JP6709982B2 - 通信システム、通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に通信システム、及び通信装置に関し、より詳細には、同期通信を行う通信システム、及びそれに用いられる通信装置に関する。
従来、火災を感知する複数の火災感知器と、火災感知器との間で電波を媒体とする無線通信を行う受信装置とを有する火災報知システム(通信システム)がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の火災報知システムにおいて、火災感知器は、感知部と無線送受信部と制御部とを備えている。感知部は、火災に伴って発生する温度変化や煙を検出することで火災を感知する。無線送受信部は、受信装置との間で無線信号を送受信する。制御部は、少なくとも感知部で火災が感知されたときに無線送受信部を制御して火災感知情報を無線信号により送信させる。
受信装置は、無線送受信部と制御部とを備えている。無線送受信部は、火災感知器との間で無線信号を送受信する。制御部は、無線送受信部を制御するとともに無線送受信部で受信する無線信号から火災感知情報を得る。
受信装置から火災感知器への1つの下り方向のタイムスロットと、各火災感知器に割り当てられた火災感知器から受信装置への複数の上り方向のタイムスロットとで構成されるフレームが一定数集まってスーパーフレームが構成されている。受信装置並びに火災感知器の制御部は、スーパーフレームの中で火災感知情報を含む種々の情報を授受する。
また、受信装置の制御部は、スーパーフレームに含まれる1つのフレームの中の下り方向タイムスロットで無線送受信部に同期信号を送信させる。火災感知器の制御部は、無線送受信部で同期信号を受信した時点を基準にして自器に割り当てられた上り方向タイムスロットが始まるタイミングを決定する。
特開2006−343983号公報
特許文献1に記載の火災報知システム(通信システム)では、火災感知器(上位システム子機)が受信装置(上位システム親機)からの同期信号(ビーコン信号)を基準として受信装置(上位システム親機)と同期通信を行っている。しかし、例えば障害物等によって火災感知器(上位システム子機)が受信装置(上位システム親機)からの同期信号(ビーコン信号)を受信できない場合がある。このような場合、火災感知器(上位システム子機)は、同期信号(ビーコン信号)による同期を確立することができなかった。そのため、火災感知器(上位システム子機)同士での同期通信も行うことができなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、上位システム子機が上位システム親機からのビーコン信号を受信できない場合であっても、上位システム子機同士が同期通信を行うことが可能な通信システム、及び通信装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る通信システムは、複数の上位システム子機と、上位システム親機とを備える。前記上位システム親機は、前記複数の上位システム子機に第1ビーコン信号を送信し前記複数の上位システム子機と同期通信を行う。前記複数の上位システム子機は、複数の下位システム子機と、下位システム親機とを含んでいる。前記下位システム親機は、前記複数の下位システム子機に第2ビーコン信号を送信し前記複数の下位システム子機と同期通信を行う。また、前記下位システム親機は、前記複数の上位システム子機の少なくともいずれか1つが、前記第1ビーコン信号を受信できない受信不可状態である場合、前記複数の下位システム子機に前記第2ビーコン信号を送信する。前記複数の下位システム子機は、前記第1ビーコン信号と前記第2ビーコン信号とを区別可能であり、前記第1ビーコン信号と前記第2ビーコン信号との両方を受信できる場合、前記第2ビーコン信号に基づいて同期通信を行う。
本発明の一態様に係る通信装置は、上記の通信システムに前記下位システム親機として用いられる。
本発明の通信システム、及び通信装置では、上位システム子機が上位システム親機からのビーコン信号を受信できない場合であっても、上位システム子機同士が同期通信を行うことが可能になるという効果がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムのブロック図である。 図2は、同上の通信システムの下位システム親機における第2ビーコン信号の送信処理を示すフローチャートである。 図3は、同上の通信システムの下位システム親機における第2ビーコン信号の停止処理を示すフローチャートである。 図4は、同上の通信システムの動作説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
<概要>
本実施形態の通信システム10のブロック図を図1に示す。本実施形態の通信システム10は、上位システム親機1(以降、上位親機1と略称することがある)と、下位システム20とを備えている。下位システム20は、複数の上位システム子機2(以降、上位子機2と略称することがある)で構成されている。複数の上位子機2は、1台の下位システム親機3(以降、下位親機3と略称することがある)と、複数(図1では3台)の下位システム子機4(以降、下位子機4と略称することがある)とに分類される。以降の説明では、上位子機2を区別する場合、下位親機3、下位子機4という。
