JP2023110241A - 手摺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部材同士の係合状態が意図せず解除されるのを防止可能な手摺装置を提供する。【解決手段】ブラケット本体は第一係合面を有する第一係合片33を備え、ブラケットカバー36は第二係合面を有する第二係合片44を備える。第一係合面に第二係合面が面接触することで第二係合片44が第一係合片33に係合し、ブラケットカバー36がブラケット本体に取り付けられる。第一係合片33が配置される第一基面32Aは、第一係合面と連続し、かつ第一基面32Aと第一係合面がなす角度は鋭角に形成される。ブラケットカバー36における第二係合片44が配置される第二基面43Aは、第二係合面と連続し、かつ第二基面43Aと第二係合面がなす角度は鋭角に形成される。ブラケットカバー36がブラケット本体から外れる方向に変位する場合、第二係合面が第一係合面上をブラケット本体の第一基面32Aに向けて摺動し第一係合片と第二係合片の係合を維持する。【選択図】図7

Description

本発明は、手摺装置に関する。
従来、この種の手摺装置として、特許文献1に開示されているように、ブラケット本体に当該ブラケット本体の開口部を覆うカバーを取り付けるもの、具体的には、カバーから略垂直に延びた係合突起片をブラケット本体の開口部の縁部に係合させることによって、ブラケット本体に対してカバーを取り付けるものが知られている。
実用新案登録第3098123号
しかしながら、カバーの係合突起片は、カバーとブラケット本体との接合面に対して略垂直な状態でブラケット本体の開口部の縁部に係合しているため、例えば、これらの部材が経年劣化すると、カバーに対して多少の外力が加わるだけでブラケット本体とカバーとの係合状態が解除され、意図せずブラケット本体からカバーが外れてしまうような事態が生じるおそれがあった。そこで、カバーとブラケット本体といった部材同士の係合状態が意図せず解除されることを防止可能な手摺装置の登場が望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑み、部材同士の係合状態が意図せず解除されることを防止可能な手摺装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明は、被設置部Pに設けられる第一部材(ブラケット本体13)と、第一部材に取り付けられる第二部材(ブラケットカバー36)とを備えた手摺装置10において、第一部材は、第一係合面34を有する第一係合片33を備え、第二部材は、第二係合面45を有する第二係合片44を備え、第一係合面34に第二係合面45が面接触することにより第二係合片44が第一係合片33に係合し、第二部材が第一部材に取り付けられ、第一部材における第一係合片33が配置される第一基面32Aは、第一係合面34と連続しているとともに、第一基面32Aと第一係合面34とがなす角度は鋭角に形成され、第二部材における第二係合片44が配置される第二基面43Aは、第二係合面45と連続しているとともに、第二基面43Aと第二係合面45とがなす角度は鋭角に形成され、第二部材が第一部材から外れる方向に変位する場合、第二係合面45が第一係合面34上を第一部材の第一基面32Aに向けて摺動することで、第一係合片33と第二係合片34との係合を維持することを特徴とする。
この手摺装置によれば、第二部材が第一部材から外れる方向に変位すると、第二係合面45が第一係合面34上を第一部材の第一基面32Aに向けて摺動することで、第二係合片34が第一係合片33に食い込むこととなる。この結果、第一部材と第二部材との係合状態が意図せず解除されることを防止することができる。
また、第一部材及び第二部材のいずれか一方には、第二部材が第一部材から外れる方向に付勢する付勢部材(スプリング50)が設けられているようにしてもよい。
このようにすることで、第一係合片33と第二係合片44との係合がより強固となり、意図せず第二部材が第一部材から外れることをより一層防止することができる。
また、第二部材における第二係合片42の近傍は、第二係合面45を第一係合面34から離間させて第一係合片33と第二係合片44との係合を解除させるように弾性変形可能であるようにしてもよい。
このようにすることで、第二部材における第二係合片42の近傍を弾性変形させて、第一係合片33と第二係合片44との係合を解除させることで、第二部材を第一部材から外すことができる。
