JP2023107295A - モータ制御装置、シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

モータ制御装置、シート搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023107295000001
【課題】 q軸電流指令値が2Aに制限された場合、振幅が2Aである正弦波状の波形に対応するトルク以上のトルクを出力できない。このような状態において、モータにかかる負荷トルクが2Aよりも大きくなると、モータが脱調してしまう可能性がある。
【解決手段】 静止座標系の電流値に対して電流制限が設けられる。この結果、回転座標系の電流指令値に制限を設ける場合よりも、より大きなトルクを発生させることができる。この結果、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないようにしつつ、モータが脱調することを抑制することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、モータ制御装置、シート搬送装置及び画像形成装置におけるモータの制御に関する。
従来、モータを制御する方法として、モータの回転子の回転位相を基準とした回転座標系における電流値を制御することによってモータを制御するベクトル制御と称される制御方法が知られている。具体的には、回転子の指令位相と回転位相との偏差が小さくなるように回転座標系における電流値を制御する位相フィードバック制御を行うことによってモータを制御する制御方法が知られている。なお、回転子の指令速度と回転速度との偏差が小さくなるように回転座標系における電流値を制御する速度フィードバック制御を行うことによってモータを制御する制御方法も知られている。
ベクトル制御において、モータの巻線に流れる駆動電流は、回転子が回転するためのトルクを発生させる電流成分であるq軸成分(トルク電流成分)と、モータの巻線を貫く磁束の強度に影響する電流成分であるd軸成分(励磁電流成分)とにより表される。回転子にかかる負荷トルクの変化に応じてトルク電流成分の値が制御されることによって、回転に必要なトルクが効率的に発生する。この結果、余剰トルクに起因したモータ音の増大や消費電力の増大が抑制される。
モータを制御する際には、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないように、巻線に供給すべき電流の指令値を制限する構成が設けられることがある。特許文献1には、回転座標系によって表されるトルク電流成分の指令値を制限する構成が記載されている。
特開2020-202641号公報
図9は、前記特許文献1における構成により生成される電流の指令値を示す図である。図9は、制限値として2Aが設定された場合における電流の指令値が示されている。図9(a)は、制限される前のq軸電流指令値及びd軸電流指令値を示す図である。図9(b)は、制限後の(即ち、2A以上の値が2Aに設定された後の)q軸電流指令値及びd軸電流指令値を示す図である。図9(c)は、図9(b)に示す値が静止座標系の電流値に変換された後の電流指令値である。
q軸電流指令値が2Aに制限された場合、静止座標系の電流指令値(即ち、実際に巻線に供給されるべき電流の値)は、図9(c)に示すように、振幅が2Aである正弦波状の波形になる。つまり、q軸電流指令値が2Aに制限された場合、振幅が2Aである正弦波状の波形に対応するトルク以上のトルクを出力できない。
このような状態において、モータにかかる負荷トルクが2Aよりも大きくなると、モータが脱調してしまう可能性がある。
上記課題に鑑み、本発明は、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないようにしつつ、モータが脱調することを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるモータ制御装置は、
モータの回転子の回転位相を決定する位相決定手段と、
前記位相決定手段によって決定された回転位相に基づく回転座標系において表される電流成分であって前記回転子にトルクを発生させる電流成分であるトルク電流成分の目標値としての第1目標値と、前記回転座標系において表される電流成分であって前記モータの巻線を貫く磁束の強度に影響する電流成分である励磁電流成分の目標値である第2目標値と、を生成する第1生成手段と、
前記第1目標値、前記第2目標値及び前記位相決定手段によって決定された回転位相に基づいて、静止座標系において表される電流成分の値を生成する第2生成手段と、
前記第2生成手段によって生成された値に基づいて、前記トルク電流成分の目標値である第3目標値を生成する第3生成手段と、
前記モータの巻線に流れる駆動電流を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された駆動電流の前記トルク電流成分の値と前記第3目標値との偏差が小さくなるように、前記巻線に電流を供給する供給手段と、
を有し、
