JP2023115565A - フィルタ装置 - Google Patents
フィルタ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023115565A JP2023115565A JP2022017850A JP2022017850A JP2023115565A JP 2023115565 A JP2023115565 A JP 2023115565A JP 2022017850 A JP2022017850 A JP 2022017850A JP 2022017850 A JP2022017850 A JP 2022017850A JP 2023115565 A JP2023115565 A JP 2023115565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- relief
- media
- inner layer
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 47
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 24
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 6
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 6
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 6
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 4
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D29/00—Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor
- B01D29/11—Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor with bag, cage, hose, tube, sleeve or like filtering elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D29/00—Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor
- B01D29/11—Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor with bag, cage, hose, tube, sleeve or like filtering elements
- B01D29/13—Supported filter elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D35/00—Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
- B01D35/02—Filters adapted for location in special places, e.g. pipe-lines, pumps, stop-cocks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/22—Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system
- F02M37/32—Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements
- F02M37/34—Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements by the filter structure, e.g. honeycomb, mesh or fibrous
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
【課題】フィルタ部材の目詰まりを起こしにくくできるフィルタ装置を提供すること。【解決手段】フィルタ装置1は、少なくとも3枚以上の濾材が層状に重ね合わされて成るフィルタ部材30、40を少なくとも1つ備える。フィルタ部材30、40の内部に配置される内層濾材32、42の少なくとも1つが、フィルタ装置1の目詰まりを回避するように異物を捕捉せず通過させる少なくとも一つの逃がし部を有する逃がし濾材33、43とされる。【選択図】図3
Description
本開示は、フィルタ装置に関する。実施形態によっては、自動車等の車両のエンジンに燃料を供給する燃料供給装置に用いられる燃料フィルタ装置に関する。
