JP2021105601A - 磁気センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気センサの1/fノイズを低減する。【解決手段】本発明による磁気センサは、感磁素子Rを含むセンサチップ10と、磁気ギャップG1を形成する外部磁性体21,22と、MEMSチップ30とを備える。MEMSチップ30は、磁気ギャップG1と重なる変位領域31と、変位領域31を弾性支持する支持領域32とを含む。変位領域31はバイパス磁性体層Bを含み、変位領域31及び支持領域32の少なくとも一方は圧電体層41を含み、圧電体層41に加える電圧によって磁気ギャップG1とバイパス磁性体層Bの距離が変化する。本発明によれば、センサチップ10とMEMSチップ30が別チップであることから、製造コストを抑え、高温プロセスによる感磁素子の特性劣化を防止しつつ、1/fノイズを低減することが可能となる。【選択図】図8
Description
本発明は磁気センサに関し、特に、磁路を機械的に変位させることによって1/fノイズを低減した磁気センサに関する。
現在、感磁素子を用いた磁気センサは様々な分野で利用されているが、極めて微弱な磁界を検出するためには、S/N比の高い磁気センサが必要となる。ここで、磁気センサのS/N比を低下させる要因として、1/fノイズが挙げられる。1/fノイズは、測定対象となる磁界の周波数成分が低いほど顕著となることから、例えば1kHz以下といった低周波領域の磁界を高感度に検出するためには、1/fノイズを低減させることが重要となる。
磁気センサにおいて1/fノイズを低減させる方法としては、非特許文献1〜3に記載されているように、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いて磁路を機械的に変位させることによって、測定対象となる磁界を振幅変調する方法が提案されている。
例えば非特許文献1には、図14に示すように、磁路1と磁路2の間の磁気ギャップにGMR素子4を配置するとともに、MEMS構造を有する可変磁路3によってGMR素子4を覆い、可変磁路3を上下に駆動することによってGMR素子4を通過する磁束の割合を変化させる方法が提案されている。これによれば、可変磁路3を高速に駆動することにより、測定対象となる磁界が振幅変調されることから、1/fノイズを低減することが可能となる。
Hybrid Integration of Magnetoresistive Sensors with MEMS as a Strategy to Detect Ultra-Low Magnetic Fields, Micromachines 2016, 7, 88
Hybrid GMR Sensor Detecting 950 pT/sqrt(Hz) at 1 Hz and Room Temperature, Sensors 2018, 18, 790
FABRICATION OF MICROMECHANICALLY-MODULATED MGO MAGNETIC TUNNEL JUNCTION SENSORS, Gerardo Jaramillo, Mei Lin Chan, Andre Guedes, David A. Horsley
しかしながら、非特許文献1〜3に記載された磁気センサは、MEMS構造を有する可変磁路と感磁素子が同じチップに集積されていることから、構造が複雑であり、必要なプロセス数が多い、製造コストが高い、歩留まりが低い、リードタイムが長いという問題があった。しかも、非特許文献1〜3に記載されたMEMS構造を得るためには、ウェーハ上にMR素子などの感磁素子を形成した後、スパッタリングやミリングなどの高温プロセスを行う必要があることから、高温プロセスによって感磁素子の特性が劣化するという問題があった。
したがって、本発明は、製造コストの増加や感磁素子の特性劣化を防止しつつ、1/fノイズを低減することが可能な磁気センサを提供することを目的とする。
本発明による磁気センサは、第1及び第2の外部磁性体と、第1の外部磁性体の端部と第2の外部磁性体の端部によって形成される第1の磁気ギャップの近傍に設けられた感磁素子を含むセンサチップと、第1及び第2の外部磁性体の端部を覆う変位領域と変位領域を弾性支持する支持領域とを含むMEMSチップとを備え、変位領域はバイパス磁性体層を含み、変位領域及び支持領域の少なくとも一方は圧電体層を含み、圧電体層に加える電圧によって第1の磁気ギャップとバイパス磁性体層の距離が変化することを特徴とする。
