JP2023088100A - バルコニーの仮雨仕舞構造 - Google Patents

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Hiroaki Ito
幸生 松下
Yukio Matsushita
晃 洞澤
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Abstract

【課題】主に、手摺部に設けた内壁パネル非設置部からの雨水の浸入を防止し得るようにする。【解決手段】バルコニー2の仮雨仕舞構造に関する。床部11と、床部11の建物1に接しない辺11aに取付けられた手摺部12とを有するバルコニー2が設けられる。手摺部12は、内壁13と外壁14を有している。手摺部12は、建物1側の端部16の周辺に、内壁パネル15が一枚分だけ取付けられていない内壁パネル非設置部17を有している。内壁パネル非設置部17は、仮雨仕舞シート18で塞がれている。【選択図】図4A

Description

この発明は、バルコニーの仮雨仕舞構造に関する。
住宅などの建物には、バルコニーが取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
バルコニーは、床部と、床部の建物に接しない辺に取付けられた手摺部とを有するものとされる。
特開2010-286866号公報
工場でバルコニーを完成に近い状態にまで製造して建築現場へ搬送し、建築現場で建物にそのまま一気に取付けることが行われている。
この場合、バルコニーは、完成状態にしても良いが、完成状態にすると、例えば、搬送や吊上げのための吊具を取付けたり、建物への取付の際に建物側の防水構造とバルコニー側の防水構造とを繋いだりするのに、少なくともバルコニーの一部を分解しなければならなくなる。そこで、このようなバルコニーの一部を分解する手間をなくすために、バルコニーの、少なくとも建物と最も近接する部分を、意図的に完成の一歩手前の未完成状態にしている。
しかし、バルコニーの未完成のままの部分は、防水構造がまだ出来上がっていないため、降雨時にバルコニーを建築現場まで搬送したり、建築現場で建物に取付けたりしようとすると、未完成の部分からバルコニーの内部に雨水が浸入して不具合を生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記した問題点の改善に寄与することを主な目的としている。
上記課題に対して、本発明は、
床部と、該床部の建物に接しない辺に取付けられた手摺部とを有するバルコニーが設けられ、
前記手摺部は、内壁と外壁を有しており、
前記手摺部は、前記建物側の端部の周辺に、内壁パネルが一枚分だけ取付けられていない内壁パネル非設置部を有しており、
該内壁パネル非設置部は、仮雨仕舞シートで塞がれているバルコニーの仮雨仕舞構造を特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、手摺部に設けた内壁パネル非設置部からの雨水の浸入を防止することなどができる。
本実施の形態にかかるバルコニーの仮雨仕舞構造を説明するための建物(ユニット建物)の平面図である。 吊上げ状態のバルコニーの全体斜視図である。 バルコニーの縦断面図である。 バルコニーの手摺部における、建物側の端部周辺に設けられた内壁パネル非設置部の拡大斜視図である。 図4Aの内壁パネル非設置部の上部(A-A矢視部分)の縦断面図である。 図4Aの内壁パネル非設置部の上部の横断面図である。このうち、(a)は左上部分(B-B矢視部分)、(b)は右上部分(C-C矢視部分)である。 図4Aの内壁パネル非設置部の下角部の拡大斜視図である。このうち、(a)は左下部分(D部分)、(b)は右下部分(E部分)である。 下階の建物ユニットに対してバルコニーを固定する状態を示す図である。 バルコニーの手摺部の上部に対する防水構造(本雨仕舞の構造)を示す斜視図である。 建物ユニットの防水構造を示す斜視図である。 建物ユニットの防水構造とバルコニーの防水構造とを繋ぐ状態を示す斜視図である。 内壁パネル非設置部に内壁パネルを取付ける状態を示す斜視図である。 バルコニーの下側に設置された建物の天井部分の部分拡大図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図10は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1は、建物1の平面図である。この建物1は、バルコニー2(図2,図3)を有している。