図1における破線の矢印は、無線信号の伝送経路を表している。なお、図1では、3台の下位子機4のうち1台の下位子機4と上位親機1との間にのみ破線の矢印を記載しており、残りの2台の下位子機4と上位親機1との間の破線の矢印の記載を省略している。
以下の説明では一例として、通信システム10を戸建住宅に適用する場合を例示するが、通信システム10が適用される建物は、戸建住宅に限らず、例えば集合住宅、又は事務所や店舗等の非住宅であってもよい。
各上位子機2は、上位親機1、及び他の上位子機2との間で同期通信を行う通信装置である。本実施形態では、各上位子機2は、火災が発生したときに警報を発生する火災警報器で構成されている。上位子機2は、火災の発生を検知した場合、火災が発生した旨を通知する通知信号を他の上位子機2、及び上位親機1に送信する。上位子機2は、他の上位子機2から通知信号を受信した場合、警報を発生する。上位親機1は、上位子機2からの通知信号を受信した場合、ネットワークNTを介してサーバ5に火災の発生を通知する。
本実施形態の通信システム10では、上位親機1、及び各上位子機2が同期通信を行うように構成されている。具体的には、本実施形態では、上位親機1と上位子機2との間、及び上位子機2同士で、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式の無線通信を行うように構成されている。上位親機1は、同期通信を行うために必要なタイムスロットを規定するビーコン信号(第1ビーコン信号)を同期信号として各上位子機2に一定周期で送信する。
下位親機3は、上位子機2の少なくともいずれか1つが上位親機1からの第1ビーコン信号を受信できない受信不可状態である場合、上位親機1の代わりにビーコン信号(第2ビーコン信号)を下位子機4に送信するように構成されている。これにより、本実施形態の通信システム10は、上位子機2の少なくともいずれか1つが上位親機1からの第1ビーコン信号を受信できない場合であっても、上位子機2同士が同期通信を行うことが可能となる。
<詳細>
以下に、本実施形態の通信システム10の詳細について説明する。
《上位親機》
まず、上位親機1の構成について説明する。上位親機1は、各上位子機2、及びサーバ5と通信する機能を有する通信装置である。上位親機1は、商用電源を電源として動作するように構成されている。上位親機1は、制御部11と、第1通信部12と、第2通信部13とを備えている。
制御部11は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいが、メモリカードのような記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよい。例えば、プログラムは、PLC通信(PLC:Power Line Communication)を介したインターネット回線を通じてサーバからダウンロードしてもよい。また、プログラムは、無線通信を通じてサーバから提供されてもよい。
第1通信部12は、電波を媒体とする無線信号を送信及び受信することにより、各上位子機2と通信するように構成されている。第1通信部12は、アンテナと、送信回路と、受信回路とを有している。送信回路は、制御部11から入力されたデータを無線信号に変調し、アンテナを介して送信する。受信回路は、アンテナを介して受信した無線信号を復調し、復調したデータを制御部11に出力する。第1通信部12は、例えば電波法施工規則第6条第4項第2号に規定される「特定小電力無線局」に準拠して無線信号を送信及び受信する。
第2通信部13は、サーバ5と通信可能な通信インターフェースである。第2通信部13は、例えばルータ等を介してネットワークNT(例えばインターネット回線)に接続されており、ネットワークNTを介してサーバ5と通信するように構成されている。第2通信部13は、制御部11から入力されたデータをサーバ5に送信する。また、第2通信部13は、サーバ5から受信したデータを制御部11に出力する。なお、第1通信部12と第2通信部13とは一体に構成されていてもよい。
制御部11は、同期通信を行うためのタイムスロットを規定する第1ビーコン信号を、第1通信部12から各上位子機2に送信させる。制御部11は、消費電力の低減を図るために、複数のフレームを含むスーパーフレームの周期(例えば60秒周期)で第1ビーコン信号を送信させる。各フレームは、周期が例えば4秒であり、複数のタイムスロットが含まれている。各上位子機2には、互いに異なるタイムスロットが割り当てられる。各上位子機2は、第1ビーコンを受信することにより同期をとり、第1ビーコン信号を受信したタイミングを基準として、自機(上位子機2)に割り当てられたタイムスロットで無線信号を送信する送信動作を行う。また、上位親機1から各上位子機2へのデータ{例えば同期をとるための同期情報(時刻情報)等}は第1ビーコン信号に含めて送信される。
また、制御部11は、第1通信部12が上位子機2からの火災警報メッセージを含む通知信号を受信した場合、火災が発生した旨を第2通信部13を介してサーバ5に通知する。
