JP5889379B1 - 電子記録債権の担保管理サービスシステムおよび方法 - Google Patents

電子記録債権の担保管理サービスシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子記録債権管理システムを利用した利用者間の担保管理の運用スキームを提供する。【解決手段】金融機関が担保差入人と担保設定者の仲介をし、担保差入に係る申込内容に基づいて担保差入人が条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定し、保有している場合に担保差入を行なう。また、担保設定された電子記録債権に対する担保設定者からの各記録請求はできないように制御し、また、電子記録債権の債務者から支払等記録請求された場合にも拒否し、担保保全する。担保解除して担保差入人に返却する場合、譲渡人である担保設定者が保証人となることがないように譲渡記録請求データを作成する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子記録債権の担保管理サービスシステムおよび方法に関する。具体的には、電子債権記録機関から委託を受けた参加金融機関が顧客間の仲介者となり、担保差入人および担保設定者に代わり担保管理を担い、担保差入に係る契約内容に基づいて条件に合致する電子記録債権を担保差入人が保有しているか否かを判定の上、保有している場合に担保設定者に担保差入し、差入後の担保保全を行なうこと、および担保解除時の担保差入人への返却処理を行なうことができるシステムおよび方法に関する。
顧客間の商取引に関する担保として、担保差入人が保有する手形を、担保設定者に差入する運用が行われている。具体的にこれは、顧客間で、担保差入する手形の内容を明記した担保設定契約書を締結し、担保差入人が担保設定者に対象の手形を渡し、商取引が完了した後、担保設定者が担保差入人に対象の手形を返却するものである。このような運用を手形の代替となる電子記録債権を用いて行なうことが求められるが、電子記録債権管理システム(例えば、でんさいネット(登録商標))を利用して実現するためには、以下に述べるような様々な理由により効率的な運用スキームが構築されていない。
電子記録債権管理システムを利用した担保管理の運用スキームが構築されていない主な理由として、手形運用の場合、質権裏書することで、担保設定者が、預かった手形を担保差入人に無断で内容の変更や善意の第三者へ譲渡したり、債権消滅処理を行なう恐れはないが、電子記録債権の場合は、質権裏書に該当する機能がないため、電子記録上の利害関係人が記録請求することにより、担保差入人が関知しないところで自由に譲渡されたり、金額や期日などの内容が変更されたり消滅したりする恐れがある。また、商取引が完了し、担保設定者が債権者として保有していた電子記録債権を担保解除する際、担保設定者から担保差入人に対象の電子記録債権を譲渡記録により返却することになるが、この場合の譲渡記録には、譲渡人である担保設定者が保証人となる保証記録が随伴しないように特に制御する必要がある(譲渡記録には譲渡人が保証人となる保証記録が随伴するのが原則)。以上より、上記課題を解決する電子記録債権の担保管理サービスシステムおよび方法が求められている。
本発明は、このような目的を達成するために、電子記録債権の担保管理を行なうコンピュータであって、前記コンピュータは、
担保差入人と担保設定者との間の契約に基づく担保差入に係る申込内容データを受信する手段と、
前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段と、
前記担保条件に合致する前記電子記録債権を保有している場合に、前記電子記録債権を前記担保設定者に担保差入する手段と
を備えたことを特徴とする。
また、前段落に記載の発明において、前記担保差入することは、
前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人から前記担保設定者に対する譲渡記録請求データを作成することと、
前記作成した譲渡記録請求データを電子債権記録機関の外部システムに送信することと、
前記外部システムから、前記譲渡記録請求データに対する結果データを受信することと、
前記結果データを受信したことに応答して、前記電子記録債権を前記担保設定者に担保差入することと
を含むことを特徴とする。
さらに、段落0004に記載の発明において、
担保設定者から各記録請求(譲渡記録請求、保証記録請求、および支払等記録請求のうちのいずれか)の登録処理が実行されると、前記登録処理の対象となる電子記録債権が担保設定されているか否かを判定する手段と、
前記登録処理の対象となる電子記録債権が担保設定されている場合に、前記各記録請求の実行を不可とする処理を実行する手段と
をさらに備えたことを特徴とする。
また、段落0004に記載の発明において、
電子債権記録機関の外部システムから、電子記録債権の債務者が請求した支払等記録請求データを受信すると、前記支払等記録請求の対象となる電子記録債権が担保設定されているか否かを判定する手段と、
前記支払等記録請求の対象となる電子記録債権が担保設定されている場合に、前記支払等記録請求に対する拒否電文を作成する手段と、
前記作成した拒否電文を前記外部システムに送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする。
さらに、段落0004または前段落に記載の発明において、前記電子債権記録機関はでんさいネットであることをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、電子記録債権の担保管理を行なうコンピュータであって、前記コンピュータは、
担保差入人と担保設定者との間の契約に基づく担保差入に係る申込内容データに基づいて担保差入された電子記録債権が存在債権であるか否かを判定する手段と、
前記電子記録債権が存在債権である場合、前記電子記録債権の担保設定を解除する手段と、
前記電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済され、決済資金が現金となり存在債権でなくなっている場合(支払期日に口座間送金決済され前記担保設定者の指定口座に債権金額が被振込されて現金化されている場合)、前記担保設定者の指定口座から前記電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金する手段と
を備えたことを特徴とする。
また、前段落に記載の発明において、
前記担保設定を解除することは、
前記担保設定者から前記担保差入人に対する担保差入された電子記録債権返却のための前記担保設定者が保証人となる保証記録を随伴しない譲渡記録請求データを作成することと、
前記作成した譲渡記録請求データを電子債権記録機関の外部システムに送信することと、
前記外部システムから、前記譲渡記録請求データに対する結果データを受信することと、
前記結果データを受信したことに応答して、前記電子記録債権の担保設定を解除することと
を含むことを特徴とする。
さらに、前段落に記載の発明において、前記電子債権記録機関はでんさいネットであることをさらに備えたことを特徴とする。
さらに、本発明は、電子記録債権の担保管理を行なうコンピュータであって、前記コンピュータは、
担保差入人と担保設定者との間の契約に基づく担保差入に係る申込内容データに基づいて担保差入された第1の電子記録債権に対して既に支払期日を迎えて口座間送金決済されているか否かを判定する手段と、
前記第1の電子記録債権が個別担保方式(継続担保方式)のものであるか否かを判定する手段と、
前記第1の電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済されており、および前記第1の電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記第1の電子記録債権の決済資金(現金)に対する担保設定継続を行なうことを決定する手段と、