建物1は、戸建住宅や集合住宅などとすることができる。建物1は、どのような構造のものであっても良いが、例えば、ユニット建物とする。
ユニット建物は、箱型(直方体状)の建物ユニット3を予め工場で製造して建築現場へ搬送し、建築現場で組み合わせて設置することにより、短期間のうちに構築できるようにした建物1である。なお、建物ユニット3には、フルサイズのものやハーフサイズのものなど各種のものがある。図では、左側の1つの建物ユニット3がフルサイズとなっており、右側の2つの建物ユニット3がハーフサイズとなっている。
ユニット建物は、下階の建物ユニット3の上に、上階の建物ユニット3を設置することで多階建てとなる。図では、上階の建物ユニット3は、L字状に設置されて、下階の建物ユニット3と共に建物1の本体(建物本体)を構成している。
バルコニー2は、建物1の本体の外側に設置される建物1の付属設備である。バルコニー2は、例えば、建物1の上階のような比較的高い位置に、建物1から外方へ張出すように設置される。バルコニー2は、上階の開口部に面した位置に設けられるものがほとんどであるが、開口部のない壁面に設けることもできる。バルコニー2には、例えば、窓の外に植物を置くようにしたフラワーバルコニーなどの小型のものや、室内から屋外に出られるようにした大型のものなど、大小様々なものが存在しており、これらを広くバルコニー2に含むことができる。
この実施例のバルコニー2は、大型のものとなっており、図のバルコニー2は、L字状に配置された上階の建物ユニット3に対して、2辺が接するように設置される。このバルコニー2は、フルサイズの建物ユニット3とほぼ同じ大きさおよび平面形状となっており、上階の建物ユニット3とほぼ同じ高さに並べて、上階の平面形状がほぼ矩形状になるように設置される。
但し、ユニット建物の配置やバルコニー2の形状や大きさや位置などは上記に限るものではなく、バルコニー2は、例えば、平面形状が建物ユニット3より小さくても、大きくても、異なっていても良い。そして、上記したように、バルコニー2は、大小や種別に拘らず、この実施例の構成を適用できる構造を備えていれば、「バルコニー」以外の呼称を有するものでも良い。例えば、周囲に壁の付いた玄関ポーチも、同様の構造を備えているので、この実施例のバルコニー2に含むことができる。あるいは、バルコニー2は、周壁付建物張出部と言い換えても良いが、理解し易いようにこの実施例ではバルコニー2に統一している。
なお、バルコニー2は、下に、下階の建物ユニット3が存在する場合と、下階の建物ユニット3が存在しない場合との両方があり、そのどちらでも良い。この実施例は、下階に建物ユニット3が存在する場合となっている。建物1は、主に、バルコニー2を含まない本体部分のみを指すが、広くバルコニー2を含める場合もある。
上記のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えても良い。
(1)床部11と、床部11の建物1に接しない辺11aに取付けられた手摺部12とを有するバルコニー2が設けられる。
図2(図3)に示すように、手摺部12は、内壁13と外壁14を有している。
このようなバルコニー2の仮雨仕舞構造として、
手摺部12は、建物1側の端部16の周辺に、内壁パネル15が一枚分だけ取付けられていない内壁パネル非設置部17を有している。
内壁パネル非設置部17は、仮雨仕舞シート18で塞がれている。