《上位子機》
次に、上位子機2の構成について説明する。上位子機2は、火災の発生を検知したときに火災警報を発生する機能と、上位親機1及び他の上位子機2と通信する機能とを有する火災警報器(通信装置)である。上位子機2は、例えば、住宅(戸建住宅、集合住宅)の部屋、廊下等の天井に設置される。上位子機2は、例えば乾電池等の電池を電源として動作するように構成されている。
まず、上位子機2のうち下位子機4の構成について説明する。下位子機4は、火災検知部41と、制御部42と、通信部43と、報知部44とを備えている。
火災検知部41は、火災の発生に伴う煙を検出し、煙の発生量(濃度)に応じて検知量(例えば電圧値)が変化するように構成されている。煙を検出する方式として、例えば発光素子から照射された光が煙の粒子に反射されて生じる散乱光を受光素子が検出することにより、煙の発生を検出し検出する光電式等がある。もちろん、火災検知部41は、火災の発生に伴う熱に応じて、火災の発生を検知する熱式で構成されていてもよい。火災検知部41は、検知量と、予め火災検知部41にて設定された閾値とを比較し、検知量が比較値を上回れば、火災が発生したと検知する。
制御部42は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいが、メモリカードのような記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよい。
通信部43は、電波を媒体とする無線信号を送信及び受信することにより、上位親機1、及び他の上位子機2と通信するように構成されている。通信部43は、アンテナと、送信回路と、受信回路とを有している。送信回路は、制御部42から入力されたデータを無線信号に変調し、アンテナを介して送信する。受信回路は、アンテナを介して受信した無線信号を復調し、復調したデータを制御部42に出力する。通信部43は、例えば電波法施工規則第6条第4項第3号に規定される「小電力セキュリティシステムの無線局」に準拠して無線信号を送信及び受信する。
報知部44は、制御部42が指定するブザー音を鳴動するブザーと、制御部42が指定する音声メッセージを再生するスピーカとを備えている。
制御部42は、火災検知部41が火災の発生を検知すると、報知部44を制御して火災警報を出力させる機能を有している。火災警報とは、火元にある火災警報器が火災の発生を報知する警報である。具体的には、制御部42は、火災検知部41が火災の発生を検知した場合、報知部44のブザーにブザー音を鳴動させたり、あるいは報知部44のスピーカに「火事です」等の音声メッセージを再生させたりする。
また、制御部42は、火災検知部41が火災の発生を検知すると、通信部43を制御して通知信号を上位親機1、及び他の上位子機2に送信させる機能を有している。具体的には、制御部42は、火災検知部41が火災を検知した場合、まず通信部43から上位親機1に、火災が発生した旨を通知する火災警報メッセージを含む通知信号を送信させる。その後、制御部42は、通信部43から他の上位子機2に、火災警報メッセージを含む通知信号を送信させる。
制御部42は、通信部43が他の上位子機2からの通知信号を受信した場合、報知部44を制御して火災警報を出力する。すなわち、複数の上位子機2のうち少なくともいずれか1台の上位子機2が火災を検知した場合、複数の上位子機2の全てが連動して火災警報を発生させる。
次に、上位子機2のうち下位親機3の構成について説明する。下位親機3(以降、通信装置3という場合がある)は、火災検知部31と、制御部32と、通信部33と、報知部34とを備えている。なお、下位親機3の火災検知部31、通信部33、報知部34は、それぞれ、下位子機4の火災検知部41、通信部43、報知部44と同様の構成であり、同様の機能を有するので説明を省略する。また、下位親機3の制御部32は、マイコンを主構成とし、下位子機4の制御部42と同様の機能を有している。下位親機3の制御部32における、下位子機4の制御部42と共通の機能については説明を省略する。
下位親機3は、下位子機4の全てと通信できるように設置されていることが好ましい。下位親機3の制御部32は、上位子機2の全てが連動して火災警報を発生させることができるように、下位子機4のいずれかからの通知信号を通信部33が受信した場合、この通知信号を中継し下位子機4の全てに通信部33から送信させる。これにより、例えば障害物等により、下位子機4間での通信が正常に行えない場合であっても、下位親機3が下位子機4からの通知信号を中継することで、複数の上位子機2の全てが連動して火災警報を発生させることが可能となる。
上位子機2は、上位親機1からの第1ビーコン信号を受信できなくなる場合がある。例えば、停電が発生し商用電源から上位親機1への電源供給が遮断した場合、又は上位親機1が故障した場合、上位親機1は第1ビーコン信号の送信が不可となるので、上位子機2は、第1ビーコン信号を受信できなくなる。また、障害物、ノイズ等によって、上位子機2が上位親機1からの第1ビーコン信号を受信できなくなる場合がある。
本実施形態の通信システム10では、複数の上位子機2の少なくともいずれか1つが第1ビーコン信号を受信できなくなった場合、下位親機3が上位親機1の代わりに第2ビーコン信号を送信するように構成されている。
