JP2023048649A - キャップユニット及び飲料用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内が減圧された場合でも、使用者が片手で簡単に蓋体を開くことができ、操作性に優れたキャップユニット、及び飲料用容器を提供する。【解決手段】上部が開口した容器本体2に着脱自在に取り付けられるキャップユニット3Aであって、容器本体2の上部開口部に取り付けられ、容器本体2の内部と外部とを連通する通液口を有するキャップ本体10と、キャップ本体10に第1ヒンジ31を介して回動自在に取り付けられ、第1ヒンジ31回りの開方向に付勢された状態で、通液口を開放可能に閉塞する蓋体20と、キャップ本体10と容器本体2との間を密閉する止水パッキンと、蓋体20が通液口を閉塞する閉塞位置において、蓋体20をキャップ本体10に対して固定する蓋ロック機構40と、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともない、閉塞位置の蓋体20を押し上げて通液口を開放させる蓋開放機構60と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、キャップユニット及び飲料用容器に関する。
従来、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットが知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1のキャップユニットは、通液口を有するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部(第1ヒンジ)を介して回動自在に取り付けられ、通液口を開放する方向(開方向)に付勢された状態で、通液口を蓋パッキンにより閉塞する蓋体と、蓋体が通液口を閉塞する閉塞位置において、蓋体をキャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、を備える。
特許第6554356号公報
例えば、容器本体に熱い飲料を入れて蓋体を閉じ、時間が経った場合に、飲料が冷めることによって容器本体内が減圧されることがある。このような場合に使用者が、蓋ロック機構による蓋体の固定状態を解除する操作を行っても、蓋体の蓋パッキンが通液口に張り付いてしまい、蓋体が開かないことがある。蓋体を開くために使用者は、一方の手(片手)で蓋ロック機構の解除操作を行いつつ、他方の手(別の片手)で蓋体を開方向に引っ張り上げる必要があり、つまり両手を使わなければならず、操作性が悪い。
本発明は、容器本体内が減圧された場合でも、使用者が片手で簡単に蓋体を開くことができ、操作性に優れたキャップユニット、及び飲料用容器を提供することを目的の一つとしている。
本発明の一つの態様は、上部が開口した容器本体に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、前記容器本体の上部開口部に取り付けられ、前記容器本体の内部と外部とを連通する通液口を有するキャップ本体と、前記キャップ本体に第1ヒンジを介して回動自在に取り付けられ、前記第1ヒンジ回りの開方向に付勢された状態で、前記通液口を開放可能に閉塞する蓋体と、前記キャップ本体と前記容器本体との間を密閉する止水パッキンと、前記蓋体が前記通液口を閉塞する閉塞位置において、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作にともない、前記閉塞位置の前記蓋体を押し上げて前記通液口を開放させる蓋開放機構と、を備える。
前記キャップユニットにおいて、前記蓋開放機構は、回動軸を中心に回動可能なレバー部材を有し、前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作にともない、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動して、前記閉塞位置の前記蓋体を下側から押し上げることが好ましい。
前記キャップユニットにおいて、前記蓋ロック機構は、前記蓋体に係止されるロック部材を有し、前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作は、前記ロック部材を前記回動軸の延在方向に押し込んで、前記ロック部材と前記蓋体との係止を解除する操作であり、前記レバー部材は、前記ロック部材を前記延在方向に押し込む押圧力を、前記回動軸回りの回転力に変換する変換部を有することが好ましい。
前記キャップユニットにおいて、前記変換部は、前記回動軸回りへ向かうに従い前記延在方向に向けて延びる傾斜面を有し、前記延在方向に押し込まれた前記ロック部材と、前記傾斜面とが摺動することで、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動することが好ましい。
前記キャップユニットにおいて、前記蓋ロック機構は、前記ロック部材を回動自在に支持する第2ヒンジと、前記ロック部材を前記第2ヒンジ回りの一方側に付勢するロック付勢部と、を有し、前記ロック付勢部による付勢力に抗して、前記ロック部材を前記第2ヒンジ回りの他方側に押し込むことで、前記ロック部材が前記延在方向に押し込まれ、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動することとしてもよい。
前記キャップユニットにおいて、前記蓋ロック機構は、前記ロック部材を前記延在方向にスライド移動自在に支持する第2ヒンジと、前記ロック部材を前記延在方向のキャップ外側に付勢するロック付勢部と、を有し、前記ロック付勢部による付勢力に抗して、前記ロック部材を前記延在方向のキャップ内側に押し込むことで、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動することとしてもよい。
前記キャップユニットにおいて、前記レバー部材は、前記キャップ本体の周壁部と前記第2ヒンジとの間に設けられることが好ましい。
前記キャップユニットは、前記ロック部材と前記蓋体との係止が解除されるまでの前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量に比べて、前記ロック部材と前記傾斜面とが摺動開始するまでの前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量が大きいことが好ましい。
前記キャップユニットにおいて、前記レバー部材は、前記蓋体を押し上げる押上部を有し、前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量に比べて、前記押上部が前記回動軸回りに回動する回動量が大きいことが好ましい。
また、本発明の飲料用容器の一つの態様は、前述のキャップユニットと、前記キャップユニットが取り付けられた前記容器本体と、を備える。
前記飲料用容器において、前記容器本体は、真空断熱構造を有することが好ましい。
本発明の前記態様のキャップユニット及び飲料用容器によれば、容器本体内が減圧された場合でも、使用者が片手で簡単に蓋体を開くことができ、操作性に優れる。
