JP2023114908A - 検出素子及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波(赤外線及び/又はテラヘルツ波)を受波可能な検出素子において熱応力に起因して生じうる反りの影響を抑えるのに有利な技術を提供する。【解決手段】検出素子は、100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備える。収容スペースは、電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有する。第2収容開口部から露出する吸収層の面積は、第1収容開口部の面積よりも小さい。【選択図】図7

Description

本開示は、検出素子及び電子機器に関する。
可視光よりも長い波長を有する赤外線やテラヘルツ波は、散乱の影響を受けにくく物質透過性に優れ、低エネルギーであり安全性も高い。そのため、イメージング技術における赤外線及びテラヘルツ波の利用が広がっている。典型的には、危険物監視などのセキュリティ用途や、内部透視などの非破壊検査用途に、赤外線やテラヘルツ波を利用したイメージング技術が使われることが多い。
特許文献1は、赤外線吸収膜及びサーモパイルを利用する赤外線センサを開示する。また特許文献2は、テラヘルツ帯の電磁波を検出する素子構造体を具備する多層構造体を開示する。
特開2011-203225号公報 特開2013-160556号公報
赤外線やテラヘルツ波を受波可能な検出素子は、製品製造時及び使用時に高温環境下に置かれたり発熱したりすることで温度が上昇すると、熱応力に起因する反りが生じうる。
特許文献1の赤外センサでは、複数の孔を有する応力緩和構造部を設けることで、応力集中の緩和が図られている。しかしながら特許文献1の赤外センサでは、薄膜の応力緩和構造部に形成される孔によって、赤外線センサの構造強度が低下する。
また特許文献2の多層構造体では、基板上に形成される応力緩和層によって、基板の反りの低減が図られている。しかしながら特許文献2の多層構造体のように、テラヘルツ波などの検出波を受波する吸収部の下に薄膜構造体があると、熱容量が大きくなって時定数に関して不利である。
本開示は、電磁波(赤外線及び/又はテラヘルツ波)を受波可能な検出素子において熱応力に起因して生じうる反りの影響を抑えるのに有利な技術を提供する。
本開示の一態様は、100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、収容スペースは、電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、第2収容開口部から露出する吸収層の面積は、第1収容開口部の面積よりも小さい、検出素子に関する。
吸収層は、第1層面と、第1層面とは反対側に位置し且つ第2収容開口部から部分的に露出する第2層面と、を有し、支持体は、第2層面に部分的に接触してもよい。
第2収容開口部の面積は、吸収層及び支持体の積層方向に関する第1層面の投影面積の10%以上であってもよい。
第2収容開口部の面積は、吸収層及び支持体の積層方向に関する第1層面の投影面積の75%以下であってもよい。
吸収層の線膨張係数は、支持体の線膨張係数よりも大きくてもよい。
吸収層の線膨張係数と支持体の線膨張係数との差は6ppm/K以上であってもよい。
第2収容開口部は多角形の平面形状を有してもよい。
第2収容開口部は円形又は楕円形の平面形状を有してもよい。
第2収容開口部は、互いに分離された複数の部分開口部を有してもよい。
支持体は、収容スペースを区画し且つ吸収層に接触する段差面を有してもよい。
吸収層は複数の段差部を有してもよい。
第1層面は複数のステップ形状部を有してもよい。
吸収層の温度が上がることで、第2収容開口部から露出する吸収層の部分は第1収容開口部側に湾曲してもよい。
支持体は、吸収層及び支持体の積層方向と垂直を成す方向に延び且つ第2収容開口部を区画する開口区画部を有し、吸収層の少なくとも一部は、開口区画部上に位置し、開口区画部は、温度が上がることで、第1収容開口部側に湾曲してもよい。
検出素子は、第2収容開口部から露出する吸収層の部分と対面する構造部材を備えてもよい。
支持体は絶縁性を有してもよい。
本開示の他の態様は、検出素子を備える電子機器であって、検出素子は、100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、収容スペースは、電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、第2収容開口部から露出する吸収層の面積は、第1収容開口部の面積よりも小さい、電子機器に関する。
図1は、被写体のボディチェックのために使用可能な撮像システムの一例を示す概略図である。 図2は、検出素子の一例を示す側断面図である。 図3は、図2に示す検出素子の平面図である。 図4は、図2に示す検出素子の動作例を示す側断面図である。 図5は、第1実施形態の実施例1の検出素子を示す側断面図である。 図6は、図5に示す吸収層及び支持体の平面図(特に図5の下側から吸収層及び支持体を見た図)である。 図7は、図5に示す検出素子の動作例を示す側断面図である。 図8は、シミュレーションモデルで使用した検出素子(特に実施例1の検出素子)の各種サイズを示す図である。 図9は、実施例1の検出素子の一例を示す側断面図であり、各種サイズが示されている。 図10は、比較例1及び実施例1に関する、吸収層の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図11は、第1実施形態の実施例2の検出素子を示す側断面図である。 図12は、図11に示す吸収層及び支持体の平面図(特に図11の下側から吸収層及び支持体を見た図)である。 図13は、比較例1及び実施例2に関する、吸収層の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図14は、第1実施形態の実施例3の検出素子を示す側断面図である。 図15は、図14に示す吸収層及び支持体の平面図(特に図14の下側から吸収層及び支持体を見た図)である。 図16は、比較例1及び実施例3に関する、吸収層の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図17は、比較例2の検出素子を示す側断面図である。 図18は、図17に示す支持体の平面図(特に図17の下側から支持体を見た図)である。 図19は、比較例1、比較例2及び実施例1~実施例3に関する、吸収層の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図20は、比較例1、比較例2及び実施例1~実施例3に関する、検出素子の熱容量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図21は、第2実施形態の検出素子の一例を示す側断面図である。
図面を参照して本開示の典型的な実施形態について説明する。なお図面間において、各要素のサイズ及び要素間の縮尺は必ずしも一致しないが、当業者であれば各図面に示される各要素を適切に理解可能である。