特開2020-1004号公報には、自動車の燃料タンク内に配置された燃料ポンプに取り付けられるフィルタ装置が開示されている。フィルタ装置は、上下に配置された2枚のフィルタ部材が互いの周縁部を溶着された扁平な袋状に形成されている。各フィルタ部材は複数枚の濾材が層状に重ね合わされる構成とされる。
上記公報のフィルタ装置では、各フィルタ部材の各濾材の周縁部がいずれも溶着されて一体的に形成されている。上記構成では、層をなす複数の濾材が1つでも目詰まりを起こすとフィルタ部材全体が目詰まりを起こすことになってしまう。そこで、フィルタ部材の目詰まりを起こしにくくできるフィルタ装置が望まれる。
一つの態様としてのフィルタ装置は、少なくとも3枚以上の濾材が層状に重ね合わされて成るフィルタ部材を少なくとも1つ備える。フィルタ部材の内部に配置される内層濾材の少なくとも1つが異物を捕捉せず通過させる少なくとも1つの逃がし部を有する逃がし濾材とされる。
<フィルタ装置>
以下、種々の実施形態を、図1-5を用いて説明する。図1に示すフィルタ装置1は自動車のエンジンに燃料を供給する燃料供給装置に設けられる燃料フィルタ装置である。フィルタ装置1は燃料タンク内に配置され、燃料ポンプ2の吸入口に取り付けられる。燃料ポンプ2はこのフィルタ装置1を通して燃料タンク内の燃料を吸入することで、異物が除去された清浄な燃料をエンジンに供給することができる。
以下、種々の実施形態を、図1-5を用いて説明する。図1に示すフィルタ装置1は自動車のエンジンに燃料を供給する燃料供給装置に設けられる燃料フィルタ装置である。フィルタ装置1は燃料タンク内に配置され、燃料ポンプ2の吸入口に取り付けられる。燃料ポンプ2はこのフィルタ装置1を通して燃料タンク内の燃料を吸入することで、異物が除去された清浄な燃料をエンジンに供給することができる。
図2に示すように、フィルタ装置1は袋状を成すフィルタ本体10を有し、その内部が連結管3を介して燃料ポンプ2の吸入口と連通されている。燃料タンク内の燃料はフィルタ装置1の内部を通って燃料ポンプ2に吸入されるようになっている。
フィルタ本体10は上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40とで扁平に形成される。上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40とはそれぞれの周縁部に沿って互いに溶着されることにより袋状に形成される(溶着部50)。
<内骨部材>
フィルタ装置1は、図2に示すように上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間に設けられる内骨部材20を有する。内骨部材20は樹脂製とすることができ、水平方向に延びる平板部21と、平板部21の所々から下方に張り出す複数の突起部22とを有する。フィルタ本体10の内部に燃料ポンプ2の吸入による負圧が掛けられた際に、内骨部材20はフィルタ本体10が潰れないように支持する。すなわち、内骨部材20が上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間に挟まることで、上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間隔を保持する。それにより、内骨部材20はフィルタ本体10の内部の容積を確保することができる。このため、燃料がフィルタ本体10の内部を隈なく流れることができる。
フィルタ装置1は、図2に示すように上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間に設けられる内骨部材20を有する。内骨部材20は樹脂製とすることができ、水平方向に延びる平板部21と、平板部21の所々から下方に張り出す複数の突起部22とを有する。フィルタ本体10の内部に燃料ポンプ2の吸入による負圧が掛けられた際に、内骨部材20はフィルタ本体10が潰れないように支持する。すなわち、内骨部材20が上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間に挟まることで、上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40との間隔を保持する。それにより、内骨部材20はフィルタ本体10の内部の容積を確保することができる。このため、燃料がフィルタ本体10の内部を隈なく流れることができる。
<燃料ポンプとの接続>
図2に示すように、平板部21は連結管3のフランジ3aに下方から溶着される。平板部21は例えば超音波溶着を用いてフランジ3aに溶着される。この溶着により、フランジ3aと平板部21との間に上側フィルタ部材30が挟まれて一体的に溶着されるようになっている。それにより、フィルタ本体10が連結管3と一体的に組み付けられる。内骨部材20は、図2及び図4に示すように連結管3を接続するための流出口23を有する。