ここで、バルコニー2の仮雨仕舞構造は、(ほぼ完成状態に組立てられた)バルコニー2を、建物1に取付ける前後に、雨水21(図3)から一時的に保護するための構造のことである。これにより、降雨時でも、バルコニー2を工場から建築現場へ運搬して建物1に取付けることが可能になる。これに対し、バルコニー2を建物1に設置した後に継続的に雨水21から保護することを本雨仕舞という。
床部11は、バルコニー2の床になるほぼ水平な面であり、平面視ほぼ矩形状とされる。床部11は、床枠の内側に、床面材を取付けた構造を有している。
辺11a,11bは、矩形状をした床部11の周縁部を画成する4本の直線部分、または、床部11の床枠を構成する4本の枠部材である。床部11の4本の辺11a,11bは、建物1にバルコニー2を設置することで、建物1に接する辺11bと、それ以外の辺11a(建物1に接しない辺11a)とに分けられる。
建物1に接しない辺11aは、建物1とは反対側に位置して建物1から離れた、床部11の外に向いた縁部である。これに対し、建物1に接する辺11bは、建物1の側に位置して、建物1に沿って延び、建物1に対してほぼ線接触される、床部11の縁部である。この実施例では、床部11は、建物1に接しない2つの辺11aと、建物1に接する2つの辺11bとを有している。
手摺部12は、バルコニー2の床部11の建物1に接しない辺11aから立上がって床部11を囲む縦の面である。手摺部12には柵状のものや、壁状のものなどがある。この実施例では、手摺部12は、壁状のものとなっている。手摺部12の上辺部(上側の辺)の上には、仕上げとして、建築現場で笠木22(図3)が取付けられる。そして、バルコニー2は、工場で床部11に手摺部12を固定することで、主要部分が予め一体化されたバルコニーユニットになる。
内壁13は、壁状の手摺部12の内側面を構成する壁である。内壁13は、複数枚の内壁パネル15を取付けることによって構成される。
外壁14は、壁状の手摺部12の外側面を構成する壁である。外壁14は、複数枚の外壁パネル23を取付けることによって構成される。
建物1側の端部16は、手摺部12における、建物1(上階の建物ユニット3)に最も近い端末部分である。端部16の周辺は、端部16およびその近傍の一定範囲の部分である。建物1側の端部16は、建物1に対して突き当たるように設置される。この実施例では、建物1側の端部16は、2箇所存在している。
そして、建物1側の端部16は、バルコニー2を吊上げるための吊具24(図2)を取付けたり、建物1側の防水構造とバルコニー2側の防水構造とを繋ぐ仕上作業を行ったりするために、意図的に一部が未完成(例えば、内壁パネル非設置部17など)とされて、そのままの状態で工場から出荷される。
内壁パネル15は、手摺部12の内壁13を構成するパネルである。内壁パネル15は、所定の大きさおよび形状を有しており、手摺部12の内側面に対し、単数、または、内側面に沿って横に並べた状態で複数枚設置される。なお、内壁パネル15は、手摺部12の内側面とほぼ等しい高さを有している。
内壁パネル15が一枚分だけ取付けられていないとは、手摺部12の内側面の内壁パネル15を設置すべき位置の一つに対して、内壁パネル15がまるごと一枚取付けられていない状態のことである。なお、上記状態は、例えば、手摺部12の内側面における、内壁パネル15を設置すべき位置の一つに、切欠などを有する不完全な形状の内壁パネル15が取付けられた状態などとは異なっている。
内壁パネル非設置部17は、図4Aに示すように、工場でのバルコニー2の製造時に、手摺部12の内側面における、建物1側の端部16の周辺に、一枚分の内壁パネル15が欠落した状態で仕上げられた、意図的な未完成部分である。よって内壁パネル非設置部17は、ほぼ内壁パネル15一枚分の大きさの開口部分となる。バルコニー2は、手摺部12の内面部分に内壁パネル非設置部17を有した状態で工場から出荷される。内壁パネル非設置部17は、最終的に、建築現場で完全な形をした一枚の内壁パネル15を取付けることによって塞がれる。
