JP2023117644A - ブラシ及びその製造方法 - Google Patents

ブラシ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023117644A
JP2023117644A JP2022020318A JP2022020318A JP2023117644A JP 2023117644 A JP2023117644 A JP 2023117644A JP 2022020318 A JP2022020318 A JP 2022020318A JP 2022020318 A JP2022020318 A JP 2022020318A JP 2023117644 A JP2023117644 A JP 2023117644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
sheet
base end
cocoon
bristles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022020318A
Other languages
English (en)
Inventor
夏惠 江見
Natsue Emi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2022020318A priority Critical patent/JP2023117644A/ja
Publication of JP2023117644A publication Critical patent/JP2023117644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)
  • Brushes (AREA)

Abstract

【課題】 繭が持つ成分を損なうことなく毛房を形成し、しかも、腰を強くして、クレンジング効果、保湿効果及び美肌効果の向上を図るとともに、製造工数を低減してコストダウンも図る。【解決手段】 毛体2の集合からなる毛房3及び毛房3を保持する保持部4を有したブラシ本体1を備え、繭のシート体10の一部を基端部5とするとともに、シート体10の基端部5より先端側を細線状に切断して基端部5に多数の毛体2を一体に列設し、シート体10を複数用い、各シート体10の基端部5を集合させるとともに毛体2を集合させ、各シート体10の毛体2の集合をブラシ本体1の毛房3として構成し、各シート体10の基端部5の集合をブラシ本体1の保持部4として構成した。【選択図】 図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年10月13日に審査会が開催された「IWATE FOOD&CRAFT AWARD 2021」のパンフレット及び申込書 〔刊行物等〕 令和3年10月13日に審査会が開催された「IWATE FOOD&CRAFT AWARD 2021」の申込書の写し 〔刊行物等〕 令和3年10月13日開催「IWATE FOOD&CRAFT AWARD 2021」の審査会において用いた展示パネルに表示した原稿 〔刊行物等〕 令和4年1月19日開催『フットケア用品「繭の癒やし」-お蚕様のスキンケアパフ・ブラシ- 発表記念セミナー』のチラシ(令和4年1月11日発行) 〔刊行物等〕 令和4年1月19日開催の『フットケア用品「繭の癒やし」-お蚕様のスキンケアパフ・ブラシ- 発表記念セミナー』にて用いた文書(「フットケア用品 繭の癒やし」の案内)
本発明は、主に洗顔等の人の肌の洗浄や保湿等のスキンケアを行うのに有用なブラシ及びその製造方法に係り、特に、繭玉を加工して形成されるブラシ及びその製造方法に関する。
従来から、この種の技術として、例えば、実用新案登録第3029204号公報(特許文献1)や実用新案登録第3139800号公報(特許文献2)に掲載された用具が知られている。これは、繭玉を略半分に切断し、これを指に嵌めて繭玉の表面を皮膚(肌)に接触させるものである。また、特開2003-210490号公報(特許文献3)に掲載された用具もある。これは、繭玉を棒状の把手に取付け、把手の操作により繭玉の表面を皮膚に接触させるものである。
一般に、繭は、極細繊維からなり、グリシンやアラニン等の肌のコラーゲンに重要なアミノ酸を多く含む「フィブロイン」という繊維状のタンパク質と、セリンというアミノ酸を豊富に含む「セリシン」という水溶性のタンパク質を有して構成される。そのため、皮膚への接触感が大変良く、汚れを取り除くクレンジング効果に優れる。また、繭のタンパク質の各種成分が皮膚から吸収されるため、保湿効果及び美肌効果を発揮させることができる。
また、従来においては、例えば、実用新案登録第3030830号公報(特許文献4)に掲載されたブラシがある。このブラシは、絹織物の布地を用い、この布地の一部を解して絹糸を多数集合させて毛房にしている。また、従来においては、例えば、特開2011-110069号公報(特許文献5)に掲載されたブラシもある。このブラシは、繭から紡いだ生糸をそのまま用い、これを多数集合させて毛房にしている。
実用新案登録第3029204号公報 実用新案登録第3139800号公報 特開2003-210490号公報 実用新案登録第3030830号公報 特開2011-110069号公報
ところで、上記従来の繭玉の表面を皮膚に接触させる用具(特許文献1~3)の場合、皮膚への接触が平面的になるので、皮膚の凹凸に対応しにくく、必ずしもその効果を十分に発揮できないという問題があった。一方、絹織物の布地を解いて絹糸を多数集合させて毛房にしたブラシ(特許文献4)においては、繭玉の表面を皮膚に接触させるもの(特許文献1~3)に比較して、皮膚の凹凸への対応は良くなるものの、絹糸は繭玉を熱湯に浸して繊維を解して紡ぎ、布地にする際にも洗浄処理するので、セリンが除去されることから、それだけ、保湿効果や美肌効果に劣る。また、絹糸は、比較的腰が弱いという欠点もある。更に、絹糸に紡ぐ工程,布地にする工程及び布地を解く工程を経るので、それだけ、製造工数が多くなり、コスト高になるという問題もあった。