図2に示すように、平板部21は連結管3のフランジ3aに下方から溶着される。平板部21は例えば超音波溶着を用いてフランジ3aに溶着される。この溶着により、フランジ3aと平板部21との間に上側フィルタ部材30が挟まれて一体的に溶着されるようになっている。それにより、フィルタ本体10が連結管3と一体的に組み付けられる。内骨部材20は、図2及び図4に示すように連結管3を接続するための流出口23を有する。
<上側フィルタ部材>
上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40とは、図3に示すようにそれぞれ複数枚の濾材が層状に重ね合わされて一体化される。各濾材は例えば略円形状の不織布から成る。上側フィルタ部材30は外周面を成す2枚の外層濾材31と、これらの外層濾材31の間に位置する一つ以上の内層濾材32を有する。
上側フィルタ部材30と下側フィルタ部材40とは、図3に示すようにそれぞれ複数枚の濾材が層状に重ね合わされて一体化される。各濾材は例えば略円形状の不織布から成る。上側フィルタ部材30は外周面を成す2枚の外層濾材31と、これらの外層濾材31の間に位置する一つ以上の内層濾材32を有する。
一つの実施形態として、各内層濾材32は6枚とすることができる。これらは、吸入された燃料が上側フィルタ部材30を通過する向きに沿って(上流側から下流側に向かって)順に第1内層32a、第2内層32b、第3内層32c、第4内層、第5内層32d、第6内層32eと呼ぶ。また上側フィルタ部材30は、内骨部材20の流出口23と連通するように開口部34を有する。フィルタ装置1の内部に流入した燃料は、開口部34及び流出口23を通って燃料ポンプ2に吸引される。
<逃がし濾材>
図3及び図4に示すように、各内層濾材32のうち少なくとも1つ(例えば第4内層)は、上側フィルタ部材30において目詰まりを起こしにくくするための逃がし濾材33として設定する。逃がし濾材33は、その面内に周方向に沿って4箇所設けられる開口孔33aを有する。各開口孔33a全体の逃がし濾材33の面積に対する開口の割合は、例えば8%程度となるように構成される。各開口孔33aには、フィルタ装置1の外部から上側フィルタ部材30を通ってフィルタ装置1の内部に流入する燃料が通過するようになっている。各外層濾材31と逃がし濾材33を除く各内層濾材32とは、溶着部50において一体化している。一方、逃がし濾材33は各内層濾材32よりも一回り小さい構成とされて、逃がし濾材33の周縁と溶着部50との間に隙間33bを形成する。これらの開口孔33aと隙間33bは上側フィルタ部材30の内部に空間を形成する。このため、逃がし濾材33は、上側フィルタ部材30の圧力損失の上昇を抑えると共に上側フィルタ部材30を目詰まりさせにくくすることができる。
図3及び図4に示すように、各内層濾材32のうち少なくとも1つ(例えば第4内層)は、上側フィルタ部材30において目詰まりを起こしにくくするための逃がし濾材33として設定する。逃がし濾材33は、その面内に周方向に沿って4箇所設けられる開口孔33aを有する。各開口孔33a全体の逃がし濾材33の面積に対する開口の割合は、例えば8%程度となるように構成される。各開口孔33aには、フィルタ装置1の外部から上側フィルタ部材30を通ってフィルタ装置1の内部に流入する燃料が通過するようになっている。各外層濾材31と逃がし濾材33を除く各内層濾材32とは、溶着部50において一体化している。一方、逃がし濾材33は各内層濾材32よりも一回り小さい構成とされて、逃がし濾材33の周縁と溶着部50との間に隙間33bを形成する。これらの開口孔33aと隙間33bは上側フィルタ部材30の内部に空間を形成する。このため、逃がし濾材33は、上側フィルタ部材30の圧力損失の上昇を抑えると共に上側フィルタ部材30を目詰まりさせにくくすることができる。
<濾材の目の細かさ>
各内層濾材32は、逃がし濾材33を除き、上流側から下流側に向けて濾材の目の細かさが徐々に細かくなるようにすることができる。すなわち、各内層濾材32において第1内層32aが最も目が粗い濾材で、第6内層32eが最も目が細かい濾材で構成されている。このため、燃料が上側フィルタ部材30を通過することで、各内層濾材32によって大きい異物から順に捕捉されるようになっている。なお、各外層濾材31はいずれも第1内層32aよりも目が粗い濾材とすることができる。各外層濾材31は、例えば各内層濾材32で発生した繊維のほつれを上側フィルタ部材30の外部に逃がさないように捕捉する役割を有する。
各内層濾材32は、逃がし濾材33を除き、上流側から下流側に向けて濾材の目の細かさが徐々に細かくなるようにすることができる。すなわち、各内層濾材32において第1内層32aが最も目が粗い濾材で、第6内層32eが最も目が細かい濾材で構成されている。このため、燃料が上側フィルタ部材30を通過することで、各内層濾材32によって大きい異物から順に捕捉されるようになっている。なお、各外層濾材31はいずれも第1内層32aよりも目が粗い濾材とすることができる。各外層濾材31は、例えば各内層濾材32で発生した繊維のほつれを上側フィルタ部材30の外部に逃がさないように捕捉する役割を有する。