以下の説明において「上」、「下」、「左」及び「右」などの方向性を示す用語は、特に断りがない限り、対応の図面に示される状態を説明するために便宜的に用いられた表現に過ぎず、実際の使用時の方向性を限定するものではない。したがって、実際の使用時における装置の方向性は、各図に示される状態の装置の方向性と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
図1は、被写体200のボディチェックのために使用可能な撮像システム100の一例を示す概略図である。
図1に示す撮像システム100は、送波ユニット101、受波ユニット102、制御ユニット103及び端末デバイス104を備える。
送波ユニット101は、制御ユニット103の制御下で、検出波Lを被写体200に向けて発する。
検出波Lは、約0.1THz~約3THzの周波数帯域を有する赤外線及びテラヘルツ波と呼ばれる電磁波が好適であり、比較的ブロードな波長域の電磁波であってもよい。一例として、100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域(例えば100μm~1000μm)に含まれる電磁波を、検出波Lとして用いることができる。
このような波長特性を有する検出波Lは、被写体200が着用している衣服201を透過する一方で、被写体200が所持する携帯品210で反射する。そのため、被写体200によって反射される検出波Lを受波ユニット102によって検出することで、衣服201により隠されている携帯品210を見つけ出すことが可能である。
受波ユニット102は、光学系110及び撮像部111を備える。被写体200によって反射された検出波Lの一部が、光学系110により撮像部111に案内され、撮像部111で撮像される。
撮像部111は後述の検出素子を複数具備し、各検出素子によって検出波Lが検出される。各検出素子は、受波した検出波Lに応じた検出信号を制御ユニット103に送る。
制御ユニット103は、撮像部111(すなわち複数の検出素子)から送られてくる検出信号を解析し、被写体200が携帯品210を所持しているか否かの判定に必要な情報を取得する。具体的には、制御ユニット103は、検出信号に基づいて携帯品210の撮影画像を再現し、視覚情報として端末デバイス104のディスプレイに表示したり、聴覚情報として端末デバイス104のスピーカーから音声を出力させたりすることが可能である。
上述の撮像システム100は、典型的には空港などで行われる人体検査に対して好適に使用可能であるが、任意の場所及び任意の用途に使用可能である。
次に、上述の撮像システム(電子機器)100の撮像部111が具備する検出素子について説明する。
[第1実施形態]
図2は、検出素子10の一例を示す側断面図である。図3は、図2に示す検出素子10の平面図である。
上述の撮像部111(図1参照)は、図2及び図3に示すような検出素子10を複数具備する。複数の検出素子10の配置態様は限定されない。撮像部111は、典型的には、二次元的に並べられる複数の検出素子10により構成される二次元アレイを具備するが、一次元的に並べられる複数の検出素子10により構成される一次元アレイを具備してもよい。
図2及び図3に示す検出素子10は、検出波Lを受けて熱を発する吸収層11と、吸収層11が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子12a、12bと、吸収層11を支持する支持体13、とを備える。
図2に示す例において、吸収層11のうちの外周部は、支持体13に隙間なく接触し、積層方向Dzに関して支持体13よりも基板17から離れて位置する。一方、吸収層11のうちの中央部は、外周部に対して基板17側に窪んだ形状を有し、当該中央部の上面は、吸収層11の外周部の上面及び支持体13の上面よりも、基板17側(図2の下側)に位置にある。なお支持体13の下面と吸収層11の下面とは、段差なく、積層方向Dzと垂直を成す方向(延在方向Dx、Dy参照)に延びる同一平面上に位置する。
支持体13は、電気的絶縁性を有する絶縁体により構成され、吸収層11と熱電素子12a、12bとの間に位置づけられる。本例の支持体13は、吸収層11の少なくとも一部が位置づけられる収容スペースSを有する。図2及び図3に示す収容スペースSは、積層方向Dzに延在する直方体形状の貫通孔により構成され、積層方向Dzと一致する方向に延びる支持体13の内壁面によって区画される。
熱電素子12a、12bは、熱を電気に変換する素子であり、自らの温度差(温度勾配)に応じた電流(図2における符号「A」を付した矢印参照)を生じる。本例の熱電素子12a、12bは、高温側から低温側に向かう電流を生じる複数の第1熱電素子12aと、低温側から高温側に向かう電流を生じる複数の第2熱電素子12bと、を含む。
熱電素子12a、12bの各々の両端部はリード15に接続される。熱電素子12a、12bで生じた電流は、検出信号として、リード15を介して外部デバイス(図1の制御ユニット103参照)に送られる。
熱電素子12a、12bの各々の一方の端部は、一方のリード15及び当該一方のリード15を覆う支持体13を介して、吸収層11に接続される。熱電素子12a、12bの各々の他方の端部に接続される他方のリード15は、第1絶縁層14及び第2絶縁層16により支持される。第1絶縁層14及び他方のリード15は、第2絶縁層16を介して基板17上に位置づけられる。第2絶縁層16は、貫通孔を有するフレーム形状を有し、第1絶縁層14及び他方のリード15を支持する。
第2絶縁層16の貫通孔はキャビティ部Cを構成する。キャビティ部Cは、積層方向Dzの一方側(図2の上側)で吸収層11、支持体13及び熱電素子12a、12bに隣接し、積層方向Dzの他方側(図2の下側)で基板17に隣接する。したがって吸収層11、支持体13及び熱電素子12a、12bは、空間を成すキャビティ部Cを介し、基板(構造部材)17と積層方向Dzに対面する。
このように、キャビティ部Cは第2絶縁層16、吸収層11、支持体13、熱電素子12a、12b及び基板17によって包囲される空間である。キャビティ部Cは、包囲部材(図示されていない要素を含みうる)により密閉されてもよく、周囲の環境圧(例えば大気圧)よりも低い圧力を有する真空空間として設けられてもよいし、任意のガスがキャビティ部Cに封入されていてもよい。
上述の構成を有する検出素子10によれば、検出素子10に入射した検出波Lに応じて吸収層11が発熱し、当該発熱による熱エネルギーが、支持体13を介して熱電素子12a、12bに伝わって、熱電素子12a、12bで電気に変換される。このようにして検出素子10は、受波した検出波Lに対応する電気的な検出信号を生成し、当該検出信号を熱電素子12a、12bからリード15を介して外部デバイスに送る。
検出素子10を構成する上述の各要素は、任意の材料を使って構成可能である。
