JP2023088363A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐外傷性を確保しつつセパレーションを抑制することができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】ビードコア11及びビードコア11からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー12を有する一対のビード10と、一対のビード10のそれぞれからタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール20と、一対のサイドウォール20の間に配置され、ベルト31が埋設されたトレッド30と、一対のビード10の間に架け渡されたカーカスプライ40と、ベルト31のタイヤ外面側に配置されるとともに、カーカスプライ40のタイヤ外面側に配置された状態で、一対のサイドウォール20の間に架け渡されたベルト補強層60と、を備え、ベルト補強層60は、タイヤ最大幅位置20Wよりもタイヤ径方向内側に配置される一対のベルト補強端61を有し、ベルト補強端61のそれぞれが、ベルト補強端61のタイヤ外面側に配置されるカバー70で被覆されている。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
一般に空気入りタイヤは、タイヤ幅方向の両端内周部に配置される一対のビードの間にカーカスプライを架け渡した骨格構造を、トレッドゴムやサイドウォールゴム等で被覆した構造を有する。従来、トレッドに複数層のベルトを埋設してトレッドを補強したタイヤが知られている。例えば特許文献1には、最外層のベルトをサイドウォールまで延在させることにより、タイヤの耐カット性(耐外傷性)の向上を図った空気入りタイヤが開示されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2012-162251号公報
上記特許文献1に開示される最外層のベルトは、その端部がサイドウォールに配置される。このため、タイヤに負荷がかかりサイドウォールが撓む際に、最外層のベルトの端部が配置される部分に歪みが集中してゴムが剥離する、いわゆるセパレーションが起こりやすくなることが懸念される。
そこで本発明は、耐外傷性を確保しつつセパレーションを抑制することができる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明の空気入りタイヤは、ビードコア及び当該ビードコアからタイヤ径方向外側に延びるビードフィラーを有する一対のビードと、前記一対のビードのそれぞれからタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォールと、前記一対のサイドウォールの間に配置され、ベルトが埋設されたトレッドと、前記一対のビードの間に架け渡されたカーカスプライと、前記ベルトのタイヤ外面側に配置されるとともに、前記カーカスプライのタイヤ外面側に配置された状態で、前記一対のサイドウォールの間に架け渡されたベルト補強層と、を備えた空気入りタイヤであって、前記ベルト補強層は、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に配置される一対のベルト補強端を有し、前記ベルト補強端のそれぞれが、当該ベルト補強端のタイヤ外面側に配置されるカバーで被覆されている。
本発明によれば、耐外傷性を確保しつつセパレーションを抑制することができる空気入りタイヤを提供することができる。
実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ幅方向の半断面を示す図である。 図1のII部拡大図である。 実施形態に係るベルト及びベルト補強層の一部を模式的に示すタイヤ外面側から見た展開図である。 変形例に係る空気入りタイヤであって、図1のII部に対応する部分の断面拡大図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る空気入りタイヤであるタイヤ1のタイヤ幅方向の半断面を示している。図2は、図1のIIで示す部分の拡大図であって、後述するビード10からサイドウォール20にわたる部分を示す断面図である。
実施形態に係るタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤである。なお、実施形態に係るタイヤ1は、乗用車の他に、ライトトラック、トラック、バス等の各種車両用として採用することができる。
タイヤ1の基本的な構造は、タイヤ幅方向の断面において左右対称となっている。図1は、タイヤ1の右半分の半断面を示しており、不図示の左半分も同じ構造である。図1中、符号S1は、タイヤ赤道面である。タイヤ赤道面S1は、タイヤ回転軸(タイヤ子午線)に直交する面で、かつ、タイヤ幅方向中心に位置する面である。
なお、図1の断面図は、タイヤ1を規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態を示している。なお、規定リムとは、タイヤサイズに対応してJATMAに定められた標準となるリムを指す。また、規定内圧とは、例えばタイヤ1が乗用車用である場合には180kPaである。