図1は、本発明の第1実施形態の飲料用容器を示す斜視図である。 図2は、飲料用容器を示す断面図である。 図3は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。断面上にない、レバー部材の一部及びロック部材の一部を仮想線(2点鎖線)で表している。 図4は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、ロック部材を仮想線(2点鎖線)で表しており、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。 図5は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、ロック部材の押し込み操作によりレバー部材が回動軸回りに回動して、閉塞位置の蓋体を押し上げた状態を表す。断面上にない、レバー部材の一部及びロック部材の一部を仮想線(2点鎖線)で表している。 図6は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、ロック部材を仮想線(2点鎖線)で表しており、ロック部材の押し込み操作によりレバー部材が回動軸回りに回動して、閉塞位置の蓋体を押し上げた状態を表す。 図7は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図8は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図9は、飲料用容器の一部を示す分解斜視図である。 図10は、飲料用容器の一部を示す分解斜視図である。 図11は、レバー部材を示す斜視図である。 図12は、レバー部材を示す斜視図である。 図13は、本発明の第2実施形態の飲料用容器の一部を示す斜視図である。 図14は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。断面上にない、レバー部材の一部及びロック部材の一部を仮想線(2点鎖線)で表している。 図15は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、ロック部材を仮想線(2点鎖線)で表しており、蓋体の閉状態(閉塞位置)を表す。 図16は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、ロック部材の押し込み操作によりレバー部材が回動軸回りに回動して、蓋体を押し上げた状態を表す。断面上にない、レバー部材の一部及びロック部材の一部を仮想線(2点鎖線)で表している。 図17は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、ロック部材を仮想線(2点鎖線)で表しており、ロック部材の押し込み操作によりレバー部材が回動軸回りに回動して、蓋体を押し上げた状態を表す。 図18は、飲料用容器の一部を示す断面図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図19は、飲料用容器の一部を示す斜視図であり、蓋体の開状態(開放位置)を表す。 図20は、飲料用容器の一部を示す分解斜視図である。 図21は、飲料用容器の一部を示す分解斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のキャップユニット3A及びこれを備えた飲料用容器1Aについて、図1~図12を参照して説明する。なお以下の説明では、キャップユニット3Aを単にキャップと呼んだり、飲料用容器1Aを単に容器と呼んだりする場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態の飲料用容器1Aは、キャップユニット3Aと、キャップユニット3Aが取り付けられた有底筒状の容器本体2と、を備える。キャップユニット3Aは、上部が開口した容器本体2の口頸部2cに着脱自在に取り付けられる。キャップユニット3Aは、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する栓体を構成するものである。
図3に示すように、キャップユニット3Aは、頂壁(天壁)を有する筒状つまり有頂筒状をなし、容器本体2の上部開口部2dに取り付けられ、容器本体2の内部と外部とを連通する通液口11を有するキャップ本体10と、有頂筒状をなし、キャップ本体10の上側に配置され、通液口11を塞ぐ蓋体20と、キャップ本体10に対して蓋体20を回動自在に連結する第1ヒンジ31と、キャップ本体10と容器本体2との間を密閉する止水パッキン35と、蓋体20をキャップ本体10に対して固定する蓋ロック機構40と、蓋開放機構60と、を備える。
キャップユニット3A及び容器本体2は、中心軸Cを中心として互いに同軸に配置される。
本実施形態では、中心軸Cが延びる方向を上下方向と呼ぶ。上下方向のうち、容器本体2の底面部2aから蓋体20の蓋頂壁部20bへ向かう方向を上側と呼び、蓋頂壁部20bから底面部2aへ向かう方向を下側と呼ぶ。
中心軸Cと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Cに近づく方向を径方向内側または単に内側と呼び、中心軸Cから離れる方向を径方向外側または単に外側と呼ぶ。
また径方向のうち、第1ヒンジ31と中心軸Cとを通る方向を前後方向と呼ぶ。前後方向のうち、第1ヒンジ31から中心軸Cへ向かう方向を前側と呼び、中心軸Cから第1ヒンジ31へ向かう方向を後側と呼ぶ。
また径方向のうち、前後方向と直交する方向を左右方向と呼ぶ。図2に示すように蓋体20の蓋頂壁部20bが鉛直方向の上方を向く正立姿勢とされた飲料用容器1Aを、前側から見たときに、左右方向のうち、左へ向かう方向を左側と呼び、右へ向かう方向を右側と呼ぶ。
また、中心軸Cを中心に周回する方向を周方向と呼ぶ。
なお、中心軸Cは、後述する第1ヒンジ中心軸A1、第2ヒンジ中心軸A2及び回動中心軸Bと区別して、キャップ中心軸C又は容器中心軸Cと言い換えてもよい。
図2に示すように、飲料用容器1Aは、真空断熱構造を有する容器本体2によって、この容器本体2に収容された飲料(液状の内容物、液体)を保温又は保冷することが可能である。容器本体2は、上部が開口した有底筒状である。なお容器本体2には、飲料以外の内容物が収容されてもよい。
具体的に、この容器本体2は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器4及び内容器5を有し、外容器4の内側に内容器5を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。
また、外容器4と内容器5との間には、真空断熱層6が設けられている。真空断熱層6は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器4の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円板状の底面部2aと、略円筒状をなし、下端部が底面部2aの外周部と接続される胴部2bと、胴部2bの上側に配置され、胴部2bよりも縮径された口頸部2cと、を有する。
口頸部2cの内周部は、胴部2bの内周面よりも縮径されている。口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。図3に示すように、口頸部2cは、雄ネジ部7と、張出部8と、肩部2eと、を有する。
雄ネジ部7は、口頸部2cの外周部に配置される。
張出部8は、口頸部2cの内周部に配置される。張出部8は、口頸部2cの内周面から径方向内側に突出し、周方向の全周にわたって延びる。張出部8は、中心軸Cを中心とする環状であり、口頸部2cにおいて最も内側に突出する。
肩部2eは、口頸部2cの外周下端部に配置される。肩部2eは、上側に向かうに従い縮径するテーパ状である。口頸部2cのうち肩部2eの上側に隣接する部分は、上下方向に延びる略円筒状である。口頸部2cのうち肩部2eの上側に隣接する部分には、雄ネジ部7が配置される。
なお、本実施形態の飲料用容器1Aは、図1に示すように全体として略円筒状の外観形状を有しているが、飲料用容器1Aの外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2、キャップ本体10及び蓋体20の各外面(表面)には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
