JP2011204024A - 警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】警報システムを構成する各警報器および中継器により、連動点検を実施することができる警報システムを得る。
【解決手段】中継元警報器は、連動点検スイッチ22がオンされたとき、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、中継先警報器は、連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、中継アダプタ30は、連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継先警報器に対して連動点検信号を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに無線通信する複数の警報器で火災警報を行う警報システムに関する。
従来の警報システムにおいては、例えば「電波を媒体とする無線信号を伝送する複数の火災警報器と、何れかの火災警報器から送信された無線信号を他の何れかの火災警報器へ中継する中継器とを備え、…中継器は、…他の火災警報器のうちで予め登録されている中継対象の火災警報器から送信された火災警報メッセージを含む無線信号を受信手段で受信すると当該火災警報メッセージを含む無線信号を送信手段より送信させる」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−9231号公報(請求項1)
室内等に発生した熱や煙を検知して警報を行う警報器がある。このような警報器は、各警報器が単独で警報動作を行う他に、複数の警報器同士が連動して警報動作(以下「連動警報」ともいう。)を行う場合がある。また、各警報器間で無線信号を送受信することが可能な距離は限られているため、無線信号を中継する中継器を設けて、警報器同士が連動して警報動作を行える範囲を拡張するものがある。
このような警報システムにおいては、火災が発生していない場合であっても、使用者からの操作等により火災発生を模擬し、各警報器および中継器により連動警報が正常に行われるか否かの確認(以下「連動点検」という。)が実施できることが望まれている。
また、警報システムの各警報器の全てについては連動点検を行わずに、中継器における中継対象の警報器(中継先警報器)のみについて連動点検が実施できることが望まれている。例えば、2世帯住宅や離れのある住居などに中継先警報器が配置される場合など、当該中継先警報器のみの連動点検を行いたいという要望がある。
また、複数の警報器が連動して警報動作を行う際には、複数の警報器をいくつかのグループ(以下「警報器グループ」という。)に分け、警報器グループ内の警報器同士で連動して警報動作を行う場合がある。
このような警報器グループが複数ある場合においても、何れかの警報器グループの連動点検に連動して他の警報器グループについて連動点検が実施できることが望まれている。
また、警報器グループの全てについては連動点検を行わずに、所望の警報器グループ内の警報器のみについて連動点検が実施できることが望まれている。
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、中継器を利用して火災警報器の設置範囲を拡大するにすぎず、連動点検を行うことができない、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、警報システムを構成する各警報器および中継器により、連動点検を実施することができる警報システムを得るものである。
また、中継先警報器のみについて連動点検を実施することができる警報システムを得るものである。
また、所望の警報器グループ内の警報器のみについて連動点検が実施できる警報システムを得るものである。
本発明に係る警報システムは、互いに無線通信する複数の中継元警報器と、中継対象となる中継先警報器と、前記複数の中継元警報器の何れかから送信された無線信号を前記中継先警報器に中継し、前記中継先警報器から送信された無線信号を前記複数の中継元警報器に中継する中継器とを備え、火災を検知した前記中継元警報器または前記中継先警報器から送信された無線信号を、前記中継器が中継することによって、前記中継元警報器および前記中継先警報器で火災警報を行う警報システムであって、前記中継元警報器は、連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および前記中継器に対して連動点検信号を送信し、前記複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、前記中継先警報器は、連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記中継器に対して連動点検信号を送信し、前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、前記中継器は、連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記中継先警報器に対して連動点検信号を送信するものである。
本発明に係る警報システムは、互いに無線通信する複数の警報器で警報器グループを構成し、火災を検知した前記警報器から送信された無線信号を、同一の警報器グループ内の前記警報器間で送受信することによって、当該警報器グループ内の各警報器で火災警報を行う警報システムであって、前記警報器グループを複数備え、前記複数の警報器グループは、それぞれ中継器を有し、前記警報器は、連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの他の警報器および前記中継器に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの他の警報器または前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、前記中継器は、連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの前記各警報器に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの前記警報器から送信された連動点検信号を受信したとき、他の警報器グループの前記中継器に対して連動点検信号を送信し、他の警報器グループの前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの前記警報器に対して連動点検信号を送信するものである。
本発明においては、中継元警報器は、連動点検スイッチがオンされたとき、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および中継器に対して連動点検信号を送信し、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行う。また、中継先警報器は、連動点検スイッチがオンされたとき、中継器に対して連動点検信号を送信し、中継器から送信された連動点検信号を受信したとき火災警報を行う。また、中継器は、連動点検スイッチがオンされたとき、中継先警報器に対して連動点検信号を送信する。
このため、警報システムを構成する各警報器および中継器により、連動点検を実施することができる。
また、中継先警報器のみについて連動点検を実施することができる。
本発明は、警報器は、連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの他の警報器および中継器に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの他の警報器または中継器から送信された連動点検信号を受信したとき火災警報を行う。また、中継器は、連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの各警報器に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの警報器から送信された連動点検信号を受信したとき、他の警報器グループの中継器に対して連動点検信号を送信し、他の警報器グループの前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの前記警報器に対して連動制御信号を送信する。
このため、警報システムを構成する各警報器および中継器により、連動点検を実施することができる。
また、所望の警報器グループ内の警報器のみについて連動点検が実施できる。
本発明の実施の形態1に係る警報システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る親機10および子機20の主要構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る連動点検信号の内容を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る中継アダプタ30の連動点検の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る警報システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る連動点検信号の内容を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る中継アダプタ30の連動点検の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る警報システムの通信点検の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態3に係る通信点検信号の内容を示す図である。
実施の形態1.
