JP2023109653A - 保冷剤整列搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】詰まりの原因となる保冷剤ロック状態になりにくく、もたれ重なり状態にある複数の凍結保冷剤を速やかにかつ確実に1枚ずつに分離し、整列させて搬送できる保冷剤整列搬送装置を提供する。【解決手段】この保冷剤整列搬送装置70は、整列搬送部91を備える。整列搬送部91を構成するもたれ解消装置201は、ベルトコンベア装置92bの搬送面の上方に配置される。もたれ解消装置201は、もたれ重なって上側に載っている凍結保冷剤11に接触押圧し、もたれ重なり状態を解消する。もたれ解消装置201は、第1揺動部材211と第2揺動部材213とを有する。第1揺動部材211は、駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する。第2揺動部材213は、第1揺動部材211の保冷剤接触面212a側の下端部に設けられ、駆動手段に214より駆動されて能動的かつ間欠的に揺動する。【選択図】図3

Description

本発明は、凍結保冷剤入りのコンテナから凍結保冷剤を取り出し、取り出した凍結保冷剤を保冷剤整列ライン上に整列させて搬送する保冷剤整列搬送装置に関するものである。
一般的に、生鮮食料品や冷凍品などの商品の輸送には、保冷剤が用いられている。このような保冷剤は、例えばコンテナに入れられた状態で、冷凍庫内にて凍結される(例えば、特許文献1,2参照)。そして、凍結した保冷剤は、人手によってコンテナから取り出されてライン上に整列された後、搬送装置によって搬送され、商品が入った宅配箱内に入れられて出荷されている。
特開2012-32124号公報(図1~図5等) 実用新案第2585816号公報(段落[0003]、図3等)
ところが、凍結した保冷剤は膨張して変形するため、コンテナから取り出しにくくなっている。この場合、コンテナをハンマーで叩くなどしなければ、コンテナから保冷剤を取り出すことは困難である。また、保冷剤は、凍結した状態で扱われるために非常に冷たいが、溶けを防止するために、作業者は、非常に寒い環境下で作業を行わなければならない。さらに、保冷剤は、凍結時の変形によって形がばらついたり、中の保冷液が偏った状態で凍結することによって重量バランスがばらついたりするため、取り扱いが非常に困難なワークである。
なお、現状では、凍結保冷剤を扱う作業を人手に頼っているが、作業が大変であるうえ、作業時間や人件費もかかってしまうという問題がある。そこで、取り扱いが困難な凍結保冷剤を素早くコンテナから取り出してライン上に整列させて搬送する装置が求められているが、現時点では、このような装置は存在していない。また、近年、宅配等が増える傾向にあるため、上記の作業を素早く行いたいという社会的ニーズが高まっている。
そこで本願発明者は、凍結保冷剤入りのコンテナから取り出した凍結保冷剤を保冷剤整列ライン上に整列させて搬送する装置であって、コンテナを保持する本体の上下反転前に規制部材による規制を行い、本体の反転完了後にその規制を徐々に解除しながら複数の凍結保冷剤を排出させ、保冷剤整列ライン上にてもたれ重なるように載置する新規な保冷剤整列搬送装置をすでに提案している。またこの装置は、保冷剤整列ライン上における複数の凍結保冷剤のもたれ重なり状態を解消しつつそれらを整列させながら搬送する整列搬送部を備えている。整列搬送部は、移載位置の下流側にて、他の凍結保冷剤上に重なっている凍結保冷剤に接触押圧することで、もたれ重なり状態を解消するもたれ解消装置(振り子部材)を備えている。
