JP2023119786A - 資金決済支援システム、方法およびプログラム - Google Patents

資金決済支援システム、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023119786A
JP2023119786A JP2022022842A JP2022022842A JP2023119786A JP 2023119786 A JP2023119786 A JP 2023119786A JP 2022022842 A JP2022022842 A JP 2022022842A JP 2022022842 A JP2022022842 A JP 2022022842A JP 2023119786 A JP2023119786 A JP 2023119786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
funds transfer
settlement
fund
deposit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022022842A
Other languages
English (en)
Inventor
栄治 北村
Eiji Kitamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Research Institute Ltd
Original Assignee
Japan Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Research Institute Ltd filed Critical Japan Research Institute Ltd
Priority to JP2022022842A priority Critical patent/JP2023119786A/ja
Publication of JP2023119786A publication Critical patent/JP2023119786A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】資金決済の手続きをワークフロー技術に基づいて一元管理し、商取引活動に伴う資金決済の全貌を把握する。【解決手段】資金決済支援システムは、取引主体の口座への入金情報を取得したことに応じて、入金情報に関連付けられる第1の資金移動識別子を抽出し、第1の資金移動識別子が決済条件リストに存在するかどうかを判定し、存在するという判定がなされた場合に、抽出した第1の資金移動識別子に関連付けられる1または複数の第2の資金移動識別子を決済条件リストから読み出し、読み出した第2の資金移動識別子に少なくとも基づいて送金依頼を生成する。資金決済支援システムは、複数の入出金情報に基づいて、取引主体のデバイスに表示するためのグラフィック情報を生成する。グラフィック情報は、取引主体と取引相手の間の資金決済の流れを視覚的に示す。資金決済の流れは、資金決済の予定情報および実績情報に関連付けられて表示される。【選択図】図9

Description

本発明は、商取引活動に伴う資金決済を一元管理する資金決済支援システム、方法およびプログラムに関する。より詳細に言えば、本発明は、商取引活動に伴う資金決済を予め定められた条件が満たされた場合に自動実行する資金決済支援システム、方法およびプログラムに関する。
商取引活動は、商流とも言われ、様々な取引主体(企業、個人、自治体など)によって行われている。商取引活動に伴い、取引主体は、入金処理や出金処理といった資金決済を行っている。例えば、ある商品を製造する企業は、商品を販売した取引相手から、いつ、どのくらいの金額が入金されるのかといった情報に基づいて入金予定を立て、実際に入金が行われたら入金処理を行っている。あるいは、原材料を仕入れた取引相手に、いつ、どのくらいの金額を支払わなければならないのかといった情報に基づいて送金予定を立て、口座残高を確認しながら出金処理を行っている。
特許3029421号公報
取引主体によっては、扱う商品数が多く、かつ取引相手も多いことから、資金決済の規模およびスケジュールを把握しきれていなかった。例えば、取引主体によっては、ごく一部の者だけが把握しており、あるいは、全体を把握している者はおらず、業務の部分ごとに把握している者がいるに過ぎなかった。
また、取引主体は、取引相手から請求書データを受領しているため、資金用途、金額および送金先も分かっているものの、別の取引相手からの入金後に出金処理を手動で依頼しなければならず、手続きが煩雑となっていた。
しかしながら、資金決済の手続きをワークフロー管理できるシステムは知られておらず、各取引主体の商取引活動に伴う資金決済の全貌を把握できるシステムは知られていなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、資金決済の手続きをワークフロー技術に基づいて一元管理するとともに、商取引活動に伴う資金決済の全貌を把握できる資金決済支援システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様である資金決済支援システムは、