ここで、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向であり、図1における紙面左右方向である。図1においては、タイヤ幅方向Xとして図示している。タイヤ幅方向内側とは、タイヤ赤道面S1に近づく方向であり、図1においては紙面左側である。タイヤ幅方向外側とは、タイヤ赤道面S1から離れる方向であり、図1においては紙面右側である。
また、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸に垂直な方向であり、図1における紙面上下方向である。図1においては、タイヤ径方向Yとして図示している。タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転軸から離れる方向であり、図1においては紙面上側である。タイヤ径方向内側とは、タイヤ回転軸に近づく方向であり、図1においては紙面下側である。なお、図2についても同様である。
図1に示すように、タイヤ1は、タイヤ幅方向両側に設けられた一対のビード10と、一対のビード10のそれぞれからタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール20と、一対のサイドウォール20の間に配置されたトレッド30と、一対のビード10の間に架け渡されて配置されたカーカスプライ40と、カーカスプライ40のタイヤ内腔側に配置されたインナーライナー50と、一対のサイドウォール20の間に架け渡されたベルト補強層60と、カバー70と、を備えている。
ビード10は、ビードコア11と、ビードコア11からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー12と、リムストリップゴム13と、を備える。
ビードコア11は、ゴムが被覆された金属製のビードワイヤがタイヤ周方向に複数回巻かれた環状の部材である。ビードコア11は、空気が充填されたタイヤ1を、リムに固定する役目を果たす部材である。
図2に示すように、ビードフィラー12は、タイヤ径方向外側の先端であるタイヤ径方向外端12Aを有する。ビードフィラー12は、タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外端12Aに延びるにつれて先細り形状となっている。ビードフィラー12は、ビード10の周辺部分の剛性を高め、高い操縦性及び安定性を確保するために設けられる。ビードフィラー12は、例えば、周囲のゴム部材よりも硬度の高いゴムにより構成される。
図1に示すように、リムストリップゴム13は、ビードコア11及びビードフィラー12を囲んで設けられるカーカスプライ40の外側をさらに囲んでいる。リムストリップゴム13は、タイヤ1が装着されるリムの内側部分と接触する。リムストリップゴム13のタイヤ幅方向外側の外表面には、タイヤ周方向に沿った頂部13aが形成されている。頂部13aを含むリムストリップゴム13のタイヤ幅方向外側の部分は、外傷からリムを保護するリムプロテクタ14を構成する。リムプロテクタ14は、タイヤ周方向に環状に連続している。
サイドウォール20は、カーカスプライ40のタイヤ幅方向外側に配置されたサイドウォールゴム21を含んでいる。サイドウォールゴム21は、タイヤ1の外壁面を構成する。サイドウォールゴム21は、タイヤ1がクッション作用をする際に最も撓む部分であり、通常、耐疲労性を有する柔軟なゴムが採用される。
トレッド30は、無端状のベルト31と、トレッドゴム36と、を備えている。ベルト31は、カーカスプライ40のタイヤ径方向外側に配置されている。ベルト31は、トレッド30を補強する部材である。
実施形態のベルト31は、内側ベルト32と、外側ベルト33と、を備えた2層構造である。実施形態の2層構造のベルト31は、内側ベルト32が外側ベルト33よりも幅広である。したがって、外側ベルト33のタイヤ幅方向外端33Aよりも、内側ベルト32のタイヤ幅方向外端32Aがタイヤ幅方向外側に位置している。ベルト31を設けることにより、タイヤ1の剛性が確保され、路面に対するトレッド30の接地性が向上する。なお、ベルト31は2層構造に限らず、1層、あるいは3層以上の構造を有していてもよい。
図3は、タイヤ1のトレッド30を外面側から見た場合において、ベルト31及び後述するベルト補強層60の一部を模式的に示す展開図である。図3では、ベルト31のタイヤ径方向外側(紙面表面側)に配置されるベルト補強層60の中央部分を破断して除外し、その除外部分にベルト31の外面を露出させている。図3において矢印Cはタイヤ周方向を示し、矢印Xはタイヤ幅方向を示している。ベルト31のタイヤ外面側(図3で紙面表面側)に、ベルト補強層60が配置されている。図3に示すベルト31は、外側ベルト33である。外側ベルト33は、互いに略平行に配列された複数のスチール製のコード33aがゴム33bで被覆されて一体化した構造を有する。なお、内側ベルト32も同様の構造を有する。外側ベルト33のコード33aが延びる方向とタイヤ周方向とがなす角度θは、略20°である。図3では外側ベルト33に隠れて見えない内側ベルト32のコードは、外側ベルト33のコード33aと逆の方向に同じ角度θで傾斜している。
