JP2023088572A - 天井の構造および転び止め金物 - Google Patents

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誠 西崎
Makoto Nishizaki
是友 高橋
Yoshitomo Takahashi
大樹 田嶋
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光春 安村
Mitsuharu Yasumura
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Abstract

【課題】水平ブレースを異なる高さで同一天井内に固定する。【解決手段】第二梁3の一端31が第一梁2の一方の側部21に接合され、第二梁3が接合される第一梁2の他方の側部22には、第一区画20内に水平方向に架かる第一ブレース5の端部51が固定され、第二梁3が接合される第一梁2の一方の側部21には、第一ブレース5が架けられる高さとは異なる高さで第二区画30内に水平方向に架かる第二ブレース6の端部61が固定され、第一梁2の一方の側部21に接合される第二梁3の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面の面内方向に平行な方向に対して剛性を有する転び止め金物7を、第二梁3の一端31が接合される第一梁2の一方の側部21と、第一梁2の一方の側部21に接合される第二梁3の一端31と、に固定することを特徴とする天井の構造。【選択図】図3

Description

本発明は、建築物の梁が支持する天井内に、水平方向に架かる水平ブレースと、前記水平ブレースと異なる高さで水平方向に架かる水平ブレースと、を取付けることを可能とする天井の構造、及び、梁の長尺方向を中心軸として回転しようとする力が当該梁に掛かる状態のときに、梁が捻じれや破断することを防止するための転び止め金物に関する。
従来、建築物の天井を支持する梁にブレースの端部を固定し、天井内に水平に架かるブレースを取付けることで、前記梁が形成する構造を補強する工法がある。このとき、ブレースには、その両端部が固定された梁を引っ張るような引張力が掛かる。そこで、特許文献1に記載されるように、接合金物を二本の梁又は柱である構造躯体に固定することで構造躯体が形成する構造を補強する方法が知られている。
実用新案登録第3208554号
ところで、近年の建築物は多種多様な構造があり、電気、ガス又は水道などの配管や、断熱材、防音材又は暖房などの設備が天井内に配置されることで、天井内の空間に制限が掛かることがある。この場合、梁が形成する構造を補強するために、天井内に複数の水平ブレースを同一平面上に架かるように取付けたくても、天井内の空間に複数の水平ブレースを同一平面上に架ける十分な空間が確保できないことがある。したがって、天井内の同一平面上ではなく、異なる高さで複数のブレースを取付けることが考えられるが、この場合、梁は、夫々のブレースによって、異なる高さの水平方向に引っ張られるため、梁には、当該梁の長尺方向を中心軸として回転するような力が加わることになる。したがって、異なる高さに架かるブレースの端部が固定される梁は、捻じれ又は破断することとなり、建築物が脆弱になってしまう恐れがある。
そこで、補強金物を用いて梁を補強することが考えられる。しかし、特許文献1に記載される接合金物は、接合金物を取付けた2本の構造躯体を、ブレースによって引っ張られる方向に対して補強するものであり、梁の長尺方向を中心軸として回転しようとする力に対して補強することはできない。
または、梁の本数を増やすことや、より大きく強度の有る梁を使用することでブレースを使用することなく天井を支持する梁が成す構造の補強を行うことが考えられる。しかし、梁の本数を増やす場合は、材料代、施工時間及び労力が大幅に増えることになり、より大きく強度の有る梁を使用する場合は、材料代が増えるとともに、梁自体の体積によって空間の制限が大きくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、水平方向に架かる水平ブレースと、前記水平ブレースとは異なる高さで水平方向に架かる水平ブレースと、を天井内に取付けることができる天井の構造を目的とする。また、梁に、当該梁の長尺方向を中心軸として回転しようとする力が掛かる状態のときに、梁が捻じれや破断することを防止することができる転び止め金物を目的とする。
