JP6963528B2 - 嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、嚥下機能改善用飲食品、及び嚥下機能改善方法 - Google Patents

嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、嚥下機能改善用飲食品、及び嚥下機能改善方法 Download PDF

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Description

本発明は、嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、嚥下機能改善用飲食品、及び嚥下機能改善方法に関する。
現在、日本は超高齢社会を迎えており、脳血管疾患や神経変性疾患、加齢による筋肉低下などに誘発される嚥下障害を抱える患者が増加し、深刻な問題となっている。嚥下障害患者はその病態により「食べる」機能が制限され低栄養状態に陥っている場合が多く、筋肉や内臓蛋白の減少、免疫能の低下などフレイルやサルコペニアを発症するリスクが高い。また、嚥下障害は誤嚥性肺炎を惹き起こし、寿命にも大きく影響する。そのため、現在では嚥下補助剤や流動食などによる摂食・服薬支援が行われているが、嚥下補助剤や流動食では、食事の味わいが減ぜられるなど、嚥下障害患者のクオリティオブライフ(QOL)を下げることになりかねない。このような状況の中、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる嚥下機能改善剤の提供が強く望まれている。
パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種(ウコギ科トチバニンジン属植物の加工粉末)は、安全かつ容易に、筋肉のグリコーゲン蓄積量を増加することが知られている(特許文献1)。しかしながら、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる嚥下機能改善剤については知られていない。
特開2015−59103号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、嚥下機能改善用飲食品、及び嚥下機能改善方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有することにより、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる嚥下機能改善剤及び口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤を提供できることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする嚥下機能改善剤である。
<2> パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤である。
<3> 前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が、ウコギ科トチバニンジン属植物の酸処理加工粉末に含まれる前記<1>から<2>のいずれかに記載の嚥下機能改善剤である。
<4> 前記ウコギ科トチバニンジン属植物が、田七人参である前記<3>に記載の嚥下機能改善剤である。
<5> サブスタンスP分泌促進作用を有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の嚥下機能改善剤である。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の嚥下機能改善剤を含有することを特徴とする嚥下機能改善用飲食品である。
<7> 口腔筋力強化運動を行う工程と、前記<1>から<5>のいずれかに記載の嚥下機能改善剤及び前記<6>に記載の嚥下機能改善用飲食品の少なくともいずれかを摂取する工程とを含むことを特徴とする嚥下機能改善方法(但し、ヒトの治療方法を除く)である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、嚥下機能改善用飲食品、及び嚥下機能改善方法を提供することができる。
図1は、実施例1のコントロール群及びカプセル剤摂取群における、試験開始前、4週後、及び8週後の唾液サブスタンスP濃度を示すグラフである。
(嚥下機能改善剤及び口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤)
本発明の嚥下機能改善剤は、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤は、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
<パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種>
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)は、ダンマラン系トリテルペン類に属する化合物である。
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)は、植物由来のサポニン(配糖体)から糖がはずれ、アグリコン体になったものである。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤における前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤は、前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種そのものであってもよい。
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、嚥下機能改善効果の点で、パナキサトリオール(PT)、及びパナキサジオール(PD)から選択される少なくとも1種を含むものが好ましく、パナキサトリオール(PT)、及びパナキサジオール(PD)を含むものがより好ましく、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)を含むものがさらに好ましい。