ところで、凍結保冷剤の表面は凹凸のない平坦面ではなく、小さな突起が形成されている場合がある。従って、突起を有する凍結保冷剤がもたれ重なった場合には、互いの突起同士が引っ掛かって平面方向に滑らなくなる状態(以下、便宜上「保冷剤ロック状態」と呼ぶことにする。)になることがある。このような保冷剤ロック状態になると、振り子部材からなるもたれ解消装置を設置したとしても、凍結保冷剤の詰まりが発生しやすくなる。そのため、詰まりを解消するために装置を停止して凍結保冷剤を人手によって排出する必要があり、かえって作業煩雑化や生産性低下につながるおそれがあった。また、凍結保冷剤の詰まりが発生しない場合であっても、もたれ重なり状態にある複数の凍結保冷剤を速やかにかつ確実に1枚ずつに分離することが困難であった。このため、突起を有する凍結保冷剤の整列搬送にも対応できるように、さらなる装置の改良が望まれていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、詰まりの原因となる保冷剤ロック状態になりにくく、もたれ重なり状態にある複数の凍結保冷剤を速やかにかつ確実に1枚ずつに分離し、整列させて搬送することができる保冷剤整列搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、凍結保冷剤入りのコンテナから取り出した前記凍結保冷剤を保冷剤整列ライン上にて整列させて搬送する保冷剤整列搬送装置であって、前記保冷剤整列ライン上における複数の前記凍結保冷剤のもたれ重なり状態を解消しつつ複数の前記凍結保冷剤を整列させながら搬送する整列搬送部を備え、前記整列搬送部は、もたれ重なり状態の複数の前記凍結保冷剤を搬送するベルトコンベア装置の搬送面の上方に配置され、もたれ重なって上側に載っている前記凍結保冷剤に接触して押圧することで、もたれ重なり状態を解消するもたれ解消装置を含み、前記もたれ解消装置は、駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する第1揺動部材と、前記第1揺動部材の保冷剤接触面側の下端部に設けられ、駆動手段により駆動されて能動的かつ間欠的に揺動する第2揺動部材とを有することをその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、もたれ解消装置は第1揺動部材と第2揺動部材とを備えている。このため、第1揺動部材による受動的な接触押圧動作に加えて、第2揺動部材によって凍結保冷剤が能動的かつ間欠的に押圧されることにより、突起同士の引っ掛かりに起因する保冷剤ロック状態が解消される。ゆえに、速やかにかつ確実にもたれ重なり状態を解消して、凍結保冷剤を確実に1枚ずつに分離し、凍結保冷剤を整列させて搬送することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2揺動部材は、前記第1揺動部材に軸支された上縁部と、前記上縁部を中心として回動する下縁部とを有する揺動プレートであることをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によると、第2揺動部材の上縁部を中心とした回動運動によって、上に載っている凍結保冷剤が第2揺動部材の下縁部により跳ね上げられる。その結果、引っ掛かっていた突起同士が互いに外れ、保冷剤ロック状態が確実に解消される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記整列搬送部は、並列に配置された複数の整列搬送レーンを有し、前記第1揺動部材は前記複数の整列搬送レーンを跨いで配置され、前記第2揺動部材及び前記駆動手段は前記複数の整列搬送レーンごとに設けられていることをその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によると、複数の整列搬送レーンを跨いで共通の第1揺動部材を配置した場合でも、複数の整列搬送レーンごとに設けられた第2揺動部材により個々に保冷剤ロック状態を解消しつつ、確実にもたれ重なり状態を解消することができる。
以上詳述したように、請求項1~3に記載の発明によると、詰まりの原因となる保冷剤ロック状態になりにくく、もたれ重なり状態にある複数の凍結保冷剤を速やかにかつ確実に1枚ずつに分離し、整列させて搬送することができる保冷剤整列搬送装置を提供することができる。
本実施形態の保冷剤全自動供給システムを示す説明図。 保冷剤整列搬送装置を示す概略側面図。 保冷剤整列搬送装置を構成するもたれ解消装置を示す概略側面図。 もたれ解消装置を示す概略正面図。 改良前のもたれ解消装置の動作を説明するための概略側面図。 改良後のもたれ解消装置の動作を説明するための概略側面図。 改良後のもたれ解消装置の動作を説明するための概略側面図。 改良後のもたれ解消装置の動作を説明するための概略側面図。
