JP2023104438A - 情報処理装置、およびイベント通知システム - Google Patents

情報処理装置、およびイベント通知システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、店舗の従業員が顧客に対して迅速な対応を取ることが可能な情報処理装置、およびイベント通知システムを提供することである。【解決手段】実施形態の情報処理装置は、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部と、前記取得部が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する推定部と、前記推定部が推定したイベントが発生した位置を特定する特定部と、前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記特定部が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて出力する出力部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、およびイベント通知システムに関する。
従来、飲食店などにおいて、電子機器を用いて顧客が従業員を呼び出すシステムが導入されている。このようなシステムとして、飲食店内に配置されたテーブルあるいは個室などの客席に設けられた呼出装置と、従業員が携帯する端末装置と、店内に設けられた表示装置と、を備えた呼出システムが知られている(例えば、特許文献1)。
上記呼出システムでは、顧客が呼出装置の呼出ボタンを操作すると、当該呼出装置から従業員が携帯する端末装置や店内に設けられた表示装置にネットワークを介して呼出要求が送信される。端末装置や表示装置は、呼出装置が操作されたテーブルのテーブル番号を表示する。従業員は、表示されたテーブル番号を確認して、従業員を呼び出している顧客の客席に向かう。
ところで、顧客が従業員を呼び出す理由は様々である。例えば、商品を注文したい場合、水(お冷)を要求する場合、落とした食器の交換を要求する場合、飲食物を溢してしまった場合、その他様々な場合がある。しかしながら、従来の呼出システムは、従業員を呼び出している顧客のテーブル番号を単に表示するものであるので、従業員は呼び出しを要求している顧客の状況が把握できるものではなかった。
このため、顧客の要求に対して従業員が迅速な対応を取ることが困難であるという問題があった。例えば、顧客が水を要求している場合、従業員は、呼び出ししている顧客のテーブルに行って要件を聞いてから、水を準備して当該顧客のテーブルに改めて水を持っていく必要があった。
本発明が解決しようとする課題は、店舗の従業員が顧客に対して迅速な対応を取ることが可能な情報処理装置、およびイベント通知システムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部と、前記取得部が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する推定部と、前記推定部が推定したイベントが発生した位置を特定する特定部と、前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記特定部が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて出力する出力部と、を備える。
図1は、第1の実施形態のイベント通知システムの概略を示す図である。 図2は、第1の実施形態のサーバ装置の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態のサーバ装置のメモリ部に記憶される分析データファイルのデータ構成を示す図である。 図4は、第1の実施形態のサーバ装置のメモリ部に記憶されるイベントマスタのデータ構成を示す図である。 図5は、第1の実施形態のサーバ装置のメモリ部に記憶される従業員管理ファイルのデータ構成を示す図である。 図6は、第1の実施形態のサーバ装置のメモリ部に記憶されるイベント管理ファイルのデータ構成を示す図である。 図7は、第1の実施形態のサーバ装置の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。 図8は、第1の実施形態のサーバ装置の制御部によるイベント通知処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態のサーバ装置の制御部によるイベント情報更新処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態のイベント通知システムの概略を示す図である。 図11は、第2の実施形態のサーバ装置の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。 図12は、第2の実施形態のサーバ装置の制御部によるイベント通知処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態の情報処理装置、およびイベント通知システムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、店内の画像データと音声データとを組み合わせて分析データとしているが、分析データは、店内の画像データだけで構成されてもよく、あるいは音声データだけで構成されてもよい。また、以下に説明する実施形態では、分析データを収集するデータ収集装置であるカメラおよびマイクをテーブル席毎に配置しているが、データ収集装置は、店内の分析データを収集可能であればテーブル席毎に設けられていなくてもよい。さらに、以下に説明する実施形態では、情報処理装置およびイベント通知システムを飲食店に適用した例について説明するが、情報処理装置およびイベント通知システムは飲食店以外の店舗にも適用可能である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態の情報処理装置、およびイベント通知システムについて、図面を参照して説明する。図1は、イベント通知システムの概略を示す図である。本実施形態のイベント通知システム1は、例えば、テーブル席Tを複数備えた飲食店に適用される。
