JP2023115739A - 微粒子の除去装置及び除去方法 - Google Patents

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晃毅 前田
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Abstract

【課題】微粒子を、効率良く確実に排出することが可能な微粒子の除去装置及び除去方法を提供する。【解決手段】フード7内に存在する微粒子Bを気体により搬送する微粒子Bの除去装置10であって、フード7内に気体を噴射する噴射機構5と、フード7内に噴射された気体にコアンダ流を生じさせるコアンダ流生成部11a、11b、11c、11dと、コアンダ流生成部11a、11b、11c、11dにより制御された気体流により微粒子Bを搬送するフード7内の主流路Rと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、微粒子の除去装置及び除去方法に関する。
一般に、各種ワークの加工装置においては、ワーク加工の際に生じる微粒子、例えばレーザー加工の際生じるスパッタやヒューム等を加工装置の動作に障害が発生しないように装置外部へ排出する機構が必要とされる。
特許文献1には、レーザーによるセラミック基板切断の際、セラミック基板に向けて照射されるレーザーが通過する空間であって、セラミック基板とレーザーの集光レンズの間の空間に気体を噴射する気体噴射装置を備えたレーザスクライバが開示されている。この文献には、気体噴射装置による気体の噴射によって、ワーク切断の際生じる飛沫によるレーザーの集光レンズの汚染を防止することが記載されている。
特開平11-58050号公報
上記の特許文献1におけるレーザスクライバでは、ワーク切断の際生じるレンズの飛沫汚染を気体噴射装置によって防止している。しかし、レンズの汚染だけではなく、被処理物(ワーク)であるセラミック基板等を覆うカバー部材(フード)内部において、被処理物本体に付着するヒュームおよびフード内面に飛び散るスパッタ等の微粒子を効率よく確実にフードの外部に排出することがさらに求められている。
従来提供されている微粒子の除去装置としては、例えばフード内を負圧吸引源によって負圧吸引する一方、フード内に空気を噴射してフード内に存在する微粒子を外部に排出し除去するものが提供されている。しかしながら、この種の装置では、フード内の各所において空気流に乱流が生じ、微粒子の除去が適切に行われない状況が生じて微粒子を充分に除去できない恐れがある。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、微粒子を、効率良く確実に排出することが可能な微粒子の除去装置及び除去方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一側面は、フード内に存在する微粒子を気体により除去する微粒子の除去装置である。この除去装置は、フード内に気体を噴射する噴射機構と、フード内に噴射された気体にコアンダ流を生じさせるコアンダ流生成部と、コアンダ流生成部により制御された気体流により微粒子を搬送する主流路と、を備える。
本発明によれば、気体に、コアンダ効果により生じる気体の流れ(以下、本稿においては、コアンダ流と呼称する。)を生じさせて制御された気体流により微粒子を搬送するので、微粒子を効率良く確実に排出することができる。
本発明の一態様では、フード内には、ガイド部材と、第1の部材と、を備える。ここで、ガイド部材は、第1のガイド壁面と、第2のガイド壁面と、を有する。そして、第1のガイド壁面に沿って流通する気体が第2のガイド壁面上のコアンダ流により制御され、この制御された気体により前記微粒子を搬送する。第1のガイド壁面は、噴射された気体を沿わせて流通させる。第2のガイド壁面は、この第1のガイド壁面から気体を沿わせる方向に対し屈曲して傾斜し、コアンダ流生成部としての第1のコアンダ流生成部を構成する。第1の部材は、第2のガイド壁面の先端前方に位置し前記微粒子が付着している。
この一態様では、第1のガイド壁面に気体を沿わせて、これに連続するコアンダ流生成部を構成する第2のガイド壁面により生じたコアンダ流により微粒子まで気体流を導いて、この微粒子を搬送するので、確実にねらった微粒子に対して気体流を生成して微粒子を搬送することができる。
