JP2023087443A - 熱転写受像シート及び印画物 - Google Patents

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育生 鷲江
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Abstract

【課題】高い意匠性及び立体感を有する印画物を製造する。【解決手段】熱転写受像シートは、第1加飾材料を含有する第1加飾層と、前記第1加飾層の一方の面上に設けられ、厚さが20μm以上の第1透明基材と、前記第1透明基材上に設けられ、第2加飾材料を含有する第2加飾層と、前記第2加飾層上に設けられ、厚さが20μm以上の第2透明基材と、前記第2透明基材上に設けられた受容層と、を備える。前記第1加飾材料及び前記第2加飾材料は、染料、有機着色顔料、白色顔料、蛍光顔料、ホログラム粉末、アルミニウム粉末、光輝性顔料及び蓄光顔料のいずれかである。【選択図】図1

Description

本開示は、熱転写受像シート及び印画物に関する。
従来、種々の印字方法が知られているが、その中でも昇華型熱転写方式は、濃度階調を自由に調整でき、中間色や階調の再現性にも優れ、銀塩写真に匹敵する高品質の画像形成が可能である。
この昇華型熱転写方式は、染料層を備える熱転写シートと、受容層を備える熱転写受像シートとを重ね合わせ、次いで、プリンタが備えるサーマルヘッドにより、熱転写シートを加熱することで、染料層中の昇華性染料を熱転写受像シートが備える受容層に移行させ、画像形成を行い、印画物を得るものである。また、画像形成された受容層上に、熱転写シートから保護層を転写し、印画物の耐久性を向上させることが行われている。
このような方法で得られる印画物には、多種多様な意匠性が要求されている。
特開平11-157225号公報
本開示は、高い意匠性及び立体感を有する印画物を提供することを課題とする。また、本開示は、高い意匠性及び立体感を有する印画物の製造に用いる熱転写受像シートを提供することを課題とする。
本開示の熱転写受像シートは、第1加飾材料を含有する第1加飾層と、前記第1加飾層の一方の面上に設けられ、厚さが20μm以上の第1透明基材と、前記第1透明基材上に設けられ、第2加飾材料を含有する第2加飾層と、前記第2加飾層上に設けられ、厚さが20μm以上の第2透明基材と、前記第2透明基材上に設けられた受容層と、を備えるものである。
本開示の印画物は、第1加飾材料を含有する第1加飾層と、前記第1加飾層の一方の面上に設けられ、厚さが20μm以上の第1透明基材と、前記第1透明基材上に設けられ、第2加飾材料を含有する第2加飾層と、前記第2加飾層上に設けられ、厚さが20μm以上の第2透明基材と、前記第2透明基材上に設けられ、画像が形成された受容層と、を備えるものである。
本開示によれば、高い意匠性及び立体感を有する印画物を製造できる。
本開示の実施の形態に係る熱転写受像シートの断面図である。 熱転写受像シートの断面図である。 熱転写シートの平面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1に示すように、本開示の実施の形態に係る熱転写受像シート1は、基材11と、基材11の一方の面側に基材11側から順に積層された第1加飾層12、第1透明基材13、第2加飾層14、第2透明基材15及び受容層16とを備える。
受容層16に、熱転写シートから色材を転写して画像を印画して、印画物を作製する。例えば、図3に示すような、基材シート(図示略)上に、色材層31及び表面保護層32(以下、保護層32と記載する)が面順次に設けられた熱転写シート3が使用される。色材層31は、例えば、イエロー染料(Y)を含むY層、マゼンタ染料(M)を含むM層、シアン染料(C)を含むC層を有する。
熱転写シート3の色材層31から受容層13に染料を移行して画像を形成した後、受容層13上に保護層32を転写して印画物を作製する。
熱転写受像シート1の第1加飾層12及び第2加飾層14は、加飾材料を含む。加飾材料は、染料、有機着色顔料、白色顔料、蛍光顔料、ホログラム粉末、アルミニウム粉末、光輝性顔料、蓄光顔料等である。
第1透明基材13及び第2透明基材15は、それぞれ厚みが20μm以上である。すなわち、第1加飾層12と第2加飾層14とが、厚み方向に20μm以上離隔している。また、第2加飾層14と受容層16とが、厚み方向に20μm以上離隔している。
このように、受容層から20μm以上の間隔を空けて加飾層を設けると共に、2層の加飾層の間に20μm以上の間隔を空けることで、第1加飾層12による意匠性と、第2加飾層14による意匠性とを両立させ、2種類の意匠の組み合わせにより美観を向上させると共に、印画物に立体感を与えることができる。
第1加飾層12及び第2加飾層14が含む加飾材料の組み合わせは特に限定されないが、例えば、第1加飾層12が酸化チタンを含み、第2加飾層14がパール顔料を含むことで、2つの加飾層の意匠の組み合わせにより、優れた美観が得られる。また、第1加飾層12が酸化チタンを含み、第2加飾層14が光輝性無機顔料を含むものであってもよい。光輝性無機顔料としては、ガラス基材の表面に金属や金属酸化物をコーティングした顔料が好ましい。
基材11は、透明基材であってもよいし、白色基材であってもよい。第1加飾層12又は第2加飾層14が加飾材料としてホログラム粉末を含有する場合、基材11は白色基材であることが好ましい。第1加飾層12が酸化チタンを含む場合、基材11は透明基材であることが好ましい。
