JP2023116302A - 携帯端末装置、携帯端末装置の作動方法および作動プログラム、並びに放射線医療情報システム - Google Patents

携帯端末装置、携帯端末装置の作動方法および作動プログラム、並びに放射線医療情報システム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線を照射する作業を行う際の作業フローを改善する携帯端末装置、携帯端末装置の作動方法及び作動プログラム並びに放射線医療情報システムを提供する。
【解決手段】操作室に設置された端末装置、各種情報の管理を行う管理サーバ及び携帯端末装置であるモバイル端末が、有線又は無線のネットワークを介して互いに通信可能な状態で接続されている放射線医療情報システムにおいて、モバイル端末7は、放射線の照射を行う対象患者に対するオーダ及び患者情報を取得し、対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得し、患者認証情報及び患者情報に基づいて対象患者の認証を行う患者認証部42と、放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報をカメラにより取得する画像取得部41と、補助具認証情報およびオーダに基づいてすべての補助具の認証を行う補助具認証部43と、を具備する。
【選択図】図5

Description

本開示は、携帯端末装置、携帯端末装置の作動方法および作動プログラム、並びに放射線医療情報システムに関する。
放射線治療照射および放射線撮影のように、患者に放射線を照射する作業を行う場合、患者の認証および補助具の認証は、患者間違いおよび誤った部位への照射、または誤った体位での撮影を防ぐために重要である。患者に放射線を照射する作業を行う場合において患者を認証するためのシステムが種々提案されている(例えば特許文献1)。
以下、特許文献1に記載されたような従来の放射線治療および放射線撮影に用いられる放射線医療情報システムにおける放射線技師の作業フローについて説明する。まず、放射線技師(以下、単に技師とする)は、操作室にある端末装置を操作し、放射線医療情報システムのクライアントアプリケーションにより、放射線治療または放射線撮影を実施する患者の照射オーダまたは撮影オーダ(以下、単にオーダとする)を検索する。技師はクライアントアプリケーションによりオーダを選択する。これによりクライアントアプリケーションは、技師が選択したオーダのステータスを患者認証ステータスに変更する。オーダのステータスが患者認証ステータスに変更されると、クライアントアプリケーションは、そのオーダに紐づけられた患者の患者認証画面を、操作室にある端末装置のディスプレイに表示する。
次に、技師は端末装置に接続されたバーコードリーダを持って患者の待合室に移動する。技師は、待合室において患者自身が所持する患者IDが記録されたバーコードをバーコードリーダにより読み取る。バーコードの情報は端末装置に送信される。端末装置のクライアントアプリケーションは、技師が選択したオーダに紐づけられた患者情報の患者IDと、待合室において読み取られたバーコードに基づく患者IDとが一致するか否かの判定を行い、判定結果を操作室の端末装置のディスプレイに表示する。
技師は操作室に移動してディスプレイに表示された患者認証結果を確認する。患者IDが一致する場合、認証OKである旨がディスプレイに表示され、一致しない場合、認証NGである旨がディスプレイに表示される。認証OKの場合、操作室の端末装置に接続された照射室のモニタに、照射時に必要な補助具が表示されたセットアップ認証画面が表示される。
続いて、技師は患者を連れて照射室に移動し、照射室のモニタに表示された補助具を用意し、補助具に添付されている、補助具のIDが記録されたバーコードをバーコードリーダにより読み取る。クライアントアプリケーションは、モニタに表示された補助具のIDと読み取られたバーコードに基づく補助具のIDとが一致するか否かの判定を行う。一致する場合、認証OKであることが照射室のモニタに表示され、一致しない場合、認証NGであることが照射室のモニタに表示される。
技師は照射室のモニタの表示により認証OKとなったことを確認すると、操作室に戻って照射装置または撮影装置の操作を開始する。なお、補助具が複数ある場合は、補助具のバーコードの読み取りと認証結果の確認を1つずつ行い、すべての補助具の認証結果がOKであることを確認後、技師は操作室に戻り、照射装置または撮影装置の操作を開始する。
特開2021-163133号公報
従来の放射線医療情報システムにおいては、操作室にある端末装置に接続されたバーコードリーダを用いて患者IDの読み取りを行っている。患者IDの認証結果は操作室の端末装置に表示されるため、認証結果を確認するために技師は待合室から操作室に一度戻る必要がある。このため、技師の業務量が増加し、技師の負担が大きいものとなっている。また、技師が操作室に戻る間、患者は待合室に待機する必要があるため、患者の待ち時間が増加する。
また、放射線治療の際には患者に対する放射線の照射位置を変更するために照射装置が照射中に移動する。このため、補助具を表示する照射室のモニタを照射装置から離れた位置に設置する必要がある。しかしながら、照射装置から離れた位置にあるモニタに表示された補助具の名称を目視確認できるようにするためには、サイズが大きいモニタを用意する必要がある。また、モニタが小さいとモニタを確認できる位置まで技師が移動する必要が生じる場合もある。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、放射線を患者に照射する作業を行う際の作業フローを改善することを目的とする。
本開示による携帯端末装置は、カメラと、少なくとも1つのプロセッサとを備え、
プロセッサは、放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、
対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得し、
患者認証情報および患者情報に基づいて対象患者の認証を行い、
対象患者が認証されると、放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報をカメラにより取得し、
補助具認証情報およびオーダに基づいてすべての補助具の認証を行い、
すべての補助具が認証されると認証結果を出力する。
なお、本開示による携帯端末装置においては、患者認証情報は、対象患者が所持するバーコードまたは対象患者をカメラによって撮影することにより取得された患者画像であってもよい。
また、本開示による携帯端末装置においては、患者認証情報は、対象患者の生体情報であってもよい。
