JP2023109016A - マスク、マスクの包装体およびマスクの包装体の製造方法 - Google Patents

マスク、マスクの包装体およびマスクの包装体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯が容易なマスクを提供する。【解決手段】耳紐と、マスク本体と、を有するマスクであって、マスク本体は、肌面側厚み方向端部が着用者の顔面と当接する略長方形状の肌面シートと、着用者の非肌面側に位置する略長方形状の表面シートと、肌面シートおよび表面シートが複数箇所で折り返されて長辺方向に延在し、長辺方向の両端部で固定され、短辺方向に展開可能なプリーツと、短辺方向片側端部に、プリーツと略平行に設けられた塑性変形可能な鼻当て部材と、を、備え、マスク本体の長辺方向中央部において、プリーツおよび鼻当て部材の延在方向と垂直な方向であって肌面シートの長辺方向端部同士が当接するように屈曲し、耳紐は、マスク本体が屈曲した状態でマスク本体の厚み方向外側に重畳する、マスク。【選択図】図4

Description

本発明は、マスク、マスクの包装体およびマスクの包装体の製造方法に関する。
使い捨てマスクが知られている(特許文献1)。
特開2020-2483号公報
マスクを日中常時装着していると、飲食物や唾液、化粧品がマスクを汚損することが日常的に生じ得る。このため、マスクを交換する必要が生じることがある。しかし、マスクを衣服のポケットに入れて持ち歩こうとすると、マスクはポケットからはみ出してしまう。このような状態はマスクの衛生上好ましくないため、従来マスクを持ち歩く場合には、別途鞄などの入れ物を用意する必要があった。
本発明は、携帯が容易なマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、マスクを折り畳むことにした。
本発明は、具体的には、耳紐と、マスク本体と、を有するマスクであって、前記マスク本体は、肌面側厚み方向端部が着用者の顔面と当接する略長方形状の肌面シートと、着用者の非肌面側に位置する略長方形状の表面シートと、前記肌面シートおよび前記表面シートが複数箇所で折り返されて長辺方向に延在し、前記長辺方向の両端部で固定され、短辺方向に展開可能なプリーツと、短辺方向片側端部に配置された塑性変形可能な鼻当て部材と、を、備え、前記マスク本体の長辺方向中央部において、前記プリーツおよび前記鼻当て部材の延在方向と垂直な方向であって前記肌面シートの長辺方向端部同士が当接するように屈曲し、前記耳紐は、前記マスク本体が屈曲した状態で前記マスク本体の厚み方向外側に重畳する、マスクである。
前記肌面シートと前記表面シートとの間に配置された、微粒子をろ過または吸着可能なフィルタシートを更に備えてよい。
前記肌面シートと前記表面シートとの間に、前記長辺方向および前記短辺方向に延在する梁部材を格子状に組み合わせた梁構造を有する空間維持シートを更に備えてよい。
また、本発明は、屈曲して二つ折りの状態となった前記マスクの前記長辺方向の長さの2倍以上3倍未満のフィルム長辺と、前記マスクの前記短辺方向の長さよりも長いフィルム短辺を有する包装フィルムから形成され、中央部に前記マスクを配置した場合に、前記フィルム長辺の前記マスクと重畳しない部分を相互に折り畳んで形成された包装空間と、前記フィルム短辺の両端部における前記マスクと重畳しない部分を溶着して形成された溶着部と、前記フィルム長辺の中央部に、前記フィルム短辺の方向に設けられた、人の力で開くことが可能なミシン目と、を、備える、マスクの包装袋と、前記マスクの包装袋の前記包装空間の内部に封入された、請求項1~3のうちいずれか一項に記載のマスクと、を
、含む、マスクの包装体とすることもできる。
前記包装袋の内部に、複数枚の屈曲した前記マスクを含んでよい。
前記ミシン目が設けられていない背面側に、屈曲した前記マスクと略同じ長さの長辺と短辺とを有する略長方形の台紙を重畳してよい。
前記マスクの包装袋は、封入された前記マスクと接触する内側面の静摩擦係数よりも、封入された前記マスクと接触しない外側面の静摩擦係数の方が大きくてよい。
前記ミシン目を開くことにより、前記マスクを取り出し可能な開封部が形成されてよい。
