JP7270389B2 - 火災探査システム - Google Patents
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Description
また、本発明に係る火災探査システムは、火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラとを備えた火災探査システムであって、複数の探査装置のそれぞれは、担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、赤外線カメラで取得された検出情報に基づいて、担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、特定処理により火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラとを有し、統括コントローラは、2台以上の個別コントローラから、火災監視範囲内における同一の火源の位置データを取得した場合には、同一の火源に対して最も近い距離に配置された探査装置を特定し、特定した探査装置内の個別コントローラから取得した位置データを火源位置として選択する選択処理を実行することで火源位置を特定し、複数の区画からなる火災監視範囲内において、それぞれの区画ごとに設置された複数の火災感知器をさらに備え、統括コントローラは、複数の火災感知器のうちのいずれかから火災発生を知らせる火災警報を受信した場合には、複数の区画のうち、火災警報を出力した火災感知器が設置されている第1区画、および第1区画に隣接する第2区画の少なくともいずれか一部を担当範囲に含む1以上の探査装置を探査装置群として特定し、特定した探査装置群に含まれるそれぞれの探査装置に対して探査指令を出力することで、それぞれの探査装置により第1区画および第2区画を対象として火源位置を特定する特定処理を実行させ、それぞれの探査装置によるそれぞれの検出情報に基づいて選択処理を実行することで火源位置を特定するものである。
また、本発明に係る火災探査システムは、火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラとを備えた火災探査システムであって、複数の探査装置のそれぞれは、担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、赤外線カメラで取得された検出情報に基づいて、担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、特定処理により火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラとを有し、統括コントローラは、2台以上の個別コントローラから、火災監視範囲内における同一の火源の位置データを取得した場合には、同一の火源に対して最も近い距離に配置された探査装置を特定し、特定した探査装置内の個別コントローラから取得した位置データを火源位置として選択する選択処理を実行することで火源位置を特定し、複数の探査装置のそれぞれは、赤外線カメラによる撮像位置を変更するために、赤外線カメラを移動させる駆動機構をさらに有し、個別コントローラは、特定処理を実行することで特定した火源位置が赤外線カメラによる撮像エリア内での所望の位置になるように駆動機構を移動させ、駆動機構の移動後に赤外線カメラにより取得された検出情報に基づいて特定処理を再度実行することで火源位置を再特定し、再特定した火源位置を位置データとして出力し、探査装置による探査動作試験を実施するために設置された模擬光源をさらに備え、統括コントローラは、探査動作試験を行う際に、複数の探査装置のうちの探査動作試験の対象となる対象探査装置に対して、模擬探査指令を出力し、模擬探査指令を受信した対象探査装置内の個別コントローラは、模擬光源の位置が赤外線カメラによる撮像エリア内での所望の位置になるように駆動機構を駆動させ、駆動機構の駆動後に赤外線カメラにより取得された検出情報に基づいて模擬光源に対する特定処理を実行し、特定処理により、模擬光源の位置が火源位置として特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力し、統括コントローラは、模擬探査指令の返答として対象探査装置から受信した火源の位置データが、模擬光源の位置に対応すると判断した場合には、対象探査装置による探査動作試験が正常に完了したと判断するものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災探査システムの全体構成図である。図1に示した火災探査システムは、複数の探査装置10(1)~10(N)(Nは、2以上の整数)と、統括コントローラ20とを備えて構成されている。
エリアA1:2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)のそれぞれによって撮像可能な領域
エリアA2:赤外線カメラ12(1)によって撮像可能であるが、距離が離れているため赤外線カメラ12(2)によっては撮像が不可能な領域
エリアA3:赤外線カメラ12(2)によって撮像可能であるが、距離が離れているため赤外線カメラ12(1)によっては撮像が不可能な領域
