JP2023117243A - Bacteroides acidifaciens増殖促進剤、腸内DPP-4発現抑制剤、腸内タウリン分泌促進剤、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物及び腸内タウリン分泌促進用経口組成物 - Google Patents

Bacteroides acidifaciens増殖促進剤、腸内DPP-4発現抑制剤、腸内タウリン分泌促進剤、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物及び腸内タウリン分泌促進用経口組成物 Download PDF

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靖 仲宗根
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Abstract

【課題】ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効に利用することができるBacteroides acidifaciens増殖促進剤、腸内DPP-4発現抑制剤、腸内タウリン分泌促進剤、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物及び腸内タウリン分泌促進用経口組成物を提供する。【解決手段】Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。【選択図】図9

Description

本発明は、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤、腸内DPP-4発現抑制剤、腸内タウリン分泌促進剤、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物及び腸内タウリン分泌促進用経口組成物に関する。
ニンニク(Allium sativum)は健康食材として古くから知られている。加工過程でニンニクが粉砕又は切断されることで、ニンニクの機能成分である有機硫黄化合物は、ニンニクの細胞中から放出される分解酵素アリイナーゼの作用によって構造が異なる様々な揮発性物質に変化する。例えば、有機硫黄化合物のひとつであるアリイン(S-アリル-L-システインスルフォオキシド)は、アリイナーゼの作用でアリシン(アリル-2-プロペンチオスルフィネート)に変化する。アリシンは不安定で反応性の高い分子であり、硫化ジアリル(DAS)、二硫化ジアリル(DADS)、三硫化ジアリル(DATS)及びアホエン等に変換される。このため、ニンニク由来の安定な有機硫黄化合物が得られない。
ニンニク由来の安定な有機硫黄化合物を得るために、アリイナーゼを失活させたニンニクの加工が行われる。例えば、特許文献1では、加熱によって、アリイナーゼを失活させている。熱処理の他、特許文献2には、マイクロ波、高圧、酵素、酸又はアルコールでニンニクを処理することで酵素を失活させることが記載されている。
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物、特にアリインには、肝障害抑制作用、血中脂質上昇抑制作用、血小板凝集抑制作用等の様々な生理活性が報告されている。さらに、非特許文献1には、アリイナーゼを失活させたニンニク抽出物が高脂肪食によって誘導された脂質異常症及び腸内細菌叢の乱れを改善することが示されている。
特開2019-180338号公報 特開2005-89419号公報
Keyu Chen,外4名,"Modulation of Allicin-Free Garlic on Gut Microbiome",Molecules 2020,25,682
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物の腸内での作用、特に腸内細菌叢に対する作用機序は明らかになっていない。有機硫黄化合物の腸内での機能を明らかにできれば、新たな機能性素材としてニンニクを利用することができる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効に利用することができるBacteroides acidifaciens増殖促進剤、腸内DPP-4発現抑制剤、腸内タウリン分泌促進剤、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物及び腸内タウリン分泌促進用経口組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を安定的に制御したニンニク加工物を用いて、ニンニクの脂質代謝経路、糖質代謝経路及び腸内細菌叢へのニンニクの作用について鋭意研究し、有機硫黄化合物が腸内のBacteroides acidifaciensの増殖を促進させ、腸内でのDPP-4の発現を抑制し、タウリンの分泌を促進することを見いだし、本発明を完成させた。