取引主体の口座に対する入金情報を取得したことに応じて、前記入金情報に関連付けられる第1の資金移動識別子を抽出し、
前記第1の資金移動識別子が決済条件リストに存在するかどうかを判定し、
存在するという判定がなされたことを条件として、前記抽出した第1の資金移動識別子に関連付けられる1または複数の第2の資金移動識別子を前記決済条件リストから読み出し、
前記読み出した1または複数の第2の資金移動識別子に少なくとも基づいて送金依頼を生成する
ように構成される。
本発明によれば、取引主体は、資金決済の手続きをワークフロー技術に基づいて一元管理することができるようになるとともに、商取引活動に伴う資金決済の全貌を把握できるようになる。
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
本発明の実施形態に係るシステム全体の構成図である。 本発明の実施形態に係る資金決済支援システム10のシステム構成図である。 本発明の実施形態に係る取引主体マスタ106のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る取引相手マスタ107のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る商流管理DB108のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済条件リスト109のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る商流管理DB108にデータを登録する処理を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る決済条件生成処理を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る資金決済の自動実行処理を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る入力画面1000の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済条件指定画面1100の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る資金決済予定実績表示画面1200の一例を示す図である。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る資金決済支援システム10、ユーザ端末11、銀行システム12および暗号資産管理装置13を含むシステム全体の構成図である。資金決済支援システム10は、ユーザ端末11、銀行システム12および暗号資産管理装置13と相互に通信可能に接続されている。図1では、ユーザ端末11、銀行システム12および暗号資産管理装置13は1つずつしか示されていないが、これらは複数存在し得る。
資金決済支援システム10は、商取引活動に伴う資金決済の予定と実績の情報を格納しており、送金処理の前提条件となる入金の指定および送金処理を行う条件の情報を格納する。本明細書では、「商取引活動」と「商流」という用語は交換可能に使用される。
資金決済支援システム10は、ユーザ端末11から、資金決済の予定情報および実績情報、並びに資金決済の実行条件の情報を受信し、格納することができる。あるいは、資金決済支援システム10は、資金決済の予定情報および実績情報を他のシステム(請求書発行システム、銀行システム、など)から受信することも可能である。
資金決済の予定情報および実績情報は、国内または海外の取引相手との間で行われる入金および出金の予定情報と実績情報を含む。資金決済の予定情報および実績情報は、取引主体のグループ企業内の資金移動の情報も扱うことができる。資金決済支援システム10は、円貨だけでなく、外貨や暗号資産を扱うことができる。資金決済の実行条件の情報は、送金を実行する前提条件の情報(例えば、○月△日に予定されている○○会社からの入金を確認後、△△社への送金処理を実行、など)を識別する識別子を含む。
資金決済支援システム10は、商取引活動に伴う資金決済の予定情報および/または実績情報に基づく、1または複数のグラフィック情報をユーザ端末11に提供することができる。1または複数のグラフィック情報は、資金決済の予定情報および/または実績情報を視覚的に取引主体(ユーザ)に提供する。資金決済支援システム10は、グラフィック情報の任意のアイコンや矢印が押下されたことに応答して、所望の情報を表示し、編集可能な画面をユーザ端末11に提供することができる。
資金決済支援システム10は、資金決済の実行条件の情報に基づいて資金移動依頼を生成し、銀行システム12および/または暗号資産管理装置13に送信することができる。資金移動依頼は、送金元の口座情報、送金先の口座情報、送金額、送金日などの情報を含むことができる。送金元の口座情報および送金先の口座情報は、任意の銀行口座(例えば、銀行コード、店コード、預金種目、口座番号)の情報、または任意の暗号資産の宛先(アドレス)の情報であってよい。