また、本開示による携帯端末装置においては、補助具認証情報は、補助具に付与されたバーコードまたは補助具をカメラによって撮影することにより取得された補助具画像であってもよい。
また、本開示による携帯端末装置においては、プロセッサは、補助具が変更された際にカメラにより変更された補助具を撮影することにより取得された補助具画像を外部装置に送信するものであってもよい。
また、本開示による携帯端末装置においては、プロセッサは、対象患者の問診情報を生成し、
問診情報を外部装置に送信するものであってもよい。
本開示による放射線医療情報システムは、放射線の照射を行う患者に対するオーダおよび患者情報が登録されたデータベースを備えるサーバと、
患者に対して放射線を照射するための照射装置と、
本開示による携帯端末装置と、
サーバから対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、取得したオーダおよび患者情報を携帯端末装置に送信する端末装置とを備え、
携帯端末装置は認証結果を端末装置に送信し、
端末装置は認証結果に基づいて対象患者に対するオーダのステータスを照射開始ステータスに変更する。
なお、本開示による放射線医療情報システムにおいては、端末装置は、オーダが照射開始ステータスに変更されるまで、照射装置における放射線の照射を禁止するものであってもよい。
また、本開示による放射線医療情報システムにおいては、照射装置が設置された照射室に携帯端末装置が存在することを検知する検知装置をさらに備え、
検知装置により照射室に携帯端末装置が存在することが検知されている場合、照射装置による放射線の照射を禁止するものであってもよい。
また、本開示による放射線医療情報システムにおいては、照射装置が設置された照射室に携帯端末装置が存在することを検知する検知装置をさらに備え、
検知装置により照射室に携帯端末装置が存在することが検知されている場合、音声によりその旨を通知するものであってもよい。
また、本開示による放射線医療情報システムにおいては、携帯端末装置において入力された、オーダおよび患者情報に応じた補助具の配置に関する配置情報を教師データとして用いた機械学習を行うことにより構築された、オーダおよび患者情報が入力されると、入力された患者情報に対応する患者に応じた補助具の配置情報を出力する学習済みモデルをさらに備え、
対象患者のオーダおよび対象患者の患者情報に応じた補助具の配置情報を携帯端末装置において取得し、
学習済みモデルを用いて、取得された対象患者のオーダおよび患者情報に応じた補助具の配置情報を導出するものであってもよい。
本開示による携帯端末装置の作動方法は、放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、
対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得し、
患者認証情報および患者情報に基づいて対象患者の認証を行い、
対象患者が認証されると、放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報を携帯端末装置のカメラにより取得し、
補助具認証情報およびオーダに基づいてすべての補助具の認証を行い、
すべての補助具が認証されると認証結果を出力する。
本開示による携帯端末装置の作動方法をコンピュータに実行させる作動プログラムは、放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得する手順と、
対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得する手順と、
患者認証情報および患者情報に基づいて対象患者の認証を行う手順、
対象患者が認証されると、放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報を携帯端末装置のカメラにより取得する手順と、
補助具認証情報およびオーダに基づいてすべての補助具の認証を行い、
すべての補助具が認証されると認証結果を出力する手順とをコンピュータに実行させる。
本開示によれば、放射線を患者に照射する作業を行う際の作業フローを改善できる。
第1の実施形態による放射線医療情報システムの概略構成図 端末装置のハードウェア構成を示す図 端末装置の機能的な構成を示す図 モバイル端末のハードウェア構成を示す図 モバイル端末の機能的な構成を示す図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート オーダの一覧を示す図 患者認証画面を示す図 補助具認証画面を示す図 補助具認証画面を示す図 補助具認証画面を示す図 補助具認証画面を示す図 問診画面を示す図 第2の実施形態による放射線医療情報システムの概略構成図 第3の実施形態における管理サーバのハードウェア構成を示す図 管理サーバの機能的な構成を示す図 教師データの例を示す図 学習処理を示すフローチャート 配置情報の導出処理を示すフローチャート 補助具の配置情報の表示画面を示す図
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態による放射線医療情報システムの概略構成図である。第1の実施形態による放射線医療情報システム1は、公知のオーダリングシステムを用いた診療科の医師からのオーダに基づいて、被写体である患者の放射線治療または放射線画像の撮影を行うためのシステムである。なお、放射線治療および放射線画像の撮影は、いずれも患者に放射線を照射する作業を行う。このため、以降の説明においては、放射線治療および放射線画像の撮影を、「放射線照射」と称するものとする。
図1に示すように、放射線医療情報システム1は、操作室2に設置された端末装置5、各種情報の管理を行う管理サーバ6、および本実施形態による携帯端末装置であるモバイル端末7が、有線または無線のネットワーク10を介して互いに通信可能な状態で接続されて構成されている。なお、患者に放射線を照射する作業を行う技師は、操作室2、患者が待つ待合室3、および患者に放射線を照射する照射室4において各種作業を行う。なお、照射室4は、患者の放射線治療を行う場合は治療室、患者の放射線画像の撮影を行う場合は撮影室となる。照射室4には、患者に放射線を照射するための照射装置8が設置されている。