また、第二部材は、第一部材から外れる方向と反対方向に変位可能であり、第二部材が第一部材から外れる方向と反対方向に変位した場合、第二係合面72が第一係合面60から離間して第一係合片59と第二係合片71との係合が解除されるようにしてもよい。
このようにすることで、第二部材を第一部材から外れる方向と反対方向に変位させ、第一係合片59と第二係合片71との係合を解除させることで、第二部材を第一部材から外すことができる。
本発明によれば、第一部材と第二部材との係合状態(部材同士の係合状態)が意図せず解除されることを防止可能な手摺装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態における手摺装置の全体構成を示す図であり、(a)は手摺装置を示す正面図であり、(b)は手摺装置を示す側面図である。 本発明の第一実施形態における手摺装置の断面図であり、図1のA-A断面図である。 図2に示す手摺装置が、ブラケット本体とブラケットカバーとに分離している状態を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る手摺装置の手摺り用ブラケットを示す図であり、(a)は手摺用ブラケットの側面図であり、(b)は手摺用ブラケットの背面図である。 本発明の第一実施形態における手摺装置の手摺り用ブラケットを示す断面図であり、図4のB-B断面図である。 図5の手摺用ブラケットが、外装部材とブラケットカバーとに分離している状態を示す断面図である。 本発明の第一実施形態における手摺装置のブラケット本体とブラケットカバーとの係合状態を説明するための断面図であり、図4のC-C断面図である。 本発明の第一実施形態における手摺装置の第一係合部と第二係合部とが係合する様子を模式的に説明する図である。 本発明の第二実施形態における手摺装置の全体構成を示す図であり、(a)は手摺装置を示す側面図であり、(b)は手摺装置の一部を示す正面図であり、(c)は手摺装置の一部を示す底面図である。 図9に係る手摺装置が、ブラケット本体とブラケットカバーと分離している状態を示す正面図である。 本発明の第二実施形態における手摺装置のブラケット本体にブラケットカバーが装着された状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態における手摺装置のブラケットカバーがブラケット本体から外れる方向と反対方向に変位した状態を説明する図であり、(a)はその状態を示す断面図であり、(b)はその状態を示す底面図である。
実施するための形態
(本発明の第一実施形態)
以下、図1~図8を参照しながら本発明の第一実施形態を説明する。
図1~図3に示すように、本実施形態の手摺装置10は、互いに間隔を空けて設けられた複数の手摺用ブラケット12と、この手摺用ブラケット12に取り付けられる長尺棒状の手摺り棒11(笠木)とを備えている。手摺用ブラケット12は、ブラケット本体13(第一部材)と、ブラケット本体13に着脱自在に装着されたブラケットカバー36(第二部材)とを備えている。手摺り棒11は、略角丸長方形の断面を有する長尺の筒状部材である。なお、本実施形態の手摺装置10は、垂直方向に延びる平面である被設置部P(例えば、浴室の壁等)に対して、手摺り棒11が横向きに配置されるように取り付けられることにより構成されている。
ブラケット本体13は、手摺り棒11を被設置部Pに取り付けるための連結部材であり、手摺り棒11と被設置部Pとの間に配置されている。ブラケット本体13は、被設置部Pに固定されるブラケット部材14と、ブラケット部材14の上部を覆う外装部材25とから構成されている。ブラケットカバー36は、外装部材25に対して下側から装着され、ブラケット部材14の下部を覆っている。
図2~図3に示すように、ブラケット部材14は、基端部15と、基端部15から前方に延びる中間部16と、中間部16から上方に屈曲して延びる先端部19とを備えている。基端部15は、ネジ21を介して被設置部Pに固定されている。基端部15の前面やネジ21は、ブラケットカバー36により覆い隠されている。また、中間部16には、後述する突出部20が挿入される第一孔部17Aと、この第一孔部17Aと同径であるとともに後述するネジ21Aのネジ頭が格納される第二孔部17Bと、第一孔部17Aおよび第二孔部17Bよりも径が大きいとともに後述する突出部49が挿入される第三孔部17Cとが、上からこの順で形成されている。被設置部Pの裏面には座金22が設けられており、この座金22は、ピン23によって被設置部Pの裏面に固定されている。また、ブラケット部材14の先端部19には、ネジ24を介して手摺り棒11が固定されている。