(警報システムの構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る警報システムの構成を示す図である。
本実施の形態における警報システムは、複数の火災警報器と、中継アダプタ30とを備える。
各火災警報器および中継アダプタ30は、例えば電波法第4条第3号に規定される「省電力無線局」として機能するものであって、各火災警報器間(中継アダプタ30も含む)で無線信号を送受信することが可能な距離は限られている。
また、複数の火災警報器のうち何れかの火災警報器が親機10として動作し、その他の警報器が子機20として動作する。
この親機10の設定は、例えば、電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。一方、各火災警報器における子機20の設定は、例えば、親機10の図示しない登録ボタンを押して登録モードにした状態で、子機20の電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。
そして、親機10および各子機20には、連動して火災警報をおこなうグループに共通に設定されるグループIDと、グループ内の各火災警報器にそれぞれ固有に設定される自己アドレスとが割り当てられる。さらに、中継アダプタ30にも、同様にグループIDと自己アドレスとが割り当てられる。つまり、親機10は中継アダプタ30が子機の1つとして通信することとなる。なお、グループIDの割り当ては省略しても良い。
なお、図1においては各子機20を区別するため、自己アドレスに対応するサフィックス番号を符号に付している。
親機10は、子機20または中継アダプタ30から送信された無線信号を受信したとき、子機20および中継アダプタ30に対して当該無線信号を再送信する。
これにより、親機10と直接通信が可能な子機20は、互いに無線通信が可能となる。
例えば図1に示すように、親機10の通信範囲内に配置された子機20−1〜20−4は、中継アダプタ30を介することなく互いに無線通信が可能である。
以下、親機10、およびこの親機10と直接通信が可能な子機20を「中継元警報器」ともいう。
一方、親機10の通信範囲外に配置された子機20−5および20−6は、中継アダプタ30を介することにより中継元警報器と通信が可能である。
以下、親機10と直接通信が不可であり、中継対象となる火災警報器を「中継先警報器」ともいう。
なお、本実施の形態1では、中継先警報器としての子機20が2台の場合を説明するが、本発明はこれに限るものではなく、1台であっても良いし3台以上であっても良い。
また、中継アダプタ30が1台の場合を説明するが、本発明はこれに限るものではなく、2台の中継アダプタ30を親機10の通信範囲内に設置しても良い。
中継アダプタ30は、複数の中継元警報器の何れかから送信された無線信号を中継先警報器に中継し、中継先警報器から送信された無線信号を複数の中継元警報器それぞれに中継する。詳細は後述する。
このような構成により、火災を検知した中継元警報器または中継先警報器から送信された無線信号を、中継アダプタ30が中継することによって、中継元警報器および中継先警報器で火災警報を行うことが可能となる。
なお、「火災警報器」は、本発明における「警報器」に相当する。
なお、「中継アダプタ30」は、本発明における「中継器」に相当する。
(親機10および子機20の構成)
図2は本発明の実施の形態1に係る親機10および子機20の主要構成を示す機能ブロック図である。
図2において、親機10および子機20は、制御回路11、電池12、電源回路13、電池電圧検出回路14、送受信回路15、アンテナ16、火災検出回路17、警報音制御回路18、表示灯回路19、連動点検スイッチ22、および火災警報音出力設定スイッチ23を備える。
電池12は、電源回路13に直流電源を供給する。
電源回路13は、電池12の電圧を所定電圧に制御し、制御回路11、送受信回路15、火災検出回路17、警報音制御回路18、表示灯回路19に供給する。
電池電圧検出回路14は、電源回路13に印加される電池12の電圧を検出し、検出した電圧に応じた電池電圧検出信号を制御回路11に出力する。
電池電圧検出回路14は、電池残量が低下したこと、または、電池切れの閾値を超えたことを検出すると、制御回路11によって警報音制御回路18と表示灯回路19を駆動させるとともに、電池切れの状態情報を含む状態信号を送受信回路15により出力させる。
火災検出回路17は、火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化を検出して検出内容に応じた信号を制御回路11に出力する。
警報音制御回路18は、ブザー・スピーカ等による音声等の鳴動の動作を制御する回路である。
表示灯回路19は、発光ダイオード等の表示灯の点灯動作を制御する回路である。
送受信回路15は、無線信号を送受信するためのアンテナ16に接続されている。
送受信回路15は、アンテナ16から入力された無線信号を処理し、自己宛の信号の場合には受信処理を行う。また、それ以外の信号の場合には受信処理を行わない。受信処理した信号は、制御回路11へ出力する。
また、送受信回路15は、制御回路11に制御されて、後述する連動点検信号などの信号の送信処理を行う。
制御回路11は、送受信回路15によって受信された信号に基づいて、警報音制御回路18および表示灯回路19を制御して、音声および表示灯によって各種警報を行う。
また、送受信回路15が受信した信号に基づいて必要な処理を行うとともに、必要に応じて送受信回路15を制御し、連動点検信号等の信号の送信を行う。
記憶部21は、EEPROMなどの不揮発性メモリであり、制御回路11が実行するプログラムや各種データを格納している。
また、記憶部21は、グループIDおよび自己アドレスの情報を格納する。
グループIDは、火災警報を連動して動作する火災警報器に共通に付する固有のIDである。例えば図1において、親機10および子機20−1〜20−6には共通のグループIDが設定されて1つの警報器グループを構成する。
自己アドレスは、各火災警報器および中継アダプタ30にそれぞれ固有に設定されるアドレスである。
連動点検スイッチ22は、例えば押しボタンスイッチなどにより構成され、使用者からスイッチのオン・オフ操作がされると、これに応じた操作信号を制御回路11に入力する。
火災警報音出力設定スイッチ23は、例えば切り替えスイッチ等により構成され、連動制御信号を受信したときに、例えばブザー・スピーカ等による音響警報を行うか否かを設定する。
なお、工場出荷時等に、火災警報音出力設定状態を、予め記憶部21に格納する構成としてもよい。
(中継アダプタ30の構成)
中継アダプタ30は、上記親機10および子機20の構成のうち、火災検出回路17を設けない構成である。
以下、上記親機10および子機20との相違点を中心に説明する。
中継アダプタ30の記憶部21は、グループIDおよび自己アドレスに加え、中継先警報器に割り当てられた自己アドレスの情報を格納する。
中継先警報器の自己アドレスの取得は、例えば登録モードにおいて、親機10との通信可否の情報を各子機20から得ることで取得が可能である。
また、工場出荷時等に、中継先警報器に割り当てられた自己アドレスの情報を、予め記憶部21に格納する構成としてもよい。
図1の例では、中継先警報器である子機20−5および20−6の自己アドレスである「アドレス5」および「アドレス6」が格納される。
(連動点検動作)
次に、連動点検の動作について説明する。
図3〜図5は本発明の実施の形態1に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。
図3においては中継元警報器の連動点検スイッチ22がオンされた場合の連動点検信号の流れを示している。
図4においては中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされた場合の連動点検信号の流れを示している。
図5においては中継先警報器の連動点検スイッチ22がオンされた場合の連動点検信号の流れを示している。
図6は本発明の実施の形態1に係る連動点検信号の内容を示す図である。
図3において、子機20−1は、使用者により連動点検スイッチ22がオンされると、火災の検出を模擬し、音声や表示灯によって当該火災警報器が火災を検出した旨の警報(以下「火元警報」という。)を行う。例えば「火事です。火事です。」などの音声鳴動をし、赤色灯を点滅させる。この火元警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
また、子機20−1は、自身が警報動作を行うとともに、連動点検信号100を送信する。この連動点検信号100について図6により説明する。
図6に示すように、連動点検を行うための連動点検信号100は、グループID101、火元AD(アドレス)102、相手先AD103、および状態情報104を少なくとも含んでいる。なお、グループID101を省略しても良い。
グループID101は、記憶部21に格納されているグループIDの情報が設定される。
火元AD102は、火災の検出を模擬する火災警報器の自己アドレスが設定される。ここでは子機20−1の自己アドレスである「アドレス1」が設定される。
相手先AD103は、連動点検を実施させる火災警報器および中継アダプタ30の自己アドレスを設定する。ここでは、全ての火災警報器および中継アダプタ30により連動点検をさせるため、親機10、子機20、および中継アダプタ30に割り当てられる自己アドレスの全てを指定する「全アドレス」が設定される。
なお、上述したように、中継アダプタ30の自己アドレスは、子機のアドレスの1つとして設定されるため、相手先AD103において火災警報器と中継アダプタ30とを区別する必要がない。
状態情報104は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは火災検出を模擬した連動点検であるため、「連動点検」と設定される。
次に、親機10・子機20−2・子機20−3は、連動点検信号100を受信すると、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって、火元警報に連動する警報(以下「連動警報」という。)を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動警報を所定時間経過後に自動停止する。
一方、相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
なお、グループID101が自己のグループIDと一致し、且つ、相手先AD103が一致する場合に連動警報を行うようにしても良い。
さらに、親機10は、連動点検信号100を受信すると、受信した連動点検信号100と同一内容の連動点検信号100を再送信する。
これにより当該連動点検信号100は、親機10の通信範囲内に配置された子機20の全ての火災警報器および中継アダプタ30に受信されることとなる。
例えば図3に示すように、子機20−1と中継アダプタ30とが直接無線通信できない場合であっても、中継アダプタ30は、親機10から送信された連動点検信号100を受信することが可能となる。
次に、中継アダプタ30の動作について説明する。
図7は本発明の実施の形態1に係る中継アダプタ30の連動点検の動作を説明するフローチャートである。
以下、図7の各ステップに基づき説明する。
(S101)
中継アダプタ30の制御回路11は、送受信回路15により無線信号が受信されると、状態情報104の情報を参照して、連動点検信号であるか否かを判断する。
連動点検信号を受信していない場合、ステップS106に進む。
(S102)
一方、連動点検信号である場合、制御回路11は、火災警報音出力設定スイッチ23の出力設定を判断する。
火災警報音出力設定スイッチ23がオフ状態の場合、すなわち音響警報を行わない設定である場合には、ステップS104に進む。
(S103)