キャップ本体10は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなる。図3に示すように、キャップ本体10は、容器本体2の胴部2bと連続するように略円筒状に形成された周壁部10aと、周壁部10aの上端部に接続される頂壁部10bと、を有する。また、頂壁部10bは、頂壁部10bを上下方向に貫通する開口部10cを有する。
周壁部10aの内周面には、雌ネジ部12が設けられている。雌ネジ部12は、口頸部2cの雄ネジ部7と螺合する。これによりキャップ本体10は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。
図4に示すように、周壁部10aの外周面には、キャップ軸受部15が設けられている。キャップ軸受部15は、周壁部10aの前端部から前側に突設される。キャップ軸受部15は、左右方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。各キャップ軸受部15は、左右方向と垂直な方向に広がる板状である。
図9に示すように、周壁部10aの外周面には、回動軸16が設けられている。回動軸16は、周壁部10aの前端部から前側に突設される。回動軸16は、左右方向において、一対のキャップ軸受部15間に配置される。回動軸16の中心軸B(以下、回動中心軸Bと呼ぶ)は、前後方向に延びる。すなわち本実施形態では、回動軸16の延在方向が、前後方向に相当する。回動軸16は、回動中心軸Bを中心とする円柱状である。
図3、図7及び図8に示すように、キャップ本体10は、キャップ本体10の開口部10cに取り付けられ、通液口11が配置される口形成部材13と、口形成部材13を開口部10cに着脱自在に固定する口脱着機構14と、を有する。
口形成部材13は、開口部10cに着脱自在に取り付けられ、飲み口又は注ぎ口(本実施形態では飲み口)を形成する。口形成部材13は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなる。
口形成部材13は、通液口11が形成された底壁部13aと、底壁部13aの周囲から上方に向かって立ち上がる筒状の周壁部13bと、底壁部13aの下端部から径方向外側に広がる下側フランジ部13cと、周壁部13bの外周面から左側と右側とにそれぞれ突出し、前後方向に延びる一対の上側フランジ部(図示省略)と、周壁部13bの上端開口縁に設けられ、この上端開口縁の前端部から後側へ向かうに従い下側に向けて延びる斜めカット状の飲み口部13dと、を有する。
口脱着機構14は、キャップ本体10の開口部10cに口形成部材13を着脱自在に取り付けるための部材であり、例えば樹脂製である。口脱着機構14は、前後方向において、口形成部材13と第1ヒンジ31との間に配置される。口脱着機構14は、開口部10cの内周部と口形成部材13の周壁部13bとの間に設けられる。口脱着機構14は、弾性変形可能な弾性部(弾性片)を有しており、弾性部が弾性変形させられることで口形成部材13は開口部10cに着脱され、弾性変形した弾性部が復元変形することで、口形成部材13は開口部10cに押し付けられ固定される。
口脱着機構14としては、例えば、上記特許文献1(特許第6554356号公報)に記載の構成を用いることができ、本実施形態ではその詳細な説明を省略する。
なお口形成部材13は、本実施形態のようにキャップ本体10の頂壁部10bから着脱自在であってもよいし、もしくは、頂壁部10bと一体化していてもよい。
図3に示すように、止水パッキン35は、口形成部材13の下側フランジ部13cに、着脱自在に取り付けられている。止水パッキン35は、張出部8と口形成部材13との間を密閉するためのリング状のシール部材である。止水パッキン35は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。
止水パッキン35の内周部には、径方向外側に向けて窪む内周凹部35aが周方向の全周にわたって設けられている。止水パッキン35は、下側フランジ部13cに内周凹部35aが嵌め付けられることで口形成部材13に取り付けられる。
止水パッキン35の外周面には、弾性フランジ部35bが径方向外側に突出して設けられている。弾性フランジ部35bは、止水パッキン35の外周部に配置され、周方向の全周にわたって延びる。弾性フランジ部35bは、上下方向に並んで2つ設けられる。容器本体2にキャップユニット3Aが取り付けられた際に、弾性フランジ部35bは、弾性変形しながら容器本体2の張出部8に全周にわたって密着した状態となる。これにより、止水パッキン35は、口形成部材13(キャップ本体10)と張出部8(容器本体2)との間を液密に密閉することが可能となっている。
止水パッキン35は、それ自体を引っ張り伸ばすことによって弾性変形させ、下側フランジ部13cから取り外すことが可能である。これにより、口形成部材13と止水パッキン35を別々に洗浄することができ、口形成部材13と止水パッキン35の間を衛生的に保つことができる。
なお、止水パッキン35については、上述した形状のものに限らず、例えば、弾性フランジ部35bの数については、上述した2つに限らず、1つ又は3つ以上の複数とすることも可能である。また、止水パッキン35は、上述した弾性フランジ部35bが設けられた構成に限定されるものではなく、その形状等について適宜変更を加えることが可能である。
蓋体20は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなる。図3及び図7に示すように、蓋体20は、口形成部材13の飲み口又は注ぎ口である通液口11を開閉する。
具体的に、蓋体20は、第1ヒンジ31を介してキャップ本体10に接続されることにより、図3及び図4に示す閉状態(閉塞位置)と、図7及び図8に示す開状態(開放位置)との間で、第1ヒンジ31回りに回動自在である。図3及び図4に示す蓋体20の閉塞位置は、蓋体20が通液口11を閉塞する位置であり、図7及び図8に示す蓋体20の開放位置は、蓋体20が通液口11を開放する位置である。また、図5及び図6は、蓋体20が、閉状態から開状態に移行する途中の中間状態を表している。
蓋体20は、第1ヒンジ31に設けられたトーションバネ(図示省略)によって、第1ヒンジ31の中心軸A1(以下、第1ヒンジ中心軸A1と呼ぶ)回りのうち、通液口11を開放する方向、つまり開方向に向かって付勢されている。すなわち、蓋体20は、キャップ本体10に第1ヒンジ31を介して回動自在に取り付けられ、第1ヒンジ31回りの開方向に付勢された状態で、通液口11を開放可能に閉塞する。
蓋体20は、キャップ本体10の周壁部10aと連続するように略円筒状に形成された蓋周壁部20aと、蓋周壁部20aの上端部と接続される蓋頂壁部20bと、蓋頂壁部20bから下側に突設される筒状の内壁部20cと、を有する。
蓋体20の内側には、口形成部材13の通液口11を閉塞する蓋パッキン21が設けられている。すなわち蓋体20は、蓋パッキン21を有する。蓋パッキン21は、通液口11を密閉するための栓状のシール部材である。蓋パッキン21は、弾性部材からなり、例えば上記止水パッキン35と同じ材質のものを用いることができる。
蓋パッキン21は、略有底筒状であり、その内部に内壁部20cが嵌め込まれた状態で、内壁部20cに着脱自在に取り付けられている。蓋パッキン21の底面(下面)は、下側に向けて凸となるドーム状に形成されている。
キャップユニット3Aでは、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、蓋パッキン21が弾性変形しながら、通液口11の周囲に密着した状態となる。これにより、口形成部材13の通液口11を閉塞することができる。
蓋パッキン21は、内壁部20cへの取り付け時に、拡径するように弾性変形させられつつその内側に内壁部20cがきつく嵌め込まれることによって、内壁部20cに密着固定されている。このため、蓋体20の閉塞位置において、容器本体2内が負圧となり、蓋パッキン21に容器本体2内へ向けた引張力が作用した場合でも、蓋体20を開けた際に、蓋パッキン21が内壁部20cから外れてしまうことは抑制される。したがって、蓋体20を開状態としたときに、通液口11を安定して開栓できる。