前記包装袋の、前記ミシン目が設けられていない背面側で、重畳する前記包装フィルムの間に設けられ、前記包装袋の内側と外側を連通する連通部を更に備えてよい。
更に、本発明は、長辺方向中央部を長辺方向端部同士が当接するように屈曲して二つ折りの状態としたマスクを同一方向に積み重ねる工程と、屈曲した状態の前記マスクと略同じ長さの長辺と短辺とを有する略長方形の台紙を、積み重ねた前記マスクの上に積み重ねる工程と、前記マスク及び前記台紙を、屈曲した状態の前記マスクの長辺方向長さの2倍以上3倍未満のフィルム長辺と、前記マスクの短手方向長さよりも長いフィルム短辺を有する略長方形の包装フィルムの上に配置する工程と、前記フィルム長辺のうち前記マスクと重畳していない片側の領域を、前記マスクの側に折り重ねる工程と、前記フィルム長辺のうち前記マスクと重畳していないもう片側の領域を、前記マスクの側に折り重ねる工程と、前記フィルム短辺の両端部において前記マスクおよび前記台紙と重畳していない部分を熱溶着する工程と、を、含む、マスクの包装体の製造方法とすることもできる。
本発明によれば、携帯が容易なマスクを提供できる。
図1は、実施形態に係るマスクの外観斜視図である。 図2は、実施形態に係るマスク本体部分の積層構造を示す図である。 図3は、プリーツが広がった状態のマスクを示す図である。 図4は、マスクの包装体を示す図である。 図5は、マスクの包装体の製造方法を示す流れ図である。 図6は、屈曲させて二つ折りの状態にした実施形態に係るマスクを示す図である。 図7は、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスクを積み重ねた状態を示す図である。 図8は、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスクの包装方法を示す図である。 図9は、包装されたマスクを包装体の裏側から見た図である。 図10は、包装されたマスクの取出し形態を示す図である。 図11は、包装体から取り出したマスクを示した図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るマスクについて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るマスクの外観斜視図である。図1に示されるように、マスク1は、マスク本体2、耳紐3,4、側部5,6、ノーズフィッター7を有する。マスク本体2は、シート状の通気性素材で形成されており、着用者の口と鼻を覆うことが可能な大きさを有する。耳紐3,4は、紐状の伸縮性素材で形成されており、マスク本体2の両側部に位置する側部5,6において端部が接合されることにより、マスク本体2の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する。
マスク本体2は、通気性を有する不織布シート等の複数の部材を積層して構成されている。マスク本体2は、短辺方向を上下方向、長辺方向を左右方向とする略長方形状の外観を有する。そして、複数のシートは、上下左右の縁等において互いに適宜接合されている。また、マスク本体2は、長辺方向と平行に山折線及び谷折線となる折り目が、複数箇所で交互に形成されることで一部を折り返された、蛇腹状のプリーツ構造を有している。このような折り目は、マスク本体2が襞状に折り込まれた状態で長辺両側の端部に側部5,6が接合されることで、その形状が側部5,6によって保持される。すなわち、長辺方向両側の端部の側部5,6で折り目の展開が阻止されると共に、マスク本体2の中心部付近の領域において折り目が展開されることにより、マスク本体2は略半球状の立体形状となる。
なお、非装着時にはプリーツ構造が閉じられることで、マスク本体2をかさばらない平面状とすることができる。本開示では、装着時に折り目が展開されてマスク本体2を略半球状の立体形状とした際に凸側となる側を非肌面側とし、その裏面であり、着用者の顔面と相対する側を肌面側とする。プリーツ構造の具体例については後述する。
耳紐3,4を構成する紐状の伸縮性素材は、例えば、ゴム糸と綿の交織帯や、樹脂フィラメントの交編ネット、伸縮性の不織布等で形成される。このような紐状の素材の両端部が、それぞれマスク本体2の左右両側の側部の側部5,6に接合されることで、当該素材の一端が始点となり、当該素材の他端が終点となるループ状の形態の耳紐3,4がマスク本体2の左右両側に形成される。