本発明の第1の観点に係るBacteroides acidifaciens増殖促進剤は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
本発明の第2の観点に係る腸内DPP-4発現抑制剤は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
本発明の第3の観点に係る腸内タウリン分泌促進剤は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
本発明の第4の観点に係るBacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
本発明の第5の観点に係る腸内DPP-4発現抑制用経口組成物は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
本発明の第6の観点に係る腸内タウリン分泌促進用経口組成物は、
ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。
前記有機硫黄化合物は、
S-アリル-L-システインスルフォオキシド、γ-グルタミル-S-アリルシステイン及びS-アリルシステインからなる群から選択される少なくとも1種を含む、
こととしてもよい。
本発明によれば、ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効に利用することができる。
A、B、C及びDは、それぞれ試験例1におけるマウスの最終体重、精巣上体脂肪重量、血清中のトリグリセリドの濃度及び血清中の総コレステロールの濃度を示す図である。 A、B及びCは、それぞれ試験例1におけるマウスの肝臓組織の切片像、肝臓重量及び肝臓脂肪率を示す図である。 A及びBは、それぞれ試験例1におけるマウスの血清中のグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)/グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)の比及び肝臓中のMCP-1(Monocyte chemotactic protein-1)の濃度を示す図である。 A、B及びCは、それぞれ試験例1におけるマウスの空腹時血清グルコース(Glu)濃度、空腹時血清インスリン濃度及びインスリン抵抗性の指標HOMA-IR(homeostatic model assessment-insulin resistance)を示す図である。 A及びBは、それぞれ試験例1における実験終了時のマウスの糞便中の細菌の門レベルでの相対的存在量及びBacteroides acidifaciensの相対的存在量を示す図である。 A及びBは、それぞれ試験例1におけるマウスの腸内細菌叢のβ多様性を評価した結果及びバクテロイデス門に対するフィルミクテス門の比率を示す図である。 A、B、C及びDは、それぞれ実施例1におけるマウスの糞便中のタウリンの濃度、肝臓でのPPARα、CPT1A及びCYP4A1のタンパク質発現量を示す図である。 A、B及びCは、それぞれ実施例1におけるマウスの血清中のDPP-4濃度、肝臓におけるグルコース-6-ホスファターゼ(G6Pase)及びPEPCKのタンパク質発現量を示す図である。 Aは試験例2における30時間の培養での異なる濃度のニンニク有機硫黄化合物存在下でのBacteroides acidifaciensの増殖を示す図である。Bは試験例2における5mg/mLのニンニク有機硫黄化合物存在下でのBacteroides acidifaciensの増殖の経時変化を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係るBacteroides acidifaciens増殖促進剤は、ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。ニンニクはヒガンバナ科ネギ属に属する植物で、寒地型でも暖地型でもよい。より詳細には、有機硫黄化合物は、ニンニクの細胞中に含まれるアリイナーゼ等の酵素によって変化していない天然のニンニク(生ニンニク)の鱗茎に含まれる有機硫黄化合物である。有機硫黄化合物は、例えば、アリイン、S-アリルシステイン(SAC)及びγ-グルタミル-S-アリルシステイン(G-SAC)等である。好ましくは、有機硫黄化合物は、少なくともアリイン、SAC及びG-SACを含む。有機硫黄化合物がアリイン、SAC及びG-SACを含む場合のアリイン、SAC及びG-SACの質量比(アリイン:SAC:G-SAC)は、特に限定されず任意であるが、例えば20~5:3~1:2~25である。好ましくは、アリイン、SAC及びG-SACの質量比は、5:3:2又は22:1:20である。