ユーザ端末11は、有線または無線環境において動作可能な任意のタイプのデバイスであり、取引主体によって使用される端末である。ユーザ端末11は、ネットワークを介して資金決済支援システム10にアクセスし、本明細書で説明するような操作を行うことができる。
銀行システム12は、勘定系システムを備えており、資金決済支援システム10から受信した資金移動依頼に基づいて、振込処理または振替処理を行うことができる。銀行システム12は、資金決済支援システム10からの残高照会依頼および入金情報取得依頼に基づいて、それぞれ、口座残高の情報および入金情報を資金決済支援システム10に提供することができる。本発明の一実施形態では、銀行システム12は、その銀行のAPIサービスを介して残高照会依頼および入金情報取得依頼を受信し、残高情報および入金情報を提供することができる。
暗号資産管理装置13は、任意の種類の暗号資産の取引記録(トランザクション)を格納する装置である。トランザクションは、支払元情報および支払先情報を含んでおり、信頼性が検証された後(承認後)、ブロックチェーンに組み込まれる。
(システム構成)
図2は、本発明の実施形態に係る資金決済支援システム10のシステム構成図である。図2に示すように、資金決済支援システム10は、一般的なコンピュータと同様に、バス120などによって相互に接続された制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、インターフェース(IF)部104、および出力部105を備える。資金決済支援システム10は、ファイル/データベースなどの形式で、取引主体マスタ106、取引相手マスタ107、商流管理DB108、および決済条件リスト109を備える。
制御部101は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、資金決済支援システム10の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部103に格納されている各種プログラムを主記憶部102に読み出して実行する。主記憶部102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する。
図2の実施形態は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を同一のコンピュータの内部に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、資金決済支援システム10は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、資金決済支援システム10のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部103を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部104は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供する。出力部105は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。
取引主体マスタ106は、商取引活動の取引主体(企業、個人、自治体など)の情報を格納する。図3は、本発明の実施形態に係る取引主体マスタ106のデータ構造の一例を示す図である。取引主体マスタ106は、取引主体ID301、認証情報302、取引主体情報303、および口座情報304を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
取引主体ID301は、取引主体を示す識別子である。認証情報302は、取引主体が資金決済支援システム10を使用する際の認証情報を示す。本発明に係る資金決済支援システム10は、取引主体に対して、二段階認証機能および/または二要素認証機能を提供することができる。例えば、取引主体は、PCを介してIDとパスワードを入力した後、スマートフォンを介してセキュリティコードの入力やアプリを介したログイン可否の選択をすることができる。例えば、取引主体は、通常のパスワードの他に、資金決済支援システム10が発行したワンタイムパスワードや本人しか知り得ない他の情報を認証に利用することができる。
取引主体情報303は、取引主体の名称、所在地、連絡先などの情報を示す。口座情報304は、取引主体が資金移動に関して使用する銀行口座および/または暗号資産口座(宛先、アドレスとも言う)を示す。
図2に再び戻って説明する。取引相手マスタ107は、取引主体に関連付けられる取引相手の情報を格納する。図4は、本発明の実施形態に係る取引相手マスタ107のデータ構造の一例を示す図である。取引相手マスタ107は、取引主体ID301、取引相手ID401、取引相手情報402、および資金移動宛先情報403を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