仮雨仕舞シート18は、防水性を有する薄く軽くて柔軟な樹脂製のシートである。仮雨仕舞シート18は、内壁パネル非設置部17に取付ける内壁パネル15とほぼ同じ大きさおよび形状に形成される。仮雨仕舞シート18は、工場でのバルコニー2の製造時や出荷時などに、内壁パネル非設置部17に対して、内壁パネル非設置部17を完全に覆うように予め取付けられる。そして、バルコニー2は、雨天時に、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で塞いだ状態で工場から出荷される。
(2)図4A(~図4D)に示すように、
内壁パネル非設置部17は、一対の手摺柱31,32と、一対の手摺柱31,32の上下端間に架設された上下の胴縁33,34とで囲まれた矩形状の枠部分35に形成されても良い。
仮雨仕舞シート18は、矩形状とされて、枠部分35を覆った状態で気密防水テープ36によって貼付けられても良い。
ここで、手摺柱31,32は、手摺部12の基本構造となる手摺枠を形成するための縦材である。このうち、手摺柱31は、手摺部12を構成する各面の両端部に設置される(端部柱)。また、手摺柱32は、両端部の手摺柱31の間に所要の間隔を有して複数設置される(中間柱)。両端部の手摺柱31と、中間の手摺柱32とは、同じ部材を使用しても良いし、異なる部材を使用しても良い。仮雨仕舞シート18を取付ける手摺柱31,32は、建物1に最も近いもの(端部柱)とそれに隣接するもの(中間柱)となる。
なお、手摺部12の各面の両端部に位置する手摺柱31は、その上端部に、吊具24を取付けるなどのための孔部31a(図5)を有している。孔部31aは、上から連結固定用工具37(図5)を挿入するのにも使用することができる。そして、手摺柱31は、その下端側面に、手摺柱31の下端面を下階の建物ユニット3に、連結固定用工具37を用いて連結固定するためのワッシャやナットなどの締結固定部材38を挿入するなどのための孔部31b(図5)を有している。孔部31aや孔部31bは、必要に応じてテープ39(図5)で塞いで防水を行うことができる。
胴縁33,34は、手摺枠を形成するための横材である。胴縁33,34は、複数本の手摺柱31,32の上下端間に跨るように連続して設けられる。図の場合、胴縁33が上側(上胴縁)となり、胴縁34が下側(下胴縁)となっている。仮雨仕舞シート18を取付ける胴縁33,34は、建物1に最も近い手摺柱31(端部柱)とそれに隣接する手摺柱32(中間柱)との間の部分となる。
枠部分35は、手摺部12の各面の基本構造となる手摺枠の内側に手摺柱32を設けることで形成される複数の枠状の部分である。枠部分35は、上下の胴縁33,34の間における、互いに隣接する手摺柱31,32の間、および、手摺柱32,32の間にそれぞれ形成される。内壁パネル15や外壁パネル23は、枠部分35に合わせた大きさ(高さおよび幅)に形成されて、それぞれ枠部分35に対し、枠部分35を塞ぐように取付けられる。仮雨仕舞シート18を取付ける枠部分35は、建物1に最も近いものとなる。
なお、手摺枠の下部には、下側の胴縁34(下胴縁)の内側面に沿って、内壁下水切41が取付けられている。また、枠部分35の下部には、内壁パネル15の下縁部を支持固定するための壁下ブラケット42が取付けられている。壁下ブラケット42は、枠部分35を形成する胴縁34のほぼ中央部に、内壁下水切41の上に重ねるようにして設置される。
気密防水テープ36は、気密性と防水性とを有する粘着テープである。気密防水テープ36は、手摺部12の枠部分35に対し、枠部分35に沿った、閉じた矩形状となるように4本貼付ける。
図4Bに示すように、上胴縁(胴縁33)の内側面に沿って横に貼られる上側の気密防水テープ36は、その上縁部を、上胴縁(胴縁33)の上面の位置に合わせて設置される(合わせ線43)。
図4C(b)に示すように、建物1側に位置する端部の手摺柱31に沿って縦に貼られる気密防水テープ36は、例えば、端部の手摺柱31の内側面に対して、建物1とは反対側の縁部を手摺柱31の建物1とは反対側の面にほぼ合わせて設置される。この縦の気密防水テープ36は、上下端が、上下の気密防水テープ36と重なるように設置される。
図4C(a)に示すように、手摺部12の中間に位置する手摺柱32に沿って縦に貼られる気密防水テープ36は、例えば、中間の手摺柱32の内側面に対して、建物1側の縁部を手摺柱31の建物1側の面にほぼ合わせて設置される。この縦の気密防水テープ36は、上下端が、上下の気密防水テープ36と重なるように設置される。なお、中間の手摺柱32の内側面に対し、シート状の内壁受材を取付けて、内壁受材を基準として、縦の気密防水テープ36を設置するようにしても良い。
また、図4Dに示すように、下胴縁(胴縁34)の内側面に沿って横に貼られる下側の気密防水テープ36は、その上縁部を、下胴縁(胴縁34)の上面の位置に合わせて設置される(合わせ線44)。なお、上記した内側面は、手摺柱31,32および胴縁33,34における内壁パネル15を取付ける面である。
そして、仮雨仕舞シート18は、例えば、その外周縁部を、4本の気密防水テープ36によって形成される矩形状部分の外周縁部に合わせて貼るようにする(合わせ線43および合わせ線45)。
以下、建物1およびバルコニー2の防水構造について説明する。防水構造は、建物1の構築後に、建物1の本体やバルコニー2を雨水21から継続的に保護するための本雨仕舞である。なお、図面の都合上、図3、図6~図8は、内壁パネル非設置部17の位置に内壁パネル15が取付けられた状態になっているが、状況に応じて、内壁パネル非設置部17になっているものとして説明する。
図6に示すように、バルコニー2は、工場で、手摺部12の上辺部に、上側の胴縁33の上面に沿って、帯状の壁上防水シート51が貼付けられる。上側の胴縁33と、内壁13および外壁14の上端との間には、コーキングが施される(コーキング剤52)。
この際、壁上防水シート51は、手摺部12の建物1側の端部16の周辺については、胴縁33の上面に貼付けない状態にしてそのまま残しておく。壁上防水シート51の貼付けなかった部分(未貼付部分)は、上へ折り返して、既に貼付けた部分(既貼付部分)の上に重ねて、手摺部12の上辺部に一時固定用のテープなどで仮止めしておく。
一方、図7(~図9)に示すように、建物1の本体は、その外壁54の裏側に、建物1の側面全体をほぼ覆うように防水シート55を有している。
また、建物1の本体は、バルコニー2を設置する面に取付けられた外壁54における、手摺部12の端部16が突当たる部分に、手摺柱31とほぼ同じ形状および大きさの、手摺柱31を収容する切欠部56を有している。
そして、外壁54の裏側の防水シート55は、切欠部56から突出するように一部が延長されている。切欠部56から突出された防水シート55の延長部分は、少なくとも、上部片55aと、側部片55bとがあり、それぞれ外壁54の表面に沿って折り返され、外壁54の表面に対してテープ57で一時的に貼付けられている。なお、防水シート55には、外壁54の下縁部から下へ突出する延長部分(下部片55c)などもある。
以下、建物1の本体を構成する建物ユニット3の構造について説明する。
建物ユニット3は、内部にボックスラーメン構造のユニットフレームを有している。ユニットフレームは、図2にその上部を示しているように、4本の柱3a(ユニット柱)の上端間を4本の天井梁3bで矩形状に連結し、4本の柱3aの下端間を4本の床梁3c(図7)で矩形状に連結した箱枠状となっている。
そして、図10に示すように、(下階の)建物ユニット3の上部は、対向する天井梁3bの間に架設される天井根太61を有している。天井根太61の下側には天井板62が取付けられ、天井根太61の上側には天井作業板63と、石膏ボード64とが貼られている。
天井作業板63および石膏ボード64は、天井根太61の端部に達しない程度の大きさとされており、天井根太61の端部の天井作業板63および石膏ボード64で覆われていない部分には、グラスウールなどの断熱材65が取付けられている。グラスウールは、雨水21が浸透し得る状態になっている。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
工場で、床部11に手摺部12を取付けることで、バルコニー2の主要部分を一体化したバルコニーユニットを製造する。バルコニー2の手摺部12は、内壁13と外壁14とを有する壁状のものとされる。