<<パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種の入手方法>>
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記ウコギ科人参から抽出して得る方法、前記ウコギ科人参を酵素発酵して得る方法、前記ウコギ科人参を加水分解して得る方法、合成により得る方法などが挙げられる。また、市販品を用いることもできる。
前記ウコギ科人参は、天然から採取されたそのままの状態で用いてもよいが、その根や根茎に特に有効成分を多く含んでいるので、その根や根茎部分の部分や、これを粉砕した粉末を用いることが好ましい。これらの中でも、後述する酸処理を効率的に行う点で、粉末状のものが好ましい。
前記抽出により得る方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水−エタノール溶液で抽出する方法、超臨界抽出法、HPLC抽出法などが挙げられる。
前記水−エタノール溶液で抽出する場合、前記水−エタノール溶液の混合比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水:エタノール(V/V)が、9:1〜2:1が好ましく、3:1がより好ましい。
前記入手方法は、これらの中でも、前記ウコギ科人参を加水分解して得る方法が好ましく、前記ウコギ科人参を酸加水分解した酸処理加工粉末より得る方法がより好ましく、前記ウコギ科トチバニンジン属植物を酸加水分解した酸処理加工粉末より得る方法がさらに好ましく、前記ウコギ科トチバニンジン属植物を強酸水溶液及び低級アルコールの存在下で加水分解処理後、加水濾過した酸処理加工粉末より得ることが特に好ましい。
前記ウコギ科トチバニンジン属植物の酸処理加工粉末は、前記ウコギ科トチバニンジン属植物を用いるよりも、優れた作用を示す。
この理由は、前記ウコギ科トチバニンジン属植物を酸処理すると、植物体に含まれる薬効成分である配糖体(サポニン)から糖がはずれ、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、プロトパナキサジオール(PPD)等のサポゲニン(アグリコン体)が生成されるからである。
前記酸処理加工粉末中の、前記サポゲニンの含有量の下限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が特に好ましい。
前記酸処理加工粉末中の、前記サポゲニンの含有量の上限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。
前記サポゲニンの含有量は、例えば、液体クロマトグラフィーなどで測定することができる。
特に、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を効率的に得ることができる点で、以下の製造方法により製造することが好ましい。
即ち、前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種は、前記ウコギ科トチバニンジン属植物を所定の濃度の強酸水溶液及び低級アルコールの存在下で加水分解処理し(加水分解処理工程)、得られた加水分解処理後の液を中和後(中和工程)、加水濾過し(加水濾過工程)、濾別された残渣を乾燥する(乾燥工程)方法により製造することが好ましい。
以下、前記好ましい製造方法について、詳細に説明する。
−加水分解処理工程−
前記加水分解処理工程では、前記ウコギ科トチバニンジン属植物に所定の濃度の強酸水溶液及び低級アルコールの存在下で前記ウコギ科トチバニンジン属植物を加水分解し、前記酸処理加工粉末を生成させる。
前記ウコギ科トチバニンジン属植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、田七人参(デンシチニンジン、別名:三七人参(サンシチニンジン))、御種人参(オタネニンジン、別名:朝鮮人参(チョウセンニンジン)、高麗人参(コウライニンジン))、トチバニンジン(別名:竹節人参(チクセツニンジン))、アメリカニンジン(別名:西洋人参(セイヨウニンジン)、西洋参(セイヨウジン))、ベトナムニンジン、ヒマラヤニンジン、相思子様人参(ソウシシヨウニンジン)、ホソバチクセツニンジン、狭葉仮人参(キョウヨウカニンジン、別名:竹根七(チクコンシチ))、羽葉三七(ウヨウサンシチ)、秀麗仮人参(シュウレイカニンジン、別名:竹節三七(チクセツサンシチ))、大葉三七(ダイヨウサンシチ)、峨眉三七(ガビサンシチ)、ビョウブサンシチニンジン(別名:托三七(タクサンシチ))、ミツバニンジン、ノサンシチニンジン(別名:姜状三七(キョウジョウサンシチ))などが挙げられる。これらの中でも、御種人参、田七人参が好ましく、嚥下機能改善効果の点、及び安定的に入手できる点で、田七人参がより好ましい。
前記トチバニンジン属植物としては、天然から採取されたそのままの状態で用いてもよいが、その根や根茎に特に有効成分を多く含んでいるので、その根や根茎部分の部分や、これを粉砕した粉末を用いることが好ましい。これらの中でも、後述する酸処理を効率的に行う点で、粉末状のものが好ましい。
前記強酸水溶液としては、強酸を含む水溶液であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、これらの中でも、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸等の無機酸を含む水溶液が好ましく、塩酸を含む水溶液が特に好適である。
前記強酸水溶液における酸の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01mol/L〜4mol/Lが好ましく、0.5mol/L〜3mol/Lがより好ましく、1.0mol/L〜2.5mol/Lがさらに好ましい。
前記酸の濃度が、0.01mol/L未満であると、加水分解が不十分で効率よく前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が生成されない場合があり、4mol/Lを超えると、加水分解が進み過ぎたり、コスト的に不利になる場合がある。一方、前記酸の濃度が、前記好ましい範囲内であると、十分な加水分解により、効率よくパナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が得られる点で有利である。