一方、火災警報音出力設定スイッチ23がオン状態の場合、すなわち音響警報を行う設定である場合、制御回路11は、警報音制御回路18により火元警報に連動する鳴動(以下「連動鳴動」という。)を行わせる。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動させる。
(S104)
次に、制御回路11は、表示灯回路19により火元警報に連動する表示(以下「連動表示」という。)を行わせる。例えば橙色灯を点灯させる。この連動警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
(S105)
次に、制御回路11は、送受信回路15によって、受信した連動点検信号100と同一内容の連動点検信号100を再送信させる。
ここで、全ての火災警報器に対して再送信するが、中継先警報器としての子機20−5・20−6のみに送信する構成でもよい。
中継アダプタ30から送信された連動点検信号100は、中継先警報器である子機20−5および20−6に受信される。
そして、連動点検信号100を受信した子機20−5および20−6は、連動点検信号100を受信すると、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって、火元警報に連動する警報(以下「連動警報」という。)を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動警報を所定時間経過後に自動停止する。
一方、グループID101または相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
なお、グループID101が自己のグループIDと一致し、且つ、相手先AD103が一致する場合に連動警報を行うようにしても良い。
このように、中継元警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および中継アダプタ30に対して連動点検信号100を送信する。そして、中継アダプタ30は、中継元警報器からの連動点検信号100を中継先警報器に中継する。そして、中継先警報器は、中継アダプタ30から送信された連動点検信号100を受信したとき、連動警報を行う。
(S106)
ステップS101において連動点検信号を受信していないと判断した場合、中継アダプタ30の制御回路11は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたか否かを判断する。
自己の連動点検スイッチ22がオンでない場合は、ステップS101に戻り、上記の動作を繰り返す。
(S107)
一方、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされると、中継アダプタ30の制御回路11は、火災警報音出力設定スイッチ23の出力設定を判断する。
火災警報音出力設定スイッチ23がオフ状態の場合、すなわち音響警報を行わない設定である場合には、ステップS109に進む。
(S108)
一方、火災警報音出力設定スイッチ23がオン状態の場合、すなわち音響警報を行う設定である場合、制御回路11は、警報音制御回路18により火元警報としての鳴動(火元鳴動)を行わせる。例えば「火事です。火事です。」などの音声鳴動させる。
(S109)
次に、制御回路11は、表示灯回路19により火元警報としての表示(火元表示)を行わせる。例えば赤色灯を点滅させる。
このように、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされた場合、自身が火元の火災警報器として動作する。この火元警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
なお、本実施の形態では、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされた場合に火元警報を行う場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、上記ステップS103およびS104と同様の動作により、連動鳴動および連動表示をするようにしても良い。
(S110)
次に、中継アダプタ30の制御回路11は、送受信回路15によって、中継先警報器に対して連動点検信号100を送信させる。
この連動点検信号100の火元AD102には、当該中継アダプタ30の自己アドレスが設定される。例えば図4において、中継アダプタ30には子機としての自己アドレスである「7」が割り当てられている。そのため、ここでは中継アダプタ30の自己アドレスである「アドレス7」が設定される。
また、相手先AD103には、記憶部21に格納されている中継先警報器の自己アドレスを設定する。
図4の例では、中継先警報器である子機20−5および20−6の自己アドレスを指定する「アドレス5,6」が設定される。
状態情報104は、上記と同様に「連動点検」と設定される。
中継アダプタ30の制御回路11は、連動点検信号100を送信させた後、ステップS101に戻り、上記の動作を繰り返す。
図4に示すように、中継アダプタ30から送信された連動点検信号100は、中継先警報器である子機20−5および20−6に受信される。
そして、連動点検信号100を受信した子機20−5および20−6は、連動点検信号100を受信すると、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって連動警報を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動警報を所定時間経過後に自動停止する。
一方、グループID101または相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
なお、グループID101が自己のグループIDと一致し、且つ、相手先AD103が一致する場合に連動警報を行うようにしても良い。
このように、中継アダプタ30は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継先警報器に対して連動点検信号を送信する。そして、中継先警報器は、中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報(連動警報)を行う。
なお、このとき中継元警報器は連動点検信号100を受信しない(破棄する)ので、連動警報を行わない。つまり、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされた場合には、中継先警報器のみが連動点検を行うこととなる。
図5において、使用者により子機20−5の連動点検スイッチ22がオンされると、子機20−5は、火災の検出を模擬し、音声や表示灯によって火元警報を行う。例えば「火事です。火事です。」などの音声鳴動をし、赤色灯を点滅させる。この火元警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
また、子機20−5は、自身が警報動作を行うとともに、連動点検信号100を送信する。この連動点検信号100は、上述した子機20−1により送信される連動点検信号100と同様である。
子機20−6は、連動点検信号100を受信すると、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって連動警報を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動警報を所定時間経過後に自動停止する。
一方、相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
なお、グループID101が自己のグループIDと一致し、且つ、相手先AD103が一致する場合に連動警報を行うようにしても良い。
また、中継アダプタ30は、連動点検信号100を受信すると、上述したステップS101〜S105の動作により、連動鳴動・連動表示を行い、受信した連動点検信号100と同一内容の連動点検信号100を再送信する。
中継アダプタ30から送信された連動点検信号100は、中継元警報器である親機10と子機20−1〜20−4に受信される。
そして、連動点検信号100を受信した親機10および子機20−1〜20−4は、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって、連動警報を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動警報を所定時間経過後に自動停止する。
一方、グループID101または相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
なお、グループID101が自己のグループIDと一致し、且つ、相手先AD103が一致する場合に連動警報を行うようにしても良い。
さらに、親機10は、連動点検信号100を受信すると、受信した連動点検信号100と同一内容の連動点検信号100を再送信する。
これにより、当該連動点検信号100は、親機10の通信範囲内に配置された子機20の全ての火災警報器および中継アダプタ30に受信されることとなる。
このように、中継先警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信する。
また、中継先警報器は、複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報(連動警報)を行う。
また、中継アダプタ30は、中継先警報器からの連動点検信号100を中継元警報器に中継する。そして、中継元警報器は、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または中継アダプタ30から送信された連動点検信号100を受信したとき、連動警報を行う。
なお、本実施の形態では、中継先警報器が複数の場合を説明したが、本発明はこれに限らず単数であっても良い。この場合、中継先警報器は自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継アダプタ30のみを相手先ADに指定して連動点検信号100を送信する。
なお、本実施の形態における「火元警報」および「連動警報」は、本発明における「火災警報」に相当する。
以上のように本実施の形態においては、中継元警報器と中継先警報器とを中継する中継アダプタ30を備え、中継元警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行う。また、中継先警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行う。
このため、警報システムを構成する各火災警報器および中継アダプタ30のシステム全体により、連動点検を実施することができる。
また、中継アダプタ30は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、中継先警報器に対して連動点検信号を送信する。
このため、警報システムを構成する火災警報器のうち、中継先警報器のみについて連動点検を実施することができる。
また、中継先警報器を複数備え、中継先警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行う。
このため、中継先警報器が複数の場合であっても、警報システムを構成する火災警報器のうち、中継先警報器のみについて連動点検を実施することができる。
また、複数の中継元警報器のうち何れかの中継元警報器が親機10として動作し、その他の警報器が子機20として動作し、親機10は、子機20または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、子機20および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信する。
このため、例えば、子機20と中継アダプタ30とが直接無線通信できない場合であっても、子機20からの連動点検信号を中継アダプタ30に送信することが可能となる。
実施の形態2.