図1に示すように、トレッドゴム36は、走行時に路面と接地する踏面37を構成する部材である。トレッドゴム36の踏面37には、例えば複数の溝38aで構成されるトレッドパターン38が設けられている。トレッドゴム36のタイヤ幅方向外側には、高モジュラスゴム39が配置されている。高モジュラスゴム39は、トレッドゴム36とサイドウォールゴム21との間に挟まれている。高モジュラスゴム39は、比較的厚さの薄い帯状のゴム部材であって、トレッドゴム36及びサイドウォールゴム21よりもモジュラス(ゴムの弾性率)が高いゴムで構成されている。
カーカスプライ40は、タイヤ1の骨格となるプライを構成している。カーカスプライ40は、一対のビード10の間を、一対のサイドウォール20及びトレッド30のタイヤ内腔側を通過する態様で、タイヤ1内に埋設されている。
カーカスプライ40は、タイヤ1の骨格となる複数の図示せぬカーカスコードを含んでいる。複数のカーカスコードは、例えばタイヤ幅方向に沿った面内に沿って延びており、タイヤ周方向に並んで配列されている。このカーカスコードは、ポリエステルやポリアミド等の絶縁性の有機繊維コード等により構成されている。複数のカーカスコードがゴムにより被覆されて、カーカスプライ40が構成されている。カーカスプライ40のゴムは、サイドウォールゴム21と同程度の硬度を有する。
カーカスプライ40は、プライ本体部41と、プライ折り返し部42と、屈曲部43と、を有する。プライ本体部41は、一方のビードコア11のタイヤ幅方向内側から、トレッド30を経て、他方のビードコア11のタイヤ幅方向内側まで延在する部分である。プライ折り返し部42は、プライ本体部41のタイヤ径方向内端からビードコア11周りに折り返されることにより、ビードフィラー12のタイヤ幅方向外側においてタイヤ径方向外側に延びている部分である。屈曲部43は、プライ本体部41からビードコア11周りにU字状に屈曲し、プライ折り返し部42につながる部分である。プライ本体部41とプライ折り返し部42とは、屈曲部43を介して連続している。
プライ本体部41は、タイヤ径方向内側においてビードコア11及びビードフィラー12のタイヤ幅方向内側に配置されている。プライ折り返し部42は、ビードコア11及びビードフィラー12のタイヤ幅方向外側に配置されている。屈曲部43は、カーカスプライ40においてタイヤ径方向の最も内側の部分を含んでいる。
プライ折り返し部42は、タイヤ径方向内側からサイドウォール20の途中まで延びている。プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aは、タイヤ径方向においてタイヤ最大幅位置20Wよりもタイヤ径方向外側に位置している。また、プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aは、高モジュラスゴム39のタイヤ径方向内端39Aよりもタイヤ径方向内側に位置している。プライ折り返し部42のビードフィラー12よりもタイヤ径方向外側の部分は、プライ本体部41に重ね合わされている。本実施形態のカーカスプライ40は1層構造であることが好ましいが、2層、あるいは3層以上であってもよい。
インナーライナー50は、一対のビード10の間のタイヤ内面を覆っている。インナーライナー50は、トレッド30及びトレッド30からサイドウォール20にわたる領域では、プライ本体部41の内面を覆っている。また、インナーライナー50は、サイドウォール20からビード10にわたる領域では、プライ本体部41及びリムストリップゴム13の内面を覆っている。インナーライナー50は、耐空気透過性ゴムにより構成されており、タイヤ内腔内の空気が外部に漏れるのを防ぐ。したがってインナーライナー50は、タイヤ1の内壁面を構成する。
ここで、ビードフィラー12に採用するゴムとしては、少なくともサイドウォールゴム21及びインナーライナー50よりも硬度が高いゴムが用いられる。ゴムの硬度は、JIS K6253に準拠して、23℃雰囲気において、タイプAデュロメータで測定される値(デュロメータ硬さ)である。
例えば、サイドウォールゴム21の硬度を基準としたとき、ビードフィラー12の硬度は、サイドウォールゴム21の硬度の1.2倍以上2.3倍以下程度が好ましい。リムストリップゴム14の硬度は、サイドウォールゴム21の硬度の1倍以上1.6倍以下程度がより好ましい。このような硬度とすることで、タイヤとしての柔軟性とビード10付近の剛性のバランスを確保することができる。
図1に示すように、ベルト補強層60は、トレッド30の全域に配置されているとともに、トレッド30のタイヤ幅方向両端部から左右のサイドウォール20のそれぞれにわたって連続して延在する態様で、タイヤ1内に埋設されている。ベルト補強層60のトレッド30の部分は、ベルト31のタイヤ外面側であってタイヤ径方向外側に配置されている。ベルト補強層60のトレッド30からサイドウォール20にわたる部分は、カーカスプライ40のタイヤ外面側に配置され、カーカスプライ40に沿って延在している。