この際、手摺部12には、少なくとも建物1側の端部16周辺の内面部分に、内壁パネル15が一枚分だけ取付けられていない内壁パネル非設置部17を形成して、手摺部12を完成直前の未完成の状態にしておく。手摺部12の外面部分については、建物1側の端部16(の内壁パネル非設置部17とは反対の側)にも外壁14を取付けておくようにする。
これにより、内壁パネル非設置部17を利用して、例えば、バルコニー2に搬送や吊上げのための吊具24を取付けたり、建物1へのバルコニー2の取付の際に建物1側の防水構造とバルコニー2側の防水構造とを繋いだりすることができる。よって、工場からの出荷時や建築現場などで、完成状態のバルコニー2の主要部分の一部をわざわざ分解して、吊具24を取付けたり、防水構造を繋いだりする手間をなくすことができる。
そして、バルコニー2は、手摺部12の内壁パネル非設置部17に、工場で予め仮雨仕舞シート18を取付けておく。これにより、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で塞ぎ、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞する。
そして、降雨時に、工場から上記したバルコニー2を建築現場へ搬送し、建築現場で、建物1にバルコニー2を据付ける。その日の作業は、バルコニー2を設置したところまでで終了となる。バルコニー2は、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で塞いでいるので、内壁パネル非設置部17から雨水が浸入することはない。
そして、後日、雨が止んだときに、内壁パネル非設置部17から仮雨仕舞シート18を剥がす。仮雨仕舞シート18は比較的簡単に剥がすことができる。気密防水テープ36は、剥がしても良いし、内壁パネル非設置部17に残したままにしても良い。
その後、仕上作業として、建物1側の防水構造とバルコニー2側の防水構造とを連続し、内壁パネル非設置部17に内壁パネル15を取付ける。
具体的には、例えば、図5に示すように、建物1の本体(下階の建物ユニット3の上など)に対してバルコニー2を設置した状態で、建物1(の上階の建物ユニット3)の防水シート55の上部片55aと、側部片55bとを、図7の状態から図8の状態となるように、外壁14の表面から外して、最も近い手摺柱31の上面と内側面に貼り付ける。
また、上記した防水構造を連続させる作業と並行して、図9に示すように、内壁パネル非設置部17に内壁パネル15をビスなどで取付ける。上記した壁上防水シート51の貼付けは、内壁パネル非設置部17に内壁パネル15を取付けた後で行うようにする。これにより、バルコニー2の内壁13が完成される。
そして、バルコニー2の壁上防水シート51の端部を、手摺柱31の上面に貼った建物1側の防水シート55の上部片55aと、上下に重ね合わせて貼付ける。これにより、建物1側の防水構造とバルコニー2側の防水構造とが連続される。
この際、内壁パネル非設置部17を一対の手摺柱31,32と、上下の胴縁33,34とで囲まれた矩形状の枠部分35に形成した。そして、この内壁パネル非設置部17に、完全な形をした一枚分の内壁パネル15を取付けるようにした。そのため、最終的な内壁13の仕上がり状態が美しくなり、バルコニー2の外観品質が向上する。
そして、バルコニー2の上辺部に、仕上げとして、壁上防水シート51の上から笠木22を取付ける。これにより、バルコニー2が完成される。
なお、上記した手順は、建物1およびバルコニー2の構成や、これらを施工する手順に応じて適宜変更され得る。例えば、バルコニー2と、隣接する上階の建物ユニット3とは、どちらを先に下階の建物ユニット3の上に設置するようにしても良い。
バルコニー2の壁上防水シート51の端部と、建物1側の防水シート55の上部片55aとは、どちらを上にして重ね合わせても良い。
防水構造の連続と、内壁パネル非設置部17への内壁パネル15の取付けとは、どちらを先に行っても良い。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果が得られる。