上記課題を解決するために本発明に掛かる天井の構造は、複数の第一梁によって格子状に組まれる第一区画と、前記第一区画と隣接し、複数の第二梁によって格子状に組まれる第二区画と、によって同一階の天井が支持される建築物において、前記第一区画と、前記第二区画と、の境では、前記第二梁の一端が前記第一梁の一方の側部に接合され、前記第二梁が接合される前記第一梁の他方の側部には、前記第一区画内に水平方向に架かる第一ブレースの一端が固定され、前記第二梁が接合される前記第一梁の一方の側部には、前記第一ブレースが架けられる高さとは異なる高さで前記第二区画内に水平方向に架かる第二ブレースの一端が固定され、前記第一梁の一方の側部に接合される前記第二梁の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面の面内方向に平行な方向に対して剛性を有する転び止め金物によって、前記第二梁の一端が接合される前記第一梁の一方の側部と、前記第一梁の一方の側部に接合される前記第二梁の一端と、が、互いに固定されることを特徴とする。
さらに、前記第二梁の鉛直方向の長さは、前記第一梁の鉛直方向の長さより短く、前記第二梁と前記第一梁とは、前記第二梁の上面と、前記第一梁の上面と、が同じ高さになるように配置されることを特徴とする。
さらに、前記第二梁の下方に固定される天井板材が、前記第一梁の下方に固定される天井板材より、前記第一梁と前記第二梁との鉛直方向の長さの差だけ高く固定されていることを特徴とする。
また、前記第二梁の鉛直方向の長さは、前記第一梁の鉛直方向の長さより短く、前記第二梁と前記第一梁とは、前記第二梁の下面と、前記第一梁の下面と、が同じ高さになるように配置されることを特徴とする。
さらに、前記第二梁の上方に固定される床板材が、前記第一梁の上方に固定される床板材より、前記第一梁と、前記第二梁と、の鉛直方向の長さの差だけ低く固定されていることを特徴とする。
本発明に掛かる転び止め金物は、第一梁の一方の側部に第二梁の一端が接合された構造において、前記第一梁と前記第二梁とを互いに固定させる転び止め金物であって、鉛直方向の固定孔を有し、第一梁の水平な面に重なり、当該第一梁に固定される第一固定部と、鉛直方向の固定孔を有し、第二梁の水平な面に重なり、当該第二梁に固定される第二固定部と、前記第一固定部及び前記第二固定部と繋がり、前記第二梁の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面の面内方向に平行な方向に剛性を有する補剛部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る天井の構造によると、天井内部に、水平方向に架かる第一ブレースと、第一ブレースとは異なる高さの水平方向に架かる第二ブレースと、を取付けることが可能となる。
さらに、第二梁の下方に空間を形成することができ、その形成した空間を利用して、電気、ガス又は水道などの配管や、断熱材、防音材又は暖房などの設備を設置することなど、様々な利用方法ができる。とくに、天井の下方に位置する室内空間に対して有効に使用できる空間を形成することができる。
さらに、第二梁が支持する天井の下方に位置する室内空間の天井高を高くすることができ、室内空間の開放感を演出することができる。
さらに、第二梁の上方に空間を形成することができ、その形成した空間に、電気、ガス又は水道などの配管や、断熱材、防音材又は暖房などの設備を設置することなど、様々な利用方法ができる。とくに、天井の上方に位置する室内空間に対して有効に使用できる空間を形成することができる。
さらに、第二梁が支持する天井の上方に位置する室内空間の床レベルを、第一梁が支持する天井の上方に位置する室内空間の床レベルから一段下げることができ、室内空間の開放感を演出することができる。