前記第3生成手段は、前記第2生成手段によって生成された値が第1の上限値より大きい場合は前記第1の上限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第2生成手段によって生成された値が前記第1の上限値より小さい前記1の下限値より小さい場合は前記第1の下限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第2生成手段によって生成された値が前記第1の上限値より小さく且つ前記第1の下限値より大きい場合は前記第2生成手段によって生成された値を用いて前記第3目標値を生成することを特徴とする。
本発明によれば、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないようにしつつ、モータが脱調することを抑制することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を説明する断面図である。 前記画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 A相及びB相から成る2相のモータと回転座標系のd軸及びq軸との関係を示す図である。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 モータに流れる電流を制限する方法を説明するフローチャートである。 生成される電流の指令値を示す図である。 従来技術による回転数-トルク特性と第1実施形態による回転数-トルク特性とを示す図である。 速度フィードバック制御を行うモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 従来技術における構成により生成される電流の指令値を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の形状及びそれらの相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲が以下の実施の形態に限定される趣旨のものではない。なお、以下の説明においては、モータ制御装置が画像形成装置に設けられる場合について説明するが、モータ制御装置が設けられるのは画像形成装置に限定されるわけではない。例えば、モータ制御装置は記録媒体や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置にも用いられる。
〔第1実施形態〕
[画像形成装置]
図1は、本実施形態で用いられるシート搬送装置を有するモノクロの電子写真方式の複写機(以下、画像形成装置と称する)100の構成を示す断面図である。なお、画像形成装置は複写機に限定されず、例えば、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であっても良い。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であっても良い。更に、画像形成装置の形式はモノクロ及びカラーのいずれの形式であっても良い。
以下に、図1を用いて、画像形成装置100の構成および機能について説明する。図1に示すように、画像形成装置100は、原稿給送装置201及び読取装置202を含む原稿読取装置200及び画像印刷装置301を有する。原稿給送装置201は、読取装置202に対して回動可能である。
<原稿読取装置>
原稿給送装置201の原稿積載部2に積載された原稿Pは、ピックアップローラ3によって1枚ずつ給送され、その後、給送ローラ4によって更に下流へと搬送される。給送ローラ4と対向する位置には、給送ローラ4に圧接する分離ローラ5が設けられている。分離ローラ5は、該分離ローラ5に所定のトルク以上の負荷トルクがかかると回転する構成となっており、2枚重なった状態で給送された原稿を分離する機能を有する。
ピックアップローラ3と給送ローラ4は揺動アーム12によって連結されている。揺動アーム12は、給送ローラ4の回転軸を中心にして回動できるように給紙ローラ4の回転軸によって支持されている。
原稿Pは、給送ローラ4、搬送ローラ6等の各種搬送ローラによって搬送されて、排紙ローラ11によって排紙トレイ10へ排出される。
読取装置202には、搬送される原稿の第1面の画像を読み取る原稿読取部16が設けられている。原稿読取部16に読み取られた画像情報は、画像印刷装置301へ出力される。
また、原稿給送装置201には、搬送される原稿の第2面の画像を読み取る原稿読取部17が設けられている。原稿読取部17に読み取られた画像情報は、原稿読取部16において説明した方法と同様にして画像印刷装置301へ出力される。
前述の如くして、原稿の読取が行われる。
原稿の読取モードとして、第1読取モードと第2読取モードがある。第1読取モードは、上述した方法で搬送される原稿の画像を読み取るモードである。第2読取モードは、原稿ガラス214(透明部材)上に載置された原稿の画像を、一定速度で移動する原稿読取部16によって読み取るモードである。なお、原稿は、原稿給送装置201が読取装置202に対して回動した状態において原稿ガラス214上に載置される。通常、シート状の原稿の画像は第1読取モードで読み取られ、本や冊子等の綴じられた原稿の画像は第2読取モードで読み取られる。
<画像印刷装置>
