JP2023120678A - 集合住宅の建物構造 - Google Patents

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忠久 小畠
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Abstract

【課題】住戸で使用可能な空間を広くすることができる、集合住宅の建物構造を提供する。【解決手段】集合住宅の建物構造は、各階に、共用廊下20と、共用廊下20に面する住戸30を備える、集合住宅の建物構造であって、集合住宅の設備配管100は、各階の共用設備スペース10に上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管110と、主縦配管110に接続され、共用廊下20の廊下床スラブ22の下方に設けられる横引き配管120と、横引き配管120と、住戸30とを接続する住戸配管130と、を備え、各住戸30の玄関に隣接する位置にメーターボックス200が設けられ、メーターボックス200の上側は、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのいずれかである。【選択図】図3

Description

本発明は、各階に、共用廊下と、当該共用廊下に面する住戸を備える、集合住宅の建物構造に関する。
集合住宅においては、各階に設けられた複数の住戸に、上水、下水、電気、ガス等を給排するための設備配管が設けられている。このような設備配管は、上下階に亘って設けられる主縦配管から、各住戸に接続される配管が分岐して設けられている。例えば、特許文献1には、互いに上下階に並ぶ複数の住戸に沿って各階部分を貫通した竪配管スペースを設け、各住戸の設備配管を、竪配管スペース内に設けられた竪配管に接続する構成が開示されている。
このような構成において、上水、下水、電気、ガス等の使用量を示すメーターが納められるメーターボックスは、竪配管スペースに設けられる。
このような構成では、住戸の各々に対応して竪配管スペースを設ける必要があり、階の全体面積に対する竪配管スペースの割合が増加するため、住戸で使用可能な空間を広くするには限りがある。
また、特許文献2には、建物共有部に設けられている主縦配管と、各階の住戸部に設けられている住戸内引込管と、主縦配管と住戸内引込管を接続する横引き配管と、を備える構成が開示されている。この構成において、メーターボックスの空間は、各住戸に対応するように、建物共用部と住戸部の境界に、各階を上下に連続して、階を跨いで縦方向に連通するように、大きく設けられている。
特許文献2に開示されたような構成では、階を跨いで縦方向に連通するように設けられたメーターボックスの空間の分だけ、本来住戸として使用できる空間が狭くなってしまう。
また、特許文献3には、住戸の設備配管類が、共用廊下の廊下床スラブの下方へと取り出され、吹抜け部の側壁部側に、各階の設備配管類が接続された集合設備配管類が廊下壁材に覆われている構成が開示されている。
特許文献3に開示されたような構成において、メーターボックスを設けようとすると、通常、特許文献2と同様に、メーターボックスは、各住戸に対し、住戸と共用廊下の間に設けることとなる。このため、特許文献2と同様に、メーターボックスを設置する領域の分だけ、本来住戸として使用できる空間が狭くなってしまう。
集合住宅においては、各住戸で使用可能な空間を、少しでも広くすることが求められている。
特開2001-254413号公報 特許第6596305号公報 特開2018-71160号公報
本発明が解決しようとする課題は、住戸で使用可能な空間を広くすることができる、集合住宅の建物構造を提供することである。
本発明者らは、集合住宅の建物構造として、各階の共用設備スペースに主縦配管を配置し、かつ共用廊下の床スラブの下方に横引き配管を設け、その横引き配管に住戸と接続する住戸配管を設けることで、住戸ごとに主縦配管を設ける必要がなく、配管のために必要な空間が低減されるために、玄関に隣接する位置にはメーターボックスのみを設置し、当該メーターボックスの上側をトランクルームや住戸空間にできる点に着眼して、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の集合住宅の建物構造は、各階に、共用廊下と、当該共用廊下に面する住戸を備える、集合住宅の建物構造であって、前記集合住宅の設備配管は、各階の共用設備スペースに上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管と、前記主縦配管に接続され、前記共用廊下の床スラブの下方に設けられる横引き配管と、前記横引き配管と、前記住戸とを接続する住戸配管と、を備え、各住戸の玄関に隣接する位置にメーターボックスが設けられ、当該メーターボックスの上側は、トランクルームと住戸空間のいずれかであることを特徴とする。
このような構成によれば、各住戸に接続される住戸配管は、共用廊下の床スラブの下方に設けられた横引き配管に接続されている。横引き配管は、共用スペースを上下階に亘って貫通する主縦配管に接続されている。このため、住戸ごとに、主縦配管を設ける必要が無い。
また、住戸配管が接続される横引き配管は、共用廊下の床スラブの下方に設けられるため、住戸配管と横引き配管とが接続される部分を、住戸から離して設けることができる。このため、住戸近辺の配管が簡略化され、整理される。
以上が相乗し、各階の、配管のために必要な空間を狭くすることができる。