(効果 1)バルコニー2の仮雨仕舞構造では、手摺部12は、建物1側の端部16の周辺に、内壁パネル15の一枚分の大きさの内壁パネル非設置部17を設けて、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で塞ぐようにしている。
このように、内壁パネル非設置部17を、仮雨仕舞シート18で塞ぐことにより、仮雨仕舞シート18は防水性を有し、薄く軽くて柔軟であるため、取扱いが容易なので、内壁パネル非設置部17を簡単に塞ぐことができる。
そして、仮雨仕舞シート18は、内壁パネル非設置部17から手摺部12の内側への雨水21の浸入を確実に防止することができる。そのため、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で塞ぐことにより、降雨時に、図3に矢印で示すように、雨水21が、内壁パネル非設置部17の開口から手摺部12の内側へ浸入して、外壁14を内側から濡らす不具合を防止できる。更に、浸入した雨水21が下階へと達して、図10に矢印で示すように、下階の天井部分を濡らす不具合を防止できる。よって、降雨時であっても、内壁パネル非設置部17から手摺部12の内側への雨水21の浸入を気にすることなく、建物1にバルコニー2を据付けることが可能になる。
しかも、内壁パネル非設置部17は、仮雨仕舞シート18を貼付けているだけなので、仮雨仕舞シート18を簡単に剥がすことができる。そして、仮雨仕舞シート18を剥がすことで、そのまま内壁パネル非設置部17に内壁パネル15を取付けることができ、後処理も容易である。また、内壁パネル非設置部17に取付ける内壁パネル15も、そのまま取付ければ良く、大きさを調整したり、切欠きなどを設けたりするなどの加工が必要ない。
(効果 2)バルコニー2の仮雨仕舞構造では、手摺部12の、建物1に突当たる端部16の内壁パネル非設置部17における、一対の手摺柱31,32と、上下の胴縁33,34とで形成された枠部分35に、仮雨仕舞シート18を気密防水テープ36で貼付けるようにしても良い。これにより、手摺部12における内壁パネル15を取付けるための枠部分35をそのまま内壁パネル非設置部17にして、仮雨仕舞シート18の取付けに利用することができる。よって、仮雨仕舞シート18の取付けのために、手摺部12に無駄な構造を設ける必要をなくすことができる。
そして、枠部分35は、仮雨仕舞シート18を気密防水テープ36で容易に貼付けることができ、内壁パネル非設置部17を仮雨仕舞シート18で容易かつ確実に塞いで、内壁パネル非設置部17から内部への雨水21の浸入を確実に防ぐことができる。また、気密防水テープ36は、仮雨仕舞シート18を強い降雨や強風などに耐えられるように、枠部分35にしっかり貼付けることができる。
1 建物
2 バルコニー
11 床部
11a 辺
12 手摺部
13 内壁
14 外壁
15 内壁パネル
16 建物側の端部
17 内壁パネル非設置部
18 仮雨仕舞シート
31 手摺柱
33 胴縁
34 胴縁
35 枠部分
36 気密防水テープ

Claims (2)

  1. 床部と、該床部の建物に接しない辺に取付けられた手摺部とを有するバルコニーが設けられ、
    前記手摺部は、内壁と外壁を有しており、
    前記手摺部は、前記建物側の端部の周辺に、内壁パネルが一枚分だけ取付けられていない内壁パネル非設置部を有しており、
    該内壁パネル非設置部は、仮雨仕舞シートで塞がれていることを特徴とするバルコニーの仮雨仕舞構造。
  2. 請求項1に記載のバルコニーの仮雨仕舞構造であって、
    前記内壁パネル非設置部は、一対の手摺柱と、一対の該手摺柱の上下端間に架設された上下の胴縁とで囲まれた矩形状の枠部分となっており、
    前記仮雨仕舞シートは、矩形状とされて、前記枠部分を覆った状態で気密防水テープによって貼付けられていることを特徴とするバルコニーの仮雨仕舞構造。
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