画像印刷装置301の内部には、シート収納トレイ302、304が設けられている。シート収納トレイ302、304には、それぞれ異なる種類の記録媒体を収納することができる。例えば、シート収納トレイ302にはA4サイズの普通紙が収納され、シート収納トレイ304にはA4サイズの厚紙が収納される。なお、記録媒体とは、画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、用紙、樹脂シート、布、OHPシート、ラベル等は記録媒体に含まれる。
シート収納トレイ302に収納された記録媒体は、ピックアップローラ303によって給送されて、搬送ローラ306によってレジストレーションローラ308へ送り出される。また、シート収納トレイ304に収納された記録媒体は、ピックアップローラ305によって給送されて、搬送ローラ307及び306によってレジストレーションローラ308へ送り出される。
原稿読取装置200から出力された画像信号は、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置311に入力される。また、感光ドラム309は、帯電器310によって外周面が帯電される。感光ドラム309の外周面が帯電された後、原稿読取装置200から光走査装置311に入力された画像信号に応じたレーザ光が、光走査装置311からポリゴンミラー及びミラー312、313を経由し、感光ドラム309の外周面に照射される。この結果、感光ドラム309の外周面に静電潜像が形成される。
続いて、静電潜像が現像器314内のトナーによって現像され、感光ドラム309の外周面にトナー像が形成される。感光ドラム309に形成されたトナー像は、感光ドラム309と対向する位置(転写位置)に設けられた転写帯電器315によって記録媒体に転写される。レジストレーションローラ308は、転写帯電器315によって記録媒体に画像が転写される転写タイミングに合わせて記録媒体を転写位置へ送り込む。
前述の如くして、トナー像が転写された記録媒体は、搬送ベルト317によって定着器318へ送り込まれ、定着器318によって加熱加圧されて、トナー像が記録媒体に定着される。このようにして、画像形成装置100によって記録媒体に画像が形成される。
片面印刷モードで画像形成が行われる場合は、定着器318を通過した記録媒体は、排紙ローラ319、324によって、不図示の排紙トレイへ排紙される。また、両面印刷モードで画像形成が行われる場合は、定着器318によって記録媒体の第1面に定着処理が行われた後に、記録媒体は、排紙ローラ319、搬送ローラ320、及び反転ローラ321によって、反転パス325へと搬送される。その後、記録媒体は、搬送ローラ322、323によって再度レジストレーションローラ308へと搬送され、前述した方法で記録媒体の第2面に画像が形成される。その後、記録媒体は、排紙ローラ319、324によって不図示の排紙トレイへ排紙される。
また、第1面に画像形成された記録媒体がフェースダウンで画像形成装置100の外部へ排紙される場合は、定着器318を通過した記録媒体は、排紙ローラ319を通って搬送ローラ320へ向かう方向へ搬送される。その後、記録媒体の後端が搬送ローラ320のニップ部を通過する直前に搬送ローラ320の回転が反転することによって、記録媒体の第1面が下向きになった状態で、記録媒体が排紙ローラ324を経由して、画像形成装置100の外部へ排出される。
以上が画像形成装置100の構成および機能についての説明である。なお、例えば、ピックアップローラ3,303、305、レジストレーションローラ308等の搬送部としての各種ローラや感光ドラム309、現像器314、搬送ベルト317等は負荷に対応する。本実施形態のモータ制御装置は、これら負荷を駆動するモータに適用することができる。
<画像形成装置の制御構成>
図2は、画像形成装置100の制御構成の例を示すブロック図である。システムコントローラ151は、図2に示すように、CPU151a、ROM151b、RAM151cを備えている。また、システムコントローラ151は、画像処理部112、操作部152、アナログ・デジタル(A/D)変換器153、高圧制御部155、モータ制御装置600、センサ類159、ACドライバ160と接続されている。システムコントローラ151は、接続された各ユニットとの間でデータやコマンドの送受信をすることが可能である。
CPU151aは、ROM151bに格納された各種プログラムを読み出して実行することによって、予め定められた画像形成シーケンスに関連する各種シーケンスを実行する。
RAM151cは記憶デバイスである。RAM151cには、例えば、高圧制御部155に対する設定値、モータ制御装置600に対する指令値及び操作部152から受信される情報等の各種データが格納される。
システムコントローラ151は、画像処理部112における画像処理に必要となる、画像形成装置100の内部に設けられた各種装置の設定値データを画像処理部112に送信する。更に、システムコントローラ151は、センサ類159からの信号を受信して、受信した信号に基づいて高圧制御部155の設定値を設定する。
高圧制御部155は、システムコントローラ151によって設定された設定値に応じて、高圧ユニット156(帯電器310、現像器314、転写帯電器315等)に必要な電圧を供給する。
モータ制御装置600は、CPU151aから出力された指令に応じて、画像印刷装置301に設けられた負荷を駆動するモータ509を制御する。なお、図2においては、負荷を駆動するモータとして1個のモータが記載されているが、実際には、画像形成装置には2個以上のモータが設けられている。また、モータ制御装置1個で複数個のモータを制御する構成であっても良い。