本発明に係る転び止め金物によると、第一梁に、当該梁の長尺方向を中心軸として回転しようとする力が加わったときに、その力に対して補剛部がスチフナーとして作用するため、第一梁の捻じれや破断を防止することができる。
本発明の一実施形態及び他の実施形態に係る建築物の梁伏図である。 本発明の一実施形態及び他の実施形態に係る図1の範囲Aの拡大平面図である。 本発明の一実施形態及び他の実施形態に係る図1の範囲Aの拡大側面図である。 本発明の一実施形態及び他の実施形態に係る図1のB-B線の断面図である。 本発明の他の実施形態に架かる図1のB-B線の断面図である。 本発明の一実施形態に係る転び染め金物を示す三面図である。
本発明に係る天井の構造について、以下、図面を参照しつつ説明する。ただし、以下はあくまで本発明の一実施形態を例示的に示すものであり、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
一実施形態の建築物100は住宅であり、図1は、住宅の任意の階の天井1を支持する梁を上方から見下ろした伏図である。図1に示すように、本発明に係る天井1の構造の一実施形態は、H形鋼である複数の第一梁2によって囲われた内側に、複数の第一梁2が格子状に組まれた第一区画20と、第一区画20に隣接し、鉛直方向の長さが第一梁2の鉛直方向の長さより短いH形鋼である複数の第二梁3が格子状に組まれた第二区画30と、が配置される。具体的には、一実施形態の第二梁3の鉛直方向の長さは、第一梁2の鉛直方向の長さより200mm短い。また、第二区画30の下方に設けられる室内空間102には、キッチン、ダイニング及びリビングが割り当てられ、第一区画20の下方に設けられる室内空間101には、浴室、通路、階段及び車庫が割り当てられる。
図1に示すように、第一区画20と、第二区画30と、の境では、第一梁2の一方の側部21に、第二梁3の一端31が接合されており、第一梁2の勝ちで接合となっている。図2及び図3は、図1の範囲Aを拡大した平面図及び側面図であり、図2及び図3に示すように、板状の接合部26を、第一梁2に接合される第二梁3のウェブ33と同じ面内方向に広がるように、第一梁2のウェブ23の一方の側部21側に配置し、上フランジ24、ウェブ23及び下フランジ25と溶接することで固定する。このとき、接合部26と、第一梁2の一方の側部21に接合される第二梁3のウェブ33の一端31側と、は貫通孔を有する。そして、板状であって、接合部26の貫通孔と、第二梁3のウェブ33の貫通孔と、に重なる貫通孔を有する2枚の接合板材4によって、第一梁2に固定された接合部26と、第二梁3のウェブ33と、を一緒に両側面から挟み、第一梁2に接合された接合部26と、2枚の接合板材4と、の重なった貫通孔にボルトを挿入しナットで締め付け、第二梁3のウェブ33と、2枚の接合板材4と、の重なった貫通孔にボルトを挿入しナットで締め付けることで、第一区画20と、第二区画30と、の境の第一梁2と、第二梁3と、を強固に接合する。第一梁2の一方の側部21とは、第二梁6が接合される第一梁2において、当該第一梁2のウェブ23から第二梁3の一端が接合される側のことであり、第一梁2の他方の側部22とは、第二梁6が接合される第一梁2において、当該第一梁2のウェブ23を挟んだ第一梁2の一方の側部21の反対側のことである。
一実施形態では、図3の(a)に示すように、第一梁2と、第二梁3と、は、互いの上面が同じ高さになるように配置され、接合される。そのため、第一区画20と、第二区画30と、の境の第一梁2と、第二梁3と、を接合するために使用される接合板材4は、L字型になっており、接合部26には鉛直方向に2カ所、第二梁3のウェブには水平方向に2カ所、の貫通孔が備えられえ、夫々接合板材4とボルトとナットで固定される。同様に、第二梁3と、第一区画20及び第二区画30を囲う第一梁2と、の接合、第二梁3同士の接合、第一梁2同士の接合についても、接合部26、接合板材4、ボルト及びナットを用いてそれぞれ接合される。