本発明の一態様では、フードは、微粒子が浮遊又は付着する領域を中に挟んで一方の側に第1の開口部を備えると共に、他方の側に第2の開口部を備え、さらに第1の開口部から第2の開口部へ向かう方向に交差する軸線上に第3の開口部を備える。噴射機構は、その噴射する気体により領域の微粒子を第2の開口部方向へ搬送するように配置される。第2の開口部側には、フード内を負圧吸引する負圧吸引源が設けられる。フードの内壁面において、第3の開口部と第2の開口部との間には、負圧吸引源により第3の開口部から流入する気体にコアンダ流を生じさせる湾曲面からなる第2のコアンダ流生成部が形成される。
この一態様では、第1の開口部から第2の開口部へ向かう方向に交差する軸線上に位置する第3の開口部を備え、第3の開口部と第2の開口部との間には、第3の開口部から流入する気体にコアンダ流を生じさせる湾曲面が形成されるので、フード内の気体流に対してコアンダ流を生じさせることによって、乱流の生じないスムーズな気体流を生成し、微粒子を効率良く搬送することができる。
本発明の一態様では、噴射機構は、気体を噴射する噴射口がスリット状に形成されている。
この一態様では、噴射口がスリット状に形成されるので、コアンダ流を生じさせるのに適切な噴射口の形状を選択できる。
本発明の一態様では、第2のガイド壁面は、微粒子が付着する面に対して20度から40度の範囲の角度を有する。
この一態様では、コアンダ流生成部としての第2のガイド壁面の角度が好適な範囲に設定される。
本発明の一態様では、噴射機構は、先端に噴射口が設けられた噴射壁部を備える。そして、噴射壁部内には、第1の流路と第2の流路とを備えている。第1の流路は、噴射口方向へ圧縮空気を導く。第2の流路は、この第1の流路に連通し、噴射口に向けてコアンダ流を生成する一部が湾曲壁面からなる第3のコアンダ流生成部が形成される。
この一態様では、噴射機構には、噴射口に向けてコアンダ流を生成する一部が湾曲壁面からなる第3のコアンダ流生成部が形成された第2の流路が備えられているので、湾曲壁面によって噴射口からの気体流を所望の方向に制御することができる。
本発明の一態様では、微粒子は、被加工物をレーザー加工した際に発生するヒュームまたはスパッタを含む。
この一態様によれば、微粒子の除去装置によって、除去が難しいスパッタやヒュームを確実に除去することができる。
本発明の一態様では、噴射機構は、その噴射口が、水平状態に保持された被加工物の表面に対し気体が斜めに噴射されるように位置する。
この一態様では、気体を噴射する噴射口が、水平状態に保持された被加工物の表面に対し気体が斜めに噴射されるように位置するので、微粒子を除去するために適切な気体流を生じさせることができる。
本発明の別の側面は、微粒子の除去方法である。この除去方法は、フード内に気体を噴射してコアンダ流を生じさせ、コアンダ流を含む気体流により微粒子を除去する。
本発明の別の側面の微粒子の除去方法によれば、コアンダ流を利用するので、微粒子を、効率良く確実に排出することができる。
本発明の一態様では、フード内に存在する微粒子を気体で除去するに際して、フード内に気体を噴射してその気体流を微粒子が存在する表面に沿ってコアンダ流を生じさせる。そして、このコアンダ流を含む気体流により微粒子を搬送する。
この一態様では、微粒子が存在する表面に沿ってコアンダ流を生じさせこのコアンダ流を含む気体流により微粒子を搬送するので、確実に微粒子の存在する位置にねらいを定めて気体流を制御することができる。
本発明の一態様では、フード内に存在する微粒子を気体で除去するに際して、フード内に気体を噴射してその気体流をフード内面に沿ってコアンダ流を生じさせる。そして、このコアンダ流を含む気体流により微粒子を搬送する。
この一態様では、フード内面にそってコアンダ流を生じさせるので、フード内部に乱流を生じさせることなくスムーズな気体流を生成し、微粒子を効率良く搬送することができる。