また、逃がし濾材33は一段下流側の第5内層32dよりも目が細かい濾材で構成することができる。このようにした場合、逃がし濾材33は第5内層32dよりも細かい異物を捕捉しやすく、第5内層32dよりも先に目詰まりしやすい。しかし、開口孔33aと隙間33bとが、上側フィルタ部材30を通る燃料を濾過せずに通過させることができる。このため、開口孔33aと隙間33bは、逃がし濾材33が目詰まりを起こしたとしても燃料を通過させることができる逃がし部として機能する。このように、逃がし濾材33は上側フィルタ部材30の濾過性能を高めて、上側フィルタ部材30の目詰まりを起こしにくくすることができる。なお、逃がし濾材33は第6内層32eよりも目が粗い濾材で構成されている。
<下側フィルタ部材>
図3及び図4に示すように、下側フィルタ部材40も各外層濾材41と各内層濾材42を有する。1つの実施形態として、各内層濾材42も6枚とすることができる。燃料ポンプ2に吸入される燃料は下側フィルタ部材40を下方から上方に向かって通過する。この向きに沿って(上流側から下流側に向かって)順に、各内層濾材42を第1内層42a、第2内層42b、第3内層42c、第4内層、第5内層42d、第6内層42eと呼ぶ。
図3及び図4に示すように、下側フィルタ部材40も各外層濾材41と各内層濾材42を有する。1つの実施形態として、各内層濾材42も6枚とすることができる。燃料ポンプ2に吸入される燃料は下側フィルタ部材40を下方から上方に向かって通過する。この向きに沿って(上流側から下流側に向かって)順に、各内層濾材42を第1内層42a、第2内層42b、第3内層42c、第4内層、第5内層42d、第6内層42eと呼ぶ。
<逃がし濾材>
図3及び図4に示すように、各内層濾材42のうち少なくとも1つ(例えば第4内層)は、下側フィルタ部材40において目詰まりを起こしにくくするための逃がし濾材43として設定する。逃がし濾材43は、その面内に周方向に沿って6箇所設けられる開口孔43aを有する。各開口孔43a全体の逃がし濾材43の面積に対する開口の割合は、20%程度となるように構成される。各開口孔43aには、フィルタ装置1の外部から下側フィルタ部材40を通ってフィルタ装置1の内部に流入する燃料が通過するようになっている。また、逃がし濾材43は各内層濾材42よりも一回り小さい構成とされて、逃がし濾材43の周縁と溶着部50との間に隙間43bを形成する。これらの開口孔43aと隙間43bとは下側フィルタ部材40の内部に空間を形成する。それにより逃がし濾材43は、下側フィルタ部材40の圧力損失の上昇を抑えると共に下側フィルタ部材40を目詰まりさせにくくすることができる。
図3及び図4に示すように、各内層濾材42のうち少なくとも1つ(例えば第4内層)は、下側フィルタ部材40において目詰まりを起こしにくくするための逃がし濾材43として設定する。逃がし濾材43は、その面内に周方向に沿って6箇所設けられる開口孔43aを有する。各開口孔43a全体の逃がし濾材43の面積に対する開口の割合は、20%程度となるように構成される。各開口孔43aには、フィルタ装置1の外部から下側フィルタ部材40を通ってフィルタ装置1の内部に流入する燃料が通過するようになっている。また、逃がし濾材43は各内層濾材42よりも一回り小さい構成とされて、逃がし濾材43の周縁と溶着部50との間に隙間43bを形成する。これらの開口孔43aと隙間43bとは下側フィルタ部材40の内部に空間を形成する。それにより逃がし濾材43は、下側フィルタ部材40の圧力損失の上昇を抑えると共に下側フィルタ部材40を目詰まりさせにくくすることができる。
<濾材の目の細かさ>
各内層濾材42は、逃がし濾材43を除き、上流側から下流側に向けて濾材の目の細かさが徐々に細かくなるようにすることができる。すなわち、各内層濾材42において第1内層42aが最も目が粗い濾材で、第6内層42eが最も目が細かい濾材で構成されている。なお、各外層濾材41はいずれも第1内層42aよりも目が粗い濾材から成る。各外層濾材41は、例えば各内層濾材42で発生した繊維のほつれを下側フィルタ部材40の外部に逃がさないように捕捉する役割を有する。
各内層濾材42は、逃がし濾材43を除き、上流側から下流側に向けて濾材の目の細かさが徐々に細かくなるようにすることができる。すなわち、各内層濾材42において第1内層42aが最も目が粗い濾材で、第6内層42eが最も目が細かい濾材で構成されている。なお、各外層濾材41はいずれも第1内層42aよりも目が粗い濾材から成る。各外層濾材41は、例えば各内層濾材42で発生した繊維のほつれを下側フィルタ部材40の外部に逃がさないように捕捉する役割を有する。
