JP2023110136A - 火災探査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光に起因した火災の誤認識を抑制する火災探査システムを提供する。【解決手段】火源位置を探査する複数の探査装置10と、複数の探査装置による探知結果から火源位置を特定する統括コントローラ20と、を備えた火災探査システムであって、複数の探査装置のそれぞれは、担当範囲内を撮像することで温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラ12と、赤外線カメラで取得された検出情報に基づいて火源位置を特定する特定処理を実行する個別コントローラ11とを有する。火災監視範囲は、複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置による担当範囲によってカバーされている。統括コントローラは、複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置から同一位置に相当する火源の位置データを取得した場合には、同一位置に相当する火源の位置データを火災監視範囲内における火源位置として特定する。【選択図】図1

Description

本開示は、火災監視範囲内における火源位置を特定する火災探査システムに関する。
大規模空間において、区画ごとに火災探知装置を配置し、火源位置を算出するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に係る火災探査システムでは、火災監視範囲内に複数の探査装置を配置し、同一の火源位置に対して最も近い位置にある探査装置によって特定された火源位置データを採用する構成を備えている。
このような構成を備えることで、特許文献1に係る火災探査システムでは、火源位置の算出精度が悪化することを抑制するとともに、火源位置の算出時間が延びることを抑制することができる。
特開2020-119014号公報
火災監視を行うべき大規模空間の一例として、ドーム球場が挙げられる。ドーム球場では、天然芝を使用している場合もある。このような場合には、天然芝を育成するために、天井を開閉して太陽光を入射させる構成が採用されることがある。
天井が開いている状態で火災監視を行う際には、太陽光の反射光を火災として誤認識するおそれがある。火災の誤認識が発生した場合には、火災を知らせるための警報動作だけにとどまらす、消火のための放水動作を伴うことも考えられる。従って、火災探査システムの信頼性を向上させるためには、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制し、不要な警報動作あるいは不要な放水動作を行わないようにすることが重要となる。
なお、火災の誤認識を抑制することは、ドーム球場に限らず、種々の火災監視範囲において共通する課題である。従って、太陽光の反射光の影響を受ける火災監視範囲において、太陽光に起因した誤認識を抑制する火災探査システムが強く望まれている。
本開示は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することのできる火災探査システムを得ることを目的とする。
本開示に係る火災探査システムは、火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラとを備えた火災探査システムであって、複数の探査装置のそれぞれは、担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、赤外線カメラで取得された検出情報に基づいて、担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、特定処理により火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラとを有し、火災監視範囲は、複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置による担当範囲によってカバーされており、統括コントローラは、複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置から同一位置に相当する火源の位置データを取得した場合には、同一位置に相当する火源の位置データを火災監視範囲内における火源位置として特定するものである。
本開示によれば、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することのできる火災探査システムを得ることができる。
本開示の実施の形態1に係る火災探査システムの全体構成図である。 本開示の実施の形態1に係る赤外線カメラの垂直方向の瞬時監視範囲、および水平方向の瞬時監視範囲に関する説明図である。 本開示の実施の形態1において、2台の赤外線カメラで火源を検出する場合と、2台の赤外線カメラで誤報源としての非火災報となる太陽光の反射光を検出する場合とを比較した説明図である。 本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、3台の赤外線カメラの配置および監視範囲を説明するための上面図である。 本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、1台目の赤外線カメラにより平常探査を実行し、2台目の赤外線カメラにより定点探査を実行し、3台目の赤外線カメラを休止させた状態による監視範囲を説明するための上面図である。 本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、1台目の赤外線カメラにより定点探査を実行し、2台目の赤外線カメラにより平常探査を実行し、3台目の赤外線カメラを休止させた状態による監視範囲を説明するための上面図である。