管理サーバ6は、病院内の放射線科部門における診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、データベース6Aを含んで構成されたコンピュータである。なお、管理サーバ6としては、例えば、照射オーダおよび撮影オーダを管理するRIS(Radiology Information System)、およびPACS(Picture Archiving and Communication Systems)等が挙げられる。データベース6Aには、患者情報が登録されている。患者情報は、患者の属性情報(例えば患者ID、患者の氏名、ふりがな、性別、生年月日、年齢、身長、体重、血液型および顔写真等)、病歴、受診歴、および過去に撮影した放射線画像のデータ等の患者に関する他の情報を含む。また、データベース6Aには、患者に対する放射線治療および放射線画像の撮影のオーダが登録されている。オーダは、放射線を照射する部位および放射線の照射方向等を含む。また、データベース6Aには、治療および撮影のオーダに関連して、治療時または撮影時(すなわち放射線の照射時)に使用する補助具の情報が登録されている。補助具としては、寝台、枕、ボーラス、モールドおよびツーブス等の種類が挙げられる。なお、補助具を使用する際には、仰臥位、腹臥位および側臥位等の補助具に適した体位がある。このため、本実施形態においては、補助具の情報として体位の情報も含むものとする。
ボーラスは、放射線治療を行う部位の体表面からの深さに合わせて放射線の広がりを調整する補助具である。モールドは、患者の体位を固定するための補助具である。ツーブスは患者への放射線の照射範囲を貫通穴を介して制限するための補助具である。
端末装置5は、放射線照射のための各種処理に利用するコンピュータである。図2は端末装置5のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、端末装置5は、CPU(Central Processing Unit)11、不揮発性のストレージ13、および一時記憶領域としてのメモリ16を含む。また、端末装置5は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ14、キーボードとマウス等の入力デバイス15、およびネットワーク10に接続されるネットワークI/F(InterFace)17を含む。CPU11、ストレージ13、ディスプレイ14、入力デバイス15、メモリ16およびネットワークI/F17は、バス18に接続される。
ストレージ13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、およびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ13には、端末装置5が実行するクライアントアプリケーションプログラム12が記憶される。CPU11は、ストレージ13からクライアントアプリケーションプログラム12を読み出してメモリ16に展開し、展開したクライアントアプリケーションプログラム12を実行する。
なお、クライアントアプリケーションプログラム12は、ネットワーク10に接続された不図示のサーバコンピュータの記憶装置若しくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて端末装置5にダウンロードされ、インストールされる。または、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から端末装置5にインストールされる。
図3は端末装置5の機能的な構成を示す図である。図3に示すように端末装置5は、ステータス変更部21、患者情報検索部22、補助具情報検索部23、表示制御部24、通信制御部25および照射許可部26を備える。そしてCPU11がクライアントアプリケーションプログラム12を実行することにより、CPU11は、ステータス変更部21、患者情報検索部22、補助具情報検索部23、表示制御部24、通信制御部25および照射許可部26として機能する。ステータス変更部21、患者情報検索部22、補助具情報検索部23、表示制御部24、通信制御部25および照射許可部26が行う処理の詳細については後述する。
モバイル端末7は、放射線照射のための各種処理に利用するために技師により携帯されるコンピュータである。図4はモバイル端末7のハードウェア構成を説明する。図4に示すように、モバイル端末7は、CPU31、不揮発性のストレージ33、および一時記憶領域としてのメモリ36を含む。また、モバイル端末7は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ34、タッチパネル式の入力デバイス35、およびネットワーク10に接続されるネットワークI/F37を含む。また、モバイル端末7は、カメラ39を含む。CPU31、ストレージ33、ディスプレイ34、入力デバイス35、メモリ36、ネットワークI/F37およびカメラ39は、バス38に接続される。CPU31は、本開示におけるプロセッサの一例である。
ストレージ33は、HDD、SSDおよびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ33には、モバイル端末7が実行するモバイルアプリケーションプログラム32が記憶される。CPU31は、ストレージ33からモバイルアプリケーションプログラム32を読み出してからメモリ36に展開し、展開したモバイルアプリケーションプログラム32を実行する。
カメラ39は、入力デバイス35からの撮影の指示により撮影を行い、撮影画像を取得する。
なお、モバイルアプリケーションプログラム32は、ネットワーク10に接続された不図示のサーバコンピュータの記憶装置またはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてモバイル端末7にダウンロードされ、インストールされる。
図5はモバイル端末7の機能的な構成を示す図である。図5に示すようにモバイル端末7は、画像取得部41、患者認証部42、補助具認証部43、表示制御部44、通信制御部45および問診情報生成部46を備える。そしてCPU31がモバイルアプリケーションプログラム32を実行することにより、CPU31は、画像取得部41、患者認証部42、補助具認証部43、表示制御部44、通信制御部45および問診情報生成部46として機能する。なお、画像取得部41、患者認証部42、補助具認証部43、表示制御部44、通信制御部45および問診情報生成部46が行う処理の詳細については後述する。
照射装置8は、患者に放射線を照射するためのX線源等の放射線源、および放射線源からの放射線の照射を制御するための制御装置等を有する。制御装置はネットワーク10と接続されている。なお、照射装置8が放射線画像の撮影装置である場合には、照射装置8は、患者の放射線画像を生成するための放射線検出器を備える。