前記第1の電子記録債権に対して口座間送金決済されており、および前記第1の電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第2の電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段と、
前記第2の電子記録債権を保有している場合に、前記第2の電子記録債権を前記担保設定者に担保差入し、および前記担保設定者の指定口座から前記第1の電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金する手段と、
前記第2の電子記録債権を保有していない場合に、前記第1の電子記録債権の決済資金(現金)に対する担保設定継続を行なうことを決定する手段と、
前記第1の電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記第1の電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記第1の電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定する手段と、
前記第1の電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記第1の電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第3の電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段と、
前記第3の電子記録債権を保有している場合に、前記第3の電子記録債権を前記担保設定者に担保差入する手段と、
前記第3の電子記録債権を保有していない場合に、前記第1の電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定する手段と
を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明により、担保差入人が担保差入に係る契約内容に基づいて条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定し、保有している場合に担保設定者に担保差入を行なうことができる。また、担保対象となった電子記録債権に対する担保設定者からの各記録請求はできないように制御し、および債務者として記録されている利用者から支払等記録請求された場合にも拒否することができ、担保として保全される。さらに、継続担保方式の場合、担保対象の電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済される、もしくは支払不能となる度に、再度、担保差入人が条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定し、保有している場合に新しく担保差入を行ない、支払期日を迎えた電子記録債権について、担保設定者に被振込された口座間決済資金があれば現金で担保差入人に返却することができる。
本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る契約内容および申込内容登録処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る担保差入処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る担保解除・返却処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る各記録請求不可処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る支払等記録請求拒否処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る担保決済処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る契約内容データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る申込内容データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る債権データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る譲渡請求データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る譲渡結果データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る担保管理データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る預金口座データ記憶部に格納されたデータを示す図である。
本発明の実施形態に係る電子記録債権の担保管理システムの概要を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。図1において、でんさいネットサーバ100は、全国銀行協会が設立した電子債権記録機関である全銀電子債権ネットワーク内に設置された外部サーバである。データセンタなどに設置された銀行サーバ101は、ネットワーク102(例えば、インターネット)を介して、でんさいネットサーバ100、および顧客端末104a、・・・、104n(以下、まとめて「顧客端末104」という)と通信を行なうように構成されている。また、銀行サーバ101は、ネットワーク103(例えば、イントラネット)を介して、行員端末105a、・・・、105n(以下、まとめて「行員端末105」という)と通信を行なうように構成されている。なお、図1において、銀行サーバ101を単一のサーバとして示しているが、複数のサーバによる分散システムとして構成することも可能である。
顧客端末104は、顧客が利用するための端末である。本発明において顧客とは、担保設定契約にかかる担保差入人および担保設定者、ならびにでんさいネットサーバ100を介して担保対象の電子記録債権に対し支払等記録請求を行なう債務者として記録されている利用者などである。担保差入人は、顧客端末104を用いて、銀行サーバ101にアクセスし、担保設定の申込内容の登録、および差入済みの担保の解除・返却申請を行なう。銀行サーバ101へのアクセスは、例えば、専用サイトを介したアクセスである。また、担保設定者は、顧客端末104を用いて、銀行サーバ101にアクセスし、担保差入人からの申込内容および担保返却申請に対する同意、ならびに差入済みの担保の解除・返却申請を行なう。
行員端末105は、担保管理サービスを行なう金融機関の銀行員が利用するための端末である。銀行員は、行員端末105を用いて、銀行サーバ101にアクセスし、担保設定契約書に基づく契約内容の登録を行なう。
銀行サーバ101は、行員端末105から契約内容の登録処理が実行されると、契約内容データを受信し、データベースに登録する。また、銀行サーバ101は、担保差入人が利用する顧客端末104から担保差入の申込内容の実行指示がされると、申込内容に基づいて銀行サーバ101が保有する電子記録債権データ(以下、「債権データ」という)を検索する。当該債権データの検索は、担保差入人が債権者として記録されている電子記録債権のうち、申込内容における担保条件に合致する電子記録債権が存在しているかを確認する処理である。さらに、銀行サーバ101は、担保設定者が利用する顧客端末104から申込内容に対する同意処理が実行されると、申込内容データをデータベースに登録する。
また、銀行サーバ101は、申込内容データに基づいて、担保差入人から担保設定者に対する担保差入対象の電子記録債権(以下、「対象債権」という)に関して譲渡記録請求データを作成し、でんさいネットサーバ100に送信する。続いて、銀行サーバ101は、でんさいネットサーバ100から、譲渡記録請求データに対する譲渡記録結果データを受信する。譲渡記録結果データの受信に応答して、銀行サーバ101は、対象債権の担保設定フラグを設定し、対象債権を担保管理データに登録する。