吸収層11は、典型的には、繊維状の材料及び二次元的な広がりを持つ二次元材料を含みうる。より具体的には、吸収層11は、繊維状の材料として、グラフェンナノリボン、カーボンファイバー、CNT(カーボンナノチューブ)、及び/又は金属ナノワイヤを含んでもよく、二次元材としてグラフェンを含んでもよい。
熱電素子12a、12bは、ポリシリコン(Poly-Si)やシリコンゲルマニウム(SiGe)などの熱変換材料、アモルファスシリコン(a-Si)や酸化バナジウム(VOx)などのボロメータ材料、或いは焦電効果を有するその他の材料などを含みうる。熱電素子12a、12bをポリシリコンで構成する場合、第1熱電素子12aをp型ポリシリコン(p-Poly-Si)により構成し、第2熱電素子12bをn型ポリシリコン(n-Poly-Si)により構成することが可能である。
支持体13及び第1絶縁層14は、典型的には、シリコンナイトライド(SiN)や二酸化ケイ素(SiO2)によって構成されうる。第2絶縁層16は、典型的には、二酸化ケイ素によって構成されうる。基板17は、典型的には、シリコン(Si)やガラスによって構成されうる。
上述の層構成を有する検出素子10は、既知の手法によって製造可能であり、例えばCVD(化学蒸着)や塗布などの、材料に応じた最適な手法を利用して製造される。
検出素子10の全体のサイズや、検出素子10に含まれる個々の要素のサイズは、基本的には限定されない。
ただし、個々の検出素子10により構成される1画素あたりのサイズ(画素ピッチ)は、各検出素子10が検出波Lを適切に受波できるように、検出波Lの波長に応じて決定されることが好ましい。すなわち検出素子10の画素ピッチ(1つの検出素子10の延在方向Dx、Dyのサイズ)は、検出波Lの波長以上のサイズを有する。
一例として、検出波Lが1THzの周波数を有する場合、検出素子10の画素ピッチは約300μm以上であることが好ましい。例えば、300μmの画素ピッチを有する検出素子10は、1THz以上の周波数を持つ電磁波を適切に受波することが可能である。このように検出素子10の画素ピッチは、所望の撮像解像度だけではなく、実際に使用される検出波Lの波長(周波数)も考慮して、決定されることが好ましい。
上述のように、検出素子10の吸収層11は、検出波Lの入射によって発熱し、温度が上昇する。また検出素子10のパッケージ化(真空パッケージ)の実装を行う場合などにおいて、検出素子10の全体が非常に高い温度(例えば400℃程度)まで昇温される。
吸収層11は、製品製造時や使用時におけるこのような温度上昇に伴う熱応力によって、撓むことがある。すなわち、昇温による吸収層11の熱膨張が支持体13によって妨げられる場合、結果的に、吸収層11(特に支持体13によって直接的には支持されていない中央部)は積層方向Dzに撓む。
このような吸収層11の撓みの程度が大きくなって吸収層11が基板17側に大きく反ると、図4に示すように吸収層11は基板17に対して意図せずに接触し、場合によっては吸収層11及び/又は基板17が破損しうる。特に、キャビティ部Cの積層方向Dzのサイズ(厚み)は、通常、非常に小さい。そのため、吸収層11が基板17側に反ると、吸収層11及び基板17は意図せずに接触しやすい。
このような吸収層11及び基板17の意図しない接触を回避するため、例えばキャビティ部Cの積層方向Dzの厚みを大きくすることが有効である。ただし、キャビティ部Cの厚みを大きくすることで、検出素子10全体の積層方向Dzのサイズも大きくなる。また厚みの大きなキャビティ部Cを第2絶縁層16に形成することは、必ずしも簡単ではない。すなわち検出素子10の製造において、例えば、まず基板17上に第2絶縁層16(SiO)が成膜され、その後、吸収層11、熱電素子12a、12b、支持体13、第1絶縁層14及びリード15が形成される。その後、吸収層11に形成されている無数の小孔(図示省略)に処理媒体(例えば気体状のドライフッ酸)を供給し、当該処理媒体によって第2絶縁層16の中央部分を溶解除去することで、キャビティ部Cを作り出すことができる。この場合、処理媒体は、積層方向Dzだけではなく延在方向Dxにも第2絶縁層16を溶解除去するが、検出素子10の外周箇所に第2絶縁層16を残すことが求められる。そのため第2絶縁層16の延在方向Dxへの溶解除去には限界があり、延在方向Dxへの当該限界によって、第2絶縁層16の積層方向Dzへの溶解除去も必然的に制限される。このように積層方向Dzへの第2絶縁層16の溶解除去可能量は、延在方向Dxへの第2絶縁層16の溶解除去可能量によって制限されるため、積層方向Dzに大きな厚みを有するキャビティ部Cを第2絶縁層16に形成できない場合がある。
また昇温時の吸収層11の反り量を抑えることで、吸収層11及び基板17の意図しない接触を回避しうる。例えば、温度変形量が小さい材料や大きな剛性を有する材料により吸収層11を構成したり、吸収層11を支える支持体13などの周辺部材を、剛性が小さい材料により構成したりすることで、吸収層11及び基板17の昇温時の反り量を効果的に低減できる。ただしこれらの場合、吸収層11及び支持体13を構成可能な材料が限定され、必ずしも自由度の高い材料選択ができなくなる懸念がある。
本件発明者は、鋭意研究の結果、昇温時に吸収層11が反る方向を意図的にコントロールすることで、吸収層11及び基板17の意図しない接触を有効に回避しうることを新たに見いだした。すなわち、吸収層11(特に吸収層11のうち基板17と対面する部分)が昇温時に基板17から遠ざかる方向(図4の上方向)に反るような構成を検出素子10が持つことで、吸収層11及び基板17の意図しない接触を有効に回避できることを新たに見いだした。
以下に、吸収層11及び基板17の意図しない接触を有効に回避可能な検出素子10の具体的な構成例について説明する。
[実施例1]
図5は、第1実施形態の実施例1の検出素子10を示す側断面図である。図6は、図5に示す吸収層11及び支持体13の平面図(特に図5の下側から吸収層11及び支持体13を見た図)である。
本実施例において、上述の図2及び図3に示す検出素子10と同一又は対応の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
支持体13が有する収容スペースSは、積層方向Dzに関し、検出波Lが入射する側に位置する第1収容開口部S1と、第1収容開口部S1とは反対側(すなわち基板17側)に位置する第2収容開口部S2と、を有する。すなわち収容スペースSの積層方向Dzの両端部が、それぞれ第1収容開口部S1及び第2収容開口部S2により構成される。
支持体13は、第2収容開口部S2を区画する開口区画部13aを有する。開口区画部13aは、支持体13の外周部から、吸収層11及び支持体13の積層方向Dzと垂直を成す方向(延在方向Dx、Dy参照)に内側へ向かって延びる。
吸収層11の少なくとも一部(図5に示す例では吸収層11の外周部と中央部との間に位置する中間部)は、開口区画部13a上に位置し、開口区画部13aを介して基板17とは反対側に位置する。このように支持体13は、収容スペースSを区画し且つ吸収層11の裏面(第2層面F2)の一部に接触する段差面を有する。
