JP2023119633A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2023119633A
JP2023119633A JP2022022596A JP2022022596A JP2023119633A JP 2023119633 A JP2023119633 A JP 2023119633A JP 2022022596 A JP2022022596 A JP 2022022596A JP 2022022596 A JP2022022596 A JP 2022022596A JP 2023119633 A JP2023119633 A JP 2023119633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magneto
sensitive element
layer
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022022596A
Other languages
English (en)
Inventor
承彬 林
Shiyouhin Hayashi
崇人 福井
Takahito Fukui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2022022596A priority Critical patent/JP2023119633A/ja
Priority to US18/107,158 priority patent/US20230258741A1/en
Priority to CN202310116197.4A priority patent/CN116609712A/zh
Priority to EP23156994.8A priority patent/EP4231030A1/en
Publication of JP2023119633A publication Critical patent/JP2023119633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0017Means for compensating offset magnetic fields or the magnetic flux to be measured; Means for generating calibration magnetic fields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0011Arrangements or instruments for measuring magnetic variables comprising means, e.g. flux concentrators, flux guides, for guiding or concentrating the magnetic flux, e.g. to the magnetic sensor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/095Magnetoresistive devices extraordinary magnetoresistance sensors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

Figure 2023119633000001
【課題】キャンセル磁界の発生効率が高められた磁気センサを提供する。
【解決手段】磁気センサ1は、磁気ギャップG2を介して対向する磁性体層M1,M2と、磁気ギャップG2によって形成される磁路上に配置された感磁素子Rと、磁性体層M1,M2に巻回された補償コイル120とを備え、磁性体層M1,M2、感磁素子R及び補償コイル120はセンサチップ100に集積されている。このように、補償コイル120が磁性体層M1,M2に巻回されていることから、キャンセル磁界の発生効率が高められる。これにより、補償コイル120に流す必要のある電流量が低減することから、消費電力を低減することができるだけでなく、感磁素子Rの熱ノイズも低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は磁気センサに関し、特に、検出対象磁界をキャンセルする補償コイルを備えた磁気センサに関する。
特許文献1には、検出対象磁界をキャンセルする補償コイルを備えた磁気センサが開示されている。特許文献1に記載された磁気センサにおいては、補償コイルが感磁素子に沿って周回するよう、感磁素子と重なる位置に補償コイルが配置されている。
特開2018-179738号公報
しかしながら、特許文献1に記載された補償コイルは、キャンセル磁界の発生効率が低いため、十分なキャンセル磁界を発生させるためには、補償コイルに大きな電流を流す必要があった。その結果、消費電力が増大するだけでなく、補償コイルの発熱によって感磁素子の熱ノイズが増大するという問題があった。
したがって、本発明は、キャンセル磁界の発生効率が高められた磁気センサを提供することを目的とする。