以下、本発明を保冷剤全自動供給システムに具体化した一実施形態を図1~図8に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の保冷剤全自動供給システム1は、凍結保冷剤11入りのコンテナ21から取り出した凍結保冷剤11を宅配箱31に投入するシステムである。保冷剤全自動供給システム1は、工場の保冷剤整列ラインL1、宅配箱供給ラインL2及び空コンテナ排出ラインL3等に適用される。また、保冷剤全自動供給システム1は、段バラシ移載装置41、空台車全自動段積装置51、保冷剤外し装置61、保冷剤整列搬送装置70、保冷剤ライン間移送装置101、保冷シート全自動投入装置121、保冷剤全自動投入装置111及び空コンテナ段積装置131を備えている。
段バラシ移載装置41は、コンテナ搬送台車141上に段積みされた状態の凍結保冷剤11入りのコンテナ21(実コンテナ)を段バラシして、保冷剤外し装置61のコンベア上に載置する装置である。なお、本実施形態のコンテナ搬送台車141は実コンテナ台車(ドーリー台車)である。本実施形態の段バラシ移載装置41は、把持手段、水平移動用アクチュエータ、上下移動用アクチュエータ及び制御装置(いずれも図示略)を備えている。把持手段はコンテナ21を側方及び前方から把持して持ち上げて、コンテナ21を1段ずつかつ2個ずつ把持するようになっている。
空台車全自動段積装置51は、コンテナ21の段バラシにより空になったコンテナ搬送台車141の車輪の向きを整えつつコンテナ搬送台車141を段積みする装置である。空台車全自動段積装置51は、コンテナ搬送台車141を持ち上げた状態で、持ち上げたコンテナ搬送台車141の下側に次のコンテナ搬送台車141を配置し、この状態で持ち上げたコンテナ搬送台車141を下ろすことにより、コンテナ搬送台車141を段積みするようになっている。
保冷剤外し装置61は、凍結保冷剤11入りのコンテナ21から凍結保冷剤11を外す装置である。本実施形態の保冷剤外し装置61は、コンテナ21を搬送するコンベアと、一対のコンテナ保持部材と、複数の保冷剤押圧部材と、制御装置(いずれも図示略)とを備えている。なお、保冷剤押圧部材は、通常コンベアの搬送面よりも下方に位置しており、搬送面の上方に突出して凍結保冷剤11を突くことにより凍結保冷剤11を外すようになっている。
図1、図2に示されるように、保冷剤整列搬送装置70は、凍結保冷剤11の外しが完了した状態の2個のコンテナ21から凍結保冷剤11を取り出し、取り出した凍結保冷剤11を保冷剤整列ラインL1上に整列させて搬送する装置である。保冷剤整列搬送装置70は、反転部71及び保冷剤排出部81を有している。反転部71は、本体72、保冷剤出庫シャッター73(規制部材)を備えるほか、反転装置、昇降装置及び制御装置(いずれも図示略)を備えている。
本体72は、保冷剤外し装置61のコンベアから搬出されてきた2個のコンテナ21を保持する機能を有している。本体72は、コンテナ21を支持する本体側コンベア161と、同本体側コンベア161に対して垂直に配置された壁部162と、本体側コンベア161と平行に配置された天井部163とによって箱状に形成されている。
保冷剤出庫シャッター73は、本体72を構成する天井部163の外側に取り付けられている。本実施形態の保冷剤出庫シャッター73は、天井部163の面方向にスライドすることにより、天井部163の開口部分(図示略)を閉じる閉状態、及び、開口部分を開く開状態に変位するスライド板(板状物)である。なお、保冷剤出庫シャッター73は、凍結保冷剤11が並ぶ方向に沿ってスライドするようになっている。そして、保冷剤出庫シャッター73を徐々に開放するのに伴い、コンテナ21の開口部25が徐々に開くため、凍結保冷剤11がコンテナ21から1枚ずつ落下する。一方、保冷剤出庫シャッター73が閉状態に変位した際には、2個のコンテナ21の開口部25が保冷剤出庫シャッター73によって閉じられるため、コンテナ21からの凍結保冷剤11の落下が規制される。また、保冷剤出庫シャッター73の一端部には、コンテナ21からの凍結保冷剤11の急激な落下を防止するための矩形板状の落下防止板77(落下防止部材)が設けられている。なお、凍結保冷剤11は、先端部が落下防止板77にもたれかかりながら徐々に倒れていくため、凍結保冷剤11の急激な落下が防止される。
