JP2023096846A - 保持装置 - Google Patents

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雄司 川村
Yuji Kawamura
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Abstract

【課題】対象物を保持する保持面における温度均一性を向上させる保持装置を提供する。【解決手段】保持装置は、保持面と、下面とを備える板状部材10と、板状部材10に設けられ、Z軸方向と略直交するXY面上に配置されるヒータ電極50と、を備える。板状部材10の保持面上に半導体ウエハWを保持する静電チャックにおいて、ヒータ電極50は、一方の端部であるパッド部50aを含む第1領域61に配置され、円弧部51a、51b、51cを備える第1ヒータパターン51と、他方の端部であるパッド部50bを含む第1領域61とは異なる第2領域62に配置され、円弧部52a,52b,52cを備える第2ヒータパターン52と、第2ヒータパターン52に並列接続される第3ヒータパターン53と、を有する。第1ヒータパターン51と第2ヒータパターン52とは、直列接続される。第3ヒータパターン53は、第1領域61に配置されている。【選択図】図3

Description

本開示は、対象物を保持する保持装置に関する。
保持装置では、一般的に、対象物を保持する保持面における温度均一性が要求される。温度が均一でないと半導体ウエハ等の対象物が処理される際に、温度が高い箇所は処理スピード(化学的・物理的な反応)が速く、温度が低い箇所は処理スピードが遅くなるため、対象物が均一に加工出来なくなるからである。そのため、保持装置には、発熱抵抗体が同一の平面に配置されており、発熱抵抗体により保持面を均一に加熱するようになっている(特許文献1参照)
特開2017-76691号公報
しかしながら、保持装置に備わる発熱抵抗体は、導電性ペーストをパターン印刷することにより形成されているため、印刷工程において、導電性ペーストの厚み(発熱抵抗体の厚み)にバラツキが生じてしまうことがある。このようなバラツキが生じると、発熱抵抗体の厚さが設計値よりも薄くなってしまう領域ができてしまう。そうすると、発熱抵抗体の厚さが設計値よりも薄くなった領域では、発熱抵抗体の抵抗値が大きくなるため、発熱量が増加して他の領域よりも高温になる。その結果、保持面における面内温度が均一にならず、保持面における温度均一性が低下するおそれがあった。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、対象物を保持する保持面における温度均一性を向上させることができる保持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
第1の面と、第1の方向にて前記第1の面とは反対方向に設けられる第2の面とを備える板状部材と、
前記板状部材に設けられ、前記第1の方向と略直交する平面上に配置される発熱抵抗体と、を備え、
前記板状部材の前記第1の面上に対象物を保持する保持装置において、
前記発熱抵抗体は、
前記発熱抵抗体の一方の端部を含む第1領域に配置され、円弧部を備える第1ヒータパターンと、
前記発熱抵抗体の他方の端部を含む前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、円弧部を備える第2ヒータパターンと、
前記第2ヒータパターンに並列接続される第3ヒータパターンと、を有し、
前記第1ヒータパターンと前記第2ヒータパターンとは直列接続され、
前記第3ヒータパターンは、前記第1領域に配置されていることを特徴とする。
例えば、第1ヒータパターンが配置される第1領域において、ヒータパターンの厚さが設計値よりも薄くなった場合を考えると、第1ヒータパターンの抵抗値が大きくなるため、第1領域における発熱量が増加する。そのため、第1領域が第2領域よりも高温となり、第1領域と第2領域とで温度差が生じて第1の面における温度均一性が悪化する。
そこで、この保持装置では、第2ヒータパターンに並列接続する第3ヒータパターンを設け、第3ヒータパターンを第1領域に配置している。つまり、設計値通りの厚さで印刷された第2ヒータパターンに対して、追加のヒータパターンとなる第3ヒータパターンを設けて並列接続している。
この第2ヒータパターンと第3ヒータパターンとで構成される並列回路では、抵抗値が高い方のヒータパターンでの発熱量が小さくなる。そして、第3ヒータパターンは、第1領域に配置されるため、第1ヒータパターンと同様、抵抗値が大きくなる。そのため、第3ヒータパターンにおける発熱量が減少する。その結果、第1領域では、第1ヒータパターンでの発熱量が増加する一方、第3ヒータパターンでの発熱量が減少するため、領域全体で見れば発熱量の増減がほとんどなくなる。従って、第1領域と第2領域とで温度差がほぼなくなるため、第1の面における温度均一性を向上させることができる。
上記した保持装置において、
前記第3ヒータパターンは、前記第1ヒータパターンに沿って配置されていることが好ましい。
このように、第1領域に配置される第3ヒータパターンを、第1ヒータパターンに沿って配置することにより、第1ヒータパターンにおける発熱量の増加分を、第3ヒータパターンにおける発熱量の減少分によって確実に打ち消すことができる。これにより、第1領域における発熱量の増減をほぼ無くすことができるので、第1領域と第2領域とで温度差がなくなり、第1の面における温度均一性をより向上させることができる。