本発明による磁気センサは、磁気ギャップを介して対向する第1及び第2の磁性体層と、磁気ギャップによって形成される磁路上に配置された感磁素子と、第1及び第2の磁性体層に巻回された補償コイルとを備え、第1の磁性体層、第2の磁性体層、感磁素子及び補償コイルは、センサチップに集積されていることを特徴とする。
本発明によれば、センサチップに集積された補償コイルが磁性体層に巻回されていることから、キャンセル磁界の発生効率が高められる。これにより、補償コイルに流す必要のある電流量が低減することから、消費電力を低減することができるだけでなく、感磁素子の熱ノイズも低減することができる。
本発明において、センサチップは、この順に積層された第1、第2、第3及び第4層を有し、補償コイルは、第1層に形成された複数の下層パターンと、第4層に形成された複数の上層パターンを含み、感磁素子は第2層に形成され、第1及び第2の磁性体層は第3層に形成されていても構わない。これによれば、キャンセル磁界の発生効率が高められるとともに、感磁素子に検出対象磁界を効率よく印加することが可能となる。
本発明において、下層パターンと上層パターンを接続する複数のビア導体のうち、磁気ギャップの延在方向と直交する方向に隣接する2つのビア導体は、磁気ギャップの延在方向における位置が異なっていても構わない。これによれば、隣接するビア導体間の距離が拡大することから、設計及び製造が容易となる。
本発明において、複数の下層パターン及び複数の上層パターンのいずれかは、平面視で感磁素子と重なりを有していても構わない。これによれば、キャンセル磁界を効率よく感磁素子に印加することが可能となる。
本発明において、第1及び第2の磁性体層は、磁気ギャップの延在方向と直交する第1の方向における一端を構成し磁気ギャップ側に位置する第1のエッジと、第1の方向における他端を構成し第1のエッジの反対側に位置する第2のエッジとを有し、補償コイルの第1の方向におけるエッジは、第2のエッジと等しいか或いは第2のエッジよりも磁気ギャップ側に位置しても構わない。これによれば、キャンセル磁界の発生効率が高められる。
本発明による磁気センサは、第1の磁性体層を覆う第1の外部磁性体と、第2の磁性体層を覆う第2の外部磁性体とをさらに備えても構わない。これによれば、より高い集磁効果を得ることが可能となる。
このように、本発明によれば、キャンセル磁界の発生効率が高められた磁気センサを提供することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による磁気センサ1の外観を示す略斜視図である。 図2は、磁気センサ1の略分解斜視図である。 図3は、センサチップ100の素子形成面101の構成を説明するための模式的な平面図である。 図4は、図3に示すA-A線に沿った略断面図である。 図5は、図3に示すB-B線に沿った略断面図である。 図6は、磁性体層M1,M2と感磁素子Rの位置関係を説明するための模式的な平面図である。 図7は、センサチップ100から磁性体層M1,M2及び補償コイル120を除去した状態を示す略斜視図である。 図8は、センサチップ100の主要部のXZ断面図である。 図9は、検出信号V1を得るための回路を示す回路図である。 図10は、ダミー素子D1が配置される位置を説明するための模式的な平面図である。 図11は、検出信号V2,V3を得るための回路を示す回路図である。 図12は、ダミー素子D1~D3が配置される位置を説明するための模式的な平面図である。 図13は、変形例による素子形成面101の構成を説明するための模式的な平面図である。 図14は、変形例による磁性体層M1,M2の形状の構成を説明するための模式的な平面図である。 図15は、変形例による素子形成面101の構成を説明するための模式的な平面図である。 図16は、感磁素子Rと下層パターン121のX方向における位置関係とキャンセル磁界の発生効率との関係を示すグラフである。 図17(a)~(c)は、感磁素子Rと下層パターン121のX方向における位置関係を説明するための模式図である。 図18は、磁性体層M1,M2のX方向におけるエッジと補償コイル120のX方向におけるエッジの位置関係とキャンセル磁界の発生効率との関係を示すグラフである。 図19(a),(b)は、磁性体層M2のエッジと上層パターン122のエッジのX方向位置関係を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による磁気センサ1の外観を示す略斜視図である。図2は、磁気センサ1の略分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態による磁気センサ1は、基板8と、基板8に搭載されたセンサチップ100及び外部磁性体10,20とを備えている。基板8はXZ面を主面とし、主面にセンサチップ100及び外部磁性体10,20が搭載されている。センサチップ100は、XY面を構成し互いに反対側に位置する素子形成面101及び裏面102と、XZ面を構成し互いに反対側に位置する実装面103及び上面104と、YZ面を構成し互いに反対側に位置する側面105,106とを有している。センサチップ100は、実装面103が基板8の主面と向かい合うよう、基板8に立てて搭載されている。