前記強酸水溶液は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ウコギ科トチバニンジン属植物に対して、2倍容量〜20倍容量を使用することが好ましく、3倍容量〜18倍容量を使用することがより好ましく、5倍容量〜15倍容量を使用することがさらに好ましい。
前記強酸水溶液の使用量が、前記ウコギ科トチバニンジン属植物に対して、2倍容量以上とすることで、前記ウコギ科トチバニンジン属植物が十分に浸るため加水分解処理が行いやすくなり、20倍容量以下とすることで、コスト的に有利になる。
−−低級アルコールの使用−−
前記加水分解処理は、低級アルコールの存在下で行う。前記低級アルコールを使用することにより、前記ウコギ科トチバニンジン属植物と、前記強酸水溶液との親和性を向上させ、効率よく加水分解を進めることが可能となる。また、前記低級アルコールを使用することにより、得られる酸処理加工粉末の味や取扱い性を高めることができる点でも有利である。
前記低級アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、これらの中でも、メタノール、エタノール、プロパノールが好ましく、安全性の点から、エタノールが特に好適である。
なお、本明細書において、低級アルコールとは、炭素数が1〜4のアルコール化合物を意味する。
前記低級アルコールの使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、加水分解液総量に対して、1容量%〜80容量%が好ましく、10容量%〜50容量%がより好ましく、20容量%〜40容量%がさらに好ましい。
前記低級アルコールの使用量が、前記加水分解液総量に対して、1容量%以上とすることで、効率よく酸処理加工粉末が得られ易くなり、80容量%以下にすることで、効率よく前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が得られ易くなり、コスト的に有利になる。なお、前記「加水分解液総量」とは、前記強酸水溶液、及び、前記低級アルコールを含めた全反応液量のことをいう。
前記強酸水溶液、及び、前記低級アルコールを含めた全反応液量(加水分解液総量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ウコギ科トチバニンジン属植物に対して、2倍容量〜20倍容量とすることが好ましく、3倍容量〜18倍容量を使用することがより好ましく、5倍容量〜15倍容量を使用することがさらに好ましい。
前記全反応液量が、前記ウコギ科トチバニンジン属植物に対して、2倍容量以上とすることで、十分に浸るため加水分解処理が行いやすくなり、20倍容量以下にすることで、コスト的に有利になる。
前記加水分解処理における処理温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、60℃〜100℃が好ましく、70℃〜90℃がより好ましい。
前記処理温度が、60℃以上とすることで、加水分解が進み効率よく前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が生成され易くなり、100℃以下にすることで、汎用設備で製造できるため、コスト的に有利である。
また、前記加水分解処理における処理時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30分間〜24時間が好ましく、2時間〜8時間がより好ましい。
前記処理時間が、30分間以上とすることで、加水分解が進み効率よく前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が得られ易くなり、24時間以内にすることで、反応が進みすぎることが無く、コスト的にも有利である。
−中和工程−
前記中和工程では、前記加水分解処理後、得られた加水分解処理後の液を中和する。
前記中和は、特に制限はなく、公知の手法により行うことができ、例えば、前記加水分解処理後の液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の強塩基水溶液を適宜加えることにより、行うことができる。なお、前記中和後のpHは、5〜8とすることが好ましい。
−加水濾過工程−
前記加水濾過工程では、前記中和工程後の加水分解処理後の液を加水濾過し、濾液と残渣とに濾別する。
前記加水濾過は、特に制限はなく、公知の手法により行うことができる。なお、濾過後は、更に塩がなくなるまで水洗を繰り返してもよい。
−−加水濾過−−
前記加水分解処理工程で低級アルコールを使用することから、濾過前に、前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種の残渣への残留を促す目的で、水を加えて加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度を下げることが好ましい。
この場合に加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度は、低ければ低いほどよく、したがって、添加する水は多いほどよいが、加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度が50容量%以下となるように添加することが好ましく、30容量%以下となるように添加することがより好ましく、10容量%以下となるように添加することがさらに好ましい。
前記加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度を、さらに好ましい範囲内とすると、より効率よく前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が得られる点で有利である。
−乾燥工程−
前記乾燥工程では、前記加水濾過工程後の濾別された残渣を乾燥し、精製された前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を得る。
