JP2023087942A - 支持部材配置決定装置、支持部材配置決定方法、支持部材配置決定プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

支持部材配置決定装置、支持部材配置決定方法、支持部材配置決定プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の部品実装領域に部品を実装する際に基板に加わる力に抗して基板をしっかりと支持できる支持部材の配置を作業者の負担を要さずに決定可能とする。【解決手段】基板9の作業対象面91のうち、部品Eを実装する領域として設けられた部品実装領域Rを示す基板構成情報82が演算部71によって取得される。さらに、作業対象面91が上側を向いた状態で非作業対象面92に下側から当接することで基板9を支持するバックアップピン4の配置が、部品実装領域Rに基づき演算部71により決定される。つまり、基板9の作業対象面91のうち部品Eが実装される予定の部品実装領域Rに基づき、基板9を支持するバックアップピン4の配置が作業者によらず決定される。【選択図】図5

Description

この発明は、部品実装機において部品が実装される基板を支持する支持部材の配置を決定する技術に関する。
従来、フィーダによって供給された部品を実装ヘッドによって基板に移載することで、基板に部品を実装する部品実装機が知られている。このような部品実装機では、基板の下側にバックアップピンが配置され、このバックアップピンが基板を支持する。また、特許文献1、2では、バックアップピンの配置を決定する技術が提案されている。特に特許文献1では、基板の裏面(下面)に実装された部品を避けつつ、バックアップピンの配置が決定される。また、特許文献2では、基板の表面(上面)の画像と裏面(下面)の画像とを重ね合わせた重合画像が表示され、作業者は、この重合画像を確認しつつバックアップピンの位置を指定することで、バックアップピンの配置を決定する。
特開2017-216415号公報 WO2004/103054
ところで、上記のような部品実装機では、実装ヘッドが部品を基板表面の部品実装領域に実装する際に基板に加わる力に抗して基板をしっかりと支持する必要がある。これに対して、特許文献1では、基板裏面に実装された部品を考慮して支持部材の配置を決定するに過ぎないため、この点において改良の余地があった。また、特許文献2では、基板の表面および裏面の両方の画像に基づき支持部材の配置を決定できるため、この点に対応できる一方、作業者が画像を確認しつつ支持部材の配置を決定する必要があり、作業者の負担が大きかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板の部品実装領域に部品を実装する際に基板に加わる力に抗して基板をしっかりと支持できる支持部材の配置を作業者の負担を要さずに決定可能とすることを目的とする。
本発明に係る支持部材配置決定装置は、第1面と第1面と逆側の第2面とを有する基板の第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報を取得するデータ取得部と、第1面が上側を向いた状態で第2面に下側から当接することで基板を支持する支持部材の配置を、部品実装領域に基づき決定する配置決定部とを備える。
本発明に係る支持部材配置決定方法は、第1面と第1面と逆側の第2面とを有する基板の第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報をデータ取得部が取得する工程と、第1面が上側を向いた状態で第2面に下側から当接することで基板を支持する支持部材の配置を、配置決定部が部品実装領域に基づき決定する工程とを備える。
本発明に係る支持部材配置決定プログラムは、第1面と第1面と逆側の第2面とを有する基板の第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報を取得するデータ取得部と、第1面が上側を向いた状態で第2面に下側から当接することで基板を支持する支持部材の配置を、部品実装領域に基づき決定する配置決定部と
を備える支持部材配置決定装置としてコンピュータを機能させる。
本発明に係る記録媒体は、上記の支持部材配置決定部ログラムをコンピュータによって読み出し可能に記録する。
このように構成された発明(支持部材配置決定装置、支持部材配置決定方法、支持部材配置決定プログラムおよび記録媒体)では、基板は、第1面と第1面と逆側の第2面とを有する。そして、基板の第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報がデータ取得部によって取得される。さらに、第1面が上側を向いた状態で第2面に下側から当接することで基板を支持する支持部材の配置が、部品実装領域に基づき配置決定部により決定される。つまり、基板の第1面のうち部品が実装される予定の部品実装領域に基づき、基板を支持する支持部材の配置が作業者によらず決定される。したがって、基板の部品実装領域に部品を実装する際に基板に加わる力に抗して基板をしっかりと支持できる支持部材の配置を作業者の負担を要さずに決定することが可能となっている。
また、基板構成情報は、部品実装領域に実装予定の部品のサイズである部品サイズを示し、配置決定部は、部品実装領域と部品サイズとに基づき支持部材の配置を決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成によれば、基板の部品実装領域に実装される部品のサイズに基づき配置が決定された支持部材によって、基板をしっかりと支持することができる。
また、配置決定部は、部品サイズが所定基準より大きい部品が実装される部品実装領域に対向する大型支持位置で支持部材が第2面に当接するように、支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成によれば、大型の部品が基板に実装される際に基板に加わる力に抗して、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、大型支持位置は、部品サイズが所定基準より大きい部品が実装される部品実装領域の中心に対向する位置であるように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。これによって、大型の部品が基板に実装される際に基板に加わる力に抗して、支持部材によって基板をよりしっかりと支持することができる。
また、配置決定部は、第2面を複数の格子に仮想的に分割し、部品サイズが所定基準以下である部品が実装される部品実装領域に重複する格子の内側の小型支持位置で第2面に当接するように、支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成によれば、小型の部品が基板に実装される際に基板に加わる力に抗して、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、小型支持位置は、部品サイズが所定基準以下である部品が実装される部品実装領域に重複する格子の中心に対向する位置であるように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。これによって、小型の部品が基板に実装される際に基板に加わる力に抗して、支持部材によって基板をよりしっかりと支持することができる。