外部磁性体10,20は、いずれもフェライトなどの高透磁率材料によって構成される。外部磁性体10は、X方向を長手方向とする棒状の本体部11と、本体部11のX方向における端部に設けられた突出部12からなる。同様に、外部磁性体20は、X方向を長手方向とする棒状の本体部21と、本体部21のX方向における端部に設けられた突出部22からなる。本体部11と突出部12は、一体的であっても構わないし、それぞれ別のブロックからなるものであっても構わない。本体部21と突出部22についても同様である。
突出部12,22のZ方向における厚みは、本体部11,21のZ方向における厚みよりも薄い。そして、図1に示すように、センサチップ100の素子形成面101の一部が外部磁性体10の突出部12で覆われ、センサチップ100の側面105が外部磁性体10の本体部11のX方向における端面で覆われるよう、基板8上においてセンサチップ100と外部磁性体10が位置決めされる。同様に、センサチップ100の素子形成面101の別の一部が外部磁性体20の突出部22で覆われ、センサチップ100の側面106が外部磁性体20の本体部21のX方向における端面で覆われるよう、基板8上においてセンサチップ100と外部磁性体20が位置決めされる。これにより、突出部12と突出部22の間には磁気ギャップG1が形成される。
図3は、センサチップ100の素子形成面101の構成を説明するための模式的な平面図である。また、図4は図3に示すA-A線に沿った略断面図であり、図5は図3に示すB-B線に沿った略断面図である。
図3~図5に示すように、センサチップ100の素子形成面101には、磁性体層M1,M2と、感磁素子Rと、磁性体層M1,M2に巻回された補償コイル120とが設けられている。感磁素子Rは、磁束の向きによって電気抵抗が変化する素子であれば特に限定されず、例えばMR素子などを用いることができる。感磁素子Rの感度軸方向である固定磁化方向はX方向である。磁性体層M1,M2は、パーマロイなどのNiFe系材料からなる薄膜である。図6に示すように、磁性体層M1,M2はY方向に延在する磁気ギャップG2を介してX方向に配列され、Z方向から見た平面視で、磁気ギャップG2と重なる位置に感磁素子Rが配置されている。磁気ギャップG2のX方向における幅は、磁気ギャップG1よりも狭い。磁性体層M1は外部磁性体10の突出部12で覆われ、磁性体層M2は外部磁性体20の突出部22で覆われる。これにより、外部磁性体10,20によって集磁されたX方向の磁界が磁気ギャップG2をX方向に通過し、磁気ギャップG2を通過する磁界が感磁素子Rに印加される。
センサチップ100は、素子形成面101を構成するチップ本体110と、チップ本体110の表面上にこの順に積層された絶縁層111,112,113,114を有している。第1層を構成する絶縁層111の表面には、補償コイル120を構成する複数の下層パターン121が設けられている。第2層を構成する絶縁層112の表面には、感磁素子Rが設けられている。第3層を構成する絶縁層113の表面には、磁性体層M1,M2が設けられている。第4層を構成する絶縁層114の表面には、補償コイル120を構成する複数の上層パターン122が設けられている。下層パターン121のY方向における端部と上層パターン122のY方向における端部は、絶縁層112~114を貫通する複数のビア導体123によって接続されている。
下層パターン121及び上層パターン122は、磁性体層M1,M2と重なるようY方向に延在する導体パターンであり、Y方向における両端は磁性体層M1,M2と重なりを有していない。下層パターン121及び上層パターン122のY方向における両端は、X方向におけるサイズが拡大された接続パッドを構成し、この接続パッドにビア導体123が形成される。下層パターン121は、磁性体層M1,M2の下側、つまり-Z方向側に位置し、上層パターン122は、磁性体層M1,M2の上側、つまり+Z方向側に位置する。そして、このような下層パターン121及び上層パターン122がビア導体123を介して接続されることにより、1本の連続的なコイルパターンからなる補償コイル120が形成される。図3においては、接続パッド124が補償コイル120の一端であり、接続パッド125が補償コイル120の他端である。かかる構成により、補償コイル120の内径領域に磁性体層M1,M2が配置されることになることから、補償コイル120に電流を流すと、これにより生じるキャンセル磁界が磁性体層M1,M2を介して感磁素子Rに印加される。補償コイル120は、感磁素子Rに印加される磁界を打ち消すことによって、いわゆるクローズドループ制御を行うために用いられる。そして、磁性体層M1,M2は高い透磁率を有していることから、少ない電流で多くの磁束を感磁素子Rに印加することが可能となる。
図7は、センサチップ100から磁性体層M1,M2及び補償コイル120を除去した状態を示す略斜視図である。
図7に示すように、感磁素子Rは、素子形成面101上においてY方向に延在し、その一端が配線L1を介して端子電極131に接続され、他端が配線L2を介して端子電極132に接続されている。端子電極133,134は、それぞれ補償コイル120の接続パッド124,125に接続される。
