JP7211826B2 - 火災探査システム - Google Patents
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Description
また、本発明に係る火災探査システムは、火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラとを備えた火災探査システムであって、複数の探査装置のそれぞれは、担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、赤外線カメラで取得された検出情報に基づいて、担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、特定処理により火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと、赤外線カメラによる撮像位置を変更するために、赤外線カメラを移動させる駆動機構とを有し、統括コントローラは、複数の探査装置のうちの1つの探査装置に関して、1つの探査装置の近傍領域にある火源位置が、1つの探査装置における赤外線カメラによる初期の撮像エリア外であり、1つの探査装置以外の他の探査装置による初期の撮像エリア内であることから、他の探査装置により近傍領域内の火源位置が特定された場合には、1つの探査装置内の個別コントローラに対して、再探査指令を出力し、再探査指令を受信した1つの探査装置内の個別コントローラは、近傍領域が赤外線カメラによる撮像エリア内に含まれるように駆動機構を移動させ、駆動機構の移動後に赤外線カメラにより取得された検出情報に基づいて特定処理を再度実行することで、近傍領域における火源位置を特定するものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災探査システムの全体構成図である。図1に示した火災探査システムは、複数の探査装置10(1)~10(N)(Nは、2以上の整数)と、統括コントローラ20とを備えて構成されている。
エリアA1:2台の赤外線カメラ12(1)、12(2)のそれぞれによって撮像可能な領域
エリアA2:赤外線カメラ12(1)によって撮像可能であるが、距離が離れているため赤外線カメラ12(2)によっては撮像が不可能な領域
エリアA3:赤外線カメラ12(2)によって撮像可能であるが、距離が離れているため赤外線カメラ12(1)によっては撮像が不可能な領域
エリアA4:初期設定された俯仰角における赤外線カメラ12(1)の未警戒エリアに相当し、赤外線カメラ12(2)によって撮像可能であるが、赤外線カメラ12(1)によっては撮像が不可能な領域。換言すると、エリアA4は、初期設定された俯仰角により、赤外線カメラ12(1)によっては火源を検出することができない近傍領域に相当する。
エリアA5:初期設定された俯仰角における赤外線カメラ12(2)の未警戒エリアに相当し、赤外線カメラ12(1)によって撮像可能であるが、赤外線カメラ12(2)によっては撮像が不可能な領域。換言すると、エリアA5は、初期設定された俯仰角により、赤外線カメラ12(2)によっては火源を検出することができない近傍領域に相当する。
個別コントローラ11は、赤外線カメラ12により撮像された各画素に対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得することができる。従って、個別コントローラ11は、複数の停止位置により赤外線カメラによって撮像された画像の中から、温度情報が最も高い温度を示す画素を特定できる。
赤外線カメラ12により撮像される画像内の画素位置によって、各画素に対応する実際の撮像エリアの大きさは異なる。従って、処理1によって選択された個別コントローラを用いて取得される火源位置が、画像内の所望の位置となるように、赤外線カメラ12の指向方向を移動させて位置補正処理を行うことで、火源位置の算出精度を安定化させることができる。
水平移動角=現在の駆動機構の水平位置
+(水平画素数/2-x1)×(水平視野角/水平画素数)
垂直移動角=現在の駆動機構の垂直位置
+(垂直画素数/2-y1)×(垂直視野角/垂直画素数)
水平視野角=50度
垂直視野角=37度
水平画素数=320
垂直画素数=240
となる。
先の図5において説明したように、例えば、1台目の赤外線カメラ12(1)の足元であるエリアA4は、初期の上下指向角においては、1台目の赤外線カメラ12(1)にとっての未警戒エリアに相当する。
探査装置10による探査処理は、常時、あるいはあらかじめ決められた時間ごとに実行することができる。その一方で、火災監視範囲内の火災区画ごとに1台以上の火災感知器が設置されている場合には、探査装置10は、いずれかの火災感知器が作動することで、火災発生を知らせる火災警報を火災感知器から受信したことをトリガとして、探査処理を開始させることができる。
火災監視範囲外の位置に模擬光源を設置しておくことで、この模擬光源を用いた探査動作試験を実施することができる。統括コントローラ20は、探査装置による探査動作試験を行う際に、複数の探査装置10(1)~10(N)のうちの探査動作試験の対象となる対象探査装置に対して、模擬探査指令を出力する。
動作1:模擬光源の位置が赤外線カメラ12による撮像エリア内での所望の位置になるように、駆動機構13を駆動させる。
動作2:駆動機構13の駆動後に、赤外線カメラ12により取得された検出情報に基づいて、模擬光源を用いた火源位置の特定処理を実行する。
動作3:特定処理により、模擬光源の位置が火源位置として特定できた場合には、特定した火源の位置データを、統括コントローラ20に対して出力する。
Claims (4)
- 担当範囲内の火源位置を探査するために設置された探査装置と、
前記探査装置による探知結果から、前記担当範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