そして、図1に示すように、第一区画20が支持する天井内と、第二区画30が支持する天井内と、のそれぞれに水平方向に架かる2本の水平ブレースがクロスするように取付けられる。ここで、第一区画20が支持する天井内に取付けられる水平ブレースを第一ブレース5、第二区画30が支持する天井内に取付けられる水平ブレースを第二ブレース6とする。第一ブレース5は、その端部51が第一梁2に固定され、第二ブレース6は、その端部61が第一梁2又は第二梁3に固定されることで、取り付けられる。これより、図1の範囲Aを例として、第一ブレース5及び第二ブレース6の固定方法について説明する。図2及び図3の(a)に示すように、第一ブレース5の端部51が固定される第一梁2には、その下フランジ25の他方の側部22側に、貫通孔が設けられ、第一ブレース5の端部51には、第一梁2の下フランジ25の他方の側部22側の貫通孔に重なる貫通孔が設けられ、互いに重なった貫通孔にボルトを挿入しナットを締め付けることで第一梁2に第一ブレース5の端部51が固定される。そして、第二ブレース6の端部61が固定される第一梁2には、そのウェブ23の一方の側部21側に、水平方向に広がる板状であって、貫通孔が設けられている第二ブレース固定部27が溶接で固定され、第二ブレース6の端部61には、第二ブレース固定部27の貫通孔に重なる貫通孔が設けられ、互いに重なった貫通孔にボルトを挿入しナットを締め付けることで第一梁2に第二ブレース6の端部61が固定される。
図示しないが、第一梁2に第一ブレース5の端部51が固定される方法は、範囲A以外でも同様になされ、第二梁3に第二ブレース6の端部61が固定される方法は、第一梁2に第一ブレース5の端部51が固定される方法と同じように、第二梁3の下フランジ35に第二ブレース6の端部が固定される。ここで、第二ブレース6の端部61が固定される第二ブレース固定部27が第一梁2のウェブ32に固定される高さは、第二ブレース6の他の一端が第二梁3の下フランジ35に固定されたときに、第二ブレース6が水平に架かるように取付けることができる高さである。よって、一実施形態では、第一ブレース5と、第二ブレース6と、が異なる高さで水平方向に架かるようになっている。
水平ブレースは、その両端部が固定される構造躯体を、図2及び図3に示す矢印Eのように引っ張ることで、その構造躯体が形成する構造を補強するものであるため、第一ブレース5又は第二ブレース6が固定される第一梁2及び第二ブレース6が固定される第二梁3は、各ブレースが掛かる方向に向かって常に引っ張られる力が加わることになる。そのため、第一ブレース5の端部51が他方の側部22側に固定され、第一ブレース5とは異なる高さで第二ブレース6の端部61が一方の側部21側に固定される第一梁2には、当該第一梁2の長尺方向を中心軸として回転する力、つまり、図3の(a)に示すように、回転方向Cのように回転する力が常に加わることとなり、梁の捻じれや破断に繋がる可能性がある。そこで、転び止め金物7を用いて、第一ブレース5と、第二ブレース6と、が固定される第一梁2を補強することにより第一梁2が捻じれることや破断することを防止する。
本発明に係る転び止め金物7の一実施形態は、図6に示すように水平な板状の第一固定部71と、第一固定部71の一端から折れ曲がり上方に伸びる板状の接続部74と、Z型になるように接続部74の上端から折れ曲がり水平に伸びる板状の第二固定部72と、第一固定部71、第二固定部72及び接続部74の面に対して直角に広がるL字型の板状であって、第一固定部71、第二固定部72及び接続部74の側部に溶接で固定される補剛部73と、から成り、第一固定部71と、第二固定部72と、には貫通孔75を有する金物である。
転び止め金物7は、図2及び図3(a)に示すように、第一梁2に接合される第二梁3の下フランジ35の一端31側の上面に第二固定部72が上方から重なるように、且つ、第二梁3が接合される第一梁2の下フランジ25の一方の側部21側の上面に第一固定部71が上方から重なるように、配置される。第一固定部71に重なる第一梁2の下フランジ25と、第二固定部72に重なる第二梁3の下フランジ35と、には、それぞれ転び止め金物7が有する貫通孔75に重なる貫通孔を有し、それぞれの重なった貫通孔にボルトを挿入し、ナットを締め付けることで、転び止め金物7は、第一梁2と、第二梁3と、に固定される。