ただし、このようにした場合においても、メーターボックスは、各住戸配管に対して設ける必要がある。これに対し、上記のような構成においては、配管のために必要な空間が低減されるため、玄関に隣接する位置の下側のみをメーターボックスとし、低減されて開放された空間を、トランクルームや住戸空間として活用する。このようにして、住戸で使用可能な空間を広くすることができる。
本発明の一態様においては、前記横引き配管は、ある特定階において前記主縦配管と前記住戸配管とを接続し、前記設備配管は、更に、前記横引き配管から前記特定階とは異なる階へ縦方向に延びて、前記異なる階の住戸配管に接続される、副縦配管と、を備えている。
このような構成によれば、居住空間の住戸配管と主縦配管とを接続する横引き配管は、全ての階に設置するのではなく、特定階のみに設けられている。このため、特定階以外では、横引き配管を設置するための配管スペースを削減することができ、居住空間をより広くすることができる。また、横引き配管を共用廊下の床スラブ下に設けることで、各階住戸内においては、排水管用の住戸配管内部で発生する排水音を低減することが可能であり、良質な生活環境を確保できる。
本発明の集合住宅の建物構造は、各階に、共用廊下と、当該共用廊下に面する住戸を備える、集合住宅の建物構造であって、前記集合住宅の設備配管は、各階の共用設備スペースに上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管を含む、共用配管と、前記住戸から、前記共用廊下の床スラブの下方を通って設けられ、前記共用設備スペースにおいて前記共用配管に接続される住戸配管と、を備え、各住戸のメーターボックスが前記共用設備スペースに設置されることを特徴とする。
このような構成によれば、階の全ての住戸のメーターボックスを、共用設備スペースに、集約して、効率的に設置することができるので、住戸ごとに、個別に、メーターボックスを設ける領域を確保する場合に比べて、階の全体面積に対するメーターボックスに占められる面積の割合を低減できる。したがって、住戸で使用可能な空間を広くすることができる。
本発明によれば、住戸で使用可能な空間を広くすることができる、集合住宅の建物構造を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る集合住宅の建物構造の概略構成を示す平面図である。 集合住宅での設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。 図1に示す集合住宅の建物構造の斜視断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る集合住宅の建物構造の概略構成を示す平面図である。
本発明は、集合住宅の建物構造として、共用廊下の床スラブの下方に横引き配管を設け、この横引き配管に、住戸とを接続する住戸配管を設けることで、住戸近辺の配管を整理して配管のために必要な空間を低減し、これにより、玄関に隣接する位置の下側のみをメーターボックスとし、低減されて開放された空間を、トランクルームや住戸空間として活用することができる(実施形態)。また、本発明では、住戸配管を共用設備スペースへと延伸させ、メーターボックスを共用設備スペースに配置することで、メーターボックスを効率的に設置し、階の全体面積に対するメーターボックスに占められる面積の割合を低減して、住戸で使用可能な空間を広くすることができる(実施形態の第3変形例)。
以下、添付図面を参照して、本発明による集合住宅の建物構造を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態に係る集合住宅の建物構造の概略構成を示す平面図を図1に示す。
図1に示されるように、集合住宅1は、平面視で、集合住宅1の一部に形成されたコア部2と、コア部2以外の部分に形成された柱梁架構3と、を備えている。集合住宅1は、本実施形態においては、3階建て以上で、平断面形状が略矩形状の建築物である。
コア部2は、平面視矩形状で、上下方向に連続するよう、概ね筒状に形成されている。コア部2は、例えば、連層耐震壁3wによって形成することができる。連層耐震壁3wは、例えば鉄筋コンクリート造、鉄骨ブレース構造等により形成することができる。
本実施形態において、コア部2は、平面視で集合住宅1の中央部に配置されている。また、コア部2は、集合住宅1の角部等、外周部に配置されていてもよい。コア部2は、集合住宅1に複数設けられていてもよい。コア部2の内側には、例えば、エレベータ、階段室、設備室等が配置されている。
柱梁架構3は、図示しない複数本の柱、及び梁によって構成されている。柱梁架構3は、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造等によって形成されている。柱梁架構3を構成する複数本の柱は、集合住宅1の角部、外周部、内部等に適宜間隔をあけて設けられている。複数本の梁は、各階Fにおいて、互いに隣り合う柱同士の間、柱梁架構3の柱とコア部2との間に架設されている。柱梁架構3の各階Fには、柱、梁に支持された床スラブ7が形成されている。床スラブ7は、例えば鉄筋コンクリート造により形成されている。
ここで、コア部2、柱梁架構3の具体的な構造については何ら限定するものではない。
図2は、集合住宅での設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。
