JP2023087846A - キャップユニット及び飲料用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の紛失が抑えられ、通液口を通して飲料を補充したり飲料が出てくるタイミングを視認しやすくでき、飲み口部に口を付けたときの口当たりがよく、かつ熱い飲料でも飲み口部に口を付けやすく、使用感がよく飲料を飲みやすいキャップユニット、及び飲料用容器を提供する。【解決手段】通液口12を有するキャップ本体10と、通液口12を上側から覆う蓋体20と、ヒンジ30と、蓋体20と容器本体2との間を密閉する止水パッキン70と、キャップ本体10に対して蓋体20を閉塞位置で固定する蓋ロック機構40と、を備え、蓋ロック機構40は、蓋体20またはキャップ本体10と係止される係止部47を有し、キャップ本体10は、容器本体2の上部開口部2dの上側に配置され、内部に通液口12が形成された飲み口部11を有し、飲み口部11は、上部開口部2dに連なるように上下方向に延び、飲み口部11の前部は係止部47よりも上側に突出する。【選択図】図3

Description

本発明は、キャップユニット及び飲料用容器に関する。
従来、上部が開口した容器本体に着脱自在に取り付けられるキャップユニットとして、例えば特許文献1、2に記載のものが知られている。
特許文献1に記載のキャップユニットは、キャップ本体の開口部に、飲み口又は注ぎ口を形成する口形成部材が着脱自在に取り付けられており、キャップ本体と口形成部材との間には、キャップ本体の開口部に口形成部材を着脱自在に取り付けるための口脱着機構が設けられている。また、口形成部材の下側フランジ部には、止水パッキンが着脱自在に取り付けられている。止水パッキンは、リング状のシール部材であり、容器本体の口頸部の内側に全周に亘って突出して設けられる段差部(張出部)と、口形成部材との間を密閉する。
特許文献2に記載の栓体は、容器本体の開口部に着脱可能に螺着される栓本体部と、栓本体部にヒンジ機構によって開閉可能に取り付けられ、閉状態で容器本体の飲み口(開口)を塞ぐ第1蓋部と、第1蓋部に取り付けられ、第1蓋部が閉状態のときに容器本体の開口部と第1蓋部との間を密封する第1シール材と、栓本体部にヒンジ機構を利用して開閉可能に取り付けられ、閉状態で第1蓋部を外側から覆う第2蓋部と、第2蓋部に取り付けられ、第2蓋部が閉状態のときに第1蓋部に設けられた孔部を塞ぐ第2シール材と、栓本体部に設けられ、第2蓋部又は第1蓋部に係止されて栓体を閉状態に保つロック部と、を備える。ロック部は、栓体の径方向において、ヒンジ機構と対向する位置(つまり栓体の前部)に設けられている。
特許第6554356号公報 特許第6346785号公報
特許文献1のキャップユニットは、分解洗浄ができるが、部品点数が多く、洗う部品が多い。また、組み立てや分解の作業に手間を要し、分解した部品を紛失する可能性がある。
また、口形成部材の通液口が狭く、キャップユニットを取り付けたままの状態では容器本体の内部が見づらいため、使用者が飲料を飲む際に、通液口から飲料が出てくるタイミングがわかりにくい。また、容器本体に飲料を補充する際、キャップユニットを取り外す必要があり手間を要する。
特許文献2の栓体は、容器本体の開口部のうち左右方向の端部付近が飲み口とされている。しかしながら、一般的に普及しているキャップユニット付きの飲料用容器では、ロック部(蓋ロック機構)と同じ前部に飲み口が位置している場合が多く、つまり容器の前側から飲料を飲むため、特許文献2のように容器本体の開口部の左側又は右側から飲料を飲むことは、使用者の感覚(使用感)として、馴染みにくい場合がある。
また、容器本体が金属製であるため、使用者が容器本体の開口部(飲み口)に口を付けたときに、口当たりが悪いと感じる可能性がある。また、熱い飲料の熱が飲み口に伝わりやすいため、使用者が飲み口に口を付けにくい場合がある。
本発明は、部品の紛失を抑えることができ、通液口を通して飲料を補充したり飲料が出てくるタイミングを視認しやすくすることができ、使用者が飲み口部に口を付けたときの口当たりがよく、かつ熱い飲料でも飲み口部に口を付けやすく、使用感がよく飲料を飲みやすいキャップユニット、及び飲料用容器を提供することを目的の一つとしている。
本発明の一つの態様は、上部が開口した容器本体に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、前記容器本体の上部開口部に取り付けられ、前記容器本体の内部と外部とを連通する通液口を有するキャップ本体と、前記通液口を上側から覆う蓋体と、前記キャップ本体に対して前記蓋体を回動自在に連結するヒンジと、前記蓋体と前記容器本体との間を直接密閉する止水パッキンと、前記キャップ本体に対して前記蓋体を閉塞位置で固定する蓋ロック機構と、を備え、前記蓋ロック機構は、前記蓋体または前記キャップ本体と係止される係止部を有し、前記ヒンジは、このキャップユニットの後部に配置され、前記係止部は、このキャップユニットの前部に配置され、前記キャップ本体は、前記上部開口部の上側に配置され、内部に前記通液口が形成された飲み口部を有し、前記飲み口部は、前記上部開口部に連なるように上下方向に延び、前記飲み口部の前部は、前記係止部よりも上側に突出する。
上記キャップユニットにおいて、前記蓋体は、前記飲み口部の内側を通して前記上部開口部内に挿入される栓部を有し、前記止水パッキンは、前記栓部と、前記容器本体の内側に突設される張出部との間を密閉することが好ましい。
上記キャップユニットは、前記キャップ本体と前記上部開口部との間を密閉する開口部パッキンを備えることが好ましい。
上記キャップユニットは、前記容器本体の内部と外部とを連通可能に遮断する圧力開放機構を備えることが好ましい。
また、本発明の飲料用容器の一つの態様は、上述のキャップユニットと、前記キャップユニットが取り付けられた前記容器本体と、を備える。
上記飲料用容器において、前記容器本体は、真空断熱構造を有することが好ましい。
本発明の一つの態様のキャップユニット及び飲料用容器によれば、部品の紛失を抑えることができ、通液口を通して飲料を補充したり飲料が出てくるタイミングを視認しやすくすることができ、使用者が飲み口部に口を付けたときの口当たりがよく、かつ熱い飲料でも飲み口部に口を付けやすく、使用感がよく飲料を飲みやすい。
図1は、本発明の第1実施形態の飲料用容器を示す斜視図である。 図2は、飲料用容器を示す断面図である。 図3は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。 図4は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体が閉状態と開状態との間で移行する過程の中間状態を表す。 図5は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図6は、飲料用容器を示す斜視図である。 図7は、飲料用容器を示す斜視図であり、通液口を通して容器本体の内部が見える状態を表す。 図8は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、圧力開放機構により容器本体の内部と外部とが連通した状態(つまり容器本体内の圧力が開放された状態)を表す。 図9は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、開口部パッキンの変形例を表す。 図10は、本発明の第2実施形態の飲料用容器を示す斜視図である。 図11は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。 図12は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、圧力開放機構により容器本体の内部と外部とが連通した状態(つまり容器本体内の圧力が開放された状態)を表す。 図13は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋ロック機構による蓋体の固定(ロック)が解除された状態を表す。 図14は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図15は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、通液口を通して容器本体の内部が見える状態を表す。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のキャップユニット3及びこれを備えた飲料用容器1について、図1~図8を参照して説明する。なお以下の説明では、キャップユニット3を単にキャップと呼んだり、飲料用容器1を単に容器と呼んだりする場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態の飲料用容器1は、キャップユニット3と、キャップユニット3が取り付けられた有底筒状の容器本体2と、を備える。キャップユニット3は、容器本体2の開口部(後述する口頸部2c)に螺合により着脱自在に取り付けられ、容器本体2の開口部を開閉自在に閉塞する栓体を構成するものである。
キャップユニット3は、頂壁(天壁)を有する筒状つまり有頂筒状のキャップ本体10と、開口部パッキン60と、有頂筒状の蓋体20と、圧力開放機構80と、キャップ本体10に対して蓋体20を回動自在に連結する第1ヒンジ(ヒンジ)30と、蓋体20と容器本体2との間を直接密閉する止水パッキン70と、蓋ロック機構40と、を備える。