図4~図7に示すように、外装部材25は、ブラケット部材14の上面を覆う中間壁26と、この中間壁26の両側端からそれぞれ下方に向かって延びているとともに互いに対峙した一対の側壁27と、中間壁26の内面から下方に向けて突出して、ブラケット部材14の中間部16の第一孔部17Aに挿入される中空の突出部20(図2および3参照)とを備え、断面コ字型に形成されている。外装部材25は、ブラケット部材14の上方を覆うカバーであり、図5や図6に示すように、ブラケット部材14の形状に合わせて先端側で折れ曲がった形状をなしている。また、外装部材25はブラケット部材14に対して、外装部材25の突出部20の中空内に螺合したネジ21Aによって取り付けられている(固定されている)。外装部材25がブラケット部材14に取り付けられたとき、この外装部材25の基端縁28が被設置部Pに隣接して配置されるとともに、この外装部材25の先端部29が手摺り棒11の下方に隣接して配置されるようになっている。
外装部材25の両側壁27の下端縁は、開放端となっており、これらの下端縁にはそれぞれ、ブラケット本体13に対してブラケットカバー36を取り付けるための第一取付部30が設けられている。
図7~図8に示すように、第一取付部30にはそれぞれ、突出部20と略平行となるように下方に延びた第一係合部31が設けられている。第一係合部31は、板状の第一基部32と、第一基部32における突出部20側の面である第一基面32Aの下端から、突出部20に向けて(内側に向けて)斜め上方に延設した第一係合片33とを有している。この第一係合片33の上面は、後述する第二係合片44の第二係合面45と面接触する第一係合面34となっており、第一基面32Aに連続している。また、第一係合面34と第一基部32の第一基面32Aとのなす角度θ1は鋭角となっている。第一係合片33の下面(第一係合片33の第一係合面34と反対側の面)は、後述する第二係合片44の第二当接面46と当接する第一当接面35となっている。
図4~図6に示すように、ブラケットカバー36は、ブラケット部材14の下面を覆う中間壁37と、この中間壁37の両側端からそれぞれ上方に向かって延びているとともに互いに対峙した一対の側壁38とを備え、断面コ字型に形成されている。ブラケットカバー36は、ブラケット部材14の下側を覆うカバーであり、ブラケット部材14の形状に合わせて先端側で折れ曲がった形状を有している。ブラケットカバー36が外装部材25に装着されたとき、このブラケットカバー36の基端縁39が被設置部Pに隣接して配置されるとともに、このブラケットカバー36の先端縁40が手摺り棒11の下方に隣接して配置されるようになっている。
ブラケットカバー36の両側壁38の上端縁は、開放端となっており、ブラケットカバー36が外装部材25の下側に取り付けられたときには、外装部材25の両側壁27の下端縁に係合するようになっている。
ブラケットカバー36の一対の側壁38の上端縁は、開放端となっており、これらの上端縁において、外装部材25の第一取付部30と対応する位置にはそれぞれ、ブラケット本体13に対してブラケットカバー36を取り付けるための第二取付部41が設けられている。
図7~図8に示すように、第二取付部41にはそれぞれ、第一係合部31の内側でかつ第一係合部31と略平行となるように上方に延びた第二係合部42(ブラケットカバー31における第一係合部31の近傍)を備えている。第二係合部42は、可撓性を有し弾性変形可能な板状の第二基部43と、第二基部43における第一係合部31側の面である第二基面43Aの上端から、第一係合部31に向けて(外側に向けて)斜め下方に延設した第二係合片44とを有している。この第二係合片44の下面は、第一係合片33の第一係合面34と面接触する第二係合面45となっており、第二基面43Aに連続している。また、第二係合面45と第二基部43の第二基面43Aとのなす角度θ2は鋭角となっている。第二係合片44の上面(第二係合片44の第二係合面45と反対側の面)は、第一係合片33の第一当接面35と当接する第二当接面46となっている。また、第二係合部42の第二基部43は、上述のように可撓性を有しているため、この第二基部43が外力を受けると、第二基部43が外力を受けた方向に撓むように変形することとなる(図8(c)参照)。すなわち、第二基部43は、外力を受けて撓むことが可能な撓み部を構成しているともいえる。具体的には、第二基部43は、第二係合面45を第一係合面34から離間させるように弾性変形可能であるとともに、第二係合面45を第一係合面34に近づかせるように弾性変形可能でもある。