さらに、銀行サーバ101は、担保差入人または担保設定者が利用する顧客端末104から、差入済みの担保の解除・返却処理が申請されると、対象債権が存在債権か否かの判定を行なう。対象債権が存在債権である場合、銀行サーバ101は、担保設定時とは逆に、担保設定者から担保差入人に対する返却のための譲渡記録請求データを作成し、でんさいネットサーバ100に送信する。続いて、銀行サーバ101は、でんさいネットサーバ100から、返却のための譲渡記録請求データに対する譲渡記録結果データを受信する。譲渡記録結果データの受信に応答して、対象債権の担保解除処理を実行する。一方、対象債権が存在債権でない場合(対象債権の支払期日に口座間送金決済され決済資金が現金化されている場合)、銀行サーバ101は、担保設定者の指定口座から決済資金額を引き落とし、担保差入人の指定口座に返却(入金)する。その後、銀行サーバ101は、対象債権の担保解除処理を実行する。対象債権が支払期日を迎え口座間送金決済され現金となった場合、その現金は担保設定者に自由に利用されないように、銀行管理の別口座に即時に移す、または担保設定者の指定口座を制御し、担保解除以外の理由で担保金額分の引落しを防止する等の対応を行なう。
また、銀行サーバ101は、担保設定者が利用する顧客端末104から、各記録請求登録処理が実行されると、記録請求対象の電子記録債権に担保設定フラグが設定されているか否かの判定を行なう。担保設定フラグが設定されている場合は、各記録請求を不可とする処理を実行する。ここで、各記録請求とは、譲渡記録請求、保証記録請求、および支払等記録請求である。一方、でんさいネットサーバ100から支払等記録請求データを受信した場合、銀行サーバ101は、同様に記録請求対象の電子記録債権に担保設定フラグが設定されているか否かの判定を行なう。担保設定フラグが設定されている場合は、受信した支払等記録請求を拒否とするデータを作成し、でんさいネットサーバ100に送信する。
次に、銀行サーバ101の構成を詳細に説明する。なお、図1では、単一のコンピュータシステムを想定し、必要な機能構成だけを示している。
銀行サーバ101は、CPU110に、システムバス115を介してRAM111、入力装置112、出力装置113、通信制御装置114、および不揮発性記憶媒体(ROMやHDDなど)で構成される記憶装置116が接続された構成を有する。記憶装置116は、担保管理システムの各機能を奏するためのソフトウェアプログラムを格納するプログラム格納領域と、当該ソフトウェアプログラムで取り扱うデータを格納するデータ格納領域とを備えている。以下に説明するプログラム格納領域の各手段は、実際は独立したソフトウェアプログラム、そのルーチンやコンポーネントなどであり、CPU110によって記憶装置116から呼び出されRAM111のワークエリアに展開されて、データベースなどを適宜参照しながら順次実行されることで、各機能を奏するものである。
記憶装置116におけるデータ格納領域は、本発明に関連するものだけを列挙すると、契約内容データ記憶部130、申込内容データ記憶部131、債権データ記憶部132、譲渡記録請求データ記憶部133、譲渡記録結果データ記憶部134、担保管理データ記憶部135、および預金口座データ記憶部136を備える。いずれも、記憶装置116内に確保された一定の記憶領域である。
契約内容データ記憶部130は、各金融機関において、電子債権記録機関システムを利用する顧客に係るデータを格納する。特に本発明においては、担保差入人および担保設定者に係るデータを格納するものである。図8は、本発明の一実施形態に係る契約内容データ記憶部130に格納されたデータを示す図である。図8における契約内容データは、データレコードを一意に識別させる「ID」、担保差入人を一意に識別させる「差入人利用者番号」、差入人が契約した支店および決済口座データ、担保設定者を一意に識別させる「設定者利用者番号」、設定者が契約した支店および決済口座データ、担保設定方式(個別担保方式・継続担保方式)、個別担保方式の場合は、担保とする電子記録債権を指定する「指定記録番号」、継続担保方式の場合は、担保条件の銘柄(電子記録債権の債務者)を指定する「担保銘柄利用者番号」、ならびに担保銘柄候補の金融機関コード、支店および決済口座データを格納する。ここで、「決済口座種別」には、口座種別を一意に識別させる数値(例えば、1:普通預金、2:当座預金、3:・・・)を設定することができる。また、一顧客が複数の口座を契約することは当然有り得る(図8においては、差入人利用者番号「123456789」の差入人が3つの口座を契約していることがわかる)。なお、当該データ内容については一例であり項目の追加、削除を妨げるものではない(以下に示す各データについても同様である)。
申込内容データ記憶部131は、担保設定の申込内容に係るデータを格納する。図9は、本発明の一実施形態に係る申込内容データ記憶部131に格納されたデータを示す図である。図9における申込内容データは、図8で採番された契約内容「ID」と、その契約内容に基づき、担保差入人が差入申込を行ったかどうか、さらに担保設定者が同意を行ったかどうかの「ステータス」を格納する。
債権データ記憶部132は、担保差入人が保有する電子記録債権に係るデータを格納する。図10は、本発明の一実施形態に係る債権データ記憶部に格納されたデータを示す図である。図10における債権データは、電子記録債権を一意に識別させる「記録番号」(電子債権記録機関システムにおける対象債権の記録データを一意に識別させる記録番号)、債権者、債務者および保証人の金融機関および決済口座データ、電子記録債権の記録金額を示す「債権金額」、電子記録債権の発生日付を示す「発生日」、支払期日を示す「支払期日」、担保設定されているか否かを示す「担保設定」、ならびに支払期日を迎えたが口座間送金決済がされなかったという情報を示す「支払不能」を格納する。ここで、「担保設定」には、対象の電子記録債権が担保設定されている場合に、例えば「1」を設定する。また同様に、「支払不能」は、支払期日を経過した電子記録債権が、支払期日に口座間送金決済が実施されず支払不能となった場合に、例えば「1」を設定する。
譲渡記録請求データ記憶部133は、電子記録債権の譲渡のためにでんさいネットに対し送信する(譲渡記録請求する)データを格納する。図11は、本発明の一実施形態に係る譲渡記録請求データ記憶部133に格納されたデータを示す図である。図11における譲渡記録請求データは、譲渡記録請求データを一意に識別させる「依頼番号」、譲渡人(担保差入する場合は担保差入人、担保返却する場合は担保設定者)の金融機関および決済口座データ、「債権金額」、「発生日」、「支払期日」、譲受人(担保差入する場合は担保設定者、担保返却する場合は担保差入人)の金融機関および決済口座データ、譲渡人を保証人とする保証記録を随伴するか否かを示す「保証付与有無フラグ」、ならびに譲渡対象の電子記録債権に係る記録データを一意に識別させる「記録番号」を格納する。ここで、譲渡人が保証人とならない方法で譲渡記録請求する場合は、「保証付与有無フラグ」に例えば「0」を設定する。なお、分割譲渡の場合は、「記録番号」に分割譲渡対象の電子記録債権(以下、「原債権」という)に係る記録番号、「債権金額」に分割譲渡する分の金額が設定される。そのため、分割譲渡の場合の「債権金額」には、分割譲渡前の原債権の債権金額よりも少ない金額が指定されることになる。
譲渡記録結果データ記憶部134は、でんさいネットに送信した譲渡記録請求に対する結果データを格納する。図12は、本発明の一実施形態に係る譲渡記録結果データ記憶部134に格納されたデータを示す図である。図12における譲渡記録結果データは、譲渡人および譲受人の金融機関および決済口座データ、「保証付与有無フラグ」、「記録番号」、記録が成立し、電子債権記録機関システムに記録された日を示す「記録日」、「債権金額」、および「支払期日」を格納する。なお、図12における譲渡記録結果データは、1レコードとして示されているが、複数の譲渡記録結果データを一括で受信する場合は複数レコードとなる。