(警報システムの構成)
図8は本発明の実施の形態2に係る警報システムの構成を示す図である。
本実施の形態における警報システムは、警報器グループAおよび警報器グループBを備える。
警報器グループAおよび警報器グループB(以下、区別しない場合は単に「警報器グループ」ともいう。)は、互いに無線通信する複数の火災警報器で構成される。
各警報器グループは、同一の警報器グループ内の火災警報器(後述する中継アダプタ30を含む)間で無線信号を送受信することによって、当該警報器グループ内の各火災警報器で各種警報を行うものである。
警報器グループを構成する複数の火災警報器のうち、自己の属する警報器グループ内の各火災警報器と無線通信可能な火災警報器が親機10として動作し、その他の火災警報器が子機20として動作する。つまり、親機10は、警報器グループ内の全ての子機20および中継アダプタ30と無線通信可能な位置に配置された火災警報器である。
この各警報器グループの親機10の設定は、例えば、電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。一方、各火災警報器における子機20の設定は、例えば、親機10の図示しない登録ボタンを押して登録モードにした状態で、子機20の電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。
そして、親機10および各子機20には、警報器グループが固有に持つIDであるグループIDと、グループ内の各火災警報器にそれぞれ固有に設定される自己アドレスとが割り当てられる。
なお、警報器グループでは、グループに加入可能な火災警報器数が設定され(最大台数)、無線通信処理の負荷軽減や各警報器のアドレス管理の簡素化を図っている。例えば警報器グループに加入可能な最大台数を15台に設定される。
また、各火災警報器は、例えば電波法第4条第3号に規定される「省電力無線局」として機能するものであって、各火災警報器間で無線信号を送受信することが可能な距離は限られている。
さらに、警報器グループAは中継アダプタ30Aを備え、警報器グループBは中継アダプタ30Bを備えている。
中継アダプタ30Aおよび30B(以下、区別しない場合は単に「中継アダプタ30」という。)は、自己の属する警報器グループの火災警報器から、連動点検信号を受信したとき、他の警報器グループの中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信する。また、中継アダプタ30は、他の警報器グループの中継アダプタ30から、連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの火災警報器に対して連動点検信号を送信する。詳細は後述する。
なお、本実施の形態では、警報器グループが2つの場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。
(中継アダプタ30の構成)
次に、本実施の形態2における中継アダプタ30の構成について、上記実施の形態1との相違点を中心に説明する。
なお、親機10および子機20の構成は、上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態2における中継アダプタ30の記憶部21は、中継相手の個別IDの情報、および自己の個別IDの情報が予め記憶されている。この中継相手の個別ID、自己の個別IDは、例えば工場出荷時に記憶される。
中継アダプタ30は、自己の個別IDを中継相手の個別IDとして記憶する中継アダプタ30と対(ペア)で用いられる。
図8の例では、中継アダプタ30Aと中継アダプタ30Bは対をなして用いられるため、中継アダプタ30Aは、自己の個別IDが「A」、中継相手の個別IDが「B」と設定されている。また、中継アダプタ30Bは、自己の個別IDが「B」、中継相手の個別IDが「A」と設定されている。
なお、ここでは2つの中継アダプタ30を対(ペア)とする場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば中継相手の個別IDを複数設定し、1対多数または多数対多数の中継アダプタ30により、連動点検信号を中継するようにしても良い。
さらに、記憶部21には、警報器グループに加入した際に取得されるグループIDおよび自己アドレスの情報を格納する。
グループIDは、各警報器グループ固有のIDであり、自己の属する警報器グループを識別する。
自己アドレスは、警報器グループ内の火災警報器および中継アダプタ30にそれぞれ固有に設定され、自己の属する警報器グループ内の通信に用いられる。
(グループ化処理)
次に、中継アダプタ30のグループ化処理について説明する。
図8に示すように、親機10と子機20により構成される警報器グループAに、中継アダプタ30が加入する場合を例に説明する。
中継アダプタ30は、電源投入されると、登録要求信号を送受信回路15により送信する。親機10は、中継アダプタ30からの登録要求信号を受信した場合、応答信号を中継アダプタ30に対して送信する。応答信号には、グループID、当該中継アダプタ30に割り当てた自己アドレスの情報を少なくとも含んでいる。
中継アダプタ30は、親機10からの応答信号を受信した場合には、グループIDおよび割り当てられた自己アドレスの情報を記憶部21に格納する。そして、親機10に対して警報器グループAに加入する旨を通知するグループ加入通知を送信する。
親機10は、グループ加入通知を受信すると、中継アダプタ30を警報器グループAの子機として登録する。つまり、以降の通信においては、親機10は、中継アダプタ30が警報器グループA内の子機として通信することとなる。
また、親機10は、中継アダプタ30のアドレスの情報を記憶部21に格納するとともに、他の子機20に対して中継アダプタ30のアドレスの情報を含むグループ加入通知を送信する。他の子機20は、親機10からのグループ加入通知を受信して、中継アダプタ30のアドレスの情報を記憶部21に格納する。
上記の例では、中継アダプタ30は、親機10からの通信により、グループID及び自己アドレスを受信して記憶部21に格納するようにしたが、通信等を行わずに、予め記憶部21に格納する構成であってもよい。親機10及び他の子機20が中継アダプタ30のアドレスの情報を記憶部21に格納する点についても、同様である。
なお、既存グループが複数存在する環境で中継アダプタ30がグループ化処理を行う際、中継アダプタ30が登録要求信号を送信すると、複数の親機からの応答信号を受信する可能性がある。この場合、例えば最初に応答信号を受信した親機の応答信号のみ処理し、当該親機のグループに加入する。また、例えば電界強度が大きい応答信号のみを処理し、当該親機のグループに加入する。
(連動点検動作)
次に、連動点検の動作について説明する。
図9および図10は本発明の実施の形態2に係る警報システムの連動点検の動作を説明する図である。
図11は本発明の実施の形態2に係る連動点検信号の内容を示す図である。
なお、図9および図10においては各子機20を区別するため、自己アドレスに対応するサフィックス番号を符号に付する。
まず、図9において、警報器グループAの子機20−1の連動点検スイッチ22がオンされた場合の連動点検動作について説明する。
警報器グループAの子機20−1は、使用者により連動点検スイッチ22がオンされると、火災の検出を模擬し、音声や表示灯によって当該火災警報器が火災を検出した旨の警報(以下「火元警報」という。)を行う。例えば「火事です。火事です。」などの音声鳴動をし、赤色灯を点滅させる。この火元警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
また、警報器グループAの子機20−1は、自身が警報動作を行うとともに、連動点検信号100を送信する。この連動点検信号100について図11(A)により説明する。
図11(A)に示すように、警報器グループ内における連動動作を行うための連動点検信号100は、グループID101、火元AD(アドレス)102、相手先AD103、および状態情報104を少なくとも含んでいる。
グループID101は、警報器グループが固有に持つIDが設定される。ここでは子機20−1は警報器グループAに属するため「グループA」が設定される。