このような集合住宅1は、共用設備スペース10と、共用廊下20と、複数の住戸30と、を備えている。
図1、図2に示されるように、共用設備スペース10は、コア部2の内側に設定されている。本実施形態において、共用設備スペース10には、パイプシャフト11が設けられている。パイプシャフト11は、各階Fを上下方向に貫通するように、連続して筒状に延びている。
本実施形態において、パイプシャフト11は一つにまとめて設けられているが、複数に分けて設けられても構わない。
柱梁架構3には、共用廊下20と、複数の住戸30とが設けられている。共用廊下20は、各階Fにおいて、例えば、コア部2の周囲に沿って延びている。共用廊下20は、コア部2の周囲以外の他の部分に延びていてもよい。
複数の住戸30は、共用廊下20に沿って配置されている。複数の住戸30は、床スラブ7上に設けられた外側壁31、内側壁32、及び区画壁33によって区画形成されている。外側壁31は、集合住宅1の外側に臨むよう形成されている。内側壁32は、各住戸30と共用廊下20とを区画するよう形成されている。区画壁33は、外側壁31と内側壁32とを接続するように設けられ、共用廊下20に沿って互いに隣り合う住戸30同士の間を区画している。
内側壁32には、共用廊下20から各住戸30内に出入りするための玄関扉34が設けられている。各住戸30の玄関扉34の前には、アルコーブ38が形成され、玄関に相当する領域となっている。アルコーブ38は、玄関扉34の前において、住戸30の内側に向けて窪んだ部分を指す。アルコーブ38は、共用廊下20の一部を構成する。
図3は、図1に示す集合住宅の建物構造の斜視断面図である。
図3に示すように、各住戸30内の床の少なくとも一部は、床スラブ7の一部を形成する住戸床スラブ35と、住戸床スラブ35の上方に間隔をあけて支持された住戸床材36と、を備えた二重床構造とされている。
共用廊下20の床は、第一床部21Aと、第二床部21Bと、を備えている。第一床部21Aは、共用廊下20において、住戸30側に形成されている。第二床部21Bは、共用廊下20において、住戸30とは反対側に形成されている。本実施形態において、第一床部21Aは、各住戸30のアルコーブ38の床を形成している。第一床部21Aは、共用廊下20の床の一部を構成する。
隣接する2つの住戸30のアルコーブ38間の領域は、玄関扉34に対して、共用廊下20に向けて突出した突出部30cとなっている。
共用廊下20には、床スラブ7の一部を構成する廊下床スラブ22が設けられている。廊下床スラブ22は、各階において、住戸床スラブ35に接続されている。
廊下床スラブ22は、低床部23と、高床部24と、壁部25と、を備えている。
低床部23は、廊下床スラブ22において住戸30側の第一床部21Aに構築されている。本実施形態において、低床部23の上面23tの高さ(上面高さ)と、各住戸30内の住戸床スラブ35の上面35tの高さ(上面高さ)は、略同一とされている。低床部23の上方には、不図示の支持部材によって支持される、床材28が設けられている。共用廊下20の住戸30側の第一床部21Aには、低床部23と、その上方の床材28とからなる二重床26が形成されている。ここでいう住戸床スラブ35と低床部23の各上面高さが略同一とは、住戸床スラブ35から低床部23に亘って各スラブの上面に、高さ調整材を介して設備配管が一定の勾配をもって設置出来る程度のスラブの上面高さの違いは許容するものである。具体的には、住戸床スラブ35と低床部23では、各上面高さ5cm以内であれば、略同一とする。
高床部24は、共用廊下20において、住戸30とは反対側の第二床部21Bを構成する。高床部24は、低床部23より高い位置に構築されている。高床部24の上面24tは、低床部23の上面23tよりも所定寸法上方に形成されている。さらに、高床部24の下面24bは、低床部23の上面23tよりも所定寸法上方に形成されている。第二床部21Bは、高床部24上に設けられる高床部床材27を備えている。高床部床材27は、第一床部21Aの床材28と一体に形成されている。共用廊下20の床面は、第一床部21Aの床材28と、第二床部21Bの高床部床材27とにより形成されている。
壁部25は、上下方向に延在し、第一床部21Aと第二床部21Bとの境界部分において、低床部23と高床部24とを接続している。壁部25は、アルコーブ38以外の部分においては、内側壁32の下側に連続して形成されている。壁部25の高さ、すなわち低床部23の上面23tから高床部24の下面24bまでの間の長さは、後に説明する住戸配管130の径よりも大きくなるように形成されている。
このようにして、高床部24は、低床部23より上方に延在する壁部25によって低床部23に接続されている。
集合住宅1は、設備配管100を備えている。設備配管100としては、各住戸30に対し、上水を供給する水道管、ガスを供給するガス管、電気を供給する電気配線、光ファイバや電話線等の通信線、及び各住戸30から下水を排出する排水管、を含んでいる。
設備配管100は、共用配管105と、住戸配管130と、を備えている。
共用配管105は、主縦配管110と、横引き配管120と、を備えている。
主縦配管110は、共用設備スペース10のパイプシャフト11に収容されている。主縦配管110は、上下階に亘って貫通して設けられている。
横引き配管120は、各階Fに設けられている。横引き配管120は、各階Fにおいて、主縦配管110に接続されている。横引き配管120は、共用廊下20が連続する方向に延びている。すなわち、横引き配管120は、共用廊下20に沿って配置された複数の住戸30が並ぶ方向に延びている。横引き配管120は、共用廊下20の高床部24の下側、つまり下階の共用廊下20の天井裏に配置されている。