担保管理データ記憶部135は、担保差入済みの電子記録債権に係るデータを格納する。図13は、本発明の一実施形態に係る担保管理データ記憶部135に格納されたデータを示す図である。図13における担保管理データは、「記録番号」、債務者の金融機関および決済口座データ、「債権金額」、電子記録債権が支払期日に口座間送金決済され債権が消滅し担保対象が現金化された金額を示す「現金金額」、差入済みの担保の残高を示す「担保残高」、「記録日」、「支払期日」、支払期日に口座間送金決済されなかったことを示す「支払不能」、債権者の金融機関および決済口座データ、ならびに保証人の金融機関および決済口座データを格納する。電子記録債権に担保設定した場合、「債権金額」に金額が設定され、その後、電子記録債権の支払期日に口座間送金決済されると、「債権金額」が「0(円)」となり、「現金金額」に当初の債権金額が設定される。「担保残高」は原則、「債権金額」と「現金金額」の合計が設定される。電子記録債権が支払期日に口座間送金決済されず支払不能(例えば「支払不能」が1のデータ。図13における3レコード目のデータ)となった場合は、債権として残存はするものの担保価値がなくなるため、「債権金額」には債権金額は設定されているものの、「担保残高」が「0(円)」となる。
預金口座データ記憶部136は、預金口座ごとにその預金内容を示すデータを格納する。図14は、本発明の一実施形態に係る預金口座データ記憶部136に格納されたデータを示す図である。図14における預金口座データは、口座データ、および預金額を示す「預金額」を含む。
次に、記憶装置116におけるプログラム格納領域に格納されているソフトウェアプログラムは、本発明に関連するものだけを列挙すると、申込内容登録手段120、担保差入手段121、担保解除返却手段122、各記録請求不可手段123、支払等記録請求拒否手段124、および担保決済手段125を備えている。これらの手段は、CPU110によって実行される。
申込内容登録手段120は、行員端末105から、担保差入人および担保設定者に係る契約内容データを受信し、契約内容データ記憶部130に登録する。また、申込内容登録手段120は、担保差入人が利用する顧客端末104から、申込内容データを受信し、申込内容データ記憶部131に登録する。この際、申込内容登録手段120は、受信した申込内容データに基づいて債権データ記憶部132を検索し、担保条件に合致する電子記録債権を保有するか否かの判定を行なう。
担保差入手段121は、申込内容データに基づいて、担保差入人から担保設定者に対する譲渡記録請求データを作成し、譲渡記録請求データ記憶部133に登録する。また、担保差入手段121は、作成した譲渡記録請求データをでんさいネットサーバ100に送信し、譲渡記録請求に対する譲渡記録結果データをでんさいネットサーバ100から受信し、譲渡記録結果データ記憶部134に登録する。さらに、担保差入手段121は、譲渡記録結果データの受信に応答して、対象となる債権データの担保設定フラグを設定し、対象債権を担保管理データ記憶部135に登録する。
担保解除返却手段122は、担保差入人または担保設定者が利用する顧客端末104において、差入済みの担保の解除・返却処理依頼が実行されると、対象の担保が存在債権か否かの判定を行なう。対象の担保が存在債権である場合、担保解除返却手段122は、担保設定者から担保差入人に対する返却のための譲渡記録請求データを作成し、でんさいネットサーバ100に送信する。この場合、譲渡人となる担保設定者が対象債権に対する保証人として記録されることがないようにデータを作成する。続いて、担保解除返却手段122は、でんさいネットサーバ100から譲渡記録請求データに対する譲渡記録結果データを受信すると、対象債権の担保解除処理を実行する。一方、対象の担保が存在債権でない場合(対象債権が支払期日に口座間送金決済され現金化されている場合)、担保解除返却手段122は、担保設定者の指定口座から担保設定金額を引き落とし、担保差入人の指定口座に返却(入金)し、対象の担保の担保解除処理を実行する。
各記録請求不可手段123は、担保設定者が利用する顧客端末104から、各記録請求(譲渡記録請求、保証記録請求、および支払等記録請求)処理が実行されると、対象の電子記録債権に担保設定フラグが設定されているか否かの判定を行なう。各記録請求不可手段123は、担保設定フラグが設定されている場合、各記録請求を不可とする処理を実行する。
支払等記録請求拒否手段124は、でんさいネットサーバ100から支払等記録請求データを受信すると、対象の電子記録債権に担保設定フラグが設定されているか否かの判定を行なう。担保設定フラグが設定されている場合、支払等記録請求拒否手段124は、受信した支払等記録請求を拒否とする処理を実行する。
担保決済手段125は、担保設定された対象債権が支払期日を迎えた場合、口座間送金決済の決済資金が担保設定者の決済口座に入金されているか否かを判定し、入金されている場合でかつ個別担保方式の場合は、決済資金(現金)での担保設定継続を行なう。また、入金されている場合でかつ継続担保方式の場合、担保差入手段120は、再度、債権データ記憶部132を検索し、担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有するか否かの判定を行なう。担保条件に合致する電子記録債権を保有している場合、担保差入手段120は、当該電子記録債権に対して新たに担保差入処理を実行し、前記現金化された決済資金の担保設定を解除し担保差入人に現金で返却する。担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有しておらず、新たな担保差入が出来ない場合は、前記現金化された決済資金に対してそのまま担保設定継続を行なう。
一方、担保設定された電子記録債権が支払期日を迎えた場合、口座間送金決済がされていなかった場合でかつ個別担保方式の場合は、担保決済手段125は、対象債権の決済不能処理を実行する。また、口座間送金決済がされていなかった場合でかつ継続担保方式の場合、担保差入手段120は、債権データ記憶部132を検索し、担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有するか否かの判定を行なう。担保条件に合致する電子記録債権を保有している場合、担保差入手段120は、当該電子記録債権に対して新たに担保差入処理を実行する。担保条件に合致する電子記録債権を保有していない場合は、担保決済手段125は、対象債権の決済不能処理を実行する。
次に、図2のフローチャート、および図8−10のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る申込内容登録処理を流れに沿って説明する。本処理は、担保差入人によって担保差入の申込を行なう処理である。
図2は、本発明の一実施形態に係る申込内容登録処理を示すフローチャートである。まずステップ101において、申込内容登録手段120は、担保差入人および担保設定者間で締結された担保設定契約書に基づく契約内容データ(図8)を受信する。当該契約内容データは、金融機関の行員によって行員端末105を介して入力および送信されたデータである。次に、申込内容登録手段120は、受信した契約内容データを契約内容データ記憶部130に登録する(ステップ102)。
続いて、申込内容登録手段120は、担保差入人が利用する顧客端末104から、担保差入に係る申込内容の実行指示を受信し(ステップ103)、申込内容データ(図9)を更新する。次に、申込内容登録手段120は、受信した申込内容の実行指示データに基づいて、債権データ(図10)を検索する(ステップ104)。債権データに対する検索は、申込内容に基づいて担保条件に合致する電子記録債権を担保差入人が保有しているかを判定するためである(ステップ105)。
申込内容データが個別担保方式の場合(元の契約内容データに「指定記録番号」が設定されている場合)、当該「指定記録番号」を検索キーとして債権データを検索し、該当する電子記録債権が存在すること、担保差入人が債権者として記録されていること、および債権金額が担保差入必要金額以上であることを判定する。