前記乾燥は、特に制限はなく、公知の手法により行うことができ、例えば、凍結乾燥、通風乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥などの通常の方法が利用できる。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、薬理学的に許容される担体の中から前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の剤形などに応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、水、デンプンなどが挙げられる。また、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤を後述する飲食品に利用する場合、前記その他の成分としては、例えば、各種補助的原料又は添加物などが挙げられる。前記その他の成分の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<剤形>
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の剤形としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アンプル剤、経口固形剤、経口半固形剤、及び経口液剤などが挙げられる。これらの中でも、経口固形剤が好ましい。
−経口固形剤−
前記経口固形剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例
えば、錠剤、糖衣錠、腸溶錠、チュアブル錠、発泡錠、口腔内崩壊錠、トローチ剤、ドロップ剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、乾燥粉末剤、散剤、丸剤、ドライシロップ剤、浸剤などが挙げられる。これらの中でも、カプセル剤、錠剤、腸溶錠が好ましく、カプセル剤、錠剤がより好ましい。
前記カプセル剤としては、例えば、クリオカプス株式会社製の1号 S・ロック、キャップ:XKZ HP BROWN5、ボディ:XKZ HP BROWN5などが挙げられる。
−経口半固形剤−
前記経口半固形剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、舐剤、チューインガム剤、ホイップ剤、ゼリー剤などが挙げられる。
−経口液剤−
前記経口液剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シロップ剤、ドリンク剤、懸濁剤、乳剤、酒精剤などが挙げられる。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の製造方法としては、特に制限はなく、剤形などに応じて、公知の方法の中から適宜選択することができる。
<摂取>
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の摂取方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、経口で摂取する方法が、容易に摂取できるため継続しやすい点で好ましい。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の摂取量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記パナキサトリオール(PT)の摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、0.05mg〜120mgが好ましく、0.5mg〜60mgがより好ましく、1mg〜30mgがさらに好ましい。0.05mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。120mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記パナキサジオール(PD)の摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、0.025mg〜60mgが好ましく、0.25mg〜30mgがより好ましく、0.5mg〜15mgがさらに好ましい。0.025mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。60mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記プロトパナキサトリオール(PPT)の摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、0.0005mg〜1.2mgが好ましく、0.005mg〜0.6mgがより好ましく、0.01mg〜0.3mgがさらに好ましい。0.0005mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。1.2mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記プロトパナキサジオール(PPD)の摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、0.001mg〜3.2mgが好ましく、0.01mg〜1.6mgがより好ましく、0.02mg〜0.8mgがさらに好ましい。0.001mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。3.2mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)の総摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、0.1mg〜155mgが好ましく、1〜80mgがより好ましく、2mg〜40mgがさらに好ましい。0.1mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。155mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有するウコギ科トチバニンジン属植物の酸処理加工粉末の摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする飲食品の摂取の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、1mg〜1,000mgが好ましく、10mg〜500mgがより好ましく、20mg〜250mgがさらに好ましい。1mg以上とすることで嚥下機能改善作用が向上する。1,000mg以下とすることで、安全性や服用性が向上する。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の1日あたりの摂取回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複数回に分けた摂取や、1日1回の摂取などが挙げられる。これらの中でも、服用性の点から、1日1回の摂取が好ましい。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の摂取期間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1週間以上、2週間以上、4週間以上、8週間以上などが挙げられる。これらの中でも、4週間以上が好ましい。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の摂取時期としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、食事と同時摂取、食事と非同時摂取、食前摂取などが挙げられる。これらの中でも、服用性の点から、摂取時期を制限しないことが好ましい。
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の摂取対象としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ヒトに対して好適に適用される。また、その作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、トリ、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタ、サルなど)に対して適用することもできる。
<使用>
前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤は、単独で使用されてもよいし、他の有効成分を含有する飲食品や医薬品と併せて使用されてもよい。また、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤は、他の有効成分を含有する飲食品や医薬品に、配合された状態で使用されてもよく、他の有効成分を含有する飲食品や医薬品に、サブスタンスP分泌促進作用又は嚥下機能改善作用からなる群から選ばれる少なくとも1つの作用を付与するための添加剤として使用されてもよい。
併用可能な有効成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、サブスタンスP分泌促進作用、嚥下機能改善作用を示す有効成分などが挙げられ、前記サブスタンスP分泌促進作用、嚥下機能改善作用を示す有効成分として、トウガラシなどに含まれるカプサイシン、ショウガなどに含まれるジンゲロール類、ショウガオール類、ジンゲロン類、メントールやアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、フォスフォジエステラーゼIII阻害剤、アマンタジン、黒胡椒精油、半夏厚朴湯などが挙げられる。
<用途>
本発明の嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤は、優れた嚥下機能改善作用を有することから、医薬品や、後述する嚥下機能改善用飲食品、又は後述する嚥下機能改善方法に好適に利用することができる。
<口腔筋力強化運動併用時>
前記口腔筋力強化運動併用時とは、口腔筋力強化運動と組み合わせて、嚥下機能改善剤を摂取することを意味する。
前記口腔筋力強化運動とは、舌筋力強化運動、咀嚼筋力強化運動、口唇筋力強化運動などの口腔トレーニングを意味する。
前記舌筋力強化運動は、上顎口蓋に向けて舌を力強く押し出す運動であり、例えば、舌トレーニング用具を用いた運動が挙げられる。
前記舌筋力強化運動の1日あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トレーニング用具を口でくわえ、舌で上あごに押し付けるように力を入れる動作を連続して10回行うセットを1日1回、1セット以上行うことが好ましく、2セット以上行うことがより好ましく、3セット以上行うことがさらに好ましい。
前記舌筋力強化運動の1週間あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1週間に1日以上が好ましく、2日以上がより好ましく、3日以上がさらに好ましい。
前記咀嚼筋力強化運動は、嚥下機能や咀嚼機能を高める飲食品の摂取による運動であり、例えば、弾性の高いガムやグミなどを力強く噛む運動が挙げられる。
前記咀嚼筋力強化運動の1日あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、嚥下機能や咀嚼機能を高める飲食品を飲食品がなくなるまで噛み続けるセットを1日1回、1セット以上行うことが好ましく、2セット以上行うことがより好ましく、3セット以上行うことがさらに好ましい。
前記咀嚼筋力強化運動の1週間あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1週間に1日以上が好ましく、2日以上がより好ましく、3日以上がさらに好ましい。
前記口唇筋力強化運動は、口唇で固形物を保持し、上下に力強く揺り動かす運動であり、例えば、フィットネスバーを用いた運動が挙げられる。
前記口唇筋力強化運動の1日あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フィットネスバーを口でくわえ、上下に振る動作を連続して30秒間行うセットを1日1回、1セット以上行うことが好ましく、2セット以上行うことがより好ましい。
