JP2022085866A - 受信装置、受信方法、警報システム、警報器、転送方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】受信装置の消費電力を低減する技術を提供する。
【解決手段】第1種中継装置200は、複数の火災警報器100のそれぞれからの通信用信号を受信可能である。複数の火災警報器100のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の火災警報器100が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられる。監視部226は、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する。制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させる。制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させる。
【選択図】図3
【解決手段】第1種中継装置200は、複数の火災警報器100のそれぞれからの通信用信号を受信可能である。複数の火災警報器100のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の火災警報器100が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられる。監視部226は、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する。制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させる。制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させる。
【選択図】図3
Description
本開示は、受信技術に関し、特に信号を受信する受信装置、受信方法、警報システム、警報器、転送方法、プログラムに関する。
住宅用火災警報器(以下「火災警報器」という)は、住宅における火災を検出して警報を報知する。また、複数の火災警報器が相互に通信することによって、1つの火災警報器の異常情報が他の火災警報器でも報知される。火災警報器の数が増加すると、火災警報器から送信される無線信号の衝突の発生も増加する。衝突を回避するために、TDMA(Time Division Multiple Access)が使用される(例えば、特許文献1参照)。
複数の火災警報器が1つの中継装置に接続する場合、複数の火災警報器のそれぞれは、割り当てられたタイムスロットにおいて信号を中継装置に送信する。そのため、中継装置は、火災警報器からの信号が受信されるか否かにかかわらず、複数のタイムスロットのそれぞれにおいて信号を待ち受けなければならない。このような中継装置(受信装置)の消費電力の低減が望まれる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、受信装置の消費電力を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の受信装置は、複数の送信装置のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置であって、複数の送信装置のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の送信装置が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する監視部と、監視部が監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視部が監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させる制御部と、を備える。
本開示の別の態様は、受信方法である。この方法は、複数の送信装置のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置における受信方法であって、複数の送信装置のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の送信装置が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視するステップと、監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させるステップと、監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させるステップと、を備える。
本開示のさらに別の態様は、警報システムである。この警報システムは、中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器を備える。複数の警報器は、第1警報器、第2警報器、第3警報器を含む。第1警報器は、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置と通信可能であり、第2警報器と第3警報器は、第1警報器に接続され、かつi+1ホップ数で中継装置と通信可能であり、第1警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、第2警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、第3警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられ、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の第1警報器または第2警報器または第3警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられ、第1警報器は、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視し、監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止し、第1警報器は、監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信し、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信し、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送する。
本開示のさらに別の態様は、警報器である。この警報器は、中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器のうちの警報器であって、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で中継装置と通信可能な他の警報器とさらに他の警報器と通信可能である通信部と、警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、他の警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、さらに他の警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の警報器または他の警報器またはさらに他の警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する監視部と、監視部が監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視部が監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信させ、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信させ、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送させる制御部と、を備える。
本開示のさらに別の態様は、転送方法である。この方法は、中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器のうちの警報器における転送方法であって、警報器は、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で中継装置と通信可能な他の警報器とさらに他の警報器と通信可能であり、警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、他の警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、さらに他の警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の警報器または他の警報器またはさらに他の警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視するステップと、監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信させ、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信させ、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送させるステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、受信装置の消費電力を低減できる。
(実施例1)
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。実施例1は、集合住宅、戸建住宅、オフィス、病院等の施設に設置される警報システムに関する。警報システムでは、管理装置に中継装置(以下、「第1種中継装置」という)が接続され、第1種中継装置に別の中継装置(以下、「第2種中継装置」という)が接続され、第1種中継装置と第2種中継装置(以下、「中継装置」と総称することもある)のそれぞれに1つ以上の火災警報器が接続される。このようなツリー構造において、管理装置が上位側に相当し、火災警報器が下位側に相当する。火災警報器は、火災の発生を検知すると、警報音を鳴動するとともに、検知結果を中継装置に送信する。中継装置は、第1種中継装置と第2種中継装置との間における検知結果の中継を行うとともに、火災警報器に検知結果を送信する。火災警報器は、警報信号を受信すると鳴動を実行する。また、第1種中継装置は、管理装置に検知結果を送信する。管理装置は、検知結果を管理する。
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。実施例1は、集合住宅、戸建住宅、オフィス、病院等の施設に設置される警報システムに関する。警報システムでは、管理装置に中継装置(以下、「第1種中継装置」という)が接続され、第1種中継装置に別の中継装置(以下、「第2種中継装置」という)が接続され、第1種中継装置と第2種中継装置(以下、「中継装置」と総称することもある)のそれぞれに1つ以上の火災警報器が接続される。このようなツリー構造において、管理装置が上位側に相当し、火災警報器が下位側に相当する。火災警報器は、火災の発生を検知すると、警報音を鳴動するとともに、検知結果を中継装置に送信する。中継装置は、第1種中継装置と第2種中継装置との間における検知結果の中継を行うとともに、火災警報器に検知結果を送信する。火災警報器は、警報信号を受信すると鳴動を実行する。また、第1種中継装置は、管理装置に検知結果を送信する。管理装置は、検知結果を管理する。