好適には、有機硫黄化合物は、ニンニク加工物又は抽出物としてBacteroides acidifaciens増殖促進剤に含まれる。ニンニク加工物又は抽出物は、公知の方法でニンニクから取得できる。例えば、ニンニク加工物は、アリイナーゼを失活させた生ニンニクの鱗茎を乾燥させ、粉砕して得られる粉末でもよい。また、ニンニク抽出物は、アリイナーゼを失活させた生ニンニクの鱗茎を均質化(ホモジナイズ)し、分離した上清を凍結乾燥することで得られる粉末でもよい。このようにして得られた粉末をエタノール等で洗浄し、再度凍結乾燥した粉末をニンニク加工物及びニンニク抽出物としてもよい。
アリイナーゼの失活には、公知の方法を採用すればよい。アリイナーゼを失活させる方法としては、例えば、加熱、マイクロ波照射、高圧処理、酵素処理、酸処理又はアルコール処理が挙げられる。
本実施の形態に係るBacteroides acidifaciens増殖促進剤は、既知の方法で製造され、有効成分として0.0001~99.9質量%、0.0001~99.8質量%、0.0001~99.7質量%、0.001~99.6質量%、0.01~99.5質量%、0.1~99質量%、0.5~60質量%、1~50質量%又は1~20質量%の上記有機硫黄化合物を含む。Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、固形製剤であっても、液状製剤であってもよい。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は上記有機硫黄化合物に加え、薬理学上許容される任意の成分を含んでもよい。任意の成分は、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤及び無痛化剤等である。また、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤及び甘味剤等の添加物がBacteroides acidifaciens増殖促進剤に配合されてもよい。
賦形剤としては、乳糖、白糖、D-マンニトール、D-ソルビトール、デンプン、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビアゴム、プルラン、軟質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、キシリトール、ソルビトール及びエリスリトール等が挙げられる。
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ及びポリエチレングリコール等である。
結合剤としては、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリビニルピロリドン等が例示される。
崩壊剤は、例えば、乳糖、白糖、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、軟質無水ケイ酸及び炭酸カルシウム等である。
溶剤としては、注射用水、生理食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油及び綿実油等が挙げられる。溶解補助剤は、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム及び酢酸ナトリウム等である。
懸濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム及びモノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子;ポリソルベート類、並びにポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
等張化剤は、例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトール、D-ソルビトール、ブドウ糖、キシリトール及び果糖等が挙げられる。緩衝剤は、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩及びクエン酸塩等の緩衝液等である。無痛化剤は、例えば、プロピレングリコール、塩酸リドカイン及びベンジルアルコール等である。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸及びソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤としては、亜硫酸塩及びアスコルビン酸塩等が例示される。着色剤としては、水溶性着色タール色素、レーキ色素及び天然色素等が挙げられる。甘味剤は、例えば、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム及びステビア等である。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤の投与量は、投与対象の性別、年齢、体重及び症状等によって適宜決定される。Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、有機硫黄化合物が有効量となるように投与される。有効量とは、Bacteroides acidifaciensの増殖を促進させるために必要な有機硫黄化合物の量である。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤の投与量は、例えば、0.01mg/kg~1000mg/kg、好ましくは0.1mg/kg~200mg/kg、より好ましくは0.2mg/kg~20mg/kgであり、1日に1回、又はそれ以上に分割して投与することができる。Bacteroides acidifaciens増殖促進剤を分割して投与する場合、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、1日に1回又は複数回投与される。また、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、毎日、隔日、1週間に1回、隔週及び1ヶ月に1回等の様々な投与頻度で投与してもよい。なお、必要に応じて、上記の範囲外の量を用いることもできる。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤の投与経路は、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、非経口又は経口で投与される。非経口投与の場合、経腸投与が好ましい。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、任意の形態の製剤とすることができる。経口投与の場合、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、糖衣錠、バッカル錠、コーティング錠及びチュアブル錠等の錠剤、トローチ剤、丸剤、散剤及びソフトカプセル等のカプセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤及びドライシロップ等のシロップ剤、並びにエリキシル剤等の液剤であってもよい。
Bacteroides acidifaciens増殖促進剤の投与対象は、脊椎動物が好ましく、哺乳類動物がより好ましい。哺乳類動物としては、例えば、ヒト、チンパンジー及びその他の霊長類、イヌ、ネコ、ウサギ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタ、ラット、マウス及びモルモット等の家畜動物、愛玩動物及び実験用動物等が挙げられる。好ましくは、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤の投与対象はヒトである。
本実施の形態に係るBacteroides acidifaciens増殖促進剤は、下記実施例において、腸内のBacteroides acidifaciensの増殖を促進させることが示されたニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する。このため、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤は、投与対象の腸内のBacteroides acidifaciensを増加させるのに有効である。
別の実施の形態では、上記有機硫黄化合物を有効成分として含む、Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物が提供される。経口組成物としては、具体的には、サプリメント、食品組成物、飲食品、機能性食品及び食品添加剤が挙げられる。
サプリメントの形態は、特に制限されず、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、糖衣錠、フイルム剤、トローチ剤、チュアブル剤、溶液、乳濁液、懸濁液等の任意の形態でよい。サプリメントは、オオムギ抽出物又はホルデニン以外に、サプリメントとして通常使用される任意の成分を含んでもよい。当該成分としては、例えば、アミノ酸、ペプチド;ビタミンE、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB及び葉酸等のビタミン類;ミネラル類;糖類;無機塩類;クエン酸又はその塩;茶エキス;油脂;プロポリス、ローヤルゼリー及びタウリン等の滋養強壮成分;ショウガエキス及び高麗人参エキス等の生薬エキス;ハーブ類;並びにコラーゲン等が挙げられる。