本発明によれば、センサチップとMEMSチップが別チップであることから、可変磁路と感磁素子を同じチップに集積する場合と比べて、製造コストを抑え、高温プロセスによる感磁素子の特性劣化を防止しつつ、1/fノイズを低減することが可能となる。
本発明において、支持領域は、変位領域の一端に接続された第1の接続部と、変位領域の他端に接続された第2の接続部とを含んでいても構わない。これによれば、変位領域が少なくとも2箇所から支持される両持ち構造となることから、変位領域を安定的に支持することが可能となる。
本発明において、MEMSチップは、変位領域及び支持領域における厚みが選択的に低減されたメンブレン構造を有していても構わない。これによれば、変位領域の変位量を大きくすることが可能となる。
本発明において、変位領域は、MEMSチップのメンブレン部に形成された複数の第1のスリットによって区画された領域に位置し、支持領域は、MEMSチップのメンブレン部に形成され、変位領域を囲むように配置された複数の第2のスリットによって区画された領域に位置していても構わない。これによれば、変位領域の変位量を十分に確保することが可能となる。
本発明において、変位領域と、支持領域のうち第1のスリットと第2のスリットに挟まれた領域の両方に圧電体層が設けられていても構わない。これによれば、変位領域の変位量を増大させることが可能となる。
本発明において、センサチップは第1及び第2の磁性体層をさらに含み、感磁素子は、第1の磁性体層の端部と第2の磁性体層の端部によって形成される第2の磁気ギャップの近傍に設けられ、第1の外部磁性体は、第2の磁性体層と重なることなく第1の磁性体層と重なり、第2の外部磁性体は、第1の磁性体層と重なることなく第2の磁性体層と重なっても構わない。これによれば、感磁素子に磁束をより集中させることができるため、より高い検出感度を得ることが可能となる。
このように、本発明によれば、センサチップとMEMSチップが別チップであることから、可変磁路と感磁素子を同じチップに集積する場合と比べて、製造コストを抑え、高温プロセスによる感磁素子の特性劣化を防止しつつ、1/fノイズを低減することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による磁気センサの外観を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による磁気センサは、xz面を主面とする回路基板6と、回路基板6の主面上に載置されたセンサチップ10、第1及び第2の外部磁性体21,22、並びに、MEMSチップ30を備えている。図2には、MEMSチップ30を取り外した状態が示されており、第1の外部磁性体21のx方向における先端部と第2の外部磁性体22のx方向における先端部は、第1の磁気ギャップG1を形成している。
また、第1及び第2の外部磁性体21,22及びMEMSチップ30を取り外した状態である図3に示すように、センサチップ10はxy面を構成する素子形成面11を有している。図3に示すように、素子形成面11上には感磁素子R、磁性体層M1,M2、端子電極T11〜T14が形成されている。感磁素子Rは、平面視で(z方向から見て)磁性体層M1,M2によって形成される第2の磁気ギャップG2と重なる位置に設けられている。かかる構成により、x方向の磁界が選択的に集磁され、集磁された磁界が感磁素子Rに印加されることになる。
外部磁性体21,22は、センサチップ10に磁束を集める役割を果たし、いずれもフェライトなどの高透磁率材料によって構成される。外部磁性体21,22は、いずれもx方向を長手方向とする板状体である。外部磁性体21,22は、センサチップ10とは別部材であり、センサチップ10とともに回路基板6に固定されている。また、外部磁性体21,22の先端部分は、端子電極T11〜T14と干渉しないよう、切り欠きが設けられている。外部磁性体21,22うち、外部磁性体21は磁性体層M2を覆うことなく磁性体層M1の一部を覆っており、外部磁性体22は磁性体層M1を覆うことなく磁性体層M2の一部を覆っている。センサチップ10と外部磁性体21,22のz方向における間隔はできるだけ小さいことが好ましく、密着していることがより好ましい。センサチップ10と外部磁性体21,22を密着させるためには、両者間に接着剤を介在させるのではなく、センサチップ10と外部磁性体21,22を密着させた状態で、接着剤を用いて基板6にこれらを固定することが好ましい。
図4は、センサチップ10から磁性体層M1,M2を除去した状態を示す略斜視図である。