複数の火災警報器から中継装置に信号が送信される場合、火災警報器の数が増加するほど信号が衝突しやすくなる。信号の衝突の発生を抑制するために、中継装置と複数の火災警報器との通信にはTDMAが使用される。TDMAでは、1つの火災警報器が1つのタイムスロットに割り当てられるとともに、複数のタイムスロットが時間軸上に並べられる。火災警報器は、割り当てられたタイムスロットにおいて信号を送信する。一方、中継装置は、複数のタイムスロットのそれぞれにおいて信号の受信を待ち受ける。しかしながら、火災警報器が信号を送信しない場合であっても、中継装置は、各タイムスロットにおいて信号の受信を待ち受けなければならない。その結果、中継装置の消費電力が増加する。ここで、中継装置から火災警報器に向かう信号のための回線を「下り回線」と呼ぶ場合、火災警報器から中継装置に向かう信号のための回線は「上り回線」と呼ばれる。
中継装置の消費電力の増加を抑制するために、実施例は次の処理を実行する。中継装置は、下り回線のための通信用のタイムスロット(以下、「下り通信用タイムスロット」という)が1つと、上り回線のための通信用のタイムスロット(以下、「上り通信用タイムスロット」という)が複数含まれるフレームを規定する。ここで、1つの上り通信用タイムスロットは、1つの火災警報器に割り当てられる。また、フレームには、割り当てられた上り通信用タイムスロットにおいて信号(以下、「通信用信号」という)を送信予定の火災警報器が信号(以下、「監視用信号」という)を送信するための監視用のタイムスロット(以下、「監視用タイムロット」という)も含まれる。中継装置は、監視用タイムスロットにおいて監視用信号の受信を待ち受ける。監視用タイムスロットにおいて監視用信号を受信した場合、中継装置は、上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信を待ち受ける。一方、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を受信しない場合、中継装置は、上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信を待ち受けない。
図1は、警報システム1000の構成を示す。警報システム1000は、火災警報器100と総称される第1火災警報器100aから第6火災警報器100f、第1種中継装置200、第2種中継装置202、管理装置300を含む。火災警報器100の数は「6」に限定されない。前述のごとく、第1種中継装置200と第2種中継装置202は「中継装置」と総称される。
警報システム1000は、住宅等の施設に適用され、火災を検知し、火災が発生したことを報知するシステムである。警報システム1000は、オフィス、商業施設等の施設に適用されてもよい。複数の火災警報器100は、例えば、住宅用火災警報器であり、火災検知センサを備える。複数の火災警報器100は、例えば、施設の天井等に設置されるが、壁等に設置されてもよい。
ここで、第1火災警報器100aから第3火災警報器100cは第1種中継装置200との間で無線通信を実行し、第4火災警報器100dから第6火災警報器100fは第2種中継装置202との間で無線通信を実行する。つまり、第1種中継装置200および第2種中継装置202をネットワークの中心とするスター型のネットワークトポロジーが形成される。また、第1種中継装置200と第2種中継装置202とは有線通信を実行する。これにより、第1火災警報器100aが火災の発生を検知した場合、火災の発生を示す検知結果が、第1種中継装置200を介して第2火災警報器100b等に送信されたり、第1種中継装置200と第2種中継装置202を介して第4火災警報器100dに送信されたりする。その結果、検知結果が複数の火災警報器100において共有されて、複数の火災警報器100は、連動して火災警報を実行する。
火災警報器100は、火災の発生を検知するための火災検知センサを備える。火災検知センサには公知の技術が使用されればよい。例えば、火災検知センサは、光学式の煙検知センサであってもよく、光の乱反射を利用して火災の際の煙を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサは、熱検知センサであってもよく、火災の際の熱を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサは、一酸化炭素検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって発生する一酸化炭素の濃度を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサは、赤外線検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって放射される赤外線を検知することで火災を検知してもよい。
火災警報器100は、火災検知センサが火災の発生を検知した場合に、検知結果を第1種中継装置200あるいは第2種中継装置202に無線で送信する。火災警報器100は、他の火災警報器100における検知結果を第1種中継装置200あるいは第2種中継装置202から無線で受信する。第1種中継装置200あるいは第2種中継装置202との無線通信には、例えば、426MHz帯の特定小電力無線が使用される。火災警報器100は、火災検知センサが火災の発生を検知した場合、あるいは他の火災警報器100からの検知結果を受信した場合、火災の発生を報知する。火災の発生の報知は、例えば、スピーカからの音声の出力、あるいはブザーからのブザー音の鳴動によりなされる。また、火災の発生の報知は、発光装置の点滅によりなされてもよい。
第1種中継装置200は、第1火災警報器100aから第3火災警報器100cとの無線通信を実行する。具体的には、第1火災警報器100aから第3火災警報器100cが子機として動作し、第1種中継装置200が親機として動作する。親機として動作することは、親機が中心となって少なくとも各子機を制御することに相当する。例えば、親機がビーコン信号をブロードキャストし、各子機は受信したビーコン信号に応じて動作する。あるいは、親機は各子機に対してユニキャストで制御信号を送信してもよい。第2種中継装置202も、第4火災警報器100dから第6火災警報器100fに対して第1種中継装置200と同様の処理を実行する。第2種中継装置202は、第1種中継装置200とケーブルにより接続され、第1種中継装置200との間で有線通信を実行する。
第1種中継装置200は、第1火災警報器100aから検知結果を無線により受信した場合、第2火災警報器100bと第3火災警報器100cに検知結果を無線により送信する。また、第1種中継装置200は、第2種中継装置202に検知結果を有線により送信する。第2種中継装置202は、第1種中継装置200からの検知結果を受信すると、第4火災警報器100dから第6火災警報器100fに検知結果を無線により送信する。第1種中継装置200あるいは第2種中継装置202が、第1火災警報器100a以外の火災警報器100から検知結果を無線により受信した場合も同様の処理が実行される。
第1種中継装置200は、第2種中継装置202と異なり、管理装置300と通信可能である。つまり、中継装置のうち、管理装置300と直接通信可能である中継装置が第1種中継装置200であり、第1種中継装置200を介して管理装置300と通信可能である中継装置が第2種中継装置202である。第1種中継装置200と管理装置300との通信には、例えば、Wi-SUN(登録商標)の規格(国際標準規格IEEE 802.15.4g)に準じた920MHzの無線通信が使用される。しかしながらこれに限定されず、有線通信が実行されてもよい。
管理装置300は、例えば、施設内に設置されるHEMS(Home Energy Management System)のコントローラである。管理装置300は、施設に設けられた複数の機器と通信可能である。複数の機器は、例えば、通信機能を有した空調機器、照明機器、給湯器等を含む。また、管理装置300は、施設に設けられた第1種中継装置200と通信可能である。さらに、管理装置300は、第1種中継装置200を介して、第2種中継装置202、複数の火災警報器100とも通信可能である。管理装置300は、火災警報器100からの検知結果を第1種中継装置200から受信すると、検知結果を管理するとともに、検知結果をもとに火災が発生した旨をディスプレイに表示させてもよい。また、管理装置300は、検知結果をもとに機器を制御してもよい。さらに、管理装置300は、第1種中継装置200を介して火災警報器100の動作を制御してもよい。
図2は、比較対象となる火災警報器400と第1種中継装置500との通信の概要を示す。火災警報器400は図1の火災警報器100に対応し、第1種中継装置500は図1の第1種中継装置200に対応する。図2における横軸は時間を示し、「下」は下り通信用タイムスロットを示し、「上1」は第1上り通信用タイムスロットを示し、「上2」は第2上り通信用タイムスロットを示し、「上3」は第3上り通信用タイムスロットを示す。下り通信用タイムスロット、第1上り通信用タイムスロット、第2上り通信用タイムスロット、第3上り通信用タイムスロットが時間軸上に並べられることによって1つのフレームが形成される。1つのフレームに含まれる上り通信用タイムスロットの数は「3」に限定されない。ここでは、フレームを時間順に「第1フレーム」から「第6フレーム」と示す。
下り通信用タイムスロットにおいて、第1種中継装置500は通信用信号を送信したりしなかったりする。また、第1種中継装置500は、下り通信用タイムスロットにおいて定期的にビーコン信号を送信する。第1火災警報器400aから第3火災警報器400cは、ビーコン信号を受信することによって、第1種中継装置500と同期したフレームを生成する。下り通信用タイムスロットにおいて、第1火災警報器400aから第3火災警報器400cは、第1種中継装置500からの通信用信号を受信するために動作する。
第1上り通信用タイムスロットは第1火災警報器400aに割り当てられ、第2上り通信用タイムスロットは第2火災警報器400bに割り当てられ、第3上り通信用タイムスロットは第3火災警報器400cに割り当てられる。第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて、第1種中継装置500は、第1火災警報器400aから第3火災警報器400cからの通信用信号を受信するために動作する。第3フレームの第1上り通信用タイムスロットにおいて第1火災警報器400aは通信用信号を第1種中継装置500に送信し、第2上り通信用タイムスロットにおいて第2火災警報器400bは通信用信号を第1種中継装置500に送信する。
このような処理によれば、第1種中継装置500は、火災警報器400からの通信用信号を受信するか否かにかかわらず、第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて動作しなければならない。このような第1種中継装置500の消費電力を低減するために、本実施例に係る火災警報器100と第1種中継装置200は次のような処理を実行する。
図3は、火災警報器100と第1種中継装置200の構成を示す。火災警報器100は、通信部120、処理部122、制御部124を含み、第1種中継装置200は、通信部220、処理部222、制御部224を含む。制御部224は監視部226を含む。ここでは、火災警報器100と第1種中継装置200との間の無線通信を実行するための構成を示すので、例えば、火災警報器100における火災検知センサ、スピーカ、ブザー等は省略される。また、第2種中継装置202は第1種中継装置200と同様の構成を有する。
火災警報器100における通信部120は、第1種中継装置200との間の無線通信を実行する。処理部122は、通信部120において受信した信号を処理したり、通信部120から送信すべき信号を生成したりする。制御部124は、通信部120と処理部122の動作を制御する。第1種中継装置200における通信部220は、火災警報器100との間の無線通信を実行する。処理部222は、通信部220において受信した信号を処理したり、通信部220から送信すべき信号を生成したりする。制御部224は、通信部220と処理部222の動作を制御する。