また、小型支持位置は、部品サイズが所定基準以下である部品が実装される部品実装領域の中心に重複する格子の内側の位置であるように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。これによって、小型の部品が基板に実装される際に基板に加わる力に抗して、支持部材によって基板をよりしっかりと支持することができる。
また、配置決定部は、二次元的に配列された複数の候補位置を第2面に対して設定し、候補位置で第2面に当接する支持部材が、大型支持位置で第2面に当接する支持部材および小型支持位置で第2面に当接する支持部材の両方から離間する対象位置を複数の候補位置から選択して、対象位置で第2面に当接するように、支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。これによって、大型あるいは小型の部品が実装される部品実装領域に応じて配置された支持部材との干渉を防止しつつ、さらに支持部材を配置することができ、多くの個数の支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、基板構成情報は、基板に設けられたスリットあるいは基板を分割するための分割ラインを含む境界領域を示し、配置決定部は、境界領域に基づき第2面を複数の範囲に仮想的に分割し、複数の範囲のうちの一の対象範囲に対向する位置で第2面に当接する支持部材の配置を対象範囲内における部品実装領域に応じて決定する配置決定処理を、複数の範囲のそれぞれについて実行するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、スリットや分割ラインといった境界領域によって分割される各範囲に対する支持部材の配置を、当該範囲内の部品実装領域に基づき決定することができ、境界領域により分割される各範囲を支持部材によってしっかりと支持することができる。
また、配置決定部は、対象範囲内の部品実装領域それぞれの位置を代表する代表位置を決定し、代表位置に対向する代表支持位置で支持部材が第2面に当接するように、支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、境界領域により分割される各範囲での部品実装領域の位置を代表した代表位置に対向する代表支持位置で、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、基板構成情報は、部品実装領域に実装予定の部品の体積である部品体積を含み、配置決定部は、部品実装領域と部品体積とに基づき代表支持位置を決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、部品の体積を反映した代表支持位置で、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、基板構成情報は、部品実装領域に実装予定の部品の重量である部品重量を含み、配置決定部は、部品実装領域と部品重量とに基づき代表支持位置を決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、部品の重量を反映した代表支持位置で、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、配置決定部は、二次元的に配列された複数の候補位置を第2面に対して設定し、候補位置で第2面に当接する支持部材が、代表支持位置で第2面に当接する支持部材から離間する対象位置を複数の候補位置から選択して、対象位置で第2面に当接するように、支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。これによって、代表支持位置で基板を支持する支持部材との干渉を防止しつつ、さらに支持部材を配置することができ、多くの個数の支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
また、基板構成情報は、基板に設けられたスリット、基板を分割するための分割ラインあるいは第2面のうち部品が実装されている部品存在領域を含む支持禁止領域を示し、配置決定部は、支持禁止領域に対向する位置には支持部材を配置しないと決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、基板のスリットや分割ラインといった支持禁止領域に対して支持部材が配置されるのを防止できる。
また、配置決定部は、第2面に当接する支持部材を配置する予定となる暫定配置位置を部品実装領域に基づき設定し、暫定配置位置が支持禁止領域に重複しない場合には、暫定配置位置に支持部材を配置すると決定する一方、暫定配置位置が支持禁止領域に重複する場合には、支持禁止領域から離間した領域のうち、暫定配置位置と所定の位置関係を有する位置に支持部材を配置すると決定するように、支持部材配置決定装置を構成してもよい。かかる構成では、基板のスリットや分割ラインといった支持禁止領域を外しつつ支持禁止領域の近傍に支持部材を配置して、支持部材によって基板をしっかりと支持することができる。
以上のように、本発明によれば、基板の部品実装領域に部品を実装する際に基板に加わる力に抗して基板をしっかりと支持できる支持部材の配置を作業者の負担を要さずに決定することが可能となっている。
本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図。 図1の部品実装機の一部を模式的に示す正面図。 図1の部品実装機を備える部品実装システムの一例を示すブロック図。 基板構成情報が示す内容を模式的に示す斜視図。 ピン配置決定の第1例を示すフローチャート。 図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 ピン配置決定の第2例を示すフローチャート。 図7のピン配置決定の第2例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図7のピン配置決定の第2例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 図7のピン配置決定の第2例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。 禁止領域退避配置の一例を示すフローチャート。 図9の禁止領域退避配置で実行される演算の内容を模式的に示す平面図。
図1は本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図であり、図2は図1の部品実装機の一部を模式的に示す正面図である。図1および以下の図では、水平方向であるX方向、X方向に直交する水平方向であるY方向および鉛直方向であるZ方向を適宜示す。
図1に示すように、部品実装機1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。各コンベア12は、X方向に平行に配置されたベルトコンベアで構成され、基板9をX方向に搬送する。具体的には、部品実装機1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から作業位置P(図1の基板9の位置)に搬入した基板9に対して部品を実装し、部品実装を完了した基板9をコンベア12により作業位置PからX方向の下流側へ搬出する。
一対のコンベア12、12のY方向の両側それぞれでは2つの部品供給部25がX方向に並んでおり、各部品供給部25では、複数のテープフィーダ26がX方向に並ぶ。各テープフィーダ26に対しては、集積回路、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の部品Eを所定ピッチで収納した部品収納テープが巻き付けられた部品供給リールが配置されており、各テープフィーダ26は部品供給リールから引き出された部品収納テープを間欠的に送り出すことで、その先端部の部品供給位置に部品Eを供給する。