下位親機3は、制御部32が判断部35としての機能を有している。判断部35は、複数の上位子機2に、上位親機1からの第1ビーコン信号を受信できない状態(受信不可状態)の上位子機2が含まれているか否かを判断する。具体的には、判断部35は、下位親機3が第1ビーコン信号を受信できる状態(受信可能状態)であるか否かを判断する第1判断処理、及び各下位子機4が第1ビーコン信号を受信できる状態(受信可能状態)であるか否かを判断する第2判断処理を行う。
判断部35は、第1判断処理において、下位親機3の通信部33が第1ビーコン信号の受信に成功したか失敗したかの受信結果に基づいて、下位親機3が受信可能状態であるか受信不可状態であるかを判断する。判断部35は、通信部33が第1ビーコン信号の受信に成功した場合、下位親機3は受信可能状態であると判断する。判断部35は、通信部33が第1ビーコン信号の受信に失敗した場合、下位親機3は受信不可状態であると判断する。
また、判断部35は、第2判断処理において、各下位子機4の通信部43が第1ビーコン信号の受信に成功したか失敗したかの受信結果に基づいて、各下位子機4が受信可能状態であるか受信不可状態であるかを判断する。下位子機4の制御部42は、通信部43における第1ビーコン信号の受信に成功したか失敗したかの受信結果を、通信部43から下位親機3に送信させる。下位親機3の判断部35は、複数の下位子機4の全てにおける第1ビーコン信号の受信結果が「成功」である場合、各下位子機4は受信可能状態であると判断する。判断部35は、複数の下位子機4における第1ビーコン信号の受信結果に「失敗」が含まれている場合、複数の下位子機4に、受信不可状態である下位子機4(以降、非受信子機4ともいう)が含まれていると判断する。なお、下位子機4の制御部42は、通信部43が第1ビーコン信号の受信に失敗した場合にのみ、受信結果を下位親機3に送信するように構成されていてもよい。この場合、判断部35は、通信部43が下位子機4からの受信結果を受信していないことをもって、下位子機4は受信可能状態であると判断する。
判断部35は、第1判断処理における判断結果が「下位親機3が受信可能状態」であり、かつ、第2判断処理における判断結果が「各下位子機4が受信可能状態」である場合、複数の上位子機2の全てが受信可能状態であると判断する。判断部35は、第1判断処理での判断結果が「下位親機3が受信不可状態である」、又は第2判断処理での判断結果が「複数の下位子機4に非受信子機4が含まれている」場合、複数の上位子機2に受信不可状態の上位子機2が含まれていると判断する。
下位親機3の制御部32は、「複数の上位子機2に受信不可状態の上位子機2が含まれている」と判断部35が判断した場合、通信部33から各下位子機4に第2ビーコン信号を送信させる。すなわち、下位親機3は、自機(下位親機3)が受信不可状態、又は下位子機4の少なくともいずれか1つが受信不可状態である場合、各下位子機4に第2ビーコン信号を送信する。下位親機3から送信された第2ビーコン信号を各下位子機4が受信することにより、下位親機3と各下位子機4との同期が確立される。
また、下位親機3は、第1ビーコン信号と同じタイミングで第2ビーコン信号を送信することが好ましい。なお、ここでいう「同じタイミング」とは、厳密に同じ瞬間という意味だけでなく、略同じとみなせればよく、第1ビーコン信号と第2ビーコン信号とが同じ期間内に送信されるという概念を含む。下位親機3は、上位親機1から周期的に送信される第1ビーコン信号の送信周期をメモリに記憶している。下位親機3の制御部32は、通信部33が第1ビーコン信号を受信したタイミングを基準とし、メモリに記憶された送信周期で第2ビーコン信号を通信部33から送信させる。したがって、下位子機4は、第1ビーコン信号と同じ受信タイミングで第2ビーコン信号を受信することが可能となる。なお、下位親機3は、自機(下位親機3)が受信不可状態である場合、第1ビーコン信号を最後に受信したタイミングを基準とし、メモリに記憶された送信周期で第2ビーコンを周期的に送信する。
また、下位親機3は、第1ビーコン信号とは異なるチャネル(周波数帯域)で第2ビーコン信号を送信することが好ましい。上位親機1の制御部11は、第1チャネルで第1ビーコン信号を第1通信部12から送信させる。下位親機3の制御部32は、第1チャネルとは異なる第2チャネルで第2ビーコン信号を通信部33から送信させる。
下位子機4の制御部42は、通信部43が受信した無線信号のチャネルに基づいて、第1ビーコン信号と第2ビーコン信号とを区別する。下位子機4は、受信可能状態であって第1ビーコン信号と第2ビーコン信号との両方を受信した場合、第2ビーコン信号で同期を確立し同期通信を行う。