ネットワーク10は、端末装置5、管理サーバ6、モバイル端末7および照射装置8を含む病院内の各種機器を接続する有線または無線のローカルエリアネットワークである。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図6および図7は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、患者に対する放射線照射のオーダは、管理サーバ6から端末装置5に送信され、端末装置5のストレージ13に保存されているものとする。まず、技師はモバイル端末7を携帯して操作室2に移動し、操作室2において端末装置5を操作して端末装置5に届いているオーダの検索を行う。これにより、端末装置5の表示制御部24がオーダの一覧をディスプレイ14に表示する(ステップST1)。なお、処理の開始前に、モバイル端末7によりこれから放射線照射の作業を行う技師の認証を行うようにしてもよい。
図8は表示されたオーダの一覧を示す図である。図8に示すようにオーダの一覧50は、患者ID51、患者名52、ふりがな53および性別54を含む。オーダの一覧50から、技師が放射線照射の対象となる対象患者を選択すると(ステップST2)、ステータス変更部21が選択された対象患者のオーダのステータスを患者認証ステータスに変更する(ステップST3)。次いで、患者情報検索部22が管理サーバ6において、選択された患者の患者情報を検索する(ステップST4)。また、補助具情報検索部23が管理サーバ6において、選択されたオーダに基づく放射線照射に使用する補助具情報を検索する(ステップST5)。
患者情報は、選択された患者の患者IDを含む。補助具情報は、選択された患者の放射線照射時に使用する寝台、体位、枕、ボーラス、モールドおよびツーブス等の補助具の種類を表す補助具IDを含む。なお、補助具情報は補助具の画像および/または補助具の使用状況を示す画像を含むものであってもよい。そして、通信制御部25が、検索した患者情報および補助具情報をモバイル端末7に送信する(情報送信:ステップST6)。
モバイル端末7の通信制御部45は、端末装置5から送信された患者情報および補助具情報を受信し(情報受信:ステップST7)、ストレージ33に保存する。続いて、モバイル端末7の表示制御部44が患者認証画面をディスプレイ34に表示する(ステップST8)。図9は患者認証画面を示す図である。図9に示すように、患者認証画面60は、患者情報61および患者の顔画像62を含む。以上で、操作室2における技師の作業は一旦終了する。
続いて、技師はモバイル端末7を携帯して患者が待つ待合室3に移動し、待合室3において患者を呼び出し、患者が所持する患者IDが記録されたバーコードをモバイル端末7のカメラ39により撮影する。これにより、モバイル端末7の画像取得部41が患者バーコード画像を患者認証情報として取得し(ステップST9)、患者認証部42が端末装置5から取得した患者情報に含まれる患者IDと、患者バーコード画像から読み取られる患者IDとが一致するか否かに基づいて対象患者の認証を行う(ステップST10)。
なお、バーコードを用いての患者認証に代えて、対象患者の顔をカメラ39により撮影して対象患者の顔画像を患者認証情報として取得し、取得した対象患者の顔画像と患者情報に含まれる顔画像と一致するか否かに基づいて患者認証を行うようにしてもよい。また、管理サーバ6において患者の指紋、虹彩および手のひらの模様等の患者の生体情報を管理し、患者情報に生体情報を含め、モバイル端末7に対象患者の生体情報を取得する機能を設け、生体情報を患者認証情報として用いることにより患者認証を行うようにしてもよい。
認証OKの場合には(ステップST10:OK)、表示制御部44がディスプレイ34に認証OKの情報を表示する(ステップST11)。認証NGの場合には(ステップST10:NG)、表示制御部44がディスプレイに認証NGの情報を表示する(ステップST12)。認証OKまたは認証NGの情報としては、「認証OK」若しくは「認証NG」の文字、または認証OK若しくは認証NGであることを表す画像等を用いることができる。なお、認証OKまたは認証NGを音声によって通知するようにしてもよい。
認証NGの場合には、患者が間違っていることが原因であるため、技師は患者の確認および患者の選択し直し等の措置を執り、改めて選択し直した患者が所持する患者IDが記録されたバーコードをモバイル端末7のカメラ39により撮影する。モバイル端末7は、ステップST10において認証OKとなるまでステップST9,ST10の処理を繰り返す。認証OKの場合、技師は患者とともに待合室3から照射室4へ移動する。
認証OKの場合、モバイル端末7の表示制御部44は、補助具認証画面をディスプレイ34に表示する(ステップST13)。図10は補助具認証画面を示す図である。図10に示すように補助具認証画面70は、補助具情報として、認証された患者に放射線を照射する際に使用する寝台、体位、枕、ボーラス、モールドおよびツーブスのそれぞれについての種類の一覧71が含まれる。一覧71は補助具名72および補助具の種類73を含む。また、補助具認証画面70は後述する変更ボタン74および問診ボタン75を含む。図10に示す一覧71においては、寝台の種類はA、体位の種類は仰臥位、枕の種類は丸枕、ボーラスの種類はA、モールドの種類はB、ツーブスの種類はAとなっている。
なお、補助具認証画面70において一覧71の補助具名72から1つの補助具名を選択すると、選択した補助具の画像を表示するようにしてもよい。例えば、図11に示すように、補助具名72として体位を選択した場合に、仰臥位であることを表す画像76を表示するようにしてもよい。
技師は補助具認証画面70を参照して補助具を用意し、補助具に付与されている補助具IDが記録されたバーコードをモバイル端末7のカメラ39により撮影する。これにより、モバイル端末7の画像取得部41が補助具バーコード画像を補助具認証情報として取得し(ステップST14)、補助具認証部43が端末装置5から取得した補助具情報に含まれる補助具IDと、補助具バーコード画像から読み取られる補助具IDとが一致するか否かに基づいて補助具の認証を行う(ステップST15)。