イベント通知システム1は、サーバ装置2と、各テーブル席Tに対応してそれぞれ配置されるカメラ3およびマイク4と、担当者端末5と、管理者端末6とを備える。これらサーバ装置2、カメラ3、マイク4、担当者端末5、および管理者端末6は、無線LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
サーバ装置2は、カメラ3やマイク4から取得した分析データに基づいて、テーブル席Tで生じた事象であって従業員の対応を必要とする事象を推定する。以下の説明において、テーブル席Tなどで生じた事象のうち、従業員の対応を必要とする事象、言い換えれば顧客が従業員を呼び出す要因となる事象を「イベント」と称する。イベントの一例としては、顧客による水(お冷)の要求や食器の交換の要求などがある。一方、イベントでない事象の一例としては、顧客による飲食やメニューの閲覧などがある。サーバ装置2は、取得した分析データを分析し、テーブル席Tで発生したイベントを推定する。なお、サーバ装置2は、テーブル席Tに限らず店内のいずれかで発生したイベントを推定するものでもよい。
サーバ装置2によるイベントの推定は、例えば、機械学習を用いて実行される。機械学習は、大量の学習データを使ってパターンを学習し、学習結果を使って未知のデータを推定する公知の技術である。本実施形態においては、機械学習を行う学習モデルは、入力された店内の画像データおよび音声データに基づいて、店内で発生したイベントを推定するものである。
サーバ装置2は、推定したイベントに係る情報と、当該イベントが発生した位置を示す位置情報とを、担当者端末5や管理者端末6に出力する。イベントに係る情報とは、当該イベントへの対応にあたって従業員が予め準備すべき内容がわかる情報である。例えば、イベントに係る情報は、「水の要求」、「スプーンの交換要求」など発生したイベントそのものを示す情報や、「水」、「スプーン」などイベントが発生したテーブル席Tに向かう際に従業員が予め準備すべき物を示す情報などである。
イベントが発生した位置を示す位置情報は、イベントが発生したテーブル席TのテーブルNoなどである。各テーブル席Tの位置は定められており、従業員はテーブルNoを知ることで当該テーブル席Tの位置を認識することができる。したがって、イベントが発生したテーブル席TのテーブルNoは、イベントが発生した位置を示す位置情報の一例であるということができる。また、サーバ装置2は、情報処理装置の一例である。
カメラ3は、各テーブル席Tの状況を撮像し、撮像した画像データを順次サーバ装置2に出力する。店舗がテーブル席Tに代えて、あるいは加えてカウンタ席や個室席などの客席を有する場合、カメラ3はこれら客席の状況も撮像する。カメラ3が撮像した画像データは、サーバ装置2で分析される分析データの一例である。また、カメラ3は、分析データを収集するデータ収集装置の一例である。
マイク4は、カメラ3と対をなして設けられる。マイク4は、各テーブル席Tの音声を収集し、収集した音声データを順次サーバ装置2に出力する。マイク4が収集した音声データは、サーバ装置2で分析される分析データの一例である。また、マイク4は、分析データを収集するデータ収集装置の一例である。
分析データは、カメラ3が撮像した画像データとマイク4が収集した音声データとが時刻で対応付けられたデータである。すなわち、分析データは、カメラ3が撮像した画像データとマイク4が収集した音声データとの組み合わせで構成される。なお、サーバ装置2が、客席以外で発生したイベントを推定するものである場合、カメラ3やマイク4などのデータ収集装置は、客席以外の分析データを収集する。
担当者端末5は、ハンディターミナルと呼ばれる情報機器で、イベントへの対応、言い換えれば顧客に対する対応を行う従業員によって携帯される。担当者端末5は、各種情報をサーバ装置2に送信する。例えば、担当者端末5は、従業員によって入力された商品の注文を示す注文情報をサーバ装置2に送信する。
担当者端末5は、各種情報をサーバ装置2から受信する。例えば、担当者端末5は、サーバ装置2から呼出通知を受信する。呼出通知は、従業員の対応が必要なイベントが発生したことを通知するもので、サーバ装置2が推定したイベントに係る情報および当該イベントが発生した位置を示す位置情報を含む。また、担当者端末5は、サーバ装置2から対応完了通知を受信する。対応完了通知は、呼出通知によって通知されたイベントに対して従業員の対応が完了したことを通知するもので、イベントを示す情報および当該イベントが発生した位置を示す位置情報を含む。担当者端末5は、これらサーバ装置2から受信した情報を自装置が備える表示部に表示する。
管理者端末6は、マネージャ等の管理者によって操作されるもので、バックヤードに配置されるPC(Personal Computer)や当該管理者が携帯する情報端末などで構成される。管理者端末6も担当者端末5と同様に、上記した呼出通知や対応完了通知をサーバ装置2から受信し、受信した情報を自装置が備える表示部に表示する。また、管理者端末6は、必要に応じて担当者端末5との間で情報の送受信を行う。
担当者端末5および管理者端末6は、サーバ装置2が出力する情報を表示する端末装置の一例である。端末装置は、従業員が閲覧可能なように店舗内に設置された1または複数の表示装置であってもよい。なお、以下の説明において、担当者端末5および管理者端末6を特に区別しない場合、「従業員の端末装置」という場合がある。
従業員は、担当者端末5や管理者端末6の表示部に表示された情報を確認して、顧客に対する対応を行う。例えば、担当者端末5の表示部に「水の要求」と「テーブルNo1」を示す情報が表示されると、当該担当者端末5を携帯する担当者は、顧客に提供する水を事前に用意して、テーブルNo1のテーブル席Tに向かうことができる。これにより、従業員は、顧客の要求を聞かずとも当該顧客が要求していると思われるサービスを迅速に提供することができる。