また、下位親機3の判断部35は、「複数の上位子機2に受信不可状態の上位子機2が含まれている」と判断した場合、受信不可状態が解消され、上位子機2の全てが受信可能状態であるか否かの判断処理を行う。判断部35は、受信不可状態の上位子機2における第1ビーコン信号の受信結果が「失敗」から「成功」に切り替わった場合、受信不可状態であった上位子機2の受信不可状態が解消されたと判断する。そして、判断部35は、各上位子機2における第1ビーコン信号の受信結果に基づいて、上位子機2の全てが受信可能状態であるか否かを判断する。判断部35は、各上位子機2における第1ビーコン信号の受信結果が「成功」である場合、上位子機2の全てが受信可能状態であると判断する。すなわち、判断部35は、「複数の上位子機2に受信不可状態の上位子機2が含まれている」と判断したのち、各上位子機2の全ての受信結果が「成功」となった場合、「受信不可状態が解消され、上位子機2の全てが受信可能状態である」と判断する。また、判断部35は、「複数の上位子機2に受信不可状態の上位子機2が含まれている」と判断したのち、各上位子機2の受信結果に「失敗」が含まれている場合、「受信不可状態が解消されていない」と判断する。
下位親機3の制御部32は、「受信不可状態が解消され、上位子機2の全てが受信可能状態である」と判断部35が判断した場合、通信部33から第2ビーコン信号の送信を停止させる。また、制御部32は、「受信不可状態が解消されていない」と判断部35が判断した場合、通信部33から第2ビーコン信号の送信を継続する。
上述した下位親機3における制御部32の処理をまとめると、制御部32の処理は、判断部35の判断結果に基づいて第2ビーコン信号の送信を開始させる送信処理と、及び判断部35の判断結果に基づいて第2ビーコン信号の送信を停止させる停止処理とになる。下位親機3における送信処理のフローチャートを図2に示し、停止処理のフローチャートを図3に示す。
送信処理において、判断部35は、下位親機3が受信可能状態であるか否かを判断する(S1)。制御部32は、「下位親機3が受信可能状態ではない(受信不可状態である)」と判断部35が判断した場合(S1:No)、通信部33から第2ビーコン信号を送信させる(S2)。また、判断部35は、「下位親機3が受信可能状態状態である」と判断した場合(S1:Yes)、各下位子機4が受信可能状態であるか否かを判断する(S3)。制御部32は、「各下位子機4が受信可能状態ではない(受信不可状態である)」と判断した場合(S3:No)、通信部33から第2ビーコン信号を送信させる(S2)。また、判断部35は、「各下位子機4が受信可能状態である」と判断した場合(S3:Yes)、ステップS1の下位親機3が受信可能状態であるか否かの判断処理に戻る。
停止処理において、判断部35は、下位親機3が受信可能状態であるか否かを判断する(S11)。判断部35は、「下位親機3が受信可能状態である」と判断した場合(S11:Yes)、各下位子機4が受信可能状態であるか否かを判断する(S12)。制御部32は、「各下位子機4が受信可能状態である」と判断部35が判断した場合(S12:Yes)、通信部33から第2ビーコン信号の送信を停止させる(S13)。また、判断部35は、「下位親機3が受信可能状態ではない(受信不可状態である)」と判断した場合(S11:No)、ステップS11の下位親機3が受信可能状態であるか否かの判断処理に戻る。また、判断部35は、「各下位子機4が受信可能状態ではない(受信不可状態である)」と判断した場合(S12:No)、ステップS11の下位親機3が受信可能状態であるか否かの判断処理に戻る。
また、本実施形態の通信システム10は、下位システム20とは別の下位システム200を備えている。下位システム200は、下位システム20と同様に、1台の下位システム親機(下位親機)と、複数の下位システム子機(下位子機)とを備えている。下位システム200では、下位親機及び下位子機が、火災検知部31,41の代わりにCO(一酸化炭素)検知部を備えている。つまり、下位システム200では、下位親機及び下位子機が、一酸化炭素の発生を検知する機能を有している。これらの下位親機及び下位子機は、例えば戸建住宅の地下室や車庫の天井に設置される。なお、CO検知部以外の構成については下位システム20の下位親機3、及び下位子機4と同様であり、ここではCO検知部についてのみ説明し、その他の構成については説明を省略する。
CO検知部は、一酸化炭素を検出し、一酸化炭素の発生量(濃度)に応じて検知量(例えば電圧値)が変化するように構成されている。一酸化炭素の検出方法としては、例えば電気化学式、接触燃焼式、半導体式等がある。電気化学式は、酸化還元反応により生じる化学反応エネルギーを電気エネルギーに変換することで、一酸化炭素の発生量を検出する方式である。接触燃焼式は、検知素子に一酸化炭素が反応して燃焼することによる検知素子の抵抗値の増大に伴う電圧の変化により、一酸化炭素の発生量を検出する方式である。半導体式は、金属酸化物半導体の表面でのガス吸着による電気伝導度の変化により、一酸化炭素の発生量を検出する方式である。CO検知部は、検知量と、予めCO検知部に設定された閾値とを比較し、検知量が閾値を上回れば、一酸化炭素が発生したと検知する。
<動作例>