取引相手ID401は、取引主体(取引主体ID301)に関連付けられる取引相手を識別する識別子である。取引相手情報402は、取引相手の名称、所在地、連絡先などの情報を示す。資金移動宛先情報403は、送金先となる取引相手の銀行口座および/または暗号資産口座を示す。
図2に再び戻って説明する。商流管理DB108は、商流の管理単位ごとの入出金情報を格納する。図5は、本発明の実施形態に係る商流管理DB108のデータ構造の一例を示す図である。商流管理DB108は、取引主体ID301、商流管理ID501、商流管理単位502、資金移動ID503、取引相手ID401、入出金区分504、通貨種類505、関与口座情報506、入出金予定日507、入出金予定額508、入出金実績日509、および入出金実績額510を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
商流管理ID501は、商流管理を識別する識別子であり、商流管理単位502は、商流の管理単位を示す。商流の管理単位は、取引主体に関連付けられる資金の流れの関係性を示す概念であり、例えば、ある商品の月次の製造に関連付けられる販売収入、および原材料費の支払金額、並びにそれぞれの取引相手を示すことができる。商流の管理単位の他の例としては、A銀行○○支店の当座預金口座に関連付けられる当月の入出金とそれに関連する取引相手、社内の部署ごとの当月の入出金とそれに関連する取引相手などがあり、取引主体が管理したい単位を設定可能である。
資金移動ID503は、取引主体と取引相手の間の個々の資金移動を識別する識別子である。入出金区分504は、取引主体から見て入金であるのか、あるいは出金であるのかを示す。通貨種類505は、入出金される通貨の種類(例えば、日本円、米ドル、ユーロ、任意の暗号資産など)を示す。関与口座情報506は、入出金が行われる口座情報、例えば、取引主体の口座に入金が行われる場合は、取引主体の口座情報304を示し、取引主体が取引相手に送金する場合は、送金元である取引主体の口座情報304と送金先である取引相手の資金移動宛先情報403を示す。
入出金予定日507は、入出金が行われる予定日を示し、入出金予定額508は、入出金が行われる予定金額を示す。入出金実績日509は、実際に入出金が行われた日を示し、入出金実績額510は、実際に入出金が行われた金額を示す。
図2に再び戻って説明する。決済条件リスト109は、資金決済を実行するための条件、すなわち、送金の前提条件および後続処理の情報を格納する。図6は、本発明の実施形態に係る決済条件リスト109のデータ構造の一例を示す図である。決済条件リスト109は、取引主体ID301、商流管理ID501、前提資金移動ID601、後続処理602を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。取引主体ID301および商流管理ID501は、複数の前提資金移動ID601および後続処理602のセットに関連付けられる。
前提資金移動ID601は、後続の決済処理を行うトリガーとなる資金移動ID503を示す。例えば、ある入金処理をトリガーとして後続の振込処理等を実行する場合、前提資金移動ID601には、その入金処理を示す資金移動ID503がセットされる。
加えて、前提資金移動ID601は、資金移動ID503以外にも条件を付加することができる。例えば、入金時の口座残高が○○万円以上である場合に、後続の送金を実行する、などの付加条件を定義することができる。
後続処理602は、前提資金移動ID601によって示される資金移動があった場合(および付加条件がさらに満たされた場合)に実行される資金移動処理の資金移動IDを格納する。後続処理602は、1または複数の資金移動IDを含んでいてよい。
例えば、A社から1000万円の入金(資金移動ID=xxxx1)が行われたら、B社への500万円送金(資金移動ID=xxxx2)とC支社への300万円振替(資金移動ID=xxxx3)を行う場合、前提資金移動ID601には「xxxx1」がセットされ、後続処理602には「xxxx2」および「xxxx3」がセットされる。
(処理フロー:商流管理DB108へのデータ登録処理)
図7は、本発明の実施形態に係る商流管理DB108にデータを登録する処理を説明するフロー図である。本処理フロー実行の前提として、取引主体マスタ106および取引相手マスタ107へのデータ登録は行われているものとする。
S701にて、資金決済支援システム10は、ユーザ端末11からのアクセスに応答して、取引主体の認証処理を行う。認証処理が成功裏に完了すると、資金決済支援システム10は、ユーザ端末11に対して、図10に例示するような入力画面1000を提供することができる。入力画面1000は、商流管理単位を新規に生成して入金予定を入力し、および既存の商流管理単位を検索キーとして商流管理DB108の情報を呼び出してアップデートするための画面である。本発明の一実施形態では、商流管理単位のみを生成しておき、入金予定は別途入力あるいは請求書データに基づいてデータ生成するように構成されてもよい。