ノーズフィッター7は、マスク本体2の装着時における上部となる、短辺方向片側端部において、その延在方向がマスク本体2の長辺方向と平行な状態でマスク本体2に固定されている。ノーズフィッター7は、プリーツ構造と略平行に設けられて着用者の鼻と当接する鼻当て部材である。ノーズフィッター7は、マスク本体2を構成するシート状の通気性素材同士の間に挟み込まれる状態で積層体の内部に固定されていてもよいし、或いは、マスク本体2の表面に固定されていてもよい。ノーズフィッター7は、着用者が指で押圧することにより適宜の形状へ変形可能な程度の強度を有すると共に、当該押圧から解放されても形状を維持する塑性変形可能な素材である。このようなノーズフィッター7がマスク本体2の上部に設けられていることにより、着用者は、鼻とマスク本体2との間にできる隙間を塞ぐことができる。
マスク1を構成する上述の各素材は、超音波溶着による接合が好適であるが、例えば、ミシン糸等による縫合、ホットメルト接着剤等による接着、ヒートシール、その他の各種接合技術を適用し得る。
図2は、実施形態に係るマスク本体部分の積層構造を示す図である。実施形態に係るマスク本体2は、非肌面側から肌面側に向かって、表面シート10、フィルタシート11、空間維持シート12、肌面シート13の各シートを積層して構成されている。肌面シート13は、その肌面側厚み方向端部が着用者の顔面と当接するため、特に肌触りの良い不織布が用いられる。表面シート10は肌面シート13と同一の素材であってもよいし、通気
性や、外部環境に対する耐性が優れた別規格のシートであってもよい。誤装着防止のため、表面シート10と肌面シート13で素材の色を変えることができる。また、装着方向やブランドロゴを示すマークや文字列を、印刷や刻印により付加することもできる。
フィルタシート11は、目の細かいメルトブローン不織布であり、花粉やウイルス等の微粒子をろ過する。フィルタシート11には、その効果を高めるために帯電処理を行い、静電気により微粒子を吸着可能としてもよい。空間維持シート12は、細長い熱可塑性樹脂フィルムまたは針金等の梁部材を格子状に組み合わせて構成された梁構造を含むシートであり、表面シート10や肌面シート13と比較すると、高い剛性を有している。なお、マスク1は、その用途により、フィルタシート11、空間維持シート12を設けないこともできる。
図3は、プリーツが広がった状態のマスクを示す図である。マスク本体2は、長辺方向と平行に設けられた複数の折り目によって形成された、蛇腹状のプリーツ構造を有している。折り目の長辺方向両端部は、側部5,6によって固定されている。一方、長辺方向中央部では、折り目は固定されていない。このため、着用者は着用前に折り目を短辺方向に展開可能であり、マスク本体2を半球状の立体形状とすることができる。プリーツが展開された状態でマスク1を装着すると、マスク本体2と着用者の口元との間には半球状の空間が形成される。このため、着用時の圧迫感が軽減し、着用者の呼吸も容易になるため、着用感を向上させることができる。
プリーツは、複数の折り目、より具体的には、非肌面側に向かって凸となるようにマスク本体2を折り曲げるための山折線Mと、肌面側に向かって凸となるようにマスク本体2を折り曲げるための谷折線Vから構成されており、本図に示す形態では、山折線Mと谷折線Vが4本ずつ設けられているので、マスク本体2には4か所のプリーツが形成される。また、本図に示す形態では、上側、すなわち着用者の鼻側に形成される2本の山折線Mは、上側を向いており、下側、すなわち着用者の顎側に形成される2本の山折線Mは、下側を向いている。また、山折線Mと谷折線Vは、マスク本体2の短辺方向中央部において長辺方向に引いた仮想中心線を軸とした線対称に形成されている。このため、全てのプリーツが展開されると、着用者の口元には半球状の立体空間が形成され、マスク1の着用者は楽に呼吸を行うことができる。
なお、プリーツの形態は図示したものに限られず、例えば折り目を鼻側(上側)に偏らせることができる。また、鼻側を向いている山折線Mよりも、顎側を向いている山折線Mの数を増やすこともできる。人間の顔の突出部分は鼻側に多いため、鼻側により広い空間を確保することで、快適性をより向上させることができる。