また、逃がし濾材43も一段下流側の第5内層42dよりも目が細かい濾材で構成されている。そのため、逃がし濾材43は第5内層42dよりも細かい異物を捕捉しやすく、第5内層42dよりも先に目詰まりしやすい。しかし、開口孔43aと隙間43bとが、逃がし部として、下側フィルタ部材40を通る燃料を濾過せずに通過させることができる。このため、逃がし濾材43が目詰まりを起こしたとしても燃料を通過させることができる。このように、逃がし濾材43も下側フィルタ部材40の濾過性能を高めて、下側フィルタ部材40の目詰まりを起こしにくくすることができる。なお、逃がし濾材43は第6内層42eよりも目が粗い濾材で構成されている。
別の実施形態として図5に示すように、各逃がし濾材133、143は、その周縁が溶着部50と一体化されて隙間33b、43bを有さない構成であっても良い。そのため、逃がし濾材133、143は、各外層濾材31、41や逃がし濾材133、143を除く各内層濾材32、42と略同じ大きさとされる。逃がし濾材133、143は、逃がし部として開口孔133a、143aのみ有する構成とされる。開口孔133a、143aは短冊状に開口しており所定間隔で並ぶように配置される。
<利点>
以上をまとめると、フィルタ装置1は少なくとも3枚以上の濾材が層状に重ね合わされて成るフィルタ部材30、40を少なくとも1つ備える。フィルタ部材30、40の内部に配置される内層濾材32、42の少なくとも1つが異物を捕捉せず通過させる逃がし部を有する逃がし濾材33、43とされる。このような構成となっていることにより、フィルタ部材30、40の内部に逃がし部による空間が形成される。また逃がし濾材33、43が目詰まりを起こしたとしても逃がし部によって逃がし濾材33、43が塞がることを回避できる。これらによりフィルタ部材30、40における圧力損失を抑えたり、フィルタ部材30、40の目詰まりを起こしにくくしたりすることができる。
以上をまとめると、フィルタ装置1は少なくとも3枚以上の濾材が層状に重ね合わされて成るフィルタ部材30、40を少なくとも1つ備える。フィルタ部材30、40の内部に配置される内層濾材32、42の少なくとも1つが異物を捕捉せず通過させる逃がし部を有する逃がし濾材33、43とされる。このような構成となっていることにより、フィルタ部材30、40の内部に逃がし部による空間が形成される。また逃がし濾材33、43が目詰まりを起こしたとしても逃がし部によって逃がし濾材33、43が塞がることを回避できる。これらによりフィルタ部材30、40における圧力損失を抑えたり、フィルタ部材30、40の目詰まりを起こしにくくしたりすることができる。
また、逃がし部のうち少なくとも1つが逃がし濾材33、43に形成される開口孔33a、43aとされる。このような構成となっていることにより、逃がし濾材33、43に孔を空ける簡便な構成で逃がし部を形成することができる。
また、フィルタ部材30、40は各濾材の端部が互いに固着される溶着部50により一体的に形成される。逃がし濾材33、43は溶着部50に固着されない構成とされる。逃がし部のうち少なくとも1つが逃がし濾材33、43と溶着部50との間に形成される隙間33b、43bとされる。このような構成となっていることにより、逃がし濾材33、43に孔開け等の加工をすることなく逃がし部を形成することができる。また逃がし濾材33、43を溶着しないことで溶着部50の厚みを薄くすることができる。このため溶着部50を形成しやすくできる。
また、逃がし濾材33、43は、逃がし濾材33、43の一つ下流側に配置される濾材よりも目が細かい。このような構成となっていることにより、逃がし濾材33、43が一つ下流側の濾材より先に目詰まりしやすくなる。
また、フィルタ装置1は、車両のエンジンに燃料を供給する燃料供給装置に用いられる燃料フィルタ装置である。更に燃料タンク内の燃料をエンジンに圧送する燃料ポンプ2の吸入口に接続される。フィルタ装置1を用いることで、燃料ポンプ2に吸入される燃料を濾過する際にフィルタ部材30、40の目詰まりを起こしにくくして濾過性能を向上させることができる。
<その他の実施形態>
別の実施形態として、フィルタ装置は燃料フィルタの他、エアフィルタや排水フィルタ等の種々のフィルタに適用することができる。またフィルタ装置は自動車の燃料フィルタの他、二輪車や船舶等の燃料フィルタに適用することもできる。
別の実施形態として、フィルタ装置は燃料フィルタの他、エアフィルタや排水フィルタ等の種々のフィルタに適用することができる。またフィルタ装置は自動車の燃料フィルタの他、二輪車や船舶等の燃料フィルタに適用することもできる。
別の実施形態として、袋状のフィルタ本体は扁平形状ではなく筒形状や球形状、その他任意の形状であっても良い。フィルタ本体は2つのフィルタ部材を溶着して構成されたものを示したが、1枚の濾材を2つ折りにして周縁部を溶着することで袋状に形成しても良い。また別の実施形態として、フィルタ本体は袋状でなく、1つのフィルタ部材のみから成る層状であっても良い。
別の実施形態として、フィルタ部材の各濾材は不織布以外の濾材であっても良い。