住戸配管130は、各住戸30毎に設けられている。住戸配管130は、横引き配管120と、各住戸30とを接続する。住戸配管130は、住戸床スラブ35の上方から、低床部23の二重床26内を介し、壁部25を貫通して高床部24の下方へと配設されている。より具体的には、住戸配管130は、各住戸30内においては、住戸床スラブ35と、住戸床スラブ35の上方の住戸床材36との間に配設されている。各住戸30から引き出される住戸配管130は、共用廊下20の住戸30側の第一床部21Aにおいて、二重床26の低床部23と床材28との間に配置されている。ここで、住戸床スラブ35の上面35tの高さと低床部23の上面23tの高さとが略同一であるため、住戸配管130が排水管である場合、各住戸30側から共用廊下20側に向けて、適切な水勾配を容易に確保できる。
住戸配管130は、二重床26内の低床部23上から、壁部25を貫通して高床部24の下方に延びている。住戸配管130は、高床部24の下側で、横引き配管120に接続されている。ここで、住戸配管130は、第一床部21Aにおいては、低床部23の上面23tの上側に配置されている。住戸配管130は、第二床部21Bにおいては、高床部24の下面24bの下側に配置されている。低床部23の上面23t、及び高床部24の下面24bには、住戸配管130の径方向の一部を収容するための溝や凹部等は形成されておらず、低床部23、高床部24においては、それぞれ溝や凹部等を形成することによる剛性低下が回避されている。
上記のように、住戸配管130は、壁部25を貫通するように設けられている。壁部25には、住戸配管130の径に相当するだけの孔が設けられて、住戸配管130がこの孔を貫通するように設置されて構わない。しかし、例えば壁部25に、住戸配管130の径よりも十分に大きな、例えば住戸配管130の直径の3、4倍程度の直径の孔が設けられて、当該孔を住戸配管130が挿通している構成としてもよい。
このように、壁部25の、住戸配管130が挿通、貫通する孔の径を大きくすることで、例えば住戸をリニューアルするに際し住戸配管130の経路を変更する必要がある場合に、経路変更の柔軟性が向上する。
このように、壁部25の孔を十分に大きくする場合においては、壁部25の孔の壁面と、住戸配管130の間に、例えばグラスウール等の消音材を充填して、住戸配管130と壁部25の孔との間を塞ぎ、横引き配管120に起因する騒音が、住戸30へと伝わりにくいようにするのが望ましい。
なお、各図において、設備配管100は、各住戸30に1本のみが引き込まれている構成としたが、実際には、設備配管100は、水道管、ガス管、電気配線、通信線、排水管等、それぞれの用途に応じて複数組が配置されている。すなわち、設備配管100は、水道管用、ガス管用、電気配線用、通信線用、排水管用の主縦配管110、横引き配管120、及び住戸配管130をそれぞれ備えている。なお、設備配管100が、電気配線や通信線である場合、電気配線や通信線は、筒状の管材の内側に挿通されていてもよいし、電気配線や通信線を形成する線材自体を、設備配管100としてもよい。
各住戸30の突出部30cにおいて、住戸30の、アルコーブ38等の、玄関扉34が設けられた、玄関に相当する領域に隣接する位置には、メーターボックス200と、上部空間部250と、が設けられている。メーターボックス200と、上部空間部250とは、上下に重ねて設けられている。
メーターボックス200は、上部空間部250の下側に設けられている。メーターボックス200は、その内部に、住戸配管130に接続されたメーター201が収容されている。メーター201は、住戸配管130のうち、水道管、ガス管、電気配線等において、その使用量を計量するためのものである。このため、メーター201は、住戸配管130の種類に応じて、メーターボックス200内に複数設けられていてもよい。
メーター201と、住戸配管130とを接続する配管または配線からなるメーター接続部205は、アルコーブ38(第二床部21B)において、二重床26内で、低床部23と床材28との間に配置されている。上記のように、住戸配管130は、共用廊下20の住戸30側に形成された二重床26に収容されている。このため、メーター接続部205も二重床26内に配置することができ、メーター接続部205、及びメーター201の設置も容易に行える。
また、メーターボックス200は、開閉可能な扉(図示無し)備えている。扉(図示無し)は、係員がメーター201の計量値の確認(いわゆる検針)を行う際に、開閉する。扉(図示無し)は、アルコーブ38(第一床部21A)に面する側に設けられていてもよいし、第二床部21Bに面する側に設けられていてもよい。
上部空間部250は、メーターボックス200の上側に設けられている。上部空間部250は、例えば、トランクルーム250Tとすることができる。トランクルーム250Tは、各住戸30の住民の所有物等を収容する。トランクルーム250Tは、共用廊下20に面した部分に、開閉可能な扉(図示無し)を備えている。扉(図示無し)は、居住者が所有物を出し入れする際に、開閉する。扉(図示無し)は、アルコーブ38(第一床部21A)に面する側に設けられていてもよいし、第二床部21Bに面する側に設けられていてもよい。