キャップユニット3及び容器本体2は、中心軸Cを中心として互いに同軸に配置される。
本実施形態では、中心軸Cが延びる方向を上下方向と呼ぶ。上下方向のうち、容器本体2の底面部2aから蓋体20の蓋頂壁部20aへ向かう方向を上側と呼び、蓋頂壁部20aから底面部2aへ向かう方向を下側と呼ぶ。
中心軸Cと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Cに近づく方向を径方向内側または単に内側と呼び、中心軸Cから離れる方向を径方向外側または単に外側と呼ぶ。
中心軸Cを中心に周回する方向を周方向と呼ぶ。
また径方向のうち、第1ヒンジ30と中心軸Cとを通る方向を前後方向と呼ぶ。前後方向のうち、第1ヒンジ30から中心軸Cへ向かう方向を前側と呼び、中心軸Cから第1ヒンジ30へ向かう方向を後側と呼ぶ。
また径方向のうち、前後方向と直交する方向を左右方向と呼ぶ。図2に示すように蓋体20の蓋頂壁部20aが鉛直方向の上方を向く正立姿勢とされた飲料用容器1を、前側から見たときに、左右方向のうち、左へ向かう方向を左側と呼び、右へ向かう方向を右側と呼ぶ。
なお、中心軸Cは、後述するヒンジ中心軸Aと区別して、キャップ中心軸C又は容器中心軸Cと言い換えてもよい。また、説明の都合上、中心軸C以外の構成部材の中心軸を基準とした径方向や周方向などの方向の定義を用いる場合がある。
図2に示すように、飲料用容器1は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、この容器本体2に収容された飲料(液状の内容物、液体)を保温又は保冷することが可能である。容器本体2は、上部が開口した有底筒状である。なお容器本体2には、飲料以外の内容物が収容されてもよい。
容器本体2は、例えばステンレス等の金属製である。具体的に、容器本体2は、有底筒状の外容器4及び内容器5を有し、外容器4の内側に内容器5を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。
図3に示すように、外容器4の上端筒部内には、内容器5の上端筒部が嵌合し、この嵌合状態で各上端筒部同士が溶接されている。これにより、容器本体2の上部開口部2dは、いわゆる「拝み溶接構造」と呼ばれる先鋭形状とされている。
また、外容器4と内容器5との間には、真空断熱層6が設けられている。真空断熱層6は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器4の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
図1及び図2に示すように、容器本体2は、略円板状の底面部2aと、略円筒状をなし、下端部が底面部2aの外周部と接続される胴部2bと、胴部2bの上側に配置され、胴部2bよりも縮径された略円筒状の口頸部2cと、上側に向かうに従い縮径される略テーパ状をなし、胴部2bの上端部と口頸部2cの下端部とを接続する肩部2eと、を有する。
図3に示すように、口頸部2cの内周部は、胴部2bの内周面よりも縮径されている。口頸部2cは、張出部8を有する。張出部8は、口頸部2cの内周部に配置される。張出部8は、口頸部2cの内周面から径方向内側に突出し、周方向の全周にわたって延びる。張出部8は、中心軸Cを中心とする環状であり、口頸部2cにおいて最も内側に突出する。すなわち、張出部8は、容器本体2の内側に突設される。
また、口頸部2cの外周部には、雄ネジ部7が設けられている。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。容器本体2の上部開口部2dの直径は、例えば、50mm以下である。
なお、本実施形態の飲料用容器1は、図1に示すように全体として略円筒状の外観形状を有しているが、飲料用容器1の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2、キャップ本体10及び蓋体20の各外面(表面)には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
図3に示すように、キャップ本体10は、容器本体2の上部開口部2dに取り付けられ、容器本体2の内部と外部とを連通する通液口12を有する。キャップ本体10は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂製である。
キャップ本体10は、頂壁部10aと、周壁部10bと、飲み口部11と、を有する。本実施形態では、キャップ本体10の頂壁部10a、周壁部10b及び飲み口部11が、単一の部材により一体に形成されている。
頂壁部10aは、容器本体2の上部開口部2dを上側から覆う。頂壁部10aは、略円環板状である。頂壁部10aは、パッキン収容溝10cを有する。パッキン収容溝10cは、頂壁部10aの下面から上側に窪み、周方向に延びる。パッキン収容溝10cは、中心軸Cを中心とする環状の溝であり、下側に開口する。
周壁部10bは、頂壁部10aの外周部から下側に延びる筒状である。周壁部10bは、口頸部2cを径方向外側から周方向全周にわたって囲う。周壁部10bの下端は、肩部2eに対して上側から隙間をあけて対向し、又は接触する。周壁部10bは、容器本体2の胴部2bと連続するように上下方向に延びる略円筒状である。
周壁部10bは、周壁部10bの内周面に雌ネジ部15を有する。雌ネジ部15は、口頸部2cの雄ネジ部7と螺合される。すなわち、キャップ本体10は、容器本体2の上部開口部2dを覆った状態で、口頸部2cの外側に螺合により着脱自在に取り付けられている。
飲み口部11は、中心軸Cを中心とする湾曲した壁状又は略筒状である。本実施形態では飲み口部11が、キャップ本体10を上側から見た上面視で、後側に開口する略C字状をなす(図7参照)。飲み口部11は、頂壁部10aの内周部から上側に立設されている。
図3に示すように、飲み口部11の内径寸法は、上下方向に沿って略一定である。飲み口部11の外径寸法は、飲み口部11の下端部以外の部分については、上下方向に沿って略一定であり、下端部については、下側へ向かうに従い大きくなる。すなわち、飲み口部11の肉厚は、下側へ向かうに従い厚くなる。言い換えると、飲み口部11の肉厚は、上側へ向かうに従い薄くなる。このため、飲み口部11の剛性を確保しつつも、飲料が飲みやすくされている。
飲み口部11は、上部開口部2dの上側に配置され、内部に通液口12が形成される。飲み口部11は、上部開口部2dの直上に位置しており、つまり上下方向から見て、上部開口部2dと重なる。詳しくは、上下方向から見て、飲み口部11の少なくとも下端部と、上部開口部2dとが、互いに重なる。飲み口部11は、上部開口部2dに連なるように上下方向に延びる。
図5に示すように、飲み口部11の上下方向の寸法(高さ寸法)は、飲み口部11の前端部から後側へ向かうに従い小さくなる。具体的に、飲み口部11が頂壁部10aから上側に向けて突出する高さ寸法は、飲み口部11の前端部から後側へ向かうに従い小さくなる。すなわち、飲み口部11の上縁は、前端部から後側へ向かうに従い下側に向けて傾斜する。具体的に本実施形態では、飲み口部11の上縁のうち前側部分が、凸曲線状をなしており、左側部分及び右側部分はそれぞれ、前側部分に滑らかに連なる凹曲線状をなしている。
図3に示すように、開口部パッキン60は、中心軸Cを中心とする環状である。本実施形態では開口部パッキン60が、円環板状である。具体的に、開口部パッキン60は、中心軸Cに沿う断面(縦断面)の形状が、上下方向の寸法に比べて径方向の寸法が長い長方形状である。開口部パッキン60は、例えば、シリコーンゴムやエラストマーなどの弾性変形可能な部材からなる。
開口部パッキン60は、パッキン収容溝10cに配置される。開口部パッキン60の下面は、容器本体2の上部開口部2dと接触する。開口部パッキン60は、容器本体2の上部開口部2dと、キャップ本体10の頂壁部10aと、の間を密閉する。
本実施形態では開口部パッキン60が、キャップ本体10に固着されている。具体的に、開口部パッキン60は、2色成形によりキャップ本体10と一体に形成されていてもよいし、又は、キャップ本体10とは別体に形成された後、接着剤等によりキャップ本体10と接着されていてもよい。
蓋体20は、キャップ本体10の飲み口部11及び通液口12を上側から覆う。蓋体20は、飲み口部11及び通液口12を開閉自在に覆う部材である。蓋体20は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂製の部分(例えば、後述する弁パッキン82以外の部分)を有する。
図1及び図3に示すように、蓋体20は、キャップ本体10の周壁部10bと連続するように略円筒状に形成された蓋周壁部20bと、蓋周壁部20bの上端部と接続される蓋頂壁部20aと、蓋頂壁部20aから下側に突設される栓部21と、栓部21に取り付けられる内蓋81と、内蓋81に取り付けられる弁パッキン82と、を有する。
図3に示すように、栓部21は、飲み口部11の内側を通して上部開口部2d内に挿入される。すなわち、栓部21は、上下方向に延び、飲み口部11内(通液口12)と上部開口部2d内とにわたって配置される。
栓部21は、蓋頂壁部20aから垂下して設けられる有底筒状の栓筒22と、栓筒22の周壁の内周面に設けられる雌ネジ23と、栓筒22の底壁26を上下方向に貫通する通気孔25と、を有する。
栓筒22は、中心軸Cを中心とする有底円筒状であり、上下方向に延びる。栓筒22は、飲み口部11の内部及び口頸部2cの内部にわたって配置される。
