JP2023092215A - 警報器、設定方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】検知感度を容易に設定する警報器、設定方法及びプログラムを提供する。【解決手段】火災警報器600は、他の火災警報器600と通信可能であり、通信部620、制御部624、火災検知センサ630を少なくとも含む。火災検知センサ630は、火災を検知する。通信部620は、他の火災警報器600との通信によって、他の火災警報器600からの情報を受信する。制御部624は、通信部620において受信した情報をもとに、火災検知センサ630における検知感度を設定する。【選択図】図2
Description
本開示は、警報技術に関し、特にネットワークに接続される警報器、設定方法、プログラムに関する。
無線信号を利用して複数の火災警報器を連動させる警報システムが提供されている。このような警報システムは、多箇所に設置した複数台の火災警報器が、各々火災を感知する機能と警報音を鳴動する機能とを有している。何れかの火災警報器が火災を感知すると、当該火災警報器が警報音を鳴動するとともに火災感知を知らせる情報を無線信号で他の火災警報器に伝送する。これにより、火元の火災警報器だけでなく複数台の火災警報器が連動して一斉に警報音を鳴動し、火災の発生を迅速且つ確実に知らせることができる(例えば、特許文献1参照)。
警報システムに複数の火災警報器が含まれる場合、各火災警報器に対して検知感度を設定しなくてはならない。警報システムに含まれる火災警報器の数が増加するほど、設定の手間が増加する。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、検知感度を容易に設定する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の警報器は、他の警報器と通信可能な警報器であって、火災を検知する検知部と、他の警報器からの情報を受信する受信部と、受信部において受信した情報をもとに、検知部における検知感度を設定する制御部と、を備える。
本開示の別の態様は、設定方法である。この方法は、他の警報器と通信可能な警報器における設定方法であって、他の警報器からの情報を受信するステップと、受信した情報をもとに、火災を検知する検知部における検知感度を設定するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、検知感度を容易に設定できる。
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施例は、集合住宅、戸建住宅、オフィス、病院等の施設に設置される警報システムに関する。警報システムでは、管理装置に中継装置が接続され、中継装置に複数の火災警報器が無線のマルチホップネットワークにより接続される。このようなネットワークにおいて、管理装置が上位側に相当し、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器が下位側に相当する。火災警報器は、火災の発生を検知すると検知結果を中継装置に向かって転送し、中継装置は、管理装置に検知結果を転送する。管理装置は、検知結果を受信すると、鳴動を実行する火災警報器を1つ以上選択し、選択した1つ以上の火災警報器を最終的な宛先として、鳴動の指示を送信する。中継装置と火災警報器は、最終的な宛先の火災警報器まで鳴動の指示を転送し、最終的な宛先の火災警報器は、鳴動の指示を受信すると鳴動を実行する。
ここで、中継装置から、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器に向かう信号のための回線を「下り回線」と呼ぶ場合、最もホップ数の多い火災警報器から中継装置に向かう信号のための回線は「上り回線」と呼ばれる。本実施例では、複数のタイムスロットが並べられることによって1つのフレームが形成され、複数のフレームが並べられることによって1つのスーパーフレームが形成される。また、1つの火災警報器が、1つの下り回線用のタイムスロット(以下、「下り通信用タイムスロット」という)に割り当てられるとともに、1つの上り回線用のタイムスロット(以下、「上り通信用タイムスロット」という)に割り当てられる。下り回線の転送のために下り通信用タイムスロットが使用され、上り回線の転送のために上り通信用タイムスロットが使用される。
下り回線では、鳴動の指示の他に、マルチホップネットワークの同期を確立するための信号(以下、「同期信号」という)が定期的に転送される。一方、上り回線では、検知結果が主として転送される。以下の説明において、同期信号、検知結果、鳴動の指示は、「通信用信号」と総称されることもある。
火災警報器の検知感度は、工場出荷時に一律設定されている。迅速に検知し通知するために検知感度を上げた場合、消費電流が増加するので電池駆動の火災警報器では電池寿命が短くなる。また、キッチンやガレージなど煙や火災が発生しやすい設置環境においては、誤った火災通知(誤報)が発生する。そのため、設置環境に応じて施工者が検知感度を調整する方が好ましい。しかしながら、火災警報器の数が増加するほど、施工時間が増大する。
以下では、本実施例を(1)基本構成、(2)検知感度設定(第1例)、(3)検知感度設定(第2例)の順に説明する。
(1)基本構成
図1は、警報システム1000の構成を示す。警報システム1000は、火災警報器600と総称される第1火災警報器600aから第9火災警報器600i、中継装置700と総称される第1中継装置700aから第3中継装置700c、管理装置800を含む。火災警報器600の数は「9」に限定されず、中継装置700の数は「3」に限定されない。
(1)基本構成