A/D変換器153は、定着ヒータ161の温度を検出するためのサーミスタ154が検出した検出信号を受信し、検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してシステムコントローラ151に送信する。システムコントローラ151は、A/D変換器153から受信したデジタル信号に基づいてACドライバ160の制御を行う。ACドライバ160は、定着ヒータ161の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ161を制御する。なお、定着ヒータ161は、定着処理に用いられるヒータであり、定着器318に含まれる。
システムコントローラ151は、使用する記録媒体の種類(以下、紙種と称する)等の設定をユーザが行うための操作画面を、操作部152に設けられた表示部に表示するように、操作部152を制御する。システムコントローラ151は、ユーザが設定した情報を操作部152から受信し、ユーザが設定した情報に基づいて画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。また、システムコントローラ151は、画像形成装置の状態を示す情報を操作部152に送信する。なお、画像形成装置の状態を示す情報とは、例えば、画像形成枚数、画像形成動作の進行状況、画像印刷装置301及び原稿給送装置201におけるシートのジャムや重送等に関する情報である。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報を表示部に表示する。
前述の如くして、システムコントローラ151は、画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。
[モータ制御装置]
次に、本実施形態におけるモータ制御装置600について説明する。本実施形態におけるモータ制御装置600は、ベクトル制御によってモータ509を制御する。
<ベクトル制御>
まず、図3及び図4を用いて、本実施形態におけるモータ制御装置600がベクトル制御を行う方法について説明する。なお、以下の説明におけるモータには、モータの回転子の回転位相を検出するためのロータリエンコーダなどのセンサは設けられていないが、ロータリエンコーダなどのセンサがモータに設けられている構成であっても良い。
図3は、A相(第1相)とB相(第2相)との2相から成るステッピングモータ(以下、モータと称する)509と、d軸及びq軸によって表される回転座標系との関係を示す図である。図3では、静止座標系において、A相の巻線に対応した軸であるα軸と、B相の巻線に対応した軸であるβ軸とが定義されている。また、図3では、回転子402に用いられている永久磁石の磁極によって作られる磁束の方向に沿ってd軸が定義され、d軸から反時計回りに90度進んだ方向(d軸に直交する方向)に沿ってq軸が定義されている。α軸とd軸との成す角度はθと定義され、回転子402の回転位相は角度θによって表される。ベクトル制御では、回転子402の回転位相θを基準とした回転座標系が用いられる。具体的には、ベクトル制御では、巻線に流れる駆動電流に対応する電流ベクトルの、回転座標系における電流成分であって、回転子にトルクを発生させるq軸成分(トルク電流成分)と巻線を貫く磁束の強度に影響するd軸成分(励磁電流成分)とが用いられる。
ベクトル制御とは、回転子の目標位相を表す指令位相と実際の回転位相との偏差が小さくなるようにトルク電流成分の値と励磁電流成分の値とを制御する位相フィードバック制御を行うことによってモータを制御する制御方法である。また、回転子の目標速度を表す指令速度と実際の回転速度との偏差が小さくなるようにトルク電流成分の値と励磁電流成分の値とを制御する速度フィードバック制御を行うことによってモータを制御する方法もある。
図4は、モータ509を制御するモータ制御装置600の構成の例を示すブロック図である。なお、モータ制御装置600は、少なくとも1つのASICで構成されており、以下に説明する各機能を実行する。
モータ制御装置600は、ベクトル制御を行う回路として、位相制御器502、電流制御器503、座標逆変換器505、座標変換器511等を有する。座標変換器511は、モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流に対応する電流ベクトルを、α軸及びβ軸で表される静止座標系から、q軸及びd軸で表される回転座標系に座標変換する。この結果、巻線に流れる駆動電流は、回転座標系における電流値であるq軸成分の電流値(q軸電流)とd軸成分の電流値(d軸電流)とによって表される。なお、q軸電流は、モータ509の回転子402にトルクを発生させるトルク電流に相当する。また、d軸電流は、モータ509の巻線を貫く磁束の強度に影響する励磁電流に相当する。モータ制御装置600は、q軸電流及びd軸電流をそれぞれ独立に制御することができる。この結果、モータ制御部157は、回転子402にかかる負荷トルクに応じてq軸電流を制御することによって、回転子402が回転するために必要なトルクを効率的に発生させることができる。即ち、ベクトル制御においては、図3に示す電流ベクトルの大きさは、回転子402にかかる負荷トルクに応じて変化する。
