JP2023117433A - 自動走行車 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023117433000001
【課題】障害物センサによる路面の障害物としての誤検出を防止し、誤検出による減速を防止することができる自動走行車の提供にある。
【解決手段】第1障害物センサ34は、路面からの高さが規定の高さ以下に設けられ、第1センサ障害物センサ34の前方には、障害物を検出する第1障害物検出エリアAが設定され、車体11は、第1障害物センサ34より高い位置であって、車体11の周囲の障害物を検出する第2障害物センサ35を備え、第2障害物センサ35の前方には、障害物を検出する第2障害物検出エリアBが設定され、コントローラは、走行時に路面が第1障害物検出エリア34に干渉しないように、第1障害物センサ34を制御して第1障害物検出エリアAの前端Cを車体11に接近させる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、自動走行車に関する。
自動走行車に関連する従来の技術として、例えば、特許文献1に開示された自動搬送車が知られている。特許文献1に開示された自動搬送車は、走行制御を行う走行制御手段と、障害物の確認を行う検出エリアを設定する検出エリア設定手段と、検出エリア内に物体が存在するか否かを検出する物体検出手段を備える。自動搬送車は、物体検出手段からの障害物情報に基づき走行制御手段が徐行や停止の走行制御を行う。そして、検出エリア設定手段は、検出エリアとして、走行速度を減速させる徐行エリアと、走行を停止させる停止エリアを設定する。
特開2011-145975号公報
ところで、特許文献1に開示された自動走行車のように、障害物センサが車体において路面に近い位置に設けられ、障害物の検出エリアが路面と平行になるように設けられる場合がある。この場合、自動走行車の登坂路への進入時や下り坂から平坦路への進入時に、障害物センサが登坂路や平坦路を障害物として検出し、これにより自動走行車が制動を受けて減速するという問題がある。また、凹凸が繰り返される凹凸路についても、障害物センサが路面を障害物として誤検出する場合がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、障害物センサによる路面の障害物としての誤検出を防止し、誤検出による減速を防止することができる自動走行車の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の周囲の障害物を検出する第1障害物センサと、前記車体に搭載され、駆動力を発生させる走行駆動装置と、前記走行駆動装置を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記第1障害物センサが障害物を検出するとき、少なくとも減速するように前記走行駆動装置を制御する自動走行車において、前記第1障害物センサは、路面からの高さが規定の高さ以下に設けられ、前記第1障害物センサの前方には、障害物を検出する第1障害物検出エリアが設定され、前記車体は、前記第1障害物センサより高い位置であって、前記車体の周囲の障害物を検出する第2障害物センサを備え、前記第2障害物センサの前方には、障害物を検出する第2障害物検出エリアが設定され、前記コントローラは、路面と前記第1障害物検出エリアとが干渉する位置に前記車体が接近した時点で、走行時に路面が前記第1障害物検出エリアに干渉しないように、前記第1障害物センサを制御して前記第1障害物検出エリアの前端を前記車体に接近させることを特徴とする。
本発明では、車体は、第1障害物センサより高い位置であって、車体の周囲の障害物を検出する第2障害物センサを備え、第2障害物センサの前方には、障害物を検出する第2障害物検出エリアが設定される。コントローラは、路面と第1障害物検出エリアとが干渉する位置に車体が接近した時点で、走行時に路面が第1障害物検出エリアに干渉しないように、第1障害物検出エリア前端を車体に接近させる。したがって、路面が登坂路又は凹凸路であっても、第1減速検出エリアの前端が後退することで、路面の第1障害物検出エリアの干渉が妨げられる。その結果、第1障害物センサによる路面の障害物としての誤検出を防止し、誤検出による減速を防止することができる。
また、上記の自動走行車において、前記第1障害物検出エリアおよび前記第2障害物検出エリアは、上下方向において互いに重畳する構成としてもよい。
この場合、第1障害物検出エリアおよび第2障害物検出エリアが上下方向において互いに重畳することで、第1障害物検出エリアの前端が後退しても、路面以外の障害物を第2障害物検出エリアにて検出することができる。