前記口唇筋力強化運動の1週間あたりの実施回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1週間に1日以上が好ましく、3日以上がより好ましく、5日以上がさらに好ましく、毎日行うことが特に好ましい。
前記口腔トレーニングとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1種類以上の口腔トレーニングを行うことが好ましく、2種類以上がより好ましく、3種類以上がさらに好ましい。これらの中でも、前記舌筋力強化運動、前記咀嚼筋力強化運動、及び前記口唇筋力強化運動を含む3種類以上の口腔トレーニングを行うことが特に好ましい。
前記口腔筋力強化運動と前記嚥下機能改善剤摂取の時期及び順序としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記口腔筋力強化運動の直前又は直後に行う前記嚥下機能改善剤摂取、前記口腔筋力強化運動から間隔をあけて行う前記嚥下機能改善剤摂取、前記嚥下機能改善剤摂取から間隔をあけて行う前記口腔筋力強化運動、前記口腔筋力強化運動と同時に行う前記嚥下機能改善剤摂取などが挙げられる。
前記嚥下機能改善剤は、口腔筋力強化運動を行いながら摂取すると、更に嚥下機能改善効果を高めることが出来る。
(飲食品)
前記飲食品は、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤を含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
ここで、前記飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、例えば、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品を意味する。
前記飲食品中の前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤の配合量としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、対象となる飲食品の種類に応じて適宜配合することができるが、20質量%以上が好ましく、25質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましい。
前記飲食品は、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤のみを含有するものであってもよく、また、前記飲食品は、前記嚥下機能改善剤又は口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤そのものであってもよい。
−飲食品の種類−
前記飲食品の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージなどの水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれなどの調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;種々の形態の健康食品、栄養補助食品、栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品などが挙げられる。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、飲食品を製造するにあたって通常用いられる、補助的原料又は添加物などが挙げられる。
前記補助的原料又は添加物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
(嚥下機能改善方法)
前記嚥下機能改善方法は、口腔筋力強化運動を行う運動工程と、嚥下機能改善剤、口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、及び嚥下機能改善用飲食品の少なくともいずれかを摂取する摂取工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記運動工程と前記摂取工程の時期及び順序としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記運動工程の直前又は直後に行う前記摂取工程、前記運動工程から間隔をあけて行う前記摂取工程、前記摂取工程から間隔をあけて行う前記運動工程、前記運動工程と同時に行う前記摂取工程などが挙げられる。
前記嚥下機能改善方法の対象となる動物種としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒト、サル、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコ、マウス、ラット、トリなどが挙げられるが、これらの中でもヒトに好適に用いられる。
<運動工程>
前記運動工程における、前記口腔筋力強化運動は、前記嚥下機能改善剤及び口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤に記載のものと同様にして行うことができ、好ましい態様も同様である。
<摂取工程>
前記摂取工程における、前記嚥下機能改善剤、前記口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤、及び前記嚥下機能改善用飲食品は、前記嚥下機能改善剤及び口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤に記載のものと同様のものを用いることができ、好ましい態様も同様である。
前記摂取工程における摂取は、前記嚥下機能改善剤及び口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤に記載のものと同様にして行うことができ、好ましい態様も同様である。
<用途>
本発明の嚥下機能改善方法は、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善できるため、例えば、脳血管疾患や神経変性疾患、加齢による筋肉低下などに誘発される嚥下障害の治療又は予防に好適に利用可能である。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