栓筒22の底壁26は、大径壁部26aと、小径壁部26bと、接続壁部26cと、パッキン取付フランジ24と、を有する。
大径壁部26aは、中心軸Cを中心とする円環板状である。大径壁部26aの外周部は、栓筒22の周壁の下端部と接続される。
小径壁部26bは、中心軸Cを中心とする円環板状であり、大径壁部26aよりも直径が小さく、大径壁部26aの下側に配置される。
接続壁部26cは、中心軸Cを中心とする円筒状であり、大径壁部26aと小径壁部26bとを接続する。接続壁部26cの上端部は、大径壁部26aの内周部と接続される。接続壁部26cの下端部は、小径壁部26bの外周部と接続される。
パッキン取付フランジ24は、小径壁部26bと接続壁部26cとの接続部分から径方向外側に突出し、周方向全周にわたって延びる。パッキン取付フランジ24は、中心軸Cを中心とする円環板状である。パッキン取付フランジ24は、張出部8の径方向内側に配置され、径方向において張出部8と対向する。
通気孔25は、小径壁部26bを上下方向に貫通する。通気孔25は、中心軸Cを中心とする円孔状である。通気孔25は、容器本体2の内部と外部とを連通する。具体的に、通気孔25は、容器本体2の内部と、栓部21の内部とを連通する。
内蓋81は、栓部21の内部に着脱自在に取り付けられる。内蓋81は、栓筒22内に収容される。
内蓋81は、内蓋本体83と、雄ネジ84と、パッキン取付筒85と、操作部86と、を有する。
図8に示すように、内蓋本体83は、中心軸Cを中心とする有底円筒状である。内蓋本体83は、栓筒22内に配置される。
図3に示すように、雄ネジ84は、内蓋本体83の外周面に設けられる。雄ネジ84は、雌ネジ23と螺合する。雄ネジ84と雌ネジ23とが螺合することで、内蓋81は、栓部21に対して取り外し可能にネジ止めされている。
なお本実施形態では、互いに螺合する雄ネジ84及び雌ネジ23の組を、単純に「ネジ」と呼ぶ場合がある。栓筒22に対して内蓋81を周方向一方側に回すことにより、ネジが締まり、周方向他方側に回すことにより、ネジが緩む。本実施形態では、周方向一方側つまりネジの締まり側は、キャップユニット3を上側から見たキャップ上面視で時計回りの方向であり、周方向他方側つまりネジの緩み側は、キャップ上面視で反時計回りの方向である。
パッキン取付筒85は、中心軸Cを中心とする円筒状であり、上下方向に延びる。パッキン取付筒85は、内蓋本体83の底壁の下面から下側に突出して設けられる。本実施形態ではパッキン取付筒85の外径寸法が、内蓋本体83の外径寸法よりも小さい。
操作部86は、内蓋81を中心軸C回りに回転させてネジを締めたり緩めたりするときに、使用者が摘んで操作する部分である。
図6及び図8に示すように、操作部86は、径方向に延びる板状である。詳しくは、操作部86は、径方向及び上下方向に広がる四角形板状であり、径方向の両端部がそれぞれ、内蓋本体83の周壁の内周面と接続される。また操作部86の下端部は、内蓋本体83の底壁の上面と接続される。使用者は、操作部86を指で摘み、内蓋81を周方向一方側又は周方向他方側に回転させることができる。
図3及び図8に示すように、弁パッキン82は、中心軸Cを中心とする略有底円筒状である。弁パッキン82は、例えば、シリコーンゴムやエラストマーなどの弾性変形可能な部材からなる。弁パッキン82は、内蓋81の下端部に着脱自在に取り付けられる。弁パッキン82は、栓筒22内に収容される。弁パッキン82は、通気孔25を開閉自在に閉塞する。
図8に示すように、弁パッキン82は、嵌合筒部82aと、ドーム部82bと、フランジ部82cと、を有する。
嵌合筒部82aは、中心軸Cを中心とする円筒状であり、上下方向に延びる。嵌合筒部82aは、パッキン取付筒85内に嵌合する。
ドーム部82bは、下側に向けて膨出するドーム状である。ドーム部82bの外周部は、嵌合筒部82aの下端部に接続される。図3に示すように、雄ネジ84と雌ネジ23とが螺合したネジの締まり状態では、ドーム部82bは、通気孔25を上側から閉塞する。図8に示すように、ネジの緩み状態では、ドーム部82bは、通気孔25から上側に離間して配置され、通気孔25を開放する。
フランジ部82cは、嵌合筒部82aの外周面から径方向外側に突出し、周方向に延びる。フランジ部82cは、中心軸Cを中心とする円環板状である。フランジ部82cの外周部は、パッキン取付筒85よりも径方向外側に突出する。フランジ部82cの上面は、パッキン取付筒85の下端面に接触する。
弁パッキン82にフランジ部82cが設けられることにより、パッキン取付筒85に弁パッキン82を取り付ける際、嵌合筒部82aをパッキン取付筒85内に押し込みやすく、かつ弁パッキン82が上下方向において正確に位置決めされる。また、パッキン取付筒85から弁パッキン82を取り外す際、フランジ部82cをつかみ代として使用することができ、弁パッキン82が取り外しやすい。
図3及び図8に示すように、圧力開放機構80は、容器本体2の内部と外部とを連通可能に遮断する。詳しくは、圧力開放機構80は、通気孔25の連通を遮断し、容器本体2の内圧が変化(低下又は上昇)したときなどに、通気孔25を連通させて容器本体2の圧力を開放することが可能である。圧力開放機構80は、上述した栓部21、通気孔25、弁パッキン82、内蓋81及びネジ(雄ネジ84及び雌ネジ23)を含む。すなわち本実施形態では、圧力開放機構80が、蓋体20に設けられる。
また本実施形態では、パッキン取付筒85の内部及び弁パッキン82の内部にわたって、空気層又は図示しない断熱材による断熱構造が設けられている。すなわち、蓋体20(圧力開放機構80)は、空気層又は断熱材による断熱構造を有する。
なお特に図示しないが、本実施形態では蓋体20が、雄ネジ84と雌ネジ23とが螺合した状態(ネジの締まり状態)を維持するネジロック機構を有する。ネジロック機構は、栓筒22の内周面に設けられるネジ係止部と、内蓋本体83の外周面に設けられ、ネジ係止部が離脱可能に係止されるネジ被係止部と、を有する。ネジロック機構は、雄ネジ84と雌ネジ23とが螺合した状態でネジをロックし、ネジが意図せず緩むことを防止する。ネジロック機構は、例えば、使用者が内蓋81を下側に押し込みながら周方向他方側(ネジの緩み側)に回動させる操作により、ロックを解除可能である。
図3に示すように、第1ヒンジ30は、このキャップユニット3の後部に配置される。第1ヒンジ30は、キャップ本体10の上側後端部と、蓋体20の後端部とを、ヒンジ中心軸A回りに相対回動自在に連結する。第1ヒンジ30のヒンジ中心軸Aは、左右方向に延びる。中心軸Cとヒンジ中心軸Aとは、互いにねじれの位置にある。
蓋体20は、第1ヒンジ30を介してキャップ本体10に接続されることにより、図3及び図6に示す閉状態(閉塞位置)と、図5及び図7に示す開状態(開放位置)との間で、ヒンジ中心軸A回りに回動自在である。図3及び図6に示す蓋体20の閉塞位置は、蓋体20が容器本体2の開口部(口頸部2c)及び通液口12を閉塞する位置であり、図5及び図7に示す蓋体20の開放位置は、蓋体20が容器本体2の開口部及び通液口12を開放する位置である。なお図4は、蓋体20が、閉状態と開状態との間で移行する途中の中間状態を表す。
特に図示しないが、第1ヒンジ30は、ヒンジ中心軸A回りに螺旋状に延びるねじりコイルバネ(付勢部)を有する。ねじりコイルバネは、キャップ本体10に対して蓋体20を、ヒンジ中心軸A回りの開方向に付勢する。つまり蓋体20には、開方向へ向けた付勢力が付与されている。このため、蓋ロック機構40によるロック状態が解除されたときに、蓋体20は、閉塞位置から開放位置へ向けて回動する。
図3に示すように、止水パッキン70は、栓部21の下端部に着脱自在に取り付けられる。止水パッキン70は、例えばシリコーンゴムやエラストマーなどからなる環状のシール部材であり、弾性変形可能である。止水パッキン70は、栓筒22の底壁26に嵌め付けられている。
止水パッキン70は、パッキン本体71と、内フランジ72と、外フランジ73と、を有する。
パッキン本体71は、中心軸Cを中心とする有底円筒状である。パッキン本体71の底壁の上面は、小径壁部26bの下面及びパッキン取付フランジ24の下面と接触し、又は隙間をあけて対向する。パッキン本体71の周壁は、パッキン取付フランジ24を径方向外側から周方向全周にわたって囲う。
パッキン本体71は、中心軸Cを中心とする円孔状の連通孔71aを有する。連通孔71aは、パッキン本体71の底壁の中央部に配置される。連通孔71aは、上下方向から見て、通気孔25と重なって配置される。本実施形態では、連通孔71aの内径寸法が、通気孔25の内径寸法と略同じである。
内フランジ72は、パッキン本体71の周壁の上端部から径方向内側に突出し、周方向に延びる。内フランジ72は、中心軸Cを中心とする円環板状である。内フランジ72は、大径壁部26aの下面とパッキン取付フランジ24の上面との間に嵌め入れられる。また、パッキン取付フランジ24は、上下方向において、パッキン本体71の底壁と、内フランジ72との間に挟まれる。
外フランジ73は、パッキン本体71の周壁の上端部から径方向外側に突出し、周方向に延びる。外フランジ73は、中心軸Cを中心とする環状である。外フランジ73は、張出部8に対して液密に接触する。これにより止水パッキン70は、栓部21と、張出部8との間を密閉する。
なお、本実施形態でいう「蓋体20と容器本体2との間を直接密閉する止水パッキン70」とは、止水パッキン70が、蓋体20(栓部21)に直接接触し、容器本体2(張出部8)に直接接触することで、これらの間を密閉している構成を意味する。より詳しくは、止水パッキン70は、キャップ本体10やその飲み口部11には非接触とされており、飲み口部11の内部を通過することにより、容器本体2の張出部8に直接接触している。