なお、体位の認証は、技師が患者の体位を目視により確認し、体位とバーコードとを対応付けた一覧表において、目視により確認した体位に対応するバーコードをモバイル端末7のカメラ39により撮影し、撮影により取得した補助具バーコード画像を補助具認証情報として用いて行うようにすればよい。また、患者の体位をカメラ39により撮影し、撮影した患者の体位の画像と補助具情報に含まれる体位の画像とが一致するか否かに基づいて、体位の認証を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態のように複数の補助具が使用される場合、技師は補助具認証画面70に表示された補助具を1つずつ選択して補助具の認証を行う。このため、技師は、まず1つめの補助具のバーコードをカメラ39により撮影して補助具の認証を行う。認証NGの場合には(ステップST15:NG)、表示制御部44がディスプレイに認証NGの情報を表示する(ステップST16)。この場合、補助具が間違っている可能性があるため、技師は補助具の確認および交換等の措置を執ることができる。この場合、技師は交換した補助具に付与されたバーコードの撮影を行い、これにより取得した補助具バーコード画像を補助具認証情報として用いてステップST15がOKとなるまでステップST14およびステップST15の処理を繰り返す。
認証OKの場合には(ステップST15:OK)、表示制御部44がディスプレイ34に認証OKの情報を表示する(ステップST17)。認証OKまたは認証NGの情報としては、「認証OK」若しくは「認証NG」の文字、または認証OK若しくは認証NGであることを表す画像等を用いることができる。なお、認証OKまたは認証NGを音声によって通知するようにしてもよい。
表示制御部44は、認証OKとなった補助具について、補助具認証画面70において補助具名および/または補助具の種類の文字色あるいは背景の色を変更するようにしてもよい。例えば、寝台および体位について認証OKであった場合には、図12に示すように、寝台および体位について補助具の種類73の背景色を他の補助具の背景色と異なるようにしてもよい。図12においては背景色が異なることをハッチングを付与することにより示している。
ところで、補助具の登録は、患者に対する放射線照射の前に行われる照射計画の段階で行われる。例えば、放射線治療を行う場合、患者に対して何日もかけて放射線の照射を複数回行うが、その間に患者の体形の変化等により、登録した補助具の変更および追加になる場合がある。このため、補助具の認証時に補助具の変更および変更された補助具の登録を行うことができるようにしてもよい。
この場合、技師は補助具認証画面70の一覧71において変更する補助具を選択し、変更ボタン74を選択する。これにより、表示制御部44が、図13に示すように、モバイル端末7のディスプレイ34に補助具変更画面80を表示する。補助具変更画面80は、変更する補助具の選択メニュー81、変更する補助具の画像表示領域82および登録ボタン83を含む。選択メニュー81はプルダウンメニューとなっており、寝台の変更を行う場合、複数の診断をプルダウンメニューから選択可能となっている。図13においては、寝台Bが選択された状態を示している。また、画像表示領域82には、技師がカメラ39を用いて撮影した寝台Bの画像が表示される。技師は補助具の変更後に登録ボタン83を選択すると、モバイル端末7の通信制御部45が、変更した補助具の情報を端末装置5に送信する。端末装置5は、変更した補助具の情報を管理サーバ6に送信する。管理サーバ6は当該患者について変更された補助具の情報をデータベース6Aに登録する。
また、放射線治療を行う場合、患者に対して数日間に亘って放射線の照射を行うが、その間における患者の体調変化を観察することが重要である。このため、放射線の照射を行う毎に、技師または看護師が患者の体調およびバイタル(脈拍、呼吸数、血圧および体温等)を、モバイル端末7に入力できるようにしてもよい。この場合、技師が補助具認証画面70における問診ボタン75を選択することにより、表示制御部44が、図14に示すように、モバイル端末7のディスプレイ34に問診画面86を表示する。問診画面86は、放射線照射を行う患者に対して、入力デバイス35を用いて脈拍、呼吸数、血圧、体温および所見を入力可能となっている。
技師は問診の入力後に登録ボタン87を選択すると、問診情報生成部46が入力結果に基づいて問診情報を生成する。そして、モバイル端末7の通信制御部45が、生成された問診情報を端末装置5に送信する。端末装置5は、問診情報を管理サーバ6に送信する。管理サーバ6は当該患者についての問診情報をデータベース6Aに登録する。
ステップST17に続いて、補助具認証部43は、すべての補助具について認証OKであったか否かを判定する(ステップST18)。ステップST18が否定されるとステップST14に戻り、ステップST18が肯定されるまでステップST14以降の処理が繰り返される。ステップST18が肯定されると、表示制御部44が全認証OKの表示をディスプレイ34に行い(ステップST19)、モバイル端末7の通信制御部45が、補助具が認証OKとなった旨の認証結果を端末装置5に送信する(ステップST20)。
端末装置5の通信制御部25は認証結果を受信し(ステップST21)、照射許可部26が認証結果に基づいて、放射線を許可する旨の情報を出力する(許可情報出力:ステップST22)。これにより、ステータス変更部21は、対象患者のオーダのステータスを患者認証ステータスから照射開始ステータスに変更する(ステップST23)。また、通信制御部25が照射開始ステータスに変更されたことをモバイル端末7に送信する(照射開始情報送信:ステップST24)。モバイル端末7の通信制御部45は照射開始情報を受信し(ステップST25)、表示制御部44が照射可能な旨の情報をディスプレイ34に表示等することにより技師に通知し(ステップST26)、処理を終了する。これにより、技師は患者への放射線の照射を開始する。
なお、対象患者のオーダのステータスが照射開始ステータスに変更されたことの情報を、端末装置5から照射装置8に送信するようにしてもよい。この場合、照射装置8においては、照射開始ステータスの情報を受信するまでは、放射線源を駆動できないようにして患者への放射線の照射を禁止し、照射開始ステータスの情報を受信した場合に、放射線源を駆動可能なように放射線源を制御してもよい。
このように、本実施形態においては、モバイル端末7において患者認証を行うようにした。このため、技師は患者の認証結果を確認するために待合室から操作室へ一旦戻る必要がなくなり、その結果、技師の負担を軽減することができる。また、技師が操作室へ戻る間、患者を待たせることもなくなるため、患者の待ち時間を短縮できる。
また、本実施形態においては、モバイル端末7において補助具の認証を行うようにした。このため、照射室4において補助具を確認するための大型のモニタが不要となる。また、照射室4において、認証結果を確認するためにモニタがある場所まで技師が移動する必要がなくなるため、技師の負担を軽減することができる。
また、放射線治療の途中で補助具の変更および追加になった場合、従来は補助具の変更および登録は、照射室4において変更内容を紙で記録しておき、撮影後または照射後に、操作室2において紙の記録を見ながら端末装置5において変更を行う必要があった。また、変更した補助具の画像を照射室4においてカメラで撮影し、カメラを操作室2の端末装置5と接続して、画像を端末装置5に送信する必要があった。