取引主体は、ユーザ端末11を介して入力画面1000にて商流管理単位入力欄1002に任意の名称(図10の例では「2021年12月商品A」)を入力し、管理単位生成ボタン1003を押下する。資金決済支援システム10は、管理単位生成ボタン1003が押下されたことに応答して、商流管理ID501を割り当て、商流管理DB108に新規データを格納する。
S702にて、取引主体は、ユーザ端末11を介して入金予定欄1004に商流管理単位に関連付けられる入金予定を入力する。図10に例示されるように、取引相手ごとに、どの口座に対して、何の通貨で、いつ、いくら入金されるのかが入力される。資金決済支援システム10は、入金予定登録ボタン1005が押下されたことに応答して、入力画面1000に入力された情報を商流管理DB108に格納する。
本発明の実施形態では、請求書データの生成時に商流管理ID501および/または商流管理単位502を関連付けておくことで(例えば、摘要欄に商流管理ID501を付加)入金予定データを自動生成することができる。あるいは、資金決済支援システム10は、商流管理ID501および商流管理単位502に関連付けられた請求書データを受信し、受信した請求書データから、商流管理DB108のデータ項目に対応するデータを抽出し、商流管理DB108に格納するように構成されてもよい。図10の入力画面1000を介した入力されたデータ、または請求書データから抽出されたデータに基づいて、それぞれの取引相手ごとの入金予定情報(すなわち、資金移動ID503、取引ID401、入出金区分504、通貨種類505、関与口座情報506、入出金予定日507および入出金予定額508)が生成され、商流管理DB108に格納される。
S703にて、資金決済支援システム10は、銀行システム12から入金情報を取得し、入金情報に基づいて対応する実績データを商流管理DB108に格納するように構成される。より詳細に言えば、資金決済支援システム10は、入金情報によって示される口座情報、入金日、入金額、請求書の識別番号(例えば、摘要欄の商流管理ID501を含む)、送金元などの情報に基づいて、商流管理DB108に問い合わせを行い、対応する入金予定データを特定する。資金決済支援システム10は、特定したデータに対して実際の入金情報を関連付けて商流管理DB108に格納することができる。
当業者には知られているように、入金情報のうち、振り込まれた口座番号から送金元を特定する技術(特許文献1)や、摘要欄に付与された識別情報に基づいて送金元を特定することが従来から行われている。資金決済支援システム10は、銀行システム12からそれぞれの銀行のAPIサービスを利用して入金情報を取得するように構成されてもよい。
(処理フロー:決済条件リスト109へのデータ登録)
図8は、本発明の実施形態に係る決済条件生成処理を説明するフロー図である。S801にて、資金決済支援システム10は、決済条件指定画面1100をユーザ端末11に提供する。決済条件指定画面1100には、取引主体表示欄1101にログインユーザである取引主体の名称が表示されている。資金決済支援システム10は、取引主体ID301に関連付けられている商流管理ID501および商流管理単位502を商流管理DB108から読み出す。
取引主体が、ユーザ端末11を介して商流管理単位選択欄1102から取引主体(ログインユーザ)に関連付けられている商流管理単位502を選択すると、資金決済支援システム10は、選択された商流管理単位502に関連付けられるデータを商流管理DB108から読み出し、読み出したデータに基づいて第1のグラフィック情報を生成し、決済条件指定画面1100に表示する。
図11は、例示的な決済条件指定画面1100を示している。図11の例では、図10において例示した商流管理単位「2021年12月商品A」が選択されており、画面上には、取引主体であるA社(本社)に対する入金がB社、C社およびD社から行われることが矢印によって示されており、また、A社(本社)からE社、F社およびA社(支社)に対する振込あるいは振替が行われることが矢印によって示されている。また、決済条件指定画面1100は、決済条件欄1106および登録ボタン1109を有しており、決済条件欄1106はさらに、前提条件欄1107および後続処理欄1108を有している。
S802にて、取引主体は、ユーザ端末11を介して決済条件を登録する。まず、取引主体は、B社からA社(本社)への矢印1103をドラッグ&ドロップなどのやり方で前提条件欄1107に関連付ける。この操作により、前提条件欄1107には、「B社から1000万円入金(aaaaaa)」が表示される。表示される文言は、矢印1103に関連付けられる商流管理DB108のデータに基づいて資金決済支援システム10によって生成される。「aaaaaa」は、資金移動ID503(前提資金移動ID601)を示す。上記ではドラッグ&ドロップ操作により矢印1103を前提条件欄1107に関連付けることを説明したが、関連付けができるのであれば他の方法であっても構わない。