上記有機硫黄化合物を日常的に経口摂取しやすいように各種の食品又は飲料に上記有機硫黄化合物を混合して機能性食品とすることで、上記有機硫黄化合物を長期的に摂取することができる。“機能性食品”とは、健康の維持の目的で摂取する食品又は飲料を意味し、保健機能食品である特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品、健康食品及び栄養補助食品等を含む。機能性食品としては、保健機能食品である特定保健用食品又は栄養機能食品が好ましい。なお、機能性食品として製品化する場合には、食品に用いられる様々な添加剤、具体的には、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、漂白剤、防菌防黴剤、酸味料、甘味料、調味料、乳化剤、強化剤及び香料等をBacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物に添加してもよい。
機能性食品の対象となる、食品及び飲料は特に限定されるものではない。機能性食品の形態は、例えば、栄養ドリンク、清涼飲料水、紅茶及び緑茶等の飲料;キャンデー、クッキー、錠菓、チューインガム及びゼリー等の菓子;麺、パン、米飯及びビスケット等の穀類加工品;ソーセージ、ハム及びかまぼこ等の練り製品;バター及びヨーグルト等の乳製品;ふりかけ;並びに調味料等である。なお、機能性食品には、甘味料、香料及び着色料等の添加物が含まれてもよい。
上記有機硫黄化合物を機能性食品に配合する割合は任意であるが、Bacteroides acidifaciensの増殖促進に寄与する範囲で割合が選択される。Bacteroides acidifaciensの増殖促進作用を食品に付与するために、上記有機硫黄化合物を、食品添加剤として使用してもよい。
なお、他の実施の形態では、上記有機硫黄化合物を対象に投与することにより腸内のBacteroides acidifaciensを増加させる方法が提供される。また、別の実施の形態は、腸内のBacteroides acidifaciensを増加させるための上記有機硫黄化合物の使用である。他の実施の形態では、Bacteroides acidifaciens増殖促進剤としての使用のための上記有機硫黄化合物が提供される。また、別の実施の形態は、腸内のBacteroides acidifaciensを増加させるための医薬の製造のための上記有機硫黄化合物の使用である。
上記有機硫黄化合物は、下記実施例に示すように、腸内のDPP-4の発現を抑制し、
タウリンの分泌を促進する。このため、上述のBacteroides acidifaciens増殖促進剤は、腸内DPP-4発現抑制剤又は腸内タウリン分泌促進剤としても使用できる。また、上述のBacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物は、腸内DPP-4発現抑制用経口組成物又は腸内タウリン分泌促進用経口組成物としても使用できる。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
実施例1
(ニンニク粉末の調製)
ニンニクのアリイナーゼを失活させ、アリイン、SAC及びG-SAC等の有機硫黄化合物を含有するニンニク粉末を調整した。まず、95℃に加熱した食塩水(塩分濃度3~12%)100mlにニンニク鱗茎30gを入れて15分間加熱し、アリイナーゼを失活させた。次いで、鱗茎をスライスして温風乾燥機で乾燥させた(60℃、24時間)。鱗茎をミキサーで粉砕し、目開き355μmのふるいに通した粉末をニンニク粉末とした。
(有機硫黄化合物の定量分析)
上記で調製したニンニク粉末における有機硫黄化合物を、HPLCを用いて定量した。HPLCのカラムにはIntersilODS-4 5μm(内径:4.6mm×150mm)を使用した。検出器の波長を205nmとし、オーブンの温度を35℃とした。注入量を1.0μlとし、流量を0.8ml/分とした。移動相は、A液をリン酸二水素カリウム水溶液(pH2.6)85%とし、B液をHPLC用メタノール15%とした。まず、標準溶液1.0μlをカラムに注入し、有機硫黄化合物(アリイン、SAC及びG-SAC)並びにアリシンのピーク高より検量線を作成した。
ニンニク粉末1gと水/メタノール混合液(1:1)24mlとを混ぜ、30分間、振盪抽出した。12100×gで10分間遠心し、上清を0.2μmフィルタ濾過して試料溶液とした。試料溶液1.0μlをカラムに注入し、各標準溶液と同一の溶出時間のピーク高から検量線に基づいて各有機硫黄化合物の濃度を求めた。なお、フルクタンの濃度は、FRUCTAN ASSAY KIT(Megazyme社製)で決定した。
有機硫黄化合物の濃度がそれぞれ20.889mg/ml及び43.869mg/mlとなるようにG1及びG2を調製し、以下の実験に供した。表1にG1及びG2の機能性成分の組成を示す。
試験例1
(マウスの飼育)