一方、申込内容データが継続担保方式の場合、(元の契約内容データに「指定記録番号」が設定されていない場合)、申込内容データにおける「差入人利用者番号」を検索キーとして契約内容データ(図8)を検索し、差入人が契約した決済口座を特定する(同一の差入人が複数口座契約している場合もある)。次に、特定した決済口座を債権者決済口座とする電子記録債権を、債権データ(図10)から抽出し、このうち、債務者決済口座が契約内容データに登録されている電子記録債権をさらに抽出し、その債権金額の合計が担保差入必要金額以上であるかを判定する。
前記債権金額の合計が差入金額に満たない場合は、担保条件に合致しないものとして、ステップ105のNoルートの進み、本処理は終了する。
一方、前記債権金額の合計が差入金額以上である場合は、担保条件に合致するものとして、ステップ105のYesルートの進み、申込内容登録手段120は、内容に対する担保設定者の同意を受信する(ステップ106)。これは例えば、担保設定者が利用する顧客端末104に対し専用サイトを介して申込内容を表示し、当該サイト上に表示される「同意する」ボタンを担保設定者が押下することにより、申込内容に対する同意を示す信号を受信するものである。当該同意の受信に応答して、申込内容登録手段120は、申込内容データを申込内容データ記憶部131に登録し(ステップ107)、本処理は終了する。
次に、図3のフローチャート、および図9−13のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る担保差入処理を流れに沿って説明する。本処理は、担保設定者によって同意を得られた申込内容に基づいて、担保差入を行なう処理である。本処理における担保差入は、担保差入人から担保設定者に対して、担保対象となる電子記録債権の譲渡記録請求を行なうことにより実現される。一実施形態において、本処理は、図2の申込内容登録処理の後に続けて実行されるものである。
図3は、本発明の一実施形態に係る担保差入処理を示すフローチャートである。まずステップ201において、担保差入手段121は、契約内容(図8)に紐づく申込内容(図9)のステータスが「差入人申込」になったことに基づいて、譲渡記録請求データ(図11)を作成し、譲渡記録請求データ記憶部133に登録する。一実施形態において、ステップ201は、申込内容登録処理(図2)のステップ106における担保設定者の同意の受信(図9のステータスが「設定者同意」に更新)に応答して実行される。担保差入のための譲渡記録請求は、担保差入人から担保設定者に対する譲渡記録請求であるため、譲渡記録請求データにおける譲渡人の金融機関や決済口座データには担保差入人、譲受人の金融機関や決済口座データには担保設定者に係るデータが設定される。また、譲渡記録請求データにおける「記録番号」には、譲渡対象となる電子記録債権に係る記録番号(債権データ(図10)の記録番号)が設定される。さらに、担保差入に係る譲渡記録は、譲渡人(担保差入人)が保証人となる保証記録を随伴するため、「保証付与有無フラグ」データに「1(付与する)」が設定される。
続いて、担保差入手段121は、作成した譲渡記録請求データをでんさいネットサーバ100に送信し(ステップ202)、送信した譲渡記録請求に対する譲渡記録結果データ(図12)をでんさいネットサーバ100から受信する(ステップ203)。ここで、何らかの理由により、でんさいネットサーバ100から譲渡不成立を示す応答があった場合は、予め設定しておいた管理者端末へ通知するなどのエラー処理を行なうこともできる。
譲渡記録結果データの受信に応答して、担保差入手段121は、対象となる債権データ(図10)の担保設定フラグを設定する(ステップ204)。具体的には、受信した譲渡記録結果データの記録番号を検索キーとして、債権データから対象の債権データを特定し、担保設定フラグを「1」に更新する。また、譲渡記録結果データの受信に応答して、担保差入手段121は、対象債権を担保管理データ記憶部135に登録する(ステップ205)。なお、ステップ204および205の実行順序は逆であってもよい。ステップ205の後、本処理は終了する。
次に、図4のフローチャート、および図11−14のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る担保解除・返却処理を流れに沿って説明する。当該処理は、担保差入人または担保設定者から、差入済み担保の返却依頼を受け行なう処理である。
図4は、本発明の一実施形態に係る担保解除・返却処理を示すフローチャートである。本処理は、2パターンの入り口が在り、担保差入人によって担保返却依頼がされる場合はステップ301から、担保設定者によって担保返却依頼がされる場合はステップ303から処理を開始する。
まず、担保差入人によって担保返却依頼がされるパターンを説明する。ステップ301において担保差入人が利用する顧客端末104から、例えば専用サイトを介して、差入済みの担保の解除・返却依頼が実行されると、担保解除返却手段122は当該依頼の実行を示す信号を受信し、担保設定者が利用する顧客端末104に対し、当該依頼が実行されたことを表示する。当該依頼が実行されたことの表示は具体的には、メール通知や、担保設定者が専用サイトにログインした際の画面表示である。担保設定者はこれを受けて顧客端末104を介して担保の解除・返却に対する同意を行ない、担保解除返却手段122は当該同意を受信する(ステップ302)。これは、例えば、専用サイト上に表示される「同意する」ボタンを担保設定者が押下することにより、担保の解除・返却に対する同意を示す信号を受信するものである。なお、担保設定者の同意が得られない場合、本処理は以降の処理を実行することなく終了する。
一方、担保設定者によって担保返却されるパターンを説明する。ステップ303において担保設定者が利用する顧客端末104から、例えば専用サイトを介して、差入済みの担保の解除・返却依頼が実行されると、担保解除返却手段122は当該依頼の実行を示す信号を受信する。担保設定者によって担保返却場合は、担保差入人の同意は不要、かつ当然ながらステップ302のような担保設定者の同意に係る処理は発生しない。
ステップ302または303の後、担保解除返却手段122は、返却の対象となる担保が存在債権であるか否かの判定を行なう(ステップ304)。存在債権とは、設定された電子記録債権が支払期日前、もしくは支払期日に口座間送金決済されておらず、まだ電子記録債権として存在していることを表す。具体的には、存在債権である場合は、担保管理データ(図13)における「債権金額」に1円以上の数字が設定されている場合である。
対象の担保が存在債権でない場合(支払期日に口座間送金決済され既に現金化されている場合)、ステップ304のNoルートに進み、担保解除返却手段122は、担保設定者の指定口座から決済資金額を引き落とす(ステップ306)。具体的には、担保管理データ(図13)の債権者の金融機関および決済口座データから、預金データ(図14)における担保設定者の指定口座を特定し、預金データの「預金額」から担保管理データの「現金金額」を減額する。担保となっている現金を銀行管理の別口座で管理している場合には、その口座の預金データを更新する。ここで、預金データからの引き落としができない場合、担保解除返却手段122は、担保設定者にメールなどで入金依頼通知を行い、および担保差入人に対しても引き落としができなかった旨の通知を行なう。この場合、入金を確認した後、再度本処理を実行する。
次に、担保解除返却手段122は、ステップ306において引き落とした決済資金額を担保差入人の指定口座に入金する(ステップ307)。具体的には、契約内容データ(図8)の担保設定者の決済口座データから、担保差入人の決済口座データを特定する。これにより、さらに預金データにおける担保差入人の指定口座を特定し、預金データの「預金額」に引き落とした決済資金額を増額する。
一方、ステップ304において対象債権が存在債権である場合、Yesルートに進み、担保解除返却手段122は、本日(例えば、銀行サーバ101のシステム日付)から対象債権の支払期日までが7営業日以上あるか否かを判定する(ステップ305)。これは、決済処理に係る業務運用上、支払期日まで7営業日未満である場合は、電子記録債権の譲渡記録が不可となるため、対象債権が支払期日に口座間送金決済され、担保が現金化されてから処理するためである。そのため、他の実施形態では、7営業日を別の営業日数に変更することや、本判定自体を実行しないこともできる。