また、生糸を多数集合させて毛房にしたブラシ(特許文献5)においては、洗浄処理のある布地にする工程がないので、セリンが残るようになり、その分、布地を解いて絹糸を多数集合させて毛房にしたブラシ(特許文献4)に比較して保湿効果や美肌効果は良くなるが、それでも、繭から紡いで生糸にする際には、繭玉を熱湯に浸して繊維を解す工程があるので、その際には、セリンのロスが生じ、その分、保湿効果や美肌効果に劣ることは否めない。また、特許文献4のブラシと同様に、紡いだ生糸は、比較的腰が弱いという欠点もある。更に、生糸は紡ぐ分、製造工数が多くなり、コスト高になるという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、繭が持つ成分を損なうことなく毛房を形成し、しかも、腰を強くして、クレンジング効果、保湿効果及び美肌効果の向上を図るとともに、製造工数を低減してコストダウンも図ったブラシ及びその製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明のブラシは、毛体の集合からなる毛房を有したブラシ本体を備えたブラシにおいて、上記ブラシ本体の毛体を、繭のシート体を細線状に切断して形成した構成としている。
本発明において、繭とは、蚕幼虫が蛹化の際に絹糸腺内の絹タンパク質を分泌して作る構造体であり、繭玉や平面繭がある。繭玉は、円柱の両端が略半球状に形成された形状になっている。繭玉の加工の際には、蛹は取り除かれる。シート体としては、繭玉を切断してシート状にした原材料をそのまま用いて構成し、平面繭の場合はそのものを原材料としてそのまま用いて構成することができる。あるいは、繭は層状になっているので、シート状の原材料を層方向に分割したものをシート体として構成することができる。シート体の形状や大きさは適宜に定めてよい。
これにより、このブラシを用いて例えば洗顔等でスキンケアを行う際には、毛房を皮膚(肌)に接触させて移動させる。この際、毛房の毛体は、繭のシート体を細線状に切断して形成されているので、一般に、繭は、極細繊維からなり、グリシンやアラニン等の肌のコラーゲンに重要なアミノ酸を多く含む「フィブロン」という繊維状のタンパク質と、セリンというアミノ酸を豊富に含む「セリシン」という水溶性のタンパク質を有して構成されていることから、皮膚への接触感が大変良く、汚れを取り除くクレンジング効果を発揮させることができるとともに、繭のタンパク質の各種成分が皮膚から吸収されるため、保湿効果及び美肌効果を発揮させることができる。尚、本発明のブラシは、洗顔に限らず、他の肌部分に用い、あるいは他の用途に使用しても良いことは勿論である。
この場合、毛房の毛体は、繭のシート体を細線状に切断して形成されているので、繭玉の表面を接触させるものに比較して、皮膚の凹凸に毛体の先端が入り込むことから、クレンジング効果を向上させるとともに、保湿効果及び美肌効果を向上させることができる。特に、従来の、セリンを除去した布地を解いて形成される絹糸のブラシに比較して、セリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。また、セリンをできるだけ残すように生糸を用いたブラシにおいても、生糸を作製する際には繭を熱処理するのでセリンのロスは否めないことから、この生糸のブラシに比較しても、本発明はセリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。
更に、本発明の毛体は繭のシート体を細線状に切断したものなので、従来の絹糸や生糸のような繭糸に比較的して腰が強く、この点でも、クレンジング効果,保湿効果及び美肌効果を向上させることができる。更にまた、絹糸や生糸のような繭糸は紡ぐ分、製造工数が多くなり、コスト高になるが、本発明の毛体は単に繭のシート体を切断したものなので、それだけ、製造が容易であり、コストダウンを図ることができる。即ち、本発明のブラシは、繭が持つ成分を損なうことなく毛房を形成し、しかも、腰を強くして、クレンジング効果、保湿効果及び美肌効果の向上を図るとともに、製造工数を低減してコストダウンを図ることができるのである。
より具体的には、毛体の集合からなる毛房及び該毛房を保持する保持部を有したブラシ本体を備えたブラシにおいて、繭のシート体の一部を基端部とするとともに、該シート体の基端部より先端側を細線状に切断して該基端部に多数の毛体を一体に列設し、該シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させるとともに毛体を集合させ、各シート体の毛体の集合をブラシ本体の毛房として構成し、該各シート体の基端部の集合をブラシ本体の保持部として構成している。
これにより、ブラシ本体において、毛体はシート体の基端部に一体に設けられるのでバラバラになりにくく、そのため、毛房の作製を容易に行うことができる。また、毛房はシート体の基端部を集合させることで形成することができるので、この点でも、毛房の作製を容易に行うことができる。更に、毛房はシート体の基端部の集合からなる保持部に保持されるので、毛房の保持を確実にすることができ、毛体の解れを防止することができ、耐久性を向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記シート体は、繭の原材料を層方向に複数に分割して形成される構成としている。1つの繭の原材料から数多くの毛体を形成することができ、製造効率を向上させることができる。この場合、層方向への分割は、原材料を細線状に切断する前であっても、後であっても良い。原材料を細線状に切断する後に分割を行う場合には、分割するだけで毛体のあるシート体が複数出来上がることから、分割してから毛体を形成する場合に比較して、それだけ、切断工程を省略できるので、製造効率をより一層向上させることができる。