5週齢のC57BL/6NCrSIcマウス(日本エスエルシー社製)を用いて動物実験を行った。飼育条件は、23.5℃で12時間明暗周期とし、飼料と水を自由摂取させた。1週間の予備飼育期間では、すべてのマウスに標準食(ND)と水とを与えた。予備飼育期間終了後、与える飼料に応じた群分けをして12週間の本飼育を行った。実験群は、ND群、西洋食(WD)群、西洋食+G1(WG1)群及び西洋食+G2(WG2)群とした。各飼料の組成を表2に示す。飼料は毎日交換し、床替えと水の交換を週に2回行い、週に1回、体重を測定した。マウスの糞便を予備飼育期間終了後と実験終了直前に回収した。実験期間終了後、マウスを麻酔で安楽死させ、血清及び肝臓を回収し、解析に供した。
(血液生化学指標の分析)
血液生化学指標を乾式臨床化学分析装置スポットケムEZ(アークレイ社製)で測定した。測定項目は、トリグリセリド(TG)、総コレステロール(T-Cho)、Glu、GPT及びGOTである。糖代謝への作用を明らかにするために、実験最終日に12時間絶食後の空腹時血清グルコース濃度と空腹時血清インスリン濃度を測定した。血清インスリン濃度は、Mouse INSULIN ELISA Kit(EMINS、Thermo Fisher Scientific社製)を用いて測定した。キットの説明書に従って、血清を氷上で溶かし、測定希釈液で2倍希釈し、標準インスリンの吸光度から作成した検量線に基づいて血清インスリン濃度を求めた。
(組織切片及び肝臓脂肪率の分析)
マウスの肝臓を収集し、凍結ミクロトームシステム(REM-710、大和光機工業社製)を使用して、5μmの切片を作製した。次に、肝臓切片をH&E染色剤で染色し、顕微鏡で観察して撮像した。また、ヘキサンを抽出溶媒として、肝臓から脂肪を抽出した。脂肪抽出後にヘキサンを蒸発させて、ヘキサン蒸発後の残留物を脂肪とし秤量し、肝臓脂肪率を算出した。肝臓でのPPARα、CPT1A、CYP4A1、G6Pase及びPEPCKのタンパク質発現量はウエスタンブロッティング法で定量した。
マウス肝臓のMCP-1濃度は、Mouse MCP-1 Uncoated ELISA Kit(Thermo Fisher Scientific社製)を用いて測定した。肝臓組織の重量に対し20倍の1×リン酸緩衝食塩水(PBS)を添加し、ホモゲナイザー後遠心分離した(12000g、10分)。得られた上清をサンプルとしてキットの説明書に従ってMCP-1を測定した。
肝臓組織の50倍量のRIPA Bufferを添加し、ホモゲナイザー後、遠心分離することで(12000g、10分)肝臓タンパク質を抽出した。ウシ血清アルブミン(BSA)標準を用いて得られた上清もタンパク質量を定量した。上清に、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を添加し、100℃、5分間でタンパク質を変性させたサンプルをウエスタンブロッティング法に供した。ウエスタンブロッティング法に使用した抗体は、抗CPT1A(sc-393070、Santa Cruz社製)、抗CYP4A1(sc-53248、Santa Cruz社製)、抗PPARα(sc-9000、Santa Cruz社製)、抗PEPCK(D12F5、Cell Signaling社製)、抗G-6-Pase(ab83690、Abcam社製)である。
(タウリン及びDPP-4の測定)
マウスの糞便中のタウリン濃度の測定には、タウリンアッセイキット(Cell Biolabs社製)を、製造元のマニュアルに従って使用した。マウス血清中のDPP-4濃度は、マウスDPP-4 ELISAキット(Abcam社製、ab264630)を、製造元のマニュアルに従って使用して測定した。
(腸内細菌の解析)
マウスの糞便を、Lysing Matrix E tube(MP-Biomedicals社製)を用いて破砕した。抽出されたDNAを、シリカを素材とするスピンフィルタで精製した。得られたDNAについて、下記のように16SリボソームRNA(16S rRNA)遺伝子を標的としたPCRを行い、次世代シーケンサーで解析することにより、網羅的に腸内細菌叢を解析した。
まず、Synergy H1(BioTek社製)とQuantiFluor dsDNA System(Promega社製)を用いて、DNA溶液の濃度を測定した。2-step tailed PCR法を用いてライブラリーを作製した。第1の(1st)PCR及び第2の(2nd)PCRの反応組成を表3に示す。第1のPCRの反応条件は、94℃で2分間に続き、94℃で30秒間、55℃で30秒間及び72℃で30秒間からなるサイクルを30サイクルの後、72℃で5分間とした。第2のPCRの反応条件は、94℃で2分間に続き、94℃で30秒間、60℃で30秒間及び72℃で30秒間からなるサイクルを10サイクルの後、72℃で5分間とした。第1のPCRで使用したフォワードプライマー及びリバースプライマーの塩基配列をそれぞれ配列番号1及び2に示す。第2のPCRで使用したフォワードプライマー及びリバースプライマーの塩基配列をそれぞれ配列番号3及び4に示す。なお、シーケンス解析時の品質向上を目的として、第1のPCRのプライマーには混合プライマーを使用した。配列番号1及び2に示される塩基配列には0~5塩基の異なる長さのランダム配列が挿入されている。また、配列番号3及び4に示される塩基配列には8塩基のサンプル識別配列が挿入されている。