図4に示すように、感磁素子Rは、素子形成面11上においてy方向に延在し、その一端が配線L1を介して端子電極T11に接続され、他端が配線L2を介して端子電極T12に接続されている。感磁素子Rは、磁束の向きによって電気抵抗が変化する素子であれば特に限定されず、例えばMR素子などを用いることができる。感磁素子Rの固定磁化方向はx方向である。端子電極T13,T14は、図示しない補償コイルに接続される。補償コイルは、感磁素子Rに印加される磁界を打ち消すことによって、いわゆるクローズドループ制御を行うために用いられる。
図5は、センサチップ10の主要部を示すxz断面図である。
図5に示すように、センサチップ10の素子形成面11には、感磁素子Rが形成されている。感磁素子Rは絶縁層12で覆われており、絶縁層12の表面には、パーマロイなどからなる磁性体層M1,M2が形成されている。そして、平面視で(z方向から見て)、感磁素子Rは磁性体層M1と磁性体層M2の間に位置する。これにより、磁気ギャップG2を通過する磁界が感磁素子Rに印加される。
但し、本発明において、感磁素子Rが平面視で磁性体層M1,M2間に位置することは必須でなく、磁性体層M1,M2からなる磁気ギャップG2の近傍、つまり、磁気ギャップG2によって形成される磁路上に感磁素子Rが配置されていれば足りる。また、磁気ギャップG2の幅と感磁素子Rの幅の関係についても特に限定されない。図5に示す例では、磁気ギャップG2のx方向における幅Gxが感磁素子Rのx方向における幅Rxよりも狭く、これにより、z方向から見て磁性体層M1,M2と感磁素子Rが重なりOVを有している。
図6は、MEMSチップ30を裏面側から見た構造を示す略斜視図である。また、図7は、MEMSチップ30を主面側から見た構造を示す略平面図である。図8は、MEMSチップ30と外部磁性体21,22、磁性体層M1,M2及び感磁素子Rの位置関係を説明するための模式図である。
MEMSチップ30はシリコンなどからなるチップであり、図6〜図8に示すように、xy面を構成する主面30aと、主面30aとは反対側に位置し、メンブレン部30cが形成された裏面30bを有している。メンブレン部30cとは、z方向における厚みが選択的に薄くされた領域である。このようなメンブレン構造により、メンブレン部30cのz方向への変位が可能となる。
メンブレン部30cは、2つのスリットSL11,SL12によって区画された変位領域31と、変位領域31を囲む4つのスリットSL21〜SL24によって区画された支持領域32を含む。支持領域32のさらに外側には、4つのスリットSL31〜SL34が形成されており、スリットSL31〜SL34によって区画された領域も支持領域32の一部を構成する。かかる構造により、変位領域31は支持領域32によって弾性支持され、z方向への変位が可能となる。また、支持領域32は、変位領域31のx方向における一端に接続された第1の接続部32aと、変位領域31のx方向における他端に接続された第2の接続部32bを含んでおり、これによって変位領域31を2箇所で弾性支持する。このような両持ち構造により、支持領域32は、変位領域31を安定的に支持することが可能となる。
MEMSチップ30の主面30a側には、変位領域31と重なる位置に圧電構造体Pとバイパス磁性体層Bの積層体BPが形成され、支持領域32と重なる位置に複数の圧電構造体Pが形成されている。圧電構造体Pの構造は図9に示すとおりであり、PZTなどの圧電材料からなる圧電体層41と、その両面に形成された電極層42,43からなる。バイパス磁性体層Bは、パーマロイなどの高透磁率材料からなる金属箔であり、圧電構造体Pの表面に積層されることによって積層体BPを構成する。圧電構造体Pやバイパス磁性体層Bは、MEMSチップ30の主面30aに半導体プロセスを用いて形成することができる。つまり、シリコンなどからなるチップの主面30a側に半導体プロセスを用いて圧電構造体P及びバイパス磁性体層Bを形成した後、裏面30bからエッチングを行うことによってメンブレン部30cを形成し、さらに、複数のスリットSL11,SL12,SL21〜SL24,SL31〜SL34を形成することにより、MEMSチップ30を作製することができる。