また、必要に応じ、上記毛房において、毛体の最大幅をDとしたとき、0.5mm≦D≦1.5mmの毛体を、90%以上含む構成としている。この範囲で、腰の強さを確保して、皮膚の凹凸に対応できる太さにすることができ、本発明の作用,効果を確実に発揮させることができる。
毛体の長さは適宜に定めることができる。繭玉の場合は、5mm~50mmの範囲になる。例えば、5mm~25mmに定めることができる。8mm~18mm程度が望ましい。毛体の長さは、毛房全体で、略同じにしても良く、不規則になっていても良い。毛房の毛先は、不規則になっていても良いが、平坦に揃え、あるいは、先細りに揃えても良い。
また、必要に応じ、上記複数のシート体を、夫々、互いに外輪が略同形状且つ略同じ大きさに形成し、該複数のシート体の基端部を、夫々、上記シート体の中心側であって該シート体の外輪形状に対して回転対称の略相似する形状に形成し、上記毛体を上記基端部を中心に略放射方向に延びるように形成し、上記複数のシート体を、これらの外輪が略一致するように積層し、積層した複数の隣接する基端部同士を互いに止着した構成としている。外輪の形状は、円や楕円をはじめ、多角形状に形成する等どのような形状でも良い。
これにより、複数のシート体を、これらの外輪が略一致するように積層するだけで、毛房が形成されるので、それだけ、製造を容易にすることができる。また、保持部が基端部の集合で構成されることから、毛房が保持部を中心に略放射方向に延びるように形成され、保持部の360度の周囲に形成される。そのため、保持部の周囲の毛房の部位を選択的に使用できるので、皮膚の部位に合わせて使用することができ、汎用性を増すことができる。また、保持部の周囲を使用できるので、使用範囲が大きいことから、それだけ、耐久性を向上させることができる。
この場合、上記複数のシート体を、夫々、繭玉を長手方向中心線に沿う切断面で切断してなり、展開状態で略楕円形状になるように形成したことが有効である。シート体を作製するときは、繭を2分して中心部の基端部から外側を細線状に切断すればよいので、製造が容易であり、製造効率を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記複数のシート体を、夫々、略矩形状に形成し、該複数のシート体の基端部を、夫々、互いに対向する一対の辺の内、一方の辺側に形成し、上記毛体を、上記基端部から他方の辺側に延びるよう形成し、上記複数のシート体の基端部を、毛体側が一方向に向くようにロール状に重ね巻きして積層するとともに、隣接する基端部同士を互いに止着した構成としている。
これにより、複数のシート体の基端部を、毛体側が一方向に向くようにロール状に重ね巻きして積層するだけで、毛房が形成されるので、それだけ、製造を容易にすることができるとともに、ロール状なので、強度的にも強く、耐久性を向上させることができる。
この場合、必要に応じ、上記複数のシート体を、夫々、繭玉の長手方向両端部を切除して略円筒形状に形成するとともに、該繭玉の中心線に沿う母線で切断し、展開状態で略矩形状に形成した構成としている。繭玉の両端を切除して母線で切断するだけで、原材料を得ることができるので、製造を容易にすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記ブラシ本体の保持部に取付けられ把持可能な把手を備えた構成としている。保持部に把手を設けるので、毛房の支持を容易に且つ確実にすることができる。また、把手を設けたので、ブラシとしての操作性を向上させることができる。尚、ブラシ本体のみでブラシを構成してよいことは勿論である。その場合には、保持部を把手として機能させることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明のブラシの製造方法は、毛体の集合からなる毛房及び該毛房を保持する保持部を有したブラシ本体を備えたブラシであって、繭のシート体の一部を基端部とするとともに、該基端部より先端側に上記シート体を細線状に切断して該基端部に一体に列設される多数の毛体を設け、該シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させるとともに毛体を集合させ、各シート体の毛体の集合をブラシ本体の毛房として構成し、該各シート体の基端部の集合をブラシ本体の保持部として構成したブラシの製造方法において、
繭玉を切断してシート状の原材料を作製する第1切断工程と、
該第1切断工程で作製した原材料を、上記基端部に対応する部位から先端側を細線状に切断して毛体に対応する部位を作製する第2切断工程と、
該第2切断工程後に、原材料を層方向に複数に分割し、基端部及び該基端部より先端側の多数の毛体を有した複数のシート体を得る分割工程と、
上記シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させて、上記ブラシ本体の毛房及びその保持部を形成する集合工程とを備えた構成としている。
上記と同様の作用,効果を奏する。特に、分割工程を設けたので、分割するだけで毛体のあるシート体が複数出来上がることから、1つの繭から数多くの毛体を形成することができる。また、分割工程を、原材料を細線状に切断して毛体に対応する部位を作製する第2切断工程の後に行うので、分割するだけで毛体のあるシート体が複数出来上がることから、分割してから毛体を形成する場合に比較して、切断工程を省略できるので、製造効率をより一層向上させることができる。