図3及び図4に示すように、中心軸Cに沿う縦断面視において、外フランジ73は、パッキン本体71の周壁から径方向外側に延びる直線部(フランジ基部)73aと、直線部73aの外周部に接続され、径方向外側に向けて凸となる曲線状をなす湾曲部73bと、を有する。
直線部73aの上面は、大径壁部26aの下面に接触する。湾曲部73bの外周部は、張出部8に接触する。
湾曲部73bのうち上部は、直線部73aとの接続部分から径方向外側へ向かうに従い下側に向けて、湾曲状に延びる。湾曲部73bのうち下部は、上部との接続部分から下側へ向かうに従い径方向内側に向けて、湾曲状に延びる。湾曲部73bの肉厚は、湾曲部73bのうち直線部73aとの接続部分から先端部(下部の内周端部)へ向かうに従い薄くなる。このため、湾曲部73bは、その剛性が確保されつつも変形しやすくされていて、張出部8に密着した状態で接触させられる。
図3に示すように、蓋ロック機構40は、このキャップユニット3の前部に配置される。蓋ロック機構40は、蓋体20が通液口12を閉塞する位置、すなわち蓋体20の閉塞位置にて、この蓋体20を第1ヒンジ30のねじりコイルバネ(付勢部)の付勢力に抗してキャップ本体10に対して固定する。
具体的に、蓋ロック機構40は、キャップ本体10に第2ヒンジ44を介して回動自在に取り付けられたロック部材45と、キャップ本体10に第2ヒンジ44を介して回動自在に取り付けられたリングストッパー46と、を有する。なお第2ヒンジ44のヒンジ中心軸(図示省略)は、キャップ本体10の周壁部10bの外側に配置され、左右方向に延びる。
ロック部材45は、キャップ本体10の周壁部10bの前端部に設けられた第2ヒンジ44に回動自在に支持されている。ロック部材45は、第2ヒンジ44から上側に延長された第1延長部45aと、第2ヒンジ44から下側に延長された第2延長部45bと、を有する。
第1延長部45aの先端部(ロック部材45の上端部)には、フック部(係止部)47が後側に向かって突出して設けられている。すなわち、蓋ロック機構40はフック部47を有し、フック部47は、このキャップユニット3の前部に配置される。フック部47は、蓋体20またはキャップ本体10と係止され、本実施形態では、蓋体20と係止される。
第2延長部45bと周壁部10bとの間には、例えば圧縮コイルバネ等の弾性部材48が前後方向に圧縮した状態で配置されている。弾性部材48は、第2延長部45bを前側に向けて付勢している。
図1に示すように、リングストッパー46は、略円弧状に湾曲して延びる部材であり、その両端が第2ヒンジ44に回動自在に支持されている。これにより、リングストッパー46は、第2ヒンジ44を中心として上下方向に回動可能となっている。
また図3に示すように、蓋ロック機構40は、ロック部材45のフック部47が係止されるロック受部(被係止部)49と、リングストッパー46が掛け止めされるストッパー受部50と、を有する。
ロック受部49は、蓋体20の蓋周壁部20bの前方下端部から前側に向けて突設された爪状である。ロック受部49の上面がフック部47の下面と接触することで、ロック受部49はフック部47に係止される。すなわち、フック部47は、蓋体20に配置されたロック受部49と係止される。
ストッパー受部50は、リングストッパー46の内周部に嵌まり合う形状を有し、蓋周壁部20bの前端部のうちロック受部49の周囲を囲む位置から前側に突設された湾曲状の壁部からなる。
蓋ロック機構40では、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、ロック部材45のフック部47がロック受部49に係止されることによって、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞した状態が保持される。この状態から、使用者が弾性部材48の付勢力に抗して、ロック部材45の第2延長部45bを後側へ押圧操作することによって、図4に示すように、ロック部材45が第2ヒンジ44を中心に回動するとともに第1延長部45aが前側に変位して、ロック受部49に対するフック部47の係止状態が解除される。これにより、図4及び図5に示すように、第1ヒンジ30内のねじりコイルバネの付勢力によって、蓋体20を開方向に回動させることが可能となる。
また図3に示すように、蓋ロック機構40では、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、リングストッパー46がストッパー受部50に掛け止めされることによって、蓋体20の開方向への回動が阻止される。これにより、蓋ロック機構40では、ロック部材45の不要な(意図しない)操作等によって蓋体20が開くことを防止できる。
そして本実施形態では、飲み口部11の前部が、蓋ロック機構40よりも上側に突出する。具体的に、飲み口部11の前部は、図5に示す蓋体20の開状態において、蓋ロック機構40のうち少なくともロック部材45より上側に突出している。すなわち、飲み口部11の前部は、フック部47よりも上側に突出する。より具体的には、飲み口部11の前部が、フック部47の上端よりも7mm以上、30mm以下の突出量で上側に突出していることが好適である。これは、容器本体2に収容された飲料を飲む際、前記突出量が7mm未満ではロック部材45に下唇や顎が当たり、また30mmを超えると飲料用容器1の高さが嵩張ってしまうためである。また本実施形態では、図3に示す蓋体20の閉状態において、飲み口部11の前部が、フック部47の上側でストッパー受部50に掛け止めされたリングストッパー46よりも上側に突出している。
また本実施形態では、蓋ロック機構40の操作(ロック操作又はロック解除操作)と、上述した圧力開放機構80の操作(内蓋81を周方向に回動する操作)とが、互いに独立しており、各操作が必要に応じて別々に行われる。
以上説明した本実施形態のキャップユニット3及び飲料用容器1によれば、キャップ本体10が、容器本体2の上部開口部2dの上側に連設される飲み口部11を有する。飲み口部11は、上部開口部2dから連続する飲料の流路を形成しており、上部開口部2dと略同径とされているため、飲み口部11の内部に形成される通液口12の内径寸法(開口寸法)も大きく確保されている。このため、キャップユニット3を取り付けた状態のままでも、蓋体20を開状態としたときに容器本体2の内部が見やすい。
これにより、通液口12を通して容器本体2内の飲料の残量を視認でき、使用者が飲料を飲む際に、容器をどの程度傾けたら通液口12から飲料が出てくるかがわかりやすく、飲料を飲むタイミングが合わせやすい。また、飲み口部11が上部開口部2dに連なるように上下方向に延びていて、口頸部2cのうち張出部8よりも上側の部分及び飲み口部11の各内部に、飲料の流れを阻害するような大きな段差や出っ張り等が設けられないため、使用者が飲料をより飲みやすい。
また、容器本体2に飲料を補充する際には、キャップユニット3を取り外すことなく、大径の通液口12から飲料を注ぎ入れることができ、作業性がよい。
また、従来のキャップユニットが備えるような口形成部材や口脱着機構等の部材が不要であり、本実施形態では部品点数を削減できる。詳しくは、飲み口部11の通液口12が大径であるため、蓋体20を閉状態としたときに、この通液口12の内部を通して蓋体20の一部(栓部21)によって、容器本体2の開口部(口頸部2c)を閉塞できる。このため、従来ではキャップ本体10に設けられていた口形成部材や口脱着機構等の部材を削減でき、キャップユニット3を分解洗浄する際に、洗う部品が少なくて済む。また、組み立てや分解の作業に手間がかからず、分解した部品を紛失するような不具合も抑えられる。
なお本実施形態では、通液口12の開口寸法が十分広いため、キャップユニット3を容器本体2の口頸部2cに取り付けた状態のまま、蓋体20を開いて容器本体2の内部を洗浄することも可能である。
また、飲み口部11の前部が、蓋ロック機構40のフック部(係止部)47よりも上側に突出しており、詳しくは、蓋体20を開状態としたときに、少なくともロック部材45よりも上側に突出するので、使用者が前側から飲み口部11に口(唇)を当てて飲料を飲むときに、下唇や顎などがロック部材45(蓋ロック機構40)及びそのフック部47に触れることが抑制される。使用者は、キャップユニット3の前側からスムーズに飲料を飲むことができ、使用時の違和感が生じにくく、使用感がよい。
また、飲み口部11が、容器本体2とは別体とされたキャップ本体10に設けられるため、飲み口部11を金属製以外の樹脂製などとすることが容易である。このため、使用者が飲み口部11に口を付けたときに、口当たりを良好なものとすることができる。また、熱い飲料の熱を飲み口部11に伝わりにくくすることができ、使用者が飲み口部11に口を付けやすく、熱い飲料でも飲みやすい。
以上より本実施形態によれば、部品点数を削減でき、組み立てや分解の作業性を高めて部品の紛失を抑えることができ、通液口12を通して飲料を補充したり飲料が出てくるタイミングを視認しやすくすることができ、使用者が飲み口部11に口を付けたときの口当たりがよく、かつ熱い飲料でも飲み口部11に口を付けやすく、使用感がよく飲料を飲みやすい。
また本実施形態では、止水パッキン70が、蓋体20の栓部21と、容器本体2の張出部8との間を密閉する。
この場合、蓋体20が閉状態とされたときに、止水パッキン70によって、蓋体20と容器本体2との間を安定して密閉できる。