反転装置は、コンテナ21からの凍結保冷剤11の落下を保冷剤出庫シャッター73で規制した状態で、本体72を上下反転させる機能を有している。昇降装置は、上下反転した本体72を上下動させる機能を有している。
保冷剤排出部81は、凍結保冷剤11の外し及び2個のコンテナ21の反転が完了した状態で、保冷剤出庫シャッター73を徐々に開放するのに伴ってコンテナ21の開口部25を徐々に開くことにより、複数の凍結保冷剤11を排出させる。その結果、各凍結保冷剤11は、保冷剤整列ラインL1上にてもたれ重なるような状態で載置される。また、保冷剤整列搬送装置70は、凍結保冷剤11が排出されることで空になったコンテナ21(空コンテナ)を自動的に空コンテナ排出ラインL3(図1参照)に排出する空コンテナ高速排出機構(図示略)を備えている。空コンテナ高速排出機構は、コンテナ21(空コンテナ)を保持する本体72を反転前の状態に戻した後、コンテナ21を排出する。
図2、図3に示されるように、保冷剤整列搬送装置70は、保冷剤整列ラインL1上における各凍結保冷剤11のもたれ重なり状態を解消しつつ各凍結保冷剤11を整列させながら搬送する2列の整列搬送部91を有している。この整列搬送部91は、もたれ解消装置201を含んで構成されている。
ベルトコンベア装置92a~92dは、進行方向F1に沿って配列されており、保冷剤整列ラインL1を構成している。また、各ベルトコンベア装置92a~92dのうち、最上流に位置するベルトコンベア装置92aは、各凍結保冷剤11の移載位置を有している。また、ベルトコンベア装置92aは、正逆方向に駆動可能であり、最初に各凍結保冷剤11の姿勢が斜めの状態になるように自動制御する。そして、ベルトコンベア装置92aは、搬送の最初に各凍結保冷剤11がもたれ重なった状態になるように制御する。
もたれ解消装置201は、もたれ重なり状態の複数の凍結保冷剤11を搬送するベルトコンベア装置92a,92b,92c,92dの搬送面の上方に配置されている。もたれ解消装置201は、もたれ重なって上側に載っている凍結保冷剤11に接触して押圧することで、もたれ重なり状態を解消するための装置である。なお、もたれ解消装置201の詳細については後述する。
図4に示されるように、ベルトコンベア装置92aの中央となる箇所には、進行方向F1に沿って延びるはみ出し防止レール185が設けられている。はみ出し防止レール185は、2列の整列搬送部91の境界部分に配置されている。これにより、隣接する整列搬送部91への凍結保冷剤11のはみ出しが防止される。
図1、図2に示されるように、各整列搬送部91は、それぞれ4本の押さえワイヤ部材95を備えている。各押さえワイヤ部材95は、進行方向F1に沿って延びており、ベルトコンベア装置92dに対して上下動可能に取り付けられている。押さえワイヤ部材95は、自重で凍結保冷剤11を押さえることにより、凍結保冷剤11のバタツキを防止する。
各整列搬送部91は、複数のストッパ機構96を備えている。ストッパ機構96は、ベルトコンベア装置92cとベルトコンベア装置92dとの間、及び、ベルトコンベア装置92dと保冷剤ライン間移送装置101との間に配置されている。各ストッパ機構96は、ベルトコンベア装置92c,92dの下方から出没可能になっている。具体的に言うと、ストッパ機構96は、通常時において、ベルトコンベア装置92c,92dの搬送面92よりも下方に退避しており、所定のタイミングで、搬送面92の上方に突出するようになっている。このようにすれば、凍結保冷剤11を確実に整列させることができる。また、凍結保冷剤11をストッパ機構96で止めて、後方の凍結保冷剤11が来るまで待たせることにより、凍結保冷剤11を隙間なく整列させることができる。