本発明によれば、例えば洗顔等でスキンケアを行う際には、毛房を皮膚(肌)に接触させて移動させる。この際、毛房の毛体は、繭のシート体を細線状に切断して形成されているので、一般に、繭は、極細繊維からなり、グリシンやアラニン等の肌のコラーゲンに重要なアミノ酸を多く含む「フィブロン」という繊維状のタンパク質と、セリンというアミノ酸を豊富に含む「セリシン」という水溶性のタンパク質を有して構成されていることから、皮膚への接触感が大変良く、汚れを取り除くクレンジング効果を発揮させることができるとともに、繭のタンパク質の各種成分が皮膚から吸収されるため、保湿効果及び美肌効果を発揮させることができる。
この場合、毛房の毛体は、繭のシート体を細線状に切断して形成されているので、繭玉の表面を接触させるものに比較して、皮膚の凹凸に毛体の先端が入り込むので、クレンジング効果を向上させるとともに、保湿効果及び美肌効果を向上させることができる。特に、従来の、セリンを除去した繭糸(絹糸)のブラシに比較して、セリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。また、セリンをできるだけ残すように洗浄処理を行なわない繭糸(生糸)においても、繭糸(生糸)を作製する際には繭を熱処理する際にはセリンのロスは否めないことから、この繭糸(生糸)のブラシに比較しても、セリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。
更に、本発明の毛体は繭のシート体を細線状に切断したものなので、繭糸に比較的して腰が強く、この点でも、クレンジング効果,保湿効果及び美肌効果を向上させることができる。更にまた、繭糸は紡ぐ分、製造工数が多くなり、コスト高になるが、毛体は単に繭を切断したものなので、それだけ、製造が容易であり、コストダウンを図ることができる。即ち、本発明のブラシは、繭が持つ成分を損なうことなく毛房を形成し、しかも、腰を強くして、クレンジング効果、保湿効果及び美肌効果の向上を図るとともに、製造工数を低減してコストダウンを図ることができるのである。
本発明の第1の実施の形態に係るブラシを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造工程を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、第1切断工程(1)及び第2切断工程(2)を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、分割工程(3)を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、集合工程(4)を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、把手取付け工程(B)を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブラシを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、第1切断工程(1)及び第2切断工程(2)を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、分割工程(3)を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、ブラシ本体の作製工程(A)の内、集合工程(4)を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブラシの製造方法に係り、把手取付け工程(B)を示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るブラシ及びブラシの製造方法について詳細に説明する。
図1乃至図6には、本発明の第1の実施の形態に係るブラシBを示している。このブラシBの基本的構成は、毛体2の集合からなる毛房3及びこの毛房3を保持する保持部4を有したブラシ本体1と、ブラシ本体1の保持部4に取付けられ把持可能な把手20とからなる。ブラシ本体1の毛房3及び保持部4は、繭を加工して得られ、毛体2は、繭のシート体10を細線状に切断して形成されている。繭とは、蚕幼虫が蛹化の際に絹糸腺内の絹タンパク質を分泌して作る構造体であり、繭玉や平面繭がある。実施の形態では、繭玉Cを用いている。繭玉Cは、円柱の両端が略半球状に形成された形状になっている。繭玉Cの加工の際には、蛹は取り除かれる。
実施の形態に係るブラシ本体1においては、繭玉Cを切断してシート状にしたシート体10を用いる。シート体10においては、その一部は基端部5として構成され、このシート体10の基端部5より先端側が細線状に切断され、基端部5に多数の毛体2が一体に列設されている。そして、シート体10が複数用いられ、各シート体10の基端部5が集合させられるとともに毛体2が集合させられ、各シート体10の毛体2の集合がブラシ本体1の毛房3として構成され、各シート体10の基端部5の集合がブラシ本体1の保持部4として構成されている。シート体10は、繭の原材料Caを層方向に複数、繭玉Cの厚さにもよるが、例えば、2~4枚に分割して形成される。
毛房3において、毛体2の最大幅をDとしたとき、0.5mm≦D≦1.5mmの毛体2を、90%以上含む。この範囲で、腰の強さを確保して、本発明の作用,効果を確実に発揮させることができる。毛体2の長さは適宜に定めることができる。繭玉Cなので、5mm~50mmの範囲になる。例えば、5mm~25mmに定めることができる。8mm~18mm程度が望ましい。毛体2の長さは、毛房3全体で、略同じにしても良く、不規則になっていても良い。毛房3の毛先は、不規則になっていても良いが、平坦に揃え、あるいは、先細りに揃えても良い。