蓋頂壁部20bは、蓋頂壁部20bの上面から下側に窪む凹部20dを有する。凹部20dには、内壁部20cを上側から覆うカバー部材22が取り付けられる。すなわち、蓋体20は、カバー部材22を有する。カバー部材22は、蓋体20と同じ材質のものを用いて、略円板状に形成されている。
カバー部材22については、蓋体20と同じ材質のものに限らず、材質や色等が異なるものを用いてもよく、透明な材質からなるものを用いてもよい。また、カバー部材22の上部に立体的な構造物を配置したり、上面に刻印を施してもよい。これにより、意匠的に優れたキャップユニット3Aとすることが可能である。
第1ヒンジ31は、このキャップユニット3Aの後部に配置される。第1ヒンジ31は、キャップ本体10の後方上端部と蓋体20の後部とを、第1ヒンジ中心軸A1回りに相対回動自在に連結する。第1ヒンジ中心軸A1は、左右方向に延びる。第1ヒンジ中心軸A1は、中心軸Cよりも後側に配置される。第1ヒンジ中心軸A1と中心軸Cとは、互いにねじれの位置にある。
第1ヒンジ31は、図示しないトーションバネ(付勢部)を有する。トーションバネは、第1ヒンジ中心軸A1を中心として螺旋状に延びるねじりコイルバネである。トーションバネは、キャップ本体10に対して蓋体20を、第1ヒンジ31回り(第1ヒンジ中心軸A1回り)の開方向に付勢する。
図3及び図4に示すように、蓋ロック機構40は、このキャップユニット3Aの前部に配置される。蓋ロック機構40は、蓋体20が通液口11を閉塞する閉塞位置において、この蓋体20を第1ヒンジ31のトーションバネの付勢力に抗してキャップ本体10に対して固定する。蓋ロック機構40は、キャップ本体10の前端部と蓋体20の前端部とを固定する。
蓋ロック機構40は、第2ヒンジ41と、キャップ本体10に第2ヒンジ41を介して回動自在に取り付けられたロック部材42と、ロック部材42を付勢するロック付勢部43と、キャップ本体10に第2ヒンジ41を介して回動自在に取り付けられたリングストッパー44と、ロック部材42が係止されるロック受部45と、リングストッパー44が掛け止めされるストッパー受部46と、を有する。
第2ヒンジ41は、キャップ本体10の周壁部10aの前端部に設けられる。第2ヒンジ41は、キャップ本体10の前端部とロック部材42の後端部とを、第2ヒンジ41の中心軸A2(以下、第2ヒンジ中心軸A2と呼ぶ)回りに相対回動自在に連結する。また第2ヒンジ41は、キャップ本体10の前端部とリングストッパー44の左右方向の両端部とを、第2ヒンジ中心軸A2回りに相対回動自在に連結する。
第2ヒンジ中心軸A2は、左右方向に延びる。本実施形態では、第2ヒンジ中心軸A2と第1ヒンジ中心軸A1とが、互いに平行に延びる。第2ヒンジ中心軸A2は、中心軸Cよりも前側に配置される。第2ヒンジ中心軸A2と中心軸Cとは、互いにねじれの位置にある。
本実施形態では、図3に示すように、第2ヒンジ中心軸A2が延びる方向(第2ヒンジ軸方向)に沿ってキャップユニット3Aを右側から見て、第2ヒンジ中心軸A2を中心とする時計回りの方向を、第2ヒンジ41回り(第2ヒンジ中心軸A2回り)の一方側と呼び、第2ヒンジ中心軸A2を中心とする反時計回りの方向を、第2ヒンジ41回りの他方側と呼ぶ。
なお、第2ヒンジ41回りの一方側は、蓋ロック機構40(のロック部材42)が蓋体20を固定する方向であることから、第2ヒンジ41回りのロック方向と言い換えてもよい。また第2ヒンジ41回りの他方側は、蓋ロック機構40(のロック部材42)による蓋体20の固定状態を解除する方向であることから、第2ヒンジ41回りのロック解除方向と言い換えてもよい。
図3及び図4に示すように、第2ヒンジ41は、ロックヒンジ軸47を有する。ロックヒンジ軸47は、第2ヒンジ中心軸A2を中心とする円柱状であり、左右方向に延びる。ロックヒンジ軸47は、キャップ本体10の一対のキャップ軸受部15を左右方向に貫通して設けられており、一対のキャップ軸受部15により支持される。また、ロックヒンジ軸47は、ロック部材42及びリングストッパー44を、第2ヒンジ中心軸A2回りに回動自在に支持する。すなわち、第2ヒンジ41は、ロック部材42及びリングストッパー44を回動自在に支持する。
ロック部材42は、蓋体20に係止されることで、蓋体20を閉塞位置に固定する部材である。またロック部材42は、蓋体20の閉塞位置への固定状態を解除する際に、使用者によって操作される。本実施形態ではロック部材42が、全体として略円板状をなす。ロック部材42は、例えば樹脂製である。
図9及び図10に示すように、ロック部材42は、第2ヒンジ41に支持されるロック軸受部42cと、ロック軸受部42cに接続され、第2ヒンジ41から上側に延長された第1延長部42aと、ロック軸受部42cに接続され、第2ヒンジ41から下側に延長された第2延長部42bと、摺動凸部42dと、を有する。第1延長部42a及び第2延長部42bは、ロック部材42の本体部分を構成する。本実施形態ではロック部材42の本体部分が、円板状である。
ロック軸受部42cは、ロック部材42の左右方向の端部に配置され、ロック部材42の本体部分(第1延長部42a及び第2延長部42b)との接続部分から後側へ向けて突設される。ロック軸受部42cは、ロック部材42の後端部に位置する。ロック軸受部42cは、左右方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。つまりロック軸受部42cは、ロック部材42の左端部及び右端部にそれぞれ設けられる。各ロック軸受部42cは、左右方向と垂直な方向に広がる板状である。
本実施形態では一対のロック軸受部42cが、左右方向において、一対のキャップ軸受部15の内側(つまり一対のキャップ軸受部15間)に配置される。一対のロック軸受部42cは、ロックヒンジ軸47により第2ヒンジ中心軸A2回りに回動自在に支持される。
第1延長部42aは、ロック軸受部42cの前端部と繋がり、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)よりも前側に位置する。本実施形態では第1延長部42aが、前後方向と垂直な方向に広がる半円板状であり、上側へ向かうに従い左右方向の寸法が小さくなる。第1延長部42aの上端部には、フック部48が後側に向けて突出して設けられている。フック部48は、蓋体20のロック受部45に着脱自在に係止される。すなわちロック部材42は、蓋体20に着脱自在に係止される。
第2延長部42bは、ロック軸受部42cの前端部と繋がり、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)よりも前側に位置する。本実施形態では第2延長部42bが、前後方向と垂直な方向に広がる半円板状であり、下側へ向かうに従い左右方向の寸法が小さくなる。
図10に示すように、摺動凸部42dは、ロック部材42の本体部分の右側から後側に向けて突設される。本実施形態では摺動凸部42dが、第2延長部42bの後面から後側に向けて突出する。摺動凸部42dは、前後方向に延びる円柱状である。本実施形態では摺動凸部42dの後端部が、後側に向けて凸となる半球面状をなす。
図3及び図4に示すように、ロック付勢部43は、例えば圧縮コイルバネ等の弾性部材からなり、キャップ本体10の周壁部10aと第2延長部42bとの間に、前後方向に圧縮した状態で配置されている。ロック付勢部43は、第2延長部42bを前側に向けて付勢しており、これにより、ロック部材42を第2ヒンジ41回りの一方側(ロック方向)に付勢する。
リングストッパー44は、ロック部材42の周囲を略円弧状に湾曲して延びる部材であり、その両端が第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)に回動自在に支持されている。これにより、リングストッパー44は、第2ヒンジ41を中心として上下方向に回動可能となっており、具体的には、第2ヒンジ41回りの一方側及び他方側に回動可能である。