保冷剤ライン間移送装置101は、保冷剤整列ラインL1から宅配箱供給ラインL2に向けて凍結保冷剤11を整列状態を保ったまま移送する2列の移送ラインを有している。各移送ラインには、凍結保冷剤11に係止可能な2つの係止部を同時に往復動させる移動機構(図示略)が設けられている。
保冷シート全自動投入装置121は、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31に対して、保冷シート122を宅配箱31の上側開口部から投入する。また、保冷剤全自動投入装置111は、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31に対して、保冷剤整列ラインL1から移送されてきた凍結保冷剤11を宅配箱31の上側開口部から投入する。
空コンテナ段積装置131は、凍結保冷剤11が排出されて空になったコンテナ21(空コンテナ)を折り畳んで段積みする装置であり、空コンテナ排出ラインL3上に設けられている。空コンテナ段積装置131は、凍結保冷剤11が取り出された直後の空になったコンテナ21を折り畳む折り畳み手段132と、折り畳まれたコンテナ21を段積みする段積装置133(具体的には、ロボット等)と、折り畳み手段132及び段積装置133の動作を制御する制御装置(図示略)とを備えている。
次に、本実施形態の整列搬送部91を構成するもたれ解消装置201について説明する。
図3、図4に示されるように、本実施形態における2列の整列搬送部91は、並列に配置された2つの整列搬送レーンを有するとともに、それらに対応してもたれ解消装置201を各々備えている。もたれ解消装置201は、もたれ重なり状態の複数の凍結保冷剤11を搬送するベルトコンベア装置92bの搬送面の上方に配置されている。つまり、もたれ解消装置201は、各凍結保冷剤11の移載位置よりも下流側に配置されている。もたれ解消装置201は、もたれ重なって上側に載っている凍結保冷剤11に接触して押圧することで、もたれ重なり状態を解消するための装置である。
もたれ解消装置201は、支持フレーム202及び第1揺動部材としての複数の振り子部材211を備えている。支持フレーム202の最上部には、一対の横架材203がベルトコンベア装置92bの進行方向に直交した状態で設けられている。一対の横架材203は、ベルトコンベア装置92bの進行方向に沿って離間している。各々の横架材203には、取付ブラケット204の一端側が固定されている。取付ブラケット204の他端側には、振り子部材211の上端部(吊下ロッド217の上端)が固定されている。
振り子部材211は、駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する部材である。振り子部材211は、矩形ブロック状をなす振り子部材本体212と、振り子部材本体212の上端にて延設された吊下ロッド217と、吊下ロッド217の下端を軸支する支軸部219とを備えている。即ち、振り子部材本体212は、支軸部219を中心として揺動できるように構成されている。振り子部材211はベルトコンベア装置92bの進行方向に沿って複数段配置され、本実施形態では2段配置されている。2段配置された振り子部材211は、搬送面からの高さ(即ち、振り子部材本体212の底面と、搬送面とがなす隙間の大きさ)が異なっている。具体的には、進行方向における上流側(図3の右側)に位置する1段目の振り子部材211は、進行方向における下流側(図3の左側)に位置する2段目の振り子部材211よりも高い位置に設けられている。例えば、1段目の振り子部材211は2枚重なった凍結保冷剤11の通過を許容するが、2段目の振り子部材211は2枚重なった凍結保冷剤11の通過を許容せず1枚のみの通過を許容する。つまり、2段配置された振り子部材211は、下流側に行くに従って高さが低くなっている。