より詳しくは、本発明の第1の実施の形態に係るブラシBにおいて、図1,図3乃至図6に示すように、複数のシート体10は、夫々、互いに外輪が略同形状且つ略同じ大きさに形成されている。複数のシート体10の基端部5は、夫々、シート体10の中心側であってこのシート体10の外輪形状に対して回転対称の略相似する形状に形成され、毛体2は基端部5を中心に略放射方向に延びるように形成される。また、複数のシート体10は、夫々、繭玉Cを長手方向中心線に沿う切断面で切断して形成され、展開状態で略楕円形状に形成される原材料Caを用い、この原材料Caを層方向に複数に分割して形成される。そして、この複数のシート体10は、これらの外輪が略一致するように積層され、積層した複数の隣接する基端部5同士は互いに例えば接着剤を介して止着される。
把手20は、例えば、細長の一対の樹脂製の板体21で構成され、この一対の板体21の一端は互いに接着剤や溶着などで接合され、他端はブラシ本体1の保持部4の積層方向に直交する外面に夫々当接させられ、この一対の板体21はブラシ本体1を挾持している。そして、板体21及びブラシ本体1の保持部4には一対のピン22が保持部4の積層方向に直交して貫通しており、このピン22によって、把手20はブラシ本体1に取付けられている。ピン22としては硬質樹脂製のものを用い、その両端は一般部より大径に熱で圧潰して抜け防止を図ることができる。ピン22としては、その他、竹櫛,ナットで止めるボルト等で構成することができ、適宜のものを用いて良い。保持部4に把手20を設けるので、毛房3の支持を容易に且つ確実にすることができる。
次に、この第1の実施の形態に係るブラシBの製造方法について説明する。このブラシBの製造方法は、図2に示すように、ブラシ本体1を作製するブラシ本体作製工程(A)と、このブラシ本体1を把手20に取付ける把手取付け工程(B)とを備えている。ブラシ本体作製工程(A)は、第1切断工程(1)と、第2切断工程(2)と、分割工程(3)と、集合工程(4)とを備えて構成されている。以下各工程について詳しく説明する。
(A)ブラシ本体作製工程
(1)第1切断工程
図3に示すように、繭玉Cを切断してシート状の原材料Caを作製する。この場合、繭玉Cを長手方向中心線に沿う切断面で切断し、内部の蛹を取り除き、展開状態で略楕円形状になるように形成する。この場合、繭玉Cを2分して中心部の基端部5から外側を細線状に切断すればよいので、シート体10の元になる原材料Caの製造が容易であり、製造効率を向上させることができる。
(2)第2切断工程
第1切断工程で作製した原材料Caを、基端部5に対応する部位から先端側を細線状に切断して毛体2に対応する部位を作製する。この場合、原材料Caの基端部5を、原材料Caの中心側であって原材料Caの略楕円の外輪形状に対して回転対称の略相似する略楕円形状に設定し、毛体2を基端部5を中心に略放射方向に延びるように形成する。実際には、原材料Caの外縁から基端部5の略楕円に設定した外縁まで、鋏によって順次切込みを入れていく。
(3)分割工程
図4に示すように、原材料Caを層方向に複数に分割し、基端部5及びこの基端部5より先端側の多数の毛体2を有した複数のシート体10を得る。原材料Caの厚さにもよるが、例えば、2~4枚に分割して形成される(図面では2枚に分割した状態を示す)。この分割工程においては、分割するだけで毛体2のあるシート体10が複数出来上がることから、1つの繭玉Cから数多くのシート体10を形成することができる。また、分割工程を、原材料Caを細線状に切断して毛体2に対応する部位を作製する第2切断工程の後に行うので、分割するだけで毛体2のあるシート体10が複数出来上がることから、分割してから毛体2を形成する場合に比較して、切断工程を省略できるので、製造効率をより一層向上させることができる。第1,第2切断工程及び分割工程で、多数のシート体10を作製しておく。
(4)集合工程
図5に示すように、シート体10を複数用い、各シート体10の基端部5を集合させて毛房3及びその保持部4を形成する。即ち、複数のシート体10を、これらの外輪が略一致するように積層し、積層した複数の隣接する基端部5同士を互いに止着する。シート体10間に接着剤を介装して積層し、厚さは適宜に定めるが、シート体10を数十枚積層し、実施の形態では約20枚を積層し、例えば、厚さを、10mm~20mmにする。この場合、ブラシ本体1において、毛体2はシート体10の基端部5に一体に設けられているので、バラバラになりにくく、そのため、毛房3の作製を容易に行うことができる。また、毛房3は、複数のシート体10の基端部5を集合させることで形成することができ、しかも、複数のシート体10を、これらの外輪が略一致するように積層するだけで形成することができるので、この点でも、毛房3の作製を容易に行うことができる。保持部4には、積層方向に所定間隔で後述の把手20を固定するための一対の貫通孔11を形成する。貫通孔11に紐12を引き通して結束し、シート体10がばらけないようにしておくことができる。
(B)把手取付け工程
一端が接合された一対の板体21からなる把手20の他端を開いて、ブラシ本体1の保持部4の積層方向に直交する外面に夫々当接させ、ブラシ本体1を挾持し、一対のピン22を保持部4の積層方向に直交して貫通して、このピン22によって、把手20をブラシ本体1に取付ける。