次に、取引主体は、矢印1104および矢印1105をそれぞれドラッグ&ドロップなどのやり方で後続処理欄1108に関連付ける。この操作により、後続処理欄1108には、「E社に500万円振込(bbbbbb)」「A社(支社)に300万円振替(cccccc)」が表示される。表示されたこれらの文言も、矢印1104および矢印1105にそれぞれ関連付けられる商流管理DB108のデータに基づいて資金決済支援システム10によって生成される。「bbbbbb」および「cccccc」は、後続処理の対象となる資金移動ID503を示す。
資金決済支援システム10は、登録ボタン1109が押下されたことに応答して、前提条件欄1107の資金移動IDを前提資金移動ID601に、および後続処理欄1108の1または複数の資金移動IDを後続処理602にセットして、データを決済条件リスト109に格納する。
本発明の一実施形態では、前提資金移動ID601は、資金移動ID503以外にも付加条件を含むことができる。例えば、入金時の口座残高が○○万円以上である場合に、後続の送金を実行する、あるいは、第1の前提資金移動ID601に起因する後続処理が完了後に第2の前提資金移動ID601に起因する後続処理を実行する、などの付加条件を定義してよく、付加条件がさらに満たされた場合に、後続処理が実行されてもよい。
(処理フロー:資金決済の自動実行処理)
図9は、本発明の実施形態に係る資金決済の自動実行処理を説明するフロー図である。S901にて、資金決済支援システム10は、銀行システム12または暗号資産管理装置13から取引主体の口座に対する入金情報を取得すると、商流管理DB108に問い合わせを行い、入金情報に関連付けられる資金移動ID503を抽出する。より詳細に言えば、資金決済支援システム10は、入金情報によって示される口座情報、入金日、入金額、請求書の識別番号(例えば、摘要欄の商流管理ID501を含む)、送金元などの情報に基づいて、商流管理DB108に問い合わせを行い、対応する入金予定データに関連付けられる資金移動ID503を特定する。
本発明の一実施形態では、資金決済支援システム10は、暗号資産管理装置13から入金情報を取得し、上述したように、商流管理DB108に問い合わせを行い、資金移動ID503を識別するように構成されてもよい。
S902にて、資金決済支援システム10は、決済条件リスト109に問い合わせを行い、特定した資金移動ID503と一致する前提資金移動ID601が決済条件リスト109に存在するかどうかを判定する。一致する前提資金移動ID601が存在する場合、S903に処理が進み、一方、一致する前提資金移動ID601が存在しない場合、実行すべき後続処理が存在しないため本処理フローは終了する。
S903にて、資金決済支援システム10は、前提資金移動ID601に関連付けられる、後続処理602に含まれる1または複数の資金移動ID503を読み出し、読み出した資金移動ID503に基づいて送金依頼を生成する。より詳細に言えば、資金決済支援システム10は、読み出した資金移動ID503に基づいて商流管理DB108を検索し、読み出した資金移動ID503に関連付けられる関与口座情報506を取得し、関与口座情報506に含まれる取引主体の口座情報304および取引相手の資金移動宛先情報403を特定することによって送金依頼を生成する。送金依頼は、取引主体の口座情報304、取引相手の資金移動宛先情報403、送金額の情報を少なくとも含む。
S904にて、資金決済支援システム10は、生成した送金依頼を、口座情報304に関連付けられる銀行システム12または暗号資産管理装置13に送信する。銀行システム12は、受信した送金依頼に基づいて振込処理や振替処理を実行する。暗号資産管理装置13は、取引主体の暗号資産の口座から取引相手の暗号資産の口座に対する送金処理のトランザクションを生成し、承認後、ブロックチェーンに組み込む。
(その他の処理)
図12は、本発明の実施形態に係る資金決済予定実績表示画面1200の一例を示す図である。資金決済予定実績表示画面1200は、商取引活動に伴う資金決済の予定情報および実績情報に基づいて生成された第2のグラフィック情報を示すことができる。資金決済予定実績表示画面1200は、取引主体表示欄1201、商流管理単位選択欄1202、および第2のグラフィック情報を含む。
資金決済支援システム10は、商流管理単位選択欄1202で指定された商流管理ID501および/または商流管理単位502に基づいて商流管理DB108から対応する複数の入出金情報を読み出し、読み出した入出金情報に基づいて第2のグラフィック情報を生成してユーザ端末11に提供することができる。第2のグラフィック情報は、資金決済の予定情報および実績情報を視覚的に取引主体(ユーザ)に提供する。資金決済支援システム10は、第2のグラフィック情報上の任意のアイコンや矢印が押下されたことに応答して、所望の情報を表示し、当該情報をアップデート可能な画面をユーザ端末11に提供することができる。例えば、矢印1203、1204が選択されると、資金決済支援システム10は、選択された矢印1203、1204に関連付けられる資金決済の予定情報および実績情報をアップデートする画面をユーザ端末11に提供することができる。これにより、取引主体(ユーザ)は、ユーザ端末11を介して入出金予定データおよび入出金実績データを修正できるようになる。