本発明によれば、微粒子を、効率良く確実に排出することが可能な微粒子の除去装置及び除去方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る、微粒子の除去装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る、微粒子の除去装置の要部の拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る、微粒子の除去装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る、微粒子の除去装置の噴射機構の斜視図である。 本発明の実施形態に係る、微粒子の除去装置の噴射機構の断面図である。 本発明の実施形態に係る、レーザー加工装置の断面図である。 図6の要部の拡大図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る、微粒子の除去装置を示す断面図である。
図1に示すように、微粒子の除去装置10は、噴射機構5とフード7とを備えている。フード7内の主流路Rには、面17aを有する第1部材17が配置されている。図2は、この第1部材17の拡大図である。図2に示すように、第1部材17上には、第1のガイド壁面13と第2のガイド壁面15とを有する第1のガイド部材16と、第3のガイド壁面19と第4のガイド壁面21とを有する第2のガイド部材22が配置されている。第1のガイド部材16と第2のガイド部材22とは、面17aを挟んで両側に配置されている。この微粒子除去装置10は、面17a上に微粒子Bが付着しているものとし、この微粒子Bを除去するための装置である。
噴射機構5から噴射された気体(矢印a3)は、第1のガイド壁面13に沿って流通する(矢印a4)。第2のガイド壁面15は、この第1のガイド壁面13から気体を沿わせる方向(矢印a4)に対して屈曲して傾斜し、コアンダ流生成部としての第1のコアンダ流生成部11aを構成する。第1の部材17の面17aは、第2のガイド壁面15に連続する面として位置している。第3のガイド壁面19は、この面17aに連続する傾斜する面として位置している。第4のガイド壁面21は、第3のガイド壁面19から気体を沿わせる方向(矢印a6)に対して屈曲して傾斜し、コアンダ流生成部としての第4のコアンダ流生成部11dを構成する。第2のガイド壁面15と第3のガイド壁面19は、前記微粒子が付着する面17aに対して20度から40度の範囲の角度を有する。
図3は、本実施形態の微粒子の除去装置10におけるフード7の断面図である。図3では、特にフード7を説明するため、噴射機構5は、簡略に記載し、第1の部材17上の第1のガイド部材16と第2のガイド部材22とがない状態を示している。本実施形態におけるフード7は、微粒子が付着する面17aを中に挟んで一方に第1の開口部23と、他方に第2の開口部25とを備えると共に、第1の開口部23から第2の開口部25へ向かう方向j1に交差する軸線j2上に第3の開口部27を備える。噴射機構5は、その噴射する気体により面17a上の微粒子を第2の開口部25方向へ搬送するように配置され、第2の開口部25側には、フード7内を負圧吸引する負圧吸引源19が設けられる。フード7の内壁面において、第3の開口部27と第2の開口部25との間には、負圧吸引源19により第3の開口部から流入する気体にコアンダ流b2、b3を生じさせる湾曲面29からなる第2のコアンダ流生成部11bが形成される。
図4は、本実施形態における噴射機構5を簡略に示した斜視図である。図4に示すように、噴射機構5は、気体を供給する気体供給源5bが、供給管5cに接続されており、気体を噴射する噴射口5aは、スリット状に形成されている。図5は、本実施形態における噴射機構5の断面図である。噴射機構5は、先端に噴射口5aが設けられた噴射壁部31を備え、噴射壁部31内には、噴射口5a方向へ気体を導く第1の流路33と、この第1の流路33に連通し、噴射口5aに向けてコアンダ流を生成する一部が湾曲壁面37からなる第3のコアンダ流生成部11cが形成された第2の流路35とを備えている。
次に、上記のように構成された微粒子の除去装置10の動作を説明する。図1に示すように、気体供給源5bからは、圧縮された気体が供給管5cを通じて噴射機構5に供給されている(矢印a1)。このとき使用される気体は、空気であってもよいし、窒素やアルゴンなどの不活性ガスであってもよい。図5に示すように、供給管5cに供給された気体は、第1の流路33から第2の流路35に導かれる(矢印a2)。第2の流路35は、第3のコアンダ流生成部11cを構成する湾曲壁面37を有しており、気体は、この湾曲壁面37に沿って噴射口5aから噴射される(矢印a3)。