次に、サーバ装置2について詳細に説明する。図2は、サーバ装置2の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部20と、メモリ部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、を備えている。制御部20、メモリ部21、表示部22、操作部23、および通信部24は、バス25等を介して互いに接続されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータで構成されている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス25を介して互いに接続されている。
CPU201はサーバ装置2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202やメモリ部21に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部20は、CPU201がROM202やメモリ部21に記憶されRAM203に展開された制御プログラムに従って動作することによって、サーバ装置2の各種制御処理を実行する。
メモリ部21は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部21は、制御プログラム211、学習モデル212、分析データファイル213、イベントマスタ214、従業員管理ファイル215、およびイベント管理ファイル216を記憶する。
制御プログラム211は、カメラ3から画像データを取得する機能、マイク4から音声データを取得する機能、取得した画像データと音声データとを組み合わせた分析データを分析して店内で発生したイベントを推定する機能、イベントが発生した位置を特定する機能、推定したイベントに係る情報および当該イベントが発生した位置を示す位置情報を含む呼出通知を出力する機能等を実現するためのプログラムなどである。
学習モデル212は、過去の店舗内の画像データと音声データとの組み合わせからなる分析データを入力データとし、当該分析データで示されるイベントを正解データとした学習データ(教師データ)を用いた学習により作成された学習モデルである。学習モデル212は、分析データに基づいて、店内で発生したイベントを推定する。
分析データファイル213は、テーブル席Tと、当該テーブル席Tの画像データと、当該画像データに対応する音声データとを対応付けて管理するファイルである。図3は、分析データファイル213のデータ構成を示す図である。分析データファイル213に登録される各データは、テーブルNo、カメラNo、画像データ、マイクNo、および音声データを示す各情報が対応付けられている。
テーブルNoの項目には、テーブル席Tを特定するテーブルNoが登録される。カメラNoの項目には、テーブル席Tの状況を撮像するカメラ3を特定するカメラNoが登録される。画像データの項目には、対応するカメラNoで特定されるカメラ3が撮像した画像データが登録される。画像データの項目に登録される画像データは、カメラ3から順次送信されて更新される。
マイクNoの項目には、テーブル席Tの音声を収集するマイク4を特定するマイクNoが登録される。音声データの項目には、対応するマイクNoで特定されるマイク4が収集した音声データが登録される。音声データの項目に登録される音声データは、マイク4から順次送信されて更新される。分析データファイル213で対応付けられる画像データと音声データとは同時に撮像、収集されたものである。言い換えれば、分析データは、画像データと音声データとを時刻で対応付けたデータである。
なお、カメラ3から順次送信される画像データ、およびマイク4から順次送信される音声データを対応付けて別の記憶領域、例えば外部記憶装置に記憶し、分析データファイル213における画像データおよび音声データの項目に当該記憶領域を特定する情報を登録してもよい。分析データファイル213は、テーブルNoと、分析データとの対応付けを行うものであればよい。
イベントマスタ214は、分析データに基づいて推定されるイベントに関する情報を定義したマスタファイルである。イベントマスタ214に登録される情報は、店舗によって任意に設定可能である。図4は、イベントマスタ214のデータ構成を示す図である。イベントマスタ214に登録される各データは、イベントID、イベント、緊急度、準備対象、および出力対象を示す各情報が対応付けられている。
イベントIDの項目には、イベントを識別するイベントIDが登録される。イベントの項目には、イベントを示す情報が登録される。イベントマスタ214に登録されるイベントは、例えば、顧客による「注文要求」「飲食物溢し」「クレーム対応」など図4に示すものの他、多岐にわたる。イベントの項目に登録される情報は、サーバ装置2が従業員の端末装置に出力するイベントに係る情報の一例である。
緊急度の項目には、イベントについて従業員に要求される対応の緊急度を示す情報が登録される。登録される緊急度は、「大」「中」「小」である。緊急度「小」のイベントは、イベントが発生したテーブル席Tの顧客にのみ影響があると考えられるイベントであり、例えば、「注文要求」「水要求」「スプーン交換要求」などである。
緊急度「中」のイベントは、イベントが発生したテーブル席Tの顧客のみならず他の顧客にも影響を与えるおそれがあると考えられるイベントであり、例えば、「飲食物溢し」「食器類破損」などである。「飲食物溢し」や「食器類破損」が発生すると、溢した飲食物や破損した食器が散乱して隣のテーブル席Tの顧客に迷惑をかける可能性があり、店舗としては早急に対応する必要がある。このため、これらイベントは、緊急度が「中」に設定されている。
緊急度「大」のイベントは、店舗の信用に拘わる可能性があると考えられるイベントであり、例えば、「顧客によるクレーム」などである。「顧客によるクレーム」が発生した場合、当該クレームの処理によっては店舗の評判に大きな悪影響がでる可能性があり、店舗としては極めて迅速に対応する必要がある。このため、「顧客によるクレーム」やこれに匹敵するイベントは緊急度が「大」に設定されている。
準備対象の項目には、イベントが発生したテーブル席Tに従業員が向かう際に、事前に準備すべき物を示す情報が登録される。例えば、「水要求」のイベントに対応して準備対象の項目に登録される情報は、「水」を示す情報であり、「飲食物溢し」のイベントに対応して準備対象の項目に登録される情報は、「タオル」を示す情報である。また、「注文要求」のイベントに対応する情報は登録されていない。担当者が注文を受ける際、常時携帯している担当者端末5の他に事前に準備するものはないからである。準備対象の項目に登録される情報は、サーバ装置2が従業員の端末装置に出力するイベントに係る情報の一例である。