また、部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール21、21と、Y方向に延びるY軸ボールネジ22と、Y軸ボールネジ22を回転駆動するY軸モータMyとが設けられ、X軸レール23が一対のY軸レール21、21にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ22のナットに固定されている。X軸レール23には、X方向に延びるX軸ボールネジ24と、X軸ボールネジ24を回転駆動するX軸モータMxとが取り付けられており、ヘッドユニット3がX軸レール23にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ24のナットに固定されている。したがって、Y軸モータMyによりY軸ボールネジ22を回転させてヘッドユニット3をY方向に移動させ、あるいはX軸モータMxによりX軸ボールネジ24を回転させてヘッドユニット3をX方向に移動させることができる。
ヘッドユニット3は、X方向に並ぶ複数(6本)の実装ヘッド31を有する。さらに、ヘッドユニット3には、実装ヘッド31を昇降させるZ軸モータ(図示省略)を各実装ヘッド31に対して有する。各実装ヘッド31はZ方向(鉛直方向)に延びた長尺形状を有し、部品を吸着するためのノズルをその下端に着脱可能に有する。そして、実装ヘッド31によって部品実装が次のように実行される。
つまり、X軸モータMxおよびY軸モータMyが、実装ヘッド31のノズルを部品供給位置に供給された部品Eに上方から対向させる。次に、Z軸モータが実装ヘッド31を下降させて、テープフィーダ26によって部品供給位置に供給された部品Eにノズルを接触させる。そして、実装ヘッド31がノズルに供給する負圧によって部品Eをノズルに吸着すると、Z軸モータが実装ヘッド31を上昇させる。こうして実装ヘッド31が部品供給位置からの部品Eのピックアップを完了すると、X軸モータMxおよびY軸モータMyが実装ヘッド31を基板9の上方に移動させる。そして、Z軸モータが実装ヘッド31を下降させて実装ヘッド31のノズルに吸着される部品Eを基板9の上面に接触させる。続いて、実装ヘッド31が部品Eの吸着を解除して、部品Eを基板9に実装する。
ちなみに、実装ヘッド31が部品Eを基板9に接触させる際には、部品Eと基板9とが接触する部品実装領域において基板9に力が加わる。そこで、部品実装機1では、部品実装領域に加わる力に抗して基板9を下側から支持するために、バックアップピン4が使用される。つまり、図2に示すように、基板9は、作業対象面91と、当該作業対象面91の逆側の非作業対象面92とを有し、作業対象面91が上側を向くとともに非作業対象面92が下側を向いた状態で、基板9がコンベア12によって作業位置Pに支持される。これに対して、部品実装機1は、作業位置Pに支持される基板9の下側にピン配置テーブル27を備え、ピン配置テーブル27のピン配置面271(上面)は、当該基板9に下側から対向する。このピン配置テーブル27のピン配置面271にバックアップピン4が配置され、バックアップピン4は例えば磁力によってピン配置面271に支持される。こうしてピン配置面271に配置されたバックアップピン4の上端41が、基板9の非作業対象面92に下側から当接することで、基板9を支持する。こうしてバックアップピン4によって支持される基板9の作業対象面91に対して、実装ヘッド31が上述の手順で部品Eを実装する。
また、部品実装機1は、バックアップピン4を保管するピンストッカー28を備える。そして、実装ヘッド31がピンストッカー28から吸着したバックアップピン4をピン配置面271に移載することで、バックアップピン4がピン配置面271に配置される一方、実装ヘッド31がピン配置面271から吸着したバックアップピン4をピンストッカー28に移載することで、バックアップピン4がピンストッカー28に回収される。なお、実装ヘッド31によるバックアップピン4の保持は、ノズルによる吸着によらず、圧力(負圧・大気圧)によって開閉する吸着チャックによる把持によって行ってもよい。あるいは、作業者による手作業によってバックアップピン4をピン配置面271に配置してもよい。
図3は図1の部品実装機を備える部品実装システムの一例を示すブロック図である。部品実装システムSは、上述の部品実装機1と、部品実装機1を制御するサーバコンピュータ7とを備える。また、部品実装機1は、制御部51と通信部52とを備える。制御部51は例えばプロセッサであり、上述のX軸モータMx、Y軸モータMyおよびZ軸モータによる実装ヘッド31の駆動を制御しつつ、実装ヘッド31のノズルに発生させる圧力(負圧・大気圧)を制御することで、基板9への部品Eの実装や、バックアップピン4の移載を実行する。特に、制御部51は、部品実装機1において基板9の部品実装領域Rに部品Eを実装する手順を示す基板データをサーバコンピュータ7から取得して、当該基板データに従ってこれらを制御することで、基板9に部品Eを実装する。また、通信部52は、サーバコンピュータ7との通信を実行する。
サーバコンピュータ7は、演算部71、通信部72、UI(User Interface)73および記憶部74を備える。演算部71は例えばプロセッサであり、後述するバックアップピン4の配置決定のための演算を実行する。通信部72は、部品実装機1の通信部52との通信を実行する。ちなみに、これらの通信は無線および有線のいずれで実行してもよい。UI73は、キーボードやマウス等の入力機器と、ディスプレイ等の出力機器とを有する。なお、入力機器と出力機器とを別体で構成する必要はなく、タッチパネルディスプレイ等によってこれらを一体的に構成してもよい。記憶部74は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成され、後述する配置決定プログラム81や基板構成情報82を保存する。なお、配置決定プログラム81は、サーバコンピュータ7とは別体の記録媒体RMによってサーバコンピュータ7に供給される。この記録媒体RMは、サーバコンピュータ7によって読み出し可能に配置決定プログラム81を記録し、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリや他のコンピュータに搭載された記憶装置等である。サーバコンピュータ7は、記録媒体RMから読みだした配置決定プログラム81を記憶部74に保存する。
図4は基板構成情報が示す内容を模式的に示す斜視図である。図4に示すように、基板9の作業対象面91には、部品Eが実装される部品実装領域Rが設けられている。部品実装領域Rに実装予定の部品Eは、高さ方向Dh(Z方向)に高さEhを、高さ方向Dhに直交する長さ方向Dlに長さElを、高さ方向Dhおよび長さ方向Dlに直交する幅方向Dwに幅Ewをそれぞれ有する。部品実装領域Rは、例えば部品Eの電極が接合されるランドによって規定され、当該部品Eの長さElおよび幅Ewとそれぞれ等しい長さRlおよび幅Rwを有する。つまり、部品実装領域Rは、当該部品実装領域Rの位置に対して実装される部品Eと、平面視において重なる領域である。これに対して、基板構成情報82は、基板9の作業対象面91に設けられた部品実装領域Rと、部品実装領域Rに実装予定の部品Eの寸法(高さEh、長さElおよび幅Ew)とを示す。なお、基板構成情報82は、高さEh、長さElおよび幅Ewの全てを示す必要は必ずしもなく、下記のピン配置決定で必要となる値を選択的に示すものでもよい。また、基板構成情報82が部品実装領域Rを示す態様についてもバリエーションがある。例えば、基板構成情報82は、平面視における部品実装領域Rの位置(部品実装領域Rの中心位置を示すX座標およびY座標)および寸法(長さRlおよび幅Rw)を示すものであっても良いし、これらのうちの前者である部品実装領域Rの位置のみを示すものであってもよい。
かかる基板構成情報82は、種々の手法で取得して記憶部74に保存することができる。例えば、演算部71は、上述の基板データに基づき基板構成情報82を求めることができる。また、演算部71は、基板9の作業対象面91を撮像した画像に基づき基板構成情報82を求めても良い。この画像の撮像は、部品実装機1に設けられたカメラあるいは基板9を検査する検査装置に設けられたカメラ等の種々の撮像装置によって実行できる。あるいは、演算部71は、ガーバーフォーマットによって基板9の構成を示すデータ(ガーバーデータ)に基づき基板構成情報82を求めてもよい。
配置決定プログラム81は、基板9を支持するバックアップピン4の配置を、基板構成情報82に基づき決定する演算を規定する。つまり、演算部71は、配置決定プログラム81を実行することで、次に説明するピン配置決定に従ってバックアップピン4の配置を決定する。
図5はピン配置決定の第1例を示すフローチャートであり、図6A~図6Eは図5のピン配置決定の第1例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図である。図6A~図6Eに示すように、基板9には、作業対象面91と非作業対象面92との間を貫通するスリットSLが設けられており、スリットSLは、Y方向に平行に延設された矩形状を有する。かかる基板9に対してバックアップピン4の配置を決定するために。図5の各ステップが演算部71によって実行される。
ステップS101では、部品実装領域Rに実装予定の部品Eのサイズが大きい順に、基板構成情報82が示す各部品実装領域Rがソートされる。部品Eのサイズとしては、例えば部品Eの長さElと幅Ewの積で求められる面積(部品Eの上面の面積)を採用することができる。ただし、部品Eの体積(長さElと幅Ewと高さEhの積)を部品Eのサイズとして採用しても構わない。そして、部品実装領域Rのソートの順番を示す変数Iaがゼロにリセットされて(ステップS102)、変数Iaが1だけインクリメントされる(ステップS103)。
ステップS104では、Ia番目の部品実装領域R(Ia)に実装予定の部品Eが大型部品であるか否かが判断される。ここでは、部品Eの面積が所定の閾面積より大きい部品Eは大型部品と判断され、部品Eの面積が当該閾面積以下の部品Eは小型部品である(すなわち、大型部品でない)と判断される。ただし、部品Eのサイズとして部品Eの体積を採用した場合には、閾体積より大きい体積の部品Eを大型部品と判断し、閾体積以下の体積の部品Eを小型部品と判断するとよい。Ia番目の部品実装領域R(Ia)に実装予定の部品Eが大型部品である場合(ステップS104で「YES」の場合)には、部品実装領域R(Ia)の中心(幾何重心)にバックアップピン4の上端41がZ方向から対向する位置に、バックアップピン4を配置すると決定される(ステップS105)。
こうして、実装予定の部品Eのサイズが大きい順にステップS103~S105を実行することで、全ての大型部品に対するステップS103~S105の実行が完了すると、図6Aのように、大型部品が実装される予定の部品実装領域R(1)~R(6)それぞれの中心に対してバックアップピン4を配置すると決定される。なお、図6Aでは、バックアップピン4が示されているが、図5のピン配置決定はバックアップピン4を配置する位置を決定するのに留まり、実際にバックアップピン4が配置されるわけではない。以下に示す図6B~図6Eや、他の同様の図面の表記についても同様である。
また、全ての大型部品に対するステップS103~S105の実行が完了すると、ステップS104で「NO」と判断されて、ステップS106に進み、小型部品に対するバックアップピン4の配置が決定される。ステップS106では、非作業対象面92が複数の格子Lに仮想的に分割される(図6B)。これら格子Lは、X方向においてピッチPlxで配列されるとともにY方向においてピッチPlyで配列され、つまり、複数の格子Lは、X方向およびY方向に二次元的に配列される。なお、図6Bでは、非作業対象面92に対して仮想的に設けられた各格子Lが、作業対象面91を透かして示されている。ステップS107では、各格子Lを識別するための変数Ibがゼロにリセットされ、ステップS108では変数Ibが1だけインクリメントされる。
そして、ステップS109では、平面視において、格子L(Ib)が部品実装領域Rの中心に重複するか否かを判断することで、当該格子L(Ib)に対して部品E(小型部品)が実装予定であるかが判断される。例えば、図6Bにおいて、格子L(Ib1)には、部品実装領域Rの中心が重複しない一方、格子L(Ib2)には、部品実装領域R(7)、R(8)それぞれの中心が重複する。同様に、格子L(Ib3)には、部品実装領域Rの中心が重複しない一方、格子L(Ib4)には、部品実装領域R(9)、R(10)それぞれの中心が重複する。そして、格子L(Ib)が部品実装領域Rの中心に重複して、当該格子L(Ib)に対して小型部品を実装予定と判断される場合(ステップS109で「YES」の場合)には、当該格子L(Ib)の中心にバックアップピン4の上端41がZ方向から対向する位置に、バックアップピン4を配置すると決定する(ステップS110)。
一方、格子L(Ib)が部品実装領域Rの中心に重複しない場合(ステップS109で「NO」の場合)には、変数Ibが格子Lの個数Ibxに到達したか否かが判断される(ステップS111)。そして、変数Ibが当該個数Ibxに到達するまで、ステップS108~S110を実行した結果、全ての小型部品に対するステップS108~S110の実行が完了すると、図6Cのように、小型部品が実装される予定の部品実装領域R(7)、R(8)、R(9)、R(10)の中心が重複する格子L(Ib2)、L(Ib4)の中心にZ方向から対向する位置に、バックアップピン4を配置すると決定される。
変数Ibが格子Lの個数Ibxに到達した場合(ステップS111で「YES」の場合)には、ステップS112に進む。このステップS112では、複数の候補位置Cが非作業対象面92に対して仮想的に設定される(図6D)。この候補位置Cは、バックアップピン4の配置候補となる位置であり、候補位置Cに配置されたバックアップピン4が占める位置に相当する。これら候補位置Cは、X方向においてピッチPcxで配列されるとともにY方向においてピッチPcyで配列され、つまり、複数の候補位置Cは、X方向およびY方向に二次元的に配列される。ここで、X方向において、候補位置Cが配列されるピッチPcxは、格子Lが配列されるピッチPlxより広く、Y方向において、候補位置Cが配列されるピッチPcyは、格子Lが配列されるピッチPlyより広い。ただし、これらのピッチの大小関係は、ここの例と異なっても構わない。なお、図6Dでは、非作業対象面92に対して仮想的に設けられた各候補位置Cが、作業対象面91を透かして示されている。ステップS113では、各候補位置Cを識別するための変数Icがゼロにリセットされ、ステップS114では変数Icが1だけインクリメントされる。
そして、ステップS115では、バックアップピン4の上端41が候補位置Cに当接するようにバックアップピン4を配置したと仮定した場合に、ステップS105およびS110で先に決定された位置に配置されるバックアップピン4と、候補位置Cに当接するバックアップピン4とが離間するか否かが判断される。例えば、図6Dにおいて、候補位置C(Ic1)に当接するバックアップピン4は、ステップS105およびS110での決定に従って配置される他の配置予定のバックアップピン4の全てから離間する一方、候補位置C(Ic2)に当接するバックアップピン4は、ステップS105あるいはS110での決定に従って配置される他のバックアップピン4と離間せずに干渉する。そして、候補位置C(Ic)に当接するバックアップピン4が、先に決定された位置に配置されるバックアップピン4から離間する場合(ステップS115で「YES」の場合)には、当該候補位置C(Ic)に当接する位置にバックアップピン4を配置すると決定する(ステップS116)。
一方、候補位置C(Ic)に当接するバックアップピン4が先に決定された位置に配置されるバックアップピン4と干渉する場合(ステップS115で「NO」の場合)には、変数Icが候補位置Cの個数Icxに到達したか否かが判断される(ステップS117)。つまり、この場合には、当該候補位置C(Ic)に対してバックアップピン4は配置されない。そして、変数Icが当該個数Icxに到達するまで、ステップS114~S116を実行した結果、図6Eに示すように、平面視において、複数の候補位置Cのうち、他の配置予定のバックアップピン4から離間する候補位置Cに対して選択的にバックアップピン4を配置すると決定される。
以上に説明する実施形態では、基板9は、作業対象面91(第1面)と作業対象面91と逆側の非作業対象面92(第2面)とを有する。そして、基板9の作業対象面91のうち、部品Eを実装する領域として設けられた部品実装領域Rを示す基板構成情報82が演算部71(データ取得部)によって取得される。さらに、作業対象面91が上側を向いた状態で非作業対象面92に下側から当接することで基板9を支持するバックアップピン4(支持部材)の配置が、部品実装領域Rに基づき演算部71(配置決定部)により決定される(ステップS101~S111)。つまり、基板9の作業対象面91のうち部品Eが実装される予定の部品実装領域Rに基づき、基板9を支持するバックアップピン4の配置が作業者によらず決定される。したがって、基板9の部品実装領域Rに部品Eを実装する際に基板9に加わる力に抗して基板9をしっかりと支持できるバックアップピン4の配置を作業者の負担を要さずに決定することが可能となっている。
また、基板構成情報82は、部品実装領域Rに実装予定の部品Eの長さElおよび幅Ew(部品サイズ)を示し、演算部71は、部品実装領域Rと部品Eの長さElおよび幅Ewとに基づきバックアップピン4の配置を決定する(ステップS104、S105、S109、S110)。かかる構成によれば、基板9の部品実装領域Rに実装される部品Eの長さElおよび幅Ewに基づき配置が決定されたバックアップピン4によって、基板9をしっかりと支持することができる。
また、演算部71は、長さElおよび幅Ewの積で与えられる面積(部品サイズ)が閾面積(所定基準)より大きい部品Eが実装される部品実装領域Rに対向する位置(大型支持位置)でバックアップピン4が非作業対象面92に当接するように、バックアップピン4を配置すると決定する(ステップS104、S105)。かかる構成によれば、大型の部品Eが基板9に実装される際に基板9に加わる力に抗して、バックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
また、閾面積より大きい面積を有する部品E(大型部品)が実装予定の部品実装領域Rの中心に対向する位置が、当該部品実装領域Rをバックアップピン4により支持する位置(大型支持位置)として決定される(ステップS104、S105)。これによって、大型の部品Eが基板9に実装される際に基板9に加わる力に抗して、バックアップピン4によって基板9をよりしっかりと支持することができる。
また、演算部71は、非作業対象面92を複数の格子Lに仮想的に分割し、閾面積以下の面積を有する部品Eが実装される部品実装領域Rに重複する格子Lの内側の位置(小型支持位置)で非作業対象面92に当接するように、バックアップピン4を配置すると決定する(ステップS109、S110)。かかる構成によれば、小型の部品Eが基板9に実装される際に基板9に加わる力に抗して、バックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
また、閾面積以下の面積を有する部品Eが実装される部品実装領域Rに重複する格子Lの中心に対向する位置が、バックアップピン4により当該部品実装領域Rを支持する位置(小型支持位置)として決定される(ステップS110)。これによって、小型の部品Eが基板9に実装される際に基板9に加わる力に抗して、バックアップピン4によって基板9をよりしっかりと支持することができる。
また、閾面積以下の面積を有する部品Eが実装される部品実装領域Rの中心に重複する格子Lの内側の位置が、バックアップピン4により当該部品実装領域Rを支持する位置(小型支持位置)として決定される(ステップS110)。これによって、小型の部品Eが基板9に実装される際に基板9に加わる力に抗して、バックアップピン4によって基板9をよりしっかりと支持することができる。
また、演算部71は、所定のピッチで二次元的に配列された複数の候補位置Cを非作業対象面92に対して設定する(ステップS112)。さらに、演算部71は、候補位置Cで非作業対象面92に当接するバックアップピン4が、上記の大型支持位置で非作業対象面92に当接するバックアップピン4および上記の小型支持位置で非作業対象面92に当接するバックアップピン4の両方から離間する候補位置C(対象位置)を複数の候補位置Cから選択する(ステップS114、S115)。そして、演算部71は、こうして選択された候補位置Cで非作業対象面92に当接するようにバックアップピン4を配置すると決定する(ステップS116)。これによって、大型あるいは小型の部品Eが実装される部品実装領域Rに応じて配置されるバックアップピン4との干渉を防止しつつ、さらにバックアップピン4を配置することができ、多くの個数のバックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
図7はピン配置決定の第2例を示すフローチャートであり、図8A~図8Cは図7のピン配置決定の第2例で実行される演算の内容を模式的に示す平面図である。図7の各ステップは、演算部71によって実行される。以下では、第1例との差異点を中心に説明を行い、第1例との共通点については、相当符号を付して適宜説明を省略する。
ステップS201では、演算部71はY方向に延設されたスリットSL(境界領域)を境界として、非作業対象面92を複数(2個)の範囲A(1)、A(2)に仮想的に分割する。これによって、X方向(スリットSLの延設方向に直交する方向)においてスリットSLより一方側の範囲A(1)と他方側の範囲A(2)とに、基板9の非作業対象面92が分割される。ステップS202では、各範囲Aを識別するための変数Idがゼロにリセットされ、ステップS203では変数Idが1だけインクリメントされる。
ステップS204では、対象となる範囲A(Id)に含まれる複数の部品実装領域Rの代表位置が算出される。ここでは、次の数1で与えられる体積基準重心位置Gvが、代表位置として求められる。
Figure 2023087942000002