図8は、センサチップ100の主要部のXZ断面図である。
図8に示すように、Z方向から見た平面視で、感磁素子Rは磁性体層M1と磁性体層M2の間に位置する。これにより、磁気ギャップG2を通過する磁界が感磁素子Rに印加される。つまり、感磁素子Rは、磁性体層M1と磁性体層M2によって形成される磁気ギャップG2の近傍であり、磁気ギャップG2を通過する検出対象磁界を検出可能な磁路上に配置される。このように、感磁素子Rを必ずしも2つの磁性体層M1,M2間に配置する必要はなく、磁性体層M1,M2からなる磁気ギャップG2を通過する磁界の少なくとも一部が感磁素子Rに印加されるような配置であれば足りる。磁気ギャップG2の幅と感磁素子Rの幅の関係については特に限定されない。図8に示す例では、磁気ギャップG2のX方向における幅G2xが感磁素子RのX方向における幅Rxよりも狭く、これにより、Z方向から見て磁性体層M1,M2と感磁素子Rが重なりOVを有している。磁気ギャップG2を通過する磁界のより多くを感磁素子Rに印加するためには、重なりOVにおける磁性体層M1,M2と感磁素子RのZ方向における距離ができるだけ近いことが望ましく、磁気ギャップG2のX方向における幅G2xよりも磁性体層M1,M2と感磁素子RのZ方向における距離が近いことがより望ましい。これにより、感磁素子Rが磁気ギャップG2を通過する磁界の主な磁路となる。
図9に示すように、感磁素子Rと固定抵抗R10を電源間に直列に接続すれば、両者の接続点から検出信号V1を得ることができる。そして、検出信号V1に基づく補償電流を補償コイル120に流せば、クローズドループ制御を行うことができる。固定抵抗R10は、センサチップ100自体に設けても構わないし、基板8に設けても構わない。固定抵抗R10をセンサチップ100自体に設ける場合、図10に示すように、感磁素子Rと同じ構成を有するダミー素子D1を磁性体層M1又は磁性体層M2と完全に重なる位置に設け、このダミー素子D1を固定抵抗R10として用いても構わない。ダミー素子D1は、感磁素子Rと同じ構成を有しているものの、磁性体層M1又は磁性体層M2と完全に重なることから、感磁方向であるX方向の磁界がほとんど印加されず、これにより固定抵抗として用いることができる。
或いは、図11に示すように、感磁素子Rと固定抵抗R11~R13をブリッジ接続することによって検出信号V2,V3が得られるよう構成しても構わない。この場合、図12に示すように、感磁素子Rと同じ構成を有するダミー素子D1~D3を磁性体層M1又は磁性体層M2と完全に重なる位置に設け、これらのダミー素子D1~D3を固定抵抗R11~R13として用いても構わない。
以上説明したように、本実施形態による磁気センサ1においては、磁性体層M1,M2に補償コイル120が巻回されていることから、補償コイル120によるキャンセル磁界の発生効率が高められる。これにより、補償コイル120に流す必要のある電流量が低減することから、消費電力を低減することができるだけでなく、感磁素子Rの熱ノイズも低減することができる。しかも、磁性体層M1,M2、感磁素子R及び補償コイル120は、いずれもセンサチップ100に集積されていることから、部品点数が増大することもない。
また、図3に示すように、複数のビア導体123が千鳥状に配置されており、これによりX方向に隣接する2つのビア導体のY方向における位置が異なっていることから、隣接するビア導体123間の距離を確保しつつ、補償コイル120のターン数を増やすことが可能となる。但し、本発明において、複数のビア導体123を千鳥状に配置することは必須でなく、補償コイル120の必要なターン数やビア導体123の設計ルールによっては、図13に示す変形例のように、複数のビア導体123をX方向に一列に配置しても構わない。
さらに、磁性体層M1,M2の平面形状についても特に限定されず、図14に示す変形例のように、磁気ギャップG2に近づくにつれてY方向における幅が狭くなる絞り形状部を有していても構わない。また、図15に示す変形例のように、3つの磁性体層M1,M2,M3を設け、磁性体層M1,M2からなる磁気ギャップG2の近傍に感磁素子R1を配置し、磁性体層M2,M3からなる磁気ギャップG3の近傍に感磁素子R2を配置しても構わない。
図16は、感磁素子Rと下層パターン121のX方向における位置関係とキャンセル磁界の発生効率との関係を示すグラフである。図16の横軸は、感磁素子RのX方向における中心位置と、感磁素子Rに最も近い下層パターン121のX方向における中心位置の差を示している。一例として、感磁素子RのX方向における幅が5μm、下層パターン121のX方向における幅が30μmである場合、図17(a)に示すように両者の中心位置が一致している場合、その差は0μmとなる。また、図17(b)に示すように、感磁素子Rの中心位置と下層パターン121のエッジ位置が一致している場合、その差は15μmとなる。さらに、図17(c)に示すように、感磁素子Rと下層パターン121が重ならず、両者のエッジ位置が一致している場合、その差は17.5μmとなる。図16に示すように、感磁素子Rと下層パターン121のX方向位置が近いほどキャンセル磁界の発生効率が高くなり、両者の中心位置が一致している場合にキャンセル磁界の発生効率が最も高くなる。尚、感磁素子Rと上層パターン122の重なりについても同様である。つまり、下層パターン121と上層パターン122のいずれかが平面視で感磁素子Rと重なりを有し、且つ、両者のX方向における中心位置を近づけることにより、キャンセル磁界の発生効率が高められる。