モータ制御装置600は、モータ509の回転子402の回転位相θを後述する方法により決定し、その決定結果に基づいてベクトル制御を行う。CPU151aは、モータ509の回転子402の目標位相を表す指令位相θ_refを生成し、指令位相θ_refをモータ制御装置600へ出力する。なお、実際には、CPU151aはモータ制御装置600に対してパルス信号を出力しており、パルスの数が指令位相に対応し、パルスの周波数が目標速度に対応する。指令位相θ_refは、例えば、モータ509の目標速度に基づいて生成される。
減算器101は、モータ509の回転子402の回転位相θと指令位相θ_refとの偏差を演算し、該偏差を位相制御器502に出力する。
位相制御器502は、所定の時間周期T(例えば、200μs)で、減算器101から出力される偏差を取得する。位相制御器502は、比例制御(P)、積分制御(I)、微分制御(D)に基づいて、減算器101から出力される偏差が小さくなるように、目標値としてのq軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する。具体的には、位相制御器502は、P制御、I制御、D制御に基づいて減算器101から出力された偏差が0になるように、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する。即ち、位相制御器502は、第1設定手段として機能する。なお、P制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差に比例する値に基づいて制御する制御方法である。また、I制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差の時間積分に比例する値に基づいて制御する制御方法である。また、D制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差の時間変化に比例する値に基づいて制御する制御方法である。本実施形態における位相制御器502は、PID制御に基づいてq軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成しているが、これに限定されるものではない。例えば、位相制御器502は、PI制御に基づいてq軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成しても良い。なお、本実施形態においては、巻線を貫く磁束の強度に影響するd軸電流指令値id_refは0に設定されるが、これに限定されるものではない。
位相制御器502から出力されたq軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refは、電流制限器504に入力される。電流制限器504は、モータ509の巻線に流れる電流を制限する機能を有する。電流制限器504の詳細は後述する。
モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流は、電流検出器507、508によって検出され、その後、A/D変換器510によってアナログ値からデジタル値へと変換される。なお、本実施形態では、A/D変換器510がデジタル値を出力する周期は、例えば、位相制御器502が偏差を取得する周期Tより短い周期(例えば25μs)であるが、これに限定されるわけではない。
A/D変換器510によってアナログ値からデジタル値へと変換された駆動電流の電流値は、静止座標系における電流値iα及びiβとして、図4に示す電流ベクトルの位相θeを用いて次式によって表される。なお、電流ベクトルの位相θeは、α軸と電流ベクトルとの成す角度と定義される。また、Iは電流ベクトルの大きさを示す。
iα=I*cosθe (1)
iβ=I*sinθe (2)
これらの電流値iα及びiβは、座標変換器511と誘起電圧決定器512に入力される。
座標変換器511は、次式によって、静止座標系における電流値iα及びiβを回転座標系におけるq軸電流の電流値iq及びd軸電流の電流値idに変換する。
id= cosθ*iα+sinθ*iβ (3)
iq=-sinθ*iα+cosθ*iβ (4)
減算器102には、電流制限器504から出力されたq軸電流指令値iq_ref´と座標変換器511から出力された電流値iqとが入力される。減算器102は、q軸電流指令値iq_ref´と電流値iqとの偏差を演算し、該偏差を電流制御器503に出力する。
また、減算器103には、電流制限器504から出力されたd軸電流指令値id_ref´と座標変換器511から出力された電流値idとが入力される。減算器103は、d軸電流指令値id_ref´と電流値idとの偏差を演算し、該偏差を電流制御器503に出力する。
電流制御器503は、PID制御に基づいて、入力される偏差がそれぞれ小さくなるように駆動電圧Vq及びVdを生成する。具体的には、電流制御器503は、入力される偏差がそれぞれ0になるように駆動電圧Vq及びVdを生成して座標逆変換器505に出力する。なお、本実施形態における電流制御器503は、PID制御に基づいて駆動電圧Vq及びVdを生成しているが、これに限定されるものではない。例えば、電流制御器503は、PI制御に基づいて駆動電圧Vq及びVdを生成しても良い。