を備えた火災探査システムであって、
前記探査装置は、
前記担当範囲内を撮像することで、火源を検出する赤外線カメラと、
前記赤外線カメラによる撮像位置を変更するために、前記赤外線カメラを俯仰角方向に移動可能とする駆動機構と
を有し、
前記赤外線カメラが初期設定されている俯仰角方向において火源を検出できなかった場合には、前記駆動機構により前記赤外線カメラを前記俯仰角方向に移動させ、前記撮像位置を変更させた状態とし、
前記探査装置は、前記担当範囲内に設置された2台の探査装置として構成されており、
前記統括コントローラは、初期設定されている俯仰角方向における前記2台の探査装置の前記探知結果から、一方の探査装置の未警戒エリアに存在する火源位置が、一方の探査装置において特定できず、他方の探査装置において特定できたと判断した場合には、前記一方の探査装置に対して再探査指令を出力し、
前記一方の探査装置は、前記統括コントローラから前記再探査指令を受信した場合には、前記撮像位置を変更させた前記状態で、火源位置の再探査を実行する
火災探査システム。 - 火災監視範囲のうち、あらかじめ割り当てられたそれぞれの担当範囲内における火源位置を探査するために設置された複数の探査装置と、
前記複数の探査装置によるそれぞれの探知結果から、前記火災監視範囲内における火源位置を特定する統括コントローラと
を備えた火災探査システムであって、
前記複数の探査装置のそれぞれは、
前記担当範囲内を撮像することで、複数画素のそれぞれに対応して、温度情報および火源位置情報を含む検出情報を取得する赤外線カメラと、
前記赤外線カメラで取得された前記検出情報に基づいて、前記担当範囲内での火源位置を特定する特定処理を実行し、前記特定処理により前記火源位置が特定できた場合には、特定した火源の位置データを出力する個別コントローラと、
前記赤外線カメラによる撮像位置を変更するために、前記赤外線カメラを移動させる駆動機構と
を有し、
前記統括コントローラは、前記複数の探査装置のうちの1つの探査装置に関して、前記1つの探査装置の近傍領域にある火源位置が、前記1つの探査装置における前記赤外線カメラによる初期の撮像エリア外であり、前記1つの探査装置以外の他の探査装置による初期の撮像エリア内であることから、前記他の探査装置により前記近傍領域内の前記火源位置が特定された場合には、前記1つの探査装置内の個別コントローラに対して、再探査指令を出力し、
前記再探査指令を受信した前記1つの探査装置内の個別コントローラは、前記近傍領域が前記赤外線カメラによる撮像エリア内に含まれるように前記駆動機構を移動させ、前記駆動機構の移動後に前記赤外線カメラにより取得された前記検出情報に基づいて前記特定処理を再度実行することで、前記近傍領域における火源位置を特定する
火災探査システム。 - 前記再探査指令を受信した前記個別コントローラは、前記近傍領域における前記火源位置の特定が完了した後に、特定した前記火源位置が前記赤外線カメラによる撮像エリア内での所望の位置になるように前記駆動機構を移動させ、前記駆動機構の移動後に前記赤外線カメラにより取得された前記検出情報に基づいて前記特定処理を再度実行することで、前記近傍領域における火源位置を再特定する
請求項2に記載の火災探査システム。 - 前記火災監視範囲は、複数の区画に分割されており、
同一の区画内において、1台目の探査装置および2台目の探査装置である2台の探査装置が互いに対向して配置されており、
前記1台目の探査装置は、初期の撮像エリアに、自身の近傍領域が含まれず、前記2台目の探査装置の近傍領域が含まれるように初期設定され、
前記2台目の探査装置は、初期の撮像エリアに、自身の近傍領域が含まれず、前記1台目の探査装置の近傍領域が含まれるように初期設定される
請求項2または3に記載の火災探査システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019006993A JP7211826B2 (ja) | 2019-01-18 | 2019-01-18 | 火災探査システム |
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JP2019006993A JP7211826B2 (ja) | 2019-01-18 | 2019-01-18 | 火災探査システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020120151A JP2020120151A (ja) | 2020-08-06 |
JP7211826B2 true JP7211826B2 (ja) | 2023-01-24 |
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ID=71891257
Family Applications (1)
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013196655A (ja) | 2012-03-23 | 2013-09-30 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 火災検知システム及び火災検知方法 |
JP2018063565A (ja) | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社花田設備 | 火災判断システムおよび火災判断方法 |
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- 2019-01-18 JP JP2019006993A patent/JP7211826B2/ja active Active
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