任意のアイコンは、例えば、取引主体、複数の取引相手のそれぞれを示すように構成されてよい。任意の矢印は、取引主体から取引相手への資金の流れ(送金)または取引相手から取引主体への資金の流れ(入金)を示すように構成されてよい。資金決済支援システム10は、それぞれの矢印について資金決済の予定情報および実績情報に基づいて異なるように表示することができる。例えば、予定通りに入金が行われた資金の流れの矢印と、(例えば、金額相違、遅延などの理由で)予定通りに入金が行われていない矢印とでは異なるように表示されてよい(例えば、一方は実線で他方は点線、一方は第1の色彩付きで示し、他方は第2の色彩で示す、など)。
資金決済支援システム10は、金額相違、遅延などの理由で予定通りに入金および出金が行われていない資金決済を図12のグラフィック情報において明示的に示すことができ、および/または取引主体に対してそのような資金決済が生じていることを通知することができる。
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
10 資金決済支援システム
11 ユーザ端末
12 銀行システム
13 暗号資産管理装置
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 インターフェース(IF)部
105 出力部
106 取引主体マスタ
107 取引相手マスタ
108 商流管理DB
109 決済条件リスト
1000 入力画面
1100 決済条件指定画面
1200 資金決済予定実績表示画面

Claims (10)

  1. 取引主体の口座に対する入金情報を取得したことに応じて、前記入金情報に関連付けられる第1の資金移動識別子を抽出し、
    前記第1の資金移動識別子が決済条件リストに存在するかどうかを判定し、
    存在するという判定がなされたことを条件として、前記抽出した第1の資金移動識別子に関連付けられる1または複数の第2の資金移動識別子を前記決済条件リストから読み出し、
    前記読み出した1または複数の第2の資金移動識別子に少なくとも基づいて送金依頼を生成する
    ように構成された資金決済支援システム。
  2. 前記決済条件リストは、前記第1の資金移動識別子と、前記第1の資金移動識別子に関連付けられる後続処理のための前記1または複数の第2の資金移動識別子とを含み、
    前記資金決済支援システムは、前記第2の資金移動識別子に関連付けられる前記取引主体の口座情報および取引相手の資金移動宛先情報と、送金額とに基づいて前記送金依頼を生成するようにさらに構成される、請求項1の資金決済支援システム。
  3. 第1の商流管理識別子を受信し、
    前記第1の商流管理識別子に関連付けられるデータに基づいて、取引主体のデバイスに表示するための第1のグラフィック情報を生成する
    ようにさらに構成され、
    前記第1の資金移動識別子と、前記1または複数の第2の資金移動識別子との関連付けは、前記第1のグラフィック情報に含まれる、資金決済の流れを示すアイコンに対する操作によって実行される、
    請求項2の資金決済支援システム。
  4. 前記第1の資金移動識別子が決済条件リストに存在するかどうかを判定することは、
    付加条件が満たされるかどうかを判定することをさらに含み、
    満たされると判定されたことを条件として、前記抽出した第1の資金移動識別子に関連付けられる1または複数の第2の資金移動識別子を読み出し、
    前記読み出した1または複数の第2の資金移動識別子に少なくとも基づいて送金依頼を生成する
    ようにさらに構成された、請求項1の決済支援システム。
  5. 第2の商流管理識別子を受信し、
    前記第2の商流管理識別子に関連付けられる複数の入出金情報を読み出し、前記複数の入出金情報は、資金決済の予定情報および実績情報を含んでおり、
    読み出した前記複数の入出金情報に基づいて、取引主体のデバイスに表示するための第2のグラフィック情報を生成し、前記第2のグラフィック情報は、取引主体と取引相手の間の資金決済の流れを視覚的に示し、前記資金決済の流れは、前記資金決済の予定情報および実績情報に関連付けられて表示される
    ようにさらに構成された、請求項1の決済支援システム。
  6. 前記資金決済の予定情報は、請求書データに基づいて生成され、
    前記資金決済の実績情報は、前記入出金情報に基づいて生成される、
    請求項5の決済支援システム。
  7. 前記送金依頼に含まれる取引主体の口座情報に関連付けられる銀行システムまたは暗号資産管理装置に前記送金依頼を送信するようにさらに構成された、請求項1の資金決済支援システム。
  8. 前記入金情報は、銀行システムまたは暗号資産管理装置から取得される、請求項1の資金決済支援システム。