本例の第2収容開口部S2は、図6に示すように、多角形(特に四角形(正方形))の平面形状を有する。第2収容開口部S2のサイズ及び面積は限定されないが、後述のように、吸収層11全体の投影面積と、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の投影面積とが所望比率となるように、第2収容開口部S2のサイズ及び面積は決められる。
吸収層11は、検出波Lが入射する側に位置する第1層面F1と、積層方向Dzに関して第1層面F1とは反対側(すなわち基板17側)に位置する第2層面F2と、を有する。第1層面F1は、検出波Lが入射する面(吸収層11の表面)を構成する。
吸収層11の裏面(背面)を構成する第2層面F2は、第2収容開口部S2から部分的に露出する。図5及び図6に示す例では、支持体13が第2層面F2の一部(特に外周部)に接触しつつ、第2層面F2の中央部が第2収容開口部S2からキャビティ部Cに向かって露出する。第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分は、キャビティ部Cを介し、基板(構造部材)17と積層方向Dzに対面する。
図5及び図6に示す例において、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分は、収容スペースSのうち開口区画部13aによって区画される直方体形状のスペース領域の全体を埋める。したがって支持体13の下面(開口区画部13aの下面を含む)と、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の下面とは、段差なく、積層方向Dzと垂直を成す方向(延在方向Dx、Dy参照)に延びる同一平面上に位置する。
このように本例の検出素子10では、第2収容開口部S2から露出する第2収容開口部S2の面積(すなわち積層方向Dzへの投影面積)が、第1収容開口部S1の面積(すなわち積層方向Dzへの投影面積)よりも小さい。
例えば、第2収容開口部S2の面積は、積層方向(すなわち吸収層11及び支持体13が積層する方向)Dzに関する吸収層11の第1層面F1の投影面積の10%以上であってもよい。また第2収容開口部S2の面積は、積層方向Dzに関する吸収層11の第1層面F1の投影面積の75%以下であってもよい。
ここで言う第1層面F1の「投影面積」は、第1層面F1を積層方向Dzに見た場合に見える第1層面F1の部分の面積であり、積層方向Dzと垂直を成す方向に関して第1層面F1が占める大きさを示す。
また吸収層11の線膨張係数(CTE:Thermal Expansion Coefficient)は、支持体13の線膨張係数よりも大きい(吸収層11の線膨張係数>支持体13の線膨張係数)。例えば、吸収層11の線膨張係数と支持体13の線膨張係数との差(絶対値)は、6ppm/K以上であってもよい。
上述の構成を有する本例の検出素子10は、図7に示すように、昇温時に、吸収層11を基板17とは反対側である第1収容開口部S1側に撓ませるのに有利である。
具体的には、吸収層11の温度が上がることで、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分(すなわち中央部)は、第1収容開口部S1側に湾曲する傾向が非常に強くなる。特に、支持体13の開口区画部13aも、温度が上がることで、第1収容開口部S1側に湾曲する傾向が非常に強くなる。そのため第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分は、より一層、第1収容開口部S1側に湾曲する傾向が強くなる。
以上説明したように本例の検出素子10によれば、吸収層11は、第2収容開口部S2から露出する部分から積層方向Dz及び延在方向Dx、Dyに近い箇所で、支持体13によって基板17側から支持される。これにより検出素子10の昇温時に、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分は、基板17から離れる方向に反る傾向が強くなり、吸収層11及び基板17の接触及び衝突を有効に回避しうる。
このように本例によれば、検出素子10の昇温時における吸収層11の反りに起因する吸収層11及び/又は基板17の破損を抑えることができ、検出素子10において生じうる反りの影響を有効に抑えることができる。
また本例の検出素子10は、後述のように、吸収層11の第2層面F2の全体が支持体13により覆われる場合(後述の図17(比較例2)参照)に比べ、熱容量及び時定数を小さくするのに有利であり、優れた高速応答性を有する。
特に、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の一方側(図5の下側)にはキャビティ部Cが位置し、他方側(図5の上側)には第1収容開口部S1を含む空間が位置する。そのため本例の検出素子10は、吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分を含む中央部)及びその近傍領域における熱容量を小さく抑えることができ、熱容量と熱抵抗との積により表される時定数を小さく抑えるのに有利である。
また本例の検出素子10は、第2収容開口部S2の形状がシンプルであるため、複雑な加工処理を行うことなく、容易に製造することが可能である。
図8は、シミュレーションモデルで使用した検出素子10(特に実施例1の検出素子10)の各種サイズd1~d6を示す図である。図9は、実施例1の検出素子10の一例を示す側断面図であり、各種サイズd1、d3、d5、d7が示されている。
図10は、比較例1及び実施例1に関する、吸収層11の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図10の縦軸は、吸収層11(特に第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2)の積層方向Dzの変位量(μm)を示す。
図10において0μmよりも上側(すなわちプラス側)は、吸収層11の各評価ポイントが基板17から離れる第1収容開口部S1側(図9の上側)に変位したことを示す。一方、図10において0μmよりも下側(すなわちマイナス側)は、吸収層11の各評価ポイントが基板17側(図9の下側)に変位したことを示す。特に、図10において「-dt」は評価基準値であり、「-dt」よりも下側の範囲は、吸収層11及び基板17が接触及び衝突する可能性がある範囲を示す。したがって「dt」は、想定される環境温度(典型的には常温(例えば約20℃))における「第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分と基板17との間の積層方向Dzの間隔(距離)d7」に等しい。
本件発明者は、実際にシミュレーションを行って、上述の実施例1の検出素子10によって奏される有利な効果を検証した。具体的には、図2及び図3に示す検出素子10(比較例1)と、図5及び図6に示す検出素子10(実施例1)とを比較するシミュレーションを行った。