もたれ解消装置201は、振り子部材211に加えて、さらに第2揺動部材としての揺動プレート213を備えている。揺動プレート213は、横長の矩形状をなす部材であり、振り子部材本体212の保冷剤接触面212a側の下端部に設けられている。揺動プレート213の上縁部213aは、振り子部材本体212に設けられた支軸部216に軸支されている。その結果、揺動プレート213の下縁部213bは、上縁部213a側を中心として回動可能となっている。振り子部材本体212の保冷剤非接触面側の下端部には、揺動プレート213を駆動する駆動手段としての電動アクチュエータ214が取り付けられている。電動アクチュエータ214は揺動プレート213ごとに設けられている。電動アクチュエータ214は、通電によって伸縮するロッド部215を先端面に有している。ロッド部215は振り子部材本体212を通過して保冷剤接触面212a側に到っており、先端が揺動プレート213に対して連結されている。ロッド部215の収縮時には、揺動プレート213が振り子部材本体212側に引き込まれ、揺動プレート213の外面が保冷剤接触面212aと面一になる。従って、このとき揺動プレート213は非突出状態となる。ロッド部215の伸長時には、揺動プレート213が振り子部材本体212から外方に押し出され、下縁部213bが回動する。従って、このとき揺動プレート213は突出状態となる。
電動アクチュエータ214は、図示しない制御装置によって駆動制御される。制御装置は、電動アクチュエータ214を周期的に(例えば数秒から十数秒の周期で)に伸縮させるような制御を行う。その結果、揺動プレート213が能動的かつ間欠的に揺動運動するようになっている。
図4は、もたれ解消装置201を進行方向の下流側からも見た図であって、手前側となる2段目の振り子部材211が示されている。2段目の振り子部材211は、2台設けられている。各々の振り子部材211は、隣り合う2列の整列搬送レーンを跨いで配置されている。即ち、2列の整列搬送レーンに対して1つの共通の振り子部材211が配設されている。これに対し、1つの振り子部材211には、2枚の揺動プレート213と2個の電動アクチュエータ214とが設けられている。つまり、揺動プレート213及び電動アクチュエータ214は、複数の整列搬送レーンごとに設けられている。
なお、2段目の振り子部材211の奥側には、1段目の振り子部材211が位置しているが、図示の便宜上省略されている。2段目の振り子部材211のときと同様に、1段目の振り子部材211を構成する2台の振り子部材211も、隣り合う2列の整列搬送レーンを跨いで配置されている。また、2段目の振り子部材211の揺動プレート213及び電動アクチュエータ214は、複数の整列搬送レーンごとに設けられている。
次に、もたれ解消装置201の動作について説明する。
図5は、第1揺動部材としての振り子部材211を備える一方、第2揺動部材としての揺動プレート213を備えない改良前のもたれ解消装置201を示している。搬送対象物である本実施形態の凍結保冷剤11は、表面が平坦面ではなく、小さな角ばった突起11tを複数箇所に有している(図4~図8を参照)。従って、このような突起11tを有する凍結保冷剤11が、ベルトコンベア装置92bの搬送面上にてもたれ重なった場合には、互いの突起11t同士が引っ掛かり、保冷剤ロック状態になりやすい。即ち、上側に重なった凍結保冷剤11を水平方向に接触押圧しても、凍結保冷剤11が平面方向(図5等では右方向)に滑らなくなる。そのため、図5では複数の凍結保冷剤11がそこに留まって折重なることで、凍結保冷剤11の詰まりが発生する可能性が高い。そしてこの保冷剤ロック状態は、駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する振り子部材211のみでは解消されにくい。
これに対し、図6~図8に示す改良後の本実施形態のもたれ解消装置201では、振り子部材211による接触押圧動作に加えて、揺動プレート213によって凍結保冷剤11が間欠的に押圧される。例えば、図6では2枚の凍結保冷剤11がもたれ重なり、保冷剤ロック状態となっている。揺動プレート213はまだ非突出状態にある。ここで、電動アクチュエータ214が作動してロッド部215が伸長すると、揺動プレート213が突出状態となる(図7参照)。具体的には、揺動プレート213の下縁部213bが図中の太矢印の方向に回動する。つまり、揺動プレート213の下縁部213bが斜め上方向に動く。