火元AD102は、火災を検出した火災警報器の自己アドレスが設定される。ここでは子機20−1の自己アドレスである「アドレス1」が設定される。
相手先AD103は、連動点検を実施させる火災警報器および中継アダプタ30の自己アドレスを設定する。ここでは、警報器グループA内の全ての火災警報器および中継アダプタ30により連動点検をさせるため、警報器グループA内に割り当てられる自己アドレスの全てを指定する「全アドレス」が設定される。
なお、上述したように、中継アダプタ30の自己アドレスは、警報器グループ内における子機のアドレスの1つとして設定されるため、相手先AD103において火災警報器と中継アダプタ30とを区別する必要がない。
状態情報104は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは火災検出を模擬した連動点検であるため、「連動点検」と設定される。
次に、警報器グループAの親機10・子機20−2・子機20−3は、連動点検信号100を受信すると、グループID101が自己の警報器グループと一致し、且つ、相手先AD103に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
グループID101が一致し、相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって、火元警報に連動する警報(以下「連動警報」という。)を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。また、状態情報104により「連動点検」であると判断し、連動点検を所定時間経過後に自動停止する。
一方、グループID101または相手先AD103が一致しない場合には、受信した連動点検信号100を破棄する。
さらに、親機10は、連動点検信号100を受信すると、受信した連動点検信号100と同一内容の連動点検信号100を再送信する。
これにより当該連動点検信号100は、警報器グループ内の全ての火災警報器および中継アダプタ30に受信されることとなる。
例えば図9に示すように、子機20−1と中継アダプタ30Aとが直接無線通信できない場合であっても、中継アダプタ30Aは、親機10から送信された連動点検信号100を受信することが可能となる。
次に、中継アダプタ30の動作について説明する。
図12は本発明の実施の形態2に係る中継アダプタ30の連動点検の動作を説明するフローチャートである。
以下、図12の各ステップに基づき、図9〜図11を参照しつつ説明する。
(S201)
中継アダプタ30の制御回路11は、送受信回路15により連動点検信号100が受信されると、グループID101の情報と、記憶部21に記憶されたグループIDの情報とを比較して、同一グループの連動点検信号であるか否かを判断する。
同一グループの連動点検信号を受信していない場合、ステップS206に進む。
(S202)
一方、同一グループの連動点検信号を受信した場合、制御回路11は、火災警報音出力設定スイッチ23の出力設定を判断する。
火災警報音出力設定スイッチ23がオフ状態の場合、すなわち音響警報を行わない設定である場合には、ステップS204に進む。
(S203)
一方、火災警報音出力設定スイッチ23がオン状態の場合、すなわち音響警報を行う設定である場合、制御回路11は、警報音制御回路18により火元警報に連動する鳴動(以下「連動鳴動」という。)を行わせる。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動させる。
(S204)
次に、制御回路11は、表示灯回路19により火元警報に連動する表示(以下「連動表示」という。)を行わせる。例えば橙色灯を点灯させる。この連動警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
(S205)
次に、制御回路11は、送受信回路15によって連動点検信号200を送信させる。この連動点検信号200について図11(B)により説明する。
図11(B)に示すように、中継アダプタ30間における連動動作を行うための連動点検信号200は、中継相手の個別ID201、送信元AD202、相手先AD203、および状態情報204を少なくとも含んでいる。
中継相手の個別ID201は、記憶部21に予め設定された中継相手の個別IDが設定される。ここでは中継相手となる中継アダプタBの個別IDである「個別ID(B)」が設定される。
送信元AD202は、当該連動点検信号200を送信する中継アダプタ30の自己の個別IDが設定される。ここでは中継アダプタ30Aの個別IDである「個別ID(A)」が設定される。
相手先AD203は、中継相手の個別IDが設定される。ここでは中継相手となる中継アダプタBの個別IDである「個別ID(B)」が設定される。
なお、相手先AD203は省略可能である。本実施の形態では、警報器グループ内の連動点検信号と中継アダプタ30間の連動点検信号とのフォーマットを共通にするため、相手先AD203を設けている。
状態情報204は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは火災検出を模擬した連動点検であるため、「連動点検」と設定される。
制御回路11は、連動点検信号200を送信させた後、ステップS201に戻り、上記の動作を繰り返す。
中継アダプタ30から送信された連動点検信号200は、他の警報器グループに属する中継アダプタ30に受信される。
そして、連動点検信号200を受信した中継アダプタ30の制御回路11は、上記ステップS201により、連動点検信号200が、同一グループの連動点検信号であるか否かを判断する。
例えば、中継アダプタ30Aからの連動点検信号200を中継アダプタ30Bが受信した場合、ステップS201により、記憶部21に記憶されたグループIDと中継相手の個別ID201とが一致せず、同一グループの連動点検信号でないと判断し、ステップS206に進む。
(S206)
中継アダプタ30の制御回路11は、受信された連動点検信号200の中継相手の個別ID201の情報と、記憶部21に記憶された自己の個別IDの情報とを比較して、自己の個別ID宛の連動点検信号であるか否かを判断する。
自己の個別ID宛の連動点検信号を受信していない場合、ステップS211に進む。
(S207)
一方、自己の個別ID宛の連動点検信号を受信した場合、制御回路11は、火災警報音出力設定スイッチ23の出力設定を判断する。
火災警報音出力設定スイッチ23がオフ状態の場合、すなわち音響警報を行わない設定である場合には、ステップS209に進む。
(S208)
一方、火災警報音出力設定スイッチ23がオン状態の場合、すなわち音響警報を行う設定である場合、制御回路11は、警報音制御回路18により火元警報としての鳴動(火元鳴動)を行わせる。例えば「火事です。火事です。」などの音声鳴動させる。
(S209)
次に、制御回路11は、表示灯回路19により火元警報としての表示(火元表示)を行わせる。例えば赤色灯を点滅させる。この火元警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
このように、他の警報器グループからの連動点検信号200を受信した中継アダプタ30は、自身が属する警報器グループ内での火元の火災警報器として動作する。
例えば図9に示すように、中継アダプタ30Aからの連動点検信号200を中継アダプタ30Bが受信した場合、警報器グループB内においては中継アダプタ30Bが火災を検出した火災警報器として動作することとなる。
このように中継アダプタ30が火元警報を行うことで、他の警報器グループからの連動動作であっても、当該警報器グループ内における警報発信元を特定することが可能となる。
なお、本実施の形態では、他の警報器グループからの連動点検信号200を受信した中継アダプタ30が火元警報を行う場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、他の警報器グループからの連動点検信号200を受信した中継アダプタ30は、連動点検を行うようにし、上記ステップS203およびS204と同様の動作により、連動鳴動および連動表示をするようにしても良い。