ここでは、火災警報器100と第1種中継装置200の処理を説明するために図4も使用する。図4は、火災警報器100と第1種中継装置200との通信の概要を示す。図4における横軸は時間を示し、「下」、「上1」、「上2」、「上3」は図2と同様である。以下では、図2との差異を中心に説明する。「監視」は監視用タイムスロットを示す。監視用タイムスロット、下り通信用タイムスロット、第1上り通信用タイムスロット、第2上り通信用タイムスロット、第3上り通信用タイムスロットが時間軸上に並べられることによって1つのフレームが形成される。1つのフレームに含まれる上り通信用タイムスロットの数は「3」に限定されない。ここでは、フレームを時間順に「第1フレーム」から「第5フレーム」と示す。
監視用タイムスロットは、上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の火災警報器100が監視用信号を送信するためのタイムスロットである。監視用信号は、監視用タイムスロットに続く上り通信用タイムスロットであって、かつ火災警報器100に割り当てられた上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信することを火災警報器100に知らせるための信号である。一方、上り通信用タイムスロットは、火災警報器100が通信用信号を送信可能なタイムスロットである。
火災警報器100の処理部122において、通信部120から送信すべき通信用信号を生成した場合、制御部124は、監視用タイムスロットにおける監視用信号の送信を通信部120に指示する。通信部120は、制御部124からの指示に応じて、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信する。これに続いて、通信部120は、割り当てられた上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信する。
例えば、第2フレームにおいて、第1火災警報器100aは、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信し、第1上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信する。第3フレームにおける第2火災警報器100bも同様である。第4フレームにおける第2火災警報器100bと第3火災警報器100cは、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信する。これに続いて、第2火災警報器100bは第2上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信し、第3火災警報器100cは第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信する。一方、第1フレームにおいて、すべての火災警報器100は、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信しない。
第1種中継装置200の制御部224は、監視用タイムスロットにおいて通信部220に監視用信号の受信の待ち受けを実行させる。通信部220は、監視用タイムスロットにおける受信結果を監視部226に出力する。監視部226は、通信部220から受けつけた受信結果をもとに、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する。例えば、監視部226は、監視用タイムスロットにおける受信電力がしきい値よりも大きい場合に、監視用信号の受信を検出する。例えば、監視部226は、第2フレームから第4フレームの管理用タイムスロットにおいて受信電力がしきい値よりも大きいので、監視用信号の受信を検出する。
一方、監視部226は、監視用タイムスロットにおける受信電力がしきい値以下である場合に、監視用信号を受信していないことを決定する。例えば、監視部226は、第1フレームの管理用タイムスロットにおいて受信電力がしきい値以下であるので、監視用信号の受信を検出しない。
制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出した場合、複数の上り通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を通信部220に実行させる。その際、監視用信号の受信を検出した監視用タイムスロットを含むフレームの複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理が実行される。例えば、第2フレームから第4フレームの第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が実行される。
一方、制御部224は、監視部226が監視用信号の受信を検出しない場合、複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に停止させる。例えば、第1フレームの第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が停止される。
その結果、第1フレームの第1上り通信用タイムスロットから第2上り通信用タイムスロットにおいて、通信部220は、受信処理を実行しないので通信用信号を受信しない。第2フレームの第1上り通信用タイムスロットにおいて、通信部220は、第1火災警報器100aからの通信用信号を受信し、第3フレームの第2上り通信用タイムスロットにおいて、通信部220は、第2火災警報器100bからの通信用信号を受信する。また、通信部220は、第4フレームの第2上り通信用タイムスロットにおいて第2火災警報器100bからの通信用信号を受信し、第3上り通信用タイムスロットにおいて第3火災警報器100cからの通信用信号を受信する。上り回線に着目する場合、火災警報器100は送信装置に相当し、第1種中継装置200あるいは管理装置300は受信装置に相当する。
ここでは、第1種中継装置200における別の処理を図5も使用しながら説明する。図5は、火災警報器100と第1種中継装置200との通信の別の概要を示す。フレームの構成、各火災警報器100から送信される監視用信号のタイミングは図4と同じである。
火災警報器100の通信部120が監視用タイムスロットにおいて送信する監視用信号には、当該火災警報器100が通信用信号を送信予定の上り通信用タイムスロットを識別するための識別情報が含まれる。例えば、第2フレームにおいて第1火災警報器100aから送信される監視用信号には、第1火災警報器100aが通信用信号を送信予定の第1上り通信用タイムスロットを識別するための識別情報が含まれる。第1種中継装置200において、上り通信用タイムスロットと火災警報器100は1対1で対応づけられているので、送信元の火災警報器100を識別するための識別情報が監視用信号に含まれてもよい。また、第3フレームおよび第4フレームにおいて送信される監視用信号も同様である。
第1種中継装置200の監視部226は、前述の通り、通信部220から受けつけた受信結果をもとに、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する。監視部226は、監視用信号の受信を検出した場合、監視用信号に含まれた識別情報を取得する。監視部226は、識別情報を取得した場合、識別情報を制御部224に通知する。例えば、第2フレームの監視用タイムスロットにおいて、監視部226は、監視用信号の受信を検出し、かつ第1上り通信用タイムスロットを識別するための識別情報を取得する。監視部226は、第1上り通信用タイムスロットを識別するための識別情報を制御部224に通知する。第3フレームにおいても同様である。
一方、監視部226は、監視用信号の受信を検出したが、識別情報を取得できなかった場合、監視用信号の受信の検出を制御部224に通知する。例えば、第4フレームの監視用タイムスロットにおいて、監視部226は、監視用信号の受信を検出するが、第2火災警報器100bからの監視用信号と、第3火災警報器100cからの監視用信号との間で衝突が発生しているので、識別情報を取得できない。監視部226は、監視用信号の受信の検出を制御部224に通知する。つまり、監視部226は、監視用タイムスロットにおける監視用信号に含まれるメッセージの内容をもとに、監視用信号の受信を検出する。
制御部224は、監視部226から識別情報を通知された場合、識別情報に対応した上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に実行させる。その際、制御部224は、識別情報に対応した上り通信用タイムスロットとは異なった上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に停止させる。例えば、第2フレームの第1上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が実行され、第2上り通信用タイムスロットと第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が停止される。第3フレームにおいても同様である。
制御部224は、監視部226から監視用信号の受信の検出を通知された場合、監視用信号の受信を検出した監視用タイムスロットを含むフレームの複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に実行させる。例えば、第4フレームの第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が実行される。
ここでは、第1種中継装置200におけるさらに別の処理を図6も使用しながら説明する。図6は、火災警報器100と第1種中継装置200との通信のさらに別の概要を示す。フレームの構成、各火災警報器100から送信される監視用信号のタイミングは図4と同じである。
火災警報器100の通信部120が監視用タイムスロットにおいて送信する監視用信号には、当該火災警報器100が送信予定の通信用信号と同一の内容の情報が含まれる。つまり、火災警報器100は、監視用信号と通信用信号とにおいて同一の内容の情報を送信する。例えば、第2フレームにおいて第1火災警報器100aから送信される監視用信号には、第1火災警報器100aが送信予定の通信用信号と同一内容の情報が含まれる。また、第3フレームおよび第4フレームにおいて送信される監視用信号も同様である。
第1種中継装置200の監視部226は、前述の通り、通信部220から受けつけた受信結果をもとに、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する。監視部226は、監視用信号の受信を検出した場合、監視用信号に含まれた情報を取得する。情報の取得は処理部222においてなされてもよい。監視部226は、情報を取得した場合、情報の取得を制御部224に通知する。例えば、第2フレームの監視用タイムスロットにおいて、監視部226は、監視用信号の受信を検出し、かつ監視用信号に含まれた情報を取得すると、情報の取得を制御部224に通知する。第3フレームにおいても同様である。
一方、監視部226は、監視用信号の受信を検出したが、情報を取得できなかった場合、監視用信号の受信の検出を制御部224に通知する。例えば、第4フレームの監視用タイムスロットにおいて、監視部226は、監視用信号の受信を検出するが、第2火災警報器100bからの監視用信号と、第3火災警報器100cからの監視用信号との間で衝突が発生しているので、情報を取得できない。監視部226は、監視用信号の受信の検出を制御部224に通知する。
制御部224は、監視部226から情報の取得を通知された場合、複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に停止させる。例えば、第2フレームの第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が停止される。第3フレームにおいても同様である。
制御部224は、監視部226から監視用信号の受信の検出を通知された場合、監視用信号の受信を検出した監視用タイムスロットを含むフレームの複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を通信部220に実行させる。例えば、第4フレームの第1上り通信用タイムスロットから第3上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信処理が実行される。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