ステップ305において支払期日までが7営業日未満であると判定された場合、Noルートに進み、支払期日に対象債権が口座間送金決済され担保が現金化されるのを待ってから、担保解除返却手段122は、ステップ306以降を実施する。
一方、ステップ305において支払期日までが7営業日以上であると判定された場合、Yesルートに進み、担保解除返却手段122は、担保設定者から担保差入人に対する返却のために、譲渡人である担保設定者を保証人とする保証記録を付与しない譲渡記録請求データ(図11)を作成する(ステップ309)。担保返却のための譲渡記録請求は、担保設定者から担保差入人に対する譲渡記録請求であるため、譲渡記録請求データにおける譲渡人の金融機関や決済口座データには担保設定者、譲受人の金融機関や決済口座データには担保差入人に係るデータが設定される。なお、返却のための譲渡記録請求は、保証なし譲渡記録請求であるため、譲渡記録請求データにおける保証付与有無フラグは「0(付与せず)」が設定される。
続いて、担保解除返却手段122は、作成した譲渡記録請求データをでんさいネットサーバ100に送信し(ステップ310)、送信した譲渡記録請求に対する譲渡記録結果データ(図12)をでんさいネットサーバ100から受信する(ステップ311)。ここで、何らかの理由により、でんさいネットサーバ100から譲渡不成立を示す応答があった場合は、予め設定しておいた管理者端末へ通知するなどのエラー処理を行なうこともできる。
次に、担保解除返却手段122は、債権データ(図10)に対して対象債権の担保設定フラグを解除(例えば「1」を抹消)する(ステップ312)。
ステップ307または312の後、担保解除返却手段122は、担保管理データ(図13)から対象債権に係るデータを削除する(ステップ308)。なお、対象債権データの削除はレコード自体を削除することもできるし、担保管理データに「削除フラグ」を追加し、これをON(例えば「1」を設定)することにより削除されたとみなすこともできる。ステップ308の後、本処理は終了する。
次に、図5のフローチャート、および図10のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る各記録請求不可処理を流れに沿って説明する。当該処理は、担保差入済みの電子記録債権に対する、担保設定者による各記録請求登録(譲渡記録請求、保証記録請求、および支払等記録請求)処理の実行を防止する処理である。
図5は、本発明の一実施形態に係る各記録請求不可処理を示すフローチャートである。まずステップ401において、担保設定者が利用する顧客端末104から、例えば専用サイトを介して、各記録請求登録処理が実行されると、各記録請求不可手段123は、各記録請求の対象となる電子記録債権が担保設定されているか否かを判定する(ステップ402)。具体的には、各記録請求不可手段123は、債権データ(図10)における「担保設定」が「1」(担保差入済み)であるか否かの判定を行なう。対象債権の担保設定フラグが設定されていない場合は、Noルートに進み、本処理は終了する。
一方、ステップ402において、対象債権の担保設定フラグが設定されている場合は、Yesルートに進み、各記録請求不可手段123は、各記録請求を不可とする処理を実行する(ステップ403)。具体的には、例えば、担保設定者が利用する顧客端末104に実行不可の旨をダイアログメッセージで表示する。ステップ403の後、本処理は終了する。
次に、図6のフローチャート、および図10のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る支払等記録請求拒否処理を流れに沿って説明する。当該処理は、担保差入済みの電子記録債権に対する、電子記録債権の債務者からの支払等記録請求を拒否する処理である。
図6は、本発明の一実施形態に係る支払等記録請求拒否処理を示すフローチャートである。まずステップ501において、でんさいネットサーバ100から、電子記録債権の債務者が請求した支払等記録請求データを受信すると、支払等記録請求拒否手段124は、支払等記録請求の対象となる債権が担保設定されているか否かを判定する(ステップ502)。具体的には、支払等記録請求拒否手段124は、債権データ(図10)における「担保設定」が「1」(担保差入済み)であるか否かの判定を行なう。担保設定フラグが設定されていない場合は、Noルートに進み、本処理は終了する。
一方、ステップ502において、担保設定フラグが設定されている場合は、Yesルートに進み、支払等記録請求拒否手段124は、支払等記録請求に対する拒否電文を作成する(ステップ503)。当該拒否電文は、例えば、支払等記録請求の対象となる電子記録債権の記録番号、および支払等記録請求を拒否する旨、などが記載されたメッセージである。次に、支払等記録請求拒否手段124は、作成した拒否電文をでんさいネットサーバ100に送信し(ステップ504)、送信した拒否電文に対する支払等記録不可通知をでんさいネットサーバ100から受信する(ステップ505)。ステップ505の後、本処理は終了する。
次に、図7のフローチャート、および図8−14のデータを参照して、本発明の一実施形態に係る担保決済処理を流れに沿って説明する。当該処理は、支払期日に対象債権に対する決済資金の被振込がされているか否かを判定し、判定結果に応じて、担保設定継続を行なう、新たに担保差入処理を実行する、または決済不能処理を実行する処理である。
図7は、本発明の一実施形態に係る担保決済処理を示すフローチャートである。まずステップ601において、担保決済手段125は、支払期日に対象債権に対する口座間送金決済(担保の現金化)がされているか否かを判定する。具体的には、担保管理データ(図13)における「現金金額」に1円以上の金額が設定されているか否かを判定する。担保が現金化されていると判定された場合、Yesルートに進み、担保決済手段125は、対象債権が個別担保方式のものか否かを判定する(ステップ602)。具体的には、対象債権が契約内容データ(図8)における「指定記録番号」に登録されているか否かを判定する。
ステップ602において個別担保方式のものであると判定された場合、Yesルートに進み、担保決済手段125は、対象債権の決済完了、および決済資金(現金)の担保設定継続の旨を、担保差入人および担保設定者に、例えば電子メールなどで通知する(ステップ603)。ステップ603の後、本処理は終了する。
ステップ602において個別担保方式のものでない(すなわち継続担保方式のものである)と判定された場合、Noルートに進み、担保差入手段121は、契約内容データ(図8)に基づいて担保条件に合致する電子記録債権を担保差入人が保有しているかを再度判定する(ステップ604)。これは、ステップ105における処理と同様であり、継続担保方式の場合、対象債権の決済の度に新しい電子記録債権を担保差入することにより、担保設定を継続するためである。担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定された場合、ステップ604のYesルートに進み、担保差入手段121は、当該電子記録債権に対して担保差入処理(図3)を実行する(ステップ605)。
ステップ605に続いて、担保決済手段125は、担保設定者の指定口座から決済資金額を引き落とし(ステップ606)、引き落とした決済資金額を担保差入人の指定口座に入金する(ステップ607)。これらは、ステップ306および307と同様であり、ステップ605にて新たな電子記録債権が担保差入されたため、既に現金化された担保を担保差入人に返却するための処理である。ステップ607の後、本処理は終了する。
一方、ステップ604において、担保条件に合致する電子記録債権を保有していないと判定された場合、Noルートに進み、本処理は終了する。これは、現金化された決済資金に対して担保設定継続を行なうためである。