従って、このブラシBを用いて例えば洗顔等でスキンケアを行う際には、把手20を持って、ブラシ本体1の毛房3を皮膚(肌)に接触させて移動させる。この場合、把手20を持って操作できるので、操作性を向上させることができる。この際、毛房3の毛体2は、繭のシート体10を細線状に切断して形成されているので、一般に、繭は、極細繊維からなり、グリシンやアラニン等の肌のコラーゲンに重要なアミノ酸を多く含む「フィブロン」という繊維状のタンパク質と、セリンというアミノ酸を豊富に含む「セリシン」という水溶性のタンパク質を有して構成されていることから、皮膚への接触感が大変良く、汚れを取り除くクレンジング効果を発揮させることができるとともに、繭のタンパク質の各種成分が皮膚から吸収されるため、保湿効果及び美肌効果を発揮させることができる。
この場合、毛房3の毛体2は、繭のシート体10を細線状に切断して形成されているので、繭玉Cの表面を接触させるものに比較して、皮膚の凹凸に毛体2の先端が入り込むことから、クレンジング効果を向上させるとともに、保湿効果及び美肌効果を発揮させることができる。特に、従来の、セリンを除去した繭糸(絹糸)のブラシに比較して、セリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。また、セリンをできるだけ残すように洗浄処理を行なわない繭糸(生糸)においても、繭糸(生糸)を作製する際には繭を熱処理するのでセリンのロスは否めないことから、この繭糸(生糸)のブラシに比較しても、セリンが除去されないでそのまま残るので、それだけ、保湿効果や美肌効果を向上させることができる。
更に、実施の形態に係る毛体2は繭のシート体10を細線状に切断したものなので、絹糸や生糸からなる繭糸に比較的して腰が強く、この点でも、クレンジング効果,保湿効果及び美肌効果を向上させることができる。更にまた、絹糸や生糸からなる繭糸は紡ぐ分、製造工数が多くなり、コスト高になるが、実施の形態に係る毛体2は単に繭を切断したものなので、それだけ、製造が容易であり、コストダウンを図ることができる。即ち、実施の形態に係るブラシBは、繭が持つ成分を損なうことなく毛房3を形成し、しかも、腰を強くして、クレンジング効果、保湿効果及び美肌効果の向上を図るとともに、製造工数を低減してコストダウンを図ることができるのである。
また、ブラシ本体1において、毛房3はシート体10の基端部5の集合からなる保持部4に保持されるので、毛房3の保持を確実にすることができ、毛体2の解れを防止することができ、耐久性を向上させることができる。更に、毛房3が保持部4を中心に略放射方向に延びるように形成され、保持部4の360度の周囲に形成されるので、保持部4の周囲の毛房3の部位を選択的に使用できることから、皮膚の部位に合わせて使用することができ、汎用性を増すことができる。また、保持部4の周囲を使用できるので、使用範囲が大きいことから、それだけ、耐久性を向上させることができる。
尚、上記第1の実施の形態において、繭玉Cを切断して得られる形状は略楕円形状にしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、円形状にし、あるいは多角形状にする等、適宜変更して差支えない。但し、繭玉Cのロスをなくするためには、上述した繭玉Cを2分割した楕円形状が望ましい。
次に、図7乃至図11に示す本発明の第2の実施の形態に係るブラシBについて説明する。このブラシBの基本的構成は、第1の実施の形態に係るブラシBと同様であるので、特徴的な点について説明する。第2の実施の形態に係るブラシBにおいて、複数のシート体10は、夫々、互いに外輪が略同形状且つ略同じ大きさに形状に形成されている。複数のシート体10は、夫々、略矩形状に形成され、複数のシート体10の基端部5は、夫々、互いに対向する一対の辺の内、一方の辺側に形成され、毛体2は、基端部5から他方の辺側に延びるよう形成されている。
実施の形態においては、複数のシート体10は、夫々、繭玉Cの長手方向両端部を切除して略円筒形状に形成されるとともに、繭玉Cの中心線に沿う母線で切断され、展開状態で略矩形状に形成された原材料Caを用い、この原材料Caを層方向に複数に分割して形成される。そして、この複数のシート体10の基端部5は、毛体2側が一方向に向くようにロール状に順次重ね巻きして積層されており、隣接する基端部5同士が互いに止着されている。
把手20は、例えば、木製の把持可能なブロック体で構成され、一端側にブラシ本体1の保持部4を包持する包持部25が凹設され、他端に吊り下げ用の紐26が止着されている。そして、ブラシ本体1の保持部4は包持部25に挿入されて接着剤で止着されている。
次に、この第2の実施の形態に係るブラシBの製造方法について説明する。このブラシBの製造方法は、図2に示すように、上記と同様に、ブラシ本体1を作製するブラシ本体作製工程(A)と、このブラシ本体1を把手20に取付ける把手取付け工程(B)とを備えている。ブラシ本体作製工程(A)は、第1切断工程(1)と、第2切断工程(2)と、分割工程(3)と、集合工程(4)とを備えて構成されている。以下各工程について詳しく説明する。
(A)ブラシ本体作製工程
(1)第1切断工程
図8に示すように、繭玉Cを切断してシート状の原材料Caを作製する。この場合、繭玉Cの長手方向両端部を切除して略円筒形状に形成し、繭玉Cの中心線に沿う母線で切断し、展開状態で略矩形状に形成する。この場合、両端を切除して長手方向に切断すればよいので、シート体10の元になる原材料Caの製造が容易であり、製造効率を向上させることができる。
(2)第2切断工程
第1切断工程で作製した原材料Caを、基端部5に対応する部位から先端側を細線状に切断して毛体2に対応する部位を作製する。この場合、原材料Caの基端部5を、夫々、互いに対向する一対の辺の内、一方の辺側に形成し、毛体2を、基端部5から他方の辺側に延びるよう形成する。実際には、原材料Caの他方の辺から基端部5まで、鋏によって順次切込みを入れていく。
(3)分割工程