上記した保持装置において、
前記第3ヒータパターンは、前記第1の方向にて前記発熱抵抗体が配置される平面とは異なる平面上に、前記第1の方向と略直交する第2の方向へ延びるように配置されるドライバ電極を介して、前記第2ヒータパターンに接続されていることが好ましい。
このようにすることにより、第3ヒータパターンの配線自由度、ひいては発熱抵抗体の設計自由度を高めることができる。その結果として、発熱抵抗体の最適な配置パターンを実現し易くなるため、第1の面における温度制御の精度が良くなり、第1の面における温度均一性をより一層向上させることができる。
上記した保持装置において、
前記第1ヒータパターン及び前記第2ヒータパターンのそれぞれは、前記第2の方向へずれて配置される複数の円弧部を備えていることが好ましい。
これにより、発熱抵抗体を略螺旋状のヒータパターンで構成することができる。略螺旋状のヒータパターンとしては、例えば、第1ヒータパターンの円弧部と第2ヒータパターンの円弧部とを交互に接続して螺旋パターンを構成する場合や、第1ヒータパターン及び第2ヒータパターンのそれぞれを折り返しパターンで連続的に形成し、第1ヒータパターンと第2ヒータパターンとを1箇所で接続して螺旋パターンを構成する場合などが挙げられる。
そして、このような略螺旋状のヒータパターンを構成することにより、発熱抵抗体を面内でバランス良く配置することができ、第1の面おける温度均一性を向上させることができる。
上記した保持装置において、
前記発熱抵抗体が配置される加熱ゾーンが複数設けられていることが好ましい。
このように複数の加熱ゾーンを設けることにより、第1の面において温度制御を高精度に行うことができるため、第1の面における温度均一性を更に向上させることができる。
上記した保持装置において、
前記第1ヒータパターン及び前記第2ヒータパターンにおける前記円弧部は、中心角が180°~270°となる長さを有することが好ましい。
これにより、第1ヒータパターン及び第2ヒータパターンが、第1の面のほぼ全周域に配置される。そのため、第1の面において、局所的ではなく面全体(全周域)で温度均一性を向上させることができる。
本開示によれば、対象物を保持する保持面における温度均一性を向上させることができる保持装置を提供することができる。
第1実施形態の保持装置の概略斜視図である。 板状部材の内部構成を示す断面図である。 ヒータ電極の構成を示す図である。 第2実施形態におけるヒータ電極の構成を示す図である。 第3実施形態におけるヒータ電極の構成を示す図である。 ドライバ電極を介して第3ヒータパターンを第2ヒータパターンに並列接合する構成を模式的に示す図である。 複数の加熱ゾーンを設け場合に接続端子を共通化する構成を模式的に示す図である。
本開示に係る実施形態である保持装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、例えば、成膜装置(CVD成膜装置やスパッタリング成膜装置など)やエッチング装置(プラズマエッチング装置など)といった半導体製造装置に使用される静電チャックを例示する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態の静電チャック1について、図1~図3を参照しながら説明する。本実施形態の静電チャック1は、半導体ウエハW(対象物)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば、半導体製造装置の真空チャンバー内で半導体ウエハWを固定するために使用される。図1に示すように、静電チャック1は、板状部材10と、ベース部材20と、板状部材10とベース部材20とを接合する接合層30とを有する。
以下の説明においては、説明の便宜上、図1に示すようにXYZ軸を定義する。ここで、Z軸は、静電チャック1の軸線方向(図1において上下方向)の軸であり、X軸とY軸は、静電チャック1の径方向の軸である。なお、Z軸方向は、本開示の「第1の方向」の一例であり、XY平面は、本開示の「第1の方向と略直交する平面」の一例である。
板状部材10は、図1に示すように、円盤状の部材であり、セラミックスにより形成されている。セラミックスとしては、様々なセラミックスが用いられるが、強度や耐摩耗性、耐プラズマ性等の観点から、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ、Al)または窒化アルミニウム(AlN)を主成分とするセラミックスが用いられることが好ましい。なお、ここでいう主成分とは、含有割合の最も多い成分(例えば、体積含有率が90vol%以上の成分)を意味する。
また、板状部材10の直径は、例えば150~300mm程度である。板状部材10の厚さは、例えば2~6mm程度である。なお、板状部材10の熱伝導率は、10~50W/mK(より好ましくは、18~30W/mK)の範囲内が望ましい。
図1、図2に示すように、板状部材10は、半導体ウエハWを保持する保持面11と、板状部材10の厚み方向(Z軸方向に一致する方向)について保持面11とは反対側に設けられる下面12とを備えている。なお、保持面11は本開示の「第1の面」の一例であり、下面12は本開示の「第2の面」の一例である。