ステップ601において、決済資金が被振込されていないと判定された場合、Noルートに進み、担保決済手段125は、対象債権が個別担保方式のものか否かを判定する(ステップ608)。個別担保方式のものであると判定された場合、Yesルートに進み、担保決済手段125は、対象債権の決済不能の旨を、担保差入人および担保設定者に、例えば電子メールなどで通知する(ステップ609)。さらに、この場合、担保決済手段125は、対象債権の支払不能処理を実行する(ステップ610)。当該処理は、対象債権の担保管理データ(図13)に対し、担保価値がないものとし、「支払不能」に「1」を設定し、「担保残高」を「0」にする。ステップ610の後、本処理は終了する。
一方、ステップ608において、個別担保方式のものでない(すなわち継続担保方式である)と判定された場合、Noルートに進み、担保差入手段121は、契約内容データ(図8)に基づいて担保条件に合致する電子記録債権を担保差入人が保有しているかを判定する(ステップ611)。担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定された場合、Yesルートに進み、担保差入手段121は、当該電子記録債権に対して担保差入処理(図3)を実行する(ステップ612)。
一方、ステップ611において、担保条件に合致する電子記録債権を保有していないと判定された場合、Noルートに進み、担保決済手段125は、対象債権の決済不能および担保不足の旨を、担保差入人および担保設定者に、例えば電子メールなどで通知する(ステップ613)。ステップ613の後、本処理は終了する。
以上より、本発明により、電子債権記録機関の委託者である参加金融機関が仲介することで担保差入に係る契約内容に基づいて条件に合致する電子記録債権を担保差入人が保有しているか否かを判定し、保有している場合に担保差入を行なうことができる。また、担保対象となった電子記録債権に対する各記録請求を担保設定者ができないように制御し、および電子記録債権の債務者から支払等記録請求を受けた場合にも拒否することを可能とする。電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済された場合には、担保設定人に被振込された決済資金を現金のまま担保設定することも可能とし、さらに、継続担保方式の場合、担保対象の電子記録債権が口座間送金決済され現金化される度に、再度、担保差入人が条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定し、保有している場合に担保差入を行ない、口座間送金決済で被振込された金額を現金で担保差入人に返却することができる。

Claims (10)

  1. 電子記録債権の担保管理を行なうコンピュータであって、前記コンピュータは、
    担保差入人と担保設定者との間の契約に基づく担保差入に係る申込内容データを受信する手段と、
    前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段であって、前記電子記録債権を保有しているか否かを判定することは、
    前記申込内容データに基づいて、担保条件が個別担保方式か継続担保方式かを決定することと、
    前記担保条件が個別担保方式の場合、前記担保差入人が前記電子記録債権の債権者として記録されているか、および前記電子記録債権の債権金額が担保差入に必要な金額以上であるかを判定し、いずれの条件も満たす場合に前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定することと、
    前記担保条件が継続担保方式の場合、前記担保差入人が契約した1または複数の決済口座を特定し、前記特定された決済口座を債務者決済口座とする前記電子記録債権を抽出し、前記申込内容データに登録されている前記電子記録債権の債権金額の合計が担保差入に必要な金額以上であるかを判定し、いずれの条件も満たす場合に前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定することと、
    を含む、手段と、
    前記担保条件に合致する前記電子記録債権を保有している場合に、前記担保設定者に対して、前記電子記録債権の担保差入処理を実行する手段と
    を備えたことを特徴とするコンピュータ。
  2. 前記担保差入処理を実行することは、
    前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人から前記担保設定者に対する譲渡記録請求データを作成することと、
    前記作成した譲渡記録請求データを電子債権記録機関の外部システムに送信することと、
    前記外部システムから、前記譲渡記録請求データに対する結果データを受信することと、
    前記結果データを受信したことに応答して、前記担保設定者に対して、前記電子記録債権の担保差入処理を実行することと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  3. 各記録請求(譲渡記録請求、保証記録請求、および支払等記録請求のうちのいずれか)の登録処理が実行されると、前記登録処理の対象となる電子記録債権に対して前記担保差入処理が実行されか否かを判定する手段と、
    前記登録処理の対象となる電子記録債権に対して前記担保差入処理が実行され場合に、前記各記録請求の実行を不可とする処理を実行する手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  4. 電子債権記録機関の外部システムから、電子記録債権の債務者が請求した支払等記録請求データを受信すると、支払等記録請求の対象となる電子記録債権に対して前記担保差入処理が実行されか否かを判定する手段と、
    前記支払等記録請求の対象となる電子記録債権に対して前記担保差入処理が実行されたと判定した場合に、前記支払等記録請求に対する拒否電文を作成する手段と、
    前記作成した拒否電文を前記外部システムに送信する手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  5. 前記申込内容データに基づいて、前記担保差入処理が実行された電子記録債権が存在債権であるか否かを判定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が存在債権である場合、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の担保設定解処理を実行する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済され、決済資金が現金となり存在債権でなくなっている場合、前記担保設定者の指定口座から前記担保差入処理が実行された電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金する手段と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  6. 前記担保設定解処理を実行することは、
    前記担保設定者から前記担保差入人に対する前記担保差入処理が実行された電子記録債権返却するために、前記担保設定者が保証人となる保証記録を随伴しない譲渡記録請求データを作成することと、
    前記作成した譲渡記録請求データを電子債権記録機関の外部システムに送信することと、
    前記外部システムから、前記譲渡記録請求データに対する結果データを受信することと、
    前記結果データを受信したことに応答して、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の担保設定解処理を実行することと
    を含むことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ。