図9に示すように、原材料Caを層方向に複数に分割し、基端部5及びこの基端部5より先端側の多数の毛体2を有した複数のシート体10を得る。原材料Caの厚さにもよるが、例えば、2~4枚に分割して形成される(図面では3枚に分割した状態を示す)。この分割工程においては、分割するだけで毛体2のあるシート体10が複数出来上がることから、1つの繭玉Cから数多くのシート体10を形成することができる。また、分割工程を、原材料Caを細線状に切断して毛体2に対応する部位を作製する第2切断工程の後に行うので、分割するだけで毛体2のあるシート体10が複数出来上がることから、分割してから毛体2を形成する場合に比較して、切断工程を省略できるので、製造効率をより一層向上させることができる。第1,第2切断工程及び分割工程で、多数のシート体10を作製しておく。
(4)集合工程
図10に示すように、シート体10を複数用い、各シート体10の基端部5を集合させて毛房3及びその保持部4を形成する。即ち、複数のシート体10の基端部5を、毛体2側が一方向に向くように順次ロール状に重ね巻きして積層するとともに、隣接する基端部5同士を互いに接着剤を介して止着する。大きさは適宜に定めるが、シート体10を数十枚積層し、実施の形態では約50枚を積層し、例えば、直径が50mm~60mmの円柱状にする。この場合、ブラシ本体1において、毛体2はシート体10の基端部5に一体に設けられているので、バラバラになりにくく、そのため、毛房3の作製を容易に行うことができる。また、毛房3は、複数のシート体10の基端部5を集合させることで形成することができ、しかも、複数のシート体10を、ロール状に積層するだけで形成することができるので、この点でも、毛房3の作製を容易に行うことができる。
(B)把手取付け工程
図11に示すように、把手20の包持部25にブラシ本体1の保持部4を挿入し接着剤で止着する。
従って、このブラシBを用いて例えば洗顔等でスキンケアを行う際には、把手20を持って、ブラシ本体1の毛房3を皮膚(肌)に接触させて移動させる。作用,効果は上記と同様である。
尚、上記の実施の形態において、シート体10は、シート状の繭の原材料Caを層方向に分割して形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、分割しないでそのまま用いても良く、適宜変更して差支えない。また、分割の枚数も上記に限定されない。更に、上記実施の形態において、ブラシ本体1を、繭玉Cを切断して形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、平面繭を用いて形成しても良く適宜変更して差支えない。更にまた、毛体2の長さも上述したものに限定されるものではなく、毛房3全体で、略同じにしても良く、不規則になっていても良い。また、毛房3の毛先は、不規則になっていても良いが、平坦に揃え、あるいは、先細りに揃えても良く、適宜変更して差支えない。
尚また、上記の実施の形態においては、ブラシ本体1において、毛体2をシート体10の基端部5に一体に設けて、毛房3と保持部4とを構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、毛体2を互いに分離するように繭のシート体10を切断して形成し、この毛体2を束ねて一体化して、毛房と保持部とを構成しても良く、適宜変更して差支えない。また、実施の形態に係るブラシBは、洗顔に限らず、他の肌部分に用い、あるいは他の用途に使用しても良いことは勿論である。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
B ブラシ
C 繭玉
Ca 原材料
1 ブラシ本体
2 毛体
3 毛房
4 保持部
5 基端部
10 シート体
11 貫通孔
12 紐
20 把手
21 板体
22 ピン
25 包持部
26 紐

Claims (10)

  1. 毛体の集合からなる毛房を有したブラシ本体を備えたブラシにおいて、
    上記ブラシ本体の毛体を、繭のシート体を細線状に切断して形成したことを特徴とするブラシ。
  2. 毛体の集合からなる毛房及び該毛房を保持する保持部を有したブラシ本体を備えたブラシにおいて、
    繭のシート体の一部を基端部とするとともに、該シート体の基端部より先端側を細線状に切断して該基端部に多数の毛体を一体に列設し、該シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させるとともに毛体を集合させ、各シート体の毛体の集合をブラシ本体の毛房として構成し、該各シート体の基端部の集合をブラシ本体の保持部として構成したことを特徴とするブラシ。
  3. 上記シート体は、繭の原材料を層方向に複数に分割して形成されることを特徴とする請求項2記載のブラシ。
  4. 上記毛房において、毛体の最大幅をDとしたとき、0.5mm≦D≦1.5mmの毛体を、90%以上含むことを特徴とする請求項2または3記載のブラシ。
  5. 上記複数のシート体を、夫々、互いに外輪が略同形状且つ略同じ大きさに形成し、該複数のシート体の基端部を、夫々、上記シート体の中心側であって該シート体の外輪形状に対して回転対称の略相似する形状に形成し、上記毛体を上記基端部を中心に略放射方向に延びるように形成し、上記複数のシート体を、これらの外輪が略一致するように積層し、積層した複数の隣接する基端部同士を互いに止着したことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載のブラシ。
  6. 上記複数のシート体を、夫々、繭玉を長手方向中心線に沿う切断面で切断してなり、展開状態で略楕円形状になるように形成したことを特徴とする請求項5記載のブラシ。