また、上部空間部250は、例えば、住戸空間250Rとしてもよい。住戸空間250Rは、各住戸30の内部からアクセス可能に設けられている。このため、住戸空間250Rは、住戸30内に向けて連通するよう設けられている。住戸空間250Rの用途は、何ら問うものではなく、例えば、収納空間等としてもよいし、共用廊下20に面した部分に窓を設けて出窓空間のように用いてもよい。
上述したような集合住宅1の建物構造は、各階に、共用廊下20と、共用廊下20に面する住戸30を備える、集合住宅1の建物構造であって、集合住宅1の設備配管100は、各階の共用設備スペース10に上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管110と、主縦配管110に接続され、共用廊下20の床スラブ(廊下床スラブ)22の下方に設けられる横引き配管120と、横引き配管120と、住戸30とを接続する住戸配管130と、を備え、各住戸30の玄関(アルコーブ)38に隣接する位置にメーターボックス200が設けられ、メーターボックス200の上側は、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのいずれかである。
このような構成によれば、各住戸30に接続される住戸配管130は、共用廊下20の廊下床スラブ22の下方に設けられた横引き配管120に接続されている。横引き配管120は、共用設備スペース10を上下階に亘って貫通する主縦配管110に接続されている。このため、住戸30ごとに、主縦配管110を設ける必要が無い。
また、住戸配管130が接続される横引き配管120は、共用廊下20の廊下床スラブ22の下方に設けられるため、住戸配管130と横引き配管120とが接続される部分を、住戸30から離して設けることができる。このため、住戸30近辺の配管が簡略化され、整理される。
以上が相乗し、各階Fの、配管のために必要な空間を狭くすることができる。
ただし、このようにした場合においても、メーターボックス200は、各住戸配管130に対して設ける必要がある。これに対し、上記のような構成においては、配管のために必要な空間が低減されるため、玄関に隣接する位置の下側のみをメーターボックス200とし、低減されて開放された空間を、トランクルーム250Tや住戸空間250Rとして活用する。このようにして、住戸30で使用可能な空間を広くすることができる。
特に、本実施形態においては、メーターボックス200は、各住戸30の玄関(アルコーブ)38に隣接する位置の、下側に、設けられている。
このような構成によれば、住戸配管130からメーターボックス200へと接続されるメーター接続部205を短くし、配管をより適切に整理することができる。
また、共用廊下20の床スラブ(廊下床スラブ)22は、住戸30側に構築された低床部23と、低床部23を挟んで住戸30とは反対側に設けられ、低床部23より上方に延在する壁部25によって低床部23に接続される高床部24と、を備え、低床部23上には床材28が設けられて二重床26が形成され、横引き配管120は、高床部24の下に、共用廊下20に沿うように設けられ、住戸配管130は、住戸床スラブ35の上方から、低床部23の二重床26内を介し、壁部25を貫通して高床部24の下方へと配設される。
このような構成によれば、高床部24は低床部23を挟んで住戸30とは反対側に設けられているため、住戸30から離間して設けられている。すなわち、高床部24の下に設けられる横引き配管120も住戸30から離間して設けられ、住戸配管130は、このようにして住戸30から離間して設けられた横引き配管120まで延伸せしめられて、接続されている。このため、住戸配管130と横引き配管120とが接続される部分を、住戸30から効率的に離して設けることができるので、住戸30近辺の配管が、より簡略化され、整理される。
したがって、住戸30で使用可能な空間を、効率的に、広くすることができる。
また、共用廊下20の住戸30側には、低床部23と、低床部23上に設けられた床材28と、からなる二重床26が形成されている。共用廊下20の部分に二重床26が形成されることで、設備配管100は、住戸30内の住戸床スラブ35上だけでなく、共用廊下20の住戸30側の二重床26の部分においても、低床部23上に配置される。このため、住戸配管130に接続されるメーター接続部205、及びメーターボックス200内へのメーター201の設置等の作業を容易に行うことができる。また、住戸30内で設備配管100の経路変更等を行う場合には、住戸30内だけでなく、共用廊下20の二重床26の部分においても、設備配管100の経路を調整することが可能となる。したがって、住戸30をリニューアルする際の、設備配管100の経路変更の柔軟性が向上し、経路変更に、より容易に対応できる。
(実施形態の第1変形例)
次に、図4を用いて、上記実施形態として示した集合住宅の建物構造の第1変形例を説明する。図4は、本第1変形例における集合住宅の建物構造における設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。本第1変形例における集合住宅1は、設備配管300の配管形態が、上記実施形態における設備配管100とは異なっている。
設備配管300は、共用配管305と、住戸配管330と、他階住戸配管350と、を備えている。
共用配管305は、主縦配管310、横引き配管320、及び副縦配管340を備えている。
主縦配管310は、共用設備スペース10のパイプシャフト11を上下階にわたって貫通して設けられている。