本実施例によれば、監視用タイムスロットにおいて監視用信号の受信を検出した場合、複数の上り通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させるので、通信用信号を受信できる。また、監視用タイムスロットにおいて監視用信号の受信を検出しない場合、複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させるので、中継装置の消費電力を低減できる。また、監視用タイムスロットにおいて監視用信号の受信を検出するか否かに応じて、通信用信号の受信処理を実行させたり停止させたりするので、通信用信号を受信しながら、中継装置の消費電力を低減できる。また、監視用タイムスロットにおける受信電力をもとに監視用信号の受信を検出するので、検出処理を簡易にできる。また、監視用タイムスロットにおける監視用信号に含まれるメッセージの内容をもとに、監視用信号の受信を検出するので、検出精度を向上できる。
また、監視用信号の受信を検出した場合、複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を実行させるので、処理を簡易にできる。また、監視用信号の受信を検出し、かつ監視用信号に含まれた識別情報を取得した場合、識別情報に対応した上り通信用タイムスロットとは異なった上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させるので、消費電力を低減できる。また、監視用信号の受信を検出し、かつ監視用信号に含まれた情報を取得した場合、複数の上り通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させるので、消費電力を低減できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の受信装置(200、202)は、複数の送信装置(100)のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置(200、202)であって、複数の送信装置(100)のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の送信装置(100)が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する監視部(226)と、監視部(226)が監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視部(226)が監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させる制御部(224)と、を備える。
監視部(226)は、監視用タイムスロットにおける受信電力をもとに、監視用信号の受信を検出してもよい。
監視部(226)は、監視用タイムスロットにおける監視用信号に含まれるメッセージの内容をもとに、監視用信号の受信を検出してもよい。
制御部(224)は、監視部(226)が監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を実行させてもよい。
送信装置(100)が監視用タイムスロットにおいて送信する監視用信号には、送信装置(100)が通信用信号を送信予定の通信用タイムスロットを識別するための識別情報が含まれており、制御部(224)は、監視部(226)が監視用信号の受信を検出し、かつ監視用信号に含まれた識別情報を取得した場合、識別情報に対応した通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を実行させるとともに、識別情報に対応した通信用タイムスロットとは異なった通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させてもよい。
送信装置(100)が監視用タイムスロットにおいて送信する監視用信号は、通信用信号と同一内容の情報が含まれており、制御部(224)は、監視部(226)が監視用信号の受信を検出し、かつ監視用信号に含まれた情報を取得した場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させてもよい。
本開示の別の態様は、受信方法である。この方法は、複数の送信装置(100)のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置(200、202)における受信方法であって、複数の送信装置(100)のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の送信装置(100)が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視するステップと、監視用信号の受信を検出しない場合、複数の通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させるステップと、監視用信号の受信を検出した場合、複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における通信用信号の受信処理を実行させるステップと、を備える。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、施設に設置される警報システムに関する。実施例1に係る警報システムでは、中継装置を中心にして複数の火災警報器がスター型に接続されている。実施例2に係る警報システムでは、火災警報器の設置範囲を広げるために、無線のマルチホップネットワークにより複数の火災警報器が接続される。警報システムでは、管理装置に中継装置が接続され、当該中継装置に別の中継装置が接続され、各中継装置に1つ以上の火災警報器がマルチホップネットワークにより接続される。このようなネットワークにおいて、管理装置が上位側に相当し、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器が下位側に相当する。
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、施設に設置される警報システムに関する。実施例1に係る警報システムでは、中継装置を中心にして複数の火災警報器がスター型に接続されている。実施例2に係る警報システムでは、火災警報器の設置範囲を広げるために、無線のマルチホップネットワークにより複数の火災警報器が接続される。警報システムでは、管理装置に中継装置が接続され、当該中継装置に別の中継装置が接続され、各中継装置に1つ以上の火災警報器がマルチホップネットワークにより接続される。このようなネットワークにおいて、管理装置が上位側に相当し、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器が下位側に相当する。
火災警報器は、火災の発生を検知すると検知結果を中継装置に向かって転送し、中継装置は、管理装置に検知結果を転送する。管理装置は、検知結果を受信すると、鳴動を実行する火災警報器を1つ以上選択し、選択した1つ以上の火災警報器を最終的な宛先として、鳴動の指示を送信する。中継装置と火災警報器は、最終的な宛先の火災警報器まで鳴動の指示を転送し、最終的な宛先の火災警報器は、鳴動の指示を受信すると鳴動を実行する。
ここで、中継装置から、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器に向かう信号のための回線を「下り回線」と呼ぶ場合、中継装置から最もホップ数の多い火災警報器から中継装置に向かう信号のための回線は「上り回線」と呼ばれる。本実施例では、複数のタイムスロットが並べられることによって1つのフレームが形成され、複数のフレームが並べられることによって1つのスーパフレームが形成される。また、1つの火災警報器が、1つの下り回線用のタイムスロット(以下、「下り通信用タイムスロット」という)に割り当てられるとともに、1つの上り回線用のタイムスロット(以下、「上り通信用タイムスロット」という)に割り当てられる。下り回線の転送のために下り通信用タイムスロットが使用され、上り回線の転送のために上り通信用タイムスロットが使用される。
下り回線では、鳴動の指示の他に、マルチホップネットワークの同期を確立するための信号(以下、「同期信号」という)が定期的に転送される。一方、上り回線では、検知結果が主として転送されるだけであるので、上り回線のトラヒックは極めて低い。しかしながら、マルチホップネットワークの火災警報器は、下位側の他の火災警報器に割り当てられた上り通信用タイムスロットにおいて検知結果が送信されているかを監視しなければならない。特に、下位側の火災警報器の数が増加すると、監視しなければならない上り通信用タイムスロットが増加するので、火災警報器の消費電力が増加する。以下の説明において、同期信号、検知結果、鳴動の指示は、「通信用信号」と総称されることもある。
火災警報器の消費電力の増加を抑制するために、実施例は次の処理を実行する。フレームは、前述のごとく、複数の下り通信用タイムスロットと、複数の上り通信用タイムスロットを含む。また、フレームは、割り当てられた上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号を送信予定の火災警報器が信号(以下、「監視用信号」という)を送信するための監視用のタイムスロット(以下、「監視用タイムロット」という)も含む。各火災警報器は、監視用タイムスロットにおいて監視用信号の受信を待ち受ける。監視用タイムスロットにおいて監視用信号を受信した場合、火災警報器は、上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信を待ち受ける。一方、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を受信しない場合、火災警報器は、上り通信用タイムスロットにおいて通信用信号の受信を待ち受けない。
以下では、本実施例を(1)基本構成、(2)ルーティング、(3)施工の順に説明する。
(1)基本構成
図7は、警報システム1000の構成を示す。警報システム1000は、火災警報器600と総称される第1火災警報器600aから第9火災警報器600i、中継装置700と総称される第1中継装置700aから第3中継装置700c、管理装置800を含む。火災警報器600の数は「9」に限定されず、中継装置700の数は「3」に限定されない。
(1)基本構成
図7は、警報システム1000の構成を示す。警報システム1000は、火災警報器600と総称される第1火災警報器600aから第9火災警報器600i、中継装置700と総称される第1中継装置700aから第3中継装置700c、管理装置800を含む。火災警報器600の数は「9」に限定されず、中継装置700の数は「3」に限定されない。
警報システム1000は、住宅、オフィス、商業施設等の施設に適用され、火災を検知し、火災が発生したことを報知するシステムである。複数の火災警報器600は、例えば、住宅用火災警報器であり、火災検知センサを備える。複数の火災警報器600は、例えば、施設の天井等に設置されるが、壁等に設置されてもよい。
ここで、第1火災警報器600aから第6火災警報器600fは、第1中継装置700aから広がる無線のマルチホップネットワークを構成する。例えば、第1中継装置700a、第1火災警報器600a、第2火災警報器600bを結ぶ中継ルート、第1中継装置700a、第4火災警報器600d、第5火災警報器600e、第3火災警報器600cを結ぶ中継ルートが形成される。また、第1中継装置700a、第4火災警報器600d、第5火災警報器600e、第6火災警報器600fを結ぶ中継ルート、第1中継装置700a、第7火災警報器600gを結ぶ中継ルートも形成される。このような中継ルートは、各火災警報器600において決定され、第1中継装置700a、管理装置800にも共有される。