別の実施形態として、フィルタ部材の外層濾材のうち最も下流側に位置するものは各濾材の中で最も目が細かい濾材で構成されていても良い。外層濾材も開口孔等の逃がし部を有していても良い。
別の実施形態として、フィルタ部材の内層濾材は6枚以外の任意の枚数であっても良い。内層濾材は、逃がし濾材が1枚だけから成る構成であっても良い。各内層濾材は、燃料の流れる向きに沿って上流側から下流側に向かって徐々に目が細かくなる例を示したが、上流側にある濾材の目が細かいものであっても良い。また内層濾材のいずれもが目の細かさが異なる濾材で構成されていなくても良く、各内層濾材のいずれも或いはいずれかが同じ目の細かさで構成されていても構わない。
別の実施形態として、逃がし濾材は開口孔を有しておらず、固着部との隙間にのみ逃がし部を形成するものでも良い。逃がし濾材と固着部との間に形成される隙間は逃がし濾材の周縁の一部に設けられる構成であっても良い。開口孔の個数や形状は実施形態以外の任意の構成であって良い。
別の実施形態として、逃がし濾材は、逃がし濾材を除く他の内層濾材や外層濾材と材質が異なる構成であっても良い。逃がし濾材はフィルタ部材の内部であればどの層に設けられるものであっても良い。逃がし濾材は1枚だけでなく2層以上の複数枚設けられる構成であっても良い。その場合、各逃がし濾材が互いに隣り合う構成であっても良いし、各逃がし濾材の間に逃がし部を有しない他の内層濾材を間に挟む構成であっても良い。複数枚の逃がし濾材が設けられる場合に、いずれの逃がし濾材も逃がし部として開口孔及び/又は固着部との隙間を有していても良い。またいずれか一方の逃がし濾材が開口部のみを有し、いずれか他方の逃がし濾材が固着部との隙間のみを有する構成であってもよい。
別の実施形態として、逃がし濾材は逃がし部を有さない他の内層濾材のいずれよりも目が細かいものであっても良い。
以上、様々な実施形態を説明したが、本開示はそれらの実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば他にも各種の変形、置換、改良などが可能である。
1 フィルタ装置
2 燃料ポンプ
30 上側フィルタ部材
32 内層濾材
33 逃がし濾材
33a 開口孔
33b 隙間
40 下側フィルタ部材
42 内層濾材
43 逃がし濾材
43a 開口孔
43b 隙間
50 溶着部
2 燃料ポンプ
30 上側フィルタ部材
32 内層濾材
33 逃がし濾材
33a 開口孔
33b 隙間
40 下側フィルタ部材
42 内層濾材
43 逃がし濾材
43a 開口孔
43b 隙間
50 溶着部
Claims (5)
- フィルタ装置であって、
少なくとも3枚以上の濾材が層状に重ね合わされて成るフィルタ部材を少なくとも1つ備えており、
前記フィルタ部材の内部に配置される内層濾材の少なくとも1つが異物を捕捉せず通過させる少なくとも1つの逃がし部を有する逃がし濾材とされるフィルタ装置。 - 請求項1に記載のフィルタ装置であって、
前記逃がし部のうち少なくとも1つが前記逃がし濾材に形成される開口孔とされるフィルタ装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のフィルタ装置であって、
前記フィルタ部材は前記逃がし濾材以外の各濾材の端部が互いに固着される固着部により一体的に形成され、
前記逃がし濾材は前記固着部に固着されない構成とされ、
前記逃がし部のうち少なくとも1つが前記逃がし濾材と前記固着部との間に形成される隙間とされるフィルタ装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のフィルタ装置であって、
前記逃がし濾材は、該逃がし濾材の一つ下流側の層に配置される濾材よりも目が細かいフィルタ装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルタ装置であって、
当該フィルタ装置は、車両のエンジンに燃料を供給する燃料供給装置に用いられる燃料フィルタ装置であって、
燃料タンク内の燃料をエンジンに供給する燃料ポンプの吸入口に接続されるフィルタ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022017850A JP2023115565A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | フィルタ装置 |
PCT/JP2023/001138 WO2023153150A1 (ja) | 2022-02-08 | 2023-01-17 | フィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022017850A JP2023115565A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | フィルタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023115565A true JP2023115565A (ja) | 2023-08-21 |