図2に示すように、噴射口5aから噴射された気体(矢印a3)は、第1のガイド壁面13に沿って流れる(矢印a4)。第1のガイド壁面の先には、第1のガイド壁面13に対して屈曲して傾斜して形成されている第1のコアンダ流生成部11aを構成する第2のガイド壁面15が位置している。気体流は、コアンダ効果により、第2のガイド壁面15にそって流れる(矢印a5)。第2のガイド壁面に沿って導かれた気体流は、面17a上の微粒子Bを吹き飛ばす(図1)。
図2に示すように、面17a上を通過した気体流は、その先方で傾斜を有する第3のガイド壁面19にぶつかり、その方向を第3のガイド壁面19の傾斜に沿う方向に変えられる(矢印a6)。第3のガイド壁面19の先には、第3のガイド壁面19から屈曲して傾斜する第4のガイド壁面21が形成されている。第4のガイド壁面21は、第4のコアンダ流生成部11dを構成している。第3のガイド壁面19に沿って流れてきた気体流(矢印a6)は、コアンダ効果により第4のガイド壁面21に沿った方向に流れる向きが変えられる(矢印a7)。
図1に示すようにフード7の第2の開口部25側には、フード7内を負圧吸引する負圧吸引源19が設けられている。また、第3の開口部27と第2の開口部25との間の内壁には、湾曲面29が形成されている。負圧吸引源19によって第3の開口部27から吸引された気体流(矢印b1)は、第2のコアンダ流生成部11bを構成するこの湾曲面29によるコアンダ効果により、この湾曲面29に沿った方向に流れる(矢印b2、b3)。微粒子Bを吹き飛ばした微粒子Bを含むコアンダ流a8と第3の開口部27からのコアンダ流b3は、第2の開口部25で合流し、負圧吸引源19に吸引される(矢印a9)。
以上述べたように、本実施形態に係る微粒子の除去装置10は、噴射機構5の噴射口5aからの噴射気体は、第3のコアンダ流生成部11cを構成する湾曲壁部37によって噴射方向を定めるので、微粒子B搬送のための気体流の方向を容易に定めることができる。また、噴射口5aは、スリット状に形成されているので、コアンダ効果による気体流を生じさせるのに好適である。また、スリット状であるためその幅方向への均一な噴射流を生じさせることができる。
噴射口5aからの気体流は、第1のコアンダ流生成部11aによって微粒子Bまで面17aの表面を流れるように気体流を制御するので、確実に微粒子Bを搬送することができる。第4のコアンダ流生成部11dによって、気体流の向きを負圧吸引源19が配置された第2の開口部25側へ変える。さらに、第3の開口部27を設けて、第3の開口部からの空気の流れを、第3の開口部27と第2の開口部25との間の湾曲面29による第2のコアンダ流生成部によって、第2の開口部25側に変える。したがって、フード7内に気体流の滞留や乱流を生じさせることなく、気体流の向きを共に第2の開口部25側へそろえるので、負圧吸引源の負圧を必要以上に高めることなく少ない風量で効率良く微粒子を搬送することができる。したがって、コアンダ流生成部11a、11b、11c、11dにより制御された気体流により前記微粒子Bを効率良く確実に搬送し排出することができる微粒子の除去装置10、および方法を提供することができる。
上述の実施形態により除去される微粉末の一例として、レーザー加工で生じた微粉末が挙げられる。以下に、レーザー加工装置で発生する微粒子の除去について説明する。
図6は、微粒子の除去装置を備えたレーザー加工装置20の断面図である。本装置が、図1から図5の装置と異なるのは、面17aの部分に、レーザーを照射して第1の部材17を加工するレーザー照射装置2が設けられている点である。面17aでは、レーザー照射装置2によるレーザー照射加工により、微粒子Bとして、ヒュームやスパッタ等が生じる。その他のコアンダ流生成部11a~11d他の構造や作用は、図1から図5の装置と同等であり、図1から図5の装置と同様の作用効果により、レーザー加工により生じたヒュームやスパッタ等の微粒子Bを効率良く確実に搬送し排出することができる。
図7は、図6の要部の拡大図である。以下、図6と図7を参照して、レーザー加工により生じた微粒子の除去についてさらに詳細に説明する。