図1は、警報システム1000の構成を示す。警報システム1000は、火災警報器600と総称される第1火災警報器600aから第9火災警報器600i、中継装置700と総称される第1中継装置700aから第3中継装置700c、管理装置800を含む。火災警報器600の数は「9」に限定されず、中継装置700の数は「3」に限定されない。
警報システム1000は、住宅、オフィス、商業施設等の施設に適用され、火災を検知し、火災が発生したことを報知するシステムである。複数の火災警報器600は、例えば、住宅用火災警報器であり、火災検知センサを備える。複数の火災警報器600は、例えば、施設の天井等に設置されるが、壁等に設置されてもよい。
ここで、第1火災警報器600aから第6火災警報器600fは、第1中継装置700aから広がる無線のマルチホップネットワークを構成する。例えば、第1中継装置700a、第1火災警報器600a、第2火災警報器600bを結ぶ中継ルート、第1中継装置700a、第4火災警報器600d、第5火災警報器600e、第3火災警報器600cを結ぶ中継ルートが形成される。また、第1中継装置700a、第4火災警報器600d、第5火災警報器600e、第6火災警報器600fを結ぶ中継ルート、第1中継装置700a、第7火災警報器600gを結ぶ中継ルートも形成される。このような中継ルートは、各火災警報器600において決定され、第1中継装置700a、管理装置800にも共有される。
これらの中継ルートにおいて、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600gは、「1」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。第2火災警報器600b、第5火災警報器600eは、「2」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。第3火災警報器600c、第6火災警報器600fは、「3」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。
第2中継装置700b、第3中継装置700c、第8火災警報器600h、第9火災警報器600iは、第1中継装置700a、第1火災警報器600a等と同様に構成される。例えば、第1中継装置700aを起点とするマルチホップネットワークが施設の1階に設置され、第2中継装置700bを起点とするマルチホップネットワークが施設の2階に設置され、第3中継装置700cを起点とするマルチホップネットワークが施設の3階に設置される。第1中継装置700aを起点とするマルチホップネットワークと、第2中継装置700bを起点とするマルチホップネットワークと、第3中継装置700cを起点とするマルチホップネットワークには、同一の周波数または異なった周波数が使用される。また、第1中継装置700a、第2中継装置700b、第3中継装置700cは互いに無線通信または有線通信を実行する。
このように中継装置700は、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600と無線通信を実行するとともに、他の中継装置700との間で無線通信または有線通信を実行する。中継装置700は、マルチホップネットワークに含まれる複数の火災警報器600間の通信を中継するともいえる。さらに、第1中継装置700aは、管理装置800とケーブルにより接続され、管理装置800との間で有線通信を実行する。
管理装置800は、例えば、施設内に設置される中央管理室や保安室に設置されたコントローラである。管理装置800は、施設に設けられた複数の機器または複数のシステムと通信可能である。複数の機器は、例えば、通信機能を有した空調機器、照明機器、給湯器等を含む。また、管理装置800は、施設に設けられた第1中継装置700aと通信可能である。さらに、管理装置800は、第1中継装置700aを介して、第2中継装置700b、第3中継装置700c、各火災警報器600とも通信可能である。
図2は、火災警報器600の構成を示す。火災警報器600は、通信部620、処理部622、制御部624、火災検知センサ630、ブザー632を含む。火災検知センサ630には公知の技術が使用されればよい。例えば、火災検知センサ630は、光学式の煙検知センサであってもよく、光の乱反射を利用して火災の際の煙を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、熱検知センサであってもよく、火災の際の熱を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、一酸化炭素検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって発生する一酸化炭素の濃度を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、赤外線検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって放射される赤外線を検知することで火災を検知してもよい。
通信部620は、他の火災警報器600または中継装置700との間の無線通信を実行する。処理部622は、通信部620において受信した信号を処理したり、通信部620から送信すべき信号を生成したりする。制御部624は、通信部620と処理部622の動作を制御する。制御部624の処理の詳細は後述する。ブザー632は、ブザー音を鳴動可能である。火災警報器600は、ブザー632を含まず、火災検知センサ630を含む構成、つまり検知機能と通信機能を有する構成であってもよい。このような火災警報器600は、火災の検知を警報可能な火災警報器であるともいえる。
図3(a)-(d)は、警報システム1000で使用されるスーパーフレームの構成を示す。図3(a)に示されるように一定期間がスーパーフレーム1010として規定される。スーパーフレーム1010は繰り返し配置される。スーパーフレーム1010は、複数のフレーム1020に分割される。図3(b)に示されるように、1つのフレーム1020は、複数のタイムスロット1030に分割される。図3(c)は1つのタイムスロット1030を示す。タイムスロット1030の中で通信用信号が送信される。通信用信号の期間は、1つのタイムスロット1030の期間よりも短い。
図3(d)は、図3(b)に示されたフレーム1020に含まれる複数のタイムスロット1030の使用用途を示す。複数のタイムスロット1030のうち、先頭部分の1以上のタイムスロット1030は「下り通信用タイムスロット」に使用される。下り通信用タイムスロットに続く1つのタイムスロット1030は「上り通信用タイムスロット」に使用される。上り通信用タイムスロットに続く1以上のタイムスロット1030は「予備」に使用される。下り通信用タイムスロットの数と、上り通信用タイムスロットの数は同一であり、かつマルチホップネットワークに含まれる火災警報器600の数以上とされる。予備はなくてもよい。
図4は、中継装置700の構成を示す。中継装置700は、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600に対する制御装置であるともいえる。中継装置700は、通信部710、制御部720を含み、通信部710は出力部712を含み、制御部720は割当部722を含む。通信部710は、複数の中継装置700と通信するための通信機能を有するとともに、管理装置800と通信するための通信機能を有する。制御部720は、中継装置700の動作を制御する。
通信部710は、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600と通信することによって、各火災警報器600においてなされたルーティングの結果を受けつける。各火災警報器600においてなされるルーティングには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略するが、ルーティングの結果により、図1のような各中継ルートが示される。
割当部722は、ルーティングの結果をもとに、図3(d)に示される1つの下り通信用タイムスロットと1つの上り通信用タイムスロットとの組合せを1つの火災警報器600に割り当てる。割当部722における割当についても後述するが、火災警報器600毎に、下り通信用タイムスロットと上り通信用タイムスロットとの組合せが変えられる。出力部712は、割当部722における割当結果を複数の火災警報器600に対して出力する。割当結果では、下り通信用タイムスロットと上り通信用タイムスロットとの組合せと、火災警報器600との対応関係が示される。
図5は、警報システム1000におけるタイムスロットの割当例を示し、図3(d)と同様に示される。これは、図1の第1中継装置700a、第1火災警報器600aから第7火災警報器600gに対する複数のタイムスロット1030の割当を示す。図5における「M」は第1中継装置700aを示し、「S1」から「S7」は第1火災警報器600aから第7火災警報器600gをそれぞれ示す。下り通信用タイムスロットには、第1中継装置700a、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600g、第2火災警報器600b、第5火災警報器600e、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fが前側から順に割り当てられる。前述のごとく、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600gから第1中継装置700aまでのホップ数は「1」である。第2火災警報器600b、第5火災警報器600eから第1中継装置700aまでのホップ数は「2」であり、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fから第1中継装置700aまでのホップ数は「3」である。つまり、下り通信用タイムスロットに対して、第1中継装置700aまでのホップ数が小さい火災警報器600ほど前側に割り当てられる。
上り通信用タイムスロットには、第6火災警報器600f、第3火災警報器600c、第5火災警報器600e、第2火災警報器600b、第7火災警報器600g、第4火災警報器600d、第1火災警報器600a、第1中継装置700aが前側から順に割り当てられる。つまり、上り通信用タイムスロットに対して、第1中継装置700aまでのホップ数が大きい火災警報器600ほど前側に割り当てられる。
ホップ数「2」の第5火災警報器600eに着目する場合、第5火災警報器600eに対して、ホップ数「3」の第6火災警報器600fよりも前側の下り通信用タイムスロットが割り当てられる。下り通信用タイムスロットは、マルチホップネットワークにおいて第1中継装置700aから離れる方向に信号(通信用信号)が転送される場合に使用される。また、第5火災警報器600eに対して、第6火災警報器600fよりも後側の上り通信用タイムスロットが割り当てられる。上り通信用タイムスロットは、マルチホップネットワークにおいて第1中継装置700aに近づく方向に信号(通信用信号)が転送される場合に使用される。つまり、中継装置700は、各火災警報器600と中継装置700とのホップ数に応じて、複数のタイムスロット1030のうち、各火災警報器600に割り当てるタイムスロット1030を決定する。
第5火災警報器600eには、下り通信用タイムスロット「S5」、上り通信用タイムスロット「S5」が割り当てられ、第5火災警報器600eは、下り通信用タイムスロット「S5」または上り通信用タイムスロット「S5」で信号(通信用信号)を送信する。第6火災警報器600fには、下り通信用タイムスロット「S6」、上り通信用タイムスロット「S6」が割り当てられ、第6火災警報器600fは、下り通信用タイムスロット「S6」または上り通信用タイムスロット「S6」で信号(通信用信号)を送信する。
これらのタイムスロット1030の割当は、第1中継装置700aの割当部722において決定されるが、管理装置800において決定されてもよい。例えば、第1中継装置700aまたは管理装置800は、中継ルートの情報をもとにタイムスロット1030の割当を決定する。第1中継装置700aまたは管理装置800は、決定したタイムスロット1030の割当を各火災警報器600に通知する。そのため、各火災警報器600も、これらのタイムスロット1030の割当を把握する。その結果、火災警報器600は、通信用信号を送信すべきタイムスロット1030であって、かつ自らに割り当てられたタイムスロット1030を把握する。また、火災警報器600は、中継ルート上の隣接の火災警報器600または中継装置700からの通信用信号を受信可能なタイムスロット1030も把握する。
このような状況において、火災警報器600の通信部620は、消費電力を低減するために間欠受信動作を実行してもよい。通信部620における間欠受信動作では、タイムスロット1030の先頭部分の一部期間において受信動作が実行され、一部期間において信号(通信用信号)が受信されない場合に、タイムスロット1030の残りの期間で受信動作が停止される。一方、タイムスロット1030の先頭部分の一部期間において信号が受信された場合は、タイムスロット1030の残りの期間で受信動作が続行される。
図6は、警報システム1000における下り通信の概要を示す。これは、図5のうちの下り通信用タイムスロットを示す。第1中継装置700aは、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600に対して同期信号を定期的に送信する。同期信号は、例えばビーコン信号である。同期信号は、例えば、図3(a)に示されるスーパーフレーム1010のうちの先頭のフレーム1020において送信され、残りのフレーム1020において送信されない。第1中継装置700aは、スーパーフレーム1010のうちの先頭のフレーム1020におけるタイムスロット1030「M」で同期信号を送信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「M」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S4」で同期信号を転送する。また、第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S4」で第1中継装置700aに対する応答信号を送信する。応答信号は、例えば、Ack(ACKnowledgement)である。応答信号は、同期信号の一部分に含まれてもよい。
第1中継装置700aは、タイムスロット1030「S4」で応答信号を受信する。第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S4」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S5」で同期信号を転送するとともに、第4火災警報器600dに対する応答信号を送信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S5」で応答信号を受信する。図11においては省略されるが、第4火災警報器600dは、次のフレームのタイムスロット1030「S4」で第5火災警報器600eからの応答信号を第1中継装置700aに転送する。
第3火災警報器600cは、タイムスロット1030「S5」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S3」で同期信号を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。第6火災警報器600fは、タイムスロット1030「S5」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S6」で同期信号を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。
第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S3」と「S6」で応答信号を受信する。図6においては省略されるが、第5火災警報器600eは、次のフレームのタイムスロット1030「S5」で第3火災警報器600cからの応答信号と第6火災警報器600fからの応答信号とを第4火災警報器600dに転送する。第4火災警報器600dは、さらに次のフレームのタイムスロット1030「S4」で第5火災警報器600eからの応答信号を第1中継装置700aに転送する。
このように、第1中継装置700aが同期信号を送信したフレーム1020において同期信号の転送がなされる。また、第1中継装置700aからの同期信号を受信した各火災警報器600は、同期信号をもとに第1中継装置700aとのタイミング同期を確立する。タイミング同期には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
図7は、警報システム1000における上り通信の概要を示す。これは、図5のうちの上り通信用タイムスロットを示す。ここでは、第6火災警報器600fの火災検知センサ630が火災の発生を検知した場合を想定する。第6火災警報器600fの処理部622は、検知結果を通信部620に送信させる。検知結果には、火災を検知した第6火災警報器600fの識別情報が含まれる。第6火災警報器600fの通信部620は、タイムスロット1030「S6」で検知結果を送信する。
第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S6」で検知結果を受信する。これに続いて、第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S5」で検知結果を転送する。また、第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S5」で第6火災警報器600fに対する応答信号を送信する。応答信号は、検知結果の一部分に含まれてもよい。
第6火災警報器600fは、タイムスロット1030「S5」で応答信号を受信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S5」で検知結果を受信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S4」で検知結果を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。
第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S4」で応答信号を受信する。図7においては省略されるが、第5火災警報器600eは、次のフレーム1020のタイムスロット1030「S5」で第4火災警報器600dからの応答信号を第6火災警報器600fに転送する。
第1中継装置700aは、タイムスロット1030「S4」で検知結果を受信する。これまでと同様に、第1中継装置700aは、タイムスロット1030「M」で応答信号を送信する。当該応答信号は、第4火災警報器600d、第5火災警報器600eにおいて転送されて、第6火災警報器600fに受信される。
第1中継装置700aは、検知結果を第4火災警報器600dから受信した場合、検知結果を管理装置800に送信する。管理装置800は、検知結果を受信すると、検知結果に含まれた識別情報をもとに、鳴動させる火災警報器600を特定する。識別情報と、鳴動させる火災警報器600の情報との対応関係は管理装置800に予め記憶されている。管理装置800は、特定した火災警報器600を最終的に宛先として鳴動の指示を第1中継装置700aに送信する。
管理装置800において特定された火災警報器600が第3火災警報器600cと第6火災警報器600fである場合、図6と同様の転送がなされることによって、鳴動の指示が第3火災警報器600cと第6火災警報器600fに受信される。ここで、図6における同期信号の代わりに鳴動の指示が送信される。第2中継装置700b、第3中継装置700cは、第1中継装置700a経由で管理装置800から鳴動の指示を受信した場合、鳴動の指示を火災警報器600に転送する。第3火災警報器600cと第6火災警報器600fの通信部620が鳴動の指示を受信すると、制御部624は、ブザー632を鳴動させる。制御部624は、発光装置を点滅させてもよい。
(2)検知感度設定(第1例)
ここでは、一例として、図1の第6火災警報器600fを新たに設置する場合を説明する。そのため、第6火災警報器600fの周囲に設置された第2火災警報器600b、第3火災警報器600c、第5火災警報器600eのそれぞれには検知感度が既に設定されている。第6火災警報器600f以外の火災警報器600に対する検知感度の設定は、施工者により手動によりなされたり、第6火災警報器600fと同様になされたりすればよい。また、第6火災警報器600fの周囲に設置された火災警報器600は、第2火災警報器600b、第3火災警報器600c、第5火災警報器600eに限定されない。
ここでは、一例として、図1の第6火災警報器600fを新たに設置する場合を説明する。そのため、第6火災警報器600fの周囲に設置された第2火災警報器600b、第3火災警報器600c、第5火災警報器600eのそれぞれには検知感度が既に設定されている。第6火災警報器600f以外の火災警報器600に対する検知感度の設定は、施工者により手動によりなされたり、第6火災警報器600fと同様になされたりすればよい。また、第6火災警報器600fの周囲に設置された火災警報器600は、第2火災警報器600b、第3火災警報器600c、第5火災警報器600eに限定されない。
図2の火災検知センサ630は、火災の発生を検知するので、検知部であるといえる。火災検知センサ630に設定される検知感度を説明するために、ここでは、火災検知センサ630の動作原理を説明する。図8は、火災検知センサ630の動作原理を示す。横軸は時間を示し、縦軸は火災検知センサ630において検知される煙濃度を示す。火災検知センサ630は、一定間隔で煙濃度を検知する。煙濃度がしきい値α0を超過した場合、判定タイマを開始する。開始タイミングは、図2のT0で示される。火災検知センサ630は、T0以降、煙濃度がしきい値α0を超過する状態が判定時間T1継続すれば、火災の発生を検知する。そのため、検知感度を設定することは、しきい値α0と判定時間T1を設定することに相当する。
また、検知感度は、煙発生感度、煙復旧感度、火災判定温度、火災復旧温度に対して設定されてもよい。煙発生感度に対するしきい値は、例えばキッチンに対して「3.0%/m」、寝室に対して「1.5%/m」、ガレージに対して「5.0%/m」と設定される。火災判定温度に対するしきい値は、例えばキッチンに対して「55℃」、寝室に対して「45℃」、ガレージに対して「70℃」と設定される。
第6火災警報器600fを設置した後、施工者は、第6火災警報器600fに対する検知感度を設定するために、管理装置800を操作して、検知感度を設定するためのモード(以下、「検知感度設定モード」という)への移行を指示する。管理装置800は、指示を受けつけると、検知感度設定モードへの移行を指示するための信号(以下、「移行指示信号」という)を第1中継装置700aに送信する。移行指示信号は、各火災警報器600に転送される。
図9は、第6火災警報器600fによる設定手順を示すシーケンス図である。移行指示信号を受信した第2火災警報器600bは、第2火災警報器600bにおいて設定された検知感度に関する情報を第1情報として送信する(S10)。第1情報には、第2火災警報器600bの識別情報が含まれてもよい。移行指示信号を受信した第3火災警報器600cは、第3火災警報器600cにおいて設定された検知感度に関する情報を第2情報として送信する(S12)。第2情報には、第3火災警報器600cの識別情報が含まれてもよい。移行指示信号を受信した第5火災警報器600eは、第5火災警報器600eにおいて設定された検知感度に関する情報を第3情報として送信する(S14)。第3情報には、第5火災警報器600eの識別情報が含まれてもよい。
第6火災警報器600fの通信部620は、第2火災警報器600bからの第1情報、第3火災警報器600cからの第2情報、第5火災警報器600eからの第3情報を受信する。通信部620は、第1情報を受信した場合の受信強度値(以下、「第1受信強度値」という)を計測し、第2情報を受信した場合の受信強度値(以下、「第2受信強度値」という)を計測し、第3情報を受信した場合の受信強度値(以下、「第3受信強度値」という)を計測する。受信強度値は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)である。
制御部624は、第1受信強度値と第2受信強度値と第3受信強度値のうち、最大の値を選択する。また、制御部624は、選択した最大の値に対応した情報を選択する。例えば、第1受信強度値が最大の値として選択されれば第1情報が選択され、第2受信強度値が最大の値として選択されれば第2情報が選択され、第3受信強度値が最大の値として選択されれば第3情報が選択される。制御部624は、選択された情報に含まれた検知感度を火災検知センサ630に設定する。つまり、制御部624は、通信部620において受信した第1情報等の情報をもとに、火災検知センサ630における検知感度を設定する(S16)。
図10(a)-(b)は、制御部624に保持されるデータベースのデータ構造を示す。図10(a)に示すように、第2火災警報器600bからの第1情報に対する第1受信強度値が「-80dBm」であり、第3火災警報器600cからの第2情報に対する第2受信強度値が「-60dBm」である。また、第5火災警報器600eからの第3情報に対する第1受信強度値が「-50dBm」である。第1情報には、第2火災警報器600bにおける検知感度「A」が含まれ、第2情報には、第3火災警報器600cにおける検知感度「B」が含まれ、第3情報には、第5火災警報器600eにおける検知感度「C」が含まれる。これらの受信強度値のうち、第1受信強度値が最大の値であるので、第3情報が選択される。また、第3情報に含まれた検知感度「C」、つまり第5火災警報器600eにおける検知感度「C」が第6火災警報器600fの火災検知センサ630にも設定される。図10(b)は後述する。
1つの火災警報器600に対して、複数の検知感度が設定されてもよい。例えば、当該火災警報器600の通信部620において受信した情報には、第1検知感度と、第1検知感度を設定すべき第1時間との組合せと、第1検知感度とは異なる第2検知感度と、第2検知感度を設定すべき第2時間との組合せが含まれる。制御部624は、計時機能を備え、第1時間において第1検知感度を火災検知センサ630に設定し、第2時間において第2検知感度を火災検知センサ630に設定する。例えば、第1時間は8時から20時であり、第2時間は20時から翌日8時である。3つ以上の検知感度と時間が設定の対象とされてもよい。
図10(b)に示すように、第2火災警報器600bからの第1情報に対する第1受信強度値が「-80dBm」であり、第3火災警報器600cからの第2情報に対する第2受信強度値が「-60dBm」である。また、第5火災警報器600eからの第3情報に対する第1受信強度値が「-50dBm」である。第1情報には、第2火災警報器600bにおける第1検知感度「A1」、第2検知感度「A2」が含まれ、第2情報には、第3火災警報器600cにおける第1検知感度「B1」、第2検知感度「B2」が含まれる。第3情報には、第5火災警報器600eにおける第1検知感度「C1」、第2検知感度「C2」が含まれる。これらの受信強度値のうち、第1受信強度値が最大の値であるので、第3情報が選択される。また、第3情報に含まれた第1検知感度「C1」、第2検知感度「C2」、つまり第5火災警報器600eにおける第1検知感度「C1」、第2検知感度「C2」が第6火災警報器600fの火災検知センサ630にも設定される。ここで、火災警報器600の通信部620において受信した情報には、第1検知感度と、第1検知感度を設定すべき第1時間との組合せと、第1検知感度とは異なる第2検知感度と、第2検知感度を設定すべき第2時間との組合せのいずれかが含まれてもよい。
(3)検知感度設定(第2例)
ここでは、火災検知センサ630における検知感度が学習されることを前提とする。図11(a)-(b)は、火災検知センサ630における学習処理の概要を示す。図11(a)は、図8と同様に示され、しきい値α0と判定時間T1が設定される。煙濃度がしきい値α0を超過し、かつ判定時間T1経過する状態が一定期間内に規定回数発生すると、制御部624は、図11(b)のように判定時間をT1からT2に変更する(T1<T2)。一定期間と規定回数は、例えば、1か月に3回、1週間に3回のように定められる。これは、湯気やタバコによる非火災が検知された場合に、誤報を低減するためである。
ここでは、火災検知センサ630における検知感度が学習されることを前提とする。図11(a)-(b)は、火災検知センサ630における学習処理の概要を示す。図11(a)は、図8と同様に示され、しきい値α0と判定時間T1が設定される。煙濃度がしきい値α0を超過し、かつ判定時間T1経過する状態が一定期間内に規定回数発生すると、制御部624は、図11(b)のように判定時間をT1からT2に変更する(T1<T2)。一定期間と規定回数は、例えば、1か月に3回、1週間に3回のように定められる。これは、湯気やタバコによる非火災が検知された場合に、誤報を低減するためである。
図12(a)-(b)は、火災検知センサ630における学習処理の別の概要を示す。図12(a)は、図8と同様に示され、しきい値α0と判定時間T1が設定される。煙濃度がしきい値α0を超過しない状況が一定期間内に一度も発生しない場合、制御部624は、図12(b)のようにしきい値をα0からα1に変更する(α0>α1)。一定期間は、例えば1か月である。これは、火災警報器600がクリーンルームや倉庫などに設定される場合を想定する。火災検知センサ630においてこれらのような学習処理が実行される場合、火災警報器600が設置されてからの動作時間が長くなるほど、火災検知センサ630のしきい値と判定時間、つまり検知感度が最適化されているといえる。
図9において、移行指示信号を受信した第2火災警報器600bは、第2火災警報器600bにおいて設定された検知感度に関する情報を第1情報として送信する(S10)。第1情報には、第2火災警報器600bの識別情報、第2火災警報器600bの動作時間(以下、「第1動作時間」という)に関する情報が含まれる。移行指示信号を受信した第3火災警報器600cは、第3火災警報器600cにおいて設定された検知感度に関する情報を第2情報として送信する(S12)。第2情報には、第3火災警報器600cの識別情報、第3火災警報器600cの動作時間(以下、「第2動作時間」という)に関する情報が含まれる。移行指示信号を受信した第5火災警報器600eは、第5火災警報器600eにおいて設定された検知感度に関する情報を第3情報として送信する(S14)。第3情報には、第5火災警報器600eの識別情報、第5火災警報器600eの動作時間(以下、「第3動作時間」という)に関する情報が含まれる。
第6火災警報器600fの通信部620は、第2火災警報器600bからの第1情報、第3火災警報器600cからの第2情報、第5火災警報器600eからの第3情報を受信する。制御部624は、第1動作時間と第2動作時間と第3動作時間のうち、最長の値を選択する。また、制御部624は、選択した最長の値に対応した情報を選択する。例えば、第1動作時間が最長の値として選択されれば第1情報が選択され、第2動作時間が最長の値として選択されれば第2情報が選択され、第3動作時間が最長の値として選択されれば第3情報が選択される。制御部624は、選択された情報に含まれた検知感度を火災検知センサ630に設定する。つまり、制御部624は、通信部620において受信した第1情報等の情報をもとに、火災検知センサ630における検知感度を設定する(S16)。
図13は、制御部624に保持されるデータベースのデータ構造を示す。第2火災警報器600bの第1動作時間が「365day」であり、第3火災警報器600cの第2動作時間が「20day」であり、第5火災警報器600eの第3動作時間が「1day」である。第1情報には、第2火災警報器600bにおける検知感度「A」が含まれ、第2情報には、第3火災警報器600cにおける検知感度「B」が含まれ、第3情報には、第5火災警報器600eにおける検知感度「C」が含まれる。これらの受信強度値のうち、第1動作時間が最長の値であるので、第1情報が選択される。また、第1情報に含まれた検知感度「A」、つまり第2火災警報器600bにおける検知感度「A」が第6火災警報器600fの火災検知センサ630にも設定される。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
本実施例によれば、他の火災警報器600から受信した情報をもとに火災検知センサ630における検知感度を設定するので、検知感度を容易に設定できる。また、他の火災警報器600から受信した情報をもとに火災検知センサ630における検知感度を設定するので、施工時間を短縮できる。また、情報には、他の火災警報器600において設定された検知感度が含まれるので、火災警報器600における処理を簡易にできる。
また、複数の他の火災警報器600のそれぞれから受信した情報をもとに火災検知センサ630における検知感度を設定するので、検知感度の精度を向上できる。また、受信強度値が最も大きい情報をもとに火災検知センサ630における検知感度を設定するので、火災警報器600の近くに設置された他の火災警報器600の検知感度を使用できる。また、火災警報器600の近くに設置された他の火災警報器600の検知感度を使用するので、火災警報器600と近い環境に設置された他の火災警報器600の検知感度を使用できる。また、火災警報器600と近い環境に設置された他の火災警報器600の検知感度が使用されるので、検知感度の精度を向上できる。また、検知感度の精度が向上するので、誤報の発生を低減できる。また、時間に応じて異なった検知感度が設定されるので、環境の変化に応じた検知感度を設定できる。また、動作時間の長い他の火災警報器600の検知感度を火災警報器600に設定するので、信頼度の高い検知感度を使用できる。
本開示の一態様の概要は、次の項目により示されてもよい。本開示のある態様の警報器(600)は、他の警報器(600)と通信可能な警報器(600)であって、火災を検知する検知部(630)と、他の警報器(600)からの情報を受信する受信部(620)と、受信部(620)において受信した情報をもとに、検知部(630)における検知感度を設定する制御部(624)と、を備える。
情報は、他の警報器(600)において設定された検知感度に関する情報であってもよい。
受信部(620)において受信した情報には、第1検知感度と、第1検知感度を設定すべき第1時間との組合せと、第1検知感度とは異なる第2検知感度と、第2検知感度を設定すべき第2時間との組合せの少なくとも1つを含んでもよい。制御部(624)は、第1時間において第1検知感度を、第2時間において第2検知感度を少なくとも設定してもよい。