エリアA4:初期設定された俯仰角における赤外線カメラ12(1)の未警戒エリアに相当し、赤外線カメラ12(2)によって撮像可能であるが、赤外線カメラ12(1)によっては撮像が不可能な領域。換言すると、エリアA4は、初期設定された俯仰角により、赤外線カメラ12(1)によっては火源を検出することができない近傍領域に相当する。
エリアA5:初期設定された俯仰角における赤外線カメラ12(2)の未警戒エリアに相当し、赤外線カメラ12(1)によって撮像可能であるが、赤外線カメラ12(2)によっては撮像が不可能な領域。換言すると、エリアA5は、初期設定された俯仰角により、赤外線カメラ12(2)によっては火源を検出することができない近傍領域に相当する。
個別コントローラ11は、赤外線カメラ12により撮像された各画素に対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得することができる。従って、個別コントローラ11は、複数の停止位置により赤外線カメラによって撮像された画像の中から、温度情報が最も高い温度を示す画素を特定できる。
赤外線カメラ12により撮像される画像内の画素位置によって、各画素に対応する実際の撮像エリアの大きさは異なる。従って、処理1によって選択された個別コントローラを用いて取得される火源位置が、画像内の所望の位置となるように、赤外線カメラ12の指向方向を移動させて位置補正処理を行うことで、火源位置の算出精度を安定化させることができる。
水平移動角=現在の駆動機構の水平位置
+(水平画素数/2-x1)×(水平視野角/水平画素数)
垂直移動角=現在の駆動機構の垂直位置
+(垂直画素数/2-y1)×(垂直視野角/垂直画素数)
水平視野角=50度
垂直視野角=37度
水平画素数=320
垂直画素数=240
となる。
先の図5において説明したように、例えば、1台目の赤外線カメラ12(1)の足元であるエリアA4は、初期の上下指向角においては、1台目の赤外線カメラ12(1)にとっての未警戒エリアに相当する。
探査装置10による探査処理は、常時、あるいはあらかじめ決められた時間ごとに実行することができる。その一方で、火災監視範囲内の火災区画ごとに1台以上の火災感知器が設置されている場合には、探査装置10は、いずれかの火災感知器が作動することで、火災発生を知らせる火災警報を火災感知器から受信したことをトリガとして、探査処理を開始させることができる。
火災監視範囲外の位置に模擬光源を設置しておくことで、この模擬光源を用いた探査動作試験を実施することができる。統括コントローラ20は、探査装置による探査動作試験を行う際に、複数の探査装置10(1)~10(N)のうちの探査動作試験の対象となる対象探査装置に対して、模擬探査指令を出力する。
動作1:模擬光源の位置が赤外線カメラ12による撮像エリア内での所望の位置になるように、駆動機構13を駆動させる。
動作2:駆動機構13の駆動後に、赤外線カメラ12により取得された検出情報に基づいて、模擬光源を用いた火源位置の特定処理を実行する。
動作3:特定処理により、模擬光源の位置が火源位置として特定できた場合には、特定した火源の位置データを、統括コントローラ20に対して出力する。
Claims (4)
- 火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、
前記複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、前記火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
を備えた火災探査システムであって、
前記複数の探査装置のそれぞれは、
前記担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、
前記赤外線カメラで取得された前記検出情報に基づいて、前記担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、前記特定処理により前記火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと
を有し、
前記統括コントローラは、2台以上の前記個別コントローラから、前記火災監視範囲内における同一の火源の位置データを取得した場合には、前記同一の火源に対して最も近い距離に配置された探査装置を特定し、特定した前記探査装置内の個別コントローラから取得した位置データを前記火源位置として選択する選択処理を実行することで火源位置を特定し、
それぞれの前記赤外線カメラは、自身が一番火源に近い領域において、所望の位置精度で火源を検出できるように画素サイズが設定されている
火災探査システム。 - 火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、
前記複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、前記火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
を備えた火災探査システムであって、
前記複数の探査装置のそれぞれは、
前記担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、