これらの中継ルートにおいて、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600gは、「1」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。第2火災警報器600b、第5火災警報器600eは、「2」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。第3火災警報器600c、第6火災警報器600fは、「3」ホップ数で第1中継装置700aと通信可能である。
第2中継装置700b、第3中継装置700c、第8火災警報器600h、第9火災警報器600iは、第1中継装置700a、第1火災警報器600a等と同様に構成される。例えば、第1中継装置700aを起点とするマルチホップネットワークが施設の1階に設置され、第2中継装置700bを起点とするマルチホップネットワークが施設の2階に設置され、第3中継装置700cを起点とするマルチホップネットワークが施設の3階に設置される。第1中継装置700aを起点とするマルチホップネットワークと、第2中継装置700bを起点とするマルチホップネットワークと、第3中継装置700cを起点とするマルチホップネットワークには、互いに異なった周波数が使用される。また、第1中継装置700a、第2中継装置700b、第3中継装置700cは互いに無線通信または有線通信を実行する。
このように中継装置700は、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600と無線通信を実行するとともに、他の中継装置700との間で無線通信または有線通信を実行する。中継装置700は、マルチホップネットワークに含まれる複数の火災警報器600間の通信を中継するともいえる。さらに、第1中継装置700aは、管理装置800とケーブルにより接続され、管理装置800との間で有線通信を実行する。
管理装置800は、例えば、施設内に設置されるHEMS(Home Energy Management System)のコントローラである。管理装置800は、施設に設けられた複数の機器と通信可能である。複数の機器は、例えば、通信機能を有した空調機器、照明機器、給湯器等を含む。また、管理装置800は、施設に設けられた第1中継装置700aと通信可能である。さらに、管理装置800は、第1中継装置700aを介して、第2中継装置700b、第3中継装置700c、各火災警報器600とも通信可能である。
図8は、火災警報器600の構成を示す。火災警報器600は、火災警報器600は、通信部620、処理部622、制御部624、火災検知センサ630、ブザー632を含み、制御部624は、監視部626を含む。火災検知センサ630には公知の技術が使用されればよい。例えば、火災検知センサ630は、光学式の煙検知センサであってもよく、光の乱反射を利用して火災の際の煙を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、熱検知センサであってもよく、火災の際の熱を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、一酸化炭素検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって発生する一酸化炭素の濃度を検知することで火災を検知してもよい。例えば、火災検知センサ630は、赤外線検知センサであってもよく、火災の際の燃焼によって放射される赤外線を検知することで火災を検知してもよい。
通信部620は、他の火災警報器600または中継装置700との間の無線通信を実行する。処理部622は、通信部620において受信した信号を処理したり、通信部620から送信すべき信号を生成したりする。制御部624は、通信部620と処理部622の動作を制御する。制御部624の処理の詳細は後述する。ブザー632は、ブザー音を鳴動可能である。火災警報器600は、ブザー632を含まず、火災検知センサ630を含む構成、つまり検知機能と通信機能を有する構成であってもよい。このような火災警報器600は、火災の検知を警報可能な感知器であるともいえる。
図9(a)-(d)は、警報システム1000で使用されるスーパフレーム1010の構成を示す。図9(a)に示されるように一定期間がスーパフレーム1010として規定される。スーパフレーム1010は繰り返し配置される。スーパフレーム1010は、複数のフレーム1020に分割される。図9(b)に示されるように、1つのフレーム1020は、複数のタイムスロット1030に分割される。図9(c)は1つのタイムスロット1030を示す。タイムスロット1030の中で通信用信号または監視用信号が送信される。通信用信号または監視用信号の期間は、1つのタイムスロット1030の期間よりも短い。
図9(d)は、図9(b)に示されたフレーム1020に含まれる複数のタイムスロット1030の使用用途を示す。複数のタイムスロット1030のうち、先頭部分の1以上のタイムスロット1030は「下り通信用タイムスロット」に使用される。下り通信用タイムスロットに続く1つのタイムスロット1030は「監視用タイムスロット」に使用される。監視用タイムスロットに続く1以上のタイムスロット1030は「上り通信用タイムスロット」に使用される。上り通信用タイムスロットに続く1以上のタイムスロット1030は「予備」に使用される。下り通信用タイムスロットの数と、上り通信用タイムスロットの数は同一であり、かつマルチホップネットワークに含まれる火災警報器600の数以上とされる。予備はなくてもよい。
図10は、警報システム1000におけるタイムスロット1030の割当例を示し、図9(d)と同様に示される。これは、図7の第1中継装置700a、第1火災警報器600aから第7火災警報器600gに対する複数のタイムスロット1030の割当を示す。図10における「M」は第1中継装置700aを示し、「S1」から「S7」は第1火災警報器600aから第7火災警報器600gをそれぞれ示す。下り通信用タイムスロットには、第1中継装置700a、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600g、第2火災警報器600b、第5火災警報器600e、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fが前側から順に割り当てられる。前述のごとく、第1火災警報器600a、第4火災警報器600d、第7火災警報器600gから第1中継装置700aまでのホップ数は「1」である。第2火災警報器600b、第5火災警報器600eから第1中継装置700aまでのホップ数は「2」であり、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fから第1中継装置700aまでのホップ数は「3」である。つまり、下り通信用タイムスロットに対して、第1中継装置700aまでのホップ数が小さい火災警報器600ほど前側に割り当てられる。
上り通信用タイムスロットには、第6火災警報器600f、第3火災警報器600c、第5火災警報器600e、第2火災警報器600b、第7火災警報器600g、第4火災警報器600d、第1火災警報器600a、第1中継装置700aが前側から順に割り当てられる。つまり、上り通信用タイムスロットに対して、第1中継装置700aまでのホップ数が大きい火災警報器600ほど前側に割り当てられる。
第5火災警報器600eに着目する場合、下り通信用タイムスロットでは、第5火災警報器600eは、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fの前側に割り当てられる。上り通信用タイムスロットでは、第5火災警報器600eは、第3火災警報器600c、第6火災警報器600fの後側に割り当てられる。
これらのタイムスロット1030の割当は、第1中継装置700aまたは管理装置800において決定される。例えば、第1中継装置700aまたは管理装置800は、中継ルートの情報をもとにタイムスロット1030の割当を決定する。第1中継装置700aまたは管理装置800は、決定したタイムスロット1030の割当を各火災警報器600に通知する。そのため、各火災警報器600も、これらのタイムスロット1030の割当を把握する。その結果、火災警報器600は、通信用信号を送信すべきタイムスロット1030であって、かつ自らに割り当てられたタイムスロット1030を把握する。また、火災警報器600は、中継ルート上の隣接の火災警報器600または中継装置700からの通信用信号を受信可能なタイムスロット1030も把握する。
このような状況において、火災警報器600の通信部620は、消費電力を低減するために間欠受信動作を実行してもよい。通信部620における間欠受信動作では、タイムスロット1030の先頭部分の一部期間において受信動作が実行され、一部期間において信号(通信用信号、監視用信号)が受信されない場合に、タイムスロット1030の残りの期間で受信動作が停止される。一方、タイムスロット1030の先頭部分の一部期間において信号が受信された場合は、タイムスロット1030の残りの期間で受信動作が続行される。
図11は、警報システム1000における下り通信の概要を示す。これは、図10のうちの下り通信用タイムスロットを示す。第1中継装置700aは、マルチホップネットワークを構成する複数の火災警報器600に対して同期信号を定期的に送信する。同期信号は、例えばビーコン信号である。同期信号は、例えば、図9(a)に示されるスーパフレーム1010のうちの先頭のフレーム1020において送信され、残りのフレーム1020において送信されない。第1中継装置700aは、スーパフレーム1010のうちの先頭のフレーム1020におけるタイムスロット1030「M」で同期信号を送信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「M」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S4」で同期信号を転送する。また、第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S4」で第1中継装置700aに対する応答信号を送信する。応答信号は、例えば、Ack(ACKnowledgement)である。応答信号は、同期信号の一部分に含まれてもよい。
第1中継装置700aは、タイムスロット1030「S4」で応答信号を受信する。第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S4」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S5」で同期信号を転送するとともに、第4火災警報器600dに対する応答信号を送信する。第4火災警報器600dは、タイムスロット1030「S5」で応答信号を受信する。図11においては省略されるが、第4火災警報器600dは、次のフレームのタイムスロット1030「S4」で第5火災警報器600eからの応答信号を第1中継装置700aに転送する。
第3火災警報器600cは、タイムスロット1030「S5」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S3」で同期信号を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。第6火災警報器600fは、タイムスロット1030「S5」で同期信号を受信すると、タイムスロット1030「S6」で同期信号を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。
第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S3」と「S6」で応答信号を受信する。図11においては省略されるが、第5火災警報器600eは、次のフレームのタイムスロット1030「S5」で第3火災警報器600cからの応答信号と第6火災警報器600fからの応答信号とを第4火災警報器600dに転送する。第4火災警報器600dは、さらに次のフレームのタイムスロット1030「S4」で第5火災警報器600eからの応答信号を第1中継装置700aに転送する。