マスク1に空間維持シート12を設けると、マスク1は、空間維持シート12の剛性により、プリーツが広がった状態を維持しやすくなる。このため、プリーツを広げることにより着用中にマスクと着用者の顔面との間にできる空間は維持されやすくなり、長時間着用しても快適性が持続するマスク1を提供できる。
次に、マスク1を封入したマスクの包装体(以下、包装体とする)100について説明する。図4は、マスクの包装体を示す図である。包装体100は、マスク1と、マスク1を封入する包装袋18と、を有する。包装袋18は、少なくとも1枚のマスク1を封入していればよく、複数枚のマスク1を封入していてもよい。包装袋18は、その平面中央部を横断するミシン目16を有している。包装袋18の表面には、印刷やつや消し処理によってマット加工が施されている。このため、包装体100は、消費者に高級感を与えることができる。また、包装袋18には、ブランド名や商品名、使用上の注意などを示すマークや文字列を、印刷や刻印により付加できる。
マスク1は、長辺方向中央部において、プリーツ構造およびノーズフィッター7の延在方向と垂直な方向、すなわち短辺方向に、非肌面側が山折りとなるように屈曲し、肌面シート13の長辺方向端部同士が当接する二つ折りの状態となっている。マスク1は、その長辺方向がミシン目16と直交する形で、包装袋18に封入されている。マスク1を屈曲させて二つ折りの状態とすることにより、マスクの長手方向長さは約半分になる。このため、本実施形態に係る包装体100は、衣類のポケットのような小さな空間に入れてもはみ出しにくくなるため、マスク1の持ち運びのために別途鞄等を用いる必要がなくなる。着用者は、ミシン目16を破ってマスク1を取り出し、マスク1を使用することができる。使用態様については後述する。
図5は、マスクの包装体の製造方法を示す流れ図である。以下に、他の図面をも参照しながら、マスクの包装体100の製造方法を示す。
図6は、屈曲させて二つ折りの状態にした実施形態に係るマスクを示す図である。マスク1は、非肌面側が山折りになるように屈曲して、肌面シート13の長辺方向端部同士が当接する二つ折りの状態になっている。屈曲させて二つ折りの状態になったマスクは、上述の通り持ち運びが容易になる。また、広げて装着すると着用者の鼻先に当接するノーズフィッター7の近傍に既に屈曲部8が付加された状態になるため、装着は非常に容易になる。また、予め鼻尖と当接する箇所が山折りになるように屈曲部8が付されていることにより、着用者が肌面側と非肌面側とを間違えてマスク1を装着するのを防止できる。
なお、本実施形態では、耳紐(耳紐4と、図3では図示しない耳紐3)は、二つ折りされたマスクの厚み方向外側と重畳する状態で、厚み方向に積層される。マスク1を屈曲させて二つ折りの状態とする工程は、図5におけるステップS101に相当する。
図7は、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスクを同一方向に積み重ねた状態を示す図である。本実施形態に係るマスク1は、耳紐3,4がマスク本体2の厚み方向外側に重なる状態、すなわち表面に露出した状態で、複数枚重ねて包装される。複数枚のマスクを一つの包装に入れることにより、複数枚のマスク1を持ち歩くことができ、着用者の利便性が向上する。屈曲させて二つ折りの状態にしたマスク1を積み重ねる工程は、図4におけるステップS102に相当する。なお、包装するマスク1は1枚であってもよく、その場合には、マスク1を積み重ねる工程は不要である。
図8は、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスクの包装方法を示す図である。まず、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスク本体2とほぼ同じ大きさを有する略長方形状の台紙14を、積層したマスク1の片側に重ねる。台紙14は、具体的には、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスク本体2の長辺方向長さと略同じ短辺方向長さ、また、マスク本体2の短辺方向長さと略同じ長辺方向長さを有している。積層したマスク1の上に台紙14を置くことにより、後述する溶着工程(ステップS105)で包装フィルム15と耳紐3,4が干渉して溶着不良が発生するのを抑制できる。台紙14を積層したマスク1に重ねる工程は、図5におけるステップS103に相当する。