座標逆変換器505は、電流制御器503から出力された回転座標系における駆動電圧Vq及びVdを、次式によって、静止座標系における駆動電圧Vα及びVβに逆変換する。
Vα=cosθ*Vd-sinθ*Vq (5)
Vβ=sinθ*Vd+cosθ*Vq (6)
座標逆変換器505は、逆変換された駆動電圧Vα及びVβを誘起電圧決定器512及びPWMインバータ506に出力する。
PWMインバータ506は、フルブリッジ回路を有する。フルブリッジ回路は座標逆変換器505から入力された駆動電圧Vα及びVβに基づくPWM(パルス幅変調)信号によって駆動される。その結果、PWMインバータ506は、駆動電圧Vα及びVβに応じた駆動電流iα及びiβを生成し、駆動電流iα及びiβをモータ509の各相の巻線に供給することによって、モータ509を駆動させる。なお、本実施形態においては、PWMインバータはフルブリッジ回路を有しているが、PWMインバータはハーフブリッジ回路等であっても良い。
次に、回転位相θの決定方法について説明する。回転子402の回転位相θの決定には、回転子402の回転によってモータ509のA相及びB相の巻線に誘起される誘起電圧Eα及びEβの値が用いられる。誘起電圧の値は誘起電圧決定器512によって決定(算出)される。具体的には、誘起電圧Eα及びEβは、A/D変換器510から誘起電圧決定器512に入力された電流値iα及びiβと、座標逆変換器505から誘起電圧決定器512に入力された駆動電圧Vα及びVβとから、次式によって決定される。
Eα=Vα-R*iα-L*diα/dt (7)
Eβ=Vβ-R*iβ-L*diβ/dt (8)
ここで、Rは巻線レジスタンス、Lは巻線インダクタンスである。巻線レジスタンスR及び巻線インダクタンスLの値(以下、制御値と称する)は使用されているモータ509としてのモータAに固有の値であり、ROM151bに予め格納されている。
誘起電圧決定器512によって決定された誘起電圧Eα及びEβは位相決定器513に出力される。
位相決定器513は、誘起電圧決定器512から出力された誘起電圧Eαと誘起電圧Eβとの比に基づいて、次式によってモータ509の回転子402の回転位相θを決定する。
θ=tan^-1(-Eβ/Eα) (9)
なお、本実施形態においては、位相決定器513は、式(9)に基づく演算を行うことによって回転位相θを決定したが、この限りではない。例えば、位相決定器513は、ROM151b等に記憶されている、誘起電圧Eα及び誘起電圧Eβと誘起電圧Eα及び誘起電圧Eβとに対応する回転位相θとの関係を示すテーブルを参照することによって回転位相θを決定してもよい。
前述の如くして得られた回転子402の回転位相θは、減算器101、電流制限器504、座標逆変換器505及び座標変換器511に入力される。
モータ制御装置600は上述の制御を繰り返し行う。
以上のように、本実施形態におけるモータ制御装置600は、指令位相θ_refと回転位相θとの偏差が小さくなるように回転座標系における電流値を制御する位相フィードバック制御を用いたベクトル制御を行う。ベクトル制御を行うことによって、モータが脱調状態となることや、余剰トルクに起因してモータ音が増大すること及び消費電力が増大することを抑制することができる。また、位相フィードバック制御が行われることによって、回転子の回転位相が所望の位相になるように回転子の回転位相を制御される。したがって、画像形成装置において、回転子の回転位相が精度よく制御される必要がある負荷(例えばレジストレーションローラ)を駆動するモータに位相フィードバック制御によるベクトル制御が適用されることによって、記録媒体への画像形成が適切に行われる。
<電流制限器>
以下に、本実施形態における電流制限器504について説明する。本実施形態では、以下の構成が適用されることにより、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないようにしつつ、モータが脱調することを抑制することができる。
図5は、モータ509に流れる電流を制限する方法を説明するフローチャートである。このフローチャートの処理は、電流制限器504によって実行される。なお、電流制御器504は、例えば、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refが入力される度に、このフローチャートの処理を実行しても良い。
S1001において、電流制限器504は、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを、入力された回転位相θに基づいて、式(1)(2)を用いて静止座標系の電流値であるiα_ref及びiβ_refに変換する。
その後、S1002において、電流値iα_refが上限値iα_max以下である場合は、処理はS1004に進む。
一方、S1002において、電流値iα_refが上限値iα_maxより大きい場合は、S1003において、電流制限器504は、電流値iα_refをiα_maxに設定する。
次に、S1004において、電流値iα_refが下限値iα_min以上である場合は、処理はS1006に進む。
一方、S1004において、電流値iα_refが下限値iα_minより小さい場合は、S1005において、電流制限器504は、電流値iα_refをiα_minに設定する。