SynergyH1とQuantiFluordsDNASystemを用いて、作製したライブラリーの濃度を測定した。シーケンシング解析では、MiSeqシステムとMiSeq Reagent Kit v3(Illumina社製)を用いて、2×300bpの条件でシーケンシングを行った。
なお、本試験例において得られた結果は平均値±標準偏差で表す。2群間の有意差検定はt検定で、多群間の有意差検定では、一元配置分散分析(ANOVA)とDuncan法による多重分析を行った。統計ソフトはIBM SPSS Statistics(バージョン19.0、IBM社製)を用いた。5%水準で有意差を認め、有意差のある群には異なるアルファベットを付した。
(結果)
初期体重及び飼料総摂食量は群間において有意差がなかった。図1Aに示すように、WD群の最終体重は、ND群よりも有意に高くなった。図1Bに示すように、腹部脂肪重量については、WG2群はWD群より有意に減少し、WG1群はWD群より減る傾向があった。図1C及び図1Dに示すように、血清中のTG及びT-Choの濃度は、WD群はND群より有意に増加し、WG1とWG2群はWD群により有意に減少した。WG2群のT-Choの抑制効果はWG1群よりも有意に強かった。
図2Aは肝臓組織の切片像を示す。図2B及び図2Cは、それぞれ肝臓重量及び肝臓脂肪率を示す。WG1群及びWG2群のいずれも、WD群によって誘発された肝脂肪滴の蓄積、肝臓重量の増加及び肝臓脂肪率の増加を大幅に減少させた。WG2群ではWG1群より強い抑制効果が示された。
図3AはGPT/GOTを示す。WG1群及びWG2群では、WDによって上昇するGPT/GOTが有意に抑制された。図3Bは肝臓中のMCP-1の濃度を示す。WG1群及びWG2群では、WDによって上昇するMCP-1の濃度が有意に抑制された。以上のデータは、ニンニクの有機硫黄化合物がWDによって誘発された脂質異常症と脂肪肝とを軽減したことを示している。
空腹時血清グルコース濃度及び空腹時血清インスリン濃度をそれぞれ図4A及び図4Bに示す。WG1群及びWG2群では、WDによって誘発される血清グルコース濃度及び血清インスリン濃度の上昇を有意に抑制した。WG2群はWG1群よりも血清グルコース濃度の増加に対してより強い抑制効果を示した。空腹時の血糖値とインスリン値から算出され、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRを図4Cに示す。HOMA-IRは、WD群ではND群より有意に増加し、WG1群及びWG2群において有意に減少した。これらの結果は、ニンニクの有機硫黄化合物がWDによるインスリン抵抗性を緩和したことを示している。
マウスの腸内細菌叢に対するニンニクの有機硫黄化合物の影響を評価するために、実験終了時(18週齢)に新鮮な糞便を収集し糞便中の細菌の存在量を測定した。図5Aに示すように、門レベルでは、バクテロイデス門(Bacteroidetes)がWD群と比較してWG1群及びWG2群において増加した。図5Bに示すように、WG1群とWG2群の両方でBacteroides acidifaciens(以下、“BA”と称する)の存在量が大幅に増加した。なお、KEGGデータベースに基づく代謝予測結果では、WG1群及びWG2群で脂肪酸代謝、コレステロール代謝、グルカゴンシグナル伝達及び非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に係るパスウェイを有意に調節した。
本実験の終了時の腸内細菌叢のβ多様性を、主座標分析(PCoA)(A)によって評価した結果を図6Aに示す。主座標によって説明されるデータセットの変動については、PC1、PC2及びPC3がそれぞれ38.88%、18.18%及び10.20%であった。各ドットは、各グループの8つの希薄化値の平均値を表し、ドット間の距離が近いほど、類似であることを示す。図6Bは、バクテロイデス門に対するフィルミクテス門の比率を示す図である。腸内細菌のデータによって、ニンニクの有機硫黄化合物が腸内細菌叢の組成を変え、特にBAの存在量を増加させることを示された。これらの結果は、脂質及び糖代謝に対するニンニクの有機硫黄化合物の調節機構が、BAの成長刺激作用阻害に関連していることを示唆している。
BAの代謝メカニズムを検討するために、糞便中のタウリン、及び肝臓中の脂肪酸酸化関連タンパク発現量を測定した。図7Aに示すように、WG1群及びWG2群は、タウリンの濃度を有意に増加させ、WG2群ではWG1群より有意に増加させた。肝臓でのPPARα、CPT1A及びCYP4A1のタンパク質発現量を、それぞれ図7B、図7C及び図7Dに示す。PPARα、CPT1A及びCYP4A1は、WD群ではND群より減少したが、WG2群では有意に増加した。WG1群も増加傾向を示した。これらの結果は、ニンニクの有機硫黄化合物がタウリンの産生とPPARαの活性化を通じて脂肪酸β酸化を促進することを示唆している。