以下、本開示の火災探査システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。本開示に係る火災探査システムは、2台以上の探査装置において同一の火源位置を特定した場合には、火災が発生したと判断することで、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することを技術的特徴としている。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に係る火災探査システムの全体構成図である。図1に示した火災探査システムは、複数の探査装置10(1)~10(N)(Nは、2以上の整数)と、統括コントローラ20とを備えて構成されている。
N台の探査装置10(1)~10(N)は、火災監視範囲において、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するように配置されている。また、統括コントローラ20は、複数の探査装置10(1)~10(N)によるそれぞれの探知結果から、火災監視範囲内における火源位置を特定する機能を有している。
N台の探査装置10(1)~10(N)のそれぞれは、同一の構成を備えている。そこで、共通する構成を説明する際に、以下では、探査装置10と記載する。探査装置10は、個別コントローラ11、赤外線カメラ12、および赤外線カメラ12による撮像エリアを移動させ、撮像位置を変更させるための駆動機構13を備えて構成されている。
なお、本開示に係る火災探査システムは、2台以上の探査装置10において同一の火源位置を特定した場合には、火災が発生したと判断することで、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することを技術的特徴としている。従って、火災監視範囲内における各位置は、複数の探査装置10(1)~10(N)のうちの少なくとも2台の探査装置10による担当範囲によってカバーされている。
赤外線カメラ12は、担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する機能を備えている。また、個別コントローラ11は、赤外線カメラ12で取得された検出情報に基づいて、担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行する。さらに、個別コントローラ11は、特定処理により火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを、統括コントローラ20に対して出力する。なお、駆動機構13に関しては、後述する。
統括コントローラ20は、各探査装置10内の個別コントローラ11のそれぞれから受信した位置データに基づいて、火源位置の特定を行う。
次に、赤外線カメラ12の視野角、および駆動機構13を用いた赤外線カメラ12の移動に伴う監視領域の具体例について、図2を用いて説明する。図2は、本開示の実施の形態1に係る赤外線カメラ12の垂直方向の瞬時監視範囲AV、および水平方向の瞬時監視範囲AHに関する説明図である。
ここで、垂直方向の瞬時監視範囲AVとは、赤外線カメラ12を固定した際の、垂直方向における視野範囲、すなわち垂直視野角に相当する。図2の上段の具体例では、垂直視野角が37.0度の場合を例示している。
また、水平方向の瞬時監視範囲AHとは、赤外線カメラ12を固定した際の、水平方向における視野範囲、すなわち水平視野角に相当する。図2の下段の具体例では、水平視野角が50.0度の場合を例示している。
このような水平視野角50.0度×垂直視野角37.0度の瞬時視野角を有する赤外線カメラ12を、駆動機構13の雲台により、例えば以下のような合計12ポジションに位置決めしながら火災探査を実行することで、1台で広範な監視領域における火災監視を実現することができる。
(1)雲台俯仰角を水平から-19.5度に固定し、水平旋回させて4ポジションで火源を探査する。
(2)次に、雲台俯仰角を水平から-47.5°に固定し、水平旋回させて4ポジションで火源を探査する。
(3)次に、雲台俯仰角を水平から-75.5°に固定し、水平旋回させて4ポジションで火源を探査する。
次に、太陽光の反射光により、赤外線カメラ12で火源位置を誤認識してしまう場合について、図3を用いて説明する。図3は、本開示の実施の形態1において、2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)で火源1を検出する場合と、2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)で誤報源としての非火災報となる太陽光の反射光2(1)、2(2)を検出する場合とを比較した説明図である。
より具体的には、図3(A)は、2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)で1つの火源1が検出された状態を例示している。一方、図3(B)は、1台目の赤外線カメラ12(1)で太陽光の反射光2(1)が誤報要因として検出され、2台目の赤外線カメラ12(2)で太陽光の反射光2(2)が誤報要因として検出された場合を例示している。太陽光の反射光が赤外線カメラ12に入射すると、場合によっては500度程度の検出結果となることがある。
図3(A)のように、火災監視範囲内において1つの火源1が発生した場合には、1台目の赤外線カメラ12(1)により火源位置4aの位置データとして4a(Xa、Ya)が検出され、2台目の赤外線カメラ12(2)により火源位置4bの位置データとして4b(Xb、Yb)が検出される。
ここで、位置データ4a(Xa、Ya)と位置データ4b(Xb、Yb)とは、1つの同一位置の火源1を検出した結果であり、位置データ4a(Xa、Ya)と位置データ4b(Xb、Yb)との距離があらかじめ設定した許容範囲内に収まる近傍の位置データとなる。本開示では、2点間の距離が許容範囲内に収まる近傍の位置データのことを、「同一位置」の位置データと称することとする。