横引き配管320は、上記実施形態とは異なり、特定階FSにのみ設けられている。本変形例においては、2つの階Fの中の1つが特定階FSとされて、特定階FSの下階FDは特定階FSとは異なる階Fとなっている。横引き配管320は、特定階FSにおいて、主縦配管310に接続され、共用廊下20の高床部24の下側に配置されている。
特定階FSにおいては、横引き配管320には、各住戸30毎に、住戸配管330が接続されている。住戸配管330は、住戸床スラブ35の上方から、低床部23の二重床26内を介し、壁部25を貫通して高床部24の下方へと配設されている。
横引き配管320には、横引き配管320から特定階FSとは異なる階F、本変形例においては特定階FSの下階FDへ縦方向に延びる、副縦配管340が接続されている。副縦配管340は、特定階FSの横引き配管320から、壁部25を貫通して住戸床スラブ35の上方へと導き出され、縦方向に延びた後、下階FDの二重床26へと至るように設けられている。
副縦配管340の下端には、下階FDの住戸30に接続される、他階住戸配管350が接続されている。他階住戸配管350は、下階FDの住戸30の住戸床スラブ35の上方から、低床部23の二重床26内へと配設されている。他階住戸配管350は、二重床26内で副縦配管340に接続されている。
副縦配管340は、各住戸30の玄関に隣接する位置に設けられたメーターボックス200及び上部空間部250内を、縦方向に貫通して設けられている。ここで、上部空間部250に設けられる副縦配管340は、給水管、及びガス管の少なくとも一方であるのが好ましい。副縦配管340は、排水管を除いた設備配管300であるのが好ましく、例えば、電気配線、通信配線等であってもよい。
この場合において、上部空間部250は、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのどちらであっても構わない。しかし、住戸空間250R内を副縦配管340が貫通するのは好ましくなく、この観点からすると、上部空間部250をトランクルーム250Tとして用いるのがより好ましい。
上記のような集合住宅1の建物構造においては、横引き配管320は、ある特定階FSにおいて主縦配管310と住戸配管330とを接続し、設備配管300は、更に、横引き配管320から特定階FSとは異なる階FDへ縦方向に延びて、異なる階FDの住戸配管(他階住戸配管)350に接続される、副縦配管340と、を備えている。
このような構成によれば、居住空間の住戸配管330と主縦配管310とを接続する横引き配管320は、全ての階Fに設置するのではなく、特定階FSのみに設けられている。このため、特定階FS以外では、横引き配管320を設置するための配管スペースを削減することができ、居住空間をより広くすることができる。また、横引き配管320を共用廊下20の廊下床スラブ22下に設けることで、各階Fの住戸30内においては、排水管用の住戸配管330内部で発生する排水音を低減することが可能であり、良質な生活環境を確保できる。
また、各住戸30の玄関(アルコーブ)38に隣接する位置の、下側にメーターボックス200が設けられ、メーターボックス200の上側は、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのいずれかである。
このような構成によれば、上記実施形態と同様、住戸30で使用可能な空間を広くすることができる。
また、メーターボックス200の上側に、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのいずれかである上部空間部250が設けられる場合において、上部空間部250には、副縦配管340が設けられ、副縦配管340は、給水管、及びガス管の少なくとも一方である。
このような構成によれば、上部空間部250には、隣接する他の階F(異なる階FD)の一つの住戸30へと延びる副縦配管340のみが設けられるので、上部空間部250に配管が設けられたとしても、配管量が少なくなる。
また、副縦配管340は、給水管、及びガス管の少なくとも一方であり、雑排水管に比較すると配管径が小さい。したがって上部空間部250内に副縦配管340を設けたとしても、配管に要するスペースを小さくできる。
更に、副縦配管340を、上部空間部250とメーターボックス200内に貫通するように設けることができるので、副縦配管340を設けるためのスペースを、特段に区画して設ける必要がない。したがって、住戸30で使用可能な空間を、効率的に、広くすることができる。
また、主縦配管310は共用設備スペース10に設けられるため、これを各住戸30に設けられる住戸配管330に接続するために、横引き配管320が必要となる。ここで、横引き配管320から特定階FSとは異なる階FDへ縦方向に延びて、異なる階FDの他階住戸配管350に接続される副縦配管340が設けられているため、横引き配管320を特定階FSのみに設けても、特定階FS以外の住戸30の他階住戸配管350をも、副縦配管340を介することで、横引き配管320に接続することができる。このようにして、各住戸30付近に上下階に連結する副縦配管340を設けることで、横引き配管320の設置量が低減されるために、材料費及び施工コストを低減できる。
また、主縦配管310が共用設備スペース10に設けられることにより、住戸30から離れて設置されているため、主縦配管310により生じる騒音の影響を低減可能である。