なお、第一係合面34及び第一基面32Aのなす角度θ1と、第二係合面45及び第二基面43Aのなす角度θ2とはともに、鋭角の範囲内であれば適宜設定可能である。また、上記角度θ1と上記角度θ2とを同じ角度とした場合、互いに異なる角度であった場合に比して、第一係合面34と第二係合面45とがより広い面積にて当接することとなって、第一係合部31と第二係合部42とがより強く係合する。この観点で、上記角度θ1と角度θ2は同じ角度であることが望ましい。
また、図2、図3及び図7に示すように、ブラケットカバー36は、このブラケットカバー36がブラケット本体13から外れる方向、換言すれば、ブラケットカバー36をブラケット本体13から離間する方向(図7における下方)に付勢する付勢部47を備えている。付勢部47は、ブラケットカバー36の中間壁37の内面において、一対の第二取付部41の間の位置に、この中間壁36の内面から上方に延びる土台部48と、土台部48の先端縁から上方に延びているとともに第三孔部17Cに挿入される突出部49と、スプリング50(付勢部材)とを備えており、突出部49に対してスプリング50が装着されるようになっている。このスプリング50は、ブラケット部材14の第三孔部17Cの底面17D(図3において、第三孔部17Cを下方から見たときの底面)と土台部48の上端縁との間に介在するように配置されており、ブラケット本体13にブラケットカバー36が装着された状態において、ブラケットカバー36をブラケット本体13から離間する方向に常時付勢している。このため、ブラケット本体13にブラケットカバー36が装着された状態において、第一係合部31の第一係合面34と、第二係合部42の第二係合面45とが互いに強く押し付け合うようになっている。
次に、ブラケット本体13に対するブラケットカバー36の着脱について説明する。
ブラケットカバー36をブラケット本体13に取り付けるには、ブラケット部材13の第三孔部17C内にブラケットカバー36の突出部49を挿入させて、ブラケットカバー36をブラケット本体13に押し込むことにより行う。図8(a)に示すように、ブラケットカバー36をブラケット本体13に押し込むことに伴い、第二係合部42が第一係合部31へ向けて移動する。そして、図8(b)に示すように、ブラケット本体13に対してブラケットカバー36を更に押し込むと、第二係合片44の第二当接面46が第一係合片33の第一当接面35を押圧することで、図8(c)に示すように、第二係合部42の第二基部43が内側(図8における左側)に向けて撓みつつ、第二係合部42の第二係合片44が第一係合部31の第一係合片33を乗り越える。第二係合片44が第一係合片33を乗り越えると、内側に向けて撓んでいた第二基部43が外側に向けて復帰する(撓みが戻る)ことで、第二係合片44の第二係合面45が、第一係合片33の第一係合面34上を摺動し、図8(d)に示すように、第一係合片33の第一係合面34と、第二係合片36の第二係合面45とが面接触する。これによって、第一係合部31と第二係合部42とが互いに係合して、ブラケットカバー36がブラケット本体13に対して取り付けられる。
また、図7に示すように、ブラケットカバー36は、スプリング50の付勢力によって、ブラケット本体13から離間する方向に常時付勢されることにより、第一係合片33の第一係合面34と第二係合片44の第二係合面45とが互いに押し付けられる(互いに食い込み合う)こととなる。
本実施形態では、第一係合面34と第一基面32Aとのなす角度θ1、及び第二係合面45と第二基面43Aとのなす角度θ2はともに鋭角になっているので、第二係合部42に外力が加わって第二係合部42の第二基部43が若干変形したとしても、第一係合面34と第二係合面45との当接状態が維持されるとともに、外力の方向(例えば、ブラケットカバー36がブラケット本体13から外れる方向(図8において、第二基部43が下側に変位する方向))によっては、第二係合片44が、鋭角に傾斜している第一係合片33の第一係合面34に沿って摺動しつつ、第一基面32Aに向けて変位することで、第二係止片44が奥まで食い込むこととなる。この結果、第一係合部31と第二係合部42との係合状態が意図せず解除されることを防止することができ、外力の付加によって、ブラケットカバー36がブラケット本体13から意図せず外れることを防止することができる。また、ブラケットカバー36がブラケット本体13に対して取り付けられている状態では、スプリング50の付勢力によって、第一係合片33の第一係合面34と第二係合片44の第二係合面45とが互いに押し付け合うようになっているため、第一係合部31と第二係合部42との係合がより強くなることとなり、ブラケットカバー36がブラケット本体13から意図せず外れることをより一層防止することができる。