また、上記の自動走行車において、前記第1障害物検出エリアは、前記第1障害物検出エリアの最前エリアである減速エリアを有し、前記コントローラは、路面が登坂路又は凹凸路であるとき、走行時に前記第1障害物検出エリアが路面に干渉しないように、前記減速エリアを消失することにより前記第1障害物検出エリアの前端を前記車体に接近させる構成としてもよい。
この場合、路面が登坂路又は凹凸路であるとき、第1障害物検出エリアの最前エリアである減速エリアが無効化されるので、第1障害物センサが路面を検出することはない。したがって、第1障害物センサによる路面の誤検出を確実に防止できる。
また、上記の自動走行車において、前記第1障害物センサおよび前記第2障害物センサは、レーザーセンサであることを特徴とする構成としてもよい。
この場合、第1障害物センサおよび第2障害物センサは、レーザーセンサであるので、障害物を確実に検出することができる。
本発明によれば、障害物センサによる路面の障害物としての誤検出を防止し、誤検出による減速を防止することができる自動走行車を提供できる。
本発明の実施形態に係る小型牽引車の側面図である。 本発明の実施形態に係る小型牽引車の斜視図である。 本発明の実施形態に係る小型牽引車の概略構成図である。 (a)は小型牽引車および第1障害物検出エリアを示す平面図であり、(b)は小型牽引車および第2障害物検出エリアを示す平面図である。 小型牽引車、第1障害物検出エリアおよび第2障害物検出エリアの関係を示す側面図である。 小型牽引車の登坂路への進入を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る自動走行車としての小型牽引車について図面を参照して説明する。本実施形態の小型牽引車は、自己位置を推定しつつ環境地図を作成して自律走行する自律走行型の小型牽引車である。ただし、本実施形態の小型牽引車は、有人運転も可能とするため、運転席を備えた無人小型牽引車である。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、小型牽引車の運転席を基準にしている。
図1に示すように、小型牽引車10の車体11の前部には、前輪としての操舵輪12が設けられ、車体11の後部には後輪としての駆動輪13が設けられている。車体11の中央付近には運転席14が設けられている。図1、図2に示すように、運転席14には有人走行を可能とするための立席型の運転シート15およびステアリングレバー16が備えられている。
車体11における運転席14の後方にはバッテリルーム(図示せず)が位置する。バッテリルームは、バッテリ17の収容を可能とする空間である。バッテリルームの上方は、車体11が備える開閉可能な開閉カバー18によって覆われている。図1に示すように、車体11の後部には、台車等の被牽引車(図示せず)を連結するドローバ装置19が設けられている。ドローバ装置19の操作により、小型牽引車10に対する被牽引車である搬送台車の連結又は連結解除が行われる。
図3に示すように、小型牽引車10は、駆動輪13を駆動させる駆動力を発生させる走行駆動装置20と、操舵輪12を操舵するための操舵装置21と、備える。走行駆動装置20は、駆動輪13を回転させるための走行用の駆動モータ22と、駆動モータ22を駆動するモータドライバ23と、を備えている。操舵装置21は、操舵輪12を駆動させるための操舵用の駆動モータ24と、駆動モータ24を駆動するモータドライバ25と、を備えている。
車体11には、モータドライバ23、25を制御するコントローラ26が搭載されている。モータドライバ23は、コントローラ26からの指令に応じて駆動モータ22の回転数を制御する。したがって、コントローラ26は、走行駆動装置20に対して制御することで小型牽引車10の加速および減速(制動)を制御する。また、モータドライバ25は、コントローラ26からの指令に応じて駆動モータ24の回転量を制御する。
図3に示すように、コントローラ26は、CPU27と、RAMおよびROM等からなる記憶部28と、を備えている。コントローラ26は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)を備えていてもよい。コントローラ26は、コンピュータプログラムにしたがって動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。