このように、第1中継装置700aが同期信号を送信したフレーム1020において同期信号の転送がなされる。また、第1中継装置700aからの同期信号を受信した各火災警報器600は、同期信号をもとに第1中継装置700aとのタイミング同期を確立する。タイミング同期には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
図12は、警報システム1000における上り通信の概要を示す。これは、図10のうちの監視用タイムスロットと上り通信用タイムスロットを示す。「監」は監視用タイムスロットを示す。ここでは、第6火災警報器600fの火災検知センサ630が火災の発生を検知した場合を想定する。第6火災警報器600fの処理部622は、検知結果を通信部620に送信させる。検知結果には、火災を検知した第6火災警報器600fの識別情報が含まれる。第6火災警報器600fの通信部620は、フレーム1020「K」の監視用タイムスロットで監視用信号を送信し、タイムスロット1030「S6」で検知結果を送信する。
第5火災警報器600eは、フレーム1020「K」の監視用タイムスロットで監視用信号を受信し、タイムスロット1030「S6」で検知結果を受信する。つまり、第5火災警報器600eの監視部626が監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視し、監視用信号の受信を検出しない場合、第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S3」と「S6」における通信用信号の受信処理を停止する。一方、第1警報器は、第5火災警報器600eの監視部626が監視用信号の受信を検出した場合、第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S3」または「S6」において通信用信号を受信する。これに続いて、第5火災警報器600eは、フレーム1020「K+1」の監視用タイムスロットで監視用信号を送信し、タイムスロット1030「S5」で検知結果を転送する。また、第5火災警報器600eは、タイムスロット1030「S5」で第6火災警報器600fに対する応答信号を送信する。応答信号は、同期信号の一部分に含まれてもよい。
第6火災警報器600fは、フレーム1020「K+1」のタイムスロット1030「S5」で応答信号を受信する。第4火災警報器600dは、フレーム1020「K+1」の監視用タイムスロットで監視用信号を受信し、タイムスロット1030「S5」で検知結果を受信する。第4火災警報器600dは、フレーム1020「K+2」の監視用タイムスロットで監視用信号を送信し、タイムスロット1030「S4」で検知結果を転送するとともに、第5火災警報器600eに対する応答信号を送信する。
第5火災警報器600eは、フレーム1020「K+2」のタイムスロット1030「S4」で応答信号を受信する。図12においては省略されるが、第5火災警報器600eは、フレーム1020「K+3」の監視用タイムスロットで監視用信号を送信し、タイムスロット1030「S5」で第4火災警報器600dからの応答信号を第6中継装置700fに転送する。
第1中継装置700aは、フレーム1020「K+2」の監視用タイムスロットで監視用信号を受信し、タイムスロット1030「S4」で検知結果を受信する。これまでと同様に、第1中継装置700aは、フレーム1020「K+3」の監視用タイムスロットで監視用信号を送信し、タイムスロット1030「M」で応答信号を送信する。当該応答信号は、第4火災警報器600d、第5火災警報器600eにおいて転送されて、第6火災警報器600fに受信される。
第1中継装置700aは、検知結果を第4火災警報器600dから受信した場合、検知結果を管理装置800に送信する。管理装置800は、検知結果を受信すると、検知結果に含まれた識別情報をもとに、鳴動させる火災警報器600を特定する。識別情報と、鳴動させる火災警報器600の情報との対応関係は管理装置800に予め記憶されている。管理装置800は、特定した火災警報器600を最終的に宛先として鳴動の指示を第1中継装置700aに送信する。
管理装置800において特定された火災警報器600が第3火災警報器600cと第6火災警報器600fである場合、図11と同様の転送がなされることによって、鳴動の指示が第3火災警報器600cと第6火災警報器600fに受信される。ここで、図11における同期信号の代わりに鳴動の指示が送信される。第2中継装置700b、第3中継装置700cは、第1中継装置700a経由で管理装置800から鳴動の指示を受信した場合、鳴動の指示を火災警報器600に転送する。第3火災警報器600cと第6火災警報器600fの通信部620が鳴動の指示を受信すると、制御部624は、ブザー632を鳴動させる。制御部624は、発光装置を点滅させてもよい。
(2)ルーティング
これまでは、図7に示されるような中継ルートが形成されていることを前提としているが、ここでは、図13も使用しながら中継ルートの形成について説明する。図13は、警報システム1000におけるルーティングの概要を示す。図13では、警報システム1000のうちの第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+3火災警報器600n+3、中継装置700が示される。第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+3火災警報器600n+3は、図7のいずれかの火災警報器600に対応する。第n+3火災警報器600n+3の周囲には、第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2以外の火災警報器600、例えば、第n+4火災警報器600n+4(図示せず)が存在してもよい。
これまでは、図7に示されるような中継ルートが形成されていることを前提としているが、ここでは、図13も使用しながら中継ルートの形成について説明する。図13は、警報システム1000におけるルーティングの概要を示す。図13では、警報システム1000のうちの第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+3火災警報器600n+3、中継装置700が示される。第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+3火災警報器600n+3は、図7のいずれかの火災警報器600に対応する。第n+3火災警報器600n+3の周囲には、第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2以外の火災警報器600、例えば、第n+4火災警報器600n+4(図示せず)が存在してもよい。
図14は、警報システム1000におけるルーティングの手順を示すシーケンス図である。ここでは、第n+3火災警報器600n+3に着目してルーティング処理を説明する。各火災警報器600は、一定時間ごとにHELLOメッセージをブロードキャスト送信する。HELLOメッセージには、中継装置700までのルート品質情報が含まれる。第n+3火災警報器600n+3の通信部620は、HELLOメッセージを第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+4火災警報器600n+4から受信する(S10、S12、S14)。
第n+3火災警報器600n+3の通信部620は、受信した各HELLOメッセージの受信電力を計測し、処理部622は、計測した受信電力をもとに各火災警報器600に対するリンク品質を導出する。リンク品質は、受信電力に応じて変化し、かつ受信電力が大きくなるほど小さくなる値である。制御部624は、第n+1火災警報器600n+1のリンク品質と、第n+1火災警報器600n+1からのHELLOメッセージに含まれるルート品質とを加算することによって、仮ルートコストを導出する。制御部624は、他の火災警報器600に対しても仮ルートコストを導出する。制御部624は、複数の仮ルートコストを比較して、仮ルートコストが低い順に数個の火災警報器600を優先リンク先として選択する。ここでは、例えば、第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2が優先リンク先として選択される。
第n+3火災警報器600n+3の通信部620は、選択した火災警報器600のアドレスと受信時のリンク品質をHELLOメッセージのLINK_REQサブメッセージに含めて送信する(S16、S18)。第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2は、逆方向のリンク品質をLINK_REPサブメッセージに含めて送信する(S20、22)。
第n+3火災警報器600n+3の通信部620は、LINK_REPサブメッセージを受信する。第n+3火災警報器600n+3の制御部624は、第n+1火災警報器600n+1からのLINK_REPサブメッセージに含まれたリンク品質と、既に計測した受信電力をもとに導出したリンク品質とを比較して、大きい方のリンク品質を選択する。また、制御部624は、選択したリンク品質と、第n+1火災警報器600n+1に対するルート品質とを加算することによって、正式ルートコストを導出する。制御部624は、第n+2火災警報器600n+2に対しても正式ルートコストを導出する。制御部624は、第n+1火災警報器600n+1に対する正式ルートコストと、第n+2火災警報器600n+2に対する正式ルートコストとを比較して、小さい方を中継ルートとして選択する。選択されなかった中継ルートは、代替ルートして使用されてもよい。
つまり、第n+3火災警報器600n+3は、第n+1火災警報器600n+1との間でリンク品質情報を交換することによって、第n+1火災警報器600n+1を経由して中継装置700と通信するための中継ルート(以下、「第1中継ルート」という)に対する正式ルートコスト(以下、「第1コスト」という)を導出する。また、第n+3火災警報器600n+3は、第n+2火災警報器600n+2との間でリンク品質情報を交換することによって、第n+2火災警報器600n+2を経由して中継装置700と通信するための中継ルート(以下、「第2中継ルート」という)に対する正式ルートコスト(以下、「第2コスト」という)を導出する。さらに、第n+3火災警報器600n+3は、第1コストと第2コストと比較して小さい方の中継ルートを優先して選択する。このような処理が各火災警報器600においてなされることによって中継ルートが形成される。各火災警報器600において形成された中継ルート(代替ルート)に関する情報は、中継装置700経由で管理装置800に送信される。管理装置800は、中継ルート(代替ルート)に関する情報をもとに、ホップ数にしたがってタイムスロット1030の割当を決定する。
(3)施工
ここでは、警報システム1000のマルチホップネットワークの施工を容易にするための技術を説明する。図15(a)-(b)は、警報システム1000の施工の概要を示す。図15(a)は、第1例を示す。警報システム1000は、図13の構成に加えて外部機器900を含む。外部機器900は、例えばコンピュータであり、管理装置800と通信可能である。
ここでは、警報システム1000のマルチホップネットワークの施工を容易にするための技術を説明する。図15(a)-(b)は、警報システム1000の施工の概要を示す。図15(a)は、第1例を示す。警報システム1000は、図13の構成に加えて外部機器900を含む。外部機器900は、例えばコンピュータであり、管理装置800と通信可能である。
マルチホップネットワークのルーティングは、すべての火災警報器600が設置されてからなされるのではなく、中継装置700の近くに数台の火災警報器600が設置されてからなされる。数台の火災警報器600に対するルーティングが終了した後、さらに数台の火災警報器600が追加して設置されてから、ルーティングが更新される。このようにルーティングは、段階的に台数が増加された火災警報器600に応じて更新される。