第1加飾層12及び第2加飾層14は、接着層に加飾材料を含有させたものでもよいし、接着層と加飾材料層とを積層させたものであってもよい。
第1加飾層12及び第2加飾層14の少なくともいずれか一方を接着層と加飾材料層との積層構成とすると共に、接着層上(又は接着層下)に加飾材料層を部分的に設けるようにしてもよい。図2は、第2加飾層14を接着層14Aと加飾材料層14Bとの積層構成とすると共に、接着層14A上に加飾材料層14Bを部分的に設けた構成を示す。「加飾材料層を部分的に設ける」とは、例えば、加飾材料層をラインパターンやドットパターン等となるように設けることをいう。加飾材料層14B上に接着層14Aを設けてもよい。
第1加飾層12及び/又は第2加飾層14は、金属蒸着層であってもよい。第2透明基材15と受容層16との間にプライマー層が設けられていてもよい。
上記実施形態では、第1加飾層及び第2加飾層の2層の加飾層を設ける例について説明したが、加飾層は3層以上であってもよい。各加飾層の間には、厚さ20μm以上の透明基材を配置する。
次に、熱転写受像シート1の各層について説明する。
(基材)
基材11は、透明基材(第3透明基材)又は白色基材である。
透明基材に含まれる樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ナイロン6及びナイロン66等のアミド樹脂、これら樹脂の変性樹脂等の各種樹脂から選ばれる1種以上が挙げられる。
透明基材は、JIS K7136:2000のヘイズが5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。また、透明基材は、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい
白色基材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ナイロン(登録商標)6、生分解性脂肪族ポリエステル、生分解性ポリカーボネート、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の樹脂に白色顔料を練り込んで白くした基材、ボイド層を有する白色基材、上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙の単層体或いはこれら2層以上の積層体が挙げられる。
基材11の厚みは特に限定されないが、例えば20μm以上600μm以下程度である。
(加飾層)
第1加飾層12及び第2加飾層14は、接着層に加飾材料を含有させたもの、又は接着層と加飾材料層とを積層させたものである。
接着層に用いる接着剤成分としては、例えば、ポリウレタン、α-オレフィン-無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用できる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力が向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等も使用できる。
加飾材料は、染料、有機着色顔料、白色顔料、蛍光顔料、ホログラム粉末、アルミニウム粉末、光輝性顔料、蓄光顔料等を用いることができる。光輝性顔料としては、パール顔料、金属顔料等が挙げられる。
パール顔料とは、真珠光沢を付与し得る顔料であり、例えば、母体粒子の表面を金属酸化物で被覆したものが挙げられる。母体粒子としては、雲母等の鱗片状粒子が好ましい。金属酸化物としては、チタン、鉄、ジルコニウム、ケイ素、アルミニウム及びセリウム等金属の酸化物が挙げられる。金属酸化物は、1種単独でもよいし、2種類以上であってもよい。
金属顔料としては、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、錫、亜鉛、銅、ニッケル、金粉及び銀等の金属、これらの金属の合金等からなる顔料が挙げられる。金属顔料は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
第1加飾層12及び第2加飾層14が加飾材料を含有する接着層である場合、厚みは、2μm以上20μm以下程度である。
加飾材料層は、上記の加飾材料とバインダーを含む。バインダーは、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられ、耐久性の観点から硬化性樹脂組成物の硬化物が好適である。硬化性樹脂組成物の硬化物としては、熱硬化性樹脂組成物の硬化物及び電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられる。
加飾材料層中の加飾材料の含有量は、バインダー100質量部に対して、10質量部以上200質量部以下である。
第1加飾層12及び第2加飾層14が接着層と加飾材料層とを積層させたものである場合、接着層の厚みは1μm以上10μm以下程度、加飾材料層の厚みは1μm以上15μm以下程度である。
第2加飾層14を透して第1加飾層12が見えるように、第2加飾層14を第1加飾層12よりも光透過性が高いものとすることが好ましい。
(透明基材)
第1透明基材13及び第2透明基材15の材料は、上記の透明基材と同様の材料を用いることができる。
第1透明基材13及び第2透明基材15の厚みは20μm以上200μm以下が好ましい。厚みを20μm以上とすることで、第1加飾層12と第2加飾層14とを十分に離隔すると共に、第2加飾層14と受容層16とを十分に離隔し、第1加飾層12による意匠性と、第2加飾層14による意匠性とを両立させ、2種類の意匠の組み合わせによる優れた美観を実現しつつ、印画物に立体感を与えることができる。透明基材の厚みが大きい程、印画物に効果的に立体感を与えることができるため、透明基材の厚みは50μm以上であることがより好ましい。また、厚みが200μmより大きい場合、熱転写受像シートの総厚が厚くなり、プリンタ内の搬送や印画後のカットに不具合が生じる可能性があるが、200μm以下とすることで、不具合の発生を抑制できる。
(受容層)
受容層16は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容したり、熱転写シートから顔料が転写されたりすることで、熱転写画像が形成される層である。
受容層は、樹脂材料を含む。樹脂材料としては、染料が染着し易い樹脂であれば限定されるものではない。例えば、ポリオレフィン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン及びアイオノマー樹脂等が挙げられる。受容層は、上記樹脂材料を2種以上含むことができる。受容層の厚みについて特に限定はないが、例えば、0.5μm以上10μm以下の範囲である。
受容層は、上記の樹脂に酸化チタンや酸化亜鉛等の白色顔料を加えた白色受容層であってもよい。
次に、熱転写シート3の各層について説明する。
(色材層)
熱転写シート3の色材層31に含有される昇華染料は、従来公知のものであれば特に限定されない。例えば、ジアリールメタン系色素、トリアリールメタン系色素、チアゾール系色素、メロシアニン系色素、ピラゾロンメチン等のメチン系色素、インドアニリン系色素、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系色素、キサンテン系色素、オキサジン系色素、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノメチレン系色素、チアジン系色素、アジン系色素、アクリジン系色素、ベンゼンアゾ系色素、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等のアゾ系色素、スピロピラン系色素、インドリノスピロピラン系色素、フルオラン系色素、ローダミンラクタム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、キノフタロン系色素等が挙げられる。
(保護層)
保護層32は、接着層を有する。保護層32は、剥離層をさらに有していてもよい。接着層は、保護層の最表面に設けられる層であり、加熱することにより軟化し、密着性を発揮する熱可塑性樹脂を少なくとも1種含む。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリウレタン、セルロース樹脂、ポリアミド、ポリオレフィン、スチレン樹脂及びこれらの塩素化樹脂等が挙げられる。
剥離層は、保護層の転写性を向上させるものであり、例えば、ワックスを主構成成分として含む。ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス、エステルワックス及びポリエチレンワックス等の合成ワックス、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロイン酸及びベヘニン酸等の高級飽和脂肪酸、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコール等の高級飽和一価アルコール、ソルビタンの脂肪酸エステル等の高級エステル、ステアリン酸アミド並びにオレイン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
(基材シート)
熱転写シート3の基材シートは、色材層31及び保護層32を支持するものであり、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものを使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられる。
<<印画物の製造方法>>
一実施形態の印画物の製造方法は、熱転写受像シート1及び熱転写シート3を組合せ、サーマルヘッド等の加熱デバイスを用い、受容層16に染料を移行して熱転写画像を形成する工程と、受容層13上に保護層を転写する工程とを備える。この方法により、高い意匠性及び立体感を有する印画物が得られる。
次に実施例を挙げて、本開示をさらに詳細に説明するが、本開示は、これら実施例に限定されるものではない。
実施例1
基材(透明基材)として厚みが25μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))を用い、当該基材上に、下記組成の白色隠蔽層用塗工液を、乾燥時の厚みが3μmとなるように塗布・乾燥し、第1加飾層としての白色隠蔽層を形成した。
<白色隠蔽層用塗工液>
・酸化チタン(R-630 石原産業(株)) 28部
・ウレタン樹脂(ニッポラン5199 東ソー(株)) 60部
・トルエン 26部
・メチルエチルケトン 26部
白色隠蔽層上に、下記組成の接着層用塗工液を、乾燥時の厚みが4μmとなるように塗布・乾燥して接着層を形成し、この接着層上に、第1透明基材として、厚みが25μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))を貼り合わせた。このポリエステルフィルム上に、下記組成の第1光輝顔料層用塗工液を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し、第2加飾層としての第1光輝顔料層を形成した。