2点間の距離の許容範囲は、火源位置の検出精度から決定する。例えば、検出精度が2mとするとその5倍の10mとする。あるいは、火源検出後の放水動作の放水精度から決定したり、火源位置の検出精度と放水精度の両方から決定したりすることができる。
一方、火災監視範囲内において太陽光の反射光2の影響を受ける場合には、通常は、1台の赤外線カメラ12でのみ反射光2を検出してしまうことが考えられる。また、2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)がともに太陽光の反射光2の影響を受ける場合には、図3(B)のように、1台目の赤外線カメラ12(1)により、反射材3(1)で反射した太陽光の反射光2(1)が位置データ5a(Xa、Ya)として検出され、2台目の赤外線カメラ12(2)により、反射材3(2)で反射した太陽光の反射光2(2)が位置データ5b(Xb、Yb)として検出されることが考えられる。
すなわち、太陽光の反射光2を2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)で検出することは希であり、たとえ、2台の2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)で検出したとしても、互いに異なる反射材3(1)、3(2)により、許容範囲内に収まる近傍の位置データではなく、許容範囲外のデータとして、位置データ5a(Xa、Ya)と位置データ5b(Xb、Yb)とが検出される結果となる。
なお、反射材3としては、スマートフォン、金属製の手摺り、催し物で使用される金属製ゲートなどが挙げられる。
従って、統括コントローラ20は、次のようなステップで火源位置の特定処理を実行することで、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制し、本来検出すべき火源1を高精度で検出することができる。
ステップS1:統括コントローラ20は、複数の探査装置10のうちのいずれか1台の探査装置から火源の位置データを取得した場合には、取得した火源の位置データを仮の火源位置として特定する。なお、ここでは、説明を簡素化するために、探査装置10(1)から火源の位置データを取得した場合を一例として説明する。
ステップS2:統括コントローラ20は、火源の位置データの送信元である1台の探査装置10(1)以外の残りの探査装置10(2)~10(N)の中から仮の火源位置が担当範囲に含まれている他の探査装置を特定する。ここでは、説明を簡素化するために、探査装置10(1)で特定された火源の位置データが、探査装置10(2)の探査範囲に含まれている場合を一例として説明する。すなわち、他の探査装置として探査装置10(2)が特定されたものとして以下に説明する。
ステップS3:統括コントローラ20は、他の探査装置として特定された探査装置10(2)に対応する個別コントローラ11から仮の火源位置と同一位置に相当する火源の位置データを取得した場合には、仮の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定する。
ステップS4:一方、統括コントローラ20は、他の探査装置として特定された探査装置10(2)に対応する個別コントローラ11から位置データを取得できない場合、あるいは位置データを取得できたとしても、仮の火源位置と同一位置に相当する位置データでない場合には、誤報要因の影響を受けたと判断し、仮の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定することは行わない。
このようなステップS1~ステップS4による一連の特定処理を実行することで、統括コントローラ20は、2台以上の探査装置10において同一の火源位置を特定した場合に、同一の火源位置において火災が発生したと判断することができ、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することができる。結果的に、不要な警報動作あるいは不要な放水動作を抑制でき、火災探査システムの信頼性を向上させることができる。
なお、上述した具体例では、探査装置10(1)から火源の位置データを仮の火源位置として取得した後に、他の探査装置として探査装置10(2)を特定し、探査装置10(2)から仮の火源位置と同一の位置に関する火源の位置データを取得した場合に、仮の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定する手法を説明した。しかしながら、本開示に係る火源位置を特定する手法は、これには限定されない。
別の手法として、他の探査装置10(2)を特定することなしに、ある一定時間内に、2台以上の探査装置から同一の火源位置に相当する火源の位置データを取得した場合に、その同一の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定することもできる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)を用いて、ドーム球場のグラウンドの火災監視を行う場合の具体的な手法について、図4~図6を用いて詳細に説明する。
図4は、本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)の配置および監視範囲を説明するための上面図である。ドーム球場のグラウンド100を火災監視対象とした場合、3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)は、一例として、図4に示したように、以下のように配置される。
1台目の赤外線カメラ12(1)は、3塁側に設置され、担当範囲Z(1)にわたってグラウンド100の火災探査を行う。2台目の赤外線カメラ12(2)は、1塁側に設置され、担当範囲Z(2)にわたってグラウンド100の火災探査を行う。さらに、3台目の赤外線カメラ12(3)は、センター側に設置され、担当範囲Z(3)にわたってグラウンド100の火災探査を行う。