シミュレーションにおいて、比較例1及び実施例1の双方に関し、検出素子10の画素ピッチd1、d2は300μmに設定され、吸収層11の延在方向Dx、Dyの最大サイズd3、d4は271μmに設定された。また比較例1及び実施例1の双方に関し、キャビティ部Cの積層方向Dzのサイズに等しい「第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分と基板17との間の積層方向Dzの間隔d7」は3.5μmに設定された。
また比較例1及び実施例1の双方に関し、吸収層11の積層方向Dzのサイズは700nmに設定され、支持体13の積層方向Dzのサイズは500nmに設定された。また比較例1及び実施例1の双方に関し、吸収層11の線膨張係数は9ppm/Kに設定され、支持体13の線膨張係数は3.2ppm/Kに設定された。
また実施例1に関し、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の延在方向Dx、Dyのサイズd5、d6は、187μmに設定された。したがって実施例1では、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の積層方向Dzへの投影面積(=d5×d6)は、吸収層11全体の積層方向Dzへの投影面積(=d3×d4)に対して約50%(面積比)に設定された。
一方、比較例1では、積層方向Dzと垂直を成す方向に関し、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の積層方向Dzへの投影面積は、吸収層11全体の積層方向Dzへの投影面積に対して約97%(面積比)に設定された。
検出素子10が常温(例えば20℃)で上述の条件を満たす場合に、検出素子10の全体の温度が400℃になった場合の、吸収層11の第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2の積層方向Dzの変位量をシミュレーションによって取得した。
第1評価ポイントP1は、図8及び図9に示すように吸収層11の中央点に設定され、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分に対応する。一方、第2評価ポイントP2は、吸収層11の最外端部に設定され、第2収容開口部S2から露出しない吸収層11の部分に対応する。
当該シミュレーションの結果、図10に示すように、比較例1では、第2評価ポイントP2の積層方向Dzの変位量はプラス値であったが、第1評価ポイントP1は「-dt」を下回るマイナス値であった。したがって比較例1では、検出素子10の昇温時に、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分が、基板17に向かってキャビティ部Cの厚さ以上に反ってしまい、基板17に接触する可能性があることが分かる。
一方、実施例1では、第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2が、「-dt」を上回る変位量を示し、吸収層11の全体が基板17に接触する可能性がないことが分かる。特に、第1評価ポイントP1(中央点)の変位量が、第2評価ポイントP2(最外端部)の変位量よりプラス側に位置し、且つ、0μmよりも大きな値(プラス値)を示した。
したがって実施例1では、検出素子10の昇温時に、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分が基板17側に反らず、基板17に接触及び衝突しないことが分かる。
[実施例2]
図11は、第1実施形態の実施例2の検出素子10を示す側断面図である。図12は、図11に示す吸収層11及び支持体13の平面図(特に図11の下側から吸収層11及び支持体13を見た図)である。
本実施例において、上述の実施例1の検出素子10と同一又は対応の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本例の第2収容開口部S2は、円形又は楕円形の平面形状を有する。ここで言う「円形」は、2つの焦点が一致する楕円形とも言える。
図12に示す例において、第2収容開口部S2は、実質的に真円形の平面形状を有する。
本例の検出素子10の他の構成は、上述の実施例1の検出素子10と同様である。
本例の検出素子10は、昇温時に吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分)に作用する応力集中を緩和するのに有利である。
図13は、比較例1及び実施例2に関する、吸収層11の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図13の縦軸は、吸収層11(特に第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2)の積層方向Dzの変位量(μm)を示す。
本件発明者は、上述の実施例1と同様に、実施例2についてもシミュレーションを行って、実施例2の検出素子10によって奏される有利な効果を検証した。基本的には、上述の実施例1に関するシミュレーションと同様の条件下で、実施例2についてのシミュレーションを行った。
ただし実施例2については、第2収容開口部S2が実質的に真円形の平面形状を有する検出素子10(図12参照)に基づいてシミュレーションを行った。
また実施例2については、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の延在方向Dx、Dyのサイズ(直径)を変え、当該部分の面積比が50%の場合及び75%の場合の両方に関してシミュレーションを行った。ここで言う「面積比」は、上述の実施例1の場合と同様に、吸収層11全体の積層方向Dzへの投影面積に対する、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の積層方向Dzへの投影面積の比率を示す。
当該シミュレーションの結果、実施例2の吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分)も、検出素子10の昇温時に基板17側に反らず、基板17に接触及び衝突しないことが分かる。
[実施例3]
図14は、第1実施形態の実施例3の検出素子10を示す側断面図である。図15は、図14に示す吸収層11及び支持体13の平面図(特に図14の下側から吸収層11及び支持体13を見た図)である。
本実施例において、上述の実施例1及び実施例2の検出素子10と同一又は対応の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本例の第2収容開口部S2は、互いに分離された複数の部分開口部S2pを有する。
図14及び図15に示す例では、第2収容開口部S2を区画する開口区画部13aの一部が、十字状の平面形状を有する開口分離部13bとして構成される。開口区画部13aが有する開口分離部13bは、第2収容開口部S2を、複数(4つ)の部分開口部S2pに分割する。すなわち部分開口部S2p間同士は、開口分離部13bによって分離される。
本例の検出素子10の他の構成は、上述の実施例1及び実施例2の検出素子10と同様である。