出力対象の項目には、イベントが発生した際にサーバ装置2が呼出通知を出力する対象者を示す情報が登録される。本実施形態においては、緊急度に対応して出力対象が設定されている。緊急度「小」のイベントについては、出力対象は当該イベントが発生したテーブル席Tを担当するテーブル席担当者となっている。また、緊急度「中」のイベントについては、出力対象は全担当者となっている。緊急度「大」のイベントについては、出力対象は管理者となっている。なお、出力対象は、緊急度とは無関係にイベント毎に設定されていてもよい。
イベントマスタ214において、イベントを示す情報と出力対象を示す情報とが対応付けられている。これにより、サーバ装置2は、テーブル席Tで発生したイベントに応じて呼出通知の出力先を決定しているということができる。また、イベントマスタ214において、緊急度を示す情報と出力対象を示す情報とが対応付けられている。これにより、サーバ装置2は、テーブル席Tで発生したイベントの緊急度に応じて呼出通知の出力先を決定しているということもできる。
従業員管理ファイル215は、従業員に関する情報を管理するファイルである。図5は、従業員管理ファイル215のデータ構成を示す図である。従業員管理ファイル215に登録される各データは、氏名、種別、端末ID、アドレス、および担当テーブル席を示す各情報が対応付けられている。
氏名の項目には、従業員の氏名を示す情報が登録される。種別の項目には、従業員の種別を示す情報が登録される。従業員の種別は、管理者または担当者である。端末IDの項目には、従業員の端末装置を識別する端末IDが登録される。アドレスの項目には、従業員の端末装置のIPアドレスが登録される。担当テーブル席の項目には、従業員が担当するテーブル席TのテーブルNoが登録される。1人の担当者が複数のテーブル席Tを担当する場合、担当テーブル席の項目には複数のテーブルNoが登録される。本実施形態においては、各テーブル席Tには複数の担当者が割り当てられ、かつ、各担当者は複数のテーブル席Tを担当する。なお、管理者には担当のテーブル席Tが割り当てられていないため、管理者の担当テーブル席の項目には情報は登録されていない。
イベント管理ファイル216は、テーブル席Tで発生したイベントに関する情報を管理するファイルである。図6は、イベント管理ファイル216のデータ構成を示す図である。イベント管理ファイル216に登録される各データは、時刻、テーブルNo、イベントID、出力先、対応済フラグ、および対応者端末IDを示す各情報が対応付けられている。イベント管理ファイル216は、制御部20によって店内で発生したイベントが推定された際に、時刻、テーブルNo、イベントID、および出力先の項目に情報が登録されるとともに、対応済フラグに「0」が登録される。また、従業員によってイベントへの対応がなされた際に、対応済フラグが「1」に書き換えられるとともに、対応者端末IDの項目に情報が登録される。
時刻の項目には、イベントが発生した時刻を示す情報が登録される。テーブルNoの項目には、イベントが発生したテーブル席Tを示すテーブルNoが登録される。イベントIDの項目には、イベントを識別するイベントIDが登録される。出力先の項目には、イベントが発生した際にサーバ装置2が呼出通知を出力した端末装置の端末IDが登録される。
対応済フラグの項目には、発生したイベントへの対応がなされたか否かを示す情報が登録される。対応済フラグの項目には、発生したイベントへの対応がなされていない状態では「0」、対応がなされた状態では「1」がそれぞれ登録される。対応者端末IDの項目には、イベントへの対応を行った従業員の端末IDが登録される。
図2に戻ってサーバ装置2のハードウェアについて説明する。表示部22は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。例えば、表示部22は、イベントマスタ214や従業員管理ファイル215に情報を入力するための入力画面を表示する。
操作部23は、制御部20に情報を入力するためのもので、キーボード、表示部22の表面に設けられるタッチパネルなどで構成される。操作部43は、従業員によって操作されて、例えば、イベントマスタ214や従業員管理ファイル215に登録されるデータを制御部20に入力する。
通信部24は、カメラ3、マイク4、担当者端末5、管理者端末6などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部20は、通信部24を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
続いて、サーバ装置2の制御部20の主たる機能構成について説明する。図7は、サーバ装置2の制御部20の機能構成を示すブロック図である。制御部20は、CPU201がROM202やメモリ部21に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、取得部2001、推定部2002、特定部2003、呼出通知生成部2004、出力先選定部2005、入力部2006、更新部2007、および出力部2008として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
取得部2001は、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する。具体的には、取得部2001は、テーブル席Tに設けられたカメラ3が撮像した画像データと、テーブル席Tに設けられたマイク4が収集した音声データとを時刻で対応付けた分析データを取得する。より詳細には、取得部2001は、分析データファイル213に記憶されたテーブルNoと当該テーブルNoに対応付けられた分析データとを取得する。