次に、積層したマスク1と台紙14を、包装フィルム15の内側面の上に配置する。包装フィルム15は、熱可塑性樹脂からなる略長方形のフィルムシートである。包装フィルム15は、屈曲させ二つ折りの状態となったマスク本体2の長手方向長さ(すなわち、広げた状態のマスク本体2の長手方向長さの半分の長さ)の2倍以上3倍以下の長さを有するフィルム長辺と、屈曲させて二つ折りの状態となったマスク本体2の短手方向長さよりも若干長く、マスク1を封入した場合に遊び領域が形成される分の長さを有するフィルム短辺とを有している。包装フィルム15は、少なくともその外側面、すなわち図8に示す
状態での裏側にマット加工が施されている。また、包装フィルム15の素材には、一例としてはポリエチレンを用いることができる。
包装フィルム15のフィルム長辺中央部には、そのフィルム短辺方向と平行に、人の力で破ることが可能なミシン目16が付されている。マスク1のマスク本体2は、その長辺方向がフィルム長辺方向と、その短辺方向がフィルム短辺方向とそれぞれ揃うように、包装フィルム15の中央部に配置される。更に、マスク本体2は、厚み方向において台紙14を積層していない側が当該ミシン目16と接触するように、包装フィルム15の中央部に配置される。マスク1と台紙14を包装フィルム15に乗せる工程は、図5におけるステップS104に相当する。
次に、フィルム長辺側において、マスク本体2と台紙14と重なっていない部分のうち任意の片側を、マスク本体2に対応する空間を形成するように、フィルム長辺側端部方向と反対方向に折り曲げて、マスク本体2と台紙14の側に折り重ねる。更に、もう片側を同様に、フィルム長辺側端部方向と反対方向に折り曲げて、マスク本体2と台紙14の側に相互に折り重ねて、包装空間を形成する。この状態で、マスク1と台紙14は、屈曲して二つ折りの状態となったマスク1の長辺方向、また台紙14の短辺方向において包装フィルム15に包まれた状態となる。フィルム長辺は屈曲して二つ折りの状態となったマスクの長辺方向長さの2倍以上3倍未満の十分な長さを有しているので、後の工程でフィルム短辺の両端部を溶着されて包装袋18に封入されたマスク1は、包装フィルム15が相互に折り畳まれた側からは逸脱せず、また同じ側から取り出すこともできなくなる。当該工程は、図5におけるステップS105に相当する。
図9は、包装されたマスクを包装体の裏側から見た図である。マスク1の包装工程の最後に、フィルム短辺の両端部において、マスク1と台紙14が重畳していない遊び領域をフィルム短辺と平行に溶着して溶着部17を形成する。マスク1と台紙14を重畳させることにより、マスク1の耳紐3,4は、マスク本体2の位置から逸脱せずに積層されるので、溶着部17を効率的に形成することができる。
溶着部17の形成方法としては、マスク本体の製造における溶着と同様、ヒートシールや超音波溶着などを用いることができる。積層したマスク1と台紙14を包装フィルム15のフィルム長辺で包み込み、フィルム短辺の両端部を溶着することで、包装袋18が形成される。マスク1と台紙14は包装袋18の内側に封入され、包装体100となる。溶着部17を形成する工程において、マスク1のマスク本体2から伸びる耳紐3,4のはみ出しは台紙14によって抑制されるので、溶着不良が発生しにくくなる。また、包装されたマスクは、台紙14の剛性により、包装袋に封入された状態では外圧による無用な癖が付きにくくなる。当該工程は、図5におけるステップS106に相当する。