板状部材10の内部には、図2に示すように、チャック電極40とヒータ電極50を備えている。チャック電極40は、Z軸方向視で、例えば略円盤形状をなしており、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されている。ヒータ電極50は、Z軸方向視で、例えば略螺旋状に延びるパターンを構成しており、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン、白金等)により形成されている。なお、ヒータ電極50は、本開示の「発熱抵抗体」の一例であり、その詳細については後述する。
そして、チャック電極40に対して図示しない外部電源から電力が供給されることによって、静電引力(吸着力)が発生し、この静電引力により半導体ウエハWが板状部材10の保持面11に吸着固定される。また、ヒータ電極50に対して図示しない外部電源から電力が供給されてヒータ電極50が発熱することによって、保持面11ひいては半導体ウエハWが加熱される。
ベース部材20は、図1に示すように、上面21と、ベース部材20の厚さ方向(すなわち、Z軸方向)について上面21とは反対側に設けられる下面22とを備え、円柱状に形成されている。このベース部材20は、金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されていることが好ましいが、金属以外であってもよい。
ベース部材20の直径は、例えば180mm~350mm程度である。また、ベース部材20の厚さ(Z軸方向の寸法)は、例えば20mm~50mm程度である。なお、ベース部材20(アルミニウムを想定)の熱伝導率は、板状部材10よりも大きく、180~250W/mK(好ましくは、230W/mK程度)の範囲内が望ましい。
なお、ベース部材20には、冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)を流すための冷媒流路(不図示)が形成されており、この冷媒流路内に冷媒を流すことにより、ベース部材20が冷却され、これにより、接合層30を介して板状部材10が冷却されるようになっている。
接合層30は、図1に示すように、板状部材10の下面12とベース部材20の上面21との間に配置され、板状部材10とベース部材20とを接合している。この接合層30を介して、板状部材10の下面12とベース部材20の上面21とが熱的に接続されている。接合層30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されており、熱伝導性を有するフィラーを含んでいてもよい。なお、接合層30の厚さ(Z軸方向の寸法)は、例えば0.1~1.0mm程度である。また、接合層30の熱伝導率は、例えば1.0W/mKである。なお、接合層30(シリコーン系樹脂を想定)の熱伝導率は、0.1~2.0W/mK(好ましくは、0.5~1.5W/mK)の範囲内が望ましい。
ここで、板状部材10に備わるヒータ電極50について、図2、図3を参照しながら説明する。ヒータ電極50は、図2に示すように、板状部材10の内部に設けられている。すなわち、ヒータ電極50は、板状部材10内において、チャック電極40よりベース部材20側に配置されている。
このヒータ電極50は、図3に示すように、線状の第1ヒータパターン51、第2ヒータパターン52、及び第3ヒータパターン53を有している。各ヒータパターン51,52,53は、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金など)により形成されている。各ヒータパターン51,52,53の線幅は、例えば、0.1~10mm程度、厚さ(Z軸方向の寸法)は、例えば、0.1~3mm程度である。そして、ヒータ電極50全体では、Z軸方向視で略螺旋状に延びるパターンを構成している。
第1ヒータパターン51は、ヒータ電極50の一方の端部であるパッド部50aを含む第1領域61に配置されている。第1領域61の詳細については後述する。第1ヒータパターン51は、複数の円弧部51a,51b,51cを備えており、円弧部51cの端部にヒータ電極50のパッド部50aが設けられている。パッド部50aには、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子70aが接続されている(図2参照)。これらの円弧部51a,51b,51cは、径方向にて隣り合うように外周側から内側に向かって順に配置されている。また、円弧部51a,51bは、後述する第2ヒータパターン52の円弧部51b,51cに接続するための接続部51ac,51bcを備えている。
そして、円弧部51a,51b,51cの長さ(円弧長)は、それぞれの中心角が180°~270°程度となる長さ(本実施形態では、板状部材10における円周の1/2~3/4程度の長さ)となっている。本実施形態では、円弧部51aの長さが、板状部材10における円周のほぼ1/2(円弧部51aの中心角が約180°)であり、円弧部51aの内側に円弧部51b,51cが配置されているため、第1領域61は、図3に示す板状部材10の面内右半分(半円形)の領域となる。
第2ヒータパターン52は、ヒータ電極50の他方の端部であるパッド部50bを含む第2領域62に配置されている。第2領域62の詳細については後述する。第2ヒータパターン52は、複数の円弧部52a,52b,52cを備えており、円弧部52aの端部にパッド部50bが設けられている。パッド部50bには、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子70bが接続されている(図2参照)。これらの円弧部52a,52b,52cは、径方向にて隣り合うように外周側から内側に向かって順に配置されている。