Family
ID=87564300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022017850A Pending JP2023115565A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | フィルタ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023115565A (ja) |
WO (1) | WO2023153150A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159156A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Toyota Boshoku Corp | フィルタ用濾材 |
WO2016140183A1 (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-09 | 株式会社村田製作所 | 多孔体および濾過装置 |
JP6485332B2 (ja) * | 2015-11-16 | 2019-03-20 | 株式会社デンソー | サクションフィルタ及び燃料供給装置 |
JP2020001004A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 京三電機株式会社 | 燃料フィルタ、その濾材、およびそれらの製造方法 |
-
2022
- 2022-02-08 JP JP2022017850A patent/JP2023115565A/ja active Pending
-
2023
- 2023-01-17 WO PCT/JP2023/001138 patent/WO2023153150A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2023153150A1 (ja) | 2023-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2143934B1 (en) | Filter apparatus for fuel | |
TW200835851A (en) | Fuel filter device | |
US8372278B1 (en) | Liquid fuel strainer assembly | |
US11890567B2 (en) | Filter holder, filter element and filter arrangement | |
WO2012053583A1 (ja) | 燃料用フィルター | |
US7927393B2 (en) | Air cleaner element | |
JP6277636B2 (ja) | サクションフィルタ | |
US20150014241A1 (en) | Filter element of a filter, multilayer filter medium of a filter and filter | |
JP2006316902A (ja) | 自動変速機用オイルフィルタ | |
JP6485332B2 (ja) | サクションフィルタ及び燃料供給装置 | |
CN111263853B (zh) | 具有组合在单个壳体中的一级和二级过滤器的集成模块 | |
JP5875768B2 (ja) | 燃料濾過装置 | |
KR102468898B1 (ko) | 액체 필터 및 액체 필터를 포함한 탱크 필터 시스템 | |
KR200477729Y1 (ko) | 차량용 에어클리너 | |
WO2023153150A1 (ja) | フィルタ装置 | |
JPH07180632A (ja) | 燃料ポンプのフィルター装置 | |
JP5575602B2 (ja) | 燃料用フィルター | |
JPH09192419A (ja) | 流体フィルタおよびこの流体フィルタを用いたエンジンオイル濾過装置 | |
JP4867588B2 (ja) | 自動変速機用オイルフィルタ | |
JP2010084752A (ja) | 燃料用フィルタ | |
EP3010619B1 (en) | Filter providing coarse media with high-efficiency insert | |
JP2023115564A (ja) | フィルタ装置 | |
JP2017082612A (ja) | 燃料フィルタ及び燃料供給装置 | |
JP3462345B2 (ja) | オイルストレーナ | |
JP2020175321A (ja) | フィルタエレメント |