本実施形態においては、モバイル端末7において補助具の変更および登録を行えるようにした。このため、照射室4において、補助具および患者の体位を確認しながら補助具の変更および登録を行うことができる。また、その際に、モバイル端末7のカメラ39を用いて補助具を撮影することにより、照射室4に居ながらにして端末装置5に変更した補助具の画像を送信することができる。このため、本実施形態によれば、技師の作業を効率よく行うことができる。
また、放射線治療中の患者の体調およびバイタルを確認する場合、従来は待合室3または照射室4で問診結果を患者から聴取して紙に記載し、操作室2に移動して端末装置5に記載内容を入力する必要があった。本実施形態においては、モバイル端末7において問診結果を登録して端末装置5に送信することができるため、問診結果を端末装置5において入力する必要がなくなる。また、問診結果を端末装置5に入力する際の入力漏れも防ぐことができる。
次いで、本開示の第2の実施形態について説明する。図15は本開示の第2の実施形態による放射線医療情報システムの概略構成図である。なお、図15において図1と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。図15に示すように、第2の実施形態による放射線医療情報システム1Aは、モバイル端末7が発信器7Aを備え、照射室4にモバイル端末7の発信器7Aが発信する信号を受信する受信器4Aを設置し、発信器7Aおよび受信器4Aによりモバイル端末7が照射室4内に存在することを検知するようにした点が第1の実施形態と異なる。なお、発信器7Aおよび受信器4Aが本開示の検知装置の一例である。
ここで、本実施形態においては、モバイル端末7を用いて患者および補助具の認証を行う。このため、技師がモバイル端末7を照射室4内に置き忘れてしまう場合がある。とくに照射室4において補助具の配置を行うときには、技師は両手を使って作業を行うため、モバイル端末7を一時的に照射室4内に置く必要がある。このため、そのまま照射室4にモバイル端末7を置き忘れる可能性がある。モバイル端末7を置き忘れたまま患者に放射線の照射を行うと、照射時の電離放射線によってモバイル端末7が故障する可能性がある。
第2の実施形態においては、モバイル端末7の発信器7Aが発信する信号を受信器4Aが検知している間、受信器4Aは検知信号をネットワーク10経由で端末装置5に送信する。端末装置5は、受信器4Aから検知信号が送信されている場合、照射装置8に対して放射線源の駆動禁止の指示を行う。そして、端末装置5は、受信器4Aから検知信号が送信されなくなった場合に、照射装置8に対して放射線源の駆動可能な旨の指示を行う。
これにより、第2の実施形態においては、モバイル端末7が照射室4にある間は、放射線源の駆動が禁止されることとなる。このため、モバイル端末7に放射線が照射されることによりモバイル端末7が故障してしまうことを防止することができる。
また、モバイル端末7の発信器7Aが発信する信号を受信器4Aが検知している間、モバイル端末7から警告のための音声を出力してモバイル端末7が照射室4内にあることを通知するようにしてもよい。
なお、人が保持していることをモバイル端末7において検知し、モバイル端末7が人に保持されていることが検知されない場合には、モバイル端末7から照射装置8に対して放射線源の駆動禁止の指示を行うようにしてもよい。ここで、モバイル端末7にはジャイロセンサが設けられている。モバイル端末7が人に保持されているとモバイル端末7は微妙に移動するため、ジャイロセンサによりその移動を検知することができる。したがって、ジャイロセンサの出力に基づいてモバイル端末7が人に保持されていることを検知することができる。この場合、ジャイロセンサが本開示の検知装置の一例である。
次いで、本開示の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態による放射線医療情報システムの概略構成は上記第1および第2の実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
ここで、患者に放射線を照射する際の補助具の配置の仕方は、放射線の照射方法、患者の撮影方法、撮影部位、および患者の状態等の照射内容に応じて異なり、照射内容に応じて補助具の配置に必要な時間も様々である。放射線治療を行う場合、患者に対して数日間に亘って放射線の照射を行うが、その間に患者の体形の変化等により補助具の配置の位置ずれが発生し、補助具の配置変更を行う必要が生じることもある。補助具の配置変更時には照射前に行う照合撮影の結果によって微調整を行うため、時間を要することが多い。また、放射線治療の場合、補助具の配置を高精度に行うことが必要な照射方法もあり、照合撮影の結果によって毎回時間をかけて補助具の配置の微調整を行う場合もある。このような作業は技師にとって非常に手間がかかる作業である。
第3の実施形態においては、照射内容に応じて異なるセットアップに要する時間および補助具の配置変更を配置情報としてモバイル端末7に入力することにより、オーダおよび患者情報に応じた配置情報を管理サーバ6に送信して蓄積する。そして、蓄積した情報を用いて、オーダおよび患者情報の入力により患者に応じた補助具の配置情報を出力する学習済みモデルを構築するようにしたものである。そして、構築した学習済みモデルを用いて、対象患者のオーダおよび患者情報に応じた補助具の配置情報を導出し、技師に提供するようにしたものである。
図16は第3の実施形態における管理サーバ6のハードウェア構成を示す図である。図16に示すように、管理サーバ6は、CPU91、不揮発性のストレージ93、および一時記憶領域としてのメモリ96を含む。また、管理サーバ6は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ94、キーボードとマウス等の入力デバイス95、およびネットワーク10に接続されるネットワークI/F97を含む。CPU91、ストレージ93、ディスプレイ94、入力デバイス95、メモリ96およびネットワークI/F97は、バス98に接続される。
ストレージ93は、HDD、SSDおよびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ93には、管理サーバ6が実行する学習プログラム92Aおよび導出プログラム92Bが記憶される。CPU91は、ストレージ93から学習プログラム92Aおよび導出プログラム92Bを読み出してからメモリ96に展開し、展開した学習プログラム92Aおよび導出プログラム92Bを実行する。