推定部2002は、取得部2001が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する。例えば、推定部2002は、機械学習を用いて店内で発生したイベントを推定する。推定部2002は、取得部2001が取得したテーブル席Tの分析データを学習モデル212に入力し、学習モデル212が推定したイベントを当該テーブル席Tで発生したイベントとして推定する。
なお、推定部2002によるイベントの推定方法は上記に限らない。例えば、学習モデル212は、分析データに基づいて店内で生じたイベントでない事象を含む全ての事象を推定してもよい。この場合、推定部2002は、学習モデル212が推定し得る事象の中からイベントに相当する事象を予め定めたデータテーブルを参照して、学習モデル212が推定した事象がイベントに該当するか否かを判断することで、イベントを推定することができる。
また、推定部2002は、画像データから認識された顧客の行動と当該顧客の行動に対応する音響特徴量とに基づいて、店内で発生したイベントを推定するものであってもよい。顧客の行動は、公知の画像処理技術によって画像データから認識される「立つ」「座る」「手をあげる」などの行動である。音響特徴量は、音声データに含まれる音声のスペクトル、基本周波数、騒音レベル、ラウドネスなどである。
推定部2002は、顧客の行動と当該顧客の行動に対応する音響特徴量に基づいて、機械学習によって店内で発生したイベントを推定する学習モデルを用いてもよい。あるいは推定部2002は、顧客の行動と音響特徴量とイベントとを対応付けたデータテーブルを用いて、画像データから推定される顧客の行動と当該顧客の行動に対応する音響特徴量とに対応するイベントを抽出することで、イベントを推定してもよい。
特定部2003は、推定部2002が推定したイベントが発生した位置を特定する。具体的には、特定部2003は、推定部2002がイベントを推定した分析データに対応するテーブルNoを分析データファイル213から読み出す。上述したとおり、各テーブル席Tの位置は定められており、従業員はテーブルNoを知ることで当該テーブル席Tの位置を認識することができる。したがって、イベントが発生したテーブルNoを特定することは、イベントが発生した位置を特定することであるということができる。なお、テーブル席Tごとにカメラ3やマイク4が設けられていない場合、言い換えると分析データとテーブルNoが対応付けられていない場合、特定部2003は公知の画像処理技術を用いて背景画像などからイベントが発生した位置を特定してもよい。
呼出通知生成部2004は、推定部2002によりイベントの発生が推定されると、担当者端末5や管理者端末6に出力する呼出通知を生成する。呼出通知は、推定部2002が推定したイベントに係る情報と、特定部が特定した位置を示す位置情報と、を含む。具体的には、呼出通知生成部2004は、推定部2002によりイベントの発生が推定されると、イベントマスタ214から当該イベントに係る情報(イベントを示す情報および/または準備対象を示す情報)と、緊急度を示す情報とを読み出す。呼出通知生成部2004は、イベントマスタ214から読み出した各情報と、特定部2003が特定した位置を示す位置情報であるテーブルNoと、を対応付けた呼出通知を生成する。
出力先選定部2005は、呼出通知生成部2004が生成した呼出通知の出力先を選定する。具体的には、出力先選定部2005は、イベントマスタ214から、推定部2002が推定したイベントに対応する出力対象を読み出す。出力先選定部2005は、緊急度に応じて設定された「テーブル担当者」、「全担当者」、および「管理者」のいずれかを読み出す。
そして、出力先選定部2005は、読み出した出力対象とイベントが発生したテーブル席TのテーブルNoとに基づいて、従業員管理ファイル215から対応する端末IDを選択する。例えば、読み出した出力対象が「テーブル席担当者」である場合、出力先選定部2005は、従業員管理ファイル215の担当テーブル席の項目にイベントが発生したテーブル席TのテーブルNoが登録されている端末IDを選択する。
また、読み出した出力対象が「全担当者」である場合、出力先選定部2005は、従業員管理ファイル215において、種別の項目に担当者を示す情報が登録されている端末ID全てを選択する。さらに、読み出した出力対象が「管理者」である場合、出力先選定部2005は、従業員管理ファイル215において、種別の項目に管理者を示す情報が登録されている端末IDを選択する。
なお、端末装置が店舗内に設置された表示装置である場合、出力先選定部2005は推定部2002が推定したイベントに拘わらず、当該表示装置を出力先として選定する。
また、出力先選定部2005は、イベントへの対応が済んだことを通知する対応完了通知の出力先を選定する。出力先選定部2005は、出力部2008による呼出通知の出力先とされた従業員の端末装置のうち、イベントへの対応を行った従業員の端末装置を除く端末装置を、対応完了通知の出力先として選定する。複数の従業員の端末装置に呼出通知が出力されている場合、当該イベントへの対応を行った従業員以外の従業員に当該イベントへの対応が完了したことを知らせるためである。なお、呼出通知によってイベントの発生を通知した従業員が1人である場合、出力先選定部2005は、対応完了通知の出力先を選定しなくてもよい。
入力部2006には、各種情報が入力される。例えば、入力部2006には、担当者端末5や管理者端末6から対応済情報が入力される。対応済情報は、店内で発生したイベントへの対応が済んだことを示す情報で、イベントへの対応を行った従業員によって当該従業員の端末装置に入力される。対応済情報は、例えば、「注文要求」のイベントに対応して注文の受付けが済んだことを示す情報などで、当該イベントのイベントID、および当該イベントに対応した従業員の端末IDを含む。
更新部2007は、メモリ部21に記憶された情報を更新する。例えば、更新部2007は、推定部2002によってイベントが推定された場合や入力部2006に対応済情報が入力された場合、イベント管理ファイル216を更新する。より詳細には、更新部2007は、推定部2002によってイベントが推定されると、イベント管理ファイル216における時刻、テーブルNo、イベントID、および出力先を示す各情報を登録し、併せて対応済フラグに「0」を登録する。また、更新部2007は、入力部2006に対応済情報が入力されると、イベント管理ファイル216における対応済フラグを「1」に書換え、対応者端末IDを示す情報を登録する。更新部2007は、必要に応じてメモリ部21に記憶されたその他の情報を更新する。