  9. 資金決済支援システムによって実行される方法であって、
    取引主体の口座に対する入金情報を取得したことに応じて、前記入金情報に関連付けられる第1の資金移動識別子を抽出することと、
    前記第1の資金移動識別子が決済条件リストに存在するかどうかを判定することと、
    存在するという判定がなされたことを条件として、前記抽出した第1の資金移動識別子に関連付けられる1または複数の第2の資金移動識別子を前記決済条件リストから読み出すことと、
    前記読み出した1または複数の第2の資金移動識別子に少なくとも基づいて送金依頼を生成することと
    を備える方法。
  10. 請求項9に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2022022842A 2022-02-17 2022-02-17 資金決済支援システム、方法およびプログラム Pending JP2023119786A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022842A JP2023119786A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 資金決済支援システム、方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022842A JP2023119786A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 資金決済支援システム、方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023119786A true JP2023119786A (ja) 2023-08-29

Family

ID=87778300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022022842A Pending JP2023119786A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 資金決済支援システム、方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023119786A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4272186B2 (ja) 回収代行システム
JP6437155B1 (ja) 支払管理サーバ、支払管理システム、支払管理方法及び支払管理プログラム
JP5987158B2 (ja) 情報処理装置およびアクセス権限付与方法
JP2016126489A (ja) 会計処理システム、方法およびプログラム
CN110084699A (zh) 交易记录的聚合方法、装置、交易列表系统及存储介质
JP6409115B1 (ja) 自動仕訳サーバおよび自動仕訳プログラム
JP2006285623A (ja) 決済処理装置及びプログラム
WO2016207931A1 (ja) ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システム、方法およびプログラム
JP2005216097A (ja) 取引口座情報提供システム及び提供方法
JP2023119786A (ja) 資金決済支援システム、方法およびプログラム
JP6058620B2 (ja) 融資取引の自動実行システムおよび方法
JP5889379B1 (ja) 電子記録債権の担保管理サービスシステムおよび方法
JP6793403B2 (ja) 仮想通貨管理システム
JP2022154916A (ja) データ処理装置およびデータ処理方法
JP5416852B1 (ja) 法人営業支援システム、法人営業支援方法、及びプログラム
US20180349995A1 (en) System for accessing transactional data
JP5931836B2 (ja) 金融サービスに関する電子記録債権の情報を管理するシステムおよび方法
JP7422923B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7217309B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP5848785B2 (ja) 電子記録債権管理システム
JP2014215824A (ja) 電子記録債権の流動化管理システム
JP4173961B2 (ja) 口座統合方法及びその方法での処理をコンピュータに行なわせるためのプログラム
JP2001350915A (ja) 金融処理システム、金融処理システムのシステム処理方法、及び、そのためのプログラムを記録した記録媒体
JP2003228654A (ja) 募金処理システム
JP7359919B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム