JP2023096238A - 鉄骨骨組み構造、鉄骨骨組み構造の設計方法 - Google Patents

鉄骨骨組み構造、鉄骨骨組み構造の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】規格化された上層部の設計ルールや部材を殆ど変更することなく、下層に大空間構築を実現できる鉄骨骨組み構造、鉄骨骨組み構造の設計方法を提供する。【解決手段】本発明に係る鉄骨骨組み構造100は、1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構101を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱11とH形鋼梁14で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構102を配置するものであって、第二の鉄骨ラーメン架構102を構成するH形鋼梁14は、フランジ幅が上層の第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅の2倍以上であって、第二の鉄骨ラーメン架構102のH形鋼梁14のうち外壁8に面する梁は、鋼管柱11の外壁8側の面の延長線上に梁フランジ17の外壁8側の端面を略一致させて鋼管柱11に固定されており、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構101のH形鋼梁4の梁フランジ幅の1/2の位置に、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁芯を一致させて配置した。【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄骨骨組み構造に関し、特に、H形鋼柱とH形鋼梁を梁通し型で構成する規格化された1方向鉄骨ラーメン架構の下層に、鋼管柱とH形鋼梁による2方向鉄骨ラーメン架構を配する鉄骨骨組み構造及びその設計方法に関する。
鉄骨プレファブ住宅に代表される型式を規格化した鉄骨骨組み構造では、その範囲で間取りの自由度が高くなっているが、大空間を構成するにはシステム上の制約があり、他のシステムを混在させるとモジュールや外壁の納まりが不整合となり、実現が困難となる場合がある。
特許文献1では、H形鋼柱の強軸方向とH形鋼梁の長手方向とが平行になるように配置して剛接合した梁通し型の鉄骨1方向ラーメン構造が示されており、ラーメン構造で設計上の制約となる柱梁の配置をフレキシブルにするものである。
この梁通し型の鉄骨1方向ラーメン構造の具体例が特許文献2の図1および図2に示されており、外壁は、特許文献2に示す、下階の鉄骨梁Hに固定された下部取付部材3およびその上階の鉄骨梁Hに固定された上部取付部材4にわたって固定する。前記取付部材により、鉄骨梁の外壁側端面と外壁とは一定のクリアランスが確保されている(特許文献2図4参照)。
建物の形式として、例えば、集合住宅の下層階を大スパン化して、店舗など商業施設とする形態がある。特許文献3では、特許文献2におけるモジュールの制約のなかでスパンを大きくするためにH形鋼を直列に組み合わせ、断面の軸力、曲げ耐力と剛性を確保した柱が示されている。
特開平3-233039号公報 特開2001-107488号公報 特開2018-123484号公報
本願発明の目的は、規格化された1方向ラーメン構造の下層部に2方向ラーメン構造によって大空間を確保する合理的な鉄骨骨組み構造を提供するものである。そこで、ここでは、上層部のH形鋼柱とH形鋼梁からなる1方向ラーメンと下層部の大スパン2方向ラーメンをどう整合させるかについて検討した。
下層部に大空間を確保するのに際しては、大スパン2方向ラーメンとする必要があるため、柱の断面性能を大きくする必要がある。特許文献3に示す、H形鋼を直列に組み合わせて断面の軸力、曲げ耐力と剛性を確保した柱は、柱の弱軸方向の耐力、剛性は大きく向上しないため、2方向ラーメンとするには、これらをXY方向に配置して組み合わせる必要がある。構造を検討した配置例を図10に示す。ここでは、特許文献3の図2に示すフランジ12A、12Bのそれぞれの外表面から、11A、11Bの境界部までの距離を最小モジュールDと設定する。
図10において、1は1方向ラーメンの柱に供するH形鋼を強軸方向に直列配置したH形鋼柱、2Aはベースプレート、3はベースプレート2Aに設けた柱側接合用ボルト孔を示している。
H形鋼柱1の幅は、モジュールの整数倍の寸法とならざるを得ず、柱の寸法が必要以上に大きくなる可能性がある。
また、H形鋼柱1に対して強軸方向の断面性能は大幅に向上するが、その直交方向(弱軸方向)は大空間を構築できるほど断面性能が向上しないため、2方向ラーメンとするためには、その直交方向にも同様にH形鋼柱1を配置した組み立て柱とする必要がある。
しかし、これらを直交して配置するのに際して、2つの柱のベースプレート同士が干渉してしまうため、図10(a)、(b)に示すように、直交方向にDだけ離隔して配置せざるを得ない。そのため、組み立て柱の寸法は、少なくとも2D×3D以上となってしまい、さらに柱の仕上げ寸法が増大するという問題がある。
そこで、下層部の大スパン2方向ラーメンとして、鋼管柱とH形鋼梁による架構を検討した。以下、上層の1方向ラーメンを第一の鉄骨ラーメン架構、下層の大スパン2方向ラーメンを第二の鉄骨ラーメン架構と呼ぶ。
外壁8は、図11に示すように、すべて特許文献2に示される、規格化された第一の鉄骨ラーメン架構101に用いる外壁システムを採用する。
すなわち、外壁8は、図11に示すように、第一の鉄骨ラーメン架構101のH形鋼梁4の上下フランジ7A、7Bに配置される外壁取付部材9によって、梁フランジ7の外壁側の端面から所定の寸法だけ離隔して配置される構造になっている。梁フランジ7との接合は、梁に設けられた外壁取付部材取付用ボルト孔(図示せず)を介して、ボルトナットで接合され、前記外壁取付部材取付用ボルト孔の梁フランジ端からの距離は、後述する梁側接合用ボルト孔5と同一になっている。
下層部の第二の鉄骨ラーメン架構102は、大スパン化するため、図12に示すように、H形鋼梁14の断面寸法は上層部の第一の鉄骨ラーメン架構101のH形鋼梁4よりも大きい。
そのため、第二の鉄骨ラーメン架構102の柱芯と梁芯を上層部の第一の鉄骨ラーメン架構101のモジュール芯に合わせた場合、図12に示すように、上下階の外壁線が揃わなくなる。
また、下層部の梁フランジ端から柱面までの距離が上層部と異なるため、外壁取付部材9をそのまま使用することができず、鋼管柱11の屋外面とH形鋼梁14の梁フランジ屋外側端面の段差分屋外側に延長した、新たな外壁取付部材19を追加製作しなければならない。
この条件で図13のように外壁線を揃える場合、上層の外壁取付部材9aを製作する必要がある。なお、外壁取付部材9aは、下層の外壁取付部材19と共通に計画することは可能である。
そこで、第二の鉄骨ラーメン架構102のH形鋼梁14の梁フランジ17の外壁側端面を、鋼管柱11の外壁8側の面に揃えるように偏心させ、上下層の外壁線を揃える検討を行ったが、上層のH形鋼梁4と下層のH形鋼梁14のフランジ幅が同じでない限り、前記外壁取付部材取付用ボルト孔の梁フランジ端からの距離が異なってしまうため、外壁取付部材9を上層部と共用して上下層の外壁線を揃えることができず、図14のように、上層部の外壁8を下層部の外壁線まで持ち出すことになり、結局、出寸法が大きい新たな外壁取付部材9bが別途必要となる。
さらに、図13、図14の方法では、上層部の外壁8が屋外側に移動されるため、図15(a)あるいは図15(b)に示す通常の配置よりもH形鋼柱1と外壁8が離れてしまい、図16(a)に示すように、内装材20が従来通りH形鋼柱1の室内側面を基準として配置される場合には、壁厚が厚くなり、建具の造作に支障を生じる。壁厚を図15(a)乃至図15(b)と同じにする場合には、図16(b)に示すように内装材20の取付位置を下地材と共に屋外側に寄せて変更する必要があるとともに、室内側に柱型が大きく張り出してしまう問題が発生する。
さらに、外壁取付部材9を上下層で共用して外壁線を揃えるために、上下層のH形鋼梁4、14の梁フランジ7、17の外壁側端面の位置を単純に揃える検討をした。この場合、図示しないが、上下層の梁芯がずれてしまうため、多くの場合、柱側固定用ボルト孔3の位置がH形鋼梁14のウェブと干渉するなどして、梁側接合用ボルト孔15をあけることができない。それにより、H形鋼梁14にH形鋼柱1を取り付け不能となる。
さらに、平面プランが雁行の場合、一対の入隅部のどちらか一方の外壁線を揃えるように梁を偏心させるだけでは、もう一方の入隅部の外壁線が揃わなくなる問題がある。図17には、一対の入隅部を設けた雁行プランの例を示している。X1は、一方の入隅Z1側の外壁線を揃えるために必要な、第一の鉄骨ラーメン架構101のX方向の梁芯位置を示しており、X2は、もう一方の入隅Z2側の外壁線を揃えるために必要な、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁芯位置を示している。ここで、X1とX2は一直線上に配置することができなくなっている。X1とX2が一致しないと上層の第一の鉄骨ラーメンの梁芯が通らなくなるためシステムが成立しない。X1を優先した場合、Z2側のH形鋼梁14の位置が不適となる。
本発明は、かかる課題を解決し、H形鋼柱とH形鋼梁による規格化された上層部の梁通し型一方向ラーメン骨組みのモジュールを活かした下層部の部材設定と配置ルールを決定し、規格化された上層部の設計ルールや部材を殆ど変更することなく、下層に大空間構築を実現できる鉄骨骨組み構造、鉄骨骨組み構造の設計方法を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る鉄骨骨組み構造は、H形鋼柱のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱とH形鋼梁で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構を配置するものであって、
下層の前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁は、フランジ幅が上層の前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の2倍以上であって、
前記第二の鉄骨ラーメン架構のH形鋼梁のうち外壁に面する梁は、前記鋼管柱の外壁側の面の延長線上に梁フランジの外壁側の端面を略一致させて前記鋼管柱に固定されており、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の前記H形鋼梁の梁フランジ幅の1/2の位置に、前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯を一致させて配置したことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁の梁フランジ幅と前記鋼管柱の外径寸法が同一呼び寸法であることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、平面視プランは、X方向またはY方向の同一軸線上に一対の入隅部を配した雁行であって、
一方の入隅部の鋼管柱に対して、他方の入隅部の鋼管柱における少なくとも前記一方の入隅部の鋼管柱と対向する面及びその反対側の面の幅寸法を、前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とし、
前記一方の入隅部の鋼管柱から、前記他方の入隅部の鋼管柱へ向かって延伸するH形鋼梁フランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線と、
前記他方の入隅部の鋼管柱から、前記一方の入隅部の鋼管柱と反対側に延伸するH形鋼梁のフランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線が一致していることを特徴とするものである。
(4)また、本発明に係る鉄骨骨組み構造の設計方法は、H形鋼柱のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱とH形鋼梁で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構を配置する設計方法であって、
下層の前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁は、フランジ幅が上層の前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の2倍以上に設定し、
前記第二の鉄骨ラーメン架構のH形鋼梁のうち外壁に面する梁は、前記鋼管柱の外壁側の面の延長線上に梁フランジの外壁側の端面を略一致させて前記鋼管柱に固定し、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の前記H形鋼梁の梁フランジ幅の1/2の位置に、前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯を一致させて配置することを特徴とするものである。
(5)また、上記(4)に記載のものにおいて、平面視プランを、X方向またはY方向の同一軸線上に一対の入隅部を配した雁行とし、
一方の入隅部の鋼管柱に対して、他方の入隅部の鋼管柱における少なくとも前記一方の入隅部の鋼管柱と対向する面及びその反対側の面の幅寸法を、前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とし、
前記一方の入隅部の鋼管柱から、前記他方の入隅部の鋼管柱へ向かって延伸するH形鋼梁フランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線と、
前記他方の入隅部の鋼管柱から、前記一方の入隅部の鋼管柱と反対側に延伸するH形鋼梁のフランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線を一致させることを特徴とするものである。
本発明においては、H形鋼柱のフランジ芯またはウェブ芯にH形鋼梁のウェブ芯を一致させて配置して構成する第一の鉄骨ラーメン骨組み架構に対し、下層の鋼管柱とH形鋼梁で構成した第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁を、フランジ幅が上層の第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の2倍以上とし、特に、第二の鉄骨ラーメン架構の梁のうち外壁に面する梁は、柱の屋外側の面の延長線上に梁フランジの屋外側の端面を略一致させて鋼管柱に配置し、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2の位置に、第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯を一致させて配置したので、役物部材を使用することなく上下階の外壁線を容易に揃えることができるとともに、上層の第一の鉄骨ラーメン架構の室内空間も広く取ることができる。
また、平面プランを雁行とし、かつ、X方向またはY方向の同一軸線上に一対の入隅部を配する場合でも、一方の入隅部の柱に対して、もう一方の入隅部の鋼管柱のうち、少なくとも、一方の入隅部の鋼管柱と対向する面及びその対辺の寸法を、第二の鉄骨ラーメン架構を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とすることで、一方の入隅部の鋼管柱から、もう一方の入隅部の鋼管柱へ向かって延伸するH形鋼梁フランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線と、もう一方の入隅部の鋼管柱から、一方の入隅部の鋼管柱の反対側に延伸するH形鋼梁のフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線を一致させることができ、雁行する場合でも、上下階の外壁線を容易にそろえることができるとともに、第一の鉄骨ラーメン架構の室内空間も広く取ることができる。
本発明における実施の形態1、2の外壁の配置状況を示す略断面図である。 モジュール化したH形鋼柱の水平断面図であって、図1(a)はフランジ板厚中心距離をモジュールとしたもの、図1(b)はフランジ最外面距離をモジュールとしたものである。 H形鋼梁の水平方向断面図である。 本発明における実施の形態1における、第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯位置と第二の鉄骨ラーメン架構の梁との関係を示す略平面図である。 図4における出隅部(A部)の詳細図である。 図4における入隅部(B部)の詳細図である。 図4において、外壁に対向する面と直交する側のモジュール芯を柱断面の中央に配置した状況を示すC部の詳細図である。 本発明における雁行プランについて実施の形態1の部材構成とモジュール芯の配置ルールを適用した場合の、第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯位置と第二の鉄骨ラーメン架構の梁との関係を示す略平面図である。 本発明における実施の形態2による雁行プランの、第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯位置と第二の鉄骨ラーメン架構の梁との関係を示す略平面図である。 特許文献3によるH形鋼柱を2方向ラーメンに適用した場合の配置例図である。 第一の鉄骨ラーメン架構の外壁の取付状況を示す垂直断面図である。 下層階を鋼管柱と大断面のH形鋼梁とし、第二の鉄骨ラーメン架構の柱芯と梁芯を上層部の第一の鉄骨ラーメン架構のモジュール芯に合わせた場合の外壁の配置状況を示す略断面図である。 下層階を鋼管柱と大断面のH形鋼梁とし、第二の鉄骨ラーメン架構の柱芯と梁芯を上層部の第一の鉄骨ラーメン架構のモジュール芯に合わせ、かつ、上下層の外壁線を揃えた場合の外壁の配置状況を示す略断面図である。 図13の形態から、第二の鉄骨ラーメン架構の梁を、鋼管柱側面まで偏心させた場合の略断面図である。 図11乃至図12における第一の鉄骨ラーメン架構の部分において、内装材を全て柱屋内面として壁厚を一定とした場合を示す平面図(a)、内装材を柱型に形成して配置した場合を示す平面図(b)である。 図13乃至図14における第一の鉄骨ラーメン架構の部分において、内装材を全て柱屋内面として壁厚を一定とした場合を示す平面図(a)、内装材を柱型に形成して配置した場合を示す平面図(b)である。 従来技術における雁行プランで、第二の鉄骨ラーメン架構の梁を外壁側に単純に偏心させた場合の第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯位置と、第二の鉄骨ラーメン架構の梁との関係を示す略平面図である。
[実施の形態1]
本実施の形態に係る鉄骨骨組み構造100は、図1に示すように、H形鋼柱1のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁4のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構101を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱11とH形鋼梁14で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構102を配置する鉄骨骨組み構造100である。
以下、詳細に説明する。
<第一の鉄骨ラーメン架構>
上層を構成する第一の鉄骨ラーメン架構101は、H形鋼柱1のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁4のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンである。すなわち、第一の鉄骨ラーメン架構101は、XY方向とも同じ基準寸法(モジュール)Dによる基準線でグリッドを形成した平面において、ベースプレート2Aとトッププレート2Bを有するH形鋼柱1の強軸方向とH形鋼梁4の長手方向と平行になるように配置して剛接合してシステム化した梁通し型の鉄骨一方向ラーメン骨組みである。
まず、第一の鉄骨ラーメン架構101を構成するH形鋼柱1とH形鋼梁4について説明し、その後、第一の鉄骨ラーメン架構101を詳細に説明する。
《H形鋼柱》
第一の鉄骨ラーメン架構101を構成するH形鋼柱1は、図2(a)、(b)に示すように、H形鋼の下端にベースプレート2Aが、上端に同形状のトッププレート2B(図示なし)が、それぞれ設けられている。
そして、H形鋼柱1は、そのフランジ板厚中心距離(図2(a))または最外面距離(図2(b))をDとし、ベースプレート2A、トッププレート2B(図示なし)には、フランジ板厚中心線または最外面をX方向モジュール芯X、ウェブ板厚中心線をY方向モジュール芯Yに配置したとき、当該XY方向モジュール芯の交点oを図心とし、各辺を両モジュール芯XYに対して平行に配置した正方形Sの隅角部の少なくとも2箇所(図では4箇所)に柱側接合用ボルト孔3を配している。すなわち、H形鋼柱1のせいは、モジュールDにおさまるようになっており、XYモジュールの交点oにおいて、当該接合用ボルト孔3は、X方向、Y方向とも等距離にあるので、X方向に配置しても、Y方向に配置しても、柱側接合用ボルト孔3の位置関係は変わらなくなっている。
なお、図2に示す例は、ベースプレート2Aおよびトッププレート2Bの形状として、H形鋼柱1の外形をかたどるようにダンベル状に形成したものを示しているが、略長方形としてもよい。
《H形鋼梁》
第一の鉄骨ラーメン架構101を構成するH形鋼梁4は、図3に示すように、そのフランジ幅WfをH形鋼柱1のベースプレート2Aおよびトッププレート2Bの幅以上とし、上フランジ7A及び下フランジ7B(図示なし)にH形鋼柱1のベースプレート2Aおよびトッププレート2Bの接合用ボルト孔3に対向する梁側接合用ボルト孔5群が間隔Dで配されており、その中間に外壁取付部材9を取り付けるためのボルト孔(図示せず)が梁側接合用ボルト孔5と同一の梁フランジ端距離で設けられている。
<第一の鉄骨ラーメン架構の詳細>
第一の鉄骨ラーメン架構101は、H形鋼柱1およびH形鋼梁4による規格化された鉄骨ラーメン構造であり、柱がH形鋼のため、柱強軸断面方向の1方向ラーメンとなる。これをXY方向に適切に配置して建物に作用する水平力に対応するもので、例えば、特許文献2と同形態である。
本発明において第一の鉄骨ラーメン架構101は一層でも多層でもよく、多層とする場合には、上階のH形鋼柱1の直下に必ずしも柱は必要なく、またコーナー部にも必ずしも必要ない。H形鋼梁4は、システムの性質上、スパンの上限が定められているため、下層部を大スパン化するためには、当該第一の鉄骨ラーメン架構101の最下層のH形鋼柱1は、後述する第二の鉄骨ラーメン架構102と接続される。
外壁8は、例えば図1示すように、梁フランジ7に配置される外壁取付部材9によって、屋外側に所定の寸法を保持して配置する構造とするが、胴縁により支持する構造としてもよい。
<第二の鉄骨ラーメン架構>
下層を構成する第二の鉄骨ラーメン架構102は、矩形断面の鋼管柱11とH形鋼梁14で構成した2方向ラーメンである。まず、第二の鉄骨ラーメン架構102を構成する鋼管柱11とH形鋼梁4について説明し、その後、第二の鉄骨ラーメン架構102を詳細に説明する。
《鋼管柱》
第二の鉄骨ラーメン架構102を構成する鋼管柱11は、その外径寸法をD以上とした角形鋼管あるいは溶接箱型断面である。柱上部には梁の応力を伝達するための上下のダイアフラム12A、12Bが配置され、2方向、3方向、あるいは4方向に後述のH形鋼梁14を配置する。
上部ダイアフラム12A上には、XY軸の交点oを図心とし、H形鋼柱1に規定する正方形Sの隅角部の少なくとも2箇所または4箇所に上階柱接合用のボルト孔13を配している(図5~図7参照)。ボルト孔13には、めねじを設けるか、上部ダイアフラム12Aの裏面に予めナットを溶接するなどしている。
《H形鋼梁》
第二の鉄骨ラーメン架構102を構成するH形鋼梁14は、上階の第一の鉄骨ラーメン架構101よりもスパンを拡大するために、H形鋼梁4よりも梁の断面を大きくしている。
H形鋼梁14のフランジ幅は、上層の第一の鉄骨ラーメン架構101のH形鋼梁4のフランジ幅Wfの2倍以上であり、上述の鋼管柱11の外径寸法とフランジ幅を揃えるとよりよい。
少なくとも梁フランジ17Aには、上層の(第一の鉄骨ラーメン架構101)のH形鋼柱1のベースプレート2Aの接合用ボルト孔3に対抗する梁側接合用ボルト孔15群が間隔Dで配されている。
<第二の鉄骨ラーメン架構の詳細>
鋼管柱11およびH形鋼梁14による鉄骨2方向ラーメン構造であり、第一の鉄骨ラーメン架構101のモジュールとの整合性確保と、上下層の外壁線を揃えるために、鋼管柱11、H形鋼梁14の形態と、配置方法を第一の鉄骨ラーメン架構101のシステムのモジュールDに基づいて定めている。
まず、平面計画が矩形または入隅が1か所のL形状について図4~図7に基づいて説明する。図5、図6、図7はそれぞれ図4のA部、B部、C部の詳細図である。
なお、図4における梁14の符号に関し、外周部に配置されるものは14Aとし、14Aの延長線上にある内部のものは14Bとし、それ以外のものは単に14としている。図9においても同様である。
第二の鉄骨ラーメン架構102の外壁8に面する外周部の梁14Aは、図4~図7に示すように、外周部の鋼管柱11Aの外壁側の面の延長線上に当該梁フランジ17の外壁8側の端面を略一致させて配置させ、かつ、その梁フランジ17の外壁側端面から第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ7の幅Wfの1/2の位置に、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁芯(モジュール芯X、Y)を一致させて配置している。
出隅部分では、図4、図5に示すように、XY方向それぞれ梁フランジ外壁側端面から第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅Wfの1/2の位置に、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁芯XまたはYを一致させて配置する。
すなわち、第二の鉄骨ラーメン架構102の外周部を構成する鋼管柱11Aおよび梁14Aのモジュール芯XYは、外壁8側の面から、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅Wfの1/2の位置となる。
入隅がある場合、図4、図6に示すように、その入隅を構成するH形鋼梁14Bの延長線上に配置されるH形鋼梁14B、および鋼管柱11Bについても同様の配置ルールとする。
なお、上記以外の外壁8に対向する面と直交する側のモジュール芯については、図4、図7に示すように(ここでは、Y軸)、柱断面の中央に通り芯を配置してもよい。
以上のように、本実施の形態の鉄骨骨組み構造100によれば、H形鋼柱1のフランジ芯またはウェブ芯にH形鋼梁4のウェブ芯を一致させて配置して構成する第一の鉄骨ラーメン架構101に対し、下層の鋼管柱11とH形鋼梁14で構成した第二の鉄骨ラーメン架構102を構成するH形鋼梁14を、フランジ幅が上層の第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅の2倍以上とし、特に、第二の鉄骨ラーメン架構102の梁のうち外壁8に面する梁は、柱の屋外側の面の延長線上に梁フランジ17の屋外側の端面を略一致させて鋼管柱11に配置し、かつ、その梁フランジ17の屋外側から第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅の1/2の位置に、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁芯を一致させて配置したので、役物部材を使用することなく上下階の外壁線を容易に揃えることができるとともに、上層の第一の鉄骨ラーメン架構101の室内空間も広く取ることができる。
[実施の形態2]
同一モジュール芯上に2つの入隅Z1、Z2を有する雁行形状の場合、実施の形態1の部材構成、モジュール芯の配置ルールによると、図8に示すように、入隅部Z1を基準としたとき、入隅部Z2側で第一の鉄骨ラーメン架構101のモジュール芯X1とX2が揃わなくなる。そこで、図9に示すように、一方の入隅部Z1の鋼管柱11Aに対して、もう一方の入隅部Z2の鋼管柱11A’の、少なくとも入隅部Z1、Z2に面する面(図では左右の面)の寸法を、第二の鉄骨ラーメン架構102を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とした。そして、一方の入隅部Z1の鋼管柱11Aから、鋼管柱11A’へ向かって配置する全てのH形鋼梁14Bの梁フランジ17の外壁側から第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅の1/2に位置するモジュール芯と、他方の入隅部Z2から前記H形鋼梁14Bの延長線上にある出隅部の鋼管柱11Aに向かって配置する全てのH形鋼梁14A’の梁フランジ17の外壁8側から第一の鉄骨ラーメン架構101の梁フランジ幅の1/2に位置するモジュール芯を一致させるようにする。
ここで、鋼管柱11A’のH形鋼梁14A’の外壁8側になる面と対向する面と、H形鋼梁14A’の梁フランジ17の外壁8と反対側の端面を略一致させて配置させるため、H形鋼梁14A’と14Bは平面視で偏心しており、H形鋼梁14Bの延長線上にある出隅部の鋼管柱11Aも同様に通り芯から偏心して配置される。
本実施の形態の鉄骨骨組み構造100によれば、雁行する場合でも、第一の鉄骨ラーメン架構101の外壁取付部材9をそのまま用いて外壁線を揃えることができるとともに、第一の鉄骨ラーメン架構101の室内空間も広く取ることができる。
本発明に係る鉄骨骨組み構造100の実施例を下記に示す。
最小モジュール寸法DをXY方向とも250mmとして計画した平面グリッドに、ベースプレート2Aとトッププレート2Bを有したH-259×100×6×9(H形鋼梁の梁せい[mm]×梁フランジ幅[mm]×ウェブ板厚[mm]×フランジ板厚[mm]、以下同じ)からなるH形鋼柱1の強軸方向とH-250×125×6×9からなるH形鋼梁4の長手方向と平行になるようにそれぞれのウェブ芯を合わせて配置し、剛接合してシステム化した梁通し型の鉄骨一方向ラーメン骨組みの下層に、2方向ラーメン化して大空間を構築するために、新規に鋼管柱1とH形鋼梁4を配置して図9の平面で鉄骨骨組を構築した。
第一の鉄骨ラーメン架構101のH形鋼柱1のベースプレート2Aとトッププレート2Bの幅は125mmで、板厚は19mmとし、柱側接合用ボルト孔3はハイテンションボルトM16に対応するように設けた。
下層に設ける第二の鉄骨ラーメン架構102の鋼管柱11は、冷間成形角形鋼管□-300×300×12である。上下ダイアフラム12A、Bは外形寸法325mm×325mm、板厚25mmで、XY軸の交点部には、上階のH形鋼柱1のボルト孔3に対応するボルト孔13が配置される。
H形鋼梁14は、H-450×250×9×19であり、フランジ幅はH形鋼梁4の2倍で、鋼管柱11は□-300×300×12である。H形鋼梁14は、例えば、H-390×300×10×19として、鋼管柱11の外径寸法とフランジ幅を揃えるとよりよい。
外壁8に面するH形鋼梁14は、鋼管柱11の外壁8に面する面にそのフランジ端部を揃えて配置されており、第一の鉄骨ラーメン架構101の梁の材軸方向のモジュール芯は、H形鋼梁14のフランジ17の外壁側端面から、H形鋼柱1のベースプレート2Aの幅の1/2の62.5mmの位置である。上フランジ7Aには、各モジュール芯の交点を中心に、4箇所のボルト孔15が配置される。
入隅部の鋼管柱11A’は、□-375×300×12の溶接鋼管で、内ダイヤフラム12として、内部に板厚25mmの鋼材が嵌装されている。なお、鋼管柱11A’はここでは長方形断面としたが、□-400×400の正方形断面のロール成型角形鋼管としてもよい。
H形鋼梁14にH-390×300×10×19を用いた場合には、鋼管柱11A’は、□-300×450×12、あるいは□-450×450×12とすればよい。鋼管柱11A’は、2つの入隅部をつなぐ軸線上にあり、図9の形態では、平面視で、その左側にH形鋼梁14Bが、右側にH形鋼梁14A’が配される。ここで、H形鋼梁14Bは、平面視で鋼管柱11A’の上面側とフランジ端面を揃え、H形鋼梁14A’は、鋼管柱11A’下面側とフランジ端面を揃えるように、偏心して配置されるが、H形鋼梁14Bのモジュール芯X1とH形鋼梁14A’のモジュール芯X2は同一直線上にある。
なお、図4にあるように、出隅及び入隅の延長線上にないH形鋼梁14および鋼管柱11は、モジュール芯とその図芯を一致させるように配置してもよい。
図示していないが、鋼管柱11とH形鋼梁14は、H形鋼梁14と同寸のH形鋼による梁ブラケットが鋼管柱11に取付けられ、H形鋼梁14とボルト接合される。
外周部の各梁フランジの外壁8側には、外壁取付金物9が突出長30mmで設けられ、外壁材が嵌装されており、図1に示すように、上下階の外壁線が揃えられている。
100 鉄骨骨組み構造
101 第一の鉄骨ラーメン架構
102 第二の鉄骨ラーメン架構
1 H形鋼柱(第一の鉄骨ラーメン架構の柱)
2A ベースプレート
2B トッププレート
3 柱側接合用ボルト孔
4 H形鋼梁(第一の鉄骨ラーメン架構の梁)
5 梁側接合用ボルト孔
7 梁フランジ
7A 上フランジ
7B 下フランジ
8 外壁
9 第一の鉄骨ラーメン架構(上層)用の標準外壁取付部材
9a 第一の鉄骨ラーメン架構(上層)向けに新規製作する外壁取付部材
9b 第一の鉄骨ラーメン架構(上層)向けに新規製作する外壁取付部材
11 鋼管柱(第二の鉄骨ラーメン架構の柱)
11A 外周部を構成する鋼管柱
11A’ 入隅部Z2に配置する鋼管柱
11B 内部の鋼管柱
12 ダイアフラム
12A 上部ダイアフラム
12B 下部ダイアフラム
13 鋼管柱(ダイアフラム)の柱側接合用ボルト孔
14 H形鋼梁(第二のラーメン架構の梁)
14A 外周部を構成するH形鋼梁
14A’ 鋼管柱11A’に接続され、Z1との延長線上ある外周部を構成するH形鋼梁
14B 14Aの延長線上にある内部のH形鋼梁
15 梁側接合用ボルト孔
17 梁フランジ
17A 上フランジ
17B 下フランジ
19 (従来技術による場合の)第二の鉄骨ラーメン架構(下層)向け外壁取付部材