この状態のとき、転び止め金物7の補剛部73は、転び止め金物7を固定した第二梁3の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面に平行な面内方向に広がる姿勢になり、第一梁2に加わる回転方向Cに向かって回転する力に対して、補剛部73がスチフナーとして機能し、第一梁2の捻じれや破断を防止する。転び止め金物7は、第一ブレース5と、第二ブレース6と、が固定される第一梁2と、第二梁3と、が接合される全ての箇所に固定されるものであり、第一ブレース5及び第二ブレース6を取付ける前に転び止め金物7の固定を行うことが望ましい。また、図2の(a)に示すように、第一梁2と第二梁3とが接合される箇所において、一個の転び止め金物7を用いて補強することと、図2の(b)に示すように、第一梁2と第二梁3とが接合される箇所において、二個の転び止め金物7を用いて補強することと、が可能であり、二個の転び止め金物7で補強することのほうがより強く補強することができる。
そして、図4の(a)に示すように、第一梁2と、第二梁3と、の上方に床板材12を固定し、第一梁2と、第二梁3と、の下方に天井板材11を固定する。このとき、第二梁3の鉛直方向の長さは第一梁2の鉛直方向の長さより短く、第一梁2と、第二梁3と、はそれぞれの上面が同じ高さになるように配置されるため、第二梁3の下面と、第二梁3の下方に位置する天井板材11の上面と、の間に隙間D1が形成される。例えば、この隙間D1に電線管や排水管などの配管、又は、防音材や防熱材などを配置するなど有効利用ができる。隙間D1は第二梁3が支持する天井1の下方に位置する室内空間102に近いため、第二梁3が支持する天井1の下方に位置する室内空間102にとって効果的に使用することができる。
また、他の実施形態として、図4の(b)に示すように、第一梁2と、第二梁3と、の上方に床板材12を固定し、第一梁2の下方に天井板材11を固定し、第二梁3の下方に、前記第一梁2の下方に固定される天井板材11より、第一梁2と第二梁3との鉛直方向の長さの差だけ高く天井板材11を固定する。これにより、第二梁3によって支持される天井1は、折り上げ天井となり、第二区画30の下方に位置する室内空間102は、第一区画20の下方に位置する室内空間101の天井高に比べ、第一梁2と第二梁3との鉛直方向の長さの差だけ長くなり、開放感を得ることができる。
また、他の実施形態として、図3の(b)に示すように、鉛直方向の長さが第一梁2の鉛直方向の長さより短い第二梁3の下面を、第一梁2の下面と同じ高さになるように配置し、第一ブレース5は、第一梁2の上フランジ24に固定され、第二ブレース6は、当該第二ブレース6の他端が第二梁3の上フランジ34に固定されたときに水平に架かるように、第一梁2のウェブ23に固定された第二ブレース固定部27に固定される。そして、転び止め金物7の第一固定部71を第一梁2の上フランジ24に固定し、第二固定部72を第二梁3の上フランジ34に固定することもできる。この場合、図5の(a)に示すように、第一梁2と、第二梁3と、の上方に床板材12を固定し、第一梁2と、第二梁3と、の下方に天井板材11を固定すると、第二梁3の上面と、第二梁3の上方に位置する天井板材11の下面と、の間に隙間D2形成される。例えば、この隙間D2に電線管や排水管などの配管、又は、防音材や防熱材などを配置するなど有効利用ができる。隙間D2は第二梁3が支持する天井1の上方に位置する室内空間104に近いため、第二梁3が支持する天井1の上方に位置する室内空間104にとって効果的に使用することができる。
さらに、図5の(b)に示すように、第一梁2と、第二梁3と、の下方に天井板材11を固定し、第一梁2の上方に床板材12を固定し、第二梁3の上方に、前記第一梁2の上方に固定される床板材12より、第一梁2と第二梁3との鉛直方向の長さの差だけ高く床板材12を固定する。これにより、第二梁3によって支持される天井1の上方に位置する室内空間104の床は、同階の床レベルから1段下がるスキップフロアとなり、第二区画30の上方に位置する室内空間104と、第一区画20の上方に位置する室内空間103と、にメリハリをつけることや、実際の面積よりも視覚的に広く見えるという効果が得ることができる。
以上の実施形態では、第一梁2と、第二梁3と、が鉛直方向の長さが互いに異なる場合を説明したが、第一梁2と、第二梁3と、の鉛直方向の長さが同じであっても良い。