このように中継アダプタ30が連動点検を行うことで、警報発信元が当該警報器グループ内ではないことを特定することができる。
(S210)
次に、制御回路11は、送受信回路15によって連動点検信号300を送信させる。この連動点検信号300について図11(C)により説明する。
図11(C)に示すように、中継アダプタ30からの連動動作を行うための連動点検信号300は、グループID301、火元AD302、相手先AD303、および状態情報304を少なくとも含んでいる。
グループID301は、当該中継アダプタ30が属するグループIDの情報が設定される。ここでは中継アダプタ30Bは警報器グループBに属するため「グループB」が設定される。
火元AD302は、火災を検出した火災警報器の自己アドレスが設定される。
警報器グループBにおいて、中継アダプタ30Bにはグループ内のアドレスとして「4」が割り当てられている。そのため、ここでは中継アダプタ30Bの自己アドレスである「アドレス4」が設定される。
なお、上述したように、中継アダプタ30Bの自己アドレスは、警報器グループ内における子機のアドレスの1つとして設定されるため、火元AD302において火災警報器と中継アダプタ30とを区別する必要がない。
相手先AD303は、連動点検を実施させる火災警報器の自己アドレスを設定する。ここでは、警報器グループB内の全ての火災警報器により連動点検をさせるため、警報器グループB内に割り当てられる自己アドレスの全てを指定する「全アドレス」が設定される。
状態情報304は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは火災検出時の連動点検であるため、「連動点検」と設定される。
制御回路11は、連動点検信号300を送信させた後、ステップS201に戻り、上記の動作を繰り返す。
次に、警報器グループBの親機10・子機20−1・子機20−2・子機20−3は、連動点検信号300を受信すると、グループID301が自己の警報器グループと一致し、且つ、相手先AD303に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
グループID301が一致し、相手先AD303に自己アドレスが含まれる場合、音声や表示灯によって連動点検を行う。例えば「他の場所で火事です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点灯させる。この連動警報による鳴動や表示は、所定時間経過後に自動停止する。
一方、グループID301または相手先AD303が一致しない場合には、受信した連動点検信号300を破棄する。
さらに、親機10は、連動点検信号300を受信すると、受信した連動点検信号300と同一内容の連動点検信号300を再送信する。
これにより当該連動点検信号300は、警報器グループ内の全ての火災警報器に受信されることとなる。
例えば図9に示すように、中継アダプタ30Bと子機20−2とが直接無線通信できない場合であっても、子機20−2は、親機10から送信された連動点検信号300を受信することが可能となる。
このように、火災警報器である親機10または子機20は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、自己の属する警報器グループの他の火災警報器および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信する。また、自己の属する警報器グループの他の火災警報器または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、連動警報を行う。
(S211)
ステップS206において、自己の個別ID宛の連動点検信号を受信していないと判断した場合、中継アダプタ30の制御回路11は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたか否かを判断する。
自己の連動点検スイッチ22がオンでない場合は、ステップS201に戻り、上記の動作を繰り返す。
一方、自己の連動点検スイッチ22がオンである場合、ステップS207に進み、上述したステップS207〜S210の通り、火元警報を行い、同一警報器グループに対して連動点検信号300を送信する。
このように、中継アダプタ30は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、自己の属する警報器グループの各火災警報器に対して連動点検信号を送信する。
例えば図10に示すように、警報器グループAの中継アダプタ30Aの連動点検スイッチ22がオンされた場合、グループID301に「グループA」を設定した連動点検信号300が、警報器グループA内の親機10および子機20に対して送信され、警報器グループA内の火災警報器のみが連動警報を行う。
なお、本実施の形態における「火元警報」および「連動警報」は、本発明における「火災警報」に相当する。
以上のように本実施の形態においては、複数の警報器グループは、それぞれ中継アダプタ30を有し、火災警報器は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、自己の属する警報器グループの他の火災警報器および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの他の火災警報器または中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき火災警報を行う。また、中継アダプタ30は、自己の連動点検スイッチ22がオンされたとき、自己の属する警報器グループの各火災警報器に対して連動点検信号を送信し、自己の属する警報器グループの火災警報器から送信された連動点検信号を受信したとき、他の警報器グループの中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信し、他の警報器グループの中継アダプタ30から送信された連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの火災警報器に対して連動点検信号を送信する。
このため、警報器グループが複数ある場合においても、何れかの警報器グループの連動点検に連動して他の警報器グループについて連動点検が実施できる。
また、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22をオンすることで、所望の警報器グループ内の火災警報器のみについて連動点検を実施することができる。
また、連動点検を行う火災警報器を、他の警報器グループまで拡張することができる。よって、警報器同士が連動して警報動作を行える設置範囲を拡張する場合であっても連動点検を行うことができる。
また、警報器グループに加入可能な最大台数が設定されている場合であっても、最大台数以上の警報器による連動点検を行うことができる。よって、連動点検を行う警報器数を拡張することができる。
したがって、連動点検を行う範囲(エリア)を拡張させることができる。例えば警報器グループの最大台数以上に火災警報器を設置する必要があるような部屋数が多い住居においても、住居全体で火災警報の点検をすることができる。
また、電波の届かないおそれがある住居、例えば、離れのある建物や2世帯住宅にも使用可能である。
また、各警報器グループにそれぞれ中継アダプタ30を備えるので、通信距離を広げることができる。
また、複数の火災警報器のうち、自己の属する警報器グループ内の各火災警報器および中継アダプタ30と無線通信可能な火災警報器が親機10として動作し、その他の火災警報器が子機20として動作する。そして、親機10は、自己の属する警報器グループの子機20または中継アダプタ30から、連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの子機20および中継アダプタ30に対して連動点検信号を送信する。
このため、例えば、警報器グループ内の子機20と中継アダプタ30とが直接無線通信できない場合であっても、子機20からの連動点検信号を中継アダプタ30に送信することが可能となる。