次に、本実施形態の通信システム10の動作例について図4を用いて説明する。ここでは、1台の上位システム親機1と、1台の下位システム親機3と、3台の下位システム子機4との間の通信を例に説明する。図4では、3台の下位システム子機4を区別するために、下位システム子機4A,4B,4Cと記載している。また、図4では、上位システム親機1の「送信」が第1通信部12の送信回路の動作(斜線部が送信動作中)を示している。また、上位システム親機1の「受信」が第1通信部12の受信回路の動作(斜線部が受信動作中)を示している。また、下位システム親機3の「送信」が通信部33の送信回路の動作(斜線部が送信動作中)を示している。また、下位システム親機3の「受信」が通信部33の受信回路の動作(斜線部が受信動作中)を示している。また、下位システム子機4A〜4Cそれぞれの「送信」が通信部43の送信回路の動作(斜線部が送信動作中)を示している。また、下位システム子機4A〜4Cそれぞれの「受信」が通信部43の受信回路の動作(斜線部が受信動作中)を示している。また、図4では、第1ビーコン信号、第2ビーコン信号、通知信号に、それぞれ、符号「B1」、「B2」、「Sn1」を付す。
上位親機1は、所定周期T1で第1ビーコン信号B1を送信する。上位親機1と下位親機3及び下位子機4A〜4Cとの間の通信状態が正常であるので、下位親機3及び下位子機4A〜4Cは、上位親機1からの第1ビーコン信号B1を受信する。下位親機3及び下位子機4A〜4Cは、第1ビーコン信号B1で同期を確立する。下位親機3は、下位親機3、及び下位子機4A〜4Cが受信可能状態であるので、第2ビーコン信号B2を送信しない。
そして、停電が発生すると上位親機1への電源供給が遮断され、上位親機1から第1ビーコン信号B1が送信されなくなる。これにより、下位親機3、及び下位子機4A〜4Cは、受信不可状態となる。下位親機3は、下位親機3が受信不可状態であるので、所定周期T1で第2ビーコン信号B2を送信する。下位親機3、及び下位子機4A〜4Cは、第2ビーコン信号B2で同期を確立する。
下位子機4Bにおいて火災検知部41が火災を検知すると、下位子機4Bは、報知部44より火災警報を発生させる。また、下位子機4Bは、第2ビーコン信号B2を受信したタイミングを基準とした所定の送信タイミングで、火災が発生した旨を通知する通知信号Sn1を下位親機3、及び下位子機4A,4Cに送信する。下位子機4Bからの通知信号Sn1を受信した下位親機3は、報知部34より火災警報を発生させる。また、下位子機4Bからの通知信号Sn1を受信した下位子機4A,4Cは、報知部44より火災警報を発生させる。
そして、停電が復旧すると、上位親機1への電源供給が再開され、上位親機1は第1ビーコン信号B1を送信する。下位親機3及び下位子機4A〜4Cは、上位親機1からの第1ビーコン信号B1を受信する。これにより、下位親機3及び下位子機4A〜4Cの受信不可状態が解消され、下位親機3は、第2ビーコン信号B2の送信を停止する。
<まとめ>
上述したように、本実施形態の通信システム10は、複数の上位システム子機2と、上位システム親機1とを備える。上位システム親機1は、複数の上位システム子機2に第1ビーコン信号を送信し複数の上位システム子機2と同期通信を行う。複数の上位システム子機2は、複数の下位システム子機4と、下位システム親機3とを含んでいる。下位システム親機3は、複数の下位システム子機4に第2ビーコン信号を送信し複数の下位システム子機4と同期通信を行う。また、下位システム親機3は、複数の上位システム子機2の少なくともいずれか1つが、第1ビーコン信号を受信できない受信不可状態である場合、複数の下位システム子機4に第2ビーコン信号を送信する。
上記構成により、上位システム子機2の少なくともいずれか1つが上位システム親機1からの第1ビーコン信号を受信できない場合、下位システム親機3が上位システム親機1の代わりに第2ビーコン信号を送信する。したがって、本実施形態の通信システム10は、上位システム子機2が上位システム親機1からの第1ビーコン信号を受信できない場合であっても、上位システム子機2は第2ビーコン信号で同期を確立し上位システム子機2同士で同期通信を行うことが可能となる。また、上位システム子機2は、上位システム親機1からの第1ビーコン信号を受信できない場合であっても、同期通信を継続して行うことができるので、消費電力の低減を図ることが可能となる。
また、本実施形態の通信システム10において、下位システム20を構成する各上位システム子機2は火災警報器で構成されており、上位システム子機2の少なくともいずれか1つが受信不可状態であっても下位システム20内での同期通信を行うことができる。これにより、火災が発生した際に、下位システム20内における火災警報の連動の遅れを抑制することが可能となる。また、火災検知元の下位システム子機4は、火災が発生した旨を通知する通知信号を繰り返し送信する必要がなく、消費電力の低減を図ることが可能となる。
また、本実施形態のように、下位システム親機3は、判断部35と通信部33とを備えていることが好ましい。判断部35は、複数の下位システム子機4に、受信不可状態の下位システム子機4である非受信子機4が含まれているか否かを判断することが好ましい。通信部33は、複数の下位システム子機4に非受信子機4が含まれていると判断部35が判断した場合に、複数の下位システム子機4に第2ビーコン信号を送信することが好ましい。
上記構成により、下位システム親機3は、自機(下位システム親機3)が第1ビーコン信号を受信できているが、下位システム子機4の少なくともいずれか1つが第1ビーコン信号を受信できていない場合であっても、第2ビーコン信号を送信することが可能となる。