記憶部28は、処理をCPU27に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。記憶部28には、小型牽引車10を制御するための種々のプログラムが記憶されているほか、小型牽引車10の移動を行なう移動空間に関する環境地図が記憶されている。環境地図は、小型牽引車10が移動空間を移動しながら作成する地図である。小型牽引車10の自己位置推定と環境地図の構築を同時に行なう技術は、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)と称される。記憶部28、即ち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆるものを含む。
ところで、図2に示すように、車体11の前部付近には、左右一対の支柱31と、支柱31の頂部に横架される横架材32とを、有する門形フレーム30が備えられている。門形フレーム30には、環境センサ33が前方へ設けられている。環境センサ33は、車体11の前方含む周囲を検出するセンサであり、例えば、3D-LiDARである。環境センサ33はコントローラ26と接続されている。コントローラ26は、環境センサ33により検出された点群に基づき、小型牽引車10の自己位置を推定しつつ、環境地図を生成する。
車体11の前部における路面F付近には、第1障害物センサ34が備えられている。第1障害物センサ34は、路面Fから所定の高さ(200mm)以下となるように、車体11に設けられている。第1障害物センサ34はレーザーセンサであり、図4(a)、図5に示すように、予め設定された第1障害物検出エリアAにレーザー光を走査する。第1障害物センサ34から発光されるレーザー光の光軸は、車体11が水平の状態ではほぼ水平方向に延び、車体11の前後の傾きに応じて傾斜する。第1障害物センサ34により設定される第1障害物検出エリアAは、長方形のエリアであり、左右の幅が小型牽引車10により牽引される牽引台車(図示せず)の幅とほぼ同じである。第1障害物センサ34は、コントローラ26と接続されている。
第1障害物検出エリアAは、防護エリアA0、停止エリアA1、減速エリアA2に区画されている。防護エリアA0は、第1障害物検出エリアAにおいて最も車体11に近いエリアであり、障害物を検出したとき、小型牽引車10が異常停止されるエリアである。つまり、コントローラ26は、防護エリアA0で障害物が検出されると、異常であると判別して小型牽引車10を異常停止させる。異常停止後に小型牽引車10の異常状態が解除されないと、小型牽引車10は自律走行を再開することはできない。
停止エリアA1は、防護エリアA0の前方に設定されているエリアであり、障害物を検出したとき、小型牽引車10が通常停止されるエリアである。つまり、コントローラ26は、停止エリアA1で障害物が検出されると、異常ではないと判別して小型牽引車10を停止させる。停止後に障害物が取り除かれると、小型牽引車10は自律走行を再開することが可能である。
減速エリアA2は、停止エリアA1の前方に設定されているエリアであり、第1障害物検出エリアAにおいて最も車体11から離れたエリアであり、最前エリアに相当する。減速エリアA2は、障害物を検出したとき、小型牽引車10が制動を受けて減速されるエリアである。つまり、コントローラ26は、減速エリアA2で障害物が検出されると、減速が必要であると判別して小型牽引車10を制動して減速させる。減速中に減速エリアA2から障害物が取り除かれると、小型牽引車10は増速することが可能である。
第1障害物検出エリアAにおける防護エリアA0、停止エリアA1および減速エリアA2は、小型牽引車10の車速に応じて変動する。小型牽引車10の車速が大きくなるにつれて、防護エリアA0、停止エリアA1および減速エリアA2は、それぞれ前後方向の長さが大きくなり、車速が小さくなるにつれて、前後方向の長さが小さくなる。なお、防護エリアA0および停止エリアA1については、国際規格であるISO3691-4「無人搬送車及びシステム-安全要求事項及び検証」に要件が定められている。コントローラ26は、第1障害物センサ34が障害物を検出するとき、制動力を発生させて少なくとも減速するように走行駆動装置20を制御する。
車体11には、第2障害物センサ35が搭載されている。第2障害物センサ35は、第1障害物センサ34よりも十分に高い位置(例えば、路面Fから約900mmの高さ)に設けられている。本実施形態では、小型牽引車10が貨物トラック(図示せず)と並走する状況があることを想定し、貨物トラックの車体を確実に検出することができるように、第2障害物センサ35の高さが設定されている。
第2障害物センサ35は、レーザーセンサであり、図4(b)、図5に示すように、予め設定された第2障害物検出エリアBにレーザー光を走査する。第2障害物センサ35から発光されるレーザー光の光軸は、第1障害物センサ34のレーザー光の光軸とほぼ平行である。第2障害物センサ35により設定される第2障害物検出エリアBは、長方形のエリアであり、第1障害物検出エリアAとほぼ同じ大きさであり、第2障害物検出エリアBは上下方向において第1障害物検出エリアAと重畳する。第1障害物センサ34は、コントローラ26と接続されている。