図6に示すように、微粒子の除去装置を備えたレーザー加工装置20は、被加工物104にレーザーを照射するレーザー照射装置102と、被加工物104を保持する保持部材103と、保持部材103に向けて気体を噴射する噴射機構105と、被加工物を覆うフード107と、被加工物104を保持した保持部材103をフード107内に搬送する搬送機構108と、を備えている。
図7に示すように、保持部材103は、被加工物104に対するレーザー照射部102aの手前に第1のガイド面103aが設けられ、噴射機構105は、その噴射口105aが、第1のガイド面103aに対し気体が斜めに噴射されるように位置し、気体が被加工物104のレーザー照射部102aの手前からレーザー照射部102aの前方へ流れるように、配置されている。
図6に示すように、フード107は、一方の側に第1の開口部107cを備えると共に、他方の側に第2の開口部107bを備えている。さらに前記第1の開口部107cから第2の開口部107bへ向かう方向に交差する軸線上に第3の開口部107aを備える。第1の開口部107cの側には、被加工物104を保持した保持部材103が搬送機構108によって搬送され、配置されている。レーザー照射装置102と噴射機構105とは、第1の開口部107c側に位置している。第2の開口部107b側には、負圧吸引源19が備えられる。ここで負圧吸引源19は、具体的には集塵装置等である。
図6に示すように、保持部材103は、被加工物104を、レーザー加工をする露出部分103bと、保持部材103に覆われる被覆部分103cと、を有して形成される。図7に示すように、噴射口105aは、被覆部分103cに臨ませて配置され、保持部材103の、被覆部分103cには、噴射口105aからレーザー照射部102aに向けてコアンダ効果により気体を導く第2のガイド壁面103dが設けられている。ここで、第1のガイド壁面103aは、被覆部分103cの一部であり、レーザー照射部102aは、露出部分103bの一部である。また、第2のガイド壁面103dは、被加工物104のレーザー照射が行われる面に対して20度から40度の範囲の角度を有する。
次に、上述のように構成されたレーザー加工装置20の動作について説明する。まず、図6に示す保持部材103に被加工物104を保持する。被加工物104を保持した保持部材103は、搬送機構108によって、第1の開口部107c内に搬送される。このとき負圧吸引源19である集塵機は、第2の開口部107bから空気を吸引している。気体供給源105bは、供給管105cに気体を供給し、噴射口105aからは、気体が噴射されている。予め定められた位置に被加工物104が配置されると、図6に示すように、レーザー照射装置102からレーザーLが被加工物104に照射され、被加工物104のレーザー加工が行われる。
図7に示すように、レーザーLがレーザー照射部102aに照射され、被加工物104にレーザー加工が行われている。このとき、レーザー加工によって生じたスパッタsが飛び散っている様子が図示されている。図6に示すように、フード107の第2の開口部107bには、負圧吸引源19が接続されており、第3の開口部107aに示す矢印f1、第1の開口部107cに示す矢印f3のようにフード107の外部の空気を吸引しており、フード107内に矢印f4で示す気体流が生じている。レーザー加工の際飛び散った複数のスパッタsは、フード107の内壁に衝突する。このとき衝突したスパッタsは、弾性率が高いためフード107の内壁に付着せず、内壁からはね返り直進するエネルギーが失われる。エネルギーが失われたスパッタsは、フード107内の気体流f4に吸引されて負圧吸引源19である集塵機に集塵される。