また本実施形態では、開口部パッキン60によって、キャップ本体10と上部開口部2dとの間が密閉されるため、使用者が飲料を飲むときなどに容器を傾けても、キャップ本体10と容器本体2との間から飲料が漏れ出ることが抑制される。
本実施形態では、止水パッキン70と、開口部パッキン60によって、張出部8と上部開口部2dの2ヶ所を密閉することが可能であり、より確実に飲料の漏れ出しを抑制することが可能である。
また本実施形態では、容器本体2の内部と外部とを連通可能に遮断する圧力開放機構80が備えられる。
例えば、容器本体2に熱い飲料を入れた後、時間が経過し飲料が冷めることで容器本体2内が減圧状態となり、蓋体20が容器本体2の内部に引っ張られることで、止水パッキン70が張出部8に強く張り付き、蓋体20を開けにくくなる場合がある。このような場合でも、本実施形態では圧力開放機構80によって容器本体2の減圧状態を解除することができる。すなわち、圧力開放機構80の内蓋81をネジの緩み側に回転させて引き上げることにより、弁パッキン82による通気孔25の遮断状態を解除し、通気孔25から吸気することで容器本体2の内部と外部との圧力差を無くして、蓋体20を開けやすくすることができる。
また本実施形態では、飲み口部11の上下方向の寸法(高さ寸法)が、飲み口部11の前端部から後側へ向かうに従い小さくなる。すなわち、飲み口部11の上縁は、前端部から後側へ向かうに従い下側に向けて傾斜する。
この場合、飲み口部11の形状が唇にフィットしやすく、かつ鼻などには接触しにくくされていて、使用者が、飲み口部11の前側から飲料をより飲みやすい。また、栓部21が、蓋体20の蓋頂壁部20aから垂下して設けられていても、蓋体20を第1ヒンジ30回りに回動させる際に、栓部21が飲み口部11の後部と干渉しにくくされている。
また本実施形態では、飲み口部11の上縁のうち前側部分が、凸曲線状をなしており、左側部分及び右側部分はそれぞれ、前側部分に滑らかに連なる凹曲線状をなしている。
このため、使用者が飲み口部11に前側から唇をつけたときに、飲み口部11の上縁形状に唇がフィットしやすく、飲料をより飲みやすい。
なお本実施形態では、上述のように止水パッキン70が、蓋体20の栓部21と容器本体2の張出部8との間を密閉する構造であり、止水パッキン70は飲み口部11に接触しないため、飲み口部11の形状の自由度がより高められている。このため、本実施形態のように、飲み口部11の内径寸法を大きく確保したり上下方向に沿って内周面の段差を無くしたりして、容器内の視認性や飲料の流れやすさを改善したり、飲み口部11の上端縁に丸みを帯びた形状を付与して、口当たりをより改善することが可能となった。
また本実施形態では、開口部パッキン60が、キャップ本体10に固着されている。
この場合、キャップ本体10と開口部パッキン60とが一体化されているため、キャップ本体10とともに開口部パッキン60を洗うことができ、取り扱いやすい。また、開口部パッキン60の紛失を抑制できる。
また本実施形態では、圧力開放機構80が、蓋体20に設けられる。
この場合、使用者が、圧力開放機構80を操作しやすい。
また本実施形態では、圧力開放機構80の操作と、蓋ロック機構40の操作とが別々に行われる。
この場合、圧力を開放する操作が必要なときにのみ、容器本体2の圧力を開放することができる。また、圧力開放機構80の構造及び蓋ロック機構40の構造を、それぞれ簡素化できる。
また本実施形態では、蓋体20(圧力開放機構80)が、空気層又は断熱材による断熱構造を有する。
この場合、蓋体20又は圧力開放機構80を通して、容器本体2の熱い飲料の温度が低下したり、冷たい飲料の温度が上昇したりすることを抑制して、飲料の温度を適温に維持できる。
また本実施形態では、栓部21が、飲み口部11の内側に配置される。
本実施形態では、飲み口部11が頂壁部10aから上側に突出しているため、飲み口部11の内側に配置される栓部21の上下方向の寸法を大きく確保しやすい。このため、栓部21に圧力開放機構80や断熱構造を設けるスペースを確保することが容易である。
また本実施形態では、容器本体2の上部開口部2dの直径が、50mm以下である。
この場合、容器本体2に熱い飲料を入れて内部が陽圧(正圧)となったときに、蓋体20を開状態としても、容器の内圧が開放されることに伴う開放音(ポンッという音)を小さく抑えることができる。
なお、本発明は前述の第1実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の第1実施形態では、開口部パッキン60がキャップ本体10に一体に固着された例を挙げたが、これに限らない。
図9は、第1実施形態で説明したキャップユニット3及び飲料用容器1の変形例を示す部分断面図である。この変形例では、開口部パッキン61が、キャップ本体10とは別体に設けられ、キャップ本体10に対して着脱自在に取り付けられる。開口部パッキン61は、中心軸Cを中心とする環状であり、例えば、シリコーンゴムやエラストマーなどの弾性変形可能な部材からなる。開口部パッキン61は、パッキン収容溝10cに配置される。なお図9においては、開口部パッキン61を弾性変形前の形状として2点鎖線(仮想線)で示している。
開口部パッキン61は、シールフランジ61aと、フランジ接続筒61bと、を有する。シールフランジ61aは、上下方向に間隔をあけて一対設けられる。各シールフランジ61aは、円環板状である。フランジ接続筒61bは、円筒状であり、一対のシールフランジ61aの内周部同士を接続する。具体的に、フランジ接続筒61bの上端部は、上側のシールフランジ61aの内周部と接続され、フランジ接続筒61bの下端部は、下側のシールフランジ61aの内周部と接続される。
この変形例によれば、開口部パッキン61を弾性変形させやすくすることができ、開口部パッキン61によるシール性をより安定して高めることができる。
前述の第1実施形態では、蓋ロック機構40のロック部材45が、第2ヒンジ44回りに回動可能に構成されている例を挙げたが、これに限らない。特に図示しないが、ロック部材は、前後方向にスライド移動自在に構成されていてもよい。この場合も、ロック部材を後側へ押圧操作することにより、蓋ロック機構による蓋体20のロック状態が解除される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態のキャップユニット103及びこれを備えた飲料用容器101について、図10~図15を参照して説明する。なお本実施形態では、前述の実施形態と同じ構成については、同じ名称や符号を付すなどしてその説明を省略する場合がある。また方向の定義についても、特に説明しない限り、前述の実施形態と同様とする。
図10及び図11に示すように、本実施形態の飲料用容器101は、キャップユニット103と、キャップユニット103が取り付けられた容器本体2と、を備える。キャップユニット103及び容器本体2は、中心軸Cを中心として互いに同軸に配置される。
キャップユニット103は、上部が開口した容器本体2に着脱自在に取り付けられる。キャップユニット103は、キャップ本体10と、開口部パッキン110と、蓋体20と、圧力開放機構130と、第1ヒンジ30と、止水パッキン70と、蓋ロック機構140と、を備える。
本実施形態のキャップユニット103は、前述の実施形態で説明したキャップユニット3とは、飲み口部11、開口部パッキン110、蓋体20、圧力開放機構130及び蓋ロック機構140等の各構成が異なる。
図15に示すように、本実施形態では飲み口部11が、中心軸Cを中心とする円形リング状である。図11に示すように、飲み口部11の内径寸法は、上下方向に沿って略一定であり、より詳しくは、下側へ向かうに従い僅かに小さくなる。また、飲み口部11の外径寸法は、下側へ向かうに従い大きくなる。すなわち、飲み口部11の肉厚は、下側へ向かうに従い厚くなり、上側へ向かうに従い薄くなる。このため、飲み口部11の剛性を確保しつつも、飲料が飲みやすくされている。
また上下方向から見て、飲み口部11の少なくとも下端部と、上部開口部2dとは、互いに重なって配置される。
開口部パッキン110は、弾性変形可能であり、キャップ本体10と上部開口部2dとの間を密閉する。本実施形態の開口部パッキン110は、容器本体2及びキャップ本体10から取り外し可能とされている。ただしこれに限らず、開口部パッキン110は、キャップ本体10と接着等により取り外し不能に固定されていてもよい。
開口部パッキン110は、張出部8よりも上側かつ飲み口部11よりも下側に配置される。開口部パッキン110は、図11に示すように中心軸Cに沿う断面視(縦断面視)において、下側に開口する略U字状をなす。開口部パッキン110は、内筒部111と、外筒部112と、接続部113と、を有する。
内筒部111は、中心軸Cを中心とする円筒状であり、上下方向に延びる。内筒部111は、口頸部2cの上端部(上部開口部2d)の内側に嵌合する。内筒部111の内周面は、径方向において、張出部8の内周端部(最も内側の端部)よりも外側に位置する。また、内筒部111の内周面は、飲み口部11の内周面つまり通液口12と略面一とされており、または、通液口12よりも僅かに径方向内側に位置する。
内筒部111が設けられることにより、張出部8から通液口12へ向かう飲料の流れを阻害するような大きな段差や出っ張り等が形成されることを抑制できる。このため、飲料の流れがよりスムーズとなり、使用者が飲料を飲みやすい。また、張出部8と飲み口部11との間の部分に、飲料が入り込むような凹みが形成されることが抑えられるので、前記部分での液残りが抑制される。