包装袋18の溶着部17は熱溶着により塞がれており、外気と連通しない。一方、包装袋18の背面側において、マスク1と台紙14を包み込む際に、包装フィルム15のフィルム長辺側を折り重ねて重畳した部分は非接着である。このため、包装袋18が未開封の状態でも、当該非接着部分を介して包装袋18の内部と外部を空気が移動可能である。以下、当該非接着部分を、連通部19として説明する。連通部19の外部から内部に空気が入ることにより、包装袋18は折り畳まれたマスク1の復元力により膨らみやすくなる。マスク1に復元力が働くと、マスク1を屈曲させて二つ折りの状態にすることにより形成される屈曲部8が強固な折り目に変化するのを防ぐことができる。屈曲部8が折り目に変化すると、装着時に着用者の鼻尖の形状と合いにくくなるため、かえって着用者の顔面との間に隙間を生じ、マスク1の機能を低下させる虞がある。そこで、包装袋18に連通部19を設けることにより、屈曲部8を保護し、二つ折りの状態としたマスク1の機能低下を防ぐことができる。なお、マスク1の内部構造に空間維持シート12を設ける場合、空
間維持シート12の剛性によっても復元力が働くため好適である。
逆に、包装袋18に外部から圧力を加えて、連通部19を通じて内部の空気を外部に排除することもできる。内部の空気を外部に排除した包装袋18は、小さなスペースにも入りやすくなるため、可搬性が向上する。
図10は、包装されたマスクの取出し形態を示す図である。包装体100を構成する包装袋18の前面部、すなわち台紙14が封入されておらず、連通部19が形成されている側と逆側の平面中央部には、溶着部17を両端とし、包装フィルム15のフィルム短辺と平行に設けられたミシン目16が付されている。着用者は、ミシン目16を破って開封部20を形成し、当該開封部20から、包装袋18の内部に指を挿入し、マスク本体2部分を掴んで引き出して、包装体100からマスク1を取り出すことができる。なお、ミシン目16の延在方向両端は溶着部17によって固定されているため、使用者がミシン目16を開いて開封部20を形成しても、包装袋18の構造は維持される。
開封口を端部側の一辺とする包装体を用いる場合に、包装体を開封口と逆方向に傾けると、内容物であるマスクは逸脱してしまう。本実施形態のように包装袋18の平面中央部を開封部20とすると、四辺に開封口が存在しない包装体100が実現できる。よって、包装袋18が開封済みである場合でも、包装体100をどの方向に傾けても、マスク1は包装体100から逸脱しなくなる。包装体100からマスク1を取り出すためには、着用者が明確な意思を持って包装袋18からマスク1を取り出す必要がある。このため、本実施形態に係る包装体100は、開封部20が形成されているか否かに関わらず、包装袋18の内部に残された未使用状態のマスク1を保護できる。
また、開封部20がこのような特性を有することにより、包装袋18に複数枚のマスク1を封入しており、着用者が開封部20を開封して一部のマスク1を取り出した場合であっても、残りのマスク1は包装体100から逸脱することはない。このため、包装袋18内部のマスク1は、着用者が使い切るまでの間、包装体100によって保護される。
なお、当該位置に開封部20を設ける包装袋18の機能は、例えば2箇所以上の屈曲部を設けて3つ折りの状態としたマスク本体2を包装袋18に封入した場合でも維持できる。マスク本体2に2箇所以上の屈曲部を設ければ、包装袋18のサイズをより小さくすることができるため、可搬性を向上させることができる。
また、包装袋18を上述の構成とすることにより、マスク本体2と耳紐3,4の接着強度を、着用時に必要十分なものとすることが可能である。マスクは、その横幅に応じた封筒型の包装袋に封入されて流通することが多く、着用者は、包装袋からマスクを取り出す際に耳紐を掴んで引き出すことが多い。実際に耳紐に最も強い張力がかかるのは着用時ではなく取り出し時であり、取り出し時にマスク本体2と耳紐3,4との接着部分(耳紐接着部分)が破断して耳紐3,4が外れると、装着不能となるため不良となる。このため、開封口を端部側の一片とする包装袋を用いる場合には、取り出し時に強い力がかかっても外れない強度で耳紐接着部分を付加する必要があり、強固に接着されて硬くなった耳紐接着部分は、着用者の肌面に当接すると違和感を与えることがあった。
包装袋18の開封部20は、内封されたマスク本体2の屈曲部8と略平行に、またマスク本体2のプリーツ構造およびノーズフィッター7と直交するように形成される。開封口20が包装袋18の平面中央部に設けられ、かつ開封口20がマスク1の長辺方向と直交するようにマスク1が封入されていることにより、開封部20が形成されても、耳紐3,4は開封部20に露出しない。着用者は、耳紐3,4を引っ張って包装袋18からマスク1を取り出すことはできず、マスク本体2を把持して取り出すことになる。このため、着