ロック受部45は、蓋体20の蓋周壁部20aの前端部の下部から前側に突設された爪状をなす。ロック受部45は、蓋体20の閉塞位置において、ロック部材42の第1延長部42aの後側に配置され、第1延長部42aと対向する。
ストッパー受部46は、リングストッパー44の内周部に嵌まり合う形状を有し、蓋周壁部20aの前端部のうちロック受部45の周囲を囲む位置から前側に突設された壁部からなる。フック部48がロック受部45に係止される際、フック部48は、ストッパー受部46とロック受部45との間に挿入される。
蓋ロック機構40では、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、ロック部材42のフック部48がロック受部45に係止されることによって、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞した状態、つまり蓋体20の閉塞位置が保持される。この状態から、使用者がロック付勢部43の付勢力に抗して、ロック部材42の第2延長部42bを後側へ押圧操作することによって、ロック部材42が第2ヒンジ41を中心に回動するとともに第1延長部42aが前側に変位して、ロック受部45に対するフック部48の係止状態が解除される。すなわち、使用者がロック部材42を第2ヒンジ41回りの他方側(ロック解除方向)に回動させる操作を行うことによって、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態が解除される。これにより、第1ヒンジ31内のトーションバネの付勢力によって、図7及び図8に示すように、蓋体20を開方向に回動させることが可能となる。
また図1及び図3に示すように、蓋ロック機構40では、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、リングストッパー44が、第2ヒンジ41回りの一方側(ロック方向)に回動させられてストッパー受部46に掛け止めされることによって、蓋体20の開方向への回動が阻止される。これにより、蓋ロック機構40では、ロック部材42の不要な(意図しない)操作等によって蓋体20が開くことを防止できる。また、リングストッパー44を第2ヒンジ41回りの他方側(ロック解除方向)に回動させることによって、ストッパー受部46に対するリングストッパー44の係止状態が解除される。
図4及び図6に示すように、蓋開放機構60は、このキャップユニット3Aの前部に配置される。蓋開放機構60は、回動軸16を中心に回動可能なレバー部材61を有する。レバー部材61は、回動軸16によって回動中心軸B回りに回動自在に支持される。以下、レバー部材61の構成について、回動中心軸Bを基準とする各種方向を用いて説明する。
本実施形態では、回動中心軸Bが延びる方向、すなわち回動軸16が延びる方向を、延在方向と呼ぶ。本実施形態においては回動中心軸Bの延在方向が、前後方向に相当する。つまり回動軸16(回動中心軸B)の延在方向は、前後方向と平行である。また延在方向のうち、一方側をキャップ外側と呼び、他方側をキャップ内側と呼ぶ。具体的に、延在方向のキャップ外側は、回動中心軸Bの延在方向に沿ってキャップ内部から外部へ向かう方向であり、本実施形態では前側に相当する。また、延在方向のキャップ内側は、回動中心軸Bの延在方向に沿ってキャップ外部から内部へ向かう方向であり、本実施形態では後側に相当する。
また、回動中心軸Bと直交する方向を回動軸径方向と呼ぶ。回動軸径方向のうち、回動中心軸Bに近づく方向を回動軸径方向の内側と呼び、回動中心軸Bから離れる方向を回動軸径方向の外側と呼ぶ。
また、回動中心軸Bを中心に周回する方向を回動軸周方向と呼ぶ。回動軸周方向のうち、キャップユニット3Aを前側から見て、回動中心軸Bを中心とする時計回りの方向を、回動軸周方向の一方側と呼び、回動中心軸Bを中心とする反時計回りの方向を、回動軸周方向の他方側と呼ぶ。
なお、回動軸周方向の一方側は、レバー部材61が蓋体20を押し上げる方向であることから、回動軸周方向の押上げ方向と言い換えてもよい。また、回転軸周方向の他方側は、回転軸周方向の反押上げ方向と言い換えてもよい。
レバー部材61は、前後方向において、キャップ本体10の周壁部10aとロック部材42との間に配置される。本実施形態では、レバー部材61が、周壁部10aと第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)との間に設けられる。またレバー部材61は、左右方向において、一対のキャップ軸受部15間に配置される。
また本実施形態では、キャップユニット3Aを前側から見て、レバー部材61の全体が、ロック部材42の後側に隠れる。すなわち、レバー部材61(蓋開放機構60)はその全体が、前後方向から見てロック部材42と重なる。このため、蓋開放機構60を設けつつも、キャップユニット3A及び飲料用容器1Aの外観上の美観が良好に維持される。
図9~図12に示すように、レバー部材61は、長辺と短辺を有する略L字板状の部品であり、例えば樹脂製である。レバー部材61の長辺は、レバー部材61の上部に位置し、左右方向に延びる。レバー部材61の短辺は、レバー部材61の長辺の右端部から下側に延びる。
レバー部材61は、レバー部材61を回動中心軸Bの延在方向(前後方向)に貫通する取付孔62と、レバー部材61の長辺に位置する厚肉部63と、レバー部材61の短辺に位置する変換部64と、厚肉部63と変換部64との間に位置し、取付孔62と隣接して配置される薄肉部65と、を有する。
取付孔62は、回動中心軸Bを中心とする円孔状であり、レバー部材61の長辺と短辺との接続部分、すなわちレバー部材61の略中央部に位置する。取付孔62内には、回動軸16が摺動自在に嵌合する。取付孔62と回動軸16とは、回動軸周方向に相対回動自在である。このためレバー部材61は、キャップ本体10に対して、回動軸16回り(回動中心軸B回り)に回動自在である。
厚肉部63は、左右方向に延びる略角柱状である。厚肉部63は、取付孔62及び薄肉部65の上側に隣接して配置される。厚肉部63は、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)よりも上側に配置される。図3に示すように本実施形態では、厚肉部63の前端部(延在方向のキャップ外側の端部)が、上下方向から見て第2ヒンジ41と重なる。
図11に示すように、厚肉部63は、厚肉部63の左端部に配置される押上部66を有する。つまりレバー部材61は、押上部66を有する。本実施形態では押上部66が、レバー部材61において最も回動中心軸Bから離れて配置される。
図5及び図6に示すように、押上部66は、レバー部材61が回動軸周方向の一方側(押上げ方向)に回動させられたときに、蓋体20の蓋周壁部20aの前方下端部に対して下側から接触し、蓋体20を押し上げる。
図9~図12に示すように、変換部64は、薄肉部65の下側に隣接して配置される。変換部64は、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)よりも下側に配置される。図5に示すように本実施形態では、変換部64の前端部が、上下方向から見て第2ヒンジ41と重なる。
図11及び図12に示すように、変換部64は、変換部64の前面に配置され、回動軸16回り(回動中心軸B回り)へ向かうに従い延在方向(前後方向)に向けて延びる傾斜面67を有する。具体的に、傾斜面67は、回動軸周方向の一方側(押上げ方向)へ向かうに従い延在方向のキャップ外側(前側)に向けて傾斜する。図4に示すように、傾斜面67は、ロック部材42の摺動凸部42dに後側から対向する。
図3に示す蓋体20の閉塞位置から、使用者がリングストッパー44をストッパー受部46から取り外し、ロック部材42の第2延長部42bを延在方向のキャップ内側(後側)に押し込むと、まず、ロック受部45に対するフック部48の係止状態が解除される。使用者がさらにロック部材42の第2延長部42bを押し込むと、摺動凸部42dの後端部(先端部)が、傾斜面67に対して前側から接触するとともに、傾斜面67を後側へ向けて押圧する(図4参照)。