このような構造を有するMEMSチップ30は、変位領域31に設けられた積層体BPが磁気ギャップG1と重なるよう、基板6上に固定される。MEMSチップ30と外部磁性体21,22のz方向における間隔はできるだけ小さいことが好ましく、密着していることがより好ましい。MEMSチップ30と外部磁性体21,22を密着させるためには、両者間に接着剤を介在させるのではなく、MEMSチップ30と外部磁性体21,22を密着させた状態で、接着剤を用いて基板6にこれらを固定することが好ましい。また、積層体BPはバイパス磁性体層Bが上側となるよう形成し、これにより、バイパス磁性体層Bと外部磁性体21,22を密着させることが好ましい。
そして、電極層42,43に駆動電圧を加えると圧電体層41が変形することから、変位領域31がz方向に変位し、磁気ギャップG1とバイパス磁性体層Bの距離が変化する。つまり、電極層42,43に駆動電圧を印加していない状態においては、変位領域31は平坦であり、バイパス磁性体層Bと外部磁性体21,22は接しているか、或いは、非常に近接した状態に保たれる。このため、この状態で外部磁性体21,22を介して取り込まれた磁界のうち、一部は磁性体層M1,M2を介して感磁素子Rに印加されるものの、大部分は、変位領域31上に形成されたバイパス磁性体層Bをバイパスする。つまり、磁気ギャップG1が磁気的に短絡された状態となる。バイパス磁性体層Bによってバイパスされた磁界成分は、感磁素子Rには印加されないため、磁気センサの検出感度は低くなる。
一方、電極層42,43に駆動電圧を印加すると圧電体層41が収縮するため、図10に示すように、変位領域31と磁気ギャップG1が離れるよう、z方向に変位する。その結果、変位領域31上に形成されたバイパス磁性体層Bは、磁気ギャップG1によって形成される磁路からの距離が離れることから、外部磁性体21,22を介して取り込まれた磁界の大部分が感磁素子Rに印加され、バイパス磁性体層Bを経由する磁界は僅かとなる。このため、磁気センサの検出感度は高くなる。
したがって、電極層42,43に所定の周波数を有する駆動電圧を印加すれば、駆動電圧の周波数をサンプリング周波数として、感磁素子Rの出力信号が振幅変調される。そして、振幅変調された出力信号を復調することにより、1/fノイズが低減された測定結果を得ることが可能となる。一例として、測定対象となる磁界の周波数成分が0.1Hz〜1kHzといった低周波帯である場合、1/fノイズによってS/N比が低下するため、測定対象となる磁界が特に微弱である場合には測定困難となる。しかしながら、本実施形態による磁気センサを用いれば、出力信号を任意のサンプリング周波数にて振幅変調できることから、例えばサンプリング周波数を数kHzに設定することにより、1/fノイズの影響をほとんど除去することが可能となる。
ここで、圧電構造体Pを形成する位置については、変位領域31をz方向に変位可能である限り特に限定されず、変位領域31にのみ形成しても構わないし、支持領域32にのみ形成しても構わない。本実施形態においては、圧電構造体Pを変位領域31と支持領域32の両方に形成することにより、変位領域31の変位量を増大させている。特に、支持領域32においては、スリットSL11,SL12とスリットSL21,SL22に挟まれた領域、スリットSL11,SL12とスリットSL23,SL243に挟まれた領域、スリットSL21,SL22とスリットSL32に挟まれた領域、スリットSL23,SL24とスリットSL34に挟まれた領域、スリットSL11とスリットSL31に挟まれた領域、スリットSL12とスリットSL32に挟まれた領域にそれぞれ圧電構造体Pを形成することにより、十分な変位量を確保している。
以上説明したように、本実施形態による磁気センサは、感磁素子Rの出力信号を振幅変調するMEMSチップ30を備えていることから、1/fノイズを低減することが可能となる。しかも、MEMSチップ30はセンサチップ10とは別チップであることから、製造コストの増大や、高温プロセスによる感磁素子Rの特性劣化を防止することが可能となる。さらに、本実施形態においては、センサチップ10とMEMSチップ30を直接重ねるのではなく、センサチップ10とMEMSチップ30の間に磁気ギャップG1を有する外部磁性体21,22を介在させていることから、x方向の磁界の選択性を大幅に高めることが可能となる。
図11は、第1の変形例によるMEMSチップ30Aの構造を示す略平面図である。図11に示すMEMSチップ30Aは、スリットSL21〜SL24の端部からそれぞれ斜め方向に延在するスリットSL41〜SL44が追加されている点において、上述したMEMSチップ30と相違している。このようなスリットSL41〜SL44を設ければ、変位領域31の変位量をより増大させることが可能となる。