図7に示すように、レーザー加工が行われているときは、噴射口105aから、第1のガイド壁面103aに対して気体が矢印c1で示されるように斜めに噴射されている。このように噴射された気体は、第1のガイド壁面103aから第2のガイド壁面103dの表面に沿って流れ(矢印c2)、更にレーザー照射部102aを通過し(矢印c3)、フード107内への気体流の流れを形成する(矢印c4)。矢印c1~c4へと気体流が生じるのは、コアンダ効果による現象である。ここでコアンダ効果とは、気体の噴流が壁面にあたるとき、その表面を流れる気体流が、近傍にある壁面に引き寄せられて、壁面表面に沿って流れる現象のことである。この実施形態では、保持部材103の被覆部分103cの表面に斜めに噴射した気体がその表面上に沿って流れ(矢印c1)、第2のガイド壁面103dに引き寄せられて(矢印c2)、被加工物104のレーザー照射部102aにおける被加工物の表面にレーザーLに垂直な側方からなめるように気体流を生じさせ(矢印c3)、フード107内の気体流(図7おける気体流f4)と合流する(矢印c4)。このc1~c4の気体流により、レーザー照射部102aで生じたヒューム等を被加工物104から剥離させて回収することができる。
以上述べたように、本実施形態においては、気体が被加工物104のレーザー照射部102aの手前からレーザー照射部102aの前方へ流れるように、噴射機構105の噴射口105aが配置されるので、レーザー加工の際生じるスパッタやヒュームを被加工物104から確実に除去することができる。
被加工物104のレーザー照射部102aの手前からレーザー照射部102aの前方へ流れるような気体流は、コアンダ効果により生じさせるので、被加工物104のレーザー加工点の表面に沿った気体流c1~c4は、レーザー加工時のヒュームをレーザー加工点の表面から効率よく剥離し、フード107内の上述の気体流f4と合流させ、確実にヒュームを除去することができる。
レーザー加工装置20で飛散したスパッタs等が被加工物104に一度付着すると、その付着性の高さから、フード107のみの吸引では引き剥がすことは困難である。しかし、コアンダ効果による加工点近傍の気体流は、付着したヒュームを除去するだけではなく、フード内で発生したスパッタsや粉塵を加工点から強制的に吹き飛ばし、これらが付着するのを防止することができる。
また、被加工物104の加工点であるレーザー照射部102aを覆うようなフード107が設けられるので、レーザー加工時に飛散するスパッタをフード107の内壁に衝突させることで、スパッタsのエネルギーを減衰することができる。フード107は、第2の開口部107bから負圧吸引源19によって吸引する気体流f4を生じさせているので、これらのエネルギーが減衰したスパッタsは、気体流f4の流れにのって、容易に負圧吸引源19である集塵機に吸引することができる。すなわち、負圧吸引源19の負圧だけでは吸引が困難な数μmから数百μmの非常に高速なスパッタsを、フード107の内壁への衝突を利用して吸引可能なレベルまでスパッタsのエネルギーを減衰させることによって、吸引可能としている。
フード107に設けられた第1の開口部107cは、連続的に被加工物104をフード107内に搬送加工することができるので、量産ラインに容易に適応することができる。フード107は、被加工物104の上下方向を覆っているので、フード107内で発生した粉塵は、確実に吸引することができる。
なお、本実施形態では、コアンダ効果によりレーザー照射部102aに気体流を導くため保持部材103の第2のガイド壁面103dを利用しているが、これに限定されない。例えば、凹面状あるいは凸面状の曲面によって、レーザー照射部に気体流を導いてもよいし、加工物の保持のしかたによっては、被加工物104のレーザー照射部102aの手前に直接気体を噴射する構成としてもよい。被加工物の形状は、平板状のものに限定されるものではなく、曲面状に加工を施すものであってよい。すなわち、被加工物の形状や、加工面の形状を考慮して、コアンダ効果によってレーザー照射部に気体流を導くことができるように気体を噴射すればよい。噴射口105aの形状は、直線状のスリットに限定されず、被加工物104の表面形状を考慮して曲線状のスリットとしてもよい。またスリットに限定せず、被加工物104の表面にコアンダ効果による気体流を効果的に生じさせるいかなる形状も採用してよい。
10 微粒子の除去装置
5、105 噴射機構
7、107 フード
11a 第1のコアンダ流生成部
11b 第2のコアンダ流生成部
11c 第3のコアンダ流生成部
13、103a 第1のガイド壁面
15、103d 第2のガイド壁面
17 第1の部材
19 負圧吸引源
23、107c 第1の開口部
25、107b 第2の開口部
27、107a 第3の開口部
29 湾曲面
31 噴射壁部