出力部2008は、推定部2002が推定したイベントに係る情報と、特定部2003が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて出力する。具体的には、出力部2008は、呼出通知生成部2004が生成した呼出通知を、出力先選定部2005が選定した出力先の従業員の端末装置に出力する。出力部2008は、従業員管理ファイル215を参照して、出力先である従業員の端末装置のアドレスを認識する。
上記構成に基づいてサーバ装置2が実行する処理について説明する。まず、イベント通知処理について説明する。イベント通知処理は、テーブル席Tで発生したイベントに関する情報を従業員に通知するための処理で、各テーブル席Tの分析データごとに実行される。図8は、サーバ装置2の制御部によるイベント通知処理の流れを示すフローチャートである。
まず、取得部2001は、分析データを取得する(ステップS1)。具体的には、取得部2001は、いずれかのテーブルNoに対応付けられた分析データを定期的に取得する。
推定部2002は、取得部2001が取得した分析データを機械学習により分析する(ステップS2)。推定部2002は、取得部2001が取得した分析データを学習モデル212に入力し、学習モデル212の出力に基づいてテーブル席Tで発生したイベントを推定する。
制御部20は、テーブル席Tでイベントが発生したか否か判断する(ステップS3)。すなわち、制御部20は、推定部2002がテーブル席Tで発生したイベントを推定したか否か判断する。イベントが発生していないと(ステップS3のN)、制御部20は、ステップS1の処理に戻る。
イベントが発生すると(ステップS3のY)、特定部2003は、イベントが発生した位置を特定する(ステップS4)。本実施形態においては、特定部2003は、分析データファイル213において取得部2001が取得した分析データに対応するテーブルNoによって、イベントが発生した位置を特定する。
出力先選定部2005は、呼出通知の出力先を選定する(ステップS5)。出力先選定部2005は、イベントマスタ214から、推定部2002が推定したイベントに対応する出力対象を読み出し、読み出した出力対象とイベントが発生したテーブル席TのテーブルNoとに基づいて、従業員管理ファイル215から対応する端末IDを抽出する。
呼出通知生成部2004は、イベントマスタ214から、推定部2002が推定したイベントに対応する準備対象を示す情報を読み出す(ステップS6)。このとき、呼出通知生成部2004は、イベントマスタ214から、推定部2002が推定したイベントに対応する緊急度を示す情報も読み出す。なお、呼出通知生成部2004は、上記準備対象を示す情報に代えて、あるいは加えてイベントを示す情報をイベントマスタ214から読み出してもよい。
続いて、呼出通知生成部2004は、推定部2002が推定したイベントに係る情報と、特定部2003が特定した位置を示す位置情報と、を含む呼出通知を生成する(ステップS7)。より詳細には、呼出通知生成部2004は、イベントマスタ214から読み出した準備対象を示す情報および緊急度を示す情報と、特定部2003が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けた呼出通知を生成する。
出力部2008は、呼出通知生成部2004が生成した呼出通知を、出力先選定部2005が選定した出力先である従業員の端末装置に出力する(ステップS8)。
次いで、更新部2007は、推定部2002が推定したイベントに関する情報をイベント管理ファイル216に登録する(ステップS9)。更新部2007は、推定部2002が推定したイベントについて、時刻、テーブルNo、イベントID、および出力先を示す情報をイベント管理ファイル216に登録するとともに、対応済フラグに「0」を登録する。そして、制御部20は、ステップS1の処理に戻る。
上記イベント通知処理により、従業員はテーブル席Tで発生したイベント(顧客への対応が必要な事象)の内容を知ることができる。これにより、従業員は、イベントに対応するための準備をしたうえで、イベントが発生した場所に向かうことができるので、迅速な対応を行うことができる。
次に、制御部20が実行するイベント情報更新処理について説明する。イベント情報更新処理は、発生したイベントへの対応が完了したか否かを管理するための処理である。図9は、サーバ装置2の制御部20によるイベント情報更新処理の流れを示すフローチャートである。
制御部20は、入力部2006に従業員の端末装置から対応済情報が入力されたか否か判断し(ステップS1)、入力されなければ(ステップS1のN)、ステップS1の処理に戻って待機する。対応済情報は、テーブル席Tで発生したイベントへの対応が済んだことを示す情報であって、従業員の端末装置が出力する情報である。
入力部2006に対応済情報が入力されると(ステップS11のY)、更新部2007は、イベント管理ファイル216のイベント情報を更新する(ステップS12)。更新部2007は、イベント管理ファイル216において、対応済情報に含まれるイベントIDに対応する対応済フラグの項目を「0」から「1」に書き換え、対応者端末IDの項目に当該対応済情報に含まれる端末IDを登録する。
続いて、出力先選定部2005は、対応完了通知を出力する出力先を選定する(ステップS13)。対応完了通知は、イベントへの対応が済んだことを当該イベントへの対応を行った従業員以外に通知するものである。出力先選定部2005は、イベント管理ファイル216において、入力部2006に入力された対応済情報に含まれるイベントIDに対応する出力先の端末IDを読み出す。出力先選定部2005は、読み出した端末IDのうち、入力部2006に入力された対応済情報に含まれる端末IDを除く端末IDを、対応完了通知の出力先として選定する。
出力部2008は、出力先選定部2005が選定した出力先である従業員の端末装置に対応完了通知を出力する(ステップS14)。そして、制御部20は、イベント情報更新処理を終了する。