一方、ブラケットカバー36をブラケット本体13から取り外すには、スプリング50の付勢力に抗してブラケットカバー36を下方から押し上げ、第一係合片33の第一係合面34と第二係合片44の第二係合面45とが互いに押し付け合った状態を解除した上で、ブラケットカバー36を両側からつまむことで、ブラケットカバー36の両側壁38を互いに近づけるように押すことにより、一対の第二基部43を撓ませて、第一係合部31と第二係合部42との係合状態を解除させる。その後、ブラケットカバー36をブラケット本体13から離間する方向に移動することで、ブラケット本体13からブラケットカバー36を取り外す。
本実施形態では、第二係合部42の第二基部43が上述のように撓み部としても機能するので、ブラケットカバー36をつまむ操作で、ブラケット本体31とブラケットカバー36との係合状態を容易に解除でき、ブラケット本体13からブラケットカバー36を取り外すことができる。
次に、本発明の第二実施形態を説明するが、その説明にあたり、上述と同様の構成には、同一の名称あるいは符号を付することによって、その説明を省略または簡略化するものとする。また、第二実施形態では、第一実施形態との相違点を主に説明するものとする。
図9~図10に示すように、本実施形態の手摺装置51は、手摺用ブラケット52と、手摺用ブラケット52に取り付けられる手摺り棒11とを備えている。手摺用ブラケット52は、ブラケット本体53(第一部材)と、ブラケット本体53に着脱自在に装着されるブラケットカバー64(第二部材)とを備えている。
ブラケット本体53は、起立した板状のベース部54と、ベース部54の下端部から突出するように設けられた板状の底面部55とで構成されている。ベース部54の内側面(手摺り棒11が取り付けられる面と反対側の面)の略中央の位置には、係合凹部56が形成されている。底面部55の両側にはそれぞれ、第一係合部57が形成されている。第一係合部57は、第一基面58Aを有する第一基部58と、第一基部58からブラケットカバー64に向けて(外側に向けて)斜め側方に突設するとともに、第一係合面60及び第一当接面61を有する第一係合片59とを有している。第一係合面60と第一基部58の第一基面58Aとは連続しており、第一係合面60と第一基部58の第一基面58Aとのなす角度は、上述の第一実施形態と同様に鋭角となっている。
ブラケットカバー64は、ブラケット本体53の正面側、上面側、および両側面側を覆うカバーであり、正面側に位置する正面壁65と、正面壁65の上面側に位置する上面壁66と、正面壁65の両側方に位置する両側壁67とを有している。また、ブラケットカバー64の正面壁65の内側面には、ブラケットカバー64がブラケット本体53に装着されたときに、ベース部54の係合凹部56と対峙する位置に、係合凹部56内に挿通される挿通部68が設けられている。
また、ブラケットカバー64における両側壁67の下端部の内側面には、ブラケットカバー64がブラケット本体53に装着されたときに、一対の第一係合部57と対応する位置に、第一係合部57と係合する第二係合部69が設けられている。第二係合部69は、第二基面70Aを有する第二基部70と、第二基部70から底面部55に向けて(内側に向けて)斜め側方に延設するとともに、第二係合面72及び第二当接面73を有する第二係合片71とを有している。第二係合面72と第二基部70の第二基面70Aとは連続しており、第二係合面72と第二基部70の第二基面70Aとのなす角度は、上述の第一実施形態と同様に鋭角となっている。本実施形態では、一対の第二係合部69はそれぞれ、一対の第一係合部57の外側に配置されている。また、第二基部70は、第一実施形態の第二基部43と同様に、第二係合面72を第一係合面60から離間させるように弾性変形可能であるとともに、第二係合面72を第一係合面60に近づかせるように弾性変形可能でもある。