そして、円弧部52a,52b,52cの長さ(円弧長)は、それぞれの中心角が180°~270°程度となる長さ(本実施形態では、板状部材10における円周の1/2~3/4程度の長さ)となっている。本実施形態では、円弧部52aの長さが、板状部材10における円周のほぼ1/2(円弧部52aの中心角が約180°)であり、円弧部52aの内側に円弧部52b,52cが配置されているため、第2領域62は、図3に示す板状部材10の面内左半分(半円形)の領域となる。
このように、第1ヒータパターン51が配置される第1領域61と、第2ヒータパターン52が配置される第2領域62とで、板状部材10の面内のほぼ全域を占めている。そのため、第1ヒータパターン51及び第2ヒータパターン52が、板状部材10の面内において、居所的でなくほぼ全域に配置されている。
そして、第1ヒータパターン51と第2ヒータパターン52とは直列接続されている。すなわち、第1ヒータパターン51の円弧部51a,51b,51cと第2ヒータパターン52の円弧部52a,52b,52cとが交互に接続されている。具体的には、第1ヒータパターン51の円弧部51cが、第2ヒータパターン52の円弧部52cに接続している。また、第2ヒータパターン52の円弧部52cが、接続部51bcを介して第1ヒータパターン51の円弧部51bに接続している。また、第1ヒータパターン51の円弧部51bが、第2ヒータパターン52の円弧部52bに接続している。また、第2ヒータパターン52の円弧部52bが、接続部51acを介して第1ヒータパターン51の円弧部51aに接続している。そして、第1ヒータパターン51の円弧部51aが、第2ヒータパターン52の円弧部52aに接続している。このように第1ヒータパターン51と第2ヒータパターン52とが直列接続されて、略螺旋状に延びるヒータパターンが形成されている。
また、第3ヒータパターン53は、第2ヒータパターン52に並列接続され、第1領域61に配置されている。詳細には、第3ヒータパターン53は、第2ヒータパターン52の円弧部52cに並列接続されており、第1ヒータパターン51の円弧部51cに沿うようにして第1領域61に配置されている。すなわち、第3ヒータパターン53は、第1ヒータパターン51及び第2ヒータパターン52で構成される略螺旋状のヒータパターンの内側に配置されている。これにより、第1、第2、第3ヒータパターン51,52,53で構成されるヒータ電極50を、板状部材10の面内でバランス良く配置することができる。
そして、ヒータ電極50のパッド部50a,50bが、接続端子70a,70bを介して外部電源に接続されており、第1、第2、第3ヒータパターン51,52,53への給電が同一電源で制御される。これにより、ヒータ電極50が発熱し、保持面11を加熱して保持面11の温度制御を行うようになっている。
ここで、ヒータ電極50は、導電性ペーストをパターン印刷することにより形成されるが、この印刷工程において、導電性ペーストの厚み(最終的にはヒータ電極50の厚みとなる)にバラツキが生じることがある。そのため、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなってしまう領域ができてしまうおそれがあった。例えば、印刷時のスキージのセッティングにおいて、小さな傾き(制御できないレベルの傾き)があり、印刷する度にスキージの傾きが少しずつ変化するような場合、スキージが傾いたために、導電性ペーストを強く/弱く押し込む側が生じてしまい、スキージの左右(板状部材10の面内においては左右や上下)で導電性ペーストの厚みに差が生じることがある。すなわち、第1領域61と第2領域62において、ヒータ電極50の厚さが異なる、つまり第1ヒータパターン51の厚さと第2ヒータパターン52の厚さに差が生じてしまうおそれがある。
なお、スキージのセッティングでは、ある箇所は厚く印刷されやすい等の傾向も考慮して予め調整されるが、想定した調整量からずれてしまうことがある。そして、印刷する度に、どのようにずれたかを測定して確認し、それに合わせて調整し直してから次の印刷を行うことは、時間がかかりすぎてしまうため現実的には実施することができない。そのため、スキージは一度調整したら、その調整を変えずに何回も印刷することになるので、板状部材10の面内においては左右や上下、つまり第1領域61と第2領域62において、導電性ペーストの厚みに差が生じてしまうのである。
そして、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなった領域では、ヒータ電極50の抵抗値が大きくなるため、発熱量が増加して他の領域よりも高温になってしまう。そうすると、保持面11における面内温度が均一にならず、保持面11における温度均一性が低下してしまう。例えば、第1領域61において、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなった場合を考えると、第1ヒータパターン51の抵抗値が大きくなるため、第1領域61における発熱量が増加する。そのため、第1領域61が第2領域62よりも高温となり、第1領域61と第2領域62とで温度差が生じて保持面11における温度均一性が悪化する。
