算出した月別の需要予測を生産能力マスタの許容総発注数量に反映してもよい。例えば、DBに蓄積した月別の業界販売データを機械学習して生成した学習モデルに直近月の業界販売データを適用してこの先1年間の月別の需要予測を算出してもよい。この場合、算出した月別の需要予測が前年比1.5倍以上の値となればその月は急増傾向と判断する一方、算出した月別の需要予測が前年比1.5倍以下となればその月は急減傾向と判断してもよい。また、この場合、急増傾向と判断された月は他社からのオーダに費やされることでサプライヤの生産負荷が増大する影響を考慮して、生産能力マスタの許容総発注数量に予め定められた係数を乗算して許容総発注数量を調整することで予測納期を調整してもよい。すなわち、急増傾向にある製品を取り扱うサプライヤには、例えば、1/1.5=2/3の係数を乗算して許容総発注数量を少なくする調整をしてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの評価値は、サプライヤの絶対評価値と生産能力係数と繁閑係数との乗算で算出されていた。しかしながら、本発明は、サプライヤの評価値が過去に納品された全ての部品の納品実績に基づく値である限りにおいてこれに限定されず、サプライヤの絶対評価値と生産能力係数と繁閑係数との乗算以外の演算でサプライヤの評価値が算出されてもよく、サプライヤの評価値がサプライヤの絶対評価値と生産能力係数と繁閑係数とを用いて複数種類の演算のうちのいずれか1種類以上の演算を行った値であってもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの評価値は、サプライヤの絶対評価値と生産能力係数と繁閑係数(生産負荷係数)とを用いて算出されていた。しかしながら、本発明は、サプライヤの評価値が過去に納品された全ての部品の納品実績に基づく値である限りにおいてこれに限定されず、例えば、絶対評価値、生産能力係数、繁閑係数のうちのいずれか1種類の値または2種類の値からサプライヤの評価値が算出されてもよい。また、絶対評価値、生産能力係数、繁閑係数だけでなく、例えば、絶対評価値、生産能力係数、繁閑係数とは異なるサプライヤに関連する値からサプライヤの評価値が算出されてもよく、これらを含めた4種類以上の値とを用いて複数種類の演算のうちのいずれか1種類以上の演算を行った値であってもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤランク情報から特定されるサプライヤの絶対評価値は、要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率に基づいて算出されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率のうちのいずれか1種類の値または2種類の値からサプライヤの絶対評価値が算出されてもよい。また、要求納期遵守率、回答納期遵守率、検査不良率だけでなく、例えば、過去に納品された必要部品の総納品数量からサプライヤの絶対評価値が算出されてもよく、これらを含めた4種類以上の値からサプライヤの絶対評価値が算出されてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの生産能力係数は、サプライヤの許容総発注数量を越える数量と生産能力指標値とに基づいて算出されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、サプライヤの許容総発注数量を越える数量または生産能力指標値からサプライヤの生産能力係数が算出されてもよい。また、サプライヤの許容総発注数量を越える数量、生産能力指標値だけでなく、例えば、過去に納品された必要部品の識別数からサプライヤの生産能力係数が算出されてもよく、これらを含めた3種類以上の値からサプライヤの生産能力係数が算出されてもよい。
その他の点においても、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、生産能力マスタ情報M1と繁閑期マスタ情報M2を求める手法を図7と図8を参照して説明したが、限定されるものではない。他の手法を用いて、同様の技術的意味を有する指標値或いは係数を導出してもよい。
また、生産能力マスタ情報M1と繁閑期マスタ情報M2を求める際に、各サプライヤへの全発注部品の総発注数量としたが、これに限定されない。例えば、予め定められた複数の主要部品の総発注数量とする等、適宜変更可能である。
要求数量も一定の余裕度を持たせて発注する数量としてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの許容総発注数量および生産能力指標値は、要求納期に対する遅れが発生したときの遅れ日数とサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいて設定されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、要求納期に対する遅れが発生したときのリードタイムとサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいてサプライヤの許容総発注数量および生産能力指標値が設定されてもよい。また、例えば、要求納期に対する遅れが発生しなかったときのサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量の最大値から許容総発注数量を設定してもよく、要求納期に対する遅れが発生しなかったときのリードタイムと遅れ不発生時のサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいて許容総発注数量および生産能力指標値を設定してもよい。
上記の実施の形態において、繁閑係数は、サプライヤの許容総発注数量を越える数量と繁閑指標値とに基づいて算出されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、サプライヤの許容総発注数量を越える数量または繁閑指標値からサプライヤの繁閑係数が算出されてもよい。また、サプライヤの許容総発注数量を越える数量、繁閑指標値だけでなく、例えば、サプライヤの営業日数・休日数・営業時間に基づく営業指標値、サプライヤの取引先数等からサプライヤの繁閑係数が算出されてもよく、これらを含めた3種類以上の値からサプライヤの繁閑係数が算出されてもよい。
上記の実施の形態において、サプライヤの許容総発注数量および繁閑指標値は、要求納期に対する遅れが発生したときのリードタイムとサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいて設定されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、要求納期に対する遅れが発生したときの遅れ日数とサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいてサプライヤの許容総発注数量および繁閑指標値が設定されてもよい。また、例えば、要求納期に対する遅れが発生しなかったときのリードタイムと遅れ不発生時のサプライヤに発注していた全ての部品の総発注数量との相関を示す回帰直線の切片の値と傾きの角度とに基づいて許容総発注数量および繁閑指標値を設定してもよい。