本例の吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分)は、開口分離部13bによって、基板17側から直接的に支持される。そのため本例の検出素子10は、昇温時に吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分)が基板17側に向かって反りにくく、吸収層11の変形自体及び変形量を小さく抑えるのに有利である。
図16は、比較例1及び実施例3に関する、吸収層11の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図16の縦軸は、吸収層11(特に第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2)の積層方向Dzの変位量(μm)を示す。
本件発明者は、上述の実施例1及び実施例2と同様に、実施例3についてもシミュレーションを行って、実施例3の検出素子10によって奏される有利な効果を検証した。基本的には、上述の実施例1及び実施例2に関するシミュレーションと同様の条件下で、実施例3についてのシミュレーションを行った。
ただし実施例3については、第2収容開口部S2として4つの部分開口部S2pが設けられる検出素子10(図14及び図15参照)に基づいてシミュレーションを行った。
また実施例3については、開口分離部13bの延在方向Dx、Dyの幅d8が70μmに設定され、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の面積比が50%に設定された。ここで言う「面積比」は、上述の実施例1及び実施例2の場合と同様に、吸収層11全体の積層方向Dzへの投影面積に対する、第2収容開口部S2(本例では4つの部分開口部S2p)から露出する吸収層11の部分の積層方向Dzへの投影面積の比率を示す。
当該シミュレーションの結果、実施例3の吸収層11(特に第2収容開口部S2から露出する部分)も、検出素子10の昇温時に基板17側に反らず、基板17に接触及び衝突しないことが分かる。
図17は、比較例2の検出素子10を示す側断面図である。図18は、図17に示す支持体13の平面図(特に図17の下側から支持体13を見た図)である。
図17及び図18に示す比較例2において、収容スペースSは、有底凹部形状の支持体13によって区画される。すなわち、収容スペースSは第2収容開口部S2(図2等参照)を有していない。
そのため、吸収層11の第2層面F2の全体が支持体13に接触し、吸収層11はキャビティ部C及び基板17に向かってまったく露出しない。したがって、吸収層11全体の積層方向Dzへの投影面積に対する、第2収容開口部S2から露出する吸収層11の部分の積層方向Dzへの投影面積の比率(面積比)は0%である。
図19は、比較例1、比較例2及び実施例1~実施例3に関する、吸収層11の変位量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図19の縦軸は、吸収層11(特に第1評価ポイントP1及び第2評価ポイントP2)の積層方向Dzの変位量(μm)を示す。
図20は、比較例1、比較例2及び実施例1~実施例3に関する、検出素子10の熱容量に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図20の縦軸は、検出素子10の熱容量(10-8J/K)を示す。
上述のように昇温時における吸収層11の反り(積層方向Dzの変位)に関しては、実施例1~実施例3が良好なシミュレーション結果を示したのに対し、比較例1は吸収層11が基板17に接触するように反るシミュレーション結果を示した(図19参照)。
なお比較例2については、図19に示すように、実施例1~実施例3と同様に、吸収層11が、検出素子10の昇温時に第1収容開口部S1側に反って、基板17に接触及び衝突しないシミュレーション結果を示した。
ただし比較例2の検出素子10は、図20に示すように、実施例1~実施例3の検出素子10に比べて熱容量が大きくなり、時定数(=熱容量×熱抵抗)を小さく抑える観点からは不利であることが分かる。なお比較例1の検出素子10は、実施例1~実施例3の検出素子10よりも小さな熱容量を示した。
図19及び図20からも明らかなように、実施例1~実施例3の検出素子10は、「昇温時における吸収層11及び基板17の接触及び衝突の回避」及び「時定数の低減」をバランス良く両立するのに有利である。
なお比較例1及び比較例2の検出素子10は、単に、実施例1~実施例3の検出素子10によってもたらされる有利な作用効果を説明するための対比例として示されたに過ぎず、必ずしも本明細書に開示される発明の概念からは除外されない。すなわち比較例1及び比較例2の検出素子10も、本明細書に開示される発明の概念に含まれうるものと理解されるべきである。
[第2実施形態]
図21は、第2実施形態の検出素子10の一例を示す側断面図である。
本実施形態において、上述の第1実施形態の検出素子10(特に実施例1~実施例3の検出素子10)と同一又は対応の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態において、支持体13は、複数の段差部(支持段差部13c)を有し、吸収層11は複数の段差部(吸収段差部11a)を有する。
図21に示す例では、支持体13のうち収容スペースSを区画する部分(すなわち中央側に位置する支持体13の内壁部分)が、複数の支持段差部13cによって構成され、複数の段差面を形成する。一方、吸収層11のうち支持体13(特に支持段差部13c)によって直接的に支持される部分(すなわち吸収層11の外周側部分)が、吸収段差部11aによって構成される。
吸収層11の第1層面F1及び第2層面F2は、複数のステップ形状部F1s、F2sを有する。図21に示す例では、第1層面F1及び第2層面F2の外周側部分がステップ形状部F1s、F2sによって構成され、第2層面F2のステップ形状部F2sは、支持段差部13cの上面に対して隙間なく接触する。
図21に示す第2収容開口部S2は、上述の第1実施形態の第2収容開口部S2と同様に、四角形(正方形)の平面形状を有するが、他の任意の平面形状を有しうる。したがって本実施形態の第2収容開口部S2は、例えば、円形又は楕円形の平面形状を有してもよいし(図12参照)、互いに分離された複数の部分開口部(図15参照)を有してもよい。
本実施形態の検出素子10の他の構成は、上述の第1実施形態の検出素子10と同様である。
階段状構造の吸収層11を備える本実施形態の検出素子10は、検出波Lの受光効率の向上を期待できる点で有利である。
[変形例]
上述の検出素子10は、撮像システム100(図1参照)以外の電子機器にも応用可能である。また上述の撮像システム100は、人間以外の存在物(例えば他の動物、植物及び物体)を撮像してもよく、任意の用途及び目的に使用可能である。