上記イベント通知処理により、テーブル席Tで発生したイベントへの対応が済んだか否かを管理することができる。また、発生したイベントへの対応が済んだことをイベントの対応にあたった従業員以外の従業員に知らせることができる。これにより、1つのイベントに複数の従業員が対応してしまうことを抑制できる。
以上説明したとおり、第1の実施形態のサーバ装置2は、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部2001と、取得部2001が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する推定部2002と、推定部2002が推定したイベントが発生した位置を特定する特定部2003と、推定部2002が推定したイベントに係る情報と、特定部2003が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて出力する出力部2008と、を備える。
これにより、従業員は、店内で従業員の対応が必要なイベントが発生した際に当該イベントの対応に必要な準備をしたうえで、イベントが発生した位置に向かうことができる。このため、従業員は、イベントが発生した際、顧客に対して迅速に対応することができる。また、従業員は、顧客による呼び出しがない場合でも、発生したイベントへの対応を行うことができるようになるので、顧客に対するサービスが向上する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、サーバ装置2がテーブル席Tに設けられた呼出装置から呼出要求を受付けてから当該テーブル席Tで発生したイベントを推定する点において第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と同様の構成、機能については、説明を省略する場合がある。以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。
図10は、第2の実施形態のイベント通知システムの概略を示す図である。本実施形態のイベント通知システム1は、第1の実施形態の構成に加えて、各テーブル席Tに呼出装置7が設けられている。
呼出装置7は、ネットワークNに接続されている。呼出装置7は、顧客が操作可能な操作ボタン(図示せず)を備えている。呼出装置7は、顧客によって操作ボタンが操作されると、従業員を呼び出すための呼出要求をサーバ装置2に送信する。
サーバ装置2は、呼出要求を受付けると、当該呼出要求に含まれるテーブルNoで特定されるテーブル席Tの分析データを取得する。サーバ装置2が取得する分析データは、例えば、呼出要求を受付ける1分前以降のデータである。サーバ装置2は、第1の実施形態と同様の方法で、取得した分析データからイベントを推定する。サーバ装置2は、呼出要求を受付ける前に発生したイベントを推定することで、顧客が従業員を呼び出す理由を推測することができる。
サーバ装置2は、推定したイベントに係る情報と、呼出要求に含まれるテーブルNoとを従業員の端末装置に出力する。これにより、従業員は、顧客の呼び出しに対して必要な準備をしたうえで、呼び出しのあったテーブルNoのテーブル席Tに向かうことができる。
次に、サーバ装置2の制御部20の主たる機能構成について説明する。図11は、サーバ装置2の制御部20の機能構成を示すブロック図である。制御部20は、第1の実施形態の機能に加えて、受付部2009としても機能する。
受付部2009は、従業員の呼出しを要求する顧客の位置を示す位置情報を受け付ける。具体的には、受付部2009は、テーブル席Tに設けられた呼出装置7から、当該テーブル席Tの位置情報であるテーブルNoを含む呼出要求を受付ける。
次に、第2の実施形態におけるイベント通知処理について説明する。図12は、サーバ装置2の制御部20によるイベント通知処理の流れを示すフローチャートである。図8に示す第1の実施形態のイベント通知処理と同様の処理については、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
制御部20は、受付部2009がテーブルNoを含む呼出要求を受付けたか否か判断し(ステップS21)、受付けなければ(ステップS21のN)、ステップS21の処理に戻って待機する。
受付部2009が呼出要求を受付けると(ステップS21のY)、取得部2001は、呼出要求に含まれるテーブルNoの分析データを所定時間分取得する(ステップS22)。取得部2001は、例えば呼出要求を受付けた時点から1分前以降の1分間の分析データを分析データファイル213から取得する。
推定部2002は、取得部2001が取得した分析データを機械学習により分析する(ステップS2)。制御部20は、呼出要求に含まれるテーブルNoのテーブル席Tでイベントが発生していたか否か判断する(ステップS23)。イベントが発生していた場合(ステップS23のY)、呼出通知生成部2004は、イベントマスタ214から、推定部2002が推定したイベントに対応する準備対象を示す情報を読み出す(ステップS24)。続いて、出力先選定部2005は、呼出通知の出力先を選定する(ステップS25)。
呼出要求に含まれるテーブルNoのテーブル席Tでイベントが発生していないと(ステップS23のN)、制御部20は、ステップS24の処理をスキップしてステップS25の処理に移行する。テーブル席Tでイベントが発生していない場合、顧客が従業員を呼び出す理由は注文であり、事前に準備する物はないと考えられるため、制御部20はステップS24の処理をスキップする。
呼出要求に含まれるテーブルNoのテーブル席Tでイベントが発生していた場合、ステップS25の処理において、出力先選定部2005は、第1の実施形態と同様に発生したイベントに応じて呼出通知の出力先を選定する。また、呼出要求に含まれるテーブルNoのテーブル席Tでイベントが発生していなかった場合、出力先選定部2005は、従業員管理ファイル215を参照して当該テーブルNoのテーブル席Tを担当する従業員の端末装置を出力先として選定する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