上記の実施の形態において、制御部110のプロセッサが実行する動作プログラムは、ROMに記憶されていた。本発明は、これに限定されず、上記の各種処理を実行させるための動作プログラムを、既存の汎用コンピュータ、フレームワーク、ワークステーション等に実装することにより、上記の実施の形態に係る納期予測装置100に相当する装置として機能させてもよい。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えば、コンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM)等に格納して配布してもよいし、インターネットをはじめとするネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
また、上記の処理をOS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの分担、または、OSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体、ストレージ等に格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(Bulletin Board System:BBS)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行するべく設計してもよい。
50…内部バス、51…プロセッサ、52…主記憶部、53…外部記憶部、54…操作部、55…表示部、56…送受信部、59…制御プログラム、100…納期予測装置、110、210、310…制御部、111…要求数量算出部、112…基本リードタイム特定部、113…評価値特定部、114…納期予測部、115…比較情報生成部、120、220、320…記憶部、121…オーダ情報DB、122…部品構成情報DB、123…部品管理情報DB、124…サプライヤ管理情報DB、130、230、330…入力部、140、240、340…出力部、150、250、350…通信部、200、300…生産計画決定装置、211…生産計画立案部、212…要求納期決定部、213…サプライヤ選択部、214…要求納期提示部、215…回答納期取得部、216…生産計画調整部、217…生産計画決定部、218…部品発注部、219…サプライヤ管理情報更新部、219a…サプライヤランク情報更新部、219b…生産能力マスタ情報更新部、219c…繁閑期マスタ情報更新部、221…資源情報DB、222…製造工程情報DB、223…取引実績情報DB、224…検査実績情報DB、311…類似部品特定部、312…類似サプライヤ特定部、BL1、BL2、BL3…バスライン。

Claims (13)

  1. サプライヤ毎及び品目別に予め登録されたリードタイムを示す基本リードタイム情報を記憶する記憶部と、
    各サプライヤの納品実績に基づいて、各サプライヤに複数の品目を発注したときの当該サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求める評価値特定部と、
    前記記憶部に記憶された基本リードタイム情報と前記評価値特定部により特定された評価値とに基づいて、サプライヤに発注したときの当該サプライヤの提示する納期を予測する納期予測部と、
    を備える納期予測装置。
  2. 前記評価値特定部は、納品実績に基づいて、納期遵守率が高い程高い信頼度を示す評価値を求める、
    請求項1に記載の納期予測装置。
  3. 前記評価値特定部は、納品された発注品の受入検査実績に基づいて、検査不良率が低い程高い信頼度を示す評価値を求める、
    請求項1又は2に記載の納期予測装置。
  4. 前記評価値特定部は、納品実績に基づいて各サプライヤの生産能力を求め、求めた生産能力が高い程高い信頼度を示す評価値を求める、
    請求項1から3の何れか1項に記載の納期予測装置。
  5. 前記評価値特定部は、予め設定された期間別の納品実績に基づいて評価された生産負荷を求め、求めた生産負荷が大きい程高い信頼度を示す評価値を求める、
    請求項1から4の何れか1項に記載の納期予測装置。
  6. 前記評価値特定部により特定される評価値は、最小値である1から信頼度が低くなるに連れて大きくなる値であり、
    前記納期予測部は、前記基本リードタイム情報で特定されるリードタイムに前記評価値を乗算して前記納期を算出する、
    請求項1から5の何れか1項に記載の納期予測装置。
  7. 前記納期予測部は、納品実績に基づく納品時の基本リードタイム情報で特定されるリードタイムと納品時の評価値と実際のリードタイムとを含む学習情報を機械学習して生成された納期予測モデルに前記記憶部に記憶された前記基本リードタイム情報で特定されるリードタイムと前記評価値とを適用して実際のリードタイムを予測することで前記納期を算出する、
    請求項1から5の何れか1項に記載の納期予測装置。
  8. 算出されたサプライヤの予測納期とサプライヤに要求する納期とを比較するための比較情報を生成する比較情報生成部を更に備える、
    請求項1から7の何れか1項に記載の納期予測装置。
  9. 納品実績に基づいて、基本リードタイムをサプライヤ別且つ発注品目別に求める手段を備える、
    請求項1から8の何れか1項に記載の納期予測装置。
  10. 品目別の素材、寸法、重量を含む情報に基づいて納品されたことのない品目の類似品目を納品された発注品目から特定し、当該類似品目をサプライヤに発注したときの納期を予測することで納品されたことのない品目をサプライヤに発注したときの納期を予測する、
    請求項1から9の何れか1項に記載の納期予測装置。
  11. サプライヤ毎の資源情報に基づいて取引実績のないサプライヤの類似サプライヤを取引実績のあるサプライヤから特定し、当該類似サプライヤに発注したときの納期を予測することで取引実績のないサプライヤに発注したときの納期を予測する、
    請求項1から10の何れか1項に記載の納期予測装置。
  12. 各サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求め、
    予め記憶されているリードタイムと前記評価値とに基づいて、サプライヤに発注したときの当該サプライヤの提示する納期を予測する、
    納期予測方法。
  13. コンピュータに、
    サプライヤ毎及び品目別にリードタイムを記憶する処理、
    各サプライヤの納期遵守の信頼度を示す評価値を求める処理、
    前記リードタイムと前記評価値とに基づいて、サプライヤに発注したときの当該サプライヤの提示する納期を予測する処理、
    を実行させるプログラム。
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