また、転び止め金物7の一実施形態として、図6に示すように、Z型の転び止め金物7を説明したが、図3の(c)に示すように、立方体であり、その下面が、第一梁2と固定するための貫通孔75を有する第一固定部71であり、その上面が、第二梁3と固定するための貫通孔75を有する第二固定部72であり、第一梁2の下フランジ25と、第二梁3の下フランジ35と、の間に挟まるように配置し、第一梁2と、第二梁3と、に固定される転び止め金物7であっても良い。この場合は、立方体であるため、転び止め金物7全体が補剛部73として機能することができる。
本発明に係る天井の構造及び転び止め金物は、特に建設業において好意的に採用されるものと見込まれ、建設業の発展に貢献できる。
100 建築物
1 天井
11 天井板材
12 床板材
2 第一梁
20 第一区画
21 第一梁の一方の側部
22 第一梁の他方の側部
3 第二梁
30 第二区画
31 第二梁の一端
5 第一ブレース
51 第一ブレースの端部
6 第二ブレース
61 第二ブレースの端部
7 転び止め金物
71 第一固定部
72 第二固定部
73 補剛部

Claims (6)

  1. 複数の第一梁によって格子状に組まれる第一区画と、
    前記第一区画と隣接し、複数の第二梁によって格子状に組まれる第二区画と、によって同一階の天井が支持される建築物において、
    前記第一区画と、前記第二区画と、の境では、前記第二梁の一端が前記第一梁の一方の側部に接合され、
    前記第二梁が接合される前記第一梁の他方の側部には、前記第一区画内に水平方向に架かる第一ブレースの一端が固定され、
    前記第二梁が接合される前記第一梁の一方の側部には、前記第一ブレースが架けられる高さとは異なる高さで前記第二区画内に水平方向に架かる第二ブレースの一端が固定され、
    前記第一梁の一方の側部に接合される前記第二梁の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面の面内方向に平行な方向に対して剛性を有する転び止め金物によって、前記第二梁の一端が接合される前記第一梁の一方の側部と、前記第一梁の一方の側部に接合される前記第二梁の一端と、が、互いに固定されることを特徴とする天井の構造。
  2. 前記第二梁の鉛直方向の長さは、前記第一梁の鉛直方向の長さより短く、
    前記第二梁と前記第一梁とは、前記第二梁の上面と、前記第一梁の上面と、が同じ高さになるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の天井の構造。
  3. 前記第二梁の下方に固定される天井板材が、前記第一梁の下方に固定される天井板材より、前記第一梁と前記第二梁との鉛直方向の長さの差だけ高く固定されていることを特徴とする請求項2に記載の天井の構造。
  4. 前記第二梁の鉛直方向の長さは、前記第一梁の鉛直方向の長さより短く、
    前記第二梁と前記第一梁とは、前記第二梁の下面と、前記第一梁の下面と、が同じ高さになるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の天井の構造。
  5. 前記第二梁の上方に固定される床板材が、前記第一梁の上方に固定される床板材より、前記第一梁と、前記第二梁と、の鉛直方向の長さの差だけ低く固定されていることを特徴とする請求項4に記載の天井の構造。
  6. 第一梁の一方の側部に第二梁の一端が接合された構造において、前記第一梁と前記第二梁とを互いに固定させる転び止め金物であって、
    鉛直方向の固定孔を有し、第一梁の水平な面に重なり、当該第一梁に固定される第一固定部と、
    鉛直方向の固定孔を有し、第二梁の水平な面に重なり、当該第二梁に固定される第二固定部と、
    前記第一固定部及び前記第二固定部と繋がり、前記第二梁の長尺方向と、鉛直方向と、が成す面の面内方向に平行な方向に剛性を有する補剛部と、を備えることを特徴とする転び止め金物。
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