第2障害物検出エリアBは、停止エリアB1、減速エリアB2に区画されている。停止エリアB1は、第1障害物検出エリアAにおいて最も車体11に近いエリアであり、障害物を検出したとき、小型牽引車10が通常停止されるエリアである。つまり、コントローラ26は、停止エリアA1で障害物が検出されると、異常ではないと判別して小型牽引車10を停止させる。停止後に障害物が取り除かれると、小型牽引車10は自律走行を再開することが可能である。
減速エリアB2は、停止エリアB1の前方に設定されているエリアであり、第2障害物検出エリアBにおいて停止エリアB1よりも車体11から離れたエリアである。減速エリアB2は、障害物を検出したとき、小型牽引車10が制動を受けて減速されるエリアである。つまり、コントローラ26は、減速エリアB2で障害物が検出されると、減速が必要であると判別して小型牽引車10を制動して減速させる。減速中に減速エリアB2から障害物が取り除かれると、小型牽引車10は増速することが可能である。
ところで、第1障害物センサ34は、車体11の前部において路面Fに接近して設けられているので、小型牽引車10が登坂路Sに進入する手前では、第1障害物センサ34が登坂路Sを障害物として検出するおそれがある。そこで、本実施形態では、第1障害物センサ34が路面(登坂路S)を障害物として誤検出しないように、コントローラ26は、第1障害物検出エリアAを変動させる制御を行う。具体的には、図6に示すように、コントローラ26は、登坂路Sに進入する手前で、減速エリアA2の前端Cを車体11に近づけ、減速エリアA2を縮小することで、第1障害物センサ34による路面としての登坂路Sの誤検出を回避する。つまり、コントローラ26は、路面Fと第1障害物検出エリアAとが干渉する位置に車体11が接近した時点で、走行時に路面Fが第1障害物検出エリアAに干渉しないように、第1障害物センサ34を制御して第1障害物検出エリアAの前端Cを車体11に接近させる。コントローラ26は、予め記憶した環境地図により登坂路Sの位置を把握しているので、路面Fと第1障害物検出エリアAとが干渉する位置に車体11が接近した時点となる位置を把握することができる。なお、図6では、減速エリアA2が縮小される区間を区間Lとしている。区間Lは、第1障害物センサ34の位置を基準にした区間であり、第1障害物センサ34が登坂路S(路面)を検出する可能性が高い区間である。接近の時点とする位置(登坂路Sに進入する手前)しては、第1障害物センサ34が登坂路Sを障害物として検出せず、登坂路Sに進入するまでに、減速エリアA2の前端Cを車体11に近づけて減速エリアA2を縮小する動作が間に合う位置である。
第1障害物検出エリアAにおける減速エリアA2が縮小されても、第2障害物センサ35により設定される第2障害物検出エリアBの減速エリアB2が縮小前の減速エリアA2をカバーしている。このため、減速エリアA2が縮小されても、減速エリアB2に障害物が存在すれば、第2障害物センサ35が障害物を検出する。
第1障害物検出エリアAにおける減速エリアA2が縮小される区間として、登坂路Sへ進入する前を含む区間としたが、減速エリアA2を縮小する区間は他に存在する。減速エリアA2を縮小する区間は、例えば、小型牽引車10が登坂路Sを下って平坦な路面Fへ進入する前を含む区間であるほか、路面が波打つように凹凸が連続する凹凸路の区間である。コントローラ26は、予め記憶した環境地図によりこれらの区間の位置を把握しており、登坂路Sを下って平坦な路面Fへ進入する前を含む区間および凹凸が連続する凹凸路の区間では減速エリアA2を縮小する。
次に、本実施形態に係る小型牽引車10の作用について説明する。小型牽引車10が平坦な路面Fを走行するとき、第1障害物センサ34は、第1障害物検出エリアAに対してレーザー光を走査し、第2障害物センサ35は、第2障害物検出エリアBに対してレーザー光を走査する。平坦な路面Fでは、第1障害物検出エリアAの減速エリアA2は縮小されることがなく、第1障害物センサ34は第1障害物検出エリアAに対してレーザー光を走査する(図6を参照)。また、第2障害物センサ35は、第2障害物検出エリアBに対してレーザー光を走査する。
第1障害物センサ34が減速エリアA2で障害物を検出すると、コントローラ26は小型牽引車10を減速するように走行駆動装置20を制御する。第1障害物センサ34が停止エリアA1を検出すると、コントローラ26は小型牽引車10の走行を停止させるように走行駆動装置20を制御する。第1障害物センサ34が防護エリアA0で障害物を検出すると、コントローラ26は、小型牽引車10を異常停止させるように走行駆動装置20を制御する。異常停止後に小型牽引車10の異常状態が解除されないと、小型牽引車10は自律走行を再開することはできない。