これにより、変換部64を回動軸周方向の一方側(押上げ方向)に回動させる回転力が生じて、摺動凸部42dが傾斜面67上を摺動しつつ、図5及び図6に示すように、レバー部材61が回動軸周方向の一方側に回動させられる。すなわち、延在方向に押し込まれたロック部材42と、傾斜面67とが摺動することで、レバー部材61が回動軸16回りに回動する。なおこの際、摺動凸部42dは、回動軸16回りに回動する傾斜面67のうち、回動中心軸Bを中心として螺旋状に延びる仮想線VL(図11及び図12参照)上を摺動する。
本実施形態では、ロック付勢部43による付勢力に抗して、ロック部材42を第2ヒンジ41回りの他方側(ロック解除方向)に押し込むことで、ロック部材42が延在方向に押し込まれ、レバー部材61が回動軸16回りに回動する。
そして、レバー部材61が回動軸周方向の一方側(押上げ方向)に回動することで、押上部66が、閉塞位置とされた蓋体20の蓋周壁部20aの下端面に接触し、蓋体20を下側から押し上げる。
このように本実施形態では、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともない、レバー部材61が回動軸16回りに回動して、閉塞位置の蓋体20を下側から押し上げる。つまり蓋開放機構60は、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともない、閉塞位置の蓋体20を押し上げて通液口11を開放させる。
具体的に、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作は、ロック部材42を回動軸16の延在方向に押し込んで、ロック部材42と蓋体20との係止を解除する操作であり、変換部64(傾斜面67)は、ロック部材42を延在方向に押し込む押圧力を、回動軸16回りの回転力に変換する。
また本実施形態では、ロック部材42と蓋体20との係止が解除されるまでのロック部材42の延在方向への押し込み量に比べて、ロック部材42と傾斜面67とが摺動開始するまでのロック部材42の延在方向への押し込み量が大きい。すなわち、ロック部材42が押し込み操作されたときに、まずロック受部45に対するフック部48の係止状態が解除されてから、レバー部材61が回動軸16回りに回動し始めることになる。このため、レバー部材61が蓋体20を押し上げる際、ロック部材42が蓋体20の開方向への回動を阻害してしまうことはない。
図11に示すように、薄肉部65は、厚肉部63の下側かつ変換部64の上側に配置される。薄肉部65は、レバー部材61の前面から後側に窪む溝状であり、取付孔62の左側及び右側にわたって左右方向に延びる。薄肉部65の溝幅は、回動中心軸Bから左側へ離れるに従い大きくなる。また薄肉部65の溝幅は、回動中心軸Bから右側へ離れるに従い大きくなる。すなわち、薄肉部65の溝幅は、回動中心軸Bから離れるに従って大きくなる。
図4に示すように、薄肉部65には、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)の一部(両端部間の中央部)が配置される。図4及び図6に示すように、レバー部材61は、第2ヒンジ41と薄肉部65とが干渉しない範囲内において、回動軸16回りに回動自在である。本実施形態では、レバー部材61が回動中心軸Bを中心に回動可能な範囲(回転角)が、約45°とされている。ただし、レバー部材61の回転角は、本実施形態の45°に限らず、45°未満でもよいし、45°を超えてもよい。
そして本実施形態では、ロック部材42の延在方向への押し込み量(移動距離)に比べて、レバー部材61の押上部66が回動軸16回りに回動する回動量(移動距離)が大きくされている。
なお、開放された蓋体20は、第1ヒンジ31内のトーションバネの付勢力に抗して開方向と反対方向(閉方向)へ回動させ、ロック部材42のフック部48がロック受部45に係止されることによって、再び蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞した状態、つまり蓋体20の閉塞位置となる。
以上説明した本実施形態のキャップユニット3A及び飲料用容器1Aでは、例えば、熱い飲料が冷めることによって容器本体2内が減圧され、蓋体20が開かなくなった場合に、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作、すなわちロック部材42の第2延長部42bを後側に押し込む操作にともなって、蓋開放機構60が閉塞位置の蓋体20を押し上げ、通液口11を開放することができる。つまり、減圧等により蓋体20の蓋パッキン21が通液口11に張り付いた場合でも、蓋ロック機構40のロック状態を解除する一操作(ワンアクション)によって、蓋体20を押し上げて確実に開くことができる。
したがって本実施形態によれば、容器本体2内が減圧状態となった場合でも、使用者が、両手を使うことなく片手で簡単に蓋体20を開くことができ、操作性に優れている。
具体的に、本実施形態では、蓋開放機構60がレバー部材61を有しており、レバー部材61が回動軸16回りに回動して、閉塞位置の蓋体20を下側から押し上げる。
この場合、容器本体2内の減圧等により蓋体20の蓋パッキン21が通液口11に張り付いた場合でも、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともなって、レバー部材61が回動軸16回りに回動させられ、蓋体20に下側から接触して蓋体20を押し上げることにより、通液口11が開放される。蓋開放機構60の機能を安定させつつ構造を簡素化でき、かつ、蓋開放機構60の省スペース化を図ることができる。
また本実施形態では、使用者が、ロック部材42を後側(回動軸16の延在方向のキャップ内側)に押し込んで、ロック部材42と蓋体20との係止を解除することにより、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態が解除される。この際、レバー部材61の変換部64が、ロック部材42を後側へ押し込む押圧力を、レバー部材61の回動軸16回りの回転力に変換するので、レバー部材61によって蓋体20を下側から押し上げることができる。すなわち、使用者は、蓋ロック機構40のロック状態を解除する一操作(ワンアクション)によって、蓋体20を確実に開くことができる。
また本実施形態では、変換部64が、回動軸16回りへ向かうに従い延在方向に向けて延びる傾斜面67を有する。そして、ロック部材42を延在方向に押し込むと、ロック部材42と傾斜面67とが摺動することにより、レバー部材61が回動軸16回りに回動させられる。変換部64に傾斜面67を設けるという簡素な構造により、ロック部材42への押圧力をレバー部材61の回転力に安定して変換することができる。
また本実施形態では、使用者が、ロック付勢部43による付勢力に抗して、ロック部材42を第2ヒンジ41回りの他方側(ロック解除方向)に押し込むことにより、ロック部材42が第2ヒンジ41を中心に回動しつつ後側(回動軸16の延在方向のキャップ内側)に押し込まれる。これにより、ロック部材42と蓋体20との係止が解除され、レバー部材61が回動軸16回りに回動し蓋体20を下側から押し上げて、蓋体20を安定して開くことができる。
また本実施形態では、従来のキャップユニットでは使用されていなかったスペース(デッドスペース)の、キャップ本体10の周壁部10aと第2ヒンジ41との間に、レバー部材61を設けている。このため、蓋開放機構60を設けつつも、キャップユニット3Aの大型化が抑えられる。すなわち、蓋開放機構60を設けることで操作性を高めつつも、蓋開放機構60の省スペース化が図られており、キャップユニット3Aをコンパクトに構成できる。