外筒部112は、中心軸Cを中心とする円筒状であり、上下方向に延びる。外筒部112は、口頸部2cの上端部(上部開口部2d)の外側に嵌合する。外筒部112の外周面は、周壁部10bの内周面のうち上端部と接触し、または隙間をあけて対向する。
接続部113は、中心軸Cを中心とする円環板状であり、中心軸Cと垂直な方向に広がる。接続部113は、パッキン収容溝10cに配置される。接続部113の内周部は、内筒部111の上端部と接続される。接続部113の外周部は、外筒部112の上端部と接続される。
蓋体20は、第1ヒンジ30を介してキャップ本体10に接続されることにより、図10及び図11に示す閉状態(閉塞位置)と、図14及び図15に示す開状態(開放状態)との間で、ヒンジ中心軸A回りに回動自在である。
なお図12及び図13は、閉状態の蓋体20を開状態に移行する各操作工程を説明する図である。詳しくは、図12は、本実施形態の圧力開放機構130により容器本体2の内部と外部とが連通した状態(つまり容器本体2内の圧力が開放された状態)を表しており、図13は、本実施形態の蓋ロック機構140による蓋体20の固定(ロック)が解除された状態を表す。
図11に示すように、蓋体20は、蓋頂壁部20aの上面から下側に窪むガイド凹所27と、ガイド凹所27の内側に配置されて蓋頂壁部20aを上下方向に貫通するガイド孔28と、蓋頂壁部20aから垂下して設けられる内壁部20cと、内壁部20cに取り付けられる支持筒141と、支持筒141の底壁を上下方向に貫通して設けられる押込み部材142と、支持筒141の下側に配置され押込み部材142に支持される栓部121と、押込み部材142と栓部121との間をシールする弁パッキン131と、蓋周壁部20bの前端部に配置される切欠き部20dと、蓋周壁部20bに設けられる取付凹部29と、取付凹部29に嵌合する滑り止め部材31と、を有する。
本実施形態ではガイド凹所27が、前後方向に延びる溝状である。ガイド凹所27は、蓋頂壁部20aの略中央部に配置される。
ガイド孔28は、円孔状であり、前後方向においてガイド凹所27の中央部に配置される。
内壁部20cは、蓋頂壁部20aの下面から下側に延びる壁部であり、下側から見て、略C字状をなす。内壁部20cは、ガイド孔28の外側に配置され、ガイド孔28を囲うように湾曲して延びる(図15参照)。
支持筒141は、上側に開口する略有底筒状である。支持筒141は、蓋頂壁部20aの下側に配置され、内壁部20c内に嵌合する。支持筒141は、アンダーカット嵌合等により内壁部20cに対して移動不能に固定されている。支持筒141の内径寸法は、ガイド孔28の内径寸法よりも大きい。支持筒141は、飲み口部11の内側に配置される。
支持筒141は、ガイド筒141aと、挿通孔141bと、下側規制ピン141cと、上側突出ピン141dと、を有する。
ガイド筒141aは、支持筒141の底壁から上側に向けて突出する。ガイド筒141aは、上下方向に延びる円筒状である。
挿通孔141bは、ガイド筒141aの内部に配置され、ガイド筒141aの内部空間を構成する。挿通孔141bは、上下方向に延びる円孔状であり、支持筒141の底壁を上下方向に貫通する。すなわち、挿通孔141bは、ガイド筒141aの上端面と、支持筒141の底壁の下面とに、それぞれ開口する。本実施形態では、挿通孔141bの内部を中心軸Cが通る。すなわち、挿通孔141bは、中心軸C上に位置する。
下側規制ピン141cは、支持筒141の底壁から上側に向けて突出する。下側規制ピン141cは、上下方向に延びる柱状であり、本実施形態では角柱状である。下側規制ピン141cは、ガイド筒141aよりも前側に配置される。下側規制ピン141cが支持筒141の底壁から上側に突出する突出量は、ガイド筒141aが支持筒141の底壁から上側に突出する突出量よりも大きい。下側規制ピン141cの上端面は、ガイド筒141aの上端面よりも上側に位置する。
上側突出ピン141dは、支持筒141の底壁のうち前端部から、上側に向けて突出する。上側突出ピン141dは、上下方向に延びる筒状または柱状である。上側突出ピン141dは、ガイド筒141a及び下側規制ピン141cよりも前側に配置される。
押込み部材142は、蓋頂壁部20aの下側に配置される。押込み部材142は、ガイド孔28の直下に位置する。押込み部材142は、中心軸Cと垂直な方向に広がる略円板状の押込み本体150と、押込み本体150から下側に向けて上下方向に延びる柱状の弁棒151と、を有する。
押込み本体150は、ガイド筒141aの上側に配置される。押込み本体150は、押込み本体150の外周面から径方向外側に突出して周方向に延びるフランジ(図示省略)を有する。フランジの外径寸法は、ガイド孔28の内径寸法よりも大きい。フランジは、蓋頂壁部20aの下面のうちガイド孔28の周囲の部分に、下側から接触する。これにより押込み本体150(押込み部材142)は、ガイド孔28よりも上側への移動が規制されている。
特に図示しないが、押込み本体150は、上記フランジの一部を切り欠くように設けられて上下方向に延びるガイドスリットを有する。ガイドスリットには、内壁部20cの内周面から径方向内側に突出して上下方向に延びるガイドリブ(図示省略)が係合する。この係合により、押込み本体150(押込み部材142)の周方向への回転及び径方向(前後方向や左右方向など)への移動が規制される。また、ガイドリブに対してガイドスリットが上下方向に摺動することで、押込み本体150(押込み部材142)は上下方向に移動自在である。なお押込み部材142は、後述する押込み付勢部材148によって上方付勢されており、上記フランジが蓋頂壁部20aの下面に押し付けられた状態に保持されている。
また押込み本体150は、ガイド凹部150aを有する。ガイド凹部150aは、押込み本体150を上下方向に貫通し、前後方向に延びる略スリット状である。ガイド凹部150aは、押込み本体150の上面、下面、及び、外周面のうち前端部に開口する。ガイド凹部150aのうち後端部は、後側に向けて窪む凹状である。
弁棒151は、押込み本体150の下面から下側に突出する。弁棒151は、挿通孔141bに挿通される。弁棒151は、ガイド筒141aの上側から支持筒141の底壁の下側にわたって上下方向に延びる。すなわち、弁棒151は、支持筒141の底壁よりも下側に突出する部分を有する。弁棒151は、ガイド筒141a及び挿通孔141bによって上下方向に摺動自在にガイドされる。
本実施形態では弁棒151が、中心軸C上に位置する。より詳しくは、弁棒151の中心軸(図示省略)は、中心軸Cと接近して配置されつつ、中心軸Cよりも僅かに後側に位置する。ただしこれに限らず、弁棒151の中心軸と中心軸Cとが、互いに同軸に配置されていてもよい。
弁棒151は、弁パッキン支持部151aと、押込み面151bと、を有する。弁パッキン支持部151a及び押込み面151bは、弁棒151のうち支持筒141の底壁よりも下側に突出する部分に配置される。
弁パッキン支持部151aは、弁棒151の下端部に配置される。弁パッキン支持部151aは、弁棒151の外周面の下端部から、弁棒151の中心軸と直交する径方向の外側に突出するフランジ状である。弁パッキン支持部151aの上面は、弁棒151の中心軸と垂直な方向に広がる平面状である。弁パッキン支持部151aの下面のうち少なくとも外周部は、テーパ面状であり、弁棒151の中心軸と直交する径方向の外側へ向かうに従い、上側に向けて延びる。
押込み面151bは、弁棒151の外周面のうち弁パッキン支持部151aよりも上側に位置する部分に配置される。押込み面151bは、少なくとも下側を向く面であり、本実施形態では、テーパ面状である。押込み面151bは、弁棒151の中心軸を中心とする環状の面であり、弁棒151の中心軸と直交する径方向の外側へ向かうに従い、上側に向けて延びる。
栓部121は、飲み口部11の内側を通して上部開口部2d内に挿入される。栓部121は、口頸部2cの内側に配置される。栓部121は、筒体122と、パッキン取付フランジ123と、を有する。
筒体122は、有底円筒状であり、上下方向に延びる。筒体122は、筒体122の底壁を上下方向に貫通する通気孔125と、筒体122の底壁のうち通気孔125の周囲に配置される受け面126と、を有する。
通気孔125は、上下方向に延びる円孔状である。筒体122の内部及び通気孔125には、弁棒151が挿通される。弁棒151の弁パッキン支持部151aは、筒体122の底壁よりも下側に配置される。弁棒151の押込み面151bは、筒体122の底壁よりも上側に配置される。
受け面126は、少なくとも上側を向く面であり、本実施形態では、テーパ面状である。受け面126は、筒体122の中心軸を中心とする環状の面であり、筒体122の中心軸と直交する径方向の外側へ向かうに従い、上側に向けて延びる。受け面126は、押込み面151bと上下方向に隙間をあけて対向する。
パッキン取付フランジ123は、筒体122の外周面の下端部から、筒体122の中心軸と直交する径方向の外側に突出するフランジ状である。パッキン取付フランジ123は、径方向から見て、張出部8と重なる。
弁パッキン131は、例えば、シリコーンゴムやエラストマーなどの弾性変形可能な部材からなる。弁パッキン131は、略円筒状であり、上下方向に延びる。弁パッキン131内には、弁棒151の下端部が嵌合する。弁パッキン131の下端面は、弁パッキン支持部151aの上面と接触する。弁パッキン131の上端面は、筒体122の底壁の下面(つまり栓部121の下面)と接触する。弁パッキン131が設けられることにより、通気孔125を通した容器本体2の内部と外部との連通が遮断される。押込み部材142が下方移動することで、弁パッキン131は押込み部材142とともに下方移動し、弁パッキン131の上端面は、栓部121の下面から離れる。すなわち、弁パッキン131は、通気孔125を開放可能に閉塞する。