また、第2障害物センサ35が減速エリアB2で障害物を検出すると、コントローラ26は小型牽引車10を減速するように走行駆動装置20を制御する。第2障害物センサ35が停止エリアB1を検出すると、コントローラ26は小型牽引車10の走行を停止させるように走行駆動装置20を制御する。減速エリアA2、B2および停止エリアA1、B1で障害物が検出されても、障害物が減速エリアA2、B2および停止エリアA1、B1に存在しなくなると、減速や停止が解除され、小型牽引車10は走行を継続する。
小型牽引車10が登坂路Sに接近すると、コントローラ26は、第1障害物検出エリアAの減速エリアA2を縮小するように第1障害物センサ34を制御する。具体的には、図6に示すように、第1障害物センサ34が区間Lに進入したとき、コントローラ26は、減速エリアA2の前端Cを車体11側に近づけて、減速エリアA2を縮小するように第1障害物センサ34を制御する。減速エリアA2が縮小されることで、区間Lにおいて、第1障害物センサ34は登坂路Sを検出することはない。一方、第1障害物センサ34の上方に位置する第2障害物センサ35は、登坂路Sを検出するおそれはない。第2障害物センサ35は、縮小前の減速エリアA2と重畳する減速エリアB2において障害物を検出することができる。
第1障害物センサ34が区間Lを通過すると、第1障害物センサ34の光軸は登坂路Sとほぼ平行となる。コントローラ26は、第1障害物センサ34が区間Lを通過すると、減速エリアA2の縮小を解除する。したがって、減速エリアA2は拡大される。
ところで、小型牽引車10が登坂路Sを下って平坦な路面Fへ進入するときも、第1障害物センサ34が路面Fを障害物として検出する可能性がある。登坂路Sの進入の場合と同様に、区間Lに対応する区間(図示せず)において減速エリアA2を縮小することで、路面Fの検出を回避できる。
平坦な路面Fから登坂路Sへの進入と登坂路Sから平坦な路面Fへの進入以外にも、凹凸が連続する凹凸路(図示せず)である場合、車体11の姿勢が前後に揺動するので、第1障害物センサ34が路面を検出するおそれがある。したがって、この場合も第1障害物検出エリアAの減速エリアA2を縮小し、路面の検出を回避すればよい。
本実施形態に係る小型牽引車10は以下の効果を奏する。
(1)車体11は、第1障害物センサ34より高い位置であって、車体11の周囲の障害物を検出する第2障害物センサ35を備え、第2障害物センサ35の前方には、障害物を検出する第2障害物検出エリアBが設定される。コントローラ26は、路面と第1障害物検出エリアAとが干渉する位置に車体11が接近した時点で、走行時に路面が第1障害物検出エリアAに干渉しないように、第1障害物検出エリアAの前端Cを車体11に接近させる。したがって、路面が登坂路S又は凹凸路であっても、第1障害物検出エリアAの前端Cが後退することで、路面の第1障害物検出エリアAへの干渉が妨げられる。その結果、第1障害物センサ34による路面の障害物としての誤検出を防止し、誤検出による減速を防止することができる。
(2)第1障害物検出エリアAおよび第2障害物検出エリアBが上下方向において互いに重畳することで、第1障害物検出エリアAの前端Cが後退しても、路面以外の障害物を第2障害物検出エリアBにて検出することができる。
(3)第1障害物センサ34および第2障害物センサ35は、レーザーセンサであるので、障害物を確実に検出することができる。
(4)小型牽引車10が貨物トラック(図示せず)と並走する状況では、第1障害物センサ34では、貨物トラックの車輪を検出することは可能である。しかし、第1障害物センサ34が車輪間における貨物トラックの車体の下方の空間を走査するとき、貨物トラックを障害物として検出することができない可能性がある。本実施形態では、第2障害物センサ35は、第1障害物センサ34よりも十分に高い位置(例えば、路面Fから約900mmの高さ)に設けられている。このため、小型牽引車10が貨物トラック(図示せず)と並走する状況でも、貨物トラックの車体を確実に検出することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、駆動輪は、バッテリの電力の供給を受けた走行駆動装置により駆動されたがこれに限らない。自動走行車の走行駆動源は、例えば、エンジンであってもよい。また、バッテリに代えて燃料電池による発電装置を車体に搭載してもよい。