S1006において、電流値iβ_refが上限値iβ_max以下である場合は、処理はS1008に進む。
一方、S1006において、電流値iβ_refが上限値iβ_maxより大きい場合は、S1007において、電流制限器504は、電流値iβ_refをiβ_maxに設定する。
次に、S1008において、電流値iβ_refが下限値iβ_min以上である場合は、処理はS1010に進む。
一方、S1008において、電流値iβ_refが下限値iβ_minより小さい場合は、S1009において、電流制限器504は、電流値iβ_refをiβ_minに設定する。
なお、本実施形態では、一例として、iα_max、iβ_maxは2Aに設定され、iβ_max、iβ_minは-2Aに設定されている。
図6は、本実施形態における構成により生成される電流の指令値を示す図である。図6は、iα_max、iβ_maxが2Aに設定され、iβ_max、iβ_minが-2Aに設定された場合における電流の指令値が示されている。図6(a)は、制限される前のq軸電流指令値及びd軸電流指令値を示す図である。図6(b)は、制限後の(即ち、2A以上の値が2Aに設定された後の)α軸電流指令値及びβ軸電流指令値を示す図である。図6(c)は、図6(b)に示す値が回転座標系の電流値に変換された後の電流指令値である。
本実施形態では、静止座標系の電流値に対して電流制限(例えば2A)が設けられる。この結果、図6(c)に示すように、回転座標系の電流指令値に制限(例えば2A)を設ける場合よりも、より大きなトルク(q軸電流=2Aに対応するトルクより大きなトルク)を発生させることができる。この結果、モータが脱調してしまうことを抑制することができる。即ち、モータの巻線に所定の大きさよりも大きい電流が巻き線に流れないようにしつつ、モータが脱調することを抑制することができる。
図7は、従来技術による回転数-トルク特性と本実施形態による回転数-トルク特性とを示す図である。図7に示すように、従来技術においては回転数が700rpm以下である領域における最大出力トルクは約300mNmである。一方、本実施形態においては回転数が700rpm以下である領域における最大出力トルクは300mNmよりも大きい。
モータを加速させる際にモータにかかる負荷トルクは、モータが一定速度で回転している際にモータにかかる負荷トルクよりも大きい。即ち、モータを駆動させている期間においてモータにかかる負荷トルクが最も大きくなるのはモータを加速させる期間である。本実施形態の構成により、回転数が700rpm以下である比較的低速の領域(モータを加速させる領域)における出力トルクを従来よりも大きくすることができる。この結果、モータのサイズを小さくすることができ、コストを低減させることができる。
本実施形態においては、回転位相θが巻線に誘起される誘起電圧に基づいて決定されたが、この限りではない。例えば、巻線のインダクタンスの値に基づいて回転位相θが決定される構成であっても良い。
本実施形態におけるベクトル制御では、位相フィードバック制御を行うことによってモータ509を制御しているが、これに限定されるものではない。例えば、回転子402の回転速度ωをフィードバックしてモータ509を制御する構成であっても良い。具体的には、図8に示すように、モータ制御装置の内部に速度制御器500を設け、CPU151aが回転子の目標速度を表す指令速度ω_refを出力する。また、モータ制御装置の内部に速度決定器514を設け、速度決定器514が位相決定器513から出力された回転位相θの時間変化に基づいて回転速度ωを決定する。速度制御器500は回転速度ωと指令速度ω_refとの偏差が小さくなるように、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する構成とする。このような速度フィードバック制御を行うことによって、モータ509を制御する構成であっても良い。このような構成においては回転速度をフィードバックしているため、回転子の回転速度が所定の速度になるように制御することができる。したがって、画像形成装置において、記録媒体への画像形成を適切に行うために回転速度を一定速度に制御する必要がある負荷(例えば、感光ドラム、搬送ベルト等)を駆動するモータに速度フィードバック制御を用いたベクトル制御を適用する。この結果、記録媒体への画像形成を適切に行うことができる。
また、本実施形態においては、負荷を駆動するモータとしてステッピングモータが用いられているが、DCモータ等の他のモータであっても良い。また、モータは2相モータである場合に限らず、3相モータ等の他のモータであってもよい。
また、本実施形態では回転子として永久磁石が用いられているが、これに限定されるものではない。
感光ドラム309、現像器314等は画像形成部に含まれる。
151a CPU
402 回転子
502 位相制御器
504 電流制限器
506 PWMインバータ
507、508 電流検出器
509 ステッピングモータ
513 位相決定器
600 モータ制御装置

Claims (8)

  1. モータの回転子の回転位相を決定する位相決定手段と、