数1において、nは、対象となる範囲A(Id)に含まれる部品実装領域Rを識別する変数であり、範囲A(Id)に5個の部品実装領域Rが含まれる場合には、nは1~5の整数をとる。また、xは、n番目の部品実装領域RのX座標であり、yは、n番目の部品実装領域RのY座標であり、Vは、n番目の部品実装領域Rに実装予定の部品Eの体積である。この例では、基板構成情報82は、各部品実装領域Rに実装予定の部品Eの体積Vを示す。なお、基板構成情報82は、部品Eの体積Vを直接的に示す値を含んでも良いし、部品Eの体積Vを間接的に示す値(長さEl、幅Ew、高さEh等)を含んでもよい。また、Σは、nについて総和を取ることを示す。この数1によって、体積基準重心位置GvのX座標およびY座標が算出される(ステップS204)。
そして、ステップS205では、この体積基準重心位置GvにZ方向から対向する代表支持位置Pgでバックアップピン4が非作業対象面92に当接するように、バックアップピン4を配置すると決定される。つまり、図8Aのように、複数の範囲Aのうち、対象となる範囲A(1)について求められた代表支持位置Pgにバックアップピン4を配置すると決定される。
続くステップS112~S117では、上述の第1例と同様にして、ステップS205で先に決定された位置に配置されるバックアップピン4から離間する候補位置Cにバックアップピン4を配置すると決定される。なお、第1例では、非作業対象面92の全体が対象となるが、第2例では、非作業対象面92のうち、範囲A(Id)が対象となる。つまり、範囲A(Id)において基板9を支持するバックアップピン4の配置が決定される。これによって、図8Bに示すように、代表支持位置Pgに配置されるバックアップピン4から離間した候補位置Cに対して、バックアップピン4を配置すると決定される。
ステップS206では、変数Idが範囲Aの個数Idxに到達したか否かが判断される。そして、変数Idが個数Idx未満であれば、ステップS203に戻って、ステップS203~S205、S112~S117、S206が繰り返される。これによって、図8Cに示すように、複数の範囲Aのそれぞれについて、体積基準重心位置Gvに対向する代表支持位置Pgにバックアップピン4を配置すると決定され(ステップS204~S205)、さらに代表支持位置Pgに配置されるバックアップピン4から離間した候補位置Cに対して、バックアップピン4を配置すると決定される。
以上に説明する実施形態では、基板9の作業対象面91のうち、部品Eを実装する領域として設けられた部品実装領域Rを示す基板構成情報82が演算部71(データ取得部)によって取得される。さらに、作業対象面91が上側を向いた状態で非作業対象面92に下側から当接することで基板9を支持するバックアップピン4(支持部材)の配置が、部品実装領域Rに基づき演算部71(配置決定部)により決定される(ステップS201~S205、S206)。つまり、基板9の作業対象面91のうち部品Eが実装される予定の部品実装領域Rに基づき、基板9を支持するバックアップピン4の配置が作業者によらず決定される。したがって、基板9の部品実装領域Rに部品Eを実装する際に基板9に加わる力に抗して基板9をしっかりと支持できるバックアップピン4の配置を作業者の負担を要さずに決定することが可能となっている。
また、基板構成情報82は、基板9に設けられたスリットSL(境界領域)を示す。これに対して、演算部71(配置決定部)は、スリットSLに基づき非作業対象面92を複数の範囲Aに仮想的に分割し、複数の範囲Aのうちの一の対象範囲A(Id)に対向する位置で非作業対象面92に当接するバックアップピン4の配置を対象範囲A(Id)内における部品実装領域Rに応じて決定する配置決定処理(ステップS204~S205)を、複数の範囲Aのそれぞれについて実行する。かかる構成では、スリットSLによって分割される各範囲Aに対するバックアップピン4の配置を、当該範囲A内の部品実装領域Rに基づき決定することができ、スリットSLにより分割される各範囲Aをバックアップピン4によってしっかりと支持することができる。
また、演算部71は、対象範囲A(Id)内の部品実装領域Rそれぞれの位置を代表する体積基準重心位置Gv(代表位置)を決定し、体積基準重心位置Gvに対向する代表支持位置Pgでバックアップピン4が非作業対象面92に当接するように、バックアップピン4を配置すると決定する(ステップS204~S205)。かかる構成では、スリットSLにより分割される各範囲Aでの部品実装領域Rの位置を代表した体積基準重心位置Gvに対向する代表支持位置Pgで、バックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
また、基板構成情報82は、部品実装領域Rに実装予定の部品Eの体積V(部品体積)を含む。これに対して、演算部71は、部品実装領域Rと部品Eの体積Vとに基づき代表支持位置Pgを決定する(ステップS205)。かかる構成では、部品Eの体積Vを反映した代表支持位置Pgで、バックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
また、演算部71は、二次元的に配列された複数の候補位置Cを非作業対象面92に対して設定する(ステップS112)。さらに、演算部71は、候補位置Cで非作業対象面92に当接するバックアップピン4が、代表支持位置Pgで非作業対象面92に当接するバックアップピン4から離間する候補位置C(対象位置)を複数の候補位置Cから選択する(ステップS114、S115)。そして、演算部71は、こうして選択された候補位置Cで非作業対象面92に当接するようにバックアップピン4を配置すると決定する(ステップS116)。これによって、代表支持位置Pgで基板9を支持するバックアップピン4との干渉を防止しつつ、さらにバックアップピン4を配置することができ、多くの個数のバックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
ところで、上記の実施形態では、非作業対象面92に部品Eが存在しない(すなわち、実装されていない)状況を前提としている。ただし、非作業対象面92に部品Eが存在する(すなわち、実装されている)状況においても、上記の実施形態を同様に実行できる。特に、次に説明する禁止領域退避配置を併用することで、非作業対象面92に存在する部品Eとバックアップピン4との干渉を回避しつつ、バックアップピン4の配置を決定することができる。さらに、基板9のスリットSLや分割ライン等を回避してバックアップピン4を配置するように決定することもできる。
図9は禁止領域退避配置の一例を示すフローチャートであり、図10は図9の禁止領域退避配置で実行される演算の内容を模式的に示す平面図である。なお、図10では、基板9の非作業対象面92に実装されている部品Eが基板9の作業対象面91を透過して示されている。図9の各ステップは、演算部71によって実行される。図9の禁止領域退避配置は、例えば図5のピン配置決定の第1例のステップS105、S110や、図7のピン配置決定の第2例のステップS205において、上記の演算に代えて実行することができる。また、図9の禁止領域退避配置を実行できるように、基板構成情報82は、基板9の非作業対象面92のうち、バックアップピン4による支持が禁止されている支持禁止領域Rpを示す。図10に示すように、非作業対象面92において部品Eが存在する範囲や、スリットSLの範囲が、支持禁止領域Rpに相当する。
ステップS301では、基板構成情報82が示す部品実装領域Rに基づき、暫定配置位置Ppが設定される。例えば、ピン配置決定の第1例において、ステップS105で禁止領域退避配置を実行する場合には、大型部品が実装予定の部品実装領域R(Ia)の中心にZ方向から対向する位置が暫定配置位置Ppに設定され、ステップS110で禁止領域退避配置を実行する場合には、小型部品が実装予定の格子L(Ib)の中心にZ方向から対向する位置が暫定配置位置Ppに設定される。また、ピン配置決定の第2例において、ステップS205で禁止領域退避配置を実行する場合には、範囲A(Id)の代表位置(体積基準重心位置Gv)にZ方向から対向する位置が暫定配置位置Ppに設定される。