他の警報器(600)は、第1警報器(600)と第2警報器(600)とを含んでもよい。受信部(620)は、第1警報器(600)からの第1情報と、第2警報器(600)からの第2情報とを受信し、制御部(624)は、受信部(620)において受信した第1情報と第2情報のいずれかをもとに、検知部(630)における検知感度を設定してもよい。
受信部(620)は、第1警報器(600)からの第1情報を受信した場合の第1受信強度値と、第2警報器(600)からの第2情報を受信した場合の第2受信強度値とを計測し、制御部(624)は、第1受信強度値と第2受信強度値とをもとに、第1情報と第2情報のいずれかを選択してもよい。
受信部(620)において受信した第1情報は第1警報器(600)の第1動作時間を含んでもよい。受信部(620)において受信した第2情報は第1警報器(600)の第2動作時間を含んでもよい。制御部(624)は、第1動作時間と第2動作時間とをもとに、第1情報と第2情報のいずれかを選択してもよい。
受信部(620)は、通信可能な制御装置からの指示を受信し、制御部(624)は、受信部(620)が指示を受信した場合、既に設定した検知感度を、指示に含まれた検知感度に更新してもよい。
本開示の別の態様は、設定方法である。この方法は、他の警報器(600)と通信可能な警報器(600)における設定方法であって、他の警報器(600)からの情報を受信するステップと、受信した情報をもとに、火災を検知する検知部(630)における検知感度を設定するステップと、を備える。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例において、1つの火災警報器600は、他の火災警報器600の検知感度を取得して、当該検知感度を設定する。しかしながらこれに限らず例えば、施工者が管理装置800を操作することによって検知感度を入力し、検知感度が含まれた指示を管理装置800が火災警報器600に送信してもよい。このような管理装置800は制御装置ともいえる。火災警報器600の通信部620は、管理装置800からの指示を受信する。制御部624は、通信部620が指示を受信した場合、既に設定した検知感度を、指示に含まれた検知感度に更新する。本変形例によれば、火災警報器600に適した検知感度を設定できる。
本実施例における警報システム1000はマルチホップネットワークを形成する。しかしながらこれに限らず例えば、警報システム1000において、中継装置700に対して複数の火災警報器600が直接接続されるスター型ネットワークが形成されてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
600 火災警報器、 620 通信部(受信部)、 622 処理部、 624 制御部、 630 火災検知センサ(検知部)、 632 ブザー、 700 中継装置、 710 通信部、 712 出力部、 720 制御部、 722 割当部、 800 管理装置、 1000 警報システム。
Claims (9)
- 他の警報器と通信可能な警報器であって、
火災を検知する検知部と、
前記他の警報器からの情報を受信する受信部と、
前記受信部において受信した前記情報をもとに、前記検知部における検知感度を設定する制御部と、
を備える警報器。 - 前記情報は、前記他の警報器において設定された前記検知感度に関する情報である請求項1に記載の警報器。
- 前記受信部において受信した前記情報には、第1検知感度と、前記第1検知感度を設定すべき第1時間との組合せと、前記第1検知感度とは異なる第2検知感度と、前記第2検知感度を設定すべき第2時間との組合せの少なくとも1つを含み、
前記制御部は、前記第1時間において前記第1検知感度を、前記第2時間において前記第2検知感度を少なくとも設定する請求項1に記載の警報器。 - 前記他の警報器は、第1警報器と第2警報器とを含み、
前記受信部は、前記第1警報器からの第1情報と、前記第2警報器からの第2情報とを受信し、
前記制御部は、前記受信部において受信した前記第1情報と前記第2情報のいずれかをもとに、前記検知部における検知感度を設定する請求項1から3のいずれか1項に記載の警報器。 - 前記受信部は、前記第1警報器からの第1情報を受信した場合の第1受信強度値と、前記第2警報器からの第2情報を受信した場合の第2受信強度値とを計測し、
前記制御部は、前記第1受信強度値と前記第2受信強度値とをもとに、前記第1情報と前記第2情報のいずれかを選択する請求項4に記載の警報器。 - 前記受信部において受信した前記第1情報は前記第1警報器の第1動作時間を含み、
前記受信部において受信した前記第2情報は前記第1警報器の第2動作時間を含み、
前記制御部は、前記第1動作時間と前記第2動作時間とをもとに、前記第1情報と前記第2情報のいずれかを選択する請求項4に記載の警報器。 - 前記受信部は、通信可能な制御装置からの指示を受信し、
前記制御部は、前記受信部が前記指示を受信した場合、既に設定した検知感度を、前記指示に含まれた検知感度に更新する請求項1から6のいずれかに記載の警報器。 - 他の警報器と通信可能な警報器における設定方法であって、
前記他の警報器からの情報を受信するステップと、
受信した前記情報をもとに、火災を検知する検知部における検知感度を設定するステップと、
を備える設定方法。 - 他の警報器と通信可能な警報器に実行させるためのプログラムであって、
前記他の警報器からの情報を受信するステップと、
受信した前記情報をもとに、火災を検知する検知部における検知感度を設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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