○ 上記の実施形態では、自動走行車として小型牽引車を例示したが、これに限定されない。自動走行車としては、例えば、自動走行可能なフォークリフト、無人搬送車、無人トーイングトラクタ等のように自動走行可能な産業車両であればよい。また、本発明は、SLAMによる自律走行可能な車両のほか、磁気テープや電子タグを用いた誘導方式の自動走行可能な車両に適用可能である。
○ 上記の実施形態では、第1障害物検出エリアにおける減速エリアの前端を車体側に近づけることで、第1障害物検出エリアを縮小したが、これに限定されない。例えば、減速エリアだけでなく停止エリアの前後を縮小して、第1障害物検出エリアを縮小してもよい。あるいは、第1障害物検出エリアにおける減速エリアを消失することにより、第1障害物検出エリアの前端を車体に接近させ、第1障害物検出エリアを防護エリアおよび停止エリアのみに縮小してもよい。第1障害物検出エリアの減速エリアが消失されるので、第1障害物センサが路面を検出することはない。したがって、第1障害物センサによる路面の誤検出を確実に防止できる。
○ 上記の実施形態では、第2障害物検出センサとしてレーザーセンサを用いたが、これに限定されない。第2障害物検出センサとして、自律走行のための3D-LiDARやステレオカメラを用いてもよい。3D-LiDARが検出する点群やステレオカメラが取得する画像データに基づいて第2減速エリアにおいて障害物を検出してもよい。
○ 上記の実施形態では、コントローラが、予め記憶した環境地図により路面が第1障害物検出エリアに干渉する登坂路の位置を把握しているとしたが、これに限らない。例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード又はRFIDタグを路面に設けておき、自動走行車に搭載されたリーダーが二次元コード又はRFIDタグを読み取ればよい。これにより、コントローラが第1障害物検出エリアに干渉する登坂路の位置を把握し、路面と第1障害物検出エリアとが干渉する位置に車体が接近した時点となる位置を把握できる。
10 小型牽引車
11 車体
12 操舵輪
13 駆動輪
14 運転席
20 走行駆動装置
21 操舵装置
22 駆動モータ(走行用)
23 モータドライバ(走行用)
24 駆動モータ(操舵用)
25 モータドライバ(操舵用)
26 コントローラ
33 環境センサ
34 第1障害物センサ
35 第2障害物センサ
A 第1障害物検出エリア
A0 防護エリア
A1 停止エリア
A2 減速エリア
B 第2障害物検出エリア
B1 停止エリア
B2 減速エリア
C 前端
F 路面(平坦路)
S 登坂路

Claims (4)

  1. 車体と、
    前記車体の周囲の障害物を検出する第1障害物センサと、
    前記車体に搭載され、駆動力を発生させる走行駆動装置と、
    前記走行駆動装置を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記第1障害物センサが障害物を検出するとき、少なくとも減速するように前記走行駆動装置を制御する自動走行車において、
    前記第1障害物センサは、路面からの高さが規定の高さ以下に設けられ、
    前記第1障害物センサの前方には、障害物を検出する第1障害物検出エリアが設定され、
    前記車体は、前記第1障害物センサより高い位置であって、前記車体の周囲の障害物を検出する第2障害物センサを備え、
    前記第2障害物センサの前方には、障害物を検出する第2障害物検出エリアが設定され、
    前記コントローラは、路面と前記第1障害物検出エリアとが干渉する位置に前記車体が接近した時点で、走行時に路面が前記第1障害物検出エリアに干渉しないように、前記第1障害物センサを制御して前記第1障害物検出エリアの前端を前記車体に接近させることを特徴とする自動走行車。
  2. 前記第1障害物検出エリアおよび前記第2障害物検出エリアは、上下方向において互いに重畳することを特徴とする請求項1記載の自動走行車。
  3. 前記第1障害物検出エリアは、前記第1障害物検出エリアの最前エリアである減速エリアを有し、
    前記コントローラは、路面が登坂路又は凹凸路であるとき、走行時に前記第1障害物検出エリアが路面に干渉しないように、前記減速エリアを消失することにより前記第1障害物検出エリアの前端を前記車体に接近させることを特徴とする請求項1又は2記載の自動走行車。
  4. 前記第1障害物センサおよび前記第2障害物センサは、レーザーセンサであることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載の自動走行車。
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