なお、学習プログラム92Aおよび導出プログラム92Bは、ネットワーク10に接続された不図示のサーバコンピュータの記憶装置またはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて管理サーバ6にダウンロードされ、インストールされる。または、DVDおよびCD-ROM等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から管理サーバ6にインストールされる。
図17は管理サーバ6の機能的な構成を示す図である。図17に示すように管理サーバ6は、情報取得部101、学習部102、導出部103および情報送信部104を備える。そしてCPU91が学習プログラム92Aを実行することにより、CPU91は情報取得部101および学習部102として機能する。また、CPU91が導出プログラム92Bを実行することにより、CPU91は導出部103および情報送信部104として機能する。
情報取得部101は、モバイル端末7から入力されたオーダ、患者情報および配置情報をネットワーク10経由で取得し、ストレージ93に記憶することにより、オーダ、患者情報および配置情報を蓄積する。また、情報取得部101は、モバイル端末7から送信された、これから放射線を照射する患者についてのオーダおよび患者情報を取得する。
学習部102は、蓄積されたオーダ、患者情報および配置情報を教師データとして用いてニューラルネットワークを機械学習し、オーダおよび患者情報が入力されると、補助具の配置情報を出力する学習済みモデルを構築する。
本実施形態においては、ニューラルネットワークとして、多層ニューラルネットワークの1つである、畳み込みニューラルネットワーク(以下CNN(Convolutional Neural Network))を用いる。
図18は教師データの一例を示す図である。図18に示すように、教師データ110は、オーダおよび患者情報を含む入力データ111と、配置情報を含む正解データ112とを含む。入力データ111に含まれるオーダは、照射部位、照射方法、照射回数、照射線量、照射線質および照射機器等の情報を含む。入力データ111に含まれる患者情報は、患者の年齢、性別、身長および体重等の情報を含む。正解データ112は、配置情報として、補助具の使用の有無、使用する補助具の種類、補助具の配置に要する時間、補助具の変更の有無、補助具が変更される場合の照射回数等の情報を含む。
学習部102は、教師データ110に含まれる入力データ111をCNNに入力して配置情報を出力させる。そして、学習部102は、出力された配置情報と、正解データ112に含まれる配置情報との相違を損失として導出する。そして、学習部102は、導出した損失が小さくなるようにCNNを学習する。学習部102には異なる教師データ110を用いて、導出した損失が予め定められたしきい値以下となるまでCNNを繰り返し学習する。これにより、オーダおよび患者情報が入力されると、補助具の配置情報を出力する学習済みモデルが構築される。なお、予め定められた回数繰り返し学習を行うことにより、学習済みモデルを構築するようにしてもよい。
導出部103は、学習部102が構築した学習済みモデル103Aを用いて、情報取得部101が取得した、これから放射線の照射を行う患者についてのオーダおよび患者情報についての補助具の配置情報を出力する。
情報送信部104は導出部103が導出した配置情報をネットワーク10経由でモバイル端末7に送信する。
次いで、第3の実施形態において行われる処理について説明する。図19は学習処理を示すフローチャートである。まず、学習部102が情報取得部101からの教師データの入力を受け付け(ステップST31)、教師データを用いて、CNNの学習を行う(ステップST32)。これにより学習済みモデル103Aが構築される。
図20は配置情報の導出処理を示すフローチャートである。まず、導出部103が情報取得部101からのオーダおよび患者情報の入力を受け付け(ステップST41)、学習済みモデル103Aを用いて、補助具の配置情報を導出する(ステップST42)。そして、情報送信部104が導出された配置情報をネットワーク10経由でモバイル端末7に送信し(ステップST43)、処理を終了する。
モバイル端末7は管理サーバ6から送信された補助具の配置情報を受信し、モバイル端末7の表示制御部44が受信した配置情報をディスプレイ34に表示する。図21はモバイル端末7に表示された補助具の配置情報の表示画面を示す図である。図21に示す補助具の配置情報の表示画面120においては、補助具の使用が「有」、補助具の種類が「寝台A、仰臥位、丸枕、ボーラスA、モールドB、ツーブスA」、配置に要する時間が「10分」、補助具変更有無が「有」、変更される場合の照射回数が「3回目」となっている。
技師は表示された補助具の配置情報を参照することにより、補助具の配置に要する時間を考慮して、照射室4の占有時間および補助具のセットアップに必要な人員等の調整を事前に行うことが可能となる。また、補助具の配置情報も事前に取得することができるため、補助具の微調整に要する時間を短縮することができる。したがって、患者への放射線の照射をより効率よく行うことができる。
なお、上記各実施形態において、例えば、端末装置5のステータス変更部21、患者情報検索部22、補助具情報検索部23、表示制御部24、通信制御部25および照射許可部26、モバイル端末7の画像取得部41、患者認証部42、補助具認証部43、表示制御部44、通信制御部45および問診情報生成部46、並びに管理サーバ6の情報取得部101、学習部102、導出部103および情報送信部104といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
1 放射線医療情報システム
2 操作室
3 待合室
4 照射室
4A 受信器
5 端末装置
6 管理サーバ
6A データベース
7 モバイル端末
7A 発信器
8 照射装置
10 ネットワーク
11,31,91 CPU
12 クライアントアプリケーションプログラム
13,33,93 ストレージ
14,34,94 ディスプレイ
15,35,95 入力デバイス
16,36,96 メモリ
17,37,97 ネットワークI/F
18,38,98 バス
21 ステータス変更部
22 患者情報検索部
23 補助具情報検索部
24,44 表示制御部
25,45 通信制御部
26 照射許可部
39 カメラ
41 画像取得部
42 患者認証部
43 補助具認証部
46 問診情報生成部
50 オーダの一覧
51 患者ID
52 患者名
53 ふりがな
54 性別
60 患者認証画面
61 患者情報
62 顔画像