  7. 前記申込内容データに基づいて前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して既に支払期日を迎えて口座間送金決済されているか否かを判定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものであるか継続担保方式のものであるかを判定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して口座間送金決済されており、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の決済資金に対する担保設定継続を行なうことを決定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済されており、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第2の電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段と、
    前記第2の電子記録債権を保有している場合に、前記担保設定者に対して、前記第2の電子記録債権の担保差入処理を実行し、および前記担保設定者の指定口座から前記担保差入処理が実行された電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金する手段と、
    前記第2の電子記録債権を保有していない場合に、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の決済資金に対する担保設定継続を行なうことを決定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定する手段と、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第3の電子記録債権を保有しているか否かを判定する手段と、
    前記第3の電子記録債権を保有している場合に、前記担保設定者に対して前記第3の電子記録債権の担保差入処理を実行する手段と、
    前記第3の電子記録債権を保有していない場合に、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定する手段と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  8. 電子記録債権の担保管理を行なうためにコンピュータにより実行される方法であって、前記方法は、
    前記コンピュータが、担保差入人と担保設定者との間の契約に基づく担保差入に係る申込内容データを受信するステップと、
    前記コンピュータが、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有しているか否かを判定するステップであって、前記電子記録債権を保有しているか否かを判定するステップは、
    前記申込内容データに基づいて、担保条件が個別担保方式か継続担保方式かを決定するステップと、
    前記担保条件が個別担保方式の場合、前記担保差入人が前記電子記録債権の債権者として記録されているか、および前記電子記録債権の債権金額が担保差入に必要な金額以上であるかを判定し、いずれの条件も満たす場合に前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定するステップと、
    前記担保条件が継続担保方式の場合、前記担保差入人が契約した1または複数の決済口座を特定し、前記特定された決済口座を債務者決済口座とする前記電子記録債権を抽出し、前記申込内容データに登録されている前記電子記録債権の債権金額の合計が担保差入に必要な金額以上であるかを判定し、いずれの条件も満たす場合に前記担保差入人が担保条件に合致する電子記録債権を保有していると判定するステップと、
    を含む、ステップと、
    前記担保条件に合致する前記電子記録債権を保有している場合に、前記コンピュータが、前記担保設定者に対して、前記電子記録債権の担保差入処理を実行するステップと
    を備えたことを特徴とする方法。
  9. 前記コンピュータが、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入処理が実行された電子記録債権が存在債権であるか否かを判定するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が存在債権である場合、前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の担保設定解処理を実行するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済され、決済資金が現金となり存在債権でなくなっている場合、前記コンピュータが、前記担保設定者の指定口座から前記担保差入処理が実行された電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金するステップと
    さらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記コンピュータが、前記申込内容データに基づいて前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して既に支払期日を迎えて口座間送金決済されているか否かを判定するステップと、
    前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものであるか継続担保方式のものであるかを判定するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権が支払期日を迎えて口座間送金決済されており、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の決済資金に対する担保設定継続を行なうことを決定するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して口座間送金決済されており、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記コンピュータが、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第2の電子記録債権を保有しているか否かを判定するステップと、
    前記第2の電子記録債権を保有している場合に、前記コンピュータが、前記担保設定者に対して、前記第2の電子記録債権の担保差入処理を実行し、および前記担保設定者の指定口座から前記担保差入処理が実行された電子記録債権の債権金額相当額を引き落とし、前記担保差入人の指定口座に入金するステップと、
    前記第2の電子記録債権を保有していない場合に、前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の決済資金に対する担保設定継続を行なうことを決定するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が個別担保方式のものである場合、前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定するステップと、
    前記担保差入処理が実行された電子記録債権に対して支払期日を迎えたものの口座間送金決済されておらず、および前記担保差入処理が実行された電子記録債権が継続担保方式のものである場合、前記コンピュータが、前記申込内容データに基づいて、前記担保差入人が担保条件に合致する第3の電子記録債権を保有しているか否かを判定するステップと、
    前記第3の電子記録債権を保有している場合に、前記コンピュータが、前記担保設定者に対して前記第3の電子記録債権の担保差入処理を実行するステップと、
    前記第3の電子記録債権を保有していない場合に、前記コンピュータが、前記担保差入処理が実行された電子記録債権の支払不能による担保差入人に対する担保価値喪失を決定するステップと
    さらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の方法。
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