また本実施形態では、ロック部材42と蓋体20との係止が解除されるまでのロック部材42の延在方向への押し込み量に比べて、ロック部材42と傾斜面67とが摺動開始するまでのロック部材42の延在方向への押し込み量が大きくされている。
この場合、容器本体2内が減圧していない状態(つまり通常時)においては、ロック部材42と蓋体20との係止が解除されるまでロック部材42を押し込むことで、蓋体20が開く。すなわち、ロック部材42と傾斜面67とが摺動開始するよりも前に蓋体20が開くため、これらの摺動抵抗等によってロック部材42を押し込む押圧力が大きくなるようなことはない。このため本実施形態によれば、減圧時以外の通常時における操作性についても、良好に維持される。
また本実施形態では、ロック部材42の延在方向への押し込み量(移動距離)に比べて、レバー部材61の押上部66が回動軸16回りに回動する回動量(移動距離)が大きい。
この場合、ロック部材42の後側(回動軸16の延在方向のキャップ内側)への押し込み操作を、押上部66の回動軸16回りの回動に効率よく変換することができる。すなわち、ロック部材42の押し込み量を小さく抑えながら、押上部66により確実に蓋体20を押し上げて開くことができる。ロック部材42の押し込み量が小さく抑えられる分、ロック部材42の移動範囲の省スペース化が図りやすく、キャップユニット3Aのコンパクト化に貢献できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態のキャップユニット3B及びこれを備えた飲料用容器1Bについて、図13~図21を参照して説明する。なお本実施形態では、前述の実施形態と同じ構成については、同じ名称や符号を付すなどしてその説明を省略する場合がある。
飲料用容器1Bは、キャップユニット3Bと、キャップユニット3Bが取り付けられた容器本体2と、を備える。本実施形態のキャップユニット3Bは、前述の実施形態で説明したキャップユニット3Aとは、蓋ロック機構40及び蓋開放機構60の各構成が異なる。
本実施形態では、図13~図15が、蓋体20の閉状態(閉塞位置)を表しており、図18及び図19が、蓋体20の開状態(開放位置)を表しており、図16及び図17が、蓋体20が閉状態から開状態に移行する途中の中間状態を表している。
図14及び図16に示すように、本実施形態では、蓋ロック機構40が、前後方向(回動軸16の延在方向)にスライド移動自在とされたロック部材49と、ロック部材49が係止されるロック受部50と、を有する。
図20及び図21に示すように、本実施形態では、ロック部材49の下端部が、下側に向けて凸となる略半円板状であり、ロック部材49の下端部以外の部分が、略四角形板状をなす。
ロック部材49は、ロック軸受部42cに配置されるヒンジ長孔49aを有する。ヒンジ長孔49aは、ロック軸受部42cを左右方向に貫通し、前後方向に延びる。ヒンジ長孔49aは、各ロック軸受部42cにそれぞれ(つまり一対)設けられる。
またロック部材49は、係止孔(係止部)49bを有する。係止孔49bは、ロック部材49の本体部分の上端部に配置され、本体部分を前後方向に貫通する。本実施形態では係止孔49bが、四角形孔状である。
図14及び図16に示すように、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)は、一対のヒンジ長孔49aに挿入される。第2ヒンジ41とヒンジ長孔49aとが前後方向に相対移動可能な範囲において、ロック部材49は、前後方向にスライド移動可能である。すなわち、第2ヒンジ41は、ロック部材49を前後方向(延在方向)にスライド移動自在に支持する。
ロック付勢部43は、ロック部材49を前側(延在方向のキャップ外側)に付勢する。本実施形態ではロック付勢部43が、ロック部材49の本体部分の下端部に後側から接触しており、本体部分を前側に向けて付勢する。なお、ロック付勢部43の位置(ロック部材49との接触位置)は、ロック部材49を適切に前側(延在方向のキャップ外側)に付勢可能な位置であればよく、ロック部材49の本体部分の下端部である必要はない。
ロック受部50は、蓋体20の蓋周壁部20aの前端部の下部から後側に突設された爪状をなす。図14に示すように、ロック受部50は、蓋体20の閉塞位置において、ロック部材49の係止孔49bに前側から挿入される。
本実施形態の蓋ロック機構40では、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞したときに、ロック部材49の係止孔49bがロック受部50に係止されることによって、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞した状態つまり蓋体20の閉塞位置が保持される。この状態から、使用者がロック付勢部43の付勢力に抗して、ロック部材49を後側へ押圧操作することによって、ロック部材49が後側にスライド移動して、図16に示すようにロック受部50に対する係止孔49bの係止状態が解除される。すなわち、使用者がロック付勢部43による付勢力に抗して、ロック部材49を後側(延在方向のキャップ内側)に押し込むことで、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態が解除される。これにより、第1ヒンジ31内のトーションバネの付勢力によって、図18及び図19に示すように、蓋体20を開方向に回動させることが可能となる。
図20及び図21に示すように、本実施形態の蓋開放機構60は、回動軸16を中心に回動可能なレバー部材68を有する。レバー部材68は、略L字板状の部材である。レバー部材68は、前述の実施形態で説明したレバー部材61と異なり、厚肉部63を有しておらず、その代わり薄肉部65の配置領域が大きい。
具体的に、薄肉部65は、レバー部材68のうち変換部64の上側に配置される薄板状の部分(領域)であり、取付孔62の左側、右側及び上側にわたって配置される。図14及び図16に示すように、本実施形態では、ロック部材49が前後方向にスライド移動するので、ロック部材49とレバー部材68との干渉を抑えるために薄肉部65の配置領域が大きくされている。これにより、蓋開放機構60を省スペースに配置でき、キャップの大型化を抑制できる。
また本実施形態では、図15に示すように、押上部66が、薄肉部65の左端部に配置されている。薄肉部65の前側には、第2ヒンジ41(ロックヒンジ軸47)が配置される。
図14に示す蓋体20の閉塞位置から、使用者がリングストッパー44をストッパー受部46から取り外し、ロック部材49を延在方向のキャップ内側(後側)に押し込むと、まず、ロック受部50に対する係止孔49bの係止状態が解除される。使用者がさらにロック部材49を押し込むと、摺動凸部42dの後端部(先端部)が、傾斜面67に対して前側から接触するとともに、傾斜面67を後側へ向けて押圧する(図15参照)。
これにより、変換部64を回動軸周方向の一方側(押上げ方向)に回動させる回転力が生じて、摺動凸部42dが傾斜面67上を摺動しつつ、図16及び図17に示すように、レバー部材68が回動軸周方向の一方側に回動させられる。すなわち、延在方向に押し込まれたロック部材49と、傾斜面67とが摺動することで、レバー部材68が回動軸16回りに回動する。なおこの際、摺動凸部42dは、回動軸16回りに回動する傾斜面67上を、螺旋状の仮想線VL(図11及び図12参照)に沿って摺動する。
本実施形態では、ロック付勢部43による付勢力に抗して、ロック部材49を延在方向のキャップ内側(後側)に押し込むことで、レバー部材68が回動軸16回りに回動する。
そして、レバー部材68が回動軸周方向の一方側(押上げ方向)に回動することで、押上部66が、閉塞位置とされた蓋体20の蓋周壁部20aの下端面に接触し、蓋体20を下側から押し上げる。