図3に示すように、ベルト補強層60は、互いに略平行に配列された複数のコード60aがゴム60bで被覆されて一体化した構造を有する。複数のコード60aは、タイヤ周方向に沿って延びている。このため、複数のコード60aは、外側ベルト33の複数のコード33aと交差している。ベルト補強層60のコード60aは、ナイロン等の樹脂製のものが好ましく用いられる。ベルト補強層60を設けることによりベルト31が補強され、耐久性の向上、走行時のロードノイズの低減を図ることができる。
図2に示すように、ベルト補強層60は、一対のサイドウォール20のそれぞれにおいて、タイヤ径方向外端であるベルト補強端61を有している。ベルト補強端61は、タイヤ周方向と同軸状の環状の縁である。ベルト補強端61は、タイヤ最大幅位置20Wよりもタイヤ径方向内側に位置している。ベルト補強端61は、カーカスプライ40のプライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aよりもタイヤ径方向内側に位置している。ベルト補強端61とプライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aとの間のタイヤ径方向の距離L1は、10mm以上である。すなわち、プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aは、ベルト補強端61からタイヤ径方向外側に10mm以上離間している。距離L1は、10mm以上15mm以下であるとより好ましい。
ベルト補強端61の一対のベルト補強端61のそれぞれは、サイドウォール20に配置されるカバー70で被覆されている。カバー70は、ベルト補強端61を覆うことができる幅を有する帯状のゴムで構成されている。カバー70は、タイヤ周方向と同軸状の環状に形成されており、ベルト補強層60及びカーカスプライ40の折り返し部42のタイヤ外面側に貼り付けられている。これにより、ベルト補強端61は、当該ベルト補強端61のタイヤ外面側に配置されるカバー70で被覆されている。カバー70の幅(タイヤ径方向の寸法)は、ベルト補強端61を十分に被覆する観点から、25mm以上を有すると好ましい。また、カバー70を構成するゴムの厚みは、例えば1mm以下のものが好ましい。
カバー70を構成するゴムとしては、サイドウォールゴム21及びカーカスプライ40のゴムよりも硬度の低いゴムが好ましく用いられる。
実施形態のカバー70におけるタイヤ径方向の寸法及び配置に関しては、次のような状態が好ましい。
図2に示すように、カバー70のタイヤ径方向外端70Aは、ベルト補強端61のタイヤ径方向外側に位置している。また、カバー70のタイヤ径方向外端70Aは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向外側に位置している。カバー70のタイヤ径方向外端70Aとタイヤ最大幅位置20Wとの間のタイヤ径方向の距離L2は、10mm以上である。すなわち、カバー70のタイヤ径方向外端70Aは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向外側に10mm以上離間している。
図2に示すように、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ベルト補強端61のタイヤ径方向内側に位置している。カバー70のタイヤ径方向内端70Bと、ベルト補強端61との間のタイヤ径方向の距離L3は、10mm以上である。すなわち、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ベルト補強端61からタイヤ径方向内側に10mm以上離間している。
図2に示すように、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向内側に位置している。カバー70のタイヤ径方向内端70Bと、タイヤ最大幅位置20Wとの間の距離L4は、10mm以上である。すなわち、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向内側に10mm以上離間している。
図2に示すように、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ビードフィラー12のタイヤ径方向外端12Aよりもタイヤ径方向外側に位置している。カバー70のタイヤ径方向内端70Bとビードフィラー12のタイヤ径方向外端12Aとの間のタイヤ径方向の距離L5は、10mm以上である。すなわち、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ビードフィラー12のタイヤ径方向外端12Aからタイヤ径方向に10mm以上離間している。距離L5は、10mm以上20mm以下であるとより好ましい。
上記実施形態のタイヤ1によれば、以下の効果を奏する。
(1)実施形態のタイヤ1は、ビードコア11及び当該ビードコア11からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー12を有する一対のビード10と、一対のビード10のそれぞれからタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール20と、一対のサイドウォール20の間に配置され、ベルト31が埋設されたトレッド30と、一対のビード10の間に架け渡されたカーカスプライ40と、ベルト31のタイヤ外面側に配置されるとともに、カーカスプライ40のタイヤ外面側に配置された状態で、一対のサイドウォール20の間に架け渡されたベルト補強層60と、を備え、ベルト補強層60は、タイヤ最大幅位置20Wよりもタイヤ径方向内側に配置される一対のベルト補強端61を有し、ベルト補強端61のそれぞれが、当該ベルト補強端61のタイヤ外面側に配置されるカバー70で被覆されている。
サイドウォール20のタイヤ最大幅位置20Wは、例えば走行中において縁石に接触したり未舗装路を走行したりする場合に、外傷を受けやすい部分であるが、実施形態のベルト補強層60は、そのタイヤ最大幅位置20Wに配置される。したがってベルト補強層60により耐外傷性が向上する。そして、ベルト補強層60のベルト補強端61がカバー70で被覆されているため、サイドウォール20の撓みによりベルト補強端61及びその周囲のゴムが剥離するセパレーションの発生が抑制される。すなわち実施形態のタイヤ1によれば、耐外傷性を確保しつつセパレーションを抑制することができる。
(2)実施形態に係るタイヤ1において、カーカスプライ40は、1層構造であることが好ましい。
これにより、剛性の過度な向上が抑えられつつ、カーカスプライ40とベルト補強層60とによりタイヤとしての適切な剛性が確保されるとともに、カーカスプライが1層であるため軽量化が図られる。
(3)実施形態に係るタイヤ1において、カバー70のタイヤ径方向外端70Aは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向外側に10mm以上離間し、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、タイヤ最大幅位置20Wからタイヤ径方向内側に10mm以上離間していることが好ましい。
これにより、タイヤ最大幅位置20Wをカバー70で十分に覆うことができ、カバー70によるセパレーション抑制の効果をより一層得ることができる。
(4)実施形態に係るタイヤ1において、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ビードフィラー12のタイヤ径方向外端12Aからタイヤ径方向外側に10mm以上離間していることが好ましい。
これにより、カバー70のタイヤ径方向内端70Bとビードフィラー12のタイヤ径方向外端12Aとがタイヤ径方向に十分にずれるため、サイドウォール20が撓んだ際に歪みが生じにくく、耐久性の向上が図られる。
(5)実施形態に係るタイヤ1において、カバー70のタイヤ径方向内端70Bは、ベルト補強端61からタイヤ径方向内側に10mm以上離間していることが好ましい。
これにより、カバー70のタイヤ径方向内端70Bとベルト補強端61とがタイヤ径方向に十分にずれるため、サイドウォール20が撓んだ際に歪みが生じにくく、耐久性の向上が図られる。
(6)実施形態に係るタイヤ1において、カーカスプライ40は、ビード10のタイヤ幅方向内側からビード10周りに折り返されてタイヤ幅方向外側に延びるプライ折り返し部42を有し、プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aは、ベルト補強端61から10mm以上離間していることが好ましい。
これにより、カーカスプライ40プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aとベルト補強端61とがタイヤ径方向に十分にずれるため、サイドウォール20が撓んだ際に歪みが生じにくく、耐久性の向上が図られる。
(7)実施形態に係るタイヤ1において、ベルト補強層60は、タイヤ周方向に延びる複数のコード60aと、複数のコード60aを被覆するゴム60bと、を含むことが好ましい。
コード60aがタイヤ周方向に延びているため、タイヤ幅方向に延びている場合と比べて縦剛性が緩和される。したがって、乗り心地の悪化が抑えられつつ、カーカスプライ40とベルト補強層60とによりタイヤとしての適切な剛性が確保される。また、ベルト補強層60の複数のコード60aと、ベルト31の複数のコード33aとが交差して網目状となるため、様々な角度からの外傷に対応する耐外傷性を発揮することができる。
次に、図4を参照して上記実施形態の一部を変更した変形例を説明する。この変形例は、上記実施形態に内側カバー71を追加した態様であり、その他の構成は同一である。したがって以下の説明では、上記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略し、変更点のみを説明する。
図4に示すように、変形例においては、ベルト補強層60のベルト補強端61のタイヤ内腔側に、内側カバー71が配置されている。