前記赤外線カメラで取得された前記検出情報に基づいて、前記担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、前記特定処理により前記火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと
を有し、
前記統括コントローラは、2台以上の前記個別コントローラから、前記火災監視範囲内における同一の火源の位置データを取得した場合には、前記同一の火源に対して最も近い距離に配置された探査装置を特定し、特定した前記探査装置内の個別コントローラから取得した位置データを前記火源位置として選択する選択処理を実行することで火源位置を特定し、
複数の区画からなる前記火災監視範囲内において、それぞれの区画ごとに設置された複数の火災感知器をさらに備え、
前記統括コントローラは、
前記複数の火災感知器のうちのいずれかから火災発生を知らせる火災警報を受信した場合には、前記複数の区画のうち、前記火災警報を出力した前記火災感知器が設置されている第1区画、および前記第1区画に隣接する第2区画の少なくともいずれか一部を前記担当範囲に含む1以上の探査装置を探査装置群として特定し、
特定した前記探査装置群に含まれるそれぞれの探査装置に対して探査指令を出力することで、前記それぞれの探査装置により前記第1区画および前記第2区画を対象として火源位置を特定する前記特定処理を実行させ、
前記それぞれの探査装置によるそれぞれの前記検出情報に基づいて前記選択処理を実行することで火源位置を特定する
火災探査システム。 - 火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、
前記複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、前記火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
を備えた火災探査システムであって、
前記複数の探査装置のそれぞれは、
前記担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、
前記赤外線カメラで取得された前記検出情報に基づいて、前記担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、前記特定処理により前記火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと
を有し、
前記統括コントローラは、2台以上の前記個別コントローラから、前記火災監視範囲内における同一の火源の位置データを取得した場合には、前記同一の火源に対して最も近い距離に配置された探査装置を特定し、特定した前記探査装置内の個別コントローラから取得した位置データを前記火源位置として選択する選択処理を実行することで火源位置を特定し、
前記複数の探査装置のそれぞれは、前記赤外線カメラによる撮像位置を変更するために、前記赤外線カメラを移動させる駆動機構をさらに有し、
前記個別コントローラは、
前記特定処理を実行することで特定した前記火源位置が前記赤外線カメラによる撮像エリア内での所望の位置になるように前記駆動機構を移動させ、前記駆動機構の移動後に前記赤外線カメラにより取得された前記検出情報に基づいて前記特定処理を再度実行することで前記火源位置を再特定し、
再特定した前記火源位置を前記位置データとして出力し、
探査装置による探査動作試験を実施するために設置された模擬光源をさらに備え、
前記統括コントローラは、前記探査動作試験を行う際に、前記複数の探査装置のうちの前記探査動作試験の対象となる対象探査装置に対して、模擬探査指令を出力し、
前記模擬探査指令を受信した前記対象探査装置内の前記個別コントローラは、
前記模擬光源の位置が前記赤外線カメラによる撮像エリア内での所望の位置になるように前記駆動機構を駆動させ、前記駆動機構の駆動後に前記赤外線カメラにより取得された前記検出情報に基づいて前記模擬光源に対する前記特定処理を実行し、
前記特定処理により、前記模擬光源の位置が前記火源位置として特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力し、
前記統括コントローラは、前記模擬探査指令の返答として前記対象探査装置から受信した前記火源の位置データが、前記模擬光源の位置に対応すると判断した場合には、前記対象探査装置による前記探査動作試験が正常に完了したと判断する
火災探査システム。 - 複数の区画からなる前記火災監視範囲内において、それぞれの区画ごとに設置された複数の火災感知器をさらに備え、
前記統括コントローラは、
前記複数の火災感知器のうちのいずれかから火災発生を知らせる火災警報を受信した場合には、前記複数の区画のうち、前記火災警報を出力した前記火災感知器が設置されている第1区画、および前記第1区画に隣接する第2区画の少なくともいずれか一部を前記担当範囲に含む1以上の探査装置を探査装置群として特定し、
特定した前記探査装置群に含まれるそれぞれの探査装置に対して探査指令を出力することで、前記それぞれの探査装置により火源位置を特定する前記特定処理を実行させ、
前記それぞれの探査装置によるそれぞれの前記検出情報に基づいて前記選択処理を実行することで火源位置を特定する
請求項1または3に記載の火災探査システム。
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