33 第1の流路
35 第2の流路
37 湾曲壁面
20、 レーザー加工装置
2、102 レーザー照射装置
102a レーザー照射部
103 保持部材
103b 露出部分
103c 被覆部分
104 被加工物
105a 噴射口
B 微粒子
j1 第1の開口部から第2の開後部へ向かう方向
j2 交差する軸線
R 主流路

Claims (11)

  1. フード内に存在する微粒子を気体により除去する微粒子の除去装置であって、
    前記フード内に気体を噴射する噴射機構と、
    前記フード内に噴射された気体にコアンダ流を生じさせるコアンダ流生成部と、
    前記コアンダ流生成部により制御された気体流により前記微粒子を搬送する主流路と、を備える微粒子の除去装置。
  2. 前記フード内には、
    前記噴射された気体を沿わせて流通させる第1のガイド壁面と、この第1のガイド壁面から前記気体を沿わせる方向に対し屈曲して傾斜し、前記コアンダ流生成部としての第1のコアンダ流生成部を構成する第2のガイド壁面と、を有するガイド部材と、
    前記第2のガイド壁面の先端前方に位置する前記微粒子が付着する第1の部材と、を備え、
    前記第1のガイド壁面に沿って流通する気体が前記第2のガイド壁面上のコアンダ流により制御され、この制御された気体により前記微粒子を搬送する、請求項1に記載の微粒子の除去装置。
  3. 前記フードは、前記微粒子が浮遊又は付着する領域を中に挟んで一方の側に第1の開口部を備えると共に、他方の側に第2の開口部を備え、さらに前記第1の開口部から第2の開口部へ向かう方向に交差する軸線上に第3の開口部を備え、
    前記噴射機構は、その噴射する気体により前記領域の微粒子を前記第2の開口部方向へ搬送するように配置され、
    前記第2の開口部側には、前記フード内を負圧吸引する負圧吸引源が設けられ、
    前記フードの内壁面において、前記第3の開口部と前記第2の開口部との間には、前記負圧吸引源により前記第3の開口部から流入する気体にコアンダ流を生じさせる湾曲面からなる第2のコアンダ流生成部が形成される、請求項1または2に記載の微粒子の除去装置。
  4. 前記噴射機構は、気体を噴射する噴射口がスリット状に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の微粒子の除去装置。
  5. 前記第2のガイド壁面は、前記微粒子が付着する面に対して20度から40度の範囲の角度を有する、請求項2から4のいずれか1項に記載の微粒子の除去装置。
  6. 前記噴射機構は、先端に前記噴射口が設けられた噴射壁部を備え、前記噴射壁部内には、前記噴射口方向へ圧縮空気を導く第1の流路と、この第1の流路に連通し、前記噴射口に向けてコアンダ流を生成する一部が湾曲壁面からなる第3のコアンダ流生成部が形成された第2の流路とを備えている、請求項4または5に記載の微粒子の除去装置。
  7. 前記微粒子は、被加工物をレーザー加工した際に発生するヒューム又はスパッタを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の微粒子の除去装置。
  8. 前記噴射機構は、その噴射口が、水平状態に保持された前記被加工物の表面に対し前記気体が斜めに噴射されるように位置する、請求項7に記載の微粒子の除去装置。
  9. フード内に存在する微粒子を気体により除去する微粒子の除去方法であって、
    前記フード内に気体を噴射してコアンダ流を生じさせ、コアンダ流を含む気体流により前記微粒子を除去する微粒子の除去方法。
  10. フード内に存在する微粒子を気体で除去するに際して、前記フード内に気体を噴射してその気体流を前記微粒子が存在する表面に沿ってコアンダ流を生じさせ、前記コアンダ流を含む気体流により前記微粒子を搬送する請求項9に記載の微粒子の除去方法。
  11. 前記フード内に存在する微粒子を気体で除去するに際して、前記フード内に気体を噴射してその気体流を前記フード内面に沿ってコアンダ流を生じさせ、前記コアンダ流を含む気体流により前記微粒子を搬送する、請求項10に記載の微粒子の除去方法。
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