そして、揺動プレート213がこのように動くことにより、上に載っている凍結保冷剤11が下縁部213bにより跳ね上げられる。その結果、引っ掛かっていた突起11t同士が互いに外れ、保冷剤ロック状態が確実に解消される。従って、上に載っている凍結保冷剤11が跳ね上げられている間に、下に位置していた凍結保冷剤11がベルトコンベア装置92bによって搬送され、振り子部材211の下方の隙間を通過する(図8参照)。なお、揺動プレート213は、上述したように数秒から十数秒の周期で揺動運動するが、例えば突出状態を若干秒保持することが望ましい。このようにすることで、凍結保冷剤11を跳ね上げた状態の保持時間が長くなる。ゆえに、凍結保冷剤11が振り子部材211の下方の隙間を通過しやすくなる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の保冷剤整列搬送装置70はもたれ解消装置201を備えており、当該もたれ解消装置201は第1揺動部材(振り子部材211)と第2揺動部材(揺動プレート213)とを備えている。このため、振り子部材211による受動的な接触押圧動作に加えて、揺動プレート213によって凍結保冷剤が能動的かつ間欠的に押圧される。この2種類の動作により、突起11t同士の引っ掛かりに起因する保冷剤ロック状態が解消される。ゆえに、速やかにかつ確実にもたれ重なり状態を解消して、凍結保冷剤11を確実に1枚ずつに分離し、凍結保冷剤11を整列させて搬送することができる。また、詰まりを解消するために装置を停止して凍結保冷剤を人手によって排出する必要が殆どあるいは全くなくなることから、作業効率化や生産性向上が達成されやすくなる。
(2)本実施形態のもたれ解消装置201は、上縁部213aを中心として回動する下縁部213bを有する揺動プレート213を有している。従って、上に載っている凍結保冷剤11が下縁部213bにより跳ね上げられる。その結果、引っ掛かっていた突起11t同士が互いに外れやすく、保冷剤ロック状態を確実に解消することができる。
(3)本実施形態のもたれ解消装置201では、振り子部材211が2列の整列搬送レーンを跨いで配置されている。揺動プレート213及び電動アクチュエータ214は、2列の整列搬送レーンごとに設けられている。従って、整列搬送レーンごとに設けられた揺動プレート213により個々に保冷剤ロック状態を解消しつつ、確実にもたれ重なり状態を解消することができる。
(4)本実施形態のもたれ解消装置201では、振り子部材211が進行方向F1に沿って複数段(2段)配置されており、下流側に行くに従って高さが低くなっている。従って、他の凍結保冷剤11上に重なっている凍結保冷剤11のうち、上段側の振り子部材211で押圧できなかったものを、下段側の振り子部材211で押圧することができる。よって、凍結保冷剤11を確実に整列させることができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の保冷剤整列搬送装置70は2列の整列搬送部91を有していたが、保冷剤整列搬送装置70は、整列搬送部91を1列のみ有していてもよいし、3列以上有していてもよい。なお、整列搬送部91を多くすれば、多数の凍結保冷剤11のもたれ重なり状態を解消しつつ多数の凍結保冷剤11を整列させながら搬送する作業を同時に行えるため、作業効率が高くなる。一方、整列搬送部91を少なくすると、保冷剤整列搬送装置70の製作コストを低減できるとともに、保冷剤整列搬送装置70の小型化を図ることができる。
・上記実施形態の本実施形態のもたれ解消装置201は、振り子部材211を2段配置としたが、これに限定されず1段配置としてもよく、あるいは3段以上配置してもよい。配置段数を多くすれば、凍結保冷剤11のもたれ重なり状態を全て解消できる可能性が高くなる。一方、配置段数を少なくすると、保冷剤整列搬送装置70の製作コストを低減できるとともに、保冷剤整列搬送装置70の小型化を図ることができる。
・上記実施形態の本実施形態のもたれ解消装置201では、第2揺動部材が板状の揺動プレート213であったが、これに限定されず、例えば棒状の部材など別形状のものを第2揺動部材として用いてもよい。