そこで、本実施形態の静電チャック1では、板状部材10の面内を第1領域61と第2領域62とに区分けし、第1領域61にヒータ電極50の端部であるパッド部50aと第1ヒータパターン51を配置するとともに、第2領域62にヒータ電極50の端部であるパッド部50bと第2ヒータパターン52を配置している。そして、第1ヒータパターン51と第2ヒータパターン52と直列に接続している。また、第2ヒータパターン52に並列接続する第3ヒータパターン53を設けて、第3ヒータパターン53を第1領域61に配置している。
そのため、印刷工程において、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなる傾向がある領域を第1領域61に設定することにより、設計値通りの厚さで印刷される第2領域62に配置された第2ヒータパターン52に対して、並列接続された第3ヒータパターン53が、第1ヒータパターン51とともに第1領域61に設けられることになる。
そして、第2ヒータパターン52と第3ヒータパターン53とで構成される並列回路では、抵抗値が高い方のヒータパターンでの発熱量が小さくなる。また、第3ヒータパターン53は、第1領域61に配置されるため、第1ヒータパターン51と同様、抵抗値が大きくなる(厚さが設計値よりも薄くなる)。そのため、第3ヒータパターン53における発熱量が減少する。
その結果として、第1領域61では、第1ヒータパターン51での発熱量が増加する一方、第3ヒータパターン53での発熱量が減少するため、第1領域61全体で見れば発熱量の増減がほとんどなくなる。従って、第1領域61と第2領域62とで温度差がほぼなくなるため、保持面11における温度均一性を向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック1では、第3ヒータパターン53を、第1ヒータパターン51(円弧部51c)に沿って配置している。そのため、第1ヒータパターン51における発熱量の増加分を、第3ヒータパターン53における発熱量の減少分によって確実に打ち消すことができる。従って、第1領域61における発熱量の増減をほとんどなくすことができ、第1領域61と第2領域62とで温度差がほぼなくなるので、保持面11における温度均一性をより向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック1では、第1ヒータパターン51及び第2ヒータパターン52のそれぞれは、径方向へずれて配置された複数の円弧部51a,51b,51c及び52a,52b,52cを備えている。これにより、ヒータ電極50を略螺旋状のヒータパターンで構成することができる。そのため、ヒータ電極50を板状部材10の面内でバランス良く配置することができるので、保持面11おける温度均一性を向上させることができる。
そして、円弧部51a,51b,51c及び52a,52b,52cは、板状部材10における円周の1/2~3/4の長さを有している。これにより、第1ヒータパターン51及び第2ヒータパターン52が、板状部材10の面内のほぼ全域に配置される。従って、保持面11において、局所的ではなく面全域で温度均一性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の静電チャック1によれば、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなる第1領域61では、第1ヒータパターン51での発熱量が増加する一方、第3ヒータパターン53での発熱量が減少するため、第1領域61全体で見れば発熱量の増減をほとんどなくすことができる。従って、ヒータ電極50の厚さが設計値よりも薄くなる第1領域61と、ヒータ電極50の厚さがほぼ設計値通りの第2領域62とにおいて、温度差をほぼなくすことができるため、保持面11における温度均一性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と基本的な構成は同じであるが、第1ヒータパターン及び第2ヒータパターンの形状が第1実施形態とは異なる。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施形態のヒータ電極150は、全体で見ると略螺旋状のヒータパターンを構成している。具体的には、ヒータ電極150は、線状の第1ヒータパターン151、第2ヒータパターン152、及び第3ヒータパターン153を有している。各ヒータパターン151,152,153は、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金など)により形成されている。各ヒータパターン151,152,153の線幅や厚さは、第1実施形態と同じである。
第1ヒータパターン151は、ヒータ電極150の一方の端部であるパッド部150aを含む第1領域61に配置されている。第1ヒータパターン151は、複数の円弧部151a,151b,151cを備えており、円弧部151bの端部にヒータ電極150のパッド部150aが設けられている。パッド部150aには、第1実施形態と同様、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子が接続されている。これらの円弧部151a,151b,151cは、径方向にて隣り合うように外周側から内側に向かって順に配置されている。また、円弧部151a,151cは、円弧部151c,151bに接続するための接続部151ac,151bcを備えている。なお、円弧部151a,151b,151cの長さは、第1実施形態と同様、それぞれの中心角が180°~270°程度となる長さになっている。