例えば、検出素子10及び撮像システム100は、空港などにおける身体チェックのためのカメラ、監視カメラ、流通物(宅配物を含む)をチェックする装置、及び他のセキュリティ装置に対し、応用されてもよい。また検出素子10及び撮像システム100は、物体内部の透視検査装置、混入異物検査装置、物体厚み計測装置、及び液体や粉体などの内容物の量を確認するための計測装置に対し、応用されてもよい。また検出素子10及び撮像システム100は、患部を撮像する医療装置及び他のライフサイエンス分野で使用される装置に対し、応用されてもよい。
また図1に示す撮像システム100は、いわゆるアクティブイメージセンサとして構成されるが、検出素子10及び撮像システム100は、被写体自体から放射される電磁波を検出波Lとして利用するパッシブイメージセンサに応用されてもよい。
本明細書で開示されている実施形態及び変形例はすべての点で例示に過ぎず限定的には解釈されないことに留意されるべきである。上述の実施形態及び変形例は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態での省略、置換及び変更が可能である。例えば上述の実施形態及び変形例が全体的に又は部分的に組み合わされてもよく、また上述以外の実施形態が上述の実施形態又は変形例と組み合わされてもよい。また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果がもたらされてもよい。
上述の技術的思想を具現化する技術的カテゴリーは限定されない。例えば上述の装置を製造する方法或いは使用する方法に含まれる1又は複数の手順(ステップ)をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムによって、上述の技術的思想が具現化されてもよい。またそのようなコンピュータプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な非一時的(non-transitory)な記録媒体によって、上述の技術的思想が具現化されてもよい。
[付記]
本開示は以下の構成を取ることもできる。
[項目1]
100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、
前記吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、
前記吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、
前記収容スペースは、前記電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、前記第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、
前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の面積は、前記第1収容開口部の面積よりも小さい、
検出素子。
[項目2]
前記吸収層は、第1層面と、前記第1層面とは反対側に位置し且つ前記第2収容開口部から部分的に露出する第2層面と、を有し、
前記支持体は、前記第2層面に部分的に接触する、
項目1に記載の検出素子。
[項目3]
前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の10%以上である、項目2に記載の検出素子。
[項目4]
前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の75%以下である、項目2又は3に記載の検出素子。
[項目5]
前記吸収層の線膨張係数は、前記支持体の線膨張係数よりも大きい、項目1~4のいずれかに記載の検出素子。
[項目6]
前記吸収層の線膨張係数と前記支持体の線膨張係数との差は6ppm/K以上である、項目5に記載の検出素子。
[項目7]
前記第2収容開口部は多角形の平面形状を有する、項目1~6のいずれかに記載の検出素子。
[項目8]
前記第2収容開口部は円形又は楕円形の平面形状を有する、項目1~7のいずれかに記載の検出素子。
[項目9]
前記第2収容開口部は、互いに分離された複数の部分開口部を有する、項目1~8のいずれかに記載の検出素子。
[項目10]
前記支持体は、前記収容スペースを区画し且つ前記吸収層に接触する段差面を有する、項目1~9のいずれかに記載の検出素子。
[項目11]
前記吸収層は複数の段差部を有する、項目1~10のいずれかに記載の検出素子。
[項目12]
前記第1層面は複数のステップ形状部を有する、項目2、及び項目2を引用する項目3~11のいずれかに記載の検出素子。
[項目13]
前記吸収層の温度が上がることで、前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分は前記第1収容開口部側に湾曲する、項目1~12のいずれかに記載の検出素子。
[項目14]
前記支持体は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向と垂直を成す方向に延び且つ前記第2収容開口部を区画する開口区画部を有し、
前記吸収層の少なくとも一部は、前記開口区画部上に位置し、
前記開口区画部は、温度が上がることで、前記第1収容開口部側に湾曲する、
項目1~13のいずれかに記載の検出素子。
[項目15]
前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分と対面する構造部材を備える、項目1~14のいずれかに記載の検出素子。
[項目16]
前記支持体は絶縁性を有する、項目1~15のいずれかに記載の検出素子。
[項目17]
検出素子を備える電子機器であって、
検出素子は、
100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、
前記吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、
前記吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、
前記収容スペースは、前記電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、前記第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、
前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の面積は、前記第1収容開口部の面積よりも小さい、
電子機器。
[項目18]
前記吸収層は、第1層面と、前記第1層面とは反対側に位置し且つ前記第2収容開口部から部分的に露出する第2層面と、を有し、
前記支持体は、前記第2層面に部分的に接触する、
項目17に記載の電子機器。
[項目19]
前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の10%以上である、項目18に記載の電子機器。
[項目20]
前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の75%以下である、項目18又は19に記載の電子機器。
[項目21]