図12は、第2の変形例によるMEMSチップ30Bの構造を示す略斜視図である。図12に示すMEMSチップ30Bは、スリットSL21〜SL24が省略されている点において、上述したMEMSチップ30と相違している。このように、支持領域32がスリットSL21〜SL24に囲まれた領域とスリットSL31〜SL34に囲まれた領域からなる二重構造である点は必須でない。
図13は、第3の変形例によるMEMSチップ30Cの構造を示す略斜視図である。図13に示すMEMSチップ30Cは、スリットSL51,SL52,SL61〜SL64,SL71,SL72,SL81,SL82を有しており、変位領域31は支持領域32によって6箇所で弾性支持されている。このように、変位領域31をz方向に変位可能である限り、スリットの数や形状は特に限定されない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1,2 磁路
3 可変磁路
4 GMR素子
6 回路基板
10 センサチップ
11 素子形成面
12 絶縁層
21,22 外部磁性体
30,30A〜30C MEMSチップ
30a MEMSチップの主面
30b MEMSチップの裏面
30c メンブレン部
31 変位領域
32 支持領域
32a,32b 接続部
41 圧電体層
42,43 電極層
B バイパス磁性体層
BP 積層体
G1,G2 磁気ギャップ
L1,L2 配線
M1,M2 磁性体層
P 圧電構造体
R 感磁素子
SL11,SL12,SL21〜SL24,SL31〜SL34,SL41〜SL44,SL51,SL52,SL61〜SL64,SL71,SL72,SL81,SL82 スリット
T11〜T14 端子電極
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30,30A〜30C MEMSチップ
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BP 積層体
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T11〜T14 端子電極
Claims (6)
- 第1及び第2の外部磁性体と、
前記第1の外部磁性体の端部と前記第2の外部磁性体の端部によって形成される第1の磁気ギャップの近傍に設けられた感磁素子を含むセンサチップと、
前記第1及び第2の外部磁性体の前記端部を覆う変位領域と、前記変位領域を弾性支持する支持領域とを含むMEMSチップと、を備え、
前記変位領域はバイパス磁性体層を含み、
前記変位領域及び前記支持領域の少なくとも一方は圧電体層を含み、前記圧電体層に加える電圧によって前記第1の磁気ギャップと前記バイパス磁性体層の距離が変化することを特徴とする磁気センサ。 - 前記支持領域は、前記変位領域の一端に接続された第1の接続部と、前記変位領域の他端に接続された第2の接続部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
- 前記MEMSチップは、前記変位領域及び前記支持領域における厚みが選択的に低減されたメンブレン構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
- 前記変位領域は、前記MEMSチップのメンブレン部に形成された複数の第1のスリットによって区画された領域に位置し、
前記支持領域は、前記MEMSチップのメンブレン部に形成され、前記変位領域を囲むように配置された複数の第2のスリットによって区画された領域に位置することを特徴とする請求項3に記載の磁気センサ。 - 前記変位領域と、前記支持領域のうち前記第1のスリットと前記第2のスリットに挟まれた領域の両方に前記圧電体層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の磁気センサ。
- 前記センサチップは、第1及び第2の磁性体層をさらに含み、
前記感磁素子は、前記第1の磁性体層の端部と前記第2の磁性体層の端部によって形成される第2の磁気ギャップの近傍に設けられ、
前記第1の外部磁性体は、前記第2の磁性体層と重なることなく前記第1の磁性体層と重なり、
前記第2の外部磁性体は、前記第1の磁性体層と重なることなく前記第2の磁性体層と重なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気センサ。
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