このように、第1ヒータパターン151は、パッド部150aから順に、円弧部151b,接続部151bc,円弧部151c,接続部151ac,円弧部151aが配置されている。そして、第1ヒータパターン151は、接続部151bcと接続部151acとが折り返し部となって、第1領域61において、1本の連続するヒータラインで略渦巻状のパターンを構成している。
第2ヒータパターン152は、ヒータ電極150の他方の端部であるパッド部150bを含む第2領域62に配置されている。第2ヒータパターン152は、複数の円弧部152a,152b,152cを備えており、円弧部152bの端部にヒータ電極150のパッド部150bが設けられている。パッド部150bには、第1実施形態と同様、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子が接続されている。これらの円弧部152a,152b,152cは、径方向にて隣り合うように外周側から内側に向かって順に配置されている。また、円弧部152a,152cは、円弧部152c,152bに接続するための接続部152ac,152bcを備えている。なお、円弧部152a,152b,152cの長さは、第1実施形態と同様、それぞれの中心角が180°~270°程度となる長さになっている。
このように、第2ヒータパターン152は、パッド部150bから順に、円弧部152b,接続部152bc,円弧部152c,接続部152ac,円弧部152aが配置されている。そして、第2ヒータパターン152は、接続部152bcと接続部152acとが折り返し部となって、第2領域62において、1本の連続するヒータラインで略渦巻状のパターンを構成している。
このような構成の第1ヒータパターン151と第2ヒータパターン152とは、直列接続されている。すなわち、第1ヒータパターン151の円弧部151aと第2ヒータパターン152の円弧部152aとが接続している。これにより、ヒータ電極150全体では、略螺旋状のヒータパターンが形成されている。
そして、第3ヒータパターン153は、第2ヒータパターン152に並列接続され、第1領域61に配置されている。詳細には、第3ヒータパターン153は、第2ヒータパターン52の円弧部152cに並列接続されており、第1ヒータパターン151の円弧部151cに沿うようにして第1領域61に配置されている。すなわち、第3ヒータパターン153は、第1ヒータパターン151及び第2ヒータパターン152のヒータパターンの内側に配置されている。これにより、第1、第2、第3ヒータパターン151,152,153で構成されるヒータ電極150を、板状部材10の面内でバランス良く配置することができる。
このような構成のヒータ電極150のパッド部150a,150bは、接続端子を介して外部電源に接続されており、第1、第2、第3ヒータパターン151,152,153への給電が同一電源で制御される。これにより、ヒータ電極150が発熱し、保持面11を加熱して保持面11の温度制御が実施される。
このような形状のヒータ電極150を板状部材10に設けることにより、第1実施形態と同様に、ヒータ電極150の厚さが設計値よりも薄くなる第1領域61では、第1ヒータパターン151での発熱量が増加する一方、第3ヒータパターン153での発熱量が減少するため、第1領域61全体で見れば発熱量の増減をほとんどなくすことができる。従って、ヒータ電極150の厚さが設計値よりも薄くなる第1領域61と、ヒータ電極150の厚さがほぼ設計値通りの第2領域62とにおいて、温度差をほぼなくすことができるため、保持面11における温度均一性を向上させることができる。
[第3実施形態]
最後に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1実施形態と基本的な構成は同じであるが、ヒータ電極により加熱する保持面11を複数の加熱ゾーンに区分し、加熱ゾーン毎に独立して制御されるヒータ電極を設けている点が第1実施形態とは異なる。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態では、図5に円周状の破線で示す境界にて、保持面11を内側加熱ゾーンZ1と外側加熱ゾーンZ2に区分けし、2つの加熱ゾーンを設けた2ゾーンパターンの場合を例示する。
本実施形態では、図5に示すように、板状部材10が、ヒータ電極50に加えて、ヒータ電極250を備えている。すなわち、板状部材10の内側領域に形成される円形状の内側加熱ゾーンZ1にヒータ電極50が配置され、板状部材10の外周領域に形成される円環形状の外側加熱ゾーンZ2にヒータ電極250が配置されている。これらのヒータ電極50とヒータ電極250は、板状部材10内の同一面に形成されている。これにより、板状部材10の面内(保持面11)には、ヒータ電極50が配置されて主としてヒータ電極50により加熱される領域である内側加熱ゾーンZ1と、ヒータ電極250が配置されて主としてヒータ電極250により加熱される領域である外側加熱ゾーンZ2との2つの加熱ゾーンが形成される。