ここでは、第n+3火災警報器600n+3の設置前に、第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2が設置されている場合を想定する。第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2のそれぞれは、前述の処理によって正式ルートコストを導出してから、正式ルートコストをもとに中継ルートを選択する。第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2のそれぞれの通信部620は、中継ルートに関する情報を送信する。中継ルートに関する情報には、正式ルートコストが含まれる。また、中継ルートに関する情報には、選択された中継ルート以外の中継ルート、例えば代替ルートに対する正式ルートコストが含まれてもよい。
第n+1火災警報器600n+1と第n+2火災警報器600n+2から送信された中継ルートに関する情報は、中継ルートに沿って転送されて中継装置700に受信される。中継装置700は、中継ルートに関する情報を管理装置800に送信する。管理装置800は、中継ルートに関する情報を受信する。施工者は、外部機器900を操作して管理装置800にアクセスし、外部機器900は、中継ルートに関する情報を管理装置800から受信する。外部機器900は、中継ルートに関する情報を表示する。施工者は、表示された中継ルートに関する情報を確認することによって、中継ルートの状況を確認する。
施工者は、マルチホップネットワークにおいて、新たな火災警報器600として第n+3火災警報器600n+3を追加して設置する。第n+1火災警報器600n+1、第n+2火災警報器600n+2、第n+3火災警報器600n+3を含む複数の火災警報器600は、新たな火災警報器600の追加によって正式ルートコストを更新し、更新した正式ルートコストをもとに中継ルートを更新する。複数の火災警報器600のそれぞれの通信部620は、中継ルートに関する情報を送信する。これまでと同様に、管理装置800は、中継ルートに関する情報を受信し、外部機器900は、更新された中継ルートに関する情報を表示する。
図15(b)は、第2例を示す。警報システム1000は、図13の構成に加えて外部機器910、情報処理装置912を含む。外部機器910は、火災警報器600、中継装置700から送信される信号を受信可能な通信装置である。情報処理装置912は、例えばコンピュータであり、外部機器910に接続される。マルチホップネットワークにおいてはこれまでと同様の処理がなされる。外部機器910は、中継ルートに関する情報を受信し、情報処理装置912は、更新された中継ルートに関する情報を表示する。
本実施例によれば、マルチホップネットワークのフレーム1020に監視用スロットを含ませるので、火災警報器600の消費電力を低減できる。また、火災警報器600の消費電力が低減されるので、火災警報器600が電池駆動であっても電池交換の頻度を低減できる。また、電池交換の頻度が低減されるので、利用者の利便性を向上できる。また、マルチホップネットワークのフレーム1020に複数のタイムスロット1030を含め、各タイムスロット1030を火災警報器600に割り当てるので、信号の衝突の発生を抑制できる。また、中継装置700からのホップ数に応じた順番で火災警報器600をタイムスロット1030に割り当てるので、転送を効率的に実行できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のさらに別の態様は、警報システム(1000)である。この警報システム(1000)は、中継装置(700)から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器(600)を備える。複数の警報器(600)は、第1警報器(600)、第2警報器(600)、第3警報器(600)を含む。第1警報器(600)は、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置(700)と通信可能であり、第2警報器(600)と第3警報器(600)は、第1警報器(600)に接続され、かつi+1ホップ数で中継装置(700)と通信可能であり、第1警報器(600)が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、第2警報器(600)が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、第3警報器(600)が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられ、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の第1警報器(600)または第2警報器(600)または第3警報器(600)が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられ、第1警報器(600)は、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視し、監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止し、第1警報器(600)は、監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信し、監視用タイムスロットにおいて監視用信号を送信し、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送する。
第1通信用タイムスロットは、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットとの後側に並べられてもよい。
本開示のさらに別の態様は、警報器(600)である。この警報器(600)は、中継装置(700)から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器(600)のうちの警報器(600)であって、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置(700)と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で中継装置(700)と通信可能な他の警報器(600)とさらに他の警報器(600)と通信可能である通信部(620)と、警報器(600)が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、他の警報器(600)が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、さらに他の警報器(600)が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の警報器(600)または他の警報器(600)またはさらに他の警報器(600)が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視する監視部(626)と、監視部(626)が監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視部(626)が監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信させ、監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信させ、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送させる制御部(624)と、を備える。
本開示のさらに別の態様は、転送方法である。この方法は、中継装置(700)から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器(600)のうちの警報器(600)における転送方法であって、警報器(600)は、i(iは1以上の整数)ホップ数で中継装置(700)と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で中継装置(700)と通信可能な他の警報器(600)とさらに他の警報器(600)と通信可能であり、警報器(600)が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、他の警報器(600)が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、さらに他の警報器(600)が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、第1通信用タイムスロットと第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットの前側に、通信用信号を送信予定の警報器(600)または他の警報器(600)またはさらに他の警報器(600)が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、監視用タイムスロットにおける監視用信号の受信を監視するステップと、監視用信号の受信を検出しない場合、第2通信用タイムスロットと第3通信用タイムスロットにおける通信用信号の受信処理を停止させ、監視用信号の受信を検出した場合、第2通信用タイムスロットまたは第3通信用タイムスロットにおいて通信用信号を受信させ、監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信させ、第1通信用タイムスロットにおいて通信用信号を転送させるステップと、を備える。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例1、2において、中継装置は、火災の検知機能と警報音の発報機能とを兼ね備えた火災警報器100、火災警報器600を接続する。しかしながらこれに限らず例えば、火災警報器100、火災警報器600は、火災の検知機能のみを有していてもよい。また、火災警報器100、火災警報器600の代わりに、火災に限定されず、水害、地震、ガス漏れ、不完全燃焼によるCO(一酸化炭素)の発生を検知するセンサであってもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
実施例1において、管理装置300に第1種中継装置200が接続され、第1種中継装置200に第2種中継装置202が接続される。しかしながらこれに限らず例えば、管理装置300に複数の第1種中継装置200が接続されてもよく、第1種中継装置200に複数の第2種中継装置202が接続されてもよく、第2種中継装置202に1つ以上の第2種中継装置202が接続されてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
100 火災警報器(送信装置)、 120 通信部、 122 処理部、 124 制御部、 200 第1種中継装置(受信装置)、 202 第2種中継装置(受信装置)、 220 通信部、 222 処理部、 224 制御部、 226 監視部、 300 管理装置、 400 火災警報器、 500 第1種中継装置、 1000 警報システム。
Claims (12)
- 複数の送信装置のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置であって、
複数の送信装置のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、前記通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を送信予定の前記送信装置が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視する監視部と、
前記監視部が前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記複数の通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させ、前記監視部が前記監視用信号の受信を検出した場合、前記複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における前記通信用信号の受信処理を実行させる制御部と、
を備える受信装置。 - 前記監視部は、前記監視用タイムスロットにおける受信電力をもとに、前記監視用信号の受信を検出する請求項1に記載の受信装置。