このように本実施形態においても、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともない、レバー部材68が回動軸16回りに回動して、閉塞位置の蓋体20を下側から押し上げる。つまり蓋開放機構60は、蓋ロック機構40による蓋体20の固定状態を解除する操作にともない、閉塞位置の蓋体20を押し上げて通液口11を開放させる。
そして本実施形態においても、ロック部材49と蓋体20との係止が解除されるまでのロック部材49の延在方向(前後方向)への押し込み量(移動距離)に比べて、ロック部材49と傾斜面67とが摺動開始するまでのロック部材49の延在方向への押し込み量が大きい。また、ロック部材49の延在方向への押し込み量に比べて、レバー部材68の押上部66が回動軸16回りに回動する回動量(移動距離)が大きくされている。
なお、開放された蓋体20は、第1ヒンジ31内のトーションバネの付勢力に抗して開方向と反対方向(閉方向)へ回動させ、ロック部材49の係止孔49bがロック受部50に係止されることによって、蓋体20がキャップ本体10の上部を閉塞した状態つまり蓋体20の閉塞位置となる。
以上説明した本実施形態のキャップユニット3B及び飲料用容器1Bによれば、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
また本実施形態では、使用者が、ロック部材49を後側(延在方向のキャップ内側)に押し込んでスライド移動させることにより、ロック部材49と蓋体20との係止が解除され、レバー部材68が蓋体20を下側から押し上げて、蓋体20を安定して開くことができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の第1、第2実施形態では、回動軸16(回動中心軸B)の延在方向が、前後方向と平行である例を挙げたが、これに限らない。例えば、回動軸16の延在方向が、中心軸Cと垂直な仮想平面内において、前後方向に対して傾斜する方向であってもよい。
前述の第1、第2実施形態では、レバー部材61,68の取付孔62に、キャップ本体10の回動軸16が回動自在に挿入される例を挙げたが、これに限らない。例えば、キャップ本体10の周壁部10aに有底穴である取付穴が設けられ、レバー部材61,68が、前記取付穴に回動自在に挿入される回動軸を有していてもよい。
前述の第2実施形態では、ロック部材49の係止孔(係止部)49bと、蓋体20の爪状のロック受部50とが係止される例を挙げたが、これに限らない。例えば、ロック部材49の上端部に、前側へ向けて突出する爪部(係止部)が設けられ、この爪部とロック受部50とが係止されてもよい。この場合、爪部の下面とロック受部50の上面とが接触することで、ロック部材49と蓋体20とが係止される。
前述の第1、第2実施形態では、真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせた飲料用容器1A,1Bに本発明を適用した例を挙げたが、これに限らない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1A,1B…飲料用容器、2…容器本体、2d…上部開口部、3A,3B…キャップユニット、10…キャップ本体、10a…周壁部、11…通液口、16…回動軸、20…蓋体、31…第1ヒンジ、35…止水パッキン、40…蓋ロック機構、41…第2ヒンジ、42,49…ロック部材、43…ロック付勢部、60…蓋開放機構、61,68…レバー部材、64…変換部、66…押上部、67…傾斜面

Claims (11)

  1. 上部が開口した容器本体に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部に取り付けられ、前記容器本体の内部と外部とを連通する通液口を有するキャップ本体と、
    前記キャップ本体に第1ヒンジを介して回動自在に取り付けられ、前記第1ヒンジ回りの開方向に付勢された状態で、前記通液口を開放可能に閉塞する蓋体と、
    前記キャップ本体と前記容器本体との間を密閉する止水パッキンと、
    前記蓋体が前記通液口を閉塞する閉塞位置において、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作にともない、前記閉塞位置の前記蓋体を押し上げて前記通液口を開放させる蓋開放機構と、を備える、
    キャップユニット。
  2. 前記蓋開放機構は、回動軸を中心に回動可能なレバー部材を有し、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作にともない、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動して、前記閉塞位置の前記蓋体を下側から押し上げる、
    請求項1に記載のキャップユニット。
  3. 前記蓋ロック機構は、前記蓋体に係止されるロック部材を有し、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定状態を解除する操作は、前記ロック部材を前記回動軸の延在方向に押し込んで、前記ロック部材と前記蓋体との係止を解除する操作であり、
    前記レバー部材は、前記ロック部材を前記延在方向に押し込む押圧力を、前記回動軸回りの回転力に変換する変換部を有する、
    請求項2に記載のキャップユニット。
  4. 前記変換部は、前記回動軸回りへ向かうに従い前記延在方向に向けて延びる傾斜面を有し、
    前記延在方向に押し込まれた前記ロック部材と、前記傾斜面とが摺動することで、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動する、
    請求項3に記載のキャップユニット。
  5. 前記蓋ロック機構は、
    前記ロック部材を回動自在に支持する第2ヒンジと、
    前記ロック部材を前記第2ヒンジ回りの一方側に付勢するロック付勢部と、を有し、
    前記ロック付勢部による付勢力に抗して、前記ロック部材を前記第2ヒンジ回りの他方側に押し込むことで、前記ロック部材が前記延在方向に押し込まれ、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動する、
    請求項3又は4に記載のキャップユニット。
  6. 前記蓋ロック機構は、
    前記ロック部材を前記延在方向にスライド移動自在に支持する第2ヒンジと、
    前記ロック部材を前記延在方向のキャップ外側に付勢するロック付勢部と、を有し、
    前記ロック付勢部による付勢力に抗して、前記ロック部材を前記延在方向のキャップ内側に押し込むことで、前記レバー部材が前記回動軸回りに回動する、
    請求項3又は4に記載のキャップユニット。
  7. 前記レバー部材は、前記キャップ本体の周壁部と前記第2ヒンジとの間に設けられる、
    請求項5又は6に記載のキャップユニット。
  8. 前記ロック部材と前記蓋体との係止が解除されるまでの前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量に比べて、前記ロック部材と前記傾斜面とが摺動開始するまでの前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量が大きい、
    請求項4に記載のキャップユニット。
  9. 前記レバー部材は、前記蓋体を押し上げる押上部を有し、
    前記ロック部材の前記延在方向への押し込み量に比べて、前記押上部が前記回動軸回りに回動する回動量が大きい、
    請求項3から8のいずれか1項に記載のキャップユニット。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた前記容器本体と、を備える、
    飲料用容器。
  11. 前記容器本体は、真空断熱構造を有する、
    請求項10に記載の飲料用容器。
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