3台の探査装置10(1)~10(3)のそれぞれにおける3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)は、図示は省略されているが、それぞれの駆動機構13に設置され、それぞれの個別コントローラ11により所望の水平方向の瞬時監視範囲、垂直方向の瞬時監視範囲を監視できるように、位置決め制御される。
例えば、先の実施の形態1で説明したように、3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)のそれぞれは、3つの俯仰角のそれぞれで4ポジション移動させ、合計12ポジションで位置決め制御されることで、それぞれの担当範囲Z(1)~Z(3)をカバーすることができる。
ここで、グラウンド100の全面は、3台の赤外線カメラ12(1)~12(3)のいずれの担当範囲Z1(1)~Z(3)によってもカバーされている。また、1塁側のベンチ101内は、1台目の赤外線カメラ12(1)の担当範囲Z(1)と、3台目の赤外線カメラ12(3)の担当範囲Z(3)によってカバーされており、3塁側のベンチ102内は、2台目の赤外線カメラ12(2)の担当範囲Z(2)と、3台目の赤外線カメラ12(3)の担当範囲Z(3)によってカバーされている。
換言すると、グラウンド100の全面、1塁側のベンチ101内、および3塁側のベンチ101内を火災監視範囲とした場合に、火災監視範囲内のすべての位置が、3台の探査装置10(1)~10(3)のうちの少なくとも2台の探査装置による担当範囲によってカバーされている。
3台の探査装置10(1)~10(3)のそれぞれは、火災探査を行うに当たり、以下の3つのモードを有している。
<モード1:平常探査>
モード1の平常探査では、赤外線カメラ12を所望の位置に順次位置決め制御しながら、自身に割り当てられた担当範囲Zの火災探査が実行される。
<モード2:定点探査>
モード2の定点探査では、赤外線カメラ12を所望の位置に停止させ、自身に割り当てられた担当範囲Zの中の一部の火災探査が連続的に実行される。一例として、図4に示した1台目の赤外線カメラ12(1)は、定点探査により、1塁側のベンチ101全体が視野角内に含まれるように位置決め制御された後に、移動することなしに連続的に1塁側のベンチ101内の火災探査を実行することができる。
同様に、図4に示した2台目の赤外線カメラ12(2)は、定点探査により、3塁側のベンチ102全体が視野角内に含まれるように位置決め制御された後に、移動することなしに連続的に3塁側のベンチ102内の火災探査を実行することができる。
<モード3:休止>
モード3の休止では、探査装置10を休止させ、赤外線カメラ12を用いた探査処理を停止させる。これにより、個別コントローラ11、赤外線カメラ12、および駆動機構13を休ませることができ、装置寿命を延ばすとともに、省エネを図ることができる。
これら3つのモードを組み合わせた監視処理の具体例を、図5および図6を用いて説明する。図5は、本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、1台目の赤外線カメラ12(1)により平常探査を実行し、2台目の赤外線カメラ12(2)により定点探査を実行し、3台目の赤外線カメラ12(3)を休止させた状態による監視範囲を説明するための上面図である。
図5において、1台目の赤外線カメラ12(1)は、平常探査を実行することで、割り当てられた担当範囲Z(1)の全てを順次監視する。統括コントローラ20は、1台目の探査装置10(1)内の個別コントローラ11から、火源の位置データを取得した場合には、その位置データが、1台目の赤外線カメラ12(1)に割り当てられた担当範囲Z(1)のうち、グラウンド100内であるか、あるいは1塁側のベンチ101内であるかを判断し、仮の火源位置として特定する。
そして、統括コントローラ20は、特定した仮の火源位置がグラウンド100内である場合には、グラウンド100が担当範囲Z(2)および担当範囲Z(3)のいずれにも含まれているため、2台目の探査装置10(2)あるいは3台目の探査装置Z(3)を他の探査装置10として特定する。
一方、統括コントローラ20は、特定した仮の火源位置が1塁側のベンチ101内である場合には、1塁側のベンチ101内が担当範囲Z(3)のみに含まれているため、3台目の探査装置Z(3)を他の探査装置10として特定する。
さらに、統括コントローラ20は、特定した他の探査装置10内の個別コントローラ11に対して、仮の火源位置における火災探査を実行させるための探査指令を出力する。
探査指令を受信した他の探査装置10内の個別コントローラ11は、赤外線カメラ12を仮の火源位置を含む位置に移動させ、火災探査を実行する。そして、個別コントローラ11は、赤外線カメラ12により火源が検出された場合には、火源の位置データとして統括コントローラ20に返答する。
統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から受信した火源の位置データが仮の火源位置と同一位置に相当すると判断した場合には、仮の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定する。
一方、統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から火源の位置データが受信できなかった場合には、仮の火源位置は誤報であると判断する。また、統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から火源の位置データが受信できた場合であっても、受信した火源の位置データが仮の火源位置と同一位置ではないと判断した場合にも、仮の火源位置は誤報であると判断する。
また、図5において、統括コントローラ20は、定点探査を実行中の2台目の探査装置10(2)内の個別コントローラ11から、火源の位置データを取得した場合には、その位置データが、定点探査している領域のうち、グラウンド100内であるか、あるいは3塁側のベンチ102内であるかを判断し、仮の火源位置として特定する。