また、中継アダプタ30は、連動点検信号を受信したときに、音響警報を行うか否かを設定する火災警報音出力設定スイッチ23を有する。
このため、使用者の設定によって音響警報の可否を設定することができる。
例えば、火災警報器と中継アダプタ30とが同一の部屋に設置されている場合には、音響警報をオフ設定とすることで、互いの鳴動音が重なり警報が聞き取りにくくなることを防止することができる。
また、中継アダプタ30は、連動点検信号を受信したときに警報表示を行う。
このため、火災警報音出力設定スイッチ23がオフ設定であっても、警報表示により火災警報の動作を確認することが可能となる。
また、中継アダプタ30は、中継相手の個別IDおよび自己の個別IDが、予め記憶され、自己の属する警報器グループの火災警報器から、当該警報器グループを識別するグループIDを取得する。そして、受信した連動点検信号に、自己の属する警報器グループのグループIDが含まれる場合、送信先の中継アダプタ30の個別IDを含めた連動点検信号を送信し、受信した連動点検信号に、自己の個別IDが含まれる場合、自己の属する警報器グループのグループIDを含めた連動点検信号を送信する。
このため、中継アダプタ30は、他の警報器グループのグループIDや、他の警報器グループ内の火災警報器のアドレス等を得ることなく、当該他の警報器グループ内の火災警報器を連動点検させることができる。
また、各火災警報器における無線通信処理や各警報器のアドレス管理を変更することなく、連動点検を行う警報器数を最大台数以上に拡張することができる。
例えば、住居等に既設の警報システムについて、連動点検を行う火災警報器数および警報エリアを拡張する場合であっても、既設の警報器グループの無線通信処理や各警報器のアドレス管理を変更する必要がない。
実施の形態3.
本実施の形態3では、複数の中継アダプタ30間の通信、および親機10と中継アダプタ30との間で、無線信号の送受信が可能であるか否かを判断する通信点検(電波テスト)を行う形態について説明する。
なお、本実施の形態3における警報システムの構成は上記実施の形態2と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
図13は本発明の実施の形態3に係る警報システムの通信点検の動作を説明する図である。
図14は本発明の実施の形態3に係る通信点検信号の内容を示す図である。
図13において、警報器グループBの中継アダプタ30Bの連動点検スイッチ22がオンされた場合の通信点検動作について説明する。
警報器グループBの中継アダプタ30Bは、使用者により連動点検スイッチ22が例えば短時間オンされると、通信点検を開始する。
なお、ここではスイッチ操作の長短により通信点検を行うか、または上記実施の形態2の連動点検を行うかを区別するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、所定回数スイッチのオン操作がされたときに通信点検を開始しても良いし、通信点検を開始するためのスイッチを別途設けても良い。
中継アダプタ30Bは、自身の属する警報器グループ内の親機10に対して通信点検信号400を送信する。この通信点検信号400について図14(A)により説明する。
図14(A)に示すように、親機10と当該中継アダプタ30との間の通信点検を行うための通信点検信号400は、グループID401、送信元AD402、相手先AD403、および状態情報404を少なくとも含んでいる。
グループID401は、警報器グループが固有に持つIDが設定される。ここでは中継アダプタ30Bは警報器グループBに属するため「グループB」が設定される。
送信元AD402は、通信点検の開始操作がされた中継アダプタ30の自己アドレスが設定される。ここでは中継アダプタ30Bの自己アドレスである「アドレス4」が設定される。
相手先AD403は、親機10のアドレスを設定する。例えば親機のアドレスが「0」である場合には「アドレス0」が設定される。
状態情報404は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは通信点検を行うための無線信号であるため、「電波試験信号」と設定される。
次に、親機10は、通信点検信号400を受信すると、相手先AD403に自己のアドレスが含まれるか否かを判断する。
相手先AD103に自己アドレスが含まれる場合、受信した通信点検信号400と同一内容の通信点検信号400を再送信する(アンサバック)。
次に、中継アダプタ30Bは、通信点検信号400を受信すると、送信元AD402に自己アドレスが含まれるか否かを判断する。
送信元AD402に自己アドレスが含まれる場合、親機10と当該中継アダプタ30との間で無線信号の送受信が可能であると判断する。この場合、例えば音声や表示灯によって、通信が正常である旨の警報(以下「正常警報」という。)を行うようにしても良い。例えば「電波正常です。」などの音声鳴動をし、青色灯を点灯させる。
一方、所定時間内に、送信元AD402に自己アドレスが含まれる通信点検信号400を受信できない場合、親機10と当該中継アダプタ30との間の通信が異常であると判断する。この場合、例えば音声や表示灯によって、通信が異常である旨の警報(以下「異常警報」という。)を行う。例えば「電波異常です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点滅させる。
なお、本実施の形態においては、親機10は、受信した通信点検信号400と同一内容の通信点検信号400を再送信(アンサバック)する場合を説明するが、これに加え、受信した通信点検信号400の電界強度を検出し、当該電界強度の情報を通信点検信号400に付して返信するようにしても良い。これにより、例えば電界強度が所定値以下の場合にその旨を警告するなど、受信レベルの内容を報知することが可能となる。
さらに、中継アダプタ30Bは、警報器グループAに属する中継アダプタ30Aに対して通信点検信号500を送信する。この通信点検信号500について図14(B)により説明する。
図14(B)に示すように、中継アダプタ30間の通信点検を行うための通信点検信号500は、中継相手の個別ID501、送信元AD502、相手先AD503、および状態情報504を少なくとも含んでいる。
中継相手の個別ID501は、記憶部21に予め設定された中継相手の個別IDが設定される。ここでは中継相手となる中継アダプタ30Aの個別IDである「個別ID(A)」が設定される。
送信元AD502は、当該通信点検信号500を送信する中継アダプタ30の自己の個別IDが設定される。ここでは中継アダプタ30Bの個別IDである「個別ID(B)」が設定される。
相手先AD503は、中継相手の個別IDが設定される。ここでは中継相手となる中継アダプタ30Aの個別IDである「個別ID(A)」が設定される。
なお、相手先AD503は省略可能である。本実施の形態では、上述した連動点検信号とのフォーマットを共通にするため、相手先AD503を設けている。
状態情報504は、当該無線信号の内容を示す情報が設定される。ここでは通信点検を行うための無線信号であるため、「電波試験信号」と設定される。
次に、中継アダプタ30は、通信点検信号500を受信すると、中継相手の個別ID501と、自己の個別IDとが一致するか否かを判断する。
中継相手の個別ID501と自己の個別IDとが一致する場合、受信した通信点検信号500と同一内容の通信点検信号500を再送信する(アンサバック)。
次に、中継アダプタ30Bは、通信点検信号500を受信すると、中継相手の個別ID501に自己の個別IDが含まれるか否かを判断する。
中継相手の個別ID501に自己の個別IDが含まれる場合、当該中継アダプタ30Bと中継アダプタ30Aとの間で無線信号の送受信が可能であると判断する。この場合、例えば音声や表示灯によって、正常警報を行うようにしても良い。例えば「電波正常です。」などの音声鳴動をし、青色灯を点灯させる。
一方、所定時間内に、中継相手の個別ID501に自己の個別IDが含まれる通信点検信号500を受信できない場合、当該中継アダプタ30Bと中継アダプタ30Aとの間の通信が異常であると判断する。この場合、例えば音声や表示灯によって異常警報を行う。例えば「電波異常です。」などの音声鳴動をし、橙色灯を点滅させる。