また、本実施形態のように、通信部33は、非受信子機4の受信不可状態が解消され、かつ、複数の上位システム子機2の全てが第1ビーコン信号を受信できる受信可能状態である場合に、第2ビーコン信号の送信を停止することが好ましい。
上記構成により、下位システム親機3は、複数の上位システム子機2の全てが受信可能状態になると、第2ビーコン信号の送信を停止するので、消費電力の低減を図ることが可能となる。
また、本実施形態のように、複数の下位システム子機4は、第1ビーコン信号と第2ビーコン信号とを区別可能であり、第1ビーコン信号と第2ビーコン信号との両方を受信できる場合、第2ビーコン信号に基づいて同期通信を行うことが好ましい。
上記構成により、下位システム親機3が第2ビーコン信号を送信している場合、各上位システム子機2は、第2ビーコン信号で同期を確立する。したがって、複数の上位システム子機2に、受信可能状態の上位システム子機2と、受信不可状態の上位システム子機2とが含まれている場合であっても、各上位システム子機2間での同期をとることが可能となる。
また、本実施形態の通信装置3は、通信システム10に下位システム親機3として用いられる。
上記構成により、本実施形態の通信装置3は、上位システム子機2の少なくともいずれか1つが上位システム親機1からの第1ビーコン信号を受信できない場合、上位システム親機1の代わりに第2ビーコン信号を送信する。したがって、通信装置3は、第2ビーコン信号で同期を確立し、同期通信を行うことが可能となる。
<変形例>
次に、本実施形態の通信システム10の変形例について説明する。
上述した例では、下位親機3は、受信不可状態が解消され、かつ、上位子機2の全てが受信可能状態である場合に、第2ビーコン信号の送信を停止するように構成されていたが、第2ビーコン信号の送信を停止する条件は上記に限らない。下位親機3は、受信不可状態であった上位子機2の受信不可状態が解消された場合、第2ビーコン信号の送信を停止するように構成されていてもよい。例えば、複数の下位子機4のいずれかが受信不可状態の下位子機4(非受信子機4)である場合、下位親機3は、非受信子機4の受信不可状態が解消された場合に、第2ビーコン信号の送信を停止する。
このように、下位システム親機3の通信部33は、非受信子機4の受信不可状態が解消された場合に、第2ビーコン信号の送信を停止することが好ましい。
上記構成により、下位システム親機3は、非受信子機4の受信不可状態が解消されると第2ビーコン信号の送信を停止するので、消費電力の低減を図ることが可能となる。また、下位システム親機3における、第2ビーコン信号の送信を停止させる停止処理の簡略化を図ることが可能となる。
また、判断部35は、通信部33における第1ビーコン信号の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に基づいて、下位親機3が受信可能状態であるか否かを判断してもよい。判断部35は、通信部33における第1ビーコン信号の受信強度が閾値以上である場合、下位親機3が受信可能状態であると判断し、受信強度が閾値未満である場合、下位親機3が受信不可状態であると判断する。同様に、判断部35は、下位子機4の通信部43における第1ビーコン信号の受信強度に基づいて、下位子機4が受信可能状態であるか否かを判断してもよい。判断部35は、下位子機4の通信部43における第1ビーコン信号の受信強度が閾値以上である場合、下位子機4が受信可能状態であると判断し、受信強度が閾値未満である場合、下位子機4が受信不可状態であると判断する。
また、下位親機3は、下位子機4に対して、同期を確立するためのビーコン信号(第1ビーコン信号、第2ビーコン信号)を指示するように構成されていてもよい。下位親機3は、第2ビーコン信号の送信を開始する際に、事前に下位子機4に対して第2ビーコン信号で同期を確立するように指示する。また、下位親機3は、第2ビーコン信号の送信を停止する際に、事前に下位子機4に対して第1ビーコン信号で同期を確立するように指示する。これにより、下位子機4は、第2ビーコン信号の送信開始と送信停止のタイミングを把握することができる。したがって、下位子機4は、第2ビーコン信号が送信されていない期間は、第2ビーコン信号の受信待ちを停止することができ、受信処理の簡略化を図ることが可能となる。
また、下位システム20を構成する複数の上位子機2は、互いに共通の構成であってもよい。この場合、複数の上位子機2のうち、1台の上位子機2が下位親機3として機能し、残りの上位子機2が下位子機4として機能する。例えば、複数の上位子機2のうち上位親機1に対して最初に登録された上位子機2が下位親機3として機能し、それ以外の上位子機2が下位子機4として機能する。また、上位親機1は、複数の上位子機2のうち1台を下位親機3として機能するように指示するように構成されていてもよい。例えば、上位親機1は、各上位子機2から自機(上位親機1)に送信された無線信号の受信強度を比較し、受信強度が最も大きい無線信号を送信した上位子機2に対して、下位親機3として機能するように指示する。