<接着層用塗工液>
・ポリオール樹脂(タケラック(登録商標)A-969V 三井化学(株)) 30部
・イソシアネート化合物(タケネート(登録商標)A-5 三井化学(株)) 10部
・酢酸エチル 60部
<第1光輝顔料層用塗工液>
・パール顔料(平均粒子径:22μm) 5部
(TWINCLE PEARL(登録商標)RXC-SO 日本光研工業(株))
・ウレタン樹脂 (ニッポラン5253 東ソー(株)) 50部
・メチルエチルケトン 65部
第1光輝顔料層上に、上記組成の接着層用塗工液を、乾燥時の厚みが4μmとなるように塗布・乾燥して接着層を形成し、この接着層上に、第2透明基材として、厚みが25μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))を貼り合わせた。このポリエステルフィルム上に、下記組成のプライマー層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥し、このプライマー層上に下記組成の受容層用塗工液を、乾燥時の厚みが4μmとなるように塗布・乾燥し、受容層を形成することで、基材、接着層、白色隠蔽層、第1透明基材、第1光輝顔料層、接着層、第2透明基材、プライマー層及び受容層が順に積層された実施例1の熱転写受像シートを得た。
<プライマー層用塗工液>
・ウレタン樹脂(ニッポラン5253 東ソー(株)) 30部
・イソシアネート樹脂(コロネートHX 東ソー(株)) 0.5部
・メチルエチルケトン 40部
<受容層用塗工液>
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CN 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル(X-22-3000T 信越化学工業(株)) 0.4部
・トルエン 80部
・メチルエチルケトン 80部
実施例2
白色隠蔽層用塗工液に代えて、上記組成の第1光輝顔料層用塗工液を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し、第1加飾層としての第1光輝顔料層を形成し、第1光輝顔料層用塗工液に代えて、下記組成の第2光輝顔料層用塗工液を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し、第2加飾層としての第2光輝顔料層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを得た。
<第2光輝顔料層用塗工液>
・光輝顔料(平均粒子径:18μm 粒子厚:1μm 銀被覆フレーク) 1部
(メタシャイン(登録商標)ST1018PSR1 日本板硝子(株))
・ウレタン樹脂(ニッポラン5253 東ソー(株)) 30部
・トルエン 15部
・メチルエチルケトン 15部
実施例3
第1光輝顔料層用塗工液に代えて、上記組成の第2光輝顔料層用塗工液を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し、第2加飾層としての第2光輝顔料層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを得た。
実施例4
第1透明基材及び第2透明基材を厚みが75μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))に変更した以外は、全て実施例2と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを得た。
実施例5
第1透明基材及び第2透明基材を厚みが100μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))に変更した以外は、全て実施例3と同様にして、実施例5の熱転写受像シートを得た。
比較例1
白色隠蔽層用塗工液に代えて、下記組成の白色光輝層用塗工液を、乾燥時の厚みが3μmとなるように塗布・乾燥し、第1加飾層としての白色光輝層を形成し、第2加飾層及び第2透明基材を省略した以外は、全て実施例3と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを得た。
<白色光輝層用塗工液>
・酸化チタン(R-630 石原産業(株)) 28部
・光輝顔料(平均粒子径:18μm 粒子厚:1μm 銀被覆フレーク) 2部
(メタシャイン(登録商標)ST1018PSR1 日本板硝子(株))
・ウレタン樹脂(ニッポラン5199 東ソー(株)) 60部
・トルエン 30部
・メチルエチルケトン 30部
比較例2
第1透明基材を厚みが6μmのポリエステルフィルム(ルミラー 東レ(株))に変更した以外は、全て実施例3と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを得た。
(熱転写シートの作製)
背面に耐熱滑性層が形成されている厚みが4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、下記組成のプライマー層用塗工液を塗布・乾燥して厚みが0.2μmのプライマー層を形成した。プライマー層上に下記組成のイエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、およびシアン染料層用塗工液を面順次に塗布・乾燥して厚みが0.7μmの各色の染料層を形成し、熱転写シートを得た。
<プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル 3.5部
(アルミナゾル200 日産化学(株))
・ポリビニルピロリドン樹脂 1.5部
(PVP K-90 アイエスピー・ジャパン(株))
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
<イエロー染料層用塗工液>
・分散染料(ホロンブリリアントイエローS-6GL) 5.5部
・ポリビニルアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<マゼンタ染料層用塗工液>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2部
・ポリビニルアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<シアン染料層用塗工液>
・分散染料(Solvent Blue 63) 3.5部
・分散染料(HSB-2194) 3部
・ポリビニルアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
(印画物の作製)
実施例1~5、比較例1、2の熱転写受像シートと上記の熱転写シートとを昇華型熱転写プリンタ(DS620、大日本印刷(株)))にセットし、熱転写受像シートの受容層にJIS X 9201:2001の画像(識別番号:N1,画像の名称:ポートレート)を形成し、印画物を作製した。
(意匠性評価)
各実施例及び比較例の熱転写受像シートを用いた印画物の表面を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて、意匠性評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A:2層の加飾層の各々の加飾材料の意匠が組み合わさり、極めて優れた意匠性を有している。
B:2層の加飾層の各々の加飾材料の意匠が組み合わさり、優れた意匠性を有している。
C:優れた意匠性を有していない。
(立体感評価)
各実施例及び比較例の熱転写受像シートを用いた印画物の表面を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて、立体感評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A:高い立体感がある。
B:立体感がある。
C:立体感がない。
Figure 2023087443000002
本開示を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本開示の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。例えば、基材11を省略し、第1加飾層12が裏面側の最外層となるようにしてもよい。
熱転写シート3は、色材層31及び保護層32と面順次となるように白色受容層が設けられたものであってもよい。白色受容層は、例えば、基材シート上に設けられた透明受容層と、透明受容層上に設けられた白色層(着色層)との積層体である。白色層は、酸化チタン等の白色顔料を含有した層である。
熱転写シート3から熱転写受像シート1の受容層16上に部分的に白色受容層を転写する。受容層16及び転写された白色受容層に染料を移行して画像を形成する。例えば、人物画像形成領域に白色受容層を転写し、白色受容層に染料を移行して人物画像を形成する。人物画像の下地が白色になり、人物画像以外の領域は第1加飾層12及び第2加飾層14による模様等が見える。
1 熱転写受像シート
3 熱転写シート
11 基材
12 第1加飾層
13 第1透明基材
14 第2加飾層
15 第2透明基材
16 受容層

Claims (6)

  1. 第1加飾材料を含有する第1加飾層と、
    前記第1加飾層の一方の面上に設けられ、厚さが20μm以上の第1透明基材と、
    前記第1透明基材上に設けられ、第2加飾材料を含有する第2加飾層と、
    前記第2加飾層上に設けられ、厚さが20μm以上の第2透明基材と、
    前記第2透明基材上に設けられた受容層と、
    を備える熱転写受像シート。
  2. 前記第1加飾材料及び前記第2加飾材料は、染料、有機着色顔料、白色顔料、蛍光顔料、ホログラム粉末、アルミニウム粉末、光輝性顔料及び蓄光顔料のいずれかである、請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 前記第1加飾層及び前記第2加飾層の少なくともいずれか一方は、接着層及び加飾材料層の積層構成を有する、請求項1又は2に記載の熱転写受像シート。
  4. 前記加飾材料層は、前記接着層上に部分的に設けられている、請求項3に記載の熱転写受像シート。
  5. 前記第1加飾層の他方の面に設けられた第3透明基材をさらに備える、請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写受像シート。
  6. 第1加飾材料を含有する第1加飾層と、
    前記第1加飾層の一方の面上に設けられ、厚さが20μm以上の第1透明基材と、
    前記第1透明基材上に設けられ、第2加飾材料を含有する第2加飾層と、
    前記第2加飾層上に設けられ、厚さが20μm以上の第2透明基材と、
    前記第2透明基材上に設けられ、画像が形成された受容層と、
    を備える印画物。
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