図18は、磁性体層M1,M2のX方向におけるエッジと補償コイル120のX方向におけるエッジの位置関係とキャンセル磁界の発生効率との関係を示すグラフである。図18の横軸は、磁性体層M1,M2のX方向におけるエッジと補償コイル120のX方向におけるエッジの差を示している。ここで、磁性体層M1,M2のX方向におけるエッジとは、磁気ギャップG2側に位置するエッジの反対側に位置するエッジを指す。一例として、図19(a)に示すように磁性体層M2のエッジと上層パターン122のエッジのX方向位置が一致している場合、その値は0μmとなる。また、図19(b)に示すように、磁性体層M2のエッジが上層パターン122のエッジよりもX方向に突出している場合、つまり、上層パターン122のX方向におけるエッジが磁性体層M2のエッジよりも磁気ギャップG2側に位置する場合、その値は正の値となる。図18に示すように、横軸の値が大きいほどキャンセル磁界の発生効率が高くなることが分かる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 磁気センサ
8 基板
10,20 外部磁性体
11,21 本体部
12,22 突出部
100 センサチップ
101 素子形成面
102 裏面
103 実装面
104 上面
105,106 側面
110 チップ本体
111,112,113,114 絶縁層
120 補償コイル
121 下層パターン
122 上層パターン
123 ビア導体
124,125 接続パッド
131~134 端子電極
D1~D3 ダミー素子
G1~G3 磁気ギャップ
L1,L2 配線
M1~M3 磁性体層
R,R1,R2 感磁素子
R10~R13 固定抵抗
V1~V3 検出信号

Claims (6)

  1. 磁気ギャップを介して対向する第1及び第2の磁性体層と、
    前記磁気ギャップによって形成される磁路上に配置された感磁素子と、
    前記第1及び第2の磁性体層に巻回された補償コイルと、を備え、
    前記第1の磁性体層、前記第2の磁性体層、前記感磁素子及び前記補償コイルは、センサチップに集積されていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記センサチップは、この順に積層された第1、第2、第3及び第4層を有し、
    前記補償コイルは、前記第1層に形成された複数の下層パターンと、前記第4層に形成された複数の上層パターンを含み、
    前記感磁素子は、前記第2層に形成され、
    前記第1及び第2の磁性体層は、前記第3層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記下層パターンと前記上層パターンを接続する複数のビア導体のうち、前記磁気ギャップの延在方向と直交する方向に隣接する2つのビア導体は、前記磁気ギャップの延在方向における位置が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の磁気センサ。
  4. 前記複数の下層パターン及び前記複数の上層パターンのいずれかは、平面視で前記感磁素子と重なりを有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の磁気センサ。
  5. 前記第1及び第2の磁性体層は、前記磁気ギャップの延在方向と直交する第1の方向における一端を構成し前記磁気ギャップ側に位置する第1のエッジと、前記第1の方向における他端を構成し前記第1のエッジの反対側に位置する第2のエッジとを有し、
    前記補償コイルの前記第1の方向におけるエッジは、前記第2のエッジと等しいか或いは前記第2のエッジよりも前記磁気ギャップ側に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  6. 前記第1の磁性体層を覆う第1の外部磁性体と、
    前記第2の磁性体層を覆う第2の外部磁性体と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気センサ。
JP2022022596A 2022-02-17 2022-02-17 磁気センサ Pending JP2023119633A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022596A JP2023119633A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 磁気センサ
US18/107,158 US20230258741A1 (en) 2022-02-17 2023-02-08 Magnetic sensor
CN202310116197.4A CN116609712A (zh) 2022-02-17 2023-02-15 磁传感器