    前記位相決定手段によって決定された回転位相に基づく回転座標系において表される電流成分であって前記回転子にトルクを発生させる電流成分であるトルク電流成分の目標値としての第1目標値と、前記回転座標系において表される電流成分であって前記モータの巻線を貫く磁束の強度に影響する電流成分である励磁電流成分の目標値である第2目標値と、を生成する第1生成手段と、
    前記第1目標値、前記第2目標値及び前記位相決定手段によって決定された回転位相に基づいて、静止座標系において表される電流成分の値を生成する第2生成手段と、
    前記第2生成手段によって生成された値に基づいて、前記トルク電流成分の目標値である第3目標値を生成する第3生成手段と、
    前記モータの巻線に流れる駆動電流を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された駆動電流の前記トルク電流成分の値と前記第3目標値との偏差が小さくなるように、前記巻線に電流を供給する供給手段と、
    を有し、
    前記第3生成手段は、前記第2生成手段によって生成された値が第1の上限値より大きい場合は前記第1の上限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第2生成手段によって生成された値が前記第1の上限値より小さい前記1の下限値より小さい場合は前記第1の下限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第2生成手段によって生成された値が前記第1の上限値より小さく且つ前記第1の下限値より大きい場合は前記第2生成手段によって生成された値を用いて前記第3目標値を生成することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第2生成手段は、前記第1目標値、前記第2目標値及び前記位相決定手段によって決定された回転位相に基づいて、前記静止座標系において表される電流成分の値として第1の電流成分の値と第2の電流成分の値とを生成し、
    前記第3生成手段は、前記第1の電流成分の値が前記第1の上限値より大きく且つ前記第2の電流成分の値が第2の上限値より大きい場合は前記第1の上限値及び前記第2の上限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第1の電流成分の値が前記第1の上限値より大きく且つ前記第2の電流成分の値が前記第2の上限値より小さい第2の下限値より小さい場合は前記第1の上限値及び前記第2の下限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第1の電流成分の値が前記第1の上限値より大きく且つ前記第2の電流成分の値が前記第2の上限値より小さく前記第2の下限値より大きい場合は前記第1の上限値及び前記第2の電流成分の値を用いて前記第3目標値を生成することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第3生成手段は、前記第1の上限値より小さく前記第1の下限値より大きく且つ前記第2の電流成分の値が前記第2の上限値より小さく前記第2の下限値より大きい場合は前記第1の電流成分の値及び前記第2の電流成分の値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第1の上限値より小さく前記第1の下限値より大きく且つ且つ前記第2の電流成分の値が前記第2の下限値より小さい場合は前記第1の電流成分の値及び前記第2の下限値を用いて前記第3目標値を生成し、前記第1の電流成分の値が前記第1の下限値より小さく且つ前記第2の電流成分の値が前記第2の下限値より小さい場合は前記第1の下限値及び前記第2の下限値を用いて前記第3目標値を生成することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1生成手段は、前記位相決定手段によって決定された回転位相と前記回転子の目標位相を表す指令位相との偏差が小さくなるように前記第1目標値を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御装置は、前記回転子の回転速度を決定する速度決定手段を有し、
    前記第1生成手段は、前記速度決定手段によって決定された回転速度と前記回転子の目標速度を表す指令速度との偏差が小さくなるように前記第1目標値を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記位相決定手段は、前記検出手段によって検出された駆動電流に基づいて、前記回転位相を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. シートを搬送する搬送部と、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    を有し、
    前記モータ制御装置は、前記搬送部を駆動するモータを制御することを特徴とするシート搬送装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    負荷を駆動するモータと、
    前記モータを制御する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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