<有効成分の調製>
本発明の有効成分を含む素材の一例として、田七人参酸処理加工粉末を以下のように調製した。
田七人参粉末(松浦薬業株式会社製)1kgを、5.9質量%塩酸(2mol/L塩酸)を含む25質量%エタノール水溶液10Lに懸濁し、ゆっくり攪拌しながら70℃にて6時間反応させ、サポニン配糖体から糖を切り離し、アグリコン化させた。次いで、この反応液を氷上で冷却した後、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えpH7.0に調整した。次いで、前記pH調整後の溶液を蒸留水で10倍に希釈し、吸引濾過し、濾液と残渣に濾別した。得られた残渣を凍結乾燥し、180gの、アグリコンを高濃度で含有する、田七人参酸処理加工粉末を得た。
<カプセル剤の製造>
上記田七人参酸処理加工粉末180mgを、カプセル充填器(Cap.M.Quick、S.L.Sanderson社製)を用いて、HPMCカプセル(クオリカプス株式会社製、カラー白)に充填した。
以下の方法で分析し、測定したところ、得られた田七人参酸処理加工粉末180mg中における、パナキサトリオールの含有量は9.0%(16.2mg)、パナキサジオールの含有量は4.2%(7.6mg)、プロトパナキサトリオール、及びプロトパナキサジオールの含有量は微量であり、パナキサトリオール、パナキサジオール、プロトパナキサトリオール、及びプロトパナキサジオールの総量は23.8mgであった。
<<パナキサトリオール、パナキサジオール、プロトパナキサトリオール、及びプロトパナキサジオールの含有量の測定>>
田七人参酸処理加工粉末約0.1gを精密に量り、エタノール(純度99.5容量%)約8mLを加え、超音波槽を用いて15分間懸濁した。約700×gで10分間遠心分離した後、上清にエタノール(純度99.5容量%)を加えて正確に10mLとした。この液につき、下記条件でガスクロマトグラフィーによりパナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)含有量を測定した。また、高速液体クロマトグラフィーによりプロトパナキサトリオール(PPT)、プロトパナキサジオール(PPD)含有量を測定した。なお、下記条件におけるPTの保持時間は、約29分間であり、PDの保持時間は、約18分間であり、PPTの保持時間は、約11分間であり、PPDの保持時間は、約21分間であった。
[パナキサトリオール、パナキサジオール分析条件]
ガスクロマトグラフ : GC353B(GLサイエンス社製)
検出器 : 水素炎イオン化検出器(FID)
注入法 : スプリット注入法(スプリット比 1:50)
カラム : DB−17MS(長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm、アジレント・テクノロジー株式会社製)
カラム温度 : 初期温度:310℃
初期温度保持時間:20分間
昇温速度:10℃/分間
到達温度:320℃
到達温度保持時間:14分間
キャリヤーガス : ヘリウム
流量 : 1.5mL/分間
注入口温度 : 320℃
検出器温度 : 320℃
注入量 : 1μL
[プロトパナキサトリオール、プロトパナキサジオール分析条件]
装置 : 1200シリーズ高速液体クロマトグラフ(アジレント・テクノロジー株式会社製)
カラム : TSKgel ODS―80Ts(内径4.6mm、長さ15cm、東ソー株式会社製)
カラム温度 : 40℃
溶離液 : 水:アセトニトリル=50:50(PPT分析時)
: 水:アセトニトリル=30:70(PPD分析時)
測定波長 : 196nm
流速 : 1mL/分間
注入量 : 10μL
パナキサトリオールの標準品(LKTラボラトリーズ社製)、パナキサジオールの標
準品(LKTラボラトリーズ社製)、プロトパナキサトリオールの標準品(LKTラボラトリーズ社製)及びプロトパナキサトリオールの標準品(LKTラボラトリーズ社製)を、それぞれ1mg/1mL、0.5mg/mL、及び0.1mg/mLに調整し、検量線用標準溶液を作製した。この検量線用標準溶液をそれぞれ1μL用いて前記同様の条件でガスクロマトグラフィーにより測定した。それぞれのピーク面積を測定し、各検量線用標準溶液のピーク面積及び濃度から検量線を作成した。この検量線を用いて、前記田七人参酸処理加工粉末におけるパナキサトリオール、パナキサジオール、プロトパナキサトリオール、及びプロトパナキサジオールの含有量の含有量を測定した。
(実施例1:嚥下機能改善効果)
〔方法〕
嚥下機能改善効果を検証するため、唾液中のサブスタンスP濃度を測定した。サブスタンスPは、哺乳動物の生体中に存在する11アミノ酸からなる神経ペプチドである。唾液中のサブスタンスP濃度は、嚥下内視鏡検査による嚥下機能と相関することより(非特許文献1 Hirata A et al. Biol. Pharm. Bull.2016 39:1107−1111)、唾液中のサブスタンスP濃度を測定することで、嚥下機能を評価することができる。
<試験群>
健常者男女18名(平均年齢46.6±6.8)を、コントロール群(n=9)とパナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有するカプセル剤摂取群(n=9)とに分けた。
<カプセル剤の摂取>
カプセル剤摂取群のみ、1日1回、8週間、16.2mgのパナキサトリオール、7.6mgのパナキサジオール、微量のプロトパナキサトリオール、及び微量のプロトパナキサジオールを含有するカプセル剤を摂取した。
<口腔筋力強化運動>
コントロール群とカプセル剤摂取群の両群において、以下の3種類の口腔筋力を強化するための運動を週3回実施した。
(1)舌筋力強化運動(上顎口蓋に向けて舌を力強く押し出す運動)
ぺこぱんだ(株式会社ジェイ・エム・エス社製)を使用した。ぺこぱんだトレーニングマニュアルに従い、ぺこぱんだを口でくわえ、トレーニング部を舌で上あごに押し付けるように力を入れる動作を連続して10回行った。これを1セットとし、セット間に1分間の休憩を挟み1日1回、3セット実施した。1週間に3日実施した。
(2)咀嚼筋力強化運動(弾性の高いグミを力強く噛む運動)