なお、本実施の形態においては、親機10は、受信した通信点検信号400と同一内容の通信点検信号400を再送信(アンサバック)する場合を説明するが、これに加え、受信した通信点検信号400の電界強度を検出し、当該電界強度の情報を通信点検信号400に付して返信するようにしても良い。これにより、例えば電界強度が所定値以下の場合にその旨を警告するなど、受信レベルの内容を報知することが可能となる。
なお、本実施の形態3では、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22がオンされたときに通信点検を行う場合を説明したが、これに限らず任意のタイミングで行うようにしても良い。例えば定期的に通信点検を行うようにしても良い。
なお、本実施の形態3では、中継アダプタ30間の通信、および親機10と中継アダプタ30との間の通信の点検を行う場合を説明したが、本発明はこれに限らず、何れか一方のみを行うようにしても良い。
なお、本実施の形態3で、上記実施の形態2と同様のシステム構成により通信点検を行う場合を説明したが、これに限るものではない。上記実施の形態1の警報システムの中継アダプタ30においても、同様の動作により、中継アダプタ30と親機10との間の通信点検を行うことが可能である。
なお、本実施の形態3では、中継アダプタ30との関係のみで通信点検を行う場合を説明したが、これに限らず、親機10と子機20との通信、または各子機20間の通信においても、同様に通信点検信号400を送受信することで通信点検を行うことが可能である。
以上のように本実施の形態においては、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22をオンすることで、他の警報器グループの中継アダプタ30と当該中継アダプタ30との間の通信点検を行うことができる。
また、中継アダプタ30の連動点検スイッチ22をオンすることで、親機10と当該中継アダプタ30との間の通信点検を行うことができる。
なお、上記実施の形態1〜3では、火災を検知する火災警報器について説明したが、本発明はこれに限らず、火災警報器以外に、火災以外のその他の異常を検知する警報器にも適用することができる。
10 親機、11 制御回路、12 電池、13 電源回路、14 電池電圧検出回路、15 送受信回路、16 アンテナ、17 火災検出回路、18 警報音制御回路、19 表示灯回路、20 子機、21 記憶部、22 連動点検スイッチ、23 火災警報音出力設定スイッチ、30 中継アダプタ、100 連動点検信号、101 グループID、102 火元AD、103 相手先AD、104 状態情報、200 連動点検信号、201 中継相手の個別ID、202 送信元AD、203 相手先AD、204 状態情報、300 連動点検信号、301 グループID、302 火元AD、303 相手先AD、304 状態情報、400 通信点検信号、401 グループID、402 送信元AD、403 相手先AD、404 状態情報、500 通信点検信号、501 中継相手の個別ID、502 送信元AD、503 相手先AD、504 状態情報。

Claims (7)

  1. 互いに無線通信する複数の中継元警報器と、中継対象となる中継先警報器と、前記複数の中継元警報器の何れかから送信された無線信号を前記中継先警報器に中継し、前記中継先警報器から送信された無線信号を前記複数の中継元警報器に中継する中継器とを備え、火災を検知した前記中継元警報器または前記中継先警報器から送信された無線信号を、前記中継器が中継することによって、前記中継元警報器および前記中継先警報器で火災警報を行う警報システムであって、
    前記中継元警報器は、
    連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、および前記中継器に対して連動点検信号を送信し、
    前記複数の中継元警報器のうちの他の中継元警報器、または前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、
    前記中継先警報器は、
    連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記中継器に対して連動点検信号を送信し、
    前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、
    前記中継器は、
    連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、前記中継先警報器に対して連動点検信号を送信する
    ことを特徴とする警報システム。
  2. 前記中継先警報器を複数備え、
    前記中継先警報器は、
    自己の前記連動点検スイッチがオンされたとき、前記複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、および前記中継器に対して連動点検信号を送信し、
    前記複数の中継先警報器のうちの他の中継先警報器、または前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の警報システム。
  3. 前記複数の中継元警報器のうち何れかの中継元警報器が親機として動作し、その他の警報器が子機として動作し、
    前記親機は、
    前記子機または前記中継器から送信された前記連動点検信号を受信したとき、前記子機および前記中継器に対して前記連動点検信号を再送信する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の警報システム。
  4. 互いに無線通信する複数の警報器で警報器グループを構成し、火災を検知した前記警報器から送信された無線信号を、同一の警報器グループ内の前記警報器間で送受信することによって、当該警報器グループ内の各警報器で火災警報を行う警報システムであって、
    前記警報器グループを複数備え、
    前記複数の警報器グループは、それぞれ中継器を有し、
    前記警報器は、
    連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの他の警報器および前記中継器に対して連動点検信号を送信し、
    自己の属する警報器グループの他の警報器または前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、火災警報を行い、
    前記中継器は、
    連動点検スイッチを有し、該連動点検スイッチがオンされたとき、自己の属する警報器グループの前記各警報器に対して連動点検信号を送信し、
    自己の属する警報器グループの前記警報器から送信された連動点検信号を受信したとき、他の警報器グループの前記中継器に対して連動点検信号を送信し、
    他の警報器グループの前記中継器から送信された連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの前記警報器に対して連動点検信号を送信する
    ことを特徴とする警報システム。
  5. 前記複数の警報器のうち、自己の属する警報器グループ内の前記各警報器および前記中継器と無線通信可能な警報器が親機として動作し、その他の警報器が子機として動作し、
    前記親機は、
    自己の属する警報器グループの前記子機または前記中継器から、前記連動点検信号を受信したとき、自己の属する警報器グループの前記子機および前記中継器に対して前記連動点検信号を再送信する
    ことを特徴とする請求項4記載の警報システム。
  6. 前記中継器は、
    自己の前記連動点検スイッチがオンされたとき、他の警報器グループの前記中継器と当該中継器との間で無線信号の送受信が可能であるか否かを判断する通信点検を行う
    ことを特徴とする請求項4または5記載の警報システム。
  7. 前記中継器は、
    自己の前記連動点検スイッチがオンされたとき、前記親機と当該中継器との間で無線信号の送受信が可能であるか否かを判断する通信点検を行う
    ことを特徴とする請求項4または5記載の警報システム。
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