さらに、ブラケットカバー64における正面壁65の下端部の内側面には、ブラケットカバー64をブラケット本体53から離間する方向(図9における左側)に付勢する付勢片62が設けられている。付勢片62は、樹脂等の弾力を有する部材から構成されている。付勢片62における底面部55側の面は、底面部55に圧接する圧接面63とされている。
次に、ブラケット本体53に対するブラケットカバー64の着脱について説明する。ブラケットカバー64をブラケット本体53に取り付けるには、図11に示すように、ブラケットカバー64の挿通部68の先端をブラケット本体53の係合凹部56に挿通させて、ブラケットカバー64をブラケット本体53に押し込む(ブラケットカバー64を図11において右側に向けて押し込む)ことにより行う。ブラケットカバー64をブラケット本体13に押し込むと、第一係合片59の第一当接面61が第二係合片71の第二当接面73を押圧することで、第二係合部69の第二基部70が外側(図9における上下側)に向けて撓みつつ、第二係合部69の第二係合片71が第一係合部57の第一係合片59を乗り越える。第二係合片71が第一係合片59を乗り越えると、外側に向けて撓んでいた第二基部70が内側に向けて復帰する(撓みが戻る)ことで、第二係合片71の第二係合面72が、第一係合片59の第一係合面60上を摺動し、図9(b)に示すように、第二係合片71の第二係合面72と、第一係合片59の第一係合面60とが面接触する。これによって、第一係合部57と第二係合部69とが互いに係合し、ブラケットカバー64がブラケット本体53に対して取り付けられる。
また、図9(b)に示すように、ブラケットカバー64は、付勢片62の付勢力によってブラケット本体53から離間する方向に常時付勢されることにより、第一係合片59の第一係合面60と第二係合片71の第二係合面72とが互いに押し付けられることとなる。また、この状態においては、図11に示すように、挿通部68の先端と係合凹部56の奥面との間に若干のスペースSが形成されることとなる。
一方、ブラケットカバー64をブラケット本体53から取り外すには、ブラケットカバー64の挿通部68の先端が係合奥部56の奥面に突き当たるように(図12(a)参照)、ブラケットカバー64を図11に示す状態から上記スペースSだけさらに押し込むことで(図11において右側の方向、換言すれば、ブラケットカバー64を外す方向と反対方向に押し込むことで)、第一係合片59と第二係合片72との係合を解除する。この状態で、第二基部70を外側(図12における上下側)に向けて撓ませることによって、ブラケットカバー64をブラケット本体53から取り外す。
このように、第二実施形態では、付勢片62の付勢力に抗してブラケットカバー64をブラケット本体53に押し、第一係合片59の第一係合面60と第二係合片71の第二係合面72とが互いに押し付けあった状態を解除したとしても、ブラケットカバー64の両側壁67を互いに離すように拡開して第二基部70を外側に向けて撓ませないと、ブラケットカバー64をブラケット本体53から取り外すことができない。そのため、ブラケットカバー64がブラケット本体53から意図せず外れることをより一層防止することができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。例えば、第一実施形態においては、ブラケットカバー36にスプリング50を有する付勢部47を設けていたが、これに代えて、ブラケット本体13に付勢部47を設けるようにしてもよい。同様に、第二実施形態においても、付勢片62をブラケットカバー64に設けることに代えて、ブラケット本体53に設けるようにしてもよい。
第一実施形態では、一対の第一係合部31はそれぞれ、一対の第二係合部42の内側に位置し、第二実施形態では、一対の第一係合部57はそれぞれ、一対の第二係合部69の外側に位置するようになっていたが、これらの位置関係は適宜変更可能である。具体的には、一対の第一係合部31の一方が一対の第二係合部42の一方の内側に位置し、一対の第一係合部31の他方が一対の第二係合部42の他方の外側に位置する等としてもよく、この場合であっても上述の各実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、上述の各実施形態においては、手摺装置を浴室に設置したが、手摺装置は、トイレ、玄関、洗面所、階段等の様々な場所に設置可能である。また、被設置部Pは壁面に限られず、床面や天井面であってもよく、あるいは浴槽、便器その他の設置物としてもよい。被設置部Pについては、第一部材が取り付け可能な箇所であれば、特に限定されない。