図10及び図11に示すように、切欠き部20dは、蓋周壁部20bの前方下端部に設けられる切り欠き状である。切欠き部20dは、蓋周壁部20bを前後方向に貫通する。切欠き部20dは、蓋周壁部20bの外周面及び内周面に開口し、かつ蓋周壁部20bの下端面にも開口する。切欠き部20dは、蓋体20を前側から見て、下側に開口する略コ字状をなす。
取付凹部29は、蓋周壁部20bの外周面から径方向内側に窪み、周方向に延びる溝状である。取付凹部29は、蓋周壁部20bの外周面に、略C字状に延びて配置される。具体的に、取付凹部29は、蓋周壁部20bの外周面のうち後端部以外の部分に配置される。取付凹部29は、切欠き部20dよりも上側に配置される。
滑り止め部材31は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなり、周方向の一部が開放された略C字状をなす。滑り止め部材31は、取付凹部29に着脱可能に取り付けられる。なお滑り止め部材31は、取付凹部29に着脱不能に固定されていてもよい。滑り止め部材31が取付凹部29に取り付けられた状態で、滑り止め部材31の外周面は、蓋周壁部20bの外周面と連続するように略面一に配置される。滑り止め部材31が設けられることにより、使用者が蓋体20をグリップしやすくなり、後述する操作ボタン143の操作が行いやすい。
また特に図示しないが、滑り止め部材31は、第1ヒンジ30(の金属製シャフト)の端部と、後述する第2ヒンジ144(の金属製シャフト)の端部とを覆っている。このため、滑り止め部材31によって第1ヒンジ30及び第2ヒンジ144を保護しながら、第1ヒンジ30及び第2ヒンジ144の防水性を高めることができる。これにより、第1ヒンジ30及び第2ヒンジ144の破損、脱落や、第1ヒンジ30及び第2ヒンジ144の錆の発生などを抑制できる。
蓋ロック機構140は、前後方向において、キャップユニット103の前部から中央部にわたって配置される。蓋ロック機構140は、図11に示すように、蓋体20が通液口12を閉塞する位置、すなわち蓋体20の閉塞位置にて、この蓋体20を第1ヒンジ30のねじりコイルバネ(付勢部)の付勢力に抗してキャップ本体10に対して固定する。すなわち、蓋ロック機構140は、キャップ本体10に対して蓋体20を閉塞位置で固定する。
蓋ロック機構140は、蓋体20に第2ヒンジ144を介して回動自在に取り付けられたロック部材145と、内壁部20c及び支持筒141に対して上下動自在に係合する上述の押込み部材142と、押込み部材142に対して前後方向にスライド移動自在な操作ボタン143と、ロック付勢部材146と、押込み付勢部材148と、スライド付勢部材152と、を有する。なお第2ヒンジ144のヒンジ中心軸(図示省略)は、蓋体20の蓋周壁部20bの内側に配置され、左右方向に延びる。
ロック部材145は、蓋体20の蓋周壁部20b内の前端部に設けられた第2ヒンジ144に回動自在に支持されている。ロック部材145は、第2ヒンジ144から下側に延長された第1延長部145aと、第2ヒンジ144から上側に向けて延びた後、後側に延長された第2延長部145bと、を有する。
第1延長部145aのうち下端部は、切欠き部20d内に配置され、蓋周壁部20bの外周面からキャップ外部に露出される。第1延長部145aの下端部の径方向外側を向く面(外側面)は、蓋周壁部20bの外周面と略面一に配置される。
第1延長部145aのうち下端部以外の部分、及び、第2延長部145bは、蓋周壁部20bの内部に配置される。
このような構成のため、蓋ロック機構140により蓋体20が閉塞位置でロックされた状態(図11に示す閉状態)では、ロック部材145は、蓋体20の外周面から径方向外側に出っ張らない。
第1延長部145aの先端部(ロック部材145の下端部)には、フック部(係止部)147が後側に向かって突出して設けられている。すなわち、蓋ロック機構140はフック部147を有し、フック部147は、このキャップユニット103の前部に配置される。フック部147は、蓋体20またはキャップ本体10と係止され、本実施形態では、キャップ本体10と係止される。
また、蓋ロック機構140は、ロック部材145のフック部147が係止されるロック受部(被係止部)149を有する。
ロック受部149は、キャップ本体10の周壁部10bの前方上端部から前側に向けて突設された爪状である。ロック受部149の下面がフック部147の上面と接触することで、ロック受部149はフック部147に係止される。すなわち、フック部147は、キャップ本体10に配置されたロック受部149と係止される。
本実施形態では、飲み口部11の前部が、フック部147よりも上側に突出する。また図14に示す蓋体20の開状態において、飲み口部11の前部は、フック部147に係止されるロック受部149よりも、上側に突出する。
図11に示すように、第2延長部145bは、左右方向から見て、上側に凸となる湾曲状をなす外側部分145baと、外側部分145baの径方向内側に配置される内側部分145bbと、下側突出ピン145cと、を有する。
外側部分145baは、飲み口部11の前部の上側に配置される。外側部分145baは、飲み口部11の上縁のうち前端部を、前側、上側及び後側から囲うように、湾曲して延びる。このため本実施形態では、ロック部材145を蓋体20内に配置しつつも、蓋体20の上下方向の寸法の嵩張りが抑えられ、かつ、飲み口部11の前部が頂壁部10aから上側に突出する突出量を大きく確保できる。
内側部分145bbは、外側部分145baの径方向内端部に接続され、前後方向に延びる。内側部分145bbは、上下方向から見て、支持筒141の底壁の前端部と重なる。また、内側部分145bbのうち少なくとも径方向内端部は、上下方向から見て、ガイド孔28内に配置される。すなわち、内側部分145bbは、ガイド孔28の内側に突出する。
下側突出ピン145cは、内側部分145bbから下側に向けて突出する。下側突出ピン145cは、上下方向に延びる柱状である。下側突出ピン145cは、上側突出ピン141dの直上に配置される。
操作ボタン143は、蓋体20の上部に配置される。操作ボタン143は、中心軸Cと垂直な方向に広がる略円板状である。操作ボタン143の外径寸法は、ガイド孔28の内径寸法よりも小さい。図11~図13に示すように、操作ボタン143は、ガイド孔28内を上下方向に挿通可能である。すなわち、操作ボタン143は、ガイド孔28を通して、蓋頂壁部20aの上側と下側とにわたって移動可能である。
また図11に示すように、操作ボタン143の円板状の部分(操作ボタン143の上側部分であり、操作本体部と言い換えてもよい)が、蓋頂壁部20aの上側に配置された状態において、操作ボタン143は、ガイド凹所27内を前後方向にスライド移動可能である。
図11に示す操作ボタン143の前進端位置において、操作ボタン143の前端部は、上下方向から見て、ガイド凹所27の前端部と重なる。図12及び図13に示す操作ボタン143の後退端位置において、操作ボタン143は、上下方向から見て、ガイド孔28内に配置(収容)される。
図11に示すように、操作ボタン143は、ガイド凸部143aと、上側規制ピン143bと、後側突出ピン143cと、を有する。
ガイド凸部143aは、操作ボタン143の円板状の部分(操作本体部)から下側に突出し、前後方向に延びる。ガイド凸部143aは、押込み部材142のガイド凹部150a内に、前後方向に摺動自在に係合する。この係合により、操作ボタン143の押込み部材142に対する前後方向へのスライド移動が許容される。またこの係合により、操作ボタン143の押込み部材142に対する上下方向への移動及び左右方向への移動については規制される。
上側規制ピン143bは、操作ボタン143の円板状の部分よりも下側に配置される。本実施形態では上側規制ピン143bが、ガイド凸部143aから下側に向けて突出する。上側規制ピン143bは、上下方向に延びる柱状であり、本実施形態では角柱状である。
図11に示す操作ボタン143の前進端位置において、上側規制ピン143bの下端面は、下側規制ピン141cの上端面と対向する。このため、操作ボタン143の前進端位置では、上側規制ピン143bと下側規制ピン141cとの接触により、操作ボタン143及び押込み部材142の下方移動は規制される。
また、図12及び図13に示す操作ボタン143の後退端位置においては、上側規制ピン143bは、下側規制ピン141cよりも後側に配置されており、上側規制ピン143bの下端面と、下側規制ピン141cの上端面とは、互いに対向しない。このため、操作ボタン143の後退端位置では、操作ボタン143及び押込み部材142の下方移動は許容される。
図11に示すように、後側突出ピン143cは、操作ボタン143の円板状の部分よりも下側に配置される。本実施形態では後側突出ピン143cが、上側規制ピン143bから後側に向けて突出する。後側突出ピン143cは、前後方向に延びる柱状である。
ロック付勢部材146は、弾性変形可能な例えば圧縮コイルバネ等である。ロック付勢部材146は、支持筒141内に配置され、上下方向に延びる。ロック付勢部材146の下端部内には、上側突出ピン141dが挿入される。ロック付勢部材146の上端部内には、下側突出ピン145cが挿入される。ロック付勢部材146の下端部は、支持筒141の底壁に上側から接触する。ロック付勢部材146の上端部は、第2延長部145bの内側部分145bbに下側から接触する。ロック付勢部材146は、ロック部材145を第2ヒンジ144回りのうち一方側(図11においては第2ヒンジ144を中心とする反時計回りの方向であり、ロック方向と言い換えてもよい)に向けて付勢する。