EP23156994.8A EP4231030A1 (en) 2022-02-17 2023-02-16 Magnetic sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022596A JP2023119633A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 磁気センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023119633A true JP2023119633A (ja) 2023-08-29

Family

ID=85278018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022022596A Pending JP2023119633A (ja) 2022-02-17 2022-02-17 磁気センサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230258741A1 (ja)
EP (1) EP4231030A1 (ja)
JP (1) JP2023119633A (ja)
CN (1) CN116609712A (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100403048C (zh) * 2000-10-26 2008-07-16 财团法人电气磁气材料研究所 薄膜磁传感器
JP5250108B2 (ja) * 2009-06-12 2013-07-31 アルプス・グリーンデバイス株式会社 磁気平衡式電流センサ
EP2788780A1 (en) * 2011-12-05 2014-10-15 Advanced Microsensors Corporation Magnetic field sensing apparatus and methods
US9678177B2 (en) * 2012-03-23 2017-06-13 Hitachi Metals, Ltd. Magnetic sensor device for suppressing magnetic saturation
JP6299069B2 (ja) * 2013-03-11 2018-03-28 日立金属株式会社 磁気センサ装置
CN104197828B (zh) * 2014-08-20 2017-07-07 江苏多维科技有限公司 一种单芯片偏轴磁电阻z‑x角度传感器和测量仪
JP6969142B2 (ja) 2017-04-12 2021-11-24 Tdk株式会社 磁気センサ
JP2021105601A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 Tdk株式会社 磁気センサ

Also Published As

Publication number Publication date
CN116609712A (zh) 2023-08-18
US20230258741A1 (en) 2023-08-17
EP4231030A1 (en) 2023-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4840964B2 (ja) フラックスゲート素子および電流センサ
EP2520945B1 (en) Magnetic field detecting apparatus and current sensor
JP7069960B2 (ja) 磁気センサ
CN109085404B (zh) 电流传感器
US20120146620A1 (en) Current sensor
JP2009175120A (ja) 磁気センサ及び磁気センサモジュール
WO2019239933A1 (ja) 磁気センサ
WO2019167598A1 (ja) 磁気センサ
JP2000249725A (ja) 電流センサーの製造方法
JP7095350B2 (ja) 磁気センサ
US10319506B2 (en) Coil component
US8395383B2 (en) Current sensor including magnetic detecting element
JP2023119633A (ja) 磁気センサ
JP2018046061A (ja) 磁気抵抗素子、磁気検出装置、及び磁気抵抗素子の製造方法
CN108780130B (zh) 磁传感器
JP6981299B2 (ja) 磁気センサ
WO2024047726A1 (ja) 磁気センサ
US11422206B2 (en) Magnetic field sensor with optimized coil configurations for flux guide reset
WO2023007989A1 (ja) 磁気センサ
JP2019158508A (ja) 磁気センサ
JP2007309671A (ja) 磁気デバイス
US20220065898A1 (en) Current sensor
JP2022143682A (ja) 磁気センサ
JP2021101168A (ja) 磁気センサ
JP2021051055A (ja) 磁気センサ