ステップS302では、暫定配置位置Ppが支持禁止領域Rpに重複するか否かが判断される。暫定配置位置Ppが支持禁止領域Rpに重複しない場合(ステップS302で「NO」の場合)には、暫定配置位置Ppにバックアップピン4を配置すると決定される(ステップS303)。
一方、暫定配置位置Ppが支持禁止領域Rpに重複する場合(ステップS302で「YES」の場合)には、暫定配置位置Ppの周囲から退避位置Peが探索される(ステップS304)。例えば、暫定配置位置Ppから所定方向(例えば、X方向)に所定距離だけ離れた位置が支持禁止領域Rpから離間するかを確認する演算を、所定距離を段階的に増大させつつ繰り返し行って、支持禁止領域Rpから離間すると初めて確認された位置を退避位置Peとすることができる。なお、この場合の所定方向は、X方向に限られず、Y方向でもよく、X方向およびY方向に対して傾いた方向でもよい。こうして、例えば図10に示すように退避位置Peが探索されると、当該退避位置Peにバックアップピン4を配置すると決定される(ステップS305)。これによって、支持禁止領域Rpに対向する位置にバックアップピン4が配置されるのが防止される。
また、図9の禁止領域退避配置は、例えば図5のピン配置決定の第1例のステップS116や、図7のピン配置決定の第2例のステップS116において、上記の演算に代えて同様に実行することができる。この場合、ステップS301では、候補位置C(Ic)が暫定配置位置Ppに設定される。そして、上述と同様に、ステップS302~S305が実行されて、バックアップピン4の配置が決定される。
以上に説明する実施形態では、基板構成情報82は、基板9に設けられたスリットSLおよび非作業対象面92のうち部品Eが実装されている領域(部品存在領域)に相当する支持禁止領域Rpを示す。これに対して、演算部71(配置決定部)は、支持禁止領域Rpに対向する位置にはバックアップピン4を配置しないと決定する(ステップS302、304、S305)。かかる構成では、基板9のスリットSLや、非作業対象面92のうち部品Eが実装されている領域といった支持禁止領域Rpに対してバックアップピン4が配置されるのを防止できる。
また、演算部71は、非作業対象面92に当接するバックアップピン4を配置する予定となる暫定配置位置Ppを部品実装領域Rに基づき設定する(ステップS301)。そして、演算部71は、暫定配置位置Ppが支持禁止領域Rpに重複しない場合には、暫定配置位置Ppにバックアップピン4を配置すると決定する(ステップS302、S303)。一方、演算部71は、暫定配置位置Ppが支持禁止領域Rpに重複する場合には、支持禁止領域Rpから離間した領域のうち、暫定配置位置Ppと所定の位置関係を有する位置(すなわち、平面視において所定方向に段階的に暫定配置位置Ppから遠ざけて初めて支持禁止領域Rpから離間する位置)にバックアップピン4を配置すると決定する(ステップS302、S304、S305)。かかる構成では、基板9のスリットSLや、非作業対象面92のうち部品Eが実装されている領域といった支持禁止領域Rpを外しつつ支持禁止領域Rpの近傍にバックアップピン4を配置して、バックアップピン4によって基板9をしっかりと支持することができる。
以上に説明したように本実施形態では、バックアップピン4が本発明の「支持部材」の一例に相当し、サーバコンピュータ7が本発明の「支持部材配置決定装置」の一例に相当し、サーバコンピュータ7が本発明の「コンピュータ」の一例に相当し、演算部71が本発明の「データ取得部」の一例に相当し、演算部71が本発明の「配置決定部」の一例に相当し、配置決定プログラム81が本発明の「支持部材配置決定プログラム」の一例に相当し、基板構成情報82が本発明の「基板構成情報」の一例に相当し、基板9が本発明の「基板」の一例に相当し、作業対象面91が本発明の「第1面」の一例に相当し、非作業対象面92が本発明の「第2面」の一例に相当し、範囲Aが本発明の「範囲」の一例に相当し、候補位置Cが本発明の「候補位置」の一例に相当し、部品Eが本発明の「部品」の一例に相当し、部品実装領域Rが本発明の「部品実装領域」の一例に相当し、格子Lが本発明の「格子」の一例に相当し、暫定配置位置Ppが本発明の「暫定配置位置」の一例に相当し、代表支持位置Pgが本発明の「代表支持位置」の一例に相当し、支持禁止領域Rpが本発明の「支持禁止領域」の一例に相当し、記録媒体RMが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、スリットSLが本発明の「スリット」および「境界領域」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、図5のピン配置決定の第1例において、大型部品と小型部品とを区別せずに、大型部品を小型部品と同様に取り扱って、部品実装領域Rと格子Lとの関係に基づきバックアップピン4の配置を決定してもよい。この場合には、ステップS101~S105を省略して、ステップS106から図5のフローチャートを実行するとよい。
また、ピン配置決定の第2例では、基板9に設けられたスリットSLを境界として、基板9の非作業対象面92を複数の範囲Aに仮想的に分割している。しかしながら、いわゆる割り基板に設けられたミシン目やカット溝(Vカット)といった基板9を分割するための分割ラインを境界として、基板9を複数の範囲Aに分割するように、ピン配置決定の第2例のステップS201を構成してもよい。この場合、基板構成情報82は、基板9に設けられた分割ラインを示し、演算部71は、基板構成情報82が示す分割ラインを境界に、基板9を複数の範囲Aに分割する。
また、基板9に設けられるスリットSLの個数は2に限られず、3以上でもよい。また、スリットSLを境界に基板9が仮想的に分割される方向は、上記のX方向に限られず、Y方向でもよい。基板9に設けられる分割ラインに基づき基板9を仮想的に分割する場合についても同様である。
また、図9の禁止領域退避配置において、基板9の分割ラインを支持禁止領域Rpに設定して、分割ラインへのバックアップピン4の配置を禁止してもよい。この場合、基板構成情報82は、基板9に設けられた分割ラインを示し、演算部71は、基板構成情報82が示す分割ラインを、支持禁止領域Rpとして取り扱う。
また、部品配置決定の第2例において、範囲A(Id)を代表する位置として、体積基準重心位置Gvが設定されている。しかしながら、次の数2で与えられる重量基準重心位置Gmが代表位置として求められてもよい。
Figure 2023087942000003
数2において、数1と共通する表記の意味は数1のそれと同様である。また、Mは、n番目の部品実装領域Rに実装予定の部品Eの重量である。この例では、基板構成情報82は、各部品実装領域Rに実装予定の部品Eの重量Mを示す。この変形例によれば、ステップS205において、重量基準重心位置GmにZ方向から対向する代表支持位置Pgでバックアップピン4が非作業対象面92に当接するように、バックアップピン4を配置すると決定される。
また、ピン配置テーブル27のピン配置面271によりバックアップピン4を支持する構成は、磁力によらず、例えば特許文献1のように、ピン孔にバックアップピン4を挿入することでバックアップピン4を支持するように構成してもよい。この場合、ピン配置面271における複数のピン孔の配列に対応させて、例えば上記の複数の格子Lを仮想的に配列させてもよい。