そして、ヒータ電極50とヒータ電極250への給電は、それぞれが独立して制御可能となっている。このように、複数の加熱ゾーンZ1,Z2を設けることにより、保持面11における温度制御を高精度に行うことができるようになっている。
ここで、外側加熱ゾーンZ2に配置されるヒータ電極250は、線状の第1ヒータパターン251、第2ヒータパターン252、及び第3ヒータパターン253を有している。各ヒータパターン251,252,253は、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金など)により形成されている。各ヒータパターン251,252,253の線幅や厚さは、第1実施形態と同じである。
第1ヒータパターン251は、ヒータ電極250の一方の端部(例えばOUT側)であるパッド部250aを含む第1領域61に配置されている。第1ヒータパターン251は、円弧状に形成されており、その端部にヒータ電極250のパッド部250aが設けられている。つまり、第1ヒータパターン251は円弧部を1つだけ備えている。そして、パッド部250aには、図6に示すように、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子270aが接続されている。なお、図6では、ヒータ電極250の接続構造をわかりやすく説明するために、パッド部50a,50bを除き、ヒータ電極50を省略している。
第2ヒータパターン252は、図5に示すように、ヒータ電極250の他方の端部(例えばIN側)であるパッド部250bを含む第2領域62に配置されている。第2ヒータパターン252は、円弧状に形成されており、その端部にヒータ電極250のパッド部250bが設けられている。つまり、第2ヒータパターン252は円弧部を1つだけ備えている。そして、パッド部250bには、図6に示すように、後述するビア273及びドライバ電極255を介して、板状部材10内でZ軸方向に延設された接続端子270bが接続されている。
これらの第1ヒータパターン251と第2ヒータパターン252とは直列接続されている。これにより、ヒータ電極250全体では、板状部材10の外周付近に沿うような円周状のヒータパターンが形成されている。
また、第3ヒータパターン253は、第2ヒータパターン252に並列接続され、第1領域61に配置されている。詳細には、第3ヒータパターン253は、第2ヒータパターン252に並列接続されており、第1ヒータパターン251に沿うようにして第1領域61に配置されている。すなわち、第3ヒータパターン153は、第1ヒータパターン151及び第2ヒータパターン152のヒータパターンの内側に配置されている。
ここで、ヒータ電極250の内側にヒータ電極50が配置されているため、第3ヒータパターン253を、第1実施形態のように板状部材10の同一面内において、第2ヒータパターン252に並列接続することが困難である。そこで、本実施形態では、図6に示すように、板状部材10内において、ヒータ電極250が形成される平面とは異なる平面内に面方向(XY面方向)へ延びるドライバ電極255を設けている。このドライバ電極255は、ヒータ電極250よりも断面積が大きくされている(例えば、線幅が太くされている)。そのため、ドライバ電極255は、ヒータ電極250よりも抵抗値が小さくなるので、あまり発熱しないようになっている。
そして、このドライバ電極255を介して、第3ヒータパターン253を第2ヒータパターン252に並列接続している。なお、ドライバ電極255は、接続端子270bを介して外部電源に接続されている。具体的には、第3ヒータパターン253の一方の端部にパッド部253aを形成し、このパッド部253aとドライバ電極255をビア272にて接続している。そして、ドライバ電極255と第2ヒータパターン252の端部であるパッド部250bをビア273にて接続している。また、第3ヒータパターン253の他方の端部を、ヒータ電極250が形成されている面内で第2ヒータパターン252に接続している。このように、ビア272,273を利用し、ドライバ電極255を介して、第3ヒータパターン253を第2ヒータパターン252に並列接続している。
これにより、第3ヒータパターン253の配線自由度、ひいてはヒータ電極250,50の設計自由度を高めることができる。特に、本実施形態のように複数の加熱ゾーンZ1,Z2を設ける場合において、ヒータ電極250,50の最適な配置パターンを実現し易くなる。
なお、内側加熱ゾーンZ1に配置されるヒータ電極50の構成は、第1実施形態と同じであるため、ここでは説明を省略する。
そして、ヒータ電極50のパッド部50a,50bが、接続端子70a,70bを介して外部電源に接続されている。また、ヒータ電極250のパッド部250aが接続端子270aを介し、ヒータ電極250のパッド部250bがビア273、ドライバ電極255、及び接続端子270bを介して、外部電源に接続されている。そして、ヒータ電極50,250への給電は独立して制御されるため、保持面11において加熱ゾーンZ1,Z2がそれぞれ独立して加熱される。
また、ヒータ電極250においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができるため、ヒータ電極50,250を形成する際、第1領域61と第2領域62とにおいて、印刷時の導電性ペーストの厚さにバラツキが生じても、保持面11における温度均一性を向上させることができる。そして、本実施形態では、複数のヒータ電極50,250を設け、各ヒータ電極で加熱する保持面11の領域を区分けして、保持面11における加熱ゾーンを多ゾーン化しているため、保持面11における温度均一性をより向上させることができる。その結果として、保持面11における温度制御を精度良く行うことができる。