また、上述の各実施形態においては、第二部材であるブラケットカバー36(64)が、第一部材であるブラケット本体13(53)から完全に分離する構成であったが、これに限定されない。例えば、第二部材の一部が回転軸やヒンジ等により第一部材に取り付けられ、第二部材が回動することで第一部材に対して着脱可能となるような、第一部材と第二部材とが完全に分離しない構成としてもよい。
本発明は、浴室、トイレ、玄関、洗面所、階段などの壁面、床面および天面、あるいは浴槽や便器等といった室内外の各種設置物の表面等に取り付けられ得る手摺装置に利用できる。
10 手摺装置 11 手摺り棒
12 手摺用ブラケット 13 ブラケット本体(第一部材)
14 ブラケット部材 15 ブラケット部材の基端部
16 ブラケット部材の中間部 17A 第一孔部
17B 第二孔部 17C 第三孔部
17D 第三孔部の底面 19 ブラケット部材の先端部
20 外装部材の突出部 21 ネジ
21A ネジ 22 座金
23 ピン 24 ネジ
25 外装部材 26 外装部材の中間壁
27 外装部材の側壁 28 外装部材の基端縁
29 外装部材の先端部 30 第一取付部
31 第一係合部 32 第一基部
32A 第一基面 33 第一係合片
34 第一係合面 35 第一当接面
36 ブラケットカバー(第二部材) 37 ブラケットカバーの中間壁
38 ブラケットカバーの側壁 39 ブラケットカバーの基端縁
40 ブラケットカバーの先端縁 41 第二取付部
42 第二係合部 43 第二基部
43A 第二基面 44 第二係合片
45 第二係合面 46 第二当接面
47 付勢部 48 土台部
49 突出部 50 スプリング(付勢部材)
51 手摺装置 52 手摺用ブラケット
53 ブラケット本体(第一部材) 54 ベース部
55 底面部 56 係合凹部
57 第一係合部 58 第一基部
58A 第一基面 59 第一係合片
60 第一係合面 61 第一当接面
62 付勢片(付勢部材) 63 圧接面
64 ブラケットカバー(第二部材) 65 ブラケットカバーの正面壁
66 ブラケットカバーの上面壁 67 ブラケットカバーの側壁
68 挿通部 69 第二係合部
70 第二基部 70A 第二基面
71 第二係合片 72 第二係合面
73 第二当接面

Claims (4)

  1. 被設置部に設けられる第一部材と、第一部材に取り付けられる第二部材とを備えた手摺装置において、
    第一部材は、第一係合面を有する第一係合片を備え、
    第二部材は、第二係合面を有する第二係合片を備え、
    第一係合面に第二係合面が面接触することにより第二係合片が第一係合片に係合し、第二部材が第一部材に取り付けられ、
    第一部材における第一係合片が配置される第一基面は、第一係合面と連続しているとともに、第一基面と第一係合面とがなす角度は鋭角に形成され、
    第二部材における第二係合片が配置される第二基面は、第二係合面と連続しているとともに、第二基面と第二係合面とがなす角度は鋭角に形成され、
    第二部材が第一部材から外れる方向に変位する場合、第二係合面が第一係合面上を第一部材の第一基面に向けて摺動することで、第一係合片と第二係合片との係合を維持することを特徴とする手摺装置。
  2. 第一部材及び第二部材のいずれか一方には、第二部材が第一部材から外れる方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の手摺装置。
  3. 第二部材における第二係合片の近傍は、第二係合面を第一係合面から離間させて第一係合片と第二係合片との係合を解除させるように弾性変形可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の手摺装置。
  4. 第二部材は、第一部材から外れる方向と反対方向に変位可能であり、
    第二部材が第一部材から外れる方向と反対方向に変位した場合、第二係合面が第一係合面から離間して第一係合片と第二係合片との係合が解除されることを特徴とする請求項1又は2記載の手摺装置。
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