そして、統括コントローラ20は、特定した仮の火源位置がグラウンド100内である場合には、グラウンド100が担当範囲Z(1)および担当範囲Z(3)のいずれにも含まれているため、1台目の探査装置10(2)あるいは3台目の探査装置Z(3)を他の探査装置10として特定する。
一方、統括コントローラ20は、特定した仮の火源位置が3塁側のベンチ102内である場合には、3塁側のベンチ102内が担当範囲Z(3)のみに含まれているため、3台目の探査装置Z(3)を他の探査装置10として特定する。
さらに、統括コントローラ20は、特定した他の探査装置10内の個別コントローラ11に対して、仮の火源位置における火災探査を実行させるための探査指令を出力する。
探査指令を受信した他の探査装置10内の個別コントローラ11は、赤外線カメラ12を仮の火源位置を含む位置に移動させ、火災探査を実行する。そして、個別コントローラ11は、赤外線カメラ12により火源が検出された場合には、火源の位置データとして統括コントローラ20に返答する。
統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から受信した火源の位置データが仮の火源位置と同一位置に相当すると判断した場合には、仮の火源位置を火災監視範囲内における火源位置として特定する。
一方、統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から火源の位置データが受信できなかった場合には、仮の火源位置は誤報であると判断する。また、統括コントローラ20は、探査指令の返答として他の探査装置10から火源の位置データが受信できた場合であっても、受信した火源の位置データが仮の火源位置と同一位置ではないと判断した場合には、仮の火源位置は誤報であると判断する。
図6は、本開示の実施の形態2に係る火災探査システムにおいて、1台目の赤外線カメラ12(1)により定点探査を実行し、2台目の赤外線カメラ12(2)により平常探査を実行し、3台目の赤外線カメラ12(3)を休止させた状態による監視範囲を説明するための上面図である。
先の図5では、1台目の赤外線カメラ12(1)により平常探査を実行させ、2台目の赤外線カメラ12(2)により3塁側のベンチ102を定点探査していたのに対し、図6では、2台目の赤外線カメラ12(2)により平常探査を実行させ、1台目の赤外線カメラ12(1)により1塁側のベンチ101を定点探査している点が異なっている。
すなわち、1台目の赤外線カメラ12(1)の役目と2台目の赤外線カメラ12(2)の役目とが異なっているに過ぎず、火源位置の特定に関する基本的な動作は同等であるため、図6に関する詳細な動作説明は省略する。
統括コントローラ20は、図5に示した探査動作と図6に示した探査動作を、一定時間ごとに交互に実行させて、火災探査システムを運用することができる。このような運用を行うことで、3台の探査装置10(1)~10(3)の全てで常に平常探査を実行する場合と比較して、省エネを実現し、かつ、稼働率の低下に伴って装置寿命を延ばした上で、太陽光に起因した火災の誤認識を抑制することのできる火災探査システムを実現できる。
なお、同様に3台目の赤外線カメラ12(3)により平常探査を実行させ、1台目の赤外線カメラ12(1)および2台目の赤外線カメラ12(2)を休止させておくようにしてもよい。その場合も火源位置特定に関する基本的な動作は同等であるため、詳細な動作説明は省略する。
1 火源、2 反射光、3 反射材、4a、4b、5a、5b 位置データ、10 探査装置、11 個別コントローラ、12 赤外線カメラ、13 駆動機構、20 統括コントローラ。

Claims (2)

  1. 火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、
    前記複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、前記火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
    を備えた火災探査システムであって、
    前記複数の探査装置のそれぞれは、
    前記担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、
    前記赤外線カメラで取得された前記検出情報に基づいて、前記担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、前記特定処理により前記火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと
    を有し、
    前記火災監視範囲は、前記複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置による担当範囲によってカバーされており、
    前記統括コントローラは、前記複数の探査装置のうちの少なくとも2台の探査装置から同一位置に相当する火源の位置データを取得した場合には、同一位置に相当する火源の位置データを前記火災監視範囲内における前記火源位置として特定する
    火災探査システム。
  2. 前記統括コントローラは、前記複数の探査装置のうちのいずれか1台の探査装置から前記火源の位置データを取得した場合には、取得した前記火源の位置データを仮の火源位置として特定し、前記1台の探査装置以外の残りの探査装置の中から前記仮の火源位置が担当範囲に含まれている他の探査装置を特定し、前記他の探査装置に対応する個別コントローラから前記仮の火源位置と同一位置に相当する火源の位置データを取得した場合には、前記仮の火源位置を前記火災監視範囲内における前記火源位置として特定する
    請求項1に記載の火災探査システム。
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