また、サーバコンピュータ7の演算部71が図5、図7あるいは図9に示すフローチャートに従って決定したバックアップピン4の配置を、サーバコンピュータ7の通信部72から部品実装機1の通信部52に送信してもよい。この場合、部品実装機1では、通信部52により受信されたバックアップピン4の配置に従って制御部51が制御を実行することで、ピン配置テーブル27にバックアップピン4を配置できる。これによって、サーバコンピュータ7での決定に従って、バックアップピン4がピン配置テーブル27に配置される。
また、バックアップピン4の配置の決定は、部品実装機1と別体のサーバコンピュータ7により行われる必要はなく、部品実装機1の制御部51により実行されてもよいし、サーバコンピュータ7や部品実装機1とは異なる装置(例えば検査装置)により実行されてもよい。
4…バックアップピン(支持部材)
7…サーバコンピュータ(支持部材配置決定装置、コンピュータ)
71…演算部(データ取得部、配置決定部)
81…配置決定プログラム(支持部材配置決定プログラム)
82…基板構成情報
9…基板
91…作業対象面(第1面)
92…非作業対象面(第2面)
A…範囲
C…候補位置
E…部品
R…部品実装領域
L…格子
Pp…暫定配置位置
Pg…代表支持位置
Rp…支持禁止領域
RM…記録媒体
SL…スリット(境界領域)

Claims (18)

  1. 第1面と前記第1面と逆側の第2面とを有する基板の前記第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報を取得するデータ取得部と、
    前記第1面が上側を向いた状態で前記第2面に下側から当接することで前記基板を支持する支持部材の配置を、前記部品実装領域に基づき決定する配置決定部と
    を備えた支持部材配置決定装置。
  2. 前記基板構成情報は、前記部品実装領域に実装予定の前記部品のサイズである部品サイズを示し、
    前記配置決定部は、前記部品実装領域と前記部品サイズとに基づき前記支持部材の配置を決定する請求項1に記載の支持部材配置決定装置。
  3. 前記配置決定部は、前記部品サイズが所定基準より大きい前記部品が実装される前記部品実装領域に対向する大型支持位置で前記支持部材が前記第2面に当接するように、前記支持部材を配置すると決定する請求項2に記載の支持部材配置決定装置。
  4. 前記大型支持位置は、前記部品サイズが前記所定基準より大きい前記部品が実装される前記部品実装領域の中心に対向する位置である請求項3に記載の支持部材配置決定装置。
  5. 前記配置決定部は、前記第2面を複数の格子に仮想的に分割し、前記部品サイズが前記所定基準以下である前記部品が実装される前記部品実装領域に重複する前記格子の内側の小型支持位置で前記第2面に当接するように、前記支持部材を配置すると決定する請求項3または4に記載の支持部材配置決定装置。
  6. 前記小型支持位置は、前記部品サイズが前記所定基準以下である前記部品が実装される前記部品実装領域に重複する前記格子の中心に対向する位置である請求項5に記載の支持部材配置決定装置。
  7. 前記小型支持位置は、前記部品サイズが前記所定基準以下である前記部品が実装される前記部品実装領域の中心に重複する前記格子の内側の位置である請求項5または6に記載の支持部材配置決定装置。
  8. 前記配置決定部は、二次元的に配列された複数の候補位置を前記第2面に対して設定し、前記候補位置で前記第2面に当接する前記支持部材が、前記大型支持位置で前記第2面に当接する前記支持部材および前記小型支持位置で前記第2面に当接する前記支持部材の両方から離間する対象位置を前記複数の候補位置から選択して、前記対象位置で前記第2面に当接するように、前記支持部材を配置すると決定する請求項5ないし7のいずれか一項に記載の支持部材配置決定装置。
  9. 前記基板構成情報は、前記基板に設けられたスリットあるいは前記基板を分割するための分割ラインを含む境界領域を示し、
    前記配置決定部は、前記境界領域に基づき前記第2面を複数の範囲に仮想的に分割し、前記複数の範囲のうちの一の対象範囲に対向する位置で前記第2面に当接する前記支持部材の配置を前記対象範囲内における前記部品実装領域に応じて決定する配置決定処理を、前記複数の範囲のそれぞれについて実行する請求項1に記載の支持部材配置決定装置。
  10. 前記配置決定部は、前記対象範囲内の前記部品実装領域それぞれの位置を代表する代表位置を決定し、前記代表位置に対向する代表支持位置で前記支持部材が前記第2面に当接するように、前記支持部材を配置すると決定する請求項9に記載の支持部材配置決定装置。
  11. 前記基板構成情報は、前記部品実装領域に実装予定の前記部品の体積である部品体積を含み、
    前記配置決定部は、前記部品実装領域と前記部品体積とに基づき前記代表支持位置を決定する請求項10に記載の支持部材配置決定装置。
  12. 前記基板構成情報は、前記部品実装領域に実装予定の前記部品の重量である部品重量を含み、
    前記配置決定部は、前記部品実装領域と前記部品重量とに基づき前記代表支持位置を決定する請求項10に記載の支持部材配置決定装置。
  13. 前記配置決定部は、二次元的に配列された複数の候補位置を前記第2面に対して設定し、前記候補位置で前記第2面に当接する前記支持部材が、前記代表支持位置で前記第2面に当接する前記支持部材から離間する対象位置を前記複数の候補位置から選択して、前記対象位置で前記第2面に当接するように、前記支持部材を配置すると決定する請求項10ないし12のいずれか一項に記載の支持部材配置決定装置。
  14. 前記基板構成情報は、前記基板に設けられたスリット、前記基板を分割するための分割ラインあるいは前記第2面のうち部品が実装されている部品存在領域を含む支持禁止領域を示し、
    前記配置決定部は、前記支持禁止領域に対向する位置には前記支持部材を配置しないと決定する請求項1ないし13のいずれか一項に記載の支持部材配置決定装置。
  15. 前記配置決定部は、前記第2面に当接する支持部材を配置する予定となる暫定配置位置を前記部品実装領域に基づき設定し、前記暫定配置位置が前記支持禁止領域に重複しない場合には、前記暫定配置位置に前記支持部材を配置すると決定する一方、前記暫定配置位置が前記支持禁止領域に重複する場合には、前記支持禁止領域から離間した領域のうち、前記暫定配置位置と所定の位置関係を有する位置に前記支持部材を配置すると決定する請求項14に記載の支持部材配置決定装置。
  16. 第1面と前記第1面と逆側の第2面とを有する基板の前記第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報をデータ取得部が取得する工程と、
    前記第1面が上側を向いた状態で前記第2面に下側から当接することで前記基板を支持する支持部材の配置を、配置決定部が前記部品実装領域に基づき決定する工程と
    を備えた支持部材配置決定方法。
  17. 第1面と前記第1面と逆側の第2面とを有する基板の前記第1面のうち、部品を実装する領域として設けられた部品実装領域を示す基板構成情報を取得するデータ取得部と、
    前記第1面が上側を向いた状態で前記第2面に下側から当接することで前記基板を支持する支持部材の配置を、前記部品実装領域に基づき決定する配置決定部と
    を備える支持部材配置決定装置としてコンピュータを機能させる支持部材配置決定プログラム。
  18. 請求項17に記載の支持部材配置決定部ログラムをコンピュータによって読み出し可能に記録する記録媒体。
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