・上記実施形態の本実施形態のもたれ解消装置201では、揺動プレート213を駆動する駆動手段として、ロッド部を有する電動アクチュエータ214を用いたが、これに限定されない。例えば、ロッドを有するエアシリンダ等の空圧アクチュエータを用いてもよく、あるいは支軸部216に駆動連結されたモータを用いてもよい。また、これらの駆動手段は、必ずしも振り子部材本体212の保冷剤非接触面側の下端部に設けられていなくてもよく、そこ以外の場所、例えば振り子部材本体212の内部に設けられていてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)前記ベルトコンベア装置は進行方向に沿って複数配列され、複数の前記ベルトコンベア装置のうち最上流に位置するベルトコンベア装置は、正逆方向に駆動可能であること。この構成によれば、複数の凍結保冷剤を、上手くもたれ重なった状態になるように載置することができる。
(2)前記複数の前記ベルトコンベア装置のうち前記もたれ解消装置の直下に位置するベルトコンベア装置は、搬送面を構成するベルトが高摺動タイプであること。
(3)前記もたれ解消装置の前記第1揺動部材は、進行方向に沿って複数段配置されていること。
(4)複数段配置された前記第1揺動部材は、進行方向の下流側に行くに従って高さが低くなっていること。
(5)凍結保冷剤入りのコンテナから取り出した前記凍結保冷剤を保冷剤整列ライン上にて整列させて搬送する保冷剤整列搬送装置における前記保冷剤整列ラインの途上に設置される、もたれ解消装置であって、
駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する第1揺動部材と、前記第1揺動部材の保冷剤接触面側の下端部に設けられ、駆動手段により駆動されて能動的かつ間欠的に揺動する第2揺動部材とを有し、
前記第1揺動部材及び前記第2揺動部材が、もたれ重なって上側に載っている前記凍結保冷剤に接触して当該前記凍結保冷を押圧する
ことを特徴とする、保冷剤もたれ解消装置。
11…凍結保冷剤
21…コンテナ
70…保冷剤整列搬送装置
91…整列搬送部
92a,92b,92c,92d…ベルトコンベア装置
201…もたれ解消装置
211…第1揺動部材としての振り子部材
212a…保冷剤接触面
213…第2揺動部材としての揺動プレート
213a…上縁部
213b…下縁部
214…駆動手段としてのアクチュエータ
L1…保冷剤整列ライン

Claims (3)

  1. 凍結保冷剤入りのコンテナから取り出した前記凍結保冷剤を保冷剤整列ライン上にて整列させて搬送する保冷剤整列搬送装置であって、
    前記保冷剤整列ライン上における複数の前記凍結保冷剤のもたれ重なり状態を解消しつつ複数の前記凍結保冷剤を整列させながら搬送する整列搬送部を備え、
    前記整列搬送部は、もたれ重なり状態の複数の前記凍結保冷剤を搬送するベルトコンベア装置の搬送面の上方に配置され、もたれ重なって上側に載っている前記凍結保冷剤に接触して押圧することで、もたれ重なり状態を解消するもたれ解消装置を含み、
    前記もたれ解消装置は、駆動手段により駆動されず自重によって受動的に揺動する第1揺動部材と、前記第1揺動部材の保冷剤接触面側の下端部に設けられ、駆動手段により駆動されて能動的かつ間欠的に揺動する第2揺動部材とを有する
    ことを特徴とする保冷剤整列搬送装置。
  2. 前記第2揺動部材は、前記第1揺動部材に軸支された上縁部と、前記上縁部を中心として回動する下縁部とを有する揺動プレートであることを特徴とする請求項1に記載の保冷剤整列搬送装置。
  3. 前記整列搬送部は、並列に配置された複数の整列搬送レーンを有し、前記第1揺動部材は前記複数の整列搬送レーンを跨いで配置され、前記第2揺動部材及び前記駆動手段は前記複数の整列搬送レーンごとに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の保冷剤整列搬送装置。
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