70 補助具認証画面
71 種類の一覧
72 補助具名
73 補助具の種類
74 変更ボタン
75 問診ボタン
76 画像
80 補助具変更画面
81 選択メニュー
82 画像表示領域
83 登録ボタン
86 問診画面
87 登録ボタン
101 情報取得部
102 学習部
103 導出部
103A 学習済みモデル
104 情報送信部
110 教師データ
111 入力データ
112 正解データ
120 補助具の配置情報の表示画面

Claims (13)

  1. 携帯端末装置であって、
    カメラと、
    少なくとも1つのプロセッサとを備え、
    前記プロセッサは、
    放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、
    前記対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得し、
    前記患者認証情報および前記患者情報に基づいて前記対象患者の認証を行い、
    前記対象患者が認証されると、前記放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報を前記カメラにより取得し、
    前記補助具認証情報および前記オーダに基づいてすべての前記補助具の認証を行い、
    前記すべての補助具が認証されると認証結果を出力する、携帯端末装置。
  2. 前記患者認証情報は、前記対象患者が所持するバーコードまたは前記対象患者を前記カメラによって撮影することにより取得された患者画像である請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記患者認証情報は、前記対象患者の生体情報である請求項1に記載の携帯端末装置。
  4. 前記補助具認証情報は、前記補助具に付与されたバーコードまたは前記補助具を前記カメラによって撮影することにより取得された補助具画像である請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記プロセッサは、前記補助具が変更された際に前記カメラにより前記変更された補助具を撮影することにより取得された補助具画像を外部装置に送信する請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  6. 前記プロセッサは、前記対象患者の問診情報を生成し、
    前記問診情報を外部装置に送信する請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  7. 放射線の照射を行う患者に対するオーダおよび患者情報が登録されたデータベースを備えるサーバと、
    患者に対して放射線を照射するための照射装置と、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯端末装置と、
    前記サーバから対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、取得した前記オーダおよび前記患者情報を前記携帯端末装置に送信する端末装置とを備え、
    前記携帯端末装置は前記認証結果を前記端末装置に送信し、
    前記端末装置は前記認証結果に基づいて前記対象患者に対する前記オーダのステータスを照射開始ステータスに変更する放射線医療情報システム。
  8. 前記端末装置は、前記オーダが前記照射開始ステータスに変更されるまで、前記照射装置における前記放射線の照射を禁止する請求項7に記載の放射線医療情報システム。
  9. 前記照射装置が設置された照射室に前記携帯端末装置が存在することを検知する検知装置をさらに備え、
    前記検知装置により前記照射室に前記携帯端末装置が存在することが検知されている場合、前記照射装置による前記放射線の照射を禁止する請求項7または8に記載の放射線医療情報システム。
  10. 前記照射装置が設置された照射室に前記携帯端末装置が存在することを検知する検知装置をさらに備え、
    前記検知装置により前記照射室に前記携帯端末装置が存在することが検知されている場合、音声によりその旨を通知する請求項7または8に記載の放射線医療情報システム。
  11. 前記携帯端末装置において入力された、前記オーダおよび前記患者情報に応じた前記補助具の配置に関する配置情報を教師データとして用いた機械学習を行うことにより構築された、オーダおよび患者情報が入力されると、入力された患者情報に対応する患者に応じた前記補助具の配置情報を出力する学習済みモデルをさらに備え、
    前記対象患者の前記オーダおよび前記対象患者の患者情報に応じた前記補助具の配置情報を前記携帯端末装置において取得し、
    前記学習済みモデルを用いて、前記取得された対象患者の前記オーダおよび前記患者情報に応じた前記補助具の配置情報を導出する請求項7から10のいずれか1項に記載の放射線医療情報システム。
  12. 携帯端末装置の作動方法であって、
    放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得し、
    前記対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得し、
    前記患者認証情報および前記患者情報に基づいて前記対象患者の認証を行い、
    前記対象患者が認証されると、前記放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報を前記携帯端末装置のカメラにより取得し、
    前記補助具認証情報および前記オーダに基づいてすべての前記補助具の認証を行い、
    前記すべての補助具が認証されると認証結果を出力する、携帯端末装置の作動方法。
  13. 携帯端末装置の作動方法をコンピュータに実行させる作動プログラムであって、
    放射線の照射を行う対象患者に対するオーダおよび患者情報を取得する手順と、
    前記対象患者の認証に用いる患者認証情報を取得する手順と、
    前記患者認証情報および前記患者情報に基づいて前記対象患者の認証を行う手順、
    前記対象患者が認証されると、前記放射線の照射を行う際に使用される1以上の補助具を認証するための補助具認証情報を前記携帯端末装置のカメラにより取得する手順と、
    前記補助具認証情報および前記オーダに基づいてすべての前記補助具の認証を行い、
    前記すべての補助具が認証されると認証結果を出力する手順とをコンピュータに実行させる作動プログラム。
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