更に、横引き配管320が設置されていない階FDの住戸30に関しては、縦方向に延びる副縦配管340を介して、直近の横引き配管320に接続することになるが、横引き配管320は特定階FS毎に設置されているため、副縦配管340が多くの階Fを上下に跨ぐように、副縦配管340を設置する必要がなく、したがって、副縦配管340により生じる騒音の影響は限定的となる。以上の理由により、横引き配管320の設置量を低減しながら、配管に起因して生じる設備騒音の上下階の住戸30への影響を低減することが可能となる。
特に本変形例においては、2つの階Fの中の1つが特定階FSとされて、特定階FSの下階FDは特定階FSとは異なる階Fとなっており、副縦配管340は特定階FSの下階FDへ縦方向に延びている。
このような構成においては、例えば配管が上水を供給する水道管である場合、横引き配管320が設けられていない、下階FDの住戸30の住人が使用する水のみが、この住戸30の他階住戸配管350が接続された副縦配管340を流れるため、当該住戸30の住人が水を使用することで、副縦配管340から騒音が発生したとしても、その影響を受けるのは、実際に水を使用しているこの住戸30の住人のみであり、他の住戸30による水の使用は騒音源となりにくい。
これにより、配管を介して供給される水に起因して生じる騒音の上下階の住戸30への影響を低減することが可能となる。
本第1変形例が、既に説明した実施形態と同様な他の効果を奏することは言うまでもない。
(実施形態の第2変形例)
次に、図5を用いて、上記実施形態として示した集合住宅の建物構造の第2変形例を説明する。図5は、本第2変形例における集合住宅の建物構造における設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。本第2変形例における集合住宅の建物構造は、上記第1変形例の更なる変形例であり、設備配管400の配管形態が、上記実施形態や第1変形例の設備配管100、300とは異なっている。
設備配管400は、図5に示すように、共用配管405と、住戸配管430、及び他階住戸配管450と、を備えている。
共用配管405は、主縦配管410、横引き配管420、及び副縦配管440を備えている。
主縦配管410は、共用設備スペース10のパイプシャフト11を上下階にわたって貫通して設けられている。
横引き配管420は、特定階FSにのみ設けられている。本変形例においては、3つの階Fの中の1つが特定階FSとされて、特定階FSの下階FDと上階FUは特定階FSとは異なる階Fとなっている。横引き配管420は、特定階FSにおいて、主縦配管410に接続され、共用廊下20の高床部24の下側に配置されている。
特定階FSにおいては、住戸30の近傍まで横引きされた横引き配管420には、住戸配管430が接続されている。住戸配管430は、住戸床スラブ35の上方から、低床部23の二重床26内を介し、壁部25を貫通して高床部24の下方へと配設されている。
横引き配管420には、横引き配管420から特定階FSとは異なる階F、本変形例においては特定階FSの上階FUと下階FDへ縦方向に伸びる、副縦配管440が接続されている。副縦配管440は、特定階FSの横引き配管420から、壁部25を貫通して住戸床スラブ35の上方へと導き出され、縦方向に延びた後、下階FD及び上階FUの二重床26へと至るように設けられている。
下階FDにおいては、副縦配管440の下端に、下階FDの住戸30に接続される他階住戸配管450が接続されている。上階FUにおいては、副縦配管440の上端に、上階FUの住戸30に接続される他階住戸配管450が接続されている。
副縦配管440は、各住戸30の玄関に隣接する位置に設けられたメーターボックス200及び上部空間部250内を、縦方向に貫通して設けられている。ここで、上部空間部250に設けられる副縦配管440は、給水管、及びガス管の少なくとも一方であるのが好ましい。副縦配管440は、排水管を除いた設備配管400であるのが好ましく、例えば、電気配線、通信配線等であってもよい。
この場合においても、第1変形例と同様に、上部空間部250は、トランクルーム250Tと住戸空間250Rのどちらであっても構わないが、トランクルーム250Tとして用いるのがより好ましい。
本第2変形例が、既に説明した実施形態や第1変形例と同様な効果を奏することは言うまでもない。
本変形例においては、横引き配管の設置量が更に低減される。したがって、材料費及び施工コストを低減できるとともに、リニューアル時における配管の影響が更に低減し、これによりリニューアル性が更に向上する。
(実施形態の第3変形例)
次に、図6を用いて、上記実施形態として示した集合住宅の建物構造の第3変形例を説明する。図6は、本第3変形例における集合住宅の建物構造における設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。本第3変形例における集合住宅の建物構造は、設備配管500の配管形態が、上記実施形態や第1、第2変形例の設備配管100、300、400とは異なっている。
図6に示されるように、集合住宅での設備配管の設置態様を示す模式的な縦断面図である。
このような集合住宅1Bは、共用設備スペース10と、共用廊下20と、複数の住戸30と、を備えている。
共用設備スペース10は、コア部2の内側に設定されている。本実施形態において、共用設備スペース10には、パイプシャフト11が設けられている。
集合住宅1Bは、設備配管500を備えている。設備配管500は、共用配管505と、住戸配管530と、を備えている。