糖代謝の調節に対するニンニクの有機硫黄化合物の作用機序を明らかにするため、BAと負相関であるDPP-4濃度を図8Aに示す。血清中のDPP-4濃度は、WD群ではND群より有意に増加し、WG1群とWG2群では有意に抑えられた。肝臓糖新生に関するG6Pase及びPEPCKの肝臓におけるタンパク質の発現量を、それぞれ図8B及び図8Cに示す。G6Pase及びPEPCKの発現量は、WD群ではND群より増加し、WG2群において有意に減少した。WG1群では、G6Paseの発現量が有意に減少し、PEPCKの発現量も減少傾向であった。これらの結果は、ニンニクの有機硫黄化合物はDPP-4の活性を阻害し、肝臓糖新生を抑制することにより、糖代謝を改善することを示唆している。
試験例2
(Bacteroides acidifaciensの体外培養)
嫌気細菌Bacteroides acidifaciens(JCM10556)を、理化学研究所バイオリソース研究センターから取得した。細菌を、Brucella Broth培地(5215861)及び7%ウシ胎児血清(FBS、S-001A-BR)を用いて37℃で培養した。培養には、嫌気培養キットであるアネロパック(商標)(スギヤマゲン社製、A-02)と専用角型ジャー(三菱ガス化学社製)を使用した。
上記ニンニク粉末G1及びG2を、それぞれ5倍重量の滅菌水に12時間懸濁し、2500gで10分間遠心分離し、上澄みを回収して、ニンニク水抽出物Gw1及びGw2を調製した。分光光度計(Nanodrop 2000c、Thermo Scientific社製)を使用し、細菌数がOD600=0.06となるように調整し、100μlを96ウェルプレートに播種した。各ウェルに100μlのニンニク水抽出物Gw1又はGw2を、有機硫黄化合物の濃度を適宜調整して添加した。添加時のOD620の値を初期値(0時間)として、30時間後までの細菌の増殖をOD620の値で評価した。表4にGw1及びGw2の機能性成分の組成を示す。
なお、本試験例において得られた結果は平均値±標準偏差で表す。2群間の有意差検定はt検定で、多群間の有意差検定では、一元配置分散分析(ANOVA)とDuncan法による多重分析を行った。統計ソフトはIBM SPSS Statistics(バージョン19.0、IBM社製)を用いた。5%水準で有意差を認め、有意差のある群には異なるアルファベットを付した。
(結果)
図9Aに示すように、30時間の培養で、Gw1及びGw2は、いずれも1.250~5.000mg/mlの濃度範囲で濃度依存的にBAの増殖を有意に増加させた。図9Bに示すように、5.000mg/mlのGw1及びGw2は、18時間後からBAの増殖を有意に促進させた。BAの増殖に関して、Gw2の促進効果はGw1より有意に高かった。これらの結果は、ニンニクの有機硫黄化合物がin vitroでBAの増殖を直接促進することを示唆している。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。

Claims (7)

  1. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    Bacteroides acidifaciens増殖促進剤。
  2. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    腸内DPP-4発現抑制剤。
  3. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    腸内タウリン分泌促進剤。
  4. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    Bacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物。
  5. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    腸内DPP-4発現抑制用経口組成物。
  6. ニンニクに含まれる有機硫黄化合物を有効成分として含有する、
    腸内タウリン分泌促進用経口組成物。
  7. 前記有機硫黄化合物は、
    S-アリル-L-システインスルフォオキシド、γ-グルタミル-S-アリルシステイン及びS-アリルシステインからなる群から選択される少なくとも1種を含む、
    請求項1に記載のBacteroides acidifaciens増殖促進剤、請求項2に記載の腸内DPP-4発現抑制剤、請求項3に記載の腸内タウリン分泌促進剤、請求項4に記載のBacteroides acidifaciens増殖促進用経口組成物、請求項5に記載の腸内DPP-4発現抑制用経口組成物又は請求項6に記載の腸内タウリン分泌促進用経口組成物。
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