ここで、本実施形態では、ヒータ電極50に対して一対の接続端子70a,70bを設けるとともに、ヒータ電極250に対して一対の接続端子270a,270bを設けている。すなわち、ヒータ電極毎に一対の接続端子を単独で設けているが、接続端子の一部を共通化することもできる。例えば、接続端子70aと270aを共通化することができる。具体的には、図7に示すように、接続端子70a(図6参照)の代わりに、パッド部50aに接続するビア74を設ける。また、接続端子270a(図6参照)の代わりに、パッド部250aに接続するビア274を設ける。さらに、ビア74,274に接続するドライバ電極257を設ける。そして、このドライバ電極257に接続する接続端子75を設ける。このような接続端子75により、接続端子70aと270aを共通化することができる。なお、図7でも図6と同様、パッド部50a,50bを除いてヒータ電極50を省略している。
なお、上記の実施形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施形態では、ベース部材を備える静電チャックを例示したが、ベース部材を備えない保持装置(例えば、セラミックヒータなど)にも本開示を適用することができる。このようなベース部材がない保持装置でヒータ電極を備える場合には、ヒータ電極は、板状部材に内蔵されていてもよいし、板状部材に内蔵されずに下面(保持面とは反対側の面)に設けられていてもよい。
また、上記の第1、第2実施形態では、第1ヒータパターン及び第2ヒータパターンとして、それぞれ複数の円弧部を備える場合を例示したが、第1ヒータパターン及び第2ヒータパターンは、それぞれ少なくとも1つの円弧部を備えていればよい。
また、上記の第3実施形態では、加熱ゾーンを2つ設けた2ゾーンパターンを例示しているが、加熱ゾーンを2つより多く設けた多ゾーンパターン(3ゾーンパターンや4ゾーンパターン等)であってもよい。
1 静電チャック
10 板状部材
11 保持面
12 下面
50 ヒータ電極
50a パッド部
50b パッド部
51 第1ヒータパターン
51a 円弧部
51b 円弧部
51c 円弧部
52 第2ヒータパターン
52a 円弧部
52b 円弧部
52c 円弧部
53 第3ヒータパターン
61 第1領域
62 第2領域
150 ヒータ電極
151 第1ヒータパターン
152 第2ヒータパターン
153 第3ヒータパターン
250 ヒータ電極
251 第1ヒータパターン
252 第2ヒータパターン
253 第3ヒータパターン
255 ドライバ電極
W 半導体ウエハ(対象物)
Z1 内側加熱ゾーン
Z2 外側加熱ゾーン

Claims (6)

  1. 第1の面と、第1の方向にて前記第1の面とは反対方向に設けられる第2の面とを備える板状部材と、
    前記板状部材に設けられ、前記第1の方向と略直交する平面上に配置される発熱抵抗体と、を備え、
    前記板状部材の前記第1の面上に対象物を保持する保持装置において、
    前記発熱抵抗体は、
    前記発熱抵抗体の一方の端部を含む第1領域に配置され、円弧部を備える第1ヒータパターンと、
    前記発熱抵抗体の他方の端部を含む前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、円弧部を備える第2ヒータパターンと、
    前記第2ヒータパターンに並列接続される第3ヒータパターンと、を有し、
    前記第1ヒータパターンと前記第2ヒータパターンとは直列接続され、
    前記第3ヒータパターンは、前記第1領域に配置されている
    ことを特徴とする保持装置。
  2. 請求項1に記載する保持装置において、
    前記第3ヒータパターンは、前記第1ヒータパターンに沿って配置されている
    ことを特徴とする保持装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する保持装置において、
    前記第3ヒータパターンは、前記第1の方向にて前記発熱抵抗体が配置される平面とは異なる平面上に、前記第1の方向と略直交する第2の方向へ延びるように配置されるドライバ電極を介して、前記第2ヒータパターンに接続されている
    ことを特徴とする保持装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの保持装置において、
    前記第1ヒータパターン及び前記第2ヒータパターンのそれぞれは、前記第2の方向へずれて配置される複数の円弧部を備えている
    ことを特徴とする保持装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの保持装置において、
    前記発熱抵抗体が配置される加熱ゾーンが複数設けられている
    ことを特徴とする保持装置。
  6. 請求項1から請求項5に記載するいずれか1つの保持装置において、
    前記第1ヒータパターン及び前記第2ヒータパターンにおける前記円弧部は、中心角が180°~270°となる長さを有する
    ことを特徴とする保持装置。
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