以上説明したとおり、第2の実施形態のサーバ装置2は、従業員の呼出しを要求する顧客の位置を示す位置情報を受け付ける受付部2009と、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部2001と、取得部2001が取得した分析データから、受付部2009が受け付けた位置情報で示される位置で発生したイベントを推定する推定部2002と、推定部2002が推定したイベントに係る情報と、受付部2009が受け付けた位置情報と、を対応付けて出力する出力部2008と、を備える。
これにより、従業員は、顧客が従業員を呼び出した理由を予め認識することができる。このため、従業員は、必要な準備をしたうえで、従業員を呼び出した顧客に向かうことができるので、顧客の要求に対して迅速に対応することができる。また、サーバ装置2は、呼出要求を受付けたことを条件に分析データの分析を行うので、分析データの分析を常時行う必要がない。このため、サーバ装置2が実行する分析処理の負荷を低減することができる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態の出力部2008は、推定部2002が推定したイベントに応じて決定された出力先にイベントに係る情報と位置情報とを対応付けて出力する。
これにより、サーバ装置2は、発生したイベントの緊急度や重要度に応じて呼出通知の出力先を設定することができる。このため、発生したイベントの対応に適した従業員にイベントの発生を通知することが可能となり、より迅速で適切な顧客への対応を可能とすることができる。
さらに、第1の実施形態および第2の実施形態の出力部2008は、推定部2002が推定したイベントに対応付けられた緊急度を示す緊急度情報を出力する。
これにより、複数のイベントの発生を通知された従業員は、それぞれのイベントの緊急度を確認することができる。このため、従業員は、優先して対応すべきイベントを認識することができる。
なお、上記各実施形態において、サーバ装置2で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、サーバ装置2で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 イベント通知システム
2 サーバ装置(情報処理装置)
3 カメラ(データ収集装置)
4 マイク(データ収集装置)
5 担当者端末(端末装置)
6 管理者端末(端末装置)
7 呼出装置
2001 取得部
2002 推定部
2003 特定部
2008 出力部
2009 受付部
特開2020-102121号公報

Claims (6)

  1. 店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する推定部と、
    前記推定部が推定したイベントが発生した位置を特定する特定部と、
    前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記特定部が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて出力する出力部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 従業員の呼出しを要求する顧客の位置を示す位置情報を受け付ける受付部と、
    店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した分析データから、前記受付部が受け付けた位置情報で示される位置で発生したイベントを推定する推定部と、
    前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記受付部が受け付けた位置情報と、を対応付けて出力する出力部と、
    を備える情報処理装置。
  3. 前記出力部は、前記推定部が推定したイベント情報に応じて出力先を決定する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力部は、前記推定部が推定したイベントに対応付けられた緊急度を示す緊急度情報を出力する、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを収集するデータ収集装置と、前記データ収集装置に通信可能に接続される情報処理装置と、前記情報処理装置が出力した情報を表示する端末装置と、を備えたイベント通知システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記データ収集装置が収集した分析データを取得する取得部と
    前記取得部が取得した分析データを分析し、店内で発生した従業員の対応が必要なイベントを推定する推定部と、
    前記推定部が推定したイベントが発生した位置を特定する特定部と、
    前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記特定部が特定した位置を示す位置情報と、を対応付けて前記端末装置に出力する出力部と、
    を備えるイベント通知システム。
  6. 従業員を呼び出すための呼出装置と、店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを収集するデータ収集装置と、前記呼出装置および前記データ収集装置に通信可能に接続される情報処理装置と、前記情報処理装置が出力した情報を表示する端末装置と、を備えたイベント通知システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記呼出装置によって従業員を呼び出す顧客の位置を示す位置情報を受け付ける受付部と、
    店内の画像データおよび/または音声データからなる分析データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した分析データから、前記受付部が受け付けた位置情報で示される位置で発生したイベントを推定する推定部と、
    前記推定部が推定したイベントに係る情報と、前記受付部が受け付けた位置情報と、を対応付けて前記端末装置に出力する出力部と、
    を備えるイベント通知システム。
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