用者が包装袋18からマスク1を引き出す際に、耳紐3,4を引っ張る行動を取らないことを前提に、マスク1を設計することができる。よって、耳紐接着部分を従来の包装のマスクよりも柔らかくすることができ、装着感を向上することができる。また、本実施形態に係るマスク1の耳紐接着部分は、表面シート10側の長辺方向両端部に設けられており、耳紐接着部分が直接着用者の肌面とは直接当接しないので、装着感を更に向上させることができる。
図11は、包装体から取り出したマスクを示した図である。包装袋18のミシン目16は、マスク本体2のプリーツの折り目の延在方向と垂直な方向に、また、ノーズフィッター7の延在方向とも垂直な方向に設けられている。換言すれば、ミシン目16は、屈曲させて二つ折りの状態にしたマスク本体2の屈曲部8と平行な方向に設けられている。着用者がミシン目16を破って開封部20を形成し、開封部20からマスク1を取り出す際、マスク本体2は、ノーズフィッター7の延在方向と垂直な方向に湾曲する。ノーズフィッター7は塑性変形するため、当該湾曲はマスク本体2に残る。このため、包装袋18から取り出したマスク本体2には、屈曲部8の長辺方向左右に湾曲部9が形成されることになる。屈曲部8と湾曲部9が形成されたマスク本体2のノーズフィッター7近傍は、断面方向から見ると略W字状となる。
上述のノーズフィッター7近傍が略W字状となったマスク1を広げると、図11のようになる。湾曲部9がつくことにより、マスク1は、着用者の鼻尖部分のみならず鼻翼部分にも沿いやすくなる。このように、マスク1を、平面中央部に開封部20を持つ包装袋18に二つ折りの状態で封入することにより、高い着用効果を有するマスク1を提供することができる。
包装袋18の外側面には、マット加工が施されている。当該マット加工により、包装袋18の外側面の静摩擦係数を高めることができる。包装袋18の外側面の静摩擦係数が高いことにより、着用者は、包装体100を掴みやすくなる。また、着用者は、包装袋18をしっかりと把持しながら、開封部20を広げてマスク1を取り出すことができる。
なお、包装袋18の包装されたマスク1と接触する側である内側面には、加工が施されておらず、表面平滑性を有している。すなわち、包装袋18は、内側面よりも外側面の方が高い静摩擦係数を有している。このため、着用者が包装袋18からマスク1を取り出す際、マスク1と包装袋18の内側面には引っ掛かりが生じず、着用者は包装袋18からマスク1をスムーズに取り出すことができる。
上述のように、包装体100の包装袋18の開封部20は、平面中央部に形成される。端部に開封部を有するマスクの包装と比較すると、本実施形態に係る包装体100は、マスク1の逸脱が防止できる反面、マスク1の取り出しも難しくなる。このため、内側面と外側面の静摩擦係数に差を設け、マスク1の取出しがより容易な包装袋18を用いることが好適である。なお、内側面よりも外側面において静摩擦係数を高くする構成は、従来の包装袋にも適用可能である。
以上、本実施形態について説明したが、本発明の内容は上記実施の形態に限られるものではない。本実施形態においては、包装袋18の素材としてポリエチレンを用いる例を示した。しかし、包装袋の素材は、ポリエチレンに限られない。例えば、包装袋の素材として、ポリエステルを用いることができる。ポリエステルは帯電しやすい。このため、包装袋に複数枚のマスクを封入している状態において、包装袋に開封部が形成されて一部のマスクが使用された後であっても、静電気により、連通部や開封部を通じて包装袋の内部に埃等が侵入するのを防止できる。このため、包装袋にポリエステルを用いれば、個包装しなくても、清潔なマスクを持ち歩くことが可能となる。
以上で開示した実施形態やその応用例は、それぞれ組み合わせることができる。
1・・マスク
2・・マスク本体
3,4・・耳紐
5,6・・側部
7・・ノーズフィッター
8・・屈曲部
9・・湾曲部
10・・表面シート
11・・フィルタシート
12・・空間維持シート
13・・肌面シート
14・・台紙
15・・包装フィルム
16・・ミシン目
17・・溶着部
18・・包装袋
19・・連通部
20・・開封部
100・・包装体
M・・山折線
V・・谷折線

Claims (10)