前記吸収層の線膨張係数は、前記支持体の線膨張係数よりも大きい、項目17~20のいずれかに記載の電子機器。
[項目22]
前記吸収層の線膨張係数と前記支持体の線膨張係数との差は6ppm/K以上である、項目21に記載の電子機器。
[項目23]
前記第2収容開口部は多角形の平面形状を有する、項目17~22のいずれかに記載の電子機器。
[項目24]
前記第2収容開口部は円形又は楕円形の平面形状を有する、項目17~23のいずれかに記載の電子機器。
[項目25]
前記第2収容開口部は、互いに分離された複数の部分開口部を有する、項目17~24のいずれかに記載の電子機器。
[項目26]
前記支持体は、前記収容スペースを区画し且つ前記吸収層に接触する段差面を有する、項目17~25のいずれかに記載の電子機器。
[項目27]
前記吸収層は複数の段差部を有する、項目17~26のいずれかに記載の電子機器。
[項目28]
前記第1層面は複数のステップ形状部を有する、項目18、及び項目18を引用する項目19~27のいずれかに記載の電子機器。
[項目29]
前記吸収層の温度が上がることで、前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分は前記第1収容開口部側に湾曲する、項目17~28のいずれかに記載の電子機器。
[項目30]
前記支持体は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向と垂直を成す方向に延び且つ前記第2収容開口部を区画する開口区画部を有し、
前記吸収層の少なくとも一部は、前記開口区画部上に位置し、
前記開口区画部は、温度が上がることで、前記第1収容開口部側に湾曲する、
項目17~29のいずれかに記載の電子機器。
[項目31]
前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分と対面する構造部材を備える、項目17~30のいずれかに記載の電子機器。
[項目32]
前記支持体は絶縁性を有する、項目17~31のいずれかに記載の電子機器。
10 検出素子
11 吸収層
11a 吸収段差部
12a 第1熱電素子
12b 第2熱電素子
13 支持体
13a 開口区画部
13b 開口分離部
13c 支持段差部
14 第1絶縁層
15 リード
16 第2絶縁層
17 基板
100 撮像システム
101 送波ユニット
102 受波ユニット
103 制御ユニット
104 端末デバイス
110 光学系
111 撮像部
200 被写体
201 衣服
210 携帯品
A 熱起電流
C キャビティ部
Dx 延在方向
Dy 延在方向
Dz 積層方向
F1 第1層面
F1s ステップ形状部
F2 第2層面
F2s ステップ形状部
L 検出波
P1 第1評価ポイント
P2 第2評価ポイント
S 収容スペース
S1 第1収容開口部
S2 第2収容開口部
S2p 部分開口部

Claims (17)

  1. 100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、
    前記吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、
    前記吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、
    前記収容スペースは、前記電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、前記第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、
    前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の面積は、前記第1収容開口部の面積よりも小さい、
    検出素子。
  2. 前記吸収層は、第1層面と、前記第1層面とは反対側に位置し且つ前記第2収容開口部から部分的に露出する第2層面と、を有し、
    前記支持体は、前記第2層面に部分的に接触する、
    請求項1に記載の検出素子。
  3. 前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の10%以上である、請求項2に記載の検出素子。
  4. 前記第2収容開口部の面積は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向に関する前記第1層面の投影面積の75%以下である、請求項2に記載の検出素子。
  5. 前記吸収層の線膨張係数は、前記支持体の線膨張係数よりも大きい、請求項1に記載の検出素子。
  6. 前記吸収層の線膨張係数と前記支持体の線膨張係数との差は6ppm/K以上である、請求項5に記載の検出素子。
  7. 前記第2収容開口部は多角形の平面形状を有する、請求項1に記載の検出素子。
  8. 前記第2収容開口部は円形又は楕円形の平面形状を有する、請求項1に記載の検出素子。
  9. 前記第2収容開口部は、互いに分離された複数の部分開口部を有する、請求項1に記載の検出素子。
  10. 前記支持体は、前記収容スペースを区画し且つ前記吸収層に接触する段差面を有する、請求項1に記載の検出素子。
  11. 前記吸収層は複数の段差部を有する、請求項1に記載の検出素子。
  12. 前記第1層面は複数のステップ形状部を有する、請求項2に記載の検出素子。
  13. 前記吸収層の温度が上がることで、前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分は前記第1収容開口部側に湾曲する、請求項1に記載の検出素子。
  14. 前記支持体は、前記吸収層及び前記支持体の積層方向と垂直を成す方向に延び且つ前記第2収容開口部を区画する開口区画部を有し、
    前記吸収層の少なくとも一部は、前記開口区画部上に位置し、
    前記開口区画部は、温度が上がることで、前記第1収容開口部側に湾曲する、
    請求項1に記載の検出素子。
  15. 前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の部分と対面する構造部材を備える、請求項1に記載の検出素子。
  16. 前記支持体は絶縁性を有する、請求項1に記載の検出素子。
  17. 検出素子を備える電子機器であって、
    検出素子は、
    100μm~3000μmのうちの少なくとも一部の範囲の波長域に含まれる電磁波を受けて熱を発する吸収層と、
    前記吸収層が発する熱に応じた電流を生じる熱電素子と、
    前記吸収層が位置づけられる収容スペースを有する支持体と、を備え、
    前記収容スペースは、前記電磁波が入射する側に位置する第1収容開口部と、前記第1収容開口部とは反対側に位置する第2収容開口部と、を有し、
    前記第2収容開口部から露出する前記吸収層の面積は、前記第1収容開口部の面積よりも小さい、
    電子機器。
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