共用配管505は、主縦配管510を備えている。主縦配管510は、共用設備スペース10のパイプシャフト11に収容されている。主縦配管510は、上下階に亘って貫通して設けられている。
住戸配管530は、各住戸30毎に設けられている。住戸配管530は、住戸30から低床部23の二重床26内を通り、壁部25を貫通して、共用廊下20の廊下床スラブ22の下方を通って設けられている。住戸配管530は、共用設備スペース10へと導かれ、個別に、共用設備スペース10において、共用配管505(主縦配管510)に接続されている。
各住戸30のメーターボックス700は、共用設備スペース10に設置されている。メーターボックス700は、パイプシャフト11に設けられていてもよい。メーターボックス700は、その内部に、各住戸配管530に接続されたメーター(図示無し)が収容されている。メーター(図示無し)は、住戸配管530の種類に応じて、メーターボックス700内に複数設けられていてもよい。
上述したような集合住宅1Bの建物構造は、各階Fに、共用廊下20と、共用廊下20に面する住戸30を備える、集合住宅1Bの建物構造であって、集合住宅1Bの設備配管500は、各階の共用設備スペース10に上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管510を含む、共用配管505と、住戸30から、共用廊下20の床スラブ(廊下床スラブ)22の下方を通って設けられ、共用設備スペース10において共用配管505に接続される住戸配管530と、を備え、各住戸30のメーターボックス700が共用設備スペース10に設置される。
このような構成によれば、階Fの全ての住戸30のメーターボックス700を、共用設備スペース10に、集約して、効率的に設置することができるので、住戸30ごとに、個別に、メーターボックス700を設ける領域を確保する場合に比べて、階Fの全体面積に対するメーターボックス700に占められる面積の割合を低減できる。したがって、住戸30で使用可能な空間を広くすることができる。
(その他の変形例)
なお、本発明の集合住宅建築物は、図面を参照して説明した上述の実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態及び各変形例においては、共用設備スペース10は、コア部2に設けられていたが、例えば、コア部2の外側に、コア部2に隣接して設けられていてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態及び各変形例で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、上記実施形態において、設備配管は、水道管、ガス管、電気配線、通信線、排水管を含む構成としたが、これらの各々で、互いに異なる配管の態様としてもよい。例えば、排水管については、図2を用いて説明した上記実施形態の形態とし、水道管、ガス管については、図4を用いて説明した上記第1変形例の形態とし、更に、電気配線、通信線については、図5を用いて説明した上記第2変形例の形態としてもよい。
1、1B 集合住宅 105、305、405、505 共用配管
10 共用設備スペース 110、310、410、510 主縦配管
20 共用廊下 120、320、420 横引き配管
22 廊下床スラブ(床スラブ) 130、330、430、530 住戸配管
30 住戸 340、440 副縦配管
34 玄関扉 350 他階住戸配管(異なる階の住戸配管)
38 アルコーブ(玄関) F 階
200、700 メーターボックス FS 特定階
250R 住戸空間 FD 特定階の下階(特定階とは異なる階)
250T トランクルーム FU 特定階の上階(特定階とは異なる階)
100、300、400、500 設備配管

Claims (3)

  1. 各階に、共用廊下と、当該共用廊下に面する住戸を備える、集合住宅の建物構造であって、
    前記集合住宅の設備配管は、
    各階の共用設備スペースに上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管と、
    前記主縦配管に接続され、前記共用廊下の床スラブの下方に設けられる横引き配管と、
    前記横引き配管と、前記住戸とを接続する住戸配管と、
    を備え、
    各住戸の玄関に隣接する位置にメーターボックスが設けられ、当該メーターボックスの上側は、トランクルームと住戸空間のいずれかであることを特徴とする集合住宅の建物構造。
  2. 前記横引き配管は、ある特定階において前記主縦配管と前記住戸配管とを接続し、
    前記設備配管は、更に、前記横引き配管から前記特定階とは異なる階へ縦方向に延びて、前記異なる階の住戸配管に接続される、副縦配管と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅の建物構造。
  3. 各階に、共用廊下と、当該共用廊下に面する住戸を備える、集合住宅の建物構造であって、
    前記集合住宅の設備配管は、
    各階の共用設備スペースに上下階に亘って貫通して設けられる主縦配管を含む、共用配管と、
    前記住戸から、前記共用廊下の床スラブの下方を通って設けられ、前記共用設備スペースにおいて前記共用配管に接続される住戸配管と、
    を備え、
    各住戸のメーターボックスが前記共用設備スペースに設置されることを特徴とする集合住宅の建物構造。
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