- 前記監視部は、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号に含まれるメッセージの内容をもとに、前記監視用信号の受信を検出する請求項1または2に記載の受信装置。
- 前記制御部は、前記監視部が前記監視用信号の受信を検出した場合、前記複数の通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
- 前記送信装置が前記監視用タイムスロットにおいて送信する前記監視用信号には、前記送信装置が前記通信用信号を送信予定の前記通信用タイムスロットを識別するための識別情報が含まれており、
前記制御部は、前記監視部が前記監視用信号の受信を検出し、かつ前記監視用信号に含まれた前記識別情報を取得した場合、前記識別情報に対応した前記通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を実行させるとともに、前記識別情報に対応した前記通信用タイムスロットとは異なった前記通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させる請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。 - 前記送信装置が前記監視用タイムスロットにおいて送信する前記監視用信号は、前記通信用信号と同一内容の情報が含まれており、
前記制御部は、前記監視部が前記監視用信号の受信を検出し、かつ前記監視用信号に含まれた前記情報を取得した場合、前記複数の通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させる請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。 - 複数の送信装置のそれぞれからの通信用信号を受信可能な受信装置における受信方法であって、
複数の送信装置のそれぞれが通信用信号を送信可能な複数の通信用タイムスロットと、前記通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を送信予定の前記送信装置が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットとが時間軸上に並べられており、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視するステップと、
前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記複数の通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させるステップと、
前記監視用信号の受信を検出した場合、前記複数の通信用タイムスロットのうちの1つ以上における前記通信用信号の受信処理を実行させるステップと、
を備える受信方法。 - 中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器を備え、
前記複数の警報器は、第1警報器、第2警報器、第3警報器を含み、
前記第1警報器は、i(iは1以上の整数)ホップ数で前記中継装置と通信可能であり、
前記第2警報器と前記第3警報器は、前記第1警報器に接続され、かつi+1ホップ数で前記中継装置と通信可能であり、
前記第1警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、前記第2警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、前記第3警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられ、
前記第1通信用タイムスロットと前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットの前側に、前記通信用信号を送信予定の前記第1警報器または前記第2警報器または前記第3警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられ、
前記第1警報器は、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視し、前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止し、
前記第1警報器は、前記監視用信号の受信を検出した場合、前記第2通信用タイムスロットまたは前記第3通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を受信し、前記監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信し、前記第1通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を転送する、
警報システム。 - 前記第1通信用タイムスロットは、前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットとの後側に並べられる請求項8に記載の警報システム。
- 中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器のうちの警報器であって、
i(iは1以上の整数)ホップ数で前記中継装置と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で前記中継装置と通信可能な他の警報器とさらに他の警報器と通信可能である通信部と、
前記警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、前記他の警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、前記さらに他の警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、前記第1通信用タイムスロットと前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットの前側に、前記通信用信号を送信予定の前記警報器または前記他の警報器または前記さらに他の警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視する監視部と、
前記監視部が前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させ、前記監視部が前記監視用信号の受信を検出した場合、前記第2通信用タイムスロットまたは前記第3通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を受信させ、前記監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信させ、前記第1通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を転送させる制御部と、
を備える警報器。 - 中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器のうちの警報器における転送方法であって、
前記警報器は、i(iは1以上の整数)ホップ数で前記中継装置と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で前記中継装置と通信可能な他の警報器とさらに他の警報器と通信可能であり、
前記警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、前記他の警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、前記さらに他の警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、前記第1通信用タイムスロットと前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットの前側に、前記通信用信号を送信予定の前記警報器または前記他の警報器または前記さらに他の警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視するステップと、
前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させ、前記監視用信号の受信を検出した場合、前記第2通信用タイムスロットまたは前記第3通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を受信させ、前記監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信させ、前記第1通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を転送させるステップと、
を備える転送方法。 - 中継装置から広がるマルチホップネットワークを構成する複数の警報器のうちの警報器に実行させるためのプログラムであって、
前記警報器は、i(iは1以上の整数)ホップ数で前記中継装置と通信可能であるとともに、i+1ホップ数で前記中継装置と通信可能な他の警報器とさらに他の警報器と通信可能であり、
前記警報器が通信用信号を送信可能な第1通信用タイムスロットと、前記他の警報器が通信用信号を送信可能な第2通信用タイムスロットと、前記さらに他の警報器が通信用信号を送信可能な第3通信用タイムスロットとが時間軸上に並べられるとともに、前記第1通信用タイムスロットと前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットの前側に、前記通信用信号を送信予定の前記警報器または前記他の警報器または前記さらに他の警報器が監視用信号を送信すべき監視用タイムスロットが並べられており、前記監視用タイムスロットにおける前記監視用信号の受信を監視するステップと、
前記監視用信号の受信を検出しない場合、前記第2通信用タイムスロットと前記第3通信用タイムスロットにおける前記通信用信号の受信処理を停止させ、前記監視用信号の受信を検出した場合、前記第2通信用タイムスロットまたは前記第3通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を受信させ、前記監視用タイムスロットにおいて前記監視用信号を送信させ、前記第1通信用タイムスロットにおいて前記通信用信号を転送させるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2021182073A Pending JP2022085866A (ja) | 2020-11-27 | 2021-11-08 | 受信装置、受信方法、警報システム、警報器、転送方法、プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4198936A1 (en) * | 2021-12-16 | 2023-06-21 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Alarm system, alarm, transfer method, program |
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2021
- 2021-11-08 JP JP2021182073A patent/JP2022085866A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4198936A1 (en) * | 2021-12-16 | 2023-06-21 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Alarm system, alarm, transfer method, program |
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