  7. 上記複数のシート体を、夫々、略矩形状に形成し、該複数のシート体の基端部を、夫々、互いに対向する一対の辺の内、一方の辺側に形成し、上記毛体を、上記基端部から他方の辺側に延びるよう形成し、上記複数のシート体の基端部を、毛体側が一方向に向くようにロール状に重ね巻きして積層するとともに、隣接する基端部同士を互いに止着したことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載のブラシ。
  8. 上記複数のシート体を、夫々、繭玉の長手方向両端部を切除して略円筒形状に形成するとともに、該繭玉の中心線に沿う母線で切断し、展開状態で略矩形状に形成したことを特徴とする請求項7記載のブラシ。
  9. 上記ブラシ本体の保持部に取付けられ把持可能な把手を備えたことを特徴とする請求項2乃至8何れかに記載のブラシ。
  10. 毛体の集合からなる毛房及び該毛房を保持する保持部を有したブラシ本体を備えたブラシであって、繭のシート体の一部を基端部とするとともに、該基端部より先端側に上記シート体を細線状に切断して該基端部に一体に列設される多数の毛体を設け、該シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させるとともに毛体を集合させ、各シート体の毛体の集合をブラシ本体の毛房として構成し、該各シート体の基端部の集合をブラシ本体の保持部として構成したブラシの製造方法において、
    繭玉を切断してシート状の原材料を作製する第1切断工程と、
    該第1切断工程で作製した原材料を、上記基端部に対応する部位から先端側を細線状に切断して毛体に対応する部位を作製する第2切断工程と、
    該第2切断工程後に、原材料を層方向に複数に分割し、基端部及び該基端部より先端側の多数の毛体を有した複数のシート体を得る分割工程と、
    上記シート体を複数用い、各シート体の基端部を集合させて、上記ブラシ本体の毛房及びその保持部を形成する集合工程とを備えたことを特徴とするブラシの製造方法。
JP2022020318A 2022-02-14 2022-02-14 ブラシ及びその製造方法 Pending JP2023117644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022020318A JP2023117644A (ja) 2022-02-14 2022-02-14 ブラシ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022020318A JP2023117644A (ja) 2022-02-14 2022-02-14 ブラシ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023117644A true JP2023117644A (ja) 2023-08-24

Family

ID=87653977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022020318A Pending JP2023117644A (ja) 2022-02-14 2022-02-14 ブラシ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023117644A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101478862B1 (ko) 칫솔
CA1274361A (en) Hairbrush constructed and arranged to lift and shape hair
CN104661563B (zh) 锥形刷毛、其制造方法以及具有锥形刷毛的牙刷
JP2001299452A (ja) 歯ブラシ
KR102013966B1 (ko) 칫솔용 모, 그 제조 방법 및 칫솔
CN108495577B (zh) 刷子用毛材料和使用其的刷子
JP2023117644A (ja) ブラシ及びその製造方法
US20180199701A1 (en) Cosmetic brush head including anti-aging ingredients
JP2001329420A (ja) 自毛活用型かつら、そのかつらベース、みの毛及びみの毛の取付方法
JPH0998837A (ja) ブラシのブリッスル用繊維
JP2006340748A (ja) 歯ブラシ用毛および歯ブラシ
KR200304205Y1 (ko) 양면 인조 양털직물
JP2002360344A (ja) 歯ブラシ
JP2011110069A (ja) スキンケアブラシ
JP2001353025A (ja) 歯ブラシ
JP2003245134A (ja) 刷毛およびこれを用いた歯ブラシ
JPS6110495Y2 (ja)
JPS6151056B2 (ja)
CN216998766U (zh) 绒头布帛
JP3030830U (ja) 絹糸ブラシ
JPH10165224A (ja) 化粧用等のブラシ
CN217390641U (zh) 带丝雪尼尔清洁布
CN216998754U (zh) 绒头布帛
JP7335079B2 (ja) 人工毛髪、人工毛髪束セット、人工毛髪の製造方法、増毛方法及びかつら
JPH07252746A (ja) シルククレープタオル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20220315

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20230327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230418