  1. 耳紐と、マスク本体と、を有するマスクであって、
    前記マスク本体は、
    肌面側厚み方向端部が着用者の顔面と当接する略長方形状の肌面シートと、
    着用者の非肌面側に位置する略長方形状の表面シートと、
    前記肌面シートおよび前記表面シートが複数箇所で折り返されて長辺方向に延在し、前記長辺方向の両端部で固定され、短辺方向に展開可能なプリーツと、
    短辺方向片側端部に配置された塑性変形可能な鼻当て部材と、
    を、備え、
    前記マスク本体の長辺方向中央部において、前記プリーツおよび前記鼻当て部材の延在方向と垂直な方向であって前記肌面シートの長辺方向端部同士が当接するように屈曲し、
    前記耳紐は、前記マスク本体が屈曲した状態で前記マスク本体の厚み方向外側に重畳する、
    マスク。
  2. 前記肌面シートと前記表面シートとの間に配置された、微粒子をろ過または吸着可能なフィルタシートを更に備える、
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記肌面シートと前記表面シートとの間に、前記長辺方向および前記短辺方向に延在する梁部材を格子状に組み合わせた梁構造を有する空間維持シートを更に備える、
    請求項1または2に記載のマスク。
  4. 屈曲して二つ折りの状態となった前記マスクの前記長辺方向の長さの2倍以上3倍未満のフィルム長辺と、前記マスクの前記短辺方向の長さよりも長いフィルム短辺を有する包装フィルムから形成され、
    中央部に前記マスクを配置した場合に、前記フィルム長辺の前記マスクと重畳しない部分を相互に折り畳んで形成された包装空間と、
    前記フィルム短辺の両端部における前記マスクと重畳しない部分を溶着して形成された溶着部と、
    前記フィルム長辺の中央部に、前記フィルム短辺の方向に設けられた、人の力で開くことが可能なミシン目と、
    を、備える、マスクの包装袋と、
    前記マスクの包装袋の前記包装空間の内部に封入された、請求項1~3のうちいずれか一項に記載のマスクと、
    を、含む、
    マスクの包装体。
  5. 前記包装袋の内部に、複数枚の屈曲した前記マスクを含む、
    請求項4に記載のマスクの包装体。
  6. 前記ミシン目が設けられていない背面側に、
    屈曲した前記マスクと略同じ長さの長辺と短辺とを有する略長方形の台紙を重畳した、
    請求項4または5に記載のマスクの包装体。
  7. 前記マスクの包装袋は、封入された前記マスクと接触する内側面の静摩擦係数よりも、封入された前記マスクと接触しない外側面の静摩擦係数の方が大きい、
    請求項4~6のうちいずれか一項に記載のマスクの包装体。
  8. 前記ミシン目を開くことにより、前記マスクを取り出し可能な開封部が形成される、
    請求項4~6のうちいずれか一項に記載のマスクの包装体。
  9. 前記包装袋の、前記ミシン目が設けられていない背面側で、重畳する前記包装フィルムの間に設けられ、前記包装袋の内側と外側を連通する連通部を更に備える、
    請求項4~8のうちいずれか一項に記載のマスクの包装体。
  10. 長辺方向中央部を長辺方向端部同士が当接するように屈曲して二つ折りの状態としたマスクを同一方向に積み重ねる工程と、
    屈曲した状態の前記マスクと略同じ長さの長辺と短辺とを有する略長方形の台紙を、積み重ねた前記マスクの上に積み重ねる工程と、
    前記マスク及び前記台紙を、屈曲した状態の前記マスクの長辺方向長さの2倍以上3倍未満のフィルム長辺と、前記マスクの短手方向長さよりも長いフィルム短辺を有する略長方形の包装フィルムの上に配置する工程と、
    前記フィルム長辺のうち前記マスクと重畳していない片側の領域を、前記マスクの側に折り重ねる工程と、
    前記フィルム長辺のうち前記マスクと重畳していないもう片側の領域を、前記マスクの側に折り重ねる工程と、
    前記フィルム短辺の両端部において前記マスクおよび前記台紙と重畳していない部分を熱溶着する工程と、
    を、含む、
    マスクの包装体の製造方法。
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