ゼラチン(新田ゼラチン株式会社製、BCN300S)20質量部、還元澱粉糖化物(三菱商事フードテック株式会社製、PO−60)を固形分として55質量部、クエン酸(日本ガーリック株式会社製)0.8質量部、香料(高砂香料工業株式会社製)0.4質量部、水を合計100質量部となるように配合し、公知の方法にて本試験に供するグミを調製した。1粒あたりの質量は3gとした。グミ2個を同時に口に含み、グミがなくなるまで噛み続ける動作を行った。これを1セットとし、1日1回、3セット連続で行った。1週間に3日実施した。
(3)口唇筋力強化運動(口唇で固形物を保持し、上下に力強く揺り動かす運動)
フェイシャルフィットネスPAO(株式会社MTG社製)を使用した。PAOインストラクションマニュアルに従い、PAOを口でくわえ、上下に振る動作を連続して30秒間行った。これを1セットとし、間隔を空けて1日1回、2セット実施した。毎日実施した。
<唾液検体採取>
試験開始前(摂取0週後)、摂取4週後、摂取8週後に洗口吐出液(蒸留水3mlで10秒間口を漱いだのち、吐き出した吐出液)を採取した。採取した洗口吐出液は分注し、プロテアーゼインヒビター(P8340、Sigma社製)を100分の1容量になるように加え、−20℃で凍結保存した。唾液採取は朝8:30〜9:30の時間帯に行い、唾液採取当日は、カプセル剤の摂取および口腔筋力強化運動を控えた。唾液採取前日から唾液採取までの間、ショウガ、コショウ、唐辛子、及びカプサイシンの少なくともいずれかを含む食品の摂取はしなかった。
<唾液サブスタンスP濃度の測定>
凍結保存した唾液検体を融解し、遠心分離して得られた上清をサブスタンスP測定に供した。サブスタンスP測定は、市販のELISAキット(Substance P Parameter Assay kit、R&D Systems社製)を用いて行った。ヒツジ抗マウスポリクローナル抗体でコーティングされたマイクロプレートに唾液検体及び検量線作成用のサブスタンスPスタンダード(Substance P standard)を添加し、1次抗体溶液(Primary antibody Solution)及びサブスタンスPコンジュゲート(Substance P Conjugate)を加えて室温で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を除き、洗浄バッファー(Wash buffer)で洗浄した。カラーリージェントA(Color reagent A)及びカラーリージェントB(Color reagent B)から基質溶液を調整し、マイクロプレートに添加して室温で30分間攪拌反応させた。反応終了後、停止溶液(Stop Solution)を加えて攪拌し、反応を停止させた。マイクロプレートリーダーで波長450nmの吸光度を測定し(補正用に波長540〜570nmの吸光度も測定した)、検量線を用いて各唾液検体中のサブスタンスP濃度を算出し、表1及び図1に示した。
表1及び図1の*は、Student’s t−testによる、初期値に対するp値が、0.05未満であることを示す。表1及び図1の**は、Student’s t−testによる、コントロール群に対するp値が、0.05未満であることを示す。図1において、Cはコントロール群の結果を示し、Pはカプセル剤摂取群を示す。表1及び図1より、摂取4週後、摂取8週後の唾液サブスタンスP濃度は、初期値に対して有意に高く、摂取4週後の唾液サブスタンスP濃度は、コントロール群に対して有意に高いことがわかる。
〔評価結果〕
ELISA解析の結果、唾液中サブスタンスPは、カプセル剤摂取群において、初期値と比較して摂取4週後、及び8週後で有意に増加し、4週後にはコントロール群と比較して有意に高値を示した(図1)。口腔筋力強化運動のみを実施したコントロール群では有意な嚥下機能改善作用は見られなかった。これらの結果から、(1)パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種の摂取を併用することにより唾液サブスタンスP濃度が有意に増加し、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が、食事の味わいに影響を及ぼすことなく、嚥下機能を改善する優れた効果を有することが分かった。また、コントロール群と比較して有意に高値を示したことから、(2)パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を摂取することにより唾液サブスタンスP濃度が有意に増加し、パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が、食事の味わいに影響を及ぼすことなく、嚥下機能を改善する優れた効果を有することが分かった。
Figure 0006963528
本発明の嚥下機能改善剤は、食事の味わいを低減することなく、安全かつ容易に、嚥下機能を改善することができる。更に、前記嚥下機能改善剤は、天然物系で安全性が高く、入手が容易であるため、飲食品として好適に利用可能である。

Claims (6)

  1. パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする嚥下機能改善剤。
  2. パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする口腔筋力強化運動併用時の嚥下機能改善剤。
  3. 前記パナキサトリオール(PT)、パナキサジオール(PD)、プロトパナキサトリオール(PPT)、及びプロトパナキサジオール(PPD)から選択される少なくとも1種が、ウコギ科トチバニンジン属植物の酸処理加工粉末に含まれる請求項1から2のいずれかに記載の嚥下機能改善剤。
  4. 前記ウコギ科トチバニンジン属植物が、田七人参である請求項3に記載の嚥下機能改善剤。
  5. サブスタンスP分泌促進作用を有する請求項1から4のいずれかに記載の嚥下機能改善剤。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の嚥下機能改善剤を含有することを特徴とする嚥下機能改善用飲食品。
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