また、第1ビーコン信号に含めるデータ(同期情報)は、周期的な間欠受信動作のタイミングを決定するために用いてもよい。第1ビーコン信号に含められる同期情報に基づいて、上位子機2が間欠受信動作を行うタイミング、上位親機1が送信動作を行うタイミングが決定される。また、第1ビーコン信号に含められる同期情報に基づいて、下位子機4が送信動作を行うタイミング、下位親機3が間欠受信動作を行うタイミングが決定される。間欠受信動作により、受信動作の消費電力の低減を図ることが可能となる。
また、上位親機1と上位子機2との間の通信方式、及び下位親機3と下位子機4との間の通信方式は、TDMA通信に限らず、例えばCSMA通信(CSMA:Carrier Sense Multiple Access)であってもよい。この場合、第1ビーコン信号に含められる同期情報は、間欠受信動作のタイミングの決定等に用いられる。
また、上位親機1と上位子機2との間の通信において、上り方向(上位子機2から上位親機1へ)のタイムスロットが省略されていてもよい。この場合、上位子機2は、火災が発生した旨を上位親機1に能動的に通知することができなくなる。しかし、例えば上位親機1は、下り方向(上位親機1から上位子機2へ)のタイムスロットで火災発生の有無を問う情報をポーリング形式で送信することにより、火災発生の有無を認識することが可能となる。この場合、上位子機2の消費電力をより低減することが可能となる。上位親機1は、商用電源を電源として駆動するように構成されているため、送信回数の増加による動作への影響が小さい。
また、本実施形態では、下位システム20は、火災警報器のみで構成されているが、CO検知部を有するCO検知器が上位子機2として含まれていてもよい。また、上位子機2(下位親機3、下位子機4)は、火災検知部31,41に加えて、CO検知部を更に備えた構成であってもよい。
また、上位親機1は、異なるシステム(下位システム20、200)が連動するように、この異なるシステム(下位システム20、200)を構成する機器を制御するように構成されていてもよい。例えば、上位親機1は、上位子機2(火災警報器)から火災が発生した旨の通知信号を受信した場合、下位システム200を構成する下位親機、下位子機に対して警報を発生させるように指示する。
また、下位システム20を構成する上位子機2の台数が3台である場合について例示したが、上位子機2の台数は3台に限らず、2台であってもよいし、4台以上であってもよい。
なお、上述した実施形態、変形例は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態、変形例に限定されることはなく、この実施形態、変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
10 通信システム
1 上位システム親機(上位親機)
2 上位システム子機(上位子機)
3 下位システム親機(下位親機)、通信装置
33 通信部
35 判断部
4(4A,4B,4C) 下位システム子機(下位子機)、非受信子機
B1 第1ビーコン信号
B2 第2ビーコン信号

Claims (5)

  1. 複数の上位システム子機と、
    前記複数の上位システム子機に第1ビーコン信号を送信し前記複数の上位システム子機と同期通信を行う上位システム親機とを備え、
    前記複数の上位システム子機は、複数の下位システム子機と、前記複数の下位システム子機に第2ビーコン信号を送信し前記複数の下位システム子機と同期通信を行う下位システム親機とを含んでおり、
    前記複数の上位システム子機の少なくともいずれか1つが、前記第1ビーコン信号を受信できない受信不可状態である場合、前記下位システム親機は、前記複数の下位システム子機に前記第2ビーコン信号を送信し、
    前記複数の下位システム子機は、前記第1ビーコン信号と前記第2ビーコン信号とを区別可能であり、前記第1ビーコン信号と前記第2ビーコン信号との両方を受信できる場合、前記第2ビーコン信号に基づいて同期通信を行う
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記下位システム親機は、
    前記複数の下位システム子機に、前記受信不可状態の下位システム子機である非受信子機が含まれているか否かを判断する判断部と、
    前記複数の下位システム子機に前記非受信子機が含まれていると前記判断部が判断した場合に、前記複数の下位システム子機に前記第2ビーコン信号を送信する通信部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信部は、前記非受信子機の前記受信不可状態が解消された場合に、前記第2ビーコン信号の送信を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信部は、前記非受信子機の前記受信不可状態が解消され、かつ、前記複数の上位システム子機の全てが前記第1ビーコン信号を受信できる受信可能状態である場合に、前記第2ビーコン信号の送信を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の通信システムに前記下位システム親機として用いられる
    ことを特徴とする通信装置
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