20 内装材
D モジュール寸法
S ボルト孔間隔を設定する正方形
o モジュール芯の交点
Wf 第一の鉄骨ラーメン架構のH形鋼梁のフランジ幅
X(1、2) X方向モジュール芯
Y Y方向モジュール芯
Z1、Z2 入隅部

Claims (5)

  1. H形鋼柱のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱とH形鋼梁で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構を配置する鉄骨骨組み構造であって、
    下層の前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁は、フランジ幅が上層の前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の2倍以上であって、
    前記第二の鉄骨ラーメン架構のH形鋼梁のうち外壁に面する梁は、前記鋼管柱の外壁側の面の延長線上に梁フランジの外壁側の端面を略一致させて前記鋼管柱に固定されており、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の前記H形鋼梁の梁フランジ幅の1/2の位置に、前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯を一致させて配置したことを特徴とする鉄骨骨組み構造。
  2. 前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁の梁フランジ幅と前記鋼管柱の外径寸法が同一呼び寸法であることを特徴とする請求項1記載の鉄骨骨組み構造。
  3. 平面視プランは、X方向またはY方向の同一軸線上に一対の入隅部を配した雁行であって、
    一方の入隅部の鋼管柱に対して、他方の入隅部の鋼管柱における少なくとも前記一方の入隅部の鋼管柱と対向する面及びその反対側の面の幅寸法を、前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とし、
    前記一方の入隅部の鋼管柱から、前記他方の入隅部の鋼管柱へ向かって延伸するH形鋼梁フランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線と、
    前記他方の入隅部の鋼管柱から、前記一方の入隅部の鋼管柱と反対側に延伸するH形鋼梁のフランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線が一致していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨骨組み構造。
  4. H形鋼柱のフランジ芯またはウェブ芯とH形鋼梁のウェブ芯を一致させて構成した1方向ラーメンによる第一の鉄骨ラーメン架構を上層とし、その下層に、矩形断面の鋼管柱とH形鋼梁で構成した2方向ラーメンによる第二の鉄骨ラーメン架構を配置する鉄骨骨組み構造の設計方法であって、
    下層の前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成するH形鋼梁は、フランジ幅が上層の前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の2倍以上に設定し、
    前記第二の鉄骨ラーメン架構のH形鋼梁のうち外壁に面する梁は、前記鋼管柱の外壁側の面の延長線上に梁フランジの外壁側の端面を略一致させて前記鋼管柱に固定し、かつ、そのフランジの屋外側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の前記H形鋼梁の梁フランジ幅の1/2の位置に、前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁芯を一致させて配置することを特徴とする鉄骨骨組み構造の設計方法。
  5. 平面視プランを、X方向またはY方向の同一軸線上に一対の入隅部を配した雁行とし、
    一方の入隅部の鋼管柱に対して、他方の入隅部の鋼管柱における少なくとも前記一方の入隅部の鋼管柱と対向する面及びその反対側の面の幅寸法を、前記第二の鉄骨ラーメン架構を構成する梁フランジ幅の1.5倍以上とし、
    前記一方の入隅部の鋼管柱から、前記他方の入隅部の鋼管柱へ向かって延伸するH形鋼梁フランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線と、
    前記他方の入隅部の鋼管柱から、前記一方の入隅部の鋼管柱と反対側に延伸するH形鋼梁のフランジの外壁側から前記第一の鉄骨ラーメン架構の梁フランジ幅の1/2に位置する材軸線を一致させることを特徴とする請求項4に記載の鉄骨骨組み構造の設計方法。
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