押込み付勢部材148は、弾性変形可能な例えば圧縮コイルバネ等である。押込み付勢部材148は、支持筒141内に配置され、上下方向に延びる。押込み付勢部材148内には、弁棒151が挿通される。また押込み付勢部材148の下端部内には、ガイド筒141aが挿入される。押込み付勢部材148の下端部は、支持筒141の底壁に上側から接触する。押込み付勢部材148の上端部は、押込み本体150の下面に下側から接触する。押込み付勢部材148は、押込み部材142、及び、押込み部材142と係合する操作ボタン143を、上側に向けて付勢する。
スライド付勢部材152は、弾性変形可能な例えば圧縮コイルバネ等である。スライド付勢部材152は、ガイド凹部150a内に配置され、前後方向に延びる。スライド付勢部材152の前端部内には、後側突出ピン143cが挿入される。スライド付勢部材152の前端部は、上側規制ピン143bの後面に後側から接触する。スライド付勢部材152の後端部は、ガイド凹部150aのうち後端部に位置して前側を向く面に、前側から接触する。スライド付勢部材152は、操作ボタン143を前側に向けて付勢する。
圧力開放機構130は、容器本体2の内部と外部とを連通可能に遮断する。詳しくは、圧力開放機構130は、通気孔125の連通を遮断し、容器本体2の内圧が変化(低下又は上昇)したときなどに、通気孔125を連通させて容器本体2の圧力を開放することが可能である。圧力開放機構130は、上述した栓部121、通気孔125、弁パッキン131、押込み部材142及び操作ボタン143を含む。すなわち本実施形態では、圧力開放機構130が、蓋体20に設けられる。
止水パッキン70は、栓部121に着脱自在に取り付けられる。止水パッキン70は、栓部121のパッキン取付フランジ123に嵌め付けられている。止水パッキン70は、有底筒状のパッキン本体71と、パッキン本体71の周壁の上端部から径方向内側に突出する内フランジ72と、パッキン本体71の周壁の上端部から径方向外側に突出する外フランジ73と、を有する。
パッキン本体71の底壁の上面は、パッキン取付フランジ123の下面と接触する。パッキン本体71の周壁は、パッキン取付フランジ123を径方向外側から周方向全周にわたって囲う。
パッキン本体71は、中心軸Cを中心とする円孔状の連通孔71aを有する。連通孔71aは、パッキン本体71の底壁の中央部に配置される。連通孔71aは、上下方向から見て、通気孔125と重なって配置される。本実施形態では、連通孔71aの内径寸法が、通気孔125の内径寸法よりも大きい。連通孔71aの内側には、弁パッキン131が配置される。
内フランジ72の下面は、パッキン取付フランジ123の上面と接触する。
外フランジ73は、張出部8に対して液密に接触する。これにより止水パッキン70は、栓部121と、張出部8との間を密閉する。すなわち、本実施形態においても、止水パッキン70は、蓋体20(栓部121)と容器本体2(張出部8)との間を直接密閉する。
次に、本実施形態のキャップユニット103の使用方法(開栓方法)について説明する。
図11に示す蓋体20の閉状態かつロック状態において、使用者が、操作ボタン143をスライド付勢部材152の付勢力に抗して、操作ボタン143の前進端位置から後退端位置へとスライド移動(後方移動)させる。
操作ボタン143を後退端位置に移動させた状態から、使用者が、図12に示すように、押込み付勢部材148の付勢力に抗して、操作ボタン143を下側に押し込んでいくと、操作ボタン143はガイド孔28内に挿入される。この際、操作ボタン143とともに押込み部材142が下方移動し、弁パッキン131の上端面が栓部121の下面から下側に離れて、通気孔125が容器本体2の内部と連通する。これにより、容器本体2の内部と外部とが、通気孔125を介して連通した状態(つまり容器本体2内の圧力が開放された状態)となる。またこのとき、弁棒151の押込み面151bが、栓部121の受け面126に対して、上側から接触する。
使用者が、さらに操作ボタン143を下側に押し込んでいくと、図13に示すように、操作ボタン143の円板状の部分(操作本体部)の前端部が、ロック部材145の第2延長部145bを下側へ押し下げ、ロック部材145はロック付勢部材146の付勢力に抗して、第2ヒンジ144回りのうち他方側(図13においては第2ヒンジ144を中心とする時計回りの方向であり、ロック解除方向と言い換えてもよい)へ回動する。これにより、第1延長部145aが前側に変位し、ロック受部149に対するフック部147の係止状態が解除される。
ロック受部149とフック部147との係止状態が解除されることで、蓋体20はロック解除状態となり、第1ヒンジ30のねじりコイルバネの付勢力によって、蓋体20が開方向に回動させられ、図14及び図15に示す蓋体20の開状態となる。
以上説明した本実施形態のキャップユニット103及び飲料用容器101においても、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
より詳しくは、本実施形態では、飲み口部11の前部が、蓋ロック機構140のフック部(係止部)147よりも上側に突出しており、このため蓋体20を開状態としたときには、フック部147と係止されるロック受部(被係止部)149よりも上側に突出するので、使用者が前側から飲み口部11に口(唇)を当てて飲料を飲むときに、下唇や顎などがロック受部149に触れることが抑制される。使用者は、キャップユニット103の前側からスムーズに飲料を飲むことができ、使用時の違和感が生じにくく、使用感がよい。
また本実施形態では、蓋ロック機構140が蓋体20内に収容されており、キャップユニット103の外側に出っ張らないことから、キャップのコンパクト化や意匠性の向上を図ることができる。
また本実施形態では、圧力開放機構130によって容器本体2の減圧状態を解除することができる。すなわち、圧力開放機構130によって弁パッキン131による通気孔125の遮断状態を解除し、通気孔125から吸気することで容器本体2の内部と外部との圧力差を無くして、蓋体20を開けやすくすることができる。
また本実施形態では、蓋ロック機構140による蓋体20のロック解除操作の途中で、圧力開放機構130による容器本体2内の圧力の開放が行われる。すなわち、蓋ロック機構140のロック解除操作と、圧力開放機構130の圧力開放操作とが、一連する操作によって連続的に行われることから、操作性がよい。
なお、前述の第1、第2実施形態では、真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせた飲料用容器1,101に本発明を適用した例を挙げたが、これに限らない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1,101…飲料用容器、2…容器本体、2d…上部開口部、3,103…キャップユニット、8…張出部、10…キャップ本体、11…飲み口部、12…通液口、20…蓋体、21,121…栓部、30…第1ヒンジ(ヒンジ)、40,140…蓋ロック機構、47,147…フック部(係止部)、60,61,110…開口部パッキン、70…止水パッキン、80,130…圧力開放機構

Claims (6)

  1. 上部が開口した容器本体に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部に取り付けられ、前記容器本体の内部と外部とを連通する通液口を有するキャップ本体と、
    前記通液口を上側から覆う蓋体と、
    前記キャップ本体に対して前記蓋体を回動自在に連結するヒンジと、
    前記蓋体と前記容器本体との間を直接密閉する止水パッキンと、
    前記キャップ本体に対して前記蓋体を閉塞位置で固定する蓋ロック機構と、を備え、
    前記蓋ロック機構は、前記蓋体または前記キャップ本体と係止される係止部を有し、
    前記ヒンジは、このキャップユニットの後部に配置され、
    前記係止部は、このキャップユニットの前部に配置され、
    前記キャップ本体は、前記上部開口部の上側に配置され、内部に前記通液口が形成された飲み口部を有し、
    前記飲み口部は、前記上部開口部に連なるように上下方向に延び、前記飲み口部の前部は、前記係止部よりも上側に突出する、
    キャップユニット。
  2. 前記蓋体は、前記飲み口部の内側を通して前記上部開口部内に挿入される栓部を有し、
    前記止水パッキンは、前記栓部と、前記容器本体の内側に突設される張出部との間を密閉する、
    請求項1に記載のキャップユニット。
  3. 前記キャップ本体と前記上部開口部との間を密閉する開口部パッキンを備える、
    請求項1又は2に記載のキャップユニット。
  4. 前記容器本体の内部と外部とを連通可能に遮断する圧力開放機構を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のキャップユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた前記容器本体と、を備える、
    飲料用容器。
  6. 前記容器本体は、真空断熱構造を有する、
    請求項5に記載の飲料用容器。
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