内側カバー71は、カバー70と同様の帯状のゴムであって、タイヤ周方向と同軸状の環状に形成されている。内側カバー71は、ベルト補強端61のタイヤ内腔側において、カーカスプライ40の折り返し部42のタイヤ外面側に貼り付けられている。外面側のカバー70は、ベルト補強層60を覆い、さらにそのタイヤ径方向内側の端部が、内側カバーの外面を覆っている。
(8)変形例においては、ベルト補強層60のベルト補強端61のタイヤ内腔側に、内側カバー71が配置されている。
これにより、ベルト補強端61がタイヤ外面側のカバー70とタイヤ内腔側の内側カバー71とに挟まれるため、ベルト補強端61付近への歪みがさらに生じにくくなり、耐久性の向上より一層図られる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲で変形、改良などを行っても、本発明の範囲に含まれる。
例えば、カーカスプライ40のプライ折り返し部42は、ベルト補強層60にタイヤ幅方向で重ならずに、プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aがベルト補強端61からタイヤ径方向内側に位置してもよい。その場合は、歪みの発生を抑制するために、プライ折り返し部42のタイヤ径方向外端42Aは、ベルト補強端61からタイヤ径方向内側に10mm以上離間していることが好ましい。
1 タイヤ(空気入りタイヤ)
10 ビード
11 ビードコア
12 ビードフィラー
12A ビードフィラーのタイヤ径方向外端
20 サイドウォール
20W タイヤ最大幅位置
30 トレッド
31 ベルト
40 カーカスプライ
42 プライ折り返し部
42A プライ折り返し部のタイヤ径方向外端
60 ベルト補強層
60a ベルト補強層のコード
60b ベルト補強層のゴム
61 ベルト補強端
70 カバー
70A カバーのタイヤ径方向外端
70B カバーのタイヤ径方向内端
71 内側カバー

Claims (8)

  1. ビードコア及び当該ビードコアからタイヤ径方向外側に延びるビードフィラーを有する一対のビードと、
    前記一対のビードのそれぞれからタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォールと、
    前記一対のサイドウォールの間に配置され、ベルトが埋設されたトレッドと、
    前記一対のビードの間に架け渡されたカーカスプライと、
    前記ベルトのタイヤ外面側に配置されるとともに、前記カーカスプライのタイヤ外面側に配置された状態で、前記一対のサイドウォールの間に架け渡されたベルト補強層と、を備えた空気入りタイヤであって、
    前記ベルト補強層は、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に配置される一対のベルト補強端を有し、
    前記ベルト補強端のそれぞれが、当該ベルト補強端のタイヤ外面側に配置されるカバーで被覆されている、空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスプライは、1層構造である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カバーのタイヤ径方向外端は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側に10mm以上離間し、
    前記カバーのタイヤ径方向内端は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向内側に10mm以上離間している、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カバーのタイヤ径方向内端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側に10mm以上離間している、請求項1~3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記カバーのタイヤ径方向内端は、前記ベルト補強端からタイヤ径方向内側に10mm以上離間している、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記カーカスプライは、前記ビードのタイヤ幅方向内側から当該ビード周りに折り返されてタイヤ幅方向外側に延びるプライ折り返し部を有し、
    前記プライ折り返し部のタイヤ径方向外端は、前記ベルト補強端から10mm以上離間している、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ベルト補強層は、タイヤ周方向に延びる複数のコードと、当該複数のコードを被覆するゴムと、を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ベルト補強端のタイヤ内腔側に、内側カバーが配置されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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